県、1116人が異動 女性管理職は過去最大の22・1%
県は27日、4月1日付の人事異動を発表した。総数は前年度(1240人)と比べ124人少ない1116人となっている。
主な組織体制の整備では、全庁の施設整備の効率化を図るため現在は地域創造部にある施設整備推進室を知事公室に移し、施設プロジェクト統括室とする。
人事交流では近畿経済産業局から新たに1人を受け入れ、総務省や厚生労働省などに計12人を派遣。三菱地所やトヨタ自動車への派遣など民間企業とも交流を図る。また、能登半島地震被災地復興のための応援派遣は石川県や同県穴水町などへ6人。
課長補佐・出先課長級以上の女性管理職の割合は、過去最大の22・1%(169人)となる。
🔳部長級・次長級の異動名簿(敬称略)
【部長級】万葉文化館長(知事公室次長)辻祥子▽こども・女性局長(会計局長)畑澤靖子▽福祉保険部長(福祉医療部次長)春木智博▽環境森林部長(総務部次長)三宅浩▽環境森林部理事(環境森林部次長)岡田伸一郎▽観光局長(福祉医療部長)山中淳史▽食農部長(こども・女性局長)中野泰寿▽まちづくり推進局長(まちづくり推進局次長)竹林義之▽会計局長(公立大学法人奈良県立医科大学理事)松山善之▽公立大学法人奈良県立医科大学(地域創造部次長)木村茂和
【次長級】東京事務所長(地域福祉課長)奥野洋▽知事公室次長(施設整備推進室長)坂本悟▽総務部次長(地域創造部次長)栗田晃治▽総務部次長・人事担当(総務部次長)中島伊三郎▽地域創造部次長(総務厚生センター所長)小林雄一▽地域創造部次長(文化振興課長)中村美也子▽橿原考古学研究所副所長(人権施策課長)田中裕之▽こども・女性局次長(医療・介護保険局次長)中野順平▽福祉保険部次長(地域医療連携課長)森本有希子▽福祉保険部次長(観光局次長)辰巳徹▽環境森林部次長(県土マネジメント部防災政策官)能登隆▽環境森林部次長(税務課長)常田淳▽環境森林部次長(県産材利用推進課長)内田亨▽産業振興総合センター所長(管財課長)市橋寿人▽観光局次長(こども・女性局次長)吉岡佐枝子▽食農部次長(観光局次長)山口浩亨▽食農部次長(農村振興課長)外薗俊夫▽まちづくり推進局次長(奈良公園室長)牧田孝光▽監査委員事務局長(議会事務局次長)河合正都▽労働委員会事務局長(収用委員会事務局長)川田晴由▽知事公室次長心得(道路建設課長)堀川善弘▽県土マネジメント部防災政策官(奈良土木事務所長)六車憲雄▽奈良土木事務所長(まちづくり推進課長)岸田宰▽議会事務局次長(うだ・アニマルパーク振興室長)中森功征
【退職】(3月31日)医療・介護保険局長、森川東▽環境森林部長、野田純一▽観光局長、竹田博康▽食農部長、乾新弥▽まちづくり推進局長、岡部共成▽東京事務所長、箕輪成記▽知事公室次長、岸本博孝▽橿原考古学研究所副所長、大峯朝記▽食農部次長、阪口真治▽食農部次長、長谷川憲生▽監査委員事務局長、園田正行▽労働委員会事務局長、永井聡
桜井市、副市長に前野氏
桜井市は、笹谷清治副市長が一身上の都合で辞職願を提出したため、後任に前野孝久理事(65)が4月1日付で就任すると発表した。同市議会が人事案に同意した。任期は4年。前野氏は昭和57年に県入庁、産業振興総合センター所長などを歴任。令和5年6月から桜井市理事を務めた。
口と足で描く日本画家、故・南正文展 作品ゆかりの天理で開催 30日までなら歴史芸術文化村
事故で両腕を失い、口と足で筆を持って花鳥風月を描いた日本画家の故・南正文さんの作品展が、天理市杣之内町の道の駅「なら歴史芸術文化村」の芸術文化体験棟で開かれている。会場からは、代表作「活きる(桜)」の題材となった幾坂池の土手に立つ一本桜も眺めることができる。主催する一般社団法人「南正文よろこびの種を」の代表理事で妻の弥生さん(71)は、「間もなく桜も咲きはじめる。ぜひ楽しんでもらいたい」と話している。30日まで。

口に筆をくわえて繊細なタッチを描く南正文さん(「南正文よろこびの種を」提供)
南さんは、小学3年で父が経営する木工所で機械のベルトに巻き込まれ両腕を切断し、中学2年で口筆画家の弟子となった。口に筆をくわえるスタイルで毛筆と日本画に取り組み、平成24年に61歳で亡くなるまで900点もの絵画を残した。

