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ソフト対策向上目指し「緊急防災大綱」作成 県、昨年の西日本豪雨受け

 大規模な被害が出た昨年7月の西日本豪雨を受け、県は県内39市町村と水害・土砂災害に備えた防災体制を点検し、「県緊急防災大綱」としてまとめた。住民に避難行動を促すための情報発信など、各市町村が実践している優れた取り組みを共有し、ソフト対策のレベルアップを図る狙いだ。
 西日本豪雨では、岡山、広島、愛媛の3県を中心に甚大な被害が発生。1府13県で200人を超える死者・行方不明者を出した。奈良県の調査によると、死者・行方不明者が発生した44市町の全てで洪水と土砂災害のハザードマップが公表され、各戸配布などによる周知もされていた。
 しかし、静岡大防災総合センターの調査によると、水害による死者の約6割が洪水浸水想定区域内、土砂災害による死者の約9割が土砂災害危険箇所の範囲内か近傍で犠牲になっており、ハザードマップの配布が避難行動に十分に結びついていない実態が浮き彫りになったという。
 県は、避難行動を起こすことへの負担感や、「自分だけは大丈夫」という思い込みが、避難行動を遅らせる要因になったと分析。昨年8月に実施された県・市町村長サミットなどで防災対策の再点検を呼びかけ、避難行動をいかに促すかといった「ベストプラクティス」(優れた取り組み)を吸い上げた。
 ベストプラクティスと評価されたのは、各自治会3人ずつ緊急連絡先を登録してもらい、必ず誰かに連絡がつく体制を確保する(生駒市)▽防災行政無線のデジタル化整備工事と、市内のため池9カ所への水位計と監視カメラ設置(城市)▽電柱約100カ所に過去の洪水浸水水位を掲示する(王寺町)―など。
 県防災統括室の担当者は「西日本豪雨は、避難行動に直結する『伝わる』情報発信がいかに大事かという教訓を残した。各市町村の地域防災計画に今回の大綱を反映してもらい、死者を発生させないためのソフト対策の徹底につなげたい」としている。

香芝署員らスクールバス登校の小中生を見守る 

スクールバスに乗り込む児童を見守る香芝署員ら=香芝市

 香芝署などは20日、香芝市の近鉄関屋駅で、智弁学園奈良カレッジ(同市)にスクールバスで登下校する小中学生の見守り活動を実施した。
 川崎市で先月、スクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら20人が殺傷された事件を受け、同署が呼びかけた。同校や近鉄、香芝市役所の職員と香芝署員の計約10人が、バスに乗り込む児童らに「おはようございます」などと声かけをした。
 また、関屋駅コンコースの防犯カメラを点検し、死角になる危険な場所がないかを確認。駅の利用客にチラシなどを配布し、日常生活の中で子供の安全を見守る「ながら見守り」に協力してもらえるよう呼びかけた。
 同署の木村賢治生活安全課長は「行政や学校だけでなく地域住民にも協力してもらい、見守りの目を増やしたい」と話した。

【学童野球】第41回奈良市大会、決勝は23日

 第41回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会は15、16の両日、奈良市の柏木球技場などで2回戦と準々決勝を行い、ベスト4が出そろった。準決勝、決勝は23日に柏木球技場で開催される予定。準々決勝までの結果は次の通り。

 【2回戦】平城スポーツ少年団5―3やまと▽五条山レパード7―2登美ケ丘フェニックス▽かすみの7―0高の原ファイターズ▽奈良チャレンジャーズ8―7山陵クィーンズ▽奈良伏見イーグルス13―1飛鳥紀寺スポーツ少年団▽奈良北ゴールデンカイト12―2山辺スーパーフェニックス▽若草ベースボールクラブ2―1鳥見ゼブラーズ▽大安寺アパッチライオンズ4―1奈良ジュニアファイターズ
 【準々決勝】平城スポーツ少年団6―4五条山レパード▽奈良チャレンジャーズ4―2かすみの▽奈良伏見イーグルス8―0奈良北ゴールデンカイト▽大安寺アパッチライオンズ8―0若草ベースボールクラブ

