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爬虫類や熱帯魚展示 ミ・ナーラに「IKIMONO MUSEUM」オープン

展示しているカメに直接触れられる「のそのそ」エリア=奈良市


 水族館などを運営する「UWS ENTERTAINMENT」(東京都)が28日に、爬虫類や魚類を展示する「NARA IKIMONO MUSEUM(奈良いきものミュージアム)」を奈良市の複合商業施設「ミ・ナーラ」4階にオープンする。トカゲやカメに触れることができるエリアも設置。同社の宮澤雅教代表は「展示を通して生き物を身近に感じてもらいたい」と話している。
 コンセプトは「生き物と目が合う」。約40種類の爬虫類と、約60種類の熱帯魚、計約1千匹を5つのエリアに分けて展示する。
 入り口すぐの「のそのそ」エリアには、温和な性質のフトアゴヒゲトカゲやケヅメリクガメなどを触れるコーナーを設置。カラフルな照明や流木を設置し、ジャングルの秘境をイメージした「しとしと」エリアには、ヘビやイグアナなどを装飾したケースに入れて絵画のように展示している。熱帯地域の生き物や毒を持つ生き物を集めたエリアも。各エリアにはフォトスポットを用意している。
 ミュージアムは午前10時から午後6時まで(入場は午後5時半まで)。入場料1200円(小学生800円、小学生未満無料)。

奈良の市町村職員給与 全国平均上回る

 県は4月1日現在の県内市町村職員の給与状況や職員数などを発表した。国家公務員の給与水準を100としたときの職員の給与水準を示す「ラスパイレス指数」は、県内12市平均が98・6、27町村平均が94・5で、いずれも全国平均(市98・7、町村96・3)を下回った。
 ラスパイレス指数が全国平均を上回ったのは、天理市(101・1)▽生駒市(100・6)▽香芝市(100・1)など10市町。職員数が県内最多の奈良市は、前年同期比マイナス1・0㌽の98・8だった。
 県内最低は下北山村の91・0で全国1741市町村で40番目に低かった。次いで十津川村と三宅町がともに91・4で全国で53番目に低かった。県南部の自治体が低い傾向にある。

ウクライナに救援金 ライオンズクラブ

日本赤十字社奈良県支部の青山幸嗣事務局長(右)に支援金の目録を手渡すライオンズクラブ国際協会の谷健兒さん=奈良市


 ロシアから侵攻を受けるウクライナの人々を支援するため、「ライオンズクラブ国際協会」の京都府・滋賀県・奈良県に加盟するメンバーは、日本赤十字社奈良県支部(奈良市)に救援金を寄付した。
 救援金は4月初旬、奈良市内で開いたゴルフコンペで募り、参加した約80人から計約29万円が集まった。
 贈呈式が行われ、メンバーの1人、谷健兒さんが同支部の青山幸嗣事務局長に救援金を手渡した。谷さんは「ウクライナから天理市に避難している留学生に関する報道を目にして大変な思いをしていることを知り、寄付先を決めた」と話した。

CAから転身 「足の悩みに寄り添う商品を」 鈴木靴下・鈴木みどりさん


 靴下の生産量日本一を誇る奈良県で、昭和33年から続く「鈴木靴下」(三宅町)の3代目跡取りとして日々商品のPRや開発に励む。「靴下一つで生活は変わる。靴下の良さを伝えたい」。航空会社で客室乗務員(CA)として勤務した経験を商品開発に生かしているという。
 大学を卒業後、客室乗務員として東京の航空会社に就職したが、3年を経て仕事の目標を達成し、結婚したことを節目に退職、家業に就いた。「父が苦労して開発した商品を守り、広めていきたいという思いが強かった」と振り返る。
 しかし、ビジネスの知識は全くなく、取引先が使う専門用語もわからない。それでも商談に同行しては手探りで基本を学んだ。靴下の魅力を伝える「靴下ソムリエ」の資格も取得。むくんだ足でも履きやすい「締め付けない靴下」を開発するなどして次第に自信もついた。
 そんな中、取り組んだのが消臭効果のあるストッキングの開発だ。元になったのは自身のCAとしての経験。長時間のフライトでは、14~15時間にわたって同じ靴を履き続ける。どれだけ足のケアをしていても臭ってしまう。
 靴下とは全く異なる製造方法だったが、父の商品開発に挑む姿勢をまねて試作やアンケートを繰り返し、約3年かけて販売に漕ぎつけた。消臭効果が高く吸汗性のあるストッキングに、現役のCAからは効果を実感する声が寄せられた。
 今年7月には本社と工場の近くに直営店がオープンする。「全国で2番目に小さい町である三宅町から大手に挑戦していきたい」と意気込み、自ら店頭に立つ。

