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【知事選】元プロボクサーで医師の川島氏、出馬表明

知事選の出馬会見で思いを語る川島実氏=奈良市

 来年4月の知事選への出馬を表明した医師の川島実氏(44)=奈良市。18日に県庁で開いた出馬会見では、「現県政の政策の進め方は乱暴。対話と共感のある政治を実現したい」と思いを語った。
 川島氏は元プロボクサーにして医師で僧侶という異色の経歴の持ち主。4人の子供の父親で、PTA会長や自治会長も務めてきた。
 川島氏は出馬の理由を「高校再編やホテル開発など、地域住民との十分な話し合いがないまま突き進む県政のあり方に、強い危機感を覚えた」と説明。「子供の安全最優先で、教育にかける予算の優先順位を上げる。県内医療の荒廃を招く、現県政の医療費抑制政策も見直す」と、教育と地域医療政策を中心に訴えていく考えを示した。
 選挙戦では「無所属、中道で広く県民への支持を訴えたい」と、特定政党の支援は受けない方針という。
 同知事選には現職で4選を目指す荒井正吾氏(73)が立候補を表明している。

「おもてなし」サービス充実、銭湯では「浴育」も 奈良くらしの応援団

 高齢者や、介護・育児で外出が難しい人たちなどを応援する「安心・快適 奈良くらしの応援団」は今月から、県内17の銭湯で大人1人につき幼児3人まで入浴料を無料にするサービスを始めている。応援団は、県内の飲食、理容、美容、クリーニング、公衆浴場の各同業組合が連携。「訪問・出張」型に加え、外出することで元気になってもらおうと「おもてなし」型サービスも充実させている。
 応援団は今年1月から、弁当の宅配や出張散髪、クリーニングの集配などのサービスを提供。今回、公衆浴場の組合が加わり、登録店舗も450店となった。
 おもてなしサービスは、銭湯の場合、入浴を通じて子供に公衆マナーを教える「浴育」も推進し、引率の大人1人につき未就学の幼児3人までを入浴無料とした。飲食、理容などでは、気軽に車いすで入店できるよう配慮し、美容ではさらに、キッズスペースや授乳スペースを設けて来店を促している。
 県生活衛生営業指導センターの七尾司専務理事は「こうした取り組みで地域を支えていきたい」と話している。各種サービスの登録店や利用方法は、役所などで配布するパンフレットや、応援団のホームページで確認できる。問い合わせは同センター(0742・33・3140)。

南都銀の相続セミナー開催 ラジオ大阪番組の出張番で

参加者が興味深そうに聞き入った南都銀行の相続セミナー=奈良市

 相続についてわかりやすく解説する「ナント『相続。コレ、知ってる?』出張セミナー」(南都銀行主催)が、奈良市のホテル日航奈良で開かれ、約150人が訪れた。
 団塊世代の高齢化に伴い、相続問題に直面する人の増加が予想されることから、同行は今年8月からラジオ大阪の番組「ほんまもん!原田年晴です」の中で、相続情報を発信するコーナー「ナント『相続。コレ、知ってる?』」を開始。今回はその出張セミナーとして開かれた。
 冒頭では、同行の担当者が、相続争いの約75%が遺産額5千万円以下の家庭で起きていると指摘し、会場から驚きの声が漏れていた。その後、相続に関する基本的な知識や節税対策、遺言書の書き方などが解説されると、参加者は興味深そうに聞き入っていた。
 大阪府松原市から訪れた無職、高篠久雄さんは「ちょうど相続について考えないといけない時期なのでとても参考になった」と話していた。

大神神社に「大門松」 進む迎春準備

大神神社に設置された大門松=桜井市

 大神神社(桜井市)の二の鳥居前に、県花き植木農業協同組合(田原本町)が奉納した高さ約5㍍の大門松が2基設置された。来年1月15日まで飾られる。
 同組合による奉納は21回目。直径約1・2㍍の円柱形の土台に、県内産の松や竹、梅、ナンテン、葉ボタンを飾っている。組合員7人がクレーン車などを使い、約3時間がかりで設置した。
 松田登貴也・代表理事組合長は「来年は御代替わりの年。組合の繁栄と、参拝者の皆さんが良い年を迎えられるよう願いました」と話した。
 大神神社では拝殿前の大注連縄(約6・5㍍、約350㌔)もすでに掛け替えられており、迎春準備が急ピッチで進んでいる。

