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30人が警察官へ第一歩 県警察学校で卒業式

卒業証書を受け取る斎藤大龍巡査=奈良市


 県警察学校の初任科長期課程の卒業式が26日、奈良市南永井町の同校体育館で行われた。同日付で30人(男性26人、女性4人)が県内10署に配属され、警察官としての第一歩を踏み出した。
 30人は昨年4月から約10カ月間、法律や逮捕術など警察官として必要な知識と技能を学んできた。
 式で安枝亮本部長は「初心を忘れることなく、一日も早く大きな戦力となることを祈念する」と訓示。その後、総代の斉藤大龍巡査が「自覚、誇り、使命感を持って精一杯努力することを誓います」と答辞を述べた。
 亀田沙耶佳巡査は「常に相手の立場に立って考え、温かく思いやりのある警察官になりたい」と意気込みを話した。

在宅医療の最前線描く 映画「明日香に生きる」完成

ドキュメンタリー映画「明日香に生きる」の1シーン。介護を受けながら孫と対面する男性(ディンギーズ提供)


 移り変わる明日香村の四季を背景に、在宅医療に携わる医師らと患者、その家族との交流を描いたドキュメンタリー映画「明日香に生きる」(製作・配給‖ディンギーズ)の完成披露試写会が、県立万葉文化館(同村)で開かれた。「いのち」と向き合う医療介護の現場を追い続けた作品に、集まった村民ら約200人は真剣な表情で見入っていた。
 高齢者医療や終末期医療をテーマにした作品を手掛ける生駒市在住の映画監督、溝渕雅幸さんが制作した。舞台となったのは同村国民健康保険診療所。令和3年月から約1年かけて診療所の武田以知郎医師らの姿を追った。
 映画では、人生の終わりを自宅で迎えたいと願う患者や家族に寄り添いながら訪問診療を続ける武田医師ら医療スタッフたちの姿を、明日香村の日常の風景なども織り交ぜながら描写。予防接種で診療所を訪れるたびに成長していく乳児の姿も記録され、明日香で暮らすさまざまな人の「いのち」と向き合う診療所の医師たちの姿が映し出されている。
 試写会終了後に行われたトークショーで武田医師は「若い世代が医療介護に魅力を感じ、後に続いてもらう地域作りを明日香で見せていかないといけない」と指摘。溝渕監督は「医療介護は持続性が重要。人が代わっても次の人につないでいける仕組みづくりが大事だ」と語った。

 「明日香に生きる」は2月24日から橿原市のTOHOシネマズ橿原、3月31日から京都市の京都シネマで上映。その後、全国でも順次公開される。

2年ぶりJR臨時特急「まほろば」運行 3月から奈良ー大阪間

特急「まほろば」の運行で使用される「287系」(JR西日本提供)


 JR西日本は、3月に大阪駅北側の「うめきたエリア」に地下ホームが開業するのに合わせ、大阪駅・新大阪駅と奈良駅を結ぶ期間限定の臨時特急「まほろば」を運行する。3月25日~6月11日の土日・祝日(ゴールデンウイークなどを除く)に1日1往復運行する。
 運行は令和2年以来、2年半ぶり。JR西の特急「くろしお」や「こうのとり」などで使用されている「287系」を使い、3両(約180席)編成で運行する。全席指定席。
 往路は午前9時58分に大阪駅を出発し、同10時56分に奈良駅に到着。復路は午後5時41分に奈良駅を出発、同6時43分に大阪駅着。いずれも新大阪駅に停車する。
 乗車券のほかに特急券が必要で、窓口では大人は片道1730円だが、JR西の予約サイトからは860円で購入できる。1カ月前から購入可能で、2月25日から販売を開始する。
 同社の担当者は「この機会に多くの人に文化財をはじめとした奈良の魅力に触れてもらい、奈良観光が盛り上がってほしい」と話している。

