キバナコスモス見頃 藤原宮跡

見ごろを迎えたキバナコスモス=橿原市
橿原市の藤原宮跡で、約100万本のキバナコスモスが見頃を迎えている。今月末までという。
約7000平方㍍の花畑に咲くキバナコスモスの写真を収めようと、家族連れや観光客らが訪れている。
王寺町の本山陽代さんは、「開放感のある景色に映えて美しい。黄色のコスモスを見るのは初めて」と話した。
平和への願い込め作品展 奈良町資料館

平和への思いを込めた作品が並ぶ会場=奈良市
奈良町資料館(奈良市西新屋町)は、市立三笠中学校の美術部員らが平和への願いを込めて描いたイラストなどを飾る「ピースメッセージ展」を開催している。9月4日まで。
同中の美術部員26人の作品33点と沖縄県の中高生の作品4点を展示。同中の生徒らは沖縄戦や原爆投下について学び、それぞれ平和への思いを表現した。
同中美術部顧問の杉本哲也教諭は、「世界情勢が緊迫している中、平和への思い、命の大切さを作品を通して感じてもらいたい」と話している。
温泉めぐって「御湯印」集め 奈良・三重の6カ所で

御湯印帳などを持ってアピールする事務局の担当者=御杖村
県東部と三重県にある日帰り温泉施設計6カ所のスタンプラリー「御湯印めぐり」が始まった。それぞれで「御湯印札」を配布している。すべて集めると割引などの特典がある。
対象は、みつえ温泉「姫石の湯」(御杖村)▽曽爾高原温泉「お亀の湯」(曽爾村)▽伊賀の国大山田温泉「そうぞの森 さるびの」(三重県伊賀市)▽島ヶ原温泉「やぶっちゃの湯」(同)▽ヒルホテルサンピア伊賀天然温泉「芭蕉の湯」(同)▽香肌峡温泉「いいたかの湯」(同県松阪市)。
事務局は「自然豊かな地域を訪れるきっかけにしてほしい」と話す。来年3月31日まで。問い合わせは、「姫石の湯」の事務局(0745・95・2641)。
「けはや座」1日館長に 新庄北小の中川さん

本場所と同じ大きさの土俵を清掃する中川愛唯さん=葛城市当麻
葛城市当麻の市相撲館「けはや座」で、市立新庄北小学校2年の中川愛唯さん(7)が、1日館長を体験した。
子供たちに相撲を身近に感じてもらうのが目的。中川さんは、来館者に名刺を渡してあいさつ。受け付けをしたり、館内の展示土俵を竹ぼうきで掃除をしたりした。
中川さんは「おすもうさんの取組をテレビで見るのが好きで応募した。夏休みのよい思い出となった」と笑顔で話していた。
閉校の王寺中学で救助訓練 県警

川の中州に人が取り残された想定の救助訓練に取り組む県警機動隊員=王寺町
県警機動隊は、閉校した旧王寺中学校(王寺町)で、南海トラフ巨大地震や豪雨災害に備えた救助訓練を行った。
地震で建物が倒壊し、中に人が取り残されたという想定。隊員らはエンジンカッターを使ってコンクリートの壁に一辺90㌢の三角形の穴を空け、救助する方法を確認した。
また、氾濫した河川で、中州に人が取り残された想定でも訓練。隊員は屋上からロープで要救助者の元へ降下し、吊り上げて救出する手順などを確認した。
機動隊の逵井繁美副隊長は、「実際の現場に近い環境で訓練ができ、大変貴重な機会だった。今後の救助活動に生かしたい」と話した。
訓練は、王寺北義務教育学校の3、4年生約250人が見学。3年の村山りのさんは「救出作業を間近で見られて、かっこよかった」と話していた。
大豆ミート餃子 健康に配慮、ハラル食にも

