奈良伊賀地域で産経新聞の購読試読・求人案内。

産経新聞 奈良県伊賀地区専売会産経新聞 奈良県伊賀地区専売会

産経新聞グループ各紙のご購読はこちら 0742-24-2214

専売会について専売会について各専売店の紹介各専売店の紹介地域貢献地域貢献求人内容求人内容購読・試読サービス購読・試読サービス

sanbai-02.jpg

天理に体験型ゲストハウス完成 3Dプリンター装備のスペース、カフェも

天理市にオープンした「Mori ノ Guest House(モリノゲストハウス)」

 最新鋭の工作機械を備えた工房とカフェを併設した体験型宿泊施設「Mori ノ Guest House(モリノゲストハウス)」が、奈良県天理市の天理駅前にオープンした。街の魅力を発信しつつ、観光客を呼ぶ込む文化交流拠点として期待されている。
 市内で飲食店などを運営する「ことぶき」(同市)が、閉店したパチンコ店を改装。総務省の地域経済循環創造事業交付金などを活用し、完成させた。
 1階のFabスペースでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどを用意。市が招いた芸術家が住み込みで創作活動をする際の滞在拠点とする。工房スペースも設け、体験イベントを随時開催する予定だ。
 2階には、相部屋の「ドミトリールーム」(5室)と個室の「ツインルーム」(2室)があり、最大30人が宿泊可能。カフェでは地元で採れた旬の農産物を使った料理を提供する。
 天理市の並河健市長は同施設について「地域の成長エンジンとして大きな役割を果たしてもらいたい」と期待を込める。ことぶきの伴戸忠三郎社長は「街から森に、森から街に行くきっかけにしてほしい」と話した。
 宿泊は原則予約制。ドミトリールームは1泊3240円~3780円。ツインルームは1部屋8640円。Fabスペースの利用は時間制で、1時間2千円から。問い合わせは同施設(090・7347・4010)。

Fabスペースには、3Dプリンターやレーザーカッターなどの工作機械が並ぶ

「遺品が語る沖縄戦」 般若寺で19日まで

沖縄戦戦没者の遺品の数々=奈良市

 73回目の終戦の日を迎えた15日、沖縄戦戦没者の遺品を展示する「遺品が語る沖縄戦~心に灯す平和の火~」が、奈良市の般若寺で始まった。19日まで。
 沖縄戦の悲惨さや、当時の沖縄の人の生活を伝えようと、有志で作る「沖縄戦遺骨収容国吉勇応援会」が企画し、初めて奈良で開催されることになった。
 沖縄方言で「ガマ」と呼ばれる洞窟で半世紀以上、遺骨収集に当たった国吉勇(79)さんが掘り出した戦没者の遺品約点を展示。火炎放射によって変形したガラス瓶や飯盒、磁器製の手榴弾などが飾られている。
 同会学生共同代表の米イエール大学2年、西尾慧吾さん(19)は「沖縄戦の遺品を見る機会はあまりないと思う。この展示会が沖縄戦や平和について考えるきっかけになれば」と話した。
 拝観時間は午前9時~午後5時まで。拝観料は大人500円、中高生200円、小学生100円。問い合わせは同寺(0742・22・6287)。

写真展「尾野真千子と川島小鳥」  奈良市写真美術館で26日まで

尾野真千子さんを写した川島小鳥さんの作品(川島さん提供)

 大ヒット写真集「未来ちゃん」で知られる写真家、川島小鳥さんの作品展「つきのひかり あいのきざし―尾野真千子と川島小鳥」が、奈良市の入江泰吉記念奈良市写真美術館で開かれている。26日まで。
 川島さんは、リンゴのようなほっぺの女の子を撮り続けた「未来ちゃん」が平成23年に大ヒット。27年には台湾の人々や風土を写した「明星」で、第40回木村伊兵衛写真賞を受賞した。
 今回は西吉野村(現五條市)出身の女優、尾野真千子さんを被写体に、台湾や五條市で撮影した199点を展示している。
 月曜休館。観覧料は一般500円、高校・大学生200円、小中学生100円。問い合わせは同館(0742・22・9811)。

川西町特産「結崎ネブカ」が焼酎に 町商工会と酒造メーカーが共同開発

川西町特産の結崎ネブカでつくった焼酎「一天一束」=同町

 奈良県の川西町商工会と奈良市の酒造メーカー「八木酒造」が同町特産のネギ「結崎ネブカ」を使用した本格焼酎「一天一束」を開発した。同商工会の吉岡清訓事務局長は「生産者が高齢化する中、この焼酎が町を盛り上げる起爆剤となってくれれば」と期待を込めている。
 結崎ネブカは、同町内で室町時代に栽培が始まったネギの品種。甘く豊かな味わいが特徴で、奈良の伝統野菜「大和野菜」の一つに数えられる。戦後に一時、市場から姿を消したが、平成14年度の町おこし事業をきっかけに復活。同商工会によると、毎年9~3月に生産され、昨年度は約12トンを出荷したという。
 暑さと寒さに弱く、年間通して栽培できないネブカを季節を問わず楽しんでもらおうと、同町商工会と八木酒造がタッグを組み、一昨年に開発をスタート。約2年かけて完成にこぎ着けた。地元には「一束のネギが突然、天から降ってきた」という伝説があり、一天一束と名付けられた。
 吉岡事務局長は「どうせ作るのなら、香りも味もネギを感じられるものにしたかった」としており、ネギの強い風味が感じられる焼酎に仕上がった。ロックや水割り、お茶割りがおすすめだが、お湯割りにするとより香りが立つという。
 価格は1本(720㎖)1800円(税別)で、計約400本の販売を予定している。同町内の酒店や田原本町の道の駅「レスティ唐古・鍵」などで販売中。問い合わせは川西町商工会(0745・44・0480)。

