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産官学連携「芋ジェラート」限定販売 近大農学部産金時イモ使用

近大農学部産の金時イモを使った芋ジェラート(近畿大学提供)

 近大農学部と平群町、近鉄リテーリングなどが連携して開発した「芋ジェラート(金時イモ)」が、期間限定で奈良と大阪のサービスエリアやコンビニエンスストアで販売されている。
 芋ジェラートは近大農学部の学生が、平群町の実習農場で作った金時イモを使った商品。地産品を使って近鉄沿線をPRする「irodori kintetsu」の一環として、近鉄リテーリングが企画した。
 ジェラートの製造・販売などを手がけるテンダーボックス(平群町)が開発。昨年秋に収穫した旬の金時イモを使い、ホクホクした食感と風味が強く感じられるのが特徴だ。価格は1個280円(税込み)。
 県内では、近鉄線の大和西大寺駅、近鉄学園前駅のファミリーマート、西名阪自動車道・香芝サービスエリアの上下線、京奈和自動車道の御所南パーキングエリアなどで購入できる。

「児童虐待」通告、過去最多546人 奈良県警まとめ

 児童虐待を受けている疑いがあるとして、昨年1年間に県警が児童相談所に通告した18歳未満の子供は546人(前年比75人増)に上り、過去最多となったことが県警のまとめで分かった。県警が認知した児童虐待の件数は359件(同件増)で、こちらも過去最多だった。県警は「児童虐待が疑われる場合には、児童相談所か警察にすぐ通報してほしい」と呼びかけている。
 県警によると、認知件数の内訳は、子供の前で家族に暴力をふるう面前DV(ドメスティックバイオレンス)や子供を脅す「心理的虐待」が219件(前年比43件増)で最多。次いで殴る蹴るなどの「身体的虐待」が82件(同1件増)▽育児放棄(ネグレクト)に当たる「怠惰または拒否」が55件(同8件増)▽「性的虐待」が3件(同2件増)だった。
 県内では昨年、傷害や暴行、監護者性交などの疑いで、計6人の保護者が摘発された。児童虐待が社会問題として深刻化するなか、県警少年課は児相に調整員として警察官を派遣。児相に相談があった事案の取り扱い方針を決める会議に参加したり、アドバイスしたりしている。
 奈良市は平成33年度の児童相談所開設を目指し、パブリックコメントを実施中で、県警は「対応がより厚くなるよう期待している」と歓迎。「児相や学校など関係機関と連携し、子供の命を守るために努めたい」としている。

「投資被害110番」 奈良弁護士会、18日開催

 奈良弁護士会は18日、未公開の株式や債券、商品先物取引などの投資被害について、無料相談を受け付ける「全国一斉投資被害110番」(0742・22・8738)を実施する。
 詐欺まがいの金融取引をめぐる被害の救済と、投資に関わる被害実態を把握しようと、全国の弁護士会が一斉に開催。
 奈良弁護士会によると、なかなかもうからない商品を「もうかる」と唆して購入させるような投資被害が全国的に多発しているという。同弁護士会は「さまざまな被害のパターンがあると思う。遠慮せずに気軽に相談してほしい」としている。
 時間は午前10時~午後4時。事前の問い合わせは同弁護士会(0742・22・2035)。

菅原天満宮「盆梅展」 早咲きの梅は満開に

香しい梅の花が一足早い春の訪れを告げている=奈良市

 春の訪れを告げる菅原天満宮(奈良市)の恒例行事「盆梅展」が開催され、梅の花や香りが参拝者を楽しませている。3月10日まで。
 同天満宮は、「学問の神様」菅原道真の生誕地とも伝えられる。盆梅展は梅を愛した道真にちなんで開かれており、今年は屋内外に約100種約150鉢を展示。屋内ではかぐわしい梅の香りを堪能できる。
 鮮やかなピンク色の花が特徴の「八重寒紅梅」や「菅原の早乙女」、冬至のころから花を咲かす「冬至梅」など、早咲きの梅はすでに満開に。白と紅の花を咲かせる「紅白咲分け」も見頃を迎え、全体的な見頃は今月20日から月末ごろになる見通し。
 午前9時~午後4時。観梅料は500円(中学生以下無料)。梅の鉢の即売コーナーもある。問い合わせは同天満宮(0742・45・3576)。

