連合奈良、春闘本格化を前に決起集会
春闘の交渉本格化を前に、連合奈良は7日、奈良市の近鉄奈良駅前で決起集会を開いた。約150人の組合員が「賃上げが当たり前の社会をつくろう」と気勢を上げた。

プラカードを掲げガンバローを三唱する決起集会の参加者=近鉄奈良駅前
連合がまとめた昨年の春闘の結果によると、平均賃上げ率は33年ぶりの高水準となる5・1%だったが、中小企業の組合員は4・45%にとどまり、大手との賃金格差が拡大した。
集会では水野仁会長が昨年の結果を踏まえ、「物価も経済も賃金も安定して上昇する社会の実現は、春闘の中小企業の賃上げにかかっている」と主張した。
4強出そろう 白橿旗橿原卒業記念野球大会
県内の小学6年生球児のチームで争う「第35回白橿旗橿原卒業記念野球大会」(橿原卒部野球実行委員会主催)は9日、2回戦と3回戦が橿原市立白橿中学校と御所市民運動場グラウンドで行われ、4強が出そろった。準決勝と決勝、3位決定戦は16日に実施予定。9日の試合結果は次の通り。
【2回戦】葛城BBC6-0高田BBC▽SIHブラックヤンキース1-1白UNEUNEリトルホークス(抽選でSIHブラックヤンキース勝ち)▽大和リトルスワローズ2−0吉野オールスターズ▽生駒東少ライオンズ2−1八木ルーキーズ▽三下ドッコイズ1-1伏登美スカイウインズ(抽選で三下ドッコイズ勝ち)▽橿原ブルードラゴンズ6-1王寺・河合スポーツ少年団▽ヤマト侍スターズ7-0郡山パラダイス▽ビッグジュニアーズ1-0広陵少年野球部
【3回戦】SIHブラックヤンキース9-0葛城BBC▽生駒東少ライオンズ2−2大和リトルスワローズ(抽選で生駒東少ライオンズ勝ち)▽橿原ブルードラゴンズ7-3三下ドッコイズ▽ヤマト侍スターズ5-2ビッグジュニアーズ
古代の甘味料再現に挑戦 天理・福住中生、樹液採集し煮詰める
清少納言の「枕草子」に記された古代の甘味料「甘葛煎(あまづらせん)」の再現に、天理市立福住中学校の1、2年生が取り組んだ。出来上がった甘葛煎は今夏、学校でかき氷にかけて楽しむ予定。

ナツヅタの幹を上下に振って樹液を集める生徒ら=天理市
甘葛煎はナツヅタの樹液を煮詰めて作ったとされ、さっぱりとした甘みが特徴。平城京の長屋王邸跡から出土した木簡には「甘葛」という記載があり、約1300年前には存在したとされるが、砂糖が世に広まった江戸時代には姿を消したという。

樹液を煮詰める生徒たち
奈良女子大では平成年から甘葛煎の再現に挑み、令和5年には再現したシロップを開発した。今回、福住中の生徒13人が同大学協力研究員の前川佳代さん(57)の指導のもと、ナツヅタの幹を上下に振るなどして樹液を採集。その後、生徒たちは鍋に入れた樹液をかき混ぜながら根気強く強火で煮詰めた。
出来上がった甘葛煎を試食した生徒たちは「甘い」「おいしい」と声を上げていた。2年の中森翔太さん(14)は「甘さを手に入れる昔の人の労力を知った。頑張りに見合った甘さ。はちみつに比べるとさっぱりしている。ヨーグルトにも合いそう」と笑顔を見せた。
前川さんは「甘いものがあふれる現代と違って、1300年前は甘みは庶民には手に入らないものだった。そうした歴史を子供たちに知ってもらいたい」と話した。
一般会計290億8500万円 大和高田市7年度当初予算案
大和高田市は、開会中の市議会定例会に令和7年度当初予算案を提出した。一般会計は290億8500万円(前年度当初比12・1%減)で、同市が構成自治体となっている一部事務組合のごみ焼却施設が前年度に完成したことなどから減少した。
主な新規事業は、防犯カメラの設置補助金に200万円▽市立保育所などの再編基本方針策定に919万円▽ため池の豪雨時耐性評価の実施やパトロールに400万円-など。
五條市の当初予算案 一般会計203億円
五條市は、開会中の市議会定例会に、令和7年度当初予算案を提出した。一般会計は203億円(前年度当初比8・2%増)で、新規事業として図書館や子育て支援施設などを備える市民交流施設(仮称)の整備に2億9212万円を充てるなどしたことから伸びた。
このほかの主な新規事業は、市役所隣接地への防災備蓄倉庫などの整備に4453万円▽上野公園のアクセス向上のためのJR新駅整備に向けた構想案の検討に313万円▽森林の作業道整備に500万円-など。
一般会計は194億5600万円、葛城市が当初予算案
葛城市は開会中の市議会定例会に、令和7年度当初予算案を提出した。一般会計は過去最大の194億5600万円(前年度当初比10・3%増)で、市役所當麻庁舎や図書館などの機能を併せ持つ複合施設の整備に9億4891万円を充てるなどして伸びた。
主な新規事業は、市役所新庄庁舎のエレベーター改修に4103万円▽新庄庁舎のトイレ改修に6024万円▽大阪・関西万博での観光PRに134万円▽がん治療に伴うウイッグや乳房補正具の購入費補助に80万円-などとなっている。
「県全体を挙げて応援して」 大河ドラマ「豊臣兄弟!」主演、仲野太賀さん知事訪問

