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スライドショー、花火…3年生に思い出プレゼント 畝傍高で「エールを送る会」

担任や後輩たちのメッセージに見入る3年生たち=橿原市


 新型コロナウイルス禍で学校生活に大きな影響を受けてきた3年生を励まそうと、県立畝傍高校(橿原市)で、「エールを送る会」が開催された。スライドショーや仕掛け花火の打ち上げが行われ、3年生たちに特別な思い出が贈られた。
 3年生は入学時から感染防止のため登校できない時期が続いたり、球技大会の中止や研修旅行の規模が縮小されたりと、さまざまな制約を受けてきた。そうした中、生徒会執行部の1、2年生が、3年生に楽しんでもらおうとこの会を企画した。
 仕掛け花火の打ち上げを依頼する業者選びをはじめ、学校周辺の地域住民から花火を打ち上げる承諾を取り付けたり、同校の夜間定時制の授業に影響が出ないよう日時を調整したりするなど、生徒主体で事前準備を進めた。実施にかかる費用は校内募金を行い、約20万円を集めて開催にこぎつけた。
 生徒会メンバーは当日午後5時過ぎから教室の電子黒板を使って担任の教師や後輩たちからのメッセージを織り交ぜたスライドショーを公開。その後、グラウンドで仕掛け花火を盛大に打ち上げた。3年の牧野夢叶さんは「壮大な花火で感激した。前を向く力になりました」と話した。

平城・相楽ニュータウン50周年 愛称「高の原」に 

ニュータウンの愛称「高の原」を紹介する書道パフォーマンス=奈良市


 奈良市北部と京都府の木津川市、精華町の2市1町にまたがる「平城・相楽ニュータウン」の「まちびらき50周年記念式典」が、奈良市の市北部会館で開かれた。実行委員会は周辺地域の愛称が「高の原」に決まったと発表した。
 ニュータウンは昭和年代に開発された。奈良側は、神功と右京、朱雀、左京、佐保台の5地区、京都側は木津川市の相楽台と兜台、精華町の桜が丘の3地区で、47年に右京地区で入居が始まった。現在は約4万6千人が暮らす。
 式典では、奈良市自治連合会長で実行委の作間泉委員長が「県府を越えた交流を深め、笑顔のあふれるまちを次世代に引き継ぎたい」とあいさつ。公募していたニュータウンの愛称が、最寄りの近鉄高の原駅(奈良市朱雀3丁目)にちなんで「高の原」と決まったと発表した。
 同駅近くに住む書家、佐竹有沙子さんが揮毫で愛称を紹介するパフォーマンスを行うと、集まった住民らから拍手が起こった。通学で同駅を利用する県立奈良高校2年、大谷紗也夏さんは「自然が多く学びの場としても理想的なエリア。今後の発展が楽しみ」と期待を込めた。

飲料容器にアロマオイル 眠気覚ましの新商品開発へ 日本薬科大・奈良学園大など

ドイツトウヒから抽出したアロマの香りをかぐ奈良学園大の学生たち=奈良市


 日本薬科大の多根井重晴教授と奈良県内の大学や専門学校の学生らが、東北の間伐材から抽出したアロマオイルを使った飲料容器の開発に取り組んでいる。眠気覚ましや気分を落ち着ける効果が期待できるといい、長距離ドライバーや受験生向けに来春の商品化を目指す。
 開発は東日本高速道路から多根井教授への打診がきっかけだ。アロマオイルは東北自動車道沿いに植えられているドイツトウヒの間伐材から抽出する。多根井教授は、オイルは眠気を覚ます成分を含んでいることに着目。奈良学園大や自身が講師を務める大和高田市立看護専門学校に協力を依頼し、まず約50人の学生を対象にオイルの効果を調べる心理テストを実施した。すると「ネガティブな気持ちが減少する」「いらいらする気持ちが鎮まる」などの回答を得た。

東北自動車道沿いに植樹されているドイツトウヒ(多根井重晴教授提供)


 これを受け、多根井教授は眠気覚ましの飲料に生かすことを考案。カフェイン含有飲料の容器のラベルにオイルを付着させ、飲み終わった後でも香りが楽しめるように工夫した。
 多根井教授は「カフェインとアロマオイルの相乗効果で、集中力を高めることが期待できる。長距離ドライバーや受験生らにうまく活用してもらいたい」と意気込む。
 開発に参加した奈良学園大2年生の山内香織さんは「ウッディな香りがさわやかなので、飲み終わった後の容器もフレグランス代わりとして楽しめそう」と期待を寄せている。
 飲料は今後、試作を重ねた上で、来春以降に全国のサービスエリアなどで販売する予定だ。

