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宇陀市、移動診療車導入へ

 宇陀市が、検査室やX線撮影装置、診察室など医療設備を備えた移動診療車の導入を決め、購入費9650万円を盛り込んだ補正予算案を市議会に提案した。医療機関の少ない地域で利用するのが目的。
 移動診療車は全長10㍍で、市立病院の医師1人と看護師2人が乗務。前方部に検査室、後方部に診察室があり、検査機器はX線のほかに心電図検査機や臓器の状態を調べるエコー装置、自動体外式除細動器(AED)などを備える。こうした高機能の移動診療車の導入は全国的に珍しいという。
 令和4年度から医療機関が少ない大宇陀地区で運用を始める計画。公民館や集会所を起点にして週に1回、3会場を回り、地域住民の診療にあたる。
 災害時の緊急出動や予防接種などにも活用できる。

東塔かたどったおみくじ授与 薬師寺

 約1世紀ぶりの解体修理が完了しよみがえった薬師寺の東塔(国宝)をかたどった容器に入った
「東塔おみくじ」=写真=が製作され、同寺で授与されている。
 おみくじは裳階(飾り屋根)が付いた東塔をデザイン。高さ約5㌢の陶器に入っており、ひもを引っ張るとみくじ紙が取り出せるというユニークな仕組み。落慶を記念するグッズの一つとして作られた。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で落慶法要は延期されたが、今春からは東塔初層の特別開扉が行われている。
 担当職員は「このおみくじをきっかけに若い人も東塔に興味を持っていただければ」と話している。500円。

職域接種、県内の申請3件 接種「打ち手」確保が課題

 荒井正吾知事は10日の定例会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種を企業や大学で行う職域接種について、県内では会場単位で3件(9日現在)の申請があったと明らかにした。職域接種をめぐっては、接種の「打ち手」確保が課題となっているが、荒井知事は「一般市民がワクチンを打っていない段階で、県が医師を確保して派遣するわけにはいかない」として、支援には慎重な姿勢を示した。
 県によると、申請したのは近鉄グループホールディングス(会場は奈良市)、DMG森精機(同大和郡山市)、森下組(同大淀町)の3社で、いずれも今月下旬から接種を開始する予定。荒井知事は「職域接種が進めば県内のワクチン接種率も伸びる」と期待を寄せる。
 ただ、政府は職域接種について、同一会場で最低千人が2回接種を完了することなどを条件に挙げており、医療従事者も自前で確保する必要がある。大学の場合、多くが会場規模はクリアできるが、医療従事者の確保で明暗が分かれている。
 奈良学園大(三郷町)では、学生と教職員約1900人を対象に常駐する産業医や付属学校の学校医による接種を想定。同大の担当者は「前向きに検討している」としている。
 奈良女子大(奈良市)も実施を希望しているものの、学生と教職員約3400人への接種は常駐する産業医だけでは難しく、担当者は「医師や看護師をどう確保するかが課題」とする。今後、他の大学や市との協力を検討するが、「実施できるとしても遅くなりそうだ」としている。
 また、荒井知事は、県内の希望者へのワクチン接種について11月までに完了させるため、大規模接種会場の設置などを検討する方針を示した。

トビイロウンカ 昨年より1カ月早く飛来

 昨年、県内で大量発生し、稲に大きな被害を与えた害虫「トビイロウンカ」について、例年よりも飛来量が多いとして県が注意を呼びかけている。すでに田植えを終えている地域で、8月に稲への被害が発生する可能性があるという。
 トビイロウンカは、梅雨の時期に中国大陸から風にのって飛来する害虫。水田で増殖すると、収穫前に水分などを吸い取られた稲がまとまって枯れる「坪枯れ」と呼ばれる被害が発生する。昨年は6月下旬~7月上旬に多数飛来し、県内に約年ぶりの大きな被害をもたらした。
 今年は5月17日ごろから断続的に飛来が確認されており、昨年より1カ月早く、飛来量も例年より多い。県は同26日付で病害虫発生予察注意報を発表。全国で最も早いという。
 県は農家に対し、農薬をまくなどして対策するよう呼びかけている。

大卒就職内定率90・8% 新型コロナで低下

奈良労働局は令和3年3月に県内の大学を卒業した新卒者の内定率が90・8%(3月末現在)で、前年同期比で5・8㌽低下したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、企業が採用人数を絞った影響とみられ、雇用環境の厳しさが新卒採用にもあらわれた。
 奈良労働局によると、県内大学の新卒者の就職内定率はこれまで上昇傾向で推移しており、昨年3月末は96・6%だった。しかし、コロナ禍で景気が冷え込み、インバウンド(訪日外国人)需要が激減した観光業などを中心に業績が悪化。先行きへの不透明感から、企業が採用人数を抑制し、学生の就職活動も制限されたことで、内定率の低下を招いたとみられる。
 男女別では男子が2・6㌽低下の93・2%、女子は8・5㌽低下の88・8%で、女子の下落幅が大きかった。
 短期大学の卒業者の内定率は7・1㌽低下の86・1%。高等専門学校の内定率は3・8㌽低下し、96・2%と7年ぶりに100%を割った。