令和8年放送予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で主演として戦国・安土桃山時代の武将、豊臣秀長役を務める俳優、仲野太賀さんが5日、山下真知事を県庁に表敬訪問した。
「豊臣兄弟!」は天下統一を成し遂げた豊臣秀吉・秀長兄弟の物語で、秀吉を補佐し郡山城(同県大和郡山市)の城主を務めた秀長を中心に描く。
仲野さんは「奈良県がご当地の大河ドラマは1971年に放送された『春の坂道』以来と聞いております。ぜひ県全体を挙げて『豊臣兄弟!』を応援してください」とコメント。山下知事は「これを機会に大和郡山市を中心に、関連する高取城跡(同県高取町)や宇陀松山城跡(同県宇陀市)を含め県全体の観光をPRしたい」と話した。
奈良市長選 仲川氏が態度保留 市議会本会議
任期満了(7月30日)に伴う奈良市長選への出馬について、仲川げん市長は6日の3月定例市議会本会議で「どのような選択が市民のためになるのかを熟考している」と述べ、態度表明を保留した。仲川氏は平成21年の市長選で初当選し、現在4期目。

答弁する奈良市の仲川げん市長
塚本勝議員(自民党・無所属の会)の代表質問に答えた。仲川氏は入札制度の見直しや火葬場の整備、財政再建などを実績として述べる一方、「4期16年間をしっかりと振り返り、達成できたものとできなかったものを分析して、市の未来に向けてどのような選択が市民のためになるのかを目下熟考している」と述べた。
また、道端孝治議員(自民党)から多選の是非を問う質問もあり、仲川氏は「行政運営には一定の一貫性と継続性が重要だ。市民の合意形成、インフラ整備などでも一定の時間が必要だ」と述べた。
奈良市立佐保小の新校舎建設 JVが予定価格の99%で落札
物価や人件費高騰などを背景に入札が不調に終わった奈良市立佐保小学校(法蓮町)の新校舎建設工事で、2度目の一般競争入札が5日に行われ、ゼネコンの村本建設(本店・広陵町)と三和建設(奈良市西大寺栄町)の共同企業体(JV)が落札した。市は請負契約締結を開会中の3月定例市議会に諮る。
同JV以外の応札はなかった。落札額は約51億7800万円で、市が提示した予定価格に対する割合(落札率)は99・99%と高かった。競合がなかったためとみられる。
入札を巡っては、令和6年3月に市議会が将来の支出として約51億円の債務負担行為を可決したが、同年8月の入札は応札者がなく、不調に終わった。市は資材費と人件費高騰が原因として9月議会に約12億円の増額を提案したが市議会が否決。市は増額を約9億円に圧縮して12月議会に再提案したが議会が認めず、当初の枠内での入札となった。
当初の計画からプールの整備などを見送り本体工事に絞ったほか、内装などの見直しで工費を縮減した。新校舎建設は市立鼓阪小(雑司町)との統合が前提で、開校予定は9年度。
天理市予算284億7千万円 新規事業に「学校三部制」の推進など
天理市は、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比12・7%減の284億7千万円。開会中の市議会定例会に提出した。
