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「鹿ちゃんカメラ」稼働開始! 事故状況の分析に一役

「鹿ちゃんカメラ」が設置された自動販売機

「鹿ちゃんカメラ」が設置された自動販売機

奈良公園(奈良市)一帯に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」を守ろうと、近鉄奈良駅近くにカメラが付いた自動販売機が設置され、11月30日から稼働を始めた。その名も「鹿ちゃんカメラ」。シカと車の交通事故などがあった際には、カメラが記録した映像データが保護団体「奈良の鹿愛護会」に提供される仕組みで、事故状況の分析に役立てるという。
自販機は交通量の多い国道369号(大宮通り)沿いにあり、鹿ちゃんカメラは自販機の上部、高さ約2㍍の位置に設置されている。前方180度撮影可能で、夜間でも赤外線照射により20~30㍍先まで撮影できるという。撮影した映像は自動販売機管理会社「奈良ベンダー」(橿原市)が管理。交通事故などシカが関係するトラブルが発生すれば、愛護会に映像が提供され、原因究明に活用する。
発案したのは、愛護会の大川靖則会長。同会によると、今年7月までの1年間で、シカが被害に遭った交通事故は131件あり、81頭が死亡した。鹿ちゃんカメラが設置されたのは、県内で2番目に事故が多かった場所で、20件発生し、10頭が命を落としたという。
カメラ付き自販機の設置は、この場所を管理する不動産会社「大東興産」(奈良市)の協力で実現した。自販機の売り上げの一部は、大東興産と奈良ベンダーから、愛護会に寄付される。同会の担当者は「協力してもらえる人がいれば、カメラの設置場所を増やしたい。シカを守る一助になれば」と話している。

東大寺周辺にも宿泊施設 12月1日から規制緩和

規制緩和の対象となる東大寺周辺は観光客も多いが空き家も散見される

規制緩和の対象となる東大寺周辺は観光客も多いが空き家も散見される

外国人を中心とする観光客が急増していることを受け、奈良市は12月から東大寺周辺などで、これまで認めてこなかった宿泊施設の新設を許可する規制緩和を行う。奈良では観光客数に対し、宿泊施設が不足していることが観光振興の足かせになっており、市は「景観保護」の名の下に制限してきた人気観光スポット周辺の活用に踏み切った形だ。
奈良市開発指導課によると、規制緩和の対象地域は、近鉄奈良駅近くの東大寺、興福寺、新薬師寺のほか、近鉄西ノ京駅近くの薬師寺、唐招提寺の計5カ寺周辺。
新設の基準は、延べ面積500平方㍍以内で、2階建てまでの比較的小規模な施設。旅館業法の許可があれば開設を認める。10年以上使われている既存の建物を改装する場合は、基準以上でも増築しなければ許可する方針だという。
対象地域は都市計画法によって市街化が抑制される「市街化調整区域」。これまで市は、一部地域に限って飲食店や土産物屋の設置を許可してきたが、宿泊施設については景観上の配慮から認めてこなかった。だが、建物の持ち主が高齢になって廃業したり、空き家になったりするケースが増え、現在では既存建物や町並みの風化が逆に問題となっている。
奈良市の観光客数は昨年約1500万人を記録し、4年連続で増加した。特に外国人の宿泊客は昨年約22万7千人と、前年から倍増している。一方で、奈良は宿泊施設が全国的にも極めて少ないことで知られ、観光客を積極的に宿泊に結び付けられていないことが課題となっている。
今回規制緩和される地域については、すでに宿泊業界関係者から問い合わせがあるといい、開発指導課は「景観を保護しつつ、観光活性化につなげたい」と話している。

エイズを広めるな! 「国際ソロプチミスト奈良」の会員が啓発活動

エイズの蔓延防止を図るために啓発活動をする国際ソロプチミスト奈良のメンバー(左)

エイズの蔓延防止を図るために啓発活動をする国際ソロプチミスト奈良のメンバー(左)

エイズについて正しい知識を広め、蔓延防止を図ろうと、女性で作る社会奉仕団体「国際ソロプチミスト奈良」は30日、奈良県下3カ所で啓発活動を行った。
世界保健機関(WHO)が12月1日を「世界エイズデー」と定めたことに合わせて実施した。県下6クラブに所属する会員約30人が近鉄奈良駅や、近鉄大和八木駅などでHIV検査を促すチラシが入ったポケットティッシュや、啓発冊子を通行人に配布した。
「国際ソロプチミスト奈良―平城」の北浦萬理子会長(79)は、「エイズを知ることで、蔓延防止にもつながる。今後も啓発活動を続けたい」と話していた。

【あっ、これ食べたい!】スパイス香る 3種類の日替わりカレー 「カリー処プラーナ」

奈良市あやめ池南の近鉄菖蒲池駅南側出口からすぐの場所に「カリー処プラーナ」はある。吉野杉や吉野桧を使った温もりある店内は、平成25年に行われた「奈良の木のお店・宿デザインコンペ」で優秀賞を獲得している。
日替わりカレー3種が味わえる「プラーナセット」が人気で、単品にはない種類のカレーが登場することもある。
取材日のカレーは一番大きな器から、濃厚で海老出汁の効いた「バタープローンカリー(海老のバターカレー)」、プラーナのカレーメニューの原点と言われる「チキンフレッシュカリー」、インド豆がたっぷり入った辛さ控えめの「ダールベジタブルカリー(豆のカレー)」だった。
「それぞれ味わうだけでなく、3種類のカレーを混ぜるのもお薦めです」と店主の泉尾毅志さん(37)はいう。
カレーの種類によって、玉ねぎの切り方から炒める時間、スパイスや野菜の配合まで変えるので、仕込みにはとても時間がかかる。
「少しのことで味が変わってしまう。カレーは日々追求で終わりがありません」と泉尾さんはいう。
注文が入ってから仕上げるので混雑時は少し時間がかかることもある。でも、最後にオリジナルのガラムマサラ(ミックススパイス)を振ってガス火を強めると、カレーの香りが店内に「ぶわぁ~」と漂う。美味の予感が口中に広がる。
手間暇かけたこだわりカレー。心も体もポカポカ温まりお薦めです。  (朋)

【住所】奈良市あやめ池南2-1-48
【連絡先】☎0742・43・3216
【営業時間】午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)、午後6時~午後10時(ラストオーダー午後9時)。売切れ次第閉店。
【定休日】月曜日と第2火曜日
【メニュー】プラーナセット(1620円)、バタープローンカリー(1180円)、チキンフレッシュカリー(970円)、ダールベジタブルカリー(970円)、プローンマサラ(1080円)、ラムビンダルー(970円)、お子様カリー(700円)、マンゴーラッシー(400円)、ガラムマサラアイス(400円)など。
【特典】「あっ、これ食べたい!」の紙面の切り抜きを持参し、カレーメニューを注文するとソフトドリンクを1杯プレゼント。12月30日まで。

