世界柔道「金」の大野、丸山両選手、天理に凱旋

練習後に子供たちとふれあう大野将平選手(中央右)と丸山城志郎選手=天理市
柔道の世界選手権東京大会(8月25日~9月1日)で、ともに金メダルを獲得した男子73㌔級の大野将平(旭化成)と66㌔級の丸山城志郎(ミキハウス)の両選手が7日、練習拠点とする母校の天理大(天理市)に凱旋し、約200人の子供たちとふれあった。
市が進める「天理トップアスリート地域貢献プロジェクト」の一環。柔道、ラグビー、ホッケー、野球の4競技を通じ「スポーツのまち 天理」をPRする取り組みで、その第1弾として公開練習と交流イベントが実施された。
リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野選手は、公開練習で得意の大外刈りや内股など世界一の技を披露。5月に就任した市スポーツ政策特別顧問の名刺を子供たちに配り、「どんなスポーツでも、楽しいと思ったら練習を頑張ってほしい」と呼びかけた。
初出場で世界選手権を制した丸山選手は「応援が力になった」と感謝。東京五輪に向け、「天理で日々稽古を積み、皆さんに活躍を見せたい」と誓った。
気象台「真夏と同じ熱中症対策を」 10日も猛烈な暑さに
9月に入っても全国的に猛烈な暑さが続いている。奈良市では6日に9月としては9年ぶりとなる35度の猛暑日を記録。翌日や当日の最高気温がおおむね35度以上になることが予想される場合に発表される高温注意情報が近畿地方に出された9日も、最高気温は34・9度まで上昇した。10日も同様の暑さが続く見込みで、奈良地方気象台は熱中症への注意を呼びかけている。
同気象台によると、台風などの影響で勢力を増した夏の太平洋高気圧に西日本が覆われたことで気温が上昇。奈良市以外でも五條34・1度▽十津川村風屋34度▽上北山32・9度―など県内全域で暑い1日となった。
奈良市では6日以降、最高気温が平年より4~5度ほど高い日が続いており、予想以上の残暑に体調を崩す人も増えている。県消防救急課によると、直近1週間の熱中症で救急搬送された人の数は、8月末と比べて倍以上に増加する見込みという。
11日以降は少し気温が下がるものの、この先1週間は度を超える真夏日が続くとみられ、奈良地方気象台は「水分をこまめにとるなど、真夏と同じ熱中症対策を心がけてほしい」と呼びかけている。
【バンビシャス通信】「ブースターに楽しんでもらえるバスケを」 シーズン開幕目前
バンビシャス奈良は、新体制での初陣となるプレシーズンゲームを8月31日、天理市立総合体育館に大阪エヴェッサ(B1)を迎えて開催しました。
並河健天理市長からは「日本代表の活躍などでバスケットボールが盛り上がりをみせています。もっと地元で盛り上がっていくことが、日本のバスケを盛り上げていくことにつながっていくと思います」と激励を受けました。
満席に近い1220人が詰めかける中、今季も継続の本多純平、横江豊両選手に、新加入のアンドリュー・フィッツジェラルド、井手勇次、グレッグ・マンガーノの3選手を加えたスターティングメンバーで戦いました。
大阪の注目選手、米国出身で日本国籍を取得したアイラ・ブラウン選手にマッチアップしたのは、キャプテンの本多選手。体を張ったディフェンスで果敢に挑み、ブラウン選手を交わしてシュートを決める場面もありました。ただ、試合は大阪の爆発力ある攻撃を止め切れず、48-83で敗戦しました。
バンビシャスのクリストファー・トーマスヘッドコーチ(HC)は「チームとしてはまだ完成していないが、開幕までに段階的によりよく成長していく」、攻守でチームを引っ張り、MIP(最も印象に残った選手)の本多選手は「HCが求めていることを理解し実行していけば、ブースターの皆さんに楽しんでもらえるバスケットをできると思っています」とそれぞれコメントしています。
レギュラーシーズンの開幕はアウェーで今月21、22日、兵庫県西宮市の市立中央体育館での西宮ストークス戦。ホームゲームの開幕戦は28、29日、ならでんアリーナで香川ファイブアローズと対戦します。チケットは0742・20・1800まで。(バンビシャス広報 和田真智子)
震災伝えるミズアオイ 喜光寺

