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64年ぶり大相撲春巡業「五條場所」 来年4月開催

「五條場所」をPRする日本相撲協会の千田川親方(右)と太田好紀市長=五條市

 大相撲春巡業の「五條場所」が来年4月1日、五條市の上野公園総合体育館(シダーアリーナ)で開かれることが決まった。市などによると、同市で大相撲巡業が開催されるのは昭和30年以来、64年ぶりという。
 「相撲発祥の地」とされる奈良を広く周知し、迫力ある取り組みを間近で見てもらおうと、イベント企画団体「奈良イベント.com」が主催。巡業には約200人の力士が集結。公開朝稽古や握手会のほか、禁じ手をコミカルに紹介する「初切(しょっきり)」、相撲甚句などを披露する予定だ。
 五條市役所を訪れ、企画概要を発表した日本相撲協会の千田川親方(元小結・闘牙)は「力士と触れ合えるのが巡業の魅力。たくさんの力士と触れ合ってほしい」とPRした。
 チケットはシダーアリーナや五條市役所分庁舎で、11月23日から販売開始。インターネットでも購入できる。販売席数は2744席。問い合わせは奈良イベント.com(080・1357・0651)。

「大めがね」がお目見え 眼病封じの壷阪寺 

壷阪寺にお目見えした大めがね=高取町

 「眼病封じの寺」として知られる壷阪寺(高取町)の境内に、木製の大めがねがお目見えしている。参拝者らが合掌してフレームをくぐり、目の健康を祈っている。
 同寺の本尊・十一面千手観音菩薩座像は「目の観音様」として信仰を集めている。大めがねはレンズなしのフレームだけで、横幅4・7㍍、奥行き4・8㍍、高さ1・7㍍。
 約30年前、宮大工が境内の大観音石像(高さ20㍍)の顔のサイズに合わせて製作したといい、毎年この時期に公開。日には、眼病封じ祈願会と信者らが寺に納めためがねを供養する法要が営まれた。
 大めがねは、12月18日まで境内の三重塔そばに設置される。

レスティ唐古・鍵の「バンビーナジェラート」 道の駅のスイーツグランプリ

スイーツ部門でグランプリに輝いた「バンビーナジェラート」

 道の駅「レスティ唐古・鍵」(田原本町)で販売されている県産新品種メロンを使った「バンビーナジェラート」が、全国の道の駅の中からナンバーワングルメを決める祭典「道―1グランプリ2018」スイーツ部門で、グランプリに輝いた。
 バンビーナジェラートには、近畿大農学部(奈良市)と、メロン・スイカ専門の種苗メーカー「松井農園」(田原本町)が共同開発したメロン「バンビーナ」を使用。メロンの風味豊かで、すっきりとした甘みが特徴の人気商品だ。
 道―1グランプリは先月23、24日に京都府京丹後市で開かれ、全国の道の駅(5月現在1145駅)から選抜された19駅が、地元食材を使った看板グルメの味を競った。スイーツ部門にはうち6駅が出場。バンビーナジェラートは道の駅なんぶ(山梨県南部町)の「南部茶プリン」などを抑え、優勝した。
 レスティ唐古・鍵の西村元伸駅長は「地元田原本町の特産品を使って本当にいい商品ができた。グランプリ以降ますます人気が高まっている」と喜んでいる。
 価格はカップ350円(税別)、コーン400円(同)。

秋の恒例「豊祝会」に800人 元阪神・岡田氏も講演

「野球人生 道一筋」と題して講演した岡田彰布氏。会場を盛り上げた=奈良市

 奈良の日本酒を楽しむ秋の恒例行事「第27回豊祝会」(奈良豊澤酒造主催)が18日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍~IRAKA~で開かれ、約800人が参加した。
 平成4年、奈良豊澤酒造の大吟醸「豊祝」が全国新酒鑑評会で3度目の金賞に輝いて以来、毎年開催。豊祝は今年、2年ぶり13回目の金賞を受賞している。
 会の冒頭、豊祝会会長を務める南都銀行の西口廣宗顧問が「杜氏の技術を社員全員に引き継がせるのはなかなかできない。金賞は会長、社長、社員みんなが一丸となって獲得したもの」とあいさつ。
 第1部では、プロ野球の阪神とオリックスで選手、監督として活躍した岡田彰布氏(60)が「野球人生 道一筋」と題して講演した。阪神の2軍監督時代を振り返り「モチベーションは選手の成長に関わる。私はどの選手も平等に接するよう意識していた」と持論を展開。若者の育成について「いいところを伸ばしてやろうとすると、悪いところも消える。自発的にやるように導く方がいい」と話した。
 質疑応答では、阪神が今季、最下位に沈んだ原因を問われ、「プロ野球の歴史で『育てながら勝つ』がうまくいったことはない」と分析。「阪神ファンは熱心だが、期待しすぎると大変。楽に見た方がいい」と冗談を交え、笑いを誘っていた。
 第2部では、銘酒を味わうパーティーが開かれ、参加者は大吟醸の「豊祝」などを味わった。

