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御杖村でハンゲショウの「白い絨毯」 見頃

白く色づいたハンゲショウが一面に広がる御杖村の「岡田の谷」(同村提供)

 御杖村神末地区の谷間で、県の準絶滅危惧種に指定されているハンゲショウが約3千平方㍍にわたって群生し、白い絨毯を一面に敷き詰めたような壮観な光景を見ることができる。
 ハンゲショウはドクダミ科の植物。夏至から11日目の「半夏生」(7月2日ごろ)の時期に、花粉を運ぶ昆虫が好む白色に変色するとされる。葉の一部だけが色づくことから「半化粧」と呼ばれるようになったという説も。
 神末地区にある「岡田の谷」は全国的にも珍しいハンゲショウの群生地。白と緑のコントラストが鮮やかで、暑い夏に一服の涼を求めて多くの観光客が訪れている。
 見頃は今月下旬ごろまで。問い合わせは村むらづくり振興課(0745・95・2001)。

河合町で小学生10人、熱中症で搬送

 19日午前11時40分ごろ、河合町の町立河合第二小学校で児童計10人が熱中症とみられる症状を訴え、救急搬送された。
 県広域消防組合や同小によると、搬送されたのは5、6年生の男女で、うち6年生の女子児童1人が入院した。命に別条はないとみられる。ほかの9人は軽症という。
 児童らは空き教室の掃除などをしているうちに不調を訴えたという。

【西日本豪雨】大和郡山の不明男性と確認 大和川で18日発見の遺体

 奈良県などは19日、三郷町の大和川で18日に見つかった遺体について、西日本豪雨で行方不明になっていた大和郡山市の農業の男性(66)と確認されたと発表した。県警が歯形から身元を特定した。
 県警などによると、男性は6日午前5時ごろ、妻に「田んぼを見に行く」と告げて出かけたまま戻らず、奈良市大和田町の水路付近で男性が乗っていたとみられるバイクが見つかった。
 遺体は18日午前9時15分ごろ、奈良市の水路から約15キロ下流の大和川に浮いているのを電車の乗客が発見し、通報を受けた西和署員が引き揚げた。
 男性は増水した水路に流されたとみられ、司法解剖の結果、死因は溺死だった。
 男性を知る50代の男性は「責任感が強く人望の厚い人だった。奇跡が起こってくれたらという気持ちだったが、家族のことを考えれば、せめて見つかってくれて良かったと思う」と話した。
 男性と子供のころから親交があったという男性(74)は「行方不明になったときはみんなで田んぼの周りに捜索に行った。心の中にスコンと穴が空いている」とうなだれた。

【あっ、これ食べたい!】暑い夏、「本わらび餅」で涼感にひたる

見た目にも清涼感が感じられる

 暑さが厳しい今の時期、橿原市の「あすか菓匠 壽堂」(橿原市)では夏にぴったりの「本わらび餅」が人気だ。きなこと砂糖の配合は、代表の徳田祐二さん(43)が父の孝陽さん(77)から引き継いだレシピを守っている。
 「珈琲わらび」はコーヒーの香りと本わらび餅の食感が抜群だが、コーヒーフレッシュをかけるとまろやかになる。「残すものは残しつつ、時代に合った商品を作っていきたい」と徳田さんは言う。
 本葛を使い、笹で巻いた「葛まんじゅう」は清涼感のある香りがほんのりと漂う。「マンゴー葛玉」はぷるぷるとした食感がユニークで、口の中いっぱいにマンゴーの甘さが広がる。
 「いろいろな人に食べてもらいたいので」(徳田さん)と、素材の良さの割に価格設定が抑えられているのがうれしい。冷やしすぎると食感や風味が損なわれるそうで、冷蔵庫で30分ほど冷やしてからいただくのがお薦めの食べ方です。(朋)

【住所】橿原市葛本町752―22
【連絡先】0744・24・9630
【ホームページ】http://kotobukidou.wix.com/home
【営業時間】午前9時~午後7時
【定休日】火曜
【メニュー】本わらび餅(500円)▷珈琲わらび(220円)▷葛まんじゅう(110円)▷マンゴー葛玉(110円)▷わらびまんじゅう(110円)▷あじさい餅(110円)▷上生菓子(180円)など
※全て税別
【特典】「あっ、これ食べたい!」の19日付紙面の切り抜きを持参すると、本わらび餅500円が480円に。8月16日まで。

【鹿角抄】W杯熱狂の陰、異例のPK戦やり直し 囁かれた「思惑」

 世界中を熱狂の渦に巻き込んだサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会は、フランスの優勝で幕を閉じた。白熱した好ゲームが相次ぎ、夜更かししてテレビ観戦したファンも多いのではないか。4年に1度の祭典が盛り上がる一方、国内のサッカー界に目を転じればある珍事が起こっていた。
 6月6日にあった天皇杯全日本選手権2回戦。奈良クラブはPK戦の末、J1名古屋グランパスを破る番狂わせを起こす。だがその後、主審の競技規則適用ミスが発覚。PK戦のやり直しという前代未聞の事態になったのは既報の通りだ。
先月28日、異例のやりなおしとなったPK戦を名古屋市内で取材した。PK戦のみにもかかわらず、スタンドには2千人を超える観客が詰めかけ、奈良からはるばる駆けつけた熱心なサポーターの姿もあった。
 再戦の結果、奈良クラブは6―7で敗れ、一度手にしたはずの勝利は幻に。選手には釈然としない思いもあったはずだが、向慎一主将は「今回の一件に関しては誰も悪くないと思う。競技規則は審判だけでなく選手も理解しておくべきで、あの場で僕らもおかしいと声を上げるべきだった」と潔かった。
 くしくも同日夜、日本は決勝トーナメント進出を懸け、1次リーグ最終戦のポーランド戦に臨むことになっていた。PK戦やり直しの日程について、日本協会は「両チームのスケジュールを考慮した」と説明したが、奈良クラブのあるサポーターは「失態が目立たないようにこの日を選んだのではないか。そう思わざるを得ない」と不信感を募らせる。さらに「(一定期間の活動停止処分となった)審判に責任を押しつけただけで、組織としては責任が果たされていないように感じる」と憤った。
 どんな競技にも判定ミスは起こりうる。日程の設定に関し、協会側の「思惑」があったかどうかは定かでないが、再発防止に向けてまずはルールの周知を徹底すべきだと思う。(藤木祥平)

