奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

三条通りで「カーフリーデーなら」 歩行者天国も

 奈良市は22日、三条通りの一部を交通規制し、車のない生活やまちづくりについて考えるイベント「カーフリーデーなら」を開く。
 世界で約2700都市が参加する車に頼らない生活について考える「モビリティウィーク」(16~22日)に合わせて開催され、今年で2回目。
 午前11時~午後7時、JR奈良駅前交差点から猿沢池付近までの約900㍍を交通規制。時間限定で車道に木製のイスが設置され、普段は見られない眺めを楽しめるほか、春日山を背景に写真撮影もできる。
 JR奈良駅東口広場には、自転車と徒歩で巡る奈良の見どころマップなどのコーナーや、お茶や地酒、かき氷を販売する地産地消ブースも設置される。
 また、自転車でおすすめスポットを巡り、写真に収めるフォトラリー(当日申し込み可、カメラと自転車持参)などもある。
 問い合わせはモビリティウィーク&カーフリーデーなら実行委員会(0742・34・4591)。

消防学校で卒業式 第50期初任教育生

総代として謝辞を述べる坂本真士さん=宇陀市

 県消防学校(宇陀市)第50期初任教育生の卒業式が20日、同市の大宇陀体育館で行われ、18~28歳の68人(男性63人、女性5人)が消防士としての第一歩を踏み出した。
 初任教育生は4月に入校し、寮生活を送りながら約半年間、救助や消防、学科などの基礎的な訓練を受けた。12月から消防士として任務に当たる。
 卒業式では、仲嶋元成学校長が「入学したときの熱い思いを持ち続け、住民から信頼されるよう職務に精励してほしい」と式辞。総代を務めた坂本真士さん(28)は「一日も早く、一人前の消防人になれるよう精進する」と謝辞を述べた。
 式の後、卒業生らは一斉に帽子を投げ上げて卒業を喜び合った。川内美咲さん(22)は「女性ならではの気遣いができ、男性に負けないくらいパワフルな消防士になりたい」と決意を新たにした。

小中のエアコン設置率97%超に 普通教室

 県教委は19日、県内公立学校施設におけるエアコン設置状況を発表した。9月1日現在、小中学校の普通教室への設置率は97・1%(全国平均77・1%)で、昨年同時期の21・9%から飛躍的に改善。上昇幅は全国トップの75・2㌽で、36位だった全国順位は11位まで急浮上した。
 普通教室へのエアコン設置率は、幼稚園や高校でも大幅に改善された。幼稚園は昨年の59・1%から88・8%(全国平均89・2%、34位)、高校は78・2%から95・2%(同83・5%、23位)に。昨年は設置率100%を達成したのは6団体に過ぎなかったが、今年は奈良市や大和高田市、橿原市など34団体に増えた。
 県内の公立学校施設でエアコン設置が進んだことについて、県教委学校支援課の担当者は「県の緊急支援補助金を活用するなどし、各自治体が頑張った成果だと思う」としている。

就職活動の準備セミナー「業界研究会」21日開催

 令和3年3月卒業予定の学生を対象とした就職活動セミナー「業界研究会」が21日午後1時から、県文化会館で開催される。
 学生に就職先の視野を広げてもらおうと県雇用政策課が企画した。当日は金融や製造業、地場産業など、県内の企業約社が参加予定。人事担当者が仕事内容や業界について説明するとともに、就活に役立つアドバイスも伝授する。
 担当者は「県内の企業や業界を知ってもらい、就活の選択肢を広げてほしい」と話している。
 参加無料で予約優先、服装自由。申し込みは県ホームページの申し込みフォームから。問い合わせは県雇用政策課雇用政策係(0742・27・8812)。

トヨタカローラ奈良、新型カローラ発表に合わせ創立55周年記念「花冠」イベント

新型カローラをお披露目したカローラ奈良の菊池攻社長(一番左)とYAMATO超人ナライガー心(左から3番目)=奈良市

 トヨタカローラ奈良(奈良市)の創立周年記念イベントと新型カローラの記者発表会が17日、同社1階ショールームで開かれた。
 イベントでは英語で「花冠」を意味するカローラにちなみ、ダリアなど種類以上の花を組み合わせた藍色の花冠が菊池攻社長に手渡された。今後、県内11店舗で順番に展示される。
 この日発売された新型カローラの発表会には、奈良のローカルヒーロー「YAMATO超人ナライガー」がパワーアップした「ナライガー心(KOKORO)」が登場。新たなコスチュームで、フルモデルチェンジしたカローラをPRした。
 菊池社長は「1966年に登場したカローラは世界のお客さまに愛される車になった。この日が難局の時代を切り開いていける節目になれば」と話した。