「笹酒」で健康長寿祈願 大安寺

参拝者に笹酒を振る舞う着物姿の女性ら=奈良市の大安寺


 奈良市の大安寺で23日、青竹の筒に入れた「笹酒」を飲み、健康長寿を祈願する「光仁会・笹酒祭り」が行われた。
 奈良時代に、光仁天皇が境内に生えていた竹に酒を入れて飲み健康を保ったという故事にちなむ行事。過去2年間は、新型コロナウイルスの感染防止のため参拝者に酒を持ち帰ってもらっていたが、行動制限が緩和された今年はその場で飲めるようになった。
 竹筒に入れて温めた笹酒をビニールカーテン越しに提供。参拝者は竹製の杯で飲み、健康を願った。名古屋市から訪れた男性は「初めてきたが、笹酒はおいしかった。がん封じをお願いしました」と話していた。

「春日権現験記」の燈籠復元 春日大社

本宮神社遥拝所横に設置された燈籠(春日大社提供)


 春日大社(奈良市)の摂社、若宮神社の20年に1度の修理「式年造替」を記念し、鎌倉時代の「春日権現験記絵」で本社から若宮に続く参道「御間道」に描かれた燈籠2基が復元された。2月3日の「節分万燈籠」などで点灯される。
 鎌倉時代後期から奉納された燈籠が並び始め、参道に燈籠を並べる習慣が全国に広がったとされる。そのきっかけになったと考えられる2基は今はないが、春日権現験記絵第16巻にその姿が描かれている。
 今回復元し2基のうち1基は本宮神社遥拝所横にもう1基は一童社前に設置。春日大社の担当者は「春日大社の燈籠の歴史を伝える重要な燈籠を復元したので、ぜひご覧いただきたい」と話している。

高円宮久子さま 春日若宮をご参拝

春日若宮に参拝し、説明を受けられる高円宮妃久子さま


 高円宮妃久子さまは19日、20年に1度の修理「式年造替」が完了した春日大社(奈良市)の摂社、若宮神社を参拝し、大社国宝殿などで開催中の現代美術作家、杉本博司さん監修の特別展を視察された。
 大社によると、久子さまが春日若宮を参拝されるのは初めて。この日は、修理により色鮮やかによみがえった若宮本殿の前で拝礼し、花山院弘匡宮司から説明を受けられた。
 特別展は「春日神霊の御生 御蓋山そして江之浦」と題して開かれ、春日信仰の古神宝や杉本さんの作品を展示している。若宮神楽殿でも、写真を屛風に仕立てた杉本さんの作品を展示しており、久子さまは杉本さんの話を聞きながら鑑賞された。

太鼓の達人と演奏 天理・柳本小でワークショップ

指導を受けながら、和太鼓をリズミカルにたたく児童たち=天理市


 国内外で活動する「和太鼓グループ彩|sai|」が、天理市立柳本小学校で太鼓演奏を指南するワークショップを開いた。特別支援学級の児童14人が参加し、迫力ある太鼓の音を楽しんだ。
 グループメンバーの酒井智彬さんが和太鼓の歴史や特徴について説明。舞台の上で斎英俊代表が演奏の手本を示した後、児童たちが宮太鼓や桶胴太鼓などをバチで元気よくたたいた。
 6年生の男児は「音が大きくてお腹に響いた。太鼓の音で元気な気持ちになる。またやりたい」とにっこり。斎さんは「太鼓は難しい指使いなどもなく、誰もが音を出せる楽器。日本の伝統楽器の楽しさを感じてもらいたい」と話している。

今年のできばえは? 大和郡山でイチゴ品評会

出品されたイチゴの色つやなどを審査する人たち=大和郡山市


 地元産イチゴのできばえを競う果実品評会が17日、大和郡山市の三の丸会館で開かれた。金賞には、片桐地区の小塩大策さんの「古都華」と矢田地区の佃善憲さんの「アスカルビー」が選ばれた。この日はイチゴ即売会も同館で3年ぶりに行われ、多くの人でにぎわった。
 JAならけん大和郡山市イチゴ部会が主催し、同市内の農家が5品種27点を出品。上田清市長やJA関係者、市民ら計8人が審査した。色つやなどの見た目から10点に絞り込んだ後、糖度を計測して甘みや風味などを確かめた。
 審査に参加した同市の主婦、千賀茂世さんは「普段は見た目と値段でしかイチゴを買わないが、品種や生産者によって食感や味わいも異なる。甘みと酸味のバランスがよいものを選びました」と話した。
 JAならけん青壮年部の堀川真さんは「昨年12月に冬らしい寒さが戻り、ぎゅっと糖分を内側に閉じ込めたジューシーなできばえになった。多くの人に大和郡山のイチゴを味わってもらいたい」とアピールしている。

