「文化財防災センター」開所 国立文化財機構、奈文研本部に常設
災害から多様な文化財を守るため独立行政法人・国立文化財機構は1日、「文化財防災センター」の開所式を本部とする奈良文化財研究所(奈良市)で行った。常設の機関を設置することにより、災害時の初動対応の迅速化や連携の強化などを図る。
地震や台風などの災害が相次ぐ中、これまでの文化庁の補助金事業に代わり文化財防災センターを常設した。機構の6施設を東西ブロックに分け、東京文化財研究所と奈良文化財研究所をそれぞれの中核拠点として、大規模災害時には前線対策本部とする。
関連組織のネットワークを生かし、文化財を被災しないようにする減災を図るとともに、被災した文化財の迅速な救援のための体制づくりと技術開発、災害発生時における文化財救援活動の支援を展開。地域防災体制の構築や、災害時ガイドラインの整備などを柱としている。
開所式では、文化財防災センター長を務める高妻洋成・奈良文化財研究所副所長がセンターについ
て説明。「わが国の文化財防災は課題が山積している。防災のレベルを上げることができるよう邁進したい」とあいさつした。その後、センターの看板かけなどが行われた。
氷室神社「御渡り」58年ぶり復活、ロボット技術で担ぎ手サポート
新型コロナウイルスの影響で多くの祭事が中止にされる中、長らく途絶えていた氷室神社(奈良市)の氏子らによる御渡りが今月1日、58年ぶりに行われた。12人で約400㌔の鳳輦を担ぎ、氷室神社と興福寺南大門跡との間を往復した。担ぎ手は、体力を保てるようにと用意された歩行支援用のアシストスーツを着用。飛沫を防ぐ口覆いをするなど、厳重なコロナ対策下での行幸となった。
永久5(1117)年に悪疫鎮止のために始まったとされる例祭の一環として、御渡りは江戸時代前期には行われていたが、交通事情などから昭和37年に中断した。
1日の御渡りには、餅飯殿町や小西町など32カ町の氏子や近くの住民ら約60人が参加した。それぞれに御旗や鉾、盾などを手に氷室神社前を午前8時前に出発。かけ声はなく、太鼓の音を厳かに響かせ、奈良国立博物館の近くから春日大社西塔跡を経由して、興福寺に至る行程を往復した。
鳳輦は奈良市在住の塗師、樽井宏幸さん(46)の手で今年3月から3度の漆塗りが施され、6月に修復が完了。その後、初めてのお披露目となった。興福寺南大門跡に置かれた御旅所で神事が行われ、大宮守人宮司が「奈良の発展と疫病退散」を祈念した。
コロナ対策では、神社入口に非接触型の検温装置を設置。更衣室は4部屋を用意し、密を避けるために氏子らは時間帯をずらして衣装に着替えた。
鳳輦の担ぎ手は肩にパットを当てて重みによる痛みを軽減。奈良市のロボットベンチャー「ATOUN」(アトウン)が開発したパワードウェア「HIMICO」(ヒミコ)を身に着け、歩行の負担を減らせるように配慮した。同社の藤本弘道社長は「コロナ禍での新常態(ニューノーマル)時代のお祭りといえそう。高齢者の多い地域での神輿の担ぎ手への活用も模索できるのでは」と手応え。奈良市の会社員、岡下浩二さん(33)は「足を意識することがなく、疲れもたまりにくい。鳳輦を担ぐのに集中できた」と話していた。
1個1万円! 高級梨を限定販売 大淀町果樹組合
大淀町果樹組合が、大きさや色、味が基準をクリアした最高級の二十世紀梨を1個1万円(税抜き)で販売している。50個限定で、町内の道の駅「吉野路大淀iセンター」のウェブサイトから購入できる。
大淀町では約100年前から二十世紀梨が生産されており、標高150~200㍍の大阿太高原で40人を超える生産者が梨を栽培している。樹上で完熟させることにこだわっており、甘さとほのかな酸味のバランスが特徴だが、生産量が少なく、知名度の低さが課題となっていた。
そこで、多くの人に大淀町の二十世紀梨を知ってもらおうと、県が優れた農産物などを認定する「プレミアムセレクト」の認定を受けた高級ナシの販売を決めた。糖度12・5度以上、大きさ450㌘以上で、色や形に優れ、傷のない1千個に1個の割合でしか採れない最高級品という。1個ずつ化粧箱に収められ、小型のまな板として使える吉野杉のふたと吉野ヒノキの皿が付属している。
生産者の梨子本亘希さんは「今年は気候の影響で3500個に1個ぐらいしか採れない。この機会にぜひ味わってほしい」と話している。
【バンビシャス通信】いよいよ、今季開幕 チケット好調