辛さ控えめの「ダールベジタブルカリー」

辛さ控えめの「ダールベジタブルカリー」

【鹿角抄(コラム)】勤労感謝の日、GHQにゆがめられた新嘗祭

「勤労感謝の日」の23日、大神神社(おおみわじんじゃ、桜井市三輪)の新嘗祭(にいなめさい)に参列した。
境内の神饌(しんせん)田に実ったお米、お神酒(みき)、野菜、魚、水鳥、野鳥、昆布、水、塩など海山の恵みが高杯(たかつき、食台)に盛られ、次々と神職の手によって拝殿に運ばれ、供えられた。10月1日付で奈良支局長に着任し、生まれて初めて参列した新嘗祭だったが、生きとし生けるものへの感謝を表した厳かな儀式に身の引き締まる思いがした。
この新嘗祭というお祭りが「勤労感謝の日」となった理由を知っている人は意外と少ない。その答えは、戦後、日本を管理した連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策によるものだった…と書いている私も実は先日まで知らなかった。そこで、GHQの占領政策に詳しい産経新聞の河村直哉論説委員に聞いた。
河村論説委員によると、神道を軸とした日本の国家主義を敵視したGHQが終戦の年の12月に神道指令を出し、自治体、公的教育機関の神道へのかかわりを禁じた。昭和23年には「国家神道の神話・教義・実践・祭礼・儀式・式典に起源と趣旨を有する祝日を廃止」などの方針を出した。この方針に沿って日本側は祝日法をまとめたという。
11月23日を祝日として残したのはせめてもの日本側の抵抗だったが新嘗祭は「勤労感謝の日」と名付けられてしまった。23年に施行された「国民の祝日に関する法律」によると、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」日となっている。お供え物だけをみると、農業や漁業などの勤労を尊び、互いに感謝しあう日と解釈できなくもないが、今回、新嘗祭に参列して、〝勤労感謝〟といった表面的なものでないことはわかった。もっと壮大な日本人ならではの天の恵み、生きとし生けるものへの思いがひしひしと感じられた。
「勤労感謝の日」を新嘗祭の名に戻せとまではいわないが、GHQの占領政策によってゆがめられた名だという事実だけは忘れたくない。 (野瀬吉信)

大神神社

大神神社

「建築美と更生の記録一冊に…」 奈良少年刑務所の写真集出版

奈良少年刑務所の写真集を企画、編集した寮美千子さん

奈良少年刑務所の写真集を企画、編集した寮美千子さん

国の重要文化財に指定されることが決まり、今年度で廃止される奈良市の奈良少年刑務所の写真集「美しい刑務所 明治の名煉瓦建築 奈良少年刑務所」が今月、出版された。約80点の写真に加え、元受刑者や更生教育に携わった関係者へのインタビューも掲載。メッセージ性のある内容に仕上がった。
ドーム屋根を持つアーチ型の表門や独居房の内部、受刑者によって作られたレンガ。写真集に収められた写真は建物の細部まで記録している。これらは昨年亡くなった斑鳩町出身の写真家、上條道夫さんが平成22年2月に撮影したものだ。
「撮影前日に雨が降って、当日は鮮やかな青空が広がった。美しい建物の魅力が伝わるように撮っていただけた」と、写真集を企画、編集した作家の寮美千子さん(61)は言う。寮さんは19年から今年9月まで、同刑務所で講師として、受刑者に詩の授業を行っていた。
刑務所を取り壊す話が出た2年前には、設計者の孫でジャズピアニストの山下洋輔さんらとともに、保存・活用を目指す市民団体「奈良少年刑務所を宝に思う会」を結成。「今まで一般の人が見ることができなかった刑務所という特殊な空間を、いろんな人に見てもらいたい」と、法務省がまだ保存の方針を示していなかった昨年、写真集の制作を企画した。
写真集には、元受刑者や更生教育を担当した講師、地元自治会長など、関係者24人へのインタビュー記事も掲載。同刑務所の建物としての魅力だけでなく、その中で行われていた更生教育の様子や、受刑者の思いまでもが伝わってくる写真集となった。
寮さんは「刑務所の地元とのかかわりや、人権を思う刑務所の基本精神を感じてほしい」としている。
写真集はB5判、132㌻。税別1800円。問い合わせは西日本出版社(☎06・6338・3078)。

【やまと人巡り】「若者増やさないと村の将来ない」 東吉野村村長の水本実さん(67)

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村民の52%が65歳以上と高齢者割合は県内でも高い。若者は村の活性化には欠かせない。施策の甲斐あってか平成25年からの移住者は40人近くにのぼる。
東吉野は豊かな自然だけではない。明治維新直前に王政復古に動いた天誅組が最期を遂げた鷲家(わしか)口、最後のニホンオオカミの像、水の神様を祭る丹生川上神社など観光資源も豊富。「村の将来に明るさは見えない」と真顔で語るが村のポテンシャルは高い。 (吉)

【やまと人巡り】「竪義」で満行迎える 薬師寺僧侶の村上定運さん(31)

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竪義は法相宗の薬師寺、興福寺が営む法要「慈恩会」の後に行われる教義に関する問答で、難関だ。10月21日から入った「前加行(ぜんけぎょう)」は部屋に籠もって学び、眠るのも座ったままという厳しい行。迎えた当日について「頭はさえていたが、夢か現(うつつ)かといった感じだった」と振り返る。
登竜門をくぐった今後は「生き生きとした姿で、感謝する心など大切なことを若い人に伝えたい」。持ち前の明るさとユーモアをさらに発揮しそうだ。 (岩)

【少林寺拳法】「ヤー」、迫力満点、蹴りに突き 西大和地区合同演武大会が盛大に

少林寺拳法の日ごろの鍛錬の成果を披露する「少林寺拳法西大和地区合同演武大会」(奈良県王寺町体育協会主催)が27日、王寺町の王寺アリーナで開かれ、小学生から60代までの約100人の拳士が力強い演武を披露した。
大会では、2人1組が攻撃と防御に分かれて技の精度や気迫などを競う「組演武」、1人で攻防の型を演じる単独演舞、6人1組で行う団体演舞などが行われた。参加者はかけ声とともに鋭い技を見せていた。
組演武一般の部で最優秀に輝いた斑鳩町の高校3年、河原やよいさん(18)は「優勝できると思っていなかったのでうれしい」。河原さんのペアで同町の中学1年、御宮知大貴さん(12)は「技をうまく決めることができた。初優勝できて良かった」と話した。
各部門の成績は次の通り。(敬称略)