宇陀市の「美榛苑」を4月1日から休館 高見市長が陳謝

 宇陀市の高見省次市長は15日、次期指定管理者に名乗りを上げる業者がなかった宿泊施設「保養センター美榛苑」について、4月1日からの休館を発表した。高見市長は責任を認めて陳謝。市によると、休館期間は「おおむね半年」で、指定管理料(年間2千万円)の減額なども検討しながら新たな指定管理者を探す方針だ。
 美榛苑は昭和55年に老人福祉センターとしてオープン。宿泊棟や大浴場、レストランなどを増築し、現在は客室43室で190人を収容する。平成29年度の宿泊者数は約2万2千人。入浴者などを含めると約12万6千人が利用し、約3億6千万円の売り上げがあった。
 当初は市直営だったが、景気の低迷で経営が悪化。20年度には累積負債が約14億円に膨らみ、21~32年度で経営健全化計画を進めている。22年10月から休暇村サービス(東京都)が指定管理者として運営を担ってきたが、来月末の契約終了をもって撤退する見込み。市は新たな次期指定管理者を募集したが、締め切りまでに応募はなかった。
 休暇村サービスの撤退に伴い、従業員約40人の雇用を継続するのは難しくなるとみられ、市は対策に全力を挙げる。高見市長は記者会見で「市民、利用者、従業員の皆さんに深くおわびします。美榛苑は市の観光戦略を担う中心施設。改めて公募し、営業再開を目指したい」と述べた。

「終活」テーマの講座、大和郡山で19日で開催

 人生の最期に向けて準備する「終活」をテーマにした講座が19日、大和郡山市中央公民館(三の丸会館)で開かれる。主催する大和郡山市消費者センターが参加者を募集している。
 消費者被害を未然に防止しようと、同センターが開催している消費者啓発講座「くらしの知っトク教室」の一環。今回は「準備はできていますか? 知っておきたい終活の話」と題し、エンディングノートや財産譲渡に関する遺言の書き方など、人生をよりよく締めくくるための終活について学ぶ。
 午後1時半~同3時半。受講無料で、定員は先着30人。申し込みは市人権施策推進課内の消費者センター(0743・53・1583)に電話、またはFAX(0743・53・1211)で。

奈良市、児相設置へ 中核市で全国4例目目指す 14日からパブコメ

 平成33年度の児童相談所開設を目指す奈良市は、児相設置に関する基本計画案を策定し、14日から3月8日までパブリックコメントを実施する。現在、中核市で児相を設置しているのは神奈川県横須賀市と金沢市のみで、4月に設置予定の兵庫県明石市に次いで奈良市が4例目になる予定。仲川げん市長は「覚知から保護まで市が一貫して虐待に対応できる効果は大きい」と期待を寄せる。
 児童福祉法では、都道府県と政令市に児相の設置を義務付け、中核市にも推奨している。ところが、中核市では財源や人材の確保がネックとなり、思うように進んでいないのが現状だ。
 奈良市の計画では、同市平松の県総合医療センター跡地に、一時保護所を備えた地上2階建ての児童相談所を設置。発達・子育て支援センターを併設し、保護者の悩みを一体的にサポートできるようにする。
 県内には現在、奈良市と大和高田市に県のこども家庭相談センターがあり、県内全域をカバー。奈良市の虐待問題などについては設置後、児相で対応することになる。
 市子育て相談課によると、市の児童虐待相談対応件数は、29年度で817件と高止まりしている。児相には、5年以上の経験を持つスーパーバイザー2人を含む最低10人の児童福祉司を配置する予定。保護所なども含めた施設全体では約60人の人員が必要とされることから、市は新たに職員30人を採用する。
 パブリックコメントは郵送、メール、FAXなどで受け付ける。計画案は市のホームページか、市役所、出張所などで閲覧できる。問い合わせは同課(0742・34・4804)。

家族や仲間とタスキつないで激走 「奈良こうのいけリレーマラソン」開催

懸命にタスキをつなぐ参加者ら=奈良市

 家族や友人らのチームで参加するリレー形式のマラソン大会「奈良こうのいけリレーマラソン」が、奈良市のならでんフィールドで開かれた。
 奈良市陸上競技協会が主催。かつては「奈良市民マラソン」として開かれていたが、一昨年、陸上競技場で行える大会として生まれ変わった。
 リレーマラソンは3~10人のチームで参加し、1周1㌔のコースをたすきをつないで走る競技。最低1人1周以上走ることが条件だが、走る順番や周回数は自由に決められる。
 3回目となる今年は、「10㌔ファミリーリレー」「20㌔リレー」「42・195㌔リレー」の3種目に136チーム、計886人が参加。10日午前10時半に一斉にランナーがスタートし、家族や友人、仕事仲間がたすきをつなぎながら走った。
 御所市立秋津小学校の教諭のチームは、20㌔リレーの「職場仲間の部」で優勝。メンバーの清水博幸さんは「普段から小学生とかけっこしていた成果が出ました。今日はとても気持ちよく走れて、またこのチームで出場したいです」と話していた。