疫病退散の願い込め巨大絵馬 帝塚山大が今井堂天満神社に奉納

今井堂天満神社で営まれた上棟祭。帝塚山大が制作した絵馬(右上)が披露された=奈良市


 帝塚山大が、疫病退散の願いを込めた巨大絵馬(縦約50㌢、横76㌢)を制作し、奈良市日笠町の今井堂天満神社に奉納した。同神社造営委員会からの「新型コロナウイルス感染を退けるような絵馬がほしい」との依頼に応えた。20年に1度の式年造替の上棟祭で氏子らに披露した。
 絵馬は平成15年に同神社近くの日笠フシンダ遺跡で見つかった奈良時代の絵馬を参考に、日本画家で同大学付属博物館学芸庶務の安藤はるかさんが制作。猿とヒオウギの花の絵を鞍にあしらった白馬を描いた。
 上棟祭は今月9日にあり、氏子約70人が見守る中、絵馬をお披露目。金山勝彦・造営委員長は「天然痘が流行した天平年間の人々の『疫病退散』の願いを現代によみがえらせ、令和らしいかっこいい絵馬となり、氏子たち皆が喜んでいる」と話した。
 同大の学生らが昨年秋に神社拝殿に奉納された絵馬約180点を調査したところ、絵馬は馬図がほとんどを占めていることが判明。巨大絵馬と併せて調査報告書も奉納することにした。
 調査を担当した元大学院生の奥田利伽さんは「コツコツと積み上げてきたものを披露できた。絵馬を通じて歴史も感じてもらいたい」と話した。
 調査では寛政6(1794)年に制作されたとみられる絵馬も発見。武蔵坊弁慶と源義経が描かれているが、ほとんどはげ落ちているため、現在同大が修復を進めている。調査成果は、同大付属博物館で今秋開く「今井堂天満神社絵馬展」で発表する。

「街の幸福度ランキング」奈良県が2年連続でトップ

 賃貸住宅建設大手、大東建託(東京)がまとめた令和4年の「街の幸福度ランキング(都道府県)」で、奈良県が前年に続き2年連続で全国トップに輝いた。住み心地の良さを感じる県民が多いことが要因の一つとみられる。
 調査は平成31年~令和4年にインターネット上で実施し、全国47都道府県の20歳以上の約万人から回答を得た。「非常に幸福だと思う」から「非常に不幸だと思う」まで段階で評価してもらった結果から、百点満点の評点と偏差値をつけ、ランキングを作成。調査結果を毎年上積みする形で公表している。
 奈良県の評点は67・4点で2位の滋賀県と並んだものの、偏差値は65・6となり、滋賀県の65・3をわずかに上回った。自由回答の項目では奈良県について「静かでいい場所」「買い物の利便性が良い」「歴史や文化に触れられるところが良い」などの声が寄せられたという。
 また、市区町村単位の全国ランキングで県内で最も順位が高かったのは21位の大淀町(評点70・0、偏差値68・5)、次いで39位の平群町(評点69・4、偏差値66・3)。
 大東建託賃貸未来研究所フェローの宗健・麗澤大教授は奈良県の幸福度が高いことについて「関西は全体的に地元愛が強い地域で、幸福度も高い傾向にある。とりわけ歴史のある奈良県は、県民の地域に対する誇りが高く、順位につながったのでは」と話している。

三郷町をバレーボールの聖地に Vリーグ・奈良ドリーマーズが協定

協定書を掲げる森宏範町長と奈良ドリーマーズ関係者ら=三郷町


 三郷町とバレーボールVリーグの奈良ドリーマーズは包括連携協定を締結した。チームは5月から奈良学園大三郷キャンパス跡地「FSS35キャンパス」(同町)の体育館を主な練習場所とする。
 奈良ドリーマーズは本拠地は奈良市にあるものの、決まった練習場を持っていなかった。チームを運営するNPO法人「NBKドリーマーズ」の尾上尚史代表理事は「選手たちが快適に練習できる。大会やイベントを通して三郷町がバレーボールの聖地となるよう、活動していきたい」と話した。
 同町では1月、今季からサッカーJ3に参入した奈良クラブの新たな練習拠点「ナラディーア」がオープンしており、森宏範町長は「スポーツの町をPRするための大きな2本柱ができた。今後はプロの技を間近に見てもらう機会も増える。ぜひ子供たちにも指導をお願いしたい」と期待を示した。

