【撮影日記】 並んで咲く仲のいいヒマワリを テーマは「仲間」「家族」
馬見丘陵公園(河合町佐味田)で、「仲間意識」「家族意識」をテーマにヒマワリを撮った。普通、ヒマワリは一つをボンっと撮って、青空を入れると映える。それをあえて背景を濃い緑に落とし、並んで咲くヒマワリの仲のよさを出してみた。もう86歳。体力もなくなり、最近は近場にしか行けないが、体の続く限り、自然をテーマに撮り続けたい。 (野田隆臣撮影)
【8月例会優秀作】1席「目覚め」藤森弘(香芝市)▽2席「海峡」佐藤稔(奈良市)▽3席「花模様」野田隆臣(平群町)▽4席「シルエット」沼田毱子(奈良市)▽5席「山吹の花影」片岡滋規(斑鳩町)
【ツバメのねぐら入り】 平城宮跡でピーク、5万羽が夕空舞う 10月中旬まで観察できそう

16日、集団でねぐら入りするツバメ=午後7時5分、平城宮跡
奈良市の平城宮跡で、「ツバメのねぐら入り」がピークを迎えている。毎夕、約5~6万羽のツバメが集団で羽ばたく姿が観察でき、連日多くの市民がその様子を見守っている。
「日本野鳥の会」奈良支部によると、ツバメは日の入り後約20分かけて、同宮跡のヨシ原に舞い降りて集団でねぐらを形成する。同宮跡には毎年8月中旬、5~6万羽がねぐら入りするといい、関西有数の観察スポットという。
今月16日には午後7時ごろから、約5万5千羽のツバメが渦を巻くような群れを作り、約2千平方㍍にわたって広がるヨシ原にねぐら入りした。春~夏に子育てを終えた親鳥や巣立った若鳥は、秋までそれぞれのねぐらで過ごした後、東南アジアやオーストラリアへ帰るという。
同支部の中元市郎副支部長は「あかね色に染まる夕空を舞うツバメの姿は美しく、迫力もある。今年は10月中旬までは観察できるのでは」と話していた。
【あっ、これ食べたい!】 抹茶蜜、つぶあん、白玉…良質の材料使ったかき氷 萬御菓子誂處「樫舎」
萬御菓子誂處(よろずおんかしあつらえどころ)「樫舎(かしや)」は、奈良市中院町にある。
小学生のころ、夏休みは毎日実家の和菓子屋で菓子作りの日々を送っていたという主人の喜多誠一郎さん(44)は「食べ物は素材が命。駆けずり回って菓子の材料を探しています」と話す。
「奈良漆器の器ありきで始めた」というかき氷「樫舎の氷」は、9月末ごろまでの期間限定。純水氷にかかる蜜は、「お薄」で飲む抹茶の3服分入っているという抹茶蜜。丹波大納言を腹が割れないよう丁寧に炊いた自家製つぶあん、寒ざらし粉で作った白玉とぜいたく素材ばかり。
食べ進めると、底には国産の天草を寒風にさらした寒天までたっぷり入っている。「蕨餅(わらびもち)入り」を選ぶと、九州産本蕨粉と純度の高い砂糖のみで練り上げた本物のプルプル蕨餅も味わえる。かき氷も全て、上生菓子作りで使う良質の材料を使っている。
カウンター席で「素材を壊さないように手数は加えず、素材に頼る」と言う喜多さんの話を聞きながらの菓子と飲み物のコース(要予約)もお薦め。店外にまで待つ人があふれるのもうなずける一品です。 (朋)
【住所】奈良市中院町22―3
【連絡先】☎0742・22・8899
【ホームページ】http://www.kasiya.jp/index.html
【営業時間】午前9時~午後6時
【定休日】無し
【メニュー】数量限定樫舎の氷蕨餅入り(1400円)、数量限定樫舎の氷(1000円)、抹茶と季節の生菓子(800円)、珈琲(ケニア産)と季節の生菓子(800円)、要予約でカウンター席の菓子と飲み物3~4種コース(2000円)など ※全て税別
【夏の甲子園】 〈熱球譜〉 「天国の祖父に打たせてもらった」 安原健人一塁手

2つのホームランボールは祖父の仏前に供える
「天国のおじいちゃんにお願いして打席に入りました」。七回の第4打席、低めのカーブを振り抜いた打球は左翼席に飛び込んだ。大会通算1500本目となったメモリアルアーチは、誰よりも野球での活躍を喜んでくれた祖父、西村明さんに打たせてもらったと確信している。
野球が好きで甲子園にもよく通っていた明さんは、厳しくもあったが、活躍を耳にするたび、「そうか、そうか」と目に涙を浮かべながら喜んでくれた。そんな明さんが、県大会開幕を前にした6月、77歳で他界。「甲子園でプレーする姿を見せられないのが本当に悲しかった」。
県大会では「おじいちゃんのために」と書いた帽子をかぶり、甲子園では祖父の写真をポケットに忍ばせてきた。この日も打席に入る前に祖父の写真を胸に当て、思いを込めた。
「天国のおじいちゃんも本当に喜んでくれたと思う」。準々決勝の大会号とともに、2つのホームランボールは祖父の仏前に供えることにしている。 (桑村大)
【夏の甲子園】 天理、最後まで粘る 広陵と好ゲーム 9―12で負ける

