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「いざというときに備えて」天理市の2自治会が合同防災訓練

天理市の柳本町自治連合会と渋谷町自治会は26日、合同防災訓練を市立柳本小学校で開催した。両町は、将来大規模地震が起きるリスクのある奈良盆地東縁断層帯に隣り合って位置しており、いざというときに備える。

パイプとカーテンでつくられる避難所

訓練には、住民約500人が参加。自動体外式除細動器(AED)を使った救命救急、カーテンとパイプを使った避難所づくりなどを体験した。また会場では、消防団員が放水訓練を披露したり、災害時の炊き出しの献立になる豚汁が振る舞われたりした。
柳本町自治連合会長の長岡靖さん(79)は「東日本大震災や能登半島地震など、大地震を対岸の火事と思わないでほしい。その時のために今から備えられることを知ってほしい」。渋谷町自治会長の島岡誠さん(53)も「避難所となる柳本小学校での開催は、地域の人同士の顔が見える交流につながった。いざというときにご近所同士が協力して避難活動などに取り組みたい」と話していた。

国民・杉本氏が参院選出馬会見

任期満了に伴う今夏の参院選奈良選挙区(改選数1)で、国民民主党公認で出馬する新人で大和郡山市議の杉本葵氏(33)が26日、奈良市内で記者会見した。杉本氏は「地方議員では解決できない問題にぶつかり、国の制度を変える必要があると思った」と出馬の理由を述べた。国民が国政選挙の県内選挙区に擁立するのは初めて。

記者会見する杉本葵氏(右)と国民民主の榛葉賀津也幹事長=奈良市内

杉本氏は大阪市立大卒。会社員を経て令和5年の大和郡山市議選で初当選し1期目。党の公募に応じたという。会見に同席した同党幹事長で県連幹事長を兼任する榛葉賀津也氏は「対決より解決を目指す党にとって参院選は重要な戦いとなる」と述べた。

古代チーズ「蘇」ご当地グルメに 橿原の16店37メニューお披露目

工夫を凝らした商品をPRする飲食店関係者=橿原市内

飛鳥時代の都・藤原京が築かれた橿原市が、当時の宮廷貴族に珍重された古代のチーズ「蘇」にちなんだご当地グルメの開発を進めている。4月に2025年大阪・関西万博が開幕したり、橿原市も来年に藤原宮跡などの世界文化遺産登録を目指したりと、訪日外国人客(インバウンド)誘致に向けた機運が高まっている中、市は「食」を通じてさらなるPRを図る。
蘇は牛乳を煮詰めて固めた乳製品で、飛鳥時代に大陸から伝わり、薬用や美容などに用いられたとされる。市は「蘇発祥の地」をアピールし、昨年度からチーズや県産食材を使った商品開発に取り組んでおり、今年度はスイーツや和洋食など市内16店舗が参加。チーズケーキやピザなど37メニューがそろった。
今年度は特に、藤原宮跡や古い町並みが残る今井町などで食べ歩きができるよう「カップ イン チーズグルメ」と銘打って、カップ入りの商品開発に重点が置かれた。市内のホテルで16日に開かれた新商品のお披露目会では、スコーンを細長く焼き上げてチーズクリームにつけるスタイルの商品、県産サツマイモを練りこんだチーズケーキなどが紹介された。

カップ入り以外でも、塩こうじとチーズでうまみを引き立てたハンバーグ弁当、県産の切り干し大根を使ったチーズ入りホットドッグが登場。県産米の米粉とチーズクリームを使ったもっちり感のあるケーキなども並んだ。
市観光協会の松井昌宏事務局長は「国内外の人が食べ歩きをしながら橿原の魅力を感じられるメニューがそろった。日本のチーズ始まりの街としても盛り上げたい」と話した。商品は各店舗で販売。詳細は同協会専用サイト=2次元コード=で紹介している。

 

「奈良ドリーマーズハピネス」準優勝 香芝の選手が市長に報告

県内を本拠地として活動するバレーボールのVリーグ男子「奈良ドリーマーズ」のジュニアチーム「奈良ドリーマーズハピネス」が昨年10月に神奈川県相模原市で開催された「SV|V.LEAGUE U15選手権大会女子大会」で準優勝した。香芝市内の中学校に通うメンバーらが同市役所で三橋和史市長を表敬訪問し、大会の結果を報告した。

香芝市の三橋和史市長(左端)を表敬訪問した中学生3人と若林伸也監督(右端)=同市役所(同市提供)

表敬訪問したのは市内の中学校に通う小北陽(ひなた)選手、山本杏璃(あんり)選手、森口美勇(みゆう)選手と、若林伸也監督。
市によると、小北選手は「チーム全体が良い雰囲気でプレーすることができた」、山本選手は「今度は優勝を目指したい」、森口選手は「これからも頑張りたい」と話した。若林監督は「惜しくも準優勝となったが、良い結果を残してくれた」と述べた。
三橋氏は「バレーボールに打ち込む熱意が準優勝という素晴らしい結果につながったものと思う」とコメントした。

近鉄生駒駅前にキャッシュレス駐輪場 4月以降駅前のほかの6カ所も

生駒市の近鉄生駒駅前にキャッシュレス決済が可能な市営駐輪場がオープンした。県内では珍しい取り組みで、市は駅周辺にある既存の6市営駐輪場についても4月以降、順次キャッシュレス決済ができようにするとしている。