行基供養の多宝塔 元文研が復元図

行基の供養堂とみられる円形建物跡の復元図案(元興寺文化財研究所提供)


 奈良市の平城京跡西側の菅原遺跡から出土した奈良時代の高僧、行基(668~749年)の供養堂とみられる円形建物跡について、元興寺文化財研究所(元文研、奈良市)が復元図案を作成した。二重の多宝塔に似た形式で、「仏塔と廟所をあわせた塔廟としての多宝塔で、行基の供養堂としてふさわしい」としている。
 元文研は宅地開発に伴い発掘調査を実施し、令和3年に円形建物跡などの発見を発表。丘陵地に柱穴が円形に並ぶ類例のない建物跡である上、約6㌔真東に東大寺が位置し、大仏造立に尽くした行基を供養するのにふさわしい立地から注目を集めた。
 円形建物の復元案は12本の柱が円形に巡ってその外側に16本の柱が並ぶ構造で、檜皮葺きの屋根を持ち、上層の屋根は瓦葺きの方形を想定して作成。発掘調査報告書に掲載した。
 多宝塔は平安時代初期の空海や最澄によるものが起源とされてきたが、報告書ではそれ以前に日本にもたらされた可能性があると指摘。鎌倉時代に行基の墓から掘り出された遺物には「多宝之塔」と記されていたとの記録もあることから、多宝塔は行基とつながりがあり「塔廟」だったとしている。
 円形建物は行基が逝去した直後の749~760年頃に創建されたとみられ、行基ゆかりの四十九院の一つ、「長岡院」である可能性が高まったとしている。建物は9世紀初めに廃絶したとみられる。ただ、出土した瓦と同じ形の瓦が菅原寺(喜光寺)近くの室町時代の屋敷地井戸枠などに使われていたことから、行基が亡くなった同寺付近に移転していたことも考えられるという。
 元文研の田辺征夫所長は「円形建物跡が建築史の研究者らの協力で復元できた意義は大きく、これをきっかけに議論が始まればいい。現地は残念ながら残らなかったが、奈良にはこのような貴重な遺構が埋もれていることに気づいてほしい」と話している。報告書は2千円。問い合わせは元興寺文化財研究所(0742・23・1376)。

チョコレートを縁に日本酒造り 五條のセレクトショップと老舗酒蔵

山本本家の蔵で酒造りに取り組む伊達文香さん=五條市


 インド刺繍を扱うセレクトショップやチョコレート専門店を展開する「イトバナシ奈良五條」(五條市)は、創業300年以上の歴史を誇る酒蔵「山本本家」(同市)と共同で日本酒を醸造した。イトバナシ代表の伊達文香さんは「多くの人に五條の良さを知ってもらうきっかけになるはず」と期待を込める。
 伊達さんは運営するチョコレート専門店で、カカオ豆のえぐみを取り除くのに日本酒を使ったことをきっかけに、山本本家と交流するように。日本酒の良さを感じるうちに、「もっと幅広い層の人にPRして、五條に人を呼び込みたい」と、共同で酒造りを行うことにした。
 伊達さんは3月初旬から蔵人として蔵に入り、10代目で杜氏を務める山本隆さんの指導を受けて挑戦。山本さんは「甘みとうまみのバランスが良く、香りが高い仕上がりになった。甘口なのでデザート酒として味わったり、アイスクリームにかけたりしても楽しんでもらえるのでは」と話している。
 16日までイトバナシのセレクトショップ「ししゅうと暮らしのお店」(五條市本町)で蔵開きイベントを開催し日本酒を販売する。価格は720㍉㍑入り3300円、1・8㍑入り6930円。

華邨の書 万葉の美伝える 県立万葉文化館で特別展

華邨の絶筆となった「近江京感傷」の書(奈良市蔵)