算額「お身拭いに必要な人数は?」 東大寺に奉納

東大寺の大仏殿に奉納された算額

 江戸時代、数学の問題を寺社に奉納して庶民が解答を競い合った「算額」の文化に触れてもらおうと、算数検定や数学検定を実施している公益財団法人「日本数学検定協会」(東京)が、東大寺(奈良市)の大仏殿に東大寺に関する問題を記した算額を奉納した。
 今年の問題は「大仏さまのお身拭いに必要な人数は」と「現実的で美しい灯籠の置き方は」の2問。いずれも、ただ一つの正解があるような問題ではなく、柔軟な発想やアプローチを用いて、自由でユニークな解答を作ってもらうことが狙い。
 詳細な問題は、東大寺大仏殿か「算額1・2・3」の公式ホームページで確認できる。解答の応募は同ホームページか郵送で9月日まで受け付ける。優れた解答は月上旬に発表され、賞状などが贈られる。
 同協会の清水静海理事長は「10年、20年と続けて、東大寺を起点に算額の文化を発信していきたい」と話した。

人気食パンのVD特別商品「ハッピーマーブル チョコ極」販売中 道の駅「レスティ唐古・鍵」

販売中の「ハッピーマーブル チョコ極」

 14日のバレンタインデーを控え、田原本町の道の駅「レスティ唐古・鍵」内のパン屋「Kagi Bakery」は、人気の生食パンをアレンジした「ハッピーマーブル チョコ極」を販売している。
 昨年4月にオープンして以来、2万食以上売り上げた人気商品「黄金の生食パン 極」(1・5斤、税込み615円)をベースにした期間限定商品。生地にチョコチップを巻き込み、表面はチョコレートフレークでコーティングしている。
 レスティ唐古・鍵を指定管理する奈良交通の広報担当、竹谷さくらさんは「トースターで焼くとチョコがほどよく溶け、外はカリッとした食感が楽しめます」とPRしている。
 販売は14日まで。問い合わせはレスティ唐古・鍵(0744・33・9170)。

曽爾村産「榧(かや)の実油」完成 〝本邦植物油中、最上なるもの〟 

曽爾村産の100%純正「榧の実油」

 曽爾村に群生する希少な植物「榧(かや)」の実から搾った食用油「榧の実油」が完成し、村農林業公社が100本限定で販売を始めた。江戸時代には天ぷら用の高級油として流行し、「日本最上級の植物油」と評された榧油。鼻に抜ける木の実の香りがさわやかな、個性際立つ商品に仕上がった。
 同公社では、時代とともに食べる文化が廃れてしまった榧の実を「地域資源」として見直そうと、平成29年から商品化に取り組んでいる。榧の実油は、果皮から抽出した芳香蒸留水「榧 蒸留水」、おやつ感覚で食べられる「榧の実ナッツ」に次ぐ第3弾で、同公社の高松和弘さんは「一番作りたかったのが食用油。やっとここに行き着いた」と話す。というのも、大正時代の「大植物図鑑」の榧の項目には「榧油は本邦植物油中、最上なるもの」と記されている。かつてそれほど榧油は高く評価され、愛された存在だったからだ。
 公社は昨秋、村民から榧の実を1㌔800円で買い取り、計約60㌔を確保。生活介護事業所「曽爾村すすき作業所」の通所者と職員ら約10人が殻むきやあく抜き作業を行い、岡山県の食用油製造会社で搾油した。同作業所のサービス管理者、鈴木敏之さんは「みんなで楽しく作業できたし、新しい仕事ができてありがたい」と喜ぶ。
 榧の実油は口に入れた瞬間に森林の風景が浮かぶような、みずみずしい香りが特徴。風味をダイレクトに楽しむにはサラダにかけたり、パンに付けたりするのがおすすめ。クッキーやパン生地に練り込んでも香りがいい。天ぷら油に混ぜるとからっと揚がるという。
 1本(45㌘入り)2500円と少々値が張るが、高松さんは「コストがかかっているのに加え、村の榧のストーリーを伝えたいという思いがある。榧プロジェクトを応援する気持ちで購入してもらえるよう、『なぜ高いのか』を丁寧に発信していきたい」と話した。
 村の「曽爾高原ファームガーデン」などで販売中。同公社のWEBショップでも購入できる。問い合わせは同公社(0745・94・2116)。

