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平城宮跡彩る光のドラマ 奈良市の写真家谷沢さん作品展

朝焼けに彩られる平城宮跡をとらえた作品と谷沢重城さん=奈良市の平城宮いざない館

奈良の風景を撮り続ける奈良市の写真家、谷沢重城さん(75)の作品展が11月30日まで同市の平城宮いざない館で開かれている。奈良での個展は初めてで、約50点を展示。夜明け前に平城宮跡が神秘的な光に彩られる瞬間をとらえた作品などが魅力的だ。
谷沢さんは元々新聞社のカメラマンで、約20年前からは奈良の風景を撮影するようになった。中でも古代人の息吹を感じる平城宮跡に魅力を感じるといい、撮影。明け方の空の色に惹かれ、早朝に自宅から通って撮り続けてきた。
作品展は「時空をこえて|ならのみやこの内と外|」と題して開催。このうち、「朝焼け」は平城宮跡の大極殿周辺が鮮やかなオレンジ色に染まる光景。また、「夏霞」は朱雀門周辺が青やピンク色のグラデーションに包まれた瞬間で、魅惑的な雰囲気が漂う。
また、春日大社(奈良市)や法起寺(斑鳩町)周辺のほか、四季の里山の風景などを撮った作品も展示している。
谷沢さんは「特に平城宮跡周辺で見られる夜明け前の光のドラマを伝えたい」と話している。
開場は午前9時~午後5時。11月10日は休館。観覧無料。

大和郡山市 秀長さんファンクラブ 会員証デザイン4種に

NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の来年放映に向け、主人公の戦国武将、豊臣秀長とゆかりの深い大和郡山市は、「秀長さんファンクラブ」の会員証の新たなデザイン2種を発表した。すでに発表されたものと合わせ、全4種のデザインが出そろった。

すずき孔さん(右)の作品と萩谷薫さんの作品を発表する上田清市長=大和郡山市

今回発表されたのは、歴史漫画を手掛けるすずき孔さんと、県出身のイラストレーター、萩谷薫さんの作品。すずきさんは、今春に郡山城跡で開かれた「お城まつり」の際に天守台に立って構想を膨らませたといい、郡山城の追手門をバックに桜が舞い散る中で遠くを見つめる秀長を描いた。萩谷さんは市観光協会からの依頼で、見目麗しく精悍な顔立ちの少年の秀長と市を象徴する桜と金魚をデザインした。
市はこれまでに、菩提寺の春岳院所蔵の豊臣秀長画像と、関西文化芸術高の生徒の作品のデザインを発表している。上田清市長は「とても素敵なデザインが出そろった。大河に向けて、ファンクラブを通して秀長の魅力を多くの人に発信してもらいたい」と話している。
現在会員数は約650人。新規も受け付けている。会員証は10月から順次手元に届く予定という。問い合わせは、秀長さんファンクラブ事務局(hidenagasanfc@kcn.jp)。

奈良監獄ミュージアム開業は来年4月27日 星野リゾート

奈良監獄ミュージアムの外観(いずれも星野リゾート提供)

 

星野リゾートが25日、来年4月27日に開館すると明らかにした「奈良監獄ミュージアム」(奈良市般若寺町)。国の重要文化財である旧奈良監獄を活用した独創的な展示内容を計画しており、大阪・関西万博で関西が注目を集める中、奈良県を関西観光の新たな有力な選択肢として提案するという。
ミュージアムのコンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。3つの展示棟はそれぞれ、奈良監獄の建築的特徴を知る「歴史と建築」▽被収容者の視点で刑務所での生活やルールを知る「身体と心」▽さまざまな価値観や切り口で表現した監獄を見る「監獄と社会」|というテーマが設定されている。来館者には、各棟を巡りながら自由について多角的な視点から問いを深めてもらう。

「歴史と建築」について学ぶ展示棟のイメージ

 

「身体と心」の展示棟のイメージ

館内のカフェでは、明治時代の洋食文化を反映したオリジナルのカレーパンやチーズケーキ、ご当地ソーダなどを提供。ショップでは、オリジナルグッズのほか、全国の刑務所で受刑者が作った製品を販売する。
営業時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時)。メンテナンス時を除いて休館日はなし。料金や詳細は同ミュージアムのホームページ=2次元コード。
奈良監獄は明治政府が監獄の国際標準化を目指して全国5カ所に建設した監獄のひとつで、明治41年に完成。建設当時の姿をとどめる唯一の建物で、平成29年まで刑務所として使われた。

奈良市、アプリの恋活・婚活支援 10月からオンラインセミナー開催

奈良市は少子化対策としてマッチングアプリでの出会いを支援するオンラインセミナーを開催する。安全なアプリの利用方法のほか実際に対面する際のノウハウを学ぶ。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使用する。
10月15日の「マッチングアプリ入門編」は安全・安心なアプリの利用方法と県警によるロマンス詐欺の注意点について、11月12日の「応用編」は理想の相手と出会うコツについて学ぶ。12月10日は「リアルな出会いの実践編」で、初対面の人との話し方や好印象の与え方など。時間はいずれも午後7時から1時間。講師はマッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を提供するエウレカ(東京)が担当する。
対象は奈良市在住、在勤、在学、または将来奈良市への移住を検討している歳以上の独身者。顔出し不要で全コースの受講も可能だ。
申し込みは応募フォーム=2次元コード=から。締め切りは入門編が10月10日、応用編は11月7日、実践編は12月5日。セミナーに参加し、アンケートに回答した参加者から抽選で50人にPairsの有料プランが1カ月使える電子ギフトコードをプレゼント。また入門編か応用編に参加し、アンケートに答えた人から各回20人を婚活や恋活に利用できるプロフィル写真の撮影会に招待する。撮影は奈良町周辺を予定している。