新しいビジネスチャンス、商談会・即売も賑わう@橿原神宮

即売ブースは大勢の来場客で賑わった=橿原市

 県内の企業約380社が集う「ビジネスマッチなら・橿原ビジネス商談会」が17日、橿原市の橿原神宮崇敬会館などで始まり、ビジネスチャンスを求める事業者や即売ブースで掘り出し物を探す一般客らでにぎわった。
 県内企業の優れた商品やサービスを結びつけ、新たなビジネスを生み出すきっかけにしようと、県商工会連合会や橿原商工会議所などが合同で開催。今年で5回目になる。
 商談会では各企業が15分ずつ面談し、自社の強みをアピール。プレス向けの発表会では、吉野杉を使ったDIY型住宅や、結婚・出産を機に離職した縫製職人に働く場を提供する在宅職人ネットワークなど、奈良を活気づけるための取り組みを10社がPRした。
 また、即売ブースでは、吉野の名水で作ったつくだ煮や県産のはちみつ、革製品など、21社が特色ある商品を販売。大勢の一般客が買い求めていた。
 参加したロクメイコーヒー(奈良市)の井田浩司代表取締役は「普段会うことのない業種の方と交流できる、とてもいい機会。毎年参加しています」と話した。
 18日も開催。商談会は事前予約制だが、状況に応じて当日申し込みも受け付ける。問い合わせはビジネスマッチなら事務局(0742・22・4412)。

関学大と御所市が連携協定 過疎地域活性化へ学生らが協力

協定書を持ち握手を交わす御所市の東川裕市長(右)と関西学院大の村田治学長=兵庫県西宮市

 関西学院大(兵庫県西宮市)は過疎化が進む御所市の活性化に向け、同市と連携して取り組む協定を締結した。自治体との連携協定は今回で9例目。
 御所市によると、同市の65歳以上の人口比率は8月末時点で約39%と高く、国から過疎地域に指定されている。関学大経済学部の栗田匡相准教授のゼミ生らが、以前から同市の少子高齢化問題などを調査しており、活動を広げようと連携協定を結ぶことになった。
 今後は経済学部の学生らが市民数百人にインタビューを実施。空き家や廃業した銭湯を再生し、地域のコミュニケーションの場などを作っていく予定という。
 調印式で、同市の東川裕市長は「御所市は弱小自治体だが、〝市民力〟は引けを取らないと自負している。これから学生たちと一緒に御所市のことを考えていきたい」とあいさつ。関学大の村田治学長も「少子高齢化や過疎化を防ぐ地域活性化のモデルとなれば」と期待した。

DMG森精機、最新鋭工作機械を無償貸与 奈良朱雀・王寺工・御所実に

DMG森精機の最新鋭工作機械を見学する荒井正吾知事(右)と森雅彦社長=奈良市

 工作機械大手の「DMG森精機」(名古屋市)が、県立工業高校3校に最新鋭の工作機械を無償貸与することが決まり、加工機導入セレモニーが奈良市の県産業振興総合センターで開かれた。
 同社の本社は名古屋市だが、登記上の本店が創業の地である大和郡山市にある縁で、県と昨年3月、県産業の発展を目的とする包括連携協定を締結。次世代の優秀な技術者を県内で育成することを目指し、工業教育の促進を具体的な連携事業の1つに挙げていた。
 最新鋭工作機械が導入されたのは、奈良朱雀、王寺工業、御所実業の3校。各校に「5軸加工機」など、自動車部品などを作る2種類の最新金属加工機が設置された。操作が複雑なため、同社の若手技術者を講師として派遣するという。
 同社の森雅彦社長は「優秀なプログラマーや機械オペレーターを育て、奈良県から新しい技術を発信していきたい」と話した。
 奈良朱雀高校機械工学科3年の田淵祐基さんは「最先端の機械に触れられるのは喜ばしいこと。使いこなせるか不安もあるが、いろいろ考えながら物づくりをしていきたい」と喜んだ。