青紫色の花を咲かせたミズアオイ=奈良市の喜光寺
東日本大震災の被災地、福島県南相馬市ゆかりのミズアオイが、奈良市菅原町の喜光寺で青紫色の花を咲かせている。見頃は今月中旬までの見込み。
ミズアオイは水生植物の一種。湖沼や水田などに生育していたが、最近は除草剤などの影響で減少している。
南相馬市の沿岸部では、津波で地表が削られた後、地下で休眠していたミズアオイの種子が発芽。他の地域でも育て、震災の記憶を語り継いでいく活動に地元住民らが取り組んでおり、喜光寺は昨年4月に種子を譲り受けた。
ミズアオイは7つの鉢で栽培され、可憐な花が参拝者らの目を楽しませている。小林澤應副住職は「被災地から来た花を見てもらい、震災のことを忘れないでほしい」と話している。
「英語パフォーマンス甲子園」 8日に大和郡山で
高校生が日本や地域の文化を理解して英語とパフォーマンスで伝える「第2回英語パフォーマンス甲子園」(同実行委主催)が8日、大和郡山市のDMGMORIやまと郡山城ホールで開かれる。
英語パフォーマンス甲子園は、ESD(持続可能な開発のための教育)を理念とし、自らが所属する文化を見つめて発信する力を養ってもらうため昨年、第1回大会が開催された。
今回は県内外の9校が出場予定。各チームが順にパフォーマンスを披露し、審査でグランプリなどが決まる。昨年は県立桜井高校のチームがグランプリに輝いた。
午後1~5時半。観覧自由。問い合わせはソーシャル・サイエンス・ラボ内の実行委事務局(0742・20・7807)。
「災害を防ぐために」展、十津川大水害の資料など 図書情報館

明治22年の十津川大水害の資料などが並ぶ「災害を防ぐために」展=奈良市の県立図書情報館
紀伊半島豪雨の後に設けられた「県土砂災害防災の日」(3、4日)にちなんだ図書展示「災害を防ぐために」が、奈良市の県立図書情報館で開かれている。今年で発生から130年になる十津川大水害にスポットを当て、記録資料や防災関連書籍など約150点を展示している。26日まで。
十津川大水害は明治22年8月に発生。村に壊滅的な被害をもたらし、約2600人が現在の北海道新十津川町への移住を余儀なくされた。大水害の記録資料のほか、「明治廿二年吉野郡水災誌」(明治24年)、十津川郷の移住願人総代が県知事に宛てた「北海道移住保護願」(同22年)といった貴重な公文書も展示されている。
他に東日本大震災や阪神大震災などの記録や、災害への備えに関する書籍も。担当した図書・公文書課の西川慶子係長は「過去の災害から教訓を得て、防災に生かしてほしい」と話している。
なら国際映画祭1年前プレイベント、14日から開催
来年9月に奈良市内で開かれる「なら国際映画祭」のプレイベントが14~16日、奈良市のならまちセンターなどで開催される。
次世代へ映画文化をつないでいく機会を創出し、映画祭を周知させようと、同映画祭実行委員会が企画した。
14日の第1部は、スペイン・バルセロナの三つ星レストランを舞台にしたドキュメンタリー映画「エル・ソムニ 夢の饗宴」を同センターで上映。フランク・アルー監督らによるトークセッションも行われる。第2部では、カタルーニャ地方の伝統料理を味わえる食のイベントを開く。
15日は、「ベルリン国際映画祭」が推薦する長編4作品と、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」推薦の短編5作品を上映。16日は、中学生が脚本作りや撮影、編集に挑戦した映画2作品をメイキング映像とともに発表する。
前売り券は14日第1部千円(当日1500円)▽第2部1500円▽第1、2部セット2千円(当日2500円)。15日は長編1作品につき千円、短編5作品で千円(いずれも当日1500円)。16日は無料。購入は同映画祭ホームページから。問い合わせは同映画祭実行委(0742・95・5780)。
奈良県、中国・清華大と覚書 文化発展と人材育成で
奈良県は中国の清華大学(北京市)と、文化発展と人材育成を目的とした包括交流に関する覚書を締結した。県が海外の大学と覚書を締結するのは初めて。
県国際課によると、昨年12月に清華大の元学長らが平城宮跡の視察に訪れたことをきっかけに交流の検討を開始。8月21日に荒井正吾知事が同大を訪れ、学術研究の推進や文化・芸術などの振興を目的とした交流を進めるとの覚書を締結した。
同大はすでに北海道、鹿児島県、滋賀県と同様の覚書を締結しており、フォーラムの開催や学生同士の交流などが行われているという。荒井知事は「協力してアジアの若い世代にイノベーションを起こしたい」とコメントした。
田原本町の中学2校で給食開始へ

