奈良墨職人、オンライン実演で児童の心奪う コロナ下で工夫
書道で使われる固形墨の国内シェア9割以上を占める「奈良墨」。墨を磨る機会の減少で斜陽化は止まらず、それに新型コロナウイルスも追い打ちをかけ、観光客による購買もめっきり減った。飛鳥時代に始まる墨作りの伝統が風前のともしびとなる中、「乗り越えるには墨のすばらしさを知ってもらうしかない」。若き墨作り職人が立ち上がった。コロナ下のため、オンラインを活用した発信を始めると、遠方の小学生の好奇心に火がついた。 
「墨の材料は、煤、膠、香料の3つしかありません。練り合わせると、こうして粘土のような生墨ができます」
作業場でスマートフォンのカメラに向かって解説するのは、奈良市の墨工房「錦光園」の7代目墨匠、長野睦さん(43)。ビデオ会議システム「Zoom」を介した相手側は、横浜市立矢向小学校3年4組の児童たちだ。
「錦光園は150年くらい前に墨づくりを始めました。奈良で一番古い古梅園という墨屋さんは約450年続いていますので、これでも新しい方です」
「生墨を乾燥させて硬い墨になるまで、小さいもので1年、大きいもので2~3年かかります」
丁寧に説明する長野さん。パソコンの画面に映る児童は、興味津々の様子だ。実演では、生墨をもみ込み、素早いスピードで丸める手業に歓声が。生墨がピカピカに黒光りする球体に変化すると「超きれいな砂だんご!」、木型にはめ込んで成型された生墨がペラーンと曲がると「うわ~コンニャクみたい」。児童らの楽しげな声が響いた。
長野さんは6代目の父、墨延さんの元で墨に親しんで育ったが、就職したのは英国風パブチェーンを経営する東京の会社。店舗管理のマネジャーなどを務めていた。
奈良墨をめぐる業界は厳しさが増すばかりだ。学校の授業で墨を磨る機会が減るにつれて墨屋は次々と廃業に追い込まれ、残るのは全国で9軒(うち8軒が奈良市に集中)だけ。墨延さんも自分の代での廃業を決めていたが、長野さんが4年前、退職し跡を継ぐ決意をした。「墨の魅力を伝える案内人となり、需要を増やす可能性を探ろう」。
錦光園の収益は、生墨を手で握って自分だけの固形墨を作る「にぎり墨体験」や工房での墨の販売が半分強を占める。国内外の観光客が多く訪れていただけに、コロナ禍の影響は大きかった。
どん底の6月、自宅に居ながらオンラインで奈良墨作りを体験してもらおうと考え、キットの開発に着手。試行錯誤を重ねながら半年の準備期間を経て、月中旬、ホームページでの告知にこぎ着けた。
同じ頃、矢向小3年4組担任の小川央教諭(32)は、墨について教えてくれる講師を探していた。3年生から書写の授業が始まり、固形墨について子供たちに知ってもらいたいと思ったのが発端だ。
そんなとき、長野さんのホームページを見つけ、講師を打診。オンラインの実演が11月27日に実現した。
「墨についてネットで事前に調べたが、生墨の柔らかさや、職人の手で変身していく様子は想像を超えていて、子供たちは完全に心を奪われた」(小川さん)
墨のとりこになった児童らは、長野さんに教えてもらった方法で煤を採取し、見よう見まねの生墨作りにも挑戦。年明けに再び、長野さんに墨作りを教えてもらう予定だ。
長野さんは手応えを感じ、「矢向小の経験も糧にして教育現場にアプローチし、魅力を伝えていきたい」と意気込む。
墨を磨って書く文化と産地の復興へ。来年は攻勢の年になりそうだ。
近大奈良キャンパス つながる館「つなかん」オープン
近畿大学農学部は、奈良キャンパス(奈良市)に、学生たちの憩いや実習の場となる多目的ホール「つながる館(通称・つなかん)」をオープンした。
延床面積約1500平方㍍で、東大寺大仏殿と同じ寄棟屋根の地上1階建て。自然の光を取り入れられるようにガラス壁を配し、古都・奈良に映える和風モダンな雰囲気を出した。
大型の電子黒板が設置された演習用教室2室と、多目的室1室、256席のホールを備える。屋外テラスや本が読めるカフェなどを併設した。
ホールの名称は、「他キャンパスの人」「日本中の人」「世界中の人」とつながり、循環していく場をイメージして名付けられた。
先月4日の竣工式で、江口充副学長は「グループワークなどに活用し、充実した学生生活を送ってもらいたい」とあいさつした。
古代吉野の謎に迫る一冊
奈良・吉野に興味を抱く人らでつくる「古代吉野を見直す会」(富田良一会長、10人)が、吉野の古代史を総合的にとらえた著書「神仙境吉野の謎に迫る壬申の乱と修験道の誕生」(京阪奈情報教育出版)を発刊した。
同書冒頭の「古代吉野へのいざない」では、「斉明天皇が吉野・宮滝の地に『吉野宮』を創設したのはなぜか」「壬申の乱の前、大海人(おおあま)皇子(天武天皇)が吉野に逃れたのはなぜか」など点の謎を列挙。これらを解き明かそうとするのが狙いとしている。900円(税別)。
新春わかくさ能1月11日開催、女流能楽師が競演