天理は三回、二塁手の山口が盗塁を狙った広陵・吉岡をアウトにする(鈴木健児撮影)
第99回全国高校野球選手権大会第13日の22日、準決勝第1試合に登場した県代表の天理は広陵(広島)と対戦。両チームとも19安打を放つ打撃戦は、広陵に軍配が上がったが、九回には5連打などで相手をあわてさせるなど、天理らしい「粘りの野球」を最後までみせた。27年ぶりのベスト4進出を果たした選手らは「最高の夏だった」を胸を張り、甲子園を去った。
広陵の注目打者、中村の本塁打で先制され、2点を追う三回。今度は天理の4番神野が右中間を抜ける2点適時三塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。相手に流れを渡さない主砲の一打に、神野の父、竜二さん(54)は「コントロールのいい投手からよく打ってくれた」と喜ぶ。
四回に1点を勝ち越されるが、その裏、8番杉下の右越え2点適時三塁打で逆転に成功。杉下の父、英次さん(45)は「接戦に持ち込んで最後に打ち勝つ試合を」と期待する。同点に追いつかれた五回には無死一、三塁の好機をつくり、リードされた六回にも森本の二塁打が飛び出すなど打線は好調だが、得点に結びつけられず、逆に点差を広げられる。
6―12で迎えた九回、天理は意地をみせる。先頭の代打橋本が内野安打で出塁すると、さらに4連打で2点を返し、相手エースをマウンドからひきずり降ろす。スタンドに「わっしょい」コールがとどろく中、押し出し四球でさらに1点。長打が出れば同点・逆転となる場面をつくったが、反撃もここまでだった。投手は大会屈指の強打者、中村と真っ向勝負を挑み、打線も最後まであきらめない天理の持ち味を十二分に発揮した。スタンドからは惜しみない拍手が送られ、先発のエース碓井涼は「天理の歴史に名を残す結果を出せたと思う」と満足そうな表情を浮かべた。
【学童野球】 野球通じて親睦深める 姉妹都市・奈良市と小浜市(福井県)

熱戦を繰り広げる奈良市と小浜市の選手
姉妹都市を結ぶ奈良市と福井県小浜市の小学生児童が、奈良市の緑ケ丘球場で開かれた「第29回奈良市・小浜市姉妹都市親善学童軟式野球大会」に参加した。互いに親睦を深めつつも、白熱した戦いを見せた。
両市は、東大寺二月堂の伝統行事「修二会」を通して1200年以上にわたる交流を続け、昭和46年11月に姉妹都市を締結した。交流の一環として平成元年から毎年、親善学童野球大会を開催している。
この日の開会式では奈良市学童軟式野球連盟の池田慎久大会会長(48)が「子供には無限の可能性がある。今回の学びと経験をこれからの野球につなげて欲しい」とあいさつ。奈良Bの尾崎勇人主将(11)が代表して「小浜市の皆さんと野球ができることに感謝し、最後の一球まで全力でプレーします」と力強く選手宣誓した。
両市から選抜された選手は、それぞれAチーム、Bチームに分かれて試合を展開。奈良Aの谷口竜都主将(12)は「声も出ていて、ピンチのときも助け合えた。小浜の選手は守備が上手くて見習いたいと思った」と笑顔を見せ、小浜Aの奥川航主将(12)は「雰囲気良くできた。ピッチャーの球が速く、良く打つチームだった」と試合を感心した様子で振り返った。
試合後は、奈良市のホテルで優秀選手の表彰や選手同士の交流会が催された。
【やまと人巡り】 「レスターのようなクラブを目指したい」 バンビシャス奈良広報、和田真智子さん(36)
「サッカー日本代表の岡崎慎司選手が所属するレスターのようなクラブを目指しています」
プロバスケットボールBリーグのバンビシャス奈良(B2)で広報を担当する和田真智子さん(36)はこういって力を込める。
レスターとは英プレミアリーグに所属するプロサッカークラブで、2015―16シーズンにはリーグ初優勝を飾った。プレミアリーグのクラブのサポーター(サッカーで特定チームを応援するファン)はどのクラブも老若男女だれもが熱狂的だが、優勝時に町ぐるみで、特に老婦人が熱狂していたのが目に焼き付いており、「バンビの目指すところだ」と確信している。
「今日は負けたなー」
「明日は勝ってほしいな」
奈良の子供から高齢者まで、みんながバンビシャスを意識し、生活の一部としてこんな会話をする。「バンビがあることで生活にハリができ、奈良にバンビが必要な存在と思ってもらえる。そんなクラブにしたい」と願っている。
9月から始まる2017―18シーズンでバンビシャスは5年目を迎える。まだまだバスケットボールクラブの枠を出ず、奈良の人々の生活の一部となるにはほど遠い。
「もっと奈良のために活動していかないと。(県内)39市町村のすべてがホームタウンと考えて、日本中に奈良を再発見してもらえるようなクラブとしての取り組みを通して、奈良に必要な存在になりたい」
生まれ育ったのは大阪、兵庫。「人に興味があった」と奈良教育大で心理学を学んだが、百貨店に就職して奈良を離れた。それから10年、奈良にプロバスケットボールチームができるということを知り、「おもしろそう」と2013年8月、転職した。
今の広報の主な仕事内容は、産経新聞を始め毎日新聞、奈良新聞に連載原稿を書くほか、クラブのホームページを管理している。高校、大学とバスケットボールをしていたので、ゲームの見どころや結果分析を書くのは苦にならない。ほかにいろいろなイベントの企画もしている。
「多くの人と関わりをもって、相手の気持ちを考えながらも自分で進めていかないといけない。全体との折り合い。百貨店で担当していた販売企画の経験が生かされている」
日々多忙で休みの日はよく寝る。とはいえ、読書も好きで、本屋をぶらぶらするのも好き。先日、車の免許を取ったのでドライブも楽しみたいという。
結びに2017―18シーズンに目指すことを聞くと―。
「試合会場を満員にする。ならでんアリーナだと3000人」。べっぴんさんから熱いものが伝わってきた。 (吉)

