EV活用し地域づくり 上牧町と日産が連携協定

協定書を掲げる上牧町の今中富夫町長(中央)ら=同町
上牧町と日産自動車、奈良日産自動車(大和郡山市)は、電気自動車(EV)の活用を進める連携協定を締結した。町がEVの普及を後押しし、日産側は災害支援活動にEVを無償貸与する。
協定式で日産の小林恭彦・西日本リージョナルセールスオフィス部長は「協定をきっかけに多くの人に環境について考えてもらいたい」。今中富夫町長は「災害時に避難所の非常用発電機だけでは安定した電力供給はできない。企業と自治体が手を取り合い、住民の安心と安全を確保したい」と話した。
同町は持続可能な社会の実現を目標に掲げ、公用車へのEVの導入や公共施設での太陽光・蓄電池の設置を進めている。
錆の下から現れた「大和物」薙刀と槍 当麻寺で展示

室町時代の大和の刀工による作と判明した薙刀(手前)=葛城市の当麻寺中之坊
葛城市の当麻寺で真っ黒にさびついた状態で発見された薙刀と槍が、室町時代の大和国(現在の奈良県)の刀工による「大和物」と判明し、同寺中之坊の霊宝殿で初公開されている。展示は5月8日まで。
当麻寺別当(住職)の住房として奈良時代から受け継がれた中之坊。薙刀と槍は令和2年秋に宝蔵で発見。約1年をかけ、御所市の刀剣研師、大越明友氏が研いだ。その後、刀剣に詳しい大阪歴史博物館の内藤直子学芸員と刀剣研師の真津仁彰氏が調査し、いずれも室町時代の無銘の大和物と判明した。
薙刀は反りが少なく、鎌倉~南北朝時代の伝統を引き継いだ造り。槍は、中世大和を支配した興福寺の槍などを生産した金房派の作の可能性がある。寺を守るための刀を作っていた「大和五派」の一つ、当麻派との関係が注目されるという。
中之坊の松村實昭院主は「戦後に奉納された、華やかな刃文が美しい備前刀とともに室町時代の3振をそろって初公開しており、雰囲気の違いを見比べてほしい」と話している。
拝観料は大人500円など。問い合わせは中之坊(0745・48・2001)。
近大奈良病院、かかりつけ医を支援 県が承認

近畿大学奈良病院
県は生駒市の近畿大学奈良病院を地域医療の中核を担う「地域医療支援病院」として承認した。県の地域医療支援病院の承認は6施設目で、公立・公的医療機関以外では初めて。
承認に伴い、CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像装置)といった高度な医療機器をかかりつけ医と共有するなどして連携する。同病院は「地域医療にさらに貢献していく」としている。
近大奈良病院は平成11年に開院し、16年に「地域災害拠点病院」、20年に「地域がん診療連携拠点病院」に指定。西和医療圏(生駒市、大和郡山市、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、上牧町、王寺町、河合町)で唯一、救急救命センターを設けて24時間体制で救急患者の受け入れを行っている。
地域医療支援病院は、地域のかかりつけ医などを支援する能力や設備を備える病院を都道府県知事が承認。今年1月時点で全国に659施設がある。
下がり藤が見頃に 春日大社

春日大社の「砂ずりの藤」=奈良市
「下がり藤」が社紋となっている春日大社(奈良市)で、藤の花が見頃を迎えている。境内には房が1㍍ほどになる「砂ずりの藤」も。甘い香りが参拝者らを楽しませている。
藤原氏の氏神でもある春日大社にとって藤はゆかりが深く、巫女のかんざしになるなど象徴的な花だ。大社萬葉植物園では、早咲きから遅咲きまでの20品種約200本の藤が順に開花している。
見頃は5月上旬までといい、植物園の担当者は「今年は例年より1週間ほど開花が早く、咲き具合もいい。密にならないように観賞していただきたい」と話している。
萬葉植物園は一般500円など。問い合わせは同園直通(080・1502・9998)。
文華殿修復現場を一般公開 22日から橿原神宮

