「卑弥呼の犬」復元 纏向遺跡から骨出土 桜井市教委

出土した骨をもとに復元された犬=桜井市役所
桜井市教育委員会と市纒向学研究センターは22日、邪馬台国(やまたいこく)の有力候補地とされる同市の纒向(まきむく)遺跡で出土した古墳時代初め(3世紀前半)の犬の骨をもとに、当時の姿を復元したと発表した。邪馬台国の女王・卑弥呼の宮殿があったとされる場所で見つかったことから「卑弥呼と一緒にいた犬」の可能性も高いとしている。23日から9月28日まで同市立埋蔵文化財センターで公開される。
骨は、平成27年に全体の半分近くが、建物を囲む区画溝で出土。分析の結果、体長58㌢、体高48㌢で1歳半以上のメスと推定。弥生時代の在来種より大型で、大陸から持ち込まれたとみている。
復元にあたり、骨をCTスキャンで測定し、3Dプリンターを使って1点ずつ石膏で複製して組み立てて肉付けしたため、当時の姿に極めて近いという。犬は縄文時代から狩猟や番犬として飼われ、茶と灰色の毛の犬がいたと推定されることから、今回も2種類の色で復元した。

茶色と灰色に復元された纒向遺跡の犬(桜井市教育委員会提供)
纒向遺跡では、犬の骨が出土した区画溝の西側で大型建物跡(3世紀前半~中ごろ)も見つかっており、いずれも卑弥呼の宮殿施設とみられている。卑弥呼は2世紀末ごろから倭国を統治し、248年ごろに死去したとされる。
纒向学研究センターの寺沢薫所長は「犬は、魏志倭人伝に記された卑弥呼の時期と合致し、宮殿で大切に飼われたものが祭祀(さいし)に伴って溝に横たえられたのではないか。宮殿は厳重に警備され、迷い犬が溝で偶然に死んだとは考えにくい」と話す。復元犬の愛称を6月30日まで募集。問い合わせは同センター(0744・45・0590)。
国内最多 鏡103枚分の破片公開 「大王墓」桜井茶臼山古墳に迫る 橿考研で特別展

103枚分の青銅鏡の破片が並ぶ特別展=橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館
初期ヤマト王権の大王墓とされ、国内最多の103枚分の青銅鏡が発見された桜井市の桜井茶臼山古墳(3世紀末、全長204㍍)の実像に迫る特別展が橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。青銅鏡は権威の象徴とされ、103枚分の鏡の破片が公開されるのは初めてで、強大な権力を誇る大王の姿がうかがえる。
同古墳は、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓ともいわれる桜井市の箸墓(はしはか)古墳(3世紀中ごろ~後半、同280㍍)から約3㌔南に位置。同研究所が平成21年に後円部の竪穴式石室を発掘したところ、青銅鏡の破片が数㌢大に割れた状態で出土した。当初は完全な形で埋葬されたが、盗掘で踏み荒らされたとみられ、破片は計385点にのぼる。文様を詳細に調べた結果、少なくとも103枚分あることが確認された。

盗掘などで割られた青銅鏡の破片
なかでも、直径30㌢以上の国内最大級の内行花文鏡(ないこうかもんきょう)と呼ばれる日本製の鏡の発見は研究者を驚かせた。青銅鏡は弥生時代以来、中国から輸入されたが、同古墳が造成された時には大型鏡を国内で独自に生産したことが初めて明らかになった。
特別展では鏡の精緻な文様を間近で見ることができ、平井洸史(たけし)主任研究員は「鏡を100枚以上持つほど隔絶した権力があった被葬者が、各地の首長に鏡を配布することで権力基盤を固めていった状況が分かる」と説明。大王のシンボルとされる玉杖(ぎょくじょう)、被葬者が納められた木棺の底板(長さ4・9㍍)なども展示されている。
会場では、箸墓古墳出土の大型つぼ、卑弥呼の次の女王の壹与(いよ)の墓ともいわれる天理市の西殿塚古墳(3世紀末、同230㍍)の大型円筒埴輪なども展示。両古墳は宮内庁の管理で立ち入りが禁じられているだけに、遺物を通じて大王墓の姿をたどることができる。
6月15日までで入館料は大人千円、大学生450円、18歳未満と高校生は無料。月曜休館(祝日除く)で4月28日は開館、5月7日は休館。4月27日、5月11日、6月1日の午後1時からはヤマト王権などをテーマに研究講座(無料)が開かれる。詳細はホームページか同館(0744・24・1185)。
奈良市、ベビーケアルーム「mamaro」を観光案内所に設置
奈良市は、JR奈良駅前の市総合観光案内所に個室型ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」を設置し、運用を始めた。1畳程度のスペースにソファやコンセント、モニターなどが備えられ、乳幼児の授乳やおむつ交換、着替えなどに利用できる。