10月3、4日、ホームでのレギュラーシーズン開幕戦が行われます。新型コロナウイルス感染防止の一環で、観客の収容定員は50%以下でかつ上限は5千人という入場制限を設けますが、チケットは人気バスケットボール漫画「スラムダンク」作者、井上雅彦氏が作画したオリジナルTシャツ付きで販売しています。会場となる奈良市の「ならでんアリーナ」の1階席の前売りチケットは好調です。
バンビシャス奈良が既に契約合意をした外国籍選手は、コロナ禍の入国制限の影響で手続きが遅れています。彼らのリーグ登録が完了するまで、東京八王子ビートレインズ(東京都八王子市)に所属するブルンジ共和国出身のニヨキゼラ・イーヴェ選手(天理大出身)が助っ人として加わり、バンビシャスでプレーします。
22日に十日町市総合体育館(新潟県十日町市)で開催された新潟アルビレックスとのプレシーズンゲームでは、イーヴェ選手がゴール下で献身的に働き、藤高宗一郎選手、長谷川智伸選手、薦田拓也選手の日本人3選手が2桁得点しました。
結果は73ー81で惜敗。間橋健生ヘッドコーチは「前半は消極的になってしまいましたが、後半は自分たちのゲームができたと思います。スコアも後半は50点取れているので、最初から自信を持ってプレーできるよう開幕までよい準備をしたいです」と総括しました。
(バンビシャス広報 和田真智子)
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10月3日(土)午後5時、4日(日)午後2時、ライジングゼファー福岡戦。いずれもならでんアリーナ。
奈良県警が民間通訳人募集、ベトナム語など18言語
奈良県警は、日本語が堪能でない外国人が関与する事件や事故が起こった際、警察官と外国人のやり取りを通訳する民間通訳人を募集している。
県警捜査支援分析課によると、外国人の関わる事件や事故は増加傾向にあり、昨年度は延べ59人の民間通訳人が計650日活動したという。活動した際は報酬が支払われる。
夜間や休日の対応が可能で、県内に居住もしくは通勤可能な人が対象。国籍不問で、アラビア語やイタリア語など18言語を募集。特にベトナム語やカンボジア語、シンハラ語の通訳人が不足している。採用時には面接と筆記試験がある。
同課の担当者は「通訳に興味のある方はぜひ電話をしてほしい」としている。問い合わせ、応募は同課国際連絡係(0742・23・0110)。
室生寺宝物殿が開館 国宝十一面観音立像など安置
室生寺(宇陀市)に建立された宝物殿が開館した。数多い文化財を後世に守り伝えるために整備され、金堂に安置されていた国宝・十一面観音立像や弥勒堂の国宝・釈迦如来坐像など計9体が移された。
室生寺は「女人高野」として知られる山岳寺院で、五重塔(国宝)や本堂(同)、金堂(同)、弥勒堂(重文)などが点在する。しかし、堂内の仏像は外の温湿度の影響を受け、災害なども心配されるため一部の仏像などを移す宝物殿を整備。開館は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた。
宝物殿は仁王門の手前に位置し、収蔵室2室がある。移された十一面観音立像は平安時代の一木造り。像高196㌢で豊かな姿をしている。
同像の両側には釈迦如来坐像(平安時代)と金堂から移された地蔵菩薩立像(重文、平安時代)を安置。前には金堂にあった鎌倉時代の十二神将立像体(同)のうち6体が並んでおり、ガラス越しに間近で拝観することができる。このほか、曼荼羅なども公開されている
。
室生寺の小田修史執事長は「これで災害から文化財を守り、後世に残すことができる。お堂まで上がれない方もお参りしていただけるようになった」と話している。
宝物殿は入山料(600円)と入館料400円が必要。新型コロナウイルス感染拡大防止のため時間、人数に制限がある。問い合わせは室生寺(0745・93・2003)。
収入減の大学生が中3生指導 天理まなび支え合い塾開講
高校受験を控える中学3年生を対象とした「天理まなび支え合い塾」が開講した。天理市が、新型コロナウイルスの影響で経済的に不安を抱える大学生を雇用し、放課後に受験対策や家庭学習のサポートをしてもらう制度。期間は来年2月末まで。
市内在住または市内の大学に通う学生が、保護者やアルバイトの収入が減った中でも学業を継続できるよう、市が1人当たり定額30万円、計50人分の財源を確保。当初は12月までの予定だったが、受験シーズンが終わるまで延長した。
