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茶室「八窓庵」改修へCF 奈良国立博物館

奈良国立博物館の庭園にある八窓庵=奈良市


 奈良国立博物館(奈良市)は令和7年の開館130年に向け、敷地内にある庭園と茶室「八窓庵」を改修するため、インターネットを通じて資金を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。興福寺(同市)の旧大乗院から移築された八窓庵は奈良屈指の銘茶室とされるが劣化が進んでいる。
 八窓庵は江戸時代中期に大乗院に建てられ、明治25年に帝国奈良博物館(現・奈良国立博物館)に移された。入り母屋造り、茅葺き屋根の草庵風で、8つの窓が設けられているのが特徴。茶人、古田織部好みの「多窓式茶室」として知られ、「大和三茶室」の一つに数えられたという。
 しかし、老朽化が激しく屋根などの改修が必要な状況で、庭園も池に架かる橋などが傷んでいる。同館は茶室や庭園を茶会などに安心して利用できるよう改修し、周回ルートも整備したい考えだ。
 ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響により昨年度の同館の来館者は5分の1程度にまで減少。改修に必要な約5千万円の工事費確保のめどが立っていないため、CFを行うことにした。担当者は「奈良の貴重な財産なので、後世に引き継げるようご支援いただきたい」と話している。
 1500万円を目標額に、26日まで募集している。奈良国立博物館のホームページからサイトにアクセスできる。

電動カート、商店街をスイスイ 天理市

商店街を走行する電動カート=天理市


 天理市は、天理駅前のアーケード商店街で、高齢の買い物客らのために低速電動カートを運行する実証実験に取り組んでいる。地域の活性化につなげるのが狙い。実験は日まで行い、導入の可能性を検討する。
 同市が駅前の商店街からの依頼を受け、国土交通省の「グリーンスローモビリティの活用検討に向けた実証調査支援事業」を活用して実施。電動カート2台を国が無償貸与した。環境への負荷が少なく、狭い路地での通行も可能だ。いずれも6人乗りで、運転手は事前講習を受けた商店街の店主らが務める。
 商店街は延長約1㌔で緩やかな坂道。駅近くの天理本通り西側入口から赤テープやコーンでレーンを設置し、2台が連なって時速5㌔未満で走行する。安全確保のため組合員らが付き添う。途中には停留所が設けられ、乗車は何回でも無料だ。
 天理三島本通商店街協同組合の石西輝行理事長は「買い物客が高齢化しているので普段は休憩できるベンチも設置するなど、気軽に買い物してもらえるよう知恵を絞っている。カートを商店街のにぎわいづくりにつなげたい」と話す。
 衣料品店主の川端久代さん(75)は「シャッターを閉めたままの店舗も増え、寂しい限り。久々に明るい話題ですね」と期待を寄せた。
 運行ダイヤは商店街組合のホームページで確認できる。

西大寺駅前に時計塔 ソロプチミスト奈良が寄贈

国際ソロプチミスト奈良の高松洋子会長(左)から時計塔の寄贈目録を受け取る奈良市の仲川げん市長=同市


 国際ソロプチミスト奈良は、奈良市が今春整備を完了した近鉄大和西大寺駅南口駅前広場に時計塔を寄贈した。9日、贈呈式が行われ、高松洋子会長が仲川げん市長に目録を手渡した。
 仲川市長は「時計塔は県内観光のターミナル駅としてふさわしいもの。ありがたい」と話した。
 時計塔は台座を含めて約260万円。太陽光発電を利用した電波時計で電池交換などは不要だという。

「家族のように子供に寄り添う」 キッズスマイルサポート、西村安子さん


 「ともに過ごした子供たちが将来、いつでも気軽に立ち寄れるホームにしたい」。虐待などさまざまな事情により、家庭で暮らせない子供たちを養育する奈良市のファミリーホーム「キッズスマイルサポート」を主宰する西村安子さん(62)はそう思いを語る。
 JR桜井線が通るのどかな田園地帯にある自身の生家をリノベーションして今春、ホームを開設した。以来、両親が新型コロナウイルスに感染した子供の一時預かりも行ってきた。
 親と暮らせない子供たちを支援することになったきっかけは35年前にさかのぼる。結婚を機に幼稚園教諭を辞し、同市の児童自立支援施設「県立精華学院」へ。夫婦住み込みで寮を管理した。
 「学院の子供たちは非行や家庭内暴力(DV)など問題を抱え、ほとんどが家族の愛情に恵まれていなかった。寝食をともにすることで最初はとんがっていた子供が心を許してくれるようになり、家族のように過ごす時間の大切さに気づけた」
 その後、大阪府松原市内で幼稚園教諭に復帰。そこで虐待やDVに悩む子供、母親を目の当たりにし、ファミリーホーム運営を考えるようになった。
 59歳で幼稚園を退職して準備を進め、ホーム開設にこぎつけた。現在は幼稚園長の経験がある姉やスタッフとともに運営にあたる。一時預かりしている中高生たちと家庭菜園を楽しんだり、夕飯を作ったり。「子供たちの気持ちに寄り添う」ことを何より大切にしている。
 月に2度は菜園で採れた食材を生かし、地域の子供らに食事を提供する「子ども食堂」も開いている。来年度からは自閉症など発達障害の子供たちの支援として「放課後デイサービス」も行うという。
 「今は第2の人生。人のため、子供たちのためにと言いつつ、結局は子供と触れ合いたい私のためかもしれない」。そんな理事長の笑顔を子供たちは忘れないに違いない。