近鉄生駒駅前にキャッシュレス駐輪場 4月以降駅前のほかの6カ所も

新たにオープンしたのは同駅北口にある谷田第3自転車駐輪場(同市谷田町)で、今月7日に営業を開始。利用料金は24時間ごとに100円で、現金のほか、交通系ICカードとスマートフォンで決済できる。収容台数は82台(自転車のみ)。
同駅周辺にある既存の6市営駐輪場(自転車など計1109台収容)はいずれも現金決済のみの対応となっている。このため、キャッシュレス決済を求める声が寄せられてた。
市営駐輪場を管理・運営する指定管理者が、4月以降、残りの6駐輪場についても交通系ICカードとスマホで決済できるようにする。また現状では一部有人の駐輪場もあるが、無人にし、24時間営業化。定期利用もキャッシュレス決済を取り入れる。
市防災安全課の担当者は「小銭がないときでも利用料金を支払うことができ、利用者にとっては便利になるのでは」と話している。

センバツ高校野球、天理高が3年ぶりに選出「全国レベルの代表校とプレー楽しみ」

選抜出場が決まり、喜ぶ天理高の選手たち=天理市

第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日、大阪市内で開かれ、奈良県内からは天理(天理市)の出場が決まった。県勢の出場が決まるのは、令和4年の第94回大会の同校以来3年ぶりで、天理は27回目の選出となる。大会は3月18日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。

この日午後3時半すぎ、パソコンのライブ配信で出場決定を知った西田伊作校長は、「とてもうれしい。選手たちには今日という日を迎えられた感謝の気持ちを忘れずチーム作りをしてもらいたい」と話し、グラウンドで待つ選手らに吉報を伝えた。選手らは「優勝するぞ!」と雄たけびを上げ、喜んだ。

昨秋の近畿大会では準決勝で東洋大姫路(兵庫)に11-3で敗北を喫した。悔しさをばねに冬季練習は、走り込みや筋トレ、基礎を中心に体づくりに取り組んできた。永末峻也主将(2年)は「全国レベルの代表校とプレーできることが楽しみ。さらに技量アップを図って、日本一を目標に応援してくれる人が喜んでもらえるよう、よい結果を出せるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

秋季近畿大会県予選では最速141キロの直球と変化球を織り交ぜた投球で活躍したエースの下坊大陸(りく)選手(2年)は「体づくりを中心に行って体重も10キロ増えた。少しでもチームの力になれるよう頑張る」と力を込めた。また遊撃手の赤埴幸輝選手(2年)も体重を4キロ増やしたといい、「送球の強さやステップの速さも実感できている。強い気持ちで一戦ずつやっていきたい」と話した。

藤原忠理(ただまさ)監督は「守備で失点を防ぐことを徹底したい。選手らには近畿の代表校としての責任や自覚をもつことを忘れないでもらい、頑張っていきたい」と話した。

eスポーツで健康的生活を 奈良市でシニア世代交流会 30日と2月13日も開催

 

eスポーツ交流会でゲームを楽しむ参加者=奈良市

ゲーム機を使ってシニア世代の健康的な生活をサポートしようと、「シルバーeスポーツ交流会in奈良」(産経新聞奈良県専売会主催、eスタジアム株式会社制作)が23日、奈良市の奈良商工会議所で開かれた。
eスポーツは頭で考えて指先も使うため、健康増進につながるとされる。シニア世代に体験してもらうことで世代間交流を促進し、地域・社会交流の確保を目指そうと企画された。
会場に用意されたゲームは、「太鼓の達人」「スイカゲーム」「グランツーリスモ7」。参加者は、それぞれのゲームでスコアを競うなどしてイベントを楽しんだ。eスポーツに関心があったという広陵町の福田有市さん(68)は「若いころにゲームセンターでよく遊んだが、久しぶりにやってみるとタイミングに戸惑った。頭を使うのでお勧めです」と話した。
30日と2月13日にも開催され、両日とも午前10時~正午と午後2~4時。県内在住の満60歳以上が対象。問い合わせは専売会事務局(0742・24・2214=平日午前10時~午後5時)。

シルバーeスポーツ交流会in奈良(チラシ)

県のK-POPイベント 奈良公園以外も検討

県が10月に予定している韓国のK―POPアーティストによるコンサートなどの交流イベントについて、山下真知事は22日の定例記者会見で、奈良公園(奈良市)とする会場について再検討していることを明らかにした。
イベントは韓国・忠清南道との文化交流の一環として、舞台設営など総事業費約2億7千万円をかけて無料コンサートなどを開催し、9千人規模の来客を見込んでいた。
これに対し昨年の12月議会では、一部議員がコンサートの費用対効果を疑問視し、補正予算案から関連予算を削除した修正案を提出したが、反対多数で否決。補正予算案は可決されたものの、賛成した議員らが支出額の縮減などを求める申し入れ書を提出した。
山下氏は会見で、「申し入れ書では奈良公園に限らず県内の適地を幅広く検討するよう求めているので、その趣旨に従って開催地を検討している。屋内を含め開催経費を節減する手法を考える」と説明。支出額縮減のためクラウドファンディングも含めた手法なども検討しているといい、韓国側と協議を進めていくという。
山下氏は交流イベントについて、「日本の若者に人気のK―POP公演を中心に古来(朝鮮)半島と交流のある奈良県で行うことは意義深い」と話した。