関電、ゴーヤの苗を贈呈・植樹 大和高田で

ゴーヤの苗を植える子供たち=大和高田市

 地域の環境緑化やまちぐくりに貢献しようと、関西電力奈良支社高田コミュニケーショングループ(大和高田市)は、大和高田市内の保育所などにゴーヤの苗を贈り、子供らと一緒に植樹を行った。
 関電は、環境月間の6月に各地域で環境保全などに取り組む「みんなのエコ・フレンドリー活動」を展開している。ゴーヤの苗の植樹は、高田コミュニケーショングループが次世代を担う子供たちの環境教育などを目的に事業所周辺で毎年行っており、今年は土庫こども園や浮孔保育所など計12カ所で実施した。

【NIE】新聞活用の成果、実践校が報告 「回し読み」で興味広まる

 教育現場での新聞活用を進める県NIE推進協議会の総会と実践報告会が、奈良市三条本町のはぐくみセンターで開かれた。県内の学校と新聞各社の担当者ら約20人が参加し、実践校の担当教諭らが新聞を用いた1年間の取り組みについて報告した。昨年度実践校は計6校(小学校2校、中学校3校、高校1校)。
 15日の実践報告会で、生駒市立大瀬中の鍵谷昇教諭は、生徒が新聞を身近に感じ、その有用性に気付けるよう始めた「ニュースタイム」について報告した。これは、生徒が1週間の中で気になったり、興味を持ったりした一つの記事をスクラップし、選んだ理由や記事の要約、感想を書くというノート作り。生徒はグループ内で内容を発表し、ノートは回し読みしている。
 鍵谷教諭は「最初はスクラップするのがやっとという生徒もいたが、ノートにも工夫がみられるようになり、友人が選んだ記事を回し読みすることでニュースへの興味も広がった」と説明。生徒はこれらの取り組みを生かし、修学旅行先の沖縄では地元の人らを取材して、その内容をまとめた新聞も作ったという。
 また、県立西和清陵高の学校司書、神谷陽子さんは、時事問題や著名人の追悼記事を使い、同校図書館にある関連図書で特設コーナーを設けたり、新聞の書籍広告を切り抜いて掲示したりした活動を報告。結果として、図書館の昨年度の貸し出し数が前年度より400冊増の1700冊になったという。
 今年度も実践校は計6校で、昨年度からの継続が、十津川村立十津川第一小▽生駒市立大瀬中▽奈良市立伏見中▽県立西和清陵高―の4校で、五條市立西吉野小と奈良市立春日中の2校が新規校として参加する。

県内から関空行きリムジンバス、G20期間全便運休 奈良交通

 奈良交通は、大阪で28、29日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に伴う通規制のため、27~30日は県内と関西国際空港を結ぶエアポートリムジンバスの「空港行」を全便運休し、「空港発」は一部運行する。大阪(伊丹)空港を結ぶリムジンバスは「空港行」「空港発」とも一部運休とする。
 問い合わせは奈良交通総合予約センター(0742・22・5110)

【バンビシャス通信】「大人のバスケレッスン」 来月開催、女性限定日も

レッスンではシュートの基礎も学べ、未経験者も楽しめる

 バンビシャス奈良は、18歳以上を対象に「大人のバスケレッスン」を開催します。7月5日は「金曜バスケでショー」と銘打って男女を対象に、同8日は「月曜から夜バス」として女性限定で実施します。いずれも経験者だけでなく初心者も楽しめるプログラムで、ドリブルやパス、シュートの基礎から試合形式での練習も行います。
 山我拓也スクールコーチは「18歳以上であれば制限はありません。ボールに触れ合うことで、バスケットボールを好きになってもらうことが目的です。今回をきっかけにバスケに興味を持ち、バンビシャスのホームゲームにも来てもらえたら」と呼びかけています。(バンビシャス広報 和田真智子)
                           ◇
 【大人のバスケレッスン】7月5日(金)、8日(月)※8日は女性限定。ともに午後7時15分~8時45分、近鉄スポーツセンター(奈良市尼辻北町)で。
 18歳以上で未経験者歓迎、募集はそれぞれ先着20人程度。持ち物は室内シューズ(バッシュなど)、動きやすい服装、飲み物。
 参加費は今月30日までの申し込みで2千円(保険料込)。7月1日~開催日当日は2500円(同)。問い合わせは、バンビシャス奈良・スクール担当(0742・20・1800)。