【県立高校再編】高円の新校名 「芸術」から「高円芸術」へ 

 県立高校の再編計画について県教育委員会は臨時会合を開き、高円(奈良市)の新校名を「芸術」(仮称)から「高円芸術」(同)に変更する案を可決した。また、同校を含む統廃合予定校では、在校生が入学時の校名のまま卒業できるよう、新校へ学籍異動させる方針を改めることも決定。これにより、各校の閉校時期が従来計画より1~3年遅くなる。
 県教委によると、高円は校名変更後も普通科が存続するが、「芸術科の単科校と勘違いされる」との意見が学校関係者から相次ぎ、新校名の変更を決めたという。
 また、統廃合される学校の中で、新入生の募集停止後に在校生を新校の学籍に異動させる予定だった平城(奈良市)や大淀(大淀町)など8校は、校長へのヒアリング結果などを踏まえ、最後の在校生の卒業まで新旧校名を併存させるよう、計画を見直した。
 これらの変更を反映した県立高校設置条例改正案は、9月日開会の県議会9月定例会に提出される予定となっている。

小学生が裁判に挑戦「ならジュニア法廷」開催 

窃盗事件の模擬裁判に挑戦する子供たち=奈良市

 子供たちが模擬裁判などを行う「ならジュニア法廷2018夏」が10日、奈良地裁で開催された。裁判所の役割などを理解し、身近に感じてもらおうと同地裁が毎年開催しており、今回は小学5、6年生の児童23人が参加した。
 児童らは、裁判所にまつわるクイズに挑んだ後、裁判官や検察官、弁護人の3役に分かれ、窃盗罪に問われた被告の模擬裁判を行った。
 模擬裁判では「奈良市内のデパートから男性医師が高級腕時計を盗んだ」との設定で審理を行い、児童たちは裁判の専門用語に戸惑いながらも、実際の法廷同様に冒頭陳述や証人尋問などに真剣に取り組んだ。
 審理後は2つのグループに分かれて「評議」も実施。被告や証人の供述をもとに意見を出し合い、両グループとも「有罪」の判決を導き出した。
 裁判官役を務めた上牧町立上牧第二小学校5年の長谷川真子さん(10)は「ドラマで裁判を見て、本物の裁判所を見たいと思い参加した。評議では被告の言っていたことが嘘か本当かを見極めるのが難しかった」と話していた。

140年ぶり再興「龍王社」、参拝はじまる 春日大社創建1250年記念

再興された春日大社の末社「龍王社」に手を合わす参拝者=奈良市

 春日大社(奈良市)が創建1250年を記念し再興した龍神信仰の末社「龍王社」の参拝が、9日から始まった。訪れた観光客らは、静かに手を合わせていた。
 龍王社は、興福寺僧侶のための安居屋敷地内にあったが、神仏分離に伴い、明治8(1875)年に総宮神社に合祀されていた。
 春日大社は、背後の春日山が平城京の水源地だったことから、古来より根強い龍神信仰があった。
 同大社は、参拝者に龍神信仰に触れてもらおうと、創建1250年に合わせて、約140年ぶりに再興を実現。春日造の社殿などが小川のほとりに整備された。
 春日大社の担当者は「ようやく再興がかない、ありがたい。多くの方にお参りして龍神の恩恵を受けていただければ」としている。
 家族で訪れた福岡県大野城市の主婦、野北美果さん(46)は「今年度には長女の受験があるので、運気上昇を願った。ご縁があり参拝できてよかった」と話していた。

奈良市、今月11~15日は小中学校・幼稚園「閉鎖日」に 「働き方改革」で

 奈良市は7日、市立の幼稚園と小中高校で夏休み中に5日間、教職員が休暇を完全取得する「学校園閉鎖日」を設けると発表した。
 市によると、昨年度の市全体の時間外勤務は31万5023時間。ピークだった平成23年度の52万6200時間から約4割減った。今年度はさらに25%減を目指すという。
 市はそこで、市立の全ての幼稚園と小中高校で、今月11~15日を「学校園閉鎖日」と定め、教職員の5連休取得を促すことにした。緊急時は市教育委員会の学校教育課が対応する。
 市は一方、来庁者がほぼ事業者に限られる都市整備部の4つの課で、窓口対応時間を午前9時~午後3時(正午~午後1時までは昼休憩)に設定。デスクワークに専念する時間を設け、作業の効率化を図る。

【学童軟式野球】桜井ホワイトスネークスが榛原ジャガーズ破り優勝 両チームは近畿大会へ

熱戦を制した桜井ホワイトスネークスの選手=橿原市

 「第59回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第42回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)の準決勝、決勝が4日、橿原市の橿原運動公園で行われ、決勝では桜井ホワイトスネークスが榛原ジャガーズを6―5で破り、優勝を果たした。
 桜井ホワイトスネークスは3点を追う六回、主将・福島陽向汰君(11)の二塁打などで一挙4点を奪って逆転に成功し、試合を決めた。榛原ジャガーズは初回に2点を先制するなど、試合をリードし続けたが、粘ることができなかった。
 福島主将は「最初は負けていたが、みんなの応援や声かけで勝つことができた。勝因はチームプレーができたことだと思う」と笑顔で話した。
 桜井ホワイトスネークスと榛原ジャガーズの両チームは9月23、24の両日、大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。

 準決勝の結果は次の通り。
桜井ホワイトスネークス2―1牧野ジュニアーズ▷榛原ジャガーズ10―5矢田イーグルス

観光バス駐車場、完全予約制に 16日から大仏殿前などで

大仏殿前駐車場の入口付近。渋滞で観光バスが数珠つなぎになっている(県提供)=5月、奈良市

 訪日外国人観光客(インバウンド)の増加によって、奈良市の奈良公園周辺で観光バスによる渋滞が深刻化していることを受け、県は16日以降、大仏殿前駐車場と高畑駐車場の観光バス受け入れを完全予約制にする。
 両駐車場には団体観光バス計約120台が止められるスペースがある。現在は予約したバスの優先駐車場として利用され、予約に空きがあれば飛び込みでの駐車も可能となっている。だが、平成25年度に1万9993台だった無予約バスは、29年度には5万2445台に急増。観光シーズンには駐車場出入り口に待機バスが並び、長時間の渋滞が発生している。
 そこで、県は16日から、大仏殿前駐車場を完全予約制に切り替える。当初は混乱が予想されることから、高畑駐車場は今月中は無予約バスの乗降のみを受け入れ、9月から駐車を完全予約制にするという。
 県担当者は「春日大社や興福寺、民間の駐車場を活用してもらうよう、バス会社や旅行会社に周知を図りたい」としている。
 予約は前日の午後2時まで(先着順)に、奈良公園団体バス駐車場予約センターホームページから。問い合わせは同センター(0742・85・1250)。

