密避け 唐招提寺で関係者だけのうちわまき
唐招提寺(奈良市)で19日、鎌倉時代に同寺を復興した覚盛上人をしのぶ「中興忌梵網会」が営まれた。恒例の「うちわまき」は新型コロナウイルス感染防止のため関係者らのみに向けてうちわがまかれた。
うちわまきは、覚盛上人が蚊をたたこうとした弟子を戒めたことから、上人の死後に蚊をはらううちわが供えられたことが始まりと伝わり、例年は多くの参拝者が訪れる人気行事だ。今年は境内の鼓楼から僧侶がハート形のうちわ(宝扇)約50本を間隔を開けて待つ関係者らに向かってまいた。うちわは長さ約40㌢で、魔よけなどになると伝えられている。
唐招提寺の岡本元興長老
は「コロナ禍にあって試行錯誤しながら、伝統行事の思いは伝えたい」と語った。
集団接種、ネット予約 市職員が支援 奈良市
高齢者への新型コロナウイルスワクチン集団接種をめぐり、各地で予約の電話がつながらないといったトラブルが起こる中、奈良市では、市内10会場でインターネットでの予約を市職員がサポートしている。
同市では17日から75歳以上を対象とする2回目の予約受け付けを電話とインターネットで開始。市内計10カ所に、ネット予約ができるタブレット端末を配置、職員らが予約を代行するサービスを始めた。予約枠が埋まり次第、終了する。
初日は10会場で計約430人が利用。18日に会場の一つ、「生涯学習センター」に夫婦で来た男性(80)は予約時間の変更を希望。「やり方がわからなかったが、妻と同じ日に予約が変更でき、ほっとした」と安堵していた。
会場は以下の通り。東部出張所▽都祁行政センター▽月ケ瀬行政センター▽生涯学習センター▽伏見公民館▽東福祉センター▽西福祉センター▽南福祉センター▽北福祉センター▽ならまちセンター。
奈良市、高齢者接種7月末に完了 市役所も会場に
奈良市は65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、当初9月末と見込んでいた接種完了の時期を前倒しして7月末に完了させると発表した。市民全体への接種も10月末に終える見通し。接種会場に奈良市役所を加えるほか、接種実施日も拡大し、当初計画の2倍となる週約2万回の接種を進める。
新たに会場に追加するのは市役所6階。これで集団接種会場は計4会場となる。接種体制も強化し、商業施設「ミ・ナーラ」では日曜のみだった接種を週5日に拡大する。
会場には、市医師会から医師約150人が派遣されるほか、県内の研修医も活用する。
市の計画では5月末までに、75歳以上の高齢者の予約をすべて完了し、6月上旬から中旬にかけて、65~74歳の高齢者へ接種券を発送し、予約を受け付ける。混雑緩和のため、接種券は一斉に送らず、分割して発送する。
接種会場でキャンセルが出た場合、余ったワクチンが無駄になることを避けるため、救急隊員や学校教員、保育士などの接種に活用するという。
15日に会見した仲川げん市長は「あらゆる資源を導入して、7月末をゴールにして接種をやりきりたい。変異株の感染拡大のスピードに危機感をもっている。これ以上広げるわけにはいかない」と話した。
磯城郡3町 経営安定化に向け水道企業団設立へ
田原本町、川西町、三宅町の磯城郡3町は、各町の水道事業を経営統合して一体的に事業を行う一部事務組合の「磯城郡水道企業団」を設立することを決めた。令和4年度からの事業開始をめざしている。
人口減少が続く中で、将来的に安定した水道事業を実施し、水道料金の上昇を抑えることが目的。
3町は平成26年度から経営統合に向けた検討を開始。令和2年度に企業団設立のための協議会を開催して企業団規約を決め、事業運営のマニュアルなども整備した。
今後、各町議会で企業団設立の承認を受け、今年9月に企業団を設立。その後、知事による事業認可などを経て、4年4月から水道事業を開始する計画。
3町合わせた給水人口は約4万7千人。県営水道から供給を受けて各家庭に配水するが、災害などの緊急の場合に備えて、田原本町内の2カ所の配水池は維持。3町間の緊急時連絡管を8年度までに整備する。
経営統合による今後30年間の経費削減効果は約19億円と試算されている。
企業団の事務所は田原本町に置き、職員は各町からの派遣(計約20人)で運営。当面、水道料金は統一せず、各町が個別に会計処理を行うという。
アンデス 造形土器の世界 天理参考館で企画展
南米ペルーを中心とする中央アンデスの古代文化を紹介する企画展「器にみるアンデス世界」が、天理大付属天理参考館(天理市守目堂町)で開かれている=写真。身の回りの動物や植物をかたどった多様な土器が来場者を楽しませている。