代表作「活きる(桜)」に寄り添う妻の弥生さん=天理市
今回、「活きる(桜)」や遺作の「繁栄の桜」のほか、コスモスやヒマワリ、ツユクサなどをモチーフにした作品23点を展示。26日には弥生さんが、「活きる(桜)」の原寸大のリトグラフを市に寄贈した。リトグラフは後日、市役所1階の市民ホールに展示される予定。
道の駅南側にある幾坂池の土手に立つ一本桜は、春になると多くの人が訪れる撮影スポットで、周辺の緑と菜の花畑に桜の淡いピンクが映える様子が人気を呼んでいる。弥生さんは「『活きる(桜)』の里帰りとなったが、現実の桜との対比を楽しんでもらいたい。多くの人の目に触れることで、幾坂池の桜を大切に思うきっかけになれば」と期待を寄せている。
開場は午前10時~午後5時。無料。午前10時15分からと午後2時からは、南さんの軌跡を追ったドキュメンタリー映画「天から見れば」を上映する(観覧する場合はチケット代として千円が必要)。
三郷町最古の桜「遍照院シダレザクラ」 後継樹の苗木が里帰り

「遍照院シダレザクラ」を前に植樹を行う(左から)白石良文住職、木谷慎一郎・三郷町長、山田浩雄・関西育種場長=同町
樹齢約300年で「三郷町最古のサクラ」として町民らに親しまれている町指定天然記念物「遍照院シダレザクラ」について、同町や遍照院の関係者らが25日、後継樹となるサクラの苗木を境内に植えた。関係者らは「町のシンボルとして大切に育てたい」と話している。
高台の遍照院境内に生えるシダレザクラは、見頃を迎えると傾斜地に流れるようにピンクの花が咲き誇る。高さ約13㍍、枝の広がりは約20㍍に及び、地域の人が愛する桜の名所の一つとなっている。平成4年には町の天然記念物に指定されている。

咲き誇る遍照院シダレザクラ=平成23年(三郷町提供)
ところが近年、樹勢の衰えが目立つようになり、町と同寺は令和3年に国立研究開発法人「森林研究・整備機構森林総合研究所」林木育種センター関西育種場(岡山県勝央町)にクローン苗木の増殖を依頼。高さ約1㍍の苗木が6本育ち、うち2本が、同町に〝里帰り〟することになった。
この日は町や寺、研究所の関係者らが境内に集い、母木のそばにこのうちの1本を植樹。同研究所の山田浩雄・関西育種場長は「長く生きてきた巨樹は、気候変動や虫害を耐えてきた適応力を備えた遺伝子を持つ木といえる。その遺伝子を引き継ぐ木として、この地で根を張り、大きく育つことを期待しています」とあいさつした。白石良文住職(75)は「永代にわたって咲き誇るよう祈った。これからも町のシンボルとして、町とともに大切に育てていきたい」と話した。
里帰りしたもう1本は26日に、大伴家持(おおとものやかもち)が龍田山の桜を詠んだ万葉歌の歌碑が立つ三室山遊歩道に植栽される。
KーPOP削除の自民修正案否決 「楽しみにしている県民に応えることできる」と山下知事
奈良県が10月に予定しているKーPOPコンサートを含む韓国・忠清南道との交流イベントを巡り、県議会は25日、イベントの事業費約2900万円を盛り込んだ令和7年度一般会計予算案を賛成多数で可決した。イベントに反発している自民党会派の一部議員らから事業費を削除した修正案が提出されたが、賛成少数で否決した。

一般会計当初予算案の修正案が否決された県議会
イベントについて県は議会からの反発を受けて、当初予定していた事業費約2億7千万円を約2900万円に圧縮して盛り込んだ予算案を今議会に提出。18日の予算審査特別委員会では自民会派の委員らから「(イベントの)目的の一貫性が見いだしにくい」などと批判が相次ぎ、否決されていた。
県議会で過半数を占める自民会派だが、同事業の賛否については自主投票としている。この日の本会議では、委員会に所属していない議員の大半が賛成に回り、可決された。一方、反対した自民会派の議員らが修正案を提出したが、否決された。
本会議終了後、山下真知事は「楽しみにしている県民や関係者の期待に応えることができる。若い世代の交流による未来志向の日韓関係の安定的発展という目的に変わりはない」と述べた。
南都銀、中期経営計画発表 県経済活性化や大阪での取引拡充
南都銀行は、令和10年3月期を最終年度とする3カ年の新たな中期経営計画を発表した。連結純利益は7年3月期見込みの4割増に当たる180億円以上を目指すほか、株主から調達した資金を元手にどれだけの利益を上げたかを示す自己資本利益率(ROE)の目標を5・5%以上(7年3月期見込み4・3%)に設定し、将来的に8%以上を目指す。大阪府での取引拡充も目標に掲げた。

