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乳幼児と触れ合い、命の尊さ学ぶ 郡山南中で体験学習

乳幼児との触れ合いを楽しむ生徒ら=大和郡山市

大和郡山市立郡山南中学校で乳幼児と触れ合う体験学習が開かれた。生徒らは、参加した保護者から出産や子育ての話を聞き、赤ちゃんと絵本を読んだり遊んだりして、命の尊さや人を思いやる心を学んだ。
同校は、出産や育児への理解を深め、将来を考えるきっかけにしてもらおうと昨年から体験学習を開催。今回は5カ月~1歳半の乳幼児を育てる教職員や保育士18人が集まった。
2年生約140人は数人のグループに分かれて、保護者らに子育てについて質問。赤ちゃんと手遊びをするなどして交流を楽しんだ。
吉房優依さん(14)は「育児の話を聞くと大変そうだけど、赤ちゃんのいる生活は幸せそう」と目を細めた。川西陽さん(14)も「抱くとずっしりとして命の重さを感じた。小学3年生の弟が小さかった頃を思い出した。かわいかった」と笑顔を見せた。
1歳4カ月の長女と参加した保育士の杉原麻美さん(33)は「上手に遊んでくれて、よいお兄ちゃん、お姉ちゃんだなと感心した」と話していた。

「奈良のふゆ酒」発売に合わせ、11月1日に「奈良酒祭り」開催

 

近鉄奈良駅前で開かれた昨年の「奈良酒祭り」の様子=奈良市

奈良の酒蔵が手掛ける日本酒の飲み比べを楽しむ恒例のシリーズ「奈良のふゆ酒」5銘柄の発売に合わせ、「奈良酒祭り」(泉屋、奈良市観光協会、奈良商工会議所酒類食品部会共催)が11月1日に奈良市の近鉄奈良駅前行基広場前で開かれる。「奈良のふゆ酒」だけでなく、奈良産のフルーツを使ったサイダーなどの試飲も楽しめる。
同シリーズは、清酒発祥の地・奈良の酒のブランド力向上のため、酒類卸「泉屋」(奈良市、今西栄策社長)が企画。醸造元が異なる5銘柄のボトルやラベルデザイン、価格などを統一して販売しており、今年で12年目。19日に発売する。

奈良の酒の飲み比べが楽しめる「奈良のふゆ酒」の5銘柄=奈良市

今回のラインアップは、「春鹿」(今西清兵衛商店=奈良市)▽「豊祝」(奈良豊澤酒造=同)▽「出世男」(河合酒造=橿原市)▽「稲天」(稲田酒造=天理市)▽「猩々(しょうじょう)」(北村酒造=吉野町)。計約5千本を出荷する予定。原料はすべて県産米、地元の水を使って醸造している。いずれも500㍉㍑入り1188円で、県内の百貨店、スーパー、道の駅などで販売。
「奈良酒祭り」は観光客にもアピールするため、11月1日午後2時から午後5時まで開催(雨天決行、荒天中止)。同シリーズだけでなく、県産いちごを使った「古都華サイダー」など、県産果実使用の「富有柿サイダー」「完熟梨サイダー」も無料試飲できる。
問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

県医師会長、高市・自民総裁の診療報酬期中改定を評価

県医師会の安東範明会長は16日の定例会見で「診療報酬は実質的なマイナス改定が続いており、医療機関の経営は危機的な状況にある」と述べ、自民党の高市早苗総裁が総裁選で示した診療報酬と介護報酬の改定前倒しの意向を評価した。

記者会見する県医師会の安東範明会長=橿原市

「高市早苗議員を内閣総理大臣にする奈良の会」の会長を務める安東氏は「財務省が主導する歳出の目安に縛られた財政運営の下では、(国が一律に定める)公定価格に従っている医療、介護の現場は潰れてしまう」と言及。次の診療報酬改定を待たず、臨時国会の補正予算で改定するとした高市氏の方向性を歓迎した。
臨時国会での首相指名選挙の行方が注目される中、高市氏が初の女性首相になる可能性について安東氏は「実現すれば、ものすごい夢と希望を女性だけではなく、若者にも与えるんじゃないかと思う」と話した。

満州国皇帝・溥儀奉納じゅうたん初公開 橿原神宮宝物館で25日まで

溥儀が奉納したじゅうたん=橿原市

 

初代・神武天皇をまつる橿原神宮(橿原市)の宝物館で、戦後80年にちなんだ企画展「神武天皇と平和への願い」が開かれている。先の大戦で同神宮は空襲を受けず、明治23年の創建以来の資料が今に伝わる。昭和15年に満州国皇帝・溥儀(ふぎ)が奉納したじゅうたん、20年8月15日の終戦に際して「慟哭(どうこく)ス」と記された当日の社務日誌など65点を展示。建国の地に鎮座する同神宮への人々の信仰心がうかがえる。25日まで。(小畑三秋)
同神宮は戦前、首相や閣僚が就任などに際して参拝したことで知られ、企画展では昭和12年に近衛文麿(ふみまろ)首相や広田弘毅(こうき)外相が訪れた際の記帳を展示。神武天皇即位2600年にあたる昭和15年の「皇紀2600年」に合わせて溥儀が参拝し、最高級の羊毛を用いたじゅうたん22枚を奉納した。総重量3・5㌧にのぼるといい、そのうち1枚が初公開されている。