アンデスのインカ帝国がスペインに征服されるまでの「真作」と、19世紀以降に欧米がアンデスの土器を高く評価したことで盛んに作られた「贋作」の計約100点を展示。
カボチャや果実のチェリモヤ、エビなどをかたどった土器が目を引く。また、注ぎ口が馬具の
鐙のような形をした鐙型注口壺という基本形が、時代を超えて維持されているのが注目される。
球体のユニークな形の「笛吹ボトル」は、酒やサボテンから抽出した液体を入れ、神聖な儀式で吹き鳴らされたと考えられている。
荒田恵学芸員は「紀元前から16世紀まで、葬祭儀礼に使用された器の多くは、形の変化が見られない。トカゲやネズミ、果物や野菜などの造形美を楽しんでもらいたい」と話す。
同館は「多様な文化とペルー社会に生きる人のたくましさを感じてもらえれば」としている。6月14日まで(休館日あり)。問い合わせは同館(0743・63・8414)。
奈良市 ネコ・イヌ殺処分が2年連続ゼロ、ボランティアが尽力
奈良市は令和2年度のネコとイヌの殺処分がゼロだったと発表した。かつては年間数百にも上った殺処分頭数は、動物愛護管理法改正の影響やボランティアの尽力で劇的に減少しており、2年連続のゼロ達成となった。
2年度に市保健所の動物管理施設に保護された頭数は194頭(ネコ170頭、イヌ24頭)。衰弱による自然死や安楽死はあるが、約9割の173頭がボランティアを通じて新しい飼い主に譲渡された。
殺処分数は平成20~25年度は663~218頭だったが、次第に減少し年度からは一桁となり、令和元年度にゼロを達成した。少なかった譲渡数も令和2年度は過去最多の173頭に上った。
市保健衛生課の担当者は「ネコの室内飼いが多くなったことで野良ネコが少なくなった社会的背景はあるが、一時的に預かったり、譲渡の仲介を行ったりするボランティアの尽力が大きい」と話している。
キトラ古墳と極彩色壁画を紹介する「キトラ・アトラス」を開設 文化庁
文化庁は「キトラ古墳壁画保存管理施設」のホームページ内に、明日香村の特別史跡・キトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)と古墳の石室に描かれていた極彩色壁画(国宝)を紹介、解説するコーナー「Kitora|Atlas」(キトラ|アトラス)を開設した。
鮮やかな壁画の写真を見ながら、古墳の全貌を知ることができる。
キトラ古墳は村南部にある終末期古墳(直径13・8㍍)。キトラ―アトラスでは詳しい墳丘・石室の構造を説明し、石室各面に描かれていた壁画については、確認された玄武、青龍、朱雀、白虎、天文図と十二支の子、丑、寅、午、戌、亥の11個の残り具合や全体像を解説している。
また、被葬者の棺に付けられていた金銅製鐶座金具や、大刀を吊り下げるための鉄地銀張金象嵌帯執金具など10個の遺物も取り上げている。
キトラ古墳では昭和58年にファイバースコープ調査で玄武が発見され、高松塚古墳に次ぐ極彩色壁画古墳として大きな注目を集めるようになった。
その後、各壁画が次々に見つかり、発掘調査を経て保存のために壁画のはぎ取りが行われた。壁画は古墳そばにつくられた保存・展示施設「四神の館」で年4回公開されている。
県内企業、コロナ禍で「廃業検討」の可能性13%
東京商工リサーチ奈良支店は、3月に県内企業を対象に実施した新型コロナウイルスに関するアンケートで、約73%が「影響が継続している」と回答したと発表した。また、収束までが長引いた場合、約13%が「廃業を検討する可能性がある」と答えた。
アンケートは3月1~8日にかけて県内企業を対象にインターネットで実施。2月の売り上げについて聞いたところ、前年同月と比較すると約70%が減収となった。
新型コロナの特別貸し付けや各種融資などの支援策は約67%の企業が利用しており、全国平均より約8㌽高かった。
利用した支援策をみると、県が独自に実施した制度融資が最多で、雇用調整助成金や持続化給付金が続いた。
新型コロナの収束まで長引いた場合に廃業を検討する可能性があると回答した企業の割合は、昨年8月以降で最も高い約13%。3月の全国平均約5%と比べても高い割合となった。
一方、在宅勤務・リモートワークを実施しているのは約22%。これに対し、近畿は約39%で、県内であまり浸透していない状況がうかがえる。
収束後の懸念については、「経済活性化に伴う人手不足」との回答が最も多く、「資金繰り支援の一巡による倒産・休廃業の増加」、「仕入れコストの上昇」が続いた。同支店は「過剰債務や継続支援を見越した中小企業支援策が必要となる」と分析している。
ナシの名産地で初の結婚式 純白の花びらが祝福
