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リモートで金魚すくい ロボット開発で世界の人に楽しみを

金魚すくいロボットを操作するプログラミング教室の参加者


 人との距離を気にせず遠隔操作で金魚すくいが楽しめるロボットの開発に、大和郡山市でプログラミング教室を主宰する団体「ギブテクウインウイン」が取り組んでいる。
 コントローラーとロボットをコードでつなぐことで「密」を避けて操作できるタイプと、会場にいなくてもスマートフォンやタブレットで操作できるタイプの2種類。
 団体は、DMGMORIやまと郡山城ホールで「リモート金魚すくい体験会」を開催。電動式ロボットアームをコントローラーで操作した郡山高校3年の安達優太郎さんは「ポイを引き上げるタイミングが難しいが、ロボットで金魚すくいができるのは驚き」と楽しそうに話していた。
 同市の夏の風物詩「全国金魚すくい選手権大会」は今年も新型コロナウイルスの影響で昨年に続き中止となった。
 団体を主宰するプログラマーの奥田英利さんは「遠隔操作ができる金魚すくいロボットを開発すれば、会場に来ることができなくても全世界の人に金魚すくいを楽しんでもらえる」と夢を語り、より思い通りに動くロボットの開発を続けている。

ビーズジュエリーが人気 香芝の中野さん制作


 香芝市のビーズジュエリー作家、中野美穂さんが制作している個性的な作品が人気を集めている。
 幼い頃から手芸好きだった中野さんは、「『凛』とした強さのある女性たちへ」をコンセプトに、年以上前からビーズアクセサリーを制作。令和元年には東京のアート関連企業がロンドンで開いた展示会に出展した作品が、審査員特別賞に輝いた。
 クリスタルガラスでハチをかたどったブローチなど個性的な作品を百貨店やオンラインショップ(https://mimima-bee.shop-pro.jp/?force=pc)で販売。最近は年代物のアクセサリーを使った作品に力を入れている。「新型コロナの収束後、お出かけする際に作品を身に着けて楽しんでほしい」と中野さん。
 今月30、31日には近鉄百貨店橿原店の近鉄文化サロン橿原で販売会を予定。

秋の花でパフォーマンス 華道IKENOBOYS

ステージ上で生け花パフォーマンスを見せるIKENOBOYS=奈良市


 華道家元池坊のグループ「IKENOBOYS(イケノボーイズ)」が、奈良市の県コンベンションセンターで、キクやダリアなど秋の花を生けるパフォーマンスを披露した。
 同グループは、華道の魅力と奥深さを伝えようと平成28年に男性の若手華道家らで結成。各地で生け花のライブパフォーマンスやワークショップなどを開いている。
 この日は、馬場健さん、小杉秀樹さん、山室涼平さんが、「10月の奈良」をテーマに華麗でダイナミックな作品をつくりあげていった。
 友人と観覧に訪れた奈良市の主婦、壺阪順子さんは「色とりどりの花とススキの風情が奈良らしく、すてきだった」と話していた。

木簡に「科学」の光 地下の正倉院展


 平城宮・京跡(奈良市)から出土した木簡を公開する「地下の正倉院展|木簡を科学するⅡ」が、奈良文化財研究所・平城宮跡資料館(同市)で開かれている。計約50点を展示し、年輪年代測定など木簡の木製品としての性質に着目した研究の成果などを紹介。1期は24日まで、2期は26日~11月7日で、展示品を入れ替える。
 さまざまな情報が記された木簡は文字資料としての側面に注目が集まりがちだが、今回は年輪から木材の年代を特定する年輪年代学や三次元計測の試み、レプリカの作製など、異なる切り口で焦点をあて、展示している。
 年輪年代学関連では、文字面に多くの年輪が刻まれる柾目材とそうでない板目材の木簡を展示。柾目材では漢詩を記した木簡や、越前国からの大豆の荷札などが並んでいる。
 また、木簡と動物考古学の成果として、西大寺(奈良市)の食堂院井戸跡から見つかったウリの漬物の付け札などとともに、同じ井戸から確認された魚の骨なども展示している。
 午前9時~午後4時半で、月曜は休館。無料。

特殊詐欺、飲酒運転許さない 天理署と天理大柔道部がポスター

ポスターを披露する(右から)天理大柔道部の穴井隆将監督と河内理純さん、新井涼平さん、天理署の小畑浩康署長=天理市


 特殊詐欺への警戒と飲酒運転撲滅を呼びかけようと天理署は、天理大柔道部員を起用した啓発ポスターを製作した。
 ポスターは、「許さん!特殊詐欺」「飲酒運転抑え込み!」と記された2種類。同部の穴井隆将監督、男子主将で4年の新井涼平さん、女子主将で3年の河内理純さんが、天理署員とともに厳しい表情で写っている。
 8日には、両主将が同市職員や金融機関職員とともに一日警察署長に委嘱され、管内の金融機関を回ってポスターを配った。
 同署の小畑浩康署長は「正面から組み合う『天理柔道』のように、しっかり地に足をつけた対策を講じたい」。河内主将は「一人でも多くの人にポスターを見てもらい、気を付けてほしい」と話した。
 同署管内では、9月末までに特殊詐欺被害が2件発生し、被害総額は約9300万円にのぼっている。