税金・保険料は自動で納付 田原本町が完全セルフ型収納機


 田原本町は完全セルフ型の税公金収納機を導入した。県内では初めてという。対面接触による新型コロナウイルス感染のリスクを軽減するとともに、職員の窓口業務の負担を減らせると見込んでいる。
 収納機は町役場1階に設置。町・県民税や法人町民税、国民健康保険税、介護保険料など計7種類の納付に対応する。
 これらは口座振替も可能だが、役場窓口に払いに来る町民も多いという。収納機に納付書に続いて現金を入れると、自動的に処理され領収書が出てくる。
 設置費用は約540万円。

新ブランド「吉野正宗」完成 吉野町の3酒蔵

「吉野正宗」を手がけた(左から)北岡本店杜氏の夏目大輔さん、北村酒造蔵元の北村亮平さん、美吉野醸造杜氏の橋本晃明さん=吉野町


 吉野町にある3つの老舗酒蔵が新清酒ブランド「吉野正宗」を立ち上げた。町内の遊休農地で栽培した酒米「吟のさと」を原料にそれぞれが清酒を造り、3本セットで提供することで味の違いを楽しんでもらう。ふるさと納税の返礼品として発信し、担い手が減っている町の農業を活性化させるのが狙いだ。
 吉野町は20年前に1万人を超えていた人口が6492人(11月末現在)まで減少。20年後には3千人以下になると予測されている。
 人口減少とともに耕作放棄地が増え、獣害も深刻化していることから、町は平成27年に遊休農地を利用した酒米づくりに着手した。作付面積は増え、北岡本店、北村酒造、美吉野醸造の町内3酒蔵が吉野の酒米を使った商品を販売している。
 3酒蔵は今秋、インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を実施。出資者に商品を提供することを条件にしたところ、目標の30万円を大きく上回る194万円が集まった。
 県出身の映画監督、河瀬直美さんは「一口飲むと、それぞれの違いを感じるこだわり、想像を超えた鮮烈な味に、プロの意気込みを感じます」と応援メッセージを寄せた。
 3本セットはふるさと納税のみの取り扱い。限定100セット。

希望見出すステップ 天理大創作ダンス部が単独公演

公演に向けて練習に励む天理大学創作ダンス部の部員たち=天理市


 全国規模のダンスコンクールで入賞を果たしている天理大学創作ダンス部が、11日に奈良市で開催する単独公演に向け、練習に励んでいる。新型コロナウイルス下で希望を見いだすメッセージを込めた内容といい、タイトルは「埋もれる―その先に」。メンバーは「創意工夫したダンスで多くの人を元気づけたい」と意気込んでいる。
 天理大創作ダンス部は、昭和44年に同好会として発足。絵画のような静止したポーズなどで定評がある。今年8月の「第回全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)」では、新型コロナ感染拡大で現実を受け入れられない人たちの心情を押し寄せる泡に見立て、希望を持つメッセージを込めた「埋もれる―ダブルバインド・バブル」で2位に当たるNHK賞を受けた。
 今回の単独公演が最後の舞台となる4年生の副部長、梅谷佳以さんは「練習を重ねてさらにレベルアップしたチームの力を見ていただきたい」と話す。また、同部を率いる塚本順子・体育学部教授は「コロナ下であっても工夫しながら練習してきた。年末の公演は部員たちにとって集大成。楽しんでもらえたら」と期待している。
 奈良市のなら100年会館ホールで午後6時の開演。「埋もれる」のほか新作を含め15作を披露する予定。入場無料。全席自由。

風景の移り変わり楽しんで JR高田駅130周年の写真展


 JR高田駅が開業130周年を迎えたのを記念し、国鉄時代の同駅や市内の風景をとらえた「なつかしの鉄道写真展」が大和高田市立図書館1階ロビーで開かれている。22日まで。入場無料。戦前から駅の様子や付近の商店街、町並みを撮影した約60点が並ぶ。
 まちづくりボランティア団体「夢咲塾」が主催。代表の水本一次さんは、「写真は鉄道が好きな知人や塾のメンバーが持ち寄った。鉄道や駅はもちろん、大和高田市の風景の移り変わりを見て楽しんでもらえたら」と話している。