白くかれんなナシの花が咲き誇る大阿太高原(五條市、大淀町)の農園で先月、2組のカップルが結婚式を挙げた。新型コロナウイルスの感染拡大で挙式をあきらめていたが、純白の花びらが舞う関西有数のナシ名産地で祝福された。
農園は、「梨の花農園RIKAEN」。果実のおいしさだけでなく、春に咲くナシの花の魅力も知ってほしいと結婚式の開催を企画した。農園には、果樹園とは別に、ナシの花の鑑賞に特化した「花園」があり、代表の中元悦子さん(69)は「満開の季節に結婚式を開催することは、平成年のファーム開園以来の夢だった」と話す。
挙式した2組のうち、地元の大淀町に
住む会社員の深尾弘太さん(27)と管理栄養士の彩さん(31)は、コロナで式はあきらめるつもりだったが、今年1月にファームを訪れて挙式を決めた。彩さんは「特産のナシの花に囲まれて結婚式ができるなんて夢のよう」と心ひかれ、式の段取りはとんとん拍子に決まったという。
当日は2組の式が同時に進行。普段は果実を積む車が色とりどりの風船で飾られ、その荷台に乗って花嫁2人が登場。ナシの花のブローチを胸にした新郎2人がその手を取り、幸せいっぱいの笑顔でナシの木の下を歩いて式の会場へ。
カメラを手にした親族や友人たちが見守り、笙や笛の雅楽が鳴り響く園内にはナシの白い花びらがはらはらと舞い落ち、牧歌的な雰囲気を演出していた。
大阪府阪南市の農業、西塚祥平さん(34)と真智子さん(34)は、農園が主催した「梨講座」を受講した縁で挙式。真智子さんは「気取らない式があこがれだった。何よりの喜びです」と満面の笑みを浮かべた。
果実用のナシは、つぼみのうちに摘花されるが、農園では実を付けない観賞用のマメナシを栽培。中元さんは「桜が散ったころに咲き始めるナシの花をめでる文化をこの地に根付かせるためにも、来年もここで挙式したいカップルを手助けしたい」と話す。
奈良市など特別警報延長へ 感染高止まりに危機感あらわ
新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が4都府県で延長されたことなどを受け、奈良、天理、生駒の各市は7日、独自に発令していた警戒警報を今月末まで延長すると発表した。奈良、天理両市は飲食店を対象に午後8時まで要請している時短営業についても今月末まで延長することを決定。県内では大型連休中も感染者数が断続的に90人を超え、感染拡大に歯止めがかかっておらず、感染対策の継続が不可欠と判断した。
これまで3市は、荒井正吾知事に対し、緊急事態宣言を国に要請するよう求めてきたが、7日も改めて要望した。
「重症病床使用率は(6日は)9割を超え、県内の感染状況は全国で4位と高止まりしている。同日、会見した奈良市の仲川げん市長はこう話した上で、「ホームパーティーなど家庭内での感染も目立つ。観光地の人出もなかなか減らない」と危機感をあらわにした。
他の首長らも同様に、県内の感染状況への懸念を募らせている。天理市の並河健市長も7日に会見し、「重症病床の使用率は大阪に次ぐ厳しい状況。本来は緊急事態宣言が発令されるべきだ。医療体制の拡充と感染抑止策は車の両輪でないといけないが、両輪の一方が欠けている」と指摘。生駒市の小紫雅史市長は「市立病院のコロナ病床は満床で、本来入院すべき患者を受け入れることができない状態が続いている」とし、「県の感染状況は、緊急事態宣言レベルを大きく上回る水準だ」とコメントした。
生駒市では31日まで主催するイベントの縮小や延期などを検討。天理市も原則として中止や延期する。奈良市も現在実施している観光案内所と観光関連施設の閉鎖や市公共施設の臨時休館などを同日まで延長する。
ただ、県営駐車場などを閉鎖したにもかかわず、市内の奈良公園など観光スポットは大型連休中、県外から訪れる観光客でにぎわった。
同市によると、市が4月24日から5月5日までの午前中、市役所前で実施した通過車両の調査では、県外ナンバーのうち、ほとんどを大阪府が占めた。4月24日は621台だったが、5月2日には978台に跳ね上がり、3日には1004台にも上った。
仲川市長は「関西全体で足並みをそろえて感染拡大を封じ込める必要がある」と訴えた。
万葉故地訪ねるガイド出版 奈良まほろばソムリエの会
県内の万葉歌ゆかりの地を訪ねてもらおうと、NPО法人・奈良まほろばソムリエの会(豊田敏雄理事長)の会員が執筆したガイドブック「奈良通が選んだ 奈良万葉の旅百首」(京阪奈情報教育出版)が出版された=写真。万葉歌100首と故地が紹介され、散策を楽しめる一冊となっている。
