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大神神社にネズミの大絵馬 奉納

 田原本町の洋画家、柴田貴子さん(74)が、来年の干支「子(ね)」(ネズミ)

奉納された大絵馬

を描いた大絵馬を大神神社(桜井市)に奉納した。
平成16年から奉納しており、今回で17回目。大絵馬は扇形で縦約1・5㍍、横約4㍍。ネズミが正面を向き、矢を押さえつける様子を墨で描いている。
 柴田さんは「今年は天災でまだ安心して暮らせない人が多くいる。来年は『飛ぶ矢を抑える』ということで、落ち着いて暮らせるように|との思いを込めました」と話している。
 大絵馬は12月13日から来年1月31日まで拝殿に掲げられ、2月1~6日は南西回廊で展示される。

古民家でイベントを 県立民俗博物館が企画案募集

 県立民俗博物館(大和郡山市)は、大和民俗公園にある古民家を活用したイベントの企画案を募集している。12月15日まで。
 同館では、失われつつある古民家を保存し、郷土の伝統や風習を後世に伝えようと、昭和49年から博物館がある大和民俗公園に計棟の古民家を移築・復元。一般公開している。
 古民家を使ったイベントの企画案は平成24年度から募集。これまでに絵本の読み聞かせや民謡の演奏、かまどを使った飲食イベントなどが採用されている。
 企画案の条件は「来園者を対象に公開する」「古民家の現状を変更・活用しない」|など。企画の開催期間は令和2年4月1日~3年3月31日。担当者は「古民家に親しみを持ってもらえるような、すてきな企画をお待ちしています」と呼びかけている。
 問い合わせは、同館総務課「古民家活用企画案」募集担当(0743・53・3171)。

高田商業伝統の「すき焼き」がレトルトに

レトルトすき焼きをPRする高田商業高校の生徒ら=大和高田市

 新入生をもてなす「すき焼きパーティー」が恒例行事となっている大和高田市の市立高田商業高校で、生徒らが企業や農家とタッグを組み、オリジナルレシピのレトルトすき焼きを商品化した。地元特産の食材を使い、パッケージは生徒らが考案。クラウドファンディングで資金を募ったところ、受け付け開始の翌日に目標額の30万円を突破した。生徒らは「育ててくれた地元に恩返しがしたかった。高田商ならではのすき焼きを全国の人に食べてもらいたい」と話している。
 レトルトすき焼きの開発に携わったのは、生徒有志や市民らが2年前に結成した非公式団体「まち部。」のメンバーら。プロジェクトの実現を目指し、これまでに豆乳プリンを開発したり、市の活性化イベントを主催したりと地域の魅力発信に取り組んでいる。
 「大和高田の名産を作ろう」。結成当初、メンバーが候補として真っ先に挙げたのがすき焼きだった。同校では毎年4月、校庭に七輪を並べ、上級生がすき焼きで新入生を歓迎するのが慣わし。昭和35年から、実に60年近くにわたって続いている伝統行事だ。
 プロジェクトは昨年7月に始動。当初は企業の協力が得られず、商品化への道は困難を極めたが、県内外で食品スーパーを展開する八百彦商店(王寺町)の社員が今年4月、話を聞きつけて協力を申し出た。地元農家のほか、パッケージ卸業のタカヤ、総菜の製造販売を手がけるウチノ(ともに兵庫県西宮市)なども手を差し伸べ、構想から2年の月日を経て商品化にこぎ着けた。
 生徒らは地元特産の伝統野菜「大和まな」と「一光ネギ」を食材に選び、ご飯と一緒においしく食べてもらえるよう濃いめの味付けに。パッケージは同校の生徒手帳を模し、校章をあしらったデザインに仕上げた。
 全国販売を目指し、クラウドファンディングで支援を募ったところ、今月8日の受け付け開始からわずか1日で目標の30万円を突破した。
 1パック250グラムで、500円(税抜き)。支援した額に応じた個数を来月末までに届ける。受け付けは今月28日までで、販売目標は3千個に設定している。

