郡山城 極楽橋再建
明治6(1873)年の廃城令で撤去されたといわれる郡山城(大和郡山市)の極楽橋が再建され、3月12日に現地で竣工式が行われた。
極楽橋は長さ約㍍、幅約5・5㍍で、天守曲輪(本丸)と毘沙門曲輪(現柳沢文庫)をつなぐ。床板には県産ヒノキ材などを使用した。平成28年、旧郡山藩ゆかりの篤志家から公益財団法人「郡山城史跡・柳沢文庫保存会」に3億円の寄付があり、再建計画が具体化。令和2年3月に工事に着手した。
式典で同法人の柳澤とも子理事長は「美しい橋が出来上がり、感慨深い。かつて殿様しか渡れなかった極楽橋だが、観光に訪れた多くの方に、郡山城の景観を
楽しんでもらいたい」と話した。兵庫県明石市の小西明さん(71)は「橋を背景に桜や紅葉など、四季折々の風景が楽しめそう」と喜んでいた。
天理、決勝進出ならず 2番手 好投も打線沈黙
第93回選抜高校野球大会第10日の31日、24年ぶりのベスト4に勝ち上がった天理は、準決勝で東海大相模(神奈川)と対戦。これまでの3試合を力投したエース達に代わって大役を任された先発の左腕・仲川が好投したが、相手エースの前に打線が沈黙し、得点を奪えぬまま敗退。決勝進出はならなかった。
初夏のような日差しに冷たい六甲おろしが吹き抜ける甲子園。初回に適時打で1点を先制された仲川は二回以降、〝2番手〟とは思えない落ち着いたマウンドさばきで相手に的を絞らせず、ピンチの場面も内野ゴロに打ち
取っていく。
そんな守りのいいリズムが、攻めにつながらない。野球部の寮長兼コーチの西尾弘喜さん(31)は「このレベルのチームはそう簡単にはいかない」と、必死に突破口を開こうとする選手たちをスタンドからじっと見つめる。
好機が巡ってきたのは六回。先頭の9番・政所がセンター深くに二塁打を放つと、スタンドは最高潮に盛り上がった。しかし、後続が三振、内野フライ、三振と手が出なかった。
相手エースを攻略できないまま敗戦。野球部OBの寺垣徳成さん(18)は「この負けを生かして弱点を克服し、夏に戻ってきて優勝してほしい」と後輩たちにエールを送った。
内山主将は「まっすぐにキレがあり、相手が上だった。悔しい」、中村良二監督は「(ベスト4は)僕の中では大満足の結果。夏に向けて宿題を残したので、成長を楽しみにしたい」と甲子園を後にした。
壷阪寺で「桜大仏」と「大雛曼荼羅」 高取町
高取町の壷阪寺で桜が満開となり、天竺渡来大釈迦如来石像(高さ15㍍)の周辺では、石像が桜に覆われた「桜大仏」を
楽しむことができる。境内には約200本のソメイヨシノが植樹され、見ごろを迎えている。
桜と大仏が見やすい場所に昨年、特設の足場を設置したほか、今年は黒ずんでいた石像の洗浄が行われ、すっきりした表情の大仏が参拝者を迎えている。
桜は今週末ごろまで楽しめるという。4月4日まではライトアップ(午後8時まで)も行われている。
センバツ準々決勝 天理ベスト4進出、智弁学園は敗退
第93回選抜高校野球大会第9日の29日、天理と智弁学園がそれぞれ準々決勝を戦った。天理は仙台育英(宮城)の投手陣を打ち崩して快勝。智弁学園は明豊(大分)に惜敗した。優勝した平成9年以来、24年ぶりのベスト4進出を果たした天理は、31日の

【天理ー仙台育英】天理は四回、政所が勝ち越しの2点適時打を三遊間に放つ=甲子園球場
天理は初回に2点を先制するが、先発の達が制球に苦しみ、三回にソロ本塁打と犠飛で同点に追いつかれる。頼れるエースの不調に応援スタンドは不安の表情もよぎるが、「こういう時こそ気持ちが一つになるのが天理。絶対に大丈夫」と野球部マネジャーの岡本光民さん(17)。
その言葉通り、四回に2死満塁から9番・政所が勝ち越しの2点適時打を放つと、主将の1番・内山も2点適時二塁打と続き、劣勢ムードは一変した。
3安打3打点と活躍した4番・瀬は「いつも達に助けてもらっている。今日は野手が助けようと思い、持ち味の勝負強さを発揮できた」と振り返った。
◇…◇…◇
智弁学園は、先発のエース西村が序盤から相手打線につかまり劣勢。応援団・チアリーダーの一柳帆乃果リーダー(17)は「まだこれから。絶対に逆転します」と、反撃を信じて笑顔を絶やさない。
5点を追う五回に1点を返した智弁学園。六回、2四球と安打で1死満塁の好機が訪れる。〝魔曲〟「ジョックロック」が流れる押せ押せムードの中、押し出しの四球と併殺崩れで2点差に追い上げる。