ヘッドコーチのジェリコ・パブリセビッチ氏を取材する和田真智子さん
【鹿角抄(コラム)】 部活動は「人間形成」の場 夏の甲子園県予選を取材して
「皆さんが目指す、憧れの甲子園への道は、人間形成の道であり、人として生きていく上で最も大事な『他者を思いやる心』を磨く道でもあります」
奈良県高野連の東英樹会長の言葉で幕を開けた高校野球奈良県大会。最後まで何が起こるかわからない試合。大差をものともしない意地の猛追、延長十一回に及ぶ激しい攻防、勝ち越しの満塁本塁打―。全ての試合にドラマがあり、見ている者、応援する者を感動させた。
記者自身、高校まで野球を続けていたこともあって、取材ながら選手たちに感情移入してしまう瞬間が多々あった。負けた悔しさで涙を流す選手もいれば、勝ったうれしさのあまり、泣きながら取材に応じる選手もいた。
「監督に恩返しができてよかった」。高円の3年生、小野駿輔選手は初戦を突破したとき、今夏で退任する松村泰宏監督への思いを涙ながらに語った。松村監督は選手と一緒にグラウンドを整備するなど、日頃から選手を親身になってサポートしてくれたという。3回戦を勝ち上がったときは脇田晋乃亮主将も「松村先生のために何としても勝ちたかった」と語っていた。松村監督にとっても、何より幸せなことだろうと思う。
一方、奈良県内では先日ある中学校で、体罰を加えたとして男性教諭が懲戒処分となった。男性教諭は男子生徒6人に平手打ちや蹴りを加えて、けがを負わせたという。また、前任校では部活指導中に体罰を行ったことで厳重注意を受けていたことが判明した。
「昔は体罰なんてよくあった」と聞くこともある。だが、だからといって許していいだろうか。
厳しく指導することはときに大切だ。記者自身、部活動で厳しく喝を入れられたことが、今を生きる糧となっていると感じることもある。しかし、その厳しさを暴力で表現することは許すべきではない。厳しさとは「他者を思いやる心」の延長線上にあるべきで、暴力で示す厳しさは「自分本位」だと思うからだ。
東会長の言葉通り、部活動は「人間形成」の場の一つだ。「恩返しができてよかった」。そんな言葉が生徒から自然と口に出るチームづくりを、部活動に携わるすべての人に心がけてもらいたい。
(藤木祥平)
【夏の甲子園】 天理の選手18人 力強く入場行進

入場行進する天理の選手18人
第99回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕。開会式では県代表の天理高校野球部員18人が力強く入場行進した。
西宮市立西宮高校(兵庫県)の女子生徒たちが各出場校のプラカードを手にし、ブラスバンドが夏の甲子園の大会歌「栄冠は君に輝く」の演奏で開会式を盛り上げた。
天理の選手たちは元気よく手を振りながら、甲子園のグラウンドを踏みしめた。天理は大会第6日の第1試合で大垣日大(岐阜)と対戦する。
【やまと人巡り】 「将来は幸運の女神の経験生かしたい」 宝くじ幸運の女神、水谷珠里さん(28)
1100人を超える応募者から選ばれた第38期「宝くじ幸運の女神」6人のうちの1人、水谷珠里(あかり)さん(28)。産経新聞奈良支局を訪れ、発売中の1等と前後賞合わせて賞金総額7億円の「サマージャンボ」(第723回全国自治宝くじ)をPRした。
「全国各地を回っていろんな人に出会える」ことに魅力を感じて応募した。すでに20近くの府県を訪問している。趣味は舞台鑑賞、カラオケ、野球観戦、ダンス、ウオーキング、神社回りと多彩。
将来の夢は「幸運の女神の経験を生かしたい」といい、女優やタレントを目指す。応援したい。 (吉)
【バンビシャス通信】 〈選手丸はだか〉 期待の新司令塔 喜久山貴一選手(25)

愛車を横にポーズをとる喜久山貴一選手

豊富な運動量が武器だ
4日に元日本代表監督でヘッドコーチのジェリコ・パブリセビッチ氏(66)がチームに合流した。いよいよチームが始動する。
現時点の契約は日本人選手9人、外国籍選手2人。そんな中で注目されるのが新加入したポイントガードの喜久山貴一選手。B1の横浜・ビーコルセアーズから移籍してきた。
「シュートと、オールコートのディフェンスでハードにプレッシャーを与えることができるのが持ち味」と自身を分析する。若さあふれる豊富な運動量が武器となる。
ポテンシャルの高さを認める神田悠輝ゼネラルマネジャーは「伸びしろは十分あるので、プレータイムを獲得して、どんどん成長してほしい」と新しい司令塔に期待する。
「元日本代表監督のジェリコ氏のもとでプレーできてうれしい」と話す喜久山選手。本人の成長がチームの勝利の鍵となりそうだ。
バスケは姉の影響で小学3年から始めた。コーチは父親で、バスケットが身近な環境で育った。
年中温暖な沖縄出身だが「奈良の暑さは体にこたえる」という。でも、「新しい土地に来たので、いろいろなところを開拓したい」と意欲的だ。今の趣味はサイクリングで、機能的なところがお気に入りポイントだそう。人懐っこい笑顔で横浜でもファンが多く、バンビシャスでも人気ものになりそうだ。
夏の私服は動きやすいラフな格好が多いとのこと。「キイチって、呼んでください」。明るく大きな声でそう話していた。 (バンビシャス広報 和田真智子)
喜久山貴一(きくやま・きいち) 1992年4月26日生まれ、沖縄県出身。身長178㌢。
【学童野球】 常盤ヤンチャーズが初優勝 惜しくもやまと敗れる 奈良県学童軟式野球大会

初優勝を果たし、笑顔を見せる常盤ヤンチャーズの選手
「第58回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第41回近畿少年野球大会県予選会」(県軟式野球連盟、産経新聞社主催)の準決勝、決勝が5日、橿原市の橿原運動公園硬式野球場などであり、決勝では常盤ヤンチャーズ(橿原支部)がやまと(奈良支部)を9―4で破って初優勝を飾った。
序盤から点を取り合う展開となった決勝は、ヤンチャーズが四回裏に一挙5点を奪って試合を決めた。
やまとは三回表に3点を入れ、一時は4―1と3点差をつけたが、粘ることができなかった。
優勝したヤンチャーズの長岡真一郎主将(12)は「苦しい試合だったが優勝できて本当にうれしい」と笑顔で語っていた。
ヤンチャーズとやまとの両チームは、9月23、24の両日、大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。
準決勝の結果は次の通り。
常盤ヤンチャーズ4―3高田イーグルス▽やまと7―3桜井パワーズ