奈良発祥とされる能楽を堪能してもらう恒例の「新春わかくさ能」が1月11日、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~で開催される。今回は女流能楽師が競演する。
新春わかくさ能は県の主催、NPО法人・奈良能の企画で続けられてきたが、今回からは奈良能の主催で行われることになった。
当日は午後2時半の開演。独吟は喜多流の「飛鳥川」で大島衣恵さん、仕舞は観世流の「野守」で山下あさのさん、能は宝生流の「三山」で石黒実都さんとなっており、女性能楽師が競演する。新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用、検温、消毒への協力を呼びかけている。
Aエリア5500円、Bエリア4500円。チケットは奈良能(0742・24・5171)や甍、県文化会館で販売。
交通安全教室を兼ねたクリスマス会in郡山西保育園
大和郡山市の郡山西保育園で、郡山署と県交通安全協会郡山支部協会などが参加し、交通安全教室を兼ねたクリスマス会が開かれた。
県警マスコットのナポくんとナピちゃんが4歳児・ライオン組と5歳児・クマ組の園児68人に横断歩道の渡り方を指南。萬谷充宏・郡山署長や大森健有・交通安全協会郡山支部協会長らから折り紙セットや反射材などのクリスマスプレゼントが贈られると、園児たちはお返しとして「ありがとうの花」を元気に歌った。
荒井知事 今年の漢字「鐶」
荒井正吾知事は年内最後となる23日の定例会見で、新型コロナウイルス対策に追われた1年を振り返り、「大げさに言えばコロナと人類との戦いになっている。奈良でできることはディスタンスをとって感染しない、させないこと」と話し、改めて県民に注意を呼びかけた。
来年については「まだコロナが続くと思う」とした上で、「若者の流出を食い止め、防災対策などを確実なものにして奈良のこれからを形づくる年にしたい」と期待を込めた。
今年を表す漢字は、新型コロナにちなみ「鐶」を選んだと発表。中国でコロナを「冠状
病毒」と表記することから荒井知事は「日本の漢字を当てた」と説明し、「鐶は金属の輪のこと。輪のようにわれわれは協力してコロナに対応するという前向きな意味を込めた」と語った。
年末年始「静かに県内で」知事呼びかけ
荒井正吾知事は22日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、「年末年始は感染者を大幅に減らすチャンス。今年だけは用心してほしい」と呼びかけ、「大阪への往来や友人同士の会食で騒ぐのは控え、帰省したら家族で静かに過ごしてほしい」と訴えた。
10月26日から12月20日の感染者616人を県が分析した結果、県外感染者との接触による感染者178人のうち、76%が大阪関連と推定。年代別では20代と40代の合計が半数以上を占めているという。荒井知事は「大阪に行くことを控え、20代と40代の方は少人数で静かに県内で過ごしてほしい」と強調した。
一方、県内で家庭内や友人との飲食による感染は各年代にまんべんなく広がっており、「帰省前の余暇活動を控えるなど、うつさない用心をしてほしい」と話した。
軽症者などを対象とした宿泊療養について、医療機関の負担軽減のため、積極的に活用する方針を示し、新たに140室を確保したことを明らかにした。30日から運用を開始し、計250室とする。
奈良市も22日、年末年始の過ごし方に注意するよう呼びかけた。仲川げん市長は「忘年会、新年会は多人数、長時間にならないようにし、大阪府などへの不要不急の往来はできるだけ避けてほしい」と話した。
高取町内のキャッシュレス買い物、30%還元 県内初
高取町は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い影響を受けた町内の飲食店などの事業者を支援するため、町内の店舗で「PayPay」と「au PAY」を使って買い物をした人に、支払い額の30%を還元する独自の取り組みを今月1日から始めた。町によるとこうした取り組みは県内では初めて。
対象は指定の約60店舗で、飲食店、コンビニ、薬局、クリーニング店、理容・美容店などのほか、観光案内所・夢創舘でも還元が受けられる。
期間は今月31日まで。1回の買い物での還元の上限は千円で、期間中の各キャッシュレス決済ごとの還元上限は1万円。両方使うと2万円の還元となる。
原資は国のコロナ対策の交付金。還元金が入るのは約1カ月後。町外の人でも還元が受けられる。
町では「多くの人に町の店で買い物をしてもらいたい」としている。
天理市、現代アート展覧会をオンラインで コロナ対策
新型コロナウイルス感染拡大により、各地で展覧会が中止になるなど影響が出る中、天理市は、天理本通り商店街で運営するギャラリー「アートスペースターン」で、360度カメラで撮影した画像を使い、展覧会の映像をパソコンやスマートフォン上で公開する「オンライン展覧会」を支援する試みを始めた。
展覧会は、現代美術家作家の加納俊輔さんの作品を集めて