50分授業が2コマで週2回開講。85人の中学生が4会場で個別指導に近い形で学んでいる。受講後には中学生が振り返りアンケートを記入し、今後の学習指導に生かしていくという。
関西学院大3年の甲元聖羽さん(20)は「飲食店でアルバイトをしていたが、コロナで切られてしまった。新しいバイトがなかなか見つからなかったのでありがたい」と話した。
並河健市長は「年齢の近い学生同士、気軽に質問できる場にしたかった。コロナ禍における学習支援の新しい形になるはず」と期待を込めた。

学校・園のコロナ対策 生駒市がマニュアル策定
生駒市は、市立小中学校や幼稚園などにおける新型コロナウイルス感染対策マニュアルを策定した。予防編と対応編の2部構成で、各学校・園に配布、市ホームページでも公開している。
市はこれまで、国のマニュアルなどをもとに感染対策に取り組んできた。今回は児童生徒や教職員らの感染リスクを一層低減し、保育・教育活動の継続を図ろうと、感染事例の対応で得た知見を含め、独自にまとめた。
予防編では、手洗いの方法や教室内での感染対策に加え、体育・音楽といった感染リスクが高い教科の実施方法などを図解を用いて示した。対応編では、児童や家族らが感染または濃厚接触者と特定された場合の出席停止の取り扱いや、臨時休校の判断基準などを明文化した。
市教育総務課の担当者は「情報をオープンにすることで、児童や生徒、保護者らの不安感を少しでも拭えるのではと考えた」としている。
「コロナ患者搬送車」ナンバーは5670 奈良トヨタ寄贈
奈良トヨタグループは、新型コロナウイルスの感染患者らを専門外来施設などに送る搬送用車両を奈良市に寄贈した。
コロナ収束を願って、ナンバーは「5670」を付け、数字の語呂合わせで「コロナゼロ」と読めるようにした。同市保健所に配備された。
トヨタの高級ミニバン「エスクァイア」(2・0㍑)を改装した。車内での飛沫感染を防ぐため、運転席がある前席側と、患者らが乗る後席側をビニールシートで遮断。後席からの空気を前席に流入させない装置も備えた。
3日は奈良市役所で寄贈式が行われた。英語で「様」「殿」を意味する「エスクァイア」(ESQUIRE)の語源は、中世ヨーロッパの従騎士ともいわれ、奈良トヨタ自動車の菊池攻社長は「コロナに対する騎士として、活躍してもらいたい」と話した。
奈良市の仲川げん市長は「(患者の)サポートにあたる職員も安心できる環境になる。『コロナゼロ』を祈念し、職員一同、奮起していく」と述べた。
行方不明高齢男性を保護 介護福祉士の女性に感謝状 天理署
行方不明になっていた70代男性を無事保護したとして、天理署は今月3日、男性が利用している訪問介護事業所「ライフエール」天理店の介護福祉士、大島敏子さん(57)に感謝状を贈った。
同署などによると、7月29日午前9時ごろ、妻が署に「夫の行方が分からなくなった」と連絡。署員らと警察犬1頭が捜索したが、発見に至らなかった。
大島さんは過去に何度か男性宅で介護したことがあるといい、行方不明になったと聞き「いてもたってもいられなかった」と事業所を飛び出した。車で川沿いや踏切など危険な箇所を探したが見つからず、歩いて捜索しようと車を駐車場にとめたところ、目の前の田んぼで座り込んでいる男性を発見したという。男性にけがはなかった。
小畑浩康署長は「あと数時間遅れていれば、命に関わっていたかもしれない。本当にありがとうございました」と述べ、感謝状を手渡した。大島さんは「無事に発見できて本当にうれしかった。ヘルパー冥利に尽きます」と喜んでいた。
リオ五輪バド金、高橋礼華さんが地元橿原で引退報告会
2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得し、先月末に現役引退した高橋礼華さん(30)が今月3日、地元の橿原市で開かれた引退報告会に出席した。亀田忠彦市長や市バドミントン協会の関係者ら約30人を前に「持ち前の諦めない気持ちを忘れずに、いろんなことにチャレンジして第二の人生をがんばっていきたい。たくさんの応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
高橋さんから「引退のあいさつにうかがいたい」と連絡を受け、市が報告会を企画。リオ五輪のパブリックビューイング(PV)が開かれた市立かしはら万葉ホールが会場となった。