重文本堂修復祝う 称念寺で落慶法要 橿原市

称念寺本堂で営まれた落慶法要=橿原市


 国の重要伝統的建造物群保存地区「今井町」(橿原市)にある称念寺で、本堂(国重要文化財)の修復完了を祝う落慶法要が営まれた。
 称念寺は浄土真宗本願寺派の寺院で、中世以来の歴史を持つ今井町の中心的存在となっている。本堂は江戸時代初期の建築。柱が傾いたり雨漏りしたりと老朽化が進んでいたため平成22年、解体修理を始めた。耐震化工事や本堂内部の障壁画の修復なども行い、今年3月に完了した。
 法要には関係者約100人が参加。今井慶子住職は、本堂が美しくよみがえったことに感謝の言葉を述べ「みんなが集える明るいお寺になるよう努力していきたい」と語った。
 この日は子供たちが寺の周辺を練り歩く稚児行列やロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワさんのコンサートが行われ、境内は祝福ムードに包まれた。

バラ香るビール開発 奈良先端大とゴールデンラビットビール

クラフトビール「みみなしやま」を共同開発した高木博史教授(左)と市橋健代表=生駒市


 奈良先端科学技術大学院大学(生駒市)のストレス微生物科学研究室とビール醸造所「ゴールデンラビットビール」(奈良市東寺林町)が、バラの香り漂うクラフトビール「みみなしやま」を共同開発した。華やかな香りとコクのある味わいで、冬の鍋料理やクリスマスの肉料理にも好相性という。
 同研究室は、醸造で使う酵母に、安らぎや快眠を促すバラの香り成分をふんだんに含ませることに成功。同醸造所は9月から試験醸造をし、芳醇な香りの「レッドエール」に仕上げた。
 醸造所の市橋健代表は「コクがあり、鼻に抜けるバラの香りが楽しめる。グラスに注いで光に透かせば、レッドエールらしいルビー色が美しいです」とアピール。研究室の高木博史教授は「うまいの一言。多くの人に愛されるビールとなり、地域活性化にも貢献したい」と話している。
 両者は令和2年4月から共同開発を行っており、昨年7月に醸造期間を短縮できる酵母を用いたペールエール「かぐやま」を、今年7月にはならまちの公園や建物に生育する天然酵母で醸造した「うねびやま」をそれぞれ発売。今回の「みみなしやま」で「大和三山シリーズ」が完成した。
 新商品は、330㍉㍑入り715円。800本を醸造所で販売しているほか、通販も受け付ける。大和三山3本セットも100セット限定販売予定。詳しくはゴールデンラビットビールのホームページ(https://www.goldenrabbitbeer.com)。

「暖かく過ごして」通学駅に座布団寄贈 奈良文化高

大和高田駅のベンチに手作りの座布団を設置する奈良文化高の生徒たち


 奈良文化高校(大和高田市)の生徒たちが、通学で利用する近鉄大和高田駅と高田市駅に手作りの座布団を寄贈した。駅の利用者にホームの椅子を快適に使ってもらおうと、約30枚を持ち寄った。
 毎年この時期に座布団を贈っており15回目。家庭科部と生徒会役員の生徒たちが、新しく作った座布団や昨年まで使ったあと修繕したものを、ホームの椅子に設置した。
 大和高田駅を管轄する西谷恭幸・大和八木駅長は「寒くなる季節に身も心も温まる贈り物はとてもうれしい。ありがとうございます」と生徒たちに感謝の気持ちを伝えた。

子供たちの「言の葉」紙芝居に 帝塚山大生らが5作品

完成した紙芝居を披露する帝塚山大の学生たち=奈良市


 帝塚山大学の学生たちが、小中高生の作文コンクールの優秀作品を原作にした紙芝居を制作した。色鉛筆の柔らかなタッチで、作文にこめられた子供たちの思いを丁寧に表現。紙芝居は「世界KAMISHIBAIの日」の12月7日に発売する。
 一般社団法人「言の葉協会」が主催する「言の葉大賞」と連携した。昨年度からの取り組みで2回目となる。今回は「未来につなげる生命(いのち)」をテーマに、同大教育学部こども教育学科の徳永加代准教授と3回生7人が、過去の優秀作品の中から5点を選び、紙芝居にした。
 学生たちは今年4月から約5カ月かけ、資料を集めて作文に沿った絵を描いたり、内容を分かりやすく伝える文章を練ったりした。
 例えば、東日本大震災後に沿岸部で防災林の苗を植える取り組みについて綴っ『壁をつくる』(第11回中学生部門最優秀賞)。作画担当の川村好香さん()は「震災を経験した多くの人たちが未来に進んでいけるよう、明るい色合いを選んだ」という。
 徳永准教授は「学生たちは試行錯誤しながら、紙芝居に触れた人の心に響くような絵と文章を考えて作り上げた。多くの方に作品を見てもらって、命について考えるきっかけにしていただきたい」と話している。
 紙芝居は1作品B4判9枚で2200円。紙芝居の舞台としても使用できるケースがついた5作品セットは1万円。問い合わせは京都柿本書房(075・662・0135)。