奈良市が設置したベビーケアルーム「ママロ」=JR奈良駅前の市総合観光案内所
Trim(トリム、横浜市中区)が手がける設置型授乳室で、高さ2㍍、幅1・8㍍、奥行き0・9㍍。鍵付きでソファがあり、おむつ替えや寝かしつけに使える。モニターでママロの使用方法や育児に役立つ情報などを見ることができる。
利用は原則20分以内で、モニターに使用時間のお知らせが表示される。30分が経過すると施設管理者にアラートメールが配信され、授乳中に体調を崩した人などを早期に発見できる仕組みだ。
今月21日から同案内所のトイレ改修工事が予定され、現行の授乳室が利用できなくなるため市が設置を決めた。ママロは簡単に移動できるため、工事終了後に設置場所を変更することも可能としている。
近鉄郡山駅前にコワーキングスペース、始発から終電まで利用OK 「地域の人が集まる場に」
地域の人に活用してもらおうと、奈良県大和郡山市の社会福祉士、仲谷直美さん(49)が同市の近鉄郡山駅前に、コワーキングスペース「こはるーむ」をオープンした。早朝から深夜まで利用でき、ミーティングルームやセルフカフェなどさまざまな用途にあわせた設備がある。「学生から会社員まで幅広い人が集まる場にしたい」と話している。

同駅前の大和郡山病院(同市)に勤務していた仲谷さんが、通勤途中にシャッターが閉まったままの物件を見かけたことがきっかけ。その後独立を思い立ち、事務所を探す過程で物件の持ち主に連絡し、昨年6月に購入した。
「これだけの好立地。自分だけで使うのはもったいない」と、地域の人も使えるコミュニティースペースや貸事務所も兼ねることに。地域密着型起業を応援する総務省の補助金制度「ローカル10000プロジェクト」を利用し、リノベーションを行った。
建物は2階建て延べ床面積150平方㍍で、白を基調にしている。1階は、路面販売可能なレンタルスペースや飲食持ち込みができるミーティングルーム、セルフカフェを設置。2階は間仕切りして机と椅子を設置した10個のセミプライベートスペースや、仮眠ができる2段ベッドのほか、オンライン会議などに対応したテレフォンブース(事前予約が必要)もある。

セルフカフェで訪れた人と話す仲谷直美さん(右)
仲谷さんは「出勤前などに朝ご飯を持ち込んで食べてもらったり、学生には自習に利用してもらったり、使い方は多種多様。あったらいいなと思うものを詰め込んだ。地域の人に愛される新しい居場所として育ってほしい」と話している。
営業時間は午前5時から翌午前0時まで。15分110円(終日2640円)から。月額制の場合は1カ月(週1回利用)5500円から。問い合わせはメール(info@koharoom.com)。
興福寺で「放生会」 殺生戒め猿沢池に在来魚を放流

放生会では僧侶が読経し、猿沢池に魚が放たれた=奈良市
殺生を戒める仏教行事「放生会(ほうじょうえ)」が17日、奈良市の興福寺で営まれ、法要後には教えに基づいて近くの猿沢池に魚が放たれた。
この日は南円堂の北側にある一言観音堂で、森谷英俊貫首ら僧侶が法要を営んだ。その後、猿沢池に移り、僧侶が般若心経を唱えた後、近くの小学生らとともに池に魚を放流した。
放ったのは、事前に池から採取したモツゴなど約300匹。以前は金魚を放流していたが、生態系に影響を与えるとの指摘を受けたため、近畿大農学部の協力を得て令和2年から在来種を放っている。
近畿大の学生らも放流を手伝い、4回生の男性は「奈良の行事に関わり、貴重な体験ができてうれしい。在来種、外来種についての知識を広めることは大切だと思う」と話していた。
【大阪・関西万博】39市町村、魅力PR 多目的エリアで交替で出展

赤いツツジが咲き誇る様子を表現した葛城山のジオラマ
近畿2府4県のうち独自パビリオンを展開する大阪府を除き、関西パビリオンで唯一ブースを展開していない奈良県では、パビリオン施設に隣接する多目的エリアにおいて、県内39市町村が地域ごとで順番に地元の特産や観光地などをPRしている。26日まで。
16日には大和高田市や橿原市、桜井市、御所市など13市町村が多目的エリアのテント内でそれぞれの特産品や、観光名所を示すジオラマを並べたりした。
御所市は、橿原市出身のドールハウス作家が制作した80分の1サイズの葛城山のジオラマを展示。山上とをつなぐロープウエーのほか、「一目百万本」と呼ばれる真っ赤なツツジ、その景色を楽しむ人々らが表現されていた。
ジオラマ内の人形制作などには、地域住民や地元小中学校の児童生徒ら計約500人が携わった。
御所市観光振興課の野村栄二係長は「奈良の魅力を万博を機に多くの来場者に知ってもらい、中部や南部地域への来訪のきっかけになることを期待している」と話している。
「光明寺かふぇ」地域活性化に 住職・三浦さん、憩いの場オープン