土木遺産に生駒ケーブルなど認定

生駒ケーブルの車両(近畿日本鉄道提供)

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 公益社団法人土木学会が歴史的土木建造物を顕彰する令和3年度の「選奨土木遺産」に、近畿日本鉄道が生駒市で運行する「生駒ケーブル」と、同社が運営する生駒山上遊園地の大型遊具「飛行塔」、「谷瀬の吊り橋」(十津川村)が認定された。
 生駒ケーブル(生駒鋼索線)は、国内初のケーブルカーとして大正7(1918)年に宝山寺へのアクセスをよくするために開業。昭和4(1929)年の生駒山上遊園地の開業に合わせ、宝山寺|生駒山上間の山上線(約1・1㌔)が開業した。
 同遊園地の飛行塔は開園当時から稼働。現存する国内最古の大型遊具とされ、私鉄の観光施策を伝える遺産としても貴重という。先の大戦では、物資不足で日本中の金属が回収されたが、飛行塔は軍の防空監視所となり存続した。
 一方、谷瀬の吊り橋は昭和年に建設され、現在は十津川村を代表する観光資源となっている。
 推奨土木遺産の認定制度は平成12年に設立。年間20件程度が選出され、県単独ではこれまでに、JR奈良駅旧駅舎(奈良市)▽薬水拱橋(大淀町)▽百寿橋(大和郡山市)▽旧国鉄五新線鉄道構造物群(五條市)が認定されている。

春高バレー県大会に男女55チーム

組み合わせ抽選に臨む各チームの代表ら=広陵町


 「春高バレー」の愛称で親しまれる「第74回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の組み合わせ抽選会が7日、広陵町の大和広陵高校であり、男女55チームの対戦相手が決まった。大会は11月6日に開幕し、決勝は同21日に桜井市の芝運動公園総合体育館で行われる。
 男子は昨年と同数の25チーム、女子は県立高校再編などに伴い5チーム減って30チームとなった。
 大会初日に芝運動公園総合体育館などで女子1~2回戦、11月7日に葛城市當麻スポーツセンター総合体育館などで男子1~2回戦をそれぞれ開催。同14日にジェイテクトアリーナ奈良(橿原市)で男女の準々決勝と準決勝が行われる。
 抽選会は生徒は参加せず、各チームの監督らがくじを引いた。県高体連バレーボール専門部の小西朋行委員長は「新型コロナウイルスの影響で部活動が一時停止になるなど練習に影響があったが、3年生は最後の大会なので頑張ってほしい」と話した。

音楽身近に楽しめる活動を ジャズドラマーの永山洋輔さん


 ジャズの本場・米ニューヨーク(NY)で5年にわたって活動していた。帰国し、デビューアルバムを今月リリースする。当面は関西を中心に活動予定で「地域と密着したコンサートを開くなど、街の活性化に貢献したい」と話す。
 五條市出身の永山さん。ジャンルは、オーソドックスなジャズをベースに、さまざまな音楽の要素を取り込んだコンテンポラリージャズ。ドラムはピアノやベースなどと組むバンド演奏の土台となるが、「リズムをキープするだけなく共演者の演奏に応じて、音楽を生き生きとカラフルにさせるのが得意」と話す。
 同市でピアノ教師をする母親と趣味でバンドをしていた父親の影響で、小学6年の頃にドラムを始めた。高取国際高校時代にジャズに興味を持ち、川崎市の洗足学園音楽大学ジャズコースに進学した。
 在学中から渋谷や横浜などのジャズクラブで演奏する日々を送りながら、NYでの演奏を夢見ていた。2016年に夢をかなえ、今年5月に帰国するまで現地のミュージシャンと共演を重ねた。
 「日本では決められたスタイルやリズムを教えられてきたが、NYでは気構えずに自然と音楽を楽しんでいるのが衝撃的だった」。音楽がホールやライブハウスだけでなくレストランなどでも演奏され、生活の一部になっている様子に魅了されたという。
 ジャズピアニストの柴田コウメイさんがオーナーのジャズ喫茶・古民家パーラーフクバタケ(吉野町)で今月30日にアルバムリリース記念コンサートを予定。今後は「奈良の歴史遺産とのコラボ演奏など、音楽を身近に楽しんでもらえる活動ができたら」と語る。
 デビューアルバムのタイトルは「START」(2千円)。エッジの効いたNYコンテンポラリージャズと内省的なヨーロピアンジャズの要素を組み合わせた7曲。永山さんが信頼する米国人ピアニスト、ノア・マクニールさんのスタジオで録音した。今月13日に全国リリース予定だ。