19チーム熱戦火ぶた 奈良市学童野球大会

 奈良市の少年野球チームが対戦する「第43回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会」が6日、奈良市柏木町の柏木球技場で開幕した。同日は1回戦3試合が行われた。
 今大会には19チームが出場する。12日は2回戦と準々決勝を4球場に分散して開催する。準決勝と決勝は13日に柏木球技場で行う予定。優勝、準優勝チームは、7月開催の第62回県学童軟式野球大会に奈良支部代表として出場できる。
 【1回戦】山辺スーパーフェニックス12ー2都跡スポーツ少年団▽山陵クィーンズ2ー0奈良北ゴールデンカイト▽五条山レパード10ー8鳥見ゼブラーズ

「仏像」絵柄の靴下 お寺に親しみを 香芝出身のデザイナーが企画

香芝市出身の音楽家でデザイナーのニシケケ夏ノコさん(31)と広陵町の靴下製造「ヤマヤ」が協力して、仏像をモチーフにしたイラストを編み込んだ3種類の「仏像靴下」を発売した。弥勒菩薩、如来、百済観音の3尊を、かわいらしい漫画のような絵柄に仕立てたのが特徴で、インターネットを通じて、販売している。
 ニシケケ夏ノコさんは、もともと音楽家だが、仏像鑑賞が趣味で、大阪市の寺院で働いた経験もある。
 「檀家に頼っているだけでは寺の運営は難しくなる。若者に寺や仏像に親しみを持ってもらって、お参りをはじめるきっかけにしてほしい」との思いから、昨年6月に「BOSATSU BRAND(ボサツ ブランド)」と名付けたファッションブランドを立ち上げた。仏像のイラストをプリントしたTシャツなどの衣料品を企画販売している。
 4月末に発売した「仏像靴下」は、「仏像とフ

2種類の色を組み合わせたデザインの「仏像靴下」(ニシケケ夏ノコさん提供)

ァッション性を併せ持つキュートなイメージを追求した」という。如来像の絵型は、螺髪、福耳で仏像の雰囲気をとらえつつ、大きく開いた口で、驚くような表情をつけた。
 「仏像靴下」の製造を担うヤマヤは、大正10年創業の老舗企業で、小口受注の製造も請け負っている。仏像のユニークなデザイン性と靴下の履き心地の両方を損なわないように編み込み方を工夫したという。
 靴下は仏像ごとに御利益が書かれた紹介カードつき。Mサイズ、Lサイズの2サイズ。「黒色と紫」「白と赤」「グレーと黄色」をそれぞれ、あわせた配色。2200円。「BOSATSU BRAND」のホームページから購入できる。

よみがえる弔いの情景 菅原遺跡、大仏を臨む〝行基供養堂〟

弱者を救済しながら、架橋、造池などの土木事業を展開し、晩年は大仏造立に尽くした行基(668~749年)。菅原遺跡(奈良市疋田町)で発見され、5月に発表された奈良時代の円形建物跡は、類例のない遺構で、行基の供養堂だった可能性が高いとされる。行基の死を悼む民衆が、大仏の完成が近づいていた東大寺や平城京を一望する丘の上に集まり、供養堂を建てた。民衆から菩薩と慕われた行基にふさわしい、弔いの情景が想像される。(川西健士郎)
■知識活動の集大成
 行基は現在の堺市で誕生し、飛鳥寺(明日香村)で遣唐使僧の道昭の薫陶を受け、土木や福祉事業に取り組みながら布教活動を展開する。その実態について、堺市文化財課学芸員の近藤康司さんは「食料や金銭、あるいは労働力を仏道に寄進し、結縁を結ぶ『知識』と呼ばれる集団を行基は率いていた」と指摘する。
 『続日本紀』によると、717年に朝廷は行基を「小僧」と罵り、「聖道と称し、百姓を妖惑す」と指弾する。知識集団は遠方からも集まって膨れ上がり、国家に危険視された行基は弾圧され、大和から和泉、摂津へと活動の場を移したという。
 しかし、大地震や天然痘の大流行などに直面した聖武天皇が、国難を乗り越えるために大仏建立を発願(743年)した際、頼りとされたのは行基だった。
 近藤さんは「遷都など聖武天皇の事業に寄り添うように行基の足跡がある。行基にとって大仏建立は、知識活動の集大成といって過言ではない」と話す。
 ■大仏と縁深い菅原
 ちょうど1300年前の721年、行基は平城京内に菅原寺(喜光寺、奈良市菅原町)を建て、749年の春にこの地で没した。
 大仏は745年に制作が始まる。大仏の鋳型に銅を流し込む鋳造は747年の秋に始まって749年の冬に終了したとされ、聖武天皇の参詣と行基の死亡はその期間と重なる。
 菅原遺跡の位置は、行基が亡くなった菅原寺から西へ約1㌔の丘陵上だ。調査した元興寺文化財研究所によると、遺跡の標高は107㍍(平城宮跡は70㍍前後)で、真東に臨む東大寺大仏殿とほぼ同じ高さ。遺跡と東大寺は、平城京の東西のメインストリート「二条大路」で結ばれていたと想定されるという。
 ■遺徳継承のシンボル
 円形建物跡を囲う回廊や塀のすぐ南側では、昭和56年に奈良大学の発掘調査で寺院建物の基壇が出土している。その瓦を精査した近藤さんは著書『行基と知識集団の考古学』(平成26年)で、《東大寺廬舎那仏(大仏)の完成をみずに遷化した行基の菩提を弔うため、二条大路の延長線上で東大寺を見渡せる丘陵上を選地し、弟子達が建立した》と推察した。近藤さんは「今回の発見でその光景は鮮明になった」と話す。
 喜光寺の小林澤應副住職によると、行基は福田思想の実践者だった。福田思想とは、神仏を敬う心の敬田、先祖への報恩感謝の心の恩田、慈悲の心の悲田|の三福田を心に耕し功徳を得る仏教の教えで、民衆による社会事業参画の基本となった考えという。
 小林副住職は「行基菩薩は他人を救済する利他行を実践しながら、村から村へと説法をして歩かれた。菅原遺跡の円形建物跡はその遺徳を継承し、後世に伝えるシンボルであったかもしれない」と語る。