当麻寺西塔の現場見学会 16、17日 間近で見る最後の機会

 県教委は文化財保護への理解を深めてもらおうと、本格的な修理を進めている国宝・当麻寺西塔(葛城市)の現場見学会を16、17の両日に開く。
 当麻寺は、古代の三重塔が東西一対で残る唯一の寺院。西塔は先月、心柱最上部から飛鳥時代後期(7世紀後半)の制作とみられる舎利容器が見つかったことが判明している。
 修理は瓦屋根の葺き替えが完了。来年1月に素屋根が解体されるため、屋根や組み物を間近に見ることができる最後の機会となる。当日は午前9~11時と午後1~3時に随時受け付け、混雑時は入れ替わりで入場。無料。事前申し込みは不要。

十津川村と北海道新十津川町の「縁」 限定モニターツアー募集

 十津川村の村民が明治時代に開拓、移住した北海道新十津川町を訪ねる2泊3日の「十津川の縁モニターツアー」が来年1月26~28日に初めて開催される。先人の苦労の歴史を知り、地元の人たちとの交流を深める内容で、県は県民限定で参加者を募っている。
 明治22(1889)年に十津川村を襲った「明治大水害」では、村内で168人が死亡し、400戸を超える民家が流失・全壊した。生活再建のため、村民2489人が新天地を求めて北海道への移住を決断。未開の北海道・トック原野を切り開き、新十津川町を築いたという。
 それ以降、十津川村と新十津川町は「母子の村」として交流を続け、昨年県と村、町の3者で観光振興などの連携協定を締結。ツアーの企画に結びついた。
 1日目は町の開拓記念館の見学や、町民との夕食会を予定。翌日はそば打ち体験のほか、しんとつかわ雪まつりなどを見学し、最終日は札幌市の大倉山展望台や白い恋人パークで観光を楽しむ日程となっている。
 参加費は1人6万9千円。詳細は南都観光社ホームページから。申し込みは同社(0743・62・5850)。

泥棒よけの逆さ札 葛城の「けはや座」

けはや座の入り口に逆さに貼られた札=葛城市

 葛城市相撲館「けはや座」の出入り口の扉の上に、泥棒よけや魔よけになると伝わる札が逆さまに貼られている。
 同市職員の西川好彦さんによると、市内の一部地域では、天下の大盗賊、石川五右衛門の命日が12月12日と伝えられており、泥棒よけに「十二月十二日」と墨書した札を家の玄関などに貼るユニークな風習が残っている。
 西川さんが「相撲字」と呼ばれる独特の書体で書いた札4枚を、屋根裏から忍び込む泥棒が見やすいよう逆さまに貼っている。
 毎年暮れに新しい札に貼り替えるといい、西川さんは「戸締まりもそうだが、些細なことをおろそかにしないという思いを込めています」と話している。

和傘のほのかな灯り 法隆寺参道で13日まで

法隆寺参道のライトアップ。和傘から漏れるほのかな明かりが、幻想的な雰囲気を醸し出している=斑鳩町

 法隆寺(斑鳩町)南大門前の参道にライトアップした和傘が飾られ、辺りをほんのりと照らす明かりが参拝者らを和ませている。13日まで午後4~9時に点灯される。
 斑鳩町商工会が企画。毎年この時期に参道をライトアップしているが、「法隆寺地域の仏教建造物」の世界遺産登録25周年を記念して和傘を取り入れた。
 10日の試験点灯では、20本の和傘をライトアップ。花の模様をあしらった赤や紫の和傘からほのかな明かりが漏れ、幻想的な雰囲気を醸し出した。
 同町商工会の上村大平事務局長は「法隆寺周辺の景観にとてもマッチしている。日本らしいライトアップを楽しんでほしい」と話していた。

