【鹿角抄(コラム)】鹿ノ台の奮闘を取材して感じたこと (石橋明日佳)
先輩記者の異動に伴う配置替えで今月、1年ぶりに県警担当に復帰した。生駒市や大和郡山市など3市7町1村が持ち場だったこの1年を振り返ると、担当する地域が多いだけに移動は大変だったが、記事にしたいネタは豊富でさまざまな経験ができた。とりわけ興味深かったのは、住民による特色豊かな活動だ。
先日、生駒市北部のニュータウン、鹿ノ台の取り組みを連載するため、取材を重ねた。地域の高齢化率は約40%と市内トップでありながら、街を「オールドタウン」にさせまいと緻密な自治会体制を確立。ありとあらゆることを住民主導でやってのける、驚くべき地域だった。
昔に比べ、近所づきあいが希薄になった現代社会。自宅の両隣にどんな人が住んでいるのか、知らない人も珍しくはないだろう。それを思うと、約7千人の住民のうち約9割が何らかの自治会活動に参加し、街をより良くすべく連携、協力している事実には驚きを隠せない。
道路整備や緑地活動、防犯カメラの設置、通学路の見守り活動、お年寄りの送迎サポート―と挙げればきりがない。住民はこれらを行政や業者の力を借りずに自らの手で担う。その財源も、資源ごみを回収するなどして確保しているという徹底ぶりだ。
取材を進めながら、「この街は一つの自治体に匹敵する」と強く実感した。行政の手が行き届かない〝かゆい所〟まで、自治会が手厚くカバーしてくれるのだから、恩恵を受ける住民にとってはありがたい。
「高齢化によって、街が衰退するわけではない。今後も元気で楽しく過ごせる仕掛け作りをして、地域力を向上していきたい」。鹿ノ台自治連合会の井上善夫顧問(79)の言葉が印象に残っている。そこにあるのは、ひとえに「地域愛」に他ならない。
1年間、行政を担当して得た経験や人とのつながりは、かけがえのないものになった。それを財産に新たな出会いを期待し、今後も取材に邁進したい。
【くらしと税】ふるさと納税① 確定申告不要の特例制度も
ふるさと納税制度は「納税」という言葉がついていますが、実際は都道府県や市区町村への寄付です。自分の選んだ自治体に寄付した場合に寄付額のうち2千円を超える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です。
「生まれ育ったふるさとに貢献できる制度」「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されました。
生まれ故郷に限らず、どの自治体にでもふるさと納税できるので、自治体がホームページなどで公開しているふるさと納税に対する考え方や集まった寄付金の使い道などを見た上で、応援したい自治体を選ぶことができます。特に寄付金の使い道については、ふるさと納税をした本人が使途を選択できるようになっている自治体もあります。
ふるさと納税し、所得税、住民税から控除を受けるためには原則として確定申告をする必要があります。ただ、確定申告をする必要がなかった給与所得者などについては、ふるさと納税をする際にあらかじめ申請することで確定申告が不要になる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」もあります。
実際にふるさと納税をする際の手続きは自治体によって異なります。納税先として選んだ自治体のホームページなどで確認するか、直接、自治体に問い合わせてください。
【奈良のシカ】子ジカが誕生 最も早い記録 6月1日~30日に鹿苑で一般公開
奈良公園(奈良市)にあるシカの保護施設「鹿苑」で2日、今年初めてシカの赤ちゃんが誕生し、元気に駆け回る姿が報道陣に公開された。生まれたのは体重4㌔、 体長62㌢のオス。記録が残っている平成11年以降では最も早い誕生といい、6月1~30日に鹿苑で一般公開される。
この日朝、子ジカを見つけた「奈良の鹿愛護会」の職員、飯尾英郎さん(28)は「病気やけがなく育ち、長生きしてほしい」と〝親心〟をちらり。 (前原彩希)