【バンビシャス通信】新加入のポイントガードに注目 まもなく新シーズン

前村雄大選手©TOCHIGI BREX

横江豊選手

今月10日に新たに2選手の加入が決まりました。これで新加入の選手は計5人となり、今季もチームでプレーする4人を加えた日本人選手が出そろいました。
今季のチーム編成で重要視したポイントは、「機動力」です。昨季後半からチームを指揮する石橋晴行アソシエイトヘッドコーチはディフェンス重視で、前線から激しいプレッシャーをかけられる選手らが招集されました。
新戦力の注目選手は、チームの司令塔となるポイントガードの役割を担う前村雄大、横江豊両選手です。2人は昨季までB1リーグに在籍していました。
前村選手は、日本人で唯一NBA(米プロバスケットボール)でのプレー経験がある田臥勇太選手がいる栃木ブレックスで3シーズンを過ごし、Bリーグ初年度のチャンピオンにも輝きました。こうした経験をチームに浸透させてくれることにも期待が寄せられています。スピードに乗ったドリブルと、身長176センチながらダンクシュートを放つ高い身体能力を誇ります。
滋賀レイクスターズに7シーズン半在籍した横江選手も、激しいディフェンスとスピードを生かしたプレーが魅力です。
新シーズンを前にホームでの初陣は9月1日、天理市立総合体育館で京都ハンナリーズ(B1)とのプレシーズンゲームです。2018―19シーズンの全日程も発表され、期待は高まっています。
◇
ホームゲーム開幕戦は、9月29日(土)午後6時、30日(日)午後2時、ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)に香川ファイブアローズを迎えます。(バンビシャス広報 和田真智子)

【警察学校体験ルポ】5・5キロの盾持ちランニング 腕が震えた

険しい表情で盾をかまえる前原彩希記者。剣道で鍛えた筋力には自信があったが…

現場対応訓練で、容疑者役の教官(手前)に職務質問をする県警察学校の生徒ら=奈良市の県警察学校

市民の安全を守るため、日夜職務に邁進し、ときには危険な任務にもあたる警察官。彼らはどのようにして捜査に必要な知識や技能を身につけているのか。社会人になって3カ月の新人記者がその現場を知るべく、県警が報道機関向けに実施した県警察学校(奈良市)への「体験入校」に参加した。
午前8時半に集合し、1限目の部屋に移動すると、そこには精悍な顔つきの新人警察官たちが、背筋をただして並んでいた。
同校には、大卒で6カ月間、短大・高卒で10カ月間入校する初任科生82人(男性64人、女性18人)と、警察署で職場実習を終えた初任補修科生35人が在校し、厳しい規律のもとで寮生活を送っている。
体験入校は、事件発生から被害者聴取、容疑者逮捕までをロールプレーイング形式で学ぶ「現場対応訓練」で幕を開けた。スーパーで窃盗(万引)事件が発生したとの想定で、私は初任補修科生とともに、逃走中の男女2人に職務質問する「検索班」に配属された。
「ちょっといいですか」と声をかけて女を呼び止める。だが、二の句が継げない。「あのスーパーで窃盗事件があったのですが」。そう切り出していいのかも分からない。何も知らない振りをしている女に、逮捕の決め手となる「犯人しか知り得ない事実」をうっかりこちらから言ってしまわないか、不安になったのだ。情けないことに何も質問できないまま、持ち物検査を手伝うだけになってしまった。先に自供した男の話との矛盾を突き、女を自白に追い込む初任補修科生の姿が頼もしく見えた。
被害者への事情聴取ならば記者としての経験が少しは生かせるかもしれないと思ったが、職務質問には取材とは異なる会話術が必要なのだと感じた。
× × ×
警察官としての心構えや市民との関わりについて意見発表する「職務倫理教養」を終えた後、昼食を挟んで、最後が「警備実施訓練」だ。重さ約5・5キロジュラルミン製の盾を持ち、1周約200メートルのグラウンドを3周ランニングする。軽々とこなす初任補修科生とは対照的に、私も含め一緒に参加した記者たちは1周目で早々に息が上がった。
走り終えると、教官が投げるボールや水の入ったペットボトルを盾で防ぐ訓練が始まる。悲鳴をあげながら必死で盾を構えた。中高6年間剣道で鍛え、筋力には自信があったが、訓練を終えて盾を下ろすと、ずっと力を込めていた手が小刻みに震えていた。
ここで体験入校は終了だが、初任補修科生は再びグラウンドを走り始めた。「まさかこれからが本番ですか」と尋ねると、教官がにやり。体力の差を思い知らされた。
警察学校では他にも法律や鑑識、逮捕術などさまざまな学習や訓練が行われる。初任補修科生の梅本花蓮さん(20)は「同期がいるから『1人じゃない』と思って乗り切れる。苦しんでいる人の気持ちに寄り添う、優しい警察官になりたい」と話してくれた。
信念を持って、厳しい訓練に耐えた警察官が身近にいてくれるからこそ、私たちが安心して暮らせるのだと実感した1日だった。 (前原彩希)

【小・中学校囲碁団体戦】奈良代表の川西小・式下中、全国大会へ集中

全国大会に向け、真剣なまなざしで練習する小中学生ら=川西町

「第15回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦」(日本棋院、産経新聞社主催)の全国大会が29、30の両日、日本棋院東京本院で開かれる。県代表として出場する川西町立川西小学校、川西町三宅町式下中学校組合立式下中学校のメンバーは、晴れの舞台に向けて真剣な表情で練習に励んでいる。
先月17日、奈良市の中部公民館で開かれた県大会。小学校の部は川西小のほかに参加チームがなく、不戦勝で7年連続優勝が決まった。3チームがしのぎを削った中学生の部は、式下中が智弁学園中を3―0、平群町立平群中を2―1で破り、2年ぶり3度目の頂点に立った。
両チームのメンバーは全員、川西町の結崎南団地子供囲碁教室に所属。週に2回、団地の公民館に集まって腕を磨く。現在は地元のアマチュア棋士、斎藤和行さん(81)らの指導を受けながら、普段以上に集中して練習を重ねている。
川西小の張凱鑫主将はプロ棋士を目指しているといい、「県大会では練習してきた成果を出せてうれしかった」と笑みを浮かべた。もっとも、同小は6年連続でブロック予選で姿を消しているとあって「全国大会では決勝トーナメント進出を目指す」と気合十分。式下中の吉岡大輝主将は「県大会の最後の試合では自分だけが負けてしまった。全国大会では悔いのない試合をしたい」と誓った。

奈良初のワイン醸造所を 「奈良ワイン」代表は元銀行マン

「奈良ワイン」代表の木谷一登さんが初めて手がけたワイン「雁多尾畑スパークリング2017」(提供写真)