奈良交通、消費税増税で運賃値上げを申請 

 奈良交通は、消費税率が予定通り10%に引き上げられた場合、路線バスの運賃を引き上げる改定を国土交通相に申請した。
 片道普通運賃の「均一制」は、現行の210円から220円に、「対キロ区間制」については200~5250円を210~5350円にそれぞれアップするとしている。「対キロ区間制」の初乗運賃190円は据え置く。
 奈良交通が運行する高速バス、リムジンバス、コミュニティバスについては今後、引き上げを申請する。

県内のLC7団体、交通災害遺族会に寄付金贈る

県交通災害遺族会へ寄付金を渡すライオンズクラブの森村彰博さん

 奈良や桜井、天理など県内7つのライオンズクラブは、交通事故の遺族や遺児の支援に取り組んでいる「県交通災害遺族会」に16万8千円を寄付した。
 寄付金を贈ったのは、奈良▽桜井▽天理▽奈良セントラル▽生駒▽奈良西▽大和郡山―の7団体。4月に開いたチャリティーゴルフ大会で寄付金を募り、地域奉仕活動の一環として遺族会への寄付を決めた。
 奈良署で行われた贈呈式では、7団体の代表を務める森村彰博さん(58)が遺族会会長に寄付金を手渡した。遺族会会長は「遺族、遺児の援助のために活用させてもらいたい」、森村さんは「今後もさまざまな形で奉仕活動を行っていきたい」と話した。

平群町長寿会連合会・文化系クラブ「作品発表会」 14、15日開催

 平群町長寿会連合会の文化系クラブが14、15の両日、同町梨本の老人福祉センター「かしのき荘」1階で作品発表会を開く。入場無料。
 同連合会は会員約2200人で構成され、健康、友愛、奉仕、交流の4つの理念を掲げて活動。クラブ活動も盛んで、会員同士で積極的に交流している。
 同連合会の42あるクラブのうち、編み物▽リフォーム手芸▽陶芸▽小筆▽絵手紙▽パソコン▽川柳▽布遊び▽茶道▽友禅の会―の10クラブが出展。陶芸や編み物などの体験コーナーもある。
 また、玄関ロビーでは両日とも茶道クラブがお茶席を用意する。お茶券は当日販売で200円(お菓子付き)。問い合わせはかしのき荘(0745・45・5768)。

奈良市の下水道料金、来春から値上げ

 奈良市議会は、市の下水道料金を値上げする条例改正案を賛成多数で可決した。来年4月に施行され、5月使用分から値上げの対象となる。
 下水道料金に1カ月150円の基本料金を新たに設け、使用料を15%値上げする。これにより、一般的な家庭で約20%の値上げになるという。
 市企業局によると、下水道事業は厳しい財政状況が続いており、平成30年度は5億5800万円の赤字となった。年間約20億円にも及ぶ県流域下水道維持管理負担金が重くのしかかっており、企業局は県に単価の引き下げを申し入れていたが聞き入れられず、25年以来の値上げに踏み切った。
 この日の本会議では、値上げに反対する議員が「消費増税がされるタイミングで市民の負担増は許されない」と主張。賛成側からも「負担金を減らすための取り組みをすべきだ」との意見が出た。