主な事業は、公民館と小学校の機能を併せ持つ新校舎の整備を行う「学校三部制」の推進に2863万円▽教育現場の保護者の相談を受け付ける窓口「子育て応援・相談センター~ほっとステーション」への情報統合システムの導入に3775万円|など。
並河健市長は「人口減少社会にしなやかに適応するための予算となった」と話している。
桜井市の7年度当初予算案258億円 世界遺産登録に向けて路線バス実証運行など
桜井市は5日開会の市議会定例会に、258億8千万円の令和7年度一般会計当初予算案を提出した。ごみ焼却施設整備完了による事業費減少で前年度当初比9・1%減となった。
新規事業として、邪馬台国有力候補地とされる纒向遺跡のガイダンス施設を中心としたまちづくり基本構想策定に1700万円、山田寺跡を含む「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録に向けて路線バスの利便性向上への実証運行に850万円を計上。子育て支援として第2子保育料無償化に3200万円、防災関連ではトイレカー導入に2100万円を盛り込んだ。
宇陀市7年度当初予算、226億円 来年1月の市制20周年記念事業費など
宇陀市は、226億5千万円の令和7年度一般会計当初予算案を発表した。6年5月の市長選後の6年度6月補正後予算比で4・4%増となり過去最大となった。8年4月にオープンする幼保連携型認定こども園とこども家庭センターの整備費(計23億8700万円)などの計上が、増加の主な要因としている。
新規事業として、保健福祉施設「うだ健幸プラザ」運営事業に1100万円▽物価高対策として65歳以上の高齢者1人あたり3500円分の商品券に6100万円▽来年1月の市制20周年記念事業費に2200万円-など。
開会中の市議会定例会に提出した。
山添分校廃止へ 野村村長「断腸の思い」 令和8年度新入生募集中止に
山添村にある県立山辺高校山添分校(4年制の昼間定時制)を巡り、野村栄作村長は4日の村議会定例会本会議で、令和8年度以降の新入生募集を中止し、今春入学する1年生が卒業する11年3月で閉校する方針を示した。厳しい財政状況を踏まえて決断したといい、「断腸の思いだ」と述べた。分校の設置条例について、現在開会中の村議会で議論される見通し。

同校は約30人の生徒が通う本州唯一の村立高校で、正式名称は「山添村立奈良県立山辺高等学校山添分校」。村立でありながら県が管理するという状況に対し、平成28年に文部科学省から是正するよう指導を受け、村は対応を検討してきた。
野村村長が諮問した「分校の在り方委員会」は令和5年、「村立の定時制高校として本校化して存続すべきだ」と答申。今年2月には卒業生ら有志が「村にとって高校があるのは大きな財産だ」などとして、存続を求める約3千人分の署名を村に提出した。
そうした中で、野村村長が懸念したのが、村の財政状況だ。本校化した場合は校舎の維持管理費用など毎年3千万円程度がかかるが、現在約3千人いる村の人口は減少が続いており、税収の増加は見込めないという。野村村長は「分校を存続するための体力や財力が村にはない。このまま維持すれば、村の財政を圧迫し、村民の生活を守れなくなる」と説明した。