奈良女子大の学生が考案したレシピをもとに作られた大豆ミート餃子=奈良市
障害者の就労継続支援事業所「MYP食品」(奈良市)は、豚肉ではなく、大豆由来の代用肉を使用した「大豆ミート餃子」の製造販売を始めた。健康食としてアピールするとともに、観光で訪日するイスラム教徒の需要も見込んでいる。
大豆ミート餃子は、NPO法人「奈良の食文化研究会」(同市)が令和2年に開催した餃子レシピコンテストで、特別賞を受けた「ビーガン餃子」がベース。当時の奈良女子大学の学生がレシピを考案した。
あんにはキャベツ、シメジ、レンコン、小松菜、ニンジン、玉ねぎと、大豆ミートを使用。油分を補ってコクをつけるためにみそを加えている。
MYP食品の増井香織社長は「健康に配慮した肉不使用の餃子。たれをつけずそのまま食べてもらいたい。宗教上の理由で豚肉が食べられない外国人観光客の方にもぜひ」と話す。
同コンテストでは、調理師や管理栄養士など食関連のコースがある県内の高校や大学の学生らから100を超えるレシピの応募があり、同社が商品化の検討を進めている。
大豆ミート餃子は個入り600円。問い合わせはMYP食品(0742・35・7272)。
核なき世界を 高校生平和大使が決意

平和への思いを語る高校生平和大使の秋山恵里さん=県庁
核兵器廃絶を世界に訴える「高校生平和大使」に選ばれた県立青翔高校2年の秋山恵里さんらが県庁を表敬訪問し、署名活動などを通して平和を訴える決意を語った。
高校生平和大使は平成10年に始まった。25年目となる今年は全国で31人が選ばれた。8月7~10日に長崎を訪れ、被爆者の話を聞いたり、平和集会に参加したりした。
秋山さんは「もう二度と、原爆の惨状を見せる世の中にしたくない。未来を築く若い世代が平和について考える機会を作っていきたい」と語った。
今後、国連に届ける核兵器廃絶の署名を集める。この日は、秋山さんとともに活動する「高校生1万人署名活動」のメンバーら3人も決意を述べた。
村井浩副知事は「まずは国内の身近なところから、みなさんの思いを伝えてほしい。少しでも、世界の平和に役立つことを期待している」とエールを送った。
靴下メーカー、帽子に挑戦 少年野球の熱中症対策に

熱中症対策をほどこした野球帽をかぶる昌和莫大小の井上克昭社長(左)ら=広陵町
広陵町の老舗靴下メーカー、昌和莫大小(しょうわめりやす)が、熱中症リスクを軽減する野球帽の開発に乗り出した。子供の運動能力の向上などを研究する日本薬科大大学院の多根井重晴教授と共同で企画。すでに試作品を少年野球チームに提供しており、使用感を評価してもらった上で、来夏の商品化を目指す。
開発は、今年6月からスタート。同社が多根井教授の呼びかけで少年野球で使う靴下の開発を進めていたが、少年野球チームの練習を見学して「熱中症対策の必要性を実感」。靴下と並行して、熱中症対策をほどこした野球帽の開発に取り組むことにした。
「いかに太陽光の熱を軽減できるかがポイント」(多根井教授)で、肌に触れるとひんやりと感じる接触冷感素材、UV(紫外線)カット加工、太陽光を反射しやすい白色に、といった工夫を重ねた。完成した試作品は橿原市の少年軟式野球チーム「畝傍ベースボールクラブ」に提供し、使い心地などを評価してもらうことになった。
同チームのコーチ代表、中西慎哉さんは、「夏場は選手が暑さで体調を崩すこともあり、熱中症予防のため、さまざまな工夫が必要だ」と話す。他チームの選手が試合中に熱中症で救急搬送されたケースもあったといい、「野球帽が少しでも熱中症予防につながれば」と期待する。
同社ではこれまでランナーやバスケットボール選手用の靴下などを開発してきた。帽子の製作は初めてだが「ランナーや登山家からの声を集め、アイデアを温めていた。靴下で培った素材開発や織物技術などを生かしたい」と井上社長。商品は大人用やランナー向けも計画中で、「選手らが気持ちよく快適にプレーできるよう地元企業として貢献したい」と語る。
ウクライナ学生が茶道体験