クリーンセンター計画で質問状 奈良市七条地区の地元住民ら

奈良市が進めるごみ処理施設「クリーンセンター」の建設計画について、同市七条地区の地元住民らでつくる「奈良・都跡地域クリーンセンター建設反対の会」(岡田広世話役代表)と県市民オンブズマンは22日、仲川げん市長、市議会、同市クリーンセンター建設計画策定委員会に対し、公開質問状を提出した。
候補地選定の基本条件にごみの搬出入の道路にかかわる項目がない理由など7つを質問している。策定委には28日に予定されている次回の会合での回答を求めたという。

帯解駅前の観光案内図リニューアル

リニューアルされたJR帯解駅前の観光案内図(帯解駅舎保存・活用の会提供)

駅舎が国の登録有形文化財に指定されているJR帯解駅(奈良市今市町)周辺地域の活性化などに取り組む「同駅舎保存・活用の会」(木原勝彬代表)が、駅前の観光案内図をリニューアルした。
案内板は昭和45年に設置されたが、老朽化が進んだため、帯解地区社会福祉協議会と県の助成を受けて更新した。高さ約1・8メートル、幅約2・7メートルで、同地区の観光スポットが紹介されている。

河合町役場内の邸宅「旧豆山荘」の活用検討 畿央大・森本組と産官学連携

活用に向けた取り組みが始まった河合町役場敷地内の旧豆山荘=いずれも河合町

 

河合町役場の敷地内にある旧豆山荘を活用しようという取り組みが始まっている。大正12年に実業家だった森本千吉(1864~1937年)が建設した邸宅で、官公庁内に個人の邸宅が残されているケースは珍しい。町は、文化財としての価値を探ってどんな活用ができるか検討し、登録有形文化財も目指すとしている。(張英壽)

河合町役場の入り口にもなっている棟門

町や県教委によると、森本は建設会社「森本組」(大阪市)の創業者で、立地場所の馬見丘陵一帯を指す通称「豆山」から豆山荘と名付けた。木造2階建てで、森本の死後の昭和23年、河合村(現・河合町)に寄贈されて村役場として利用された。46年に町制施行された後の50年ごろまで町役場として使われた。
町制施行に伴い新庁舎が建設された際、一部が取り壊され、現在は主屋、シャンデリアがある離れ、邸宅の入り口にあたる棟門(むねもん)が残っており、町役場の入り口にもなっている。文化財指定はされていない。これまで大規模な修理などは実施されず、現行の耐震基準を満たしていないが、現在は町シルバー人材センターの事務所として使われている。
活用に向けた動きが起きたのは、令和4年に町と畿央大(広陵町)が包括連携協定を締結したのがきっかけ。これを受け、同大学健康科学部人間環境デザイン学科の前川歩准教授と学生が旧豆山荘の調査に取り組むようになった。
さらに昨年10月には、河合町と畿央大、森本組が保存や活用の検討に関する協定を締結し、畿央大が文化財としての価値を探る調査や活用方法の提案、森本組が修理などについての技術的提案、町が運営手法の検討を行うことになった。町は、観光資源としての活用や、町民がボランティアで継続的に建物を補修するような保全方法を想定している。
町政策調整課の岡田健太郎課長は「役場の中に個人の邸宅があるというケースはほとんどないだろう。どんな活用ができるか、5年、10年以上かかるかもしれないが、長い時間をかけて検討したい」と話している。

「ぐるっとバス」新ルート・値上げへ 奈良市中心市街地 令和7年度から適用

県、奈良市、バス会社、交通関係団体などでつくる「奈良中心市街地公共交通活性化協議会」(議長・仲川げん同市長)の会合が日、同市役所で開かれ、協議会が運営する周遊バス「ぐるっとバス」のルート見直しと運賃値上げを了承した。新しいルートと運賃は令和7年度から運用される予定。
現行の東大寺大仏殿前と若草山麓を結ぶ「若草山麓ルート」と、ならまちや近鉄、JRの奈良駅などを経由する「奈良公園ルート」を統合し、「奈良公園ぐるっとバス」として運行。新たなルートは同山麓、奈良公園バスターミナル、近鉄、JRの奈良駅、ならまちを周遊。運賃は現行の100円を路線バスと同じ250円に値上げする。運行は土日祝日のみ。
近鉄大和西大寺駅や平城宮跡、春日大社本殿前などを結ぶ「大宮ルート」は廃止し、既存の路線バスで肩代わりさせる。利便性向上のため増便なども検討するとしている。
バス業界では運転手不足が深刻化しており、ルートの整理や再編が必要となっていた。また、ぐるっとバスの安価な運賃が同じ区間で運行される路線バスを圧迫していた。
この日の会議では、観光客が増える春秋の中心市街地の渋滞解消のため、車から電車やバスに乗り換えるパークアンドライドの駐車場と市街地を結ぶシャトルバスの運行に関しても話し合われた。

大和郡山のイチゴ一堂に 品評会に6品種23点

イチゴを審査する一般審査員=大和郡山市

JAならけん大和郡山市イチゴ部会は21日、令和6年度の大和郡山市産イチゴの出来栄えを審査するイチゴ果実品評会を市中央公民館で開催した。「アスカルビー」や「古都華」「奈乃華」などさまざまな品種のイチゴが一堂に並んだ。
品評会には6品種23点が出品。上田清市長やJA関係者、一般審査員らが、つや、色、味、香りなどを総合的に審査。金賞2点、銀賞3点、銅賞5点を選んだ。
金賞に選ばれたのは、矢田地区の佃善憲さんの奈乃華と、同地区の仲谷和悦さんの古都華。佃さんは「猛暑のため害虫も多く、苗づくりは大変だったが、美味しかったといわれると苦労も報われる。賞は純粋にうれしい」と笑顔を見せた。
同会の堀内広嗣会長は「昨年も春から初秋にかけて高温続きで苗づくりに非常に苦労した。それでも会員たちはよいイチゴを作ってくれたことに感謝したい」と総括した。
同館では即売会も開催。販売1時間前から多くの人が列を作り、イチゴ4パックを詰め合わせた約100箱は5分ほどで完売した。