「行基菩薩」テーマにシンポ 東大寺

 東大寺と行基菩薩をテーマにした「第18回ザ・グレイトブッダ・シンポジウム」(東大寺・大仏奉賛会主催)が、日、奈良市の東大寺総合文化センター・金鐘ホールで開かれる。
 民衆に仏教を説き、東大寺大仏の造立にも協力した奈良時代の僧、行基に関する講演や研究報告がある。
 23日は午後1時半からで、栄原永遠男・東大寺史研究所長が「行基集団の活動と律令国家」と題して基調講演。小林圓照・花園大名誉教授が「善き人・善き友から〈知識〉の行基さんへ」をテーマに特別講演する。24日は午前9時半からで、研究者5人の研究報告が予定されている。
 聴講無料。定員約300人で先着順。問い合わせは東大寺(0742・22・5511)。

サッカー元日本代表・柳本さん 中ノ川球技場を再生

柳本啓成さん

 サッカー元日本代表で、奈良県内でスポーツ運営会社を経営する柳本啓成さん(47)が20日、奈良市芝辻町の中ノ川球技場の再整備に乗り出し、サッカーの公式戦が開催できる人工芝グラウンドとフットサルコート各1面を完成させたと発表した。「ヤナギフィールド」と命名し、23、24の両日にお披露目イベントを開く。
 市スポーツ振興課によると、中ノ川球技場は昭和58年に完成。野球やサッカーの試合などに使用されてきたが、近年は少子化や社会人チーム減少のあおりを受け、平日はほとんど利用がない状況だった。
 柳本さんは奈良育英高校出身。Jリーグのサンフレッチェ広島とガンバ大阪、セレッソ大阪で主にDFとしてプレーし、日本代表にも選出された。国内外への遠征を通じ、自然環境や設備に恵まれたスポーツ施設に感動し「子供たちにスポーツを楽しむ場を与えたい」という構想を以前から温めていたという。
 引退から2年後の平成20年、スポーツ運営会社「DF3」を設立。奈良市宝来町に4面のフットサルコートを整備するなどし、子供たちにサッカーを教えている。今年2月、中ノ川球技場にスポーツ関連施設を誘致する奈良市の公募型プロポーザルに名乗りを上げ、2事業者から選ばれた。
 行政の補助金はなく、事業費はDF3が全額を負担する。来年2月末には、男女の更衣室やシャワールームを備えたクラブハウスが完成する予定だ。柳本さんは「人工芝は最高のものにこだわった。子供から大人まで、誰もがスポーツを楽しめる施設にしたい」と話している。
 23日は未就学児から小学4年生までが参加できるサッカー大会、24日は奈良育英や京都橘など高校生らによる練習試合を予定している。グラウンドとコートの予約はヤナギフィールドのホームページから。

奈良県立大の次期学長に浅田・兵庫県立大副学長

 奈良県立大(奈良市船橋町)は19日、任期満了に伴い来年3月末で退任する伊藤忠通学長の後任に、兵庫県立大理事・副学長の浅田尚紀氏(62)が決定したと発表した。任期は同4月1日から4年。
 浅田氏は京都大工学部卒。情報工学と大学評価を専門とし、広島市立大の情報科学部長や学長を経て現職。平成24年から、文部科学省大学設置・学校法人審議会委員も務めている。

X’masケーキ「古都華・ド・ノエル」 奈良ホテル、今年も発売

予約受け付けが始まっている奈良ホテルの「古都華・ド・ノエル」

 今秋で創業110年を迎えた奈良ホテル(奈良市)は、150個限定で販売するクリスマスケーキ「古都華・ド・ノエル」(5号・税込み5400円)の予約を受け付けている。
 県産イチゴ「古都華」をふんだんに使用しており、毎年キャンセル待ちが出るほど人気を集めている。予約は12月18日までで、同19~25日に本館1階ホテルショップで引き渡す。
 また、パティシエ自慢のドイツ菓子「シュトーレン」は、「プレーン」(限定250本、税込み1620円)と「マーブル」(限定150本、税込み1296円)があり、ホテルショップとオンラインショップで今月23日から販売する。
 奈良ホテル営業企画課の津川あかねさんは「生ケーキをご自宅で堪能できる1年に1度の機会。シュトーレンはお土産にもぴったりです」とPR。申し込み、問い合わせは同ホテルショップ(0742・26・6109)。