補助犬の育成に協力を 日本サポートドッグ協会がクラウドファンディング

阿部明子さんと介助犬として育成されているラブラドルレトリバーの「仁」=生駒市


 障害者の暮らしをサポートする介助犬や聴導犬を訓練し、無償貸与を行う、NPO法人「日本サポートドッグ協会」(生駒市)が、事業に必要な資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。長引くコロナ禍で募金活動などがままならないため運営は厳しさを増しているといい、協力を呼びかけている。
 協会の運営資金は、賛助会員からの会費や補助犬の啓発イベントでの収入、行政からの助成金でまかなっている。しかし、イベントは昨年からほとんど行っていない。補助犬貸与の実績に応じて交付される助成金も、今年度は「感染拡大の影響で外出を控える人が多く、(貸与の)希望者がいなかった」(阿部さん)ため、交付されなかった。
 協会の収益は例年の4分の1以下となり、阿部明子理事長は「このままでは補助犬の育成にも支障が出てくる」と話す。
 同協会は平成15年に設立以降、今年4月までに介助犬19頭、聴導犬15頭を貸与してきた実績がある。現在、スタンダードプードル、トイプードル、ラブラドルレトリバーなど9頭を育成。育成費用は1頭当たり約300万円に上る。
 「補助犬は日常生活をサポートするだけではなく、人と人をつなぐコミュニケーションのお手伝いにもなる。今後も無事に育成できるよう、寄付に協力してもらえれば」と阿部さん。
 目標額は450万円。CFサイト(https://readyfor.jp/projects/supportdog2021)
で20日まで受け付ける。
 育成中の9頭と病気治療中2頭のエサ代や、補助犬候補の子犬の購入費、ワクチンや避妊手術などに充てる。問い合わせは同協会(0743・79・9750)。

通学路の見守り、キーホルダー型発信機で 王寺町

小型発信器(左)と端末を手にするオッタの山本文和社長=王寺町


 ホイッスルとしても使えるキーホルダー型の小型発信器を子供のランドセルなどにぶら下げ、登下校時の移動経路を確認する見守りサービスを、王寺町が来年4月から導入する。福岡市のITベンチャー「otta(オッタ)」が開発したシステムで、これまでに全国の16自治体で運用されている。県内では初めて。
 小型発信器の信号を受け取る端末を自動販売機や店舗などに設置するほか、タクシーにも搭載。端末から半径10~30㍍ほどの範囲内を子供が通ると、時間と場所を記録する仕組みだ。専用のアプリをインストールしたスマートフォンでも検知できる。
 町は、コカ・コーラボトラーズジャパンの協力を得て町内30~40カ所の自動販売機に受信端末を設置し、所有するスマホにアプリをインストールするボランティアを募集する計画。
 小型発信器は町内の希望する小中学生に無料配布し、位置情報は保護者の承諾を得た上でオッタと町教委が共有する。保護者は子供が帰宅しないなどの緊急時に、位置情報履歴を無料で確認できる。リアルタイムで情報を確認できるサービスもオッタ側が有料(月額495円)で提供する。
 王寺町では義務教育学校2校の同時開校に伴い、1~9年生(小中学生)の通学路が大幅に変わる。町教委教育総務部の幸田芳和部長は「保護者から登下校の安全を心配する声が多くあり、対策を検討する中でオッタのサービスを知り導入を決めた」と話す。
 オッタの山本文和社長は「平成29年に大阪府箕面市で本格的な運用が始まり、全国に広がってきた。多くの人に使ってもらい不幸な事故をなくしていきたい」と話した。

「社会を明るくする」作文コンテスト表彰 天理市


 小中学生を対象とする「社会を明るくする運動 天理作文コンテスト」の入賞作品が決まり、天理市で表彰式が行われた。
 令和3年度は小中学校から計464の応募があり、市長賞、教育長賞、保護司会長賞に計6点を選んだ。
 市長賞に選ばれた福住中学3年の山和陽樹さんは、兄とのけんかをきっかけにあいさつの大切さについて作文にした。「(けんかしたときは)いつも兄から謝ってくれる。関係がこじれる前にありがとう、ごめんなさい、など謝罪や感謝のあいさつが自分から言える人になりたい」と話した。