爆撃や地雷、軍事要塞化で遺跡破壊… ウクライナの研究者らが戦時下の文化財テーマに奈良でシンポ

ロシアのウクライナ侵攻による文化財被害や保護のあり方をテーマにした国際シンポジウムが19日、奈良市内で開かれた。現地の研究者が来日し、博物館や遺跡などが爆撃され、古代の墓などが塹壕や要塞の構築に伴って破壊されている現状を報告。「戦闘地帯では地雷が埋設され、被害の実態調査に入れない地域もある」とし、文化財保護に向けた国際的関心の高まりと支援を呼びかけた。

破壊された博物館などの写真を示しながら現状を語るチャバイ所長=奈良市内

シンポジウムは、ウクライナの文化財保護へ支援を続ける文化庁や奈良文化財研究所が主催した。
ウクライナ国立科学アカデミー考古学研究所のビクトール・チャバイ所長が、遺跡などの被害状況を報告。同国の東部を中心に古代ローマ時代や中世の住居跡や墓地、教会などが次々に破壊されていると説明した。
戦争被害を調査している同研究所員らは、文化遺産の軍事化などについても言及。ロシアが高台の遺跡を要塞にした写真を示しながら、「ロシアは防空ラインに陣地を築く際、ドローン攻撃に備えて塹壕も深く掘るようになり、地下の遺跡も壊されている」と指摘した。さらに「戦闘が終了しても、地雷除去には長期間かかるのは間違いない。遺跡の被害調査や保護はさらに先になる」と危機感を訴えた。
戦闘地域での文化財保護についても説明し、ウクライナ軍は保護部隊を結成し、考古遺物が見つかれば安全な場所に移送しているという。保護部隊だけでなく、一般の兵士も要塞建設中に発見した土器などを地元の博物館に届けている事例も紹介した。
ウクライナの文化財保護に協力する北欧・リトアニアからは、ビリニュス大学のゲードレ・M・マトゥゼヴィクテ生物考古学センター長が、ウクライナの博物館収蔵品を疎開のため受け入れている状況を報告。「リトアニアはかつて旧ソ連に占領された歴史があり、脅威を肌で感じる。国としてのアイデンティティーを守るには文化遺産が何より重要で、しっかり支援したい」と話した。

演歌歌手の寺本圭佑さんが天理市に自転車空気入れ寄贈 「たくさん利用して」

奈良市出身の演歌歌手、寺本圭佑さん(48)が、自転車の空気入れ機を奈良県天理市に寄贈した。タイヤがパンクしたり空気が抜けたりした自転車が放置されるケースが多いといい、空気入れ機の設置によって放置自転車を減らしたい考えだ。

寄贈した自転車専用の児童空気入れを前にする演歌歌手の寺本圭佑さん(右)=天理市

寺本さんは平成22年にプロデビュー後、天理市内の入浴施設などで定期的にコンサートを行っており、市とゆかりが深い。

寺本さんは「天理に育てていただいた」という強い思いから、自転車の空気入れ機を寄贈することに。15日、天理駅前地下駐輪場に高さ1・1メートル、幅28センチ、奥行き22センチのコンパクトなサイズの空気入れ機が設置された。自転車のほか、車いすにも使用できる。

寺本さんは「市民の皆さんにたくさん利用してもらいたい」と話した。

【阪神大震災30年】被災地に届けた元海自隊員講演 天理中生「おにぎり作った先輩誇り」

阪神大震災の発生から30年となった1月17日、天理市の天理中学校では、生徒たちに防災活動について知ってもらおうと、阪神大震災の被災地に生徒らがにぎったおにぎりをヘリコプターで届けた元海上自衛隊員の横野正和さんが講演した。全校生徒約430人が耳を傾けた。

生徒たちに阪神大震災当時の話をする横野正和さん=天理市

震災翌日の平成7年1月18日、天理中の生徒会役員の生徒らは「自分たちに何かできることはないか」と当時の教頭に相談。おにぎりを作って被災地に届けてもらうことにした。約600人の生徒たちが計1万2千個のおにぎりを作り、横野さんらが20日にヘリコプターで神戸市灘区の王子公園に届けたという。
横野さんは講演で当時を振り返り、「生徒たちは不安な日々を過ごした被災者の人たちに希望の灯をともしたばかりか、自衛隊員にも激励のメッセージを贈ってくれて、心が折れそうになる救援活動の中で心の支えになった」と語った。
生徒会長の2年、上村佳美さん(14)は「先輩たちの偉業を聞いて、誇らしく思った。私たちも災害の折には、被災者の人たちに寄り添えるようになりたい」と話した。
同校1階廊下で31日まで、生徒らが被災地へおにぎりを送った記録や写真、新聞などを展示している。一般の人も観覧できる。
問い合わせは天理中(0743・63・7673)。