寺院の一角を生かした「光明寺かふぇ」=大淀町
シンガー・ソングライターの三浦明利(あかり)さん(41)が住職を務める大淀町の光明寺(浄土真宗本願寺派)にコミュニティーカフェ「光明寺かふぇ」がオープンした。毎週土曜にレンタルキッチン式で出店する。文化芸術・地域情報を発信するとともに交流や憩いの場となることを目指す。
三浦さんは仏教の心を歌詞に盛り込んだ独自の音楽スタイルで知られる。また、光明寺で映画や音楽などの文化芸術を楽しむ「光明寺子屋」も開き、人気を集めてきた。
光明寺カフェは近鉄吉野線下市口駅が目の前の同寺の一角を活用して開設。映画プロデューサーの河井真也さんの発案で、これまでも同寺で活動してきた福西奈々子さんがプロデュースした。同駅周辺はシャッターを閉じたままの店が多い一方、天川村の洞川温泉などへ向かうバスも出発するためさまざまな人が集うことで地域の活性化につながることを期待している。
出店者に場所を提供。現在のところ週替わりで土曜に4店が出店する予定で、サンドイッチやコーヒーなどを提供する。
三浦さんは「地元の人や観光客に来てもらい、寂しくなった駅前が盛り上がれば」と話している。
営業は午前11時~午後3時。問い合わせは光明寺(0747・52・2321)。
葛城市キャラ「蓮花ちゃん」ぬいぐるみ製作 ふるさと納税返礼品に
葛城市は、市の公式マスコットキャラクター「蓮花ちゃん」のぬいぐるみを製作した。長さ約50㌢と約10㌢の大小2種類で、それぞれ30体と100体。ふるさと納税の返礼品として活用していく。

完成した「蓮花ちゃん」のぬいぐるみ(葛城市提供)
蓮花ちゃんは平成21年4月にデビュー。市内の当麻寺で一夜にして曼荼羅を織りあげたと伝えられる中将姫(ちゅうじょうひめ)をモチーフにしたキャラクターで、市出身の漫画家、木下聡志さんがデザインし、名前は公募で決定した。
ぬいぐるみは昨年夏ごろから検討を始め、大阪市のぬいぐるみメーカーに委託して製作。何度も試作品をつくって修正を重ねた。完成したぬいぐるみの一部は保育所や幼稚園、こども園、小学校などに配布した。状況をみてさらに製作し、販売も検討するという。
市商工観光プロモーション課の担当者は「受け取った人は末永くかわいがってほしい」と話している。
DMG森精機、90億円かけ改修 奈良事業所を生産技術の拠点に 自動化システム構築

開所を祝いテープカットするDMG森精機の森雅彦社長(右から3人目)ら=大和郡山市
工作機械大手の「DMG森精機」は14日、約90億円をかけて改修を進めていた奈良事業所(大和郡山市井戸野町)を開所した。同社の工作機械にロボットや周辺装置を組み合わせて加工工程を自動化する仕組みを構築する「システムソリューション工場」と位置づける。深刻化する人手不足や生産性向上といった製造業の課題に対応する。
延べ床面積は約4万平方㍍で、うち自動化システム構築エリアは2万平方㍍を占め、改修前の約4倍に拡張した。同社が持つ多彩な自動化システムや資機材を投入し、設計、組み立て、顧客の立ち合いまで、同社のエンジニアが連携してワンストップで提供する。
同社によると、顧客ごとに工場環境や社員の勤務形態、製品の生産数が異なっているため、それぞれに最適化させたソリューションを提供する必要があるという。同事業所では顧客が自動化システムの精度や動作の確認を行うため、自社の工場でシステムが立ち上がるまでの時間を大幅に短縮できるほか、厳格なセキュリティー対策で機密性の高い案件にも対応できる。
同日行われた開所式で、森雅彦社長は「世界中のお客さまを奈良事業所に招きたい。日本の生産技術の拠点となることを期待している」と述べた。
桜井茶臼山古墳の発掘現場紹介 橿考研、調査記録の写真展

桜井茶臼山古墳の発掘写真展=橿原市の県立橿原考古学研究所
初期ヤマト王権の大王墓とされる桜井茶臼山古墳(桜井市、全長204㍍)の発掘調査の様子を記録した写真展が、橿原市の県立橿原考古学研究所1階アトリウムで開かれている。国内最多の103枚以上の銅鏡が出土した状況など、一般には見ることができない写真15点が展示され、緊張感に包まれた発掘現場の姿が伝わる。
同古墳は3世紀末の築造で、昭和24、25年に初めて発掘され、平成21年に橿考研が再調査し、竪穴式石室から三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)など大量の鏡の破片が見つかった。被葬者を納めた木棺の底板(長さ4・9㍍)も残っていたため、石室からチェーンを使って搬出。作業時の写真なども展示している。