ドッジボールW杯出場 天理の岩田選手、前川選手

ドッジボールW杯日本代表に選ばれた岩田選手(左)と前川選手=天理市


 12月にエジプトで開催されるドッジボール・ワールドカップ(W杯)の日本代表に、天理中学校嘱託講師の岩田晴世選手(26)と天理大国際学部4年の前川裕史選手(21)が選出された。
 大会を前に2人は天理市役所に並河健市長を表敬訪問。前川選手は「代表選手はベテランで層が厚いが、自分の力を負けずに発揮したい」。岩田選手も「世界一を目指し、日本のドッジボールを世界に広めたい」と意気込みを語った。
 ドッジボールのW杯は、5つのボールを同時に使って行われる。12月12日からエジプト・カイロで開幕し、日本が選出されるのは今回が初めて。

交流の様子遺物で紹介 唐古・鍵考古学ミュージアムで企画展

唐古・鍵遺跡と纒向遺跡の出土品などを紹介する企画展「王権誕生の地『ヤマト』」=田原本町


 弥生時代最大級の環濠集落跡、唐古・鍵遺跡(田原本町)と、大和王権発祥の地とされ、邪馬台国の候補地にもあげられる古墳時代の纒向遺跡(桜井市)の出土品を紹介する秋季企画展「王権誕生の地『ヤマト』~唐古・鍵、大福、纒向遺跡~」が同町の唐古・鍵考古学ミュージアムで開かれている。12月4日まで。
 両遺跡から出土した土器や木製品、祭祀遺物などを中心に約110点を展示。東海や山陰・吉備地域などから持ち込まれたとみられる土器も紹介し、広域にわたる人や物の行き来があったことを示している。
 唐古・鍵遺跡と纒向遺跡は約4㌔離れているが、どちらも初瀬川の流域に位置している。藤田三郎・同ミュージアムチーフプロデューサーは、「2つの遺跡の遺物を一堂に集め、比較検討できる構成にした。両遺跡の関係や、他の地域との交流の様子を考える機会にしてもらいたい」と話している。

小学校旧校舎をリニューアル レストランや宿泊施設に 下市町

複合施設の完成予想図に見入る人たち=下市町


 来春空き校舎となる下市町立旧下市南小学校をリニューアルし、令和6年夏までにオープンする複合施設の事業計画がまとまった。レストランや図書館などさまざまな施設を整備する内容で、概要を説明する展示会が20日まで町内で開かれている。
 計画をまとめたのは、この事業の優先交渉権者で、アパレルやホテル経営などを手がける「パルグループホールディングス」(大阪市中央区)。町民から寄せられていた「夕食を楽しめる場所がほしい」「皆が集まれる場所がほしい」といった意見を反映させた。
 4階建ての校舎には、レストランや地元の特産品を販売する雑貨店、図書館などを配置。敷地内のプール跡にはサウナを設置する。将来的には宿泊施設も整備して、町内外から多くの人を呼び込みたい考えだ。
 展示会では、同町産の木材をふんだんに使った施設のイメージ図などを展示。訪れた同町の会社員、西本千紗さん(24)は「学校が閉校になるのはとても寂しいが、新たな場が生まれることで働く場も町にできる。少しでもにぎわいが戻ればうれしい」と話した。
 パルグループホールディングスの担当者は「自然豊かな空間づくりと町内外の人々が集える場として、地域の方の声を吸い上げた案を図面に起こした。多くの人にぜひ見てもらいたい」と話している。
 展示会は18日は役場1階ロビー、19、20日は下市観光文化センターで。問い合わせは町総務課(0747・52・0001)。

複合施設としてリニューアルされる下市町立旧下市南小学校(同町提供)

往年の名車、橿原運動公園に集結

クラシックカーフェスに登場するオープンカータイプの「トヨタ2000GT」(西川淳さん提供)


 橿原運動公園(橿原市)の指定管理者「SAP橿原運動公園共同事業体」は、「大和三山クラシックカーフェスティバル2022」を同公園で20日に開く。生産台数が少なく、「幻の名車」と呼ばれるスポーツカー「トヨタ2000GT」をはじめ、往年の名車約100台が集結する。
 映画『007は二度死ぬ』(1967年)の撮影で使用予定だったオープンカータイプの「トヨタ2000GT」が登場。パトカーの乗車体験や消防車の展示なども行われるほか、県出身の自動車評論家、西川淳さんのトークショーも予定されている。
 入場無料。午前9時半~午後3時。問い合わせは、アスカ美装(0744・24・1757)。

イチョウ並木楽しむホコ天 天理・親里大路で19、20日

色づく親里大路のイチョウ並木=天理市


 黄金色に染まるイチョウ並木を楽しんでもらおうと、天理市の親里大路(天理大橋北詰~真南通り)を歩行者天国にするイベント「ほこてんり」が、19、20の両日に初開催される。 
 親里大路は毎年この時期になると、美しいイチョウ並木をカメラに収めようと多くの人が訪れる。ただ、車道にはみ出して撮影する人も多く、危険が伴うこともある、と問題視されていた。
 安全にイチョウ並木を楽しんでもらおうと、地域住民らでつくる実行委員会がイベントを企画。担当者は「新たな人気観光スポットとして、交流サイト(SNS)などを通じてより多くの人に発信してもらいたい」と期待する。
 両日とも午前10時~午後5時。問い合わせは、実行委(050・5897・7916)。