報告会では、亀田市長が「素晴らしい成績の裏には大変な苦労、努力があったと思う。市民に夢と感動を与えていただいた」と謝辞。市バドミントン協会の横田利弘会長は「将来のオリンピック選手を育てていただき、橿原市にもまた戻ってきてほしい」と述べた。
リオ五輪の活躍を振り返る約5分間
の映像が流れた後、花束や吉野杉の食器セットなどを贈呈。高橋さんは「リオ五輪では、この会場でたくさんの方が応援してくださったと聞いた。たくさんの応援があったから金メダルを取れた」と話した。
報告会後の会見では「引退の実感はまだ沸いていない。長期の休みをいただいているという感覚」。地元に戻ってきたのは昨年末以来で「同級生にも会いたいし、小学生のときもバドミントン漬けで、奈良県を堪能したことがないので、おいしいご飯やさんにも行きたい」と笑顔を浮かべた。
今後については「短期的な講習会を開き、これまでの人生で得た経験を多くの子供たちに伝えていきたい。奈良県、橿原市のバドミントンを盛り上げ、奈良県はバドミントンが強いんだ、と全国の人にも知ってもらいたい」と展望を語った。
「山の辺工房展」始まる 洋画家・川畑さん主宰の絵画教室
天理市在住の洋画家、川畑太さん(56)が県内で主宰する絵画教室の生徒らの作品を展示した「第30回山の辺工房展」が2日、県文化会館で始まった。6日まで。
104人の生徒が275点の油絵や水彩画を出展。川畑さんが出版した画集の原画も50点飾られた。
展覧会は平成2年から毎年開催。今年は春に開く予定だったが、コロ
ナウイルス感染拡大の影響で、延期されていた。
作品は人物や風景、静物画などさまざまで、来場した大和郡山市の主婦、岩田悦子さん(75)は「楽しみで毎年のように足を運んでいる。それぞれの作品に個性があって甲乙つけがたい」と話していた。
午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。
第61回県学童軟式野大会(8月29日、30日)結果
「第61回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第44回近畿少年軟式野球大会県予選会(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)は8月29、30の両日、桜井市の芝運動公園野球場などで行われ、4強が出そろった。準決勝、決勝は6日、橿原市の橿原運動公園公式野球場で行われる。
準々決勝までの結果は次の通り。
【1回戦】橿原カープ7-3王寺ドンキーズ▽二上スポーツ少年団1-0明日香小野球部
【2回戦】橿原カープ5-1奈良伏見イーグルス▽大淀フェニックス7-4下田スポーツ少年団▽鹿ノ台バンビーズ2-1高田イーグルス▽城島レッズ2-1御所リトルクラブ▽疋田ボーイズ3-0榛原ジャガーズ▽朝和イーグルス5-4三郷北イーグルス▽高取ホークス9-8大和明星子供会▽田原本南リトルヤンキース8-0小林ビートルズ▽平城スポーツ少年団7-1下市阿知賀ブルースカイ▽生駒G・Kブロッカーズ4-0今井野球クラブ▽天理小コスモ6-2片塩ベアーズ▽平和レッドスワローズ15-1御所ジュニアスラッガーズ▽榛原アタッカーズ7-0三郷TFB▽河合フレンズ8-4安倍フレンズ▽新庄ハッピーボーイズ7-4牧野ジュニアーズ▽田原本スラッガーズ2-1二上スポーツ少年団
【3回戦】橿原カープ5-3大淀フェニックス▽鹿ノ台バンビーズ8-7城島レッズ▽疋田ボーイズ3-2朝和イーグルス▽田原本南リトルヤンキース4-4(抽選勝ち)高取ホークス▽生駒G・Kブロッカーズ1-0平城スポーツ少年団▽平和レッドスワローズ5-0天理小コスモ▽榛原アタッカーズ4-3河合フレンズ▽田原本スラッガーズ4-3新庄ハッピーボーイズ
【準々決勝】橿原カープ3-2鹿ノ台バンビーズ▽疋田ボーイズ4-0田原本南リトルヤンキース▽生駒G・Kブロッカーズ4-2平和レッドスワローズ▽榛原アタッカーズ12-5田原本スラッガーズ
県学童軟式野球大会 34チームの熱戦火ぶた
「第61回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第44回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)が29日、桜井市の芝運動公園野球場などで開幕した。各地区の代表34チームが参加し、同日と30日、9月6日の3日間の日程で熱戦を繰り広げる。
新型コロナウイルスの感染対策のため、開会式は中止されたが、選手たちは試合ではつらつとしたプレーを見せた。