白橿北小で「東京五輪ポスター制作授業」開催

「ミライトワ」と「ソメイティ」とふれあう児童ら=橿原市

 2020年東京五輪・パラリンピックに向けたポスター制作の公開授業が橿原市の市立白橿北小学校で行われ、ロンドン五輪柔道男子100㌔級代表で天理大監督の穴井隆将さん(34)らが訪れて児童と交流した。
 東京五輪・パラリンピックを身近に感じてもらおうと、大会組織委員会が国内外の小中学生を対象にポスターを募集しており、今年で4回目。昨年は計1万4396点の応募があり、同校6年の佐々木羽多さん(12)が金賞を受賞した。
 全校児童約190人を前に講演した穴井さんは、自身の競技人生を振り返り「結果が出ないこともあるけど、頑張り続けることが大切」と熱弁。その後、大会公式マスコットの「ミライトワ」と「ソメイティ」が登場すると、「すごい」「かっこいい」と歓声が上がった。
 ポスター制作には5年生40人が挑戦。マスコットと一緒に柔道やボルダリングを楽しんだり、食事をしたりする様子をイメージしながら、真剣な表情で描いていた。
 5年の山本賢正さん(11)は「合気道をやっているので、僕も穴井さんみたいにかっこいい人になりたい」。中川こころさん(10)は「大会に出場する選手みんなに頑張ってほしい」と話していた。

安倍文殊院「コスモス迷路」 家族連れらが楽しく通り抜け

コスモス迷路を通り抜ける園児ら=桜井市

 桜井市の安倍文殊院に、約30種のコスモスが咲き誇る「コスモス迷路」がお目見えし、幼稚園児や親子連れらが通り抜けながら歓声を上げている。
 迷路は縦20㍍、横25㍍。参拝者に境内を楽しんでもらおうと毎年、金閣浮御堂のそばの広場に設置されている。今年も約2カ月かけてつくられ、先月オープンした。
 迷路には黄色の「レモンブライト」や、ピンクの大輪が美しい「ベルサイユミックス」、花びらの中心が赤く染まった「日の丸」、ほのかにチョコレートの香りがする「チョコレートコスモス」などが植えられ、色とりどりの花を見ることができる。
 コスモス迷路は今月下旬まで設置。問い合わせは安倍文殊院(0744・43・0002)。

「奈良県華道展覧会」開幕 200点以上が一堂に 14日まで

展示された生け花の作品を鑑賞する来場者=奈良市の県文化会館

 奈良県内の生け花作家らの作品を一堂に展示する「第68回奈良県華道展覧会」が11日、奈良市の県文化会館で開幕し、色鮮やかな花が来場者の目を楽しませている。14日まで。
 県華道会(吉村晴芳山理事長)が主催。赤い果実をつけたツルウメモドキで彩った作品など、29流派から出展された計200点以上を展示する。12日までを前期展、13日からを後期展として作品を入れ替え、13、14の両日は親子や障害者を対象にした「いけばな体験教室」も開かれる。
 吉村理事長は「流派の特徴を生かした作品を展示している。交流やふれあいが生まれる場になってほしい」。生け花を習っているという奈良市の主婦、吉田スミエさんは「いろんな流派が集まる展覧会は珍しいので、勉強になります」と話していた。

ナンバで「刀根早生」販売、好評 天理大生

刀根早生柿を販売する天理大の学生ら=南海難波駅

 天理市萱生町発祥の柿「刀根早生」を県外で販売してブランド化を図ろうと、天理大学の学生が、大阪・ミナミの南海難波駅で天理市産の刀根早生柿を販売した。
 刀根早生柿の販売は、天理大の授業「キャリアデザイン3(地域との連携)」の一環。農家が高齢化する一方で、農業を職業として選択する若者が少ないことなどを背景に、今年度は「就農」をテーマとし、刀根早生柿の原木を見学するなどして農業や刀根早生柿について学んできた。
 学生らは5日から7日まで、天理市で育てられた刀根早生柿を、南海難波駅で駅の利用客らに販売。3日間で計約千個を売り上げた。
 柿を購入した大阪府和泉市の無職、嶋田美代子さん(70)は「奈良は柿が有名だというイメージがあまりなかったので、これを機会に知ることができました」と話した。
 また、天理大人間学部2年の花岡福さん(21)は「たくさんの人においしいと思ってもらい、(刀根早生柿が)広まってほしいですね」と柿を販売していた。