さらに、2死一、三塁から4番・山下が会心の一打を放つが、相手左翼手がフェンスに激突しながら好捕。あと2点が遠かった。
山下主将は「智弁打線が全国に通用することは分かった。夏に戻ってきて日本一を狙いたい」と話した。

【明豊ー智弁学園】智弁学園は六回、1死満塁でショートゴロを打った前川がヘッドスライディングで併殺を逃れ、1点を返す=甲子園球場
当麻寺 早咲のボタン一輪咲く
当麻寺奥院(葛城氏)で早咲きのボタン一輪が今月26日、開花した。通常は4月中旬から咲き始めるといい川中教正副住職は「今年は暖かい日が多く、日差しも強かったからかもしれない」と話している。
毎年4月下旬には3千株、約80種類のボタンの花が同寺で見頃を迎え、赤や白、ピンクの花が訪れた人をなごませている。
現在は、境内のしだれ桜が見頃で、「同じ時期にボタンが咲くことはめったにない」と川中副住職。豪華な共演に目を細めていた。
天理、13年ぶりベスト8 中村監督「できすぎ」
第93回選抜高校野球大会第6日の25日、天理(奈良)は2回戦で高崎健康福祉大高崎(群馬)と対戦。初回に3連打で先制すると、先発のエース達が強力打線を2安打無失点に抑える快投を演じ、13年ぶりのベスト8進出を決めた。準々決勝は大会第9日第1試合で仙台育英(宮城)と対戦する。
天理は初回、1番・内山からの3連打で先制。二回には9番・政所の適時打で加点した。序盤から優勢だが、相手は公式戦の本塁打が出場校中最多と抜群の破壊力をもつだけに、スタンドの緊張感は解けない。
「守りでミスをせず、落ち着いて粘っていくしかない」と野球部副部長の島正幸さん(25)。その言葉通り、達は三回に連続四球で招いたピンチを牽制で二塁走者を刺してしのぐと、四回には捕手・政所が矢のような送球で二盗を阻止した。
七回、2死一、二塁の場面で4番・瀬が放った打球は左中間をやぶり、2点適時二塁打に。待望の追加点に、バトントワリング部の面々にも笑顔がはじけた。同部キャプテンの秋岡心花さん(17)は「コロナ下で声が出せない分、踊りのキレで気持ちを伝えてきた。叫びたいくらいうれしい」。
中村良二監督は「まさか現実になるとは思わなかった試合展開。できすぎの、できすぎの、できすぎ」と振り返った。

【天理ー健大高崎】天理は七回、4番・瀬が左中間へ2点適時二塁打を放つ=甲子園球場(彦野公太朗撮影)
新聞販売店員 献血に協力 日赤キャンペーン
新聞販売店でつくる日本新聞販売協会近畿支部の奈良・三重支部(清水博一支部長)は23日、大和郡山市の県赤十字血液センターなど県内4カ所で「日本赤十字社の献血に協力するキャンペーン」を実施した。同協会は平成13年からキャンペーンを展開。この日は県内の販売店関係者ら約人が献血に協力した。
日本語学習と新聞販売店での勤務を両立する「留学奨学生」としてベトナムから来日し、産経新聞平群販売所で働くグエン・ミン・ティエンさん(28)も同センターで献血し、「新聞業界で献血活動推進のために取り組んでいることを初めて知った。社会貢献として
献血を行うことは大事だと思うし、今後もこのような活動に携わっていきたい」と話した。
魔曲とともに 智弁学園2回戦へ
第93回選抜高校野球大会第4日の23日、智弁学園はセンバツ10連勝中の大阪桐蔭(大阪)と対戦。好機を着実に生かしてリードを守り抜き、注目の優勝候補対決を制した。2回戦は大会第8日第1試合で、広島新庄(広島)と対戦する。
一回、智弁学園は無死満塁から主将の4番・山下が犠牲フライで1点を先制。さらに、1死満塁から6番・植垣がレフト線へ走者一掃の二塁打を放つ。
「『緊張を楽しんで』と息子に言ったが、自分は怖くてどきどき」という植垣の母、陽子さん(46)は大喜び。応援団長の藤本重光さん(17)は「応援のやりがいがある。このまま打ち勝ってほしい」といっそう力を込めた。
スタンドからは、事前録音した吹奏楽部の応援曲が流れ、選手を奮い立たせた。「(コロナ禍で)甲子園で演奏できないと聞いて落ち込んだ部員たちが、甲子園をイメージしながら録音した」と同部顧問の木山竜志さん(35)。
大量得点をあげるとのジンクスから魔曲といわれる「ジョックロック」、軽快なリズムが高揚感を誘う、人気アニメ「ルパン三世」の映画挿入曲などが実際の演奏さながらに、スタンドの熱気を盛り上げた。