新中期経営計画を発表する石田諭副頭取(右)と橋本隆史頭取=奈良市の南都銀行本店
地域の課題を解決できる人材づくりと健全経営を基本に企業価値の向上の取り組みを強化する。一方、県内の経済活性化を引き続き最重要テーマとし、事業承継や人材紹介、IT化支援などを通じて取引先の課題解決を図る。課題が多い農業、観光、林業の3分野について南都銀グループで主体的に取り組むと明記した。
本業の預貸業務では「第二の地元」に位置付ける大阪府での取引拡充を目指す。大阪市中心部では大手から中小に至る企業に積極的なセールスを仕掛ける一方、中小企業が集積する大阪府東・南部では顧客との関係を深め、主要取引銀行としての地位を確立する。大阪、奈良両商業圏の商取引活性化にもつなげる考えだ。
南都銀は2年度から10年間の長期目標を策定しており、7年度で折り返しに入る。4月に頭取に就任する石田諭副頭取は「自ら考えて行動する人を育てたい」と述べ、人材育成を重視する考えを示した。
修正案も原案も否決 奈良市議会予算決算委員会
奈良市議会の予算決算委員会は25日、令和7年度一般会計当初予算案などについて一括質疑と採決を行った。市議側から減額修正案など計3件が提出されたが、いずれも賛成少数で否決する一方、市の一般会計当初予算案も否決し、当初予算の行方が不透明という異例の展開となった。
自民、公明、新世の会の所属議員3人が災害時に備えたトレーラー型トイレ購入や姉妹都市ウズベキスタン・サマルカンド市との交流事業などで計1億3700万円を減額する修正案を提出。維新議員4人はプレミアム付き商品券事業に財政調整基金を取り崩すことに反対するなどして6億9500万円の減額修正案を提出したが、いずれも賛成少数で否決となった。
太陽光発電差し止め認めず 奈良地裁、平群町民ら原告の請求棄却
平群町で建設計画が進む大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡り、町民ら約千人が町の景観を損ねるなどとして建設業者に工事の差し止めを求めた訴訟の判決で、奈良地裁(和田健裁判長)は25日、原告側の請求を棄却した。
また建設工事の停止を指示した県が再開を許可したのを不服として、町民人が許可の取り消しを県に求めた訴訟の判決でも地裁は25日、原告側の請求を棄却した。
訴状などによると、メガソーラーは東京都港区の建設業者「協栄ソーラーステーション」が建設計画を県に申請し令和3年2月に工事を開始。提出された申請書類で調整池の容量に誤りがあったとして、県は同年6月に工事の停止を指示。修正した申請書が提出され、5年2月に工事の再開を認めた。
原告側は、調整池の容量が依然不十分だと主張。水害や土砂災害が起きる恐れがあり、森林法に違反すると訴えていた。
本居宣長「菅笠日記」250年前たどる 桜井の雑賀さんが著書出版
江戸時代の国学者、本居宣長(もとおりのりなが)が大和を歩き著した「菅笠日記(すがかさのにき)」。その魅力に惹かれた桜井市の雑賀(さいが)耕三郎さん(77)が宣長の足跡をたどり、著書「令和に歩く菅笠日記」(京阪奈情報教育出版)としてまとめた。

「令和に歩く菅笠日記」を著した雑賀耕三郎さん=奈良市内
本居宣長は明和9(1772)年の春に現在の三重県松阪市をたち、宇陀市や桜井市、吉野町、明日香村などを巡った。吉野山の桜が主な目的だった。「菅笠日記」はこの旅で見聞きしたことを記しており、万葉集や自らの歌も添えている。
雑賀さんは十数年前から菅笠日記の魅力に取り付かれ、「その道をたどってみたい」と思うようになった。令和5年から6年にかけその道を実際にたどり、日記が書かれた250年前と比べた。
「令和に歩く菅笠日記」は原文を示した上で、宣長や当時の名所旧跡などについて記す。花の吉野山の章では宣長が「一目千本」という形容に対して批判的な態度を示したことに触れ、その気持ちを推測している。
また、宣長が食べた長谷街道の名物「黒崎のまんじゅう」(女夫(めをと)饅頭)についても記し、途絶えた味が10年ほど前に復活したことを紹介している。雑賀さんは「250年前から変わったところ、変わっていないところがある。これを読んで奈良県中南部を巡っていただきたい」と話している。
著書は税込み1210円で、主な書店で販売している。
万博見据え、未来社会テーマに「奈良会議」 日本のAI可能性など講演

基調講演する伊藤穣一氏=奈良市
大阪・関西万博と連携したシンポジウム「奈良会議2025」(奈良市主催)が、奈良市三条大路の県コンベンションセンターで開かれた。同万博がテーマでも掲げる未来社会についての有識者による基調講演などが行われた。
千葉工業大学の伊藤穰一学長は、新しい世代のインターネット「Web3」や人工知能(AI)について講演した。AIの分野で日本は投資も研究も遅れているとしたが、「海外で発明されたものを日本で仕上げたり、一般化したりすることはよくある」と説明。「アメリカが開発する競争的なAIより、みんなと仲良くできる日本のAIの方が社会のインフラに適しているのではないか」と今後の開発の可能性を指摘した。