「清酒発祥の地」を掲げる奈良ではなじみのない、〝純県産ワイン〟を世に出そうと奮闘している青年がいる。「奈良ワイン」代表の木谷一登さん(28)=香芝市。銀行員という安定した職をなげうって4年。県内初となるワイン醸造所の設立を目指し、現在はブドウ畑の整備に余念がない。「奈良で生まれたブドウを奈良でワインにしたい」。壮大な夢の実現に向け、汗をかく毎日だ。
天理市にある木谷さんのブドウ畑。たった一人で一本一本、急斜面に苗木を植えていく。約3500平方㍍の敷地を考えれば、気の遠くなるような作業だ。「暑い日は辛いけれど、ブドウが成長していくのを考えると楽しみ。友人が手伝いに来てくれることもあるんです」。重労働にも表情は明るい。
ワイン専用のブドウ農家として独立したのは今年1月。耕作放棄地だった畑を開墾し、手間暇かけて整備した。水はけが良い、まとまった土地を探すのに苦労したが、天理市のほか奈良市と橿原市に畑を借り、早期に収穫できる「ビジュノワール」や、甘くてジューシーな「モンドブリエ」などの品種を植えている。
香芝市に生まれ、県立畝傍高校から京都大総合人間学部に進学。同大学院を修了後は地方銀行に就職し、個人ローンや住宅ローンを担当していた。もともとワイン好きだったという事情も手伝い、取引先のカタシモワイナリー(大阪府柏原市)の見学会に参加。それが人生の転機となった。
「自分の裁量と責任で納得した商品を販売できる。そこにワイン造りの魅力を感じた」と一念発起。入行して1年9カ月で下した決断だった。
「わざわざ不安定な道に進まなくても…」「銀行で出世することを期待していたのに」|。同僚からの声が耳に入ったが、当時の上司は違った。「木谷君が夢を追いかけてくれるのはうれしい」。再出発する部下の背中を押すばかりか、カタシモワイナリーに研修を受けられるよう掛け合ってくれたという。
平成28年から研修をスタート。1年目はブドウの剪定、管理、収穫に始まり、醸造所での圧搾、発酵に至るまでワイン造りの基礎を学んだ。柏原市の畑で自らが栽培、醸造を一貫して手がけた初めてのワイン「雁多尾畑スパークリング2017」が昨秋に完成。「量が少なく、冷えすぎて発酵に時間がかかってしまったけれど、おいしくできました」という自画自賛の241本は「辛口で食前酒に最適」「苦みがあり、食事にも合う」と評判を呼び、瞬く間に完売した。

「奈良で生まれたブドウを奈良でワインに」と意気込む木谷一登さん=天理市

県内で栽培しているブドウは来年8月ごろから順次、収穫を始める予定。4年後には県内初のワイナリーを設立し、〝純県産ワイン〟の生産を目指すという。
「ワイン造りは自己表現。アート(芸術)、クラフト(技術)、サイエンス(科学)の3つの要素を備えたところにやりがいがある。愛着のある奈良にワイナリーを作り、奈良の魅力向上にも寄与したい」
2月に結婚したパティシエの妻、佳奈子さん(30)のサポートを得ながら、独自のワイン造りを追究する。(竹谷朋美)

【あっ、これ食べたい!】パフェとカクテル、ノンアルも

 
 近鉄大和西大寺駅北口から、徒歩7分ほどの立地にあるカフェ「Sweets café&bar 2.es」。カクテルのラインアップは約100種類。女性好みのフルーツ系リキュールを多く取りそろえ、おつまみ以外にケーキやパフェなどのスイーツも楽しめる。
 店長の杉岡美知さん(25)は「女性が夜に1人でも入りやすいお店を作りたかった」と話す。人気の「月替わりパフェ」は旬のフルーツが存分に味わえる。今月の主役は桃。レモンムースのほどよい酸味が、桃のジューシーな甘さを引き立て、桃のグラニテ(氷菓)やスポンジも入っている。
 お酒の苦手な人にお薦めしたいのがノンアルコールカクテル。パフェとの相性は抜群だ。グレープフルーツジュースで作る「ノンアルチャイナブルー」は青と白の2層で見た目にも涼しく、暑い日にはピッタリ。定番パフェの「ベリーパフェ」は、かわいい猫のクッキーが飾られていて、SNS映えしそうです。(朋)

曽爾村の米焼酎「鎧」完成 8月4日から先行販売、予約受付中

完成した米焼酎「鎧」。先行販売の予約を受け付けている

 曽爾村の農事組合法人「ゆめの里かずら」が仕込みを進めていた、村のブランド米を使った初の米焼酎「鎧(yoroi)」が完成した。手作りの優しさと米の甘みが感じられる焼酎は、8月4日から先行販売(300本限定)予定で、現在予約を受け付けている。
 同法人は村のブランド米「曽爾米」を使った特産品を作ろうと、平成28年8月に同村葛地区の有志が設立した。今年2月にようやく酒造免許を取得。空き倉庫を改築した〝日本一小さな焼酎蒸留所〟で、3月から仕込みを始めていた。
同法人の穐西善和理事長(68)によると、大がかりな設備はなく、温度管理は人の手で行うため、季節に応じて風味に幅が生じるという。だが、それもまた村の味。「お客さんの反応が楽しみ」(穐西さん)と話す。まだ試飲していないという同法人の藤田亨理事(65)は、「自分の子供以上に手をかけて育てた自信作」と期待。小西利晴理事(65)も「誰も酒造りの経験がなく大変だった。早く飲んでみたい」と話していた。
 「鎧」(720㍉㍑)はアルコール度数25度。パッケージには、その名の由来となった村のシンボル「鎧岳」を描いた。年間約6600本を製造する予定。
 先行販売はシリアルナンバーと化粧箱が付いて2千円。蒸留所直売となっている。9月3日からは蒸留所のほか、村内の酒販売店でも1本1500円で購入できる。問い合わせはゆめの里かずら(0745・96・2315)。

「ゆめの里かずら」の(左から)藤田亨さん、穐西善和さん、小西利晴さん=曽爾村

思いよ届け!「甲子園ケーキ」 最後の夏に懸ける長男にエール

甲子園球場をモチーフにしたケーキを披露する松本友美さん=葛城市

葛城市笛吹の洋菓子店「ケーキハウス アドレ」のオーナーパティシエ、松本友美さんが、甲子園球場をモチーフにした特製ケーキ「球児の夢の舞台」を作った。病と闘いながら最後の夏に懸ける高校球児の長男、悠吾さん(18)にエールを送る力作で、「チームが晴れの舞台を踏めるように」との願いを詰め込んだ。
悠吾さんは生後まもなく、頭の骨が十分に発達しない「頭蓋骨形成不全」と診断され、3歳までに4度の手術を繰り返した。晴れて小学校に入学した際は、医師から「ここまで生きられたのは奇跡」と驚かれたという。
小学2年で野球を始めたが、長距離を走ると呼吸が苦しくなるなどの影響も。そうした困難を乗り越えてプレーを続け、一般入試で強豪の延岡学園(宮崎県)に入学。今春の選抜大会では、ノッカーの補助として憧れの甲子園の土を踏んだ。現在3年生で、甲子園を目指すのはこの夏が最後になる。
直径21センチのホールケーキを甲子園のグラウンドに見立て、土はココアパウダー、外野の芝は抹茶のスポンジで表現。色づけしたホワイトチョコであしらったバックスクリーンや深紅の大優勝旗、イチゴとクリームで作ったボールを飾っている。台座となるケーキは33センチ四方。そこに全国56地区の名前入りカードを差している。
延岡学園は12日に宮崎大会の初戦に臨む。チームで打撃投手を務める悠吾さんは、無料通信アプリ「LINE」で「みんなの役に立ちたい」と意気込んでいるという。松本さんは「宮崎まで届けることはできませんが、ケーキを食べながら延岡学園を応援し、その写真を(悠吾さんに)届けたい」と話している。
サイズやデザインは相談に応じ、予約販売も受け付けている。問い合わせは、ケーキハウス アドレ(☎0745・62・7700、不定休)。

【鹿角抄】映画がもたらすのは経済効果だけ?