「内閣総理大臣 近衛文麿」と記された参拝時の記帳

この年には正月三が日だけで全国から約125万人が参拝し、国威発揚にもつながった。参拝者向けに多くの土産物が販売され、企画展では、鉾(ほこ)の形をした飾り物や赤膚(あかはだ)焼の武人埴輪(はにわ)などが並ぶ。今も橿原の名物となっている「埴輪まんじゅう」は皇紀2600年に合わせて誕生し、地域とのつながりも分かる。
同神宮の日々の業務を記録した社務日誌も完全に残り、20年8月15日の日誌には、玉音放送を聞いた後「全員襟ヲ正シ慟哭ス」と記載。展示を担当した長谷川怜・皇学館大准教授(日本近現代史)は「日誌は事務的な事象を記すのが通例だが、この日だけは職員の思いがつづられている」と解説した。
近代日本画の巨匠、横山大観の「正気放光(せいきほうこう)」という富士山を描いた作品も公開。これまで同神宮に奉納された経緯は不明だったが、戦後80年にちなんで久保田昌孝宮司が社務日誌を詳しく調べたところ、終戦直後の20年9月3日に「大和海軍航空隊大和基地(通称・柳本飛行場)」(天理市)から奉納されたことが分かった。米軍に接収されるのを危惧して奉納されたともみられる。
企画展では、皇学館大の学生も資料調査を担当。神道学科4年の釜本奏太朗さんは「資料を間近に見て歴史の奥深さを感じた」と話し、長谷川さんは「橿原神宮が戦争の終結と平和を常に神様に祈っていたことが伝わってくる」と指摘した。入館料は500円。問い合わせは同神宮(0744・22・3271)。

豊臣秀長ゆかりの寺社巡って 来年の大河で注目 25、26日イベント

ツアーの予行練習で源九郎稲荷神社を訪れた大和郡山市のPR大使「女王卑弥呼」ら=同市

 

大和郡山市の旧城下町エリアにある寺社を予約なしで拝観できる「城下町の寺社巡り」が25、26の両日に開かれる。昨年に続き2回目の開催で、郡山城主として城下町を整備し、来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で注目が集まる主人公の戦国武将、豊臣秀長ゆかりの寺社が参加する。
旧城下町エリアは、天正13(1585)年に始まる秀長の郡山城総構え建設によって新しく町割りが作られ、東側の高田口大門近くには今も寺社が集まる。
今回参加するのは、洞泉寺や實相寺、浄慶寺、源九郎稲荷神社、郡山八幡神社など8社寺。普段は公開されていない重要文化財や市指定文化財の本尊、涅槃図などを見ることができる。社殿では神楽舞の披露、限定御朱印の発行、スタンプラリーなども行われる。
今月4日には、25日に開催される薬園八幡神社など3社を巡るツアーの予行練習が行われた。ボランティアスタッフと市のPR大使「第43代女王卑弥呼」ら約20人が参加し、3社を参拝して椿の花をささげたり、それぞれの宮司が参加者に由緒を説明したりした。
主催する大和郡山歴史同好会の薄井浩哉さんは「予約なしで気軽に寺社に参拝できる機会。ぜひ、秀長が作った町割りが今も残る城下町を体感してもらいたい」と話している。
開催時間は25、26の両日とも午前10時~午後3時。25日の「女王卑弥呼の3社巡り」と26日の「城下町の寺巡りツアー」は事前予約が必要で、申し込み多数の場合は抽選となる。詳細は同会ホームページ=2次元コード=で。

万葉の世界観、体感を 井上博道さん写真集 英訳も

大和の古寺や風景を撮り続けた写真家、井上博道さん(1931~2012年)の写真集「奈良万葉 井上博道の万葉集の世界」(パイ インターナショナル)が出版された。万葉集の歌とゆかりの写真を掲載。現代語訳と翻訳家、詩人のピーター・J・マクミランさんによる英訳も付き、国内外の人が万葉集の世界観を体感できる一冊になっている。

出版された井上博道さんの写真集「奈良万葉」

井上さんは万葉集の歌からイメージした風景の写真を数多く残しており、光と闇が織り成す作品などが千数百年前の世界に思いをはせさせる。今回の写真集では105点を厳選し、歌は60首を載せた。
《香具山と耳梨山(みみなしやま)とあひし時立ちて見に来し印南国原(いなみくにはら)》(天智天皇)大和三山を巡るこの歌については、井上さんが桜井市内から撮影した耳成山と畝傍山(うねびやま)が幻想的に浮かび上がる写真を掲載している。
このほか、額田王や大伴旅人、柿本人麻呂らの歌とゆかりの山野や草花、月などの写真を載せており、万葉の世界に浸ることができる。
井上さんは現在の兵庫県香美町の生まれ。産経新聞社のカメラマンとして活躍し、独立後は奈良を中心に撮影を続けた。
井上さんの妻、千鶴さんは「万葉集は博道にとって生涯のテーマだった。その歌はどのような時代でも通じ、現代に撮影した風景と重ね合わせようと写真集にまとめた」と話している。
写真集は税込み2750円で、主な書店や井上博道記念館(奈良市中登美ケ丘)で販売している。

大和郡山の城下町に古民家宿「帰々 KIKI」11月オープン 築90年リノベ

古民家をリノベーションした宿泊施設「帰々 KIKI」=大和郡山市

 

大和郡山市の城下町に11月、昭和初期の古民家をリノベーションした1棟貸しの宿泊施設「帰々 KIKI」がオープンする。空き家をリノベーションし、にぎわいを創出する「大和郡山まちづくり株式会社」が手掛けた。ぬくもりを感じられる和モダンの空間でくつろげるといい、関係者らは「城下町をめぐる拠点となれば」と期待を寄せる。(木村郁子)
同社は市のサポートを受け、空き家や使われなくなった店舗を飲食店などに再生する活動を令和元年にスタート。今回の古民家は7件目にあたる。