同会の設立周年を記念して出版。執筆は会員人で、監修は万葉学者として知られる上野誠氏。各エリアに分けて万葉歌を、ゆかりの地の写真などとともに紹介している。このうち、[隠りくの泊瀬の山の山の際にいさよふ雲は妹にかもあらむ](柿本人麻呂)については安井永さんが執筆。「山に漂う雲は亡くなったあの娘なのか」と説明し、葬送の地だった「隠口の泊瀬」などを紹介している。
このほか、三輪山や大和三山、飛鳥川、佐保川、春日野などを詠んだ歌を掲載しており、手軽な入門書としても活用できる。
同会の鉄田憲男専務理事は「万葉歌は感情をストレートに表現しているうえ、いろいろな層の人が詠んでいるのが魅力。ガイドでは故地の最新の様子を伝えています」と話している。1冊千円(税別)。
正倉院宝物に未確認の染め技法 トルファンの古墳出土品と共通性
正倉院宝物の「茶地花樹鳳凰文﨟纈絁」=写真(正倉院紀要第43号から)=に施された文様が、名称にある「﨟纈」(ロウケツ染め)ではなく、これまで未確認の技法によるものであることが宮内庁正倉院事務所(奈良市)による調査で分かった。アルカリ性物質を含む剤が使われた可能性が高く、同様の痕跡はシルクロード都市だった中国新疆ウイグル自治区・トルファンの古墳群出土品で確認されている。
茶地花樹鳳凰文﨟纈絁(縦30・8㌢、横42・3㌢)は、江戸時代に屏風に貼り交ぜられた染織古裂のうちの一片。8世紀のものと考えられ、赤味を帯びた茶色地に花樹と鳳凰の文様が染め抜かれている。
これまでは溶かした蝋を防染に用いて文様を染め分けるロウケツ染めの技法が用いられたと考えられてきたが、他の宝物にあるロウケツ染めの特徴が見られないため今回、詳細に調査。この結果、糸の状態からみて、文様部分を抜き表すために何らかのアルカリ性物質を含む剤が使われた可能性が浮上。トルファンのアスターナ古墳群の出土品と共通性が見出せるという。
大陸から国内に持ち込まれたものか、国内で製作されたものかなどについては分からないが、同事務所保存課整理室員の片岡真純さんは紀要で「古代における文様染め技法の多様性の一端を示している」としている。
餃子専門店直伝 奈良市の児童が調理体験
餃子のあんを皮に包む調理体験が奈良市の飲食店で開かれ、大宮小学校(奈良市)放課後子ども教室に通う児童ら44人が、餃子専門店スタッフ直伝のコツを教わった。
調理教室は、近鉄新大宮駅近くのビルで開催され、同じビルに入る「生餃子製造直売所GYOZA」のスタッフが丁寧に指南。児童らは、あんをのせた皮の両端を折りたたみ、ひだは3つほど寄せるだけでできる包み方などを教わった。
「お金さえ出せばなんでも買える時代に、家にある材料で料理を作るきっかけになれば」と、主催したNPO法人大宮地区社会福祉協議会の今西康乃代表(59)。小学5年の尾上知優さん(10)は「お母さんを手伝うときの包み方と違うけれど、意外にうまくできたはず。家族に私が包ん
だ餃子を食べてもらいたい」とほほ笑んだ。
「おてらおやつクラブ」と田原本町がクラウドファンディング
寺院へのお供え物を、生活困窮家庭に届ける活動に取り組むNPO法人「おてらおやつクラブ」(田原本町)と同町は、発送費を賄うためのクラウドファンディング(CF)を4月1日から始めた。6月末までの予定で、目標額は200万円。
NPOは、経済的に苦しい家庭を支援するために設立。寺院に供えられたお菓子や果物、日用品などを「おすそわけ」として、支援団体を通じて生活困窮家庭に送っている。現在、全国で約1600の寺院と約500の支援団体が連携し、毎月約2万2千人の子供が、おすそわけを受け取っているという。
NPOと町は昨年7月、ひとり親家庭を支援するための協定を締結し、おすそわけの活動支援のために、共同でCFを行うことになった。ふるさと納税型のCFで、ふるさとチョイスのサイトから寄付できる。問い合わせは町こども未来課(0744・33・9095)。
香芝市や大和高田市、広陵町でも 飲食店に午後8時まで
新型コロナウイルス対策で県がまとめた「緊急対処措置」を受け、県内の自治体で飲食店に対し、営業時間短縮の要請をする動きが広がっている。30日は新たに香芝市、大和高田市、広陵町でも時短要請を行うことが分かった。
香芝市と広陵町は5月1~11日、大和高田市は同2~11日で、いずれも午後8時までの時短営業を要請する。
香芝市は、県の上乗せ分をあわせて、1日あたり2万円の協力金を支給予定。広陵町も県の上乗せ分をあわせて、1日あたり2万~6万円の協力金を支給する。香芝市の担当者は「他市と足並みをそろえなければ、人が流れてくる可能性もある」と説明。「市の財源は限られている。当初予定していた他の事業に影響が出る可能性もゼロではないだろう」と話した。