 奈良市出身の映画監督、河瀬直美さんの最新作「Vision」が先月公開された。主演を努めたのはフランスの名女優ジュリエット・ビノシュさんと、「あん」や「光」といった河瀬作品に出演した俳優、永瀬正敏さん。キャストにはほかにも多数の有名俳優が名を連ね、公開前から高い期待を集めていた。
 作品は全編、吉野町を中心とする県内で撮影。フランス人エッセイストと吉野の森を守る「山守」が心を通わせていく様子を、吉野の深い山々とともに壮大かつ神秘的に描いていた。不思議な世界観の中に、運命や愛、死と再生を感じる作品だった。
 地元住民と密に連携し、撮影を進める手法が〝河瀬流〟だ。今作で大きな役割を果たしたのは、山守の職務を江戸時代から先祖代々受け継ぎ、永瀬さんへの技術指導を担った中井章太さん(48)。「林業は衰退していく一方。映画を通じ、吉野の良さだけでなく、林業の良さ、日本の山の多様性などをたくさんの人に感じてもらえると期待している」。そう語る表情が印象的だった。
 作品はパリで今月開幕する日本博「ジャポニスム2018」の公式オープニング事業として、インターナショナルプレミア上映される。多くの外国人が奈良の魅力に触れるきっかけになるに違いない。
 河瀬さんは今秋開催される「なら国際映画祭」(9月20~24日、奈良市)のエグゼクティブディレクターを務めている。同映画祭は経済波及効果などの観点から、奈良市からの補助金が市議会でたびたび議論の対象となってきた。2年ぶりの開催となる今回は紆余曲折の末、1千万円の補助金が補正予算案に計上、可決された。一映画ファンとしては喜ばしい限りだ。
 映画がもたらすものとして重要なのは経済効果だけなのだろうか。映画が上映されれば、ロケ地が盛り上がるだけでなく、作品を観賞した人のものの見方や考え方に影響を及ぼすこともできるはず。何を「価値」として捉えるのか。映画祭に足を運び、ぜひ確かめてみてほしい。(石橋明日佳)

露天風呂の屋根落下 利用客3人死傷 奈良市のスーパー銭湯

8日午後2時40分ごろ、奈良市押熊町のスーパー銭湯「天然湧出温泉 ゆららの湯押熊店」の従業員から「男湯の露天風呂の屋根が落ち、けが人がいる」と119番があった。
奈良県警奈良西署などによると、利用客3人が落下した屋根の下敷きとなり、奈良市西大寺新町の無職、大西孝男さん(68)が頭などを強く打って死亡。京都府城陽市の男性会社員(53)と奈良県大和郡山市の無職男性(83)が、肩を打撲するなどの軽傷を負った。
落下した屋根は縦約8㍍、横約7㍍。コンクリート製の瓦で覆われ、高さ約2・5㍍の木製の柱6本で支えていた。同署は温泉のお湯などが原因で柱が腐食していた可能性があるとみて、業務上過失致死容疑も視野に詳しい原因を調べている。
事故を受け、同店を運営する「新英」(奈良市)の浜田泰爾社長が9日、取材に応じ「重大な事故を起こしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
先月18日に大阪北部地震が発生した際、露天風呂の柱が2本傾いていることを社員が確認。県外の業者が20

事故があった「ゆららの湯押熊店」=8日、奈良市押熊町

日に目視で点検したが、異常なしとの報告を受けて営業を続けたという。浜田社長は「警察に全面協力し、原因の究明に努める」と話した。

大規模災害時は五條市を拠点に 奈良・和歌山・三重の3知事確認

鈴木英敬三重県知事、荒井正吾奈良県知事、仁坂吉伸和歌山県知事による第29回「紀伊半島知事会議」が三重県明和町で開かれ、防災・減災対策の一層の強化を国に求める「大阪府北部を震源とする地震をふまえた紀伊半島知事宣言」を採択した。また、大規模災害時の3県の対策拠点を五條市に置く方向で一致。熊野古道の観光振興で連携を強化することも確認した。
終了後の記者会見で、鈴木知事は「大阪北部地震に対する要望は今後、全国知事会でも要望していきたい」と述べ、荒井知事は「広域防災拠点について三重、和歌山両県の協力が得られることになり弾みがついた」と歓迎。仁坂知事は「世界遺産、防災、リニアなど紀伊半島を取り巻く根本的な課題で協力できることになり意義があった」と述べた。
会議では、大規模広域防災拠点を五條市に整備し、3県の拠点として活用する方針を確認。また、ドクターヘリの相互応援協定について三重、和歌山のヘリだけでなく、昨年3月に奈良県が導入したヘリも加えることにした。年内にも新たな協定を締結する。
観光振興では、3県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録されて平成31年に15周年を迎えることに着目。連携して外国人観光客の誘致を促進し、吉野、高野、熊野、伊勢の「4大聖地巡礼」の旅モデルなどを考案していく。

災害対策や観光振興について協議する(左から)奈良、三重、和歌山3県の知事=三重県明和町

続く大雨 奈良市24時間雨量、7月観測史上最大 7日も激しい雷雨恐れ

降り続く大雨の影響で、奈良県内では6日、奈良市内で男性1人が行方不明となり、各地で住宅浸水や土砂崩落の被害が発生。午後6時時点で大和郡山市と生駒市の計31世帯64人に避難指示が出され、一時5市町で18世帯の100人以上が避難した。
奈良地方気象台によると、雨は5日午前0時から降り始め、6日午後5時までに奈良市東紀寺町で225・5ミリ、田原本で124・5ミリ、奈良市針で123・5ミリを観測。24時間雨量は奈良市で7月の観測史上最大となる195・5㍉を記録した。
県警によると、この雨で、大和郡山市内の男性(66)が行方不明になっているという。6日午前5時ごろ、妻に「田んぼを見に行く」と伝えて出かけたが戻らず、自宅から約800㍍離れた奈良市大和田町の田んぼ付近で、男性のバイクが見つかった。県警は男性が用水路に落ちて流された可能性があるとみて捜索している。
交通網も乱れ、JR西日本によると、在来線では奈良線や大和路線などが始発から運休。京阪神エリアを発着する特急も始発から278本が運転を見合わせた。近鉄では生駒線元山上口―平群間の線路付近の土砂の一部が流出。東山―王寺間の上下線で運転を見合わせた。
また、県内の公立学校は奈良市や橿原市、生駒市などの小学校147校、中学校73校、高校33校で臨時休校となった。
気象台によると、梅雨前線はいったん北上し県内の雨は弱まるが、7日日中には再び南下し、奈良でも場所によっては再び激しい雷雨となる恐れがあるという。8日にかけて雨は断続的に降り続くと予想され、土砂災害への警戒を呼びかけている。