星いくつ? 「ミシュランガイド奈良」発行へ

荒井正吾知事(中央右)に「ミシュランガイド奈良」発行を伝える日本ミシュランタイヤの本城征二執行役員(同左)=県庁


 日本ミシュランタイヤ(東京)は、飲食店などを星の数で格付けして紹介する「ミシュランガイド奈良2022特別版」を来年5月に発行する。県全域が対象となるのは、ウェブサイトのみで公開された平成28年の特別版以来6年ぶり。奈良単独での書籍化は初めて。
 ミシュランガイドは、約120年前にフランスで誕生。調査員が身分を明かさずに飲食店を訪問し、料理や素材の質、料理技術の高さなどを5つの基準に照らして評価し、最高ランクの「三つ星」や「二つ星」など3段階の星の数で格付けして紹介する。
 1つの都道府県に限った書籍発行は5例目。県内の調査は令和元年秋から県内のレストランや飲食店、宿泊施設で行われている。前回の特別版では、奈良市内の日本料理店1店が三つ星を獲得した。
 同社の本城征二執行役員とコーポレートキャラクター「ミシュランマン」が県庁を訪問し、荒井正吾知事に発行を報告した。本城さんは、「奈良は歴史的な背景のある食文化があり、海外からも注目が高い。おいしい店を紹介し続けることで、コロナ禍で苦しむ飲食店へのエールになれば」と話した。
 荒井知事は「三つ星にどれくらいの店が選ばれるか気になる。ミシュランガイドを見て、奈良にもよい店があるんだと多くの人に来ていただきたい。飲食業の振興につながれば」と期待した。
 2530円。店頭販売はなく、予約販売のみ。全国の主要書店で来年3月末まで予約できる。

地産地消のサツマイモスイーツ完成 天理

サツマイモの収穫にかかわった天理中学生、天理大学生ら


 天理市産の秋の味覚を楽しんでもらおうと同市内の洋菓子店が、自治会の有志が育てたサツマイモを使ったスイーツを商品化した。収穫に協力した学生らは「多くの人に食べてもらいたい」と期待を寄せている。
 サツマイモは、杣之内町自治会の有志が休耕田を活用するため平成30年に立ち上げた「杣之内ファーム」で生産。今春、サツマイモの苗670本を植え、10月中旬に天理大学生や天理中学生、子育て支援サークルのメンバーら計約人が協力して収穫した。
 同自治会の中嶌和人区長はイベントなどで提供する焼き芋に適さないサツマイモを有効活用しようと、洋菓子店「パティスリーヒサソ」のオーナーパティシエ、大杉治城さんに相談。大杉さんは、サツマイモプリンとスポンジを重ねたパフェ、レアチーズケーキ、クッキー、パウンドケーキの4種類を考案した。
 「天理市産の秋のスイーツとしておいしさを存分に感じてもらえたら」と大杉さん。
 収穫に携わった天理中の生徒会長、當城優和さんは「自分たちが掘ったサツマイモを商品にしてもらい感謝」、天理大3年の名須恵太さんは「自分たちが作るスイーツをふるまえる日が楽しみ」と話した。
 月中旬まで販売予定で、価格はパフェ500円など。

元受刑者の更生を信じ奔走 協力雇用主、片岡知紀さん


 「少しでも出所者の可能性を信じる保護司や協力雇用主が増えたら、再犯率は減るのでは」と話すのは、奈良市にある介護老人施設の施設長、片岡知紀さん(49)。刑務所の出所者を雇用する「協力雇用主」として犯罪や非行歴のある人たちの立ち直りを支えてきた。
 保護司の経験もあり、福祉現場での人手不足解消と更生支援を両立したいと平成22年10月、協力雇用主に登録。これまで36人の出所者を雇用してきた。
 片岡さんによると、雇用した人たちの再犯率は約8割に上る。財布や携帯電話を盗まれたり、行方がわからなくなってしまったり。不審者情報が入ると、雇っているスタッフではないかと気をもむ。
 「もう嫌だと思うことばかり」と言う。それでも更生の可能性にかける。社会の中で居場所がなくなれば、犯罪を繰り返してしまう。「悪いことをしたら法的に裁かれるのは当然。だが、出所者の人間性すべてを否定し、生きていく価値がないと切り捨てるのはちがう」
 今年2月、雇用していた出所者の男が再び逮捕された。男の不審な言動について違和感を持ち、警察に相談したことがきっかけだった。もっとできることがあったのではないか。悔いが残ったという。
 逮捕後、面会にいくと男から「代表、ありがとうございました」と礼を言われた。「恨んでいるんちゃうんか」。思わずいうと、男は「自分では(善悪を)判断できなかった。これからちゃんと更生につとめます」。予想外の言葉だった。「私は彼の更生を信じて待ちたい」
 再犯者の更生は一筋縄ではいかないが、可能性を信じ、これからも支援に奔走する覚悟だ。