生駒市、来年夏までに市内全小中学校にエアコン設置へ

 記録的な猛暑を受け、生駒市は来年夏までに全20の市立小中学校にエアコンを設置すると発表した。設置に当たり、国や県の支援を要請するほか、ふるさと納税なども活用していくという。
 市によると、昨年4月1日現在、市立小中学校の普通教室の冷房設置率は3・1%と、全国平均の49・6%を大きく下回り、対応が急がれていた。
 エアコンの設置にかかる費用は約15億円。市は予算を見直して費用を捻出する一方、ふるさと納税による寄付や市PTA協議会とともに募金活動を実施し、予算を確保する考え。月議会で、エアコン設置にかかる予算を今年度補正予算案として計上する予定だ。
 小紫雅史市長は「この暑さは今年だけの一過性のものではない。エアコンの設置を最優先事項として、市を挙げて取り組んでいきたい」と話した。

TOKIOの城島さん「旗をつなげて気持ちを1つに」 東京五輪フラッグツアー

 

パラリンピック旗を掲げて入場する城島茂さん=奈良市の県文化会館

 2020年東京五輪・パラリンピックへの機運を高めようと、五輪旗とパラリンピック旗が全国を巡回するフラッグツアーが2日、県内入りした。奈良市の県文化会館で開かれた歓迎イベントには、旗を一目見ようと約900人の市民が詰めかけた。
 ツアーは東京都などが主催。平成28年10月に東京から始まり、奈良は33番目の巡回となった。イベントでは、県出身で人気グループ「TOKIO」の城島茂さんがスペシャルアンバサダーとして参加。ホッケー女子日本代表「さくらJAPAN」のFWとしてアテネ、北京両五輪に参加した上田(旧姓・森本)さかえさん=橿原市出身=がフラッグツアーアンバサダーを務めた。
 五輪旗は上田さんから荒井正吾知事に手渡された後、県内の子供らに引き継がれた。上田さんは「ホッケーを含め、奈良には強い競技がたくさんある。奈良ゆかりの選手が活躍し、その先に夢や希望が広がる大会になってほしい」。城島さんも「旗をつなげていって日本の気持ちを1つにして、2年後の熱い戦いに向けてみんなで盛り上げていきたい」と呼び掛けた。
 五輪旗、パラリンピック旗は県庁や各市役所など30日まで県内29カ所を巡回する。

新品種メロン「バンビーナ」収穫 近大農学部と松井農園が共同開発

たわわに実ったバンビーナを収穫する学生=田原本町

 近畿大農学部(奈良市)とメロン・スイカ専門の種苗メーカー松井農園(田原本町)が共同開発した新品種メロン「バンビーナ」がたわわに実り、学生らが収穫作業に汗を流した。
 バンビーナはメロンを枯れさせるカビの一種「フザリウム病菌」に対する強い耐性を持つ新品種。平成28年4月から両者による共同研究が始まり、昨夏に初めて収穫に成功した。病害のリスクを軽減できるほか、濃厚な甘みが特徴。糖度は16以上で、夕張メロン(同13前後)のそれを上回る。
 松井農園の松井邦彦社長によると、今年は西日本豪雨とその後の酷暑が影響し栽培が難航。それでも、例年と変わらぬ味のバンビーナが実ったといい、学生らが収穫したものは糖度が16・7もあった。
 現在、同農園をのぞく栽培農家は宇陀市に1軒あるだけだが、今後はより病菌への耐性を高め、裾野を広げていく方針だ。今夏からは県内の小売店でも購入できるようになり、奈良の新たな特産品への飛躍が期待される。
 松井社長は「高級メロンに負けない甘みでありながら、価格は安い。家庭でも気軽に楽しめる『カジュアルなメロン』としてアピールしていきたい」とPR。収穫に参加した近畿大農学部農業生産科学科の田中由有友さん(20)は「甘くておいしい、その上安いメロンなので、奈良から全国に広まってほしい」と話していた。

学力テスト 奈良は全国平均やや下回る

 文部科学省が小学6年と中学3年を対象に行った平成30年度全国学力・学習状況調査(学力テスト)で県教委は7月31日、県内の結果を発表した。各教科の平均正答数は、中学校の数学Aを除くすべての科目で全国平均をやや下回った。
 教科に関する調査は、国語と算数・数学はそれぞれ知識を問う「A」と活用に関する「B」があり、今回はさらに知識、活用を問う理科を3年ぶりに実施。4月17日に調査が行われ、小学校194校、中学校103校、特別支援学校小・中学部が参加した。
 小学校の平均正答数は、国語Aが12問中8・3問と全国平均を0・2㌽、国語B、算数A・B、理科はいずれも0・1㌽下回った。中学校の平均正答数は、理科が27問中17・3問と全国平均より0・6㌽低く、国語A・B、数学Bは0・1㌽下回った。数学Aが唯一、同㌽だった。
 また、同時に実施された質問紙調査によると、「理科の勉強は好きですか」という問いに肯定的に回答したのは、中学校で55・5%(全国62・9%)と低く、理科が課題であることが浮き彫りとなった。
 調査結果について県教委の担当者は「特に中学の理科で下回った。まず理科好きになるよう現在、取り組んでいる」と説明。今回の結果を踏まえ、8月下旬に市町村教委担当者、10月に小・中学校教員を対象に、指導改善に向けた説明会を開く予定という。