開催されている。スマホやパソコンなどで、同ギャラリーのホームページにアクセスすると、3Dカメラをはじめとするカメラ3台で撮影された、ギャラリーの外観や内観、展示物を鑑賞できる。
「会場内を360度ぐるっと俯瞰でき、立体的な画面が楽しめます。展示作品についての説明や作品の細部にまで近寄って眺められるので、現実に足を運ぶのと大差はないはず」とオンライン展覧会を担当した玉城慎輔さん。
コロナ下で、オンライン展覧会の取り組みは全国的に広まりつつある。
「現実と仮想、その二つの顏や併せ持つ可能性を存分に楽しんでいただきたい」と玉城さん。展覧会は27日まで。無料。
橿原神宮、境内を一方通行 コロナ対策で 大みそか~1月3日
例年多くの初詣客が訪れる橿原神宮(橿原市)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大みそかの31日午後11時から来年1月3日午後7時まで境内を一方通行にすると発表した。
神宮には例年110万~120万人の初詣参拝者が訪れるが、境内を一方通行にする措置は今回が初めて。
初詣のために近鉄橿原神宮前や橿原神宮西口、畝傍御陵前の各駅を降りた人は表参道を進み、南神門から入場。外拝殿を通って内拝殿前で参拝した後は、北神門から退出する。
北神門からの入場や南神門からの退出はできず、外拝殿や内拝殿付近にはコーンを置いて参拝路をつくり、警官や警備員が誘導を行う。
今年までは両神門からの入退出が可能だったが、来年は入退出でかなりの遠回りを求められ、橿原神宮前駅を利用する人は1㌔以上の遠回りになるという。
距離を保って拝めるよう、さい銭箱も約2倍の幅とする。神宮では「参拝者が向かい合うような状態をできるだけ避けるための措置。他の人とも距離を取り、安心・安全の初詣をお願いします」としている。
二階堂高校に灯籠「地域の人楽しんで」
天理市の県立二階堂高校で、校内を灯籠のほのかな明かりやイルミネーションで装飾する「二階堂フェスタ」が開かれている。
同校では、毎年11月に天理駅前で、市内の飲食店の屋台を集め、クーポンを発行して買い物や食べ物を楽しんでもらうイベントを開催していたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため中止に。代わりにフェスタを開催することになった。
「少しでも地域の人に楽しんでもらえたら」。フェスタを企画した実行委員の同校3年の福岡舞さん(18)は話す。灯籠には、市内の企業や病院、老人ホームなどを回り、願い事を書いてもらった。灯籠の組み立ても一から行った。
「絵がうまくなりたい」「家族で旅行にいきたい」「コロナがなくなりますように」。毛筆、絵具、色鉛筆やクレヨンなどで書かれた願い事はさまざま。人気漫画のキャラクター付きのものもある。
福岡さんは「お祭りのようなにぎやかさはないが、地元の人と触れ合う機会が増えたのがうれしい」と話している。
フェスタは24日まで。午後4時半~6時。
「お水取り」練行衆発表 大導師は橋村師
東大寺(奈良市)は16日、来年の二月堂修二会(お水取り)で参籠する練行衆11人を発表した。役職者の四職のうち、戒を授ける和上は狹川普文・同寺別当、祈りの中心となる大導師は橋村公英・同寺執事長が務める。
練行衆は次の通り。(敬称略)
【四職】和上=狹川普文▽大導師=橋村公英▽咒師=上司永照▽堂司=尾上徳峰
【平衆】北座衆之一=佐保山曉祥▽南座衆之一=筒井英賢▽北座衆之二=中田定慧▽南座衆之二=平岡慎紹▽中灯=北河原公慈▽権処世界=清水公仁▽処世界=望月大仙
「おん祭」始まる「御湯立」でお清め 新型コロナ対策も
古都の師走を彩る春日大社摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」が15日始まり、心身を清める「御湯立」などが奈良市餅飯殿町の大社大宿所で行われた。今年は新型コロナウイルス対策の一環で、御湯立は例年の3回でなく1回限りに。参拝者らに大宿所境内に入ることも控えてもらい、関係者のみが参列した。
大宿所は精進潔斎が行われてきた参籠所で、御湯立は大和郡山市の巫女、加奥満紀子さんが作法を継承している。冷え込んだこの日、午後4時半頃から、加奥さ
んは煮え立つ大釜の湯に酒や米などを入れ、「左右左」と唱えながらササの葉で湯を振りまいて清めた。
大宿所境内には魚などの懸物(供物)が並んだが、例年行われる名物料理「のっぺ汁」の振る舞いなどはコロナ対策のため、なかった。
おん祭は平安時代に始まって以来、今回で885回目を数える。メインの17日は、時代行列の「お渡り式」が規模を縮小、ルートを短縮して実施。「お旅所祭」は例年通り神事、芸能奉納が行われるが、周辺に入ることは控えてもらうよう呼びかけている。
近畿大学、県理容生活衛生同業組合が中年男性用ヘッドスパを開発