小坂将商監督は「(大阪桐蔭に)甲子園で勝てて、ものすごく自信になった」と勝利を振り返った。

【智弁学園|大阪桐蔭】智弁学園は一回、4番山下の犠飛で岡島が生還し先取点を奪う=甲子園球場(岩川晋也撮影)
18チームが熱戦 還暦野球WMGプレ大会
ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西の公開競技「還暦野球」のプレ大会(宇陀市主催、日本生涯還暦野球協会主管)が22日まで、佐藤薬品スタジアム(橿原市)などを会場に開かれ、10府県から参加した18チームが熱戦を繰り広げた。
還暦野球は60歳以上の選手による軟式野球。宇陀市は同競技の普及に力を入れており、コロナ禍のために開催が来年に延期されたWMG2021関西でも、会場を引き受けることが決まっている。今回の大会は、来年の本番に向けての前哨戦として企画した。
開会式では、大会会長の金剛一智宇陀市長が「高校球児に負けない熱い戦いを期待しています」とあいさつ。奈良マスターズ主将の東尾文夫さん(70)が「日ごろの練習の成果を発揮し、けがのないよう戦っていくことを誓います」と選手宣誓を行った。
11人で攻撃して9人で守るなど独自のルールがある還暦野球だが、大会には90歳を最高に「還暦超え」の約400人が参加。初日の20日に準決勝までが行われた還暦の部は、21日の決勝が雨天中止となったため、決勝に進んだ京都シニアスターズ(京都府)と守山TCマスターズ(滋賀県)の両チームを優勝とした。22日は70歳以上の古希の部が行われ、国府球友会(徳島県)が優勝した。
「奈良町家」35年で6割減、奈良まちづくりセンター調査
伝統的な町並みを形成する奈良市旧市街地「奈良町」の町家が、昭和60年から令和2年までの35年間で約6割が失われた実態が、公益社団法人奈良まちづくりセンターの調査事業で明らかになった。
奈良町は、中世以降に発展し、近世に成立した町々の総称。現在は、近鉄奈良駅を境に、北の「きたまち」と南の「ならまち」、京終駅周辺の3つのエリアに分けられている。
昭和60年、奈良市教育
委員会が旧奈良町全域で、街路に面したすべての建物の外観調査を実施したところ、3259件の町家を確認した。その後、民間や行政が同様の調査を行ったが範囲が限定的であったため、旧奈良町全域の変遷を把握できずにいた。
そこで今回、同センターになら・町家研究会が協力し、昨年7~12月に全域の変遷を調査。3259件の%にあたる1974件が消失したことが分かった。消失した61%の内訳は、建て替え42%、駐車場化14%、更地化3%、その他2%となっている。
保存に向けた課題について、なら・町家研究会の藤岡龍介理事は「所有者に町家の価値をどう知ってもらうかが重要」と話す。高齢化で町家を維持できない所有者の増加が予測され、代わりに町家を預かり、守っていく仕組みづくりが急務との指摘もある。
聖徳太子ゆかりの地へバス旅 奈良交通が一日乗車券
聖徳太子没後1400年の御遠忌を記念して、奈良交通(奈良市)が、太子ゆかりの地をめぐる路線バスの1日フリー乗車券を販売している。
名称は「聖徳太子ゆかりの里 わんデイパス」。大人500円、小学生以下250円。
1日限り有効で、同社が指定するエリアの路線バスであれば、何度でも乗車が可能。太子が創建したとされる法隆寺や信貴山、達磨寺などをめぐることができる。
担当者は「お得な乗車券で四季折々の景色を楽しみながら、聖徳太子ゆかりの地を訪れてみては」と話している。
同社JR奈良案内所や王寺案内所のほか、王寺町観光協会、信貴山観光iセンター、斑鳩町観光協会で購入できる。販売期間は来年3月31日まで。
問い合わせは同社お客様サービスセンター(0742・20・3100)。
地車10台を民俗文化財に指定 橿原市
橿原市教委は十市町、今井町、小綱町の市内3地区の地車計10基を、市文化財審議会の答申を受け、市の有形民俗文化財に指定した。いずれも江戸時代からの祭礼文化を知る貴重な資料。地車の有形民俗文化財への指定は、大阪府や兵庫県などに例はあるが、県内では初めて。2月22日付。
地車は祇園祭(京都市)

全国的に珍しい船型の十市町・中殿垣内地車(橿原市教委提供)
10台は祭礼文化を伝える優れた彫刻作品といえ、うち7台が十市町の地車。江戸時代末期~明治時代中期の製作で、高さは3㍍台。町自治会が管理する。