完成した田原本中学校の給食施設(田原本町提供)
田原本町立田原本中学校と同北中学校の学校給食施設が完成した。北中では3日から、田原本中では5日から給食が始まる。県内の他の市町村立中学校ではすでに学校給食が行われており、同町が最後の実施となる。
両施設は一部を除いて鉄骨平屋建て。調理室や配膳室、洗浄室、食品庫などを備え、食物アレルギーにも対応する。整備費は田原本中が約3億6千万円、北中が約2億6千万円。
町では弁当持参を基本としていたが、共働き世帯が増える中、平成25年に中学校給食実施を求める請願書が町議会から提出され、検討が進められていた。町は「町内産の食材を使い、町内にある県立磯城野高校の生徒が考案した献立も取り入れて、特色ある給食を提供したい」としている。
奈良クラブ「日付のないチケット」販売、J1昇格へ「夢への軌跡共有」
日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブが一風変わったチケットを販売している。未来のJ1昇格時のホーム開幕戦を観戦できるというもので、名づけて「日付のないチケット」。同クラブの中川政七社長は「この企画は夢への軌跡の共有です。一緒に夢に向けて歩んでいきましょう」と呼びかけている。
奈良クラブは5年以内のJ2昇格、10年以内のJ1昇格を目標に掲げる。「日付のないチケット」は、今だからこそ描ける夢をサポーターとともに追いかけようと企画された。
購入希望者は9月30日までに、「奈良クラブで描く夢」をテーマにした写真や動画、イラスト、文章を応募。中川社長ら5人の選考委員による審査を経て、選ばれた限定11人が購入できる。チケット代金は税込み5万円。
当選者は12月の授与式に招待されるほか、オリジナルユニホーム型チケットや、開幕戦で上映するオープニングムービーに名前を入れられるなどの特典がある。
応募の詳細は公式ホームページで。問い合わせは奈良クラブ(0742・93・3815)。
県大芸術祭・県障害者大芸術祭が開幕、11月30日まで多彩なイベント
音楽や演劇などの芸術イベントが県内を彩る「県大芸術祭」「県障害者大芸術祭」が1日に開幕。11月30日まで多彩な催しが県内各地で開かれる。
県では昨年度から両芸術祭を一体開催している。オープニングフェスティバルは1日午後1~4時、五條市上野公園総合体育館であり、シンガー・ソングライターの川嶋あいさんのコンサートや、ダンスユニット「ELSQUAD」による光のダンスパフォーマンスなどが予定されている。観覧無料。JR五条駅から無料シャトルバス運行。
県内で芸術文化活動に取り組む人たちが主役となる「県民きらめきステージ」は5~8日にイオンモール大和郡山、26~29日にイオンモール橿原で。さらに、歴史文化資源の魅力に触れる「フォーラム・NARA」(10月5日、壷阪寺大講堂、申し込み9月13日まで)や、障害者らの作品を各地で披露する「プライベート美術館」(10月19日~11月4日)などが予定されている。
問い合わせは県文化振興課(0742・27・8488)。
奈良市全域で総合防災訓練、「防災の日」の1日に
「防災の日」の9月1日、奈良市は市全域での一斉総合防災訓練を初めて実施する。災害発生時の避難行動や市内全地区での避難所開設など実践的な内容となっており、市民への参加を呼びかけている。
市はこれまで、各地区の自治会関係者らに避難所開設や運営のノウハウを学んでもらうため、一会場に集まって訓練を実施。今回は災害発生時に使用される1次・2次避難所を会場として、50地区の計57カ所で同時に取り組む実践さながらの訓練となる。
訓練では、奈良盆地東縁断層帯を震源としたマグニチュード7・5、震度7の地震が発生したと想定。防災無線や防災情報メールで避難情報を確認した参加者は、地区ごとに指定された避難所へ移動し、実際の移動経路や受け付けの流れを確認する。市役所では、災害対策本部の設置や市長による記者発表などを行う。
時間は午前8時~午後0時半。訓練が実施される避難所は市ホームページで確認できる。問い合わせは市危機管理課(0742・34・4930)。
奈良市の訪日客、初の200万人突破 昨年1年間
昨年1年間に奈良市を訪れた外国人観光客数は、推計で265万1千人(前年比66万1千人増)に上り、初めて200万人を突破したことが市のまとめで分かった。外国人を含む全体の観光客数は1702万5千人(前年比71万1千人増)で、平城遷都1300年祭のあった22年の1841万人に次ぐ数値となった。
市観光戦略課によると、外国人観光客数は5年連続で過去最多を更新。観光客数全体に占める割合も年々増しており、年はわずか2・9%だったが、30年は15・6%に上昇。前年からの増加分のうち約93%を外国人が占め、奈良市の観光を牽引したことが浮き彫りとなった。
観光案内所を訪ねた国・地域別の内訳は、中国(24・2%)が最も多く、台湾(7・5%)、米国(7・3%)、フランス(6・5%)と続いた。前年比で見ると、中国、台湾、韓国といった東アジアは減少し、欧米が増加した。
一方で宿泊客数は173万8千人にとどまり、前年より6万8千人減った。同課は、昨年は猛暑や地震などの影響で日本人の宿泊旅行が全国的に低調だったことや、日本列島を縦断した台風号の影響で関西国際空港が閉鎖され、外国人旅行者が減少したことが原因と分析している。
市はホテルや旅館の利用客から徴収する「宿泊税」の導入を検討しており、7月から検討懇話会を設置して話し合いを進めている。今月7日の懇話会では、1泊200円の宿泊税を徴収すると仮定した場合、税収は約3億3千万円になるとの試算が出された。
仲川げん市長は「観光のための財源があった方が施策を打ちやすい」と導入に前向きだが、ホテルや旅館関係者からは「宿泊客の減少につながるのでは」と懸念する声も上がっている。仲川市長は「観光への冷や水にならないような仕組みにしたい」としており、今後の動向が注目される。
リニア中間駅を奈良市へ 仲川市長が知事に要望書
奈良市付近に設置予定のリニア中央新幹線の中間駅について、奈良市の仲川げん市長は、奈良市内に設置できるよう協力を求める要望書を荒井正吾知事に提出した。
中間駅については、奈良市、大和郡山市、生駒市が誘致活動を展開しており、奈良市は毎年、県へ要望書を提出している。
23日に提出した要望書では、県内の政治・経済・文化の中心地で利便性が高い▽複数の世界遺産を有し、年間1700万人の観光客が訪れる▽周辺都市とのアクセスが優れている―などを理由に、奈良市に中間駅を設置するのが最適としている。
平成の30年を回顧、企画展「さよなら平成」 生駒で9月23日まで