【撮影日記 奈良写真倶楽部】大和郡山市の「大和な雛まつり」 階段に所狭しと雛飾り
2月24日~3月4日に大和郡山市で開かれた「大和な雛まつり」の初日に、元遊郭の旧川本邸を改修した町屋物語館で撮影した。大和郡山市在住4年にもなるのに初めての地元の雛まつりの撮影だった。元遊郭の上客用の3階座敷へ通じる階段に所狭しと雛飾りが飾られ、超圧巻だった。華やかな雛飾りの中に隠された遊女の悲哀を表現できればと意気込んで撮ったが…難しかった。私の腕ではこんなもんです。これからも、自然あふれる古都・奈良と日本の仏教本来の形が残る祭りや行事を撮り続けたい。当面、平群の桃の花、長岳寺・葛城山のハナミズキやツツジですね。 (佐藤稔撮影)
【3月例会優秀作】「越前岬・冬景」沼田毱子(奈良市)▽「アフターヌーン」出口博司(広陵町)▽「祈り」藤森弘(香芝市)▽「春・物思いの季節」佐藤稔(大和郡山市)▽「ないしょの時間」井澤徳子(奈良市)
【撮影日記 奈良写真倶楽部】天理市の「ちゃんちゃん祭り」 祭り終わった雰囲気表現 「気持ちにはまった~」
4月1日にあった大和神社(天理市)の「ちゃんちゃん祭り(神幸祭)」を撮った。お旅所での祭祀を終え、お渡りの行列が戻ってくるところ。本当はもっと組み写真で表現したかった。ただ、やっと大事なお祭りが終わったという雰囲気がうまく表現できた。写真のキャリアはまだ数年だが、「気持ちにはまった」と感じた。これからも、「奈良の歴史がここにあるのだな」という写真を撮っていきたい。 (富山久代撮影)
【4月例会優秀作】「あかね色」沼田毱子(奈良市)▽「佐渡おんでこ祭り」井澤徳子(奈良市)▽「ライトアップ」福岡延雄(桜井市)▽「越前岬」片岡滋規(斑鳩町)▽「夕日の詩」森好央(天理市)
【やまと人巡り】唐古・鍵遺跡をすべて知る男 田原本町埋蔵文化財センター長、藤田三郎さん(60)
約40年間、全国最大級の環濠集落跡とされる唐古・鍵遺跡(約42万平方㍍)の調査に携わった田原本町埋蔵文化財センター長の藤田三郎さん(60)。遺跡のすべてを知る生き字引的存在。その遺跡の中心部約10万平方㍍が4月17日、史跡公園に生まれ変わった。
「町にとっても念願の史跡公園。第3次調査(昭和52年)から発掘調査を行ってきたので、こうした公園に生まれ変わり、隔世の感がある。みなさんに楽しんでもらえる公園で、これからが遺跡の第2ステージ。どんどん使ってもらって、新たな価値を生み出していきたい」
唐古・鍵遺跡ではこれまでに数多くの弥生の画期的発見があった。その中で象徴的なものが遺跡のシンボルとして復元されている楼閣(高さ12・5㍍)のもとになった平成3年の絵画土器の発見。町立北小学校のプール建設予定地の調査で見つかった。
「発掘調査で最初にあの土器を見たときは『こんな絵画土器があるのか』という感じだった。いろんな研究者にその意義を聞く中で、じわじわとすごい土器だということがわかってきた。これまでにない土器だった」と振り返る。
昨年、楼閣を描いた第2の絵画土器が発見され、遺跡には2つの楼閣が建っていた可能性が出ている。
「第2の絵画土器は『最初の土器とは違う』というのが実感。楼閣のルーツがどこにあるのか―など、あの絵画土器の位置付けをもう少しきっちりと行っていきたい」
田原本町出身で、同志社大学大学院修了。森浩一教授に師事し、大学2年のときから橿原考古学研究所の調査に参加して唐古・鍵遺跡を発掘。昭和57年に町役場に就職後も遺跡の調査に携わった。今年3月、町教委文化財保存課長で退職したが、再任用されて同課主幹に就任。町埋蔵文化財センター長や唐古・鍵考古学ミュージアムチーフプロデューサーも務める。
史跡公園については「弥生時代を再現した公園で、当時の景観を楽しんでもらえる。弥生の生活体験もできる」とPR。一方で、現在、町教委の収蔵庫にはこれまでに遺跡から出土した未整理の膨大な遺物が保管され、その整理が大きな課題。「これからも出土品をコツコツと整理して再評価し、現在の研究レベルで唐古・鍵遺跡を学術的に位置付けていきたい」と話している。 (宮)
【あっ、これ作ろ!】〈たべものや ちきん〉ショウガが香るガパオライス

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暑い日も多くなりました。そんな時はパパッと手軽に作れる料理が心強いですね。
ピリッとアクセントの効いた「ショウガが香るガパオライス」を中華メインの無国籍料理のお店「たべものや ちきん」(奈良市神殿町)のオーナー、井上真一郎さん(43)に教えてもらいました。
「ナムプリックパオ(チリインオイル)を入れることでエスニック感がでます。コチュジャンだと韓国風、豆板醤だと中華風になり、いろいろ楽しめますよ」と井上さん。ナムプリックパオは輸入食材を扱っている店やネット通販で売っていて、野菜は大根葉や冷蔵庫の残り野菜を使っても良いそうです。辛い物が好きな人はショウガを炒めるタイミングで鷹の爪を一緒に炒めるのもオススメですが香りが付いたら取り出すことをお忘れなく。
半熟目玉焼きを崩して具材とご飯を混ぜ混ぜして食べるともうスプーンが止まりません。休日のお昼ご飯にピッタリです。ぜひお試しを! (朋)
【材料】=写真❷

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ショウガが香るガパオライス(4人分) 豚ミンチ150㌘、A【濃い口しょうゆ小さじ1、オイスターソース小さじ1、甜麺醤(砂糖少々でも可)小さじ1】、ナムプリックパオ小さじ1、ショウガ中サイズ1個、玉ねぎ1個、赤パプリカ1/4個、小松菜2パック(6~10束くらい)、ごま油大さじ1、B【酒少々、濃い口しょうゆ15㌘、鶏ガラスープ100㏄、オイスターソース40㌘】、卵4個、パクチー適量、白飯適量
【作り方】
①熱したフライパンで豚ミンチとAの調味料を炒める
②ボールとザルを重ねたところに①のミンチを入れ脂切りをしておく=写真❸

❸
③ショウガは千切りに、玉ねぎ、赤パプリカ、小松菜は粗めのみじん切りにし、小松菜は軸の部分と葉の部分を分けておく=写真❹

❹
④②のフライパンにごま油を入れショウガを軽く炒め=写真❺、ナムプリックパオ、玉ねぎ、赤パプリカ、小松菜の軸部分を加え炒める。最後に小松菜の葉部分とBの調味料を入れ炒める