子供が作る「弁当の日 なら」 10月27日開催

 子供が弁当を作る食育イベント「弁当の日 なら」が10月27日、奈良市のならファミリー1階らくだ広場で開催される。主催する奈良大宮ロータリークラブと奈良市飲食店組合が参加する小学生を募集している。
 「弁当の日」は、香川県の小学校で平成13年に始まった取り組みで、子供による弁当作り。メニューを決めることから、買い出し、調理、弁当詰め、片付けまで子供自身が行う。親や教師は手伝わず、弁当の評価もしないことがルールで全国に広がっている。
 調理実習は午前10時半と午後2時の2回。おむすび、大和肉鶏ホイル焼き、卵焼き、キュウリのあえもの―の弁当で実習時間は約2時間半を予定している。
 当日は、弁当の日を始めた元小学校長、竹下和男さんが「子どもを台所に立たせよう」と題して講演する。調理実習では、キッズキッチン協会公認インストラクターの木村万紀子さんとオニギリストの松田昌子さんが講師を務める。
 講演会は定員100人(先着順)で無料。イベント告知サイト「こくちーず」内で「弁当の日 なら」を検索して申し込む。
 調理実習は、小学3~6年が対象で各回20人(応募者多数の場合は抽選)。材料費として500円が必要で、エプロンや三角巾などは持参する。
 申し込みは往復はがきに保護者氏名、郵便番号・住所、電話番号、メールアドレス、参加する子供の氏名(ふりがな)・性別・学年、参加希望の時間帯(午前10時半・午後2時・どちらでも可)を記入し、〒630―8115 奈良市大宮町6―3―7 中室ビル3F 奈良大宮ロータリークラブまで。締め切りは9月末。問い合わせは同クラブ(0742・33・8583)。

来春開業コンベンションセンターに「蔦屋書店」出店へ

 蔦屋書店を展開する関西TSUTAYA(大阪府吹田市)は、奈良市三条大路に来春開業する県コンベンションセンターに「奈良 蔦屋書店」をオープンすると発表した。
 同社によると、来春の同センター開業に合わせてオープン。「文化に囲まれ、好奇心の扉を開く場」をコンセプトに、総面積約千坪の売り場に奈良に関する本や雑貨を充実させる。県内最大級となるカフェも併設し、地域コミュニティーの拠点や観光客がくつろげる空間を目指すという。
 県コンベンションセンターは、県内最大の国際会議場が入る観光交流拠点。国内初進出となるJWマリオットホテルやNHK奈良放送会館と合わせ、大宮通り新ホテル・交流拠点事業として整備が進められおり、来春の「まちびらき」を予定している。

たわわな巨峰食べ頃 あすかぶどう園

真剣な表情で、食べ頃になった巨峰を収穫する子供

 明日香村の「あすかぶどう園」で、食べ頃になった巨峰がたわわに実り、ブドウ狩りを楽しむ家族連れやカップルでにぎわっている。
 園主の石田宗久さん(66)によると、今シーズンは花が咲く5月頃に好天が続いたため、粒付きが良く、房も大きいブドウが実ったという。石田さんは「9月に入って実が熟し、今が一番おいしい時期です」とPRしている。
 ブドウ狩りは10月上旬までで、なくなり次第終了。食べ放題(1時間)は、中学生以上1400円、小学生1200円、3歳以上800円。収穫体験や量り売り、地方発送も受け付けている。
 問い合わせはあすかぶどう園(0744・54・2808)。