 かな書の第一人者で文化勲章を受章した書家、杉岡華邨(1913~2012年)の作品などを紹介する特別展「万葉歌から生まれた美の世界|杉岡華邨の書を中心に|」が、明日香村の県立万葉文化館で開かれている。華邨の作品をはじめ、写本やカルタ、日本画など万葉集ゆかりの展示品約70点を紹介している。5月28日まで。
 華邨は下北山村出身。万葉集などの和歌を好んで書き、平安時代以来のかな書の美を生涯にわたって追究した。墨の濃淡や字配りに工夫をこらした、芸術性の高い書風で知られる。
 会場には、日本画家の中路融人(1933~2017年)との合作「万葉の花」「最上川」、亡くなる1カ月前に書かれた絶筆「近江京感傷」などの作品が並ぶ。また、平安時代から江戸時代にかけての万葉集の写本や、華邨が師事した尾上柴舟が書を手掛け、前田青邨や安田靭彦らが画を描いた「萬葉百首絵歌留多」(昭和3年発行)なども展示。各時代で万葉集がどのように受け入れられてきたかをたどることができる。
 同館の染田英美子主任学芸員は「書と画の両面から、万葉集の歌の世界を楽しんでほしい」と話している。月曜休館。問い合わせは、同館(0744・54・1850)。

バドミントン・リオ金メダリスト、高橋さん 橿原市スポーツ大使に

橿原市スポーツ大使に任命され委嘱状を受け取る高橋礼華さん(左)=同市役所


 橿原市は、同市出身で2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルス金メダリストの高橋礼華さん(32)を市スポーツ大使に任命した。高橋さんは、バドミントンアカデミー「M―BASE」を橿原で始動させるなどジュニア世代の育成に力を入れている。今後は市のスポーツイベントなどに参加し、橿原のPRに協力する。
 高橋さんは6歳からバドミントンを始め、宮城県の中学校に進学するまで橿原市で過ごした。地元・奈良のバドミントンの底上げにつなげようと、県内の小学3~6年を対象にアカデミーをスタートさせ、4月から月に1回子供たちの指導にあたっている。
 亀田忠彦市長は「橿原出身者の中でも代表的な方の一人。スポーツの振興に力を貸してほしい」と期待。委嘱状を受け取った高橋さんは「橿原を盛り上げられるようたくさんPRしていきたい」と話した。

少年柔道教室「天理柔道クラブ」が全国大会へ

天理柔道クラブのメンバー=天理市


 3月に開かれた第43回全国少年柔道大会奈良県予選で、初優勝した「天理柔道クラブ」(天理市)の子供たちが並河健市長を表敬訪問し、5月に東京都内で開かれる全国大会への意気込みを語った。
 同クラブは現在35人の子供たちが在籍。磯恵司監督は「小柄な選手が多いものの『小よく大を制す』ができるチーム。全国大会出場は、子供たちにとって大きな自信につながるはず」と話す。
 並河市長は「1勝を重ねれば新記録につながる。全国の場でのびやかに技を披露してほしい」と激励。同クラブ主将を務める京都府木津川市立州見台小6年の井上陽翔さんは「一勝でも多く勝ち進みたい」と意気込んだ。

天平の舞楽しむ 三宅町で「遊歩の集い」

大和棟の旧家の庭で披露された「天平の舞」=三宅町


 三宅町で活動する住民団体「みやけまちづくりの会」が、町内を歩いて歴史や文化に触れる「遊歩の集い」を開いた。約30人が参加し、紙芝居や舞などを楽しみながら町の歴史を学んだ。
 但馬地区を中心に散策し、大和川の舟運を担った「但馬のはま船着場跡」や、町内最古と伝わる杵築神社の石造十三重塔(鎌倉時代後期)などを見学した。
 また、近鉄田原本線の前身、大和鉄道のDVDや町に伝わる民話をもとにした紙芝居を鑑賞。町内に残る大和棟の旧家では、古代の衣装に身を包んだ地元ボランティアガイドによる「天平の舞」が披露され、写真に収める参加者の姿が見られた。
 同会代表委員の吉岡裕昭さんは「町民の方にも地元のことをもっと知ってもらいたい」と話した。