❺
=写真❻

❻
⑤④の汁が残っているくらいで火をとめる=写真❼

❼
⑥別のフライパンで半熟目玉焼きを作る
⑦お皿に白飯を盛り、上に⑤をのせる=写真❽

❽
⑧⑦に⑥の目玉焼きをのせ、パクチーをかざってできあがり=写真❶
【ワンポイント】
○炒めた豚ミンチを脂切りすることであぶらっこくならずミンチもパラパラになります
○小松菜を軸と葉に分けることで食感と色合いが良く仕上がります
○調味料の量はお好みで味をみながら調整してください。小さい子供や辛い物が苦手な人はナムプリックパオの量を減らしてください
たべものや ちきん 大きな羽根が自慢の「羽根付き餃子」やゴロッと大きな「からあげ」が人気。毎月最終日曜日のランチタイムは「ホットサンドランチ」の日。ホットサンドランチや日替わりランチの内容はブログ(http://chikinkun.exblog.jp/)に掲載中。ランチは午前11時~、ディナーは午後5時~。事前予約で弁当の販売も。水曜定休。奈良市神殿町577―5(☎0742・62・8635)。
【やまと人巡り】「意外と奈良はイノベーションの場だ」 中小企業診断士、竹下富彦さん(65)
「意外と奈良はイノベーション(経営革新)の場だと実感した」と話すのは中小企業診断士、竹下富彦さん(65)。先月、県中小企業診断士会のメンバー7人で、「経営者の想いが事業をイノベートする」をテーマに県内の6企業・社会福祉法人を取り上げて報告書を作成した。
奈良の経営者は「熱い想い」と優れたアイデアを持っている。ただ、単独で新事業を推進するのは難しい。報告書では一つの方向が見えてきたという。「産業界、国や地方自治体、高専や大学、金融機関のいわゆる『産官学金』の連携がイノベーションのきっかけとなっている」。そして、「連携で大切なのはコーディネーターとしてのわれわれ中小企業診断士」といい、「奈良の役に立ちたい」と意気込む。 (吉)
【奈良のシカ】鹿せんべいとばし大会 直径20㌢の特大を大空へ…ビューン

特大の鹿せんべいを投げて飛距離を競う「鹿せんべいとばし大会」が29日、奈良市の若草山中腹で開かれ、家族や観光客が楽しんでいた。
若草山周辺の商店などでつくる奈良若草山観光振興会が平成5年から毎年開催している恒例イベント。奈良公園で販売されている鹿せんべいより大きい直径約20㌢のせんべいをフリスビーの要領で投げ、飛距離が20㍍を超えるとストラップなどの景品がもらえ、その日の優勝者にはシカの角で作られた特製トロフィーが贈られる。
この日は天候にも恵まれ、会場には連休を満喫する大勢の親子連れや観光客が見受けられた。参加者が風の向きを読みながら力いっぱいせんべいを投げる様子を、せんべいにつられて集まったシカ達がじっと見守っていた。
この日、39・9㍍を記録した天理市の会社員、山田宗孝さん(46)は「前回参加してから家で練習していた。次は50㍍を越えたい」と話していた。
大会は30日にも開かれた。
【鹿角抄(コラム)】女性記者が仕事に失望しないように…健全な取材環境を (田中佐和)
女性記者へのセクハラ問題が世間を騒がせている。取材の裏側で多くの女性を悩ませてきた悪習が、こうして社会問題として取り上げられたことには隔世の感があり、実に感慨深い。
私が入社したのはもう10年以上前だが、当時はセクハラに対する社会の認識が熟しておらず、20代前半はたびたび嫌な思いをした。
取材先の相手から体を触られ、ストーカーまがいの行為を受けた際には、さすがに困って職場の先輩に相談した。「あの人とはもう関わらなくていい」とアドバイスを受け従ったが、その先輩から引き継いだ「ネタ元」だったので、申し訳ないという気持ちが大きかった。取材先の所属する組織に抗議するとか報道するとか、今言われているような対応は考えもしなかった。
だが、セクハラに対する社会の意識が高まり、そうした環境はここ数年で劇的に変わった。夜に会うときなど気をつかってくれる取材先は増えたし、女性記者も早い段階で「NO」と主張するようになった。若い後輩記者と話していると私自身、我慢しすぎていたと気付かされることも多い。
そんな中での今回の財務省事務次官の女性記者へのセクハラ発言は、時代錯誤も甚だしい。黙認せずに行動に出た女性記者の心情は十分理解できる。
自分の言動が相手にどう受け取られるか、共感力や時代に合った想像力が欠如したままの世代は、今も一定数存在する。女性記者に名乗り出ろと言った財務省もしかり。被害者である彼女に非があったような批判の声にも、日本という国が性暴力に対して、まだまだ理解が未熟であることを痛感させられる。
記者は朝も夜も取材先と会って1対1の人間関係を構築し、話を聞き出すのが仕事だ。それは取材対象が人である限り、これから先も変わらない。奈良支局には4月、新人の女性記者が赴任した。新しい時代を切り開く彼女が記者という仕事に失望しないように、健全な取材環境についてともに考え、女性記者の活躍の場を広げていきたい。
【ニュータウン新時代 生駒・鹿ノ台自治会の奮闘㊤】緑地活動10年 よみがえった景観