行方不明になった男性を捜索する警察官ら=奈良市大和田町

河瀬監督、なら国際映画祭をPR「多くの子供が映画好きに」

奈良市出身の映画監督で、なら国際映画祭(9月20~24日)のエグゼクティブディレクターを務める河瀬直美さんが5日、奈良市役所で記者会見し、「映画祭はプレイベントも含めると、今年で10年の節目を迎える。より多くの子供が映画を好きになれるようにしたい」とPRした。
同映画祭をめぐっては、奈良市からの補助金がたびたび議論の対象になっている。3月定例市議会では、当初予算案に計上された補助金2千万円の妥当性や公平性に対し、議会側から疑義が噴出。市は撤回を余儀なくされた。その後、5月に補助金の要項を定める一方、第三者委員会も交付を「妥当」と判断したため、6月定例市議会で当初の半額となる1千万円を補正予算案に計上、可決された。
河瀬さんは記者会見で、「(補助金について)理解をいただけたと思う」と述べた上で、新規プログラムの「ユース審査員部門」などについて紹介。「次世代の子供が映画を通し、この街を大好きになるような試みをしていきたい」と意気込んだ。
同映画祭実行委員会の中野聖子理事長は「よりたくさんの奈良市民、世界中からのお客さまに楽しんでいただける映画祭にしたい」と話した。
同映画祭は平成22年から隔年で開催され、今年で5回目。奈良市内を舞台に、さまざまな映画の上映会やイベントが催される。

なら国際映画祭への意気込みを語る河瀬直美さん(右)と実行委の中野聖子理事長=奈良市役所

【あっ、これ作ろ!】忙しいときに大助かり「トマトソース」

夏野菜のトマトがおいしく、新玉ねぎやニンニクなどの収穫量も増える季節になりました。旬の食材をふんだんに使った無添加のジャムやソースが人気の「confiture cotocoto」(奈良市あやめ池南)のコンフィチュール作家、奥田晶子さん(46)に、さまざまな料理に使えるトマトソースを教えてもらいました。
「完熟トマトで作ると栄養もうまみもあります。若い酸味のあるトマトを使う場合は、玉ねぎを少し増やすといいですよ」と奥田さん。大玉トマトでもプチトマトでもいいそうで、自宅の庭でプチトマトを栽培している人は完熟をもぎ取って使ってみてはいかがでしょうか。
トマトを加熱する際、オリーブオイルの分量を増やせばリコピンがしっかり吸収できるとか。トマトソースを1本用意しておくだけで、フライやムニエルにかけたり、ブイヨンでのばしてスープにしたりと、忙しいときの食事に大助かり。ぜひお試しを!(朋)

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【材料】写真❶
トマトソース トマト中玉5個、ニンニク2片、玉ねぎ小玉1個、オリーブオイル大さじ5、セロリの枝分かれしている葉の部分2本、砂糖大さじ1、塩小さじ½、オレガノ適量《アレンジ用》パスタ、魚介類、フレッシュバジル各適量
【作り方】
①トマトはヘタを取り除き洗い、皮が硬い場合は湯むきする
③玉ねぎ、ニンニクをみじん切りにし、オリーブオイルと鍋に入れてから=写真❷、火をつけ中火で炒める
④トマトを粗めに切るか手で潰し=写真❸、③に入れる
⑤④を泡だて器で混ぜながら(ヘラで潰しながらでもOK)煮込む=写真❹(ザルで蓋をすると中身が跳ねなくて便利=写真❺)
⑥⑤がある程度水分が飛んで材料が分離せず混ざったらみじん切りにしたセロリを入れ=写真❻、火が通ったら砂糖、塩で味を調える
⑦⑥にオレガノを入れ、火を止めればトマトソースのできあがり
⑧フライパンに少し硬めにゆでたパスタ、魚介類、⑦のトマトソースを入れ=写真❼、蓋をして火にかける
⑨魚介類に火が通ればできあがり=写真❽。トッピングにフレッシュバジルを添えて
【ワンポイント】
○いろいろな料理に使えるソースなので塩、砂糖は控えめで
○煮沸した密封容器に入れ冷蔵保存で1週間ほど日保ちします
○オレガノはフレッシュバジルやタイムなどでも。フレッシュバジルを使う場合は刻まずそのまま入れて、香りと味がソースに移ったら取り出してください
○トマトの皮や種にも栄養があるので、なるべく取り除かずにソースにします

confiture cotocoto3人の子育ての傍ら、自宅に隣接する工房で奥田晶子さんが製造、販売。手間暇を惜しまぬ工程には「生産者の思いを大切にしながら素材と向き合い、安心して食べられるものを提供したい」という思いが込められている。ホームページ(http://confiture-cotocoto.com/)で常時種類のジャムやソース、シロップを販売している(☎090・8534・9288)。

奈良でも新型クラウン発表 AIで快適・便利なサービスも

トヨタ自動車が、車載通信機を標準装備した「コネクテッドカー(つながる車)」の第一弾として6月に発売した、新型「クラウン」と新型車「カローラスポーツ」の発表会が奈良市内でも行われ、報道陣や関係者らに公開された。
両車種はインターネットによる通信機能を備え、音声操作で人工知能(AI)が近くの飲食店を探したり、スマートフォンを使って遠隔操作でドアロックを確認・操作したりと、これまでにない便利な機能やサービスが利用できるようになる。奈良トヨタグループの菊池攻社長は、「大切に県内のお客さまに届けていきたい」と話した。
クラウンは460万6200円~、カローラは213万8400円~。

 