ワープロやビデオデッキなど懐かしいヒット商品が並ぶ企画展=生駒市
ワープロやビデオデッキ、テレホンカードなど、すっかり懐かしくなったヒット商品を紹介する夏季企画展「さよなら平成」が、生駒市山崎町の生駒ふるさとミュージアムで開かれている。9月23日まで。
平成から令和に元号が変わった今、改めて平成の30年に思いをはせてもらおうと企画。展示物の大半は生駒市民の所蔵で、約60件を展示している。
ブラウン管テレビやラジカセなどの家電のほか、ワープロや電子手帳、フロッピーディスクといったビジネスの分野で大活躍した品々、携帯電話の普及で徐々に姿を消していったインスタントカメラやテレホンカードなどを展示。ともに累計出荷台数が1億台を突破した携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」、家庭用ゲーム機「プレイステーション」など平成を代表するゲームも並んでいる。
また、生駒市の年間の移り変わりを比較できる航空写真や風景写真も。学芸員の野口朗人さんは「家族や友人と一緒に当時を思い出したり、懐かしんだりしてもらえたら」と話している。
開館時間は午前9時~午後6時。休館日は祝日を除く月曜。観覧料は大人200円、中学生以下と市内在住の65歳以上は無料。9月1日午後2時から、学芸員による展示解説がある。問い合わせは生駒ふるさとミュージアム(0743・71・7751)。
バンビシャス、ファンを前に体制発表会 「チームはいい状態」