奈良時代の類例のない円形建物跡がみつかった菅原遺跡。東大寺大仏殿が望める丘陵地にある=奈良市

さまざまな太子像など展示 奈良博で特別展

聖徳太子没後1400年の遠忌を記念する特別展「聖

展示されている七歳像と伝わる重文の「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)

徳太子と法隆寺」が、奈良国立博物館(奈良市)で開催されている。さまざまな太子像などが展示され、飛鳥時代の偉人に思いをはせる機会となっている。20日まで。
 展示品のうち、「聖徳太子二王子像」(模本、奈良国立博物館蔵)は太子を描いた最古の肖像画(宮内庁蔵)を明治30年に和田貫水が写した作品で、太子のよく知られた姿を伝える。彫刻では、平安時代の国宝「聖徳太子および侍者像」(法隆寺蔵)のほか、七歳像と伝わる平安時代の重文「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)などが公開されており、当時の太子に対するあつい信仰がうかがえる。
 また、奈良時代の国宝「行信僧都坐像」(法隆寺蔵)は、荒廃した斑鳩宮跡に法隆寺東院伽藍を興した僧の姿を伝える傑作として知られる。
 聖徳太子は「和」を重んじた十七条憲法の作成や遣隋使派遣などに関わり、法隆寺を建立するなど仏法興隆に尽くしたとされる偉人で、節目の今年は関心が高まっている。
 月曜休館。新型コロナウイルス感染防止対策のため、観覧は事前予約優先制。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。

曽爾小、タイの文化を学ぶプログラムがスタート

 さまざまな文化にふれ、国際感覚を養ってもらおうと、曽爾村立曽爾小中学校で、小学5年生を対象にした国際理解教育のプログラムが始まった。村に住む、タイ・チェンマイ出身の料理研究家、アノタイ・オウプカム(愛称オング)さん(35)を講師とし、来年3月までの予定。
 5月27日に5年生の9人を前に行われた授業では、オングさんが「サワディッカー(こんにちは)」とタイ語であいさつ。児童はタイの気候や風土、合掌をするあいさつの仕方などを勉強し、タイ語で自分の名前を書いた名札を作った。
 オングさんは芸術家らが同村に滞在しながら創作活動をする「アーティスト・イン・レジデンス」の企画に携わる一方、村の食材の研究をしている。
 昨年12月に日本人の夫とともに秋田県から曽爾村に移住した。オングさんは「日本とは異なる季節や食文化があるタイのことを知ってもらい、自分たちが住む村の良さや豊かさを感じてほしい。新たなものを創造する手助けをしたい」と話した。
 児童たちは今後、オングさんとともに高原野菜農家に訪問したり、タイ料理の実習を月に1回のペースで受けたりする計画だ。
 今年12月をめどにオリジナルのタイ料理の給食も考案し、来年1月から3月まで実際に学校で提供されるという。
 授業に参加した萩原麻未さん(10)は「次にオングさんに会うときは、タイ語であいさつしてみたい」と話した。

唐招提寺で5、6日に開山忌舎利会

 唐招提寺(奈良市)で同寺を開いた鑑真和上をしのぶ「開山忌舎利会」が5、6日に営まれる。新型コロナウイルス感染対策のため、鑑真和上坐像(国宝)を開扉する会場では、入場者数の制限などを行う。
 鑑真は中国・唐の高僧で、奈良時代に苦難の末に来日し、戒律を伝えた。開山忌舎利会は鑑真の命日(6日)に合わせ毎年営まれている。
 6日は午後1時から講堂で法要があるが、堂内には入れない。同3時からは高岸輝・東京大大学院准教授の講演を動画で配信する予定で、同寺のホームページから視聴できる。
 鑑真和上坐像の開扉は新宝蔵で5~7日の午前9時~午後4時。通常拝観料1千円と特別拝観料500円が必要。問い合わせは、唐招提寺(0742・33・7900)。