7台のうち中殿垣内地車は、全国的にも数少ない船型の形状で、「波濤の船首」をイメージしている。入母屋造りの建物や飛龍など他にはみられない豊かな意匠を持つ。
町では毎年10月に地車祭りが開かれ、7台は十市御縣坐神社に宮入りする。勇壮で華やかな祭りは県内でよく知られている。
一方、今井町の地車は2台で、明治時代と大正時代の製作。町自治会が所有し、高さは3㍍台。商業で発展した今井町は歴史的に堺との交流が深く、その関係を示す物証といえるという。
また、小綱町の地車は1台で、江戸時代後期~明治時代初期の製作。町自治会が所有し、10月の入鹿神社秋季大祭で宮入りする。
橿原市、新本庁舎整備費約69億円に 当初案より約2割アップ
令和6年7月のオープンを目指す橿原市の新本庁舎整備の総事業費がこれまで予定していた約57億円から約12億円増えて約69億円になることが分かった。10日の市議会特別委員会で市から報告された。
新本庁舎は現庁舎(4階建て)の南側に建設され、7階建てで、延床面積約9500平方㍍。昨年、大阪市の業者と基本・実施設計の契約を交わし、設計作業が進んでいる。
市によると、その作業の中で、建設予定地の地盤が予想以上に軟弱で建物の支柱の強化が必要になり、現庁舎の解体の際に外壁に含まれるアスベストの飛散を防ぐ安全な除去作業費などのため事業費が当初計画より約20%膨らむことがわかったという。
市は事業費削減のためこの日の特別委に庁舎の高さを6階建てに減らした新しい新庁舎プラン2案(総事業費約65億円など)も提示した。
しかし、議員の間からは「なぜ2割も上がるのか」など事業費アップに反対する意見が続出。約69億円の事業費を承認せず、今後、どのようなプランで工事を進めるのか、市議会で改めて協議することになった。
郵便局員2人、切手着服に荷物代金不払い
日本郵便近畿支社は10日、橿原郵便局(橿原市)の50代男性社員が切手約5万円分を盗み、奈良西郵便局(奈良市)の40代男性社員が料金を払わずに自分宛ての代金引換荷物を持ち帰ったと明らかにした。同支社は県警に相談しており、社内規定に基づき処分を検討している。
近畿支社によると、橿原郵便局の50代社員は昨年5~6月ごろ、84円切手600枚を盗み、金券ショップで換金した。奈良西郵便局の40代社員は昨年12月、職場に到着した郵便荷物の代金を払わなかった。
コロナワクチンの副反応、対処方学ぶ
新型コロナウイルスの医療従事者への優先接種が始まった県内。4月中旬から高齢者への接種も始まることから、安全な接種体制を整えようと自治体職員らがアナフィラキシーなどの副反応への対応を学ぶオンラインの講習会が10日、葛城市で行われた。
葛城市医師会が主催。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、接種を担当する同市内の医療関係者や保健師、同市近隣も含めた自治体職員ら計100人以上が参加した。
講師を務めたのは、県
立医科大学付属病院の福島英賢・高度救命救急センター長。接種した人に少しでも異変があれば急性の重い副反応であるアナフィラキシーを疑う必要性や、救急搬送までの対処方法などを説明した。
福島センター長は、「報道で、(日本は)アナフィラキシーが欧米に比べて多いのではと言われているが、(接種を担当する人の)不安を少しでも解消できれば」と話した。
同市では、市内の数カ所でワクチンの集団接種を予定している。市新型コロナウイルス対策室の東田実紗さん(23)は、「集団接種の経験もなくイメージもわかない中で、実際に動くのは難しいと感じていた。症状があればすぐに疑うことが大切だとわかった。すばやい対応を意識したい」と話していた。
奈良市の月ケ瀬梅渓 梅の花見ごろ
国の名勝に指定されている奈良市月ケ瀬の「月ケ瀬梅渓」で、梅の花が見ごろを迎えている。五月川沿いを中心に100種類約1万2千本の梅が植えられており、今月中旬ごろまで満開の梅を楽しめる。
月ケ瀬梅渓は、約800年前に真福寺境内に天神社を建てる際、菅原道真と縁のある梅を植えたのが始まりとされる。
高台にあり、シーズン終盤まで見ごろが続く天神梅林や、全国から集められた種類の梅の花が楽しめる梅林公園など、梅を楽しめるスポットが点在しており、梅を見ながら散策できる。
兵庫県西宮市から訪れた会社員、谷畑重夫