【ダイドードリンコ杯野球】開幕 決勝は28日に

選手宣誓する御所リトルクラブの松田悠矢主将

 県内130の少年野球チームが参加する「第16回ダイドードリンコ杯少年野球大会」が7日、葛城市の新庄第一健民運動場などで開幕した。1、2回戦の試合が行われ、選手たちは秋空の下、はつらつとプレーした。
 開会式では保護者や大会関係者が見守る中、各チームの選手が元気いっぱいに入場行進。昨年、優勝を果たしたやまと、準優勝の斑鳩少年野球部から、優勝旗と準優勝盾がそれぞれ返還された。
 その後、選手を代表し、御所リトルクラブの松田悠矢主将が「支え合い、励まし合ってきた仲間との絆を胸に、全力で戦い抜くことを誓います」と力強く選手宣誓した。
 大会日程が順調に進めば、決勝戦は28日に橿原市の佐藤薬品スタジアムで行われる。

クレパス画の名作130点が万葉文化館に 小磯良平、山下清…

開幕した「クレパス画名作展」で作品を鑑賞する来場者ら=明日香村の県立万葉文化館

 クレパスで描かれた作品を展示する「クレパス画名作展」(県立万葉文化館、産経新聞社主催)が6日、明日香村の県立万葉文化館で開幕した。サクラアートミュージアム(大阪市)が所蔵するクレパス画作品から130点が展示されている。12月26日まで。
 クレパスは、サクラクレパスが大正14年に開発した画材で、クレヨンより柔らかく混色などができることが特徴。
 名作展では、クレパスの開発に携わった洋画家・版画家の山本鼎や、小磯良平、山下清らのクレパス画が並んでいるほか、クレパスの歴史を記したパネルも展示されている。
 この日はテープカットなどのオープニングイベントが行われ、サクラアートミュージアム館長の西村貞一・サクラクレパス会長は「クレパスの画材の多様性を楽しんでほしい」と話した。
 会場を訪れた広陵町の主婦、浅香智恵子さんは「クレパス画の展示会は珍しいので、興味があって来ました。クレパス画にもいろんな手法があると知り、驚きました」と作品に見入っていた。

JR・近鉄奈良駅に「4カ国語」バス案内システム

JR奈良駅構内に設置されたバス総合案内システム。バス乗り場や発着時刻を4カ国語で案内する=奈良市

 奈良交通は、JRと近鉄の奈良駅構内にバスの総合案内システムをそれぞれ設置した。発着時刻や乗り場の位置を大型スクリーンで知らせ、国内外から訪れる観光客の利用をサポートする。
 案内システムは日英中韓の4カ国語で表示。奈良公園▽唐招提寺、薬師寺▽法隆寺▽平城宮跡▽ならまち―といった主要観光スポットに向かうバスの発着時刻や乗り場を案内するほか、衛星利用測位システム(GPS)を使い、運行状況をリアルタイムで利用客に伝える。
 両駅のバスターミナルでは、1日千本以上のバスが発着。だが、外国人観光客向けの時刻表などは設置されていなかった。同社は今後、他のバス停への増設も検討するという。
 この日開かれた除幕式には、同社の植田良寿社長や荒井正吾知事らが出席。植田社長は「観光客の利便性向上、公共交通利用促進の一助になれば」とし、荒井知事は「バスがいつ来るか分かれば、乗客の心理も安定する。観光地の快適性が向上することを期待する」と話していた。

県立高再編計画、条例改正案を賛成多数で可決 県議会

 県立高校の再編計画について、再編後の校名や閉校時期などを定めた県立高校設置条例改正案が、5日の県議会本会議で賛成多数で可決された。これにより、再編計画に基づく県立高の統廃合が具体的に動き出すことになる。
 県立高を33から30校に再編する計画は6月8日に公表され、7月3日の6月定例会本会議で可決された。9月定例会では、一部議員が県教委の計画の進め方や県民への説明不足を批判。吉田育弘教育長が、対象校の校名発表が遅いなどの対応の瑕疵を認める場面もあった。また、現校舎の耐震性に問題があり、閉校予定の平城高校舎に平成34年4月に移転が計画されている奈良高についても、移転までの間の耐震対策が示されていないとして、安全軽視ともとれる県教委の対応に批判が集まった。
 この日の本会議では平城高の存続を求める請願と、奈良高生徒らの安全確保のために直ちに万全を期すことを求める請願がいずれも不採択に。その後、条例改正案を議長を除く42人で採決し、賛成31人、反対11人の賛成多数で可決した。
 可決後、吉田教育長は「教育の質を向上させるための学校再編はこれから。生徒の意見も尊重しながら、県民に理解してもらう努力をする」と話した。奈良高の耐震化については「補強や仮設校舎の建設など、あらゆる対応策を早急に考えたい」と述べた。
 平城高の存続を求めていた同校校友会の鳥見浩憲会長は「可決は残念だが、本当に子供のためになる学校の形の実現に向けて、引き続き活動する」と話した。