大和高田市も県の上乗せ分をあわせて、1日あたり2万~6万円の協力金を支給する。担当者は「急な話だったので、準備などに時間がかかり、2日からになった」と説明した。
奈良時代の大安寺に迫る 上原真人氏の著書出版
上原真人・京都大名誉教授が歴史講座で講義した内容をもとにした著書「奈良時代の大安寺ー資財帳の考古学的探究」が、東方出版から出版された。奈良時代の平城京で壮大な伽藍を誇った大安寺(奈良市)の実態に迫り、研究への問題提起ともなっている。
「大安寺歴史講座」として平成28年に3回にわたり講義した内容に加筆して書籍化。6つのテーマで構成されている。
「大安寺の基本財産となる仏像」では、仏像リストの修正私案を示し、天平年間の大安寺の仏像群について解説。さらに別の章では、僧、道慈が成した「改造大寺」について明らかにしているほか、膨大な資産が帰属する聖僧像や、食堂の位置も探っており、大安寺を知る上で興味深い一冊となっている。
編者は河野良文・大安寺貫主。1980円。大安寺(0742・61
・6312)や書店で販売中。
県内5市1町が時短要請 GW中
ゴールデンウイーク(GW)が始まるのを前に、橿原、生駒、天理、大和郡山の各市と王寺町は飲食店に営業時間短縮の要請をする方針を決めた。すでに奈良市が25日から市内の飲食店に午後8時までの時短営業を要請しており、これで5市1町が時短要請することになる。県は27日、市町村が時短要請を出して協力金を支払う場合、同額を上乗せするとしており、各自治体は調整に追われている。
生駒、天理、大和郡山の各市、王寺町の時短要請期間は5月1~11日、橿原市は5月2~11日で、いずれも午後8時までの時短営業を要請する。
生駒市は、協力した店舗に、1日あたり県の上乗せ額を含めて2万~6万円の協力金を支給。申請は、市のホームページで5月12日~6月11日まで受け付ける。
天理市も同様に1日あたり2万~6万円の協力金を支給する方針で、申請方法は4月30日にも市ホームページで公表予定。同市は「大阪などから飲食のみを目的とした来訪が多いとは考えられないが、市内在住者の感染事例では、飲食を介した感染が非常に多い」と要請理由を説明した。
大和郡山市は、協力金の額は検討中。市によると、営業許可を受けた飲食店は市内に700~800店ほどあるといい、担当者は「急な発表だったので、GW期間中に間に合わせるため、走りながら検討を進める」としている。
橿原市は1日あたり1万~3万円の協力金を支払う。これに県から同額の協力金が上乗せ支給されるという。申し込み方法など詳細は決定次第、市ホームページで周知する。王寺町も詳細を検討し今後発表する予定だ。
独自の「緊急対処措置」飲食店、商業施設への休業要請は実施せず
ゴールデンウイーク(GW)が始まるのを前に、県は27日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、感染防止のため独自の緊急対処措置を策定、発表した。期間は4都府県に発令された緊急事態宣言に合わせ、5月11日まで。荒井正吾知事は「(感染拡大を)GWで抑え込みたい」と話した。ただ、大規模な休業要請は行わず、飲食店の営業時間短縮の要請については市町村に判断を任せる形となった。
緊急対処措置は、大阪府などに発令されている緊急事態宣言の内容を受け、県の独自の対応を示したもの。酒類やカラオケ設備を提供する飲食店や大型商業施設への休業要請は、「県民生活に著しい支障を伴い不適合」とし、実施しないことを決めた。
一方、飲食店への時短要請は「市町村が実施し、協力金を支払う場合、県が同額を上乗せして支援する」とした。
これについて荒井知事は「市町村長のほうが、地元事情や時短の効果があるかどうか詳しい」とした上で、「大阪で飲めないから奈良に来るというのを防がないといけない。市町村から時短要請をしたいと言われれば、県も一緒に同額の負担をしたい」と述べた。
県内では奈良市が市内の飲食店に対し、午後8時までの時短営業を要請しているが、他の市町村は独自の要請を出すには至っていない。
担当者は「迅速に要請が出せるよう市町村と協議したい」と説明。複数の自治体から「早急に時短要請を出せるよう検討したい」と連絡があったという。
また、県は感染防止対策を適切に実施する事業者を市町村とともに認証する制度を創設する。設備の導入の費用を支援する方向で詳細な中身を詰めるという。
措置では、「県外からの来訪者が訪れる可能性の高い店舗、施設について感染予防の配慮をお願いしたい」と呼びかけている。