ブースターに新ユニホームをお披露目するバンビシャス奈良の選手ら=奈良市
プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が、奈良市のミ・ナーラでチーム体制発表会を開いた。選手らが今季のユニホームに身を包み、約200人のブースターを前に抱負を語った。
25日の発表会では、今季から指揮を執るクリストファー・トーマスヘッドコーチ(HC)のほか、新加入の井手勇次、上原壮大郎両選手、本多純平主将らが出席。本多主将は「チームは良い状態でまとまっている。しっかり練習を頑張って勝ちます」と意気込みを語り、トーマスHCは「多くの人に試合を見に来てもらい、声を出して応援してほしい」と呼びかけた。
また、「趣味と特技は」「得意なプレーは」といったブースターからの質問に選手らが回答するトークショーも。じゃんけん大会も開かれ、会場は盛り上がった。奈良市の小学3年の男児は「奈良が元気になれるように一つでも多く勝ってほしい。たくさん応援しに行きたい」と開幕を待ちわびていた。
ペチュニアが見頃 馬見丘陵公園

見頃を迎えたペチュニア=県営馬見丘陵公園
広陵町と河合町にまたがる県営馬見丘陵公園でペチュニアが見頃を迎え、ピンクや白の花が来園者の目を楽しませている。見頃は9月末ごろまで。
ペチュニアは中南米原産の園芸植物で、同園北エリアでは約5千株が咲き誇っている。同エリアでは、ニューギニアインパチェンスも見頃に。同園中央エリアと南エリアでは、9月に満開となるヒガンバナも咲き始めている。
同園の担当者は「夏の花が終わり、秋の花に咲き変わっていく頃。季節の移り変わりを感じてもらいたい」と話している。入園無料。問い合わせは県馬見丘陵公園館(0745・56・3851)。
星野リゾート、明日香村のホテルは令和5年開業予定
星野リゾート(本社・長野県軽井沢町)が明日香村に建設を計画しているホテルが、令和5年に開業することが分かった。村と同社は平成28年にパートナーシップ協定を締結し、ホテル建設を進めていくことを決めたが、オープン時期を明らかにしていなかった。
村によると、両者は今月15日、連携強化を目的とする地域活性化包括連携協定を新たに締結。これに「令和5年の開業を目指す」と盛り込んだ。
ホテルが建設されるのは、皇族の墓の可能性が高いマルコ山古墳や、斉明天皇の墓とされる牽牛子塚古墳に近い近鉄飛鳥駅西側の丘陵地。敷地面積は約4ヘクタールで、星野リゾートはすでに用地買収を終えたという。
星野リゾートは全国で高級旅館やリゾートホテルを運営する。村と同社は昨年から職員の人事交流を始めており、両者は「地域の魅力を発掘・発信し、地域に根ざす宿泊施設として活性化に貢献できるよう、連携・協力しながら準備を進める」としている。
妖怪書家が「ガゴゼ掛け軸絵」奉納 元興寺で地蔵会

掛け軸絵を奉納した逢香さん(左)=奈良市の元興寺
元興寺(奈良市)の伝統行事「地蔵会万灯供養」に合わせ、妖怪書家として活躍する逢香さんが23日、同寺に伝わる鬼「元興神(ガゴゼ)」を表現した掛け軸絵を同寺に奉納した。
ガゴゼは寺に出没した妖怪とも鬼ともされる。昨年の創建1300年記念行事で講演した逢香さんに、元興寺が令和時代にふさわしいガゴゼの作品制作を依頼していた。
逢香さんが手がけた「令和の元興神」は、「鬼」という文字の中に、伝統的かつ独創的なガゴゼの姿を描いている。この日の奉納式で、逢香さんが辻村泰善住職に掛け軸絵を手渡した。
逢香さんは「頭巾をかぶっているので、角があるのかないのか分からない。どういう姿か想像してもらえるよう表現した」と作品の意図について説明。辻村住職は「さすがは妖怪書家の作品。できるだけ、このイメージを広げていきたい」と話した。
地蔵会万灯供養会は24日も営まれる。
近鉄奈良駅にベビーケアルームを試験設置