山添分校の閉校について説明する野村栄作村長=山添村
この日の村議会では、昨年6月に同校で開講し、同校の生徒たちが村内外の大人と一緒に有機農業を学ぶ「オーガニックスクール」のあり方についても議論になった。
野村信介村議は「分校の生徒たちが頑張りだしたところで閉校するとなれば、(オーガニックスクールを打ち出した)宣言は色あせたものになり、迷走としか思えない」と指摘した。これに対し野村村長は「まだ閉校まで時間はある。4年間のうちに分校に変わる新たな学びの機関ができないか、村民とともに考えていきたい」とした。
御所市、小中給食と18歳以下子供の医療費無償化へ 当初予算案は185億円
御所市は、令和7年度に小中学校の給食無償化と18歳以下の子供の医療費無償化を実施する方針を固めた。給食無償化に関連し、市外の私立小中学校などに通う子供の保護者を対象に給食費補助金も支給する。給食無償化と給食費補助金は8年度も実施するかは未定としている。
昨年10月の市長選で初当選した山田秀士市長が編成した7年度一般会計当初予算案に事業費を盛り込んだ。子育て支援や教育に力を入れた編成になっている。
18歳以下の子供の医療費無償化については800万円を盛り込み、7年8月診察分の医療費から無償化するとしている。対象は約2200人。
給食無償化は全額国の交付金でまかない、市立小学校7校、市立中学校4校分の3976万円を計上。一般会計から学校給食費特別会計に繰り出す。市外の私立小中学校などに通う子供の保護者に対しては給食費補助金を支給し、434万円を計上。11カ月分の給食費相当額を補助する。
また物価高騰対策として市立保育所・幼児園と、私立保育所などで出される給食の副食(おかず)についても無償化する方針で、合わせて1167万円を充てる。
一般会計当初予算案は前年度当初比7・8%増の185億8千万円。開会中の市議会定例会に提出した。
橿原市、当初予算案512億円 新規事業に市昆虫館リノベーション設計費など
橿原市は、512億5千万円の令和7年度一般会計当初予算案を発表した。人件費や物件費の増加などで前年度当初比4・9%増となった。市立小中学校の2、3学期の給食費無償化や学校トイレの洋式化、私立保育園の保育士確保など教育や子育て支援に力を入れたとしている。
新規事業として、開館から30年以上経過した市昆虫館リノベーションに向けた設計に6100万円、「飛鳥・藤原の宮都」の世界文化遺産登録に向け当時の藤原宮を再現したAR(拡張現実)整備などに2千万円を盛り込んだ。
開会中の定例市議会に提出した。
476億8800万円 生駒市の当初予算案 新規事業に中小企業の人材確保支援など
生駒市は、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は476億8800万円(前年度当初比1・5%増)で、職員の給与改定による人件費の増加などで過去最大となった。
主な新規事業は、6月に開院10周年を迎える市立病院の記念式典に255万円▽市内中小企業の人材確保などへの支援に4815万円▽大阪・関西万博への出展に327万円▽民生・児童委員活動のデジタル化に223万円-など。
4日開会の市議会定例会に提出した。
県消防学校は五條へ移転 防災拠点と一体に 大和高田案から変更
老朽化が進む県消防学校(宇陀市)について、県は五條市の県有地に移転させる方針を明らかにした。同市に予定している防災の南部中核拠点と一体的に整備する考えで、山下真知事は3日の県議会2月定例会本会議で「(消防隊員らの)教育施設として必要な規模や整備スケジュールを決め、早期移転に取り組む」と述べた。
県消防学校は昭和48年の設置から50年以上が経過しており、県は昨年2月に大和高田市の県立高田東高校跡地に移転する方針を発表した。だが県議会で自由民主党・無所属の会が出した修正予算案で整備事業費が削除され、可決。その後、有識者らでつくる検討部会が、高田東高跡地と五條県有地の2案を比較検討した上で県に判断を委ねていた。
県が検討した結果、五條県有地について、消防学校が南部中核拠点の敷地を活用し教育訓練の充実強化が期待できる▽災害時に県外から派遣された応援部隊の執務室、宿泊場所として消防学校を使用できる-の2点を理由に決めた。
また、高田東高跡地については、県と大和高田市が連携して活用に取り組むとした。
奈良市学童軟式野球開幕 19チームの選手500人元気に行進