弥勒菩薩画の「お身代わり仏」 大分の仏師が奉納 當麻寺中之坊

絹本着色弥勒菩薩画像(右)のお身代わりとして制作された弥勒菩薩坐像=葛城市


 当麻寺中之坊(葛城市)の弥勒信仰を伝える掛け軸「絹本著色弥勒菩薩画像」(室町時代)の「お身代わり」として、大分県の仏師が木造弥勒菩薩坐像を同坊に奉納した。劣化防止のため掛け軸が非公開の期間も、年間を通じて拝むことができる。
 当麻寺は飛鳥時代の創建時の本尊は弥勒仏坐像(国宝)だが、奈良時代に中将姫によって織り描かれたと伝わる、阿弥陀如来を中心とする極楽浄土の曼荼羅が篤い信仰を集め、転写されて受け継がれた當麻曼荼羅が現在の本尊となっている。
 阿弥陀信仰の聖地となってきた当麻寺だが、弥勒菩薩画像の掛け軸は公開期間を年間1~2カ月間に限っているため、お身代わりの仏像が望まれていた。檀信徒の縁で、大分県国東市で仏像彫刻工房を開く仏師の佐藤順教さんが3年をかけてクスノキ材で彫った。
 中之坊の松村實昭院主は「掛け軸の品格のあるお姿がお身代わりの像に反映されている。心を鎮めて衆生を救う弥勒菩薩を求め来られる方に、いつでも拝んでいただけるようになり、ありがたい」と話す。
 「木造弥勒菩薩新造顕特別展」として30日まで、掛け軸と仏像の両方を拝むことができる。拝観料は大人500円など。

祝戸荘、星野リゾートがリニューアル 5年オープン目指す

休館中の祝戸荘


 国土交通省近畿地方整備局は、国営飛鳥歴史公園(明日香村)内の宿泊研修施設「祝戸荘」の運営管理者に、全国で高級旅館などを経営する星野リゾート(長野県)のグループ会社を選んだ。祝戸荘は、新型コロナウイルス禍で利用客が急減、今年2月から休館している。同社グループは、令和5年のリニューアルオープンを目指す。
 祝戸荘は、石舞台古墳に近い同公園祝戸地区にある園内唯一の宿泊施設。宿泊棟など6棟から成り、収容人数約60人。昭和49年に開業し、今年1月まで古都飛鳥保存財団が運営していた。
 国交省が運営管理者を公募したところ、星野リゾート・マネジメント社だけが応募。事業計画などの審査を経て決まった。
 事業期間は令和4年から20年間。同社は財団から施設の譲渡を受けて宿泊棟やレストランなどを改修する。地元食材を使った明日香村らしい食事も提供するという。
 星野リゾートは、5年の開業を目標に近鉄飛鳥駅西側に高級ホテルを建設予定で、村内で2つの宿泊施設を運営することになる。

SDGs達成へ「学び旅」に参加 香芝高

地域の課題解決に向けたアイデアを発表する生徒たち=香芝市


 国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)の視点から奈良の歴史文化遺産を体験するプログラム「奈良SDGs学び旅」に参加した県立香芝高校(香芝市)の2年生が学習成果を発表した。社会が抱える問題を身近に感じることができたといい、解決策についても考えた。
 奈良SDGs学び旅は、奈良商工会議所や奈良教育大学などでつくる協議会が開発。歴史と文化、自然を学習するガイドブックをもとに「東大寺」「春日山原始林」「ならまち」の3つのコースが体験できる。
 香芝高では、プログラムに参加した普通科表現探究コースの1、2年生人のうち2年生人がグループに分かれて発表。自分たちができる課題解決への道筋をタブレット端末や電子黒板を使って説明した。
 春日山原始林について発表した長谷場滉典さんは「気候変動の影響で土砂崩れが起きていることなど、ガイドの話を聞いて初めて知った。自然に触れることで、身近な問題として発表できたことは貴重な体験」と話した。今後、授業の一環で英語でも発表する。

列車での無差別殺傷想定し訓練

訓練で刃物を持った犯人役(中央)を取り囲む奈良署員ら=西ノ京駅


 京王線特急で乗客が刃物で刺されたり、走行中の九州新幹線で座席が焼かれたり列車内での事件が相次いでいることを受け、奈良署と近畿日本鉄道は、奈良市の西ノ京駅で、無差別殺傷事件を想定した訓練を行った。
 訓練は「刃物男がいる」との乗客の通報を受け、列車を同駅で停車させたところ、油の入ったペットボトルや刃物を持った男が降り、暴れているという想定で実施。乗務員が県警へ通報し、駆け付けた署員らが刺股や防護盾を使って改札付近で男を取り押さえるまでの一連の対応を確認した。
 近鉄は列車内での事件を未然に防ごうと、社員による駅や列車内の巡回の頻度を上げるほか、車掌と運転士以外の乗務員の増員、列車内での啓発放送など警戒を強化している。
 訓練終了後、奈良署の桶谷雅祥副署長は「電車内で不審者に遭遇したときは、すみやかにその場を離れて通報してほしい。訓練を積み重ねることが的確な対応につながる。今後も連携して訓練を行いたい」と話した。