自民総裁選 地元・高市氏陣営が本格始動 アンケートやAI駆使

自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している高市早苗前経済安保担当相‖衆院奈良2区‖を応援しようと、県選出の国会議員や首長、地方議員らが街宣活動を本格化させている。動画やアンケートで声を募り、高市氏に伝える取り組みを開始している。

通行人にアンケートを呼びかける高市氏の陣営=近鉄奈良駅前

アンケートは物価高対策▽減税▽憲法改正▽政治とカネ▽社会保障▽外交と安全保障-の6項目から一番大切と思うことに投票してもらう仕組み。高市氏の街宣車が全国を巡りながら、車の近くに「サナエボックス」を設置し、通行人らに意見を聞いてその様子を動画で撮影する。陣営は「意見を寄せてもらうのではなく、こちらから出向いて声を聴くというスタンスだ。アンケートや動画は集約し、高市候補が回答する流れにしたい」と話している。
街宣初日の23日、近鉄奈良駅前では県議らが「日本列島を、強く豊かに」のキャッチフレーズが書かれたビラを配布し、通行人にアンケートを呼びかけた。
陣営ではこのほか、高市氏を模したAI(人工知能)が質問に答える「教えて⁉ AIサナエさん」を特設サイトに設置し、インターネット上では24時間の質疑応答を行っている。

第一次大極殿院 東楼見えた 平城宮跡 素屋根の移動作業

姿を現した平城宮跡第一次大極殿院の東楼=奈良市

世界遺産で国営歴史公園の平城宮跡(奈良市)で復原整備が進む第一次大極殿院の東楼(ひがしろう)を覆っていた素屋根の移動作業が24日行われ、2階建ての楼閣建築が姿を現した。
奈良時代の平城宮は役所などが集まり、回廊に囲まれた中心施設の第一次大極殿院では国家的儀式が行われた。当時の姿に近づけるため、国土交通省が第一次大極殿院の大極門(南門)に続き、令和4年から東楼の復原整備を進めている。
東楼と西楼は大極門を挟んで東西対称の位置にあったとされる。整備では木造2階建て、建築面積約360平方㍍、高さ約18㍍の規模でよみがえらせる。工事費は約60億円。今年度内の完成を目指している。
この日、素屋根は西側の大極門まで約40㍍移動させた。今後はさらに西楼の整備予定地まで約40㍍移す予定。
平城宮跡では、これまでに文化庁が朱雀門や第一次大極殿院の大極殿を復原整備している。

生駒山を世界の観光地に ミシュラン星の獲得目指す ブランド推進協

生駒市や大阪府東大阪市、両市の観光団体などでつくる「生駒山ブランド推進協議会」は両市にまたがる生駒山が、訪日外国人のためのミシュラン観光ガイドに掲載されることと、星の獲得を目指すと決めた。高尾山(東京都八王子市)が平成19年に3つ星に認定され、登山客が増えたとされることから計画。生駒市の担当者は「『東の高尾山』、『西の生駒山』と並び称されるような観光地に育てたい」と意気込む。(張英壽)
同協議会のメンバーとして新たに8月、近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)と近鉄グループホールディングス(同)が加わったことをきっかけに方針を決定した。
生駒山は標高642㍍、高尾山は同599㍍と、同程度の高さ。生駒市によると、それぞれ大阪、東京の都心からアクセスがよく、低山ハイキングブームを受けて注目を集めている。
八王子観光コンベンション協会によると、高尾山は2007(平成19)年にフランスで発行されたミシュランの日本ガイドで3つ星を獲得して登山客が増加したとされ、登山客数は年間300万人ともいわれている。京王電鉄によると、高尾山最寄りの高尾山口駅の1日平均乗降人員は令和6年度で1万690人となっている。
2009(平成21)年からは訪日外国人のための別の観光ガイドブック「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」が発行されており、同協議会は生駒山がこのガイドブックに掲載されることと星の獲得を目指す。星は1~3があり、星のない掲載もある。
生駒山は、ハイキングコースとして人気を集めるほか、大阪平野や奈良盆地が一望できる生駒山上遊園地、近鉄生駒ケーブル、有料道路の信貴生駒スカイラインが立地している。またふもとの東大阪市には、石切参道商店街や枚岡神社がある。同協議会は今年3月には、昭和4年の生駒山上遊園地開園当初からある大型遊具「飛行塔」前に運営会社と協力してフォトスポットを設置しており、利用者によるSNS発信を期待している。
日本ミシュランタイヤのホームページによると、ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポンには、旅行者がその観光地を訪れた時に受ける第一印象▽その場所の知名度▽文化財の豊かさ、レジャーの充実ぶり▽作り物ではない本物としての魅力と調和▽旅行者の受け入れの質|など9つの評価基準がある。
掲載と星獲得に向けた戦略をどう構築するかはこれからだが、近畿日本鉄道などが同協議会に加わり、PRや知名度向上に期待が高まっている。生駒市観光振興室の荒木宏明室長は「この基準を踏まえた上で課題を探り、一つ一つ解決していきたい」と話している。

全国大会2年連続3位 天理大創作ダンス部

ギリシャ神話の「アトラス」をテーマにした作品を発表する天理大創作ダンス部(同大学提供)

天理大学創作ダンス部が、8月に神戸市で開催された創作ダンスの全国大会「第37回 全日本高校・大学ダンスフェスティバル」で3位相当にあたる「日本女子体育連盟会長賞」を2年連続受賞した。
同部は昭和44年に創部して以来、全国大会での数々の受賞歴がある名門で、卒業生には国内外で活躍するプロのダンサーや振付師などもいる。
ダンスフェスティバルでは、ギリシャ神話でオリンポスの神々との戦いに敗れた罰として天空を肩にかつぐことを課せられた「アトラス」を題材にした作品「カオス化するこの世界|人類は進化するのか退化するのか」を発表。部員人がステージをくまなく使う激しいダンスとその創造性に、観客から大きな拍手が送られたという。
今月1日には天理市役所を訪問し、並河健市長に受賞を報告。振り付けを担当した4年の松崎大智さん(21)は大阪・関西万博のイタリア館で、古代ローマの大理石彫刻「ファルネーゼのアトラス」が展示されていることを受け、作品に落とし込んだという。「世界で繰り返される戦争について考え、平和を願い、希望をもって前を向くよう作品に込めた」と話す。並河氏は「全国という大舞台で活躍された経験を、みなさんの今後の人生に役立ててもらいたい」と話した。
同部は11月9日に天理市民会館で開かれる「天理パフォーマンスフェスティバル」に参加するほか、12月21日にはなら100年会館(奈良市)で「天理大学創立100周年・体育学部創設70周年記念事業」の一環として単独公演を開催する。