【組演武少年白黄帯の部】最優秀=辻村成夢、竹田桃花▽優秀=上村梨㮈、上村颯真▽優良=北谷颯真、西嶋隆矢▽第4位=植村魁斗、岩田笑

【組演武少年緑帯の部】最優秀=御宮知愛七、植村優斗▽優秀=黒田和杜、小屋龍義▽優良=池田大和、浅井秀心▽第4位=國枝あすか、矢川葵

【組演武少年茶黒帯の部】最優秀=北野希奈、渡辺智哉▽優秀=深津快瑠、北野光希▽優良=寺本陽、青野晃大▽第4位=山本一颯、天野涼太【同一般の部】最優秀=河原やよい、御宮知大貴▽優秀=森仁美、河原真二▽優良=森井愛美子、古谷佳大▽第4位=藤井孝清、下村周平、成瀬有紀
【少年団体の部】最優秀=活人班▽優秀=乙女班▽優良=ジュニア班

気迫のこもった演技を見せる拳士= 奈良県王寺町の王寺アリーナ

気迫のこもった演技を見せる拳士=
奈良県王寺町の王寺アリーナ

少年拳士も迫力満点

少年拳士も迫力満点

気合いがみなぎる

気合いがみなぎる

【プレゼント】12月31日締め切り 正論 東日本大震災復興支援 「日本再生で国難を乗り越えよ」DVD1名の方に

第26回正論大賞に輝いた櫻井よしこ氏が平成23年4月27日に行った大震災復興支援「正論」講演会の模様を完全収録。

約90分に及ぶ講演で示された現状の分析と今後の指針とは何か。稀代の論客による初の講演映像化。

【近畿の警察官】奥村巡査部長「重みのある賞 感慨深い」 亨子さん「苦労報われたね」

表彰状を受け取る奈良県警の奥村嘉章巡査部長=大阪市北区

表彰状を受け取る奈良県警の奥村嘉章巡査部長=大阪市北区

大阪市北区のエルセラーンホールで24日に開かれた、「近畿の警察官」(産経新聞社提唱・奈良県信用金庫協会協賛)の表彰式。県警から出席した県警本部生活安全部生活環境課の奥村嘉章(よしふみ)巡査部長(53)は「重みのある賞をいただき、感慨深い」と喜びを語った。
奥村巡査部長は平成22年に暴力団幹部による拳銃所持事件、今年6月には奈良市月ケ瀬の山林での違法土地掘削事件など、粘り強い捜査で数々の事件を解決に導いた。
表彰式の会場では、大きな拍手の中で表彰状が贈られた後、同席した妻の亨子さん(52)の手で、奥村巡査部長の左胸に「警察官章バッジ」が付けられた。捜査で自宅に帰れない日が続くこともあったが、「あえて仕事の話はしなかった」と気遣いながら支えてきた亨子さん。「今までの苦労が報われたね」と、目を赤くした奥村巡査部長をねぎらった。
警察官になったことを喜んでいた奥村巡査部長の父は、2年前に亡くなった。奥村巡査部長は、「改めて身が引き締まる思い。バッジは父の仏壇に飾ります」と笑顔を見せていた。

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【近畿の警察官】生活環境課の奥村嘉章巡査部長(53)  24日に大阪で表彰式

お手柄! 火災通報 小5の結愛さんと小3の紗來さんに感謝状

感謝状を手に笑顔をみせる和田結愛さん(右)と和田紗來さん

感謝状を手に笑顔をみせる和田結愛さん(右)と和田紗來さん

火災を早期に通報し被害を軽減したとして、御所消防署は、御所市立秋津小学校5年の和田結愛(ゆあ)さん(10)と、同小3年の和田紗來(さら)さん(9)に感謝状を贈った。
2人は10月21日午後6時ごろ、家の近くで遊んでいて、近くの民家から住宅用火災警報器の警報音が鳴っているのに気付き、民家から炎が見えたため、すぐに家族に知らせた。
家族が119番し、御所消防署が消火。民家のキッチンのガスコンロと周辺の壁の一部が焼けるにとどまった。
同消防署の立野健司署長は感謝状の贈呈式で、「2人の早期発見、通報のおかげで、火災が大きくならず、小さい被害ですみました」と評価。2人は「びっくりしたけれど、(火災のことを)早く伝えないといけないと思った。ほかの家に燃え移らないでよかった」と話していた。

奈良女子大付中等教育学校でプログラミング講座 高市総務相が視察

高市早苗総務相(中央)も視察したプログラミング講座

高市早苗総務相(中央)も視察したプログラミング講座

プログラミング教育を通じて子供の考える力を高める講座が23日、奈良市の奈良女子大学付属中等教育学校で行われた。大学生が講師となり、小学生がプログラミングに挑む姿を、高市早苗総務相が視察した。
プログラミング教育を平成32年度から小学校で必修化するのを目指し、総務省が実施している「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」の一貫で、同校が実証校となっている。インターネット環境を利用した地域を問わない教育環境の整備を目的に、同校が中心となり、宮城や香川、茨城の小中学校などと連携して進めている。
この日は、同校や奈良女子大学生活環境学部の学生ら14人がメンター(講師)となって、奈良市内の小学生28人がプログラミングでロボットを動かす実験に挑戦。白紙に描かれた線に沿ってロボットが動くよう試行錯誤を繰り返した。
奈良市立飛鳥小学校5年、西岡天汰君(11)は「普段の授業ではできないので楽しい」と笑顔をみせた。奈良女子大学生活環境学部3年、石通彩加さん(21)は「プログラミングの順序を考えることで問題解決に導く力を子供たちが学んでくれれば」と話していた。
高市総務相は「事業を全国展開していきたい。幼少期のプログラミング教育の必要性は高まっている。文科省とも連携して教材の整備や指導者の育成などに力を入れたい」と話した。

【鹿角抄(コラム)】式年造替…本物にこだわる美

白い大幕にほの明かりが映り、神秘な雰囲気が漂った「正遷宮」=11月6日、奈良市の春日大社(門井聡撮影)

白い大幕にほの明かりが映り、神秘な雰囲気が漂った「正遷宮」=11月6日、奈良市の春日大社(門井聡撮影)