西大寺・大茶盛式 ことしは1人1碗で

大きな茶碗で茶を飲む参加者ら=奈良市の西大寺


 西大寺(奈良市)で16日、恒例の「新春初釜大茶盛式」が行われた。本来は特大の茶碗でお茶を回し飲みするが、新型コロナウイルス対策のため1人が1碗で飲む形で楽しんだ。
 大茶盛は延応元(1239)年1月16日に、西大寺を再興した叡尊上人が近くの八幡神社に献茶した際に、残りを人々に振る舞ったことが起源とされる。
 この日は、八幡神社で献茶式を行った後、西大寺で大茶盛式。関係者らに続き、一般参加者は1席20人に制限して実施した。僧侶がともに味わい、心を一つにする「一味和合」の精神を説明した後、参加者は大きな茶碗を1人で抱え、新春の妙味を堪能した。
 東京都から訪れた美術館職員の女性は「お茶には勇気と希望が入っているように感じました」と話していた。

明日香村産素材でコスメ開発 クラブコスメチックスが協定

新商品開発に期待を寄せる明日香村の森川裕一村長(左)とクラブコスメチックスの中山ユカリ社長=同村


 明日香村と化粧品メーカー「クラブコスメチックス」(大阪市)は、村内の地域資源を活用して商品を開発・販売するための協定を結んだ。3月には村産の古代米を使用したスキンケア商品の販売をスタートし、地産地消の取り組みを進める。
 クラブコスメチックスは、県内では五條市に自社工場、生駒市に研究所を置き、県薬事研究センターと共同開発した化粧品「ならこすめ」シリーズなどを販売している。今後、協定により村内で収穫された古代米の一種、赤米のエキスを使ったスキンケア商品を3月にも販売する予定。
 森川裕一村長は「明日香から全国、世界へと発信できる商品を開発していただきたい」と期待を寄せ、同社の中山ユカリ社長は「歴史ある村の地域資源を活用し、価値ある商品を開発したい」と語った。

がんばれ受験生 王寺町で「合格だるまストリート」

受験生へ応援メッセージを送る駅員ら=JR王寺駅


 受験シーズンの本格化を前に、王寺町で受験生を応援する「合格だるまストリート」が開かれている。王寺町観光協会や町内にあるJRと近鉄の各駅、奈良交通、ショッピングセンター「りーべる王寺東館商店会」などが連携。同町の達磨寺で祈禱を受けただるまと応援メッセージを駅や商業施設などに展示する。3月16日まで。
 JR王寺駅では、大きなだるまが飾られ、電光掲示板に若手駅員が考えた「努力は裏切らない。『夢』への切符をつかみにいきましょう」とのメッセージを表示している。今月10日には、電車の「滑り止めの砂」500セットを無料配布した。受け取った同町の中学3年の女子生徒は中学受験を控えた小学6年の弟に砂を渡すといい、「体に気を付けて頑張ってもらいたい」と話した。
 近鉄王寺駅・新王寺駅では、合格祈願のだるまと達磨寺などが印刷された記念台紙付き入場券(320円)を限定販売。りーべる王寺駅東館商店会の約40店舗は店先にだるまを設置し、入り口に来館者が受験生への応援メッセージを自由に書き込めるノートを設置している。

紙おむつ、定額使い放題 天理市の保育施設で3月から

サービス導入に先立ち、「BABY JOB」と連携協定を締結した天理市の並河健市長(右)=同市


 天理市は、定額で紙おむつとお尻ふき用のウエットティッシュが使い放題となるサービスを市内の公立保育施設で始める。子育て支援を手がける「BABY JOB」(大阪市淀川区)と連携。今月から2カ月間、無料で実証実験を行い、3月から本格運用する。
 保育所では通常、園児がそれぞれ名前を書いた紙おむつを持参する。施設側も園児一人一人の紙おむつを保管しなければならず、保護者と保育士双方の負担となっている。そこで市は、紙おむつの定額サービスを導入することにした。
 対象は、市立の保育所やこども園6施設に通う0~2歳児約200人。希望する保護者は月額2280円(税抜き)で利用できる。紙おむつは保育施設に直接届けられ、使用後の処分は市が請け負う。
 市の担当者は「子供が小さいときは登園の荷物がとにかく多い。負担軽減のためにも利用を検討してもらいたい」と呼び掛けている。