【春高バレー】天理、奈良文化が全国へ ともに2年連続

 「春高バレー」として開催される「第72回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)は17日、桜井市の芝運動公園総合体育館で男女の決勝が行われた。
 男子は天理が添上をストレートで下して2年連続7度目の優勝、女子は奈良文化が熱戦の末に奈良女子を破り、2年連続2度目の優勝を果たした。
 両校は来年1月5日から、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都調布市)で開かれる全国大会に県代表として出場する。

奈良県スマホ学生フォーラム、12月15日開催

 会員制交流サイト(SNS)を介したトラブルが急増する中、インターネットの適切な利用について考える「県スマホ学生フォーラム2019」が12月15日午後1時半から、橿原市の県社会福祉総合センターで開かれる。
 児童・生徒や教職員、保護者らが対象。第1部は高校生、大学生による取り組みの発表、第2部ではトークセッションが予定されている。
 参加無料で、定員300人。申し込みは12月9日までに、氏名、学年または職業、電話番号を記入し、はがきかFAX(0742・27・9574)、メールフォームで。問い合わせは県青少年・社会活動推進課(0742・27・8608)。

橿原神宮で「大嘗祭当日祭」 久米舞奉納

大嘗祭当日祭で、久米舞を奉納する神職ら=橿原神宮

 橿原神宮(橿原市)で14日、皇位継承に伴う大嘗祭に合わせて大嘗祭当日祭が執り行われ、約800人が参列する中、神職4人が宮中の儀式で舞われる久米舞を奉納した。
 久米舞は神武東征の際、勝利を祝う兵士が勝ちどきを上げて舞ったのが起源とされ、宮中の儀式で行われる歌舞の一つ。橿原神宮には平成の御大典の際に宮内庁から伝授されたという。
 内拝殿を中心に行われた当日祭では、久保田昌孝宮司が天皇陛下からのお供え物(御幣帛)を供え、祝詞を奏上。その後、紅色の装束に身を包んだ4人の神職が内拝殿前庭に登場し、真剣を使った勇壮な久米舞を披露、即位を祝った。
 久保田宮司は「皇室の安泰と世界平和、日本国の隆昌を祈念します」とあいさつ。参列した橿原市の女性(57)は「大嘗祭で天皇陛下が国民のために祈られるので、ぜひ来ようと思った。令和の時代も平和であってほしい」と話した。

春日山原始林で初めて苗木の植栽

春日山原始林の保全のため、植栽されるカシの苗木=奈良市

 シカなどの野生動物に食い荒らされ、カシやシイの後継樹が育っていない世界遺産・春日山原始林で、林外で育成した苗木の植栽が初めて行われた。
 県は平成24年から開かれている春日山原始林保全計画検討委員会の議論に基づき、原始林で採取したカシやシイのドングリを近くの苗場で発芽させる実証実験を重ねてきた。
 この日は、ナラ枯れ被害が深刻な春日奥山道路沿いの傾斜地で、27~29年に発芽したアカガシやウロジロガシなどの苗木30本を約10㍍四方に植栽。野生動物の被害から防ぐため、苗木の周辺には柵を取り付けた。県奈良公園室によると、令和4年度までに750本の苗木を植樹する計画という。
 現場に立ち会った検討委員の山倉拓夫・大阪市立大名誉教授(植物生態学)は「カシの新芽はシカの好物。(国の天然記念物である)奈良のシカを現在の頭数で維持するのであれば、今後も植樹が必要になる」と話した。

大神神社で大杉玉掛け替え 14日に醸造安全祈願祭

掛け替えられた大杉玉=大神神社

 酒造りの神様として知られる桜井市の大神神社で、拝殿の天井に飾られている大杉玉が掛け替えられた。14日には業界の発展と醸造の安全を願う「醸造安全祈願祭」(酒まつり)が開かれる。
 杉玉は酒屋のシンボルで、美酒づくりを祈願して軒先などに飾られている。詳しい起源は不明だが、江戸時代には杉の葉を店頭につるす風習が広まっていたとされる。
 新調された大杉玉は直径約1・5㍍、重さ約200㌔。ご神体である三輪山の杉の葉を竹籠に差し込み、2日がかりで作製された。この日は職員8人がワイヤやロープを使って古い大杉玉と交換し、巫女が「志るしの杉玉」と書かれた木札を取り付けた。
 14、16、17日には境内でふるまい酒もある。問い合わせは同神社(0744・42・6633)。