人気の「ならのあわ」「古都のあわ」飲み比べ 無料試飲会開催

 日本酒と県産イチゴ「古都華」をそれぞれベースとした2種類のスパークリングを飲み比べてもらおうと、古都のお酒で乾杯しよう実行委員会は14日、奈良市の近鉄奈良駅前行基広場で、無料試飲会「奈良のあわあわフェア」を開催する。
 日本酒ベースの「ならのあわ」は、5月の発売開始からわずか4カ月で約5千本を販売し、年間販売目標をクリア。古都華を使ったワイン「古都のあわ」も7月の発売以降、約2千本を売り上げたヒット商品だ。
 実行委員長で酒類卸売会社「泉屋」(奈良市)の今西栄策社長は「新しいタイプのお酒を多くの人に味わってほしい」と話している。
 試飲会は午後3時から。会場での販売はないが、ともに近鉄奈良駅改札外にある「GOTO―CHI 奈良店」で取り扱っている。問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

600年ぶり復活「流鏑馬まつり」 田原本町、クラウドファンディングで寄付募る

 田原本町は12月1日、唐古・鍵遺跡史跡公園で「流鏑馬まつり」を開催する。14世紀ごろに同町にいた武士集団が流鏑馬を行っていたとされ、約600年ぶりに復活させる。町は開催費用の一部を賄うため、今月30日までクラウドファンディングで寄付金を募っている。
 田原本町では鎌倉~室町時代、「長谷川党」と呼ばれる武士集団が法貴寺を拠点に活動。流鏑馬の歴史を記した「長川流鏑馬日記」(1384年)には、長谷川党が法貴寺を出発し、春日若宮おん祭で流鏑馬を奉納したと記されている。
 流鏑馬の伝統はいつしか途絶えたが、町はこうした歴史的背景を生かし、新たな観光イベントに育てようと流鏑馬の復活を決定。5月に実行委員会を立ち上げ、準備を進めている。
 会場は昨年オープンした唐古・鍵遺跡史跡公園で、園の南側に「埒」と呼ばれる砂を敷いた走路(長さ約270㍍、幅約2㍍)を整備。京都・下鴨神社などで流鏑馬を行っている「弓馬術礼法小笠原教場」の協力を受けて開催する。
 流鏑馬は12月1日午後1時から。前日の11月30日午後2時からリハーサル(見学可)を予定している。
 町は「流鏑馬を復活させ、県内外や海外の方にも町を知ってもらうきっかけにしたい」とし、資金を補うため、クラウドファンディングによる寄付金を募集中。目標額は100万円で、今月12日現在で25万4千円が集まっている。

「交通死亡事故多発警報」発令、7日間で5人が死亡

パトロールに出発する県警のパトカー=奈良市

 県内で今月4~10日の7日間で5件(5人死亡)の死亡事故が相次いだことを受け、県交通対策協議会は11日、今年初めて「交通死亡事故多発警報」を発令した。発令は昨年9月以来、約1年ぶり。県警は24日までの発令期間中、交通指導や違反者の取り締まりを強化する。
 同警報は、10日以内に死亡事故が5件に達した場合に発令される。県内ではこの間、道路を横断中の高齢女性が軽乗用車にはねられたほか、京奈和自動車道のトンネル内でトラック同士が正面衝突する事故などが相次いで発生した。
 県警が掲げる年間目標は「事故死者数30人以下」。県内の今年の交通事故死者数は10日現在、23人(昨年同期31人)で、高齢者が約半数を占めている。
 奈良市の県警本部ではこの日、発令を受けて「交通死亡事故抑止特別警戒隊」の出発式を実施。隊員12人がパトカー6台に分乗してパトロールに出発した。県警は県や市町村などの関係機関と協力し、事故が多発している幹線道路や交差点での取り締まりを強化するとともに、パトカーや白バイによる警戒を強める。
 式では遠藤雅人本部長が「事故に直結する悪質で迷惑性の高い交通違反の取り締まりを、強力に推進してほしい」と訓示。交通部の山崎友宏参事官は「事故を未然に防止するための検挙活動を強化し、全力を挙げて警戒に取り組む」と決意を述べた。