感染対策徹底、県認証制度始まる 

新型コロナウイルスの感染対策を徹底する飲食店や宿泊施設を県が独自に認証する制度の運用が始まった。クリアした基準に応じて一つ星から三つ星でランク付けされ、対策にかかる経費が最大4分の3補助される。
 対象となる事業者は、「飲食店・喫茶店」と「宿泊施設(ホテル・旅館・簡易宿泊所)」の2つに分類され、それぞれ基準や補助額が異なる。
 認証を受けるためには、消毒設備やクリアパネルの設置、換気の徹底、対面を避ける座席の配置などの必須項目をクリアする必要がある。さらに席の間を1㍍以上空けてパーテーションを設置するなどのアピール項目を満たした数に応じてランク付けされる。
 補助額の上限は「飲食店・喫茶店」が20万円、「宿泊施設」が規模に応じて75万円~750万円で、いずれも今年の4月1日までさかのぼって補助の対象となる。
 対象施設が県に認証を申し込むと、実地調査を経て基準をクリアしていれば認証される。
 要綱や申請書類は県ホームページに掲載。問い合わせはコールセンター(0570・087・567)で、平日午前9時~午後5時まで受け付ける。
 県によると、認証制度の受け付けは5月25日から始まり、31日午後5時時点で計54件の申請があったという。31日に16店舗が認証された。
 認証を受けた河合町の懐石料理店「西大和さえき」ではこの日、県職員らが感染防止対策をチェック。パーテーションの設置など対策が徹底されていることから、同店の佐伯誠紀社長に認証書と認証ステッカーを手渡した。
 佐伯社長は「認証してもらい、ありがたい。国や県の示す感染防止対策をしっかり守り、お客さんに安心して来てほしい」と話した。

100年ぶりの伝統風景「結縁綱」を復元目指す 四天王寺 クラウドファンディングに挑戦

聖徳太子没後1400年の節目を迎えた今年、ゆかりの四天王寺(大阪市天王寺区)は、五色の綱によって本尊の聖徳太子との縁を結ぶ伝統行事「結縁綱」の100年ぶりの復活に向けて、クラウドファンディング(CF)による資金集めに挑戦している。本尊と五重塔、金堂、講堂、六時堂を長さ350㍍以上の綱でつなぐ壮大な計画で、500万円を目標としている。
 結縁綱は10月18日~来年4月22日に展開される「聖徳太子1400年御聖忌記念事業」の期間中、事業の一環として設置。聖霊院太子殿にある本尊「聖徳太子像」の手と境内の建物を五色の綱でつなぎ、参拝者がその綱や綱を中継する柱に触れることで、太子と直に手をつなぐ縁を結べるという催しだ。
 御聖忌の大法会は100年ごとに行われ、前回は大正10年の記録が残るが、今回はコロナ禍で寄進集めが難航する懸念があった。さらに、感染の不安などから参拝をためらう人にも事業に参加してもらえる手段として、広告会社のアド近鉄が「近鉄沿線応援」をコンセプトに手がけているCF「エールレール」を利用することにしたという。
 支援者にはもれなく、来年の事業終了後に結縁綱の一部が記念品として贈られる。そのほか支援額によっては、特別御朱印や同寺院のオリジナルトランプ、僧侶による境内ガイドなど、さまざまな返礼品も用意されている。
 広報担当の河邊啓法さんは「やはり一番の願い事はコロナ終息。お寺だけでは成し遂げられない大事業をみなさまの力をお借りして無事に納めたい。今日につながる国づくりを行った聖徳太子の功績や人物像について改めて知っていただける機会にもなれば」と話している。
 ウェブサイト「エールレール」内にある結縁綱のページから申し込める。8月8日終了予定。問い合わせはアド近鉄(06・6774・5444)。

小学生が橋の名付け親に 郷土愛を育むプロジェクト 大和郡山市 

 大和郡山市は、地域を知り、郷土愛を育むきっかけにしようと、市内の小学生に、市が管理する「市道橋」に名前をつけてもらう「名付け親プロジェクト」を進めている。
 市内には292の市道橋があるが、その約8割には名前がついていない。「名付け親」となるのは、市内小学校の5、6年の児童で、プロジェクトでは、市内にある約40の橋の名前を考えてもらう。
 プロジェクトの一環として、市の若手職員が各小学校に出向き、橋の成り立ちや、仕組みを説明する「出前授業」も実施している。
 24日に昭和小学校6年のクラスで行われた出前授業には、同市都市建設部の若手職員2人が参加。橋の成り立ちや歴史のほか、「アーチ橋」や、洪水などの際、橋桁が流れる設計となっている「流れ橋」など橋の種類について、スライドを使って説明していた。
 児童は、自分たちが名前をつける5つの橋の場所なども確認。岩田笑さん(12)は「橋にまつわる話がおもしろかった。いっぱい考えて、よい橋の名前をつけたい」と話した。
 同小では、橋が設置されている地域の人に話を聞くオリエンテーションも行い、名前の候補を考え、最終的に全員の投票により決めるという。
 夏ごろには、それぞれの橋に名前が刻まれたプレートが設置される予定だ。
 市は「子供たちの一生の思い出となる橋の名前をつけることで、地元に愛着をもってほしい」としている。

鹿愛護会にドングリ寄贈 平城高 ボランティアサークル

県立平城高校(奈良市朱雀)のボランティアサークルが、奈良のシカの保護活動に取り組む一般財団法人「奈良の鹿愛護会」(奈良市)に、拾い集めたドングリ約10㌔を寄贈した。
 同校の校内にはドングリの実をつけるカシやシイ、ナラなどさまざまな樹木が自生。サークルのメンバーが校内や通学路で拾ったり、プラスチック製の「ドングリボックス」を校内に設置したりしてこつこつと収集。カビが生えたものは処分するなど、状態のよいドングリを選んだ。
 メンバーの松尾花梨さん(17)は「シカがたくさん食べている様子を見てうれしかった」と話した。