中年男性がリフレッシュできるヘッドスパを提供したい―。こうした思いから県理容生活衛生同業組合(奈良市)は近畿大学経営学部(大阪府東大阪市)とタッグを組み、中年男性向けのヘッドスパ「SUZAKU」を開発した。12月から県内の理容室10店舗でサービスを開始している。
開発は、昨年6月に同組合が同学部キャリア・マネジメント学科の中谷常二教授のゼミに協力を依頼してスタート。
「ヘッドスパをオーダーする客は2割に満たない。利用者の多い中年男性の顧客満足度を上げたいと思った。同組合青年部長の今西正樹さんはこう話す。
調査や話し合いを重ねた結果、学生側からは、理容室ではシャンプー台でヘッドスパを行うことが多いが、リラックス効果を高めるため、一連の流れを完全に分ける▽椅子を寝かせて楽な姿勢で行う▽視覚を遮断し、手が楽になるようクッションを置く―といった提案が出された。
こうした提案をもとに、手順などを記したマニュアルを同組合が制作。また、販売プロモーションのための名前「SUZAKU」やキャッチコピーも考えた。 「SUZAKU」は中国の伝説上の神獣「朱雀」と奈良の観光スポットでもある平城宮跡の朱雀門から名付けたという。キャッチコピーには、「頭皮にも休息を」「イイ男は頭から」など印象的な言葉が並ぶ。
県内の理容室は、約700軒あった20年前と比べて半減しているという。店主の高齢化に伴う廃業や、安価な大手チェーン店に客が流れる状況下にあるが、「若い学生たちのアイデアを取り入れ、見せ方を変えることで、多くの人に利用してもらうことにつながれば」と中谷教授は話す。
ヘッドスパは10分間1100円。問い合わせは、県理容組合青年部リコダプロジェクト(0743・76・8838)。
燃料電池車「MIRAI」お披露目 奈良トヨペット
トヨタ自動車が全面改良した燃料電池車のセダン「MIRAI(ミライ)」を9日に発売したのにあわせて、県内でも奈良市の奈良トヨペット南京終店で発表会が開かれた。
燃料電池車は水素が燃料で、酸素との化学反応による発電でモーターを回して走行する。二酸化炭素を排出せず「究極のエコカー」と呼ばれる。
9日の発表会で奈良トヨペットの菊池武之祐社長は「水素社会の実現は炭素社会からの転換となり、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献できる」と話した。県内初となる水素の供給ステーションは、来年4月に奈良市大安寺のカー用品店「ジェームス奈良大安寺店」の敷地にオープンする予定。
ミライは平成年に世界で初めて市販された燃料電池車として知られ、今回が初の全面改良。吸入した空気をきれいにして排出する清浄システムなど最新の環境技術を取り入れた。
希望小売価格は710万円からで、エコカー減税や補助金などの優遇が適用されるという。
絵巻や神鹿の造形…おん祭前に特別陳列 奈良国立博物館
古都の師走を彩る春日大社(奈良市)の摂社・若宮神社の例祭「春日若宮おん祭」に合わせた特別陳列「おん祭と春日信仰の美術 特集 神鹿の造形」が、奈良国立博物館(同市)で開かれている。おん祭を描いた絵巻などとともに、神鹿の美術に焦点をあて計45件を展示。1月17日まで。
展示品のうち、「春日若宮御祭礼絵巻」中・下巻(江戸時代、春日大社蔵)はそれぞれ風流行列(お渡り式)、お旅所祭の様子が描かれ、当時の雰囲気が伝わってくる。
このほか、大宿所の神前に置かれる「献菓子台」(明治時代、春日大社蔵)などおん祭に関係する品が並んでいる。
また神鹿の造形としては、重要文化財の「四方殿舎利厨子」(室町時代、能満院蔵)は木製黒漆塗り、宮殿形で、鏡を背負う神鹿も表されている。「鹿図屏風」(江戸時代、春日大社蔵)は一双の巨大な屏風で、金地にさまざまな姿のシカが描かれている。
開館時間は午前9時半~午後5時。休館は毎週月曜(1月11日は開館)と12月28日~1月1日、同12日。一般700円、大学生350円。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。
県の冬のボーナス平均81万円 知事は300万円
公務員の冬のボーナスにあたる期末・勤勉手当が今月10日、県内で一斉に支給された。県は教員や警察官を含む県職員1万4514人(平均42・0歳)に対し、総額117億6632万円を支給。1人あたりの平均支給額は81万688円だった。
県人事委勧告により、昨年同期と比べ支給月数が0・1カ月分減り、1人あたりの平均支給額は3万3102円ダウンした。
知事への支給額は300万643円。知事以外の県特別職や県議では、副知事234万699円、議長227万3781円、副議長198万6318円、一般議員183万3162円―だった。
県内12市の市長で最も高額だったのは生駒市の小紫雅史市長で、239万5780円。奈良市の仲川げん市長は159万7781円だった。
奈良市が「自宅療養キット」提供へ
奈良市は、新型コロナウイルスの影響で自宅療養が必要になった市民を対象に、日用品やレトルト商品などの「自宅療養キット」を提供すると発表した。