家入一真氏も講演した
また、国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」創業者の家入一真氏も登壇し、「中学時代にひきこもりとなり、インターネットが唯一の社会とのつながりだったことを原体験に、さまざまなプラットフォームを立ち上げた」と起業家としての活動を振り返った。入居者の多様な価値観や生き方を受け入れ、現代の駆け込み寺を標榜するシェアハウス「リバ邸」の事業も紹介。「居場所を作り誰もが声をあげられる世界を作りたいという、人生をかけて実現したい目的がすべての活動の根っこにある」と説明した。
会議では経済・産業や文化発信などの分科会も開かれ、参加者は活発に意見を交わした。
自民県議らが修正案 K-POP事業削除
県が10月に予定しているK―POPコンサートを含む韓国・忠清南道との交流事業を巡り、県議会最大会派の「自民党・無所属の会」議員9人が21日、令和7年度一般会計当初予算案から同事業費3200万円を削除した修正案を発表した。25日の県議会本会議で採決される見込み。
同事業について県は、議会からの反発を受けて同予算案に当初から大幅に縮小した事業費を盛り込んでいたが、18日の県議会予算審査特別委員会で否決された。
自民党・無所属の会は県議会で過半数を占めるが、同事業の賛否については自主投票としている。この日記者会見した永田恒議員は「県民の理解を得られる内容にして検討を進め、じっくりと考え直すべきだ」と話した。
シカ過密回避の素案 県有識者会議が了承
奈良公園周辺に生息する国の天然記念物、奈良のシカの保護管理を検討する県の有識者会議は21日、奈良市内で会合を開き、過密状態が指摘されていた保護施設「鹿苑」のあり方に関する計画の素案を了承した。シカを死ぬまで収容する「終生飼養」から原則一時収容に変更するなどし、過密状態の回避を図る。
鹿苑では、奈良公園と山間部の間の地区で農作物被害を出したシカを「特別柵」と呼ばれるエリアで収容し、過密状態が問題視されていた。
素案では、農業被害を出したシカは一時収容とすると明記。事故や傷病のシカも応急処置を原則とし、早期に解放して野生に復帰させ、過密収容を防ぐため収容頭数の目安も設定するとした。
委員長を務める村上興正・元京都大講師は会合で、優先的な事項から早期の試行を行いたいとした上で、「素案に肉付けを行い、年内の計画完成を目指したい」と話した。
茶の木収穫「飲むのが楽しみ」 天理・福住小児童ら焙煎、試飲も

茶の木をはさみで刈り取る福住小の児童ら=天理市
天理市立福住小学校の児童らが、天理市福住地区の栽培放棄地だった茶畑で茶の木の収穫を行った。刈り取った茶の葉や枝は後日同小で焙煎し、試飲した。
福住地区はかつて冷涼な気候を生かし、茶の栽培が盛んだったが、現在茶農家は1軒のみ。茶畑の多くは栽培放棄地となっており、大和郡山市の健一自然農園の伊川健一さん(43)が令和5年から、地域住民らとともに茶畑の整備など再生に取り組んでいる。
1月~3月には、茶を幹ごと収穫。葉や枝や幹をまるごと焙煎してできる番茶はほのかな甘みが特徴で、「里山三年晩茶」として販売している。
今回、児童16人が約200平方㍍の茶畑に入り、1㍍超に育った茶の木をはさみを使って収穫。後日、福住産の薪を使って焙煎した後に試飲。児童らは各家庭に茶を持ち帰るという。
4年生の男児(10)は「木が堅くてなかなか切れないので苦労した。お茶を飲むのが楽しみ」と笑顔を見せる。伊川さんは「農薬や化学肥料に頼らない茶の木はきれいな葉をしている。子供たちに、こうした地域の財産があることを知ってもらい、茶の木のようにすくすくと育ってもらいたい」と話していた。
「全国優勝目指したい」郡山リトルシニア3選手が天理市表敬訪問
25日開幕の「第31回日本リトルシニア全国選抜野球大会」に出場する硬式野球チーム「郡山リトルシニア」(大和郡山市)のメンバーで天理市立南中学校の生徒3人が19日、天理市役所を訪問し、大会にかける思いを並河健市長に語った。

(左から)郡山リトルシニアの姫田楓馬選手、吉田輝月選手、天理市の並河健市長、青山和樹選手=同市
郡山リトルシニアは昭和52年に創立し、全国選抜大会優勝の経験もある県内屈指の古豪チーム。小学6年~中学2年の32人が所属し、川西町のグラウンドで週4回活動している。
昨年9月に開催された第54回関西連盟秋季大会の奈良ブロック予選で準優勝し、本選に出場。ベスト8まで勝ち上がり、7年ぶりに全国選抜大会出場の切符を手に入れた。
天理市役所を訪れたのは、いずれも南中学2年の吉田輝月(きづき)選手(14)、姫田楓馬選手(14)、青山和樹選手(14)。主将を務める吉田選手は「チームはみな仲が良く、負けているときも声を掛け合うなどして励まし合ってきた。全国大会では目の前の試合を全力で戦い抜いて、優勝を目指したい」と意気込んだ。並河氏は「スポーツのまちとして、とてもうれしい報告。ぜひ頑張ってほしい」と激励した。
郡山リトルシニアは26日に行われる1回戦で、北海道のチーム「札幌新琴似」と対戦する。
奈良市公立中の部活 8年度は休日原則廃止
政府が進める公立中学校の部活動の地域移行について、奈良市が設置した有識者や学校関係者、関係団体などで構成する懇話会が18日、同市役所で会合を開き、令和8年度1学期から休日の部活を原則廃止する方針を確認した。また、9年度2学期から平日の部活も廃止することについて可否を含めて検討することも決めた。
国は少子化や教員の多忙化を背景に、休日の部活動を地域のスポーツ団体や民間事業者に委ねる地域移行を推進している。
この日の懇話会では6年度にならやま・高の原地区で行われた実証事業の報告があった。事業では、地元のスポーツ協会が部活の運営団体となって、サッカーや野球などの競技を指導する団体を募って8つの部活を実施。このうち参加者ゼロの部活が2つあり、生徒が参加したい部活にばらつきが生じたことやタブレット端末を使った参加者の集め方などについて説明された。
また、市と市教育委員会は今年11月をめどに、地域クラブ活動と部活のあり方の2つのガイドラインを公表する方針を説明。部活の運営団体が実施の主体を兼任するなど参加形態を幅広くし、より広範囲で実証事業を行う方針を示した。
県内3カ所で献血キャンペーン 日本新聞販売協会近畿の奈良・三重支部