茶道体験をするウクライナからの避難留学生ら=奈良市
ロシアの侵攻によりウクライナから天理市に避難している留学生9人が、中川政七商店の奈良本店(奈良市)で茶道を体験した。日本の伝統文化に触れてもらおうと同社が企画。学生らは浴衣姿で抹茶を味わった。
学生らは、ウクライナの国旗に見立てて黄色と青色に染めた麻布を飾った茶室で、ウクライナの朝日を表現したという和菓子も楽しんだ。
ヴィクトリア・アルテメンコさん(19)は「子供のころから日本に興味があり、茶道に触れることができて感動した。お茶をいただいている間、家族や国のことを考えていた」と話していた。
9人はウクライナのキーウ大で日本語を学んでおり、約1カ月前に来日。9月から天理大で日本語を学ぶ。
フードバンク天理が始動 SNS活用、寄付ボックスも

天理駅前で実施しているフードドライブ。家庭で余った食品などを集める
新型コロナウイルスや物価高の影響で生活に困窮する世帯を支援しようと、天理市内のボランティア団体などが「フードバンク天理」を立ち上げた。家庭などで余った食品を集めるフードドライブを天理駅前で定期的に開催。企業からの支援も受け付けている。
フードドライブは毎月第2、第4日曜日に開催。集まった食品は、市内に10カ所ある「こども食堂」に寄付する。お土産にもらった、もち、いり大豆などを寄付した同市在住の会社員、岸田はるかさん(27)は、「賞味期限が近いものもあって、だめにしてしまうより、だれかのために活用してもらいたいと思った」と話した。
フードバンク天理は、市民のほか、市や市社会福祉協議会、天理大、NPO法人、天理教青年会など「官民学産宗」が集まり、5月に設立。天理市と周辺地域で活動する。
交流サイト(SNS)などで情報発信し、広く協力を呼び掛けているが、運営に参画する地域支援センター副理事長、市本貴志さんによると「まだあまり認知されておらず、寄付の集まりが悪い日も多い」といい、認知度アップが課題だ。
今後は各公民館や、同駅南団体待合所に寄付を受け付けるボックスなどを設置する予定だ。
王寺町と奈良女子大が包括協定

協定書を示す王寺町の平井康之町長(左)と奈良女子大の今岡春樹学長=同町
王寺町と奈良女子大学は地域活性化に向けて協力することで合意し、包括連携協定を締結した。同町の持つ魅力を生かして新たな特産品づくりなどに取り組みたい考えだ。
都市部からの交通アクセスが良い同町は宅地が大半を占めるベッドタウン。一方で最近は「鉄道のまち」「聖徳太子ゆかりのまち」など別の側面もアピールし、太子の愛犬「雪丸」を公式マスコットにするなど観光振興に力を注いでいる。また、瀬戸内海の小豆島と気候が似ていることに着目し、平成29年には同島の名産であるオリーブの栽培も始まっている。
協定締結式で「オリーブの木もだんだん大きくなり、実の収穫量も増えている。大学の知見やノウハウを生かして、学生らに特産品を作ってもらいたい」と平井康之町長は期待。
同大の今岡春樹学長は「われわれが持つ教育と研究が連携することで大きな価値が持てるよう、最大限に協力していきたい。みんなで地域を盛り上げていく」と話した。
同大はこれまでに県内の14自治体と、包括連携協定を締結している。
奈良撮り続けた写真家の軌跡 井上博道記念館

大和の古寺や風景を撮り続けた写真家、井上博道さん(1931~2012年)が残した作品を紹介するため6月に奈良市中登美ケ丘に開館した「井上博道記念館」。晩年の自宅を改修した同館は、日本の文化や原風景を伝える井上さんの代表作に加え、地元の木材を使った建築やお茶、料理、セミナーを通じて奈良の魅力を体感できるサロンのような場を目指している。
ギャラリーには、東大寺大仏の螺髪(髪の毛)や手を上方から収めた独自のアングルの写真が展示されている。大仏殿の屋根裏から撮影した未発表の1点だ。ほかに紅葉や稲木など山野の風景を撮った情趣豊かな作品が並び、井上さんの世界観に浸ることができる。
「博道は日本文化の底流にあるものを表現したいと60年間仕事をしてきた。これからの時代のために見ていただきたい」
そう語るのは妻の千鶴さん(75)だ。井上さんが亡くなった後、膨大なフィルムを整理し続ける中、そこに込められた思いを強く感じ、亡くなってから10年となる今年、同館を開館した。
井上さんは兵庫県香美町生まれ。産経新聞社に入り、同社記者だった司馬太郎が手がけた連載「美の脇役」で写真を担当した。その後フリーに転じ、81歳で亡くなるまで奈良を撮り続けた。「晩年は文化財ではなく、特に奈良南部の風景を撮っていた。そんな南部の手つかずの風景も知ってほしい」と千鶴さん。
同館の柱や梁には吉野杉を使い、テーブル、椅子などの家具も見どころ。中庭に面して茶室があり、大和茶が飲めるカフェや大和野菜を使った料理が楽しめるダイニングも。「インテリアとして写真を生かしたく空間を大切に作った。地域の人が集うサロンのようになれば」といい、日本文化などをテーマにしたセミナーや邦楽、洋楽のコンサートも開きたいという。
2階には仕事部屋が再現されている。
同館は入館無料。ギャラリーは午前11時~午後5時で月、火曜休館。18日以降は木、金、土曜に開館し、日曜はイベントを予定している。問い合わせは井上博道記念館(0742・43・9111)。
梅乃宿酒造が移転 観光客受け入れも