迷子のインコ、2週間ぶり飼い主の元に 生駒署が保護

生駒署員の肩に乗るアキクサインコの小梅と、飼い主の中田恵子さん=生駒市

 迷子になり、生駒署で保護されていたアキクサインコが、約2週間ぶりに飼い主の元に戻った。以前と変わりなく元気に飛び回る姿に、飼い主で奈良市の主婦、中田恵子さんは「本当にうれしい」と再会を喜んだ。
 インコは生後10カ月のオス、小梅。9月19日午後4時ごろ、中田さんが庭で鳥かごを水洗いした後、小梅をかごの中に入れて乾燥させていた際にうっかり扉を閉め忘れ、飛び立ってしまったという。
 この2日後、自宅から約2・5㌔離れた生駒市内の住宅街で、小梅が通行人男性の肩に止まった。男性は近くの交番に「拾得物」として預け、届け出を受けた同署は署員の自宅で保護することに。当初は衰弱していたというが、餌をもりもり食べ、日に日に回復。署員は「とても人懐っこく、大切に育てられてきたのだろうと思った」と話す。
 小梅の行方が分からなくなって以来、中田さんは近所を捜索したり、SNSで検索したりしたが、なかなか手がかりをつかめなかった。わらにもすがる思いで頼ったのが、県警ホームページの「落とし物照会」。ここで小梅と特徴が似たインコを見つけ、今月2日、同署で待望の再会を果たした。
 中田さんは「もう見つからないと思って諦めていたので、ありがたい気持ちでいっぱい」と感無量の様子だった。

今シーズン「熱中症」救急搬送、県内過去最多1435人 死者は4人

 県は2日、熱中症で4月30日~9月30日に県内で救急搬送されたのは計1435人で、過去最多だった昨シーズン(5月1日~10月1日)の852人を大幅に更新したと発表した。記録的な猛暑の影響で死者も4人に上り、平成23年の統計開始以降で最も多かった。
 県によると、救急搬送者の48・5%は65歳以上の高齢者だったが、野球部の部活後に意識を失った男子高校生もいた。
 亡くなったのは50~90代の男女で、エアコンのついていない自宅室内で熱中症を発症したり、帽子をかぶらずに庭で倒れたりしているのを家族らに発見されたという。
 奈良地方気象台によると、県内で35度以上の猛暑日は7月が14日間、8月が15日間の計29日間。連日猛暑日となった7月3週目(16~22日)には、1週間で426人が救急搬送されるなど、7月に被害が集中した。

奈良の蔵元28社、全国一斉「日本酒で乾杯!」で銘酒振る舞う

荒井正吾知事(右)から酒を振る舞われる外国人観光客ら=奈良市

 日本酒造組合中央会が「日本酒の日」と定める1日、「全国一斉 日本酒で乾杯!」と銘打ったイベントが各地で開かれ、近鉄奈良駅(奈良市)前の行基広場では、県内の蔵元28社が来場者に日本酒を振る舞った。
 全国の都道府県酒造組合が各地で実施。清酒発祥の地をアピールする県でも、日本酒で乾杯する文化を知ってもらい、飲み比べを楽しんでもらおうと毎年開催されている。
 この日は、荒井正吾知事や奈良市の仲川げん市長らが鏡開きをした後、一斉に乾杯。「春鹿」(今西清兵衛商店)や「豊祝」(奈良豊澤酒造)など、県内の蔵元28社の日本酒が振る舞われ、仕事帰りのサラリーマンらが味わいの違いを楽しんでいた。
 今春、秋田県から引っ越してきたという奈良市の会社員、大塚弓子さん(39)は「たくさんの種類のお酒が一堂に会し、飲み比べできるのはありがたい。奈良のお酒は本当においしいですね」と話していた。

日米朝3首脳にメジャー大谷も…高取町「かかし祭り」始まる 

日米朝の3首脳が並んだ「首脳会談かかし」=高取町

 手作りのかかし約200体が奈良県高取町のメインストリート、土佐街道沿いに並ぶ「高取かかし祭り」(天の川実行委員会など主催)が1日、始まった。日米朝の3首脳による「2018世界首脳会談?」と題した作品をはじめ、ユニークでほのぼのとしたかかしを見ることができる。31日まで。
 10回目となる今年の目玉は、安倍晋三首相と米国のトランプ大統領、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長をモチーフにしたかかし。3人が国旗を背にテーブルを囲んでおり、それぞれの特徴をよくとらえている。
 このほか、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手▽平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリスト、ザギトワ選手に贈られ話題になった秋田犬▽わたがしやたこ焼きの屋台▽案山子教室の受講生が作った作品―なども。今年から町内の市尾墓山古墳にも、古代人をイメージしたかかしが並べられる。
 問い合わせは町観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)。