将来の林業担う決意 県フォレスターアカデミー入学式


 林業の担い手を育成する「県フォレスターアカデミー」の入学式が6日、県立奈良南高校(吉野町)で行われ、18~52歳の16人がそれぞれの目標に向けた第一歩を踏み出した。
 アカデミーは県立奈良南高校のスペースを活用し、令和3年4月に開校した。
 式では、藤平拓志校長が「専門的な技術や技能を磨き、希望に向かって精進してください」と式辞。入学生を代表し、水本美佳子さん(34)が「森と人が共生する新たな時代の森づくりを切り開くことに全力で挑戦し続けたい」と誓いの言葉を述べた。
 アカデミーにはフォレスター学科(修業期間2年)と森林作業員学科(同1年)があり、森林管理の仕方や現場での作業技術を学ぶ。卒業生の一部は「フォレスター」として市町村に派遣され、森づくりなどに取り組む。

奈良市消防団にドローン導入 現場の状況把握、行方不明者捜索に

奈良市消防局が運用するドローン=同市八条


 奈良市消防局は、市消防団に「ドローン(情報収集)部隊」を新設した。小型無人機(ドローン)を活用し、自然災害時の被害状況の迅速な把握や行方不明者の捜索を担う。県内での創設は初めて。
 部隊は2班(1班5人)編成で各1機を配備。市消防局(八条)と市東消防署(針町)を拠点に、それぞれ市域の西部と東部のエリアに分かれて活動する。
 消防庁によると、消防団員は全国的に減少傾向にあり、市消防団は949人と条例定数(1030人)を満たしていない。一方で市内には、春日山原始林や市東部の山林など人の目が行き届かない広大な自然が広がるエリアがある。
 災害発生時にはドローンで上空から状況を把握し、効率的な消火活動や行方不明者の捜索に役立てる。市消防局の北昌男局長は「道幅の狭い住宅密集地の火災現場の被害確認など今後は幅広いドローンの活用を検討し、操作に熟練した団員の育成に努めたい」と話している。

奈良の魅力発信 CITYコンシェルジュに3人

「NARA CITY コンシェルジュ」を務める(左から)西岡愛奈さん、藤岡璃子さん、菅沼愛菜さん=奈良市役所


 奈良市観光協会は4日、市内の観光情報をアピールする今年度の「NARA CITY コンシェルジュ」の委嘱式を同市内で開いた。
 新コンシェルジュは、いずれも県内在住で会社員、西岡愛奈さん(25)▽奈良女子大4年、藤岡璃子さん(21)▽同志社女子大3年、菅沼愛菜さん(20)の3人。伝統行事や親善交流、観光事業などに参加して市のイメージアップを図る。任期は令和6年3月末まで。
 西岡さんは「歴史・文化だけでなく、町家を改装したカフェなど市内の新しい魅力も発信したい」と話している。

神武天皇しのび千人参列 橿原神宮

神楽「浦安の舞」を奉納する巫女ら=橿原市の橿原神宮


 橿原神宮(橿原市)の内拝殿で3日、祭神の神武天皇をしのぶ神武天皇祭が営まれ、全国各地から約千人が参列した。
 神武天皇が崩御したとされる4月3日に毎年行っている。
 祭典では、久保田昌孝宮司が神武天皇の功績をたたえる祝詞を読み上げ、扇と鈴を手にした巫女らが昭和天皇が詠まれた和歌をもとに作られた神楽「浦安の舞」を奉納した。
 久保田宮司は「世界のすべての国の平和と新型コロナウイルスの終息を祈りたい」と述べた。
 また、県指定無形民俗文化財で吉野地域ゆかりの歌舞「国栖奏」も奉納された。境内では和太鼓の演奏や剣道大会、合気道の演武なども行われ、にぎわいを見せた。

電車に自転車持ち込みOK 観光活性化に「サイクルトレイン」 近鉄田原本線で

昨年3月に行われたサイクルトレインの実証実験(近畿日本鉄道提供)


 近畿日本鉄道は22日から、田原本線の新王寺―西田原本間で自転車を折りたたまずにそのまま車両に持ち込める「サイクルトレイン」の定期運行をスタートする。昨年実施した実証実験が好評だったことから定期運行に踏み切った。サイクルツーリズムを推進し、沿線の活性化を目指す。
 田原本線は新王寺|西田原本間を結ぶ10・1㌔の路線。沿線には龍田大社や法隆寺、馬見丘陵公園、唐古・鍵遺跡などの観光スポットがあるが、最寄り駅から距離があることから県や沿線自治体と連携し、観光誘致策を検討していた。昨年3、4月と9~12月に実施したサイクルトレインの実証実験では、参加者や地域住民から定期運行を望む声が多く寄せられたという。
 サイクルトレインは、午前9時~午後3時台に新王寺駅、西田原本駅を発車する列車(大輪田駅、佐味田川駅は利用不可)で、3両編成の列車のうち真ん中の2両目を活用する。16台まで自転車を持ち込むことができる。乗車券のみで利用でき、事前予約は不要。
 同社の担当者は「新型コロナウイルス禍で利用客数が落ち込んだ時期もあったが、サイクルトレインをきっかけに沿線活性化につなげ、状況を好転させたい」と話している。
 問い合わせは、同社(06・6775・3514)。