センバツ21世紀枠に奈良高を推薦 県高野連

 県高野連は、来春の第92回選抜高校野球大会の21世紀枠に、県立奈良高校(奈良市)を推薦すると発表した。今後、近畿地区の推薦校が2府4県から1校に絞り込まれ、来年の選考委員会で全国9地区から3校が選出される。
 奈良高校は秋季県大会でベスト4入り。3位決定戦で敗れたが、その後の近畿大会を制した天理高校(天理市)と1点差の接戦を演じた。
 県高野連は推薦理由として、秋季県大会の好成績や学業と部活動の両立、さらに校舎の耐震問題でグラウンドが手狭になるなど、練習環境の変化を乗り越えたことなどを挙げた。

緊急防火対策会議を招集 県、首里城火災受け

 正殿などが焼失した首里城(那覇市)の火災を受け、県は、「県文化財緊急防火対策強化会議」を26日に奈良商工会議所(奈良市)で開催すると発表した。社寺などの文化財所有者や警察・消防関係者などが集まり、防火対策の連携を強化する。
 重要史料を扱う図書館や博物館、県や市町村の担当者らも出席。文化庁や県文化財保存課の担当者が、現行の防火対策を説明する。また、文化財所有者らが防火対策の個別的事例を報告し、意見交換する。
 荒井正吾知事は「首里城の火災には戦慄した。防火対策の進んだ事例を確認し合い、必要があれば国に対策を要望していきたい」と話している。

紀伊半島豪雨で流出、電気雷管10本を発見・回収

 県消防救急課は、平成23年9月の紀伊半島豪雨で、十津川村宇宮原の建設会社の工事現場から熊野川に流出した電気雷管2896本のうち10本が、同村林の河川敷で新たに見つかったと発表した。
 同課によると、電気雷管は同村の新猿谷トンネル工事の発破用として置かれていたもので、5日午後2時50分ごろ、工事関係者が約2年ぶりに発見した。これまでに回収された電気雷管は計233本となった。
 電気雷管は通電させてダイナマイトなどの爆薬を起爆する装置。火中に投じるなどすると破裂する可能性があり、同課は「発見した場合は警察に連絡してほしい」と呼びかけている。

奈良高耐震問題で教育長に公開質問状 5回目

 県立奈良高校(奈良市)の耐震問題で、同校の保護者らが、吉田育弘教育長に5回目の公開質問状を提出している。20日までの回答を求めている。
 同校は耐震性が国の基準を大きく下回っており、1月から体育館を使用停止にしている。県は仮設体育館の整備を進めているが、完成は当初の予定から3カ月遅れ、来年3月頃にずれ込む見通しとなっている。
 保護者らは質問状で、現在ある体育館の補強ではなく、仮設体育館の建設を進める理由などについて説明するよう求めている。
 また、県市民オンブズマン連絡会議も荒井正吾知事と吉田教育長に公開質問状を提出。仮設体育館の建設が決まった背景に荒井知事の意向があったかどうかや、仮設校舎の避難通路の安全性確認などについて回答を求めている。正岡忠久代表幹事は「十分な回答が得られなければ、法的手続きを検討する」としている。

働くことへの一歩を 12月に「サポステ合同企業説明会」

 一度も就職したことがない人や離職期間が長い人を対象にした「サポステ合同企業説明会」が12月7日、奈良市の市生涯学習センターで開催される。
 ニートや引きこもりの若者の社会的自立や就労を支援しようと、県雇用政策課が主催。製造加工業や介護、医療事務など県内を中心とする計12社が参加し、人事担当者らが面接対策や就職活動についての質問を受け付ける。担当者は「企業説明会をきっかけに働くことへの一歩を踏み出してほしい」と話している。
 対象は15~39歳の就職希望者で、定員は先着30人(要予約)。参加無料。申し込み、問い合わせは奈良若者サポートステーション(0742・22・5121)か、若者サポートステーションやまと(0744・44・2055)。

唐招提寺、拝観料を来春から値上げ 

 唐招提寺(奈良市)は、現行で大人(個人)600円の拝観料を千円に来年4月1日から改めると発表した。団体は480円から800円になり、高校生以下は現行のまま。値上げは諸堂の修理など伽藍維持のためで、27年ぶり。