バンビシャス、勝利で開幕 多彩イベントで会場も熱気

開幕戦には多くのファンが駆けつけ応援した=奈良市

 プロバスケットボール・Bリーグ2部(B2)のバンビシャス奈良が29日、奈良市のならでんアリーナ(市中央体育館)で、香川ファイブアローズとのシーズン開幕戦を迎えた。
 試合前には、バンビシャス奈良のユースチーム「バンビシャス奈良U15」と、奈良市立平城東中学校とのエキシビションゲームや、来場者によるフリースロー大会が行われ、会場は熱気に包まれた。
 フリースロー大会に参加した天理市の小学3年、立石向陽さん(9)は、1度目は見事に決めたものの、2度目は失敗。「決勝戦まで行きたかった」と悔しそうな顔を見せた。開幕戦については「楽しみでわくわくしている。一生懸命応援します」と笑顔で話していた。
 開幕戦でバンビシャス奈良は、第1、2クオーターは本多純平選手や樋口真斗選手の3点シュートが決まるなどリードし、その後もリードを保ったまま、73―63で香川ファイブアローズに勝利した。

「早く閉まる」とは言わせない もちいどので「もいちど夜市」開催 29日も

大勢の人でにぎわった「もいちど夜市」。普段は人通りが少なくなる夜の商店街が活気づいた=奈良市

 店舗の閉店時間が早いとされる奈良の商店街で、夜にも買い物や食べ歩きを楽しんでもらう「もいちど夜市」が28日、奈良市餅飯殿町の「奈良もちいどのセンター街」で始まった。29日も開かれ、関係者は「この2日間は『早く閉まる』とは言わせない」とアピールしている。
 イベント名は、商店街名の「もちいどの」と「もう一度行きたい」をかけて命名。奈良市内の商店街は日中こそ、多くの観光客でにぎわうが、午後7時を過ぎると大半の店が閉まる。近鉄奈良駅南側にある同センター街にも「営業時間を延長してほしい」という要望が多数寄せられていたという。そこで、若手商店主が中心となって企画した。
 夜市では、南北250㍍のアーケードの約100㍍に、飲食や雑貨など36のブースが出店。奈良の新名物として定着しつつあるかき氷や、タイ風焼きそばなどのグルメのほか、輪投げや射的のコーナーもあった。
 奈良市のパート従業員、奥村昌美さん(61)は「海外からたくさんの人が来ているので、こういう取り組みはいいですね。近くの商店街と力を合わせ、もっと大規模にやっても面白いと思う」と話していた。
 もいちど夜市は午後7~10時。問い合わせは同センター街協同組合(0742・22・2164)。

紀伊半島豪雨7年 五條・大塔町で市長らが慰霊碑参拝

慰霊碑に花を手向け、祈りをささげる市平克之さん=五條市大塔町

 奈良、和歌山、三重の3県で、88人の死者・行方不明者を出した平成23年9月の紀伊半島豪雨から7年。11人が死亡・行方不明となった五條市大塔町では27日、太田好紀市長と幹部職員らが犠牲者を弔う慰霊碑を参拝した。今月4日に慰霊祭が行われる予定だったが、台風21号の影響で中止となっていた。
 この日は、大塔町の自治連合会長、市平克之さん(78)も参列。犠牲者に黙禱をささげ、太田市長と市平さんが慰霊碑の前に花を手向けた。
 太田市長は「7年前の教訓は脳裏に焼き付いている。毎年、全国各地で災害が起こっているが、何かあったときは助け合いながら、災害に強いまちづくりに取り組んでいきたい」と決意を新たに。
 また、市平さんは「災害があった当日の朝、(死亡・行方不明となった)11人のうち4人と話をしたので、あの日のことは忘れることができない。行方不明の方が家族の元に戻ってこられるよう祈った」と神妙な面持ちで語った。

【県立高再編計画】超党派の奈良市議22人が議決延期求める声明

 県立高校再編計画について、超党派の奈良市議22人は25日、9月定例県議会での関係条例の議決延期などを求めた緊急声明を発表した。26日に荒井正吾知事や教育長、県議らに提出する予定。
 声明では、奈良市議会が6月定例会で全会一致で採択した同計画案の議決延期を求める意見書が、県議会で反映されていないと指摘。その上で、対象校の生徒や保護者らに十分な説明がされないまま計画が進めば、教育行政への信頼を失墜しかねないとしている。
 耐震性が国の基準を大幅に下回っている奈良高校については、平成年度に平城高校への校舎移転が計画されているが、それまで放置されれば生徒らの命を守れないとして、ただちに耐震化を行うよう求めている。
 奈良市役所で会見した北村拓哉市議は「多くの市民が理解しないままに決まってしまっている。丁寧な説明をすべき」と話した。