大和郡山、春の訪れ告げる「盆梅展」開催中 3月10日まで

愛好家らから出展された盆梅展=大和郡山市

 城下町に春の訪れを告げる盆梅展が大和郡山市の郡山城跡で始まり、観光客らの目を楽しませている。3月10日まで。
 市制50年を記念し平成15年から始まり、今年で16回目。会場には、市内の愛好家らが丹精して育てた約120点の盆梅が展示されている。樹齢が100年以上のものや、約2㍍の壮大な盆梅なども。現在はまだつぼみが多いが、15~20日ごろに満開の梅が楽しめる見通しという。
 奈良市から訪れた男性は「長年にわたって盆梅を育て、維持している地域の方々の努力が感じられる。盆梅の隆々と生き続ける姿は美しく、生命力であふれている」と話していた。
 期間中の土、日曜、祝日は伝統芸能「猿まわし」の公演もある。雨天中止。
 入場は午前9時半~午後4時半(土日曜、祝日は午後5時まで)で、450円。問い合わせは市地域振興課(0743・53・1151)。

船の舳先イメージ 一条高校の新講堂設計図、奈良市に贈呈

一条高校新講堂建設実行委員かから仲川げん奈良市長に設計図書の目録が手渡された

 耐震化に伴い、建て替えが計画されている奈良市立一条高校(法華寺町)の新講堂の設計図が完成し、同市役所で贈呈式が行われた。
 新講堂のデザインは、2020年東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の設計を手がけた隈研吾さんが担当。昨年2月、船の舳先をイメージした基本設計プランを発表した。
 設計図によると、新講堂は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1280平方㍍。固定席とパイプいすを合わせて約1200人を収容でき、吹奏楽の演奏会などが可能な音響を考慮した構造だ。隈研吾建築都市設計事務所の小沢瑞穂主任技師は「講堂の外と中がスムーズにつながるような、生徒を迎え入れる空間を意識して設計している」と説明する。
 総事業費は7~8億円を見込んでおり、創立70周年を迎える来年3月の完成を目指す。仲川げん市長は「奈良の新たなスポットとして、地域の役に立つ施設になれば」と話した。

「生駒市民は300万円で小さな◯◯を買いなさい」 17日に講演会

 13万部超えのベストセラーとなった「サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」の著者、三戸政和さんによる講演会「生駒市民は300万円で小さな◯◯を買いなさい」が17日、生駒市コミュニティセンターで開催される。
 三戸さんは元兵庫県議で、事業再生の支援などを行う中小事業活性(東京都)の代表取締役副社長。全国の中小企業経営者が高齢化する現状で、自身のキャリアや経験を生かし「人生100年時代」における第2の人生の過ごし方、現役世代からやっておくべきことなどをテーマに講演する。講演終了後には、三戸さんによる個別相談会もある。
 参加費無料。講演は午後2時~同4時。定員270人で、申し込みは不要。個別相談会は、8日までに申し込みが必要。申し込み、問い合わせは市商工観光課(0743・74・1111)。

今年の三輪素麺は「高値」 大神神社で卜定祭

「高値」の紙を示す神職=大神神社

 今年の三輪素麺の卸値(参考価格)を占うト定祭が5日、桜井市の大神神社で営まれ、県三輪素麺工業協同組合や県三輪素麺販売協議会などの関係者約60人が出席した。
 三輪素麺は大神神社の祭神の子孫、穀主が奈良時代に小麦と三輪山の清水を使ってつくったのが始まりとされる。同社は素麺づくりの守り神で、毎年2月5日に卸値を占う祭典が行われている。
 神楽が奉納された後、神職が「高値」「中値」「安値」の3種類の価格が書かれた15枚の紙を筒状の麻で突き、麻に付いた紙で卸値を占うト定の儀を行った。今年の卸値(銘柄「誉」18㌔)は高値(1万1千円)に決まった。高値は平成27年以来4年ぶり。
 県三輪素麺工業協同組合の池側義嗣理事長は「高値はありがたいが、価格は市場の動向次第。景気がよくなり、販売が伸びることを期待しています」と話した。