三回、勝ち越しを喜ぶやまとの選手。一時は3点リードした
【やまと人巡り】 「果物業界の力になりたい」 堀内果実園店長、越智まどかさん(24)
奈良市の三条通りに6月にオープンした、果物を使ったサンドイッチやドリンクなどのメニューが楽しめる農家直営店「堀内果実園」。店長を務めるのが、入社1年目の期待の新人、越智まどかさん(24)だ。
愛媛県出身の理系女子「リケジョ」で、「消費者離れが進む果物業界の力になりたい」と、今春五條市の堀内果実園に入社した。直営店の出店を計画していた社長から「店長をやってみないか」と突然提案され驚いたが、「果物業界を活気づけるチャンス」と、前向きな気持ちで引き受けた。
現在は農園での農作業と店長業務を並行して行う。「店で扱う果物の最新情報をお客さんに伝えられるのが強み。生産者と消費者がダイレクトに関われるお店にしたい」とさわやかに笑った。 (佐)
【あっ、これ作ろ!】 発酵食で夏バテ予防!! クリームヨーグルトと甘糀のレアケーキ
夏バテしそうなこの季節。ついつい冷たい物を取り過ぎて胃腸が弱ったり、体調を崩しやすくなります。
地元野菜と発酵調味料を使った「糀(こうじ)と野菜のお料理 花」(奈良市白毫寺)のオーナーシェフ、北村愛さん(41)に、発酵食を使った消化の良いデザート「クリームヨーグルトと甘糀のレアケーキ」を教えてもらいました。今回も、ノンアルコールタイプの甘酒「甘糀」を使います。
「発酵食を上手に取り入れると、身体の調子も良くなります」と北村さん。
生クリームヨーグルトの代わりにサワークリームでも作れますが、手軽に乳酸菌が取れる生クリームヨーグルト作りにぜひ、チャレンジしてみてください。カスピ海やケフィアヨーグルトは固まる温度が27度くらいなので室温でも作りやすいそうです。他の種類のヨーグルトは固まる温度が異なるので注意してください。
完成品からは想像もできないほど、超簡単なデザートです。ぜひお試しを! (朋)
【材料】(18㎝タルト型)
生クリーム200㏄、カスピ海ヨーグルト(ケフィアヨーグルトでも可)大さじ2、牛乳100㏄、甘糀100g、はちみつ大さじ3、ゼラチン8g、水大さじ3、クッキー(できれば全粒粉クラッカー)70~100g、バター40g=写真❶

❶
【作り方】
①生クリームとカスピ海ヨーグルトを混ぜ、27度で10時間ほど置き、生クリームヨーグルトを作る
②クッキーをジップロックの袋に入れ、綿棒で細かく砕く
③レンジで溶かしたバターと②を手で混ぜ合わせ、タルト型に敷き詰めておく=写真❷

❷
④ゼラチンに水を加えてふやかし、レンジに30秒ほどかけて溶かす
⑤ミキサーに①と牛乳、甘糀、はちみつを入れ、撹拌する
⑥ボウルに⑤を入れ④を加え、泡立て器で手早く撹拌する
⑦⑥を③の型に流し入れ=写真❸、

❸
冷蔵庫で冷やして出来上がり=写真❹

❹
【ワンポイント】
★牛乳を生クリームにかえるとよりリッチな味わいになります
★お好みで塩糀を小さじ1ほど入れても
★季節のフルーツなどをトッピングすると、見た目も華やかに
★バターでクッキーを固めるので全粒粉クラッカーの方がしつこくなく仕上がります
【糀と野菜のお料理 花】 季節の野菜と発酵調味料を使った料理が人気。ランチは午前11時半、ディナーは要予約で午後5時から。電話注文で弁当の販売も。毎日の献立に役立つ簡単な発酵ごはんの料理教室を毎月開催しており、ホームページ(http://www.hana-nara.com/)に日程や内容などを掲載。日曜定休。(☎0742・24・2178)
【鹿角抄(コラム)】 奈良ではの一期一会 「大切にしていきたい」

多くの外国人でにぎわう近鉄奈良駅近くの商店街
「ブレス・ユー!」。奈良県庁前の交差点で信号待ちをしている時、特大のくしゃみを放った記者に、外国人カップルからかけられた言葉だ。「ブレス・ユー」は「神のご加護がありますように」という意味で、欧米では「お大事に」にあたる言葉だとか。まさか、くしゃみで話しかけられるとは…。あっけにとられ、何も返事ができないうちに、カップルはさっそうと近鉄奈良駅方面へ行ってしまった。「サンキュー!」くらい、さわやかに返せばよかったと後悔している。
奈良に来てからというもの、そんな「国際体験」が日常に潜んでいるように思う。〝普通に〟過ごしていてこれほどまでに外国人と出会うのも、日本が誇る観光地・奈良ならではだろうと思う。
赴任したてのころ、奈良市の東向き商店街へ食事に出かけたときのこと。ランチ時だったためか店内は混んでおり、台湾から来たという20代の女性2人と相席になった。当時は奈良に友達もおらず、少し誰かとしゃべりたい気分だった。
「どこから来たの?」、「どこに行くの?」。お互い、あまり上手とはいえない英語だったが、同年代ということもあり、会話は盛り上がった。もしかしたら彼女たちも、いい旅の思い出としてくれたかもしれない。
先日も夕食を作るのが面倒で、一人で市内の居酒屋へと足を運んだ。常連客らしき人たちに紛れて飲んでいると、外国人客が入店してきた。彼らは空いていた記者の隣に座り、注文をしようとしたが、英語のメニューはない。「メイ・アイ・ヘルプ・ユー?」と声をかけると、「メニューの説明をしてほしい」と困った様子。翻訳アプリを駆使し、何とか注文することができた。
イギリスから来たというその夫婦はとても気さくで、日本や奈良の魅力について、日本で食べたおいしかった物など、ゆっくりとわかりやすく話してくれた。味気ない一人での食事が一気に良い思い出になった。
彼らとは連絡先やSNSの交換をしたわけではなく、もう一生会うことはないかもしれない。でも、そんな一期一会も大切にしていきたいと思った。
(石橋明日佳)
【学童野球】 奈良県学童軟式野球大会が開幕 頂点目指して33チームが激突