瓦がおろされた文華殿の屋根=橿原市の橿原神宮
橿原神宮(橿原市)は22日から5月8日まで、修理中の重要文化財「文華殿」(江戸時代後期)を特別公開する。文華殿の修理は令和2年度から始まっているが、その現場が一般に公開されるのは初めて。
文華殿は天理市にあった柳本藩の平屋の武家屋敷。大書院と玄関で構成され、広さ約460平方㍍。天保15(1844)年の建築で、明治時代以降は小学校の校舎として利用。保存のため昭和42年に橿原神宮に移築された。
修理は県文化財保存事務所が担当し、竣工は令和8年3月の予定。総事業費約9億9千万円。約3万枚の屋根瓦はふき替える計画で、現在は建物からすべての瓦をおろし、床材などをはがし終えた段階。修理では傷んだ建築部材を取り替えるほか、耐震性も強化する。
特別公開は内拝殿での特別参拝とセットで行われ、参拝後に文華殿を見学する。所要時間は約1時間、参拝料は1人2千円(未就学児無料)。
期間中、午前9時半~午後3時15分に外拝殿前で見学の受け付けを行う。29日と5月1、3、5日は祭典などのため開始時間が遅れる。
問い合わせは橿原神宮(0744・22・3271)。
コロナ後にしたいことは…夢乗せるワクチン輸送車

マスクなしでにらめっこ、友達とバーベキュー、修学旅行…。そんな子供たちの夢を描いた新型コロナウイルスワクチン輸送車がお目見えした。描かれているのは、感染終息後の生活をテーマにした絵と作文コンクールの優秀作品。2台が平日に奈良、橿原、天理、大和郡山市などを中心に走行している。
コンクールは県内企業などからなる実行委員会が主催し今年2~3月に実施。「コロナが明けた未来へ」をテーマに、県内在住の中学生以下の子供を対象に絵と作文を募集した。
実行委によると、絵は約540点、作文は約470点の応募があった。3月末に県内の大学や企業の代表者ら約人の選考委員が最優秀賞、優秀賞など計11作品を選んだ。
絵の最優秀賞に選ばれたのは、下市町立下市小学校1年の野瀬晃菜さんの作品。野瀬さんは応募当時、同町の下市こども園に通っており、「できなかった保育参観、いつかやりたいな」と題し、楽しそうに歌う友達の姿などを描いた。
作文の最優秀賞は、橿原市立耳成南小学3年の村上駿太郎さんの「ワクワクがとまらない」。村上さんは「マスクを外して友だちとおにごっこをして思い切り走り回りたい」とし、それができるようになれば「ぼくの走りはますます速くなると思います」。将来は陸上選手としてオリンピックに出たい、と書いた。
実行委代表で医薬品輸送を手がける五條メディカル(大和郡山市)社長の原田杏子さんは「コロナで我慢を強いられる子供たちにとって、コロナ前の日常がささやかな夢。子供たちの夢を応援していきたい」と話した。
抜群の景観を紹介 奈良公園バスターミナルでパネル展

「猿沢池越しに望む興福寺五重塔と五十二段」(県景観資産より)
歴史や文化、自然にまつわるすぐれた景色が広がる場所「県景観資産」のうち県庁周辺の景観資産18カ所を紹介するパネル展が奈良市の奈良公園バスターミナルで開かれている。入場無料。
県の担当者は「パネル展を参考に、県庁周辺の景色がよい場所を楽しんでもらいたい」と話している。
県景観資産は、平成23~28年年度に一般公募。「猿沢池越しに望む興福寺五重塔と五十二段」(奈良市)など計161件が登録されている。
25日まで。問い合わせは県景観・自然環境課(0742・27・8756)。
ウクライナから避難 「第二の故郷」天理に