木棺の取り出しを検討するために作られた石室の模型
木棺の取り出しにあたっては、竪穴式石室(長さ6・7㍍、幅1・3㍍、高さ1・7㍍)の縮小模型を発泡スチロールで作り、作業手順を確認したといい、当時の模型も並ぶ。写真展は6月27日までで無料。土日・祝日は休み。問い合わせは同研究所(0744・24・1101)。
南都銀が米関税措置に対応、特別相談窓口を設置
南都銀行は、トランプ米政権による関税措置で経営に影響を受ける可能性のある企業や個人事業主向けの特別相談窓口を全営業店に設置した。融資や資金繰りなどの相談を想定しており、県内外の3店舗は祝日を除く休日も対応する。
休日対応の店舗は、大宮支店(奈良市大宮町)のエルプラザ奈良のほか、大阪中央営業部(大阪市中央区今橋)のエルプラザ大阪、堺支店(堺市堺区甲斐町西)のエルプラザ堺。隔日営業店舗は営業日での対応となり、本店の窓口は平日午後5時まで対応する。
また、資金繰りを支援する特別融資も受け付ける。運転資金は7年以内、設備資金は15年以内で5千万円まで融資する。
万博成功祈願のこいのぼり 王寺町の大和川河川敷

こいのぼりが風にそよぐ中、空中を飛ぶ「雪丸」のドローン=王寺町
王寺町観光協会は14日、大阪・関西万博の成功を祈って、大和川河川敷の大和川ふれあい広場にこいのぼりを掲げ、同町のマスコットキャラクター「雪丸」のドローン飛行を行った。
こいのぼりは、町内の幼稚園や保育園の園児と奈良芸術短期大学(橿原市)の学生たちがデザインしたものを含む60匹。今年度に町制100周年を迎える同町のロゴデザインや、万博の公式キャラクター「ミャクミャク」をイメージしたこいのぼりも初お目見え。すべてのこいのぼりは「国家安寧」「疫病退散」「万博成功」などを祈願して、達磨寺(同町本町)での祈禱を済ませた。こいのぼりは5月29日まで掲げる。
また、同町は19~22日に関西パビリオン多目的エリアで、明神山を仮想現実(VR)で体感できるコーナーや、雪丸と記念写真が撮れる顔出しパネルなどを出展する。
王寺町代表チームが完全優勝 子ども駅伝大会で初の快挙
3月8日に橿原市内で開かれた「第20回市町村対抗子ども駅伝大会」で、王寺町代表チームが全種目で完全優勝を果たした。平成17年度に大会が始まって以来初の快挙といい、児童らは「とてもうれしい」などと喜んだ。

完全優勝を果たした王寺町代表チームのメンバー=王寺町
同チームは、町立北義務教育学校と町立南義務教育学校から選抜した男女12人の児童で構成。総距離9780㍍を6人でタスキをつなぐ駅伝では34分30秒で駆け抜けて総合優勝するとともに、タイムトライアルレース(1630㍍)の男子の部と女子の部でも頂点に輝いた。
3月27日に町やわらぎ会館で行われた優勝報告会では、平井康之町長が児童たちに「この優勝はみんなのこれからの人生できっと大きな自信につながる。ぜひ生かしてほしい」と話しかけ、菓子が詰まったメダルと町のマスコットキャラクター、雪丸のぬいぐるみを1人ずつに手渡した。
駅伝で1区を担当し、5分18秒の速さで区間賞を獲得した町立北義務教育学校6年(当時)の岡野幹太さんは「大会前に骨折し、リハビリが間に合うか不安だったがコーチが別メニューを作ってくれて頑張れた。みんなで町の優勝を目指していたからとてもうれしい」と笑顔を見せた。
葛城の染色作家、「染めゆかりの地で魅力伝えたい」アトリエを体験教室に

「多くの人に染色の魅力を伝えたい」と話す中居公子さん=葛城市
フランスで100年以上の歴史をもつ国際公募展で4度入賞するなど、国内外で高い評価を受ける葛城市兵家の染色アーティスト、中居公子さんが今春、自宅のアトリエを使って子供や大人を対象に染色体験教室を始めた。同市には、蓮糸を一夜で染めて当麻曼荼羅(まんだら)を織り上げた当麻寺の中将姫(ちゅうじょうひめ)伝説や、「染野(そめの)」という地名も残り、中居さんは「染めに縁のある地で染色の裾野を広げたい」と話す。
30年前から染色に取り組み、柿渋染めやろうけつ染めなどを通じて日本の伝統美を生かしながら斬新な作品を発表。小磯良平やヒロ・ヤマガタらも出品したフランスの国際公募展「サロン・ドートンヌ展」では、ろうけつ染めの1㍍大のタペストリーなどを出品し、平成21年以降4度にわたって入賞し、スペイン美術展でも入賞するなど注目を集めた。
活動の幅を広げる中、染色への向き合い方を変えるきっかけが新型コロナウイルス禍だったという。県内外のギャラリーでの個展が中止となり、発表の場が次々と失われた。
「創作して発表するという従来の活動以外に、何かできることはないか」と模索。コロナ禍も収束したことで、染色を通じて子供たちにも芸術の楽しさを肌で感じてもらおうと、体験教室を思い立った。