【大和郡山ライオンズクラブ杯学童野球】小林ファイヤーズが優勝、決勝で城が丘エンゼルス下す

優勝した小林ファイヤーズの選手ら=大和郡山市

 大和郡山市内の少年野球9チームが参加した「第37回大和郡山ライオンズクラブ杯学童軟式野球大会」(県軟式野球連盟郡山支部主催)の準決勝と決勝が24日、同市のならっきー球場(同市営球場)で行われ、決勝で小林ファイヤーズが城ケ丘エンゼルスを12-0で下して優勝を果たした。
 小林ファイヤーズは一回、4番木野聡一郎選手の左翼越えランニング本塁打で3点を先制。三回に7番池田迅選手、8番松井琢真選手の連続適時打などで4点を追加すると、四回には打者一巡の猛攻でさらに5点を奪った。
 城ケ丘エンゼルスは相手の木野投手の好投の前に打線がつながらなかった。
 小林ファイヤーズの池田迅主将(12)は「勝ててうれしい。チャンスでしっかり打てたことがよかった」と笑顔。
 城ケ丘エンゼルスの古賀誠太主将(11)は「エラーが多かったのが悔やまれるが、全力は出し切れた」と話した。
 準決勝の結果は次の通り。城ケ丘エンゼルス2-0平和レッドスワローズ▽小林ファイヤーズ9-2西方パワーズ

天理出身の女子プロレスラー・ハイビスカスみぃさん、初の凱旋試合

凱旋試合で技をかけるハイビスカスみぃさん=天理市

 天理市出身の女子プロレスラー、ハイビスカスみぃさん(33)が23日、同市の天理駅前広場コフフンで初の凱旋試合を行い、集まったファンらが大きな声援を送りながら観戦した。
 ハイビスカスみぃさんは、沖縄県のプロレス団体「琉球ドラゴンプロレスリング」に所属。中学校卒業後、カリブ海の米自治領プエルトリコへ渡り、アップルみゆきとしてデビューした。平成25年からは同団体で現在のリングネームで活動している。
 この日はコフフンに特設リングが設けられ、同団体のプロレスラーがタッグマッチなどで対決。ハイビスカスみぃさんも6人タッグマッチで試合に臨んだ。
 ハイビスカスみぃさんは、ヘッドロックなどの技を繰り出したりロープの上から攻撃を仕掛けたりし、観客席からは「みぃちゃん頑張れー」と声援が送られた。激しい攻防は場外にまで及び、会場は盛り上がりを見せていた。
 試合後、ハイビスカスみぃさんは「17年近くプロレスを続けてきたが、初めて地元で試合ができて本当にうれしい。またここで試合がしたい」と話していた。

【北和親善学童野球】斑鳩少年野球部が3連覇

大会3連覇を果たした斑鳩少年野球部の選手=斑鳩町

 県内の少年野球16チームが熱戦を繰り広げた「第38回北和地区親善学童軟式野球大会」の準決勝と決勝戦が22日、斑鳩町の町立斑鳩西小学校グラウンドで行われ、決勝は斑鳩少年野球部がやまとを6―0で下し、3年連続4回目の優勝を果たした。
 斑鳩少年野球部は三回に1点を先制すると、四回には1番岸本、2番松本の連続適時打などで3点を追加。機動力を生かした攻撃で相手投手を打ち崩した。やまとは相手の投手陣を前に打線がつながらず、無得点に抑えられた。
 斑鳩少年野球部の兼平陸主将(11)は「3連覇はうれしい。バントや足を絡めた攻撃で相手投手を攻略できたと思います」と笑顔を見せた。
 準決勝の結果は次の通り。
 【準決勝】斑鳩少年野球部7―6生駒東少年野球クラブ▽やまと8―1壱分ジュニアシャインスターズ

リコリスが見頃 馬見丘陵公園

 広陵町と河合町にまたがる県営馬見丘陵公園でヒガンバナが満開を迎え、訪れた人たちの目を楽しませている。園内ではヒガンバナの仲間で、白と黄色の花を咲かせるリコリスも開花。リコリスは今月末までが見ごろという。
 ヒガンバナとリコリスが見られるのは、園内の上池堤、水分広場、三吉2号墳の3カ所。約2万本にも上る赤、黄、白、ピンクの鮮やかな花が咲き誇り、園内を彩っている。来園者は花を観賞したり、写真を撮影したりしていた。
 大和高田市の会社員、当麻剛生さんは「秋の花を撮影しに来ましたた。ヒガンバナは周りの緑と赤のコントラストがきれいですね」と笑顔で話した。
 年中無休で入園料無料。問い合わせは県中和公園事務所(0745・56・3851)。