市は8日に新型コロナの対策本部会議を開き、感染状況の警戒レベルを「感染漸増段階」の「ステージⅡ」から「感染急増段階」の「ステージⅢ」に引き上げた。市医療政策課によると、県内の重症病床使用率が25%を超えたことが引き上げの理由。市主催のイベントは原則中止とするが、教育関係などの業務に変更はない。
県では、軽症者や無症状者を含むすべての感染者を入院か宿泊療養としているが、市は医療機関への負担を減らすため、県と調整した上で、軽症や無症状の感染者の自宅療養を始めることも検討したいとしている。
「世界遺産ジャーナル」創刊
「世界遺産」の価値を知ってもらおうと県は、「世界遺産ジャーナル」を創刊した。年2回発行の予定。
県には、「法隆寺地域の仏教建造物」と「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」の3つの世界遺産があり、国内最多。さらに、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の登録を目指している中で、県民に世界遺産に関する知識を深めてもらおうとジャーナルの創刊を決めた。
創刊号は表紙・裏表紙含め8㌻で、巻頭特集「世界遺産を語る 前編」として元ユネスコ事務局長の松浦晃一郎氏と青柳正規・橿原考古学研究所長、荒井正吾知事の鼎談を掲載している。
市町村施設に順次配布のほか、県ホームページ(文化資源活用課)でPDFが閲覧できる。
外交官の村上さん 外務省へ帰任 「貴重な経験ができた」田原本町
地方創生の支援を目的に外務省から田原本町に派遣されていた外交官の村上玲子さん(41)が約2年2カ月の任期を終え、3日付で外務省へ帰任する。村上さんは町長公室や産業建設部の参事(部長級)として町長を補佐しながら町政運営に参加。「町民のみなさんと触れ合う貴重な経験ができた」と喜んでいる。
村上さんは一昨年10月に着任。中米・グアテマラを相手国にした東京五輪のホストタウン事業や、約600年ぶりに復活した流鏑馬まつり、田原本まちづくり観光振興機構の設立などにかかわった。
その中で一番印象深いのはグアテマラ五輪委員会関係者の招聘や同国の音楽家の指導を受けるコンサートの開催準備などのホストタウン事業だという。
「田原本がグアテマラのホストタウンであるということを多くの町民のみなさんに知ってもらえたのは感無量。グアテマラの人にも田原本のことを知ってもらえた」と喜ぶ。
コンサートの練習風景を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップしたところ、約10万件のアクセスがあり、同国で大きな反響を呼んでいるという。
ほかにも町に在住する外国人と町民が交流するイベントなども企画した。
村上さんは生駒市出身。神戸大を卒業して外交官試験に合格、ペルーやモザンビークの大使館に勤務した。ポルトガル語とスペイン語が堪能で、派遣前の所属は外務省中南米局南米課だった。
地方行政の現場を知ろうと、国家公務員を首長の補佐役として、地方創生に積極的に取り組む自治体に派遣する国の事業に応募した。総務省や国土交通省などからの派遣は多いが、外務省からは珍しく、村上さんは4人目だった。
村上さんは「田原本は住みやすい町で、楽しかった。ここでの仕事を通じて、外交官が地域の人たちと草の根交流をすることがいかに大事か、改めてわかった。この経験を今後の仕事に生かしたい」と話している。
全国中学陸上 女子走り幅跳び優勝・大和郡山市の中学生が表敬訪問
10月に行われた「全国中学生陸上競技大会」の女子・走り幅跳びで優勝した大和郡山市の市立郡山南中学校3年、釣本陽香さんが、上田清市長を表敬訪問し、大会の様子や今後の抱負を報告した。
釣本さんは、小学6年生から陸上をはじめ、中学1年の夏に顧問の勧めで、短距離走と走り高跳びから転向し、走り幅跳びを始めた。今年は、新型コロナウイルスの影響で学校で練習できない日もあったが、小さなハードルやバーを持ち帰って自宅で練習。同級生のほ
とんどが引退する中、秋まで部に残り、朝や放課後に練習を重ね、今大会に臨んだ。
「今回は助走の流れや踏み切るタイミングを、よい状態に持っていけるようにした。大きなスタジアムは緊張感があって楽しかった」と釣本さん。来シーズンは6㍍以上の記録更新に加え、「将来はオリンピックに出たい」と夢を語った。
上田市長は「全国大会で名を連ねる人は滅多にいない。わが市の星として、今後の活躍が楽しみ」と期待を寄せていた。
天理市が窓口業務のデジタル化目指す 令和4年3月から運用へ
天理市の並河健市長は、令和4年3月から、市役所の窓口業務をオンラインで行う方針を発表した。マイナンバーカードを持っている市民は市役所に足を運ばなくても、自宅などからインターネットのウェブ上で住民票交付などの申請が行えるようになる。市民の利便性向上だけでなく、市の業務効率化も期待されている。