世界柔道「金」の大野、丸山両選手、天理に凱旋

練習後に子供たちとふれあう大野将平選手(中央右)と丸山城志郎選手=天理市

 柔道の世界選手権東京大会(8月25日~9月1日)で、ともに金メダルを獲得した男子73㌔級の大野将平(旭化成)と66㌔級の丸山城志郎(ミキハウス)の両選手が7日、練習拠点とする母校の天理大(天理市)に凱旋し、約200人の子供たちとふれあった。
 市が進める「天理トップアスリート地域貢献プロジェクト」の一環。柔道、ラグビー、ホッケー、野球の4競技を通じ「スポーツのまち 天理」をPRする取り組みで、その第1弾として公開練習と交流イベントが実施された。
 リオデジャネイロ五輪金メダリストの大野選手は、公開練習で得意の大外刈りや内股など世界一の技を披露。5月に就任した市スポーツ政策特別顧問の名刺を子供たちに配り、「どんなスポーツでも、楽しいと思ったら練習を頑張ってほしい」と呼びかけた。
 初出場で世界選手権を制した丸山選手は「応援が力になった」と感謝。東京五輪に向け、「天理で日々稽古を積み、皆さんに活躍を見せたい」と誓った。

気象台「真夏と同じ熱中症対策を」 10日も猛烈な暑さに

 9月に入っても全国的に猛烈な暑さが続いている。奈良市では6日に9月としては9年ぶりとなる35度の猛暑日を記録。翌日や当日の最高気温がおおむね35度以上になることが予想される場合に発表される高温注意情報が近畿地方に出された9日も、最高気温は34・9度まで上昇した。10日も同様の暑さが続く見込みで、奈良地方気象台は熱中症への注意を呼びかけている。
 同気象台によると、台風などの影響で勢力を増した夏の太平洋高気圧に西日本が覆われたことで気温が上昇。奈良市以外でも五條34・1度▽十津川村風屋34度▽上北山32・9度―など県内全域で暑い1日となった。
 奈良市では6日以降、最高気温が平年より4~5度ほど高い日が続いており、予想以上の残暑に体調を崩す人も増えている。県消防救急課によると、直近1週間の熱中症で救急搬送された人の数は、8月末と比べて倍以上に増加する見込みという。
 11日以降は少し気温が下がるものの、この先1週間は度を超える真夏日が続くとみられ、奈良地方気象台は「水分をこまめにとるなど、真夏と同じ熱中症対策を心がけてほしい」と呼びかけている。

【バンビシャス通信】「ブースターに楽しんでもらえるバスケを」 シーズン開幕目前

 バンビシャス奈良は、新体制での初陣となるプレシーズンゲームを8月31日、天理市立総合体育館に大阪エヴェッサ(B1)を迎えて開催しました。
 並河健天理市長からは「日本代表の活躍などでバスケットボールが盛り上がりをみせています。もっと地元で盛り上がっていくことが、日本のバスケを盛り上げていくことにつながっていくと思います」と激励を受けました。
 満席に近い1220人が詰めかける中、今季も継続の本多純平、横江豊両選手に、新加入のアンドリュー・フィッツジェラルド、井手勇次、グレッグ・マンガーノの3選手を加えたスターティングメンバーで戦いました。
 大阪の注目選手、米国出身で日本国籍を取得したアイラ・ブラウン選手にマッチアップしたのは、キャプテンの本多選手。体を張ったディフェンスで果敢に挑み、ブラウン選手を交わしてシュートを決める場面もありました。ただ、試合は大阪の爆発力ある攻撃を止め切れず、48-83で敗戦しました。
 バンビシャスのクリストファー・トーマスヘッドコーチ(HC)は「チームとしてはまだ完成していないが、開幕までに段階的によりよく成長していく」、攻守でチームを引っ張り、MIP(最も印象に残った選手)の本多選手は「HCが求めていることを理解し実行していけば、ブースターの皆さんに楽しんでもらえるバスケットをできると思っています」とそれぞれコメントしています。
 レギュラーシーズンの開幕はアウェーで今月21、22日、兵庫県西宮市の市立中央体育館での西宮ストークス戦。ホームゲームの開幕戦は28、29日、ならでんアリーナで香川ファイブアローズと対戦します。チケットは0742・20・1800まで。(バンビシャス広報 和田真智子)