ステンドグラスの玄関ドアが特徴の山小屋風のアトリエ
自宅敷地内の山小屋風の木造アトリエを改装し、木のぬくもりの中で染色ができる雰囲気にし、自身の作品も展示。ステンドグラスがはめ込まれた玄関ドアは、イギリスの民家で使われた1920年代のもので、芸術とともに歴史も感じられる。
染めの魅力について中居さんは「草木染めは摘み取った時期が少しずれると異なる色になり、奥が深い」と説明。開花前の紅梅の小枝を煮て作る梅染めは淡いピンク色になり、「花を咲かせる前のエネルギーいっぱいの植物の生命力を感じます」。タマネギの皮は優しさのある黄色に染まり、教室では旬を迎えたヨモギも使った草木染めなどが体験できる。
「タマネギの皮のように捨てられるものにも魅力的な色がひそんでいる。子供たちに自然の不思議さも感じてもらえれば」と話す。
体験教室は5歳以上が対象で事前予約制。ハンカチ1枚で1500円~。問い合わせは中居さん(090・2700・4694)。
奈良市長、市議選の日程決まる 参院選とのトリプル選へ「有権者や職員の負担軽減」
奈良市選挙管理委員会は10日、任期満了に伴う奈良市長選と同市議選(定数39)の日程を7月13日告示、同20日投開票と決めた。市選管は参院選との同日選を想定しており、参院選の日程次第で変更を検討する。立候補予定者説明会を5月16日午後1時半から市役所正庁で行う。
参院選とのトリプル選は有権者や職員の負担軽減などが目的だが、衆議院が解散した場合は衆参同日選となって対応しきれなくなる可能性もあるため、日程については流動的だ。
市長選を巡っては、4期目の仲川げん市長が進退を表明しておらず、3月定例市議会では仲川氏の多選を巡る質問があがるなど耳目が集まっている。
3月1日現在の選挙人名簿登録者数は29万6091人(男性13万6182人、女性15万9909人)。
県立高校で入学式 「勉強や部活動を意欲的に」

新入生を代表してあいさつする法隆寺国際高の宮本愛衣さん=斑鳩町
県立高校の入学式が9日、各校で行われた。県立法隆寺国際高校(斑鳩町)でも、真新しい制服に身を包んだ新1年生277人が式にのぞんだ。
小橋康之校長は式典で同校の成り立ちや特徴などを説明。「地域との連携を図れることが何よりの強み。本校では、勉強や部活、アルバイトのバランスをそれぞれのライフスタイルに合わせられる」と魅力をアピールした。
新入生を代表してあいさつをした宮本愛衣さん(15)は「オープンスクールでの英語の授業体験がとても楽しく、この高校で学びたいと決めた。勉強や部活動に意欲的に取り組みたい」と話していた。
いちじくワイン、ラベル一新 大和郡山市産 花柄モチーフ

いちじくワインやいちじくドリンクを手にする泉屋の今西栄策社長(左から2人目)と関西文化芸術高の生徒ら=大和郡山市
大和郡山市産のイチジクを使った「いちじくワイン~無花果(いちじく)の一滴~」について、酒類販売業「泉屋」(奈良市)が流通を担うことになり、同社の監修のもとラベルデザインが一新された。
ワインは、傷がついたりして出荷できない完熟イチジクを廃棄せず活用し、大和郡山のイチジクをPRしようと、市やJAならけん郡山などでつくる協議会が令和2年度に商品化。協議会は6年度に解散したが、今後は県産日本酒などを海外に広く紹介している泉屋が販路を広げる方針だ。
新たなラベルは、フルーティーな味わいとロゼ色の甘口ワインをイメージし、水彩で描いたような花柄がモチーフ。同社の今西栄策社長は「ターゲットは30代の女性。手に取ってもらえるよう、華やかさとおいしさを感じられるラベルにした」と話した。
720㍉㍑1800円(1300本限定)と360㍉㍑1100円(1500本限定)の2種類。県内にあるイオン各店のほか、道の駅「クロスウェイなかまち」(奈良市)などで販売している。
また、JAならけんは、大和郡山市産イチジクを使った新商品「いちじくドリンク」(380円)を、奈良市と橿原市にある農産物直売所「まほろばキッチン」や大和郡山市観光協会で販売している(800本限定)。関西文化芸術高(奈良市)の生徒がラベルデザインを手掛けた。
奈良ホテルが創業時のレジスターブックを修復 2千人以上の宿泊者情報記載「歴史を感じて」