大会はトーナメント方式で行われ、優勝、準優勝チームは9月22、23日に大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。
県軟式野球連盟の堀本光展理事長は「今回が待ち望んだ今年最初の県大会。コロナや熱中症に気を付けながら、一生懸命がんばってほしい」と話していた。
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8月29、30日の結果は9月1日に掲載予定です。
「ナラ枯れ」被害深刻 矢田寺のミニ遍路道 「立ち入り控えて」
「あじさい寺」として親しまれている大和郡山市の矢田寺境内で、コナラやクヌギなどナラ類の樹木が枯れる「ナラ枯れ」被害が深刻化している。境内の裏山にある「ミニお遍路道」は7月から通行止めとなっているが、散歩コースとして市民にはなじみ深く、知らずに入ってくる人も。関係者は「倒木の危険があるので立ち入らないで」と呼びかけている。
ミニお遍路道は1周約3・5キロで、四国八十八カ寺の本尊を模した石仏が沿道に安置されている。大正時代に、四国を旅することができない病人や高齢者がご利益を得られるよう整備された。その後荒廃したが、地元の「矢田寺へんろみち保存会」が約10年かけて平成27年に再整備した。
だが近年、お遍路道でナラ枯れの被害が深刻化。山の中腹にある「雪蹊寺」では、弘法大師石像が倒木により倒壊した。同保存会の世話人、山下正樹さん(75)は「人の声や音で木が倒れる可能性もあるので危険。早く対処してほしい」と訴える。
保存会が7月16日に調査したところ、伐採する必要に迫られている木は51本に上り、うち36本がナラ枯れ被害を受けていた。お遍路道は同12日から立ち入り禁止となったが、近隣住民にとっては定番の散歩コースになっており、気にせず入ってくる人も少なくないという。
県森林整備課によると、県内ではこれまで、若草山周辺や生駒山系、矢田丘陵などを中心にナラ枯れの被害が確認されている。被害規模は29年には県内一帯で計約1万8200立方㍍にも及んだ。その後は、ナラ枯れを引き起こす昆虫「カシノナガキクイムシ」の駆除や対策が奏功するなどして減少傾向にあり、昨年は約2800立方㍍だった。
矢田寺の前川真澄住職は「秋の登山シーズンを迎えますが、安全のためにも遍路道に立ち入るのは差し控えてほしい」と警鐘を鳴らしている。

ナラ枯れ被害が深刻な矢田寺境内のミニお遍路道
奈良市、初の転入超過 昨年、技能実習生の増加が要因
昨年1年間の奈良市への転入者は転出者を384人上回り、平成25年に外国人を含む統計が開始されて以来、初の「転入超過」となったことが分かった。ベトナムと中国からの技能実習生を主とする、外国人の転入が最大の要因となっている。
総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、昨年1年間の外国人の転入は1264人で、過去最多とみられる。市によると、介護福祉の技能実習生として来日している外国人が大幅に増加しているとみられ、仲川げん市長は「一時的な人口増も含めて、奈良に触れていただく機会になるので歓迎したい」と話した。
世代別では、0~4歳が192人、35~39歳が123人の転入超過。JR奈良駅周辺のマンション開発などが影響しているとみられる。
一方、20~24歳は転出者が転入者を568人上回り、統計を取り始めて以来最多の転出超過となった。大阪や東京への流出傾向が顕著で、地元の雇用を生む産業政策が重要な課題となっている。
ネットで遺跡巡りいかが 文化財動画ライブラリー 奈文研公開
奈良文化財研究所(奈良市)と文化庁は25日、インターネット上で公開されている全国各地の文化財に関する動画を統合した「文化財動画ライブラリー」を26日から公開すると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、展示会など文化財関連事業も影響を受け、インターネットによる動画配信への関心が高まっている。全国の自治体などが制作した動画は、動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」で多く公開されているが、他の人気動画の陰に隠れるなどして視聴されにくいのが現状という。
このため奈文研は、埋蔵文化財の調査報告書を電子化し、インターネットで閲覧できる「全国遺跡報告総覧」の中に、文化財動画ライブラリーを構築。総覧のトップページか