平群町出身・赤松悠実さん生駒署「一日署長」 交通安全県民運動スタート

生駒署の一日署長として交通安全啓発活動を行う赤松悠実さん=生駒市

 秋の交通安全県民運動がスタートした21日、生駒署は平群町出身のタレント、赤松悠実さん(28)を一日署長に任命し、生駒市の近鉄生駒駅や百貨店で交通安全を呼びかけた。
 金田実署長が「この運動を通じ、『歩行者の保護』に重点的に取り組んでいきたい」とあいさつ。警察官の制服に身を包んだ赤松さんは「一日警察署長」のたすきをかけ、早めのライト点灯などを呼びかけるチラシやティッシュを通行人に手渡した。その後、近鉄百貨店生駒店内の飲食店で、「飲酒運転根絶」を呼びかけるウエットティッシュを配布した。
 奈良でも車を運転するという赤松さんは「自然が多く山道も多い分、暗くて視界が悪い道も多い。お年寄りもたくさん住んでいらっしゃる地域なので、思いやりの気持ちを持って運転してほしい」と話していた。

奈良高耐震化問題 体育館の柱補強へ 奈良市からの行政指導受け  

 県立奈良高校(奈良市)の建物の耐震性が国の基準を下回っている問題で、吉田育弘県教育長は19日、特に耐震強度に問題のある同校体育館について、柱の補強対策などを早期に進める方針を示した。この問題では、奈良市が、生徒の安全が確保されていないとして県と県教育委員会に対し、耐震改修促進法に基づく行政指導を行っている。
 同校は県立高校の再編計画で、閉校予定の平城高校舎に平成34年4月に移転することが予定されている。だが、移転までの現校舎の安全性に問題があるとして、奈良市は荒井正吾知事と吉田教育長に対し、適正に対処するよう18日に文書で指導したという。
 吉田教育長は19日の県議会本会議で「学校関係者や保護者からも不安の声が上がっていると聞いている」とした上で、特に国の耐震基準を大きく下回っている同校体育館の柱の補強や壁面の補修をすみやかに実施すると説明。同校の全体的な耐震化については「建築家など専門家に相談し、対応を検討したい」と述べるにとどめた。

【基準地価】商業地最高価格地点が「東向中町4」(寛永堂奈良店付近)に

今年の最高価格地点となった寛永堂奈良店付近=奈良市

 県は18日、7月1日時点の県内273地点の基準地価を公表した。商業地は訪日外国人客(インバウンド)需要が好調な奈良市の近鉄奈良駅前の上昇が全体を牽引し、対前年平均変動率は0・7%で、2年連続上昇した。工業地も上昇する一方、住宅地は過疎化が進む県中南部で下落幅が拡大。県全体の平均変動率はマイナス0・6%(昨年マイナス0・7%)で、11年連続の下落となった。
 商業地は昨年から継続調査している44地点のうち、18地点で上昇、12地点で横ばい、14地点で下落した。特にインバウンドの影響を受けた近鉄奈良駅周辺が8・7%と大幅に上昇。これに伴い、昭和58年以降連続して最高価格地点だった「奈良市中筋町1―4」の関西アーバン銀行奈良支店に代わり、今年から新たに対象地点に加わった近鉄奈良駅前の「東向中町4」が最高価格地点となった。一方、県中南部では、大規模ショッピングセンターへの顧客流出で、既存商業地の下落傾向が続いている。
 工業地の平均変動率は1・8%(同1・7%)で、5年連続の上昇。継続調査4地点の全てが上昇し、変動率は全国8位だった。西名阪自動車道大和まほろばスマートICの全面開通など、交通の利便性が向上したことや、震災リスクの低い内陸部の工業地帯の人気が続いていることが要因とみられる。
 住宅地の平均変動率はマイナス1・0%(同マイナス0・9%)で、10年連続の下落。202地点のうち、25地点で上昇、34地点で横ばい、143地点で下落した。昨年に引き続き、都市部の奈良、生駒、香芝の3市の人気が堅調な一方、過疎・高齢化による人口減少が進む県中南部の山間部で大幅に下落した。
 大和不動産鑑定(奈良市)の三和浩・奈良支社長は「住宅は利便性の高い都市部と山間部で二極化が進んでいる。人口減少が著しい地域では、下落傾向が続くだろう」と話した。

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