第43代女王卑弥呼が決定 「大和郡山の魅力を全国に」 市長を表敬訪問

第43代女王卑弥呼の(左から)西川凛さん、大西美羽那さん、田中里彩さん=大和郡山市

大和郡山市の魅力発信を担う「第43代女王卑弥呼」の3人が決まり、上田清市長を表敬訪問した。
3人は、市在住の県立大1年、西川凛さん(18)と立命館大2年、大西美羽那さん(19)、天理市在住の県立医科大3年、田中里彩さん(21)さん。任期は「第64回大和郡山お城まつり」が始まる3月24日から1年間。
西川さんは「人前に立つのが苦手なので、これを機に堂々と話ができるようになりたい」。大西さんは「2度目の挑戦でようやく卑弥呼に選ばれた。笑顔とポジティブさで市の魅力を全国の人に伝えたい」。田中さんは「人との関わりを大切にすることで、経験を将来につなげたい」と意欲を示した。
上田氏は「市の歴史や文化をより深く勉強して、多くの人に伝えてほしい。1年間皆で力を合わせて頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。

生駒駅南口 空き店舗活用 19日に2ショップ開店

近鉄生駒駅南口の空き店舗(生駒市本町)に市が公募で選んだ子供服と花の2ショップが19日、オープンする。同じフロアを2業者が使用する。駅北口が再開発されて商業施設が集積しているのに対し、駅南口は空き店舗が目立っており、市が空き店舗活用の可能性を探るため出店者を募った。2ショップは3月30日まで社会実験として運営を続ける。

生駒市が公募した2ショップが日にオープンする空き店舗=同市本町

今回、2ショップがオープンする空き店舗は食品会社の事務所だった場所で、広さ計約50平方メートル。市が昨年11~12月に公募し、選考の結果、いずれも市内の業者でオンラインで子供服を販売している「こどもふくnemo」と、イベントで出店しているドライフラワーと生花の「Repos flower(ルポフラワー)」がオープンすることになった。
市によると、駅南口は「生駒聖天」と呼ばれる宝山寺の参道があり、かつて飲食店や商店が軒を連ねてにぎわったが、空き店舗が増えている。ただ空き店舗は家賃が高く、テナントを募集していないこともあるため、出店のハードルが高かった。市はやる気のあるショップと空き店舗のマッチングを図るため、売り上げの1割を家賃としてショップを公募した。
2月以降は2ショップのほかに、ペット用品やコーヒー、食器などを販売する業者も入るという。
今回の社会実験は3月に終了するが、市拠点形成室の担当者は「4月以降も駅南口の活性化を図るため、手立てを講じていきたい」としている。
営業時間は午前10時~午後4時(金曜のみ午前11時~午後6時)。月曜、水曜定休。そのほかに臨時休業の日もある。

【阪神大震災30年】桜井の坂口さん、ボランティア経験生かし地域防災 「命を守るには備えが肝心」

地域防災について話し合う坂口幹彦さん(左)と菅原克博さん=桜井市

平成7年の阪神大震災でのボランティア経験を生かし、桜井市内で30年近く地域防災に尽力する人がいる。奈良盆地を見下ろす高台にある同市朝倉台の「自主防災会」副会長、坂口幹彦さん(78)。斜面の住宅地だけに地震や大雨による土砂災害も予想され、各家庭での食料備蓄の推奨や避難訓練、小中学校の防災教室などに取り組む。13日には九州で最大震度5弱の地震があったばかり。「南海トラフ地震がいつ発生するか分からない。命を守るには備えが肝心」と気を引き締める。
30年前の阪神大震災時、坂口さんが被災地の兵庫県西宮市に入ったのは発生から約1カ月後。「倒壊したビルや真っ黒に焼け焦げた住宅がいたる所にあった。かろうじて幹線道路だけは、車が通れるようにがれきが取り除かれていた」と振り返る。
当時、桜井市などのボーイスカウトの指導員をしており、被災地のボーイスカウト団体と調整して西宮市に入った。会社勤めだったため、週末にボーイスカウト仲間ら数人と現地に赴き、市役所で避難住民向けの弁当や飲料水の仕分け作業を行った。
何より心を痛めたのが、厳寒の中で避難所に入れず公園でテント生活を強いられた人たちの姿だ。救援物資も行き届いていなかった。
市役所などには各地からトラックで物資が運ばれてきたが、段ボール箱が積み上がったままだった。各避難所へ水や食料などを配送するにも、必要数を把握して分配する態勢が整っていなかったためだ。
大量のおにぎりが積まれたトラックを見かけ、避難所に持っていくのかと思ったら、消費期限が迫っているので廃棄すると聞き、ショックを受けた。「支援する側も受け入れる側も初めてのことで、現場は混乱するばかりだった。何とか力になりたかった」と語る。
■千人規模の避難訓練
「災害となれば当面は自助でやるしかない」。被災地の現状を肌で感じただけに、地元に戻ってからは自治会を通じて住民に災害対策の必要性を説明し、平成9年に自主防災会を立ち上げた。14年からは毎年、阪神大震災のあった1月17日前後の休日に、地震を想定した住民対象の大規模な防災訓練を実施。現在は高齢者も参加しやすいよう厳冬期を避けて11月に変更し、地区の住民約3千人のうち千人以上が参加している。
訓練では、備蓄食料が自宅に何日分あるかなども住民に確認する。朝倉台自治会長の菅原克博さん(70)は「被害が甚大だと行政や自衛隊の支援もままならない。1週間分の食料備蓄は必要」と呼びかける。