20年に1度…。今月6日、ご神体が戻った「正遷宮」で最高潮を迎えた春日大社(奈良市)の国宝・本殿修理「式年造替」。その周期は人にとっては世代が代わる一時代だ。
「こうした機会に巡り合えて有り難い」。神職も職人らも口をそろえて語る。私も20年に1度の取材をすることができて幸せだと思う。前回の平成7年といえば入社して3年目で、別の支局にいた。定年後となる20年先は会社にはいないだろう。今回、唯一の取材機会に恵まれたわけで、有り難いと思う。
20年に1度、「式年遷宮」が行われている伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿の美について初めて触れたのは学生時代に、ドイツの建築家、ブルーノ・タウトの著書「日本美の再発見」を通じてだった。伊勢神宮や桂離宮(京都市)の簡素な美が紹介されていて、目から鱗だったことを覚えている。
ところで、社殿を建て替える式年遷宮の目的は常に瑞々しい美を保つ「常若」という精神があげられ、国宝に指定された明治以降は修理となっている式年造替も清浄さを高めるためなどとされる。清らかなところに神は宿るのである。さらに、周期的な機会によって匠の技が継承されることに大きな意義がある。古式を守らないといけないために、時代が変化しても建物や調度に関わる職人によって古来の技が受け継がれていくのだ。
春日大社本殿は、柱や扉などに深い赤色を見せる貴重な本朱(水銀朱)が100%使われる珍しい例といい、もちろん今回も本朱を使って塗り替えられた。扉に掛けられる御簾は100ほどの金具が飾られる豪華さが目を引くが、緑青の岩絵具が塗られた竹と朱色の絹糸のコントラストが鮮やか。制作に携わった職人によると、こうした岩絵具を塗る御簾は今では珍しくなったという。代用ではなく本物の材料、本物の技にこだわることが大事なのだ。
式年造替は永遠の清らかさを追求する文化とともに、手仕事の国を実感させる習わしだ。初めてで最後となるだろう貴重な取材をさせてもらった。     (岩口利一)

【愛和会不正事件】 森章浩・田原本町長が会見で「深くおわび」

会見で事件について説明する森章浩・田原本町長=田原本町役場

会見で事件について説明する森章浩・田原本町長=田原本町役場

奈良県田原本町の社会福祉法人「愛和会」が町に偽の領収書を提出したとして、有印私文書偽造・同行使容疑で法人元理事長、森和俊(69)=田原本町八田=と長女で保育園園長、吉村久見子(43)両容疑者が県警に逮捕された事件に関連し、2人が同町の森章浩町長(41)の実父と実姉だったことから、森町長は21日、急遽会見を開き、「町長として、お騒がせしていることを深くおわびします。申し訳ありませんでした」と謝罪した。
森町長は同日午後5時半から町役場で会見し、「数カ月前に県警から捜査協力依頼があり、透明性を期すために私が資料を提出した」と説明。「現在かなり混乱している。身内だからといって甘くは考えず、公人としてしっかりと対処していきたい」と話した。
森町長は今年1月、前町長の辞職に伴う町長選に子育て支援の充実などを訴えて立候補し、初当選した。県内最年少の町村長となった。

京大農学部卒で、短大職員を経て、昨年12月まで、愛和会の理事として、法人が運営する朝和保育園(天理市)で園長を務めていた。
森町長によると、町は法人に約20年前から事業を委託していたという。森町長は「私も法人に所属していたが、お金の使い方については知らなかった」と関与を否定。町が法人に委託している他の事業については「過去にまでさかのぼって不正がなかったか精査する」と話した。
記者から進退について問われると、「不正にかかわっておらず、辞任は考えていない」とし、「今後、第三者委員会をつくり、きっちりチェックを行い、不正防止対策を取る」と約束した。
愛和会が運営する保育園に通う園児の保護者は、「いい保育園だと思います」と困惑した様子。「このような不正が身近で起こったことに驚いた。子供たちに影響がなければいいけれど」と不安そうだった。

【近畿の警察官】生活環境課の奥村嘉章巡査部長(53)  24日に大阪で表彰式

受賞の喜びを語る奥村嘉章巡査部長。柔和な笑顔からは想像できない熱い心を持っている

受賞の喜びを語る奥村嘉章巡査部長。柔和な笑顔からは想像できない熱い心を持っている

「上司や同僚のお陰。より一層頑張らないと」。優秀な警察官を表彰する「近畿の警察官」(産経新聞社提唱・奈良県信用金庫協会協賛)を受賞した県警本部生活安全部生活環境課の奥村嘉章(よしふみ)巡査部長(53)は感謝の思いを述べ、更なる奮起を誓った。24日に大阪市のエルセラーンホールで、ほかの近畿5府県の警察官とともに表彰される。 (森西勇太)
平成17年に五條市に編入された大塔村出身。高校卒業後の進路を考えていたとき、林業の父親から「田舎に残ることを考えるな。外へ出て社会を見ろ」とアドバイスを受けた。小学生のころから剣道を習い、近くの駐在所に勤務する制服姿の警察官に憧れていたことから、警察官を志望した。
勤続35年のうち21年余りを生活安全部門の捜査に従事し、持ち前の正義感と粘り強さを発揮してきた。
22年の暴力団幹部による拳銃所持事件はそんな粘りの突き上げ捜査が実を結んだ。また、今年6月、奈良市月ヶ瀬の山林での違法土地掘削事件解決は記憶に新しい。「事件が起これば今も若手のように一番に席を立ってしまう」。数々の難事件解決のカギはこの腰の軽さにある。
ただ、順風満帆でもなかった。「最初は楽しくなかった」。捜査に携わるようになった当初は取り調べの難しさなどで悩む日々が続いた。辞めたいと思ったこともあった。それでも「必死だった」と振り返るほど根気強く取り組んだ。そこには、喜びの出来事もあったからだ。
いじめによる中学同級生傷害事件では泣きながら息子の相談に訪れていた被害者の母親から後日、「休日に一緒に食事するほど同級生と仲良くなった」と書いた手紙が届いた。気にかけていた非行少年が中学卒業時に「土木建設業に就職します」と父親と一緒に挨拶に来てくれたこともあった。「頼りにしてくれていたんだ」と知り、喜びとともにやりがいを感じた。
事件に臨む際は「被害者の思いを胸に刻み込む」が信条。柔和な笑顔からは想像できない熱い心を持ち、「退職まで今の仕事ができたら、最高の警察官人生」と言い切った。

おじいちゃんの甲子園 奈良県勢は奈良マスターズが優勝

60歳以上のシニア世代が出場する「おじいちゃんの甲子園選抜大会」の準決勝、決勝が20日、奈良県宇陀市総合グラウンドなどで開かれた。県勢では、奈良マスターズ(奈良市)が13―1で菰野マスターズ(三重県菰野町)を破り、優勝を果たした。
まちおこしにつなげるため、「還暦野球のまち」を掲げる宇陀市が主催。大会には近畿、四国、中国などから18チーム計約250人が参加し、関西学生軟式野球連盟に加盟する学生らが審判員や試合運営を務めた。
決勝で、奈良マスターズは投打がかみ合い、一回から大量8得点し相手を圧倒、四回コールド勝ちを決めた。奈良県勢の他の2チームの高取オール寿(大和高田市)と宇陀ウエルネス(宇陀市)は準決勝で敗退した。
奈良マスターズ代表者の寺岡稔さん(72)は「大きな目標を目指して進むのは、年齢を重ねてからも大切。次は甲子園で優勝することが目標」と笑顔で話した。
宇陀市商工観光課の小野雅司課長は「今後も高齢者のみなさんの健康づくりにつながるイベントを開催していきたい」と話した。
奈良マスターズをはじめ、各ブロックで優勝した計6チームは、来年11月に甲子園球場で開催予定の全国大会に出場するという。

