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興福寺東金堂院、想定より広く 回廊跡が出土

東へ延びていることが分かった東金堂院の回廊跡=奈良市の興福寺


 興福寺(奈良市)の境内で、東金堂と五重塔の区画「東金堂院」を囲んだ回廊跡の一部が出土し、同寺と奈良文化財研究所が発表した。出土位置から推測される回廊は従来の想定よりさらに東へ延び、東金堂院は東西が倍となる100㍍以上だったことが判明。他にも建物が存在したとみられる区画の性格を知る上で貴重な成果という。
 今回は東金堂の北東約40㍍の位置で発掘調査。その結果、北面回廊とみられる複数の礎石や幅約6・3㍍の基壇が約28㍍にわたって出土した。基壇外装は石材の種類、大きさが多様で、奈良時代の創建当初の位置を踏襲した、平安時代の再建に伴うものと推測。従来の説では東金堂院は南北約110㍍、東西約㍍だったが、遺構の確認によって東西は100㍍以上となることが分かったという。
 東金堂と五重塔は奈良時代にそれぞれ聖武天皇、光明皇后が創建したが火災で繰り返し焼失し、現在の建物はいずれも室町時代の再建。平安時代に寺の由来を記した「興福寺流記」によると、東金堂院には東金堂、五重塔の他にも複数の建物があったとみられる。
 判明した規模について奈文研の垣中健志研究員は「東金堂院の内部構造を再検討する必要が生じるとともにその性格を考える資料になる」と説明。興福寺の多川良俊執事長は「改めて創建時の壮大さがうかがえる」と話した。

雑巾ダッシュ、3年ぶり開催 御杖村

長い廊下を雑巾がけで駆ける参加者=御杖村


 閉校した小学校の木造校舎を改装した観光施設「みつえ体験交流館」(御杖村菅野)で、長さ約100㍍の廊下を使った雑巾がけレース「ザ!雑巾ダッシュ‼」が行われた。県内外から7~77歳の43人が参加し、雑巾を手にゴールを目指した。
 同館は昭和12年に建てられた旧菅野小学校(平成8年閉校)の木造校舎をリノベーションし、平成16年にオープンした。雑巾がけレースは28年から同館で開かれてきたが、一昨年、昨年はコロナ禍で中断。今年は3年ぶりの開催となった。
 小学生は50㍍、中学生以上は100㍍でレースを実施。新型コロナウイルス感染対策のため、保護者らは校庭に設けられた大型ビジョンから校舎内の熱戦を見守った。
 50㍍のレースに参加した大阪府吹田市の小学3年、白樫睦大さんは「もうちょっと速く走ることができたと思う。来年も出たいです」と話した。

コスモス見頃 藤原宮跡


 橿原市の国特別史跡・藤原宮跡でコスモスが咲き誇り、訪れた人たちに秋の気配を伝えている。見頃は来月上旬まで。
 約3万平方㍍の敷地に6種類300万本のコスモスが植えられ、市や地元住民らが手入れしている。赤や白、ピンクなどの美しい花々が秋の風に揺れ、観光客らがカメラを向けたり、散策を楽しんだりしていた。
 3年ぶりにオーストラリアから里帰りしたという大和郡山市出身の原口実希さんは「久しぶりに見て、日本の秋を感じることができました」と話した。

特殊詐欺を防げ 大和郡山市にネットワーク

見守りネットワークの初会合=大和郡山市


 高齢者を特殊詐欺などの被害から守ろうと「消費者安全確保地域協議会(見守りネットワーク)」が大和郡山市で発足した。市や県警、消費者センターのほか、銀行や物流など民間企業も含め官民の計団体が参加。市によると、こうした協議会が設立されるのは県内では初という。
 会議では、高齢者らが詐欺などの被害に遭う件数が同市内でも増加傾向にあることが紹介された。郡山署の担当者は、6月末までに特殊詐欺事件が計15件あったが、被害者は全て65歳以上の高齢者で、被害総額は約6300万円に上ると説明した。
 協議会では今後、組織を横断した情報共有のネットワークを構築し、事件や問題が発生した際には被害者を専門家へつなげる取り組みを進める。大和郡山市の上田清市長は「みんなで見守る地域社会を構築したい」と決意を述べた。

スマホで石碑くっきり判読 「ひかり拓本」アプリ開発へCF、奈文研

ひかり拓本の技術で撮影した石碑の画像


 奈良文化財研究所(奈良市)などは、石碑を撮影し画像処理することで文字を読み取る「ひかり拓本」のスマートフォン用アプリを開発するのに必要な資金を調達するためクラウドファンディング(CF)を始めた。石碑に刻まれた災害や歴史に関するメッセージを、多くの人が手軽に読み取れるようにしたいという。CFは12月2日まで。
 石碑は全国各地の社寺や観光地、道路周辺などに見られ、先人が伝えたかったさまざまな記録が刻まれている。ただ、年月の経過とともに風化し、判読が困難なものも多くある。碑に紙を貼って墨で転写する「拓本」や、斜めに光を当てて影をつくって読み取る方法もあるが、それぞれに難点があった。
 奈文研の上椙英之研究員は、より明瞭に判読できる新技術の開発に取り組み、平成28年にひかり拓本のソフト開発にたどり着いた。
 石碑の文字や文様に、さまざまな角度から光を当てて撮影し、できた影から画像を合成する技術で、奈文研などのチームはこれを使って東日本大震災の被災地にある石碑などを調査。岩手県宮古市にある石碑からは「此処より下に家を建てるな」といった文字がより鮮やかに判読できたという。
 スマホ用アプリにすることで研究者以外にも広く普及させたい考えで、今年度中の公開を目指す。郷土史の研究や、地域の防災などに生かすことを期待している。CFの目標額は380万円。寄付はサイトの「READYFOR」で受け付けている。