選手宣誓する高の原ファイターズの久冨木航介主将
奈良市学童軟式野球連盟の令和7年度シーズン開幕式が1日、同市のロートスタジアム奈良で開かれた。参加19チームの選手たち約500人が元気に行進し、健闘を誓った。
同連盟は今シーズン、創立50周年を迎えた。池田慎久会長が「大きな目標に向かって頑張り、心身ともに大きく成長していくことを願っています」と選手たちを激励。高の原ファイターズの久冨木航介(くぶき・こうすけ)主将(11)が「野球をできることをチームメートや家族に感謝し、けがをせず全力でプレーします」と宣誓した。
シーズンは11月までで、今月29日開幕の奈良LC杯、6月の産経新聞社杯や7月の奈良市長杯など、各大会が予定されている。
白橿旗橿原卒業記念野球大会開幕 6年生22チーム参加
県内の小学6年生球児のチームで争う「第35回白橿旗橿原卒業記念野球大会」(橿原卒部野球実行委員会主催)が2日開幕し、葛城市農村広場グラウンドで1回戦6試合が行われた。
同大会は、6年生が学童野球を引退したのち中学進学までに生じるブランク期間に「野球離れ」を防ぐことを目的にスタート。高校球児も支援に協力し、大和高田市立高田商業高校の野球部員が審判として参加する予定という。
今大会には22チームが参加。9日に2回戦と3回戦、16日に準決勝と決勝、3位決定戦が行われる。2日の試合結果は次の通り。
【1回戦】高田BBC0-0奈良信貴REDS(抽選で高田BBCが2回戦進出)▽SIHブラックヤンキース3-0オール磯城▽大和リトルスワローズ3-2YMTA▽王寺・河合スポーツ少年団7-1HTTドジャース▽郡山パラダイス13-1古都会かすみのベアーズ▽ビッグジュニアーズ8-0宇陀スラッガーズ
旧車の博物館入館1万人 奈良トヨタ「まほろばミュージアム」
奈良トヨタが整備復元した旧車を展示する自動車博物館「まほろばミュージアム」(奈良市八条)の来館者が1万人を達成した。

セレモニーでくす玉を開く菊池攻社長(右から2人目)ら=奈良市
同社は平成16年から、エンジニアの技術継承を目的に劣化の激しい車を新車同様に整備復元する作業「レストア」を行っており、手がけた車が増えてきたことから、一般の人に見てもらおうと令和3年に同館をオープン。現在、18台が展示され、北海道や沖縄から訪れる人もいるという。
2月26日にはセレモニーが開かれ、奈良フィルハーモニー管弦楽団と関西歌劇団による記念オペラコンサートを開催。同館でユニフォームを展示しているプロ野球の読売ジャイアンツの巡回投手コーチ、久保康生さん(66)が挨拶したほか、愛車のスープラを奈良トヨタにレストアしてもらい、同館に寄贈した高市早苗衆院議員によるビデオメッセージも披露された。
1万人目の来館者となったのは、2歳と3歳の子供たちと一緒に訪れた大和郡山市の公務員、上田泰司さん(40)と妻の明子さん(39)。「子供たちが乗り物に興味を持つようになって初めて訪れた。昔の車は本当にかっこいいです」と喜んだ。
菊池攻社長は「今後も昔の車のレストアを行い、多くの人の目に触れる機会を作り、2万人、3万人の来館者を目指したい」と抱負を話した。
下水管 ロボットで早期復旧 奈良市、田原本の業者と協定
災害時に破損が生じた下水道管の速やかな復旧を図るため、奈良市と設備メンテナンスなどを手掛ける「中部トータルサービス」(田原本町)が、災害時協定を結んだ。避難所などの建物で下水道管が壊れた際、ロボット「配管くん」を内部に送り込み、修理が必要な箇所を特定して補修する。