震災伝えるミズアオイ 喜光寺

青紫色の花を咲かせたミズアオイ=奈良市の喜光寺

 東日本大震災の被災地、福島県南相馬市ゆかりのミズアオイが、奈良市菅原町の喜光寺で青紫色の花を咲かせている。見頃は今月中旬までの見込み。
 ミズアオイは水生植物の一種。湖沼や水田などに生育していたが、最近は除草剤などの影響で減少している。
 南相馬市の沿岸部では、津波で地表が削られた後、地下で休眠していたミズアオイの種子が発芽。他の地域でも育て、震災の記憶を語り継いでいく活動に地元住民らが取り組んでおり、喜光寺は昨年4月に種子を譲り受けた。
 ミズアオイは7つの鉢で栽培され、可憐な花が参拝者らの目を楽しませている。小林澤應副住職は「被災地から来た花を見てもらい、震災のことを忘れないでほしい」と話している。

「英語パフォーマンス甲子園」 8日に大和郡山で

 高校生が日本や地域の文化を理解して英語とパフォーマンスで伝える「第2回英語パフォーマンス甲子園」(同実行委主催)が8日、大和郡山市のDMGMORIやまと郡山城ホールで開かれる。
 英語パフォーマンス甲子園は、ESD(持続可能な開発のための教育)を理念とし、自らが所属する文化を見つめて発信する力を養ってもらうため昨年、第1回大会が開催された。
 今回は県内外の9校が出場予定。各チームが順にパフォーマンスを披露し、審査でグランプリなどが決まる。昨年は県立桜井高校のチームがグランプリに輝いた。
 午後1~5時半。観覧自由。問い合わせはソーシャル・サイエンス・ラボ内の実行委事務局(0742・20・7807)。

「災害を防ぐために」展、十津川大水害の資料など 図書情報館

明治22年の十津川大水害の資料などが並ぶ「災害を防ぐために」展=奈良市の県立図書情報館

 紀伊半島豪雨の後に設けられた「県土砂災害防災の日」(3、4日)にちなんだ図書展示「災害を防ぐために」が、奈良市の県立図書情報館で開かれている。今年で発生から130年になる十津川大水害にスポットを当て、記録資料や防災関連書籍など約150点を展示している。26日まで。
 十津川大水害は明治22年8月に発生。村に壊滅的な被害をもたらし、約2600人が現在の北海道新十津川町への移住を余儀なくされた。大水害の記録資料のほか、「明治廿二年吉野郡水災誌」(明治24年)、十津川郷の移住願人総代が県知事に宛てた「北海道移住保護願」(同22年)といった貴重な公文書も展示されている。
 他に東日本大震災や阪神大震災などの記録や、災害への備えに関する書籍も。担当した図書・公文書課の西川慶子係長は「過去の災害から教訓を得て、防災に生かしてほしい」と話している。

なら国際映画祭1年前プレイベント、14日から開催

 来年9月に奈良市内で開かれる「なら国際映画祭」のプレイベントが14~16日、奈良市のならまちセンターなどで開催される。
 次世代へ映画文化をつないでいく機会を創出し、映画祭を周知させようと、同映画祭実行委員会が企画した。
 14日の第1部は、スペイン・バルセロナの三つ星レストランを舞台にしたドキュメンタリー映画「エル・ソムニ 夢の饗宴」を同センターで上映。フランク・アルー監督らによるトークセッションも行われる。第2部では、カタルーニャ地方の伝統料理を味わえる食のイベントを開く。
 15日は、「ベルリン国際映画祭」が推薦する長編4作品と、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」推薦の短編5作品を上映。16日は、中学生が脚本作りや撮影、編集に挑戦した映画2作品をメイキング映像とともに発表する。
 前売り券は14日第1部千円(当日1500円)▽第2部1500円▽第1、2部セット2千円(当日2500円)。15日は長編1作品につき千円、短編5作品で千円(いずれも当日1500円)。16日は無料。購入は同映画祭ホームページから。問い合わせは同映画祭実行委(0742・95・5780)。

奈良県、中国・清華大と覚書 文化発展と人材育成で

 奈良県は中国の清華大学(北京市)と、文化発展と人材育成を目的とした包括交流に関する覚書を締結した。県が海外の大学と覚書を締結するのは初めて。
 県国際課によると、昨年12月に清華大の元学長らが平城宮跡の視察に訪れたことをきっかけに交流の検討を開始。8月21日に荒井正吾知事が同大を訪れ、学術研究の推進や文化・芸術などの振興を目的とした交流を進めるとの覚書を締結した。
 同大はすでに北海道、鹿児島県、滋賀県と同様の覚書を締結しており、フォーラムの開催や学生同士の交流などが行われているという。荒井知事は「協力してアジアの若い世代にイノベーションを起こしたい」とコメントした。