天理市の並河健市長(後列中央)らと記念撮影するオクサーナ・コベリャンスカさん(前列中央)=天理市役所
ロシア軍の侵攻を受けウクライナから、子供2人とともに天理市に逃れた天理大学卒業生のオクサーナ・コベリャンスカさん(45)が、市役所に並河健市長らを訪問し、感謝の意を伝えた。「ウクライナに安全なところがないなら、避難先は大学4年間を過ごした第二の故郷の天理市しか考えられなかった」と語った。
市はオクサーナさん家族に市営住宅を無償提供。家具や食器などの生活必需品は、市とつながりのあるさまざまな企業が支援。並河市長は協力企業に感謝状を贈呈し、「ご家族が安心して過ごしてもらえるよう、市と大学が協力して最大限サポートしていきたい」と話した。
天理大学は、ウクライナで大学教員として勤めていたオクサーナさんを職員として雇用する方針で、学生への講義も行ってもらう方向だという。
オクサーナさんは、ウクライナの心を文学などを通じて伝えたいと語った。
黒塚古墳展示館 4カ国語で資料紹介

日本語のほか3カ国語で展示内容を説明するパネル=天理市の黒塚古墳展示館
邪馬台国の女王「卑弥呼」の鏡とされる三角縁神獣鏡が出土した黒塚古墳を紹介する黒塚古墳展示館(天理市柳本町)が、今年10月に開館20周年を迎えるのを機に展示内容をリニューアルした。
オープン以来そのままだった資料写真や解説内容に最新の研究結果を反映。外国人の来館者に対応するため日本語のほか英語、中国語、韓国語も併記した。天理市教委文化財課は「多くの人に黒塚古墳のことを知ってもらいたい」としている。
平成14年にオープンした同館は、黒塚古墳の竪穴式石室の実物大レプリカで注目を集め、新型コロナウイルス禍前は年間約1万5000人が訪れていたという。
午前9時~午後5時。無料。原則月曜と祝日休館(日、5月2~5日は開館)。問い合わせは同館(0743・67・3210)。
ゴールの数だけランドセル寄贈 サッカー・奈良クラブ

中川雅己会長(右)にランドセルを手渡す都並優太選手=奈良市
日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブは、今季のホームゲーム15試合で決めたゴール数と同じ数のランドセルを、県内の児童福祉施設などに贈呈すると発表した。
同クラブがランドセルメーカー「カザマ」(桜井市)と協力し、約5年前から実施しているプロジェクト。これまで、県内の約20施設に計50個以上のランドセルを贈呈している。
県庁で開かれたプロジェクトのキックオフイベントで、奈良クラブの都並優太選手が県児童福祉施設連盟の中川雅己会長にランドセルを手渡した。
都並選手は「子供たちの生活に彩りを与え、笑顔にすることができればうれしい。昨シーズンのホームゲーム20点を超えたい」と話した。中川会長は「ランドセルをもらうと子供たちは大喜びしている。がんばって点を取ってほしい」とエールを送った。
天理市 ウクライナ避難民に市営住宅

ウクライナ避難民が入居する市営住宅で準備を進める天理市の職員=同市
ロシアの侵攻を受けたウクライナからの避難民家族3人を受け入れる天理市は、市営住宅の一室を無償提供することを決め、準備を整えた。
3人が入居する市営住宅は約75平方㍍の3LDK。市の職員らが、窓にカーテンを取り付け、ベッドやテーブル、いすなどの家具、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジといった生活に必要な家電製品を搬入した。
歯ブラシや皿など生活必需品は、生活雑貨「無印良品」を展開する良品計画(東京)や、奈良市のポーランド陶器専門店「アレグレの森」などが人道支援として無償で提供した。
並河健市長は「いろいろな方が支援してくださり、感謝したい。ご家族が安心して日本で暮らせるよう生活基盤を整えていきたい」と話した。
王寺駅前に新ビジネス拠点 旧南都銀支店を活用