献血する女性=大和郡山市
新聞販売店などでつくる日本新聞販売協会近畿の奈良・三重支部が18日、県内3カ所で献血キャンペーンを行った。
各店はこれまでにチラシなどで購読者らに献血への協力を呼びかけており、この日は店主や従業員らも献血ルームや移動献血車などでそれぞれ献血を行った。
大和郡山市の県赤十字血液センターでは、家族が新聞販売店を営む同市の看護師、荒川日加里さん(24)が400㍉㍑の献血に協力。「病院では新生児集中治療室を担当しているので、輸血の大切さをひしひしと感じている。役立ってくれるとうれしい」と話した。
日本新聞販売協会近畿の桐山政孝常任理事は「地域に密着する新聞販売店にとって、(献血は)地域貢献の大きな一環。皆さんの協力に感謝したい」と話していた。
橿原ブルードラゴンズが優勝 6年生球児の白橿旗野球大会

優勝した橿原ブルードラゴンズの選手たち
県内の小学6年生球児のチームで争う「第35回白橿旗橿原卒業記念野球大会」(橿原卒部野球実行委員会主催)は20日、御所市の御所市民運動場グラウンドで準決勝と決勝、3位決定戦がそれぞれ行われ、橿原ブルードラゴンズが優勝を果たした。準優勝はSIHブラックヤンキース、3位はヤマト侍スターズ、敢闘賞は生駒東少ライオンズだった。
20日の試合結果は次の通り。
【準決勝】SIHブラックヤンキース6-3生駒東少ライオンズ▽橿原ブルードラゴンズ3-1ヤマト侍スターズ
【3位決定戦】ヤマト侍スターズ9-1生駒東少ライオンズ
【決勝】橿原ブルードラゴンズ7-1SIHブラックヤンキース
物議かもしたK-POPコンサート、県議会特別委が予算案を否決 山下知事は不服