大神神社で大杉玉掛け替え


 酒造りの神様として知られる桜井市の大神神社の拝殿につるされた大杉玉が、新しいものに掛け替えられた。
 大杉玉は直径約1・5㍍、重さ約200㌔。竹籠に、ご神体・三輪山の杉の葉を差し込んでつくった。
 掛け替えは毎年11月に行われている。職員がジャッキやワイヤを使って拝殿天井の古い大杉玉を下ろして新しいものを設置。巫女2人が「志るしの杉玉」と書かれた木札を取り付けた。祈祷殿でも大杉玉の掛け替えが行われた。
 巫女の松原鈴奈さんと浅田礼奈さんは「みなさんのもとにいい酒が届くように祈っています」と話した。

余った食品役立てて 天理市で「フードドライブ」

市民らから寄せられた食品や調味料=天理市役所


 天理市は家庭で余っている食料品などを地域の施設や団体に寄付する「フードドライブ」を実施した。計3日間受け付けたところ、米やレトルト食品など約425㌔が集まった。市内の「こども食堂」で活用してもらうため、運営する8団体に提供したという。
 天理大社会福祉専攻の学生たちも企画段階から協力。今月4、5日に天理市役所、7日に同市の天理駅南団体待合所で受け付けた。
 学生らは、事前に新型コロナウイルス下で活動を続ける「こども食堂」の運営団体に対し、活動の現状や希望する食品についてヒアリングを実施。その結果、弁当を配食している団体が多く、「調味料が不足している」という声があったという。
 当日受付場所となった市役所1階の会議室には、水や乾麵、醬油やみりん、菓子など常温保存でき、賞味期限が1カ月以上残っている食品が、市職員や市民から寄せられた。
 同市田町の荒木孝子さんは、「母と2人暮らしのため、食べきれないいただき物を持ってきた。成長期の子供たちのお腹を満たしてもらえたら」と話し、米や調味料の詰め合わせなどを学生に手渡した。
 5日に受付を担当した天理大3回生の太田真人さんは、「地域福祉を学ぶ授業の一環として参加したが、多くの人が善意を持って食品を持ち寄ってくれた。人のやさしさに触れた気がした」と話した。
 市は「さまざまな立場、年代の方の気持ちが大学生を経由して、こども食堂へとつながった。天理らしい多世代による支え合いの取り組みとなった」としている。
 フードドライブは、食品ロスの削減と困窮者支援を目的に米国で始まったとされる。日本でも近年、企業や団体を中心に活動の輪が広がっている。

アビリンピック出場へ 斑鳩町の富岡さん「経験、将来に生かしたい」

アビリンピック出場への意気込みを語る富岡翔さん(左)=斑鳩町役場


 12月に東京で開催される「第回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」に県代表の一人として出場する、斑鳩町在住の県立高等養護学校3年、富岡翔さん(18)が、中西和夫町長を表敬訪問し、大会に出場する意気込みを語った。
 アビリンピックは、障害者が職場などで身につけた技能を競う大会。パソコンのデータ入力、喫茶サービス、ネイル施術など競技種目は30近くある。障害者への理解と認識を深めてもらい、雇用の促進を図ることが目的。
 ビルクリーニング部門で県大会金賞に輝き、全国大会への出場を決めた富岡さん。昨秋から、体育館の一角に机やごみ箱を置いて、床におがくずをまき、モップなどを使ってきれいに磨く練習に励んできた。
 学校では生徒会長を務める富岡さん。「掃除は生活や仕事にも密接に関係している。この経験を将来にも生かしていきたい。出場するからには10位以内には入りたい」と笑顔で健闘を誓った。

AIで自動運転、観光案内 平城宮跡にロボットタクシー

利用者を乗せて平城宮跡歴史公園を巡るロボットタクシー=奈良市


 奈良市の平城宮跡歴史公園で観光ロボットタクシーの実証実験が行われている。人工知能(AI)を搭載しており、自動運転で観光ガイドもこなす。広大な宮跡で安全性などを検証し、観光客や高齢者らの新たな移動手段として実用化を目指す。
 実証実験は、公園の魅力向上や奈良のスマートシティ構想実現に向けた「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」の一環。国土交通省などが取り組んでおり、今年で3年目となる。東京や横浜市の民間企業3社が委託を受け共同で進めている。
 ロボットタクシーは6人乗りで、全地球測位システム(GPS)も使用して自動運転される。利用したい場合は、公園内に設置されたQRコードをスマートフォンで読み取り、時間や名前など基本情報を入力して予約する。予約時間になると公園の復原事業情報館前に配車される。
 タクシーは時速5~10㌔で、第一次大極殿院正殿や整備中の南門周辺の約1㌔を15分かけて周遊する。障害物や人がカメラで確認された場合、自動的に停車する。AIの音声による観光案内も流れる。
 技術開発を担うモピ(東京)の川手恭輔社長は「すでに中山間地域の移動困難者に向けた実証実験も公道で始まっている。(ロボットタクシーの)2年後の実用化に向け、精度を高めていきたい」と話している。
 運行は今月の毎週土日曜の午前10時~午後3時。無料で乗車できる。