旧南都銀行王寺支店の空き店舗スペース。今後サテライトオフィスとして活用される予定だ(王寺町提供)
王寺町はJR王寺駅前ビルの空き店舗を活用し、テレワークの場にもなるサテライトオフィスを整備・運営する事業者を募集している。町は、新型コロナウイルスの影響で郊外オフィスの需要は高まっているとみている。施設を利用する企業や個人、団体などのビジネスマッチングを図り、経済活性化につなげたい考えだ。
空き店舗は、駅前ビル「リーベル王寺西館」1階の旧南都銀行王寺支店で面積は342平方㍍。国の交付金を活用するなどして、施設整備・運営費として最大3000万円、プロジェクト推進費として最大1200万円を補助する。
IT関連やデザイン系企業といった法人、特定の組織に属さないフリーランスなど個人の利用を想定。町は、起業や働き方に関する情報提供、カフェのようなコミュニティスペースを整備するなど、多くの人が訪れる施設とする計画を求める公募型プロポーザル方式で事業者を募る。
町政策推進課の担当者は「王寺駅前の利便性を高めるだけでなく、新たなビジネスを生み出し、移住者の増加にもつなげる機会となってほしい」と期待する。
プロポーザルの申請は5月9日午後1時必着。プレゼンテーション審査などを経て同日に事業者を決定する。物件の引き渡しは7月中の見込み。問い合わせは町政策推進課(0745・73・2001)。
電車に児童生徒デザインのヘッドマーク 近鉄天理線の電化100年記念

デザインしたヘッドマークを掲げる児童や生徒たち=天理市
近畿日本鉄道は、近鉄天理線(平端―天理、4・5㌔)の電化100周年を記念し、天理市内の小学生と高校生がデザインした記念のヘッドマークを付けた列車を運行している。
同線は大正11年4月に動力が蒸気機関から電気になった。近鉄と天理市は2月、沿線の高校や同市内の小中学校にヘッドマークのデザインを依頼。約70点の応募作の中から、5作品を選んだ。
デザインが採用された市立前栽小学校6年の高田悠斗さんは、「電車が好きなのでとてもうれしい。自分が描いたヘッドマークの電車に乗ってみたい」と笑顔で話した。
西谷恭幸・天理駅長は「次の100年に向けて今まで以上に愛される天理線となるよう、努力したい」と話した。
記念ヘッドマークをつけた列車は同線で1日30~40本運行する。30日まで。
西大寺、拝観料を変更 共通券800円に一本化

本堂や愛染堂、東塔跡などが並ぶ西大寺の境内=奈良市
真言律宗総本山・西大寺(奈良市)は、本堂など3つのお堂それぞれで設定していた拝観料(300円か400円)を廃止し、4月から共通拝観券(800円)で一括して受け取る形に変更した。また1月からは寺の南門を閉じ、出入りできる門を東門のみに限定した。参拝以外の目的で境内に入る人を減らすため。
西大寺は近鉄大和西大寺駅近くの住宅街に位置し、境内には本堂、四王堂、愛染堂が並ぶ。3月までは各堂で拝観料を支払うか、共通拝観券を買えば参拝することが可能だった。境内へも自由に出入りでき、参拝以外の目的で訪れる人も多かったという。
寺によると、境内への入山を有料化する案も出ていたという。だが、お堂の前で手を合わせる人もいるため、入山は制限せずに3つのお堂のうち、最初に入るお堂で拝観共通券を購入してもらう方法に変更。出入りできる門も東門に限定し、通り抜けしにくいようにした。
西大寺の辻村泰範執事長は「各堂への参拝を通じて、仏像も多い西大寺の魅力をより多くの人に知ってもらい、拝観者を増やしたい。参拝目的以外での入山はご遠慮いただき、宗教的な環境を守っていきたい」と話している。
春の交通安全運動 15日まで取り締まり強化

白バイやパトカーに乗りパトロールに出発する警察官ら=奈良市
春の交通安全県民運動が6日始まり、奈良市の県警本部第二庁舎で出発式が行われた。15日までの期間中、県警は啓発活動や交通指導取り締まりを強化する。
出発式では交通機動隊員らを前に、県警の鬼塚友章本部長が「機動力を生かした交通指導取り締まりを行うとともに、積極的な啓発活動を展開し、県民の交通安全意識の高揚を図ってほしい」と訓示。隊員らはパトカーや白バイ計14台に乗り込み、パトロールに出発した。
県警交通企画課によると、県内では今年に入ってから5日までに人身事故が686件(前年同期比61件減)発生。死者数は9人(同5人増)だった。
山本英二・交通機動隊長は「高齢者の道路横断中の事故が多く発生しているので注意を呼びかけたい。飲酒運転など悪質運転の取り締まりに力を入れたい」と話した。
奈良女工学部がスタート 1期生が説明会参加