橿考研創立80周年 卑弥呼の鏡、藤ノ木・・・発掘の功績たたえる

 橿原考古学研究所(橿原市)の創立80周年記念式典が同研究所講堂で開かれ、県内外の自治体や経済、宗教、大学、報道関係者のほか、中国や韓国の考古学研究者ら約360人が出席した。参加者らは、金銅製の冠など豪華な副葬品が見つかった藤ノ木古墳(斑鳩町)、邪馬台国の女王・卑弥呼の鏡とされる三角縁神獣鏡が33面出土した黒塚古墳(天理市)など数々の発掘成果を振り返り、その功績をたたえた。
橿考研は末永雅雄初代所長が橿原遺跡発掘のため調査事務所を設け、調査を始めた昭和13年9月13日を創立記念日としており、今年でちょうど80周年になる。
式典では菅谷文則所長が「橿考研は多くの知見で日本の歴史研究の進展に力を注いできたが、今後も県の発展に寄与し、社会貢献に務めたい」とあいさつ。橿考研と学術交流協定を結び、14人の研究員を受け入れている韓国国立文化財研究所の崔鐘悳所長が「交流がますます発展することを望んでいます」と祝辞を述べた。
この後、「橿考研創立80周年を祝う会」(代表=久保田昌孝・橿原神宮宮司)が個人や法人から集めた寄付金で購入、出版する蛍光X線分析装置と、黒塚古墳調査報告書(584ページ)の目録が、同会の久保田代表から菅谷所長に贈られた。
また、橿考研の発展に寄与した功労者として、杉本憲司・佛教大学名誉教授▽田中英夫・共同研究員▽宮川徏・共同研究員▽神田須津子・初代友史会副会長▽安田博幸・武庫川女子大学名誉教授▽室賀照子・元京都女子高校教諭―の6人が表彰された。

政務活動費5478万円返還 県議会

県議会事務局は2日、平成29年度の政務活動費(政活費)収支報告書を公開した。全8会派や県議に交付された計1億4388万円のうち、約5478万円が使われずに返還された。返還率は38・1%で、返還額・率ともに過去最高。政活費の交付辞退を認める改正条例が29年4月に施行されたことを受け、2人が初めて交付を辞退した。
政活費は各会派に所属議員1人あたり月2万円、議員個人には月28万円が交付されている。
これまで交付を辞退した例はなかったが、改正条例で新たに認められたため、今回は川口正志氏(創生奈良)と出口武男氏(自民)が辞退した。
29年度の会派分は8会派に計1032万円を交付し、計約405万円が返還された。議員分は41人に計1億3356万円を交付、38人から計約5073万円が返還された。いずれも自民の田中惟允氏、安井宏一氏、米田忠則氏は全額返還した。一方、全額を使い切ったのは3人だった。
昨年4月の条例改正で、収支報告書に添付する領収書がコピーから原本に変更されたほか、必要な提出書類が大幅に増加。同8月から報告書のネット公開も始まったことから、議会事務局担当者は「議員活動の透明化が図られ、返還が増えたのだろう。政活費に関する訴訟リスクも減らせると期待している」と話した。
報告書は県議会図書室で閲覧できるほか、8月2日からはネットでも公開する。問い合わせは県議会事務局(☎0742・27・8950)。

【鹿角抄(コラム)】危機管理の意識、徹底してほしい 18日の大阪北部地震を教訓に

奈良市立大宮小学校の校舎を囲む塀に異常がないか確認する市職員

18日に起きた大阪北部地震。奈良県内でも交通機関も一時まひするなど被害は広範囲に及んだ。幼い頃に経験した阪神淡路大震災の記憶がよみがえり、改めて都市直下型地震の恐ろしさを感じた1日だった。
大阪府高槻市では、小学4年女児(9)がブロック塀の下敷きになって死亡するという痛ましい事故もあった。崩壊したブロック塀は基礎部分と合わせ、高さ3・5㍍と建築基準法に違反していた。
昭和53年の宮城県沖地震では死者28人のうち、10人以上が倒壊した塀の下敷きになって死亡した。これを機に老朽化したブロック塀の危険性が問題視され、56年に改正建築基準法が施行された。それにもかかわらず、痛ましい事故はまたしても繰り返された。
今回の事故を受け、奈良県内の一部の市町村教委は翌19日、学校のブロック塀の点検に着手した。生駒市立生駒南中学校では、ブロック塀を支える「控え壁」がなかったことが確認された。同市教委の担当者は「余震の可能性があったので、すぐに点検した。問題箇所については早急に予算を確保し、対策を講じたい」と話した。新たな犠牲者を生まないためにも、高槻市で起きた悲劇を「対岸の火事」としないことが大切だろう。
一方で、私が担当している奈良市教委はこの日、ブロック塀を点検しなかった。担当課には何度か電話を入れたが、「文部科学省からの要請文が届いていないので…。相談中です」と話すばかり。結局、正式な要請を待って、20日に大雨の中で点検する羽目になった。速やかに対応せず、「指示待ち」の姿勢を取った市教委には失望した。
高槻市の事故では、専門家が事前に倒壊の危険性を指摘していたという。市教委が適切に対応していれば防げていたはずだ。悲しい事故が二度と起きないためにも、各自治体の担当者は今一度、危機管理の意識を徹底してほしい。   (神田啓晴)

【バンビシャス通信】石橋ヘッドコーチが躍進誓う 来シーズン開幕待ち遠しい

ゲーム中、選手に指示する石橋晴行ヘッドコーチ

昨シーズン途中でアシスタントコーチ兼選手から急遽、ヘッドコーチに就任した石橋晴行氏(44)が、2018-19シーズンをアソシエイトヘッドコーチとしてチームを指揮することが決まった。昨シーズンはB2残留争いをしていたチームを立て直し、終盤にはプレイオフに進出するチームから勝ち星をあげるなどチームを上向きにしただけに、来シーズンの躍進が期待できる。
石橋氏は1996年に日立に入団した。当時はbjリーグもなかった時代。バスケットボール選手で生活できるのはほんの一握りだった。夕方まで仕事をして、その後、バスケットという実業団でのプレー。謙虚な物腰と丁寧な応対は、営業としても働いていた経験が生きているに違いない。
ゲーム中は声を荒らげて選手を叱咤する姿は見られず、冷静沈着な態度で指示を出す。大阪エヴェッサ在籍時はbjリーグ初年度からの3連覇に貢献するなど、プロバスケットボール選手としてトップカテゴリーでプレーして21年になる。選手としての経験を生かし、対戦チームの特徴、特性を調べるスカウティングを徹底。相手に合わせたディフェンスの戦術を用いて上位チームから勝ちをたぐり寄せてきた。
座右の銘は「努力」。「これまで超一流の選手が超一流の練習をするところをみてきた」という。話し方は穏やかだが、厳しいプロの世界で生き抜いてきた目は険しい。
「昨シーズンの悔しさを糧に上位に食い込む」と石橋氏は誓う。シーズン開幕が待ち遠しい。   (バンビシャス広報 和田真智子)

【あっ、これ食べたい!】  ユニーク「huerto」 夫婦のこだわり詰まったランチ絶品!