奈良墨を香るインテリアに 「伎楽面」で魅力発信

3種類の伎楽面をモチーフに、香るインテリアとして開発された奈良墨。左から「迦楼羅」「呉女」「力士」=奈良市

 600年の歴史を誇る伝統工芸品・奈良墨の香りの良さに着目したインテリアの新商品「香り墨Asuka」を、奈良墨工房「錦光園」(奈良市三条町)が開発した。ともに飛鳥時代にルーツを持つ墨と仮面舞踏劇の伎楽面を融合。奈良の歴史を伝えるギフトとして広めていきたい考えだ。
 昨年11月に国の伝統工芸品目に選ばれた奈良墨。昨今の生産量は激減し、墨の全国シェア9割以上を占める奈良市でも墨工房は10軒に満たないという。
 錦光園は伝統的な墨作りを体験できるイベントを開いて発信に努めてきたが、さらに多くの人に固形墨の魅力を知ってもらおうと、今回は書道具という本来の目的から離れた商品作りを企画した。
 モチーフにしたのは「迦楼羅」「力士」「呉女」の3種の伎楽面で、それぞれをかたどった。インテリアとしてだけでなく、墨に含まれる東南アジア由来の香料「竜脳」の香りを楽しむことができるという。
 日本書紀は推古天皇18(610)年に高句麗の僧が紙や墨をもたらし、その2年後に百済人が「伎楽の儛」を伝えたと記載しており、こうした歴史を知ってもらうギフトとなっている。
 開発した錦光園7代目の長野睦さん(41)は「奈良の豊かな歴史とともに墨の魅力を感じられる商品に仕上がった。多くの人に手にとってもらい、墨の文化を守ることにつなげたい」と話している。
 「香り墨Asuka」は1個3024円。墨がもたらされた610年にちなんで6月10日にウェブサイトなどで販売を開始。問い合わせは錦光園(0742・22・3319)。

要注意、「カードすり替え」の手口 詐欺で窃盗、被害急増

 高齢者にキャッシュカードを見せてもらい、隙を見て別のカードを入れた封筒とすり替える窃盗が県内で増えている。「カードすり替え詐欺盗」と呼ばれるこの手口は、昨年1年間で15件だったが、今年はすでに11件発生。全国的にも増加傾向にあり、県警が注意を呼びかけている。
 「詐欺の犯人を逮捕した。あなたの口座から不正に出金されており、キャッシュカードを使えなくする必要がある」
 平群町の87歳の男性は3月26日、自宅に電話をかけてきた警察官を名乗る男から、こんな指示を受けた。男性は言われるがまま、キャッシュカード2枚と暗証番号を書いたメモを用意。金融庁職員を名乗る男が持参した封筒に入れたところ、割り印をするよう求められ、印鑑を取りにいった隙に中身を別のカードにすり替えられたという。男性の口座からは計945万円が引き出された。
 今年は先月末までに、同様の手口でキャッシュカードを盗まれる窃盗が11件発生。うち7件が4月以降と急増している。この手口では、封筒を保管しておくように言われ、すり替えられたことに気付かないケースがほとんどという。
 県警生活安全企画課の担当者は「被害者にキャッシュカードを渡した感覚がないのがポイント」と指摘。その上で「カードが手元にあるという安心感を与え、犯行の発覚を遅らせることができることが、増えている要因ではないか」と分析する。
 担当者は「キャッシュカードを盗まれても、暗証番号がなければお金は引き出せないので、暗証番号は絶対に渡さないでほしい。少しでもおかしいと思ったら相談してほしい」と話している。

高松塚古墳石室のレプリカ登場 飛鳥資料館

設置された高松塚古墳石室の復元石室=明日香村

 明日香村の飛鳥資料館庭園に、極彩色壁画が描かれた高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)石室の実物大レプリカが設置された。
 サイズは高さ2・1㍍、幅2㍍、奥行き3・9㍍で重さは約15㌧。実物と同じ凝灰岩製で、16個の石材で作られている。盗掘穴を再現し、石の接合部分も同じように加工して漆喰を塗っている。内部の壁面にも漆喰が塗られているが、壁画は描かれていない。
 復元された石室は、平成19年に解体作業を始めるに当たり、シミュレーション用として作られた。使用後は長らく同館に保管されていたが、有効活用しようと一部を加工修正し、庭園に設置した。飛鳥資料館は今後、内部に壁画を描くことも検討する。
 奈良文化財研究所の松村恵司所長は「高松塚古墳石室の形や大きさ、重量感をこの復元石室を通して知ってほしい」としている。