奈良ホテル、宴会場「金剛の間」でディナーブッフェ

ブッフェで提供する料理のイメージ

 奈良ホテル(奈良市)は、来年3月31日まで新館宴会場「金剛の間」でホテル料理のディナーブッフェを提供している。耐震補強工事中のメインダイニングルーム「三笠」に代わり、期間限定での開催。営業企画課の津川あかねさんは「この機会にシェフ自慢のグルメを存分にお楽しみください」とPRしている。
 11月までのブッフェメニューは、「フランス産フォアグラソテーとリンゴソテーバルサミコソース」や「オマール内子のフラン」、シェフが目の前で焼き上げる「国産ヘレステーキ」など約20種類の料理と、サラダやチーズ、デザート各種も並ぶ。
 午後5時半からと午後7時半からの90分2部制で定員は各回60人。中学生以上(7260円)、小学生(4719円)、3歳~小学生未満(3509円)。
 飲み放題プランはソフトドリンク(1573円)、スタンダード(2420円)、プレミアム(3025円)の3種類。
 予約、問い合わせはレストラン予約(0742・24・3044)。

橿考研が公開講演会 出雲の文化と大和への影響

 奈良県社会福祉総合センター大ホール(橿原市)で3日午後1時から、公開講演会「出雲の青銅器祭祀から大和の前方後円墳祭祀へ」が開かれる。来春、東京で開かれる特別展「出雲と大和」(県など主催)の関連企画で、橿原考古学研究所が主催。
 出雲(現在の島根県)では、荒神谷遺跡などから弥生時代の銅剣・銅矛・銅鐸が出土。これらを使った祭祀が盛んに行われていたとされ、出雲の文化が大和の王権祭祀にも影響を与えたとみられている。
 公開講演会では、井上洋一・東京国立博物館副館長らが、出雲の青銅器祭祀と四隅突出型墳丘墓などについて語る。また、白石太一郎橿考研研究顧問は、大和における前方後円墳祭祀の成立について講演する。
 聴講無料で、定員は先着550人。問い合わせは橿考研(0744・24・1101)。

救う会奈良大会、文化会館で開催「心の共有、解決につながる」

 北朝鮮による拉致被害者の帰国を訴える「第14回救う会奈良大会」が2日午後1時半から、奈良市登大路町の県文化会館で開催される。
 拉致問題の解決に向けて世論を喚起しようと、「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための奈良の会」(救う会奈良)が主催。
 集会では、「これ以上待てない!全拉致被害者の即時一括帰国の実現を強く求める!」と題し、麗澤大客員教授の西岡力氏▽評論家の石平氏▽前衆院議員の西村真悟氏らが登壇する。
 終了後の午後3時半からは、JR奈良駅から県庁前までのデモ行進も計画している。救う会奈良の佐藤一彦会長は「拉致問題は人権問題。多くの人が拉致被害者や家族と同じスタンスに立ち、心を共有することが解決につながる」と参加を呼びかけている。問い合わせは同会(0746・32・3024)。

東大寺など緊急査察 消防、首里城全焼火災で

東大寺大仏殿の消火設備を点検する奈良市中央消防署員ら=奈良市

 那覇市の首里城が全焼した火災を受け、奈良市消防局は31日、世界遺産の東大寺と薬師寺、唐招提寺(いずれも奈良市)で緊急査察を実施し、消火設備や避難経路を点検した。県広域消防組合は金峯山寺(吉野町)で特別査察。県文化財保存課は各市町村に対し、文化財所有者に防火対策の徹底を促すようメールで通知するなど対応に追われた。
 東大寺では、奈良中央消防署員と消防団員7人が緊急査察。大仏殿と回廊に設置された屋内消火栓や火災報知機など約30カ所の防火設備を点検し、有事の際の避難経路も確認した。放水銃は屋根に届く十分な水圧があるかどうか実際に放水し、消火栓も含めてチェックした。
 東大寺では年に2回、職員が境内にある全ての防火設備を点検し、8月には防火訓練も実施している。
 査察を終えた杉本靖真消防司令は「奈良にあるたくさんの世界遺産を守らねばという思いから、緊急で査察を行った。職員の皆さんで守れる態勢があることが確認できた」。東大寺の森本公穣庶務執事は「今年から7年かけて防火・防犯システムを更新する予定。防火訓練の回数を増やし、職員の習熟も図っていく」と話した。