日本酒のほか奈良土産もならぶ直営店=葛城市
梅乃宿酒造(葛城市)は、明治26年の創業以来酒蔵を置いていた同市東室から、葛城山のふもとの同市寺口に本社と醸造拠点を移転した。
敷地面積は約1万5800平方㍍。日本酒と梅酒の醸造や物流の施設などを集約した。日本酒の製造能力は移転前の1・5倍で、年間約30万本(1・8㍑瓶換算)を見込んでいる。
敷地内には直営店舗を設け、日本酒や梅酒のほか、ノンアルコールドリンク、酒粕ジェラート、奈良漬、くずもちなどを販売している。
吉田佳代社長は、「古い蔵には耐震性が備わっていなかった。観光客を受け入れることができるようになったので、ぜひ多くの方に酒文化に触れてもらいたい」と話した。
日本酒の製造過程はガラス越しに見学できる。1人800円で事前予約が必要。問い合わせは梅乃宿酒造直営店(0745・43・9755)。
山岳遭難に備え 登山計画スマホで届け出 奈良・大阪

登山届に関する協定書を手にする奈良県警の猪原正義生活安全部長(右)ら=大阪府警本部
奈良、大阪両府県内の山に登る際、スマートフォンで両府県警に正式な登山届(登山計画書)を提出できるようになった。登山時の遭難事故に備えるため、両府県警がスマホ向けの登山アプリ「YAMAP」を運営するヤマップ(福岡市)と協定を結んだ。ヤマップは長野など4県警と同様の協定を結んでいるが、近畿では初めて。
両府県警によると、昨年の遭難者は大阪18人、奈良67人。このうち事前に登山届を提出していたのは大阪がゼロ、奈良も10人にとどまる。
アプリでは、登山ルートやスケジュールなどを含む登山届を作成でき、提出を選択すればヤマップとともに両府県警が受理する。最適な登山ルートや現在の位置情報を調べることもでき、遭難時には位置情報が警察や消防に提供される。
ヤマップとの協定式で、大阪府警の太田将光地域部長は「登山人口が増える中、協定は社会的にも大きな意義がある」と強調。奈良県警の猪原正義生活安全部長は「今後より(三者で)連携を図り、登山者の安全につなげたい」と話した。
登山届は従来、登山者の氏名や連絡先、計画ルートなどを書類に記載し、登山口にあるポストに入れたり警察に届けたりする。登山の盛んな富山県などには届け出を求める条例があるが、大阪や奈良などでは提出が義務化されていない。
再出発テーマにミュージカル 上牧町・劇団ペガサス