当麻寺 仁王像頭 ハチの巣を除去 新たな巣箱に移動

 当麻寺(葛城市)の仁王門で25日、仁王像の頭の内部につくられたニホンミツバチの巣を除去する作業が行われた。ニホンミツバチは希少種のため、殺して駆除するのではなく、境内に新しい巣箱を設置して保護した。
 仁王像は、江戸時代に造立された阿形像と吽形像の2体(ともに市指定文化財)。ハチがすみ着いたのは阿形像で、「阿吽の呼吸」のいわれの通りに開いた口部分がハチの巣の〝玄関〟となっていた。
 寺によると、平成10年ごろにはハチの出入りが確認されているという。
 この日は、公益財団法人「美術院」の職員らが、ハチを刺激しないよう布やビニールで覆った頭部を胴体から取り外し、内部の巣を取り出した。
 同寺中之坊の松村實昭院主は、「数千~1万匹のハチがいた。駆除だけなら楽だが、できるだけ生かし、女王蜂を巣箱にうつしたい」と作業を見守った。
 作業に協力したニホンミツバチの愛護団体「NPO法人ビーフォレスト・クラブ」(奈良市)によると、ハチの集団は、女王蜂のフェロモンに集まるという。取り出された大量の巣からは、はちみつにまみれた女王蜂が無事に発見され、同NPOのスタッフが水ではちみつを洗い流し、新しいすみかとなる巣箱に移した。
 同NPOの吉川浩理事長(69)は「自然林に恵まれた当麻寺の環境がニホンミツバチを守ってきた。保護ができてよかった」と話した。

蔵元を飲み比べ「奈良の夏冷酒」 ラベルに金魚

 県内5つの蔵元による共通ブランド「奈良の夏冷酒」の飲み比べシリーズが発売された。今年8年目となる企画で、涼しげな薄いブルーのボトルに今季は、金魚のイラストを描いたラベルをつけた。
 5つの蔵元と銘柄は、今西清兵衛商店(奈良市)の「春鹿」▽奈良豊澤酒造(同)の「豊祝」▽八木酒造(同)の「升平」▽梅乃宿酒造(葛城市)の「梅乃宿」▽北村酒造(吉野町)の「猩々」。
 それぞれ原料に県内産のコメが使われている。アルコール度数は14~15度で、炭酸飲料で割って、すっきりとした味わいを楽しむ飲み方も提案。企画・販売を担う酒類卸「泉屋」(奈良市)の今西栄策社長は「新型コロナウイルスの影響で、奈良に帰省できない家族や会える機会がなくなっている親しい人に贈るギフト品としても活用してほしい」と話す。
 販売本数は5社で計5千本で、県内の酒類販売店、泉屋通販サイトから購入できる。各500㍉㍑入り、1078円。問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

口元を覆うシールドを開発 奈良市の印刷会社

新型コロナウイルスの感染対策のため、奈良市の印刷会社「関西美術印刷」が、紙で作った口元を覆うタイプのシールドを開発し、県内の飲食店に無償で提供している。
 うちわのように手に持って口元を覆う簡易的なシールドの製品名は、「motte|tomete(もってとめて)」。アヒルの口や花柄など、ポップなデザインバリエーションも豊富に取りそろえる。
 同社取締役の西田隆志さんは「マスク会食が飲食時のマナーとされているが、食べてすぐにマスクをするのは、口元の汚れやにおいなどが気になる人も多いはず。紙製のため食事が終われば捨てられる」と使い勝手の良さをPRする。
 同市富雄元町のイタリアンレストラン「元町News」は客の来店時に、おしぼりや水とともにシールドをテーブルの上に置いている。
 オーナーシェフの斎藤昌弘さん(50)は「マスクの付け外しに気を取られて食べた気がしない、と言っていたお客さんにも好評」と話している。

行基供養堂か 貴重な発見も保存難しく

 東大寺を望む高台の菅原遺跡(奈良市疋田町)で見つかった類例のない円形遺構。20日、県と元興寺文化財研究所が発表し、奈良時代の高僧、行基の供養堂の可能性が浮上している。宅地造成に伴う発掘調査で発見されたため、県は国史跡の指定を前提に、遺跡周辺の土地を購入することで保存を図ろうとした。だが、開発業者との交渉は不調に終わり、専門家からは残念がる声が上がる。
 「前例のない遺跡が出てきているらしい」
 同研究所の発掘調査の情報が、県や奈良市の文化財担当者の耳に入ったのは昨年11月。12月には価値の重要性が明確となった。
 事業者の開発計画では、宅地造成のため、今回の調査地全体の地盤は3~8㍍切り下げられ、遺構は完全に消滅する。保存するには、行政が土地を買い取る以外に選択肢はない状況だったという。
 奈良市と県によると、両者の文化財担当者が昨年11月末以降、数回にわたり事業者側に保存の協力を呼びかけた。事業者側は「土地を買ってくれるならば応じる」という姿勢を見せた。しかし、公費で保存するべきかを話し合う行政の審議会は開かれず、職員が口頭で対応するに終わった。
 当初、発掘成果の発表は3月に予定されたが、県はその直前に土地を買い取るための交渉に乗り出すとして発表を延期。県の担当者は「今回の遺跡とその周辺を鑑定価格で事業者側から買い取る交渉をしたが、価格面の条件が合わなかった」と説明する。