らアクセスし、文化財の所在地や時代などから動画を検索できるようにした。
26日の公開段階で、動画は全国の12機関による165本。対象となった文化財の所在地は奈良県や大阪府など38都道府県に及び、文化庁は全国の自治体に協力を呼びかけて動画を増やす方針だ。
奈文研の高田祐一研究員は「今回は埋蔵文化財が中心だが、今後は文化財全般の動画に広がればいい」と話している。
アルバイト職員にセクハラ、葛城市教委職員を減給処分
葛城市は24日、女性アルバイト職員の背中や腰を触るなどのセクハラ行為をしたとして、地方公務員法に基づき、市教育委員会の課長補佐級の男性職員(48)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。
市によると、男性職員は平成30年7月6日の勤務後、女性アルバイト職員と市教委の女性職員との3人で会食。その後、「マッサージをするから」と2人をラブホテルに誘い、女性アルバイト職員が拒否したにもかかわらず、部屋でマッサージとして背中や腰を手で触れたとしている。
昨年12月、女性からの申し立てを受け、市が調査していた。男性職員は事実関係を認め、「本人が嫌がっていたのであれば申し訳ない」と反省しているという。
壇堂の国宝四天王立像、東大寺ミュージアムで公開
東大寺(奈良市)の戒壇院戒壇堂が保存修理・耐震化工事のため拝観停止となったのに伴い、安置されていた国宝・四天王立像が境内の同寺ミュージアムに移され、公開されている。
四天王立像は持国天、増長天、広目天、多聞天で、奈良時代の塑像の傑作として知られている。戒壇堂は3年間の予定で、7月1日から拝観を一時停止に。このため、四天王立像はミュージアムで同23日から展示されている。
会場に並べられた4体の塑像は照明でほのかに浮かび上がり、戒壇堂内とは異なる印象を与えている。
入館料は中学生以上600円、小学生300円。問い合わせは東大寺総合文化センター(0742・20・5511)。
天理駅前広場で「ミニ柳灯会」
天理市の天理駅前広場コフフンで今月17、18の両日夕、「ミニ柳灯会」が開かれ、ろうそくと行灯(あんどん)のやわらかな明かりが駅利用客らの目を楽しませた。
毎年9月、同市柳本町にろうそく4千個、行灯100基が点灯する「柳灯会」のプレイベント。今年は9月19、20日の夜、黒塚古墳や柳本駅前広場などがライトアップされる。
近くに住む辻村早織さん(36)は、娘の瑞奈ちゃん(2)を連れて訪れ、「今年はお祭りが中止になり、浴衣を着せる機会がなかったからうれしい」と散歩を楽しんでいた。
ハスにちなみ、特別御朱印 薬師寺
薬師寺(奈良市)は、同寺のハスにちなんだ特別御朱印=写真(同寺提供)=を授与している。20日まで。御宝印は薬師寺に伝来する画僧、古かん筆「薬師浄土曼荼羅図」(江戸時代)の蓮華がモチーフ。「いかなる環境でも染まらず清く生きよう」との願いを込めている。
同寺には約250鉢のハスがあり、今月中旬までが見頃という。御朱印は白鳳伽藍大講堂朱印所で300円で受けることができる。拝観料は800円。
新たに13人、新型コロナ県内感染確認354人
県と奈良市は14日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認は354人となった。奈良市のガールズバーで感染が広がったとみられる事例について、市は「計7人のクラスター(感染者集団)だったと判断した」と発表した。
感染者のうち大和郡山市の80代夫婦はともに全身の倦怠感を訴え、夫は酸素吸入が必要な中等症。ほかは軽症か無症状。
13人の推定感染ルートは家庭内4人、大阪由来3人、東京由来1人、調査中5人となっている。
奈良市はこれまでに、ガールズバーの経営者の30代男性と客や従業員の計7人の感染を発表している。7月31日に常連客らが参加したパーティーで感染が広まったと結論づけた。濃厚接触者の検査はほぼ終え、さらに感染が広がる可能性は低いとしている。
「ミ・ナーラ」屋上に焼肉ビアガーデン
奈良市の商業施設「ミ・ナーラ」屋上に、「焼肉ビアガーデン スカイパラダイス」がオープンした。夏祭りをイメージした照明と風鈴が特徴で、31日まで営業している。
新型コロナウイルスの感染拡大で旅行や会食が自粛される中、安心して食事を楽しんでもらおうと、奈良健康ランド(天理市)が企画した。