イチゴ狩り開園 明日香村

収穫したイチゴを味わう幼稚園児たち=明日香村


 県特産イチゴ「あすかルビー」が味わえる「あすかいちご狩りパーク」の開園セレモニーが10日、明日香村檜前の尾上農園で行われた。地元の村立明日香幼稚園の園児らも参加し、甘い味わいを楽しんだ。
 同パークは平成16年に設立し、現在は村内の17農園が参加。新型コロナウイルス禍前は年間4万~5万人台で推移していた入園者数が令和2、3年は1万~2万人台に落ち込んだが、昨年は約3万3千人まで回復。マスク着用や手指消毒などの感染対策を徹底し、開園20年目となる今年は5万2千人の入園者を見込む。
 3年ぶりの開催となったセレモニーには、同幼稚園の園児24人が参加しハサミを手にイチゴを収穫。福井日菜さんは「甘くておいしい。何個でも食べられそう」と笑顔で話した。
 営業は5月28日まで。完全予約制。有料(30分食べ放題)。予約・問い合わせは同パーク(0744・54・1115)。

猿沢池、水質改善の実験成功 導水路設置へ 

猿沢池

 夏場を中心に濁りが生じる奈良公園内の猿沢池、県は今月から澄んだ水を注ぎ込むための導水路を整備する。昨年2カ月間にわたり近くの井戸水を使って実験を行ったところ透明度が大幅に改善したといい、恒久的な水質改善を目指す。
 猿沢池は流れ込む水の量が少ない上、水がとどまる時間が長いことなどから、水温が高くなり微生物の活動が活発になる夏場を中心に水が濁り、周囲の景観に悪影響を与えていた。
 そこで県は、昨年秋の約2カ月間、約700㍍東にある奈良国立博物館の敷地にある井戸の水を猿沢池に引き込み、池の水を入れ替える実験を実施した。春日大社の一の鳥居付近に仮設のポンプと導水管を設置。1秒間に最大3㍑が流れ込むようにして、1週間ごとに池の4カ所で水質調査した。
 その結果、水面から見通せる深さを表す「透視度」は、実験前の平均35㌢から実験終盤には同91㌢まで大幅に改善。1㍑当たりの有機物の量を示す指標で水の汚れを表す「COD」も、1㍑あたり18・5㍉㌘から7・8㍉㌘と半分以下になった。水質悪化につながるプランクトンの増殖をもたらす物質の値も、わずかに改善がみられた。

お菓子の「よしや」 天理市と子育て支援協定

協定書を手に撮影に応じる吉寿屋の神吉一寿社長(左)と天理市の並河健市長=同市


 天理市と菓子卸の吉寿屋(大阪府摂津市)は、子育て支援に関する協定を締結した。同市内にある子供食堂や児童施設などに、時期に合わせた菓子を提供する。
 吉寿屋は昨年10月下旬、同市内に約2千種類を超える菓子を取りそろえた「お菓子のデパートよしや天理店」をオープン。神吉一寿社長の呼びかけで、菓子メーカー9社が協力して菓子約万円分を、NPO法人おてらおやつクラブ(田原本町)に寄贈した。
 神吉社長は「お菓子には人を笑顔にさせる不思議な力がある。精力的に取り組み、天理市にとどまらず、関西2府4県に広げていきたい」と意気込む一方、「かりんとうや、すあまなどなくなりつつある伝統的な菓子を子供たちに知ってもらうよい機会にもなる」と期待を寄せた。