安部文珠院 ウサギのジャンボ花絵登場

安倍文珠院の境内に登場したウサギのジャンボ花絵=桜井市


 日本三文殊の一つとして知られ、全国から受験生が合格祈願に訪れる安倍文殊院(桜井市)境内に、来年の干支「ウサギ」をデザインしたジャンボ花絵が登場し、訪れた人を楽しませている。
 縦20㍍、横25㍍の花壇に白、赤、黄、青のパンジー約8千株を植え、2羽のウサギが向かい合う様子を表現した。寺の職員らがおよそ1週間かけて完成させた。
 花壇には葉ボタンで「合格」という文字があしらわれ、安倍晴明ゆかりの寺でもあることから魔よけの印の五芒星も。

庭園のルーツに迫る 橿考研で特別展

展示されている古墳から奈良時代にかけての庭園遺構の出土品=橿原市の橿原考古学研究所付属博物館


 国内最古の宮廷庭園跡とされる飛鳥京跡苑池(7世紀、明日香村)の出土品などを通じて日本庭園の成り立ちに迫る特別展「宮廷苑池の誕生―飛鳥京跡苑池から日本庭園へ」が、橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)で開かれている。12月4日まで。
 飛鳥京跡苑池は、南池と北池を中心とする国内最古級の宮廷庭園跡。同研究所は平成11年からの発掘調査で、巨大な水路遺構や祭祀施設などを確認している。
 特別展では、飛鳥京跡苑池から出土した土器や石製品のほか、苑池の周辺に位置する酒船石遺跡で確認された亀形石槽のレプリカなど、古墳~奈良時代の遺物約430点を展示。
 正倉院宝物の琴・琴柱の復元模造品や、奈良時代に伎楽で使われたとみられる仮面「迦楼羅」など、当時の宴の様子を想像させる展示品が並ぶほか、平城宮跡(奈良市)の苑池から出土したくぎのささった人形なども陳列され、世相を映し出す庭園の役割にもスポットがあてられている。
 同館の青柳泰介学芸係長は「飛鳥京跡苑池の遺物を一堂に集めた。古墳時代から飛鳥・奈良時代にかけての日本の庭園の歴史を理解してもらう機会にしていただければ」と話している。
 月曜休館。問い合わせは、同館(0744・24・1185)。

優しい味わい 規格外野菜でスイーツ 曽爾村の児童ら考案

保護者向けの販売会でマフィンを販売する子供たち=曽爾村


 曽爾村立曽爾小中学校の児童たちが、村内産の野菜のうち、傷や虫食い跡などで「規格外」として廃棄される予定だったものを使ったスイーツとハンバーガーを開発した。野菜本来の甘みを生かした優しい味わいで、保護者向けの販売会ですぐに完売する人気ぶり。12日に村内で開かれるマルシェでも販売される。
 同校6年の児童9人は、5月から生産者を訪れるなどして廃棄野菜について学び、野菜を植える体験もした。夏休みの宿題で、規格外野菜を活用した商品を考案。シェアキッチン「そにのわの台所katte」の協力で、ホウレンソウやサツマイモなどを使って、マフィンとパフェ、ハンバーガーの3種をグループに分かれて9月に開発した。
 萩原麻未さんは、クマやネコ、ウサギといった動物形のマフィンを作った。生地にほうれん草やブルーベリーを練りこんだり、チョコペンで顔を描いたり。「食べられるのに規格外だからと捨てられる野菜の現状を知った。見た目もかわいいデザートなので、小さな子に楽しんで食べてもらいたい」と話した。
 4日に開かれた保護者向けの販売会で用意したマフィン73個は約5分で完売。12日にそにのわの台所katteで開かれるマルシェでも、午前11時半からマフィンやパフェ、ハンバーガーを販売する。売り切れ次第終了。
 問い合わせは、そにのわの台所katte(0745・88・9824)。

地域の魅力を模型で表現 奈良・伏見小

埴輪の模型をペットボトルや空き箱で作る児童=奈良市


 奈良市立伏見小学校の5年生が、地元の魅力を多くの人たちに知ってもらおうと、地域の建物の模型作りに取り組んだ。
 児童たちは10月上旬から、寺や公園など地域で大事にされてきた特徴的な建物や施設の模型を、段ボールやトイレットペーパーの芯など身近な廃材で制作してきた。
 「菅原はにわ窯公園」内にある埴輪を再現した河添成修さんは「実際に写真を撮りに行って、色や形を確認しながら作った。町の文化を深く知れるのが楽しい」と話した。
 また、建築士を目指す帝塚山大学の学生たちが児童らをサポート。現代生活学部居住空間デザイン学科3年の宇田篤史さんは「子供たちの発想の新しさに驚かされ、楽しかった。自分の模型作りにもいろんな素材を試してみたい」と振り返った。
 模型は約1カ月間で完成し、5日に同校で開かれた「伏見まつり」で披露されたほか、3学期には福岡県宗像市立玄海小学校と学習成果を発表し合う合同発表会をオンラインで開く予定だ。