奈良市ポイントに「環境」も 省エネ貢献で配布

 奈良市は、電気・ガスの使用量削減や宅配ボックス設置などで省エネに貢献した世帯を対象に、特産品などと交換できるポイントを配布する取り組みを開始した。こうした制度は関西では珍しく、仲川げん市長は「少しのことでエコな生活ができる。これを機会にみなさんにぜひ体験してほしい」としている。
 市は平成27年から、高齢者向けの健康イベントや、ボランティア講座に参加した市民に対してポイントを付与する「奈良市ポイント」制度を実施している。ポイントは市の特産品に換えたり、加盟飲食店などで1ポイント1円として利用したりできるほか、奈良交通バスのチャージ券にも交換できる。
 今回の取り組みもその一環で、ポイント制度の中に新たに「環境ポイント」を創設。電気・ガスの場合、6カ月間で前年と比較して削減できた使用量に応じてポイントを配布する。再配達を減らせる宅配ボックス設置は、購入費の半額に相当するポイント(上限5千ポイント)を受け取れる。このほか、グリーンカーテンや雨水タンクの設置も対象となる。
 申請は市ホームページからダウンロードできる申請書に必要書類を添付し、市環境政策課の窓口に持参か郵送。メールでも受け付ける。問い合わせは同課(0742・34・4591)。

生駒市が「卒煙」をサポート 3カ月でたばこからさよなら目指し

 3カ月でたばこをやめませんか―。生駒市は今月から、禁煙を試みている人の喫煙状況や体調をインターネット上で管理しながら、市の看護職員らが個別にサポートするユニークな取り組みを始める。「IKOMA 卒煙サポート」と銘打ち、たばこをやめたくてもやめられない市民らを短期間で卒煙に導く。
 市は公共の場所での歩きたばこを禁止するほか、喫煙後45分間は職員に対して庁舎内のエレベーター使用を禁止するなど、さまざまな受動喫煙対策を実施している。昨年4月には、ふるさと納税の寄付金の使途に受動喫煙対策を追加。これまでに100万円以上が集まっている。
 今回の事業は寄付金のうち約11万円を使い、民間企業が提供するインターネットシステム「禁煙サポートプログラム」を利用して実施する。参加者は禁煙ガムなどのニコチン製剤を購入した上で、システム上にその日の体調や喫煙状況を入力。離脱症状が辛い最初の5日間は毎日、応援メールが届き、その後は個々の問診をもとに看護師と保健師がメールや電話で個別にサポートし、3カ月での卒煙を目指す。
 卒煙に成功すると、卒煙証書が授与され、その後も電話相談などのアフターケアが受けられる。小紫雅史市長は「一人では挫折してもサポートがあれば継続できる。職員にも参加してもらえれば」と話している。
 対象は歳以上の生駒市民で、参加費は無料(ニコチン製剤は自己負担)。定員は申し込み順20人。11~14日に市のホームページや郵送、電話などで申し込みを受け付ける。次回は8月開始で、さらに今年度中にもう1回、追加募集する予定。問い合わせは市健康課(0743・75・1002)。

郡山城でプロジェクションマッピング 大和郡山市が奈良高専、阪南大と協定

郡山城跡で昨年12月に行われた試験上映(大和郡山市提供)

 大和郡山市は、国立奈良工業高等専門学校(同市)、阪南大(大阪府松原市)の両校と連携協定を結んだ。市は12月に郡山城跡(大和郡山市城内町)でプロジェクションマッピングを実施する予定で、映像制作で学生らの協力を得る。
 阪南大はこれまで、県外5市町村でプロジェクションマッピングを手がけた実績がある。映像は阪南大経営情報学科の学生ら約10人と奈良高専情報工学科の3、4年生7人が制作。大和郡山の歴史や特産品の金魚をテーマにするほか、豊臣政権期の天守閣を再現し、天守台と本丸の石垣東側をスクリーンにして投影する。音楽はオリジナルや著作権フリーの曲を活用し、作品は10分ほどになる予定。
 上田清市長は「郡山城の新たなビューポイントになる。第1回を成功させて定期イベント化したい」と意気込んだ。
 プロジェクションマッピングの投影イベントは、12月21日午後5時半から開かれる予定。

百条委に「美榛苑」選定委の議事録提出 宇陀市

宇陀市は、宿泊施設「保養センター美榛苑」の指定管理者を専決処分で選んだ決定過程を調べる市議会の調査特別委員会(百条委員会)に、3月下旬に2度開かれた指定管理者選定委員会の議事録や専決処分に関する書類を提出した。百条委が先月27日の第1回会合で提出を求めていた。
 3月29日にあった選定委の議事録は75ページ。委員や同席した経営コンサルタントの名前は伏せられているものの、約5時間に及んだとされる選定委のやりとりが詳細に記載されているという。
 選定委は同26日の審査でアスクゲート(札幌市)を落選としながら、この3日後、結論こそ変更しなかったが評価を見直した。高見省次市長はこれを受け、4月3日に専決処分で同社を指定管理者に選定した経緯がある。
 百条委委員長の上田徳議長は「議事録が提出されたことは評価したい」としている。百条委では今後、議事録の中身を精査し、専決処分に至る過程に問題がなかったかを調査する。