遺物が語る宴の様子「迎春の祝事」 橿考研博


 新しい年を迎える人々の習慣にスポットをあてた特別陳列「迎春の祝事|酒と宴|」が橿原市の橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。日まで。
 年末年始に欠かせない「酒と宴」を連想させる遺物を中心に、県内の遺跡や古墳から出土した須恵器、土器など約点を展示。円筒状の注ぎ口がついた縄文時代の「注口土器」や、取っ手がついた弥生時代の「把手付鉢」など、酒の使用を想像させる土器が並ぶ。
 また、平城京左京三条三坊五坪から出土した「一升一合」と墨書された須恵器壺や、鎌倉~室町時代のかわらけ(土師器皿)も公開。調査地の平面図や断面図なども添えられ、どのような場所から遺物が出土したかを知ることができる。
 展示を担当した橿原考古学研究所の鈴木朋美主任研究員は、「ひとつひとつの遺物を見ながら、当時の人々が飲食を共にするシーンを思い浮かべてほしい」と話している。
 休館日は月曜(1月9日は開館、翌10日休館)。問い合わせは、同館(0744・24・1185)。

規格外イチジクでクラフトビール 大和郡山

イチジクを使ったクラフトビールを手にアピール、ことことビールの板東智也社長(中央)ら=大和郡山市


 大和郡山市農業委員会はこれまで廃棄していた規格外の地元産イチジクを使用したクラフトビールを、醸造所「ことことビール」(京都府木津川市)と共同開発した。県内を中心に数量限定で販売している。イチジク特有のほのかな香りと爽やかな味わいが特徴だ。
 大和郡山市はイチジク生産で県内で8割のシェアを占める。同委員会が割れや傷などで規格外のイチジクを市内の農家から集め、同醸造所がヴァイツェンビールに仕立てた。「食事の邪魔をしないイチジクの繊細な味わいが感じられる仕上がり」と同醸造所の板東智也社長。搾りかすはイチジク畑の肥料にする。
 ラベルは、市内のイチジク農家で研修中の県立なら食と農の魅力創造国際大学校アグリマネジメント学科2年の礒部俊恵さんと、娘で県立高円芸術高校1年の那由多さんがデザイン。市特産の金魚を描いた。
 330㍉㍑入りで880円(税込み)。631本をイオン大和郡山店など近畿圏のイオン10店舗や近鉄百貨店奈良店、JR奈良駅のアンテナショップ「奈良のうまいものプラザ」などで販売している。

生駒市「まほうのだがしやチロル堂」にグッドデザイン大賞

子供たちが気軽に利用できる「チロル堂」=生駒市


 生駒市にある「まほうのだがしやチロル堂」が、優れたデザインに贈られる今年の「グッドデザイン賞」(公益財団法人日本デザイン振興会主催)で、最高賞にあたる大賞を受賞した。駄菓子屋ならではの楽しい雰囲気を生かし、幅広い子供たちが利用できる点が評価された。
 チロル堂は、貧困や孤独などの問題を抱える子供たちを地域で支えることを目標に、令和3年8月に設立された。大人が商品を購入した際に代金の一部が店に寄付される。
 店内に設置されたカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」に子供たちが100円を入れて回すと、店の専用通貨「チロル」が1~3枚入ったカプセルが受け取れる。通常500円のカレーが1チロルで食べられるなどのサービスがあり、お金がない子供も楽しみながら気軽に利用できる。
 グッドデザイン賞では、こうした特徴が評価され、審査対象5715件から5件に絞られた大賞候補から、見事大賞に選ばれた。審査員からは「初期投資の負担が少ない仕組みで、全国各地に展開する日もそう遠くなさそうだ」と高評価を受けた。
 生駒市の小紫雅史市長は同店に市民功労表彰を授与し、「多くの方が元気をもらった」と謝意を表明。共同代表の石田慶子さんは「日々こつこつとやってきたことが認められ、光栄に思う」。同じく共同代表の吉田田タカシさんも「仕組みに賛同し支援してくれた人たちのおかげです」と述べた。

絹谷幸二さん描いた「卯」絵馬授与 春日大社

春日大社で授与されている干支絵馬=奈良市


 春日大社(奈良市)は、文化勲章受章者で県出身の洋画家、絹谷幸二さんが、今年の干支「卯」にちなみウサギを描いた絵馬を授与している。
 絵馬は、躍動感あふれるタッチのウサギを中心に松竹梅や鳥居が色彩感豊かに描かれている。大社が絹谷さんに依頼した。1枚500円。
 大社では新型コロナウイルス対策として初詣の混雑を緩和するため、昨年末から破魔矢や干支一刀彫など縁起物の授与も始めている。