ミュージカル「花の記憶」で主演を務める平野友子さん(右から2人目)ら=上牧町
上牧町が町制50周年記念イベントとして、ミュージカル「花の記憶」を月に上演する。演じるのは同町が主宰する「劇団ペガサス」。活動を続けるのが困難だった時期を経ての公演となる。テーマは再出発で、劇団員らは「多くの人に楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。
「花の記憶」は、プロのパフォーマーの夢をあきらめきれないシングルマザー、サヨが自らを見つめ直し一歩前へ踏み出す、というストーリー。勇気を伝えるミュージカルで、町の花であるササユリが重要な役どころで登場する。
同劇団は平成5年に結団し、同町のペガサスホールを中心に活動。しかし、町の財政健全化のために平成19年4月から27年8月末まで8年間にわたりホールが休館し、団員が次々に離れる、という不遇の時代もあった。今回の特別公演をきっかけに、第1期のメンバーが復帰し、新たなメンバーが加わるなど団員は10人近く増えて22人となった。
演出は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などのテーマパークアクターとして活躍し、ミュージカルの演技指導を行う奈良市在住の松岡ありささんが務める。「物語は再出発がテーマ。新型コロナで足を止めた多くの人に、何かを始めるきっかけにしてもらえたら」と松岡さんは話し、町を盛り上げる仕掛けも舞台にふんだんに取り入れる、という。
主演の平野友子さんは「新型コロナをきっかけに東京から故郷、上牧町に戻ってきた。町おこしになることがしたいと入団した。私にとっても故郷の暮らしはリスタート。多くの人に楽しんでもらえる舞台にしたい」と話す。
公演は11月6日、ペガサスホールで。チケット販売は9月1日から。全席指定500円。問い合わせは上牧町教委文化振興課(0745・78・9900)。
「自分信じて挑戦を」パラアスリート山本さんが特別講義 関西中央高

関西中央高校の生徒らを前に講演する山本恵理選手=桜井市
パリ2024パラリンピック出場を目指すパワーリフティング女子55㌔級の山本恵理選手(39)が、関西中央高校(桜井市)で特別講義を行った。山本さんは、自身の経験を振り返りながら「自分の可能性を信じて挑戦することが大切」と生徒たちに呼びかけた。
先天性二分脊椎症のため生まれつき足が不自由な山本さんは、9歳から始めた水泳でパラ近畿大会や日本選手権に出場。平成28年からはパワーリフティングに取り組み、東京パラリンピック2020開催前のテストイベント(令和元年)で女子55㌔級1位となり、日本記録を更新した。
関西中央高での講義には2、3年の生徒計108人が出席。山本さんは動画やクイズも交えながら、自身の経験を語った。
山本さんの人生観を大きく変えたのは、低温やけどで高校を1年間休学し入院した病院での出来事だったという。食堂で入院患者たちと談笑していると、その姿を見た車いすの男性から「とても楽しそうな様子に生きる力をもらった」と声を掛けられた。
「いつも人に助けてもらい『ありがとう』と言うばかりの人生の私が、生きているだけで価値があることに気づかされた」と振り返った。
また、アスリートとしての経験から「できないことに力を注いで挑戦するより、できることを極めることが強くなる近道」と笑顔で話した。
3年の野中綸人さんは「生きているだけで価値がある、という言葉に勇気づけられた」と話した。
講義は日本財団「パラスポーツサポートセンター」の教育プログラム「あすチャレ!ジュニアアカデミー」の一環。パラアスリートの話から「自分にできることは何か」を考えてもらうのが狙いで平成30年に始まり、これまでに全国で8万人以上の児童生徒が受講したという。
奈良で全国知事会議

全国知事会議で奈良宣言を読み上げる荒井正吾知事=奈良市
奈良市の県コンベンションセンターで全国知事会議が開かれ、新型コロナウイルスや物価高騰などの難局に都道府県が連携して取り組むことを盛り込んだ「奈良宣言」を取りまとめた。知事会議が対面形式で開かれるのは3年ぶり。
奈良宣言は、安倍晋三元首相が奈良市内で銃撃された事件に触れ、「暴力に屈せず、民主主義を断固守り抜くことを改めて決意した」と明記。コロナ禍後の社会を見据え「デジタル化の推進など、新たな課題に知恵を出し合い、積極的に国に提案を行う」とした。
閉会後の記者会見で奈良県の荒井正吾知事は、「密度の濃い情報交換と幅広い話し合いができた。多くの知事が参加し、熱心な議論で時間が足りないくらいだった。有意義な会合だった」と振り返った。
奈良のシカ ベビーラッシュで3年ぶり増加
一般財団法人「奈良の鹿愛護会」は、奈良公園内に生息するシカは1182頭で、前年から77頭増えたと発表した。増加は3年ぶり。今年生まれた子ジカが200頭以上に上ったことや、交通事故などでの死亡数が大幅に減ったことが要因。
15、16日に同会のメンバーら約30人が目視で奈良公園や若草山周辺でシカの頭数を調査した。
けがや病気などで鹿苑に保護しているシカを除き、雄204頭(前年比13頭減)、雌747頭(同59頭減)。子ジカは231頭で、前年の82頭から大きく増えた。
一方、死亡頭数(昨年7月1日~今年6月30日)は130頭で、前年の269頭から大幅に減少した。死因別では、病気49頭▽交通事故27頭▽その他54頭。交通事故死は前年から減ったが、県庁周辺の交差点などでは依然多発しているという。
同会は「特に車がスピードを出しがちな深夜や早朝に多く発生している。シカが道路を横切ることも想定し、徐行を心掛けてほしい」と呼びかけている。
当麻寺で蓮華会式