住民の手によって維持、管理されている花壇と桜の木=生駒市
街中に点在する花壇に60種2千株の四季折々の花々が咲き誇り、桜やモミジなどの樹木900本も街路を彩る。わずか10年前、せっかくの緑地帯に雑草が生い茂り、ごみが散乱していた光景も今は昔だ。
「当時はまさにジャングル状態で、散歩でも通りたくないほど汚かった。どうにかしなくてはいけない、という一心だった」
生駒市北部の大規模ニュータウン、鹿ノ台。現在は約7千人が暮らすこの住宅街で、かつて自治連合会長を務めた山田勲さん(69)は振り返る。
鹿ノ台は昭和40年代、伊藤忠都市開発(東京都)によって造成が進められた。総面積121・8㌶で、総区画数は2400戸。ピーク時には8500人が居住した。分譲が始まった50年当時、働き盛りだった「団塊の世代」が多く、今では全住民の4割を65歳以上の高齢者が占める。
緑豊かで美しかった街並みは、30年以上の時を経て変貌。家具や家電といった大型ごみの不法投棄も横行し、一部の緑地は荒れ野も同然に変わり果てた。「自分たちの街が〝オールドタウン〟と化してしまってはいけない。住みやすく、美しい街並みを保たなければ」。立ち上がったのは山田さんら住民だった。
平成20年、自治連合会の下部組織として「ECOKA委員会」を設立。委員長に就任した山田さんを中心に、公園や道路沿いのオープンスペースを活用した緑化活動に着手した。鹿ノ台に6カ所ある広大な花壇にチューリップやパンジー、ダリアといった色とりどりの花々、街路には桜などの樹木を一つ一つ植え、緑地の機能回復と自然景観の形成を図ったのである。
約10年がかりで整備した面積は、東京ドーム約3個分に相当する12㌶超。緑化活動に携わった住民は延べ千人にも上る。防犯と景観に配慮し、樹木の剪定も業者任せにはせず、住民自ら手がけているのも特色だ。
街ぐるみの地道な活動が評価され、同委員会は昨年12月、環境省の「第5回グッドライフアワード」で、環境大臣賞(地域コミュニティ部門)に輝いた。以前とは見違えた街並みを眺めながら、活動を牽引した山田さんが実感を込める。
「委員会だけではこの活動は続かない。地域の担い手として住民自身が参加することに意味がある」
◇
全国各地にあるニュータウンのご多分に漏れず、少子高齢化が着々と進む生駒市・鹿ノ台。活気あふれる街を目指して奮闘する住民の姿を3回にわたって紹介する。
【学童野球】第38回奈良市長杯 山陵クィーンズが8年ぶり8回目の優勝
23チームが参加した第38回奈良市長杯学童軟式野球大会の決勝戦が30日、奈良市の柏木球技場で行われ、山陵クィーンズが西大寺ドリームズを7―6で破り、8年ぶり8回目の優勝を飾った。
山陵クィーンズは5点を追う5回裏、満塁の好機から4番浅井晴翔選手の適時打や押し出し四死球などで猛追し、土壇場で同点に。6回以降は満塁から始まるタイブレークで、一時は西大寺ドリームズに勝ち越しを許したものの、2番上平新太選手のスクイズで追いつき、3番の東海諄亮主将が左翼の頭を越えるサヨナラ安打を放ち試合を決めた。
山陵クィーンズの東海主将は「絶対に自分で決めるという気持ちで打席に入った。中盤は負けていたけれど、諦めない気持ちが勝利につながったと思う。県大会も頑張りたい」と話していた。
優勝した山陵クィーンズは、9月に桜井市で開かれるろうきん杯学童軟式野球選手権大会に出場する。




【学童野球】第23回大和郡山RC大会 三郷北イーグルスが4年ぶり3度目の優勝
第23回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会の準決勝、決勝が30日、ならっきー球場(大和郡山市営球場)であり、決勝は三郷北イーグルスが奈良信貴REDSを16―2で破り、4年ぶり3度目の優勝を飾った。
大会には16チームが参加。2日間にわたって熱戦が繰り広げられた。
優勝した三郷北イーグルスの山村倖大主将(11)は「今日はチーム一丸となり、大差で優勝できてよかった。これからも、すべての試合で優勝を狙う」と力強く話していた。
準決勝の結果は次の通り。
三郷北イーグルス1―0奈良信貴REDSジュニア▽奈良信貴REDS3―0小泉ファイターズ







【やまと人巡り】「奈良に貢献したい」200本超の動画作成 奈良市広報戦略課、高松明弘さん(36)
「地域のことを24時間考えられるのが公務員の仕事。安定した仕事だからこそもっとチャレンジしたい」。そう語るのは奈良市広報戦略課の高松明弘さん(36)。
奈良市出身で平成17年に大阪府立大工学部を卒業。両親が教員だったこともあり、学習塾講師や県内の私立中高一貫校で教鞭をとったが、「教え子は次々と県外へ出ていってしまう。教育だけでは奈良に貢献できないのでは」と感じ、27年に奈良市へ入庁した。
市の「動画広報」の担当職員として、市の政策や街のイベントを毎週金曜日に市のホームページで紹介する「奈良市ニュース」など、これまでに200本以上の動画を制作してきた。
業務外でも職員の自主勉強グループを立ち上げ、役所の外では奈良の魅力発信、地域活性化を地元の若手社会人らと考える地域団体「編集奈良」の代表も務める。
「公務員の仕事は働き方次第でとても面白いものにできる。地域社会やまちづくりに関わるおもしろさをより多くの若い世代と共有したい」と意気込む。 (啓)
【やまと人巡り】フジの名所、萬葉植物園を知ってほしい 植物園係の木多倫浩さん(52)
万葉集に詠まれた植物を含む約270種を栽培する「春日大社神苑 萬葉植物園」。植物園係の木多倫浩さん(52)は「それぞれの植物が自然で生息している環境に近付けようとしているが、非常に難しい」と手入れの難しさを語る。
フジの名所として知られ、20品種約200本が育てられている。フジ棚だけでなく立木でも栽培されており、自然な状態に近いフジの姿が見られる。開花時期には約5万人の来園者が訪れるといい、今年は今月末までが見頃だという。
目標は、萬葉植物園を多くの人に知ってもらうこと。「奈良に住んでいる人でも萬葉植物園とフジを知らない人が多い。フジや萬葉植物なら萬葉植物園といってもらえるようにしたい」と意気込む。 (彩)
【あっ、これ食べたい!】洋菓子店「pieni blanc」 発酵バターで外はカリッ、中はしっとり焼き上がる