県議会の予算審査特別委員会は、反対多数で一般会計当初予算案を否決した=県庁
奈良県が10月に予定しているK―POPアーティストのコンサートを含む韓国・忠清南道との交流イベントを巡り、奈良県議会の予算審査特別委員会は18日、イベントの費用を盛り込んだ令和7年度一般会計当初予算案を反対多数で否決した。イベントに反発している自民党会派から修正案が出され、25日の本会議で採決される見込み。同委員会での一般会計当初予算案の否決は2年連続。
イベントについて県は当初、事業費約2億7千万円を予定していたが、県議会の反発を受けて約2900万円に縮小し、同予算案に盛り込んでいた。
この日の委員会では賛成3、反対6で否決。反対した自民党会派の議員は「予算は短期間に大幅に変更され、妥当性を問う議論が不十分。一から考え直し、友好提携から15周年となる令和8年秋ごろの交流を目指すべき」と理由を説明。山下真知事は「議会に歩み寄って予算案を作成したつもりなので反対理由は理解に苦しむ。イベントは(一貫して)日韓関係の発展が目的だ」と述べた。
公示地価 県内17年ぶり下落脱却 建築コスト、金利上昇で先行き不透明
国土交通省が18日公表した令和7年1月1日現在の公示地価によると、県内397調査地点(全用途)の平均は前年から横ばいとなり、17年ぶりに下落を脱却した。住宅地は17年連続の下落だが、下落幅は縮まり回復傾向。商業地は3年連続、工業地は10年連続の上昇となった。
住宅地はマイナス0・2%だが、前年のマイナス0・3%から0・1㌽改善。継続調査の310地点のうち、利便性の高い近鉄大和西大寺駅周辺(奈良市)や学園前駅周辺(同)などの93地点で上昇し、人口減少、高齢化が進む県南部などの170地点で下落となった。
住宅地・戸建ての最高額は「奈良市学園北1-5-12」(1平方メートル当たり32万8千円)で、前年から6・5%の上昇。住宅地・マンションの最高額は「奈良市西大寺国見町1-7-20」(同38万1千円)で、8・9%上昇した。
奈良市では近鉄奈良線・京都線・けいはんな線沿線の住環境が良好な地域で上昇傾向が続いている。生駒市なども堅調なほか、大阪方面へのアクセスが比較的良好な大和高田市が上昇に転じた。
商業地は前年から0・9%上昇した。継続調査の74地点のうち、34地点で上昇し、24地点で下落。最高額は近鉄奈良駅前の「奈良市中筋町1番4」(同91万円)で9・6%上昇した。インバウンド(訪日外国人客)の復活で奈良旧市街地を中心に需要が増加したほか、近鉄新大宮駅周辺で外資系ホテルの開業や南都銀行本店ビルの移転などにより上昇幅がやや拡大傾向となった。
工業地は1・9%の上昇。工業団地などは災害リスクの少ない内陸が好まれ、上昇傾向が続いている。
先行きについて、不動産鑑定士の杉本忠樹さんは「建築コストが上がり、金利も上昇しているので不透明感がある」と話している。
閉校の山辺高山添分校 村議会、存続求め決議案可決
山添村の野村栄作村長が令和11年3月に閉校する方針を示した村立県立山辺高校山添分校について、18日の定例村議会で、本校化して存続を求める決議案が賛成多数で可決された。
決議案は、分校の存続を願って約3千人分の署名が村に提出されたことを踏まえ、奥谷和夫村議が「分校を必要とする多くの人たちのために本校化を求める」と発議。賛成5、反対4で可決された。
賛成した野村信介村議は「本校化することで、村の価値がより高まる。今の時代の学びを求める場としてこれほど貴重な存在はない」と話した。一方、吉矢義彦村議は「村内で同校に通う生徒は1人しかいない。交通手段が発展し進学先が自由に選べるようになった今、分校の将来性は見通せない」と反対した。
野村村長は「意見を真摯に受け止め、閉校の意向を説明し、丁寧に理解を求めていきたい」と話した。
東大寺学園が教員36人に残業代未払い 労基署が校長ら3人と法人を書類送検
奈良市の「東大寺学園中学校・高等学校」を運営する学校法人東大寺学園が、教員36人の時間外・休日労働に対する割増賃金計約130万円を支払わなかったとして、奈良労働基準監督署は17日、労働基準法違反の疑いで、同法人と、法人理事でもある同校校長(64)、法人の事務局長(56)、同校の事務長(60)を書類送検した。
書類送検容疑は、昨年10月1日から同31日までの教員36人の時間外・休日労働に対する割増賃金計約130万円を所定の支払日の同11月20日に支払わなかったとしている。
同労基署によると、本来、計約145万5千円を支払わなければならなかったが、計約15万5千円しか支払っていなかった。未払い額はすでに全額支払ったとの報告を法人から受けたという。
同労基署が令和5年12月に時間外・休日労働に対する割増賃金の未払いがあるとして法人を是正勧告としたが、昨年11月に立ち入り調査したところ、再び未払いを確認したとしている。
同法人は取材に「タイムカードのような出退勤を管理するシステムがなく、教員の勤務状況が適正に把握できていなかった」とし、昨年12月に出退勤を管理するシステムを導入したという。
「お花取り」西ノ京に春 薬師寺 花会式前に造花運ぶ

丹精して造られた造花を運び出す僧侶ら=奈良市
奈良市の薬師寺金堂で天下太平などを祈る修二会(しゅにえ)「花会式(はなえしき)」が営まれるのを前に17日、僧侶らが薬師三尊像に供える造花(つくりばな)を造った旧家に取りにいく「お花取り」を行った。23日に薬師三尊像を清めるお身拭(ぬぐ)いが行われた後、25日から31日まで花会式が営まれる。
花会式は平安時代に堀河天皇が皇后の病気平癒を薬師如来に祈願したところ回復したことから、感謝の念を込めて造花を供えたのがルーツ。造花はウメやツバキ、カキツバタ、モモなど10種計約1700本で毎年、奈良市の橋本、増田両家で京都の染織工房で染められた和紙を使い製作されている。

仏前で読経する薬師寺僧侶ら
この日は、僧侶や奉仕の青年衆が増田家を訪問。法要の後、丹精して造られた春の訪れを告げるような「お花」を受け取った。地元の西ノ京を練り歩く予定だったが、雨天の影響で薬師寺に大切に運び込んだ。
増田家では茂世さん(62)と娘の夏海さん(30)が製作に取り組み、茂世さんは「手塩にかけて造ったので、まるでお嫁に出すような気持ち。花会式では今年もきれいな花が咲いたと思っていただきたい」と話した。
花会式は、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶10人が薬師如来を前に人々に代わって過ちを悔い改め、幸福を祈願する。祈りの中心となる大導師は加藤朝胤(ちょういん)管主、加持を行う咒師(しゅし)は高次喜勝主事、進行をとりしきる堂司(どうつかさ)は生駒基達副住職が務める。
子育てしやすい2位は近鉄奈良線菖蒲池駅 大東建託調査
大東建託は、関西(大阪府・京都府・奈良県・兵庫県・滋賀県・和歌山県)の「子育て世帯の街(駅)の住みここちランキング2024」を発表した。2位は近鉄奈良線の菖蒲池駅で、前年14位から上昇した。
20歳以上50歳以下の既婚で子供がいる世帯をインターネットで調査。令和2~6年の計約3万8千人の回答を集計し、子育て環境での生活や交通の利便性、行政サービスなどがどう評価されているかを分析した。
菖蒲池駅は静かさや治安の良さ、親しみやすさ、防災などが高く評価されたが、大型商業施設がないため生活利便性やにぎわいの評価が低かった。回答者からは「治安の良さはお金では買えないものであり、安心して子育てができる」「都会過ぎず、田舎過ぎず、住みやすい」といった意見があった。
ランキングの自治体版では王寺町が10位。郡部で唯一のベスト10入りだが、前年の6位からランクを落とした。
三笠宮家の彬子さまが特別講演 郡山城史跡・柳沢文庫保存会