 お昼時はサンドイッチの専門店。ところが夜になるとスペイン料理店に早変わり。そんなユニークなお店「huerto」(ウエルト)は、近鉄奈良駅近くの「奈良もちいどのセンター街」から細い路地を東に向かって歩くとある。
イベリコハムのカッティングコンテストで優勝経験がある店主の手塚陽介さん(35)は、京都でスペイン料理の経験をつみ、農作業にも精通している。
自家農園で採れた野菜を使うこともあり、ランチのサンドイッチにも自家製の天然酵母パンを使用。パン屋での修業経験がある妻の希衣さん(33)が毎朝焼いている。
2種類あるサンドイッチは週替わり、おかずは日替わりだ。取材時は、パリッと香ばしいパンでたっぷりの具をはさんだ「豚肩ロースとなすのグリルスパイシートマトソースサンド」。おかずはスペイン風オムレツの「ズッキーニのトルティージャ」や「生ハムのクリームコロッケ」、栄養たっぷりの「ケールのポタージュスープ」など盛りだくさんだった。
マヨネーズやソーセージも手作り。ご夫婦のこだわりが詰まったランチです。   (朋)

【住所】奈良市餅飯殿町27―1
【Instagram】https://www.instagram.com/huerto123/
【連絡先】☎0742・22・2771
【営業時間】午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)と午後5時~午後10時(ラストオーダー午後9時)
【定休日】日曜・月曜
【メニュー】今週のランチ(950円)。デザートは、晩柑のクレマカタラナ(600円)▷チョコレートテリーヌ(700円)。ディナーは、イカスミのパエリア(1600円)▷イワシの南蛮漬けエスカベチェ(650円)▷自家製ソーセージ(千円)など

【国際ソロプチミスト奈良】留学生によるスピーチコンテスト開催 優秀賞は中国人留学生のユウさん

国際ソロプチミスト奈良(大藪真弓会長、47人)は15日、奈良ホテルで、「夢~あなたの目指すもの~」をテーマに「留学生による日本語スピーチコンテスト」を開き、優秀賞には天理大の中国人留学生、ユウ・テンウさんが選ばれた。
2年に1度開催しており、今回で12回目。コンテストには中国のほかモンゴル、タイからの留学生計7人が出場した。
ユウさんは「私の将来は夢ではありません」と題して話し、「10年後の自分は日本語の教師と合気道のコーチに必ずなっている」と力強く語っていた。
また、ほかの留学生にも「虹色に輝くで賞」「夢がかなってうれしいで賞」などスピーチの内容に合ったユニークな賞が贈られた

日本語スピーチコンテストに参加した留学生

【大阪北部地震】 奈良でも震度5弱 交通まひ、国宝にも被害 土砂災害、県が注意呼びかけ

緊急停車した電車から降り、線路を歩いて避難する乗客

18日午前、最大震度6弱を観測した大阪北部地震。朝の通勤、通学ラッシュを直撃し、国宝や重文指定の文化財が被害を受けるなど、県内にも大きな影響を及ぼした。県や各自治体は相次いで災害対策本部を設置。職員らは被害状況の確認を急ぐなど情報収集に追われた。
■線路から避難
JRは、奈良線、和歌山線、桜井線が終日運行を見合わせ。大和路線の運行再開も午後10時以降にずれ込んだ。地震発生後からしばらく運行を見合わせていた近鉄は順次運行を再開し、午後5時40分ごろには全線でほぼダイヤ通りの運行に戻った。JR、近鉄とも、けが人はおらず、線路や車両の故障もなかった。
地震発生直後には、近鉄奈良発神戸三宮行きの快速急行電車(10両編成)が新大宮―大和西大寺間で緊急停車。乗客らは約1時間後、係員らに誘導されながら続々と降車し、線路上を歩いて避難した。奈良市の大学1年、毛利舜さん(18)は「こんなに大きな地震は生まれて初めて。電車の中で身動きが取れず、怖かった」とおびえた様子だった。
一方、近鉄奈良駅の改札口付近では、その場に呆然と立ち尽くす人や、会社や学校に連絡を取ろうとする通勤、通学客の姿が。奈良市の会社員、上松佑輔さん(37)は大阪市内の会社に向かうところだったといい、「電車はしばらく動かなそうなので、会社から連絡が来るまで駅で待ちます」と困惑の色を隠さなかった。
■文化財にも被害
文化財にも被害が相次いだ。県教委によると、東大寺(奈良市)戒壇院戒壇堂では、国宝・塑造四天王立像のうち多聞天立像の右手に載っていた木製宝塔が落下。また、王寺町の達磨寺境内では、同寺の縁起を記した八角の石柱である重要文化財・中興記石幢の宝珠が頂部から落ちた。
橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館では、展示中だった纒向遺跡(桜井市)出土の水鳥形木製品が、天井から落ちたパネルによって破損。奈良市の薬師寺では、土塀の瓦が3カ所にわたって落下した。
■おびえる観光客
早朝に突如発生した強い揺れは、奈良を訪問中の外国人観光客にも驚きと恐怖を与えた。
奈良市内のホテルで地震に遭遇したインドネシア出身のマリッサ・シャーさん(36)は、「どうしていいか分からず、ベッドにもう一度潜り込んだ。恐ろしい」と青ざめた。母国では2004年のスマトラ島沖地震以降、地震が頻発しており、「2年前に熊本で地震があったことは知っているが、私が旅行に来たときに起きるとは…」。
友人と興福寺を訪れていたオーストラリア人男性(26)は「ホテルのベッドから飛び起きて、2人で顔を見合わせたよ。自分たちの国では地震がないので初めての経験」と目を丸くした。
■各地で救出劇も
また、奈良市、大和郡山市、田原本町では、エレベーターに閉じ込められる事案が計7件発生。JR郡山駅構内では、揺れを検知したエレベーターが安全確保のため、1階と2階の間で緊急停止し、30代と50代の男性が閉じ込められた。
元大和郡山市議の北門勇気さん(37)は、駅での演説を終えて帰宅する途中、エレベーターに閉じ込められた。約1時間40分後、救助隊によって2階から無事に救出され「結構揺れて、いきなりガタンと止まった。早く助けていただいたので大丈夫」とホッとした表情を見せた。

エレベーターに閉じ込められた男性2人が救出された

博物館では展示品が破損した

交通機関がマヒし、通勤通学客の足を奪った

【学童野球】帝塚山スポーツ少年団が初優勝 産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会 

初優勝を果たし、胸を張って行進する帝塚山スポーツ少年団の選手

第40回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会の準決勝と決勝戦が17日、奈良市の柏木球技場であり、決勝では帝塚山スポーツ少年団が奈良ジュニアファイターズを11―1で破り、悲願の初優勝を果たした。
試合は序盤から帝塚山スポーツ少年団が主導権を握り、一回に2点を先制すると、二回には2番、中嶋陸仁主将の本塁打などで3点を追加。三回、四回も連打で追加点をあげ、計11得点と相手を突き放した。
奈良ジュニアファイターズは二回に1点を返し、四回には満塁の好機を演出するなど粘りを見せたが、相手投手を打ち崩すことができなかった。
優勝した帝塚山スポーツ少年団の中嶋主将は「打線が好調だったし、自分自身もホームランを打ててよかった。県大会でもしっかりと勝ち進みたい」と笑顔。奈良ジュニアファイターズの坂本史臣主将は「決勝では差が付いたが自分たちの力は出し切れたと思う。県大会では優勝を目指す」と話していた。
準決勝の結果は次の通り。
準決勝=奈良ジュニアファイターズ5―0やまと▽帝塚山スポーツ少年団5―4西大寺ドリームズ