熱いプレーをみせる参加者

熱いプレーをみせる参加者

優勝を決め、ガッツポースをみせる奈良マスターズの選手

優勝を決め、ガッツポースをみせる奈良マスターズの選手

【春高バレー】男子は天理が6年ぶり 女子は奈良女子が2年ぶり優勝

【天理-添上】第1セット、スパイクを放つ天理・中西翔太

【天理-添上】第1セット、スパイクを放つ天理・中西翔太

「春高バレー」として開催される「第69回全日本バレーボール高校選手権」奈良県大会(奈良県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は20日、桜井市の芝運動公園総合体育館で男女の決勝が行われた。男子は天理が6年ぶり5回目の優勝、女子は奈良女子が2年ぶり27回目の優勝を果たした。両校は来年1月4日から東京体育館(東京都)で行われる全国大会に県代表として出場する。

■添上、粘るもあと一歩

天理は第1セットから、強力なサーブを起点に積極的に攻め立てる。添上も得意のコンビバレーを見せ、試合は点を取り合う接戦になった。中盤、天理は4点を追う苦しい展開となったが、山下貴弘監督はタイムを取り、「ここは我慢だ」と選手を鼓舞。その後、8連続で得点するなど怒濤の攻撃を見せこのセットを奪取した。

第2セット、対する添上も佐藤良明にボールを集め、息の合った速攻でセットを奪い返す。
第3セット、天理はエースの中西翔太の鋭いジャンプサーブや、辻健太の中央からの速攻など果敢なプレーでリード。中西の母、理香さん(38)も「最後までチーム一丸となって頑張れ」とエールを送り、このセットを制すると、第4セットも天理は、粘る添上を抑え、悲願の優勝を果たした。
山下貴弘・天理監督の話 「4年連続決勝で負け続けていたので何としても勝ちたかった。エースが大事なところを決めて、守り勝ってくれた」
丸本圭太・天理主将の話 「チームのみんなで勝ち取った優勝。春高に向けてチームを磨き直して勝ち上がっていけるよう頑張る」

【男子】
▽決勝
天  理 3-1 添  上
25-21

18-25

25-18

25-22

■奈良文化、リード守れず

くしくも昨年の準決勝と同じ組み合わせとなった女子の決勝戦。第1セット、両チームは序盤からネット際での激しい攻防を見せ、終盤まで互いに一歩も譲らぬ接戦にもつれ込む。奈良文化が先にセットポイントを迎えたものの、奈良女子はエースの森智里主将が「何が何でも決めるつもりだった」と強気のスパイクを連発して逆転、奈良女子がこのセットを制した。
続く第2セットも、奈良女子はミスから連続失点するなど終盤まで奈良文化にリードを許す苦しい展開になった。しかし、センターの佐藤晴華が「ブロックの間を狙った」という速攻で相手ブロックを翻弄。チームも奮起し、奈良女子は終盤の8連続得点でこのセットも奪取。第3セットも粘り強い守りで佐藤や森にボールを集め、ストレート勝ちを決めた。
鬼嶋浩一・奈良女子監督の話 「今年のチームは1回も負けていないので自信はあった。『苦しいときこそ笑顔』といううちのバレーで戦えた。春高はベスト16以上を目指したい」
森智里・奈良女子主将の話 「去年の準決勝で負けた相手なのでリベンジしたかった。全国に向けてまた気持ちを切り替えてスタートしたい」

【女子】
▽決勝
奈良女子 3-0 奈良文化
28-26

25-21

25-19

【奈良女子-奈良文化】全国大会の切符を手にし、大喜びの奈良女子の選手

【奈良女子-奈良文化】全国大会の切符を手にし、大喜びの奈良女子の選手

【撮影日記 奈良写真倶楽部】紅葉 水面に鮮やか~長野県北安曇郡小谷村の鎌池

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【10月例会優秀作品】
「蜜を求めて」野田隆臣(平群町)▽「地蔵会」藤森弘(香芝市)▽「長命寺」井沢徳子(奈良市)▽「日差し」出口博司(広陵町)▽「ともしび」沼田毬子(奈良市)

【バンビシャス通信】会場運営、ならチャレンジドが協力 担い手の力発揮!

「こんにちは」と元気に受付をするならチャレンジドのメンバー

「こんにちは」と元気に受付をするならチャレンジドのメンバー

障がいのある人の就労・社会参加を応援するNPO法人「ならチャレンジド」が、ホームゲームで会場運営の協力をスタートさせて今年で4年目を迎える。
特別支援学校の高校生や卒業した社会人のメンバーが日程の半分ほどで、入場口でのチラシ配布やチケット確認などの重要な業務を担っている。
ならチャレンジドの赤川義之理事長は「多くの人との触れ合いは貴重な社会体験であり、自らがスタッフとして役割を担ったという達成感、感謝される体験は宝物」と活動の意義を話す。その一方で、「会場にお越し頂く一般の人にもならチャレンジドのメンバーが担い手であることを知ってほしい」という。
参加した生徒は「緊張していたが頑張って大きな声を出してお客さんにパンフレットを渡すことができた。『ありがとう』といわれ、とてもうれしかった」と感想文に書いていた。
赤川理事長は「地域活動に参加し、成功体験を通して、腹の底から自信を持つことができる」といい、スタッフとして参加する重要性を指摘。そして、「奈良のプロスポーツチームはこうした地域密着の取り組みを通して地域に根差すオンリーワンのチームになってほしい」と期待した。

バンビシャスは地域と密着した取り組みを続け、地域とともに成長していく活動をしていきます。

(バンビシャス広報 和田真智子)

【招待券プレゼント】
26、27の両日、ジェイテクトアリーナ奈良(橿原公苑第一体育館)で開催されるホームゲームの2階自由席招待券(どちらか1回限り有効)を抽選でペア5組にプレゼントします。応募ははがきに郵便番号、住所、名前、年齢を記入し、〒630―8283 奈良市油留木町44の2 産経新聞奈良支局「バンビシャス招待券」係へ。11月22日必着。招待券の発送で発表に代えます。