「配管くん」の説明を聞く奈良市の仲川げん市長(中央)と中部トータルサービスの大橋章子社長(右)=同市役所
「弘栄ドリームワークス」(山形市)が開発し、運営している遠隔操縦の配管探査ロボット。連結したパーツに複数のタイヤが取りつけられており、尺取り虫のような動作で直径100~150ミリの管内を進む。カメラやセンサーで内部のデータを取得し、修繕が必要な箇所を特定するほか、移動した経路を記録する。
下水道管が破損した場合、通常は掘り起こしといった工事が必要となるが、配管くんは短い時間で調査を終えられるため早期の復旧が期待できるという。
協定締結式が市役所であり、仲川げん市長は「自然災害と向き合わなければならない時代だ。非常に心強い」と述べ、中部トータルサービスの大橋章子社長は「ロボットでいち早く状況を把握し、速やかな復旧を目指したい」と話した。
一般会計は345億4800万円 香芝市7年度当初予算案
香芝市は、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は345億4800万円(前年度当初比11・0%増)で、人件費や扶助費などで膨らみ過去最大となった。
主な新規事業は、小中学校への防犯カメラ設置に2430万円▽関屋小学校区の一部地域を対象にした夏季のスクールバス運行に412万円▽小学校でパソコン使用に対応した児童用机の拡張機器購入に1300万円-など。
開会中の市議会定例会に提出している。
大和郡山市 7年度当初予算 前年比8・7%増370億円
大和郡山市は、令和7年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8・7%増の370億5千万円。3日開会の市議会定例会に提出する。
主な事業は、令和8年度のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公となる豊臣秀長の小中学生向け副読本作成など「大河ドラマ関連事業」に1億8218万円▽小中学生に配布するタブレットを更新する「GIGA第2期端末導入事業」に4億500万円-など。
上田清市長は「子育て関連施策をはじめ、シビックプライドを高める予算となった」と話している。
参院選で連合奈良、立民と国民に候補者一本化要請
立憲民主、国民民主両党の支持基盤となっている連合奈良は2月28日、両党の県連に対し、今夏の参院選奈良選挙区(改選数1)の候補者を一本化するよう求める要望書を提出した。両党とも新人候補の擁立を発表しており、連合は1人区での競合を「憂慮せざるをえない」としている。
要望書では、連合本部が昨年の衆院選に続き今夏の参院選でも与党過半数割れを基本方針に掲げ、政権交代の分岐点となる可能性があると主張。勝つために候補者一本化が必要としたほか、参院選以外の選挙でも不要な競合を避けることを求めている。
奈良選挙区は、自民党が現職の堀井巌氏(59)、立民が新人の川戸康嗣氏(49)、日本維新の会が新人の平将生氏(48)、共産党が新人の太田敦氏(53)、国民が新人の杉本葵氏(33)、参政党が新人の黒川洋司氏(53)の擁立を予定している。
杉本氏は参院選公示日の自動失職を待たず、28日に大和郡山市議を辞職した。
大和郡山・割塚古墳の発掘調査 石室や石棺の全容明らかに

南西上空から見た割塚古墳(大和郡山市提供)
大和郡山市千日町の円墳「割塚古墳」(6世紀前半、直径約49メートル)の発掘調査で、市は石室や石棺の全容が判明したと発表した。
同古墳は、昭和43年の宅地造成工事に伴い、県立橿原考古学研究所が発掘調査を行い、横穴式石室や家形石棺、朝鮮半島由来の副葬品を発見。被葬者は朝鮮半島とかかわりのある権力を持った人物と推定されている。
近年、古墳の斜面で湧き水による崩落が見つかったことから、市が令和2年度から測量と発掘調査を実施した。その結果、石室の床に地盤を補強するための石が敷き詰められていたことが判明。また、家形石棺は香芝市の二上山付近の凝灰岩が使用され、ふたには縄をかける突起があったことが分かった。
市まちづくり戦略課の十文字健・文化財保存活用係長は「最新の技術で石材や石室構造が詳しく判明した。今後の調査や研究を進める上で大きな手掛かりになる」と話している。
現地説明会は3月2日正午~午後3時半。
奈良市の企業誘致 2回目公募も不調 近鉄大和西大寺駅前
奈良市は27日、近鉄大和西大寺駅北側の市有地(約1360平方メートル)での企業誘致事業で、2回目の公募に応募がなく不調に終わったと明らかにした。市が賃貸する土地に事業者がビルを建設する公募型プロポーザルの事業で、市は初回の公募が不調だったことを踏まえて条件を緩和したが、応じる事業者がなかった。 同市有地は大阪、京都、県中南部のいずれへも結節する高さ制限31メートルの商業地域。契約期間終了後は更地にして市に返却する事業用定期借地方式だが、初回の募集後、事業者から「30年以上50年未満」の賃借期間では建設費の回収が見通せないといった意見があり、市は再契約を可とするなど条件を見直し、参加表明を昨年11月下旬から今年1月末まで受け付けていた。
市はさらに条件を見直して3回目の募集を行う方針だが、建設コストの上昇などを背景に取り巻く環境が厳しいとしている。
信貴生駒スカイライン 3月から料金収受機械化 電子マネーもOK
奈良、大阪両府県にまたがる有料道路「信貴生駒スカイライン」(約20・9キロ)は3月1日の通行料金改定に合わせ、同日から初めて料金収受を機械化し自動ゲートを導入する。現金のほか、クレジットカードや交通系ICカードを含む電子マネーでも支払えるようになる。昭和33年8月に開業して以降ほぼ67年間、有人での料金収受(現金のみ)が続いていたが、業務合理化を図るとしている。