紅葉楽しんで 長谷寺・岡寺・壷阪寺がイベント

限定御朱印を手に「もみじ回廊」をPRする僧侶ら=奈良市


 西国三十三所観音霊場の札所として知られる長谷寺(桜井市)と岡寺(明日香村)、壷阪寺(高取町)の3寺院は8日から、紅葉に彩られた仏塔を巡ってもらう初のイベント「大和三大観音 もみじ回廊」を開催する。期間中、特別拝観や限定御朱印の授与もある。12月11日まで。
 長谷寺が本尊大観音の特別拝観、岡寺が本堂内々陣のお扉特別開扉、壷阪寺が壷阪観音のお身拭い特別結縁参拝(12月4日まで)を予定。限定の切り絵御朱印は、志納金千円で授与され、特製台紙は300円。
 3寺院は「新型コロナもまだ終息しない中、心の安らぎを求めて巡っていただきたい」とアピールしている。

はかまと着物ファッションショー 近大奈良キャンパス

千鳥格子にバラの花模様をあしらった着物を紹介する学生=奈良市


 来春の卒業式用のはかまや着物を紹介するファッションショーが、近畿大学奈良キャンパス(奈良市)で開催された。女子学生らがモデルとなり、最新デザインのはかまと着物を紹介した。
 ファッションショーは、近大生活協同組合の主催で平成27年から東大阪キャンパスで毎年開かれているが、奈良キャンパスでは初めて。レンタル衣装会社3社がはかまと着物を用意し、約400着をそろえた展示会も開いた。
 ショーでは、女子学生らが流行色や幾何学模様などを取り入れた最新デザインの着物に身を包んで登場。抹茶色とクリーム色のうろこ柄に大ぶりなコスモス柄を配した着物を着た大学院生、神谷南楓さん(23)は「昨年、私が大学の卒業式で着た着物と違って、落ち着いたデザイン」と語った。ミントグリーンのはかまを着た3年生、大西穂乃香さん(20)は「こんな色目は滅多に着ないから新鮮だった」と笑顔を見せた。

式年造替の春日若宮 参拝者ら「お砂持ち」

若宮神社の本殿周囲に砂を敷き詰める参拝者たち=奈良市


 20年に1度の修理「式年造替」でよみがえった春日大社(奈良市)の摂社、若宮神社の本殿(重要文化財)で、参拝者による「お砂持ち」が行われている。本殿の周囲に砂を敷きつめる行事。通常は神職しか許されない場所に立ち入ることができる機会とあって、多くの人が訪れている。10日まで。
 若宮本殿は神社建築「春日造」の代表例。5月から檜皮屋根の葺き替えや木の部分の朱の塗り替えなどが行われ、9月末に修理が完了した。お砂持ちは、これに合わせた最初の奉祝行事で、参拝者はお祓いを受けた後、砂を丁寧に敷き詰めていた。
 王寺町から訪れた会社員、中家文子さん(60)は「本殿の色がきれいになりすごい。この機会にお砂持ちに参加することができて有り難いです」と話した。
 お砂持ちは午前10時、同11時、午後1時、同2時から。参加費2千円で、着到殿前のテントで受け付ける。若宮では、14日に竣工を寿ぐ「立柱上棟祭」、28日にご神体が戻る「本殿遷座祭」が行われる。

若者、学者のサロン「日吉館」を語ろう 朗読劇「ちひさきもののうた」30日公演

本番に向け稽古する朗読劇の出演者ら=奈良市(『ちひさきもののうた』製作委員会提供)


 かつて奈良の文化を研究する学者、学生らでにぎわった旅館「日吉館」を舞台にした朗読劇『ちひさきもののうた』が、30日に県立図書情報館(奈良市)で上演される。出演するのは、同館でのワークショップに参加した年齢も職業もさまざまな13人。本番に向け「奈良に知的なサロンがあったことを知ってほしい」と稽古を重ねている。
 日吉館は奈良公園(同市)の一角にあった。昭和8年に2代目女将となった田村キヨノさんが、安い宿代で切り盛りし、その人柄もあって学生のほか和辻哲郎、志賀直哉といった学者、文化人らを引き付けた。しかし田村さんが高齢になったこともあり、平成7年に閉館、21年に取り壊された。
 田村さんは生前「奈良は土地を愛する一人一人の小さい力によって守られてきた」と話していたという。そうした宿をめぐるエピソードは『奈良の宿・日吉館』(太田博太郎編)として出版され、25年にはMBSラジオがドラマを放送。これらを基に今回の朗読劇の脚本をまとめた。
 出演者はふだんは会社員、介護職、紙芝居の演者、アナウンサーなど。29年から県立図書情報館で開かれた朗読劇ワークショップを経て、舞台に挑戦することにした。
 休日や仕事終えた夜に集まり稽古を重ねている。脚本・演出の劇団「流星倶楽部」の小栗一紅さん(52)は「文化を中心にさまざまな人が集まった奈良の歴史とその素晴らしさを知ってもらいたい」と話している。
 公演は30日の午前11時からと午後3時からの2回。無料だが要予約。申し込みは、同館貸出・返却カウンターか、ファクス(0742・34・2777)、同館ホームページから。
 関西の人物や出来事を題材にドラマ制作・ワークショップを展開する大阪ガスネットワークの事業「イストワールhistoire」の一環。問い合わせは同社都市魅力研究室(06・6205・2366)。