「G20開催中は奈良で」 ホテル日航奈良が大阪府民向けプラン

ホテル日航奈良(奈良市三条本町)は26~30日の5日間、「G20大阪サミット開催中は奈良で過ごそう」と題し、大阪府民限定で1人1泊朝食付き6千円(29日のみ8千円、税・サ込み)の特別プランを販売する。
 28、29日に大阪市で開催される20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の期間中、大規模な交通規制が実施され、大阪市立の幼稚園と小中高校、府立学校が27、28日に休校となることに合わせて企画された。担当者は「楽しく過ごせるプランを考えました。この機会に奈良のさまざまなスポットをめぐってほしい」と話している。
 予約は公式サイトからのみ。チェックインの際に住所が分かる身分証明書の提示が必要。問い合わせは同ホテル(0742・35・8831)。

奈良ホテルで「ビアテラスThe Rooftop BAR」開催

 今秋に創業110周年を迎える奈良ホテル(奈良市)は、テラスガーデンで「ビアテラスThe Rooftop BAR」を開いている。古都の街並みを一望できるテラスガーデンを夜に解放する貴重な機会。9月16日まで。
 「奈良ホテルプラン(5500円)」では、オードブルや、牛肉赤ワイン煮込み、オマール海老爪付きコロッケなど、メインダイニングルーム「三笠」のシェフがアレンジした特別メニューが味わえる。フリードリンク(90分)付きで、見た目がビールに似たコーヒー「ナイトロブリューコーヒー」のほか、ヒノキやレモングラスの香りがするホップを使用した「サッポロSORACHI1984」など約種類のドリンクを用意。牛乳石鹸共進社(大阪市)のロングセラー商品「赤箱」とコラボした限定パッケージもプレゼントされる。
 営業企画課の津川あかねさんは「ピザやミートドリアなど単品メニューもありますので、ご家族で楽しんでいただけます」と話している。
 期間中は無休だが、雨天時は中止。午後5時からでラストオーダーは同9時。価格はいずれもサービス料・税込み。問い合わせは同ホテルレストラン予約(0742・24・3044)。

ならまちで逸品展「凜―RIN―」開催

「吉靴房」の革下駄などが出展される

 国の重要文化財「今西家書院」(奈良市)で2日、雑貨やアクセサリーを展示販売する「逸品展『凜|RIN|』」が開かれる。
 出展するのは、手作りのアクセサリーを手がける「honopottery」(生駒市)▽革靴・革製品製作工房「吉靴房」▽絞り染めの作品を製作している「たばた絞り」▽「谷口陶磁器製作所」(いずれも京都市)―など。今西家書院も茶菓子などを販売する。
 午前10時~午後4時。入場無料だが、今西清兵衛商店の公式アプリ「HARUSHIKA SAKE」をインストールする必要がある。

奈良町にぎわいの家で「にぎわいの花咲かそう」 8流派の生け花展示

生け花を観賞する来場者ら=奈良市

 8流派の生け花作品を展示する「6月6日いけばなの日に寄せて~にぎわいの花咲かそう」が31日、奈良市中新屋町の奈良町にぎわいの家で始まった。
 大正時代の古民家を改修した空間で、多くの人に生け花を楽しんでもらおうと、県華道会と奈良町にぎわいの家が開催。芸事は6歳の6月6日から始めると上達するといわれていることから、同日は「いけばなの日」とされている。
 この日は、県華道会の会員が生け込み作業を公開。会場では今月2日まで、シャクヤクや大山レンゲなど季節の草花を使った13作品を見ることができる。
 来場していた大阪府和泉市の女性(56)は「古いお家と大胆な現代風のお花が合っていますね」。県華道会の吉村晴芳山理事長は「にぎわいの家の趣のある風情とともに、生け花を楽しんでほしい」と話した。
 午前9時~午後5時(最終日は午後4時まで)。問い合わせは奈良町にぎわいの家(0742・20・1917)。