さん(54)は「とてもきれいに咲いていて、すごくいいタイミングで来られた」と話していた。
仲川氏 4選へ出馬表明 奈良市長選
奈良市の仲川げん市長(45)は8日、任期満了に伴う市長選(7月4日告示、同11日投開票)に、4選を目指し無所属で立候補する意向を表明した。市議会の代表質問で進退を問われ、「未来に向け、たしかな道を切り開いてまいりたい」と答えた。市長選の出馬表明は市議の柿本元気氏(42)に次いで2人目。
答弁で仲川氏は、大和西大寺駅周辺整備事業や新火葬場などの建設事業を実績に挙げ、長年の課題である新クリーンセンター設置について「これからが重要な時期。精いっぱい努力をしていく」と語った。
表明後、報道陣の取材に応じた仲川氏は「コロナ情勢の中で行政の継続性を担保していくため、引き続きリーダーシップを発揮したい」と話した。
仲川氏は会社員やNPO法人役員を経て平成21年に初当選し、現在3期目。
「卑弥呼の居館」AR映像で紹介 桜井市
桜井市は、世界遺産登録を目指す特別史跡・山田寺跡(7世紀)と、邪馬台国の有力候補地である纒向遺跡(3世紀)にあった建物などを再現する動画を令和3年度から3年計画で制作することを決めた。AR(拡張現実)技術などを活用し、現地を訪れた人がスマホなどで見ることができるようにする。遺跡の魅力を発信して観光客を増やし、地域活性化につなげる狙いだ。
山田寺は右大臣・蘇我倉山田石川麻呂が建立を発願した飛鳥時代の寺院。昭和年の発掘調査では、東回廊が倒れたままの状態で発見され、大きな注目を集めた。
「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成遺産として令和6年の世界遺産登録を目指しているが、現在、跡地には石碑などが建つだけ。どんな姿の建物があったのか、まったくわからず、登録準備作業を進める中で、ARを使った映像制作を決めた。
映像では金堂や講堂、塔などの伽藍を再現し、現地約カ所に映像スポットを設けて、訪れた人たちがスマホやタブレット端末で見ることができるように整備。発掘当時の写真なども織り込むという。
一方、日本最初の首都で、邪馬台国の有力候補地の纒向遺跡では、中心部で見つかった大型建物跡についてのAR映像を制作する。大型建物は遺跡の中心施設で、女王・卑弥呼の居館とも考えられている。
これらの映像制作費には、地域振興を目的とした企業版ふるさと納税で信金中央金庫(東京)から2月24日に寄付を受けた1千万円を活用する。
同社は創立70周年事業として全国の百自治体に寄付を実施しているという。松井正剛市長は「今回の寄付は、地域創生の大きな後押しになる。しっかりと事業を進めていきたい」と話している。
聖火リレー、来月11、12日に開催 五輪への思い新たに
新型コロナウイルスの影響で1年の延期となった東京五輪・パラリンピックの聖火リレーについて、組織委員会は詳細なルートや出発、到着予定時間などを公式ホームページに公表した。県内のルートは延期前と変更はなく、4月11、12日に19市町村を巡るルートで開催される。1年越しの夢舞台に関係者らは期待を募らせている。
県スポーツ振興課によると、聖火リレーは約200人が1区間あたり約200㍍を走る。
1日目は、午前9時10分ごろに五條市の市上野公園総合体育館を出発。唐古・鍵遺跡(田原本町)や石舞台古墳(明日香村)などを経由して、県中南和地域をめぐり、午後8時ごろにゴールとなる橿原市の県立橿原公苑陸上競技場に到着する。
2日目は、午前9時15分ごろに広陵町・河合町にまたがる県営馬見丘陵公園を出発し、法隆寺(斑鳩町)や興福寺(奈良市)など県北和地域をめぐり、奈良市の東大寺大仏殿がゴールとなる。
県によると、1964(昭和39)年の東京五輪の際に行われた聖火リレーでは、主に国道号沿いを北上するルートで、通過したのは約10市町村。今回は、できるだけ多くの地域を通るよう考慮し、約2倍となる19市町村をめぐるルートとした。県の担当者は「世界に向けて県内の魅力を発信できるルートにした」と話している。
両日ともゴール地点で祝賀行事(セレブレーション)を実施する予定。新型コロナウイルス感染対策として、セレブレーション会場は人数制限を設ける。申し込み方法は3月中に発表する。