回廊跡(手前)や円形遺構(調査員3人が立っている場所)が発見された発掘現場。東大寺や平城京を見渡す絶好のロケーションだ=奈良市疋田町


 文化財行政に詳しい坂井秀弥・大阪府文化財センター理事長(文化財学)は「今回のようなケースは、事業者の善意にすがるだけでは保存は実現しない。遺跡を維持管理することになる自治体の残す覚悟と一体的な行動が必要だが、その動きが遅かったのが悔やまれる」と話した。

密避け 唐招提寺で関係者だけのうちわまき

 唐招提寺(奈良市)で19日、鎌倉時代に同寺を復興した覚盛上人をしのぶ「中興忌梵網会」が営まれた。恒例の「うちわまき」は新型コロナウイルス感染防止のため関係者らのみに向けてうちわがまかれた。
 うちわまきは、覚盛上人が蚊をたたこうとした弟子を戒めたことから、上人の死後に蚊をはらううちわが供えられたことが始まりと伝わり、例年は多くの参拝者が訪れる人気行事だ。今年は境内の鼓楼から僧侶がハート形のうちわ(宝扇)約50本を間隔を開けて待つ関係者らに向かってまいた。うちわは長さ約40㌢で、魔よけなどになると伝えられている。
 唐招提寺の岡本元興長老は「コロナ禍にあって試行錯誤しながら、伝統行事の思いは伝えたい」と語った。

集団接種、ネット予約 市職員が支援 奈良市

高齢者への新型コロナウイルスワクチン集団接種をめぐり、各地で予約の電話がつながらないといったトラブルが起こる中、奈良市では、市内10会場でインターネットでの予約を市職員がサポートしている。
 同市では17日から75歳以上を対象とする2回目の予約受け付けを電話とインターネットで開始。市内計10カ所に、ネット予約ができるタブレット端末を配置、職員らが予約を代行するサービスを始めた。予約枠が埋まり次第、終了する。
 初日は10会場で計約430人が利用。18日に会場の一つ、「生涯学習センター」に夫婦で来た男性(80)は予約時間の変更を希望。「やり方がわからなかったが、妻と同じ日に予約が変更でき、ほっとした」と安堵していた。
 会場は以下の通り。東部出張所▽都祁行政センター▽月ケ瀬行政センター▽生涯学習センター▽伏見公民館▽東福祉センター▽西福祉センター▽南福祉センター▽北福祉センター▽ならまちセンター。

奈良市、高齢者接種7月末に完了 市役所も会場に

奈良市は65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、当初9月末と見込んでいた接種完了の時期を前倒しして7月末に完了させると発表した。市民全体への接種も10月末に終える見通し。接種会場に奈良市役所を加えるほか、接種実施日も拡大し、当初計画の2倍となる週約2万回の接種を進める。
 新たに会場に追加するのは市役所6階。これで集団接種会場は計4会場となる。接種体制も強化し、商業施設「ミ・ナーラ」では日曜のみだった接種を週5日に拡大する。
 会場には、市医師会から医師約150人が派遣されるほか、県内の研修医も活用する。
 市の計画では5月末までに、75歳以上の高齢者の予約をすべて完了し、6月上旬から中旬にかけて、65~74歳の高齢者へ接種券を発送し、予約を受け付ける。混雑緩和のため、接種券は一斉に送らず、分割して発送する。
 接種会場でキャンセルが出た場合、余ったワクチンが無駄になることを避けるため、救急隊員や学校教員、保育士などの接種に活用するという。
 15日に会見した仲川げん市長は「あらゆる資源を導入して、7月末をゴールにして接種をやりきりたい。変異株の感染拡大のスピードに危機感をもっている。これ以上広げるわけにはいかない」と話した。

磯城郡3町 経営安定化に向け水道企業団設立へ

 田原本町、川西町、三宅町の磯城郡3町は、各町の水道事業を経営統合して一体的に事業を行う一部事務組合の「磯城郡水道企業団」を設立することを決めた。令和4年度からの事業開始をめざしている。
 人口減少が続く中で、将来的に安定した水道事業を実施し、水道料金の上昇を抑えることが目的。
 3町は平成26年度から経営統合に向けた検討を開始。令和2年度に企業団設立のための協議会を開催して企業団規約を決め、事業運営のマニュアルなども整備した。
 今後、各町議会で企業団設立の承認を受け、今年9月に企業団を設立。その後、知事による事業認可などを経て、4年4月から水道事業を開始する計画。
 3町合わせた給水人口は約4万7千人。県営水道から供給を受けて各家庭に配水するが、災害などの緊急の場合に備えて、田原本町内の2カ所の配水池は維持。3町間の緊急時連絡管を8年度までに整備する。
 経営統合による今後30年間の経費削減効果は約19億円と試算されている。
 企業団の事務所は田原本町に置き、職員は各町からの派遣(計約20人)で運営。当面、水道料金は統一せず、各町が個別に会計処理を行うという。