「御所まち」に懐かしくて新しいホテル 古民家や銭湯をリニューアル

古民家の風情をいかした部屋


 江戸時代の商家町としての面影を残す御所市の「御所まち」で、廃業した銭湯や店舗、古民家など4棟を改装した分散型ホテル「GOSE SENTO HOTEL」が10月26日に開業する。歴史ある町並みを生かして地域の活性化を目指す。
 計画を進めてきたのは、歴史的建造物の活用事業を展開している「NOTE奈良」(奈良市)、地元の「油長酒造」とスキンケア用品の製造販売会社「フェニックス」の3社。ホテルは銭湯と2つの宿泊施設、レストランの計4棟で構成され、それぞれ徒歩で行き来できる。

昔ながらのタイル張りの浴槽を残す銭湯


 銭湯は、大正時代に創業し平成20年に廃業した「宝湯」を改装。フィンランド式サウナや露天の水風呂を新設し、銭湯絵師に依頼して浴室の壁に葛城山の山並みを描いてもらった。ただ、浴槽のタイルや番台などは改装せず、往時の雰囲気を残した。NOTE奈良のエリアマネジャー、東川奈那子さんは「懐かしくて新しいがコンセプト」と説明する。
 宿泊施設「RITA 御所まち」は、大正時代創業の万年筆会社の店舗を改装し、客室を4室用意した。かつての自転車店を改装した「宿チャリンコ」は、サイクリストのために自転車を自室に持ち込める仕様だ。このほか、たばこ店をリニューアルした「洋食屋ケムリ」では、地元食材を使った料理を提供する。

バス運転免許取得へ特訓中 奈良交通、大川真由子さん


 路線バスや観光バスを運転できる大型2種免許の取得へ向けて、奈良交通(奈良市)の総務人事部の大川真由子さん(25)が奮闘中だ。
 奈良市出身で、同社のバスは子供の頃から身近な乗り物だった。ハンカチや靴下などオリジナルグッズの販売に力を入れるユニークな社風にひかれ、平成31年に入社した。
 社内誌編集やメディア対応を行う広報を担当しているが今年2月、上司から大型2種免許の取得を提案された。狙いは女性のバス運転手を増やすことだ。
 バス運転手は慢性的な人手不足な上、女性の数は圧倒的に少ない。同社では1037人中、女性は18人にとどまる。「若手の女性職員がバスを運転できるようになれば、注目される」と白羽の矢がたった。
 「想像もつかず、ただただ驚いた」というが、「自分にとっても財産になる」と挑戦を決めた。
 4月に同社直営の教習所へ入所。平日は通常業務をこなし、主に土日の週1回ペースで学科と技能教習に励む。
 教習車は同社の路線バスだった車両で、全長11㍍、幅2・5㍍。乗用車とは感覚がまったく異なり、交差点やカーブは特に苦戦。先輩運転手のアドバイスを受け、時間を見つけては、消しゴムをバスに見立てて机上でもシミュレーションを重ねた。今では「大きなバスを動かす楽しさを感じるまでになった」。
 10月中に教習所を卒業する見込みで、学科試験を経て、今年中には免許取得をしたいという。「自分の挑戦をSNSで発信し、バス運転手を目指す女性を後押ししたい。バス運転手が子供たちの憧れの職業になるような企画も考えたい」と意気込んでいる。

「柿食えば事故が減るなり」法隆寺で交通安全啓発 西和署


 秋の全国交通安全運動(30日まで)に合わせ、西和署は法隆寺(斑鳩町)の南大門前で、歩行者用の反射材と柿が入った啓発グッズ約200個を参拝者らに配り、交通事故防止を呼びかけた。
 署員ら約15人は、正岡子規の俳句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」にちなみ、「柿食えば事故が減るなり法隆寺」というキャッチコピーでアピール。啓発グッズを手渡しながら「気をつけて運転してください」などと声をかけていた。
 10月以降、日没後の歩行者事故が増加傾向にあるといい、同署は「暗くなって歩く場合は反射材の着用を。ドライバーは早めにライトを点灯し、ハイビームも活用してほしい」としている。

ナイチンゲールの誓い胸に 看護専門学校で戴帽式

キャンドルを手に思いを新たにする学生ら=三郷町


 看護師を目指す学生にナースキャップを授ける「戴帽式」が、ハートランドしぎさん看護専門学校(三郷町)で行われた。初めての病院での研修を前にした2年生33人が、看護の道に進む決意を新たにした。
 式では、白衣姿の学生一人一人に教員がナースキャップを授けた。看護師の心構えを説く「ナイチンゲール誓詞」の音声が流れる中、学生は真剣なまなざしでキャンドルを手に責任感を胸に刻んでいた。
 竹林由浩学校長は「研修で大きく成長することを願っている」と激励。学生の伊藤珠美さん(28)は「患者の心に寄り添える看護師を目指したい」と語った。