10日は今季一番の冷え込み 奈良1・6度 宇陀-2・2度

冷え込みが厳しくなり、焼き芋を買い求める観光客の姿も=奈良市の奈良公園

 上空に強い寒気が流れ込んだ影響で、県内は10日朝、気温が低下し、奈良市で最低気温が今季最低の1・6度を観測するなど各地で厳しい寒さとなった。
 奈良気象台によると、県内各地でこの冬一番の寒さを観測。宇陀市でマイナス2・2度、奈良市東部の針でマイナス1・8度と厳しい冷え込みに見舞われた。奈良公園では、防寒着を着込み、肩をすぼめながら足早に歩く観光客の姿も。
 11日も放射冷却の影響で冷え込むとみられるが、12日以降は日本列島に暖気が流れ込み、寒さは和らぐという。同気象台は「寒暖差が激しいので、体調管理をしっかりしてほしい」と呼びかけている。

宇陀「住民投票」 10日から期日前投票、投開票16日

 宿泊施設誘致の是非を問う宇陀市の住民投票は9日、告示された。投開票は16日。10日から期日前投票が始まり、15日までの午前8時半~午後8時に市役所のほか大宇陀、菟田野、室生の各地域事務所で投票できる。
 賛成、反対の両派は先月5日に住民投票条例案が可決されて以降、説明会を開くなどして支持を呼びかけている。
 今月16日は市内28カ所で投票が行われ、投票率が50%以上の場合、午後9時から榛原東小学校体育舘で即日開票される。1日現在の選挙人名簿登録者数は2万6965人。

【平群町長選】元副町長の西脇氏が初当選

 平群町の岩崎万勉町長の死去に伴う町長選は9日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人の元副町長、西脇洋貴氏(61)が、無所属新人の元町議、山田仁樹氏(57)との一騎打ちを制し、初当選を果たした。当日有権者数は1万6224人で、投票率は57・96%だった。
 西脇氏は町財政の健全化などを重点施策に掲げており「(岩崎町政の)改革すべきところは改革し、継承すべきところは継承していく。みんなが笑顔になる、住み続けたいと思えるまちづくりに取り組んでいく」と抱負を述べた。

【開票結果】
西脇洋貴氏 5084票 当選
山田仁樹氏 4206票

ホテル日航奈良に登場 6メートルのXmasツリー

ホテル日航奈良にお目見えしたクリスマスツリー=奈良市

 奈良市三条本町の「ホテル日航奈良」3階ロビーに高さ6㍍のクリスマスツリーがお目見えした。約3600個の発光ダイオード(LED)電球が輝き、クリスマスムードを盛り上げている。25日まで。
 ツリーは宿泊客らにクリスマスの雰囲気を楽しんでもらおうと、開業当時から毎年設置している。
 昨年までの土台のあったツリーから、円錐形にリニューアル。ボール型や雪の結晶をかたどった約150個の金と赤のオーナメントが彩りを添え、豪華な空間を演出している。
 同ホテルの担当者は「ツリーで一層華やかになったホテルで、クリスマス気分を楽しんでほしい」と話している。点灯時間は午前7時~午後11時。

校名は「県立大学付属高校」 再編・新設で平成33年4月開校

 県立大学は7日、県立高校の再編で新設される高校の校名と開校時期を理事会で決定したと発表した。校名は「県立大学付属高校」で、開校は平成33年4月になる。
 県立高校再編計画では、奈良市内の平城、西の京、登美ケ丘の3校を閉校し、県立大学付属と国際の2校を新設する。県立大学付属は西の京の校舎を活用する予定。
 県立大学付属は大学の「地域創造」に関する知見を生かし、自ら課題を発見・解決し、地域づくりに貢献できる優れた人材の育成を目的としている。
 詳細なカリキュラムは今後、協議会などを通じて決定し、31年末から32年ごろから入学希望者向けの説明会を開催する予定。