子供たちの居場所に「まほうのだがしや チロル堂」

店内で駄菓子を選ぶ子供とスタッフ=生駒市


 生駒市の近鉄生駒駅近くに8月、子供たちの居場所にと「まほうのだがしや チロル堂」がオープンした。専用通貨「チロル」を使って楽しみながらお得に買い物をしたり、友達と遊んだりできるスペース。歳以上の人が商品を購入した場合、代金の一部が店に寄付され、店の運営に役立てている。
 チロル堂は、同市で障害のある子供を支援している一般社団法人「無限」や、食事を提供して子供の居場所作りをしている「たわわ食堂」を展開する一般社団法人「和草」など、4団体で運営している。
 「無限」の石田慶子代表理事は「これまでそれぞれの形で子供の支援に携わってきたが、枠組みを超えてどんな子供たちでも来られるような場所をつくりたかった」と話す。
 歳以下の子供は、店に設置されたカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」を100円で回し、竹の板でできた専用通貨「チロル」を受け取る。1つのカプセルにつき1~3枚入っているチロルを使って買い物をする。通常500円のカレーが1チロルで食べられるサービスも。
 店内では、子供たちが宿題をしたり、ボードゲームをしたりもできる。来店していた小学4年の荻巣紬さんは「駄菓子も好きだし、スタッフの人たちと話すのも楽しい」と笑顔を浮かべた。石田さんは「子供にとっての居場所になるとともに、大人が支援について考えるきっかけになれば」と話している。
 チロル堂(0743・61・5390)は午前時~午後6時。日曜と祝日は休み。

幻の大伽藍、CGで復元 大安寺が資金募る

奈良時代の壮麗な大安寺を伝えるCG(同寺提供)


 大安寺(奈良市)は、奈良時代の大伽藍をCG(コンピューターグラフィックス)で復元するプロジェクトに乗り出した。来年3月末に完成させ、境内の宝物殿に大型ビジョンを設置して公開するという。インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)を行っている。
 大安寺は、世界遺産の東大寺や興福寺とともに「南都七大寺」の一つで、最古の官立寺院とされる。大官大寺(明日香村)を前身とし、平城京遷都に伴い現在の場所に移転した。
 最盛期には約26万平方㍍の境内を誇り、国内外から多くの僧が出入りする「仏教の総合大学」だったが、現在の境内は当時の4%程度の面積という。周囲には住宅も建ち並び、再建は困難なため、「CGで当時の壮麗な姿を伝えたい」(大安寺)としている。
 CGは奈良文化財研究所が監修し、金堂や講堂、2基の七重塔などが並ぶ伽藍を再現。コントローラーを操作して画面上で自由に「散策」し、建造物の細部にも迫ることができる仕様とした。
 大安寺の河野良文貫主は「建築史や考古学の研究者の指導で学術的な成果に基づいたものが完成しつつある。いろいろな所で活用されればありがたい」と話した。
 プロジェクトの予算は約3千万円で、CFは1千万円を目標に11月30日まで募集する。

三郷町「信貴山のどか村」に天然温泉

信貴山のどか村にオープンした「天然温泉 信貴の湯」の内湯(三郷町提供)


 三郷町の農業公園・信貴山のどか村内に温泉施設「天然温泉 信貴の湯」がオープンした。民間事業者による調査で温泉が湧出していることが分かり、町が使われていなかった温室を改修して整備した。
 男女それぞれ露天風呂と内風呂があるほか、サウナも備えている。温泉は弱アルカリ性泉質で、腰痛や神経痛などに効果があるという。レストランを設け、2階にはマッサージを受けられるスパも併設。検温や消毒など新型コロナ対策を講じる。
 担当者は「日本遺産に選ばれた近くの『龍田古道・亀の瀬』とともに訪れてもらいたい」と話している。
 改修費は約3億9千万円。新型コロナウイルス感染拡大の影響により工事が1年以上遅れていた。指定管理者「泉郷」(三郷町)が管理・運営する。
 営業時間は午前時~午後9時。不定休。入浴料金は中学生以上750円、4歳から小学生350円。

生活保護不正を抑止へ 県が弁護士、警察と連携

 生活保護の不正受給を防ぐため、県は担当職員が専門知識を持つ弁護士に相談できる体制を整備する。刑事告訴などの手続きを迅速に行うことで「不正受給をなくし、本当に支援が必要な方に支援を届けていきたい」としている。
 県によると、令和元年度に県内で判明した不正受給は前年度比べ77件減の471件だったが、不正受給額は2億4569万円と過去5年で最多となった。1件あたりの額が多くなっている。態様で最も多いのが仕事で得た収入の無申告や過少申告で、年金や任意保険の保険金収入を申告しないケースもあった。
 生活保護の窓口は、県内の15福祉事務所(県設置の2カ所、各市設置の12カ所、十津川村設置の1カ所)が担当。不正受給を防ぐには、よりきめ細かく迅速に対応する必要に迫られていた。
 こうしたことから、各福祉事務所が詐欺容疑の刑事告訴に関する事前準備や書類作成の方法を弁護士に相談できる体制を整える。また「ケースワーカーが制度を熟知し、生活保護の受給者にしっかり説明することも重要」だとして、弁護士や警察官によるケースワーカー向けの研修会も実施する。