修復されたレジスターブックを手にする福田順さん=奈良市
奈良ホテル(奈良市)は、創業115周年記念事業の一環で行っていた創業時のレジスターブック(宿帳)の修復を終え、1階のショーケースで展示している。当時の宿泊者の情報が1冊にとじられており、副総支配人の福田順さんは「多くの人にホテルの歴史を感じてもらいたい」と話している。
レジスターブックは縦約㌢、横約42㌢の大きさ。創業日の明治42年10月17日から同44年5月7日までの約3年間の宿泊者2千人以上の名前や国籍などが英語で書かれている。新型コロナウイルス感染拡大前までは1階のメインレストラン内で展示していたが、劣化が進んでいたため、令和6年に創業115周年を迎えたのを機に修復することにした。
文化財保存や修理を手掛ける株式会社文化財保存(奈良市)に依頼し、道の駅「なら歴史芸術文化村」(天理市)にある工房内で同7月から約9カ月間かけて修復作業を実施。破れた表紙や劣化したつづり糸を外した上で、表面のほこりを除去し、虫食いや破れがある箇所は補強した。
その過程で、各ページの間にある破られた痕跡や、文字が反転して紙に写っている箇所が見つかり、各ページの間には元々インクを吸い取る紙もつづられていたことが分かった。さらに画像ソフトで解析した結果、紙には当時の系列グループのホテル名が記されていたことも判明し、インクを吸い取ることだけではなくチェーンホテルの宣伝も兼ねていたとみられる。
同ホテルは進駐軍に接収されていたことで戦前のものは処分された可能性があり、創業当時の記録が残るレジスターブックはこの一冊のみ。福田さんは「次の100年に向けてレジスターブックをしっかりと保管し、残していくことが私たちの使命です」と話していた。
参院選奈良選挙区、立民と国民が一本化に否定的 連合「応援できる態勢整っていない」
今夏に行われる参院選の奈良選挙区(改選数1)で、旧民主党の流れをくむ立憲民主党と国民民主党が候補者を一本化しないまま選挙戦に突入する可能性が高まってきた。選挙母体の連合は両党に一本化を要請していたが、先週末に開かれた両党の奈良県連定期大会では、両党県連の代表がともに否定的な見解を述べ、歩み寄りに至っていないことが浮き彫りになった。

候補者一本化に否定的な見解を述べる立民の馬淵澄夫氏(右)と国民の榛葉賀津也氏=奈良市内
「連合が最大限の力を発揮して応援できる態勢が整っていない」。連合奈良の水野仁会長は、5日に奈良市内で開かれた立民県連定期大会と6日に同市内で開かれた国民県連定期大会に出席し、それぞれこう苦言を呈した。
奈良選挙区では、立民が新人の川戸康嗣氏(49)、国民が新人の杉本葵氏(33)の擁立を発表。これに対し、連合は「今夏の参院選が政権交代の分岐点となる可能性がある」として、候補者の一本化を要望してきた。
しかし、両党ともに一歩も引く気配はない。
立民県連代表の馬淵澄夫衆院議員は「党本部経由の話では、そういった(一本化の)話はまったくできていないと聞いている」とし、県連幹事長の藤野良次県議も「結局は公認権を持つ党本部同士の話になる」と述べるにとどめた。
一方、国民県連代表の榛葉賀津也衆院議員は、国民の候補者発表が1月26日、立民が2月15日と遅れたことを指摘して「われわれが先に候補者を立てて、連合に推薦を要請したにもかかわらず、立民は後出しした」と批判。「立民県連には立民県連の思いがある。われわれはそれを尊重し、国民民主として活動する」と突き放した。
同選挙区はほかに、自民党が現職の堀井巌氏(59)、日本維新の会が新人の平将生氏(48)、共産党が新人の太田敦氏(53)、参政党が新人の黒川洋司氏(53)の擁立を予定しており、激戦区となる公算が大きい。
今月1日には、維新の岩谷良平幹事長と会談した立民の小沢一郎衆院議員が関西地方の1人区で候補者を一本化する方針で一致したと記者団に説明したが、馬淵氏は「党本部から連絡は受けたが具体的な方法は聞いていない。本部の決定に従うが、現時点では川戸氏応援の活動強化しかない」と述べた。
(平岡康彦)
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国民県連は6日の定期大会で役員改選を行い、代表に大和郡山市議の林浩史氏を選んだ。これまでは党幹事長の榛葉賀津也氏が兼務していた。任期は2年。
高取の陶芸作家、旧暦に合わせてひな人形展示 江戸、明治期の逸品