元気いっぱいに選手宣誓をするあすか野ファイターズの橋本晴主将
「第58回奈良県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第41回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟、産経新聞社主催)が29日、橿原市の橿原運動公園硬式野球場などで開幕した。8月5日までの3日間、厳しい暑さの中で県内の頂点を目指して熱戦を繰り広げる。
開会式では、各地区代表33チームの選手が県警音楽隊の演奏に合わせて元気いっぱいに入場行進した。
選手宣誓では、あすか野ファイターズ(生駒市支部)の橋本晴主将(11)が監督、コーチなど指導者と支えてくれた家族に感謝を述べた上で、「ともに頑張ってきた仲間と全力で戦い抜きます」と大きな声で誓った。
大会はトーナメント方式で実施され、優勝、準優勝チームは9月23、24の両日に大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。
29日の結果は次の通り。
【1回戦】大淀緑ケ丘ファイターズ2―0新庄ハッピーボーイズ
【2回戦】▽牧野ジュニアーズ8―2柳本キングス▽小林ビートルズ9―0大淀緑ケ丘ファイターズ▽下田スポーツ少年団19―4御所リトルクラブ▽御所ジュニアスラッガーズ19―0平野パイレーツ▽大和明星子供会6―5内牧ファイターズ▽常盤ヤンチャーズ6―0天理小コスモ▽壱分ジュニアシャインスターズ7―3桜井ホワイトスネークス▽桜井パワーズ3―2高取ホークス▽やまと7―4橿原ビクトリーズ▽あすか野ファイターズ8―0三郷北イーグルス▽橿原ジャガーズ5―4磐園キングス▽田原本スラッガーズ7―6真美ケ丘レッドベアーズ▽矢田イーグルス10―3大淀ブルーサンダース▽奈良信貴REDS6―5馬見ブラザーズ▽大安寺アパッチライオンズ6―2當麻ファイターズ▽高田イーグルス9―2三和スポーツ少年団
30日の結果
【3回戦】やまと3―2あすか野ファイターズ▽桜井パワーズ7―6下田スポーツ少年団▽牧野ジュニアーズ3―1小林ビートルズ▽常盤ヤンチャーズ7―0壱分ジュニアシャインスターズ▽御所ジュニアスラッガーズ11―1大和明星子供会▽榛原ジャガーズ7―2田原本スラッガーズ▽奈良信貴REDS6―1矢田イーグルス▽高田イーグルス6―4大安寺アパッチライオンズ
【準々決勝】桜井パワーズ6―2牧野ジュニアーズ▽やまと4―3榛原ジャガーズ▽高田イーグルス9―1奈良信貴REDS▽常盤ヤンチャーズ9―0御所ジュニアスラッガーズ
【やまと人巡り】 伝統行事「虫送り」を紹介 奈良朱雀高3年、古澤歩帆さん
五穀豊穣を願い、害虫を追い払う農村の伝統行事「虫送り」を取材し、紹介チラシを作った奈良朱雀高校(奈良市)3年、古澤歩帆(あゆほ)さん(17)。「虫に『いなくなってください』とお願いする優しい行事。いいなと思いました」と話す。
部活動「奈良朱雀ビジネス企画部」の部長を務め、2年の上田瑛里奈さん(16)と天理市、宇陀市、奈良市、上北山村の計10地区の虫送りを昨年から調べ、内容や周辺のスポットの紹介などを掲載した。
今年も多くの虫送りが行われる6月下旬に取材し、来年のシーズンに合わせてチラシを配布する予定。「若い人にも虫送りを知ってもらい、実際に行ってもらえればうれしいです」と話している。 (岳)
【撮影日記 奈良写真倶楽部】 橿原市昆虫館のオオゴマダラ 「たまたまよく撮れた」

奈良県橿原市昆虫館で東南アジアに広く分布するチョウ「オオゴマダラ」を撮った。飛んでいる昆虫を連写で撮りたかったので、朝から1時間ほど粘った。ほかにも本州では最大級のチョウ「ツマムラサキマダラ」などを狙ったが、オオゴマダラの動きが一番よかった。飛行機を撮っても「動きがない」と認めてもらえない。トリや昆虫は動きを出しやすいが、とても難しい。今回はたまたまよく撮れた。 (福岡延雄撮影)
【7月例会優秀作】「午後の駐車場」出口博司(広陵町)▽「ワールド」橋本常太郎(奈良市)▽「まだ2回裏」橋本剛(奈良市)▽「流紋」森好央(天理市)▽「村祭り」沼田毱子(奈良市)
【子供の安全】 池田小事件の被害者、本郷優希ちゃんの父親が講演 「『守りたい』という気持ちだけでは守れない」

奈良県警本部で講演する池田小事件の被害者、本郷優希ちゃんの父親
大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で平成13年6月に起きた児童殺傷事件で、長女の本郷優希ちゃん=当時(7)=を失った父、紀宏さん(52)の講演会が奈良市の県警本部で開かれ、約150人が参加した。
犯罪被害者やその家族を支援する「なら被害者支援ネットワーク」の特別講演として開催。紀宏さんは「子どもの安全を守る~悲劇を繰り返さないために」と題し、約1時間講演した。
紀宏さんは事件当時、開放されていた校門から侵入した犯人が、わずか5分ほどの間に8児童の命を奪い、教員を含む15人に重軽傷を負わせた凶行について、「犯人の侵入を許した教室から、先生は犯人と子供を残して教室を飛び出し、通報も避難誘導も不適切だった」と指摘。「事件が突きつけた真実は、『守りたい』という気持ちだけでは守れない、ということ」と語った。
優希ちゃんは教室の黒板の隅に追い詰められ、致命傷を負いながらも廊下へ逃れ、校舎出口へと向かった跡が39㍍にわたって残っていたという。紀宏さんは「『何があっても、決して諦めないで。必ずパパが助けてあげるから』と娘に言っていた自分の無力さに絶望し、罪の意識を持ち続けている」とし、「大人の責任として、高い危機管理意識を持ち、安全で明るい社会作りに向かって歩んでほしい」と訴えた。
なら犯罪被害者支援センターの宮代トシ子理事(75)は「被害者支援は大切だが、新たな加害者を生まない社会づくりも必要。地域と協力しながら地道な取り組みを続けていきたい」と話していた。
【学童野球】 高田イーグルスが初優勝 奈良ジュニアファイターズは惜しくも敗れる

優勝し、胸を張ってグラウンドを行進する高田イーグルスの選手
奈良県内の学童野球107チームが参加した「第16回まほろば学童軟式野球大会」の準決勝、決勝戦が23日、奈良市の柏木球技場であり、決勝では高田イーグルス(高田)が奈良ジュニアファイターズ(奈良)を3―2で破って初優勝した。
序盤から1点を争う好ゲームを展開したが、七回表に1点を追加した高田イーグルスが逃げ切った。
優勝した高田イーグルスの赤松純弥主将(12)は「チーム一丸となって、みんなで勝利をつかんだだけに本当にうれしい」と笑顔で語った。
一方、惜しくも敗れた奈良ジュニアファイターズの松本大輝主将(11)は「最後まであきらめずにやりきれた。これからもみんなの力を合わせて優勝を目指したい」と話していた。
準決勝の結果は次の通り。
奈良ジュニアファイターズ5―4東辰ツインズ▽高田イーグルス4―0やまと