観光支援の「いまなら。キャンペーン」 県民限定で実施へ

 県は29日開いた新型コロナウイルス対策本部会議で、県民限定で県内の観光を割引価格で楽しめる「いまなら。キャンペーン」を、実施すると決めた。感染対策を徹底しているとして県が認証した宿泊施設が対象。感染拡大で大きな打撃を受けた観光業の回復と県内の観光促進が目的。
 実施時期は、ワクチン接種の進捗や感染動向、医療提供体制の状況を見極めて決める。ワクチン接種済証や陰性証明を持つ利用者については割引率を引き上げるなど優遇策を設ける方針だ。
 会議後の記者会見で荒井正吾知事は「ワクチンを打って、感染対策が認証されている宿泊施設に行けば安心だ」と説明。ただし「差別や排除につながる可能性もあるので、ワクチン接種の有無で差をつけることについての判断は慎重にしなければならない」と指摘した。
 飲食業を支援する政府の「Go To イート」事業の食事券については、追加販売の時期を検討する。県が感染対策を施していると認証した店舗での利用を推奨する方針。

奈良で未来の人材育成を 大和ハウスが研修施設

吉野杉など県産木材を使った研修施設「コトクリエ」のホール=奈良市


 大和ハウス工業が奈良市西九条町で建設していた研修施設「コトクリエ」が完成し、報道陣に公開された。同社や関係会社の社員研修だけでなく、地域の子供の勉強会や異業種の企業などにも開放し、共同で未来の人材を育成する拠点にしたいという。
 同施設では、中高生や大学生を対象にした「理想の家づくり」「未来社会」といったテーマのワークショップを計画。また、小学生などに向けたイベントを月2回程度開催する。担当者は「奈良の鹿をテーマに生物多様性を学ぶ研究会を開きたい」とも。このほか、異業種の企業や研究機関と共同で社会課題の解決に取り組む場としても活用する。
 施設は4階建て延べ床面積約1万7000平方㍍。自然エネルギーを大幅に導入したほか、外気や外光を効率的に取り入れられる構造にした。一般的な同規模の建物と比べてエネルギー消費を63%削減できるとしている。
 気持ちを落ち着けて考えるためのスペースを随所に設けるなど工夫を凝らしたといい、同社では「社員が集まってコンセプトを固めていった過程を紹介するだけでも人材育成のヒントになるのでは」としている。
 施設は、県出身で同社の創業者、石橋信夫氏の生誕百年を記念し約120億円を投じて建設した。日本で初めて環境や健康、景観に関する国際認証3種類を同時に取得する見通しという。

コスモス迷路お目見え 桜井・安倍文殊院


  桜井市の安倍文殊院にコスモス約30種類を植えた恒例の「コスモス迷路」がお目見えした。
 迷路の設置は今年で26回目。金閣浮御堂の東側広場にあり、東西約20㍍、南北約25㍍の規模。寺の職員が6月から約3カ月がかりで整備した。
 赤のレッドベルサイユ、白のアフタヌーンホワイト、黄色のレモンブライトなど色とりどりの可憐な花を見ることができる。
 10月末まで設置される予定。

ふるさと大淀に500万円寄付 葛城市の門田さんに紺綬褒章

紺綬褒章と賞状を手にする門田充幸さん(左)=大淀町


 ふるさと納税制度を使って大淀町に500万円を寄付した会社員、門田充幸さん(67)=葛城市在住=が紺綬褒章を受章し、同町役場で伝達式が行われた。門田さんは「新型コロナウイルス対策に役立ててほしい」と昨年8月に寄付していた。岡下守正町長は「町民の命を守るために有意義に活用している。ありがたい」と感謝の言葉を述べた。
 門田さんは父が警察官だったことから、子供のころ吉野郡5町村内を転居。小学6年のときに大淀町で命が危ぶまれるほどの大けがをしたが、当時の町立病院で治療を受けて回復した。
 伝達式で門田さんは「故郷にお礼がしたいと思い、日々コツコツとためたお金を寄付した。褒章をいただけるとは感激です」と話した。
 同町は寄付金を学校や公共施設に設置する自動体温計や消毒液、換気に使うサーキュレーターなど、コロナ予防対策の一部に充てている。
 門田さんは退職後は大淀町で暮らす予定という。父の勤務していた駐在所があった同町北六田地区にも「地域振興に役立ててほしい」と50万円を寄付した。