天井や欄間、床の間などを生かした和室

「何度でも帰りたくなる場所」を目指して「帰々 KIKI」と名付けた。同市新紺屋町にある古民家は、約90年前に建てられた木造2階建てで延べ床面積は約80平方㍍。約2年前に所有者が空き家バンクへの物件登録を市に相談したことがきっかけで、同社が譲り受けることになった。
今春からリノベーション工事を始め、8月末に完了した。はりや建具などはそのまま生かし、県産の吉野杉を床材に使用。キッチンや調理道具を備えたリビングのほか、2階には和室が2部屋ある。浴室には県産ヒノキ材を用いた。
9月に行われた完成式典には、上田清市長や同社の大垣満社長らが出席。上田市長は「来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』放映に向けて、市を訪問する人が増える中、秀長が残した『輪』が今もまちに息づいていることを、多くの人に体感してもらいたい」と期待を寄せる。大垣さんは「ここを拠点に、城下町の周遊を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せた。
宿泊定員は2~6人。利用料金は1泊2人で3万1千円から。問い合わせはKISSA(080・1610・2671)。

「大和ルージュごはん」味わう 天理の市立小中の給食で提供

天理市内の市立小中学校で14日、同市福住町で栽培されたトウモロコシ「大和ルージュ」を使った給食メニューが提供され、児童生徒らが味わった。給食メニューでの提供は昨年に引き続き2度目。

大和ルージュごはんを味わう児童=天理市立柳本小学校

大和ルージュは、同市の種苗メーカー「大和農園」が令和4年に日本初の赤いスイートコーンとして開発したもので、抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富なのが特徴。同町では無農薬で栽培されている。
この日は12校で、今夏に収穫した約29㌔の大和ルージュを米と一緒に炊き込んだ「大和ルージュごはん」が計約4千食提供された。
このうち柳本小学校では、児童がさつま汁とサバのショウガ煮とともに大和ルージュごはんを味わった。5年の女子児童(10)は「甘味があっておいしい」と笑顔で話していた。
同市は地元産食材の魅力を感じてもらおうと、給食に極力使用している。今後は味間いもや、同町で栽培された大根や茶を使ったメニューも予定されている。

タイの子供たちと劇で交流 天理大生ら現地訪問

桃太郎の劇を披露する学生ら=タイ・バンコク(天理大提供)

天理大(奈良県天理市)の学生が夏休みにタイを訪れ、現地の子供たちに日本文化や日本語を教えるなどして交流した。同大学国際交流センター室が平成13年から始めた「国際参加プロジェクト」の一環で、タイ訪問は4回目という。
1~4年生の学生11人が8月から9月にかけて首都バンコクの小中学校やスラム街を訪れ、北部にある少数民族のモン族の村でホームステイを経験した。
学生らは、昔話の「桃太郎」の劇を子供たちに披露したほか、日本文化を紹介。現地の子供たちや学生らと大縄跳びをした。ホームステイでは、雨水をためたおけで水浴びをするといった生活習慣の違いに驚いたという。
人文学部4年の橋本平さん(22)は「言葉が分からなくても子供たちとスポーツや駆けっこを通して交流できた。外国人に日本語を教える講師になりたい、という新たな夢ができた」と話していた。

自民県連が役員人事 幹事長に疋田氏、女性も登用

 

自民党県連は10日、役員人事を発表した。当選1、2回の県議を中心に執行部の若返りを図り、積極的に女性を登用。県連の組織・運営全体を統括する幹事長には疋田進一県議‖2期目‖が就任した。9日付。任期は令和9年1月31日まで。

自民党県連の新体制を説明する堀井巌会長(左から2人目)=県庁

組織広報委員長には芦高清友県議‖1期目‖を抜擢し、総務会長に斎藤有紀県議‖同、選対委員長に若林かずみ県議‖同‖を起用。青年局、女性局など5つの局長には市議と町議を配置し、市町村議員の声を運営に反映させる。
県庁で10日に記者会見した県連会長の堀井巌参院議員は「高市早苗氏が、県から初めて自民党総裁に選ばれ、女性初の総裁になった。大きな変化の中で県連がしっかり連携し、県民の声を聞き、期待に応える政策を実行する」と若返りや女性登用の狙いを述べた。
今夏の参院選で自民党支持層が参政党や国民民主党に流出したとみられることを踏まえ「県連がこれまで以上に信頼や期待をいただけるようにするための人事だ」と説明。野党が積極的に活用するSNS発信の強化にも期待した。

秋の風物詩「コスモス迷路」見ごろ 桜井・安倍文珠院

見ごろを迎えたコスモス迷路=桜井市の安倍文殊院

桜井市の安倍文殊院(もんじゅいん)で、色とりどりのコスモスが咲き誇る恒例の「コスモス迷路」が開園し、複雑に入り組んだ道を歩く人たちが秋の訪れを感じている。11月初旬まで見頃が続く。
9月25日に開園。猛暑の影響で例年より1週間ほど遅らせた。ここ数年は猛暑で苗の植え付けを遅くしたり、水まきの回数を増やしたりしている。
約500平方㍍の敷地に早咲きと遅咲きの計27種類のコスモス約5万本が植えられ、その間を迷路のように道が通っている。今回で30回目の開園で、植田俊應(しゅんのう)貫主によると、花を観賞してもらうとともに子供たちに外で遊んでもらおうと開設したという。
植田貫主は「子供からお年寄りまでコスモスを見ることで秋の風情を味わってほしい」と話している。
午前9時~午後4時。11月下旬ごろまで設置する。問い合わせは安倍文殊院(0744・43・0002)。