【バンビシャス通信】 B1昇格の大志を抱き 5周年の2017―18シーズンへ
2012年11月23日、奈良で初のbjリーグ公式戦(大阪エヴェッサ対島根スサノオマジック)が開催され、「バンビシャス奈良」というチーム名とロゴを発表した。以降、多くのブースターに支えられ、2017―18シーズンでクラブ設立5周年を迎える。
13年に参入したbjリーグでは3シーズン戦い、16年、B・LEAGUEのB2リーグに加入した。
当初、奈良にプロスポーツチームは「夢物語」という声もあった。だが、参入に向けての活動から7年の月日を経て、夢は現実となった。
目下の目標はもちろん強豪ひしめくB1昇格だ。B1へ昇格するには、5000人規模のアリーナが条件となるB1ライセンスの獲得と、B2の18チーム中上位4チームに勝ち残り、プレーオフで勝利しないといけない。
チーム名は、「大志を抱け」の意味である〈Be ambitious〉と〈バンビ〉をかけてある。フェリークス・ザルテン作の童話「バンビ」で、子鹿のバンビは森の中でさまざまな困難に打ち勝ち、ほかの動物から尊敬を集める森の王のような存在へと成長していく。バンビシャスもバンビのように困難に打ち勝ち、バスケットボール界の王のような存在にきっとなる。
「バンビよ、大志を抱け!」のチーム名の由来に立ちかえり、奈良を愛するすべての方とともにB1昇格という大志を抱き、5周年を戦う。 (バンビシャス広報 和田真智子)

復刻版のユニホームを披露する本多純平選手(左)と小松秀平選手
選手とともにポスター撮影 30日(日)午前9時すぎから、選手が奈良公園春日野園地(奈良市雑司町)で新シーズンのポスター撮影をする。この撮影にエキストラとして参加してくれるブースターを募集している。詳細、申し込みは、バンビシャス奈良のHP「イベント情報」で。
【あっ、これ作ろ!】 乾焼蝦仁(エビチリ) 夏バテをぶっ飛ばせ! セロリとトマトでヘルシーに
毎日暑く、台所に立つのもしんどい季節になりました。でも、食欲がなくなる時季こそ、しっかり食べて栄養を取りたいもの。野菜をたっぷり使い、塩分も控えめで幅広い年代に人気の「中国菜館 桂花(けいか)」のオーナーシェフ、小倉聡さん(59)に油通しをしなくてもおいしい「乾焼蝦仁(エビチリ)」のレシピを教えてもらいました。
「セロリがエビとトマトを引き立てます。豆板醤を入れなければ、小さな子供でも食べられますよ」と小倉さん。本場中国では酒醸を使うそうですが、今回はノンアルコールタイプの甘酒「甘糀(あまこうじ)」を使います。甘糀は砂糖が入っていない物がオススメだそう。エビの下処理をしっかりすることで臭みも無くなります。殻を炒めることでエビの香りもうまみもアップ。殻を剥くのが一手間ですが、その分おいしく仕上がるので、頑張りましょう! (朋)
【材料】(4人分)
エビチリソース(缶詰のカットトマト100㌘、ケチャップ100㌘、甘糀40㌘、梅酒15㍉㍑、紹興酒30㍉㍑を合わせる。梅酒と紹興酒は日本酒でも可)、エビ(大きめの殻付き無頭)12尾、ブロッコリー4切れ(40㌘)、白ネギ40㌘、セロリ(玉ねぎでも可)60㌘、ニンニク少々、ショウガ少々、豆板醤小さじ1、鶏ガラスープ50㍉㍑、かたくり粉、油、塩、コショウ、紹興酒、砂糖、オイスターソース、ラー油、酢各適量=写真❶

❶
【作り方】
① エビの殻を剥く(尻尾の根元に指を入れ、回しながら剥き、最後に尻尾の殻を引っ張ると剥きやすい)
② ①で剥いた殻をキッチンペーパーに包み、水気を切る
③ 剥いたエビは塩少々、かたくり粉小さじ1、水でもみ洗いし=写真❷、水が軽く透明になるまで洗い流す

❷
④ ③のエビの背中側に切り込みを入れ、背わたがあれば取り除き、塩、コショウ、紹興酒をまんべんなくかかるよう適量振り掛け、大さじ1ほどのかたくり粉をまぶしておく
⑤ セロリ、白ネギ、ショウガ、ニンニクをそれぞれミジン切りにしておく。ブロッコリーは食べやすい大きさに切り、砂糖、塩、油を少し入れ、軽く下茹でする
⑥ フライパンに油を入れ、ニンニク、セロリを弱火で炒め、紹興酒を少し振り、中火で炒める。エビチリソースの材料と鶏ガラスープを加え約10分弱火で煮込む。塩、コショウ、オイスターソース、酢で味を調える
⑦ ⑥とは別のフライパンに油大さじ2を入れ、中火で②のエビの殻を炒める=写真❸。赤くなってから約1分間炒

❸
め、殻だけ取り出し、油にエビのうまみと香りを移す
⑧ ⑦のフライパンに油大さじ1を加え、弱火でショウガと豆板醤小さじ1(辛さの好みで量は調整)を炒める。香りが出てきたら中火で④のエビを入れて紹興酒を少し振り、赤くなるまで炒める
⑨ ⑧に⑥のソースを加えて沸かし、白ネギを入れ、味見をする。甘みを足したいときは砂糖を、酸味を足したいときは酢を、辛みを足したいときはラー油を入れる
⑩ 皿に盛り付け⑤のブロッコリーを添えて出来上がり=写真❹