蔵王権現立像を特別開帳 金峯山寺

白く浮かび上がる蔵王堂(高橋良典さん撮影)


 金峯山寺(吉野町)は、蔵王堂に安置されている本尊・蔵王権現立像(重文)を特別開帳している。仁王門(国宝)の解体修理に向けた勧進(資金集め)のためで、国内最大級の秘仏という像が拝観できる。30日まで。
 蔵王権現は修験道の開祖、役行者が大峰山・山上ケ岳で感じ取ったとされる仏で、同寺の像は蔵王堂(国宝)に3体が並び、最も高い像で7㍍超。青黒い肌に逆立つ髪、にらみつける目をした迫力ある形相だ。最近は勧進のため毎年期間を決めて開帳している。
 蔵王堂は防災設備の更新工事のために足場に覆われており、開帳期間中は午後6時~同10時、足場を使ってライトアップする。また28日までは、県などが主催する「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」の一環で、蔵王堂前から大峰山に向かって青い帯状の光を放ち、白く浮かぶ蔵王堂と共演する。
 拝観は午前8時半~午後4時で、大人1600円など。

奈良育英が全国大会へ 軽音楽部「スニーカーエイジ」関西大会でグランプリ

グランプリ校賞を獲得した奈良育英高校=大阪市中央区


 大阪市中央区の松下IMPホールで「第1回全国高校軽音楽部大会 we are SNEAKER AGES」(産経新聞社など主催、大阪芸術大学など協賛)関西地区グランプリ大会があり、奈良育英が最優秀のグランプリ校賞に輝いた。12月26日の全国大会に出場する。
 グランプリ大会には県内から3校が出場。奈良育英は女性アイドルグループ「我儘ラキア」の「SURVIVE(サバイブ)」を披露。1、2、3年生からなる計12人のメンバーが黒色で統一された衣装でステージに立ち、髪を振り乱すなど激しいパフォーマンスで熱唱した。
 ボーカルの山本満月さん(3年)は「最高のメンバーと一緒に最高の音楽を披露できた」と笑顔。リーダーの斉木羽七さん(3年)は「曲に込められた希望のメッセージを伝えることができた。全国大会では感謝を胸に全力を出し切りたい」と意気込みを話した。
 全国大会はグランキューブ大阪(同市北区)で開催され、各地区大会を勝ち上がった代表15校が高校軽音楽部の日本一の座を目指す。

十輪院の歴史と信仰紹介 元文研

十輪院の理源大師聖宝坐像が展示されている会場=奈良市


 奈良町とともに歩んできた古刹、十輪院(奈良市)の実態に迫る秋季特別展「ならまちの地蔵霊場十輪院の歴史と信仰」が、奈良市の元興寺法輪館で開かれている。仏像や出土遺物など78点を展示。元興寺文化財研究所の6年間にわたる文化財の調査・研究の成果報告となっている。14日まで。
 十輪院は奈良時代に元興寺の一院として創建されたと伝わり、鎌倉時代には地蔵信仰の霊場となった。「地蔵石仏龕」(重文)などが知られているが、寺の歴史や文化財の位置づけが不明確だったため、同研究所が調査を続けてきた。
 会場には、平安時代の真言宗の高僧、聖宝の肖像「理源大師聖宝坐像」(江戸時代)を展示しているほか、「誕生仏立像」(奈良時代)や「地蔵菩薩立像」(鎌倉時代)、納骨容器だった「常滑焼大甕」(平安時代)などが並び、十輪院の信仰と歴史について知ることができる。観覧料金は大人600円など。

橿考研博物館がリニューアルオープン

国内最大のメスリ山古墳の円筒埴輪に見入る入館者=橿原考古学研究所付属博物館


 約3年間の大規模改修を終えた橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)がリニューアルオープンした。306遺跡の出土品約3700点を常設展示する。平成9年の前回リニューアル後に見つかった新資料も公開するなど装いを一新した。
 初日の3日は、入館無料とし、開館時間を午後6時まで1時間延長した。考古学ファンら約1千人が訪れた。
 開館2時間前の午前8時から並んで一番乗りで入館した橿原市の島田和重さんは「青銅製の鏡など古代の人たちのスピリットや内面的な世界が感じられる展示もあり、立派な内容。非常に良かった」。
 学芸員の資格を持つ大阪府八尾市の森田有香さんは「弥生時代の人たちによる祭りの様子が人形を使って表現されていて、おもしろかった」と話し、京都市の的崎祐子さんは「(メスリ山古墳の円筒埴輪など)大型の埴輪のことは本を読んで知っていたが、実物は迫力があり、こんなに大きいとは」と驚いていた。