大和絣の魅力感じて 染織作家・亀山さん個展 近鉄百橿原店で14日まで

亀山知彦さんと復元された大和絣の反物=橿原市

幕末から昭和初期にかけて全国に広く流通し、かつては西日本を代表する絣(かすり)として知られた奈良の伝統織物「大和絣(がすり)」の復元に取り組む斑鳩町の染織作家、亀山知彦さん(42)の個展「大和絣の今」が橿原市の近鉄百貨店橿原店で開催されている。14日まで。
大和絣は現在の大和高田市周辺を一大産地として庶民の暮らしに根づき、土産物としても喜ばれた。昭和年代までは百貨店などで取り扱われていたが、後継者不足と和装離れで次第に廃れ市場から姿を消した。
亀山さんは、染色や手織り工房で修業を重ねる中で大和絣に出会い「自分のルーツを感じた」と、令和2年から大和絣の作品作りに取り組み、伝統の井桁や十字模様、花模様などの伝統を重んじつつ、進化したデザインを発表している。
会場の同店5階美術サロンでは、藍やクチナシを用いて染めた糸が織り込まれた帯や反物、ショールやテーブルセンターなど約点が展示されている。亀山さんは「伝統柄と幾何学柄を組み合わせるなど進化したデザインを心がけた」と話している。
観覧無料。開催時間は午前10時~午後5時、最終日は午後3時まで。

靴下の端材「ミャクミャク」に 広陵町で「リサイクル作品展」 

広陵町商工会長賞の花札「猪」「鹿」「蝶」「ミャクミャク」=広陵町の広陵町商工会館

 

靴下の一大産地で知られる奈良県広陵町で、生産工程で不要になった靴下のつま先部分の輪状の端切れを活用したアート作品を紹介する「靴下のリサイクル作品展」が始まった。同町商工会が主催し、今年で25回目。今年の優秀作品3点は、いずれも大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催中の大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を題材にした作品が選ばれた。

パンダや来年のえと「午」など靴下の端材でできたアート作品が並ぶ展示会場

同商工会によると、今年度は青森県から熊本県まで全国各地の個人・団体、施設などから264点の応募があった。優秀作品3点のうち、同町商工会長賞は大和郡山市の施設が応募した「ミャクミャク」などをあしらった花札の作品。同町長賞が大阪府八尾市の団体による「いのち」「未来」をテーマにした作品で、同町靴下組合長賞が桜井市の河合瞳さんの作品で「EXPO」の文字も入った靴下とひまわりが選出された。
このほか、来年のえと「午」や和歌山県白浜町から中国へ返還されたパンダのぬいぐるみも入賞した。
会場内では応募全作品を展示。小さなかごの作品を応募したという地元・広陵町の主婦、飯田初子さん(79)は「毎年応募するのが楽しい。優秀作品は本当にお見事」と話した。
同商工会では平成11年度から老人ホームなどで靴下の端切れをかごや履物などの材料に有効活用してもらうリサイクル事業を始め、全国的に広がったという。
同商工会の西川美和子事務局長は「靴下の端切れとは思えない作品を見に来ていただきたい」と語った。
展示は15日(土日祝日除く)まで同町商工会館で、18~19日は同町図書館で行われる。問い合わせは同町商工会(平日のみ0745・55・3535)。

自民・高市総裁が22年乗ったスープラ展示する奈良市の博物館に来場者4倍

高市早苗氏の愛車「スープラ」の横には等身大のパネルも=奈良市

自民党の高市早苗総裁の誕生を機に、奈良トヨタが整備復元した旧車を集めた自動車博物館「まほろばミュージアム」(奈良市)が注目を集めている。館内には高市氏が長年愛用したトヨタのスポーツカー「スープラ」を展示。総裁選翌日の5日の来館者数は普段の4倍となるなど、新総裁の愛車を見ようと多くの人が訪れている。
同館には、1960年代から2010年までに製造された初代カローラやクラウンといったトヨタの名車が並ぶ。高市氏のスープラ(平成3年製)は、白いボディーと赤で統一された内装が特徴。高市氏が人生で初めて購入した車で、22年間乗り続けた後は県内で保管されていた。
奈良トヨタグループは令和4年、8カ月かけてスープラのレストア作業を行った。部品の洗浄や補修を行い、入手不可能な部品は複製して交換。レストアを終えた愛車と対面した高市氏は、「ここまできれいにしてもらってうれしい」と技術者らに感謝の言葉を述べ、自らハンドルを握って乗り心地を確かめた。
初めて訪れた奈良市の寺院職員、井上康之亮さん(68)は「22年も同じ車に乗る高市さんなら、国民のこともきっと大事にしてくれるはず」と期待を寄せる。名古屋市の会社役員、長安暢彦さん(59)は総裁選を通して「古い車を大切にする(高市氏の)人柄や政策に触れる機会が増え、一気にファンになった。愛車を一目見られて満足」と喜んだ。
同館の休日の来館者数は50人程度だったが、総裁選翌日の5日には200人を超え、問い合わせも相次ぐ。奈良トヨタサービス部の利根川優介課長代理は「レストアの技術を見てもらう機会になる」と歓迎する。
11月3日には、スープラを含む約5台の車が同社の社員の運転で、三重県賢島に向けて出発する予定。新総裁の愛車が実際に公道を走る様子を見ることができそうだ。(木村郁子)