「中途半端」を「ちょうどいいまち」アピール 大和郡山市PR動画

大和郡山市職員が「ちょうどいいまち」をアピールする動画の一場面

 観光名所をPRするのではなく、ありのままの中途半端さを「ちょうどいいまち」としてアピールし、移住・定住を促進するシティプロモーション動画を大和郡山市が制作した。大阪市浪速区の映画館「なんばパークスシネマ」で3月21日まで上映され、別バージョンを動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開している。
 同市出身で、先月19日に公開された映画「かぞくわり」の塩崎祥平監督が企画から撮影、編集まで担当。主に大阪など都市部に住む若者をターゲットとし、移住先に大和郡山市を選んでもらえるよう、「中途半端をポジティブに、包み隠さず表現した」(塩崎監督)という。
 ユーチューブで公開している30秒の動画は、同市に移住した夫婦2組がインタビューを受ける設定。「この町の暮らしはどうですか」。問われた2人は顔を見合わせながら「まあ自然もあるし…」「雰囲気がすごく好きで、他はうーん…」「いろんなことがちょうどいい」とあいまいに返答。最後は市職員らが「がんばります! 大和郡山」と宣言して締めくくっている。
 一見、市の魅力をうまくPRできていないように思われるが、「大和郡山市はどんな町だろう」と思ってもらうのが最大の狙いだ。平成27年に大阪市や京都市周辺の20~39歳の男女を対象にしたアンケートによると、「大和郡山市についてまったく知らない」と答えた人は33・6%に上った。
 都心部までは少し遠く、かといって田舎でもない。大型ショッピングモールがあって便利だが、都会とはいえない。そんな「中途半端さ」を逆転の発想で「ちょうどいい」と捉え、アピールしている。
 映画館では現在、秒の「夫婦の食い違い編」を流しており、今月15日からは「中途半端編」を上映する予定。担当者は「まずは名前を覚えてもらうところから始める。将来的には若い人が市に集まって地域の活性化につながれば」と話している。

「女性のための創業セミナー」 19日に開催

 県信用保証協会は19日、奈良市の「ラ・ポーズの森 カフェ ラ・ポーズ」で、起業のヒントを学ぶ「女性のための創業セミナー」を開く。参加者先着30人を募集している。
 当日はコンサルティング会社「オフィス・ビー」(奈良市)の森麻佐美取締役が「あなたらしい起業とは。一歩踏み出すためのマーケティングセミナー」、中小企業診断士の森昭彦氏が「『起業』『開業』のススメ」とのテーマでそれぞれ講演。その後、同協会や県が行っている、創業支援制度を紹介する。森さんや同協会の創業支援スタッフも参加する交流会もあり、スイーツを食べながら気軽に情報交換できる場になりそうだ。
 対象は創業を目指す女性か、創業して間もない女性。参加無料。申し込みは同協会ホームページから。問い合わせは同協会経営支援部(0742・33・0559)。

憧れの選手が直接指導 INAC神戸、橿原で子供サッカー教室

INAC神戸の選手から指導を受ける子供たち=橿原市の橿原運動公園

 女子サッカー・なでしこリーグ1部のINAC神戸レオネッサの選手らによる少年少女サッカー教室がこのほど、橿原市雲梯町の橿原運動公園で開かれ、67人の小学生が参加した。
 橿原市の主催で、今年で7回目。森下豊市長は「選手の皆さんから世界レベルの技を学んでください」と激励した。この後、福田ゆい選手らがリフティングやシュートを披露。参加者は学年ごとに分かれ、選手から指導を受けた。
 最後に主将の中島依美選手が「楽しい時間を過ごすことができました。INACへの応援もよろしくお願いします」とあいさつ。参加者から花束が贈られた。

警察学校で卒業式 26人が第一線に

卒業生を代表し、卒業証書を受け取る真鍋良輔巡査=奈良市の県警察学校体育館

 県警察学校(奈良市)の初任科長期課程の卒業式が31日、同校体育館で行われ、26人(男性20人、女性6人)が警察官としての第一歩を踏み出した。
 卒業式では、遠藤雅人本部長が「失敗を恐れず職務に邁進し、明日の奈良県警を支える新しい力として成長することを願っている」と訓示。続いて総代の真鍋良輔巡査(19)が「いつまでも初心を忘れず、心身をさらに錬磨し、何事にも積極果敢に挑戦する」と決意を述べた。
 卒業生らは昨年4月から約10カ月にわたって法律や逮捕術など、警察官に必要な知識や技術を学んだ。同日付で県内の12署に配属され、職場実習に励む。
 高田署に配属された真鍋巡査は「地域の人に優しく寄り添える、強い警察官になりたい」と決意を新たにした。