戦時中の奈良を振り返って 帝塚山大が特別展 学生らが解説文

会場では、戦時下の暮らしを描いた絵が展示されている=奈良市

 

戦後80年に合わせ、帝塚山大は、戦時中の様子を描いた絵や写真を展示する特別展「奈良と帝塚山学園の『戦後80年』」を奈良市の東生駒キャンパス図書館で開催している。12月1日まで。
展示は、戦時中の同学園の生徒らの様子を写した資料写真と、天理市福住町で生涯を過ごした故・永井清繁さん(1905~99年)が描いた絵10枚のパネル展示「戦時下の奈良山里」の2部構成。

志願兵の見送りの様子を撮影した写真も=昭和19年(帝塚山大提供)

永井さんの絵は、出征軍人の見送りや赤紙を受け取った人々、農作業を手伝う学生、軍需工場に動員された学徒らの様子を素朴なタッチで描写。関連した写真も展示され、当時の市井の人々の暮らしがよく分かる。
写真と絵の解説文は文学部の学生ら11人が担当。当時のことを調査し、描かれた時代を特定する作業も行った。
プロジェクトリーダーの文学部3年、柴田清佑さん(21)は「戦時下の暮らしを調べていると、資源のない日本が松やにでさえ燃料になるのではないかと採取した当時の厳しい状況を、追体験する気持ちになった」と話す。
一方、同学園では通学中に生徒1人が爆撃で亡くなっており、展示を監修した河口充勇教授は「戦争は決して遠い存在ではなく、自分たちにも学校にも記憶があることを知ってもらい、戦争と平和について考えてもらえるきっかけとなれば」と話している。
一般も観覧可能。10月からは展示入れ替えもあり、奈良の戦争遺跡についても展示する予定。
問い合わせは同大学(0742・48・9122)。

8月の県内倒産12件 3カ月連続で2桁

帝国データバンク奈良支店がまとめた8月の県内企業倒産件数(負債1千万円以上)は12件、負債総額は約3憶円で、件数は前年同月と同じ、負債総額は6割減だった。ただ件数は3カ月連続で2桁となり、1~8月が計82件で前年同期の計75件を上回っており、小規模事業者の倒産に歯止めがかかっていない状況をうかがわせた。
8月集計では負債額5千万円未満が件で、ほとんどが小規模倒産だった。業態別では小売業5件、建設業とサービス業が各2件など、物価高騰や人手不足の影響を受けやすい業種での倒産が目立った。また12件すべてが従業員数10人未満の小規模事業者だった。
倒産の原因は11件が販売不振。ガソリンスタンド経営の1件は業界不振が理由だった。
同支店では、観光業はインバウンド(訪日客)効果で引き続き好調が見込まれるものの、物価高によるコスト高を価格に転嫁しにくい小規模事業者の倒産は増加基調が続くとみている。

生駒駅南口の迷惑駐車 6月の月曜2日間で403台、生駒市調査

生駒市の近鉄生駒駅南口で車の駐停車状況を市が6月の2日間にわたり調査したところ、計403台が市条例に抵触する迷惑駐車をしていたことが分かった。市は今後、同駅北口についても実態を調査するとしている。

生駒市の近鉄生駒駅南口で迷惑駐車する車=6月30日(同市提供)

調査はいずれも月曜日の6月23日と同30日の午後5~10時に実施。同駅周辺は市条例で「違法駐車等防止重点地域」となっている。迷惑駐車は道路の見通しが悪くなり、市民から「交通事故の原因になるのではないか」という声が寄せられていた。
調査結果によると、2日間で駐停車した計528台のうち、市条例に抵触するのは403台。駐停車時間は1~5分が213台、6~10分が93台、11~15分が52台、16~20分が21台、21~25分が8台、26~30分が5台、30分を超すのは11台あった。一方、市条例に抵触しない人の乗降のための短時間の停車は125台だった。
市によると、同駅南口の迷惑駐車は夕方から夜間にかけて恒常的に発生し、大半が通勤・通学や塾の迎え、買い物のためとみられるという。
市は県警生駒署と連携し、今月19日に迷惑駐車の運転手に対し、啓発チラシを配布。また駅前店舗などに啓発チラシや啓発ポスターを掲示するよう依頼するとしている。
同駅周辺には市営駐車場が3カ所あり、30分無料で、市はこの駐車場の利用を呼びかけている。市防犯交通対策課の担当者は「調査してみると、思いのほか迷惑駐車が多かった。少しでも生駒駅前の迷惑駐車を減らしていきたい」と話している。

県立美術館の整備 移転含めて検討 知事が県議会で説明

県立美術館(奈良市登大路町)について今年度中の整備基本構想策定を目指す山下真知事は、19日の県議会本会議で現地建て替え以外の可能性を検討する案を含めて説明した。
同館を巡っては先月に有識者らの委員が意見交換する会合があり、県側が現地建て替えする場合の課題を説明。風致地区規制や遺構保存などで十分な延べ床面積や天井高を確保できない可能性などがあるとした。
このため県は移転の可能性も提示。旧県立奈良高校と旧県立奈良工業高校、奈良春日野国際フォーラム甍の市内3カ所が示され、委員らから奈良公園に位置する甍に賛同する声があった。
県立美術館は昭和年に開館し奈良ゆかりの美術工芸品などを所蔵するが、老朽化が進んでいる。