田原本町の中学2校で給食開始へ 

完成した田原本中学校の給食施設(田原本町提供)

 田原本町立田原本中学校と同北中学校の学校給食施設が完成した。北中では3日から、田原本中では5日から給食が始まる。県内の他の市町村立中学校ではすでに学校給食が行われており、同町が最後の実施となる。
 両施設は一部を除いて鉄骨平屋建て。調理室や配膳室、洗浄室、食品庫などを備え、食物アレルギーにも対応する。整備費は田原本中が約3億6千万円、北中が約2億6千万円。
 町では弁当持参を基本としていたが、共働き世帯が増える中、平成25年に中学校給食実施を求める請願書が町議会から提出され、検討が進められていた。町は「町内産の食材を使い、町内にある県立磯城野高校の生徒が考案した献立も取り入れて、特色ある給食を提供したい」としている。

奈良クラブ「日付のないチケット」販売、J1昇格へ「夢への軌跡共有」

 日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブが一風変わったチケットを販売している。未来のJ1昇格時のホーム開幕戦を観戦できるというもので、名づけて「日付のないチケット」。同クラブの中川政七社長は「この企画は夢への軌跡の共有です。一緒に夢に向けて歩んでいきましょう」と呼びかけている。
 奈良クラブは5年以内のJ2昇格、10年以内のJ1昇格を目標に掲げる。「日付のないチケット」は、今だからこそ描ける夢をサポーターとともに追いかけようと企画された。
 購入希望者は9月30日までに、「奈良クラブで描く夢」をテーマにした写真や動画、イラスト、文章を応募。中川社長ら5人の選考委員による審査を経て、選ばれた限定11人が購入できる。チケット代金は税込み5万円。
 当選者は12月の授与式に招待されるほか、オリジナルユニホーム型チケットや、開幕戦で上映するオープニングムービーに名前を入れられるなどの特典がある。
 応募の詳細は公式ホームページで。問い合わせは奈良クラブ(0742・93・3815)。

県大芸術祭・県障害者大芸術祭が開幕、11月30日まで多彩なイベント

 音楽や演劇などの芸術イベントが県内を彩る「県大芸術祭」「県障害者大芸術祭」が1日に開幕。11月30日まで多彩な催しが県内各地で開かれる。
 県では昨年度から両芸術祭を一体開催している。オープニングフェスティバルは1日午後1~4時、五條市上野公園総合体育館であり、シンガー・ソングライターの川嶋あいさんのコンサートや、ダンスユニット「ELSQUAD」による光のダンスパフォーマンスなどが予定されている。観覧無料。JR五条駅から無料シャトルバス運行。
 県内で芸術文化活動に取り組む人たちが主役となる「県民きらめきステージ」は5~8日にイオンモール大和郡山、26~29日にイオンモール橿原で。さらに、歴史文化資源の魅力に触れる「フォーラム・NARA」(10月5日、壷阪寺大講堂、申し込み9月13日まで)や、障害者らの作品を各地で披露する「プライベート美術館」(10月19日~11月4日)などが予定されている。
 問い合わせは県文化振興課(0742・27・8488)。

奈良市全域で総合防災訓練、「防災の日」の1日に

 「防災の日」の9月1日、奈良市は市全域での一斉総合防災訓練を初めて実施する。災害発生時の避難行動や市内全地区での避難所開設など実践的な内容となっており、市民への参加を呼びかけている。
 市はこれまで、各地区の自治会関係者らに避難所開設や運営のノウハウを学んでもらうため、一会場に集まって訓練を実施。今回は災害発生時に使用される1次・2次避難所を会場として、50地区の計57カ所で同時に取り組む実践さながらの訓練となる。
 訓練では、奈良盆地東縁断層帯を震源としたマグニチュード7・5、震度7の地震が発生したと想定。防災無線や防災情報メールで避難情報を確認した参加者は、地区ごとに指定された避難所へ移動し、実際の移動経路や受け付けの流れを確認する。市役所では、災害対策本部の設置や市長による記者発表などを行う。
 時間は午前8時~午後0時半。訓練が実施される避難所は市ホームページで確認できる。問い合わせは市危機管理課(0742・34・4930)。