奈良、大阪両府県にまたがる信貴生駒スカイライン(近畿日本鉄道提供)
運営会社の近鉄生駒レジャー(生駒市)と親会社の近畿日本鉄道(大阪市)によると、料金所は現行の4カ所から3カ所となり、それぞれの入り口に発券機、出口に精算機を設置。また通行の情報が上書きされるチェックポイント3カ所を新たに設ける。途中の生駒山上遊園地では駐車場入り口の機械に券を通すと、利用情報が登録され、出口で通行料金とともに駐車場料金を精算する。
近畿日本鉄道の担当者は「多様な決済手段に対応できるので、お客さまの利便性向上に寄与できる」としている。
同スカイラインは大阪平野や奈良盆地を一望できるのが魅力で、夜景の美しさでも知られる。レジャーの多様化や若者の自動車離れなどから、3月1日から通行料金を改定。料金の区間設定も変わるため単純比較は難しいが、普通車で南北を通り抜けした場合、現行の1360円から約1・4倍の1900円に値上げされる。
城下町の春 再び華やかに イベント継承、高取「町家のひな祭り」 町商工会など尽力

「雛の里親館」に展示された500体のひな人形=高取町
日本三大山城の一つ、高取城の城下町、高取町の土佐街道沿いで、華やかなひな人形が軒先を彩る「町家のひな祭り」が開かれている。昨年春まで18年間続き全国でも知られる行事となっていた「町家の雛(ひな)めぐり」を継承。雛めぐりは運営メンバーの高齢化により一旦は終了を決めていたが「町をPRする資産にもなった雛めぐりの灯を消すわけにはいかない」との思いから、町商工会が中心となり継承した。3月16日まで。(小畑三秋)
土佐街道沿いには現在も江戸時代以降の町家が残り、由緒あるひな人形も数多い。昨年までの雛めぐりは、同町の元会社員、野村幸治(ゆきはる)さん(82)が平成19年、町おこしの一環として住民らに呼び掛けて玄関や店先にひな人形を飾ったのがきっかけ。米蔵を改装した「雛の里親館」では住民らから寄せられた500体を17段のひな壇に並べ、最盛期には全国から5万人近くが訪れた。
しかし、会員の高齢化や野村さんも体調を崩したことから、昨春の開催をもって幕を閉じることを決めていた。野村さんの妻、美千子さん(75)は「事業を続けてくれる人があれば」と望みを託していた。
終了を決めた後も「毎年楽しみにしていた」「リピーターが多いイベントを終わらせるのは惜しい」との声は根強く、町商工会などが住民らの協力を得て実現にこぎつけた。500体のひな壇も引き継ぎ、40軒の町家などにひな人形が飾られている。
今回は新たに、明治時代の町家を活用した「高取雛の資料館」(入館料200円)を開設し、地元の陶芸作家、山本義博さん(77)が収集した明治時代の豪華な「御殿雛」、人間国宝の故・岡本正太郎の作品とともに、山本さん宅に伝わる幕末のひな人形などを展示。山本さんは「ひな人形の表情とともに、時代の変遷も見てもらえるよう工夫した」と話す。

御殿雛を前に説明する山本義博さん
町商工会の久保宣夫会長(63)は「城下町の雰囲気に合わせた雛めぐりだけに、地元のさまざまな協力があって実現できた。町あげての取り組みに広げたい」と意欲をみせる。
野村幸治さんは「若い人が中心になって引き継いでくれて、これほどうれしいことはない。多くの人が高取を訪れてくれることが何よりの願い」と語った。
同町の古刹(こさつ)・壷阪寺でも「大雛曼荼羅(だいひなまんだら)」が4月20日まで開かれており、本尊十一面千手観音菩薩像の前などに並ぶひな人形4500体の壮大な姿が楽しめる。
町家のひな祭りの問い合わせは観光案内所「夢創舘(むそうかん)」(0744・52・1150)。大雛曼荼羅は同寺(0744・52・2016)へ。
被災した故郷思い 支援の上映会 石川・珠洲市のドキュメンタリー映画 天理大の中祢教授企画