ナスときゅうりを積み上げ、大きなお供えを製作する松村實昭院主(左)ら=葛城市
当麻寺(葛城市)で、奈良時代に中将姫が本尊の「當麻曼荼羅」(国宝)を織り上げたという伝説にちなむ「蓮華会式」が営まれた。野菜を使った供物作りも同寺中之坊で行われた。
供物には地元の農家から寄進されたナスやキュウリなどを使用。中之坊の松村實昭院主らが大きな椀に竹串を使って積み上げて、寺で収穫したミョウガで作った「極楽鳥」をあしらい、曼荼羅に描かれた極楽浄土の世界観を表した。
松村院主は「心を込めて作らせていただいた。仏さまに喜んでもらえればありがたい」と話した。
中之坊では「中将姫展」を開催。姫の筆と伝わる写経など、普段目にすることができない宝物が展示されている。8月28日まで。
安倍元首相を追悼 奈良日米協会

生前の安倍元首相のピアノ演奏に合わせて歌うサリーナ・クルスさん=奈良市
奈良日米協会(北河原公敬会長)は奈良市内で総会を開いた。銃撃されて死亡した安倍晋三元首相を追悼し、米空軍太平洋音楽隊の隊員が歌をささげた。
安倍氏が東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」をピアノで演奏する生前の動画をスクリーンに映し、それに合わせて同隊のボーカリスト、サリーナ・クルース上級空兵が歌い上げた。
総会には約60人が参加した。同協会の北村寛治理事長は「日本と米国両国にとって、とても大切な存在を失った。両国の懸け橋として活動を続ける協会としてご冥福をお祈りしたい」と話した。
幼稚園で演劇「大仏くらべ」 白鳳短大の学生ら

園児を前に「大仏くらべ」を演じる白鳳短大の学生=奈良市(同大提供)
白鳳短期大学(王寺町)の総合人間学科こども教育専攻の学生らがカリキュラムの一環で、絵本「大仏くらべ」を題材にした劇を東大寺学園幼稚園(奈良市)の園児らを前に上演した。
「大仏くらべ」は東大寺の大仏と鎌倉・高徳院の大仏を比べる2人の男性が登場する創作狂言がモチーフ。東大寺の僧侶、筒井英賢さんの提案で大仏奉賛会により平成年に発刊された。今回、学生らは道具や衣装なども作って、上演に臨んだ。
同大の浅野浩子准教授は「当日は子供たちと一緒に劇を作りあげたという達成感があったと思う」と話した。
「ようやく穏やかな暮らし」 奈良市に避難のウクライナ女性

記者会見で現在の思いを語るオレクサンドラ・ワシリエフさん(右)とナタリア・ステパネンコさん=奈良市
ロシアの侵攻によりウクライナから奈良市に避難してきたオレクサンドラ・ワシリエフさん(23)とナタリア・ステパネンコさん(23)が、奈良市役所で記者会見し、「奈良でようやく穏やかな暮らしができている。感謝している」と話した。
2人はともにウクライナの首都キーウ出身で、今春キーウ大大学院を卒業した。ワシリエフさんは2年前に天理市の天理大学に短期留学した経験があり、留学中、当時学生としてボランティア活動をしていた奈良市の会社員、川面弘輝さん(23)と知り合った。
ワシリエフさんは今年4月、「ステパネンコさんとともに日本に避難したい」と川面さんに相談。川面さんが奈良市や外務省に支援を求め、6月に来日することができた。2人は市が無償提供した市営住宅で避難生活を送っている。
ワシリエフさんは「ウクライナでは、ミサイルが飛び、子供が殺された。(ウクライナにいるときは)毎日が怖かった。戦争が終わらないため、出国しようと決意した」と語った。今後について、ワシリエフさんは「通訳の仕事がしたい」、ステパネンコさんは「日本語の勉強をしたい」と話した。
市は一時金としてそれぞれ20万円を支給するほか、民間団体と連携し食料品を提供するなど支援を続ける。仲川げん市長は「官民連携して支援にあたりたい」と話した。
中将姫の祈り「貞享本當麻曼荼羅」展示 奈良国立博物館