JAL、奈良の魅力を「空」から発信 県産食材の機内食も

奈良県産食材を使った3種類の機内食

 日本航空(JAL)が日本各地の魅力を国内外にアピールするために行っている地域紹介企画「新・JAPAN PROJECT」で、2月に奈良県と京都府を特集することが決まり、奈良市内で30日、発表会見が行われた。国内線ファーストクラスで県産食材を使った機内食を提供するほか、機内誌を通して奈良の魅力を発信するという。
 活性化を目的とするJALの地域紹介は平成23年から始まり、奈良が取り上げられるのは初めて。
 機内食は奈良公園内のフレンチレストラン「La Terrasse(ラ・テラス」の高田和明シェフが監修。「大和肉鶏のロースト」や「奈良県産あまごのエスカベッシュ」など、県産の食材をふんだんに使ったスペシャルメニューが並ぶ。新千歳、伊丹、福岡、那覇の各空港と羽田空港を結ぶ4路線の夕食として提供され、メニューは10日ごとに変わるという。
 試食した荒井正吾知事は「大和榛原牛と大和ポークのハンバーグはとてもジューシーでベリーグッド。奈良にもおいしいものがあると紹介してもらうのはありがたい」と喜んだ。
 また、機内誌の「SKYWARD」2月号には、「修験道の郷、吉野の山へ」と題した特集記事を掲載。金峯山寺(吉野町)や洞川温泉(天川村)などをその歴史や文化とともに詳しく紹介している。機内誌は月平均約350万人が搭乗する全てのJALの国内・国際線の座席に備え付けられるという。
 JALの大川順子副会長は「観光、伝統、文化、食、さまざまな角度から奈良の魅力を発信する。精力的に宣伝し、より多くの観光客を誘致したい」とアピールした。
 詳細は「新・JAPAN PROJECT」ホームページから。

高校生のビジネスGP開催 GPには県産食材再利用のクレヨン

ビジネスプランについてプレゼンする高校生=斑鳩町

 高校生が新たなビジネスプランを発表する「高校生ビジネスグランプリin斑鳩」が、斑鳩町の中央公民館で開かれた。
 次世代を担う若者に、斑鳩町の商工業や観光業の発展につながるビジネスを考えてもらい、活気ある地域作りを推進しようと、町商工会女性部が昨年から開催。今年は県内の高校から11組の応募があった。
 27日には1次審査を突破した9組が参加。高校生は、農業を通じて斑鳩町に長期滞在してもらい、観光を持続可能なものにするビジネスモデルや、訪日外国人向けの着物の販売やレンタルサービスなどについて発表した。
 グランプリを受賞したのは、廃棄される県産食材や植物を再利用したクレヨンの製造を提案した奈良工業高等専門学校3年の藤野夏帆さん(18)。藤野さんは「試作を重ねたり、プレゼンテーションの練習は大変だったが、賞を取ることができてとてもうれしい」と話していた。

「まわしよみ新聞」作りも NIEワークショップ開催

テニスの大坂なおみ選手の記事を紹介する参加者=奈良市

 教育現場で新聞を活用する「NIE」(教育に新聞を)の広報週間の企画として、「おもしろ新聞活用」をテーマにしたワークショップが、県立図書情報館(奈良市)で開かれ、小学生や高齢者らが参加した。
 第1部では、「まわしよみ新聞」を考案した陸奥賢さんを講師に迎え、「まわしよみ新聞編集長養成講座」を行った。
 まわしよみ新聞は、各紙から面白いと思った記事や広告を紹介し合い、切り抜いた記事を模造紙にまとめる取り組み。「外国人労働者増加」の記事について「いずれ外国語を日常的に話す日が来るかもしれない」という意見に対し、「英語は好きだから楽しそう」などと、参加者は自由な感想を述べあっていた。
 第2部では、参加者のこれまでの人生での苦労や失敗などをスゴロクにする「当事者研究スゴロク」が行われた。参加者はいろんな経験や失敗談を語り合いながら、スゴロク作りに取り組んだ。
 制作されたまわしよみ新聞は、2月3日まで図書情報館で展示される。

奈良・京都・大津の文化財学ぶバスツアー 3月開催

北野天満宮の本殿=京都市

 奈良・京都・大津の3都市を巡る1泊2日のバスツアー「京津奈・古の三都めぐり~文化遺産を学ぶ旅、その保存と活用を目指して」が3月に開催されることが決まり、旅行商品としての販売が始まっている。普段は非公開の国宝や文化財の修復現場などを専門家の解説付きで見学する「学び」に重点を置いたツアーとなっている。
 3都市の商工会議所とJTBが共同企画した。奈良市では、明治42年創業の奈良ホテルで120年前の銀食器を使った特別ランチを食した後、薬師寺で薬師三尊像(国宝)や平成29年に再建された「食堂」の大壁画を拝観する。大津市では、平成の大改修中の比叡山延暦寺の根本中堂(国宝)を案内付きで拝観し、通常非公開の大書院の見学も。京都市では、北野天満宮の本殿(国宝)参拝のほか、約1500本が咲き誇る梅苑での梅見が予定されている。
 出発日は3月4~20日の間の10日間。各日上限40人。旅行代金は4万5千円~4万9千円。申し込みはウェブサイト「JTBたびーと」から。問い合わせはJTB京都支店内の京津奈・古の三都めぐり事務局(075・365・7724)。