旧暦に合わせて展示されたひな人形=高取町
高取城城下町の風情が残る奈良県高取町の土佐街道沿いの旧家で、陶芸作家の山本義博さん(77)が収集した江戸時代~昭和初めのひな人形を展示する「雛(ひな)の会」が、旧暦の桃の節句に合わせて開かれている。10日まで。
山本さんは作陶のかたわら、京都を巡って歴史のありそうなひな人形を収集。30年以上前から毎年4月、同町下土佐の自宅で公開している。
会場には、江戸時代後期の享保雛や明治の豪華な御殿雛など約10組を展示。大正時代の有職(ゆうそく)稚児雛は子供らしいあどけない表情が楽しめ、6畳の部屋いっぱいに並ぶ。
山本さんは「日本の伝統行事はもともと旧暦で行われ、春らしいこの時期にひな人形を楽しんでもらえれば」と話す。問い合わせは山本さん(0744・52・2759)。
土佐街道沿いでは3月、町家の玄関などにひな人形を飾る「町家のひな祭り」が開かれ、おひなさまの町としても知られる。
奈良LC杯学童軟式野球 奈良ジュニアファイターズ3年連続5回目の優勝

優勝旗を受け取る奈良ジュニアファイターズの選手たち=奈良市
18チームが熱戦を繰り広げた「奈良ライオンズクラブ杯第48回奈良市学童軟式野球大会」は5日、同市のロートスタジアム奈良で準決勝と決勝が行われた。決勝では、奈良ジュニアファイターズが西大寺ドリームズを1点差で下し、3年連続5回目の優勝を決めた。
決勝で争った両チームと、6日に3位チーム同士が対戦した県大会出場決定戦に勝った大宮ホワイトベアーズの計3チームは、5月に開かれる県知事杯争奪学童軟式野球大会に奈良市代表として出場する。
5~6日の試合結果は次の通り。
【準決勝】西大寺ドリームズ5-2奈良チャレンジャーズ▽奈良ジュニアファイターズ3-0大宮ホワイトベアーズ
【決勝】奈良ジュニアファイターズ5-4西大寺ドリームズ
【県大会出場決定戦】大宮ホワイトベアーズ6-3奈良チャレンジャーズ

優勝した奈良ジュニアファイターズの選手たち
奈良市議宅火災、1人死亡、70代妻か
5日午後4時50分ごろ、奈良市大森町の市議、松石聖一さん(75)から「家の1階から火が出ている」と119番があった。奈良県警奈良署によると、2階建て家屋が焼け、70歳くらいの女性が病院に搬送されたが死亡が確認された。松石さんの妻の可能性があるとみて、身元の確認を進める。
同署によると、松石さんと40代の娘も搬送され軽傷。息子は外出中で無事だった。松石さんは「ストーブをつけていた部屋から爆発音が聞こえ、布団が燃えていた」と話しているという。
放課後に「ちょこっと外国語」を 天理大、高校生向けレッスンをスタートへ

プレレッスンで、高校生にハングル文字について説明する金善美教授=天理市
天理大は15日から、天理駅南団体待合所(天理市)に開設している「天理駅前キャンパス」で、高校生を対象にした「ちょこっと外国語レッスン」を本格スタートする。放課後の時間帯に実施し、高校生なら誰でも参加が可能。さまざまな外国語に触れてもらい、異文化への理解を深めてもらう狙いだ。
同大学は県立高取国際高(高取町)や県立五條高(五條市)、県立法隆寺国際高(斑鳩町)などと高大連携協定を締結しており、レッスンはその一環。韓国語と中国語、スペイン語の3カ国語の初級レベルを開講する。
1~3月には本格スタートに先立ち、プレレッスンが行われ、天理高のほか、高取国際高の生徒らが受講した。
2月に行われた「韓国語」のプレレッスンは、同大学国際学部韓国・朝鮮語学科の金善美教授が担当し、ハングル文字の成り立ちを話したほか、発音のポイントなども説明した。受講した生徒からは「正しい発音を生で聞くことができた」などの声が上がったという。
同大学の松葉道夫・入学部長は「天理大といえばスポーツという認識を持つ人が多いが、外国語学校として始まったことを改めて知ってもらうとともに、異文化に触れるきっかけづくりとしてもらいたい」と話している。
今後は他の外国語のレッスンも増やすほか、同大学の学生らが留学経験を語る場や、留学生が現地での暮らしなどを披露する場も設ける予定。受講料は無料。詳細は天理大学ホームページ(https://www.tenri-u.ac.jp)。
「素晴らしい御所知って」 御所市観光PR大使に神田さんと坂本さん