貞享本當麻曼荼羅=奈良市の奈良国立博物館
当麻寺(葛城市)の重要文化財「貞享本當麻曼荼羅」(江戸時代)の本格修理が完了し、奈良国立博物館(奈良市)で公開されている。特別展「中将姫と當麻曼荼羅|祈りが紡ぐ物語」で、伝説上の中将姫に関する史料と併せて展示している。8月28日まで。
貞享本當麻曼荼羅は、同寺の本尊で国宝の「綴織當麻曼荼羅」(8世紀)の最も精密で色鮮やかな写しで大きさは同じ約4㍍四方。平成30~令和2年度に行われた本格修理でより鮮やかになった。
綴織當麻曼荼羅は極楽浄土図を中心に経典の教えを表わした織物。奈良時代に貴族の娘、中将姫の祈りに応えて織られたと伝えられている。特別展では、同寺の「中将姫坐像」(室町時代)も展示している。
北澤菜月主任研究員は「貞享本は綴織當麻曼荼羅に何が表されていたかよく分かるので見て、その大きさも体感してほしい。伝説の中将姫についても知ってもらいたい」と話している。
月曜は休館だが、8月15日は開館。観覧料金は一般1600円など。
奈良公園に涼呼ぶミストシャワー

厳しい暑さが続く中、奈良市の奈良公園に霧状の水を噴射するミストシャワーが設置された。日陰の少ない奈良公園内で少しでも暑さをしのいでもらおうと、県が約10年前から毎年設置。担当者は「熱中症対策にもなれば」と話している。
奈良公園の登大路園地の北側園路や、猿沢池トイレ前など、観光客らが多く訪れる9カ所で午前10時半~午後3時半に稼働。9月19日まで。
大和高田の日本語学校 入国制限緩和で入学式

入学式に臨む留学生ら=大和高田市
外国人留学生らに本格的に日本語や日本文化について講義する奈良国際日本語学校(大和高田市)で、入学式が開かれた。コロナ禍で外国人の入国が制限されたため休校となっていたが、5月の制限緩和でネパールやインドネシアなどからの留学生48人が出席し、決意を新たにした。
同校を運営する公益社団法人まちづくり国際交流センター(橿原市)の吉田浩巳理事長が「日本文化への理解も深めて、将来、日本と母国の懸け橋になってほしい」と学生を激励した。
新入生は18~27歳。代表のウディタ・デーワップリヤさん(25)=スリランカ=は、「毎日しっかり勉強し、日本人の友達と交流し、日本の文化や考え方を学びたい。将来、日本でよい仕事ができるようになりたい」と述べた。
同校は令和2年に設立認可を受けたが、新型コロナウイルスの影響で昨年予定していた開校が遅れていた。
奈良市子どもセンターに玩具寄付 セントラルFC

奈良市の仲川げん市長(右)に目録を手渡す神田保雄さん=同市役所
3月に35年の活動を終えた奈良市の少年サッカーチーム「セントラルFC奈良」が、これまでに活動資金として集まった寄付金の一部約万円で、シャベルやバケツが入った砂場遊びセットやブロックといった玩具、柔らかく子供のケガを防止するマットを購入し、同市子どもセンターに寄贈した。
4月の閉部式で、長年チームを率いてきた神田保雄監督が「寄付金を未来の子供たちのために役立てたい」と保護者やOBらに提案、了承を得た。市に相談のうえ、同センターに砂場セットやブロックなどの玩具を贈った。
市役所の寄贈式で、神田監督と出席したチーム代表の高橋元明さんは「1日でも早く、子供たちの日常生活がコロナ前に戻ること願っている」と話し、仲川げん市長は「チームが解散したことは残念だが、子供たちへの思いをしっかり引き継いでいきたい」と述べた。
中大兄皇子とササユリの物語を絵本に 町制50周年で上牧町が発刊