近鉄奈良駅構内に設置されたベビーケアルーム=奈良市
近鉄奈良駅(奈良市)の改札内に、乳幼児のおむつ替えや授乳ができる完全個室型のベビーケアルームが試験設置されている。近鉄が駅に授乳室などの設備を設置するのは初めてで、期間は10月31日まで。利用状況や要望を把握した上で、設置の継続を検討するという。
ベビーケアルームは可動式で、高さ2㍍、幅1・8㍍、奥行き0・9㍍。約1・3平方㍍の室内にソファとテーブルが設置されている。会員登録や予約は不要で、子供連れであれば午前7時半~午後8時半までの間、誰でも無料で利用できる。時間外は施錠しているが、駅員に声をかければ利用できる。
近鉄はこれまで、駅で授乳を希望する女性には救護室などを使ってもらっていたが、サービスの向上を目指し、ベビーケアルームを設置。担当者は「小さな子供を連れた方は、気兼ねせずに使ってほしい」としている。また、備え付けのモニターで利用者へのアンケートも実施している。
「やすまろさんへのメッセージ」作品募集 太安万侶生誕の地
田原本町記紀・万葉事業実行委員会は、短歌・新短歌で町のすばらしさを表現する「第8回『やすまろさんへのメッセージ』コンテスト」の作品を9月6日(当日消印有効)まで募集している。
田原本町は古事記を編纂した太安万侶の生誕地であることから、町の魅力を再発見し、PRしようと毎年コンテストを開催している。
歌は「田原本の風」をテーマに、「五七五七七」のリズムで現代言葉で表現した作品を募集。「小学生の部」と中学生以上を対象にした「一般の部」がある。
応募は、作品▽住所▽氏名▽年齢▽電話番号―を明記し、はがきか封書で、〒636―0300 田原本町193の同実行委事務局まで。メール(shikinosato@arion.ocn.ne.jp)、FAX(0744・33・4560)でも応募できる。
問い合わせは同事務局(0744・33・4560)。
奈良市史料保存館で「戦時中の奈良町」展 10月6日まで

父の智厚さんから聞いた空襲の状況について話す仲矢明夫さん(右)=奈良市
奈良市脇戸町の市史料保存館で、企画展「史料が語る戦時下の奈良町」が開かれている。第二次大戦末期の空襲の記録や防空壕の築造、寺社の仏像疎開などの資料約30点を展示。県内の空襲は東京や大阪が受けたほどの大規模ではなかったが、15回の空襲で30人以上が死亡するなどの被害を受けた。空襲で父が家を失ったという来館者が、親族の証言から当時の状況を話してくれた。
県内が初めて空襲を受けたのは昭和20年6月1日だった。大阪大空襲で無差別爆撃を加えたB29の大編隊509機の一部が、米軍マリアナ基地に帰る途中に奈良市の上空を通過した際、佐保国民学校(現市立佐保小学校)に近い法蓮町と法華寺東町に焼夷弾を落としたと、奈良市史は伝えている。
7月23日に同館を訪れた大阪府柏原市立小学校の教育相談員、仲矢明夫さん(64)=上牧町=によると、展示されている法蓮町の空襲被害図に図示された焼失民家2戸のうちの「奥本宅」が、父の仲矢智厚さん(当時は奥本姓)の実家だったという。
「父は『大阪大空襲の帰りに残った焼夷弾を落とされたのだろう』と話していました。空襲の被害で(家主の)祖父は気力を失い、家の中は終戦後も暗い雰囲気だったそうです」。エンジニアとして海軍工廠で働いていた叔父が、消沈した祖父に代わって家を支えたという。
当時、大学生だった智厚さんは京都の下宿で暮らしていたため、実家を襲った災難を目の当たりにはしていない。叔母の証言によると、焼夷弾は庭石に落ちて炎を上げ、爆風で倒れた障子に燃え移り、家財道具の一切合切が灰になった。祖母は爆弾の破片で足をえぐられ、やけども負って入院したという。
企画展では、奈良市鳴川町に築造された防空壕の写真と復元模型、さらに四天王像などが疎開先から東大寺法華堂に戻る様子の写真(入江泰吉撮影)も展示している。10月6日まで。入館無料。月曜休館。
近大奈良病院でホスピタルアート 学生らがデザイン