名車「ヨタハチ」復活に挑戦 奈良トヨタ


 トヨタ自動車の「スポーツ800(S800)」など往年の名車を復元(レストア)する作業が奈良トヨタ(奈良市)で進んでいる。傷やへこみを修復するだけでなく、足りない部品は新しく作るという徹底ぶりで、技術の継承がねらいだ。11月の完成、公開に向け急ピッチの作業が続く。
 スポーツ800は昭和40年代の製造。軽量で運動性能が高く、今も「ヨタハチ」の愛称でマニアの間では高い人気を誇る。奈良トヨタでは、トヨタのピックアップトラック「スタウト」とともにレストアに取り組んでいる。
 担当するのは若手の整備士ら24人。参考資料は限られているが、愛好家グループからレストアのノウハウを提供してもらったり、つてを頼って貴重な部品を入手したり。完成に一歩一歩近づいており「たくさんの人との縁を感じた」「課題はまだあるが乗り越えていきたい」という。
 奈良トヨタの菊池攻社長は「エンジニアとしての熱意が伝わってくる。いい仕上がりになりそう」と話している。2台は、同社が11月12日に奈良市内にオープンする展示施設で、ほかのレストア車とともに公開する予定だ。

「奈良町の南玄関」歴史と文化を探索 有志が書籍発刊


 奈良町南部地域の魅力を再発見してもらおうと、元興寺文化財研究所(奈良市)の研究員や地域の有志が執筆した「奈良町の南玄関 歴史と文化の扉をひらく」(税別1200円、京阪奈情報教育出版)が発刊された。地域の古代から近現代までの歴史や文化について、知られざる側面も含めまとめている。
 肘塚町、京終町、紀寺町などから成る奈良町南部地域は、古代から交通の要衝で、都市の境界域だった歴史・文化を持つ。最近はJR京終駅の駅舎が明治年の開業時の姿に復元されるなど、地域への関心が高まる中、地元有志も調査・執筆に参画した。
 同書の第1章「平城京の時代(古代)」では、実態が分かっていない古代寺院の紀寺や佐伯院について解説。伝承が残る福寺については、その位置などを探り、藤原氏の氏寺であるとともに霊場や迎賓館的な側面があったことにも触れている。
 第2章「歴史都市奈良を形作った町と村(中世・近世)」は同地域を通った上ツ道などについて、第3章「少し昔の暮らしと産業(近代)」では、最古とされる銭湯があったことなどを紹介している。第4、5章で取り上げたのは寺社と信仰、年中行事など。
 編集・執筆者代表の服部光真・元文研研究員は「地域の歴史・文化を知ってもらい、価値を再認識してもらう機会になれば」と話している。

大和郡山の魅力、英語で発信 中学生が動画制作

ドローンを使ったオープニングとクロージング映像の撮影に臨む生徒ら=大和郡山市の郡山城天守台展望施設


 大和郡山市の中学生らが、地域の魅力を英語で紹介する動画制作に取り組んでいる。寸劇風や旅番組風などの内容に仕上げ、動画投稿サイト「ユーチューブ」や市のホームページで今年度中に配信する予定だ。活動を通じて改めて感じた大和郡山の良さを世界に伝えたいという。
 「英語で発信! 大和郡山観光スポット」と題して、市内の5中学校の2、3年生の有志19人が、英語の授業や放課後を利用して進めている。
 プロジェクトは4月、校区の歴史や文化などを調べるフィールドワークでスタートした。郡山城跡や筒井城跡、慈光院、矢田寺といった名所旧跡から特産品までさまざまな情報を集め、絵コンテと英語の原稿を作成。7月末からはプロのサポートを得て撮影に入り、テーマに沿って工夫を凝らしてきた。
 例えば、古事記の編纂に力を注いだ稗田阿礼を祀る賣太神社と稗田環濠集落をテーマとした撮影では、生徒らは神主、巫女などの衣装に身を包み、神社参拝の仕方や歴史、環濠集落独特の区割りなどについて紹介した。
 郡山東中学校(若槻町)3年の定免芙華さんは「自分たちが住むのは奈良時代から続く歴史のある町。動画配信で大和郡山の魅力を多くの人に知ってもらい、将来、訪れてもらうきっかけになれば」と話していた。