完成した絵本をPRする上牧町の職員ら=同町
上牧町は12月に町制施行50周年を迎えるのを記念し、絵本「かんまきかわらのおはなし―ささゆりと中大兄皇子」を発刊した。
飛鳥時代、中大兄皇子(後の天智天皇)が、母の斉明天皇を弔うために川原寺(明日香村)を建てる際、上牧町内に瓦製作場を設けた―という歴史をふまえたオリジナルのストーリー。町の花のササユリも副題とし、歴史や文化に親しんでもらう内容とした。
町内在住の放送作家、金井貴一さんが構成。町教育委員会職員らが文章や下絵を作り、絵の色づけは町立上牧中学校美術部の生徒が担当した。
絵本は非売品で1千冊作製。町立小学校や図書館など関係機関に配布した。問い合わせは、町教委社会教育課(0745・76・2532)。
救急車買い替え資金募る 老朽化で県総合医療センター

「あをによし号」の前でCFへの協力を呼びかける松山武院長(左)=奈良市
県総合医療センター(奈良市七条西町)は、老朽化した患者移送用の救急車「あをによし号」の買い替え費用を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。目標金額は2500万円。9月30日まで。
同センターは年間6千件を超える救急搬送を受け入れている。患者が一定回復すると、奈良市や大和郡山市、生駒市など19の連携病院に転院してもらう「救急医療ネットワーク」を構築し、病床の逼迫を防いでいる。
「あをによし号」は、この転院の際に使用する救急車で、大和郡山市から平成31年4月に譲り受けた。使用期間は通算15年以上で、走行距離約18万㌔に達しており、安全面から買い替えが必要になった。
新たな救急車は、転院搬送のほか、災害医療の現場にも活用する。
同センターの松山武院長は「次の命を救う病床確保のためにも、多くの人に寄付をお願いしたい」と話している。
1口5千円からで、CFサイトのREADY FOR(https://readyfor.jp/projects/nara-sogo)で受け付けている。
「フードロス減らす商品を」小学生ら開発へ 曽爾村

出荷するホウレンソウを整える児童ら=曽爾村
食べられるのに捨てられる「フードロス」を減らそうと、曽爾村立曽爾小中学校6年の児童9人が、廃棄される野菜を使った商品開発「そにのわこどもマルシェプロジェクト」に取り組んでいる。
曽爾村では涼しい高原の気候を生かしたハーブやホウレンソウ、トマトなどが生産されている。ただ、大きさや形などが「規格外」で廃棄される野菜も少なくない。こうした現状を児童たちで調査し、フードロス削減のためにできることを考える。
6月下旬にはホウレンソウ農家の田合利文さんを訪ね、生産現場を見学。「泥はねしたものや虫食いがあるものは捨てる。見た目がきれいでないと買ってくれない」と説明を受け、ホウレンソウの出荷に向けた一連の作業を体験した。
児童たちは今後、村内の野菜を使った商品開発や料理教室などを行う「そにのわの台所katte」とともに、規格外で廃棄される野菜を活用したオリジナル商品の開発に挑戦。11月の完成、村内での販売を目指している。
プロジェクトに取り組む井上未夕さんは「食べられない部分もおいしく食べられるよう、みんなと一緒に考えたい」と話していた。
SDGsを知ろう 平城宮跡でイベント

チラシを使ったゴミ箱作りに挑戦する子供たち=奈良市
国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関する知識を深める体験型イベントが、奈良市の平城宮跡で開かれた。小学生向けに奈良青年会議所が初めて開催。子供たちが環境保護や省エネルギーの大切さを学んだ。
会場内に設けられたブースを巡ってSDGsが掲げるの目標のスタンプを全部集めると、記念バッジがもらえる仕組みで、多くの親子連れが訪れていた。
スタンプを全部集めた奈良市の小学2年、若木佑磨君は「きれいなバッジをもらえてうれしかった。SDGsはまだあまり分からないけど、楽しかった」と笑顔で話した。


