奈良ホテルの近くにある「pieni blanc(ピエニ ブラン)」は焼き菓子を豊富に取りそろえた洋菓子店。金土日祝の限定メニュー「発酵バターのプレーンカヌレ」と、季節限定の「発酵バターの宇治抹茶カヌレ」が人気だ。
「プレーンが午後1時過ぎ、宇治抹茶は1時半過ぎに焼き上がりますので、おやつどきに焼きたてを食べていただければ」と店主の谷本遼太さん(31)。カヌレは発酵バターを使って焼いており、外はカリッと、中はしっとりした焼き上がり。奈良県産小豆を載せた宇治抹茶カヌレは、一口食べると抹茶の香りが広がる。予約注文でその日の販売分が売り切れ、店頭に並ばないこともあるとか。
袋詰め焼き菓子(今回選んだのは和三盆クッキー)とドリンクが選べる「キッシュプレート」はランチにぴったり。取材時にいただいた「大和茶生地カルボナーラ風キッシュ」はペンネや卵黄が入った一品で、ボリューム満点だ。ドリンクは「自家製レモネード季節のフルーツピール入り」をチョイス。甘夏のピールは苦みがまったくなく、一気に飲み干してしまった。
日替わりで登場する「1日1種類だけの生菓子」などもオススメです。 (朋)
【住所】奈良市高畑町1024
【連絡先】☎0742・93・4471
【ホームページ】http://pieni-blanc.jimdo.com/
【営業時間】正午~午後5時(ラストオーダー同4時半)
【定休日】不定休
【メニュー】発酵バターのプレーンカヌレ(180円)▽発酵バターの宇治抹茶カヌレ(210円)▽キッシュプレート(1000円)▽自家製レモネード季節のフルーツピール入り(550円、持ち帰り450円)▽ガトーショコラ(450円)▽有精卵のプリン(400円、持ち帰り300円)―など
【鹿角抄(コラム)】 奈良でしかできない経験…少しはできた 今後の財産に (森西勇太)

「鹿の角きり」で、角を切り落とされるシカ(水島啓輔撮影)
来月、大阪に転勤する。最後にこのコラムを書くに当たり、一昨年10月に着任後、初めてこのコーナーを担当したときのことをふと思い出した。「奈良でしかできない取材を」。そんなテーマだった。
奈良らしさを初めて感じた取材は、「鹿の角きり」だったと記憶している。春日大社境内にある鹿苑角きり場で、陣太鼓の音が響くなか、法被姿の勢子がシカを追い込み、巧みに捕獲していく。立派な角を生やしたシカが時折、目の前を勢いよく通り過ぎていった際は「突撃されないだろうか」と身の危険を感じたものだが、今となっては良い思い出だ。
東大寺二月堂の修二会(お水取り)ではひときわ大きな籠松明の迫力に息をのみ、薬師寺で約1世紀ぶりの解体修理が進められている国宝・東塔の心柱の下部を元の位置に据える「立柱式」を見守る機会にも恵まれた。厳かな雰囲気に包まれた寺社仏閣で取材するたび、古都・奈良に伝わる歴史の一端に触れることができた気がした。
印象深い出来事は取材の場に限らない。奈良市内から「日本一広い村」の十津川村まで車で足を運んだ際は、あまりの遠さに心が折れそうになった。一方で、道中に目にした自然豊かな風景の美しさには心を打たれた。
さらに、夕方になるとお決まりのように発生する国道24号の大渋滞。原稿の締め切り時間が刻一刻と迫る中、一向に動く気配を見せない車列に頭を抱えたことも少なくない。
今も奈良の地にしっかりと根づく歴史的遺産。それゆえなのか、どこか感じる田舎っぽさ―。1年半という短期間ではあったが、さまざまな「奈良らしさ」を味わえた。記者として、その土地ならではの経験ができたことは、間違いなく今後の財産になると感じている。
5月以降は主に大阪府の南部を担当する。奈良で経験したように「らしさ」を感じられる取材に奔走したい。
【学童野球】第38回奈良市長杯奈良市野球大会が開幕 決勝は30日

元気いっぱいに選手宣誓する、かすみのの関優心主将=奈良市の柏木球技場
第38回奈良市長杯奈良市学童軟式野球大会の開会式が22日、奈良市の柏木球技場で開催され、引き続いて同球技場と西部生涯スポーツセンター球技場(ともに奈良市)で1、2回戦計15試合があった。
大会には23チームが参加。開会式では、かすみのの関優心(ゆうしん)主将(11)が力強く選手宣誓した。
準々決勝と準決勝は29日、決勝は30日に開催予定。1、2回戦の試合結果は次の通り。
【1回戦】山辺スーパーフェニックス4―2かすみの▽山陵クィーンズ13―3平城東スポーツ少年団▽飛鳥紀寺スポーツ少年団7―2奈良北ゴールデンカイト▽帝塚山スポーツ少年団9―2奈良伏見イーグルス▽やまと10―0奈良チャレンジャーズ2nd▽大宮ホワイトベアーズ11―1神功なら山ファイターズ▽都跡スポーツ少年団3―1登美ヶ丘フェニックス
【2回戦】大安寺アパッチライオンズ9―0山辺スーパーフェニックス▽山陵クィーンズ2―0若草ベースボールクラブ▽飛鳥紀寺スポーツ少年団10―0馬見ゼブラーズ▽帝塚山スポーツ少年団4―3五条山レパード▽やまと8―1平城スポーツ少年団▽奈良ジュニアファイターズ7―0大宮ホワイトベアーズ▽東辰ツインズ7―7奈良チャレンジャーズ(抽選で東辰勝ち)▽西大寺ドリームズ5―4都跡スポーツ少年団
【あっ、これ食べたい!】白鳳酒家 いつも常連でにぎわう地域の中華料理店