創業110周年記念「奈良ホテルラプソディー」 グルメとワインの祭典、2月22日

「奈良ホテルラプソディ」で提供する料理のイメージ

 奈良ホテル(奈良市)は2月22日、今年迎える創業110周年を記念したグルメとワインの祭典「奈良ホテルラプソディ」を開く。
 同ホテルは明治42年創業。4月から始まる110周年イヤーを前に、自慢の料理やワインを振る舞おうと初めて企画した。ワインは50種類以上をそろえ、伝統のコンソメスープやカレーなどがブッフェスタイルで堪能できる。北欧コーナーでは、サーモンスープやグリューワインティーをアレンジした紅茶などを提供する。
 営業企画課の津川あかねさんは「人気のアップルパイや松の実ケーキ、奈良の食材を使った日本料理もそろえます。奈良ホテルのグルメをまるごと味わってください」とPR。スウェーデンの伝統楽器「ニッケルハルパ」奏者の本田倫子さんによる生演奏もある。
 午後6時半からで定員100人。要予約。料金1万円(サービス料・税込み)。予約、問い合わせは同ホテル宴会セールス課(0742・24・3033)。

アイデアくふう作品展開催中、県知事賞の「うさ耳」など22作品

県知事賞を受賞した「うさ耳コミュニケーション」を手に取る来場者=奈良市の県文化会館

 県内の発明家や企業が創意工夫を凝らした作品を展示する「第17回県アイデアくふう作品展」(県主催)が、奈良市の県文化会館で開催されている。27日まで。
 今回、一般応募の審査対象は計22作品で、県知事賞には杉本義己さん(奈良市)の「うさ耳コミュニケーション」が輝いた。
 「うさ耳」は、体の動きが小さく意思表示が難しい障害者のためのカチューシャ型のコミュニケーションツール。奥歯のかみしめなど筋肉の収縮で発生する微弱な電気信号を耳の動きに変換し、意思を伝える仕組みだ。
 来場した奈良市の主婦は「日常で不便だなと思ったことがこうしたアイデアにつながるのだと思います。ちょっとした工夫がおもしろいですね」と感心した様子だった。
 他の受賞は次の通り。(敬称略)
 県議会議長賞=「はいはいドーム」(御所市、山名勉)▽日本弁理士会近畿支部長賞=「しおり(ココヨム)」(田原本町、妹尾淑子)▽奈良デザイン協会賞=「奈良こけし」(奈良市、坂本昌弘)▽県発明協会まほろば賞=「障害物対応型ピン球回収器」(同、畑内豊)

【バンビシャス通信】U15世代の取り組みにも全力

全国12チームが参加したU15の大会。バンビシャス奈良が主催した=奈良市

 バンビシャス奈良は、19~20日にU15(15歳以下)世代の競技力向上を目的とした「ならでんカップU15 BASKETBALL FESTIVAL2019」を開催しました。北は岩手ビッグブルズから南は琉球ゴールデンキングスまで、そして奈良県選抜、バンビシャスも加えたU15の12チームが参加しました。
 身長180㌢以上の選手も多く、各地域で選抜された選手らはレベルの高い試合を繰り広げました。19日にグループリーグ、20日に順位決定トーナメントを行い、決勝に進んだのは琉球と岩手。両者譲らぬ熱戦は最後までもつれ、琉球が2点差で勝利しました。バンビシャスU15は7―8位の決定戦を1点差で勝ち、最終順位は7位でした。
 U15を指導する工藤和樹スクールコーチは「試合を通しての経験を積んだことで、チーム力が徐々に上がってきた」と大会を振り返りました。バンビシャスU15世代のトライアウトは、2月頃を予定しています。
 また、26日午後6時、27日午後2時からのホームゲーム(ならでんアリーナ)では、試合前に奈良県U15カテゴリーのオールスターゲームを開催します(女子は26日、男子は27日)。バンビシャスは今後も、競技力の向上、青少年の健全育成に貢献できる取り組みを続けていきます。
 チケットの問い合わせは、0742・20・1800まで。(バンビシャス広報 和田真智子)