空襲被害を調査、マップ作成 帝塚山大

戦跡フィールドワークでガイドを務める帝塚山大学生ら=奈良市


 帝塚山大学(奈良市)の学生が先の大戦で空襲を受けた場所の記録を拾い上げて県内の「戦跡デジタルマップ」を作成したところ、これまで考えられていた数より多い被害があったことが判明した。大学側は「教育現場で平和学習の教材に活用してほしい」としている。
 マップの作成に取り組んだのは、法学部の末吉洋文教授(国際法、平和学)とゼミ生8人。戦争体験記や学校史、市町村史などから県内の空襲被害の情報を丹念に収集し、マップに落とし込んだ。
 末吉教授によると、これまで県内の空襲の被害数は、資料によって数字が異なっていた。だが、今回の調査で、空襲は少なくとも91件(90カ所)、死者は40人に上り、従来知られていたよりも多いことが判明した。
 マップでは、空襲被害の場所のほか、戦跡など約1300カ所を紹介。高射砲陣地があったという二上山雌岳や学童疎開を受け入れた寺院などの写真や説明を見ることができる。
 今夏には奈良市内でゼミ生がガイドを務め、軍事教練が行われた寺や防空壕などを巡る戦跡フィールドワークを行い、参加した高校生らに説明した。
 末吉教授は「県内でも戦争の爪痕が多くあることをマップを通じて、知ってほしい」と話している。
 デジタルマップは末吉教授のゼミのサイト(https://sueyoshi0.wixsite.com/tzk-peacestudies)で見ることができる。

世相映す30体 御杖村で「案山子まつり」

ユニークなかかしに足を止めて見入る人たち=御杖村


 御杖村の土屋原地区で「案山子まつり」が開かれている。ロシアのウクライナ侵攻など今年の事件や世相を反映した、住民手作りのかかしを歩道に展示。ユニークな体が訪れた人の目を楽しませている。日正午まで。
 林業を営む中前義文さん(73)は、ウクライナ国旗と国花のヒマワリを持つ女性のかかしを制作した。発泡スチロールに紙粘土を貼り付けて仕上げた精巧な顔に力強いまなざしを表現。他にも、魚類学者でタレントの「さかなクン」をモデルにしたものや、熱中症予防を啓発するかかしなど力作が並ぶ。
 まつりは地元の公民館が15年前から開催している。担当者は「まだまだ明るいニュースは届かないが、かかしを見てクスッと笑ってもらえたら」と話した。

本格インドネシア料理に挑戦 奈良文化高校


 奈良文化高校(大和高田市)が、在大阪インドネシア総領事館のコックを招きインドネシア料理を学ぶ授業を行った。3年生22人がスパイシーな焼き飯「ナシゴレン」、鶏肉とセロリが入った「キムロ・スープ」、バナナとチョコレートをチーズで巻いた揚げ春巻きの3品の作り方を学んだ。
 試食の際には、インドネシアの歴史なども学習。西辻妃菜さんは、「知らない調味料がでてきて、とてもおもしろく、おいしかった。将来、インドネシアに一度訪れてみたい」と話した。
 授業は、料理を通して異文化を学んでもらいたいと同校が総領事館に依頼して実現した。インドネシアに教員として赴任したことがあるという同校の京兼純・理事長特別補佐は「インドネシアは多民族国家で、代表的な料理も、地域によって味付けが異なる。多様性に富む豊かな食文化を、生徒らに知ってもらえたら」と話した。

心に安らぎを 写真家、野口さんが「東北の花写真展」 

奈良市子どもセンターへ寄贈予定の「花咲く未来へ」と野口勝宏さん


 東日本大震災で被災した福島県郡山市に住む写真家、野口勝宏さんの作品展「東北の花」が、奈良市春日野町の「ならや東大寺店」2階のギャラリーで開かれている。野口さんは「花で心を救われた経験から、写真を撮り始めた。多くの人に花の力を感じてもらい、安らいでほしい」と話している。
 写真展は奈良ロータリークラブのメンバーで、刃物老舗、菊一文珠四郎包永(奈良市)の社長、柳沢育代さんが中心となって企画した。柳沢さんは約4年前、米ニューヨークであった野口さんの写真展を訪れ、「野口さんの花の作品には、人の心を癒やす力がある」と感じた。
 これまで東日本大震災の被災者の支援にあたってきた柳沢さん。「奈良でもぜひ写真展を開いてほしい」と野口さんに提案し、実現した。
 野口さんは震災で自宅の一部が壊れ、先が見えない不安な生活を送った。そんなとき「いつもと変わらずに咲いていた花が希望を運んでくれた」。以降、本格的に福島県内の花を撮影するようになった。
 コスモス、パンジー、バラ…。展示しているのは、福島の花の写真点。想像力をふくらませてもらうため、背景はあえて白やピンクの無地とし、花の生き生きとした姿を伝えている。
 「子供たちにも花で元気になってほしい」(野口さん)という思いから、作品のうち、ヒマワリやコスモスなど明るい色の花を集めて写した「花咲く未来へ」は、展示後、奈良市子どもセンター(同市柏木町)に寄贈する予定だ。
 野口さんは「子供たちの明るい未来に思いを寄せた作品。生きることの大切さや勇気が伝わることを願っている」と話している。
 写真展は入場無料。12月11日まで。午前10時~午後5時。金曜は休み。問い合わせは、菊一文珠四郎包永本店(0742・26・2211)。