説明会で指導教員らの話を聞く奈良女子大工学部1期生ら=奈良市
女子大学としては全国で初めて工学部を設置した奈良女子大学は5日、奈良市の奈良公園バスターミナルレクチャーホールで工学部1期生となる新入生を対象に学部説明会を開催した。
48人の新入生が参加。奈良国立大学機構の榊裕之理事長が「今までの工学部は女性の比率が10%を超えないという『壁』があった。多様性に満ちた新しい学びの場での活躍を期待している」とあいさつし、約20人の指導教員の紹介などが行われた。
工学部の藤田盟児学部長は「自分が興味を持ったことに真剣に向き合ってほしい。それがほかの人にはない、自分の強みになる」とエール。今岡春樹学長は「海外では女性エンジニアの存在はスタンダード。女性ならではの視点や発想力を持つ人材育成に力を注ぎたい」と話した。
工学部には4つの専門分野を設けているが、学科には分かれておらず、幅広く学ぶことができるのが特徴だという。新入生の山田凛香さんは「すべての人が住みやすい社会にするため色々と学びたい」と抱負を語った。
大神神社で神楽舞稽古 新人巫女も参加

大神神社(桜井市)で恒例の春の神楽舞稽古が行われ、今春入社した新人を含む約20人の巫女が参加した。
「神事の華」とされ、太鼓と琴の演奏に合わせて、祭典や結婚式で最も舞う機会が多い「浦安の舞」を繰り返し練習した。
新人の大谷香穂さん(18)は「慣れない動作で難しいが、きれいに舞えるようになりたい」、戌亥はなのさん(18)は「先輩がやさしいのでがんばっていきたい」と話した。
「巫女は日本の女性の鑑」と思い、あこがれていたという藤本有美香さん(18)は「楽しく練習できた。やっていけると思う」と手応えを感じていた。
自販機で子ども食堂を応援 ダイドードリンコと天理市が協定

連携協定を結んだ天理市の並河健市長(右)と日高健一郎・ダイドードリンコ西日本第一営業部長=同市
天理市と飲料大手のダイドードリンコ(大阪市)は「子ども食堂」や子供の居、場所を支援するための連携協定を結んだ。同市福住町の福住運動場内に「子ども食堂応援自動販売機」を設置し、売り上げの一部を寄付する。
同社はこれまで「子ども食堂応援自動販売機」を天理市内に8カ所設置している。協定により初めて公共施設内での同自販機設置が実現する。
同社の日高健一郎・西日本第一営業部長は「自動販売機は常に市民の身近にあるもの。今後も地域での支え合いとして協力を広げていきたい」と話した。
停電時、避難所への電力供給をEVで 県と奈良トヨタGが協定

奈良トヨタグループの菊池攻社長(左)から電力供給ができる車両の説明を受ける荒井正吾知事=県庁
県と奈良トヨタグループは、自然災害による大規模な停電が発生した場合、避難所に電力供給ができる電気自動車(EV)などを配備することで合意し、協定を結んだ。
災害発生時、同グループ4社が、保有するEVやハイブリッド車(HV)を県に無償で貸し出す。車載バッテリーを携帯電話の充電や照明などの電源にする。期間は災害発生から3日間程度を想定。同グループは、現在5日間程度の給電が可能な車両を約台保有しているという。
県庁で協定締結式を行い、荒井正吾知事は「避難生活で電力は欠かせず、協定は安心感につながる」。同グループの菊池攻社長は「いつ大規模な災害が起きても不思議ではない。県全体を少しでもバックアップしていきたい」と述べた。
海底火山噴火で被災のトンガに義援金 天理