「卑弥呼の犬」愛称は「こまき」に決定、桜井市・纒向遺跡で発掘

愛称が「こまき」に決まった犬の模型と、松井正剛市長=桜井市役所

桜井市の纒向(まきむく)遺跡で出土した古墳時代初め(3世紀前半)の骨をもとに復元された犬の模型について同市は6日、公募の結果、愛称を「こまき」に決定したと発表した。邪馬台国(やまたいこく)の女王・卑弥呼(ひみこ)の宮殿があったとされる場所で見つかった犬は卑弥呼と一緒にいた可能性もあるとして注目を集めた。愛称は、卑弥呼の「こ」と遺跡名の「まき」にちなむことなどから選ばれた。
4月23日~6月30日に愛称を公募。47都道府県と韓国、フランスから2143件が寄せられた。「こまき」は漢字やひらがな、カタカナで複数の応募があり、松井正剛市長ら5人で構成する選定会議が選んだ。響きが「かわいい」ことも選定理由になった。
松井市長は記者会見で「纒向遺跡は国の始まりの地ともいわれている。多くの応募をいただいて、国の宝である纒向遺跡を知ってもらえることができたかなと、うれしく思っている」などと話した。犬の模型と、「こまき」と記した命名板を今月20日まで市役所1階で展示する。また名付け親となった応募者全員に命名証を贈る。
犬の骨は平成27年に出土し、1歳半以上の雌と推定された。市教育委員会が骨をCTスキャンで測定し、3Dプリンターで複製。肉付けして模型に仕上げ、今年4月、発表した。

橿原で日本女性会議 男女共同参画推進を 有森さんがスポーツ界の課題語る

男女共同参画について議論する国内最大級の大会「日本女性会議2025橿原」が3~5日、橿原市の県橿原文化会館などで開かれた。女性の就業率向上や家族のあり方などをテーマに分科会や講演会が行われ、全国から約2千人が参加。多様な価値観や生き方の尊重や、女性の社会参加が地域の活力につながる点などが確認され、課題解決に向け意見が交わされた。

スポーツ界での課題などを語る有森裕子さん=橿原市

日本女性会議は、国連が1975(昭和50)年を「国際婦人年」に定めたのを機に、10年目にあたる昭和59年から開催され40回目。橿原市は、694年に女帝・持統天皇が藤原京を開いた地として知られ、今回の女性会議は「日本国はじまりの地から未来へ~多様性を認め合う社会の実現を」をテーマに開かれた。
4日に同会館で行われた全体会で亀田忠彦市長は「1300年前に女性が活躍したのが橿原の地。分科会などの提言をしっかり受け止めて将来につなげたい」とあいさつ。岡田恵子・内閣府男女共同参画局長が基調報告を行い、「女性の就業者数は昨年までの12年間で424万人増えた一方で、年齢が上がるほど給与格差が広がっている。管理職が少ないことなどが背景にある」と課題を示した。
スポーツ界での女性の心身のケアをテーマにしたシンポジウムも開かれ、女子マラソン五輪メダリストで日本陸上競技連盟初の女性会長となった有森裕子さんや天理大学の女性アスリートが登壇。有森さんは「スポーツ界には男性の指導者が多く、生理など女性の体についてきちんと知識をもつことが必要」とし、「女性アスリートが体調について監督やコーチに『言いにくい』『恥ずかしい』と思わなくていい態勢を作らないといけない」と話した。

持統天皇の生涯をテーマにしたダンス=橿原市

会場では、持統天皇の生涯を描いた万葉ダンスファンタジー「藤原京に夢を託して」が演じられ、NPO法人「まほろば円舞会」が万葉衣装を身に着けて華麗な舞台を披露した。(小畑三秋)

「花扇奉納行列」華やかに 中秋の名月 猿沢池で「采女祭」

奉納する花扇を運ぶ行列=奈良市

「中秋の名月」に当たる6日、奈良市の猿沢池周辺で、奈良時代に池に身を投じたと伝えられる采女(うねめ、女官)の霊を慰める「采女祭」が行われた。
伝承では、采女は仕えていた帝の寵愛(ちょうあい)が衰えたことを嘆いて入水したといい、春日大社・末社の采女神社の社殿は池を背に建つ。例年、神事の後には秋の草花で飾った約2㍍の花扇を載せた管絃船が池を巡る。
この日、神事前には奉納する華やかな花扇を運ぶ約200人の行列がJR奈良駅から采女神社までをゆっくりと進んだ。訪れた市民や観光客らは興味深そうに見入っていた。

奈良市 DV被害者の情報を加害者に漏洩「関係者におわび」

奈良市は6日、DVの加害者から情報を秘匿する支援措置の対象となっている被害者の住所を、誤って加害者に漏洩(ろうえい)したと発表した。
市によると、9月22日に市立幼保施設が被害者の住所を記載した保育料関係の書類を加害者に手渡したという。市子どもセンターが同26日に誤りに気付いたが、被害者に連絡したのは事実確認と対応の協議をした後の10月1日だった。
書類を作成した子ども給付課のシステムでは支援措置の情報がわかりにくく、配慮ができていなかった。幼保施設も支援対象と知りながら、住所を確認しないまま渡したという。
市は再発を防止するため、今後は書類を郵送するとしている。会見した保田優香・子ども未来部長と中村進哉・子ども給付課長は被害者への連絡が遅れたことも認め「関係者に心より深くおわびし、個人情報の適切な管理と再発防止に努める」と陳謝した。

帝塚山学園、避雷設備追加を検討 4月の落雷事故受け

帝塚山学園第2グラウンド(奈良市学園中)で4月に起きた落雷事故を巡り、同学園が設置した「帝塚山学園落雷事故調査委員会」(馬場智巌(ともよし)委員長)の第3回会議が2日、同学園(同市学園南)で開かれ、聞き取り調査の対象を十数人に絞り、次回以降に行うことを決めた。取材に応じた松田登志雄学園長補佐は避雷のための設備追加を検討していることを明らかにした。
会議は非公開で行われ、終了後、馬場委員長が概要を説明。聞き取りの対象は落雷時にグラウンドにいなかった人を含め十数人になるとの見通しを示し「事故が起きた瞬間のみならず、事故の前や事故後の対応も含め、立体的に本件が描き出せると考えている」と強調。「年内に聞き取りを終え、来年2月末には報告書をまとめたい」と話した。
一方、取材に応じた松田学園長補佐は第2グラウンドへの避雷効果が期待できる設備の設置について「調査委員会と並行して、どういうハード的なものを設置できるか検討している」と説明。「調査委には雷の専門家の方にも入ってもらっている。識者の意見をうかがいながらできるだけ早く決めていきたい」と述べた。
落雷事故は4月10日に発生。帝塚山中・高校の生徒6人が救急搬送され、中3の男子1人が意識不明で入院している。当時、グラウンドにはサッカーやテニス、硬式野球部などの生徒117人が部活中だった。