【県学童軟式野球・近畿少年軟式野球県予選会】準決勝、決勝は8月4日

選手宣誓をする矢田イーグルスの勝山祐輝主将=橿原市の橿原運動公園硬式野球場

 「第59回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第42回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)が28日、橿原市の橿原運動公園硬式野球場などで開幕した。8月4日までの3日間、選手たちは優勝を目指して熱い戦いを繰り広げる。
 開会式では、各地区代表33チームの選手が、県警音楽隊の演奏に合わせて行進。選手宣誓では、矢田イーグルス(郡山支部)の勝山祐輝主将(11)が「1戦1戦、最高の仲間と最高の夏にするために、全力でプレーすることを誓います」と大きな声で誓った。
 大会はトーナメント方式で行われ、優勝、準優勝チームは9月23日、24日に大阪で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。

◇29日の結果
【3回戦】榛原ジャガーズ3―2前栽アスレチックス▽田原本スラッガーズ2―1三郷北イーグルス▽内牧ファイターズ5―2あすか野ファイターズ▽安倍フレンズ8―2王寺ドンキーズ▽矢田イーグルス5―1生駒GKブロッカーズ▽牧野ジュニアーズ6―2下田スポーツ少年団▽桜井ホワイトスネークス2―0河合フレンズ▽金橋バッファローズ2―1帝塚山スポーツ少年団
【準々決勝】牧野ジュニアーズ7―1内牧ファイターズ▽矢田イーグルス5―4安倍フレンズ▽榛原ジャガーズ6―5田原本スラッガーズ▽桜井ホワイトスネークス11―1金橋バッファローズ

◇28日の結果
【1回戦】吉野ヴィクトリー4―1田原本南リトルヤンキース
【2回戦】帝塚山スポーツ少年団24―1明日香小野球部▽金橋バッファローズ9―0吉野ヴィクトリー▽桜井ホワイトスネークス11―4御所リトルクラブ▽河合フレンズ9―5小泉ファイターズ▽牧野ジュニアーズ8―0天理小コスモ▽下田スポーツ少年団8―7奈良信貴REDS▽内牧ファイターズ10―0磐園キングス▽あすか野ファイターズ17―1葛城ジュニアファイターズ▽田原本スラッガーズ10―1大淀エンジェルス▽三郷北イーグルス17―2高取ホークス▽前栽アスレチックス7―0新庄小野球部▽榛原ジャガーズ7―6五位堂スポーツ少年団▽安倍フレンズ4―0高田イーグルス▽王寺ドンキーズ7―0御所ジュニアスラッガーズ▽矢田イーグルス10―9今井野球クラブ▽生駒GKブロッカーズ7―3奈良ジュニアファイターズ

開会式に参加する選手ら=橿原市の橿原運動公園硬式野球場

女子高生と鹿のコメディー 奈良舞台の漫画「ならしかたなし」第1巻発売 

「ならしかたなし」第1巻の表紙(©雪野下ろせ/花とゆめ)

 奈良公園(奈良市)を舞台に、大仏顔の女子高生とクールで物知りなシカが織りなすコメディー漫画「ならしかたなし」のコミックス第1巻(定価552円、税別)が今月、全国の書店で発売された。「おもしろい」「シュールすぎる」とSNSなどで早くも話題になっている。
 「ならしかたなし」は県出身の漫画家、雪野下ろせさんが、白泉社(東京都)の少女漫画雑誌「花とゆめ」(月2回刊行)で連載中の人気作。昨年3月に読み切り作品として掲載されると、読者の間で評判を呼び、同10月に連載がスタートした。
 見た目は大仏だが、純粋無垢で悩み多き思春期女子高生の「しゃな子」と、人間の言葉を理解するしゃな子の良き相談相手「鹿男」が、他愛もない話を関西弁で繰り広げる痛快コメディー。奈良のあるある話が随所に織り交ぜられ、おとぼけなしゃな子に鋭く突っ込む鹿男との掛け合いに、思わず「にやり」としてしまう場面が描かれている。
 21、22日には奈良市の近鉄奈良駅で、発売を記念したイベントを開催。奈良の観光マップ付きの試し読み小冊子と、しゃな子と鹿男がプリントされたうちわがそれぞれ1万部、乗降客らに配布された。
 また、人気声優の小野友樹さんがしゃな子と鹿男を一人二役で演じた、コミックスカラー版のプロモーションビデオも配信されており、動画共有サイト「YouTube」で視聴することができる。
 白泉社の担当編集者は「鹿と大仏、奈良の小ネタなど、奈良の皆さんが思わず反応してしまう要素が満載のほのぼのコメディーに仕上がりました。クセになること請け合いです」とアピールしている。

コミックスの発売を記念し、近鉄奈良駅では小冊子とうちわが配布された

【バンビシャス通信】今季の至上命題は「黒字化」 28日には公開練習

小学校で開いたバスケットボール教室。地域との交流にも力を入れる

 「黒字化必達」。これが、今季のバンビシャス奈良に課せられた至上命題です。
 バンビシャスは2016―17シーズンが赤字決算で、17―18シーズンも赤字決算になる見通しです。そして、Bリーグのクラブライセンス交付規定は、シーズンの成績にかかわらず3期連続赤字決算のチームに対しては、B2ライセンスを交 付しないと定めているからです。
 こうした厳しい現実を踏まえ、今月12日にはスタッフと選手らが集まり、「応援したい、ホームゲーム会場に足を運びたい」と思ってもらえる魅力のあるクラブにするために話し合いをしました。
 加藤真治代表取締役は「われわれのクラブ理念は『バンビシャス奈良に関わるすべての人の幸福と地域社会の発展に貢献すること』であり、これまで以上に地域に貢献できる活動を増やし、県民のみなさまにとって必要なクラブにしていかなくてはならない」と話しました。
 チームを預かる石橋晴行アソシエイトヘッドコーチは「まずは試合で勝利し、結果をだすこと。また、コートの外でも魅力ある選手をつくっていくことは自分の役割だ」と語りました。
 クラブ創設6年目のバンビシャスは、正念場のシーズンを迎えます。
                              ◇
「初公開練習」
28日午後2~4時、橿原市中央体育館(同市小房町)で公開練習を行い、終了後にはサイン会も実施します。参加無料。来場者プレゼントもあります。(バンビシャス広報 和田真智子)