贈呈式に出席したテヴィタ・スカ・マンギシ駐日トンガ大使(前列右から2人目)と天理大ラグビー部のメンバーら=天理市
天理市と天理大は、1月に発生した海底火山噴火で被災したトンガのために集めた義援金計約525万円をテヴィタ・スカ・マンギシ駐日トンガ大使に贈呈した。マンギシ駐日大使は感謝の言葉を述べ「義援金は住宅復興と食料、飲み水に役立てたい」と語った。
1月末から同市役所と同大にそれぞれ募金箱を設置。同大は奈良中央信用金庫に義援金特設口座を開設し、協力を呼びかけた。また、同大などが義援金を募っていることを知った天理中と市立西中の生徒らも朝の登校時間に正門前に立ち、募金活動を行った。
同大は平成20年からトンガ出身の留学生を受け入れ、これまでに11人が入学。いずれも強豪のラグビー部で活動している。現在もトンガ出身の部員3人が在籍。3年のアントニオ・トゥイアキ選手の自宅は津波の被害を受けたという。
同大で目録の贈呈式が行われ、トゥイアキ選手は「噴火が起きたときは1週間家族と連絡がとれなかった。家族から電話がかかってきたときは涙が出た。多くの人が支援してくれたことは、とてもうれしい」。マンギシ駐日大使は「天理とトンガに新たな強い絆ができた」と話した。
天理中2年で生徒会長の田中大稀さんは、「毎日ためた小銭を持ってきてくれる生徒や先生もいた。人の優しさに触れた思いがした」と話した。
匿名寄付金で黒板、校旗を新調 奈良・春日中

寄付金で購入した上下可動式黒板。後ろの席からも黒板の文字が見えやすくなった
昨年、匿名の男性から現金1千万円の寄付を受けた奈良市立春日中学校(同市西木辻町)は、寄付金のうち約400万円を使って上下可動式の黒板10枚を購入し、校旗を新調したと発表した。
昨年2月、同中学校に70代とみられる男性が訪れ「子供たちのために使ってください」と教職員に現金1千万円が入ったレジ袋を手渡した。近くの済美小と一条高にも同年代の男性がそれぞれ1千万円を渡して立ち去った。
市教委は、男性からのお金を寄付金として扱うことにし、同中は生徒や保護者、教職員、地域の人らと使い道を考える「春日中 テンミリオン・ドリーム・プロジェクト」を設立した。協議の結果、生徒からの要望の多かった上下可動式の黒板購入、刺繍がほつれて傷みの激しかった校旗の新調に充てることに決まった。
同中は、オンラインの全校集会で校旗をお披露目。生徒会長の2年、橋長芽生さんは「寄付をいただいたおかげで、学習環境がよくなりました。本当にありがとうございます」と男性に向けた感謝状を読み上げた。
残りの寄付金の使い道も、同プロジェクトチームで話し合って決めるという。
王寺町に「まほろばオリーブ園」 新たな名産品に

王寺町の平井康之町長からオリーブの冠で表彰される藤井恒二郎さん(中央)=同町
王寺町の町有地を活用したオリーブ畑の愛称が「まほろばオリーブ園」に決まった。同町南元町の丘陵地約2・5㌶で、約960本のオリーブを栽培。町はオリーブを特産品にしようと、産官学連携で栽培から商品開発まで取り組むプロジェクトを進めている。
愛称は昨年12月から今年1月まで募集。全国から397件の応募があり、国土交通省奈良国道事務所職員、藤井恒二郎さん(53)‖京都市南区‖の「まほろばオリーブ園」が選ばれた。
オリーブ畑近くで表彰式が行われ、藤井さんは「『まほろば』という言葉は、やまとの国という意味で、奈良と縁が深い。農作物が豊かに実る楽園、住みやすい場所という意味もある。選ばれて光栄だ」と話した。
オリーブ畑は、オリーブオイルなどの商品開発を手掛ける「ヤマトファーム」(同町)の池田興仁社長(63)が管理。平成29年秋に34本の苗木を植えて以降、その本数は年々増加し、昨年の収穫高は約500㌔だった。
池田さんは、これまで大阪産業大の学生らとともに、オリーブオイルを150㍉㍑入りで100本以上製造し、奈良市のホテルに試験的に使ってもらうなど商品開発を重ねている。今後、オイルや実を活用した商品の本格販売を目指す。
池田さんは、「王寺町は雨が少なく、(オリーブ産地の)小豆島のような気候。畑を活用したイベントの開催や、最高品質のオイル作りをしたい」と意欲を示している。
靴下でウクライナ支援 エコノレッグなどキャンペーン