感染防止対策として、受け付けでの検温やアルコール消毒を実施するほか、屋上の特設会場は席数を3分の2に制限してテーブル間の距離を確保。料理は個別包装で提供し、ビールのおかわりはジョッキを取り換えて注ぐなど、安全に配慮している。
専門店がプロデュースした焼き肉プレートに、一品料理の食べ放題と飲み放題がついたプランのほか、黒毛和牛が楽しめるプランも用意されている。
奈良健康ランドの担当者は「風通しのいい屋上で食事を楽しんで、少しでもストレスを発散してもらえれば」と話した。予約・問い合わせは同社(0743・64・1126)まで。
一方、奈良市のホテル日航奈良では、若草山や興福寺五重塔、東大寺大仏殿などが見渡せる「屋上爽快ビアガーデン」を営業している。9月12日まで。問い合わせは同ホテル(0742・35・6621)。
県内経済「下げ止まりの動き」 7月総括判断 上方修正
奈良財務事務所は、7月の県内経済情勢報告を公表した。新型コロナウイルスの影響を受けた総括判断について、「極めて厳しい状況にある」とした4月判断から、「極めて厳しい状況にあるものの、足下では下げ止まりの動きがみられる」と上方修正した。
個人消費のうち観光動向では、奈良市内の主要ホテルの客室稼働率・宿泊人数から、国内観光客が徐々に戻ってきているとした。生産活動は「減少している」とした前回判断を据え置きに。一方、有効求人倍率が5月まで5カ月連続で前月を下回り、雇用情勢は「弱い動きとなっている」と下方修正した。
同事務所の小林基裕所長は今後の見通しについて、「国内観光客が徐々に戻ってきているが、これまで奈良県の観光に大きく貢献したインバウンド(訪日外国人客)は事実上ストップしている。観光関連業などを中心に厳しい状況が残るとみている」とした。
コロナ対策認証ステッカー 奈良市が今月、申請受け付けへ
奈良市は新型コロナウイルスの感染対策を徹底している店舗への認証制度を立ち上げ、今月後半に認証ステッカー発行の申請受け付けを開始すると明らかにした。
認証ステッカーは、業種や業態ごとに列挙した対策項目について、クリアできているか自己チェックした上で申請する。認証制度の解説や感染防止の啓発が書かれたチラシを、市内約3600の店舗に来週中に発送する予定。仲川げん市長は7日、記者団に対して、市内のガールズバー関係で3人の感染が判明したことを明らかにし、「市内店舗で感染が広まった事例の確認は初めて。危機感を一段上げた対応が必要」と話した。
野球部に届け「リモート応援」智弁学園 吹奏楽部やチアリーダーらが撮影
10日開幕の甲子園交流試合に出場する智弁学園(五條市)の野球部にエールを送ろうと、応援団やチアリーダー、吹奏楽部の生徒ら約60人が7日に校内で「リモート応援」の撮影会を行った。
新型コロナウイルスの影響で春の選抜大会、県独自大会とも球場での応援はかなわなかった。交流試合も同様だ。7月21日に生徒会主導で応援団やチアリーダー、吹奏楽部の生徒らが壮行会を開いたが、交流試合が近づくにつれ、「野球部に何かしてあげたい」との声が上がったという。
そんな中、吹奏楽部の部員が動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」で、富山商吹奏楽部の「リモート野球応援」動画を発見し、今回の企画が持ち上がった。
この日は、兄弟校である智弁和歌山の代名詞で、ビッグイニング

リモート応援の撮影を行ったチアリーダーら
チアリーダーの木村優那さん(16)は「甲子園で踊れないのは残念だけど、貴重な体験ができた。私たちの元気な声が少しでも野球部に届けば」と笑顔で踊りを披露。吹奏楽部の部長を務める山仲雛子さん(17)は「精いっぱいの演奏ができた。野球部だけでなく、コロナで大変な思いをされている方も元気になってもらえれば」と話し、同部の学生指揮を務める尾上智哉さん(17)は「僕らの応援を聞いて、少しでも高校野球に興味を持ってもらえたら」と笑った。
【バンビシャス通信】オンラインで「投げ銭」も きょう公開練習配信
バンビシャス奈良は8日、新体制となって初の公開練習をライブ配信します。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、オンラインのみで実施。開幕に向け、懸命に練習に励む選手らの姿をご覧いただけます。