奈良市の訪日客、初の200万人突破 昨年1年間

 昨年1年間に奈良市を訪れた外国人観光客数は、推計で265万1千人(前年比66万1千人増)に上り、初めて200万人を突破したことが市のまとめで分かった。外国人を含む全体の観光客数は1702万5千人(前年比71万1千人増)で、平城遷都1300年祭のあった22年の1841万人に次ぐ数値となった。
 市観光戦略課によると、外国人観光客数は5年連続で過去最多を更新。観光客数全体に占める割合も年々増しており、年はわずか2・9%だったが、30年は15・6%に上昇。前年からの増加分のうち約93%を外国人が占め、奈良市の観光を牽引したことが浮き彫りとなった。
 観光案内所を訪ねた国・地域別の内訳は、中国(24・2%)が最も多く、台湾(7・5%)、米国(7・3%)、フランス(6・5%)と続いた。前年比で見ると、中国、台湾、韓国といった東アジアは減少し、欧米が増加した。
 一方で宿泊客数は173万8千人にとどまり、前年より6万8千人減った。同課は、昨年は猛暑や地震などの影響で日本人の宿泊旅行が全国的に低調だったことや、日本列島を縦断した台風号の影響で関西国際空港が閉鎖され、外国人旅行者が減少したことが原因と分析している。
 市はホテルや旅館の利用客から徴収する「宿泊税」の導入を検討しており、7月から検討懇話会を設置して話し合いを進めている。今月7日の懇話会では、1泊200円の宿泊税を徴収すると仮定した場合、税収は約3億3千万円になるとの試算が出された。
 仲川げん市長は「観光のための財源があった方が施策を打ちやすい」と導入に前向きだが、ホテルや旅館関係者からは「宿泊客の減少につながるのでは」と懸念する声も上がっている。仲川市長は「観光への冷や水にならないような仕組みにしたい」としており、今後の動向が注目される。

リニア中間駅を奈良市へ 仲川市長が知事に要望書

 奈良市付近に設置予定のリニア中央新幹線の中間駅について、奈良市の仲川げん市長は、奈良市内に設置できるよう協力を求める要望書を荒井正吾知事に提出した。
 中間駅については、奈良市、大和郡山市、生駒市が誘致活動を展開しており、奈良市は毎年、県へ要望書を提出している。
 23日に提出した要望書では、県内の政治・経済・文化の中心地で利便性が高い▽複数の世界遺産を有し、年間1700万人の観光客が訪れる▽周辺都市とのアクセスが優れている―などを理由に、奈良市に中間駅を設置するのが最適としている。

平成の30年を回顧、企画展「さよなら平成」 生駒で9月23日まで

ワープロやビデオデッキなど懐かしいヒット商品が並ぶ企画展=生駒市

 ワープロやビデオデッキ、テレホンカードなど、すっかり懐かしくなったヒット商品を紹介する夏季企画展「さよなら平成」が、生駒市山崎町の生駒ふるさとミュージアムで開かれている。9月23日まで。
 平成から令和に元号が変わった今、改めて平成の30年に思いをはせてもらおうと企画。展示物の大半は生駒市民の所蔵で、約60件を展示している。
 ブラウン管テレビやラジカセなどの家電のほか、ワープロや電子手帳、フロッピーディスクといったビジネスの分野で大活躍した品々、携帯電話の普及で徐々に姿を消していったインスタントカメラやテレホンカードなどを展示。ともに累計出荷台数が1億台を突破した携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」、家庭用ゲーム機「プレイステーション」など平成を代表するゲームも並んでいる。
 また、生駒市の年間の移り変わりを比較できる航空写真や風景写真も。学芸員の野口朗人さんは「家族や友人と一緒に当時を思い出したり、懐かしんだりしてもらえたら」と話している。
 開館時間は午前9時~午後6時。休館日は祝日を除く月曜。観覧料は大人200円、中学生以下と市内在住の65歳以上は無料。9月1日午後2時から、学芸員による展示解説がある。問い合わせは生駒ふるさとミュージアム(0743・71・7751)。