奈良地裁の大島所長が就任会見 「適正・迅速な裁判実現に努力」

就任会見で抱負を語る大島真一所長=奈良市

 奈良地方・家庭裁判所長に11月14日付で就任した大島真一氏(60)が、同地裁で記者会見し、「各裁判官の意見を聞きながら、適正・迅速な裁判の実現のために後方支援ができるよう努めたい」と抱負を述べた。
 大島所長は兵庫県出身。神戸大学法学部卒業後、昭和61年に大阪地裁判事補に任官。同地裁部総括判事や徳島地方・家庭裁判所長などを歴任した。
 印象深い裁判として挙げたのは、平成19~22年に大阪地裁で審理を担当した損害賠償訴訟。奈良県内で、出産時に意識不明となり、転院を断られた後に死亡した妊婦の遺族が医師らを提訴した裁判で、「医療過誤や救急医療の在り方が難しいと感じた事件だった」と振り返った。
 奈良での勤務は初めてといい「昔ながらの風景や良さが残っている街」と印象を語った。座右の銘は「なんとかなるさ」。「心配しないで、気負わず自然体でいることが一番と考えている」と話した。

荒井知事、4選出馬を正式表明「いい流れのときは続けた方がいい」

4選出馬に向けた決意を語る荒井正吾氏=奈良市

 荒井正吾知事(73)は5日、県議会の代表質問で、任期満了に伴う来春の県知事選に4選を目指して立候補することを正式に表明した。知事選への出馬表明は荒井氏が初めて。
 荒井氏は今後の県政運営について尋ねた出口武男県議(自民)の代表質問に対し、「奈良をもっと良くする人たちの力を引き出す役割として、知事を来期も担わせていただきたい。全身全霊で愚直な努力をして精進する」と続投への強い意欲を示した。
                      ◇
 4選出馬を決めた荒井氏は5日の県議会終了後に県庁で記者会見し「観光振興や経済活性化はつぼみから花が咲きかけている時期。後退することがないよう仕事を続けたい」と続投を決意した理由を語った。
 荒井氏は3期12年間の成果として、病院整備など医療提供体制の改善▽外資系高級ホテル「JWマリオットホテル奈良」など宿泊施設誘致による観光振興▽企業誘致の推進による経済活性化―などを列挙。次の4年間については「リニア中央新幹線の中間駅として『奈良市付近駅』の具体的な位置が絞り込まれる。奈良にとってとても大きな事業になる」と強調。リニア中間駅周辺のまちづくりやインフラ整備に積極的に取り組む姿勢を示した。
 選挙戦においては、多選や高齢への批判が予想されるが、「いい流れがあるときは続けた方がいい。高齢だが年を取っていいのは人脈があること。人脈が今いきている」と話した。
 無所属での出馬だが、「県議会で与党的にサポートしてもらった政党には支援をお願いしたい」とし、自民、公明、国民民主の3党と連合奈良に推薦依頼をする意向を明らかにした。
 知事選をめぐっては、自民党県連は引き続き荒井氏を支える動きを見せる。一方で、前回知事選では民主党として荒井氏に推薦を出した国民民主党県連は「3期目の知事の取り組みを総括、検証し対応を検討したい」(同幹部)と慎重な姿勢。共産党県委員会は「県立高の耐震化問題など荒井県政には厳しい批判が巻き起こっている」(同幹部)と主張、対立候補の擁立を検討するという。

師走に初「夏日」 五條で26・8度、奈良市も24・9度

 日本列島は4日、日本海を進む低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上昇し、県内でも季節外れの暖かさとなった。五條市では日中の最高気温が26・8度を記録し、県内では観測史上初めて12月の夏日となった。
 奈良地方気象台によると、奈良市で24・9度、宇陀市でも23・7度を記録するなど、ぽかぽか陽気に包まれた。
 5日は冬型の気圧配置に戻り、最高気温が県北部で16度、南部で15度と予想されている。同気象台は「寒暖差が大きくなるため、健康管理には十分注意してほしい」と呼びかけている。