【あっ これ食べたい!】すだち蕎麦とかき氷、とんかつも

すだちが一面にのった蕎麦と新作のフランボワーズ氷

 今年5月、JR奈良駅の近くにオープンした手打ち蕎麦と芳寿豚とんかつとかき氷のお店「sudachi」。天理市にあった「酢香野(すがの)」から独立した店主の仲西功さん(38)が毎朝、福井県越前在来種のそば粉を店内で手打ちしている。「石臼でひいた粉は粒子が細かく、香りも良い。おいしい蕎麦ができますよ」
 看板メニューの「すだち蕎麦」はすだちの輪切りがきれいに並び、鹿児島県枕崎産かつお節などからとっただしにすだちの酸味が加わり、暑い日にぴったり。細めに打った十割蕎麦はツルツルとしたのどごしだ。
 ふわふわのかき氷も人気が高く、新作「フランボワーズ氷」はフランボワーズソースとミルクエスプーマが織りなす紅白のコントラストが華やか。好みで別添えのフランボワーズソースを足してみてもいいかも。
 特定の病原菌を持たず、健康で清浄なSPF豚として知られる長崎県産「芳寿豚」を使った「とんかつ」や、和歌山県みなべ町から取り寄せたしらすが味わえる「しらすご飯」など、こだわりメニューがめじろ押しです。(朋)

【住所】奈良市三条宮前町2―30 1階
【連絡先】0742・42・9435
【facebook】https://m.facebook.com/sudachi2018nara/
【営業時間】午前11時~午後10時(ラストオーダー同9時)。かき氷以外は午前11時~午後2時(ラストオーダー午後1時半)と午後5時~同10時(ラストオーダー午後9時)
※提供できる場合もあるので問い合わせを
【定休日】月曜と第3火曜
【メニュー】蕎麦は、すだち蕎麦(1100円)、かつのせ蕎麦いっぺん(1500円)、季節限定出汁漬けトマトの冷かけ(1300円)など。かき氷は、フランボワーズ氷(900円)、キウイヨーグルトエスプーマ(800円)、ミルクミルクミルク(600円)など。他に、特製しょうゆかつ丼(千円)、しらすご飯(400円)なども
【特典】「あっ、これ食べたい!」の紙面の切り抜きを持参し飲食すると、そばせんべい1パックをプレゼント。8月30日まで

【熱中症対策】近畿最低の設置率、小中校のエアコン整備へ 荒井知事

 全国各地で記録的な猛暑となっていることを受け、荒井正吾知事は24日の定例記者会見で、県内公立小中学校のエアコン設置を後押しするため、緊急的な財政措置を検討すると述べた。奈良の公立学校のエアコン設置率は全国に比べて低く、対応が急がれる。
 県内では今月、熱中症疑いで2人が死亡し、救急搬送も急増している。16~22日に救急搬送された人は計426人に上り、4月30日からの累計は775人に。すでに平成28年度(28年4月25日~10月2日)の搬送人数を上回っている。約半数は65歳以上の高齢者だが、小中高校生も143人と約2割を占める。
 熱中症予防にはエアコンや扇風機の適切な利用が欠かせないが、荒井知事は「奈良は学校のエアコン整備が進んでいない」と指摘。「緊急に対策が取られるように、市町村への財政措置を検討するよう担当課に指示した」と話した。
 文部科学省の調査によると、昨年4月1日現在の県内公立小中学校の冷房設置率は、18・4%(全国平均41・7%)で全国37位。近畿地方では滋賀県が77・9%で最も高く、京都府(68・8%)、大阪府(60・5%)などが続き、奈良は最下位だった。
 学校へのエアコン設置をめぐっては、政府も財政補助を検討しており、荒井知事は「国が出てきてくれれば助かるが、そうでなくてもやるという気概が大事。まずは県独自で考えたい」と話した。

【まほろば学童軟式野球】大安寺アパッチライオンズが優勝

熱戦となった決勝戦=奈良市

 奈良県内の学童野球96チームが参加した「第17回まほろば学童軟式野球大会」の準決勝と決勝戦が22日、奈良市の柏木球技場であり、決勝では大安寺アパッチライオンズが五条山レパードを4―1で破って、平成14年の第1回大会以来2度目の優勝を果たした。
 大安寺アパッチライオンズは二回に相手のミスを突いて先制すると、三回には3番米田の適時打などで3点を追加。相手打線の攻撃も堅い守りでしのぎきり、優勝を決めた。
 大安寺アパッチライオンズの米田涼平主将(12)は「ピッチャーを中心にきっちりと守れたし、打線も1番から9番まで全員で攻められたと思う」と笑顔で話した。

 準決勝の結果は次の通り。
五条山レパード4―3大和明星子供会▽大安寺アパッチライオンズ5―2河合フレンズ

優勝旗を勝ち取った大安寺アパッチライオンズ=奈良市

優勝し表彰を受ける大安寺アパッチライオンズ=奈良市

準優勝し表彰を受ける五条山レパード=奈良市

近鉄田原本線、沿線5町で100周年記念イベント 28、29日に

運行を始めたダークグリーンの復刻塗装電車=西田原本駅

 近鉄田原本線の開業100周年を記念するイベントが28、29の両日、田原本町や王寺町など沿線5町で開かれる。フードフェスタや鉄道タレントによるトークショーなど多彩な催しを実施。これに先立ち、西田原本駅で18日、昭和30~40年代に活躍したダークグリーンの車両を再現した復刻塗装電車(3両編成)の出発式があった。
 田原本線は西田原本|新王寺間の全長10・1キロ。大正7年4月26日に大和鉄道(現近鉄)の路線として開業し、今年で節目となる100周年を迎えた。
 近鉄はこれを記念し、昭和50年代に田原本線で走っていたマルーンレッドの車両(3両編成)を復刻して4月から運行。ダークグリーンの復刻塗装電車はその第2弾で、18日に西田原本駅から出発した。いずれも当面の間、田原本線や橿原線、奈良線などで運行する予定。