❹
【ワンポイト】
★ カットトマトはイタリア産でOK
★ エビの他にイカや鶏肉でも合います
★ エビに火を通しすぎないことが一番のポイントです
〈中国菜館 桂花〉 本格中華がリーズナブルに味わえると人気。ランチは午前11時、ディナーは午後5時から。人気のランチコースは季節ごとに内容が変わり、ホームページ(http://www.c-keika.com/)で紹介。中華を自宅でも気軽に作れるよう、店舗近くで料理教室「スタジオ桂花」(中国料理・お菓子)も開催。火曜定休。(☎0743・79・0013)
【鹿角抄(コラム)】 災害取材に思うこと 九州豪雨災害の現場で

行方不明となっている男性の捜索をする自衛隊員=11日午後、福岡県朝倉市(志儀駒貴撮影)
11日朝、九州北部を襲った記録的豪雨で発生した災害を取材するべく、福岡県へと向かった。3年前の広島市の土砂災害、昨年の熊本地震に続き、被災地での現場取材は今回で3カ所目となる。
雨具、長靴、携帯電話の電池式充電器…。前日夜、迷うことなく次々と必要な道具をかばんに詰め込む自分に、われながら「手慣れたもんだな」と思った。取材相手のことを考えると、決して誇らしい気持ちにはなれなかったが。
新幹線で博多駅に到着後、レンタカーで福岡県朝倉市へ。道中、晴天に恵まれることもあれば、いきなり前が見えなくなるほどのゲリラ豪雨にも遭遇した。以前経験した2カ所でも、発災後に不安定な天気が続き、被災者が一層の不安を募らせることはしばしばあった。被災地は、得てしてこういう状況に陥るものなのだろうか―。そう思うと、ハンドルを握る手に力が入った。
現場から最寄りの杷木インターチェンジで下り、数分ほど車を走らせると、凄惨な様子が一気に目に飛び込んできた。土砂に巻き込まれた家の瓦やがれき、泥だらけでぺしゃんこになった車。そして、被災地特有の鼻に突き刺さるような臭いだ。
行方不明者が多数いる杷木地区では、泥だらけになりながら自衛隊や消防隊員が捜索活動にあたり、祈るようなまなざしでその様子を見守る家族らがいた。自宅に侵入した土砂を清掃しようとスコップを持った住民も、どこから手を付ければよいのか分からぬまま、呆然と立ち尽くしていた。
山から土砂が流出し、川が氾濫した現場の様子を見て回るなか、ある印象を受けた。どことなく感じる街の「田舎っぽさ」が、奈良に少し似ている気がした。
記者が見た悲惨な光景を、このコラムで100%表現できているという自信は、正直にいえばない。だが、報道の本来の目的をあえて言うと、「遠く離れた九州で起こったこと」とは、決して捉えてほしくない。
「いつか自分の身にも降りかかるかもしれない」。そう思って、その〝もしかしたら〟にぜひ備えてほしい。自分や大切な人の命を守るためにも。
(森西勇太)
【やまと人巡り】 「ファンキーでロック!」 商店街の名物〝ウグイス坊主〟、玉井康道さん
「まいど~、ありがとうさんでございます~」。柳町商店街(大和郡山市)のスピーカーから鳴り響くコテコテの関西弁。声の主は創業115年を超える老舗「玉井時計店」4代目店主の玉井康道さん(65)だ。
6年前、遠のく客足を呼び戻そうと、商店街の全店舗が毎月1回、軒先に目玉商品を並べる「柳の市」を企画、その告知放送として始めた。放送が始まると、「ファンキーでロック!」と話題になり、正体を知る人たちがその風貌から、ウグイス嬢ならぬ〝ウグイス坊主〟と呼び始めた。
本業多忙のため、一度、百貨店の館内放送の経験がある女性を雇ったが、「品が良すぎる」との声が多数寄せられ、3カ月でお役が舞い戻った。
4年務めた商店街協同組合の理事長を昨年引退したが、ウグイス坊主は今も継続中。「引退とともにお役御免とはならなかった」と苦笑いするが、反響はうれしい。「これからも楽しい放送を続けたい」と笑顔を見せた。
(浜川太一)
【やまと人巡り】 本の魅力で人と人をつなぎたい 生駒市図書館長、向田真理子さん
「向田邦子さんの親戚ですか?」。昭和61年に司書として生駒市に入庁した向田真理子さん(54)が、これまで何度も尋ねられた質問だ。直接の関係はないが、祖父の出身地は「向田」のルーツがある石川県。向田邦子の父・敏雄の母も同県出身で、好きな作家との遠い縁を「ひょっとしたら…」と夢想する。
大阪市出身。小説を中心に、週5~6冊を読む大の本好きだ。「棚に並ぶ本を眺めているだけで幸せ」と話すほど、本への愛情は惜しみなく、「司書はまさに天職です」と言い切る。
先日、「夫の病気について知りたい」と来館した女性に、関連本を案内する機会があった。「図書館は楽しい読書の場であると同時に、知識を切実に求められる場でもあると痛感した」と話す。
館長に就任し、今年で5年。6月から閉館後の図書館に市民が集い語らう新しい企画も始めた。「自分の人生だけでは叶わない経験を得られるのが本の魅力。本を介して、人と人をつなげられたらうれしい」 (浜川太一)
【学童野球】 ほっかほっか亭カップの抽選会 選手宣誓は「あすか野ファイターズ」の橋本晴主将
「第58回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第41回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟、産経新聞社主催)の組み合わせ抽選会が16日、橿原市の市中央公民館で開かれ、出場する各地区代表の33チームの対戦相手が決まった。大会は29、30の両日と8月5日の計3日間の予定で、同市の橿原運動公園野球場などで行われる。
抽選会には各チームの監督、主将が出席。主将が緊張した面持ちで抽選くじを引き、大きな声で番号を読み上げた。
抽選で選手宣誓に決まったあすか野ファイターズの橋本晴(せい)君(11)は「大きな声でハキハキと選手宣誓したい。とにかく頑張ります」と話していた。
大会はトーナメント方式で実施され、優勝、準優勝チームは9月23、24の両日に大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。