奈良市、県総合医療センター跡地への児相新設断念

 奈良市の仲川げん市長は29日の定例会見で、児童相談所や一時保護所などを備えた「(仮称)子どもセンター」を設置する計画について、県総合医療センター跡地(同市平松)を候補地とする案を断念し、市有地で検討することを明らかにした。
 県有地である同センターの跡地活用をめぐっては、平成27年に県と市がまちづくり包括協定を締結した。中核市として全国4例目となる独自の児相設置を目指す市が、昨年10月に跡地を設置候補地として提案。今年4月には児相に発達・子育て支援センターなどを併設し、保護者の悩みを一体的にサポートできる施設とする計画を発表した。
 ところが、同時期に県の調査で跡地の土壌汚染が発覚。建物の解体と合わせて対策に約3年かかる見通しで、市は当初予定した令和3年度の開設に間に合わせるため、同センターを他の施設に先行して開発に着手できないか県に提案したが、協議は難航していた。
 これに対し県は9月、子どもセンター以外の施設も一括して開発するよう求める要望書を市に提出。また、荒井正吾知事は今月25日の会見で「一部の施設だけ先行すると、費用が増えることになる」と述べていた。
 仲川市長は「一括での開発を進めたいという県の意向が示されたので、別の場所を探すという判断になった」と説明。その上で「今年度中に施設の設計を進めたいので、早急に候補地を選定したい」と話した。

亀田氏に当選証書、橿原市長選で初当選

当選証書を受ける亀田忠彦氏=橿原市役所

 橿原市長選で初当選した亀田忠彦氏(47)への当選証書授与式が29日、市役所で行われ、岸田守弘・市選管委員長から当選証書が手渡された。
 岸田委員長は「市民の皆さんから託された期待と希望を心に刻み、市政発展のため十分に力を発揮してください」と激励。
 亀田氏は「当選の実感がわいてきた。市の発展のために頑張っていきたいという気持ちを新たにした」と語った。亀田氏の任期は11月12日から4年間。
 この日は市議補選で当選した谷井宰氏(44)と高橋圭一氏(60)にも当選証書が手渡された。

「ナライガー心(KOKORO)」見参 環境を守り、生命を大切にする心を

子供たちの声援を受けながら敵と戦う「ナライガー心(KOKORO)」=奈良市

 奈良のご当地ヒーロー「YAMATO超人ナライガー」の新しい仲間「ナライガー心(KOKORO)」が奈良市のミ・ナーラで初披露され、ステージを見守った子供たちが歓声を上げた。
 ナライガーは地域の活性化や観光振興を目的に、奈良市の印刷会社「明新社」が平成24年に考案。近年問題になっているプラスチックごみを減らすため、環境を守り、生命を大切にする心を育てようと、ナライガー心が新たに仲間に加わった。
 ステージでは、地球征服をたくらむ「汚~せん王国」のプラ男爵らが、「みんなで楽しく環境破壊をしよう」と観客を連れ去ろうとしたところ、ナライガー心が立ち向かった。子供たちの声援を受けながら、必殺技「ソーメンフラッシュ」や「エコアタック」を繰り出し、敵を倒した。
 大きな声援を送っていた天理市の女児(5)は「強くてめっちゃかっこよかった。また会いたい」。母親(29)も「これからの活躍に期待しています」と笑顔で話していた。

「高取かかし祭り」 200体の案山子 31日まで

展示されているチコちゃんのかかしなど=高取町

 第11回「高取かかし祭り」(天の川実行委員会主催)が、高取町中心部の土佐街道沿いなどで開かれている。約50軒の民家などに置かれた約200体のユニークな案山子を見ることができる。31日まで。
 メイン会場では、NHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」の主人公・チコちゃんと、共演俳優らを表現した案山子が登場‖写真。チコちゃんの案山子は8体あり、いずれも特徴をよくとらえている。
 土佐街道沿いでは、今春現役を引退した元米大リーグ・マリナーズのイチロー氏のほか、安倍晋三首相、トランプ米大統領、習近平・中国国家主席による首脳会談、さらには絵本「はらぺこあおむし」をテーマにした作品も。町内の市尾墓山古墳でも、古代人の案山子が展示されている。
 開催時間は午前10時~午後4時。問い合わせは観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)。