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【奥野誠亮氏死去】「『日本人たれ』と訴えた政治家」 地元でもしのぶ声

会見する奥野誠亮氏。自ら揮毫した書について語っていた =平成27年11月、東京千代田区内幸町の日本記者クラブ (野村成次撮影)

会見する奥野誠亮氏。自ら揮毫した書について語っていた =平成27年11月、東京千代田区内幸町の日本記者クラブ (野村成次撮影)

16日夜、老衰のため103歳で死去した元法相の奥野誠亮氏。歯にきぬ着せぬ物言いと、保守政治家としての信念を最後まで貫いた姿に、地元の奈良県御所市をはじめ県内からは、生前をしのぶ声が多く聞かれた。
「自分の意志をはっきりと主張なさる一方、周囲への気遣いも温かい方でした」。地元の婦人会の一員として奥野氏の選挙戦を手伝ったことがあるという木村明美さん(83)=御所市=は、当時を振り返りながら話した。
吉村泰男さん(66)=御所市=は、突然の訃報に「驚いた」といい、「憲法改正や国を守る信念など、『日本人たれ』と訴え続けた政治家。安らかに眠ってほしい」と話した。
また、自民党県連の奥山博康幹事長は、「偉大な政治家の訃報に残念の一言。長年、国、県、地元の発展に尽くされた。心からご冥福をお祈り申し上げる」とのコメントを発表した。
荒井正吾知事も、「先日お元気な姿に接したばかりで衝撃を受けている。国政の要職を歴任され、県はもとより国の発展へのご尽力は大きく、とても言葉では表し尽くせない。謹んでご冥福をお祈り申し上げる」とコメントした。

近鉄橿原神宮前駅に幸せの黄色いポスト 「大切な人に思い届け…」

設置された幸せの黄色いポスト

設置された幸せの黄色いポスト

奈良県橿原市は、宮崎市との姉妹都市盟約締結50周年を記念し、近鉄橿原神宮前駅中央口前に、幸せを願う黄色いポストを設置した。「思いを届けたい時にご利用を」と呼びかけている。
宮崎市青島は神武天皇ゆかりの地であり、橿原市は神武天皇が橿原宮を開いた場所とされる。こうした両市は昭和41年2月に姉妹都市の盟約を締結した。
これを機に橿原市は、縁結びの神様として知られる青島神社(宮崎市青島)近くの青島海岸に設置され、人気を集めている「幸せの黄色いポスト」に着目した。橿原郵便局の協力を得て今年10月、黄色いポストを設置した。
天孫降臨の地とされる宮崎県高千穂町にも黄色いポストがあるが、奈良県内では初めての登場となった。
ポスト横の説明板には「あなたの大切な人にその思いを届けたい時、ぜひ、このポストをご利用いただければ幸いです」との森下豊市長のメッセージが記してある。同市では「新たな観光資源として内外に黄色いポストを発信していきたい」としている。

【大麻工場摘発】奈良県警「想像絶する光景」 のどかな集落、住民に衝撃

1万本超もの大量の大麻草が栽培されていた工場が見つかったのは、柿畑に囲まれたのどかな集落の一角だった。販売目的で大麻草を栽培したとして奈良県警が16日、大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで、指定暴力団東組幹部の木村純一容疑者(54)ら4人を逮捕した事件。工場がある和歌山県かつらぎ町の住民の間には驚きの声が広がった。巨大大麻工場の驚くべき実態とは―。
和歌山県北東部に位置し、世界遺産・高野山からもほど近いかつらぎ町は柿のほか、みかんや梨といった果物の一大産地として名高い。小高い丘陵地にある集落は柿やかんきつ類の畑に囲まれ、民家や農家の倉庫が軒を連ねる。その中で、ひときわ大きな鉄骨2階建ての建物が摘発された大麻工場だ。
現在、工場の扉やシャッターはすべて閉まっており、中の様子をうかがうことはできない。柿畑に隣接しているため、周辺を行き交うのは柿などの果物を運ぶ軽トラックばかり。だが、近隣住民によると、事件発覚前には月に何度も黒塗りの高級車が工場を訪れたり、見慣れない軽乗用車が工場内の駐車スペースに数時間止まっていたりすることがあったという。
車を目撃したことがあるという近所の主婦(71)は、「のどかなまちにこんな工場があるなんて。警察が逮捕してくれたからよかったが、いつまでも暴力団が出入りしていたらと考えるとぞっとする」と話した。
住民らによると、工場はもとは織物工場として使用されていたという。数十年前に倒産し、その後は倉庫などに使われていたが、今夏以降、昼間から工場内で照明がともされるといった、不審な兆候があった。柿農家の男性(68)は、「工場に出入りしていた人たちは目があってもあいさつもなかった」と振り返る。
奈良県警によると、工場内は空調など、大麻の生育環境を整えるためのさまざまな設備が完備されていたという。成長を促すための照明器具も、成長段階に応じて蛍光灯や高圧ナトリウムランプを使い分けるなど、「丁寧に育てていると感じた」(捜査関係者)という。
奈良県警幹部は、「工場内は想像を絶する光景で、捜査員も経験のない数の大麻が並んでいた」と驚く。暴力団の資金源になっていた可能性が高く、販売ルートの解明が急がれる。