行政手続きのデジタル化をめぐっては、政府による法整備がなされながらも、ハンコ文化や対面確認など昔ながらの行政特有の慣例もあり、導入の動きは鈍かった。しかし、新型コロナウイルスの感染対策も兼ねて、取り組みを加速させる自治体が増えている。
2日の定例会見で、並河市長は「デジタル化を促すことで、来庁しなくてもいい市役所を目指す。ペーパレス化で紙の印刷コストもかからない。職員の業務の効率化を図り、市民サービスの拡充を目指したい」と話した。
市によると、将来的にマイナンバーカードを持っている市民の場合、ウェブ上で行政手続きの届け出を行うことができるようなシステムを構想。マイナンバーカードを持っていない場合は本人確認のため、最終的に市役所に行く必要はあるが、それまでの申請書作成はウェブ上で行うことができる見込みだという。
転入する場合、現状では記入項目が多岐にわたり、名前や住所を複数の書類に記入する必要があり、市役所での滞在時間も長くなる傾向があった。デジタル化が実現した場合、タブレットで申請書を作成できるため、何度も同じ項目を書く必要がなくなるという。
市は4日に開会した市議会に、窓口業務のデジタル化関連事業費として約1995万円を盛り込んだ2年度一般会計補正予算案を提出した。
開発業者と来年1月からシステム開発を行い、実証実験などを行った上で、4年3月から運用を始める。申請書類が多くの課にまたがる転入や出生などの届け出の窓口業務からはじめ、将来は福祉や税金にかかわる窓口業務へと順次拡大する予定だ。
平和レッドスワローズ優勝 知事杯学童軟式野球
「高円宮賜杯第40回記念全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県大会(兼)第20回県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(県軟式野球連盟主催、県スポーツ少年団、産経新聞社共催)の決勝戦が29日、橿原市の橿原運動公園軟式野球場で行われ、平和レッドスワローズ(郡山)が疋田ボーイズ(葛城)を3ー0で下し、初優勝を果たした。
試合は引き締まった投手戦となった。捕手のダイビングキャッチなど好プレーも随所で見られ、両チーム得点がないまま延長戦に突入した。
延長戦は無死一、二塁から始めるタイブレークで行われ、平和レッドス
ワローズは八回、バントで1死二、三塁の好機を作ると、相手エラーや適時打で3点を奪って試合を決めた。
同大会は3月に実施予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。優勝チームが進む全国大会は、今年は新型コロナで中止となっている。
県防災拠点事業費600億円 国に財政支援要望
県は、南海トラフ地震に備え、五條市に整備を計画している大規模広域防災拠点について、政府に財政支援などを求める要望書を提出した。概算事業費として、600㍍級の滑走路を備える2期までに150億円、滑走路を2千㍍級に拡張する3期までに600億円が見込まれることが初めて明らかとなった。
南海トラフ地震は、30年以内の発生確率が70~80%と想定されているが、紀伊半島エリアには大型の輸送機などが発着できる広域防災拠点がなく、県が整備計画を公表していた。
整備予定地は、五條市阪合部新田町のゴルフ場周辺で、1期で災害時の拠点や物資の備蓄倉庫となる約5㌶の平場を整備する。2期以降で大型ヘリや輸送機が発着可能な滑走路が整備される予定となっている。完成時期は未定で、現在は用地買収に向けた地元説明会が行われている。
事業費の主な内訳は、建築費、造成費、用地取得費などで、併設予定の消防学校の費用は含まれていない。
県は防災拠点の事業費について、国からの地方交付税で7割が補填される「緊急防災・減災事業債」を活用したい考えたが、今年度中の工事着手が条件で、対象となる事業費も限定される。
県は要望書で同事業債の期限延長や対象範囲の拡大を求めており、大規模広域防災拠点整備課の担当者は「紀伊半島エリアの防災を担う重要な施設で、できる限り早く完成させたい」としている。
中尾山古墳、関西大学生4人も発掘調査に参加 貴重な経験と感激
約50年ぶりの発掘調査によって文武天皇陵説がさらに強まった明日香村の中尾山古墳(八角墳)。世界遺産登録を目的とした墳丘の規模確認のために明日香村教委と関西大(大阪府吹田市)が共同で調査を実施した。考古学教室に所属する4人の学生も参加し、「貴重な経験」と感激しながら調査に取り組んでいる。
4人は大学院1年の山川聡大さん(24)▽同1年、田中詢弥さん(23)▽文学部4年、池田旭さん(22)▽政策創造学部2年、小木曽優佳さん(22)。
調査開始の9月から、村教委の西光慎治技師らの指導を受け、土砂の搬出や遺構面の検出などの作業を担当。遺構の図面作成にも取り組むといい、将来、考古学関係の仕事につくことを希望している。