一方、県民にはGWに大阪など感染者が多い地域には行かずに、県内で家族と過ごしてほしいと要請。「危機を乗り越えるために県民が一丸となって感染防止対策に取り組む必要がある。市町村と連携し、近隣府県からの不要不急の往来を防ぐ対策を実行したい」とした。
措置の内容は、県のホームページに掲載している。
GW後の県の対応について、荒井知事は「(4都府県への)緊急事態宣言が延長されれば、県の措置も同じように付き合いたい」とし、大阪府などの感染状況の動きと同調する考えを示した。
【バンビシャス通信】5年後にBリーグの大改革
プロバスケットボール「Bリーグ」のチェアマン、島田慎二氏が今月8日に来県し、バンビシャス奈良が練習場としている大和郡山市の体育館を訪問しました。面会したチームの選手やフロントスタッフらは、2026(令和8)年シーズンからの눌リーグの将来構想について説明を受けました。
将来構想では、クラブの経営力向上を通じて、「バスケで日本を元気に」することを目指します。
トップリーグ(現在のB1に相当)への参入には3つの条件が課せられるようになります。それは売上高12億円以上、入場者数平均4千人以上、VIPルームの設置など新設アリーナ基準を充足した「魅せるアリーナ」の確保です。
参入審査は24年10月に予定されています。
単年度の戦績によってトップリーグから降格させられることはなく、いわばファンの皆さんからの応援こそが底力になるといえます。
バンビシャス奈良の課題として島田氏は「現在はコロナ禍ではありますが、アフターコロナ(感染収束後)を見据え、入場者数を増やしていくことがまずは重要」と話しています。
将来構想について、チームの加藤真治社長は「これをチャンスととらえ、地域を巻き込んで、トップリーグ参入へ向けて取り組んでいきたい」と意欲を示しています。
(バンビシャス奈良広報 和田真智子)
奈良市、25日から午後8時までの時短営業要請へ
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、奈良市は23日、市内の全ての飲食店に対し、今月25日から5月11日まで、午後8時までの営業時間短縮を要請した。要請に協力した店舗には、1日あたり1万~3万円の協力支援金を支給する。
支援金の支払いは、感染拡大防止に取り組む飲食店に市が発行する「感染拡大防止宣言ステッカー」の取得が要件。支給額は、令和元年度の売上高が3千万円までの店舗が1日1万円、3千万円~1億円が同2万円、1億円超が同3万円となる。
申し込みは、奈良市ホームページに設置する申請フォームから。5月12日~6月11日まで受け付ける。
財源は国の臨時交付金を活用する方針。
市によると、市内約3200の飲食店のうち約1400店が午後8時以降も営業しているとみられる。
「特殊詐欺被害多発中」回転寿司店で流れる啓発カード
特殊詐欺被害の防止や交通安全を呼びかける啓発カードを回転ずしのレーンで流す取り組みを奈良西署が始めた。
同署の生活安全課員が発案し、今月2日から奈良市の「かっぱ寿司 奈良二名店」と「大起水産回転寿司 奈良学園前店」の2店舗の協力を得てスタート。「特殊詐欺被害多発中」「STOP!あおり運転」などと書かれた計8種類のカードがレーンにのって座席に回ってくる。
同署の野口純男生活安全課長は「高齢者の家族にも特殊詐欺が多いことや手口を知ってもらい、家族の中で話題にして注意してもらえたら」、三宅太交通課長は「新学期は新入生の通学などが増える。歩行者の交通事故に気を付けてほしい」と話していた。
コロナ感染者、100人超えの最多 「マスクなしの会話さけて」呼びかけ
県と奈良市は21日、新型コロナウイルス感染者が112人となったと発表した。1日当たりの感染者発表数としては今月9日の96人を上回り過去最多で、100人超えは初めて。県は関西で猛威をふるう変異株への危機感をあらわにし、「マスクなしで対面して話すだけで感染すると認識し

会見する鶴田真也局長
県によると、21日時点の重症病床の使用率は66%、病床使用率は71%、宿泊療養施設も75%と逼迫した状態が続く。入院や宿泊療養施設に入所待ちの自宅待機・療養者は同日時点で456人に上った。
この日、緊急会見した県医療政策局の鶴田真也局長は「県民の一人一人がうつらない、うつさない活動、行動を徹底していただきたいというのが切なる願い」と強く訴えた。
県は今月中に約170室の宿泊療養施設を追加で確保するが、感染急増のペースにどこまで追いつけるかは不透明だ。
荒井正吾知事はこの日の定例会見で「自宅にいる人への看護体制を強化したい」と話し、健康状態の観察や血液中の酸素量のチェックなどで重症化を防ぐとした。