食べ残しを肥料に 小学校に堆肥化装置 天理市

調理くずを堆肥化装置に入れる調理員=天理市


 天理市は、給食の調理くずや食べ残しなどを堆肥に変える装置を全市立小学校9校に設置した。児童たちに食品ロス問題について考えてもらうのが狙い。市は、家庭の食べ残しなどを各小学校で受け入れて処理することも検討している。
 野菜くずや食べ残しから水分や塩分を取り除き、微生物由来の堆肥化促進材と一緒に装置に投入すると、数週間で堆肥の素が生成される。業者が回収してさらに発酵を進め堆肥にする。
 市立櫟本小では10月末、児童と保護者らが見学する中、給食調理員がゴボウやニンジン、ジャガイモの皮などを装置に投入した。6年の大門藍之介さんは「今まで捨てていた部分が再利用できるのはいいなと思う。フードロス問題を考えるうちに、給食を残さず食べるようになった」と話した。
 同市立小では2学期から、国連の持続可能な開発目標(SDGs)など環境問題についての学習が始まっている。今年度中に、児童たちが講師となって、家庭の生ゴミを減らすための地域住民向けの説明会も開く予定だ。小学校で家庭の生ごみを堆肥化した住民には、市がデジタル地域通貨「イチカ」を付与することも検討している。
 並河健市長は「物価高騰で食料品の値上げが続いている中でも、食べ残しなどで捨てられる生ごみは変わらず多い。装置の設置をきっかけに、フードロス問題を知ってもらいたい」と話している。装置の導入には同市は国の交付金を活用した。

アウトドア用品「モンベル」奈良市にオープン 国内最大級、店内でクライミングも 

店内でクライミングが楽しめる「ピナクル」=奈良市


 アウトドア用品大手「モンベル」(大阪市)の新店舗「モンベル アウトドアヴィレッジ奈良店」が、奈良市八条町にオープンした。売り場面積は約2500平方㍍で同社では国内最大規模の旗艦店。約2万5千点を扱い、店内にクライミングを楽しめるコーナーやカフェも備える。
 県内は登山やカヤックなどアウトドアスポーツを楽しめるスポットが多く、同社の辰野勇会長が奈良市在住であることなどから出店した。
 1階は衣類を中心に扱っているほか、「サイクリング」コーナーではマウンテンバイクや折り畳み自転車、スポーツ用のロードバイクなど約80台を販売。2階は、型落ちした衣類や小物をそろえた「アウトレット」や、カヤックを展示した「パドルスポーツ」などのコーナーを設置。テントなどのキャンプ用具も陳列している。
 1、2階の吹き抜け空間には、「ピナクル」と呼ばれるクライミング用の人工岩塔(高さ約10㍍)を設置。また、併設する「ベルサイドカフェ」は、焼きたてのナンを添えたカレーセットや窯焼きのピザなどを提供しており、ペットと過ごせるテラス席もある。
 井谷忍店長は「アウトドアの愛好家を増やしていきたい」と話している。
 年中無休。「ピナクル」の利用は土、日、祝日で小学生以上が対象(税込みで1500円)。問い合わせは同店(0742・32・5045)。

飛鳥宮跡で新たに建物跡 大型建物跡と関連か 橿原考古学研究所

新たに建物や塀の遺構が確認された飛鳥浄御原宮跡=明日香村


 天武天皇(在位673~686年)が造営した飛鳥浄御原宮跡(明日香村)の外郭から7世紀後半の建物跡が見つかり、県立橿原考古学研究所が発表した。同宮跡を含む飛鳥宮跡で最大級の大型建物跡の南側に位置しており、付属的な施設の可能性があるという。橿考研は「飛鳥浄御原宮跡の様相を知るうえで重要な成果」としている。
 橿考研は9月から、飛鳥浄御原宮跡の内郭北西部と外郭の一部の計約500平方㍍で調査を実施。内郭北端から約10㍍北側の地点で8基の柱穴が検出され、東西10㍍超、南北約6㍍の規模の建物跡が確認された。
 平成21~22年の調査で見つかった大型建物跡(最大で東西35・4㍍、南北15㍍)から約25㍍南にあり、柱の位置が南北の同一線上にあることから、大型建物の付属的な施設だった可能性も考えられるという。
 また、内郭北端を区切る掘立柱塀の跡とみられる9基の柱穴が東西方向に約20㍍にわたって出土。北側の塀の長さは148㍍に及び、内郭の北西隅付近までのびていることが判明した。
 さらに、建物跡の南側から内郭北端の塀まで南北方向に長さ約7㍍の塀も確認した。出土した建物や塀の跡はいずれも柱を抜き取った痕跡があり、柱が別の場所に転用されていることをうかがわせる事例という。
 調査を担当した橿考研の鈴木一議・指導研究員は「内郭北西部に隣接して計画的に建物が配置されていた空間が存在する可能性が高まった」と分析している。