ホッケー女子で2004年アテネ、08年北京両五輪に出場した上田さかえさんは、「生まれ育った土地なので、これを機に歴史ある奈良をいろんな人に身近に感じてほしい。なにより、若い人たちにオリンピックに興味を持ってもらえるように精いっぱい走りたい」と意気込んでいた。
嘱託警察犬 指導者3人に感謝状 複数回出動で県警に貢献
昨年、事件の捜査や行方不明者の捜索に複数回出動し、大きく貢献したとして県警は、嘱託警察犬の指導者3人に感謝状を贈呈した。
感謝状を贈られたのは、関西ドッグスクール(斑鳩町)の三輪あつみさん(25)、京奈和ドッグスクール(大和郡山市)の大森弘士さん(36)、郡山警察犬訓練所(同)の武田格久さん(47)。
昨年の嘱託警察犬の登録頭数は計30頭で、出動件数は計96件。そのうち、三輪さんは計16回、大森さんは計14回、武田さんは計12回出動した。また、武田さんは嘱託警察犬とともに昨年8月、行方不明になった大和郡山市の高齢男性を無事に発見した。
この日は、3人が嘱託警察犬とともに贈呈式に出席。県警の中岡伸一刑事部長が「皆さまに心からの敬意と感謝を申し上げます」と述べ、感謝状を手渡した。3人は「感謝状をいただけてうれしい。これからも精進していきたい」と話した。
山添村長が引退を表明
山添村の森中利也村長(74)は4日、9月の任期満了で村長を退く意向を村議会の一般質問で示した。森中氏は前回村長選で初当選し1期目。引退は高齢が理由という。
御金魚帖 大和郡山市のやなぎまち商店街
大和郡山市のやなぎまち商店街は、同市で養殖が盛んな金魚にあやかる御朱印帖ならぬ「御金魚帖」を制作した。スタンプ集めをきっかけに買い物客も増やしたい考えだ。
御金魚帖は薄い水色と赤色が表紙の2種類で、B5版サイズ、40㌻。組合に加盟する33店舗には店舗をイメージしたオリジナル御金魚印が置かれる。
学生服を手掛ける「イトブン」の印は、学生服に身を包んだ生徒が商店街を闊歩する様子を見守る金魚の姿、レストランの「彩食キッチンBonやなぎ店」はナイフとフォークを持つ金魚が描かれている。他店のものも碁石を眺める金魚や、掃除をする金魚、桶で入浴を楽
しむ金魚など、すべて金魚づくし。御金魚印は関西在住のイラストレーター14人が手掛けた。
北谷光徳・郡山柳町商店街協同組合理事長は「御金魚帖を片手にぜひ郡山に遊びに来てもらいたい。街歩きの楽しみにしてもらえればうれしい」と話す。
同商店街の加盟店舗のほか、市観光協会や藍染体験施設「箱本館紺屋」などで残り4千部を8日以降に無料配布する。
喜光寺 行基創建、今年で1300年
奈良時代の都・平城京には多くの寺院が建てられた。当時、「菅原寺」と呼ばれ今年で創建1300年となる喜光寺(奈良市、法相宗)もその一つ。民衆に仏教を説き、「菩薩」と崇められた僧、行基の活動拠点である。
奈良と大阪方面を結ぶ道路の北側に位置し、都の中枢だった平城宮跡に近い。ここは奈良時代、「右京三条三坊」という住所で、行基が養老5(721)年に創建したと伝えられる。
平城遷都1300年の平成22年に復興された柱の朱色も鮮やかな南大門をくぐり境内へ入ると、青空を背に堂々とした本堂(重文、平安時代)が目に飛び込んできた。重層の造りで、風格がある
。それもそのはず、室町時代の再建だがもとは行基が東大寺造営の参考にしたという伝承があり、「試みの大仏殿」とも呼ばれる。当初の本尊は不明だが、現在は阿弥陀如来坐像(重文)が安置されている。
住職で薬師寺長老の山田法胤師が「この寺が建てられたのは行基さんが50代で脂が乗り切ったころ。京の中心近くにあり、活動の拠点にされた」と説明してくれる。
平城京の時代は災害が相次ぎ、疫病も流行。重い労役も課せられた民衆は苦しんだ。そんな世の中に登場したのが行基だった。
現在の堺市で生まれた行基は修行を経て、民間布教を行うとともに技術者らを率いて各地で寺院や橋、池などを次々と整備していった。続日本紀によると、行基が現れるのを聞くと大勢の人が集まったといい、民衆に慕われたことがうかがえる。
「行基さんは大衆的なところが魅力。偉さを意識せず、民衆と一緒になって、いい国を造ろうと呼びかけた」と山田師は語る。
当初、行基の活動は糾弾されたが、やがて国は方針を転換。聖武天皇が大仏造立の詔を発布すると、70代の行基は勧進役に抜擢された。行基は大仏造立に尽くしたが、大仏開眼供養会を見ることなく、80歳余りで喜光寺で亡くなったという。