講演される三笠宮家の彬子さま=大和郡山市
江戸時代中期の大名で郡山藩主を務めた柳沢吉里の郡山城入城300年を記念して、公益財団法人「郡山城史跡・柳沢文庫保存会」は、三笠宮家の彬子さまをお招きして大和郡山市内で特別講演会を開催した。
招待客や同会の会員ら計120人が参加し、彬子さまは「伝統が意味するもの」をテーマに講演された。彬子さまは次代を担う子供たちに日本文化の素晴らしさを伝える活動を続け、平成24年には「心游舎」を創設して総裁に就任されている。
講演会では、全国各地で子供たちが伝統文化に触れるワークショップを行ったことや、古地図を手にさまざまな土地を訪れたことを紹介された。また、雑誌でも日本の伝統文化について連載していることにも触れ、「文化は生活の中に息づいてこそ生きるもの」と話された。
彬子さまは講演終了後、市職員の案内で郡山城跡を見学された。
インバウンド需要 奈良県内企業、あの手この手で取り込みへ スケーター、梅乃宿酒造、中川政七商店……

インバウンド向けにスケーターが開発した900㍉㍑入りの大型水筒=奈良市
訪日外国人客(インバウンド)の増加に伴い、奈良県内の企業の戦略に変化が生じている。日本人と生活文化が異なる客のニーズに応えるべく、これまで主力商品でなかったものに注力したり、多言語対応の施設を整備したり。インバウンド需要を取り込むため、さまざまな業界であの手この手が打たれている。(木村郁子)
■主力商品以外に注力
2月下旬に奈良市内で開かれた日用雑貨品メーカー「スケーター」(同市)の春季新製品展示会。一ひときわ目を引いたのが、アニメのキャラクターなどがデザインされた水筒だ。同社は今回、従来販売していた480㍉㍑入りの水筒の約2倍にあたる900㍉㍑入りの大型水筒を開発した。念頭にあるのは、インバウンドだ。
同社の主力商品は弁当箱だが、広報を担当するデジタルMK本部の鴻池輝明部長は「欧米などは弁当文化がないことから、主力商品よりも水筒が人気。ゲームやアニメキャラクターなど、日本が誇るサブカルチャーを落とし込んだグッズが土産物として選ばれています」と説明する。
このほか、日本食ブームもあって同社の箸も土産品の定番となっている。インバウンドに向けた箸は、1膳揃いの同柄以外にあえて1本1本に別のキャラクターイラストが施されているものも。箸としての用途以外に、髪をまとめるヘアアクセサリーとして活用されるという。
■トイレの使い方説明
酒造会社「梅乃宿酒造」(葛城市)は、蔵見学や梅酒づくり体験、試飲などを通して、日本酒発祥の地とされる奈良をアピールする。同社によると、海外旅行客のうちフランス人が9割を占めていると言い、団体ツアーの訪問先として選ばれている。
マーケティング部の福山和子さんは「酒造りの工程を見ることができたり、酒米が発酵する音が聞けたりと、どんな国の人でもわくわくするような蔵でしか楽しめない体験を提供しています」と話す。

梅乃宿酒造の梅酒づくり体験はインバウンドにも人気だ(梅乃宿酒造提供)
大阪・関西万博の開幕を控え、今後、インバウンド客は増える見込みで、すでに蔵見学の予約も今秋まで入っているという。多言語での接客対応に加え、今後はトイレに多言語で使い方の説明板を設置するなどして生活文化の違いにも対応する。
■海外に旗艦店も
日本の工芸品を扱う中川政七商店(奈良市)も活況だ。観光客の多い三条通にある奈良三条店は、3割が外国人客で、こちらは特にアジア人が多いという。このため同社は商品につけるポップに英語を併記。今年1月には、日本語表記のみだったブランドロゴを海外でも通じるように英語表記を付け加えた。

中川政七商店のこれまでのロゴ(左)と英語表記の入った新しいロゴ(中川政七商店提供)
インバウンド需要に手応えを感じた同社は、令和12年には海外への旗艦店出店も視野に入れる。広報担当の佐藤菜摘さんは「日本の工芸を元気にする一つの道として、海外にも販路を広げたい」と話している。
「熱い戦いぜひ体感して」奈良クラブ、チケット引換券PR