コスモスの迷路がお目見え 安倍文珠院


 桜井市阿部の安倍文殊院に、コスモス約30種類でつくった恒例の迷路がお目見えした。
 初日には、同市の安倍幼稚園と飛鳥学院保育所の約70人が迷路に挑戦。白いアフタヌーンホワイト、黄色のレモンブライトなど可憐な花に囲まれ、ゴールを目指した。安倍幼稚園の瓦将士くん(5)は「出口が分からなかったから結構迷った。もう一回やりたい」と笑顔を見せた。
 「三人寄れば文殊の知恵。例年より出口を探すのが少し難しくなっているが、楽しんでほしい」と植田俊應貫主。迷路は10月末まで設置予定。問い合わせは安倍文殊院(0744・43・0002)。

「里山の風景残す」耕作放棄地を再生 生駒市西菜畑町の稲葉好勝さん


 鳥がさえずり、稲穂が垂れる自然豊かな生駒市西菜畑町。「子供たちが大人になって地元に帰ってきたときのため、里山の風景を残しておきたい」。同町の自治会長、稲葉好勝さん(79)は、地域住民らと共同菜園サークルを立ち上げ、耕作放棄地をよみがえらせる活動に取り組んでいる。
 地区では住民の高齢化とともに、耕作放棄地が増加。そんな状況を憂い、3年前、稲葉さんは自治会長になると同時に、里山の風景を取り戻そうと決意。耕作地を再生する事業を始めた。地域の課題解決を図る自治会を支援する市の「複合型コミュニティづくり」にも採択された。
 やせた土地でも生産しやすく収穫作業が簡単な大豆の栽培から始め、今では作付面積は約900平方㍍にまで広がる。今年から大阪樟蔭女子大学(大阪府東大阪市)の学生らも参加。畑づくり、種まきなどを稲葉さんたちが教えている。
 さらに山林の間伐材を使用したシイタケ栽培も視野に入れ、地域の幼稚園児や保育園児たちに自然に触れてもらうイベントも行っている。
 「昔、田植えのころはホタルの光で本が読めたほど」と振り返る。ホタルが飛び交う日本の原風景を取り戻そうと、これからも活動を続ける。
 「自分で食べるものは自分たちで作る。昔は当たり前だったが今はぜいたくなことになった。安全な食を守るためにも、耕作放棄地を少しでも畑として復活させたい」

古民家を地域の拠点に 大和郡山で近大院生がリノベーション

長屋をリノベーションして完成した「ワタマチテラス」(左)=大和郡山市


 大和郡山市にある古民家が、学校のサテライトオフィスやカフェとして使える「ワタマチテラス」に生まれ変わった。近畿大学の大学院生が、資金難を乗り越え技術も磨きながら半年かけて改修した。まちの活性化につながると期待されている。
 古民家は同市綿町にある築100年の長屋。市のサポートで設立された「大和郡山まちづくり株式会社」によるプロジェクトの一環として、同大学建築・都市再生デザイン研究室の、勝本一誠さん(24)と藤田昌宏さん(23)がリノベーションに挑戦していた。
 2人は「生かすものは生かそう」と、床板などの廃材と、ホームセンターで購入した資材を組み合わせて建具などに利用。しかし資金が尽き、5月中旬から6月末まで工事の中断に追い込まれた。
 このため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施。一方で、藤田さんは山口県の家具職人に弟子入りし、勝本さんは長野県で古民家カフェの店舗設計などに携わり、それぞれ技術や腕を磨いた。CFでは2カ月で246万円の支援金が集まり、工事を再開。完成にこぎつけた。
 地域へのお披露目式で、勝本さんは「自分たちにとって長屋のリノベーションは大きな実験だった。多くの人に愛される拠点になれば」。藤田さんは「いろんな人とのつながりからようやく完成を迎えた。感慨深い」と語った。
 「ワタマチテラス」は、奈良工業高等専門学校のサテライトオフィスやボランティア団体「code for 大和郡山」の拠点として利用されるほか、マルシェやカフェなど、さまざまなイベントでも活用される予定。