行方不明女性の捜索でお手柄 嘱託警察犬ダットサン号

感謝状を贈呈された大森弘士さんとダットサン号=奈良市


 認知症で行方不明になった高齢の女性の早期発見に貢献したとして、奈良署は県警嘱託警察犬「ダットサン・オブ・ドウカイホク号」(シェパード・オス6歳)と訓練士の大森弘士さんに、感謝状とドッグフードを贈呈した。
 同署によると9月2日夜、ホテル従業員から「宿泊客の女性がいなくなった」と110番通報があった。暗闇の中、女性のスニーカーの臭いをもとにダットサン号が捜索。反応を示した場所を中心に警察官らが翌日早朝から捜索し、ホテルから約100㍍離れた場所で女性を発見、保護した。
 山野勝彦署長は「周囲が暗く、人の手だけでは発見が難しかった。命を助けていただきありがたい」とし、大森さんは「早く発見することができてよかった。これからも発見の手助けとなりたい」と話した。

空手の国際大会で準優勝 郡山南中の堀樹夏さん

演武を披露する堀樹夏さん=大和郡山市


 「国際オンライン型競技空手道選手権大会」の12~14歳女子の部で準優勝した、大和郡山市立郡山南中学校3年生の堀樹夏さんが同市役所に上田清市長を訪問し、大会結果を報告した。
 国際空手道連盟極真会館が新型コロナウイルス感染防止のためオンラインで開催した大会で、日本、ロシア、米国、ブラジルなどからの選手が出場。演武動画をもとにして型を競った。
 12~14歳女子の部には世界各国から約40人が参加。奈良支部に所属する堀さんは「受験生なので道場に通えるのは週1回だが、リビングで練習に励んだ」と言う。それだけに「準優勝だったのはとても悔しい」とも。この日は妹の樹乃さん(11)も同行し型や組手を披露した。
 上田市長は「演武を見ていると背筋が伸びる思い。この経験をぜひ今後に生かしてほしい」と話した。

綿菓子にほうじ茶フレーバー 専門店と山辺高がコラボ

自分で作ったほうじ茶パウダーをかけた綿菓子を手にする吉川美咲さん=奈良市


 奈良市餅飯殿町の綿菓子専門店「Pamba pipi(パンバピピ)で、県立山辺高校(奈良市)の生徒たちが栽培から加工まで手がけたほうじ茶を使った綿菓子が人気だ。茶の香ばしさとほのかな苦みが、綿菓子の甘さと絶妙なハーモニーを生み出している。
 大和高原に位置する同校では、総合実習などの授業で敷地内の畑で茶を栽培したり、煎茶やほうじ茶に加工したりしている。同店オーナーと同校の教諭が知人同士だったことから、令和2年から生徒たちが作ったほうじ茶が綿菓子のフレーバーとして使われるようになった。
 ほうじ茶をパックに詰める際に出る細かく砕けた茶葉を使用。湿度が低く天気のよい日を選び、ミルできめ細かくひくと一層香り高く仕上がる。綿菓子に使うと甘さとほのかな茶の苦みと香ばしさが合わさり、スタッフの小林理華さんによると「お客さんの反応は上々」。同店で販売する綿菓子30種の中でも売り上げが常に上位に入る人気商品という。
 これまでは新型コロナウイルス禍の影響でほうじ茶パウダーは郵送していたが、10月14日には生徒たちが初めてパウダーを届けに同店を訪問。自立支援農業科1年の吉川美咲さんはパウダーがふりかけられた綿菓子を味わい、「おいしくてびっくり。すっきりとした甘みと苦みが絶妙」と話していた。
 綿菓子は小袋400円と大袋600円。問い合わせは、パンバピピ(0742・26・1778)。

捜査に救助に60頭が挑戦 嘱託警察犬審査会

臭気選別の審査に臨む嘱託警察犬候補と訓練士=大和郡山市


 県警は、事件捜査や行方不明者の捜索などで活動する警察犬を選定する「嘱託警察犬審査会」を、県浄化センター自由広場(大和郡山市)で開いた。60頭が日ごろの訓練の成果を発揮した。審査に合格した犬は来年1月から1年間、県警の嘱託警察犬として活動する。
 嘱託警察犬は民間の訓練施設で訓練し、警察からの要請を受けて捜査などに参加する。現在、県警は37頭を嘱託しており、今年に入って9月末時点で事件捜査と行方不明者の捜索計43件に出動し、1人の行方不明者を発見している。
 審査は、臭いで足跡をたどる「足跡追跡」▽サンプルの布と同じ臭いの布を5枚の中から選ぶ「臭気選別」▽隠れた人を発見する「捜索救助」の3種目で行った。
 シェパードのダイアン・ツム・アントワープ・チャールストン(オス、9歳)と臭気選別の部に挑戦した法隆寺ドッグスクールの2等訓練士、大谷典子さんは「嘱託警察犬は、捜査や捜索だけでなく啓発イベントなどでも活躍する。お役に立ちたいと思い、参加した」と話した。