柔道五輪2連覇 大野将平選手に知事表彰

表彰を受け荒井正吾知事(右)とともに撮影に応じる大野将平選手=県庁


 県は、東京五輪の柔道男子73㌔級で2連覇を果たした大野将平選手(29)に知事表彰を授与した。荒井正吾知事から表彰状を受け取った大野選手は「温かく迎えていただき感謝します」と話し、記者会見では「ゆかりのある土地に恩返したい」と奈良への思いをみせた。
 この日、大野選手は県庁を訪れ、表彰状を受け取るとともに荒井知事と談笑。その後、会見で「2連覇は実力以外のものもあったと思う。達成できてよかった」と語った。
 大野選手は平成22年に天理大に進学し、東京五輪前も同大を練習拠点とした。ゆかりが深い奈良に対して「いつも温かく見守って、いただいて、柔道に励みやすい環境でやらせてもらった」と感謝を示した。
 また大学時代、奈良出身で五輪3連覇を果たした野村忠宏さんと練習を共にしており、「けがをしながら稽古を続ける野村さんの姿を間近で見て、柔道は試合で勝つだけがすべてじゃないと感じた」と振り返った。
 その上で、大野選手は「今度は自分が学生や子供たちに何かを残し、少しでも力になれたらという思いがある」と話し、柔道教室や普及活動を通して地域に貢献していきたいという。
 大野選手はリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した際は、県民栄誉賞を受けている。

往診体制強化と保健所の業務一部負担へ 県医師会の安東会長


 自宅療養者の往診体制強化に乗り出した県医師会の安東範明会長は産経新聞の取材に応じ、「患者の健康を守りつつ、不安を解消したい。それと同時に、保健所の業務逼迫も防ぎたい」と語った。
 医師会では診療所を地域ごとにリスト化し患者へ配布する準備を進めているといい「電話診療が中心になるが、容体の急変にも臨機応変に対応したい」と説明。健康状態の観察には、血中酸素飽和度を測る「パルスオキシメーター」が不可欠で、県には全患者に配布するよう求めた。そのうえで保健所の業務についても「書類整備などできるところは業務負担したい」と話した。
 一方で感染拡大のたびに逼迫する病床は「打ち出の小づちのようには増えない」と指摘。感染症専門病院の新設も対策の一つだと提案し、「平時には感染症の研修センターとして活用すれば、人材も育成できる」と述べた。
 また「県医師会の業務はなじみが薄く、誤解されることが多い。今後は県民へ向け積極的に情報発信していきたい」と述べた。安東会長就任後、8月から月1回、医師会の取り組みを伝える定例記者会見を開いている。
 現在は新型コロナ対策が最重要課題だが、長期的には「高齢化時代の中で、地域医療は大きなテーマだ」と指摘。「行政が進めるまちづくりにどう医療が協力できるのか。コロナ収束後は連携して考えていきたい」と語った。

奈良時代の竹尺 平城宮跡から出土


 平城宮跡(奈良市)から奈良時代の竹尺(物差し)が出土していたことが分かり、奈良文化財研究所が紀要2021で発表した。平城宮跡でこうした竹製の物差しが確認されたのは初めて。当時、役所で実用品として使われた可能性が高く、約1300年前の竹材利用について知る貴重な資料となるという。
 同研究所が平成20年、役所が集まっていた平城宮跡の東方官衙地区で行った発掘調査で、ごみ捨て穴を発見。穴の土を持ち帰って調査したところ、2年前に竹尺の可能性がある遺物を確認し、詳細を調べていた。
 竹尺は、9片の断片で残っており、長さ3・4~13・7㌢、幅1・7~1・8㌢、厚さ0・2㌢。約3㍉間隔の目盛りが刻まれ、約1・5㌢や約3㌢の部分は長く、それぞれに墨が入れられている。
 復元すると、約45㌢の竹尺になると推測。約3㍉という最小単位が刻まれ、側面に墨の跡も確認されたことから実用品と考えられるという。
 正倉院にも物差しは残っているが、象牙やサイの角で作られており、装飾品とみられている。平城宮跡などではこれまでヒノキやウツギなどを使った物差しが出土しているが、土中で残りにくい竹製のものが確認され、貴重な成果となった。
 奈良文化財研究所の浦蓉子研究員は「何を測ったかは分からないが、役人が実際に使用しただろう。今の物差しとそっくりのものを奈良時代の人も使っていたと言える」と話している。

曽爾村の素材でトマトソース 近大生と共同開発


 傷がつくなどして出荷できなかった曽爾村産の規格外トマトを使って、村と近畿大農学部(奈良市)の学生が2種類のトマトソースを開発した。ユズの酸味とやさしい甘さが特徴の「柚子はちみつ」と、シイタケのうまみと大和当帰のさわやかな香りがマッチする「きのこ当帰」。村の食材を使ってトマトの味を引き立てている。
 近大と同村は令和元年に地域活性化に向けた連携協定を結んでおり今回、同大からは農学部の農業経営経済学研究室に所属する4年生4人が参画した。
 村では大きな寒暖差や豊富な湧水を利用し、7軒の農家がトマトを生産している。そこで、虫が食っていたり形が悪かったりして廃棄されてきた規格外トマトを農家が随時提供することにした。村ならではのトマトソースを作ろうと学生らは昨年夏からトマトに合わせる食材探しを開始。試行錯誤の末、村産のユズ、キノコ、ハチミツ、大和当帰葉との相性がよいことが分かったという。
 「トマト味を引き立てる食材はすべて、村の食材だった」と近大4年、松尾翔太さんは感慨深げ。村のトマト農家、寺前健史さんは「丹精込めて作ったトマトを活用してもらえるのはありがたい」と話した。
 トマトソースは1瓶(220㌘)750円。交流拠点「そにのわの台所katte」やオンラインストアの「そにのわマルシェ」で年間を通じて販売している。