生駒×天理、歓喜の「再試合」 コロナ禍乗り越え

マウンドで歓喜の輪をつくる天理と生駒のナイン=橿原市


 今夏の全国高校野球選手権大会出場を決める奈良大会決勝で対戦した天理と生駒が11日、橿原市の佐藤薬品スタジアムで7回制の練習試合を行い、天理が3―2で勝利した。奈良大会では、新型コロナウイルスの影響で大幅なメンバー入れ替えを余儀なくされた生駒が、天理に0―21で敗れた。不完全燃焼に終わった生駒の無念さを感じた天理の中村良二監督の呼びかけで「再試合」が実現した。
 奈良大会で生駒は、強豪の智弁学園を破るなど快進撃を見せ、初の決勝へ。しかし、新型コロナの影響で体調不良を訴える選手が続出し、登録メンバー20人中12人を変更して決勝に臨んだ。主力を欠いた生駒に大勝した天理は、決勝で勝利してもマウンドで喜びをあらわすことはなかった。しかし―。
 「今回は全員で喜ぼう」
 この日、最終回の7回2死。戸井零士主将がタイムをかけ、マウンドに集まったナインに声かけた。
 生駒の最後の打者が中飛に倒れると、天理ナインは天理ナインはマウンドに集まり喜びを爆発させた。天理の内藤大翔の呼びかけで、生駒ナインも三塁側から飛び出して、喜びの輪に加わった。
 両校ナインは試合開始前に合同でシートノックを実施。声を掛け合い笑顔もみられたが、試合が始まるとその表情は一変した。1点を追う生駒は六回、長打と内野安打で逆転。その裏、天理が本塁打などで2点を奪って勝ち越し、逃げ切った。
 天理の中村監督は「心がひとつになるという野球の素晴らしさを選手たちに教わった」。天理の戸井主将は「最後に生駒の選手もマウンドに集まって笑顔で終われてよかった。高校野球でしかできない経験で楽しかった」と話した。
 一方、生駒の北野定雄監督は「感謝しかない。選手たちも持ち味を出してくれた」とたたえ、熊田颯馬主将は「最後の最後に『心ひとつ』という野球部のスローガンを全うできた。全員が笑顔で終われてよかった」と喜んだ。

古墳リアルに再現 クッションに フクトククニヲさん


 前方後円墳や円墳などさまざまな古墳を模したクッションがずらり。そんなユニークな展示会が8月に県立図書情報館(奈良市)で開かれ、幅広い年齢層から人気を集めた。
 制作しているのは奈良市の椅子張り職人、フクトククニヲさん(61)。「これまで作品を一堂に見てもらう機会がなかった。古墳クッションが生まれて10年となる今年、展示会を開くことができ、しかもたくさんの人に来てもらえてよかった」と喜ぶ。
 披露したのは、全国の古墳をリアルに再現したシリーズの76点。県内では桜井市の箸墓古墳をはじめ奈良市のウワナベ古墳、富雄丸山古墳などの作品を並べた。墳丘に取り付いた「造り出し」部分など細部まで忠実に再現され、古墳の愛好家や若い女性も熱い視線を注ぐ。
 49歳のとき、20年以上勤めた百貨店を早期退職。「自分が責任を持って取り組める仕事をしたかった」といい、専門学校で椅子の張り替え技術を習得。古墳愛好家との出会いをきっかけに古墳形の椅子を初めて作った。その後は試行錯誤しながらクッションを制作。8年前には京都府長岡京市の恵解山古墳を精巧に再現し、「リアル古墳クッションシリーズ」第1弾となった。
 「古墳は面白そうだったので作り始めたが、若い女性からも『かわいい』と喜ばれ、広がった」という。「宇宙椅子」と名付けた工房で、一般的な椅子張り替えも行いながら制作。古墳の測量図や復元予想図などを参考に、型作りから生地の裁断、縫製まで一人で手がけている。
 「古墳や歴史について難しいことを考えるのではなく、クッションがその入り口になってほしい」。今後はリアルなシリーズの作品を100点作ることを目指すとともに、奈良以外でも展示会を開きたいという。

高齢者お出かけに電動カート 王寺町が運行実験

実証実験で運行している電動カート「グリーンスローモビリティ」=王寺町


 王寺町は、高齢者の外出を支援しようと同町美しケ丘地区で乗り合いの電動カートを運行している。来年1月までの実証実験で、外出の機会を増やし健康維持に役立つかなどを調べ、本格運行の可能性を探る。
 同地区は高台にあり、住民約3600人のうち65歳以上の高齢者が半数近くを占める。高齢化率は町全体の約3割を大きく上回っており、買い物や通院などふだんの移動を支援することが課題だ。町は、高齢者の外出を増やすことは健康づくりにもつながると期待している。
 実証実験は町と千葉大学予防医学センター、ヤマハ発動機などが連携して8月にスタート。時速20㌔未満で走る7人乗りの電動カート「グリーンスローモビリティ」を使っている。
 運転は、講習を受けた自治会有志らが担当。地区内の3ルートを定時運行(月、水、金、土曜日の午前10時~午後1時と午後3~5時)しているほか、予約制のデマンド運行もある。
 利用者数は1日平均25人で、自治会長の上平隆己さん(68)は「同乗者同士の会話も弾むなど、おおむね好意的な意見をいただいている」と話す。実際に利用した70代の女性は「とても楽。重い荷物も気にならない」と話していた。
 ヤマハによると、平成26年から全国約120カ所で同様の実証実験が行われており、広島県や島根県などで本格導入されている。