一番人気の「チョイスランチ」
昭和48年、JR高田駅のそばに創業した「白鳳酒家(はくほうしゅか)」。地域に愛される中国料理店はいつも、常連のお客さんでにぎわっている。
一番人気は、8品からメインの2品を選ぶ「チョイスランチ」。料理長の黒田智之さん(30)は「その日の気分に応じ、いろいろな組み合わせを楽しんでほしい」と話す。
散々迷った末、「肉団子甘酢」と「海老のチリソース」をチョイス。外側はカリッと、中は柔らかい肉団子に甘酢がよく絡み、昔ながらの味にほっこり。チリソースはピリ辛でご飯が進む。
最後に日替わりのランチデザート「苺のふんわりムース」を追加。新鮮なイチゴで作ったピューレを使っており、口の中に入れると甘さが広がる。
予算に応じてお弁当を作ってもらえるので、春の行楽にもオススメです。 (朋)
【住所】大和高田市本郷町9―5
【連絡先】☎0745・22・4753
【営業時間】午前11時~午後3時(ラストオーダー午後2時半)と午後5時~午後10時(ラストオーダー午後9時半)
【定休日】火曜日
【メニュー】ランチはチョイスランチ(900円)、飲茶ランチコース(香‖1500円、桃‖2千円)、ランチデザート(150円)など。他に季節限定苺のふんわりムース(400円)、金鶏のクリスピー揚げ(半羽2600円、1羽4800円 ※2日前までに要予約)、海老のマヨネーズ炒め(4尾800円)、春巻き(3ケ480円)、コース(2800円~)なども
※全て税別
【学童野球】 大和郡山ロータリークラブ大会が開幕 決勝は30日(月)

選手宣誓する西方パワーズの木村颯翔選手
第23回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会が21日、大和郡山市のならっきー球場で開幕した。
大会には県軟式野球連盟郡山支部と生駒郡支部に登録する16チームが参加。開会式では各チームの選手が元気よく入場行進し、選手を代表し、西方パワーズの木村颯翔選手が「いつも楽しい野球を指導してくださる監督、コーチ、そして忙しい中、応援にきてくださるお父さん、お母さんに感謝し、最後の一球まであきらめずに全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。
30日に準決勝と決勝が行われる予定。初日の試合結果は次の通り。
【1回戦】奈良信貴REDSジュニア3―1リトルジャイアンツ▽小林ビートルズ7―6平和レッドスワローズ▽三郷北イーグルス11―6小林ファイヤーズ▽斑鳩少年野球部9―1郡山フレッシュ▽矢田イーグルス17―0斑鳩ジュニアスターズ▽奈良信貴REDS11―1西方パワーズ▽城ケ丘エンゼルス24―2三郷TFB▽小泉ファイターズ17―0法隆寺ファイターズ
【2回戦】奈良信貴REDSジュニア12―3小林ビートルズ▽三郷北イーグルス7―1斑鳩少年野球部▽奈良信貴REDS8―4矢田イーグルス▽法隆寺ファイターズ6―1城ケ丘エンゼルス
【やまと人巡り】古い着物を再利用「布あそび」を開催 浦田英子さん
奈良市のギャラリー&カフェ「ならまち村」で20~23日、古くなった着物などを再利用したバッグや雑貨の展示会「布あそび」が開催される。
制作者は生駒市で着物教室を開く浦田英子さん(57)。教室で着付けや作法を教える傍ら、生徒や知人の古くなった着物を再利用した作品づくりを10年以上続けている。最近は着物を着ない人が増えているが、「再利用した小物を作ってあげると喜んで使ってくれる」といい、制作のモチベーションになっている。
展示会では着物だけでなく、帯紐やカーテンなどを再利用した作品を含め50点以上が並び、購入もできる。「着物を違う形で楽しんでほしい」と浦田さん。問い合わせは、ならまち村(☎0742・22・7005)まで。 (桑)
【ドリームジャンボ宝くじ】幸運の女神、伊東萌さん(24)が来社、PR

宝くじ幸運の女神の伊東萌さん
全国1133人から選ばれた7人の第39期「宝くじ幸運の女神」の1人で大阪市出身の伊東萌さん(24)が産経新聞奈良支局を訪れ、発売中の1等と前後賞合わせて賞金総額5億円の「ドリームジャンボ宝くじ」をPRした。
これまで発売が5月だった同宝くじについて、伊東さんは「ドリームは夢。夢や希望をもって新生活をスタートさせる4月にぴったり」と笑顔をみせ、「私もこの一年、一人でも多くの宝くじファンを増やしたい」と夢を語った。
1等と前後賞合わせて5000万円の「ドリームジャンボミニ」も同時に発売。いずれも1枚300円で、4月27日まで発売する。抽せんはともに5月11日。
【やまと人巡り】土門拳文化賞を受賞 石津武史さん(74) 釜ケ崎を撮り続けたい…
アマチュアカメラマンを対象にした公募写真コンテスト「第24回酒田市土門拳文化賞」に、王寺町の石津武史さん(74)の作品「『俺は負けない!』終の住処で…」(モノクロ30枚組み)が輝いた。日雇い労働者が集まる街、大阪・釜ケ崎の人々の姿を追った力作の数々。石津さんは「アマチュア最高峰の賞を受賞できるとは。最高にうれしい」と喜びを語る。
同賞は、日本を代表する写真家・土門拳(1909~1990年)の功績を記念し、平成6年に出身地の山形県酒田市が設置した。アマチュアカメラマンを対象に10枚以上30枚以内を1組として募集し、今回は全国131人から146作品が寄せられた。
大阪府東大阪市出身の石津さんは日本写真専門学校を卒業後、平成17年までJR王寺駅前で写真店を経営。閉店後は、趣味でスナップ写真を撮っていたが、釜ケ崎で毎年開かれる夏祭りや越冬闘争に実行委員として参加したことをきっかけに、釜ケ崎の町並みやそこで生きる人々の姿を切り取ることがライフワークとなった。「釜ケ崎は特殊な街で、ほかと〝違うもの〟が撮れると思って、ネガティブな部分を写す人が多い。そうではなく、人情味や豊かさを撮りたいと思った」と話す。
今回の受賞作は「仕事に役立つ証明写真を」と、夏祭りなどで写真小屋を開きボランティアで撮影した肖像写真だ。約5年で500人以上、千枚を超える写真を撮影。被写体の心情を感じてもらおうと、白黒写真にした。作品は実にさまざま。タオルを首に巻いている人、レンズをにらみつける人、ワンカップ酒を片手に持っている人…。「その人の、そのままの姿を撮りたい。過去や生きざまは格好やしわ、表情に現れるもの」という。
釜ケ崎の明るさだけをとらえているわけではない。「『遺影を撮ってくれ』という人もいる。本当は明るくできる状況ではないことはわかっている。それでも、『元気に生活していくんだ』という釜ケ崎の人々の希望にあふれた写真を、心の応援を込めて撮り続けたい」
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受賞作品展は6月5~11日に東京・ニコンプラザ新宿、11月29日~12月5日に大阪・ニコンプラザ大阪で開催される。 (明)
【奈良のシカ】 鹿せんべい、じらさないで トラブル続出で、鹿せんべい販売所に〝正しい与え方〟の看板