山川さんは「火葬骨を納めたにしては大きな石槨で、大量の石が使われ、場所によって石敷きに違いがある。新しい発見の連続。八角墳を掘ることは二度とないことだと思う」と話し、田中さんも「
調査は楽しく、とても貴重な経験。石槨は表面がつるつるに磨かれ、こだわって、きれいに造っている。飛鳥時代にこんな技術があったことは驚きだ」と言う。
「飛鳥美人」と呼ばれる国宝の極彩色壁画が見つかり、今も注目される同村の高松塚古墳は、関西大が調査。大学は村内に研究所を持ち、両者の関係は深い。再来年には高松塚発掘50周年イベントを共同で計画している。
池田さんは「最初の調査(昭和49年)の報告書を読んだが、そこに書かれている以上に石槨が丁寧に造られていると感じた。重要な人物の墓。こうした調査に参加できるのは非常にありがたい」と語る。
また、小木曽さんは「版築の造り方など他の古墳と比べ、技術レベルが違う。さすが飛鳥の終末期古墳、被葬者の権力の大きさを感じる。将来、技師になるときに生かせるように多くのことを学びたい」と目を輝かせる。
調査は現在も継続中。村教委は「参加する学生は、調査実施の大きな力になっている。八角墳という飛鳥の終末期古墳を掘る機会は二度とないと思うので、ハードな仕事だが、頑張ってほしい」と期待している。
「大阪市への飲食、買い物は控えて」 コロナ拡大受け知事呼びかけ
大阪や東京などで新型コロナウイルスの感染が拡大し、県内でも累計感染者が千人を超えたことを受け、荒井正吾知事は25日、記者会見し、「飲食、買い物などのために大阪市内へ行くのは控えてほしい」と県民に呼びかけた。一方で政府の観光支援事業「Go To キャンペーン」については「自粛すべき対象だとは考えていない」との考えを示した。
県は10月26日~11月22日にかけて確認した感染者364人のうち、人を大阪で感染したと推定。荒井知事は「大阪市内で飲食などの余暇活動をした人の感染が目立つ」と指摘し、飲食や買い物などに限定した上で、大阪市内への往来自粛を求めた。
25日に開いた県の対策会議では、大阪など感染リスクが高い場所に立ち寄った際は、帰宅後すぐに着替えたりシャワーを浴びたりするほか、食事や寝室は家族と別々にするよう呼びかけることも改めて確認した。
一方で、荒井知事は、県内からの観光客を含めて、観光活動で新型コロナ感染が広がったという事例は確認されていないとし、「(政府のキャンペーンは)自粛すべき対象だとは考えていない。今のところ、両立ができている分野と思っている」と話した。
川に転落の男性救出 ベトナム人男性2人に感謝状
車ごと川に転落した男性を救出したとして、天理署と県広域消防組合磯城消防署は、田原本町の会社で働くベトナム国籍の男性2人に感謝状を贈呈した。
感謝状を贈られたのは、「有限会社大岡製作所」(田原本町)でエンジニアとして働く、レー・タン・ファットさん(30)と、技能実習生として働くグエン・バン・クオンさん(25)。
天理署などによると、10月26日の午後5時すぎ、仕事を終えて帰宅途中だった2人は、同町の大和川に車が転落しているのを発見。川幅は約30㍍、深さは約2㍍だったが、「助けないと」と迷いなく飛び込んだ。2人で協力し、沈んでいく車から、車内にいた男性を救出、岸まで引き上げた。
グエンさんは「困っている人を助けようとしただけ。これからも一生懸命仕事をしたい」、レーさんは「いいことができてとてもうれしい。日本でいろんなことを勉強し、将来は家族を呼びたい」と話していた。
同製作所の大岡武司社長(50)によると、2人は優しい性格で、仕事にまじめに取り組んでいるという。
天理署の小畑浩康署長は「危険をかえりみず川に飛び込んで救助していただいた」、磯城消防署の小野隆治署長は「迅速、的確な判断に感謝している」と述べた。
新型コロナ 過去2番目に多い28人 院内感染も
県と奈良市は18日、新たに28人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数としては、8月18日の37人に次いで2番目に多い。県内の感染確認は計880人となった。
県などによると、済生会中和病院(桜井市)では30~80代の看護師や入院患者ら4人が新たに感染。同病院での感染者は計9人となり、県は院内感染が発生したと認定した。一方、感染経路が調査中であるとして、クラスター(感染者集団)の認定は見送った。
このほか、20~50代の5人は県内外の感染者と接触、10~70代の5人は家庭内、20代男性1人は大阪市内での飲食が感染経路と推定。20~70代の13人の感染経路は調査中としている。
春高バレー22日に全国かけ決勝 男子・天理ー添上、女子・奈良文化ー奈良女子
「春高バレー」の愛称で親しまれる「第73回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の準々決勝と準決勝が15日、大和郡山市の奈良学園高校と王寺町の王寺アリーナで行われ、男子は天理と添上、女子は奈良文化と奈良女子が決勝進出を決めた。来年1月の全国大会出場をかけた決勝は、22日に桜井市の芝運動公園総合体育館で行われる。 