「国産綿花の実態知って」 天理のコットンサミット実行委が栽培調査 

7月20日の綿の成長観察会に参加する子供たち=天理市

11月に天理市内で開催される「全国コットンサミット」を盛り上げようと、実行委員会メンバーが、全国の綿花栽培の状況を調査している。調査は昭和40年を最後に途絶えていたが、復活させることによって国産綿花の収量の推移を明らかにするとともに、綿花栽培の裾野を広げたい考えだ。
実行委によると、日本での綿花栽培は15世紀ごろ、始まったとされる。江戸時代は、農家がそれぞれ綿を育て、紡ぎ、衣服を織るといった自給する生活が当たり前だったという。明治時代には政府が主導して綿花栽培を奨励し、全国各地に紡績所ができた。ただ、その後は安価な外国産の綿の流入などで栽培量は激減。一方で、近年は伝統文化の保存伝承などを目的に、綿花栽培を始めるグループも出てきた。
現在は国内の綿花栽培の規模がどのように推移しているのか、実態は不明だ。農林水産省による農産物統計/作況調査で「わた」は昭和40年を最後に対象項目から外れており、その後は本格的な全国調査は行われていないという。
今回の調査では、全国の生産者らに栽培規模などに関するアンケートを送付したほか、趣味で個人的に栽培している人には来年1月末まで特設サイト(https://cottonsummit2025tenri.com/survey/)で回答を呼びかけている。サミットでは中間発表を行い、国内の綿花栽培の実態を明らかにした上で、将来的な産業振興策を議論する予定。
実行委の梅田正之委員長(66)は同市乙木町にある畑で、綿の成長観察会を定期的に開くなどして、綿の魅力を伝える活動を続けており、「今回の調査をきっかけに、数百年前までは日本人にとって最も身近な植物が綿であったことを多くの人に知ってもらいたい」と話している。
問い合わせは、天理市農林課内の実行委事務局(0743・63・1001)。

「町を知って」王寺観光協会がパビリオンスタッフらとピンバッジ交換

コンゴ民主共和国のスタッフ(右)とピンバッジを交換する王寺町観光協会の職員=大阪市此花区

 

大阪・関西万博に出展する国や団体との友好を深めようと、奈良県王寺町観光協会は会場内の海外パビリオンなどでピンバッジを交換している。18日にはコンゴ民主共和国やカメルーンなどのスタッフらと交換し、担当者は「町のことを知ってもらうきっかけになれば」と話している。
シグネチャーパビリオン「Dialogue Theater いのちのあかし」森の集会所で開催中の「ALL NARA HARMONY(オール・ナラ・ハーモニー)感じる奈良展」に合わせた取り組み。ピンバッジの交換は、万博やオリンピックなど世界各国が集うイベントで友好の証として行われている。
同協会は、来年2月に町制100周年を迎えることから100カ国との交流を目指し、町の公式マスコットキャラクター「雪丸」がドローンで羽ばたいているデザインのピンバッジを制作。会場内の海外パビリオンに職員が直接出向いて交換を交渉し、18日には、コンゴ民主共和国やカメルーンのほか、アイルランド、タイ、ベルギーといった国々や企業パビリオンを出展しているパソナグループとも交換した。

町観光協会に展示中のピンバッジ。世界中の国や地域のピンバッジ=王寺町

雪丸のピンバッジを受け取ったコンゴ民主共和国のユジェネ・マウガさん(52)は「とてもかわいいキャラクターだね」と顔をほころばせ、日本国旗と自国の国旗がデザインされたバッジを差し出した。また、カメルーンのマフォビー・ジョセフさん(54)は、雪丸のぬいぐるみも受け取り、「母国に帰ったらちゃんと雪丸と一緒に写真を撮ってSNSで投稿するよ」と笑顔を見せた。
同協会の職員は「こうした交流を通して、町の人や子供たちにも海外に関心を持ってもらいたい。また外国の方にも奈良県内の小さな町のことを知ってもらうきっかけになるはず」と期待を寄せる。
同協会は18日までに92カ国とピンバッジを交換しており、19日にはトルクメニスタンなどとも交換する予定だ。交換したピンバッジは、王寺駅前の商業施設「りーべる王寺」内にある町観光協会のガラスケースで展示している。

今年の「顔」ズラリ 21日まで御杖村で案山子まつり

大阪・関西万博の公式キャラクー「ミャクミャク」や各地で目撃が相次ぐクマのかかしも並ぶ=御杖村

 

今年の世相をモチーフにしたユニークなかかしが並ぶ「案山子まつり」が、御杖村土屋原地区で開かれている。21日午後3時まで。
展示されているのは、全国で出没情報が相次いでいるツキノワグマや、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」、トランプ米大統領、7日に2年ぶりにセ・リーグ優勝を決めたプロ野球阪神タイガースのマスコットキャラクター「トラッキー」などをかたどった18体。訪れた人たちは、田んぼの前に並ぶさまざまなかかしを興味深そうに眺めていた。

トランプ大統領のかかし

土屋原公民館主事の中嶋安司さん(76)は、6月に亡くなったプロ野球巨人元監督の長嶋茂雄さんの現役時代の姿のかかしを家族とともに制作。「地域の人たちが思い思いにかかしを手作りした。ぜひ足を運んで、話題となった〝顔〟を見てもらいたい」と話している。