■沿線各町で予定されているイベント
【田原本町】西田原本駅駅前広場周辺で、フードフェスタ。大和鉄道の車両を再現したプラレールの走行や勾玉づくりのワークショップも
【王寺町】 町地域交流センターなどで王寺鉄道フェスティバル。熱心な鉄道ファンで知られるホリプロの南田裕介マネジャーらによるトークショーや、旧鉄道トンネルの見学会、子ども駅員制服試着コーナーなど
【広陵町】 箸尾駅前と近くの教行寺で「箸尾だんじり」を展示。駅前マルシェやバサラ踊り、打ち上げ花火大会(28日のみ、250発)も
【河合町】 池部駅前中央公民館で、鉄道模型の運転体験や鉄道運転シミュレーターアプリを使ったイベント
【三宅町】 但馬駅前ロータリーと但馬公民館で、めだかすくいなどが楽しめる子ども縁日や写真パネル展

御杖村でハンゲショウの「白い絨毯」 見頃

白く色づいたハンゲショウが一面に広がる御杖村の「岡田の谷」(同村提供)

 御杖村神末地区の谷間で、県の準絶滅危惧種に指定されているハンゲショウが約3千平方㍍にわたって群生し、白い絨毯を一面に敷き詰めたような壮観な光景を見ることができる。
 ハンゲショウはドクダミ科の植物。夏至から11日目の「半夏生」(7月2日ごろ)の時期に、花粉を運ぶ昆虫が好む白色に変色するとされる。葉の一部だけが色づくことから「半化粧」と呼ばれるようになったという説も。
 神末地区にある「岡田の谷」は全国的にも珍しいハンゲショウの群生地。白と緑のコントラストが鮮やかで、暑い夏に一服の涼を求めて多くの観光客が訪れている。
 見頃は今月下旬ごろまで。問い合わせは村むらづくり振興課(0745・95・2001)。

河合町で小学生10人、熱中症で搬送

 19日午前11時40分ごろ、河合町の町立河合第二小学校で児童計10人が熱中症とみられる症状を訴え、救急搬送された。
 県広域消防組合や同小によると、搬送されたのは5、6年生の男女で、うち6年生の女子児童1人が入院した。命に別条はないとみられる。ほかの9人は軽症という。
 児童らは空き教室の掃除などをしているうちに不調を訴えたという。

【西日本豪雨】大和郡山の不明男性と確認 大和川で18日発見の遺体

 奈良県などは19日、三郷町の大和川で18日に見つかった遺体について、西日本豪雨で行方不明になっていた大和郡山市の農業の男性(66)と確認されたと発表した。県警が歯形から身元を特定した。
 県警などによると、男性は6日午前5時ごろ、妻に「田んぼを見に行く」と告げて出かけたまま戻らず、奈良市大和田町の水路付近で男性が乗っていたとみられるバイクが見つかった。
 遺体は18日午前9時15分ごろ、奈良市の水路から約15キロ下流の大和川に浮いているのを電車の乗客が発見し、通報を受けた西和署員が引き揚げた。
 男性は増水した水路に流されたとみられ、司法解剖の結果、死因は溺死だった。
 男性を知る50代の男性は「責任感が強く人望の厚い人だった。奇跡が起こってくれたらという気持ちだったが、家族のことを考えれば、せめて見つかってくれて良かったと思う」と話した。
 男性と子供のころから親交があったという男性(74)は「行方不明になったときはみんなで田んぼの周りに捜索に行った。心の中にスコンと穴が空いている」とうなだれた。

【あっ、これ食べたい!】暑い夏、「本わらび餅」で涼感にひたる

見た目にも清涼感が感じられる

 暑さが厳しい今の時期、橿原市の「あすか菓匠 壽堂」(橿原市)では夏にぴったりの「本わらび餅」が人気だ。きなこと砂糖の配合は、代表の徳田祐二さん(43)が父の孝陽さん(77)から引き継いだレシピを守っている。
 「珈琲わらび」はコーヒーの香りと本わらび餅の食感が抜群だが、コーヒーフレッシュをかけるとまろやかになる。「残すものは残しつつ、時代に合った商品を作っていきたい」と徳田さんは言う。
 本葛を使い、笹で巻いた「葛まんじゅう」は清涼感のある香りがほんのりと漂う。「マンゴー葛玉」はぷるぷるとした食感がユニークで、口の中いっぱいにマンゴーの甘さが広がる。
 「いろいろな人に食べてもらいたいので」(徳田さん)と、素材の良さの割に価格設定が抑えられているのがうれしい。冷やしすぎると食感や風味が損なわれるそうで、冷蔵庫で30分ほど冷やしてからいただくのがお薦めの食べ方です。(朋)

【住所】橿原市葛本町752―22
【連絡先】0744・24・9630
【ホームページ】http://kotobukidou.wix.com/home
【営業時間】午前9時~午後7時
【定休日】火曜
【メニュー】本わらび餅(500円)▷珈琲わらび(220円)▷葛まんじゅう(110円)▷マンゴー葛玉(110円)▷わらびまんじゅう(110円)▷あじさい餅(110円)▷上生菓子(180円)など
※全て税別
【特典】「あっ、これ食べたい!」の19日付紙面の切り抜きを持参すると、本わらび餅500円が480円に。8月16日まで。