フードバンクに食品寄贈 奈良ロータリークラブ「子供たちのために」

奈良ロータリークラブは2日、社会奉仕活動の一環として、会員から集まった食品をNPO法人「フードバンク奈良」に寄贈した。

贈呈式に出席した奈良ロータリークラブの福田一郎会長(左)とフードバンク奈良の平川理恵代表理事=奈良市

同クラブは平成29年から年2回、家庭で余った食品を持ち寄るフードドライブを開催している。今年は同日と9月25日に開催し、カップ麺30箱、米50㌔、菓子や調味料などが集まった。
贈呈式で、同クラブの福田一郎会長は「子供たちのために役立ててもらいたい」とあいさつ。食料品と支援金を受け取った同法人の平川理恵代表理事は「物価高騰で食品確保が困難になっている中、とてもありがたい」と話した。
寄贈された食料品のうち賞味期限が近いものは、奈良市内で登録するひとり親家庭に配るほか、市内を中心とした子ども食堂で活用されるという。

春高バレー県大会、来月1日開幕 51チームの対戦相手決まる

組み合わせ抽選会でくじを引く生徒=橿原市

 

「春高バレー」の愛称で親しまれる「第78回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の組み合わせ抽選会が2日、橿原市の県立橿原公苑で行われ、男女計51チームの対戦相手が決まった。大会は11月1日に開幕し、決勝は同16日に橿原市のジェイテクトアリーナ奈良で予定されている。
男子は22チーム、女子は29チームが出場。男女とも昨年と同数となった。
大会初日に奈良市のロートアリーナ奈良などで男子1~2回戦、11月2日にジェイテクトアリーナ奈良などで女子1~2回戦を予定。11月8日には平群町総合スポーツセンター体育館で男女の準々決勝と準決勝が行われる。
抽選会では各チームの監督や生徒らが次々にくじを引いた。県高体連バレーボール専門部の東平匠委員長は「3年生にとっては高校バレーボール大会の最後になる。悔いのない戦いをし、力を出し切ってほしい」と話した。

天理ゆかりの画家の絵画展「サロン・ド・テンリ」開催 5日まで

子供や地域の人に気軽にアートに触れてもらおうと、天理市文化センター1階展示ホールで絵画展「サロン・ド・テンリ」が開かれている。5日まで。

天理市ゆかりの画家の作品が並ぶ会場=同市

同市杣之内町など5町の自治会でつくる「布留(ふる)内山の会」が主催。同会は石上神宮と雅楽やコンサートを定期的に開催している。
絵画展では、天理中学校などで教鞭(きょうべん)をとった青山文治さんら同市で後進の育成に励んできた5人が描いた風景画や人物画など約50点が並ぶ。会場には優しい音楽が流れ、石上神宮がモチーフになったコーヒーを飲むことができる。
同会の中嶌和人さん(73)は、「サロンやギャラリーのような雰囲気の中で、アートに触れてもらいたい。市にゆかりのある画家たちの作品をぜひ見に来てほしい」と話す。
期間中は天理市役所南側にキッチンカーが出店。4日午後1時からは絵画教室を主宰する堀内誠さんによる、絵手紙と塗り絵のワークショップ(定員100人、当日先着順)もある。
入場無料。午前9時~午後5時(5日は午後3時まで)。問い合わせは中嶌さん(090・5094・2756)。

薬師寺 生駒・新管主が法灯継承の決意 晋山奉告法要

金堂の本尊を前に表白を読み上げる生駒基達管主=奈良市の薬師寺

奈良市の法相(ほっそう)宗大本山・薬師寺で1日、副住職だった生駒基達(きたつ)さん(62)の管主(かんす)(住職)就任を伝える「晋山奉告(しんざんぶこく)法要」が営まれた。参列者約千人が見守る中、生駒管主は千数百年にわたる薬師寺の法灯を守る決意を本尊に奉告した。
この日、生駒管主は僧侶らと行列を組んで伽藍(がらん)に到着。薬師三尊像(国宝)が安置された金堂前の特設舞台で行われた印鑰(いんやく)継承の儀で加藤朝胤(ちょういん)前管主(76)から寺の印と鍵を引き継ぎ、七條袈裟(けさ)も伝授された。この後、生駒管主は法要の趣旨を盛り込んだ表白(ひょうびゃく)を奏上。回廊再建の計画を立て、支援を得ながら白鳳伽藍(はくほうがらん)の復興を成就させることを伝えた。
観世流能楽師らによって祝賀能「石橋(しゃっきょう)」が披露された後、春日大社(奈良市)の花山院弘匡(かさんのいんひろただ)宮司や興福寺(同)の森谷英俊貫首(かんす)らが祝辞。生駒管主は繰り返し礼を述べながら「七條袈裟は重量感があり、責任の重さを感じている。回廊は発掘調査が終わり全容が分かった。復興につなげたい」とあいさつした。
生駒管主は奈良市出身で、当時の高田好胤管主のもと薬師寺の僧侶として得度。花園大学文学部卒業。執事などを経て令和元年から副住職を務めてきた。
また、この日付で薬師寺の副住職には執事長だった大谷徹奘(てつじょう)さん、執事長には執事だった松久保伽秀(かしゅう)さんが就任した。