長嶋茂雄さんの姿も

私立高の授業料支援 県が所得制限を撤廃 全世帯実質無償化へ

山下真知事は17日の定例記者会見で、私立高校授業料について令和8年度以降の国の支援制度の拡充を前提にして、県独自の支援も所得制限を撤廃し、全世帯に対して実質無償化を実施する方針を発表した。
対象は保護者が県内在住で、子供が県内の私立高校に通う世帯。
現行制度では支援額は世帯年収によって異なり、910万円未満の世帯に対しては国と県で合わせて最大計63万円を支援しているが、それ以上になると国の支援金11万8800円、県の補助金は子供2人以上の世帯に限り5万9400円に抑えられるという。
8年度以降はこうした所得制限をなくし、世帯年収にかかわらず国と県で合わせて最大計63万円を支援するとしている。
所得制限撤廃によって、県は子供が1人いる年収910万円以上の約1200世帯が支援を受けられるようになると試算している。

県内基準地価、下落幅縮小 商業地は上昇幅拡大

県は16日、7月1日時点の県内275地点の基準地価を公表した。林地を除く全用途地の平均変動率はマイナス0・2%で18年連続の下落だが、下落幅は昨年から0・1㌽縮小。46地点ある商業地の平均変動率は1・3%(昨年1・2%)で3年連続の上昇、8地点の工業地の平均変動率は昨年と同じ3・8%で12年連続の上昇となった。
商業地は46地点のうち23地点で上昇、13地点で横ばい、10地点で下落。インバウンド(訪日客)の多い近鉄奈良駅、JR奈良駅など奈良市の中心商業地で上昇幅が拡大し、橿原市や生駒市などの駅周辺も上昇傾向が継続した。一方、県南部では周辺の大型店舗への顧客流出や人口減少、少子高齢化の影響で下落傾向となっている。
工業地は8地点すべてで上昇。高速道路などのインフラが充実している大和郡山市の昭和工業団地など、災害リスクが比較的低い内陸型工業用地として需要が堅調となっている。
一方、住宅地の平均変動率は昨年と同じマイナス0・7%。211地点のうち50地点で上昇、31地点で横ばい、130地点で下落となった。鉄道駅の徒歩圏など利便性の高い地域は旺盛な需要が継続している一方、人口減少が進む県南部などは需要が低調となっている。
市町村別で住宅地の上昇率が高いのは、生駒市(1・5%)▽奈良市(1・4%)▽香芝市(0・4%)▽橿原市(0・3%)▽斑鳩町(同)▽大和郡山市(0・2%)▽大和高田市(0・0%)▽田原本町(同)-の順。

不登校の子供を支援 生駒市に「学びの多様化学校」開校へ

生駒市は、不登校の小中学生のための「学びの多様化学校」を近鉄生駒駅前に整備する。市立生駒小学校と市立生駒中学校の分校として令和9年4月の開校を目指す。学びの多様化学校は文部科学省が推進し、不登校児童生徒らに配慮した特別の教育課程を編成できる。県内では、大和郡山市の市立郡山北小学校と市立郡山中学校の分教室として運営している「ASU(あす)」に次いで2例目となる。

「学びの多様化学校」に改修される「デイサービスセンター幸楽」=生駒市

生駒市では、不登校の子供たちのために市内2カ所に「子どもの居場所・学び支援室」を設置するなど対応にあたってきた。しかし、不登校の市立小中学生は令和元年度の175人から5年度には334人と増加。支援体制確立が急務として設立を決めた。
近鉄生駒駅前の市の施設「デイサービスセンター幸楽」(同市北新町)を改修して整備。今月2日開会の市議会定例会に1664万5千円の設計費を含む一般会計補正予算案を提案した。幸楽は7年度でデイサービス機能を終え、ほかの機能を「RAKU|RAKUはうす」(同市谷田町)に移す。
市教育委員会によると、生駒小・中学校の分校だが、校区外の子供が通う場合はいったん両校に転校する形をとって通学する。校名は今後決める。定員は全校で40人の予定。建物は教室の仕切りはなく、不登校の子供に配慮したつくりになるという。
市教委教育総務課の担当者は「不登校児童生徒の学びの場をつくっていきたい」と話している。

第45回北和地区親善学童軟式野球 西方パワーズ19年ぶり3回目V

県北部地域の小学生野球チームが参加する「第45回北和地区親善学童軟式野球大会2025」(大和郡山市軟式野球連盟学童部主催、産経新聞社など後援)が13日~15日、大和郡山市内で行われた。大会には同市と奈良市、天理市、生駒市、生駒郡、磯城郡から計16チームが出場。決勝は西方パワーズ(大和郡山市)が五条山レパード(奈良市)を下し、19年ぶり3回目の優勝を果たした。
試合結果は次の通り。
【1回戦】小林ファイヤーズ3-2生駒クラブライオンズ▽西方パワーズ9-1天理コスモ▽生駒GKブロッカーズ13-0井戸堂ファイターズ▽三郷TFB1-0奈良信貴REDS▽五条山レパード5-2斑鳩少年野球部▽帝塚山スポーツ少年団11-6生駒東少年野球クラブ▽柳本キングス8-2都跡スポーツ少年団▽三宅マリナーズ7-3リトルジャイアンツ
【2回戦】西方パワーズ11-0小林ファイヤーズ▽三郷TFB4-1生駒GKブロッカーズ▽五条山レパード3-0帝塚山スポーツ少年団▽三宅マリナーズ5-4柳本キングス
【準決勝】西方パワーズ7-1三郷TFB▽五条山レパード3-0三宅マリナーズ
【決勝】西方パワーズ7-1五条山レパード

若草山焼き 山麓ゲート内など有料化 安全対策で6千人に制限

 

今年の「若草山焼き」=奈良市(比較明合成、恵守乾撮影)