大和高田市の靴下メーカー「西垣靴下」と販売会社の「エコノレッグ」が、ウクライナを支援するチャリティーキャンペーンを始めた。靴下2足セットを3千円で販売し、うち2千円を在日ウクライナ大使館の寄付金口座に寄付する。
ウクライナ国旗をデザインしたタイプと、平和の象徴のハトとハートを国旗カラーの刺繍で入れたタイプの2足。サイズは~㌢と~㌢の2種類。エコノレッグが4月30日まで注文を受け付け、5月20日から発送する。
同社の担当者は「ニュースを見て、ウクライナの平和のために靴下の産地として何ができるかを考え企画した」と話す。集まった寄付額は同社本店ホームページ(HP)で掲載する。
受け付けは同HP内の支援サイト(https://www.econoleg.com/?pid=167214808)で。問い合わせは西垣靴下(0745・52・0088)。
「奈良市子どもセンター」完成 子育て支援や虐待対応

未就学児が遊べる「子どもセンター」のキッズスペース=奈良市
子育て支援の拠点となる「奈良市子どもセンター」が同市柏木町に完成した。県内3カ所目となる児童相談所のほか、子育てに関する相談窓口を備える。保健所など関係機関とも連携し、妊娠時から切れ目のない支援を目指す。4月1日から運用が始まる。
未就学児の親子が遊べる「キッズスペース」も設けた。利用は予約が必要で、4月6日からホームページで受け付ける。屋外の広場は、未就学児や保護者に無料で開放する。
奈良市の児童虐待の相談対応件数は増加しており、平成27年度に627件だったのが、令和2年度には1097件に増加した。
仲川げん市長は24日の市議会で「子育て家庭が社会から孤立しないよう適切な支援、対応を進める。子育てを通じた交流の拠点として、市民に末永く愛される施設になるよう、運営していきたい」と述べた。
県産食材でこだわりの焼き菓子

さまざまな種類の焼き菓子を手にするパティシエの大木詩織さん=奈良市
近鉄新大宮駅近くのフランス菓子店「ラ・ポーズ」(奈良市芝辻町)が、ケーキなど生菓子中心から、県産の素材にこだわった焼き菓子と自家焙煎コーヒーの専門店にリニューアルした。運営会社の畑中利依子副社長は「日本中に奈良のおいしいお菓子を発信していきたい」と話している。
「県産のレモンや茶葉などを使用した焼き菓子の数々を楽しんでもらいたい」とパティシエの大木詩織さん。店内には、フィナンシェやクッキー、レモンケーキ、米粉のダックワーズなど約15種の焼き菓子が並ぶ。4月には県産イチゴ「古都華」を使用した焼き菓子も販売する。
コーヒーは、世界中のコーヒー農園に詳しく「コーヒーハンター」として知られる川島良彰さんが買い付けた生豆を使用。焙煎は美食家の来栖けいさんが監修。こだわりの一杯を提供する。
コーヒーMサイズ250円、マドレーヌ250円~など。
高松塚壁画発見50周年で記念シンポ 明日香村

国宝・高松塚古墳壁画(明日香村)の発見50周年を記念するシンポジウムが、同村の万葉文化館で開かれた。阪南大の来村多加史教授(考古学)が記念講演し、被葬者は皇族で壁画は中国の墓室壁画によく見られる「出行」(旅立ち)を表現していると解説した。
来村氏は関西大出身で、日本と中国の文化交流などを研究。高松塚壁画のうちの東壁男子群像について、主人にさしかける蓋が開かれ、西壁男子群像を含めて、前に進もうとしている姿を表現した絵だと指摘した。
また、女子群像についても、つま先が前に向けられ、男子について行こうとしており、中国の墓室壁画(6世紀)にみられるような行列の出発を示す壁画と推理した。
来村氏は「唐の絵画の手法などを参考にしながら構図を決めたのだろう。楽しい行列だから色もカラフル。律令国家体制の整備が進んだ文武朝(7世紀末~8世紀初め)を象徴する絵画だ」と評価した。
ラグビー全国大会4連覇を報告 大和郡山市の奈良高専