修理中の文華殿公開 橿原神宮

壁や床が外され、骨組みだけの状態となった文華殿


 橿原神宮(橿原市)は、老朽化に伴い修理をしている国の重要文化財・文華殿(江戸時代後期)を報道関係者に公開した。
 文華殿は、天理市にあった柳本藩の御殿の一部で、大書院と玄関からなる。天保15(1844)年の建築で、明治以降は小学校校舎として利用され、昭和42年に橿原神宮境内に移築された。屋根瓦が劣化したり礎石が沈下したりするなど老朽化したことから、県文化財保存事務所が令和2年6月から6年計画で修復作業を進めている。
 今回は、地盤強化のために建物を持ち上げる揚屋工事の状況を公開。重量を落とすため壁や床が取り除かれ骨組みだけになった建物の柱を鉄骨で挟み込んで固定し、18基のジャッキで礎石部分から建物全体が約1㍍持ち上げている。今後はいったん礎石を取り除いてコンクリートの基礎を新設し、来年度には再び礎石の上に柱が建つよう建物を下ろす作業を行う。
 柳本藩は、織田信長の弟で茶人として知られる織田有楽斎(長益)の五男、尚長が初代藩主。修理を担当している同事務所・橿原神宮出張所の山下秀樹主任は「城を持つことが許されない1万石の大名としては豪華な建築。一方で屋根の部材など見えない部分では加工の必要がない丸太を使うなど、財政が豊かではなかった藩の苦心がうかがえる」と話した。

登山届忘れずに 奈良で遭難増加

ロープで要救護者を引き上げる県警山岳警備隊員ら=天川村


 奈良県は大台ヶ原や大峰山など、比較的挑戦しやすい2千㍍級以下の山が多く、登山客に人気が高い。ただ難所もあり、計画や装備が不十分なまま登山に臨んだ人が遭難するケースは後を絶たない。特に日没の早い冬は道に迷う危険性も高くなる。県警は事前に計画を届け出るよう呼びかけている。
 天川村の東部にそびえる観音峯(標高約1350㍍)の山中。県警山岳警備隊員らが力を合わせ、別の隊員を載せた担架をロープで引き上げていた。登山者が滑落し、㍍先で重傷を負って動けない|との想定で行われた救助訓練の一幕だ。
 救助する警察官も滑落したりして2次遭難に遭う恐れがある。訓練の指揮をとった亀田信昭・山岳警備隊長は「安全管理を徹底した上で救助活動を行っていく」と力を込める。
 新型コロナウイルスの感染拡大以降、登山は「密」が避けられるとして人気を集める一方で、遭難件数も増えている。県警によると、今年1~11月の県内の山中での遭難は61件。コロナ前の令和元年の年間46件の約1・5倍に上り、過去最多を更新した。遭難者数は70人で、うち6人が死亡、11人が骨折などの重傷を負った。
 山中では携帯電話の電波が届かない場所や救助が困難な険しい道も多く、遭難者の発見には時間を要する。県警は、登山の際に地図や非常食、防寒具、常備灯は必ず装備し、遭難したときに備えて衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を知らせるアプリをスマートフォンにインストールしておくなど、通信手段の確保に努めるよう呼びかけている。
 登山者は事前に県警や自治体などに詳しい計画や目的地を記す「登山届」を提出する必要がある。下山予定日を過ぎても登山者が戻らなかったり、連絡が取れなくなったりしたときに、捜索すべき場所の特定に役立つからだ。
 登山届は、県警などに郵便やファクスで送ったり、県警のホームページから専用フォームに入力したりするほか、近年では登山者向けのスマホアプリでも提出できるようになった。今年8月には、県警が登山者向けスマホアプリの「YAMAP」と提携。アプリ内で提出された登山届の情報を共有する協定を結び、迅速な捜索活動につなげる。
 だが、登山届の普及は進んでおらず、今年報告された遭難61件のうち、事前に提出があったのはわずか14件だった。県警地域課の田中仁次席は「奈良の山は木が生い茂っている場所が多く、道に迷いやすい。冬場は日没も早く、暗くて迷う危険性も高い。万が一に備え、確実に登山届を提出するようにしてほしい」と話している。