高圧ナトリウムランプをあてて栽培されている大麻草=和歌山県かつらぎ町

高圧ナトリウムランプをあてて栽培されている大麻草=和歌山県かつらぎ町

蛍光灯をあてて栽培されている大麻草

蛍光灯をあてて栽培されている大麻草

押収された大麻

押収された大麻

大麻工場の事務所

大麻工場の事務所

押収された乾燥大麻

押収された乾燥大麻

勾留中の54歳医師死亡 遺族「本当のこと知りたい」 奈良県警は暴行否定

記者会見で男性医師の死因について説明する岩手医大の出羽厚二教授

記者会見で男性医師の死因について説明する岩手医大の出羽厚二教授

暴行は本当にあったのか。奈良県警桜井署で平成22年、勾留中の男性医師=当時(54)=が死亡した事案で、警察官による暴行が死亡の原因だとして、奈良県警に刑事告発した岩手医大の出羽厚二教授が15日、奈良市内で会見し、同席した遺族の女性(52)は、「本当のことを知りたい」と訴えた。
男性医師は18年6月、大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」(廃院)で、男性患者=当時(51)=の肝臓の手術を担当した。その後、肝静脈を損傷し失血死させたとして、22年2月6日に業務上過失致死容疑で逮捕された。同25日に勾留中の桜井署の留置場内で倒れ、搬送先の病院で死亡した。
当時の司法解剖では、死因は急性心筋梗塞とされた。だが、遺体の右足が不自然に黒ずんでいるのを不審に思った遺族女性が、出羽教授に解剖結果の鑑定を依頼。出羽教授は死因を「急性腎不全などの多臓器不全」と判断、その原因を「警察官からの暴行」と結論付け、6年越しの刑事告発となった。
この日の会見で出羽教授は、「右下肢に広範囲の皮下出血がある。殴打されてできたとしか考えられない」と指摘。「取り調べの透明化が叫ばれるいま、声を上げるべきだと思った」と話した。遺族女性も「当時の解剖結果には不信感を感じている。本当のことが知りたい」と訴えた。
一方、県警は皮下出血については「(男性は)留置場で座る際に床に足を打ち付けていた。そのときの衝撃でできたものだ」と説明。「暴行は一切なかった」と否定している。
男性の死亡をめぐっては、遺族が25年2月、衰弱していた男性を県警の留置管理担当者が放置したとして、県に約9700万円の損害賠償を求めて提訴。今年12月27日に判決がある。
出羽教授は19年に大相撲・時津風部屋の力士暴行死事件で遺体を解剖し、病死としていた愛知県警の判断を覆したことで知られる。

【あっ、これ食べたい!】「幻のプリン」も濃厚で絶品  シフォンケーキのDoi 

%e3%81%82%e3%81%a3%e3%80%81%e3%81%93%e3%82%8c%e9%a3%9f%e3%81%b9%e3%81%9f%e3%81%84%ef%bc%81%ef%bc%94  大和高田市大谷に工房を構える「シフォンケーキのDoi」。毎月1日には大和高田築山郵便局前のガレージで店を開くなど、いろいろなイベントに出店している。
卵にこだわり、葛城市にある「葛城ガーデンファーム」の「葛城山麓平飼いたまご」を使用したふわっふわのシフォンケーキが人気だ。プレーンやチョコチップ入り、紅茶やさつまいもなどの種類があり、イベントごとにどの味が店頭に並ぶかはお楽しみ。
そのシフォンケーキを作るときに残ってしまう卵の黄身をふんだんに使った「幻のプリン」は濃厚で絶品。
「『おいしくな~れ』と心をこめながらオーブンに入れています」と同店代表の土井八千代さん(51)。深みのある味の秘訣は愛情もさることながら、「一般的なプリンの倍以上は卵黄が入っている」(土井さん)というまさに濃厚さにある。
今ではシフォンケーキに負けないくらいの人気商品で、早い時間に売切れてしまうことも多い。
10月のイベントから新商品も登場した。その名は「幻の白プリン」。奈良市にある「つかはら自遊農園」の「平飼い自遊卵」を使っている。「葛城山麓平飼いたまご」の黄身が濃いオレンジ色なのに対して、こちらはレモンイエロー。どちらも土井さんが「弾力が抜群」と絶賛する卵だ。「幻のプリン」とは色や食感が違うおいしさで、食べ比べてみるのもお薦めです。           (朋)

【販売場所】毎月1日は大和高田築山郵便局(大和高田市築山789―5)前のガレージ。今月23日はまちあるきマーケット常楽市に出店し、法隆寺幼稚園内(斑鳩町法隆寺2―9―35)で販売。同26、27日はけいはんな記念公園(京都府精華町精華台6-1)で行われるポケットマルシェに出店予定。
【連絡先】☎090・5644・7397
【営業時間】ガレージは午前10時から売り切れまで。常楽市は午前10時~午後4時(売切れ次第終了)。ポケットマルシェは午前9時半~午後4時(売切れ次第終了)。
【イベントでの販売価格】幻のプリン(300円)、幻の白プリン(300円)、シフォンケーキはホールのS(プレーン550円、プレーン以外600円)、M(プレーン1050円、プレーン以外1150円)、L(プレーン2150円、プレーン以外2350円)、カップシフォンS(プレーン300円、プレーン以外350円)、M(プレーン500円、プレーン以外550円)など。
【特典】「あっ、これ食べたい!」の紙面の切り抜きを持参し、商品を購入するとプレゼントあり。来年3月1日まで。

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【学童野球】大宮ホワイトベアーズが奈良チャレンジャーズ下し優勝 奈良市学童軟式野球連盟会長杯

閉会式で、優勝した大宮ホワイトベアーズを先頭にダイヤモンドを回った両チームの選手

閉会式で、優勝した大宮ホワイトベアーズを先頭にダイヤモンドを回った両チームの選手

22チームが参加した第30回奈良市学童軟式野球連盟会長杯の決勝戦が13日、同市の柏木球技場で行われ、大宮ホワイトベアーズが3―1で奈良チャレンジャーズを下し、24年ぶり2度目の優勝を果たした。
大宮ホワイトベアーズは初回、先頭・川村勇太選手のヒットと相手の守備の乱れから無死一、三塁の好機を作ると、主将・中村律貴選手の内野ゴロの間に川村選手が生還して、幸先良く先制した。三回の2死満塁のチャンスでも、暴投の間に三塁走者の川村選手がホームを踏んで追加点を挙げるなど、相手のミスを逃さず着実に得点して、奈良チャレンジャーズを振り切った。
奈良チャレンジャーズは2点差とされた四回、主将・寺川裕也選手がヒットを放ち、盗塁を成功させ1死三塁とする。続く上砂充稀選手の内野ゴロの間に寺川選手が生還して1点を返したが、内野ゴロとフライの山を築く大宮ホワイトベアーズ・米沢太雅投手を攻略しきれず、初優勝した前回大会に続く2連覇とはならなかった。
大宮ホワイトベアーズの中村主将は「みんなが気を抜かずに頑張っていた。最後の大会で優勝できて嬉しい」と笑顔で話していた。奈良チャレンジャーズの寺川主将は「エラーにつけこまれてしまった。この悔しさをバネに、これからも野球を頑張りたい」と話した。
閉会式では、両チームに優勝杯や準優勝杯などが贈られ、選手一人ひとりにメダルが掛けられた。市学童軟式野球連盟の池田慎久会長は「野球を通して学んだことはこれからの人生に役に立つ。努力を怠ることなく、次の目標に向かって頑張ってほしい」とあいさつした。

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四回、奈良チャレンジャーズは1点を返す

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五回、大宮ホワイトベアーズが二盗を成功させる。試合を通じて機動力を生かした攻撃でチャンスを広げた

五回、大宮ホワイトベアーズが二盗を成功させる。試合を通じて機動力を生かした攻撃でチャンスを広げた

五回、大宮ホワイトベアーズは二塁走者が一気にホームを狙ったが、惜しくもアウト!

五回、大宮ホワイトベアーズは二塁走者が一気にホームを狙ったが、惜しくもアウト!