古都に早春を告げる風物詩として知られる「若草山焼き」(毎年1月第4土曜日)について、県や奈良市などでつくる同行事実行委員会は11日、同市の若草山麓ゲート内など2エリアで来年、観覧を有料化すると発表した。間近で観覧できるゲート内は大勢が集まることから「人数を抑え事故を防止したい」としている。
若草山焼きは花火の打ち上げもある人気の行事で、新型コロナウイルス禍が明けて以降、訪れる人が増加。今年は周辺に数万人が集まり、斜面の山麓ゲート内には約1万人が入ったという。こうした中、有料化によって観覧者数を抑え、安全対策の充実を図る。
有料エリアとするのは、山麓ゲート内と奈良公園バスターミナル屋上。いずれも前売り券(2千円)を11月中旬ごろから販売する。山麓ゲート内は最大約6千人、バスターミナル屋上は約300人を想定している。両エリアとも、ふるさと納税の返礼品(寄付1万円につき1人)とする。
実行委事務局の県奈良公園室は有料化について「山麓ゲート内に多くの人が殺到するので、危険性を考慮した」と説明。収益は警備費用などに充てるという。
来年は1月24日に開催。若草山麓の野上神社で山焼きの無事を祈願する祭礼が行われた後、午後6時15分から花火を打ち上げる。山焼きは同6時半からで、約33㌶の草地に点火する。荒天の場合は中止。

刀根早生柿「出来は上々」 五條で出荷始まる

刀根早生柿を選定する作業スタッフら=五條市

五條市のJAならけん五條市統合選果場で11日、刀根早生(とねわせ)柿の出荷が始まり、近隣の農家約130軒から約6㌧が集まった。
県内の柿の収穫量は、和歌山県に次ぐ全国2位。この日は、約90人の作業スタッフがベルトコンベヤーから流れてくる柿を手際よく選定し、箱詰めした。
同選果場の西真一委員長(62)は「この夏は例年になく高温だったためか害虫被害も少なかった。集まった柿は小玉ながらも甘くおいしい。出来は上々」と笑顔で話した。関東甲信越や京浜、東北地方などに出荷されるという。
同市の西吉野柿選果場も16日から開場。中谷早生柿、刀根早生柿、平核無(ひらたねなし)柿、富有柿と種類を変えながら、11月末頃まで出荷が続く。両選果場では一般に向けた直売も行われる。

「駅前考古学」で多彩な遺跡紹介 橿原市博物館で企画展 10月5日まで 

大和八木駅前で発掘された埴輪や土器などが並ぶ企画展=橿原市

橿原市の玄関口、近鉄大和八木駅近くに埋もれた古代遺跡にスポットを当てた企画展「改札出ればそこは遺跡」が、同市川西町の「歴史に憩う橿原市博物館」で開かれている。百貨店やマンションが立ち並ぶ駅前も、数㍍地下には約3千年前の縄文時代から鎌倉時代など多彩な遺跡が眠っており、「駅前考古学」というユニークな視点で紹介している。10月5日まで。
近鉄大阪線と橿原線が交差する同駅は、大阪や伊勢、京都を結ぶ県内屈指のターミナル駅。駅前ではマンション開発などが進み、建設に伴う発掘調査が長年にわたって行われている。
企画展では、同駅から「徒歩5分圏内」に絞って遺跡を紹介。駅の数百㍍北では約3千年前の縄文時代後期の土器をはじめ、弥生から古墳時代の祭祀(さいし)用のミニチュア土器などが大量に出土した。近鉄百貨店橿原店の北側では、5~6世紀の方墳(一辺約20㍍)が7基も集中して築かれたことが分かり、円筒埴輪(はにわ)なども見つかった。
さらに、5世紀の朝鮮半島系の土器、鉄器生産に使われたふいごの羽口や坩堝(るつぼ)も発掘され、渡来系の人たちが鉄器生産を行った状況が浮かび上がった。
飛鳥時代には奈良盆地を南北に貫く官道「下ツ道(しもつみち)」、難波(なにわ)へつながる「横大路」の跡も発掘され、同駅一帯は現在と同様に古代から交通の要衝だったという。杉山真由美・市文化財保存活用課主査は「飛鳥時代の幹線道路は現在も道路として利用されるなど、時代を超えて結びついている。八木駅一帯はまさに遺跡の宝庫で、古代から人々が連綿と暮らしてきたことを知ってもらえれば」と話す。
企画展では、発掘された円筒埴輪や古墳時代の土器など約50件を展示している。大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは同館(0744・27・9681)。

天理中箏曲部が全国コンクールで金賞 並河・天理市長に報告

広島県福山市で7月に開催された「第43回全国小・中学生箏(そう)曲コンクール」の団体の部で金賞を受賞した天理中学校箏曲部が天理市役所を訪れ、並河健市長に結果を報告した。

コンクールの結果を報告する天理中学校箏曲部の(左から)松岡愛子さんと築山結さん=天理市

箏曲部には1~3年の24人が所属し、日々練習に励んでいる。昨年は同コンクールで銀賞を受賞。今回はピアノソロ曲として作曲された「三つのフェスタルバラード」を演奏し、6年ぶりに金賞に輝いた。
主将の3年、築山結さん(14)は「コンクール前には手拍子でリズムをとったり、強弱をしっかりとつける練習を重ねた」と振り返った。副主将の3年、松岡愛子さん(15)は「奏でる人やその日の感情によって、音色が変わるのが一番の魅力」と話した。
報告を受けた並河氏は「たゆまぬ努力の結果。多くの人に披露してもらいたい」と期待を寄せた。
同部は地域のイベントなどにも積極的に参加し、演奏している。10月18日に同市で開催される「丹波市校区多世代ふれあい演奏会」に出演する予定。

西大寺高架化協議 仲川・奈良市長 「県の条件提示が前提」

山下真知事が主張する近鉄大和西大寺駅の高架化について、奈良市の仲川げん市長は10日の9月定例市議会で、県と同市の議会が終わった段階で近鉄を交えた3者による協議会が開催される可能性を示唆した。取材に応じた仲川氏は「奈良市が応じられる条件を県が示すことが重要だ」と述べた。
同駅高架化を巡っては山下氏が県と市の同額負担を主張。これに対し、仲川氏は財政規模の違いを理由に難色を示している。
仲川氏は代表質問の答弁で、慢性的な交通渋滞の要因となっている菖蒲(あやめ)池8号踏切について「負担軽減は社会問題」との認識を示した。一方、さまざまな対策を組み合わせた即効性のある対策も可能とし「高架化は30年が見込まれる長期の事業だ。人口減少、交通環境などの要素、費用を負担することになる世代にも配慮する必要がある」と述べた。
代表質問後の取材に対し仲川氏は「現在見通せる事業費の試算、即効的対策、費用負担をどうするのかといった話し合いの引き出しが必要だ。高架化だけの原則論では結論に行きつかない」と話した。