郵便局で先行販売されるチケット引換券のパネルを手にする選手と関係者ら=三郷町
サッカーJ3の奈良クラブは、今シーズンのホームゲーム観戦チケットの引換券が郵便局窓口で販売されるのに合わせ、販売開始セレモニーを12日、三郷町のサッカーグラウンド「ナラディーア」で開催した。
セレモニーには、郵便局関係者のほか、三郷町の池田朝博副町長、選手4人が列席。生駒萩の台郵便局の梁瀬健司局長は「スタジアムで熱い戦いをぜひ多くの人に体感してもらいたい。地域の絆を深めるきっかけを郵便局がお手伝いしたい」。森田凜選手は「一つずつ試合に勝って、スタジアムに来てもらえるように頑張りたい」と話した。
引換券は17日から、県内24郵便局のほか三郷町内の簡易郵便局3カ所で販売する。大人2千円、65歳以上1300円、23歳以下千円。
五條市、4月から奨学金返還を補助 若者定住促進へ
五條市は4月に市内在住の30歳以下の若者を対象として、奨学金の返還を補助する制度を新設する方針を決めた。大学や短大などで奨学金を受け、卒業後に返還を続けている若者を支援することで、定住につなげるのが狙い。市内在住・在勤の場合は年間最大18万円、市内在住で市外で働く場合は年間最大12万円を補助する。
市によると、昨年4月1日現在で、市人口約2万7300人のうち20~30歳は約9%の一方で、65歳以上は約40%にのぼる。国の支援を受け全国的に同様の取り組みが広がっており、市も若者定住促進のために、新年度から新たな施策として始めることにした。
対象となるのは、大学や短大などで日本学生支援機構などの奨学金を受け、卒業後、返還を続けている市内在住で30歳以下の就業者。ただし公務員は対象外となる。市内在住・在勤者10人、市内在住で市外就業者10人をそれぞれ想定し、令和7年度一般会計当初予算案に新規事業として300万円の事業費を計上した。事業費の半分は国が特別交付税として交付する。
募集時期は今後決める予定で、市企画政策課の担当者は「県外でこの制度を取り入れている自治体はかなり利用者が多い。この制度をきっかけに長く五條市に住んでもらえれば」と期待している。
県警、春の人事異動1020人 郡山署、高田署に初の女性署長
県警は11日、約1020人の春の定期異動を発表した。大部分は28日付。内訳は警視正6人、警視86人、警部139人など。県内12署のうち11署長が交代し、郡山署と高田署に女性を登用。県警としては初めての女性署長となる。
限られた人的資源で警察機能を最大限に発揮することなどを狙い、組織改編を実施。サイバー事案に対応するために、サイバー犯罪対策課の付属機関として「サイバー捜査室」を新設し、同課の人数も増やす。また公安・外事部門の情報収集体制の管理機能を強化するために公安課に「警備情報官」を設ける。
このほか、広報部門を担ってきた県民サービス課を「広報相談課」に改称し、インターネットによる情報発信を強化する。
災害時 迅速な電力復旧を 関西電力送配電が奈良市で訓練
関西電力送配電奈良本部は、大規模災害に備えた訓練を奈良市の青山近隣公園で行った。作業員らは、電力設備の修理やドローンでの被災状況の確認などに当たった。

高圧発電機車で応急送電の準備をする作業員ら=奈良市

ドローンで配電設備の被害状況を確認する作業員ら
訓練は「奈良市を震源とする、マグニチュード︵M︶7・4、最大震度7の大規模地震が発生」との想定で実施。県と奈良市、斑鳩町、安堵町、上牧町、山添村の防災関連の課の職員が参加した。
災害時に復旧拠点となる同公園に、作業員や復旧資材や機材を載せた車両が集結し、各地の被害状況を確認。奈良市危機管理課とともに、電力復旧に向けて応急措置を行うなどした。
さらに、高所作業車を使って損傷した電線を修理したり、高圧発電機車を使って避難所に電力を供給したりしたほか、配電設備などの被害状況をドローンで確認する作業も行った。
県防災統括室の米津浩幸参事は「こうした訓練を積み重ねることによって、災害時に迅速な電力復旧が県民の安心にもつながると感じた」と話していた。
同本部は県内6自治体と協定を締結し、駐車場や公園など計23カ所の復旧拠点を確保している。
橿原神宮第1回奉納弓道大会 神武天皇ゆかりの地で開催

真剣な表情で弓を射る選手たち=橿原市の橿原神宮
初代・神武天皇が即位した「建国の地」と伝わる橿原市の橿原神宮で9日、令和13年の国民スポーツ大会(国スポ)に向けて弓道を盛り上げようと、第1回奉納全国弓道大会(同市弓道協会主催)が行われた。
神武天皇は、九州から大和に入る際に金色の鵄(とび)が弓の先端にとまって光を放ち、敵を退けたと伝わり、弓を持つ姿は肖像画などで親しまれている。同神宮では戦後間もない昭和22年、弓道界の再興を願って全日本弓道連盟の大会が開かれるなど、古くから弓道と関係が深い。
今回の奉納大会は、国スポも見据えて全国の選手との交流などを目的に、初めて開催。競技には、北海道から九州まで約430人が参加した。
開会式で阪中計夫会長は選手を前に「神宮ならではの凛とした空気の中で、心をこめて奉射していただきたい」とあいさつ。久保田昌孝宮司は「礼節を重んじて人々を慈しむ弓道の精神は、国民の幸せと平和を願った神武天皇の思いに通じる」と述べた。
境内には特別の弓道場が設けられ、選手たちが腕前を披露した。


