【鹿角抄】W杯熱狂の陰、異例のPK戦やり直し 囁かれた「思惑」

 世界中を熱狂の渦に巻き込んだサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会は、フランスの優勝で幕を閉じた。白熱した好ゲームが相次ぎ、夜更かししてテレビ観戦したファンも多いのではないか。4年に1度の祭典が盛り上がる一方、国内のサッカー界に目を転じればある珍事が起こっていた。
 6月6日にあった天皇杯全日本選手権2回戦。奈良クラブはPK戦の末、J1名古屋グランパスを破る番狂わせを起こす。だがその後、主審の競技規則適用ミスが発覚。PK戦のやり直しという前代未聞の事態になったのは既報の通りだ。
先月28日、異例のやりなおしとなったPK戦を名古屋市内で取材した。PK戦のみにもかかわらず、スタンドには2千人を超える観客が詰めかけ、奈良からはるばる駆けつけた熱心なサポーターの姿もあった。
 再戦の結果、奈良クラブは6―7で敗れ、一度手にしたはずの勝利は幻に。選手には釈然としない思いもあったはずだが、向慎一主将は「今回の一件に関しては誰も悪くないと思う。競技規則は審判だけでなく選手も理解しておくべきで、あの場で僕らもおかしいと声を上げるべきだった」と潔かった。
 くしくも同日夜、日本は決勝トーナメント進出を懸け、1次リーグ最終戦のポーランド戦に臨むことになっていた。PK戦やり直しの日程について、日本協会は「両チームのスケジュールを考慮した」と説明したが、奈良クラブのあるサポーターは「失態が目立たないようにこの日を選んだのではないか。そう思わざるを得ない」と不信感を募らせる。さらに「(一定期間の活動停止処分となった)審判に責任を押しつけただけで、組織としては責任が果たされていないように感じる」と憤った。
 どんな競技にも判定ミスは起こりうる。日程の設定に関し、協会側の「思惑」があったかどうかは定かでないが、再発防止に向けてまずはルールの周知を徹底すべきだと思う。(藤木祥平)

【バンビシャス通信】新加入のポイントガードに注目 まもなく新シーズン

前村雄大選手©TOCHIGI BREX

横江豊選手

今月10日に新たに2選手の加入が決まりました。これで新加入の選手は計5人となり、今季もチームでプレーする4人を加えた日本人選手が出そろいました。
今季のチーム編成で重要視したポイントは、「機動力」です。昨季後半からチームを指揮する石橋晴行アソシエイトヘッドコーチはディフェンス重視で、前線から激しいプレッシャーをかけられる選手らが招集されました。
新戦力の注目選手は、チームの司令塔となるポイントガードの役割を担う前村雄大、横江豊両選手です。2人は昨季までB1リーグに在籍していました。
前村選手は、日本人で唯一NBA(米プロバスケットボール)でのプレー経験がある田臥勇太選手がいる栃木ブレックスで3シーズンを過ごし、Bリーグ初年度のチャンピオンにも輝きました。こうした経験をチームに浸透させてくれることにも期待が寄せられています。スピードに乗ったドリブルと、身長176センチながらダンクシュートを放つ高い身体能力を誇ります。
滋賀レイクスターズに7シーズン半在籍した横江選手も、激しいディフェンスとスピードを生かしたプレーが魅力です。
新シーズンを前にホームでの初陣は9月1日、天理市立総合体育館で京都ハンナリーズ(B1)とのプレシーズンゲームです。2018―19シーズンの全日程も発表され、期待は高まっています。
◇
ホームゲーム開幕戦は、9月29日(土)午後6時、30日(日)午後2時、ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)に香川ファイブアローズを迎えます。(バンビシャス広報 和田真智子)

【警察学校体験ルポ】5・5キロの盾持ちランニング 腕が震えた

険しい表情で盾をかまえる前原彩希記者。剣道で鍛えた筋力には自信があったが…

現場対応訓練で、容疑者役の教官(手前)に職務質問をする県警察学校の生徒ら=奈良市の県警察学校

市民の安全を守るため、日夜職務に邁進し、ときには危険な任務にもあたる警察官。彼らはどのようにして捜査に必要な知識や技能を身につけているのか。社会人になって3カ月の新人記者がその現場を知るべく、県警が報道機関向けに実施した県警察学校(奈良市)への「体験入校」に参加した。
午前8時半に集合し、1限目の部屋に移動すると、そこには精悍な顔つきの新人警察官たちが、背筋をただして並んでいた。
同校には、大卒で6カ月間、短大・高卒で10カ月間入校する初任科生82人(男性64人、女性18人)と、警察署で職場実習を終えた初任補修科生35人が在校し、厳しい規律のもとで寮生活を送っている。
体験入校は、事件発生から被害者聴取、容疑者逮捕までをロールプレーイング形式で学ぶ「現場対応訓練」で幕を開けた。スーパーで窃盗(万引)事件が発生したとの想定で、私は初任補修科生とともに、逃走中の男女2人に職務質問する「検索班」に配属された。
「ちょっといいですか」と声をかけて女を呼び止める。だが、二の句が継げない。「あのスーパーで窃盗事件があったのですが」。そう切り出していいのかも分からない。何も知らない振りをしている女に、逮捕の決め手となる「犯人しか知り得ない事実」をうっかりこちらから言ってしまわないか、不安になったのだ。情けないことに何も質問できないまま、持ち物検査を手伝うだけになってしまった。先に自供した男の話との矛盾を突き、女を自白に追い込む初任補修科生の姿が頼もしく見えた。
被害者への事情聴取ならば記者としての経験が少しは生かせるかもしれないと思ったが、職務質問には取材とは異なる会話術が必要なのだと感じた。
× × ×
警察官としての心構えや市民との関わりについて意見発表する「職務倫理教養」を終えた後、昼食を挟んで、最後が「警備実施訓練」だ。重さ約5・5キロジュラルミン製の盾を持ち、1周約200メートルのグラウンドを3周ランニングする。軽々とこなす初任補修科生とは対照的に、私も含め一緒に参加した記者たちは1周目で早々に息が上がった。
走り終えると、教官が投げるボールや水の入ったペットボトルを盾で防ぐ訓練が始まる。悲鳴をあげながら必死で盾を構えた。中高6年間剣道で鍛え、筋力には自信があったが、訓練を終えて盾を下ろすと、ずっと力を込めていた手が小刻みに震えていた。
ここで体験入校は終了だが、初任補修科生は再びグラウンドを走り始めた。「まさかこれからが本番ですか」と尋ねると、教官がにやり。体力の差を思い知らされた。
警察学校では他にも法律や鑑識、逮捕術などさまざまな学習や訓練が行われる。初任補修科生の梅本花蓮さん(20)は「同期がいるから『1人じゃない』と思って乗り切れる。苦しんでいる人の気持ちに寄り添う、優しい警察官になりたい」と話してくれた。
信念を持って、厳しい訓練に耐えた警察官が身近にいてくれるからこそ、私たちが安心して暮らせるのだと実感した1日だった。 (前原彩希)