住民ぐるみで行われた避難訓練=令和5年11月(坂口幹彦さん提供)

救援物資が届かないことも想定し、「身近な自然にあるものの活用を」と周辺の竹やぶの竹を切って柱代わりにしてブルーシートで覆うテント作りの体験、近くを流れる初瀬川の水を飲料水にする浄水器の試飲なども行っている。

浄水器を使った初瀬川の水の試飲コーナー=令和5年11月(坂口幹彦さん提供)

■避難所の改善急務
現在、自主防災会の会員は約90人。地域で力を入れるのが「災害時支え合いマップ」の作製だ。住宅地図に住民の名前や連絡先、高齢者など避難時に支援が必要な人の有無も記入し、逃げ遅れを防ぐ。さらに小中学校などで防災教室を開催しており、震災30年となる1月17日にも市内の小学校で防災教室を行う。
阪神大震災から30年。坂口さんが最も懸念するのが避難所の環境だ。「体育館の床に被災者が寝かされる状況は、阪神大震災以降も東日本大震災や能登半島地震でも変わっていない。国が先頭に立って改善に取り組んでほしい」と力を込めた。(小畑三秋)

佐保小校舎 2度目の入札 奈良市、工費や参加資格見直し

奈良市議会が市の予算(債務負担行為)の増枠を2度否決した同市立佐保小学校の校舎建設計画で、同市は工事の内容や入札参加資格を見直し、15日に2度目の入札を公告した。外溝整備や一部の解体工事などを後回しにして校舎建設に絞る内容。入札は市内の事業者の参加を促進するよう見直した。予定価格は税込み約51億円で令和6年度当初予算の原案に準じた。
市によると、体育倉庫や外溝工事を後回しにして全体の工費を圧縮し、本体工事も機械設備のグレードを下げるなどのコストカットを図ったという。
一方、入札参加資格は大手と市内事業者の共同事業体(JV)のほか、格付けランク「A」の市内事業者のみによるJVにも参加資格を認めるなど、市内事業者の参画や育成を視野に入れた。入札説明会を24日に開く。入札の参加申請は2月10~14日、入札は同月18日~3月4日に行い、3月5日に開札の予定。
新校舎は同小と児童数の減少が目立つ鼓阪小との統合に合わせて建設する計画。市が昨年3月、令和6年度当初予算案で約51億円の事業費を提示し、議会が可決。ところが原材料費や人件費の高騰で1回目の入札に応札する事業者がなく、市は2度にわたって増額を提案したが、議会側がいずれも反対したため原案のままとなっている。

県内7校がNIE活動の成果をパネルで紹介 26日まで県立図書情報館で

 

NIE活動実践校の取り組みを紹介するパネル展=奈良市

教育現場で新聞を活用する「NIE活動」に取り組む県内実践校の活動成果を紹介するパネル展が15日、奈良市の県立図書情報館で始まった。26日まで。
NIEの活動内容や意義を広く知ってもらおうと、県NIE推進協議会が広報週間(15~26日)に合わせて開催。実践校に指定された小・中学・高校計7校の取り組みを紹介する約25枚のパネルが並んでいる。
五條市立五條西中は、産経新聞奈良支局記者が能登半島地震の被災地取材を題材に行った出前授業などを実践報告し、壁新聞の制作に取り組んだ。「地震・津波に備える」と題した新聞では、日頃からの備えや必要なものを紹介し、地図で地域の避難経路も確認。風水害がテーマの壁新聞は、避難時の行動や避難所についてイラストなどで説明した。
五條市立五條南小、同五條小、葛城市立當麻小、同忍海小、同新庄中、県立香芝高もそれぞれの取り組みを展示している。同協議会の辻村信俊事務局長は「児童・生徒の手作り感と活字の集合体は見ていて楽しい。こうした取り組みを多くの県民に知ってほしい」と話している。
18、25両日午前10時~午後1時にはがき新聞づくりワークショップを開催。参加無料。問い合わせは同協議会(090・8630・1355)。

上牧町長選説明会に2陣営

任期満了に伴う上牧町長選(2月25日告示、3月2日投開票)の立候補予定者説明会が14日、町役場であり、立候補未定者と元副町長の阪本正人氏(64)の2陣営が出席した。阪本氏は昨年12月17日に立候補の意向を表明した。4期目の今中富夫町長(74)は今期で退任するとしている。

奈良市、ふるさと納税は過去最高額、年度でも黒字 返礼品拡大が奏功

奈良市の仲川げん市長は14日の定例記者会見で、令和6年のふるさと納税寄付総額は前年を約3億4千万円上回る過去最高の8億7776万円と発表した。また、6年度(同年4月~7年3月)の収支も平成年度以来の黒字が確定したとし、「返礼品の開発に力を入れた結果だ」と説明した。
令和5年中に奈良市民が市外に寄付したふるさと納税額は約36億円で、奈良市の6年度の市民税収入から控除される額は約16億1千万円。国による4分の3の補填を除くと実質のマイナス額は約4億250万円となる。ふるさと納税収入の半分は経費となるため、市は実質マイナス額の倍に当たる8億500万円を黒字のラインと試算。6年度の寄付総額は14日時点で8億1500万円を超えており、単年度収支は黒字になる計算だ。
仲川氏は6年度の活動として、昨年10月の返礼品指定基準の変更に対応して品目を500から1300以上に拡大したほか、ポータルサイトの拡充、部局横断のプロジェクトチームの稼働を早めたことなどを増収の理由に挙げた。
また、市の産業振興にも貢献しているとし、若手農業者が経営する農園「いちご農家だるま」が特産イチゴ「古都華」で前年の約63倍に当たる7648万円、高精度のバイク部品を返礼品に提供した「P・E・O」が1682万円の寄付を集めたことを明らかにした。