鹿せんべいの正しい与え方を記した看板
奈良公園(奈良市)のシカに鹿せんべいを与える際に、じらすなどして攻撃される外国人観光客が増えていることを受け、奈良県などは3日、鹿せんべいの正しい与え方を英語、中国語、日本語で記した看板を公園内の鹿せんべい販売所に設置した。購入前に注意点を確認してもらうことで、トラブルを減らしたい考えだ。
県によると、外国人観光客の増加で、人とシカとのトラブルは年々増えているという。シカにかまれたり突かれたりしてけがをする「人身事故」は平成25年度は50件だったが、28年度には118件に倍増。29年度は180件と過去最多となった。被害者は外国人が77・1%と大半で、国別では中国人が114件と抜きんでていた。事故の主な原因が鹿せんべいの誤った与え方で、写真などを撮ろうとじらしてシカを怒らせ、手や腹をかまれるケースが多いという。
こうした被害を防ぐため、県などが今回設置したのが「鹿からのおねがい」看板だ。奈良公園内には、野生動物であるシカと触れ合うときの注意事項を記した看板はこれまでもあったが、鹿せんべいの与え方に特化した啓発が必要と判断したという。看板では、「じらさずにすぐちょうだい!」「鹿せんべいがなくなったら両手をひろげておしえて!」など、注意点が分かりやすくイラスト付きで表記されている。

鹿せんべいの販売所を取り巻くシカ
鹿せんべい販売所で働く女性(68)は、「外国のマナーの悪い人には英単語やジェスチャーを使って注意するけれど、理解してもらえず、かえってもめることも多い。看板の効果に期待したい」と話した。
台湾から20人以上のツアー客を連れて奈良を訪れたガイドの林盛清(リンセイセイ)さん(65)は、「みんなシカに鹿せんべいをあげて遊ぶのを楽しみにしている。かまれることはたまにあるから看板はいいが、もう少し文字を大きくしないと読みにくい」と注文を付けた。
【学童軟式野球】斑鳩少年野球部が初優勝 マクドナルド・トーナメント奈良県予選大会

優勝した斑鳩少年野球部
高円宮賜杯第38回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県予選大会兼第18回県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会(県軟式野球連盟、産経新聞社など主催)の決勝戦が31日、五條市の上野公園野球場で行われ、斑鳩少年野球部(生駒郡)が大安寺アパッチライオンズ(奈良)を7―0で下し、初優勝を飾った。
斑鳩少年野球部の兼平陸主将は「全員が後ろにつなぐ打撃を徹底できた。優勝でき本当にうれしい」と笑顔。大安寺アパッチライオンズの米田涼平主将は「力の差を感じた。この悔しさをバネにまた頑張りたい」と話した。準決勝の結果は次の通り。
【準決勝】斑鳩少年野球部5―2桜井南コンドル(桜井)▽大安寺アパッチライオンズ3―1浮孔小野球部(高田)
【第7回奈良市記録会】期待のスプリンター多田修平選手(21)の登場に歓声とどよめき