【県立高再編】奈良高「現地建て替え」平城高「存続」求め署名提出

 県立高校再編計画について、平城高校校友会と奈良高校有志は3日、奈良高校の現地建て替えと平城高校の存続などを求めた1万3568人分の署名を荒井正吾知事や吉田育弘教育長らに提出した。
 高校再編計画では、平成34年に閉校する平城高校の跡地に奈良高校が移転する予定。奈良高校は校舎や体育館の耐震性が国の基準を大幅に下回っており、来年度の1、2年生は仮校舎完成までの間、城内学舎(大和郡山市)で学ぶ予定になっている。
 署名では、計画の見直しや奈良高校の現地建て替えに加え、生徒の安全を守るために早期の耐震対策を求めている。平城高校校友会の鳥見浩憲会長は「高校関係者のみならず、県民に対しても無責任なやり方。計画の理解が得られていない部分は見直してほしい」と訴えた。

奈良交通バスの位置情報表示サービス 県内全路線に

 奈良交通は3日から、運行中の路線バスの位置情報をリアルタイムでバス停の電子掲示板やスマートフォンに表示する「バスロケーションシステム」サービスを県内の全路線バスに拡大する。現在は奈良市中心部だけがサービスの対象地域だが、県内全域で使えるようになり、県民のバス利用がより便利になる。
 同システムは3月から、奈良市内の路線バスを対象に導入されている。バスに搭載した衛星利用測位システム(GPS)を使い、近鉄奈良駅やJR奈良駅など主要な停留所に設置された電子掲示板のほか、専用サイト「奈良バスなびweb」にアクセスすれば、パソコンやスマホでもバスのルートやリアルタイムの走行位置が確認できる仕組みだ。
 奈良交通担当者は「今後は奈良市内の観光客だけでなく、日常生活でバスを利用している多くの県民にとって便利になる」として、サービスの利用を薦めている。

「清酒発祥の地」で日本遺産登録目指す 奈良市など

ずらりと並んだ奈良の清酒を前に、日本遺産登録への意気込みを語る関係者=奈良市

 奈良市、御所市、生駒市、吉野町の3市1町は、日本酒をテーマとするストーリーを構築し、日本遺産への登録を目指すと発表した。「清酒発祥の地」を掲げる奈良市を中心に、日本酒にまつわる歴史と文化を広く発信し、観光誘致や産業の発展につなげたい考えだ。
 日本遺産は、文化財の魅力や地域の歴史を盛り込んだストーリーごとに文化庁が認定する制度。地域振興を目的に平成27年度に創設され、今年度までに67件が認定されている。日本酒分野の認定はこれまで例がないが、同じく「清酒発祥の地」を打ち出す兵庫県伊丹市が近隣の4市(神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市)を巻き込み、来年度の認定を目指して準備を進めている。
 室町~江戸時代の古文書には、奈良市の正暦寺を清酒発祥の地とする記述が存在。「菩提酛」と呼ばれる酒母(酵母を大量に含むアルコール発酵のもと)が室町時代に同寺で誕生し、これによる酒の仕込みが現在に至る酒造技術の原形になったとされる。菩提酛を使った清酒の醸造は長らく途絶えたが、平成8年に発足した「県菩提酛による清酒製造研究会」が伝統製法を復活させた。
 「奈良まほろばソムリエの会」「奈良の食文化研究会」などのNPO法人を含む5団体が協力。奈良市は今後、県内の他市町村にも協力を呼びかける方針だ。
 申請の受付期間は12月中旬~来年1月下旬。奈良市は連携する自治体や団体と協議を進め、急ピッチでストーリーを練っている。市の担当者は「奈良には歴史的背景という揺るぎない強みがある。そこをアピールしたい」と意気込む。伊丹市を中心とする阪神間の5市は強力な〝ライバル〟になりそうだが、「決して争うつもりはない。奈良は歴史、伊丹は清酒文化でそれぞれストーリーがあり、すみ分けができている」と話している。