【学童野球】 まほろば学童軟式野球大会が開幕 「あきらめずプレー」と安倍フレンズ主将の福岡君宣誓

力強く選手宣誓する安倍フレンズの福岡碧玖主将
県内の学童野球107チームが参加する「第16回まほろば学童軟式野球大会」の開会式が15日夕、広陵町の県第2浄化センタースポーツ広場であった。試合は16日以降に県内各地で開催され、順調に進めば決勝は23日に奈良市の柏木球技場で行われる。
猛暑を避け、午後5時半に始まった開会式だが気温は30度を超えた。それでも選手は元気いっぱいに入場行進。詰めかけたスタンドの保護者らはタオルで汗をぬぐいながらも大きな拍手で迎えていた。
各チームを代表して安倍フレンズ主将の福岡碧玖(りく)君(12)が選手宣誓。指導者や家族への感謝を述べた上で、「最後の一球まであきらめず、全力でプレーします」と大きな声で誓った。
【奈良の妖怪】 「カブリモノ展」 奈良県立図書情報館で作品展

妖怪のカブリモノを披露するチャッピー岡本さん
奈良を拠点に活動しているカブリモノ作家、チャッピー岡本さん(50)と奈良芸術短期大学デザインコースの学生らが制作したカブリモノを披露する「奈良の妖怪カブリモノ展」が、県立図書情報館(奈良市)で開かれている。上北山村に伝わる「一本だたら」など妖怪のカブリモノを展示している。23日まで。
チャッピー岡本さんは「カブリモノでみんなをハッピーに」と創作活動に取り組んでおり、「シカバイザー」などで知られる。同館では毎年、作品を披露している。
今回は妖怪のカブリモノを中心に約40点を展示。河合町の「砂かけ婆」や野迫川村の「ガタロ」、奈良市の「じゃんじゃん火」などの作品を並べた。「一本だたら」は羽をつけ飛ぶようなイメージに仕上げたという。チャッピー岡本さんは「奈良は妖怪の話が多くあり、現代の感覚でデザインした」と話している。
18日は休館。また、土日曜、祝日の午後1時半からと同3時半からはオリジナルのカブリモノを作る「カブリモノ変心塾」が開かれる。定員は各回30人。参加費は千円。要予約で、申し込みは同館ホームページのフォームか来館、FAX、電話で。問い合わせは図書情報館(☎0742・34・2111)。
【鹿角抄(コラム)】 仲川氏が僅差で勝利 午後の猛烈な雷雨は〝神風〟だったのか

激戦を制し、支持者から花束を受け取る仲川氏(左)
任期満了に伴う奈良市長選は、現職の仲川げん氏(41)が投票総数の約4割にあたる6万1934票を獲得、元生駒市長の山下真氏(49)との大激戦を制し、3選を果たした。2022票という僅差の勝利で、仲川氏がバンザイしたのは開票開始から約4時間半後の10日午前2時過ぎだった。
仲川氏のこれまでの選挙戦をたどると、実に波瀾万丈で面白い。初当選した平成21年は当時の民主党の推薦を受けた無名の新人で、行政経験ゼロ。だが当時は民主旋風が吹いており、「風に乗った」(仲川氏)初当選だった。
2期目の25年は、戦後最多となる7人が乱立。仲川氏の得票は5万5154票と投票総数の約3割にとどまったが、保守系が3人も乱立したことで批判票が分散。〝漁夫の利〟を得た格好で再選を果たした。
そして、3期目の今回。仲川氏は当選確実の報に、集まった支持者と握手を交わしたが、「これまでで1番厳しい選挙だった」と、支持者との万歳三唱では1人、頭を深々と下げ続けた。実際、投開票が行われた9日に飛び交った情報は、ぎりぎりまで「山下氏やや優勢」だったからだ。
この日、仲川氏の陣営幹部は「投票率が高ければ、負ける可能性が高い」と、悲観的な様子だった。一方の山下陣営には「僅差だが優勢」と自信が。「これはやっぱり山下氏優勢かなあ」と思っていた午後3時すぎ、奈良市を猛烈な雷雨が襲った。
市中心部で雨が降り続いたのは2、3時間。だが、県内では停電する地域もあるなど、かなり激しかった。あの雨に、投票所に足を運ぶのを止めた市民もいただろう。ふたを開けてみれば、投票率は前回より9・05㌽低い51・01%にとどまった。あの雨は仲川陣営にとっての〝神風〟だったのかもしれない。
だが、薄氷の勝利は現市政を「刷新してほしい」という市民が少なからずいたことを証明している。仲川氏は政策推進の過程で「市民との対話が不足している」と選挙戦でも批判を浴びた。何が9万票超の〝不支持〟に繋がったのか。そこを真剣に考え、選挙で市民に約束した改革を進めてほしいと思う。
(神田啓晴)
【あっ、これ食べたい!】 ナポリのピザ窯で本場の味を 「トラットリア ラ クロチェッタ」

奈良市中町の「トラットリア ラ クロチェッタ」。イタリアからマリオアクント社のナポリピザ窯を取り寄せ、5月にリニューアルオープンした。
日替わりで5~6種類から選べるピザは、ピッツァイオーロ(ピザ職人)の原田晃輔さん(31)が空気をたっぷり含ませながら作った軽い食感の生地。「特に『水牛モッツァレラ』は、ジューシーで相性抜群、オススメ」という。伊・カプート社の小麦を使うなど、こだわりもたっぷりで、「クロチェッタらしく、ジビエを使ったピザもこれから作っていきたい」と原田さん。
取材日の前菜は、ピザ窯で焼いた甘みがある新玉ネギやヤングコーンに、暑い日にもさっぱり食べやすいアマゴのカルピオーネ。都祁村産鹿肉のパテの下には、一緒に食べたい日野菜のピクルスなど、10種類ほどの料理が盛りだくさんで、どれから食べようかと迷ってしまう。
「小さいお子さんも大歓迎。子供用の料理も用意できますよ」と店長兼シェフの佐賀拓也さん(31)はPR。家族で楽しめるイタリアン、お薦めです。 (朋)
【住所】奈良市中町313―3
【連絡先】☎0742・51・5660
【ホームページ】http://crocetta.nara.jp/
【営業時間】午前11時半~午後2時半(ラストオーダー)と午後6時~10時(ラストオーダー)
【定休日】月曜日 ※7月24日~27日は臨時休業
【メニュー】ランチはPranzo A(1480円)、Pranzo B(1980円)、Pranzo C spesialita(3890円)など
ディナーはCena deigiorno(5千円)、Cena Spesialita(8千円)など ※全て税別


