バスジャック想定の訓練実施、G20・ラグビーW杯控え

警察官がバスジャック犯にふんした対応訓練の様子=天理市

 バスジャックを想定した対応訓練が23日、帝産観光バス奈良支店(天理市)で行われ、同社の運転士と乗務員、県警の警察官ら約60人が真剣な表情で取り組んだ。
 ラグビーのワールドカップ日本大会や20カ国・地域首脳会議(G20)の開催を控え、バス乗務員の対処能力の向上を図ろうと、同社と県警生活安全企画課が初めて開催した。
 訓練は県内を周遊している観光バスに刃物を持った不審者が乗り込み、乗客を人質に金銭を要求した|との想定で実施。運転士が車内の状況を把握しつつ警察官がふんする犯人役の要求に対応したほか、無線で営業所と情報共有する方法を確認していた。
 同社運転士の中村英誉さんは「実際に事件が起きればパニックになると思う。しっかりと対応できるよう、訓練の内容を常に心に留めておきたい」と話した。

古都華にあすかルビー、大和郡山でイチゴの品評会

品評会でイチゴのできばえを見定める審査員ら=大和郡山市

 「あすかルビー」や「古都華」など、今シーズンの県産イチゴのできばえを競う品評会が22日、大和郡山市の中央公民館で開かれ、審査員らが甘い香りを放つイチゴを観察したり味わったりして見定めていた。
 JAならけん大和郡山市イチゴ部会が主催。同会の堀川真会長によると、今年は昨秋の暑さなどの影響で生育が遅れ気味だったが、今の時期が一番甘くおいしいという。
 品評会には市内の農家が生産した4品種27点が出品され、色艶や大きさ、味などを総合的に審査。金賞3点、銀賞5点、銅賞10点を選び、同市の佃善憲さんらが金賞に輝いた。一般審査員を務めた同市の会社員、岡田早苗さんは「どれもおいしくて優劣を付けにくかった。赤い実がよく熟していて、おいしいですね」。
 会場では即売会も開かれ、用意された約100箱のあすかルビーは約8分で完売。毎年即売会に訪れるという同市の主婦、板野真由美さんは「ここのイチゴは新鮮でおいしい。子供に持って帰ってあげるのが楽しみ」と話していた。

「ぐるっとバス」4月にルート変更、平城宮跡~県庁が20分に

 奈良市や交通関係団体でつくる「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」は、土日祝日に市内を運行している「ぐるっとバス」(小学生以上100円)のルートを4月から変更することを決めた。平城宮跡と春日大社を最短距離で結ぶ「大宮通りルート」を新設し、平日運行も始めるという。
 ぐるっとバスは現在、平城宮跡とJR奈良駅、近鉄奈良駅を結ぶ「平城宮跡ルート」と、両駅と春日大社など奈良公園内の主要な観光施設を結ぶ「奈良公園ルート」の2ルートで運行している。
 4月1日からは、平城宮跡の外周やならまちを迂回する現在の平城宮跡ルートを、大宮通りルートに再編。これにより、平城宮跡朱雀門ひろば―県庁間が45分から20分に短縮される。
 現在の奈良公園ルートは観光渋滞対策として、東大寺大仏殿前の停留所を起点に、若草山や春日大社に向かう「若草山麓ルート」と、ならまち方面に向かう「奈良公園ルート」に分ける。両ルートは4月20日からで、これまで通り休日のみの運行だ。
 県が昨秋行った渋滞緩和の社会実験では、従来のルート以上に、大宮通りルートの試験運行が好評だったといい、県担当者は「新ルートで平城宮跡に観光客を呼び込みたい」と話した。

三峰山の「霧氷まつり」開催中、臨時直通バスも運行

三峰山の霧氷(御杖村提供)

 空気中の水蒸気が凍り、樹木に付着する「霧氷」が見られる三峰山(1235㍍)の「三峰山霧氷まつり」が、麓のみつえ青少年旅行村(御杖村神末)で開かれている。開催日は2月24日までの土日祝日(午後1~5時)。
 室生赤目青山国定公園内にある三峰山では1~3月の厳冬期、霧氷が幻想的な光景をつくりだす。稜線がなだらかで初心者でも登りやすいことから、冬場には約1万人の登山客が訪れる。気象条件が合えば、山頂付近から富士山が見えることもあるという。
 まつりを主催する同村観光協会は期間中、登山者に登頂記念のスタンプカードを発行し、登頂回数に応じて記念バッジを贈る。みそやこんにゃく、漬物、はちみつといった特産品の販売もある。今月20日は甘酒、2月24日にはコーヒーが来場者に振る舞われ、みつえ温泉「姫石の湯」の入浴割引券もプレゼントされる。
 まつりの開催に合わせ、近鉄榛原駅から会場まで、奈良交通臨時直通バス「霧氷号」(大人片道1350円)を1日2往復運行。問い合わせは同協会(0745・95・2070)。

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