小児科病棟の処置室に施されたホスピタルアート=生駒市の近畿大学奈良病院
病院を芸術作品で彩り、患者の心を癒やす「ホスピタルアート」が近畿大学奈良病院(生駒市)の小児科病棟で完成し、お披露目された。処置室が鮮やかなパステルカラーに彩られ、診察への不安を和らげる効果が期待されている。
デザインを手がけたのは、近畿大文芸学部文化デザイン学科の森口ゆたか教授のゼミに所属する学生16人。開放的で落ち着く空間にしようと、「森」をイメージした。
木の色合いにグラデーションをかけて奥行きを持たせ、シカやウサギ、サルなど動物のシルエットを描いた。一部はマグネットになっており、動かして遊べる仕掛けも。処置室の入り口には動物の足跡を描き、子供をスムーズに誘導する工夫が施されている。
プロジェクトには、富士フイルムイメージングシステムズ(東京都)が全面協力。病院によると、以前よりも子供たちが泣かないようになったといい、早くも一定の効果が表れているという。原画の大部分をデザインした2年の宮本美来さんは「思った以上の仕上がり。子供たちが処置を怖がらず、安心できる空間になればうれしい」と話していた。
平城宮跡で「日本のクワガタ展」 ポピュラー種から希少種まで

興味深い標本がずらりと並んでいる=奈良市
国内に生息する80種1100匹(亜種も含む)を超えるクワガタの標本を紹介する企画展「日本のクワガタ展」が奈良市の平城宮跡歴史公園・平城宮いざない館で開かれ、夏休み中の子供たちでにぎわっている。9月1日まで。
大柄で人気が高いオオクワガタや、水牛のようなアゴをもつノコギリクワガタといったポピュラーな種から、オスとメス双方の特徴を併せ持った雌雄同体の希少個体まで、多種多様なクワガタが展示されている。
目玉はツシマヒラタクワガタやオキナワノコギリクワガタなどの希少個体。ツシマヒラタクワガタは、カブトムシとクワガタの専門誌「BE|KUWA」(むし社)が「野外採集された同種で国内最大」と認定した82・6ミリのジャンボサイズも並べられている。
標本の多くは、一般財団法人「公園財団」の川原洋・環境教育推進室長が所有。川原さんは「クワガタの魅力は造形のかっこよさ。これだけ多くの種類が生息する日本の自然を誇りに思い、その大切さに目を向けるきっかけになればうれしい」と話している。
開館時間は午前10時~午後6時半。入場無料。会期中は無休。問い合わせは平城宮跡管理センター(0742・36・8780)。
「涼を呼ぶ!夏の酒器・茶器」展 奈良町で18日まで

工芸作家の作品が展示・即売されている「涼を呼ぶ!夏の酒器・茶器」展=奈良市西寺林町
「涼を呼ぶ!夏の酒器・茶器」展が奈良市西寺林町の「ならまち ギャラリーたちばな」で開かれ、お酒やお茶を味わう時間をより豊かにしてくれそうな涼しげな器が展示・販売されている。18日まで。
全国のガラス工芸作家や陶芸家など約30人が出展。クリエーティブなデザインのぐい呑み、ロックグラス、ワイングラス、とっくりなど約200点が展示され、数千~数万円で販売している。信楽焼のアート作品で知られる石山哲也さんや、奈良ガラス工房代表の新倉晴比古さんら有名作家の作品も並んでいる。
入場無料で午前11時~午後6時。問い合わせは同ギャラリー(0742・31・6439)。
終戦の日、護国神社で戦没者を追悼
「終戦の日」の15日、奈良市古市町の県護国神社で戦没者追悼式が行われ、参列した遺族や関係者らが祈りをささげた。
追悼式では、斎主による祭詞、祭主による祭文の奏上の後、参列者らが県出身の戦没者2万9243人に黙禱。「ふるさと」と「同期の桜」の合唱などに続いて、玉串がささげられ、戦没者をしのんだ。
この日は台風10号の影響で、戦没者慰霊塔前での拝礼は拝殿内で行われた。葛城市から訪れた男性(77)は「私も父を亡くしている。英霊を祭るのは遺族の義務」と話していた。
台風10号警戒、15日のお盆行事の中止相次ぐ
大型の台風10号の接近に伴い、終戦の日の15日に県内各地で予定されていたお盆の行事や花火大会などが相次いで中止、変更となった。奈良地方気象台によると、台風10号は15日昼過ぎから夕方にかけて県内に最接近。同日午後6時までの24時間降水量は多いところで北部180㍉、南部500㍉と予測されている。
奈良市の高円山に夜空を焦がす炎の「大」の字が浮かび上がる「奈良大文字送り火」は、13日夜に中止が決まった。昭和35年に始まり、今年で60回を数えた送り火の中止は初めて。奈良大文字保存会の関係者による慰霊祭は春日大社、大安寺(ともに奈良市)で執り行う。
春日大社境内で3千基の燈籠に火をともす「中元万燈籠」にも影響が出た。14日は終了時刻を1時間繰り上げて実施したが、15日は中止に。
また、五條市と明日香村でそれぞれ15日夜に開催予定だった「吉野川祭り納涼花火大会」と「あすかふるさと夏まつり2019」は中止、「下北山村夏祭り」は延期となった。
桜井市の大神神社では台風10号の接近に備え、神職や巫女らが拝殿(重文)や祈祷殿、勅使殿につるされた燈籠をひもで固定するなどの対応に追われた。
GRAN CHA「口福茶寮」で福寄せミルクかき氷発売