「依水園」の紅葉が見頃 今月初旬まで

見頃を迎えた紅葉を楽しむ来園者=奈良市の依水園

 奈良市の名勝・依水園で紅葉が見頃を迎え、赤や黄色に色づいたカエデやイロハモミジなどが来園者を楽しませている。
 依水園は江戸時代に造られた「前園」と、若草山を借景とした明治時代の「後園」からなる大庭園。園内では計約100本のカエデやモミジの紅葉が見られるほか、ナンテンが赤い実を付け、庭園を彩っている。
 兵庫県明石市から訪れた尾西美知子さんは「癒やされながら、ゆったり堪能できました。水やガラス戸に映ったモミジもきれいですね」と話していた。同園は「色づいた木々と他の木々とのコントラストを楽しんでほしい」としている。
 見頃は今月初旬まで。開園時間は午前9時半~午後4時半。入園料は寧楽美術館の入館料を含めて一般900円、大学生810円、中高生500円、小学生300円。問い合わせは同園(0742・25・0781)。

荒井知事、4選出馬の意向固める 議会で表明へ

11月議会で4選出馬の意向を表明するとみられる荒井正吾県知事

 奈良県の荒井正吾知事(73)が、任期満了に伴う来春の知事選に4選を目指して出馬する意向を固め、関係者に伝えたことが29日、分かった。30日開会の県議会11月定例会の中で正式表明するとみられる。
 県議会関係者によると、29日午前に荒井氏から「決めました。11月議会の代表質問で表明します」と直接電話があったという。
 荒井氏は同県大和郡山市出身。運輸省(現・国土交通省)で海上保安庁長官などを歴任後、参院議員を1期務め、平成19年の県知事選で初当選し、現在3期目。

第二阪奈、来春移管で県道路公社の解散発表 来年3月末

 県道路公社は、県と大阪府の道路公社が共同管理する「第二阪奈有料道路」(大阪府東大阪市―奈良市、全長13・4㌔)が来年4月に西日本高速道路(ネクスコ西日本)に移管されるのに伴い、公社を来年3月31日付で解散すると発表した。今月30日に開会する県議会11月定例会に関連議案を提案する。
 第二阪奈は平成9年に開通。県道路公社が管理する唯一の道路だったが、近畿圏内の高速道路の料金水準統一化を目指す国の施策の一環で、ネクスコ西日本への移管が決まった。
 これにより、来年4月以降の第二阪奈の通行料は最大220円引き下げられる。現在販売されている第二阪奈の回数通行券は、来年4月1日以降払い戻しを受け付けるという。

【大阪万博】ホテル誘致との相乗効果期待 荒井知事

 2025年国際博覧会(万博)の大阪開催が決まったことを受け、荒井正吾知事は定例記者会見で、「万博は東京五輪後の関西経済をインバウンド(訪日外国人客)で支える大きな柱であり歓迎する。万博を機に、奈良の経済も大阪と一緒に伸びればうれしい」と話した。
 また、会場となる人工島・夢洲(大阪市此花区)とは別に、近隣府県に万博関連イベントを行う「サテライト会場」を複数設ける構想が持ち上がっていることについては、「万博の魅力は会場に設置された各国のパビリオンなので、夢洲で集中開催するのが万博らしい」と消極的な見方を示した。
その上で、「奈良は万博に行く人の宿泊地として貢献する。奈良で泊まれば大阪とは違う雰囲気を味わえるという点が、万博の魅力アップにもつながる」と強調。県が進めるホテル誘致・整備との相乗効果に期待した。

悲願の夢舞台で初開催「おじいちゃんの甲子園」27日開幕

60歳以上のシニア世代が熱戦を繰り広げた昨年の「第1回おじいちゃんの甲子園大会」(日本生涯還暦野球協会提供)