アンデス 造形土器の世界 天理参考館で企画展

南米ペルーを中心とする中央アンデスの古代文化を紹介する企画展「器にみるアンデス世界」が、天理大付属天理参考館(天理市守目堂町)で開かれている=写真。身の回りの動物や植物をかたどった多様な土器が来場者を楽しませている。
 アンデスのインカ帝国がスペインに征服されるまでの「真作」と、19世紀以降に欧米がアンデスの土器を高く評価したことで盛んに作られた「贋作」の計約100点を展示。
 カボチャや果実のチェリモヤ、エビなどをかたどった土器が目を引く。また、注ぎ口が馬具の鐙のような形をした鐙型注口壺という基本形が、時代を超えて維持されているのが注目される。
 球体のユニークな形の「笛吹ボトル」は、酒やサボテンから抽出した液体を入れ、神聖な儀式で吹き鳴らされたと考えられている。
 荒田恵学芸員は「紀元前から16世紀まで、葬祭儀礼に使用された器の多くは、形の変化が見られない。トカゲやネズミ、果物や野菜などの造形美を楽しんでもらいたい」と話す。
 同館は「多様な文化とペルー社会に生きる人のたくましさを感じてもらえれば」としている。6月14日まで(休館日あり)。問い合わせは同館(0743・63・8414)。

奈良市 ネコ・イヌ殺処分が2年連続ゼロ、ボランティアが尽力

奈良市は令和2年度のネコとイヌの殺処分がゼロだったと発表した。かつては年間数百にも上った殺処分頭数は、動物愛護管理法改正の影響やボランティアの尽力で劇的に減少しており、2年連続のゼロ達成となった。
 2年度に市保健所の動物管理施設に保護された頭数は194頭(ネコ170頭、イヌ24頭)。衰弱による自然死や安楽死はあるが、約9割の173頭がボランティアを通じて新しい飼い主に譲渡された。
 殺処分数は平成20~25年度は663~218頭だったが、次第に減少し年度からは一桁となり、令和元年度にゼロを達成した。少なかった譲渡数も令和2年度は過去最多の173頭に上った。
 市保健衛生課の担当者は「ネコの室内飼いが多くなったことで野良ネコが少なくなった社会的背景はあるが、一時的に預かったり、譲渡の仲介を行ったりするボランティアの尽力が大きい」と話している。

キトラ古墳と極彩色壁画を紹介する「キトラ・アトラス」を開設 文化庁

 文化庁は「キトラ古墳壁画保存管理施設」のホームページ内に、明日香村の特別史跡・キトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)と古墳の石室に描かれていた極彩色壁画(国宝)を紹介、解説するコーナー「Kitora|Atlas」(キトラ|アトラス)を開設した。
 鮮やかな壁画の写真を見ながら、古墳の全貌を知ることができる。
 キトラ古墳は村南部にある終末期古墳(直径13・8㍍)。キトラ―アトラスでは詳しい墳丘・石室の構造を説明し、石室各面に描かれていた壁画については、確認された玄武、青龍、朱雀、白虎、天文図と十二支の子、丑、寅、午、戌、亥の11個の残り具合や全体像を解説している。
 また、被葬者の棺に付けられていた金銅製鐶座金具や、大刀を吊り下げるための鉄地銀張金象嵌帯執金具など10個の遺物も取り上げている。
 キトラ古墳では昭和58年にファイバースコープ調査で玄武が発見され、高松塚古墳に次ぐ極彩色壁画古墳として大きな注目を集めるようになった。
 その後、各壁画が次々に見つかり、発掘調査を経て保存のために壁画のはぎ取りが行われた。壁画は古墳そばにつくられた保存・展示施設「四神の館」で年4回公開されている。

県内企業、コロナ禍で「廃業検討」の可能性13%

 東京商工リサーチ奈良支店は、3月に県内企業を対象に実施した新型コロナウイルスに関するアンケートで、約73%が「影響が継続している」と回答したと発表した。また、収束までが長引いた場合、約13%が「廃業を検討する可能性がある」と答えた。
 アンケートは3月1~8日にかけて県内企業を対象にインターネットで実施。2月の売り上げについて聞いたところ、前年同月と比較すると約70%が減収となった。
 新型コロナの特別貸し付けや各種融資などの支援策は約67%の企業が利用しており、全国平均より約8㌽高かった。
 利用した支援策をみると、県が独自に実施した制度融資が最多で、雇用調整助成金や持続化給付金が続いた。
 新型コロナの収束まで長引いた場合に廃業を検討する可能性があると回答した企業の割合は、昨年8月以降で最も高い約13%。3月の全国平均約5%と比べても高い割合となった。
 一方、在宅勤務・リモートワークを実施しているのは約22%。これに対し、近畿は約39%で、県内であまり浸透していない状況がうかがえる。
 収束後の懸念については、「経済活性化に伴う人手不足」との回答が最も多く、「資金繰り支援の一巡による倒産・休廃業の増加」、「仕入れコストの上昇」が続いた。同支店は「過剰債務や継続支援を見越した中小企業支援策が必要となる」と分析している。