金子みすゞゆかりのバラ 当麻寺門前に

金子みすゞゆかりのバラを眺める植本茂さん、和子さん夫妻=葛城市


 葛城市の当麻寺門前にある民芸店「和」の店先で、童謡詩人、金子みすゞゆかりのバラが、冬の寒気に負けじとピンクの可憐な花を咲かせた。
 「金子みすゞ全集」を世に出した児童文学者で、金子みすゞ記念館(山口県長門市)館長の矢崎節夫さんが同寺を訪れたことがきっかけで、同店を経営する植本茂さん、和子さん夫妻が約30年前にみすゞ愛好者の会「奈良みすゞの和」を立ち上げ。その縁から、みすゞの生家である記念館に咲くバラの挿し木を四半世紀前に譲り受け、和子さんが大切に育てている。

第41代「女王卑弥呼」に 原さん、高谷さん、大橋さん、

第41代女王卑弥呼に選ばれた(左から)大橋実侑さん、高谷知穂さん、原加奈子さん=大和郡山市


 大和郡山市観光協会は、市の魅力発信を担う「第41代女王卑弥呼」の3人が決まったと発表した。
 選ばれたのは、同市在住の会社員、原加奈子さんと京都府木津川市在住の関西外国語大1年、高谷知穂さん、大和高田市在住の立命館大3年、大橋実侑さん。任期は、3月24日から始まる「第62回大和郡山お城まつり」から1年。
 母娘2代にわたり女王卑弥呼に選ばれた高谷さんは「母の影響を受けて応募しました。郡山の魅力を発信できるよう、自分自身も成長していきたい」と話した。

「大和橘」が収穫最盛期 全国へ出荷


 大和郡山市内で、日本固有のかんきつ類「大和橘」の収穫が最盛期を迎えている。作業は1月上旬まで続けられ、全国の飲食店や酒造会社などに出荷する。
 大和橘は常緑小高木のミカン科ミカン属で、甘酸っぱい爽やかな香りが特徴。昨年の収穫量は約3㌧だったが、今年は5月の長雨などの影響で春の花付きが悪く、約1・5㌧を見込む。
 栽培を始めて10年以上になるという「なら橘プロジェクト」の城健治代表は、「収穫量は少ないが、果実一つ一つが大振りで果汁たっぷりのできになった。来年は収穫量を増やしたい」と話した。

唐招提寺で正月前の「千手観音守護札」準備

 唐招提寺(奈良市)で、正月の参拝者に授与する「千手観音守護札」の準備作業が行われた。千手観音守護札は縦8㌢、横2・5㌢。開運や所願成就のご利益があるといい、財布に入れたり玄関の鴨居に差したりする。
 僧侶らは竹串に挟んだお札を、「ボテ」と呼ばれるわらの束に丁寧に差し込んでいった。正月三が日には金堂に祭られている千手観音立像の前に置き、午前8時半から1日約2千体をめどに授与する。
 石田太一執事長は「今年はいろいろなことがあり過ぎた。来年は世界が平和であるよう願いを込めた」と話した。

今年の漢字「念」 荒井知事


 荒井正吾知事は、今年を表す漢字に「念」を選んだと発表した。新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻など数々の問題があったことを挙げ、「冷静さを失わずに心の動揺を抑えて念じることが大事だと感じた」と振り返った。
 県政の主な出来事として、五條市の大規模広域防災拠点の整備計画の進展や、地域福祉や就労促進などに関する条例の制定、「ガストロノミーツーリズム」の世界フォーラムの県内開催などを挙げた。
 また、新型コロナの感染が拡大傾向にあることから「年末年始を迎えて人の動きが活発になる。換気やマスクなど基本的な感染予防を徹底してほしい」と呼びかけた。

国宝のキトラ・高松塚壁画 来月21日から一般公開 

キトラ古墳壁画の南壁「朱雀」(文化庁提供)


 文化庁は、明日香村のキトラ古墳壁画と高松塚古墳壁画(いずれも国宝、7世紀末~8世紀初め)を来年1月21日から一般公開する。
 キトラ壁画は、南壁の朱雀を村内の保存・展示施設「四神の館」で来年2月19日まで公開(2月1日、15日は閉室)。高松塚壁画は、飛鳥美人として知られる西壁女子群像や天井部分の星宿図などを村内の同庁施設で来年1月27日まで公開する。
 見学無料で予約制。希望者は今月25日(当日消印有効)までに、インターネットか往復はがきで文化庁の公開事務局に申し込む。応募多数の場合は抽選。
 問い合わせは、文化庁の公開事務局(キトラ壁画06・6281・3060 高松塚壁画06・6281・3040)。