5種のソースで味わえる「口福茶寮の福寄せミルクかき氷」=奈良市
近鉄奈良駅(奈良市)前の東向商店街にある大和茶大福専門店「GRAN CHA(グラン チャ)」は、大和茶など5種類のシロップで好みのアレンジが楽しめる「口福茶寮の福寄せミルクかき氷」を発売した。
ミルクかき氷は凍らせた牛乳をふわふわの食感に削っており、ほんのりとした甘みが特徴。大納言小豆の自家製餡やわらび餅、栗の甘露煮が付いてくる。シロップは大和抹茶、煎茶、ほうじ茶に加え、季節のフルーツ2種。夏季はスイカと晩柑を用意する。店舗に併設している「口福茶寮」で、1200円(税別)で提供している。
取締役の木村有香さんは「それぞれのシロップの味を楽しみ、自分好みの氷を作ってほしい」とPRしている。また、大和茶のテークアウト専門店「STAND GRAN CHA」も今月3日、東向商店街にグランドオープン。大和茶を使用したソフトクリームやタピオカを提供している。
口福茶寮の営業時間は午前11時~午後7時。元日以外無休。問い合わせは同店(0742・26・4834)。
旧知事公舎をPR 「御認証の間」は将来的に一般公開も

旧知事公舎を後にされる昭和天皇の秘蔵写真を掲げ、その歴史について説明する荒井正吾知事=県庁
昭和天皇が滞在中、サンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約の批准書に署名された旧知事公舎(奈良市)を「歴史の舞台」としてPRしようと、県は今月から、秘蔵写真の展示を始めた。
旧知事公舎は奈良公園の一角にある大正期の日本建築。平成29年5月まで居住した荒井正吾知事が最後の住人となった。県は現在、近くの日本庭園「吉城園」を含む一帯を周遊できる空間に整備する計画を進めている。また、日本が主権を回復した昭和26年のサンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約の批准書に、昭和天皇が署名された「御認証の間」は、将来的に一般公開する予定だ。
県は奈良公園周辺を会場とする「なら燈花会」(14日まで)や、「ぐれーとさまぁふぇすた☆ならまち遊歩」(17~25日)といった夏のイベントに連動し、旧知事公舎に関する秘蔵写真を公開。昭和天皇が公舎を後にされる際の写真など4点を、奈良公園バスターミナル東棟2階で展示している。
荒井知事は「公式に発表はされていないが、陛下はお泊まりになられたと考えられる。なかなか展示する機会がなかった貴重な写真です」と話した。
「燈花と芸術の森作品展」 14日まで高校生らの力作並ぶ

展示作品を観賞する来館者=奈良市
県内の高校生や芸術家らが制作した彫刻や絵画の力作を展示する「第12回燈花と芸術の森作品展」が、奈良市の県文化会館で開かれている。14日まで。
県文化会館・燈花と芸術の森実行委員会が主催。奈良公園一帯でろうそくを灯すイベント「なら燈花会」に合わせて開催している。
展示会では、県立高円高校(奈良市)や県立高等養護学校(田原本町)の生徒が石を削って制作した彫刻のほか、プロの芸術家が手がけた絵画やオブジェなど計22点が交流サロンと中庭に並んでいる。
生徒らに指導し、自身も作品を出展している高円高校の非常勤講師、杉村仁さんは「フレッシュな作品とプロの作品が一堂に会した展示会。生徒たちが時間をかけて努力した成果を見てほしい」と話していた。


