けが防止に衝撃吸収フローリング 県産木材で新製品

県森林技術センターなどが開発したスギ、ヒノキの衝撃吸収フローリング=奈良市


 家の中で転倒してけがをするリスクを減らそうと県森林技術センター(高取町)と県内の木材業者ら5社が、県産のスギやヒノキを活用した衝撃吸収性に優れたフローリングを開発した。高齢者住宅や高齢者施設で利用してもらおうとアピールしている。
 新製品は、板の裏にクッション材を貼り合わせたもので、厚さ約1.5㌢。木材部分は無垢材で、美しい木目と爽やかな木の香りが特長という。床の硬さを表す「G値」は、スギ板の製品が56~80G、ヒノキ板製品が66~84Gと通常の板の半分程度。高齢者施設や体育館、幼稚園などの床で基準となる100G以下を満たし、一部は柔道場の床に求められる65G以下にも対応する。
 同センターと業者は、昨年4月に共同開発を始め、衝撃吸収能力や強度、コストを考慮し、5種類のクッション材から最適な組み合わせを選んだ。価格は衝撃吸収性能がない製品の約1.3~1.5倍と割高となる。
 県内の高齢化は全国平均より早いスピードで進行し、令和7年の高齢化率は32.6%(全国平均30.0%)に達すると予測されている。政府の高齢社会白書によると、高齢者が「介護が必要になった主な原因」で骨折・転倒は12.5%を占める。
 国内では戦後に植樹されたスギやヒノキが伐採時期を迎えている。同センターの担当者は、新製品を通じて「県産木材の需要拡大にもつなげていきたい」と話した。

本場アルゼンチンにサッカー留学 大和郡山の少年サッカーチーム

アルゼンチンへのサッカー留学から帰国し、笑顔をみせるクラブ・アトレティコ・バモ大和郡山の選手ら=天理市


 大和郡山市を中心に活動をする少年サッカーチーム「クラブ・アトレティコ・バモ大和郡山」の小学生選手6人が今夏、アルゼンチンにサッカー留学した。選手らはサッカーの本場で技術を学ぶとともに、現地の文化も体験した。
 留学先はアルゼンチン1部リーグ「クラブ・アトレティコ・ウラカン」の下部組織チームとフットサルチーム「クラブ・パルケ」。6人は7月末から約2週間、チームと一緒に練習に励んだ。
 市立治道小学校6年でキャプテンの城一平さん(12)は、将来海外で活躍するプロ選手になることが目標だ。留学を終えて、「現地の選手は体が大きく、筋肉もすごかった。当たり負けすることも多かった。足にボールがすいつくようなテクニックは勉強になった」と振り返った。
 選手に同行したクラブの川端康弘代表(37)は「現地には経済的な問題で学校に通えない子供もいる。サッカーで家族を養おうと奮闘する子供たちもいたことを知ってもらえて、一回りも二回りも成長したはず」と手応えを述べた。
 帰国後、選手らは体幹トレーニングや筋トレを練習メニューに取り入れ、けがをしないようストレッチも入念に行っているという。
 同チームは平成29年設立。新型コロナウイルス感染拡大前まで毎年、同国に留学生を派遣してきた。また留学先でコミュニケーションがとれるよう、スペイン語教室も定期的に開催している。

紀伊半島豪雨11年 災害に備え「支援内容の周知を」

五條市大塔町宇井地区で発生した大規模な土砂崩落=平成23年9月(県提供)


 平成23年9月の紀伊半島豪雨から今年で11年。母と弟が犠牲になり、父親が行方不明となっている会社員の辻本員康さん(54)‖大和高田市‖は、今も母と弟の納骨を行うことができずにいる。「父の骨がみつかってから一緒に納めたい」。こう願う一方、「骨のひとかけらでも見つかるまで、父の死を受け入れられない気持ちもある」と明かす。
 11年前の9月3日。自宅の大和高田市から、実家がある五條市大塔町宇井地区の状況を気にしていた辻本さん。「そこまでひどい雨という感覚はなく、大丈夫だろうと思っていた」。しかし4日朝、安否を確認しする電話に応答はなかった。
 「宇井がえらいことになっている」「集会所が流された」。周囲からは、実家周辺が壊滅的な被害を受けているとの情報が次々と入ってきた。テレビを付けると、3人が行方不明との情報が目に飛び込んできた。
 7日に初めて宇井地区を訪れ、被害を目の当たりにした。集会所や民家など多くが流され、集落は様変わりしていた。「お前だけ、1人になってもうて…」。地元の人から声を掛けられ、現実を受け止めた。

川沿いのがれきの中から見つかったという母のお札。泥は当時のままだ


 9月の中旬に母の慶子さん(76)、下旬に弟の稔行さん(39)の遺体は見つかったが、晃夫さん(80)はいまだ見つかっていない。「踏ん切りが付かない所もある」。母と弟の遺骨は今も自宅に置いている。
 一方で、惨状を目の当たりにした後も現地に残る人を思い、「もっとつらい思いをしているはず」と気づかう。「その人たちに比べれば自分は外で悲しんでいるだけの『悲外者(ひがいしゃ)』。本当の辛さは分からない」と思いを巡らす。
 11年が過ぎ、災害の記憶は風化しつつある。「それも仕方がないこと」と理解を示す一方、「自分たちは絶対に忘れることはない」と強調する。
 紀伊半島豪雨以降も、各地で災害は発生している。辻本さんは被災者の負担軽減のため、行政が事前に支援内容を周知する重要性を指摘する。被災者には、損壊した家屋の被害認定や水に浸かった家具の処理、各種支援制度への申請など、やるべきことが次々に押し寄せるという。「被災者はその後も生活していかなければならない。少しでも被災者の負担軽減につながることを平時から考えてほしい」