奈良市美術館で「山の辺工房展」 6月2日まで

鮮やかな色調の作品が並んでいる=奈良市

 天理市と奈良市で開かれている絵画教室「山の辺工房」の生徒の力作を展示した「第29回山の辺工房展」が、奈良市美術館で開催されている。6月2日まで。
 生徒らの1年間の成果を発表しようと、平成2年から毎年開催。会場には、同工房の講師で洋画家の川畑太さんと、生徒72人が手がけた油絵や水彩画など計191点が展示されている。
 川畑さんは「今年は色彩鮮やかでコントラストを効かせた作品が多く、気分が明るくなる会場になった。ぜひ見に来てほしい」とアピール。奈良市の主婦(54)は「自由な題材で描かれた色のきれいな作品が多く、感性の豊かさが感じられます」と話していた。
 午前10時~午後5時(最終日は午後3時半まで)。入場無料。

橿原市長選は10月27日投開票、市議補選も

 橿原市選管は29日、任期満了に伴う同市長選と市議補選(欠員2)を、10月20日告示、同27日投開票の日程で行うと発表した。立候補予定者説明会は、9月7日午後2時から市役所本庁舎で行われる。

特殊詐欺防止に「阿修羅像」ポスター投入 県警

県警が作製した特殊詐欺被害防止の啓発ポスター(県警提供)

 県警は特殊詐欺による被害を防ごうと、興福寺(奈良市)の国宝・阿修羅像を使った啓発ポスター5千枚を作製した。「(3つの顔と6本の腕を持つ)阿修羅像のように複数の視点で詐欺に気をつけて」との意図を込めており、来月30日までポスターの掲示先を募集している。
 県警生活安全企画課によると、県内で昨年1年間に認知した特殊詐欺事件は119件。被害額は約4億6570万円で、一昨年から約8900万円増加した。被害者のうち、65歳以上の高齢者が約8割に上るという。
 県警は高齢者の関心を高めようと、「悪と闘う」正義の象徴として阿修羅像を起用。「守る」「闘う」といった言葉や防犯標語とともに、迫力のある阿修羅像が目を引く1枚に仕上がっている。
 掲示用のポスターは2千枚で先着順。公共施設や店舗など人目に触れやすい場所が対象となる。申し込みは、希望枚数▽掲示場所と期間▽担当者の氏名と電話番号▽受け取り先の警察署名▽応募キーワード「電話口 お金の話 それは詐欺」―を記載し、メールで県警生活安全企画課(seian@police.pref.nara.jp)へ。

サイクリングイベントで観光資源を知ろう 8月24、25日 県内3コース

 大和高原地域の豊かな自然や観光資源を知ってもらうためのサイクリングイベント「ツアー・オブ・奈良・まほろば2019」が8月24、25日、県内で開かれる。応募は7月15日まで。
 同イベントはタイムを競うのではなく、景色を堪能しながら、各エイドステーションで振る舞われる地元の特産品を楽しむことが目的。
 24日は前夜祭(定員20人)として、奈良市でプロの競輪選手とのサイクリングやディナーを企画。25日は2~5人のチームでゴールを目指すサイクリングツアーが行われる。コースは①宇陀・東吉野コース(約70㌔)②曽爾・御杖コース(約69㌔)③山添・奈良コース(約75㌔)―の3コース。各コース定員160人を募集している。
 参加資格は小学5年生以上。サイクリングツアーはチーム単位で申し込む。参加費は24日が8千円(宿泊費、サイクリングツアー費が別途必要)、25日が6千円。コースの詳細や申し込み、問い合わせはツアー・オブ・奈良・まほろば2019公式ホームページ。