バンビシャス、ファンを前に体制発表会 「チームはいい状態」

ブースターに新ユニホームをお披露目するバンビシャス奈良の選手ら=奈良市

 プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が、奈良市のミ・ナーラでチーム体制発表会を開いた。選手らが今季のユニホームに身を包み、約200人のブースターを前に抱負を語った。
 25日の発表会では、今季から指揮を執るクリストファー・トーマスヘッドコーチ(HC)のほか、新加入の井手勇次、上原壮大郎両選手、本多純平主将らが出席。本多主将は「チームは良い状態でまとまっている。しっかり練習を頑張って勝ちます」と意気込みを語り、トーマスHCは「多くの人に試合を見に来てもらい、声を出して応援してほしい」と呼びかけた。
 また、「趣味と特技は」「得意なプレーは」といったブースターからの質問に選手らが回答するトークショーも。じゃんけん大会も開かれ、会場は盛り上がった。奈良市の小学3年の男児は「奈良が元気になれるように一つでも多く勝ってほしい。たくさん応援しに行きたい」と開幕を待ちわびていた。

ペチュニアが見頃 馬見丘陵公園

見頃を迎えたペチュニア=県営馬見丘陵公園

 広陵町と河合町にまたがる県営馬見丘陵公園でペチュニアが見頃を迎え、ピンクや白の花が来園者の目を楽しませている。見頃は9月末ごろまで。
 ペチュニアは中南米原産の園芸植物で、同園北エリアでは約5千株が咲き誇っている。同エリアでは、ニューギニアインパチェンスも見頃に。同園中央エリアと南エリアでは、9月に満開となるヒガンバナも咲き始めている。
 同園の担当者は「夏の花が終わり、秋の花に咲き変わっていく頃。季節の移り変わりを感じてもらいたい」と話している。入園無料。問い合わせは県馬見丘陵公園館(0745・56・3851)。

星野リゾート、明日香村のホテルは令和5年開業予定

 星野リゾート(本社・長野県軽井沢町)が明日香村に建設を計画しているホテルが、令和5年に開業することが分かった。村と同社は平成28年にパートナーシップ協定を締結し、ホテル建設を進めていくことを決めたが、オープン時期を明らかにしていなかった。
 村によると、両者は今月15日、連携強化を目的とする地域活性化包括連携協定を新たに締結。これに「令和5年の開業を目指す」と盛り込んだ。
 ホテルが建設されるのは、皇族の墓の可能性が高いマルコ山古墳や、斉明天皇の墓とされる牽牛子塚古墳に近い近鉄飛鳥駅西側の丘陵地。敷地面積は約4ヘクタールで、星野リゾートはすでに用地買収を終えたという。
 星野リゾートは全国で高級旅館やリゾートホテルを運営する。村と同社は昨年から職員の人事交流を始めており、両者は「地域の魅力を発掘・発信し、地域に根ざす宿泊施設として活性化に貢献できるよう、連携・協力しながら準備を進める」としている。

妖怪書家が「ガゴゼ掛け軸絵」奉納 元興寺で地蔵会

掛け軸絵を奉納した逢香さん(左)=奈良市の元興寺

 元興寺(奈良市)の伝統行事「地蔵会万灯供養」に合わせ、妖怪書家として活躍する逢香さんが23日、同寺に伝わる鬼「元興神(ガゴゼ)」を表現した掛け軸絵を同寺に奉納した。
 ガゴゼは寺に出没した妖怪とも鬼ともされる。昨年の創建1300年記念行事で講演した逢香さんに、元興寺が令和時代にふさわしいガゴゼの作品制作を依頼していた。
 逢香さんが手がけた「令和の元興神」は、「鬼」という文字の中に、伝統的かつ独創的なガゴゼの姿を描いている。この日の奉納式で、逢香さんが辻村泰善住職に掛け軸絵を手渡した。
 逢香さんは「頭巾をかぶっているので、角があるのかないのか分からない。どういう姿か想像してもらえるよう表現した」と作品の意図について説明。辻村住職は「さすがは妖怪書家の作品。できるだけ、このイメージを広げていきたい」と話した。
 地蔵会万灯供養会は24日も営まれる。

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

産経でんき産経でんき


読もうよ新聞読もうよ新聞