デマンドタクシー実証運行開始 大和郡山市、市民の移動手段確保

大和郡山市は1日、予約制乗り合いタクシー「デマンドタクシー」の実証運行を始めた。市民の移動手段の確保や交通弱者の外出支援が目的。実証運行の期間は来年3月末までで、今年12月に利用者や市民らを対象にアンケートを行い、来年度の本格運行を目指す。
デマンドタクシーは駅やバス停から離れた交通の不便な地域に乗降所を設け、駅や診療所、スーパーなど生活に欠かせない施設とを結ぶ。県内ではすでに香芝市や天理市、宇陀市など自治体で導入されている。

実証運行が始まったデマンドタクシー=大和郡山市

大和郡山市は平成15年からコミュニティーバスを運行しているが、高齢化の進展や免許返納に伴い、高齢者単独での外出が困難になってきている。また、同市では矢田町などの北西部地域と、西名阪道の大和まほろばスマートインターや昭和工業団地のある南部地域がバスの便数削減や路線の廃止などにより、公共交通空白地帯となっている。
実証運行では2社のタクシー会社がそれぞれ運転手と車を1台ずつ用意。公民館や郵便局などに設置された「居住地乗降所」は民間事業者の事業を圧迫しないよう駅から500㍍、バス停から300㍍圏内を避けて配置。一方、「公共乗降所」はスーパーや駅など生活利便施設に設置した。
上田清市長は1日に開かれた出発式で「民間と市が互いに補完しあいながら、市民の利便性を高めていきたい」とあいさつした。
利用できるのは歳以上の高齢者や障害者、母子健康手帳を持つ妊産婦などで事前登録が必要。運行は平日の午前9時~午後5時、料金は1乗車につき500円。利用日の2週間前~当日にタクシー会社に電話して予約する。問い合わせは市交通防犯対策課(0743・53・2383)。

奈良のイタリアングルメを巡ろう 4市町村が企画 10月から

奈良市、田原本町、明日香村、吉野町の県内4市町村の地元食材を使ったイタリアングルメのイベント「ナラッド・イート・フェスティバル2025」が10月1日~11月30日、奈良市上三条町の市観光センターのレストラン「カフェ エトランジェ・ナラッド」で開かれる。4市町村が旅行客の周遊を目指す企画で4回目となる。

「ナラッド・イート・フェスティバル2025」をPRする4市町村の首長ら=奈良市

「ナラッド・イート・フェスティバル2025」をPRする4市町村の首長ら‖奈良市内
特別料理は、明日香村産サトイモと吉野町産シイタケの「里芋ゼッポリーニと原木しいたけのフリット」(税込み千円)▽吉野町産卵と田原本町産のコメを使った「吉野MICA卵と、安萬侶さん米のカルボナーラリゾット」(同1600円)▽明日香村の新ショウガを使い、県内現存最古の田原本町のしょうゆ蔵のもろみパウダーで仕上げた「月ケ瀬の梅干とシラスのピッツァ・ジャポネーゼ」(同1700円)▽ブランド牛にソテーした明日香村の柿を添えた「大和牛タリアータと明日香村の柿のバターソテー添え」(同4千円)▽明日香村のサツマイモ、奈良市の牛乳、田原本町の米粉を組み合わせた「紅はるかと林檎の米粉タルト」(同900円)の5品。
9月30日に4市町村の代表による記者会見があり、田原本町の高江啓史町長は「吉野町の卵の濃厚さ、明日香村のサトイモの粘り気が素晴らしい」と絶賛。奈良市の仲川げん市長は「奈良に来たことを実感してもらえる料理だ」と話していた。
詳細は同フェスのホームページ=2次元コード左=で。また、4市町村を巡るプレミアムツアー「巡礼 古代の祈り」=2次元コード右=の募集が行われている。

吉野の魅力を四季で感じて 奈良交通と吉野町の若手職員が研修

桜の木付近の土壌改良作業を体験する新人社員ら=吉野町

吉野町の観光情報を発信する一般社団法人「吉野ビジターズビューロー」は、奈良交通と町の若手人材を対象に、吉野の桜の保全活動などに取り組む研修を開催した。多くの観光客が押し寄せる桜のシーズン以外の吉野の魅力を知ってもらい、年間を通じた関係人口を増やす狙いがある。
同法人は観光庁の支援を受け、町の歴史や文化、自然を題材にした企業向け研修プログラムを令和5年から立ち上げている。
今回は9月9日、10日に開催された。町の若手職員7人と奈良交通の新人社員7人の計14人が、金峯山寺の僧侶とともに修行体験に参加したほか、吉野山の中千本に位置する約二千五百平方㍍の山の斜面で桜の保全活動に取り組んだ。職員や社員らは3人の桜守の指導のもと、桜の木の根元近くに穴を掘り、間伐材や炭、落ち葉などを入れる土壌改良作業を行った。
奈良交通乗合事業部の今西賢さん(25)はスコップを手に汗を流しながら、「こうした地道な作業が景観を守っていることを初めて知った。機会があれば、桜の保全やその魅力についてお客さんに話したい」と話した。町職員の中山実樹さん(26)も「町外在住なので、町を知るよいきっかけとなった。実際に見て、歩いて、触れてみると自然とともに生きている町のことを肌で感じることができた」と笑顔を見せた。
同法人によると、町を訪れる観光客数は年間で約85万人で、このうち約4割が桜の開花シーズンに集中している。近年は紅葉シーズンも徐々に増えているが、それでも繁忙期と閑散期の差が課題となっている。
同法人の山本智登事務局長は「桜の季節だけではない吉野の魅力を知ってもらえる機会となり、町の関係人口を増やすきっかけにもなる」と話しており、今後はさらに幅広い企業を対象に研修を実施していく予定だ。