得点を挙げ、ベンチでハイタッチする大宮ホワイトベアーズの選手

三回、大宮ホワイトベアーズが追加点をあげる

最終回の七回、祈るように試合を見つめていた奈良チャレンジャーズの選手の保護者

最終回の七回、祈るように試合を見つめていた奈良チャレンジャーズの選手の保護者

【バンビシャス通信】和太鼓演奏で結束強化 勝利へ「倭―YAMATO」とタッグ

和太鼓集団「倭―YAMATO」のワークショップに参加して、ポーズを決める選手

和太鼓集団「倭―YAMATO」のワークショップに参加して、ポーズを決める選手

奈良を拠点として活動している和太鼓集団「倭―YAMATO」とバンビシャス奈良。11月末に開催のホームゲームは倭とタッグを組むことが決定している。
倭は奈良県明日香村を拠点に活動し、世界53カ国、3000回以上の公演実績を持つ。世界中の人に元気やエネルギーを届けるため集団生活を営み、寝食を共にし、毎日厳しいトレーニングに励み、公演を行っている。
今月9日、バンビシャス奈良の選手が倭のワークショップに参加した。息をあわせて演奏することでチーム力を高め、結束力を強めるのが狙いだ。バンビシャス奈良の選手は慣れない演奏にとまどう姿も見られたが、最後は倭のメンバーとともに息のあった演奏を披露した。
副キャプテンのルーベン・ボイキン選手は「エネルギーを届けるということはバスケットボールと同じ」、キャプテンの小松秀平選手は「チームに足りないところ、気持ちの面などに生かしていきたい」と話していた。
倭の代表、小川正晃氏は「われわれは世界中で演奏し、元気を届けようと活動している。見てくれている人に元気を届けるようなスポーツの選手であってほしい」とワークショップを終えて話していた。
チームは5日に実施された中地区2位の西宮ストークスとの対戦で、平尾充庸選手が23得点の活躍で快勝。2戦目は第4Q(クオーター)残り6秒で追いつかれて延長戦に突入。延長戦では勝負強さをみせる西宮の前に惜敗した。しかし、上位チームに対等に戦うことができることを証明できた。
次のホームゲームは12勝2敗で中地区首位の強敵Fイーグルス名古屋と対戦する。倭とタッグを組むゲーム。接戦に持ち込み、最後はチームの結束力をみせて勝利をつかみたい。  (バンビシャス広報 和田真智子)

【試合結果】
バンビシャス奈良93―77西宮ストークス(5日)
バンビシャス奈良79―83西宮ストークス(6日)
【ホーム試合予定】
Fイーグルス名古屋戦‖26日(土)午後6時、27日(日)午後2時▽ジェイテクトアリーナ奈良(橿原公苑第一体育館)

【生け花】色鮮やかに

%e7%94%9f%e8%8a%b1%ef%bc%88%ef%87%9a%e6%97%a5%e7%b5%84%ef%bc%89 濱中香昌 (春日流)
【花材】フォックスフェイス、アンスリューム、ストロビランテス・ディエリアナ
【花器】信楽焼
【作意】黄色の実がきれいなフォックスフェイスが緑がかっているのを珍しく思い、色鮮やかに生けました。
赤に少し緑が色付くハート形のアンスリューム。足元には、濃い紫色が魅力のストロビランテス・ディエリアナ。花の色を引き立てるため、花器と敷板は、黒ですっきりまとめてみました。

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【生け花】深まりゆく秋

 

写真家・入江泰吉を語る 朗読劇や映像で 12月10日、東大寺・金鐘ホールで

生前の入江泰吉(矢野建彦撮影)

生前の入江泰吉(矢野建彦撮影)

奈良出身で日本を代表する写真家の一人、入江泰吉(1905~1992年)を朗読劇やドキュメンタリー映像で紹介する「入江泰吉の心を語る~奈良の光と風と影~」(大阪ガス主催)が12月10日午後1時から、東大寺総合文化センター金鐘ホール(奈良市水門町)で開催される。
入江は奈良市で生まれ、兄の影響で写真に興味を持ち、大阪へ。昭和16年、日本写真美術展に「文楽」を出品して文部大臣賞を受賞し、写真家としての地歩を固める。20年の大阪大空襲で奈良に引き上げ、以後、大和路の寺社や風物の撮影に専念した。毎日出版文化賞、菊池寬賞など数多く受賞している。
イベントの第一部では入江の後半生を描いた大正まろんさん作・演出の朗読劇「みつめればそこに」(約60分)を上演する。第二部ではゆかりの深い人々をインタビュー取材した保山耕一さん制作のドキュメンタリー映像「映像詩・入江泰吉の気配」(約30分)を上映する。
また、第三部では生前の入江を知る橋本聖圓・東大寺長老、岡本彰夫・春日大社前権宮司らが「入江泰吉が愛した風景」と題して座談会(約60分)をする。
定員300人で料金は千円(要予約)。問い合わせは大阪ガス都市魅力研究室(☎06・6205・2366)。

目撃32件、14年度以降最多 クマ出没に注意! 野迫川では55歳男性けが

10月に野迫川村で目撃されたクマ(住民提供)

10月に野迫川村で目撃されたクマ(住民提供)

奈良県南部の山間地域でクマの目撃情報が相次いでいる。今年度は10月末までに32件の目撃報告があり、統計を取り始めた平成14年度以降、最多を記録している。夏場から冬眠前の11月まで、出没が増える傾向にあるといい、県が注意を呼びかけている。
10月17日、野迫川村池津川の山林で、キノコ狩りをしていた男性(55)が成獣のツキノワグマに遭遇した。男性は護身用に持っていた金属バットでクマを撃退したが、左手の親指や右腕をかまれ、けがをした。
また、今月7日午前6時半ごろ、御杖村土屋原の民有林で、管理人の男性が成獣のクマを目撃した。男性にけがはなかったが、県職員らが調査したところ、周辺からツキノワグマのものとみられるふんや、捕食した可能性があるニホンジカの死骸が見つかったという。
奈良県農業水産振興課のまとめでは、県内のクマの目撃情報は、24年度24件▽25年度31件▽26年度28件▽27年度24件―と推移している。
今年度10月末までのクマの地域別出没件数は、十津川村12件▽上北山村11件▽野迫川村7件▽川上村1件▽天川村1件―となっている。
ツキノワグマは県の絶滅寸前種に指定されており、現在の県内の推定生息数は100~250頭。県は14年に保護管理計画を策定し、ツキノワグマが恒常的に生息している吉野郡を中心に、「保護管理重点地域」を指定。狩猟による捕獲の禁止や、保護に努めているという。一方で、御杖村など、重点地域以外で目撃されるケースも増えているという。

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