出動準備OK 嘱託警察犬に39頭指定

初めて嘱託警察犬に指定された慈馬号=奈良市


 令和5年の県警嘱託警察犬の嘱託書交付式が県警本部で行われた。普段は民間のドッグスクールなどで訓練されているシェパードやラブラドールなど39頭が指定された。任期は来年1年間。
 39頭は10月の警察犬競技会で優秀な成績を収めて選ばれた。初めて指定を受けたボーダーコリー、慈馬号(3歳、オス)を指導する橿原ヴィヴィッドドッグスクール(橿原市)の訓練士、田内信江さんは「慈馬号は普段は甘えん坊だが、集中して真面目に捜索ができる。行方不明などで困っている人を助けられるよう、日々練習を重ねていく」と話した。
 県警によると、今年の嘱託警察犬は今月日までに行方不明者の捜索など計件に出動。9月には奈良市内で行方不明になった高齢女性の発見に貢献した。

平和の尊さ訴え 世界遺産と山頭火カレンダー製作 橿原の戸田さん


 橿原市で創作活動を続ける画家、戸田勝さんが、各国の世界遺産の風景画と漂泊の俳人として名高い種田山頭火の自由律俳句の書画を楽しめる令和5年のカレンダーを完成させた。「平和の尊さ」をテーマに、風景画は水彩の優しい色使いで、書画は力強い筆致でそれぞれ描いている。
 山口県防府市出身の戸田さんは、世界遺産をモチーフにした水彩画の制作を続ける一方、同郷の山頭火の句の魅力を作品で表現することをライフワークの一つにしている。
 カレンダーは両面あり、世界遺産の面では、戸田さんがこれまで現地に足を運んで描いてきたイタリア・ローマやポーランド・ワルシャワの歴史地区などの風景画とともに、各地を旅した際の紀行文や自身が詠んだ自由律俳句を収録。国内では姫路城(兵庫県)を描き、戦のために整えられた城の機能美と、「不戦の城」と呼ばれた実際の歴史とのコントラストに触れた一文を寄せている。
 山頭火の面では、「寒い雲がいそぐ」「濁れる水の流れつつ澄む」など、戸田さんが選んだ山頭火の句を書画で表現。俳句が詠まれた背景を記した解説文を添えた。酒を愛した山頭火に敬意を表し、筆の代わりに日本酒に浸した梅の枝を使い、酒で溶いた絵の具で仕上げたという。
 「世界遺産も山頭火も、平和や争わない心を求める点で共通している。カレンダーを通じて平和の尊さを少しでも発信したい」と戸田さんは話している。
 カレンダーはA4変形サイズ、32㌻。一冊2千円(送料別)。問い合わせは、アトリエ崇藝庵(すうげいあん)(0744・47・4623)か戸田さん(080・1922・7282)。

「平城京いざない館」来館100万人達成 開館から4年8カ月

100万人目の入館者となり、撮影に応じる新井英信さん(中央)と久子さん(右から2人目)夫婦=奈良市


 奈良市の平城宮跡ガイダンス施設「平城宮いざない館」の入館者数が累計100万人となった。平成30年3月の開館から約4年8カ月で達成。同館は記念式典を開き、100万人目の入館者に記念品を贈った。
 100万人目になったのは滋賀県湖南市の飲食業、新井英信さん(63)と久子さん(60)夫婦。久子さんの還暦祝いも兼ねた旅行で施設に来館したという。
 記念式典で古代の硯「円面硯」をイメージしたキャラクター「えんめん犬」のぬいぐるみをプレゼントされた英信さんは、「当時の人々の暮らしぶりが分かる興味深い施設で、旅のいい思い出にもなりました」と笑顔で話した。
 施設は平城宮跡南側の「朱雀門ひろば」にあり、平城宮全体の復元模型のほか、瓦や木簡などの出土品を展示。当時の様子を紹介するパネルなどもある。
 

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