夜間も快適にランニング ロート奈良鴻ノ池パークに足元照明

点灯されたランニングコースの足元照明=奈良市

ロート奈良鴻ノ池パーク(奈良市法蓮佐保山)で、奈良市がランニングコース整備と夜間足元照明の設置を完了し、26日に点灯式を行った。
コースにはウレタン舗装を施し、雨天でも滑りにくくした。また、DMG森精機の寄付を活用し、高さ約1㍍の足元照明を計89基設置。夜間でも快適に利用できるようにした。
ロートフィールド奈良(陸上競技場)外周約750㍍の「初心者コース」▽初心者コースから緑の丘まで往復する約2㌔の「緑の丘コース」▽緑の丘コースにロートスタジアム奈良(鴻ノ池球場)の外周を加えた約3㌔の「わかくさコース」|の3つのコースがある。
点灯式には仲川げん市長や大西淳文市議会議長らが出席。仲川氏が「この数年、ロート奈良鴻ノ池パークの整備を進めてきた。みなさんに長く利用していただきたい」とあいさつし、代表者がスイッチを入れると足元照明が点灯した。続いて市民ランナーが走り初めして完成を祝った。

平城宮跡彩る光のドラマ 奈良市の写真家谷沢さん作品展

朝焼けに彩られる平城宮跡をとらえた作品と谷沢重城さん=奈良市の平城宮いざない館

奈良の風景を撮り続ける奈良市の写真家、谷沢重城さん(75)の作品展が11月30日まで同市の平城宮いざない館で開かれている。奈良での個展は初めてで、約50点を展示。夜明け前に平城宮跡が神秘的な光に彩られる瞬間をとらえた作品などが魅力的だ。
谷沢さんは元々新聞社のカメラマンで、約20年前からは奈良の風景を撮影するようになった。中でも古代人の息吹を感じる平城宮跡に魅力を感じるといい、撮影。明け方の空の色に惹かれ、早朝に自宅から通って撮り続けてきた。
作品展は「時空をこえて|ならのみやこの内と外|」と題して開催。このうち、「朝焼け」は平城宮跡の大極殿周辺が鮮やかなオレンジ色に染まる光景。また、「夏霞」は朱雀門周辺が青やピンク色のグラデーションに包まれた瞬間で、魅惑的な雰囲気が漂う。
また、春日大社(奈良市)や法起寺(斑鳩町)周辺のほか、四季の里山の風景などを撮った作品も展示している。
谷沢さんは「特に平城宮跡周辺で見られる夜明け前の光のドラマを伝えたい」と話している。
開場は午前9時~午後5時。11月10日は休館。観覧無料。

大和郡山市 秀長さんファンクラブ 会員証デザイン4種に

NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の来年放映に向け、主人公の戦国武将、豊臣秀長とゆかりの深い大和郡山市は、「秀長さんファンクラブ」の会員証の新たなデザイン2種を発表した。すでに発表されたものと合わせ、全4種のデザインが出そろった。

すずき孔さん(右)の作品と萩谷薫さんの作品を発表する上田清市長=大和郡山市

今回発表されたのは、歴史漫画を手掛けるすずき孔さんと、県出身のイラストレーター、萩谷薫さんの作品。すずきさんは、今春に郡山城跡で開かれた「お城まつり」の際に天守台に立って構想を膨らませたといい、郡山城の追手門をバックに桜が舞い散る中で遠くを見つめる秀長を描いた。萩谷さんは市観光協会からの依頼で、見目麗しく精悍な顔立ちの少年の秀長と市を象徴する桜と金魚をデザインした。
市はこれまでに、菩提寺の春岳院所蔵の豊臣秀長画像と、関西文化芸術高の生徒の作品のデザインを発表している。上田清市長は「とても素敵なデザインが出そろった。大河に向けて、ファンクラブを通して秀長の魅力を多くの人に発信してもらいたい」と話している。
現在会員数は約650人。新規も受け付けている。会員証は10月から順次手元に届く予定という。問い合わせは、秀長さんファンクラブ事務局(hidenagasanfc@kcn.jp)。

奈良監獄ミュージアム開業は来年4月27日 星野リゾート

奈良監獄ミュージアムの外観(いずれも星野リゾート提供)

 

星野リゾートが25日、来年4月27日に開館すると明らかにした「奈良監獄ミュージアム」(奈良市般若寺町)。国の重要文化財である旧奈良監獄を活用した独創的な展示内容を計画しており、大阪・関西万博で関西が注目を集める中、奈良県を関西観光の新たな有力な選択肢として提案するという。
ミュージアムのコンセプトは「美しき監獄からの問いかけ」。3つの展示棟はそれぞれ、奈良監獄の建築的特徴を知る「歴史と建築」▽被収容者の視点で刑務所での生活やルールを知る「身体と心」▽さまざまな価値観や切り口で表現した監獄を見る「監獄と社会」|というテーマが設定されている。来館者には、各棟を巡りながら自由について多角的な視点から問いを深めてもらう。

「歴史と建築」について学ぶ展示棟のイメージ

 

「身体と心」の展示棟のイメージ

館内のカフェでは、明治時代の洋食文化を反映したオリジナルのカレーパンやチーズケーキ、ご当地ソーダなどを提供。ショップでは、オリジナルグッズのほか、全国の刑務所で受刑者が作った製品を販売する。
営業時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時)。メンテナンス時を除いて休館日はなし。料金や詳細は同ミュージアムのホームページ=2次元コード。
奈良監獄は明治政府が監獄の国際標準化を目指して全国5カ所に建設した監獄のひとつで、明治41年に完成。建設当時の姿をとどめる唯一の建物で、平成29年まで刑務所として使われた。

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