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男子準決勝第1試合は、天理が西の京を圧倒し、3年連続の全国大会出場に王手をかけた。序盤からレフトの平井心主将が強打とバックアタックでチームを牽引。レフトの藤川佳大やセンターの岡本伊武己もブロックを決め、王者の貫禄をみせた。西の京は、レシーブなど粘りをみせたが、主導権を奪えなかった。
「スパイクの調子が良く、高い打点で打てた」という平井主将は、決勝へ向け「コンビも合っていたし、サーブで攻めてブロックポイントも奪えた。このいい流れのまま、決勝も勝ちたい」と力を込めた。
第2試合は、3年ぶりの優勝を狙う添上が法隆寺国際にストレート勝ちし、決勝に駒を進めた。レフトの山崎丈太郎が強烈なスパイクとブロックで活躍。センターの野口大弥主将のクイック攻撃なども光った。法隆寺国際は、粘り強いレシーブとコンビバレーで、2セット計40点を奪ったが、あと一歩及ばなかった。
「ミスもあったが切り替えて、決勝は粘り強く最後は決め切るバレーを見せたい」という添上の野口主将は、「ブロックでエースを止め、味方が苦しいときは、自分が決めたい」と優勝へ向け気合を入れた。
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女子の準決勝第1試合は、奈良文化が高田商と対戦。奈良文化は序盤から奥出望未のスパイクなどで点数を重ねると、相川佳乃が相手を崩すサーブで翻弄。最後はエドックポロかれんが最高到達点293㌢から打ち下ろすスパイクでたたみかけた。高田商は攻めの姿勢を崩さず、ブロックアウトなどで点数を重ねたが、力尽きた。
奈良文化の古屋七夕主将は「焦るとレシーブやトスが浮つき、タイミングが合わなくなってしまった。決勝では試合中に修正できるよう心掛けたい」と話した。
第2試合では、奈良女子が安定したプレーで高田を下した。奈良女子は正確なブロックで相手の攻撃を抑えると、田村愛美などがリズムよくスパイクを打ち込み、得点を挙げた。川崎沙和佳のサービスエースや、リベロ鷲阪京の安定したレシーブも随所で冴え、勝利を支えた。高田は懸命にボールをつないだが反撃の糸口をつかめず、涙をのんだ。
奈良女子の石田奈々香主将は「サーブで攻めて相手の思い通りにさせない、自分たちのバレーができた。決勝は挑戦者として挑み、女王奪還を成し遂げたい」と意気込んだ。
春高バレー 全国かけ熱戦、開幕
「春高バレー」として開催される「第73回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)が7日、開幕した。この日は桜井市の芝運動公園総合体育館と天理市立総合体育館で女子1~3回戦が行われ、奈良文化、西和清陵、橿原、奈良女子などが準々決勝に進んだ。
8日は芝運動公園総合体育館と平群町総合スポーツセンター体育館で、男子1、2回戦が行われる。
■添上、身長生かす
3回戦で五條と対戦した添上は、大嶋奈々や山本まことが力強いスパイクで活躍。大嶋の170㌢とチーム一の高身長を生かしたブロックも、勝利を後押しした。
五條はボールを粘り強く拾い、第2セットには6連続得点も決めたが、一歩及ばなかった。
添上の大嶋奈々は「思い切りのよいプレーができた。次の試合も前衛で一番点数を決めたい」と意気込んだ。
■橿原鋭いスパイク
2回戦で桜井を下した橿原は、3回戦で畝傍と対戦。野村朋加が鋭いスパイクを打ち込み勢いに乗ると、中峯梨緒がサービスエースを随所で決め、勝利をたぐり寄せた。
畝傍は軟打を織り交ぜた多彩な攻撃で対抗したが、涙をのんだ。
橿原の山本妃夏主将は「スパイクやサービスエースが決まり、しっかり流れをつかめた。サーブなどのミスを改善していきたい」と話した。
《7日の結果》
【女子】
▽1回戦
帝 塚 山 2―1 西 の 京
桜 井 2―0 香 芝
関西中央 2―1 奈良朱雀
▽2回戦
奈良文化 2―0 帝 塚 山
一 条 2―0 奈良育英
大 淀 2―0 奈良大付
天 理 2―0 西大和学園
西和清陵 2―0 榛生昇陽
郡 山 2―0 生 駒
法隆寺国際 2―0 奈 良 北
高 田 商 2―0 高取国際
橿 原 2―0 桜 井
畝 傍 2―0 奈良情報商
平 城 2―0 育 英 西
高 田 2―0 奈良学園登美ヶ丘
五 條 2―0 奈 良
添 上 2―0 大和広陵
登美ケ丘 2―0 奈良学園・奈良女大付
奈良女子 2―0 関西中央
▽3回戦
奈良文化 2―0 一 条
天 理 2―0 大 淀
西和清陵 2―0 郡 山
高 田 商 2―0 法隆寺国際
橿 原 2―0 畝 傍
高 田 2―0 平 城
添 上 2―0 五 條
奈良女子 2―0 登美ケ丘


