県は昨年10月以降の「第3波」では大半が陽性判明後2日以内に入院・入所できていたことから「自宅療養者」という定義を設けてこなかったが、荒井知事は「3日以上、自宅待機している人を『自宅療養者』と新たに定義づける」と説明。一方で「自宅療養を積極的に認めるわけではない。いずれは入院、入所してもらう」とも強調した。
大阪府の政府への緊急事態宣言の要請については、「感染を抑えるために適切な判断をされたと思う」と評価。ただ、県の「蔓延防止等重点措置」の適用要請には、改めて否定的な考えを示した。
県は来週前半にも新型コロナ対策本部会議を開催し、早期収束を目標にした「緊急対処方針」を策定する。飲食など余暇活動を目的に大阪へ行くのを控えることや、家庭内感染の防止などの内容を盛り込む。確定した方針は市町村と協力し、県内全戸に配布する方向で、今後調整を進めるという。
荒井知事は「緊急対処方針ではゴールデンウイーク(GW)の過ごし方が一つの柱。GWは、感染を抑えるための大きな手段だ」と主張。「外出しても人と対面するリスクを避けてほしい。大阪へ行く機会が減れば、県内の感染者も減ると期待している」と話している。
奈良市「緊急警戒警報」発令
新型コロナウイルスの急拡大を受け奈良市は20日、独自の「緊急警戒警報」を発令した。独自警報の発令は生駒市、天理市に次いで県内3市目。仲川げん市長は「近隣市が面的に警戒を促し雰囲気を引き締めたい」と話した。5月5日まで。
仲川市長はこの日行われた新型コロナ対策会議後の会見で、「緊急事態宣言はまだ必要ではないが、蔓延防止等重点措置については一刻も早く講じるべきだ」と述べた。
市は発令に伴う措置としてクラスター(感染者集団)防止のため、福祉施設入所者の家族との面会自粛を要請。また、市内の飲食店を市職員が巡回して、感染対策を実施している店舗には認証を与える取り組みも始める。
このほか、食事中を含めマスクなしの会話は避けるほか、感染対策が実施されていない飲食店を利用しないよう呼びかけている。
天理、生駒市が独自警報
新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、天理市と生駒市はそれぞれ独自の警戒警報を19日から発令した。市民に対し、マスクを外した会話を控えるなど飛沫対策を徹底するよう呼びかけている。期間は最大11連休とされるゴールデンウイーク(GW)が終了する5月9日まで。
県内では9日に新規感染者が過去最多の96人と判明して以降、主に80~90人台の高止まりで推移。医療体制も逼迫している。
生駒市では4月に入ってから1週間の人口10万人当たりの感染者数が最大80人まで上昇。天理市では同最大100人を超え、現在でも60人台となっているという。県全体の数字(約40人)も国が示すステージ4(爆発的感染拡大)の「25人以上」を上回っており、深刻な状況だ。
陽性判明後、自宅で待機する人も増加し、両市は感染防止のため新たな措置をとる必要があると警報発令を決めた。いずれも小中学校の部活動の練習試合や宿泊を伴う活動を停止。飲食店にはアクリル板や二酸化炭素濃度センサーを設置するといった換気を徹底するよう求めている。
また、生駒市は大阪への往来だけでなく、県内も含めた不要不急の外出自粛を呼びかけている。
天理市は「自宅や寮での食事を通じて感染が広がる事例が多発している。マスクを外した食事中は会話を控えてほしい」としている。
「書」をテーマにリニューアル 奈良・猿沢池のホテル
猿沢池のほとりで各地から訪れる修学旅行生を迎えてきた奈良市樽井町の「天平ホテル」が、「書」をテーマにした大人の宿にリニューアルされ、「ホテル天平ならまち」として今月開業した。
僧侶や書家が壁に揮毫した作品がすべての客室で鑑賞でき、ギャラリーも併設。奈良の歴史を感じながらゆったりと過ごせるコンセプトとなっている。
奈良の「書」は平城京の時代から1300年の歴史があり、興福寺を中心とする旧市街地には、奈良墨や奈良筆の伝統が脈々と息づいている。
44の客室には、興福寺や唐招提寺など南都の僧侶、奈良ゆかりの書家や落語家ら計27人が揮毫した作品が豪快に描かれ、部屋ごとに違った世界観に浸ることがで
きる。
ホテルは東に猿沢池や興福寺五重塔、南に町家が連なるならまちが見渡せる絶好のロケーション。客室にテレビはなく、ホテルをデザインした建築家の橋口新一郎さん(48)は「ゆっくりと、1300年の歴史を感じてほしい」と話す。
ホテル天平ならまちは、地上4階、地下1階。宿泊料金は1室1万7600円(2人利用)から。問い合わせは同ホテル(0742・20・1477)。