春の衣、身にまとう「桜大仏」 高取町・壷阪寺


 眼病封じの寺として知られる高取町の壷阪寺で桜が見頃を迎えた。境内にある天竺渡来大釈迦如来石像(台座を含めた高さ約15㍍)の周囲では、山桜やソメイヨシノが咲き誇り、大勢の参拝者がこの時期ならではの「桜大仏」の姿を楽しんでいる。同寺によると今年は桜の開花が例年より早く、見頃は今週いっぱいと予想している。
 境内には、平成15年に開基1300年を記念して植樹したソメイヨシノなど、約300本の桜がある。石像の周囲を埋め尽くすように桜が咲いている写真が交流サイト(SNS)で広まり、数年前から国内だけでなく海外からも参拝者が訪れるようになった。
 撮影スポットとなっている石像南側の高台に設けられた特設遙拝所には大勢の参拝者が列を作り、石像と桜をカメラに収めようと順番を待っていた。
 午後8時までライトアップを実施(4月9日まで)。

命名「高の原」記念しプレート設置 平城・相楽ニュータウン50周年

地域の愛称「高の原」を記した記念プレート=奈良市右京


 奈良市と京都府の木津川市、精華町の3市町にまたがる「平城・相楽ニュータウン」の愛称「高の原」を記した記念プレートが、奈良市の近鉄高の原駅前広場にお目見えした。まちびらき50年を記念して、3市町の自治会関係者らが設置した。
 同タウンは昭和47年に入居が始まり、現在約4万2千人が暮らしている。記念プレートの文字は地元の書家、佐竹有沙子さんが揮毫。19日に除幕式があり、地域住民ら約50人が出席した。
 佐竹さんは「力強さの中に丸みも表現した筆の線で、地域の子供の成長を温かく見守る願いを込めました」。奈良市自治連合会の作間泉会長は「地域の継続的な発展のため、今後も3市町の住民交流を促進したい」と話した。

大和郡山市役所に交流棟「みりお~の」 7月中旬オープン

交流棟「みりお~の」のイメージ(左)


 大和郡山市は、新庁舎の隣に地域住民らの交流の場として交流棟「みりお~の」を7月中旬にオープンする。
 鉄骨造2階建てで延床面積約778平方㍍。現在市庁舎1階にある全長約3㍍の金魚水槽を交流棟に移転し、金魚を紹介する部屋を設置するほか、障害者団体の製品を販売する福祉ショップや親子で遊べるコーナー、市民の交流ルームとホールも設ける。
 「みりお~の」は、市自立支援協議会が名付け、国際補助語のエスペラント語で「百万」を意味する。天正13(1585)年、豊臣秀吉の弟、秀長が郡山城に居城し、大和、紀伊、和泉の100万石を統治した歴史にちなんだという。

死と向き合う地獄絵図 紫舟さん制作、10月に金峯山寺で焚き上げ

「盗んだ人の地獄」(永田忠彦さん撮影、紫舟アトリエ提供)


 書家で芸術家の紫舟さんが、新型コロナウイルス下で制作した連作「地獄絵図」を金峯山寺(吉野町)で本尊・蔵王権現立像(重文)の特別ご開帳に合わせ展示している。新型コロナ下で不安から解放されるために死と向き合った作品といい「心の中にある地獄を燃やし尽くしたい」と、10月に作品を焚き上げて人々の心の安寧を願う。
 蔵王堂奥の本地堂で展示している。作品は屏風4点(各幅約3・7㍍)で、殺生、盗み、邪淫を犯したり噓をついたりしたことで落ちる地獄をカラスが苦しむ姿を通じて描いた。紫舟さんは「私たちは死を避けてきたために不安を抱くのだとすれば、死と向き合うことが必要だと思った」と説明する。
 作品を、思いやりから過ちをゆるす「恕の精神」を表す蔵王権現のそばで展示することに意味があるという紫舟さん。「ゆるすことができれば戦争のようなことを抑えることにつながるのでは」と話す。
 10月21日の日没後に、僧侶が経を唱え、地獄絵図を燃やして供養する計画で、「蔵王権現の火炎で焼くことでこの世の地獄を焼き払い、恨みや怒りを消滅できれば」という。
 展示は5月7日まで。会場は特別ご開帳(拝観料1600円)の拝観者なら入場できる。