万葉集ゆかり「ムラサキ」開花 春日大社・萬葉植物園

かれんな花を咲かせたムラサキ=奈良市の春日大社神苑・萬葉植物園

 万葉集で多くの歌人に詠まれたことで知られるムラサキ(紫草)の花が、春日大社神苑・萬葉植物園(奈良市)で開花し、白くかれんな姿が訪れた人を楽しませている。
 ムラサキは6~7月ごろに白い小ぶりの花を咲かせる多年草。根から作られる紫色の染料は、古くから貴族の装束などに用いられてきた。
 かつては国内で自生していたが、徐々に減少、現在は環境省のレッドリストで、近い将来に絶滅の危険性が高い「絶滅危惧ⅠB類」に指定されている。
 大阪府東大阪市から訪れた男性は「かれんでとてもきれいな花。万葉集と縁があると知らなかったので興味深い」と話していた。
 同園のムラサキは例年6月に見頃を迎え、7月末ごろまで楽しめる。入園は午前9時~午後4時半。高校生以上500円、小・中学生250円。問い合わせは春日大社(0742・22・7788)。

今年も「奈良の夏冷酒」発売 県内蔵元5社から 

今年も販売される「奈良の夏冷酒」。5酒類の飲み口の違いも楽しめる

 奈良の5つの蔵元による共通ブランド「奈良の夏冷酒」の販売が26日から始まる。「古都のお酒で乾杯しよう実行委員会」が地元酒造メーカーのブランド力を結集した企画で、今年6年目。夏らしい涼しげなブルーのボトルで、今年は定番のシカではなくアジサイをイメージしたラベルを採用している。
 参加した蔵元と銘柄は、今西清兵衛商店(奈良市)の「春鹿」▽奈良豊澤酒造(同)の「豊祝」▽八木酒造(同)の「升平(しょうへい)」▽梅乃宿酒造(葛城市)の「梅乃宿」▽北村酒造(吉野町)の「猩々(しょうじょう)」。5社それぞれが原料米を県産の山田錦や露葉風など地元県産にこだわることで、地産地消にも取り組んだ。
 5本は、切れ味のよいすっきりした味わいから、しっかりコクのあるものまでそろっており、実行委員長で酒類卸売会社「泉屋」(奈良市)の今西栄策社長は「5本を飲み比べると、自身の酒の趣向を知ることもできる」と話している。
 今回は、MYP食品(同)と連携したキャンペーン「MYP餃子が当たるCP」も実施し、ギョーザと日本酒のマリアージュも提案している。
 ボトルは飲みやすい500㍉㍑サイズで1本980円(税抜き)。販売本数は5社で計5千本を予定し、県内の酒類販売店などで購入できる。問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

「奈良かき氷ガイド」今年も作成 中南和エリアも掲載

ひむろしらゆき祭実行委員会が発行し配布されている「奈良かき氷ガイド」

 県内外のかき氷の名店が自慢のメニューを紹介する「奈良かき氷ガイド平成31年度版」が発行された。掲載店や氷室神社(奈良市)などで無料配布されている。
 かき氷ファンを奈良に呼び込もうと、毎年奈良市で開かれている「ひむろしらゆき祭」の実行委員会が平成27年から作成。持ち運びに便利なA5判の冊子で、31年度版は中南和地域や三重県名張市の店舗なども新たに掲載し、昨年より約10店多い53店を紹介している。
 かき氷専門店のほか、カフェや和菓子店が趣向を凝らした自慢の一品を、写真やおすすめポイントなどを添えて掲載。実行委担当者は「ガイドを片手にさまざまなかき氷店をめぐり、いろんな発見をしてもらいたい」と話している。

モリアオガエルの卵を確認 奈良公園の吉城園で

吉城園で見つかったモリアオガエルの卵‖奈良市

 県版レッドデータブックで「絶滅寸前種」に指定されているモリアオガエルの卵が23日、奈良公園内の庭園「吉城園」(奈良市登大路町)で今年初めて確認された。
 モリアオガエルは本州や四国、佐渡島などに生息する体長約5㌢の在来種。アマガエルに似た青緑色で、例年5月中旬~6月中旬に水辺の小高い植物の枝や葉に産卵する。
 この日朝、茶室の裏庭にある池のほとりの岩に、直径約㌢の卵塊が産み付けられているのを職員が見つけた。同園職員の原聖子さん(62)は「今年は天候不順もあり、産むかどうか心配だった。カラスなどに食べられてしまうこともあるので、無事に育ってほしい」と話していた。
 入園料は大人250円、小中学生120円、65歳以上、外国人は無料。開園時間は午前9時~午後5時(入園は4時半まで)。問い合わせは吉城園(0742・22・5911)。

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