教員のわいせつ行為、見逃さない  県教委など通報窓口を設置

 教職員による児童生徒へのわいせつ行為を防ぐため、県教育委員会は、匿名でも通報できる「相談・通報窓口」をオンライン上に設けた。各市町村教委と共同で運用。県内の公立、私立の小中高校の児童生徒らが対象で、本人のほか友人や家族からの通報や相談を受け付ける。スマートフォンからアクセスできる。
 通報は、県教委と学校がある市町村教委に同時に通知。各機関が連携して調査する。相談先については被害者らが県教委か市町村教委かを選べ、電話や面談を通じて早期解決を図る。
 わいせつ行為が確認されれば、被害者の心身ケアのためにスクールカウンセラーを派遣したり代替教員を配置したりし、犯罪と認めた場合は警察へ通報する。
 また、毎年12月に小学1年から高校3年を対象としたアンケートも実施し、教職員のわいせつ行為に加えいじめの根絶も目指す。
 県教委の吉田育弘教育長は「ヒヤリハットも多く受け付けることで、問題の早期解決を目指したい」と話した。

児童生徒のための相談・通報窓口の画面

「飴はなめても詐欺はナメない!」パッケージにメッセージ UHA味覚糖と郡山署

 特殊詐欺の被害を防止しようと、県警郡山署はUHA味覚糖(大阪市)と連携し、啓発メッセージ付きのあめを商品化した。今月中旬から、近畿2府4県のスーパーなど約300店舗で販売する。
 郡山署が大和郡山市内に工場のある同社に提案し、コラボレーションが実現。人気商品「特濃ミルク8.2」のパッケージに、警察官やパトカーのイラストとともに「飴はなめても詐欺はナメない!」というメッセージを掲載。個別包装紙にも「キャッシュカードは渡さない!」「ATMで還付金は戻らない!」「STOP!その電話、詐欺では?」と3種類の啓発メッセージを印刷した。
 同署の青野秩之署長は「パッケージや包み紙を見て特殊詐欺の被害について考える機会になり、1件でも被害が減ることを期待している」と話した。

「形態のすばらしさが魅力」 昆虫生態写真家、伊藤ふくおさん


 今にも飛び出してきそうなバッタやコオロギ―。昆虫生態写真家の伊藤ふくおさん=橿原市=が撮影した昆虫の写真は、色鮮やかでまるで目の前で生きているよう。
 40年以上にわたって昆虫の撮影を続けてきた。「自然の中で生き物の生や死を眺めていると、(自然を)守りたいという気持ちが芽生える」と話す。
 三重県四日市市出身。カメラに興味があり、高校卒業後、大阪市内の写真店に就職。その後スタジオに所属し、カメラマンとして働いていたが、自身が撮影した昆虫の写真を出版社の編集者に見せたところ「これなら(本に)使える」と言われたことがきっかけで、20代後半にフリーの写真家に転向。主に生き物を撮るようになった。
 自然の中で昆虫をうまく撮影するには、「驚かさないよう静かに近づき、虫が何をしているかわかるように撮るのがコツ」
 平成18年に出版した「バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑」(北海道大学出版会)では生きたままの虫を薬剤で弱らせて丁寧に脚などを広げ、色や構造がよくわかるよう撮影した。「無駄のない形態のすばらしさが魅力」と語る。
 昆虫観察を目的に自然の中を歩く観察会「ふくおと歩く」は月に1回のペースで開催し、約17年間続けてきた。現在はNPO法人の事業の一環で実施。子供から60代まで多くの虫好きが参加し、見つけた虫を思い思いに観察して楽しむ。
 奈良の自然を守ることは、そこに住む生き物たちを守ることでもある。虫と自然への敬意を持ち続けながら、優しいまなざしで撮影を続けている。