【小・中学校囲碁団体戦】奈良代表の川西小・式下中、全国大会へ集中

全国大会に向け、真剣なまなざしで練習する小中学生ら=川西町

「第15回文部科学大臣杯小・中学校囲碁団体戦」(日本棋院、産経新聞社主催)の全国大会が29、30の両日、日本棋院東京本院で開かれる。県代表として出場する川西町立川西小学校、川西町三宅町式下中学校組合立式下中学校のメンバーは、晴れの舞台に向けて真剣な表情で練習に励んでいる。
先月17日、奈良市の中部公民館で開かれた県大会。小学校の部は川西小のほかに参加チームがなく、不戦勝で7年連続優勝が決まった。3チームがしのぎを削った中学生の部は、式下中が智弁学園中を3―0、平群町立平群中を2―1で破り、2年ぶり3度目の頂点に立った。
両チームのメンバーは全員、川西町の結崎南団地子供囲碁教室に所属。週に2回、団地の公民館に集まって腕を磨く。現在は地元のアマチュア棋士、斎藤和行さん(81)らの指導を受けながら、普段以上に集中して練習を重ねている。
川西小の張凱鑫主将はプロ棋士を目指しているといい、「県大会では練習してきた成果を出せてうれしかった」と笑みを浮かべた。もっとも、同小は6年連続でブロック予選で姿を消しているとあって「全国大会では決勝トーナメント進出を目指す」と気合十分。式下中の吉岡大輝主将は「県大会の最後の試合では自分だけが負けてしまった。全国大会では悔いのない試合をしたい」と誓った。

奈良初のワイン醸造所を 「奈良ワイン」代表は元銀行マン

「奈良ワイン」代表の木谷一登さんが初めて手がけたワイン「雁多尾畑スパークリング2017」(提供写真)

「清酒発祥の地」を掲げる奈良ではなじみのない、〝純県産ワイン〟を世に出そうと奮闘している青年がいる。「奈良ワイン」代表の木谷一登さん(28)=香芝市。銀行員という安定した職をなげうって4年。県内初となるワイン醸造所の設立を目指し、現在はブドウ畑の整備に余念がない。「奈良で生まれたブドウを奈良でワインにしたい」。壮大な夢の実現に向け、汗をかく毎日だ。
天理市にある木谷さんのブドウ畑。たった一人で一本一本、急斜面に苗木を植えていく。約3500平方㍍の敷地を考えれば、気の遠くなるような作業だ。「暑い日は辛いけれど、ブドウが成長していくのを考えると楽しみ。友人が手伝いに来てくれることもあるんです」。重労働にも表情は明るい。
ワイン専用のブドウ農家として独立したのは今年1月。耕作放棄地だった畑を開墾し、手間暇かけて整備した。水はけが良い、まとまった土地を探すのに苦労したが、天理市のほか奈良市と橿原市に畑を借り、早期に収穫できる「ビジュノワール」や、甘くてジューシーな「モンドブリエ」などの品種を植えている。
香芝市に生まれ、県立畝傍高校から京都大総合人間学部に進学。同大学院を修了後は地方銀行に就職し、個人ローンや住宅ローンを担当していた。もともとワイン好きだったという事情も手伝い、取引先のカタシモワイナリー(大阪府柏原市)の見学会に参加。それが人生の転機となった。
「自分の裁量と責任で納得した商品を販売できる。そこにワイン造りの魅力を感じた」と一念発起。入行して1年9カ月で下した決断だった。
「わざわざ不安定な道に進まなくても…」「銀行で出世することを期待していたのに」|。同僚からの声が耳に入ったが、当時の上司は違った。「木谷君が夢を追いかけてくれるのはうれしい」。再出発する部下の背中を押すばかりか、カタシモワイナリーに研修を受けられるよう掛け合ってくれたという。
平成28年から研修をスタート。1年目はブドウの剪定、管理、収穫に始まり、醸造所での圧搾、発酵に至るまでワイン造りの基礎を学んだ。柏原市の畑で自らが栽培、醸造を一貫して手がけた初めてのワイン「雁多尾畑スパークリング2017」が昨秋に完成。「量が少なく、冷えすぎて発酵に時間がかかってしまったけれど、おいしくできました」という自画自賛の241本は「辛口で食前酒に最適」「苦みがあり、食事にも合う」と評判を呼び、瞬く間に完売した。

「奈良で生まれたブドウを奈良でワインに」と意気込む木谷一登さん=天理市

県内で栽培しているブドウは来年8月ごろから順次、収穫を始める予定。4年後には県内初のワイナリーを設立し、〝純県産ワイン〟の生産を目指すという。
「ワイン造りは自己表現。アート(芸術)、クラフト(技術)、サイエンス(科学)の3つの要素を備えたところにやりがいがある。愛着のある奈良にワイナリーを作り、奈良の魅力向上にも寄与したい」
2月に結婚したパティシエの妻、佳奈子さん(30)のサポートを得ながら、独自のワイン造りを追究する。(竹谷朋美)

求人情報求人情報
購読・試読のお申込み購読・試読のお申込み
お問い合わせお問い合わせ

産経新聞各紙
産経新聞産経新聞
サンスポサンスポ
Business iBusiness i
夕刊フジ夕刊フジ

グループ各紙
月刊TVnavi月刊TVnavi
MOSTLYMOSTLY
正論正論
週刊ギャロップ週刊ギャロップ

読もうよ新聞読もうよ新聞

野球教室