県中学学年別対抗陸上 1179人が力と技を競う 

第73回県中学学年別対抗陸上競技大会(県中学校体育連盟主催、産経新聞社後援)が6、7日の両日、橿原市の橿原公苑陸上競技場で開催された。県内77校から参加した1179人(男子744人、女子435人)の選手たちがトラックとフィールドで力と技を競い合った。

スタートダッシュする男子選手たち

学年別に各種目が行われる同大会は、3年生にとっては引退試合、1、2年生には新人戦の位置づけとなる。各種目1~8位の成績を得点化して競う学年別の総合成績優勝校は、1年が斑鳩町立斑鳩南中、2年が香芝市立香芝東中、3年が東大寺学園中だった。

各種目の1位は次の通り(敬称略、主催者提供)
◇男子◇
【1年】100㍍=田中陸翔(郡山)▽200㍍=前田惺一朗(河合二)▽800㍍=隈園晴太(一条高附)▽1500㍍=山下成悠(河合二)▽100㍍障害=桒元蒼琉馬(橿原)▽400㍍リレー=上牧中(巡・島田・吉中・芝)▽走高跳=梶本海惺(光陽)▽棒高跳=岡本拓隼(香芝北)▽走幅跳=谷浬一(香芝)▽砲丸投=鞠子谷隼(橿原)▽円盤投=江南孝昭(光陽)
【2年】100㍍=井筒瞭太(八木)▽200㍍=菅原匡悟(奈教大附)▽800㍍=竹村悠雅(三郷)▽1500㍍=山口陽生(二名)▽110㍍障害=高井晴仁(香芝東)▽400㍍リレー=東大寺学園(山下・瀬川・今井・可児)▽走高跳=島田好誠(白鳳)▽棒高跳=橋本悠(天理南)▽走幅跳=藤林良成(式下)▽砲丸投=岡﨑柑汰(畝傍)▽円盤投=今村斡志(王寺北)
【3年】100㍍=千丸雅永(東大寺学園)▽200㍍=小杉隆介(香芝西)▽1500㍍=和田奨真(二名)▽3000㍍=杉原毅(上)▽110㍍障害=岡田海橙(王寺南)▽走高跳=和田爽佑(都祁)▽走幅跳=西川陽仁(東大寺学園)▽砲丸投=濵田篤朗(橿原)▽円盤投=柳原帆馬(桜井)

健脚を競う女子選手たち

◇女子◇
【1年】100㍍=岡坂七海(郡山)▽200㍍=小路陽那乃(二名)▽800㍍=西埜妃依里(斑鳩南)▽1500㍍=森田瑳希(王寺北)▽100㍍障害=吉田暁子(河合二)▽400㍍リレー=二名(山下・小路・稲田・大矢)▽走高跳=中森愛(式下)▽棒高跳=小林美裕(香芝北)▽走幅跳=橋本梓(山添)▽砲丸投=坂口愛衣里(吉野)▽円盤投=松本唯千花(伏見)
【2年】100㍍=中岡莉里愛(片塩)▽200㍍=川﨑百愛(都祁)▽800㍍=飯干裕菜(広陵)▽1500㍍=椿本実央(下市陸上)▽100㍍障害=坂口愛唯徠(斑鳩)▽400㍍リレー=都祁(漆間・勝部・福岡・川﨑)▽走高跳=岡山莉永(天理T&F)▽棒高跳=藤村穂乃美(王寺北)▽走幅跳=佐々木梨衣子(上牧)▽砲丸投=西依姫華(橿原)▽円盤投=太田愛莉(式下)
【3年】100㍍=羽尻真由(奈良学園)▽200㍍=積友希(斑鳩南)▽800㍍=藤堂希美(郡山)▽1500㍍=福山ひら(NARA-XJr.)▽100㍍障害=林真央(河合二)▽走高跳=山本澪(斑鳩)▽棒高跳=長野蕾(田原本北)▽走幅跳=立川凪紗(香芝西)▽砲丸投=垣内優花(光陽)▽円盤投=北村寧々(光陽)

宮大工育成へ「伝統建築科」 県立奈良南高に来春新設

県教育委員会は9日、県立奈良南高校(大淀、吉野町)に学科改編に伴い、伝統建築を守る技術を習得する「伝統建築科」を令和8年4月に新設すると発表した。国宝建造物の件数が全国1位の奈良県にあって、全国から生徒を募集し、社寺などで従事する宮大工を育成するのが狙い。高校に伝統建築の技術を身につける学科が設置されるのは全国的に珍しい。

県文化財保存事務所のインターンシップで塗装の実習に取り組む高校生たち=平成29年、斑鳩町

同校は令和3年4月に当時の県立大淀高校と吉野高校が統合して誕生。現在、普通と建築探究、森林・土木探究、情報科学、総合の5学科がある。県教委は、このうち定員割れが続いている建築探究と森林・土木探究を廃止し、社寺の修復技術に特化した伝統建築科を設置することにした。
県内には東大寺や法隆寺、春日大社など伝統建築を数多く持つ社寺が点在しているが、修復技術の担い手不足が懸念されている。こうした中、近くに金峯山寺や吉野神宮があるほか、スギ、ヒノキといった木材も豊富な恵まれた環境を生かして学んでもらう。
県教委によると、定員は37人程度の予定で、県外を含めて募集する。宮大工の指導を受けたり、修復現場を見学したりしながら、伝統建築の専門技術を学ぶ。
県内ではこれまで、県文化財保存事務所が法隆寺の修復現場で高校生を受け入れるインターンシップなどを行ってきた。
県教委の大石健一教育長は「本物に触れ、思想や文化、風土も学んでもらい、修復施工に関わる人材の育成を目指したい」と話している。