ナシの名産地で初の結婚式 純白の花びらが祝福

 白くかれんなナシの花が咲き誇る大阿太高原(五條市、大淀町)の農園で先月、2組のカップルが結婚式を挙げた。新型コロナウイルスの感染拡大で挙式をあきらめていたが、純白の花びらが舞う関西有数のナシ名産地で祝福された。
 農園は、「梨の花農園RIKAEN」。果実のおいしさだけでなく、春に咲くナシの花の魅力も知ってほしいと結婚式の開催を企画した。農園には、果樹園とは別に、ナシの花の鑑賞に特化した「花園」があり、代表の中元悦子さん(69)は「満開の季節に結婚式を開催することは、平成年のファーム開園以来の夢だった」と話す。
 挙式した2組のうち、地元の大淀町に住む会社員の深尾弘太さん(27)と管理栄養士の彩さん(31)は、コロナで式はあきらめるつもりだったが、今年1月にファームを訪れて挙式を決めた。彩さんは「特産のナシの花に囲まれて結婚式ができるなんて夢のよう」と心ひかれ、式の段取りはとんとん拍子に決まったという。
 当日は2組の式が同時に進行。普段は果実を積む車が色とりどりの風船で飾られ、その荷台に乗って花嫁2人が登場。ナシの花のブローチを胸にした新郎2人がその手を取り、幸せいっぱいの笑顔でナシの木の下を歩いて式の会場へ。
 カメラを手にした親族や友人たちが見守り、笙や笛の雅楽が鳴り響く園内にはナシの白い花びらがはらはらと舞い落ち、牧歌的な雰囲気を演出していた。
 大阪府阪南市の農業、西塚祥平さん(34)と真智子さん(34)は、農園が主催した「梨講座」を受講した縁で挙式。真智子さんは「気取らない式があこがれだった。何よりの喜びです」と満面の笑みを浮かべた。
 果実用のナシは、つぼみのうちに摘花されるが、農園では実を付けない観賞用のマメナシを栽培。中元さんは「桜が散ったころに咲き始めるナシの花をめでる文化をこの地に根付かせるためにも、来年もここで挙式したいカップルを手助けしたい」と話す。

奈良市など特別警報延長へ 感染高止まりに危機感あらわ

新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が4都府県で延長されたことなどを受け、奈良、天理、生駒の各市は7日、独自に発令していた警戒警報を今月末まで延長すると発表した。奈良、天理両市は飲食店を対象に午後8時まで要請している時短営業についても今月末まで延長することを決定。県内では大型連休中も感染者数が断続的に90人を超え、感染拡大に歯止めがかかっておらず、感染対策の継続が不可欠と判断した。
 これまで3市は、荒井正吾知事に対し、緊急事態宣言を国に要請するよう求めてきたが、7日も改めて要望した。
 「重症病床使用率は(6日は)9割を超え、県内の感染状況は全国で4位と高止まりしている。同日、会見した奈良市の仲川げん市長はこう話した上で、「ホームパーティーなど家庭内での感染も目立つ。観光地の人出もなかなか減らない」と危機感をあらわにした。
 他の首長らも同様に、県内の感染状況への懸念を募らせている。天理市の並河健市長も7日に会見し、「重症病床の使用率は大阪に次ぐ厳しい状況。本来は緊急事態宣言が発令されるべきだ。医療体制の拡充と感染抑止策は車の両輪でないといけないが、両輪の一方が欠けている」と指摘。生駒市の小紫雅史市長は「市立病院のコロナ病床は満床で、本来入院すべき患者を受け入れることができない状態が続いている」とし、「県の感染状況は、緊急事態宣言レベルを大きく上回る水準だ」とコメントした。
 生駒市では31日まで主催するイベントの縮小や延期などを検討。天理市も原則として中止や延期する。奈良市も現在実施している観光案内所と観光関連施設の閉鎖や市公共施設の臨時休館などを同日まで延長する。
 ただ、県営駐車場などを閉鎖したにもかかわず、市内の奈良公園など観光スポットは大型連休中、県外から訪れる観光客でにぎわった。
 同市によると、市が4月24日から5月5日までの午前中、市役所前で実施した通過車両の調査では、県外ナンバーのうち、ほとんどを大阪府が占めた。4月24日は621台だったが、5月2日には978台に跳ね上がり、3日には1004台にも上った。
 仲川市長は「関西全体で足並みをそろえて感染拡大を封じ込める必要がある」と訴えた。

万葉故地訪ねるガイド出版 奈良まほろばソムリエの会

県内の万葉歌ゆかりの地を訪ねてもらおうと、NPО法人・奈良まほろばソムリエの会(豊田敏雄理事長)の会員が執筆したガイドブック「奈良通が選んだ 奈良万葉の旅百首」(京阪奈情報教育出版)が出版された=写真。万葉歌100首と故地が紹介され、散策を楽しめる一冊となっている。
 同会の設立周年を記念して出版。執筆は会員人で、監修は万葉学者として知られる上野誠氏。各エリアに分けて万葉歌を、ゆかりの地の写真などとともに紹介している。このうち、[隠りくの泊瀬の山の山の際にいさよふ雲は妹にかもあらむ](柿本人麻呂)については安井永さんが執筆。「山に漂う雲は亡くなったあの娘なのか」と説明し、葬送の地だった「隠口の泊瀬」などを紹介している。
 このほか、三輪山や大和三山、飛鳥川、佐保川、春日野などを詠んだ歌を掲載しており、手軽な入門書としても活用できる。
 同会の鉄田憲男専務理事は「万葉歌は感情をストレートに表現しているうえ、いろいろな層の人が詠んでいるのが魅力。ガイドでは故地の最新の様子を伝えています」と話している。1冊千円(税別)。

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