郡山城天守からの眺望楽しんで 車いす用スロープで実証実験

天守台に続く仮設スロープを上る車いす利用者ら=大和郡山市


 大和郡山市は、車いす利用者が郡山城天守台に上れるよう仮設スロープを置く実証実験を行った。より多くの人に郡山城跡の魅力を体感してもらうのが狙いで、市職員やボランティアのメンバーが、上り下りをサポートした。
 スロープは、天守台へつながる石段に幅1㍍、長さ約40㍍で、実験には車いす利用者10人が参加した。天守台では観光ボランティアが、城の成り立ちや歴史などを説明。参加者らは遠くに望む葛城山や奈良市内の風景を楽しんだ。
 難病の筋ジストロフィーで下半身が動かない、奈良市の池本琴音さん(26)は「楽しかった。幸せ」と満面の笑顔。父親の晃さん(60)は「階段が多い施設は普段は入るのを断念することも多いが、家族3人で城からの眺めを楽しめた」と話した。
 市は「今後、定期的に仮設スロープを設置するなどして、車いす利用者に眺望を楽しんでもらう機会を増やしたい」としている。

奈良市「内藤家住宅主屋」登録有形文化財へ

内藤家住宅主屋(奈良市教委提供)


 国の文化審議会は、奈良市池田町にある「内藤家住宅」の主屋などを登録有形文化財に登録するよう答申した。県内の登録有形文化財は85カ所計323件となる。
 内藤家住宅は、濠を巡らせたかつての環濠集落にある旧家。主屋は木造平屋建てで221平方㍍あり、明治時代に建てられた。同市内の農家住宅としては最大級の規模で、良材を用い造りも上質という。主屋のほか、長屋門及び塀、中門、中庭北塀も登録対象となった。
 内藤家は近世に庄屋格、明治以降に帯解町長などを務めた旧家で、屋敷は水路とともに歴史的景観を伝えている。

バレーボール・天理エンジェルス 全国大会へ

全国大会にのぞむ天理エンジェルス女子チーム=天理市


 第20回全国スポーツ少年団バレーボール交流大会県予選で優勝した天理市の「天理エンジェルス」女子チームが並河健市長を表敬訪問し、24日から静岡県で開催される全国大会への抱負を語った。
 同チームは平成20年から活動を開始。28年には県内のすべての公式戦で勝利して全国大会にも初出場。Vリーグで活躍する選手も輩出している。
 表敬訪問では、小学1~6年の選手12人が、並河市長にチームの強みや大会にかける思いを伝えた。キャプテンの天理小6年の小池ほのおさんは「初めての全国大会で緊張すると思うが、仲間を信じて100%の力を発揮して勝ち続けたい」と話した。

「狭さく」で通行車スピード遅く 通学路の事故防止に

通学路に設置された「狭さく」=奈良市


 子供たちの通学路での事故を防ごうと、奈良西署などは奈良市中町の市立富雄南小学校北側の市道に、車道の幅を一部狭くして車のスピードを抑制する「狭さく」を県内で初めて設置した。これまで多くの車が時速40㌔程度で走行していたが、狭さく設置後は制限速度の時速30㌔以下に抑えられているという。
 市道は中央線がなく幅5㍍。富雄南小・中学校の通学路だが、渋滞が起こりやすい近くの県道からの抜け道にもなっており、交通量が多い。見守り活動をしている地域のボランティアや保護者からは、安全対策を求める声が上がっていた。
 このため、市道は昨年6月に制限速度が時速30㌔とされ、今年2月にはオレンジ色のポストコーン8本を設置して 車道の一部の幅を約3㍍に狭めた。
 同署は「子供の安全を確保するため、今後も地域に合わせた取り組みを検討していく」としている。