ライブ配信では、チーム編成を担当する神田悠輝・ゼネラルマネジャー(GM)が新加入の外国籍選手を発表。新シーズンに臨むチームの全容が明らかになります。練習後には選手のトークショーもあり、盛りだくさんの内容です。
公開練習は、コミュニティー型交流サイト「Engate(エンゲート)」を使って配信します。クレジットカードでポイントを購入し、応援したい選手やチームにギフティング(投げ銭)できるサービスがあるのが特徴で、登録は無料です。
新型コロナウイルスの影響で、スポーツを生観戦する機会が減る中、ファンとチームをつなぐデジタルギフトの仕組みとして注目されています。
パソコンやスマートフォンで練習を見ながら、投げ銭をすることもできます。その際に選手に質問してもらえれば、トークショーで一部の質問にお答えします。
皆さまからのデジタルギフトをクラブの運営や選手の支援に活用し、新規事業としてオンライン配信での収益化も目指す考えです。
(バンビシャス広報和田真智子)

新加入の伊藤大和選手
「2020ー21シーズン オンライン公開練習」の配信予定は次の通り
■日時
8月8日(土)14:00~16:00
■スケジュール
14:00~公開練習 配信開始
15:30~選手インタビュー
16:00 終了
市職員がコロナ感染 宇陀市長「冷静な行動を」
宇陀市議会の臨時議会が6日開会した。6月の市長選で当選した金剛一智市長が市議会議場に初めて登壇し「市の発展のために全力で取り組む」と表明した。
金剛市長は市職員らの新型コロナウイルス感染を受け「保健所と連携し、速やかな対応を図っていく。過剰に心配することなく、公的機関が発信する正確な情報をもとに冷静な行動をお願いします」と市民に呼び掛けた。市によると、PCR検査を受けた濃厚接触者ら65人は全員陰性だった。
この日の市議会では、新型コロナ対策費を盛り込んだ約3億9千万円の一般会計補正予算案などが審議された。
亡き母しのび、平和記念式典へ 県遺族代表の岡田康志さん
広島市で6日に開かれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に、県遺族代表として奈良市の岡田康志さん(63)が出席する。昨年11月に母の園江さんを91歳で亡くし、まもなく初盆を迎える。「これを機会に、気持ちに一区切りをつけられたら」。戦後75年の節目の年。亡き母に思いをはせ、広島に向かう。
園江さんは島根県出身。地元の県立大田高等女学校に通っていたとき、広島県呉市の海軍工廠に学徒動員された。終戦翌日の昭和20年8月16日、帰路に就く際に広島駅で入市被爆したという。戦後30年以上が過ぎ、女学校の後身にあたる県立大田高校から連絡があり、昭和57年に被爆者健康手帳が交付された。
園江さんは何事にも積極的で面倒見がよい性格だったが、戦争についてはあまり話したがらなかった。康志さんは「やっぱりいい思い出がないからかな」とおもんばかる。
岡田さんによると、4年前に91歳で亡くなった父の年治さんも、満州に徴兵されていたことがあり、終戦後に大工仕事で広島に行っていたと聞いた。同様に、戦争について話すことはめったになかったという。
岡田さんは、原爆投下後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で、原告全員の請求を認めた先月の広島地裁判決にふれ、「母は体が弱かったが、91歳まで生きてこられたのも(被爆者健康手帳のおかげで)手厚い保護を受けられたから。他に被爆が知られていない人も、母のように保護が受けられるようになってほしい」と期待を込める。
園江さんは亡くなる数年前から入退院を繰り返し、同居する康志さんが介護していた。平和記念式典に出席するのは初めてで「母のいた呉や広島平和記念資料館を訪れ、気持ちの整理もしていきたい」と話した。
奈良市長杯学童野球、奈良伏見イーグルスがV
第40回奈良市長杯奈良市学童軟式野球大会の準決勝と決勝が同市の柏木球技場で今月2日行われた。決勝は奈良伏見イーグルスが4ー1で奈良ジュニアファイターズを破って優勝した。1日と2日の試合結果は次の通り。
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【準々決勝】平城スポーツ少年団1ー0大安寺アパッチライオンズ▷やまと6ー0高の原ファイターズ
【準決勝】奈良伏見イーグルス3ー0平城スポーツ少年団▷奈良ジュニアファイターズ7ー0やまと


