「食育フェスタ」 ならファミリーで開催 フードドライブも

 奈良県産食材を使った料理や無料セミナーを通じ、食について学ぶ「奈良市食育フェスタ」が26、27の両日、奈良市のならファミリーで開催される。
 食文化の継承や高齢者の健康増進を図ろうと、市が平成28年から実施。今年からは会場をならファミリーに移し、飲食物の提供が可能になった。
 2日間で13団体が出展。大和肉鶏を使った弁当の販売や有機ジュースの試飲など、さまざまなブースが並ぶ。来場者が持ち寄った食材を子供食堂などに寄付する「フードドライブ」のコーナーも。
 無料セミナーでは、そうめんの原型とされる唐菓子「麦縄」や、災害時に役立つ調理法などを紹介。26日の午前10時20分、午後1時半、同2時半からの3回で各回先着20人。

奈良市 「宿泊税」導入へ 来年度中目指し

 ホテルや旅館などの宿泊客から徴収する「宿泊税」について、奈良市は24日、最終の検討懇話会を開き、導入する方針を決めた。来年の3月議会に条例案とシステム改修などの関連予算案を提案する予定で、仲川げん市長は「来年度中の導入を目指したい」としている。
 市によると、宿泊税は1泊200円を基本として、高級宿泊施設については増額などを今後検討する。税収は年間約3億3千万円、徴税コストは約7千万円を想定しているという。
 税の使途は、無料Wi―Fiや防災・観光情報を発信するデジタルサイネージの整備、観光トイレの清掃に加え、奈良のシカのポリ袋誤飲対策やならまちの保全など、宿泊客のメリットとなる施策を中心に検討する。
 宿泊税については仲川市長が今年2月、「観光振興施策を打っていくために専用の財源が必要」として、導入を前向きに検討すると表明。7月に懇話会を発足し、有識者による検討を進めていた。
 この日の懇話会では、一部の委員から「宿泊者が観光客の10%しかいない状況で、課税するのは不公平感があるのでは」といった指摘があったが、導入については「合理性がある」との意見で一致した。仲川市長は「5年後、10年後も奈良の魅力向上に寄与するものにしたい」と話した。

「奈良のふゆ酒」発売開始 奈良県内蔵元5社の共通ブランド

「古都のお酒で乾杯しよう実行委員会」が発売した主力5社の共通ブランド「奈良のふゆ酒」=奈良市の泉屋

 奈良の酒の普及を目指す「古都のお酒で乾杯しよう実行委員会」は、県内の蔵元5社の共通ブランド「奈良のふゆ酒」の発売を始めた。今回の特徴について同実行委員長で酒類卸売会社「泉屋」(奈良市)の今西栄策社長は「冷やからぬる燗まで幅広く楽しめる」と話している。
 秋冬の共通ブランドは今回で6年目。昨年は「暖房の効いた室内で鍋と一緒に楽しみたい冷酒」を集めたが、今回はより広いシーンで楽しめる酒を選定した。
 蔵元と銘柄は、奈良豊澤酒造「豊祝」▽今西清兵衛商店「春鹿」▽八木酒造「升平」▽梅乃宿酒造「梅乃宿」▽北村酒造「猩々」。原料米は県産のヒノヒカリやキヌヒカリで、いずれもしっかりした味わい。
 ラベルは同実行委メンバーで印刷やグッズ販売を手がける明新社(奈良市)が製作した。各500㍉㍑で税抜き980円。問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

シニア世代の学びと交流「いこま寿大学」で学習見学会

 満62歳以上のシニア世代を対象に生駒市が設置している4年制の学びと交流の場「いこま寿大学」で、大学の魅力を知ってもらうための学習説明会が開かれている。11月8日まで。
 同大学の魅力を多くの人に知ってもらおうと初めて企画。同市のたけまるホールや南コミュニティセンターせせらぎなどで、書道▽手芸▽レクリエーション体操▽陶芸▽民謡▽園芸▽コーラス▽絵画―の全8クラブの活動を見学できる。
 また、11月29日~12月1日には、日頃の学習成果を披露する「いこま寿大学祭」も開く。
 各クラブの見学可能日時や活動場所は市のホームページなどで確認できる。参加無料で申し込み不要。問い合わせはいこま寿大学事務局(0743・74・1111)。

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