発見の熱気伝える105点 奈文研飛鳥資料館で高松塚特別展

高松塚古墳の壁画模写や出土品などを紹介している特別展=明日香村


 国宝・高松塚古墳の壁画発見から50年を記念し、出土品や発見当時に描かれた壁画の模写など105点を紹介する秋期特別展「飛鳥美人|高松塚古墳の魅力|」が奈良文化財研究所飛鳥資料館(明日香村)で開かれている。12月18日まで。
 昭和47年3月に発見された同古墳の壁画は、学界に大きな衝撃を与えただけでなく、「飛鳥ブーム」「古代史ブーム」と呼ばれる社会現象を巻き起こすなど大きな反響を呼んだ。
 展示では古墳から出土した「海獣葡萄鏡」や、発見直後に撮影した壁画をつなぎ合わせて壁面全体の様子を再現した実物大の複製壁画を紹介。また昭和48~49年に日本画家の前田青邨監修のもと平山郁夫らが手掛けた壁画の模写を13年ぶりに公開している。
 壁画発見の翌年から累計1億2千万枚超を発行した記念切手や、佐藤栄作元首相が古墳を訪れたときの様子を記録した8㍉映像なども見ることができ、世紀の発見にわきたつ当時の世相をうかがうことができる。
 同館の石橋茂登学芸室長は「50年前の熱気に触れてもらうとともに、どう壁画を守り伝えていくのかを考える機会にしてほしい」と話している。
 開館時間は午前9時から午後4時半(入場は午後4時まで)。月曜休館。問い合わせは同館(0744・54・3561)。

「柿くへば…」法隆寺で無料配布 JAならけん

柿を受け取る保育園児たち=斑鳩町


 正岡子規が俳句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだ日にちなむ「柿の日」の26日、県農業協同組合(JAならけん)は、法隆寺南大門前(斑鳩町)で県産柿を無料配布した。新型コロナウイルス禍で見送りが続いており、3年ぶりの実施。用意した五條市産の刀根早生柿2個入り400袋は15分ほどでなくなった。
 組合員らが「おいしい柿ですよ」と声をかけると、近隣の住民や観光客、修学旅行生などが次々と手を伸ばした。三重県から日帰りの家族旅行で訪れたという小学5年生の男児は「好物なので本当にうれしい。ジューシーな後味が大好き」と笑顔を浮かべた。
 同組合の仲出浩嗣常務理事は「柿はビタミンCが豊富で風邪予防にも効果的。県産柿のおいしさをさらに広めたい」と話した。今年は残暑の影響で実りが遅かったが、台風などの影響もなく豊作という。
 子規は奈良に滞在していた明治28年10月26日に「柿くへば~」を詠んだとされる。柿の出荷量で奈良県は和歌山県に次ぐ全国2位。

ウクライナ支援を 榛生昇陽高生ら東大寺南大門で募金活動

東大寺南大門前で募金を呼び掛ける生徒たち=奈良市


 ウクライナ支援への協力を呼びかけようと、県ユニセフ協会と県立榛生昇陽高校(宇陀市)の生徒が、東大寺の南大門前で街頭募金活動を行った。
 こども・福祉科の授業の一環として毎年行ってきたが、一昨年、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、3年ぶりの実施となった。
 同校生徒のほか、龍谷大(京都市)の留学生や社会奉仕団体「国際ソロプチミスト奈良|まほろば」のメンバーも参加。生徒たちは「ユニセフ募金にご協力ください」などと書かれたパネルを掲げ、協力を求めた。 
 2年の千歳啓倫さんは「この活動が誰かの助けになっていると思うと張り合いがあります」と話していた。

コーラ、ベーグル…「橿原ブランド」新たに5商品

認定された商品をPRする事業者ら=橿原商工会議所


 橿原商工会議所(橿原市)は、市の知名度向上などにつながる優れた商品を認定する「橿原ブランド」に、市内の事業所が手がける5商品を新たに認定した。薬品製造のノウハウを生かしたコーラや、県内産の富有柿を使ったベーグルパンなど、創意工夫をこらした商品が評価された。
 認定されたのは、端壮薬品工業(同市今井町)の「おにみみコーラ」(1058円)▽ウネビラージュ(同市今井町)の「古民家今井町の食事パン イマイラージュの柿ベーグル」(380円)▽吉田農園(同市北越智町)の「肉厚ジャンボ生シイタケ」(180円)▽ルナホーム(同市新口町)の「バターサンド あすかいちご」(300円)▽コーレル(同市八木町)の「LUNARA 吸水サニタリーショーツ(2400~2800円)。
 同商議所では、市の知名度向上や産業振興、地域活性化をはかることを目的に令和元年から橿原ブランド認定事業を推進している。認定されると橿原神宮と大和三山をモチーフにした認定マークを商品などに表示できる。