 60歳以上のメンバーによる軟式野球大会「第2回おじいちゃんの甲子園大会」(日本生涯還暦野球協会主催、産経新聞社協賛)が27~29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場などで開かれる。同球場での開催は初めてで、元高校球児らも出場する。大会関係者は「夢の舞台から明るい話題を提供したい」と意気込んでいる。
 協会事務局は「還暦野球のまち」を掲げる奈良県宇陀市が務め、全国各地で予選会を開催。昨年の第1回大会よりも100チーム以上多い約470チームが参加し、予選会などを勝ち抜いた12府県の16チームが本大会への出場を決めた。
 徳島県立池田高校が昭和46年の夏の甲子園に出場したときのエース、高田寛巳さん(国府球友クラブ、徳島市)ら元甲子園球児も多数参加を予定。試合は11人で攻撃し、9人で守るなど協会独自のルールで、トーナメント方式で日本一を決める。
 会場は開幕日だけが甲子園球場で、2~3日目がほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)。甲子園球場では1試合を40分に制限し、全チームが夢の舞台を経験できるようにする。
 協会の寺岡稔理事長は「悲願だった甲子園球場での開催が実現し、元高校球児もそうでない選手も張り切っている。高齢者に生きる喜びを届けるとともに、多くの人たちに見に来てほしい」と話している。
 27日午前8時過ぎに開幕。入場無料。問い合わせは宇陀市商工観光課(0745・82・2457)。

「大和路ショップ」に沿線特産品 近鉄百貨店奈良店

大和茶をふんだんに使ったどら焼きとまんじゅう

 奈良の酒や和洋菓子など、県の地域産品を専門に取り扱う近鉄百貨店奈良店(奈良市)地下1階の「大和路ショップ」で、県内の自治体や生産者と連携して企画・開発した菓子や加工食品の販売が始まった。地域の新たな名産品をプロデュースし、販路開拓を支援する「地域商社事業」の第1弾。今後は和歌山、三重両県でも同様の取り組みを進める。
 大阪、奈良、和歌山、滋賀、三重に店舗を構える同百貨店において、商圏が大きく、独自の文化や歴史を持つ奈良から事業をスタート。人口減などの課題を抱える近鉄沿線地域の価値を高め、まちの活性化と集客力向上につなげるのが狙いだ。
 新商品は、山添村産の大和茶を使ったどら焼き(税込み195円)とまんじゅう(同162円)▽大和高原(奈良市)のシカ肉とイノシシ肉で作ったジビエソーセージ(同1728円)▽「吉田屋」(下市町)の葛を楽しむ体験キット(同3240円)▽明日香村産の果物や米を使った菓子類(同670円)|など、4市町村の全11品。ラインアップは今後、増やしていくという。
 販売初日の21日には、生産者らが来店して商品をPR。農事組合法人ふるさと明日香(明日香村)の野々村晃良さんは「パッケージデザインやニーズを考えた商品企画など、支援してもらったおかげで自分たちだけでは作れなかったものができた」と胸を張る。
 近鉄百貨店事業開発部ちいき・みらいプロジェクト担当の南出滋紀課長は「第2弾、第3弾と継続して地域の役に立てるよう、取り組みを広げていきたい」と話している。

フラの練習成果披露「ハラウ フラ オ マカナアロハ」  大和郡山で

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子供たちも日頃の練習の成果を披露した=大和郡山市

 奈良や大阪を中心に活動するフラダンスの教室が23日、大和郡山市のやまと郡山城ホール大ホールでフラダンスの発表会「ホーイケ」を開いた。
 教室に通う生徒に日頃の練習の成果を披露してもらおうと開かれ、今回で6回目。幼児から代までの男女約120人が舞台に立ち、ハワイアンミュージックに合わせて踊った。
 教室を主宰する忍カレイカウマカ山本さんは「みなさん、ステージで輝いていて、頑張って踊りを披露してくれた」と笑顔。訪れた奈良市の看護師、木村悦子さんは「ステージに立つまでにたくさん時間を費やして練習してきたのだと思う。感動しました」と話していた。