「飛鳥・藤原」世界遺産応援する会、近鉄の駅前で魅力アピール

通勤客らに世界遺産登録への協力を呼び掛ける応援する会=橿原市の大和八木駅

「飛鳥・藤原の宮都」を民間から盛り上げようと7月に発足した「応援する会」(会長、佐藤進・橿原商工会議所会頭)などは9日、登録への機運を盛り上げようと橿原市の近鉄・大和八木駅前で啓発活動を行い、通勤客らに歴史遺産の魅力をアピールした。
応援する会は、構成資産がある同市、桜井市、明日香村の商工団体や観光協会などで構成。民間ならではの柔軟な立場を生かして地元企業や商店街との連携、インターネットなどを活用した取り組みを進めている。
この日は啓発用ののぼりを掲げ、「飛鳥・藤原をみんなで応援しましょう」と呼びかけながらポケットティッシュを配布した。佐藤氏は「3市村で協力しながら登録実現へ活動を広げていきたい」と話していた。
啓発活動は11日午前7時、午後5時から近鉄・橿原神宮前駅で行われる。

奈良市が3カ所追加へ 人気の「図書受取ロッカー」

奈良市は図書館に行かずに本を借りることができる「図書受取ロッカー」を3カ所追加する。インターネットで予約した本を指定したロッカーで受け取れる仕組みで、市内の設置場所は計5カ所となる。うち1カ所は大型商業施設を検討しており、一層の利便性向上を図る。設置に必要な予算2167万円を計上した。
内田洋行(東京)の「予約本貸出ロッカー」で、図書館に行く時間がない人でも通勤通学の途中で利用できる。新たな設置場所はJR奈良駅、近鉄富雄駅の改札の近くと、同市登美ケ丘近辺の大型商業施設を検討している。
市によると、昨年10月に近鉄大和西大寺駅と近鉄学園前駅の改札近くに設置したところ予約が殺到し、大和西大寺駅では1カ月、学園前駅では2週間待ちの状態という。
利用方法は市立図書館のホームページで借りたい本を予約し、受け取りに都合のいいロッカーを指定。準備が整うとメールで通知される。ロッカーの読み取り機に図書館貸出券やスマートフォンの電子貸出券をかざすと、本が収納されているロッカーのランプが点滅して開錠される。貸出券をマイナンバーカードに登録することも可能で、返却時はロッカーに隣接したポストに入れる。予算が可決されれば11月からの運用を予定している。

悠仁さま、橿原市の神武天皇陵ご参拝 市民ら沿道で歓迎

神武天皇陵を参拝された秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さま=8日午後、橿原市(代表撮影)

秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまは8日、成年式を終えた奉告のため伊勢神宮(三重県伊勢市)に続いて神武天皇陵(橿原市)を参拝された。沿道には多くの人たちが詰めかけ、「おめでとうございます」との声も上がり、日の丸を振って歓迎していた。
悠仁さまはこの日午後、橿原市の近鉄大和八木駅にご到着。駅前ロータリーから車に乗る際、集まった市民らに手を振って応えられた。
同市高殿町の主婦、柏原好美さん(72)は「立派になられて、とてもりりしく感じました。私たちの方を向いて手を振ってくださいました」と話し、王寺町の主婦(78)も「親しみをもった笑顔が印象的で、お姿をしっかり目に焼きつけました」と感激した様子だった。
亀田忠彦・橿原市長は「悠仁親王殿下がご成年を迎えられ、神武天皇陵にご参拝のため本市を訪れてくださいましたことは、日本建国の地、橿原市にとって誠に光栄なことです。立派なお姿であらせられる殿下を拝見し、心より深く感動いたしました」とコメントした。
悠仁さまのご来県は、平成24年11月に秋篠宮ご夫妻と神武天皇陵などを訪れて以来13年ぶりで、お一人では初めてとなった。

生駒初の観光案内所とカフェ「IKOBA」オープン 近鉄生駒駅前に

観光案内所とカフェの「IKOBA」=生駒市

 

近鉄生駒駅前のビルにあった奈良県生駒市唯一のアンテナショップの跡地に、おむすびなどを提供するカフェと市内初となる観光案内所の業務を担う施設がオープンした。憩いの場になってほしいとの意味を込めて「IKOBA(いこば)」と名付けられた。

「IKOBA」の外観

場所は駅改札につながるビル3階に市が所有する約80平方㍍の1室。平成26年から市唯一のアンテナショップ「おちやせん」が地元産品を販売し、人気を集めていたが、昨年12月に閉店した。市はテナントを新たに募集するとともに、これまで市内になかった観光案内所の業務を委託することとし、カフェを提案した機械のオイル漏れ対策などの業務を行う「ニモマケズHD」(同市高山町)に決まり、8月30日にオープンした。
カフェではランチの時間帯に各種のおむすびや飲料を提供。夕方からは地元産のクラフトビールや、ソーセージなどを出している。午前11時~午後9時。店頭では「おちやせん」で人気を集めていた地元産の野菜やみそ、地酒も販売している。
一方、観光案内所は午前9時~午後6時に運営。各種のパンフレットを置いており、市のハイキングコースや、生駒聖天(しょうてん)と呼ばれる「宝山寺」、生駒山上遊園地といった観光名所、飲食店などの情報提供を行う。英語に堪能な冨岡直也店長(31)が担当し、外国人の案内もできる。
冨岡店長は「ここでコミュニケーションが生まれ、人と人とがつながれる空間にしたい」と意気込んでいる。月曜日定休。

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