五條新町通りで花嫁行列

江戸時代の風情を残す五條新町通りをゆく花嫁行列=五條市


 江戸時代からの町並みが残る五條市の重要伝統的建造物群保存地区「五條新町通り」で、かつての花嫁行列を再現した結婚式が執り行われた。紋付き袴姿の新郎と白無垢に角隠し姿の新婦が町並みを練り歩いた。イベント以外で五條新町通りで花嫁行列が行われるのは8年ぶりという。
 結婚式を挙げたのは、新町通りでチョコレート専門店を営む杉川幸太さん(39)と伊達文香さん(31)。雅楽の演奏が響き渡る中、親族や友人らとともに歩き始めると、地元住民から「おめでとう」などと祝福の言葉が贈られた。
 新町で暮らして44年という辻村陽子さん(70)は、「とてもすてきな結婚式。古式ゆかしい感じも良いですね」と笑顔を見せた。

プロ野球ドラフト 奈良ゆかりの4選手が指名

ドラフト会議で指名され、ガッツポーズする戸井零士選手(左)と友杉篤輝選手=天理大


 プロ野球のドラフト会議で県ゆかりの4選手が指名を受けた。関係者からは喜びの声が上がり、選手らはプロへの決意を表明した。
 指名を受けたのは、斑鳩町出身で白鷗大(栃木県)の曽谷龍平投手=オリックス1位▽天理大(天理市)の友杉篤輝内野手=ロッテ2位▽奈良市出身で創価大(東京都)の門脇誠内野手=巨人4位▽天理高(天理市)の戸井零士内野手=阪神位。
 曽谷選手の地元、斑鳩町のいかるがホールでは町民ら約500人がパブリックビューイングで会議の様子を見守った。オリックスから「ドラ1」で指名を受けると、会場からは大きな拍手が起こった。
 本格左腕の曽谷選手は、力強い直球と制球力が持ち味。地元の少年野球チーム「斑鳩少年野球部」でバッテリーを組んだ大学生、角井亮太さんは「早く先発ローテーション入りしてほしい」。中学時代に在籍していた「志貴ボーイズ」の当時の監督、広瀬亮さんも「全国の野球少年の目標となる選手に成長してくれるはず」と期待を込めた。
 友杉、戸井の両選手は天理大で記者会見。天理高と天理大の選手が同時にドラフト指名されるのは初という。
 友杉選手は大阪市出身。天理大で1年春からリーグ戦に出場し、4季連続でベストナインに。広角に打ち分ける打撃センスで2度、首位打者に輝いた。俊足を生かした守備力も自慢で、4年春には最優秀選手賞を受賞。ドラフト会議を終え、友杉選手は「指名していただいて、ほっとしている」と表情を崩した。
 戸井選手は大阪府松原市出身。小学生時代から頭角を現し、中学1年で侍ジャパンU|12代表に選出された。高い出塁率と堅実な守備が持ち味で、高校2年秋から主将となった。2年の春と3年の春・夏の計3回、甲子園の土を踏んだ。指名を受け、戸井選手は「選ばれたことに感謝し、球団にふさわしい選手になれるよう頑張りたい」と語った。

曽谷龍平投手がオリックスから1位指名されて喜ぶ人たち=斑鳩町

EXILE・橘さん 御所の酒造りに参加

コンバインを操作し稲を刈る橘ケンチさん=御所市


 人気音楽グループ「EXILE」のメンバー、橘ケンチさん(43)と、御所市の酒造会社「油長」、地元農家の3者がタッグを組み酒造りに奮闘している。今月12日には橘さんがコンバインに乗って棚田で稲刈り。橘さんは「日本酒を通して農家や日本を元気づけられるよう発信していきたい」と語った。
 ライブ活動で全国各地を巡る中で、里山の風景や農業に関心を持ったという橘さん。その縁から油長13代目の山本長兵衛社長(40)や、かつて食用米として県内で栽培されていた品種「秋津穂」を酒米として育てている農家、杉浦英二さん(53)と出会った。
 山本さんと杉浦さんは令和2年から、米作りから醸造、販売まで行う「農家酒屋」に取り組んでおり、興味を持った橘さんも加わることに。昨年、年間を通して米作りに関わり、橘さんの名前を冠した日本酒「風の森橘feat.農家酒屋杉浦農園」の限定販売が実現した。
 しかし、今年は天候不順もあり収穫は前年の4割減に。橘さんブランドの醸造は見合わせ。ただ、酒造りに関わり続けたいという橘さんは、今年も田んぼで汗を流した。収穫した米は日本酒「農家酒屋 杉浦農園限定 風の森」にして、県内の酒店や杉浦農園のネットショップで12月から限定販売するという。
 橘さんは「自分のアイデンティティーを大事にしている人が多く、とても刺激を受けた」と話し、杉浦さんも「里山の保全にも共感していただき、とてもうれしい」と語った。

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