4連覇の報告をした奈良高専ラグビー部のメンバーら=大和郡山市
第52回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会で4連覇を成し遂げた、奈良工業高等専門学校(大和郡山市)のラグビー部員らと森弘暢監が、大和郡山市役所に上田清市長を訪問し、喜びを伝えた。
5年の甲元蓮羽主将は「さほどプレーがうまくない僕がキャプテンとしてやれることはボールを前に出すこと、チームを鼓舞し続けることでした。多くの人に支えられた。優勝の報告ができたことはうれしい」と話した。
新型コロナウイルス下で練習時間が限られる中、偉業を成し遂げたことを祝福した上田市長は「個性を生かしたチーム作りは、互いに足りないところを補い、支え合う社会の仕組みに似ている。社会に出てラグビーで培った経験をぜひ生かしてほしい」とエールを送った。
月ヶ瀬梅渓が見頃

国の名勝に指定されている奈良市月ケ瀬の月ケ瀬梅渓で、梅の花が見頃を迎えた。紅梅や白梅、しだれ梅などさまざまな品種の約1万2千本が、甘酸っぱい香りを漂わせている。
月ケ瀬観光協会の担当者によると「今年は冬の冷え込みが厳しく1週間ほど開花が遅くなったが、ここ数日の陽気で一気に開花した」。
27日まで、月ケ瀬梅渓では恒例の「梅まつり」が開催され、月ケ瀬梅の資料館でパネル展示などを行っている。
「あさがお塚」訪れる人にアサガオの種を 奈良文化高校生徒らが村に寄贈

明日香村の森川裕一村長(右)にアサガオの種を贈る生徒ら=同村役場
「あさがお塚」とも呼ばれる明日香村の牽牛子塚古墳の復元整備完成を記念し、奈良文化高校(大和高田市)の生徒らが、村役場を訪れ、森川裕一村長にアサガオの種を贈った。村は、村埋蔵文化財展示室で来館者に配布する。
同校の校章は、牽牛子塚古墳出土の七宝飾り金具(重要文化財)がモチーフ。昭和40年の開学当時、大和史跡論を担当していた教員らが中心となって検討し、六角形の飾り金具を校章のモチーフにすることを決めたという。
今回、生徒や教員がアサガオの花をデザインした折り紙の袋を200個つくり種を封入。生徒会長の2年、虻川礼寧さんが森川村長に手渡した。虻川さんは「種を受け取った皆さんが、種まきをして花を咲かせてほしい」と話した。
自然と文化楽しんで 「かわかみ源流ツーリズム」発足へ

「かわかみ源流ツーリズム」発足の狙いを説明する栗山忠昭村長(右)ら=川上村役場
川上村は、観光客に村の自然や文化を楽しんでもらう体験プログラムを展開するため、一般財団法人「かわかみ源流ツーリズム」を4月1日に発足させる。環境保全を担う村の公益財団法人「吉野紀の川源流物語」と連携して、観光振興と環境保全の両立を目指す。
かわかみ源流ツーリズムは、村の温泉宿泊施設「ホテル杉の湯」や芸術文化交流施設「匠の聚」の運営も担う。今春は、カヌーに似たボート「パックラフト」で吉野川を下りながらの桜の観賞や、丹生川上神社上社の夜間参拝と境内の星空観察会など約10の体験プログラムを用意。季節ごとに発刊する機関紙や法人ホームページで情報発信し参加者を募集する。
村内では、キャンプやバーベキューで訪れた人たちが残すごみが問題となっており、法人発足に合わせ「(許可を得ない場所での)火気の使用」「ごみの放置」「水をよごす行為」の禁止を呼びかける。
栗山忠昭村長は「ルールを守ってもらいながら、楽しい遊びをしっかり考えていきたい」と話した。


