「交通事故なくす」特別警戒隊が発足式 県警

交通死亡事故抑止特別警戒隊の出発式に臨む県警交通機動隊員ら=県警本部


 21日から始まる秋の交通安全県民運動を前に、県警は1日、交通死亡事故抑止特別警戒隊を編成し、県警本部前で出発式を行った。20日まで交通違反の取り締まりや啓発活動で事故防止に取り組む。
 出発式では県警の小畑浩康交通部長が「交通死亡事故を絶対になくすという意気込みをもって、効果的な取り組みを実施してほしい」と訓示。交通機動隊員ら8人が4台のパトカーに乗り込み、パトロールに向かった。
 県警交通企画課によると、令和3年の交通事故死亡者数は39人で、9月と12月が各7人で最多だった。担当者は「9月以降、日没前後の交通事故が増える傾向にある。注意してほしい」としている。

柔道×文化観光で天理の魅力アピール スポーツツーリズム

なら歴史芸術文化村で特別展を観覧するハンガリーの柔道ナショナルチームの選手ら=天理市


 天理市と天理大は、スポーツと観光を組み合わせた「スポーツツーリズム」のモニターツアーを同市内で開催した。同大で強化合宿をしていたハンガリーの柔道ナショナルチームの選手らが参加。市内の観光スポットを巡り、日本の文化を楽しんでいた。来年度からツアーを本格スタートする予定だ。
 選手らは商店街の和楽器店や、道の駅「なら歴史芸術文化村」などを訪れ、文化財修復作業も見学した。
 男子90㌔級のネルペル・ゲルゲリー選手は「日本のものづくりの現場に触れられて、すばらしい体験ができた」と笑顔。女子52㌔級のプップ・レーカ選手は「日本の盃や楽器の美しさは私たちの国にはない。観光と柔道の組み合わせはとてもすばらしく感じた」と話した。
 天理市は今春、強豪の天理大柔道部の「天理柔道」を軸にスポーツツーリズムを推進しようと、天理大や旅行会社のJTB奈良支店(奈良市)とともに協議会を立ち上げた。
 今秋以降は、柔道好きのファミリー層向けに、天理大柔道場の見学と市内観光を組み合わせたツアーを実施し、企業には仕事と休暇を両立させる「ワーケーションツアー」を提案する。
 市の担当者は「選手たちからは好意的な意見をいただいている。スポーツツーリズムを通して市の魅力を発信する。多くの人に訪れてほしい」と話している。

水難事故5件発生 県警が注意呼びかけ

 河川で水遊びをしている最中に流され、死亡する事故が後を絶たない。今年県内で水難事故は5件発生し、3人が亡くなった。県警は、水辺のレジャーを楽しむ際には十分注意するよう呼びかけている。
 県警によると水難事故で亡くなったのは70代の男性2人と40代の男性。このほか、10代の男性が軽傷を負ったほか、3歳の男児がプールで溺れていたところを助けられ、一命を取り留めた。前年は14件発生し、死者は7人と、ともに過去5年で最多だった。
 特に飛び込みをする観光客が多い吉野町の「宮滝」などで事故が発生している。このため県警は今夏、パトロール強化やライフジャケットの着用を呼びかけるポスターの掲示などで、注意を呼び掛けている。
 河川は急に深くなったり川底が複雑な形状をしていたりするため、比較的体力がある若者でも注意が必要だ。県警地域課の田中仁次席は「飲酒後の遊泳や、子供だけでの水遊びは大変危険。(水に入るときは)ライフジャケットを着用するなど、事故に備えてほしい」と呼びかけている。

聖徳太子の思い ミュージカルに

公演に向け稽古を続ける出演者ら(阪上めいこさん提供)


 聖徳太子の没後1400年に合わせ、劇団「SHOW-COMPANY」(大阪府八尾市)が太子の生涯を描いた新作ミュージカルを10月9日になら100年会館(奈良市)で上演する。コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻により緊迫した国際情勢が続く中、太子の心を伝えることで希望を見出す作品にしたいという。
 聖徳太子の本名は厩戸。飛鳥時代に推古天皇のもとで、「和」を重んじる十七条憲法の制定や遣隋使の派遣に関わり、法隆寺(斑鳩町)を建立するなど仏教の興隆にも尽くした。
 同劇団はコロナ禍の影響でこの2年間、大規模な公演を自粛。苦境にあって文化芸術活動の再興を図るため、研究者の協力も得て太子を描く作品を制作した。
 作品はミュージカルファンタジー『聖徳太子』。若くして権力争いの悲惨さを知った厩戸が、冠位十二階や十七条憲法に込めたメッセージなどを伝える内容で、伝説も交えて描く。音楽、ダンスとともにエネルギッシュな作品に仕上げたいという。
 同劇団代表の阪上めいこさんは「聖徳太子は生きとし生けるものを救いたいと思った。今はコロナ禍やウクライナのことで傷を持っている人が多い。癒やしを与えることができれば」と話している。
 前売り券はS席7500円、A席5500円、B席3500円。開演は午後2時。問い合わせは、なら100年会館(0742・34・0111)。

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