境内の小さなお堂にはそんな行基のお像が祭られており、今も多くの人に礼拝されている。この寺を訪れると1300年前、救いを求める民衆に手を差しのべ仏の教えを説いた行基さんの姿が目に浮かぶようだ。
(岩口利一)
「大和な雛まつり」昭和初期のひな人形も
早春の城下町を彩る「大和な雛まつり」が大和郡山市の旧市街地で始まった。寺社や民家など約90カ所にひな人形を展示するイベントで、各所で飾り付けが行われている。
主催は大和郡山市商工会と市観光協会。近鉄郡山駅からJR郡山駅周辺を会場とし、観光名所になっている旧遊郭の建物「町家物語館」には昭和初期のひな人形が飾られている。
新型コロナウイルス感染防止のため例年、開催していたコンサートは中止。展示場所も昨年より30カ所減っているが、同館で飾り付けをした小山昌子さん()は「コロナで(気分が)沈んでいる世の中の癒しになってもらえたら」と話した。
藍染め商の町家を再生した箱本館紺屋には、つるし雛や、金魚が泳ぐ水槽を並べたひな檀を展示。商業施設「アスモ大和郡山」では、市内の幼稚園や保育所、こども園の園児たちが作成した手作りひな人形もお目見えする。

3月7日まで。問い合わせは市商工会(0743・53・5955)。
高裁も奈良市側に賠償請求 火葬場建設訴訟
奈良市が横井町の山林で建設中の火葬場「新斎苑」をめぐり、不当に高い価格で用地を買収したのは地方自治法に違反するとして、市民75人が市側に約1億6772万円の損害賠償を仲川げん市長らに請求するよう求めた住民訴訟の控訴審判決が2月日、大阪高裁であった。木納敏和裁判長は、市側に仲川市長と地権者2人に計約1億1643万円を請求するよう命じた。
判決によると、奈良市は産業廃棄物があると判明した同市内の土地を約1億6772万円で購入することで地権者と合意し、平成年に支払った。
木納裁判長は判決理由で、不動産鑑定によって示された用地の評価額は約5129万円であり、「(購入額は)著しく不均衡な価格で、市長に裁量権の逸脱があった」と指摘。1審奈良地裁判決では、仲川市長のみに損害賠償が命じられたが、地権者2人についても「市場では売却自体が困難な物件であると認識していた」と違法性を認めた。
一方、1審判決では、購入した土地は産業廃棄物の撤去費用として約1億4300万円が必要で「実質的に無価値」とし、全額請求するよう命じたが、木納裁判長は、購入額から評価額を差し引いた額の賠償義務があるとして減額した。
判決後、大阪市内で会見した原告団の山下真弁護士は「撤去費用を引いた価格で売るのが常識であり、今回の判決には不満が残る」と非難した。
新斎苑建設をめぐって市は平成30年2月に地権者と土地売買仮契約を結び、市議会も賛成多数で契約に同意。元大阪府職員で原告団代表の厚井弘志さんは「鑑定価格を基準に購入するのは役人や議員にとって常識中の常識。違法行為にお墨付きを与えた議会の責任も問われる」と話した。
判決について、仲川市長は「主張が認められず残念。判決内容を精査し、対応を検討する」とコメントした。
奈良市長選に市議が出馬表明
奈良市議の柿本元気氏(41)は25日、任期満了(7月30日)に伴う奈良市長選に無所属で立候補する意向を明らかにした。現職で3期目の仲川げん氏(44)は態度を明らかにしておらず、同市長選への出馬表明は柿本氏が初めて。
同市役所で会見した柿本氏は「現市長のワンマン体制により、職員のモチベーションが著しく低下している。彼らの専門性や熱意を市民のために注ぎ込む行政運営を行いたい」と語った。
また、老朽化が長年の懸案となっているクリーンセンターや道路インフラの整備を早急に進める必要があると主張。最優先で着手する考えを示した。
柿本氏は大阪教育大卒。平成17年に市議に初当選し現在3期目。昨年11月に立憲民主党県連の幹事長代理に就任したが、すでに離党したという。
コロナ退散など願う「厄除鬼」 インターネットなどで販売
障害者らの芸術活動を支援する「たんぽぽの家アートセンターHANA」(奈良市)が、鬼をかたどった土鈴「厄除鬼」をインターネットで販売している。
厄除鬼は、毎年アートセンターのメンバーらが手作り。例年は節分の時期に合わせ、東大寺(奈良市)や元興寺(同)などでメンバーが直接販売しているが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。