北葛城郡4町50カ所で実証実験 シェアサイクルで観光活性化へ

式典の後、シェアサイクルに乗る上牧、河合、広陵、王寺4町の町長=広陵町役場(いずれも同町提供)

北葛城郡の上牧、王寺、広陵、河合の4町が域内を自転車で回ってもらおうと、シェアサイクル事業に取り組んでいる。史跡など地域内の観光名所を回ってもらって活性化につなげるのが狙い。公共施設や商業施設で自転車に乗り降りできるサイクルステーションを順次開設し、最終的には約50カ所とする計画だ。令和9年3月末までの実証実験として取り組み、成果を見て続けるか決めるとしている。
4町が県内でシェアサイクル事業を展開する「ライフニジュウイチ」(奈良市)と協定を締結。広陵町役場で昨年10月31日に式典が行われ、4町の町長が出席した。
4町はこれまでも域内の古墳などを回ってもらうと、オリジナルの印を買える「ほっかつ御墳印帖プロジェクト」に取り組んできた。ただ既存の公共交通では十分に周遊できなかったことから、シェアサイクル事業に取り組むことを決めた。
スマートフォンに専用のアプリケーションを入れてもらい、クレジットカードで決済する仕組み。料金は30分130円で、15分延長するごとに100円が必要になる。

広陵町役場に設けられたサイクルステーション

サイクルステーションは1カ所あたり2台程度の自転車を置く。広陵町では町役場や中央公民館、図書館などに開設した。また、観光スポットを盛り込んだ域内のモデルコースを作成している。

災害対応ドローンを運用開始へ 生駒市消防本部

生駒市消防本部が運用を始める災害対応ドローン(同消防本部提供)

生駒市消防本部は災害対応の小型無人機ドローン1機を導入し、2月1日から運用を始める。県内では奈良市消防局、県広域消防組合消防本部(橿原市)がすでに運用している。
生駒市消防本部が運用を始めるドローンは、長さ47センチ、幅58・5センチで重さ約3・7キロ。大規模な土砂崩れや広範囲に及ぶ火災など危険な現場を上空から撮影して早期に状況を把握することができる。また高倍率で撮影し、音声スピーカーで避難誘導もできる。
1月19日に消防団員が一斉放水する消防出初式が同市小明町であり、ここでドローンを初披露する。
同市消防本部の担当者は「ドローンで迅速に現場を確認することで活動方針を早期に決定できるので、導入は有用」と話している。

王寺町議会、広報誌改革がマニフェスト大賞優秀賞

王寺町議会広報誌リニューアルの中心になった村田大地さん(中央)と、沖優子議長(左)、小山郁子副議長=同町

北川正恭・元三重県知事が審査委員長を務め、地方議会や首長らの取り組みを表彰する「第19回マニフェスト大賞」(同実行委員会主催)で、王寺町議会の広報誌改革や情報発信の取り組みが議会改革部門の優秀賞に選ばれた。広報誌をレイアウトなどで工夫して読みやすくし、議会と町民との距離を縮めたことが評価された。
 

 

 

 

同町議会の広報誌は定例会に合わせて年4回発行し、約1万世帯に配布。かつてはあまり読まれていなかったというが、町議会について関心を持ってもらおうと、令和5年8月の発行から全面リニューアル。名称も「議会だより」から「おうじ議会だより」に変えた。
具体的には、文字を少なくして写真を多くする▽だれもが読みやすい文字の大きさにする▽行政用語は言い換えるか解説をつける▽審議結果の掲載はメリハリをつける|などの改革を行った。毎回テーマを変えて全議員のコメントを掲載し、議員が取材も担っている。また通信アプリ「LINE(ライン)」の町公式アカウントでも定例会情報を発信して紙媒体と相乗効果のPRを目指した。
この結果、町公式サイトで実施している本会議の生中継・録画放送のアクセス数は令和4年度の約2千から広報誌を改革した5年度は約8千と4倍に増加した。沖優子議長(69)は広報誌やラインの取り組みについて「議会に興味を持ってもらえるきっかけになった」、小山郁子副議長(67)は「若い人も議会だよりを見るようになった」と語る。
今回のマニフェスト大賞は6年6~7月に公募し、王寺町議会は「広報の改善からはじまった議会改革への道 |住民・議員の行動変容-」として応募。3012件の応募があり、5件が最優秀賞、41件が優秀賞などに選ばれ、同11月15日に東京で授賞式があった。
広報誌リニューアルは、5年4月に町政策推進課の広報担当から町議会事務局議事庶務係長に異動した村田大地さん(39)が中心となった。村田さんは「町民が議会を身近に感じてもらい、町全体をよくすることにつなげたい」と話している。