発掘現場、お弁当で再現 歴史に憩う橿原市博物館

 歴史に憩う橿原市博物館は、遺跡発掘でわかることなどを楽しく解説した秋季企画展を開催している。市民から募集した、弁当を遺跡に見立てたユニークな弁当写真も展示する。12月26日まで。
 企画展のタイトルは「遺跡とは、発掘とは、なんぞや?」。発掘調査によって、その場所の歴史、当時の人の生活や心、自然がわかる|とし、調査道具のほかに市内の遺跡で見つかった家形埴輪や石包丁、製塩土器、動物の骨など計約70点を展示する。
 弁当写真は14点が展示され、発掘前と発掘調査で遺物が見つかったときの様子を表現した写真がセットで並べられている。
 橿原市の四条古墳をイメージした弁当写真や、調査で埴輪や井戸が見つかったときの様子を表した弁当の写真などがあり、「つくっているときの親子の会話が楽しかった」や、「息子は楽しそうに食べていましたが、親は野菜を土器の形に加工するのに一苦労」といったコメントも付けられている。
 21日と27日の午前時半からは、自宅でつくった「遺跡発掘弁当」を持参して楽しむワークショップが開催される。定員は各5組。参加希望者は往復はがきで12日(必着)までに申し込む。問い合わせは同館(0744・27・9681)。

執金剛神立像の模刻像 東京芸大が制作、東大寺ミュージアムで公開

東大寺ミュージアムの開館10周年を記念し公開されている執金剛神立像の模刻像


 東大寺(奈良市)境内にある東大寺ミュージアムは開館10周年を記念し、東京芸大のプロジェクトチームが制作し、寄贈した国宝・執金剛神立像の模刻像2体を公開している。来年3月21日まで。
 執金剛神立像は奈良時代に土で造られた塑像の傑作として知られ、模刻像は当初の彩色を復元した塑造と現状彩色の乾漆造となっている。
 また今回は、仏道を求める善財童子の旅を描いた国宝の「華厳五十五所絵巻」も11月16日まで公開。
 華厳五十五所絵巻は現在、37場面が伝わっており、全長12.87㍍。華厳経に説かれる善財童子が各地のさまざまな人を訪ねる場面などが描かれており、同寺の上司永照執事は「このような仏の教えを求めるあり方が重要と考えられたのでしょう」と話している。
 同ミュージアムは中学生以上600円、小学生300円。

「祈り」テーマに芸術家7人展 東大寺観音院


 作家の志賀直哉ら文化人が奈良で結成した芸術家サロンの再興をめざす展覧会が、東大寺観音院(奈良市)で開かれている。「先行き不透明な時代に人々をつなぎ、安らげる場にしたい」と現代アート作家7人が「祈り」をテーマに作品を持ち寄った。
 奈良では戦前から志賀直哉らを中心とする芸術家のサロンが形成された。戦後、その中から写真家の入江泰吉、画家の杉本健吉らが「七人会」を結成し、東大寺観音院を拠点とした。
 今回の展覧会は当時のメンバーの1人の孫で彫刻家の水島太郎さんが「芸術家が切磋琢磨する空間をつくろう」と企画。参加した7人の中には、医師として働きながら創作活動を続ける作家もおり、展示も彫刻や絵画、装身具、映像作品などさまざま。
 水島さんは「コロナ禍で文化、芸術は厳しい状況に置かれたが、ここから再興の風を吹かせたい」と話している。3日まで。入場無料。作品販売額の一部を東大寺福祉事業団に寄付するとしている。

文化財の写真にデジタルの〝お墨付き〟 田原本町が公開へ

 田原本町は、所有する唐古・鍵遺跡の出土品(重要文化財)の画像データを複製が不可能な「非代替性トークン(NFT)」とし、11月にネット上で公開することを決めた。鑑定書付きのNFTはデジタル芸術作品の取引などに使われているが、埋蔵文化財の画像データでは極めて珍しいという。同町は文化財の写真の著作権を明確にし、遺跡のPRも狙う。
 NFTは仮想通貨のビットコインにも使われているブロックチェーン(分散型台帳)の技術を活用したもの。取引記録や鑑定書とともに登録することで、データの複製や不正な取引を排除する。国内ではNFT鳴門美術館(徳島県)が今年8月に開設された。
 田原本町が登録・公開するのは業務提携するH・S・P(東京)が11月中旬に開設するマーケットプレイスの「Apollo」(アポロ)。土器や木製品、石器など1921点の出土品の画像データから、どれを公開するか検討中という。
 データの中にはすでに町のホームページなどで公開しているものもあるが、NFTを「本物」と位置付けたいとしている。森章浩町長は「公開されれば世界のマーケットが相手になる。はたして価値(値段)がつくか楽しみだ」と話している。

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