太宰府「梅ケ枝餅」小浜「浜焼きサバ」も「姉妹・友好都市物産フェア」JR奈良駅前で23、24日

 奈良市と姉妹都市、友好都市を提携している九州、東北、北陸の5市の特産品が一堂に会する「奈良市姉妹都市・友好都市物産フェア」が23、24の両日、JR奈良駅東口駅前広場で開かれる。
 奈良市は、福島県郡山市、福井県小浜市と姉妹都市の関係にあり、宮城県多賀城市、福岡県太宰府市、大分県宇佐市とは友好都市提携している。物産フェアは各市の魅力を市民にPRし、交流を深めようと昭和45年に始まり、今回で60回目。毎年1万人の来場者を集める人気イベントだ。
 郡山市の菓子「くるみゆべし」や小浜市の浜焼きサバのほか、多賀城市からは古代米を使ったわかめスープが提供される。また、太宰府天満宮の参道で売られている「梅ケ枝餅」、宇佐市からは味付け鶏肉を使った空揚げなど、全ブースが駅前広場に並ぶ。
 午前10時~午後4時。問い合わせは奈良市産業政策課(0742・34・4741)、フェア当日は(070・1350・9015)まで。

はしご酒楽しむ「酒なら日本酒」25日開催 近鉄奈良駅周辺で

 近鉄奈良駅周辺で、はしご酒を楽しむイベント「酒なら日本酒」が25日に開かれる。今回で8回目を迎える人気企画で、各店自慢の「1品1酒」を500~800円程度で味わえる。
 参加12店舗のうち、居酒屋「テバス奈良店」とCoffee&Bar「plus」が初参加。芳村酒造の「千代の松」、倉本酒造の「つげのひむろ」も初めて提供される。折衷旬彩「香月」のオーナーシェフ、柴田健次さんは「小さな蔵元にもおいしいお酒がたくさんあるので、知ってもらいたい」とPRしている。
 参加店などで前売り券(1500円)を購入し、行基前広場と近鉄高天ビル飲食店街に設けられる受付で、参加マップ、特製手ぬぐい、やわらぎ水(500㎖)1本と交換。10店舗以上を回ると、日本酒などが当たる抽選に参加できる。当日券(2千円)も販売する。
 店舗への飛び込み参加も受け付けており、「1品1酒」の料金にプラス300円で楽しめる。開催時間は午前11時~午後7時半。雨天決行。問い合わせは事務局の折衷旬彩「香月」(0742・22・1018)。

紅葉ライトアップ、20日から献灯祭 桜井の等彌神社

紅葉が見頃を迎えた等彌神社境内=桜井市

 モミジの名所として知られる桜井市の等彌神社で20~26日、境内をライトアップする献灯祭が行われる。赤く色付いたモミジは見頃を迎えており、来月初めまで楽しめるという。
 同神社は2千年近い歴史を持つとされる名社で、境内には約200本のモミジが植えられている。
 献灯祭では拝殿や社務所近くのモミジとともに、伊勢神宮から平成27年に譲り受けた「一の鳥居」などを照明で浮かび上がらせ、参道にはろうそくを使ったぼんぼり約500基を設置。境内は幻想的な雰囲気に包まれる。
 20日は午後5時から点灯式が行われ、同6時からミニコンサートを開催する。23日には十二単の公開着装、25日には和太鼓の奉納を予定している。期間中は洋画などを展示する「神の森アート展」も行われる。
 点灯時間は午後5~8時ごろ。問い合わせは等彌神社(0744・42・3377)。

きょう「きたまちマルシェ」開催 自慢の一品料理やスイーツも

 奈良市の東向北商店街と花芝商店街は18日、合同イベント「きたまちマルシェ」を開催する。
 近鉄奈良駅北側から奈良女子大に至る約200㍍の両商店街に、自慢の一品料理やスイーツを提供する飲食店のほか、ハンドメイドの雑貨店など計店舗が出店する予定。購入と引き換えにもらえるスタンプを3つ集めると、大和野菜の盛り合わせや県産の新米ヒノヒカリなどが当たる抽選会に参加できる。
 両商店街の活性化と知名度向上を目的に開かれ、初開催だった昨年は千人以上が来場した。担当者は「両商店街の店舗はもちろん、きたまちの人気店も集うイベント。これを機にきたまちエリアを盛り上げていきたい」と話している。午前10時~午後4時。雨天決行(荒天中止)。

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