石川県珠洲市蛸島町で行われたキリコ祭り=令和5年9月(映画「凪が灯るころ~奥能登、珠洲の記憶」から)
令和5年と6年の2度にわたる地震に見舞われた石川県珠洲市を支援するため、関西在住の珠洲市出身者らでつくる「関西珠洲会」は3月2日、珠洲市を舞台にしたドキュメンタリー映画「凪が灯るころ~奥能登、珠洲の記憶」(令和6年制作)の上映会を天理市民会館(川原城町)で開催する。同会幹事で天理大国際学部教授の中祢勝美さん(60)が「故郷の役に立ちたい」と企画したといい、チケット代の一部は被災地に寄付する。(木村郁子)
珠洲市では、令和5年5月5日に震度6強の地震が発生。復興に向かっていたが、昨年元日に再び震度6強の地震が襲った。
映画は同市を舞台に能登地方を代表する「キリコ祭り」に関わる人々を、自らも被災した映像作家、有馬尚史さんが避難所生活を送りながらメガホンを取り、撮影した。

能登半島地震で倒壊した家屋=令和6年3月(映画「凪が灯るころ~奥能登、珠洲の記憶」から)

「能登復興の一助になれば」と話す中祢勝美さん=天理市
2部構成で、1部は5年の地震を被災してから復興の兆しが見え始め、祭りで威勢のよい掛け声とともに笑顔でまちを練り歩く人々を映した。2部は、再び起きた昨年の地震で家が崩壊するなどの被害を受ける中、避難生活を送る人々を追いかけた。
関西珠洲会はこの映画の上映会を昨年大阪などで開催。今回、昨年3月に同会に入会した中祢さんが、「ぜひ奈良でも開催したい」と上映を決めた。「変わり果てた故郷を思うと何かせずにはいられなかった」と振り返る。
3歳まで珠洲市大谷地区で暮らした。その後、金沢市へ引っ越してからも、盆や正月には祖父の住む珠洲市に帰省した。成人してからも、思い出の詰まった故郷に足を運んだ。
大谷地区は能登半島地震で津波の影響はなかったものの、土砂崩れで孤立した。さらに昨年9月の能登豪雨でも、甚大な被害を受けた。山が崩れ、ふもとにあった家屋や道には大量の土砂が流れ込み、地震の影響で起きた断水が再び起きた。
なじみのあった郵便局も地域の人の心のよりどころだった寺も土砂で埋まってしまった。祖父の家は半壊し、昨年末に解体された。大谷地区では故郷を離れる人も増えているという。中祢さんは「多くの著名人が奥能登の現地を訪れて支援する中、私たちは反対にこちらで珠洲の実情を広めていくことで支援したい」と話す。
上映会は午後1時45分から(開場は午後1時)。天理大雅楽部による雅楽演奏のほか、珠洲市馬緤(まつなぎ)地区の馬緤キリコ太鼓保存会による太鼓演奏、有馬監督や出演した珠洲の人々を招いたトークイベントも行われる。
定員780人。チケットは天理駅南団体待合所などで販売され、前売り一般千円、高・大生700円、中学生以下無料。会場には募金箱も設置する。
問い合わせは中祢さん(090・6061・4017)。
奈良市、フレックス制試行へ 4月から週3日の取得可能に
奈良市の仲川げん市長は25日の定例記者会見で、4月1日からフレックスタイム制を試行すると発表した。週休3日の取得も可能になるという。
市職員の勤務時間は現在、平日の午前8時半~午後5時15分だが、国家公務員のフレックス制に倣い、勤務時間枠を午前5時~午後10時に拡大する。
職員は4週間の総労働時間(155時間)を勤務時間枠内で振り分けて勤務し、土日以外で休みを設けて週休3日を取得することも可能になる。勤務日の午前10時~午後3時は必ず勤務する時間帯「コアタイム」とする。
勤務内容などで可能な部署から段階的に導入する。ごみ処理施設や消防局の交代制勤務といった職務形態では導入が難しいため、詳細をさらに詰める。
仲川氏は会見で「朝を有効に使いたい人、早めに帰って家事と仕事を両立したい人など、働き方はさまざまだ。同じように席に座って同じ時間に働く時代ではなくなっており、柔軟な働き方を検討していきたい」と話した。
フレックスタイム制は国家公務員のほか、県が実施しており、地方自治体で広がり始めている。


