このため、今年は約15人で1年かけて約2千個を製作し、直接販売ではなく、主にインターネットで販売することに。全8色で、大(約9㌢)と小(同7㌢)があり、1100円~1980円。インターネットでは「GOOD JOB STORE」から購入できる。
アートセンターの寺田明弘さんは「コロナ退散のほかにもいろいろな厄をはらえるよう、メンバーが心を込めて作った。ぜひ手に取ってほしい」と話している。問い合わせはアートセンター(0742・43・7055)。
映画「すくってごらん」公開記念 大和郡山で金魚すくい大会
金魚のまちとして知られる大和郡山市を舞台にした漫画「すくってごらん」が映画化され、3月12日から全国公開されるのを記念して、同市のイオンモール大和郡山で金魚すくい大会が3月13、14の両日開催される。正午から午後4時まで。当日受付で、参加費は無料。
「すくってごらん」は、大谷紀子さんが原作を手がけ、講談社の漫画雑誌に掲載され、単行本にもなっている。映画はシネマサンシャイン大和郡山などで上映される。
大会の問い合わせは、こちくや金魚すくい道場(0743・55・7770)
イチゴ尽くしの名物パフェ販売、平群町の道の駅
平群町の「道の駅大和路へぐり くまがしステーション」内のレストラン「hanana」で、県産イチゴ「古都華」をふんだんに使用した名物パフェが、数量限定の完全予約制で販売されている。平成28年からの販売以来、毎年好評で、インスタ映えするスイーツとしても話題だ。4月4日まで。
高さ約30㌢のパフェには、糖度が高く濃厚な味の古都
華が20粒以上使用されている。今回はパフェの中身に古都華を使ったムースやゼリーも加わった。
予約は、同道の駅の「フェイスブック」または、チラシにあるQRコードで。新型コロナウイルスの感染予防対策として、シェアは2人まで。価格は1980円。
同道の駅の中山悟所長は「コロナ対策として、レストラン内の全てのテーブルにアクリル板を設置するなど、安心安全に食べて頂けるので、ぜひお越しください」と話している。
問い合わせは、同道の駅(0745・45・8511)。
中古ランドセルを再生、新1年生の家庭にプレゼント
家庭に眠る中古ランドセルを集めて再生し、新小学1年生にプレゼントする「ランドセルバンク」と呼ばれる活動が県内で始まった。中心役を担っているのは奈良市のランドセル店経営、木下修平さん(41)で、「新型コロナウイルス感染の影響で、経済的に厳しくなった家庭にも届けたい」と意気込む。現在、寄付されたランドセルのクリーニング作業などを行っている。
今月8日早朝、奈良市高畑町の飛鳥中学校の生徒たちが、小学生時代に使っていたランドセルを手に登校。校内に設置された寄付の受付のコーナーに持ち寄った。同校OBの木下さんが参加する地域交流会「桜クラブ」の協力を得て、飛鳥中の保護者らに寄付を呼びかけたところ、あわせて個が集まったという。
その後、活動に関心を持つ人からも寄せられ、目標数としていた100個をほぼ達成。現在、木下さんが経営する「ランドセルの木ノ下」(同市古市町)で修理に入っている。
給食袋などをひっかける金具の傷みを確認。背中部分や内側の細かな汚れは、重曹などを配合した洗剤でふき取り、糸のほつれは千枚通しで押し込む。肩ベルトは蒸気をあててまっすぐに矯正。1個をきれいに仕上げるまで30~40分ほどかける。
木下さんは「ランドセルには使っていたお子さんはもとより、家族のさまざまな思いが詰まっている。その物語をランドセルとともに新1年生に思いを引き継いでもらえたら」と話す。
ランドセルは、新品だと数万円の製品も珍しくない。福井県の同業者がランドセルや制服を再利用する活動をしているのを知って、コロナ禍で収入が苦しくなった家庭などに「自分も仕事を通じて、助けになれば」との思いから始めた。
生駒市の主婦、田崎勝代さん(54)は、大学生の長女が使っていたセミオーダーの赤いランドセルを寄付した。「7年前に100歳で亡くなったひいおばあちゃんが贈ってくれたもの。少しでも役に立てればうれしいです」と話した。
ランドセルバンクでは、現在、譲渡を受けたい希望者を募集中。4月に小学校に入学する新1年生のいる家庭が対象で、3月に「ランドセルの木ノ下」の店頭で手渡す。
問い合わせは同店(0742・31・6997、火水は休み)。


