笑顔でゴールする多田修平選手(中央)
昨夏の陸上世界選手権男子400㍍リレーで銅メダルを獲得した多田修平選手(21)=関学大=が29日、奈良市のならでんフィールドで開かれた第7回奈良市記録会(奈良市陸上競技協会主催)の100㍍で今季の国内初戦に臨んだ。東京五輪での活躍が期待されるスプリンターの力強い走りに、訪れた観客から歓声とどよめきが上がった。
〝スター〟の登場に会場は約4千人の観客であふれかえった。多田選手は大阪桐蔭高校陸上部の恩師、花牟禮(はなむれ)武監督(46)が奈良市出身という縁で、高校時代から同記録会に参加している。この日の1本目は向かい風2・4㍍の条件下、10秒42でフィニッシュ。約6時間後の2本目は向かい風0・8㍍の条件下、10秒29で走った。
多田選手は「1年前の記録会と違い、ギャラリーが多くてとても緊張したが、応援を力にがんばりたいと思う」と笑顔。花牟禮監督は「このようなマイナーな大会に、注目選手になっても出てくれるのはとてもうれしい」と教え子の恩返しに目を細めた。
多田選手の走りを間近で観戦した法隆寺国際高校陸上部の山口愛生さん(16)は「スタートの出だしの良さなど、選手として見習うところがたくさんあった。9秒台を目指してがんばってほしいと思う」と話していた。
【やまと人巡り】育てる苦労も「挑戦」に楽しみ 農家カフェ経営、岡田明さん(66)
葉の表面が凸凹した〈ちりめんキャベツ〉や〈黒ダイコン〉、見た目はジャガイモだがムカゴのように蔓になる〈宇宙芋〉、さらに〈プンタレッラ〉、〈セロリアック〉など聞き慣れない名前の野菜。天理市で「農家カフェけやき」を営む岡田明さん(66)が心を込めて育てている。
イタリア料理が好きでよく食べ歩きをしていた。シェフから「こんな野菜もあるんですよ」と珍しい野菜を紹介され、自分でも作ってみようと挑戦。今では約80種類の野菜や果物を作っている。
当初、「野菜の直売とコーヒーでも出せたら」と始めた店は「ランチも食べたい」との要望もあり、自家野菜を使った野菜ランチや健康ランチとともに自家製果物を使ったシフォンケーキやタルトも提供するようになった。
珍しい野菜や果物は見た人を驚き、楽しませるが、ちょっとしたつらい体験談もある。「黄色のインゲンは採れたてで新鮮なのに見た目が黄色いので『傷んでるのでは?』となかなか受け入れてもらえなかった」
また、ブラッドオレンジは最初なかなか濃い色にならなかった。最近、ようやく濃いオレンジ色になってきたが苦労も多い。
「今年はアブラナ科の高菜の一種、祝蕾に挑戦しようかな」。野菜作りの挑戦は続く。 (朋)
■「農家カフェけやき」(☎090・3485・0709)の営業時間は午前10時半~午後4時。ランチは午前11時半~。火・水曜日休み。
【くらしと税】 〈確定申告〉 所得税の申告が間違っていたとき…)
所得税の確定申告書を提出した後で、計算誤りなど申告した内容に間違いがあることに気づいた場合の手続きの方法について紹介します。
税額を多く申告していたことに気付いたときは、「更正の請求」をして、正しい税額への訂正を求めることができます。請求内容が正当と認められたときは、正しい税額に減額されます。手続きとしては、更正の請求書を作成し、所轄税務署に提出します。期間は各年分の法定納期限(通常は各年の翌年3月15日)から5年以内です。
税額を少なく申告していたことに気付いたときは、「修正申告」をして、正しい税額に修正してください。なお、修正申告によって新たに納める税額は、修正申告書を提出する日までの延滞税と併せて納めてください。手続きとしては、修正申告書を作成し、所轄税務署に提出します。
税額には、法定納期限(平成29年分の所得税の確定申告は平成30年3月15日、消費税は平成30年4月2日)の翌日から納付する日までの期間について延滞税がかかりますので、できるだけ早く申告・納付するようにしてください。また、納付する金額によっては加算税が賦課される場合があります。
【センバツ高校野球】甲子園練習 智弁学園選手 動きハツラツ

甲子園球場で練習する智弁学園の選手
第90回選抜高校野球大会(23日開幕)に出場する智弁学園が19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で公式練習に臨んだ。
合図のサイレンと同時に一斉にグラウンドに飛び出した選手は、内外野の守備練習などで機敏な動きを披露。あこがれの舞台の土の感触を確かめながら、本番に向けて気持ちを高めていた。
智弁学園は大会第3日の第3試合で、日大山形と対戦する。
【やまと人巡り】 72時間「純氷」で、かき氷を食文化に 奈良の製氷メーカー「日乃出製氷」専務、中孝仁さん(44)
今や夏だけでなく、冬でも人気のかき氷。そんなかき氷業界を支えるのが奈良で創業77年を迎える日乃出製氷(奈良市)だ。
「かき氷に対して一生懸命な人たちの思いに応える。そんな氷を作りたかった」。力強い口調で話すのは、日乃出製氷4代目で専務の中孝仁さん(44)。
日乃出製氷は業務用ドライアイスや氷の製造・小売りを営んでいる。夏のシーズンに、県内外60以上のかき氷店に納品しているのが72時間かけて作る「純氷」。これがすぐれものだ。
家庭や飲食店の製氷機で作る氷とは異なり、純氷は48時間という長い時間をかけて、水をゆっくりと凍らせて製造する。だが、日乃出製氷ではさらに1日を加えた72時間をかけて、高さ1㍍、重さ135㌔にもなる氷柱を作りあげる。
県内約50店、さらに、食べログの「スイーツ百名店EAST2018」にも選ばれた埼玉県熊谷市の「慈げん」など有名店へも納品する72時間「純氷」は、まろやかな口溶けと、溶けにくさで人気を博している。
今や日乃出製氷の代名詞ともいえる72時間「純氷」だが、誕生までは紆余曲折があった。平成25年の売り上げは現在の3分の1程度で、氷の需要は右肩下がり。一時は製氷をやめることも考えたという。
「氷に対して真剣じゃなかった。売り上げも需要も落ちてたから。廃業も考えた」
転機は、ふと目についた業界紙の記事だった。「『かき氷で3千万円売り上げた』という記事。話半分でも1500万円。すごい衝撃だった」
そして、愛知県内の製氷会社を訪ね、1から72時間「純氷」の作り方を学んだ。
26年からは県内の市民プールでかき氷の販売も始めた。〝氷屋のかき氷〟として人気を集め、26年7~9月に200万円だったかき氷の売り上げは昨シーズン(5~9月)には1400万円を売り上げるなど好調が続く。氷作りの技術の高さは口コミで広がり、「次は香港のかき氷店にも氷を納品するかも」というほど。
今年2月24、25の両日、奈良市に全国のかき氷店が集まった「かき氷EXPO2018 in NARA」では参加した店舗へ400貫(約1500㌔)の氷を無償提供した。
「参加店の負担も減らしたかったし、うちの氷を知ってもらうチャンスでもあったから」。県内外から訪れた約2000人の来場者は日乃出製氷の「純氷」でできたかき氷に舌鼓を打った。
「今後は県外でのシェアも広げ、ゆくゆくは海外にも進出したい」と目を輝かせ、最後に「かき氷が一過性のブームで終わらず、一つの食文化になればいいですね」と笑顔を見せた。 (啓)


