ワイルドにカラフルに行こう 上牧町の地場産業・雪駄に新風 

アウトドア雪駄を手にする丸宗の前田真一朗社長。左が「カラフル」、右が「ワイルド」だ=上牧町


 県の地場産業の雪駄を幅広い層に使ってもらおうと、上牧町の履物会社がアウトドア用の雪駄を開発した。滑りにくく耐水性にも優れており、町歩きのほかキャンプや水遊びにも向いているという。製造資金の一部を23日からクラウドファンディング(CF)で募る。
 開発したのは、昭和38年創業の「丸宗」。令和2年まで卸売り中心だったが、仕入れ先の職人が高齢化で廃業したため、自社で製造できるよう、同3年から設備を整えた。
 雪駄は鼻緒の内側の芯材や底板に紙を使っているため水に弱い。新たに開発したアウトドア雪駄は耐水性のある素材を用いた上で表面に防水加工を施した。また、登山靴のように底は滑りにくくし、クッション性を持たせた。
 鼻緒にテント素材を使い、表を光沢のある黒で仕上げた「ワイルド」と、鮮やかなツートンカラーの「カラフル」の2タイプ。サイズはレディース、メンズともにM、Lサイズを用意する予定だ。
 3代目社長の前田真一朗さんは「雪駄の用途が広がれば、伝統産業を守っていけるはず。多くの人に雪駄の良さを体感してもらいたい」と話す。
 CFサイト「キャンプファイヤー」で23日から4月末まで資金を募る。目標金額は10万円。定価は1万6500円だが、出資者には早期割引で販売する。CF後は丸宗のサイトで購入可能。問い合わせは丸宗(0745・76・8833)。

「左折可」標識を廃止 県庁東交差点など

県庁東交差点の「左折可」の標示板


 奈良市登大路町の県庁東交差点に設置されている「左折可」の標示板が廃止された。「分かりにくい」との声が多かったためで、代わりに左折矢印信号に。県警は「事故の可能性が低くなる」とみている。
 同交差点では、北向きと東向き、西向きの3方向は、前方の信号が赤や黄色であっても、周りの交通に注意しながら左折できる。観光客らで混雑する奈良公園前の渋滞を緩和するために、昭和34年に県内で初めて設定された。だが、「分かりにくい」との指摘は多く、勘違いして停止する車両もあった。
 令和3年に兵庫県内で信号機の設定ミスが原因で事故が起き、同県に損害賠償を命じる判決が出たことを受け、奈良県警が交通状況を調査。「左折可」の交差点で事故誘発の可能性がある場所として、同交差点と梅谷口南▽平城ニュータウン東▽横田町(大和郡山市)の4カ所をリストアップ、廃止することにした。このうち横田町交差点は4月上旬に、ほか3カ所は今月日にそれぞれ廃止することにした。

県内企業開発のユニーク商品 奈良市で発表会

商品を発表する参加企業=奈良市


 新型コロナウイルス禍で売り上げが落ちた企業を支援しようと、県地域産業振興センターは、県内企業が開発した新商品の発表会を奈良市内で開いた。8社が自社商品をアピールした。
 斑鳩町産の黒米を使った菓子や、種類の漢方スパイスが配合された薬膳カレー粉、最先端の素材を取り入れた息がしやすい不織布マスクなどが並び、各社が開発の経緯や商品の使い方などを説明した。
 廃棄されるチンゲンサイやコマツナなどの野菜を再利用した緑色の染料「ナラグリーン」は、特殊な処理を施しているため色あせず、小さな子供でも安全に使用できるという。開発した一般社団法人Esの下田英吾代表は「染め物体験を通して、食品廃棄問題を伝えたい。食べ物への応用も検討する」と話した。

国宝級の発見「盾形銅鏡」をスマホ画面に 奈良市が画像無料配布


 奈良市は、富雄丸山古墳で出土した盾形銅鏡の写真をスマートフォン用の待ち受け画面用に無料配布している。通信アプリ「LINE(ライン)」で、同市を「友だち追加」して「日本最大の円墳」と送信すれば画像が返信される。配布は31日午後6時まで。
 「盾形銅鏡の形状が、スマホの画面にぴったりおさまる」との市職員の発案で作成。担当者は「高画質の画像で、古代銅鏡のデザインの素晴らしさを知ってもらいたい」と話している。
 富雄丸山古墳は4世紀後半に築造された国内最大の円墳。市教委などの調査で見つかった銅鏡(長さ64㌢、幅31㌢)は、盾形で神獣を表す「鼉龍文(だりゅうもん)」を施しており、過去に類例がないことから「国宝級の発見」ともされる。

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