クラスター発生の県庁 不要不急の来庁を自粛呼びかけ
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染対策の中枢を担う県庁でクラスター(感染者集団)が発生した。職場での日常業務を通じ、感染が広がったとみられ、15日までに計32人の感染が確認された。県は県民に不要不急の来庁を自粛するよう呼びかけ、屋上への立ち入りも禁止に。日頃からマスク着用や換気など対策を行っていたというが、さらなる対策強化に乗り出している。
感染が広がったのは、県の本庁舎3階にある県長寿・福祉人材確保対策課。同課に所属する職員は11人で、3月29日に同課の40代職員の感染を確認。同30、31日に同課のほかの職員にもPCR検査を実施したところ、6人の陽性が判明、クラスターと認定された。
3階はコロナ対策の中枢を担う医療系の担当課が多くある。クラスター発生を受け、県は3階で勤務する職員計389人のPCR検査の実施や、消毒作業など対応に追われた。
これまで職場での感染防止のため、検温や消毒、少人数の会議、換気徹底などを呼びかけてきたが、県人事課の中野泰寿課長は2日の会見で、「現実に(クラスターが)出たということは、何らか不十分
だったのだろうという認識は持っている」と述べた。
なぜクラスターが発生したのか。県はフロアのトイレや電話、ドアノブなど備品の共用、自席でマスクを外して食事をしていたことなどを推定要因として挙げる。同課では席が向かい合うように配置されているといい、県は改めて手指の消毒徹底を呼びかけるほか、飛沫防止のアクリル板の設置を進めている。
感染防止をさらに徹底するため、3階への不要不急の立ち入り自粛を呼びかけるほか、各階のエレベーターホールなど計15カ所に消毒液を追加で配置。エレベーターの定員は5人までとした。担当者は「時差出勤やテレワークも活用し、(職員同士の)接触の機会を減らすよう努めていく」と話している。
奈良市で接種券郵送始まる 75歳以上の高齢者対象
奈良市は14日、75歳以上の後期高齢者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種券約3万通を市保健所から発送した。15日にも追加で約3万2千通を発送予定。一般の後期高齢者への接種は5月10日ごろから始まる予定となっている。
同市では、今月12日から高齢者施設の入所者と従事者らにワクチンの優先接種を開始している。
一般の高齢者への接種は、西部公民館と商業施設ミ・ナーラ、ホテル日航奈良の計3カ所での集団接種のほか、医療施設での個別接種も組み合わせて実施する。
65歳以上75歳未満の高齢者への接種券は5月6、7日に発送する見込みで、5月下旬からの接種を予定している。
市は6月末までに、歳以上のワクチンを全員分確保できる見通しとしている。同市の担当者は「ワクチンは(発症予防の)効果が期待できるとされる。できるだけ接種してほしい」としている。
知事杯 橿原カープが優勝

橿原カープの表彰

大和明星子供会の表彰

橿原カープ

大和明星子供会
【準決勝】大和明星子供会7ー1朝和イーグルス(天理)▽橿原カープ10ー5あすか野ファイターズ(生駒市)
【3位決定戦】あすか野ファイターズ7ー2朝和イーグルス
新型コロナワクチン、県内でも高齢者接種始まる
新型コロナウイルスの感染対策として12日始まった歳以上の高齢者へのワクチン接種。県内では、奈良市や大和郡山市などの高齢者施設で優先接種が開始されたほか、天理市では集団接種会場で一般住民を対象とした接種が行われた。
当面は高齢者施設の入所者らを優先する自治体が多く、一般住民への接種が本格化するのは5月ごろからとみられる。
大和郡山市ではこの日、特別養護老人ホーム「あすなら苑」(宮堂町)で接種が行われ、トラブルもなく1時間ほどで終了したという。
一方、集団接種が行われた天理市では事前予約をした30人の市民が接種。「早く接種できてよかった」、「ほっとした」などの声が聞かれた。
接種を受けた辰巳初峰さん(80)は糖尿病を患っているといい、「かかりつけ医に相談してワクチン接種を希望した。副反応も怖いが、感染して医療従事者に世話をかけるのは嫌だった」と話した。
十津川村長選、御杖村議選 13日に告示
任期満了に伴う十津川村長選と御杖村議選(定数8)が13日告示される。
十津川村長選には副村長の小山手修造氏(58)、村議の玉置公三氏(59)、石油販売業の二村昌純氏(73)の3人が立候補を表明している
投票はいずれも18日で、即日開票される。


