名物水車が復活、紀伊半島豪雨から10年 十津川村・湖泉閣吉乃屋

完成した水車を囲む関係者ら=十津川村


 十津川村平谷の旅館「湖泉閣吉乃屋」の露天風呂に、平成23年9月の紀伊半島豪雨で失われた名物の水車が10年ぶりに復活した。豪雨により熊野川のダム湖を見下ろす露天風呂は水没。水車は回らなくなり、朽ちてしまっていた。新たに完成した水車に源泉かけ流しの湯が落ちてゆっくり回りだすと、復活プロジェクトに携わった有志らに笑顔がはじけた。
 昭和28年の豪雨で熊野川に流されて行方不明となった祖父が十津川村に住んでいた縁から、村の復興支援を続ける大阪府八尾市の美容師、上垣隆幸さんが昨年6月、旅館の4代目館主、植村賢一さんに水車の復活を提案。上垣さんが知人の大工、長井風汰さん=同市=に話をもちかけ、実現に向かって動き出した。
 上垣さんの知り合いの洗浄機メーカー「ショウワ」の藤村俊秀社長=同府柏原市=も趣旨に賛同し、寄付を申し出た。
 長井さんは、水車について書かれた本を参考に図面を起こし、模型を作るなど試行錯誤。十津川産のスギを使って部品を作り上げていった。水車の回転軸は、大工仲間の高橋諒さんに製作を依頼。高橋さんは同府羽曳野市の古市だんじり祭を担う青年団の元団長で、「だんじりのコマ(車輪)に使われているベアリングが適している」と着想。取り外しができて手入れがしやすく、滑らかな回転軸に仕上げた。
 9月6日のお披露目式で、竹筒から流れてくる源泉が水車の水受けに注がれると、ゆっくりと回転をはじめ、「パシャン、パシャン」と風流な音がよみがえった。
 植村さんは「水車はアイデアマンだった3代目館主の亡き父が作ったもの。回っているのが普通だったが、なくなってみると寂しかった。感無量です」と見入っていた。
 吉乃屋は上垣さんの定宿。「水車が回った瞬間、胸が熱くなった。先代の音と少し違うが、やさしくていい音。新しい音がなじんで、水車のように村がいい方向に回ってほしい」と上垣さん。藤村さんは「ローカルの復興支援を下支えできたことがうれしい。災害やコロナに見舞われたところに、こうした支援が広がれば」と話した。

130人が腕競う 大和高田市で県珠算大会

集中してそろばんをはじく子供たち=大和高田市


 「第71回県珠算競技大会」(県珠算協会主催)が、大和高田市の県産業会館で開かれた。小学生(4年以下、5年、6年)と中学生、高校・大学・一般の各部門に分かれて実施。「そろばん奈良県一」を目指し、そろばんをはじく音を響かせた。

 大会は5日に実施。かけ算、わり算、みとり暗算などの総合競技と読み上げ暗算などの勝ち抜き競技が行われた。小学3年生以下を対象にした「ちびっこそろばんフェスティバル」も開催され、大会とあわせて約130人が参加した。

 総合競技の優勝者は次の通り。(敬称略)
【団体】小4以下=西川珠算教場
    小5=かしはら計算スクールNexus
    小6=同
    中学=同
【個人】小4以下=河島昊佑(西川珠算教場)
    小5=小西唯月(かしはら計算スクールNexus)
    小6=吉川大樹(同)
    中学=吉川祐樹(同)
    高校大学一般=森田有尋(同)

東京五輪アーチェリーの古川、山内両選手 生駒市から市民功労表彰

市民功労の表彰状を贈られた古川高晴選手(左)と山内梓選手=生駒市


 東京五輪アーチェリーの男子個人と団体で銅メダルに輝いた古川高晴選手と、同女子個人など3種目に出場し健闘した山内梓選手が生駒市役所を訪れ、小紫雅史市長に成績を報告した。同市は2人に市民功労表彰を授与した。
 2人は近畿大の職員で、同市には同大体育会洋弓部の練習場がある。古川選手は、「予選ではフォームを崩してしまった。本番では修正できたが、もっと上を目指せた。3年後は金メダルを目指してがんばりたい」と意気込みを話した。
 山内選手も予選では調子が出ず、監督やコーチにフォームの動画を送り指導を受けていたといい、「メダルを獲得できず悔しい思いが残ったが、(次の)パリ大会を目指して努力したい」と笑顔を見せた。
 小紫市長は「2人の活躍が市民らを力づけてくれた。(生駒市で)練習してくれていることは誇らしい」と述べた。

クラウドファンディングで花火大会 生駒市が寄付募る

 生駒市は市制50周年を記念した花火を、10月末~11月上旬のいずれか一日に打ち上げる。費用の一部を調達するためインターネットを通じて広く寄付を募るクラウドファンディング(CF)を実施。担当者は「コロナの影響で大勢が集まるイベントが開催できない中、多くの市民が生駒への思いを共有する時間をつくりたい」と話している。
 花火は市内3カ所で計700発打ち上げる。実施日時は10月1日に生駒市のホームページに掲載する予定。新型コロナウイルス対策で観覧場所は設けない。
 市は事業費575万円のうち100万円をCFでまかなう計画。自治体がプロジェクトオーナーとなって立ち上げる「ガバメントクラウドファンディング」を通じ10月22日まで寄付を受け付ける。このほか、企業や団体からの寄付で200万円をまかない、残りを公費で負担する計画を立てている。

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