 

 

 

 

 

 

【少年柔道大会】磨いた技を競い合う 奈良県代表5人決まる

 

日頃の成果を見せる小学生

奈良市のならでん第二武道場で17日、「第1回奈良県知事杯争奪 奈良県少年柔道大会」が開催され、柔道に打ち込む県内の小学生の男女約200人が、磨いた技術を競い合った。
大会では、形競技の後に小学校低学年と高学年の団体戦と、小学4~6年生の各個人戦が男女混合で行われた。個人戦で優勝、準優勝(4年生の部は優勝者のみ)した5人は、県代表チームとして10月7日に東京都で開催される全国大会に出場する。
個人戦の部6年生の決勝は、県内の実力者としてしのぎを削ってきた因縁の対決に。序盤から激しい技の応酬になったが、隙を突いて返し技を決めた報徳館野村道場の瀬川賢豪君(11)が、そのまま優勢勝ちで優勝した。
瀬川くんは「最近、勝てていなかった相手なのでうれしい。この勢いで全国でも優勝を目指したい」と意気込みを語った。
同大会のその他の優勝者(敬称略)、優勝団体は次の通り。
個人戦5年生の部=田畑穂純▽個人戦4年生の部=池内涼樺▽団体戦低学年の部=幸心会正善館A▽団体戦高学年の部=鴻乃池道場▽形競技の部=山田愛・中山陽太ペア

【学童野球】産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会が開幕 23チームが熱戦

熱戦を繰り広げる選手

 第40回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会が10日、奈良市の柏木球技場で開幕した。
大会には23チームが参加。開会式では、昨年優勝した大安寺アパッチライオンズと、準優勝のやまとから優勝旗などが返還された。
続いて、飛鳥紀寺スポーツ少年団の榎本雄太主将(11)が「共に汗を流した仲間との絆を胸に最後まで戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓した。この日は1回戦7試合が行われ、選手たちが熱戦を繰り広げた。2回戦と準々決勝は16日、準決勝と決勝は17日に柏木球技場などで開催予定。1回戦の試合結果は次の通り。

大宮ホワイトベアーズ6―4大安寺アパッチライオンズ▽登美ケ丘フェニックス6―3都跡スポーツ少年団▽五条山レパード8―1奈良チャレンジャーズ▽東辰ツインズ6ー5奈良北ゴールデンカイト▽神功なら山ファイターズ2ー0奈良チャレンジャーズ2nd▽若草ベースボールクラブ8―1平城東スポーツ少年団▽平城スポーツ少年団5―1奈良伏見イーグルス

【横田洋傘店の閉店】 傘一筋 こだわり全う 横田さん夫婦「苦労してよかった」

夫婦二人三脚で「一生もの」の傘を作り続けた横田仁史さん(左)と妻の千枝子さん

情緒あふれる街並みを今に残す奈良市高畑町の一角で、戦後70年にわたって営業を続けてきた「横田洋傘店」がこの春、惜しまれながら店を閉じた。4代目の横田仁史さん(86)と妻、千枝子さん(79)が「一生もの」の傘を長年作ってきたが、こだわっていた日本製素材の入手が困難に。さらに後継者不在の事情も相まって、やむなく閉店を決めた。仁史さんは「お客さまから手紙をいただいたり、形見の着物で作った傘を涙を流しながら喜んでもらえたり。仕事は大変だったけれど、そんなときは苦労してよかったと思ったよ」と感慨をにじませた。   (竹谷朋美)
横田洋傘店は明治時代、仁史さんの曾祖父が大阪・心斎橋で創業。先代の父、敬太郎さんは昭和初期に台湾へ渡り、「朝日洋傘店」の屋号で事業拡大に成功した。終戦を機に帰国した一家は橿原市にあった母の生家の離れを借り、家族で洋傘製造を再開。昭和23年に現在地に移転した。
台湾で生まれた仁史さんは昭和36年、千枝子さんと見合い結婚。和裁の心得があり、手先が器用だった千枝子さんも作業を支え、最盛期の昭和40~50年代には週に最大130本もの傘を製作したという。
かつては旅館や学校の傘のほか、ビニール傘やジャンプ傘に至るまであらゆる種類の傘を手がけたが、最終的に追求したのは「一生もの」の傘作りだ。
「傘で最も大切な心棒(シャフト)には硬くて丈夫なカシの木、骨が密集するろくろには真鍮、持ち手にはツバキやサクラの木を使った。使っているうちにツヤが出てくるんですよ」(仁史さん)
人気商品となったのは、世界に二つとない「オリジナル傘」。愛着がある着物や刺繍を施した生地を持ち込んでもらい、傘に仕立て上げると、いぶし銀の仕事ぶりが口コミで評判を呼んだ。「うちの傘を差している人を見つけると、うれしくなる」と仁史さん。「違い」をすぐさま見抜くのは一流の職人のなせる技だ。
奈良市内で刺繍教室を主宰する吉川正美さん(76)は、夫婦が仕立てた傘の40年近い愛用者。「自分で刺繍した生地を雨傘にしてもらえたのは横田さんだけ。これからは一層大切に使っていかないと」
30年の付き合いがあるという「ギャラリー禅」(奈良市学園北)のオーナー、富田幸代さん(71)は「8年使っている日傘は、持ち手がサクラの天然木でピカピカ。12本の骨組みなので、畳むとスリムで格好いいんですよ」とほれ込む。それだけに「本当に寂しい」と閉店を惜しんだ。
近年は中国製やプラスッチックが主流になり、材料を日本製だけでまかなうのは難しくなった。後継者もおらず、材料が底を尽きれば引退しようと数年前に決断。5月18日、最後の1本を仕上げて店を閉じた。
仁史さんが熟練の技術で生地を裁断し、千枝子さんが縫う。一本一本に丹精を込め、二人三脚で傘を作り続けて半世紀が過ぎた。
「責任ある仕事でしたが、お客さまに温かい心をいただき、感謝ばかりです」と千枝子さん。仁史さんは「夫婦のどちらが欠けてもできなかった。家庭でも仕事でも、縁の下の力持ちだった家内には感謝、感謝です」と長年連れ添った愛妻に優しいまなざしを向けた。

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