絶滅危惧種ヤマトサンショウウオを学ぶ 天理市立福住小中学校

調査の様子をスライドで説明する木嶋海智さん=天理市

ヤマトサンショウウオの画像を見ながらスケッチする福住中学校の生徒

天理市立福住小・中学校で、日本固有の両生類で環境省のレッドリスト「絶滅危惧種」に指定されているヤマトサンショウウオについて学ぶ学習会が開かれ、中学生26人が参加した。
ヤマトサンショウウオは体長約10センチ程度で、大和高原地域に生息し、同校の生物部が研究対象としている。
学習会では、県景観・自然環境課で希少種などの調査に携わった経験があり、現在はヤマトサンショウウオの保護活動を行う木嶋海智さん(31)が講師となり、ヤマトサンショウウオなどの県内の希少な両生類や水生生物の生態などについて話した。その後、生徒らはヤマトサンショウウオの画像を見ながらスケッチした。
生物部の中学2年、西沢佳吾さん(14)は「夏に川に入って、ドジョウやヨシノボリ、アカハライモリなどを捕獲して部内で育てている。観察や飼育はとても好きな作業なので、そうした保護活動を将来仕事にできるように頑張りたい」と意気込んだ。
木嶋さんは「ヤマトサンショウウオの特徴や特性をより深く知ってもらい、スケッチをして形に残るものを作ることで、自分たちが住まう地域に保護種が生息していることを深く知ってもらいたい」と話した。

神話が結ぶ伊勢と橿原 市博物館で特別展 1月19日まで

伊勢市内で発掘された家形埴輪などが並ぶ特別展=橿原市博物館

初代・神武天皇が宮を築いた「建国の地」とされる橿原市と、皇祖神・アマテラスオオミカミをまつる三重・伊勢との古代からのつながりにスポットを当てた特別展が、橿原市川西町の「歴史に憩う橿原市博物館」で開かれている。伊勢神宮が鎮座する伊勢は、日本書紀で「美しい国」とたたえられ、神話が結びつける橿原と伊勢の関係を古代遺跡を通じて紹介している。19日(14日は休館)まで。
伊勢神宮の起源について日本書紀は、アマテラスオオミカミが伊勢の風景を前にした際の言葉で綴る。「途切れることなく重ねて波が打ち寄せる美しい国である。ここに居りたいと思う」と語り、伊勢の地が選ばれたという。
日本書紀は飛鳥時代に編纂が始まり、当時の首都「飛鳥」(明日香村、橿原市)の人々が、はるか東方の海に面した伊勢に特別の思いを抱いたことを示す。
特別展では、伊勢を神聖な地としてあがめた飛鳥時代よりもさらにさかのぼって、古代以来の橿原と伊勢の関係について解説。両地域の遺跡から出土した土器や埴輪など約点を展示している。
伊勢市内の遺跡では、大阪と奈良の府県境にある二上山のサヌカイトを加工した2万年前の旧石器時代の石器が出土。縄文~弥生時代には橿原と伊勢で共通した特徴を持つ土器が多くなり、人々の交流が盛んになったという。
橿原市文化財保存活用課の松井一晃課長補佐は「海のない大和の人々にとって、伊勢湾に面して太陽が海から昇る伊勢は『美しい国』と認識したのだろう。特別展をきっかけに、古代の伊勢を知って現地を訪れることで、飛鳥時代の人々の思いを想像してもらえれば」と話す。
入館料は大人300円、高校・大学生200円、小中学生100円。同館(0744・27・9681)。

小規模道路改良を素早く 県が新たな制度施行

小規模な道路改良の要望にスピーディーに対応するため県は、令和7年度から新たな制度を試行すると発表した。一定条件を満たしている要望について、要望を受けてから2年以内の完了を目指す。
国交省の道路統計年報によると、県の道路整備率(4年3月時点)は、国道、県道で約34%で全国最下位となっており、県では自治会などから改良の要望を多く受けている。だが、事業化しているのは規模の大きいものが中心で、小規模な道路は対応しにくいのが現状。また、用地取得を伴わない事業でも要望を受けてから事業完了までは年近くかかるという。
新たな制度は県が管理する県道、国道を対象とし、単区間の改良で上限を5千万円と想定。概ね単年の施工で、用地取得を伴わない改良としている。
事業としては、幅員の狭い道路について車両のすれ違いを可能にしたり歩道を整備したりするほか、渋滞が緩和されるようバス停留所スペースを設けることなどを想定している。
要望書が県に提出されると、土木事務所の評価会議で事業化の必要性などを検討。素早い事業完了を図る。7年度は試行的に取り組み、効果を検証していくといい、山下真知事は「現場から上がってきた提案で、うれしく思っている」と話している。

ふるさと納税 返礼品に空き家の巡回 奈良、生駒、大和郡山の3市が採用

奈良市の不動産会社「興和不動産住宅」が、空き家の巡回点検をふるさと納税の返礼品として提供している。奈良、生駒、大和郡山の3市が採用。空き家で発生するトラブルや適正管理での問題解決に寄与すると期待されている。
相続したが居住していない、施設入居で空けることになった、急な転勤が決まった|といった事情を伴った空き家を巡回し、外観点検や不審者侵入の有無の確認のほか、部屋の換気、水道の通水などを行う。空き家を放置すると破損が進んで資産価値が下がったり原状復帰の費用が膨れたりするほか、治安や景観の悪化につながることもあるという。
3カ月ごとの年4回、2カ月ごとの年6回、毎月実施の年12回の3コース。空き家の状態によっては利用できない場合があるため、現地確認が要件。楽天ふるさと納税などの各市のポータルサイトで納税額や内容を確認できる。ふるさと納税のため、利用できるのは当該市外の居住者となる。

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