御所市観光PR大使に任命された神田亮輔さん(左)と坂本みゆさん=御所市役所(同市観光協会提供)
御所市観光協会は、令和7年度の「御所市観光PR大使」に、いずれも市内在住で会社員の神田亮輔(りょうすけ)さん(22)と高校1年生の坂本みゆさん(15)を任命した。任期は来年3月31日まで。同協会や市主催のイベントで市のPRに取り組む。
同協会事務局を務める市観光振興課によると、6年度から始めた制度で、今回で2代目。公募して選考のうえで決定した。
3月26日には市役所で任命式が行われ、2人に同協会の川田清治会長から任命書が手渡された。
神田さんは「御所が大好きなのでいろんな活動に参加し、明るいまちになればと考えています」、坂本さんは「たくさんの方にこの素晴らしい御所を知ってもらえるように精いっぱい頑張りたいです」とコメントした。
特殊詐欺多発で貼って啓発 生駒市が公用車や郵便車両にマグネットシート
「特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺多発警報(特殊詐欺等多発警報)」を発表した生駒市は、注意喚起のマグネットシートを公用車に貼ったり、ごみ収集業務を委託している業者に配布したりして啓発に努めている。7日には、終日市内を巡る郵便配達の車やバイクにつけてもらおうと、マグネットシートとステッカーを生駒郵便局に贈呈する。

「特殊詐欺等多発」と書かれたマグネットシートが貼られた生駒市の公用車=同市役所
警報は1月27日に発表し、7月31日までを対策強化期間としている。県警によると、特殊詐欺の県内被害額は令和5年の約5億9310万円(件数230件)から6年の暫定値では約13億4340万円(270件)、生駒市では5年の約3050万円(31件)から6年の暫定値で約1億3420万円(37件)に増えた。
発表後に市長と生駒署長が高齢者が集まるイベントで注意喚起したほか、市職員が高齢者の集まりで出前講座を行っており、期間中に計約100カ所で実施する予定。生駒署では注意喚起の懸垂幕を掲示している。またすでに「特殊詐欺等多発」と書かれたマグネットシートを市公用車約20台に貼ったほか、ごみ収集車にも貼ってもらおうと市が業務委託している業者に約100枚を配布した。

生駒署の庁舎に掲げられた懸垂幕
さらに7日にはこのマグネットシート50枚と、同じ文言のステッカー132枚を生駒郵便局に贈呈し、生駒署で式典が行われる。シートは郵便物を配達する車25台に、ステッカーはバイク66台に2枚ずつ貼ってもらい、注意を呼びかける。市防犯交通対策課の担当者は「郵便配達の車やバイクは市内で見かけることが多く、効果が大きいのではないか」と話している。
「NARA CITYコンシェルジュ」決まる 奈良市の魅力を多くの人に

NARA CITYコンシェルジュに決まった(左から)中部さん、湯浅さん、田辺さん=奈良市役所
奈良市の観光PRや親善事業で活躍する第6代「NARA CITYコンシェルジュ」に、帝塚山大3年の中部萌さん(20)、会社員の湯浅風花さん(24)、奈良教育大3年の田辺華子さん(20)の3人が決まった。
3人は2日、委嘱式と奈良市役所への表敬訪問に続き記者会見。大学で観光学を学ぶ中部さんは「大阪・関西万博を訪れる人を奈良に呼び込みたい」、大学時代は新型コロナウイルス禍で遠方への旅行を自粛していたという湯浅さんは「自然と地元での観光に親しんだ経験をもとに、奈良の魅力を多くの人に伝えたい」、京都府宇治市在住の田辺さんは「奈良でのすべての体験が新鮮で、他の都道府県の人と同じ目線で感じる魅力を発信したい」とそれぞれ意欲を語った。
任期は来年3月末までの1年間。初仕事として、5日のJR西日本の特急まほろば「安寧編成」の運行開始に合わせて大阪駅と奈良駅で行われるイベントに参加する。
天理市長選10月12日告示、19日投開票
天理市選挙管理委員会は2日、任期満了に伴う市長選を10月12日告示、19日投開票の日程で行うと発表した。立候補予定者説明会は8月20日午後1時半から、同市役所5階533会議室で行われる。
目指せ初のプレーオフ進出 西地区4位のバンビシャス奈良 練習に余念なく

模擬試合に励む選手ら=大和郡山市
プロバスケットボール「バンビシャス奈良」が、B2リーグでクラブ史上初のプレーオフ進出を目指している。3月30日の熊本ヴォルターズには大敗し通算24勝30敗となったが、西地区4位とプレーオフ圏内。ロートアリーナ奈良でのホームゲームは4月5、6日のライジングゼファー福岡戦、12、13日の神戸ストークス戦の4試合が残るのみで、選手たちは練習に余念がない。
プレーオフに進出できるのは、B2リーグ14チームのうち東西上位各3チームと、残り8チームの上位2チーム。初進出を目指すバンビシャス奈良の選手らは、奈良県大和郡山市美濃庄町のシャープ体育館で5対5の模擬試合に励み、フォーメーションを確認するなどして汗を流す。ゴールが決まれば「よっしゃー」と声があがる。
小野秀二ヘッドコーチは「ディフェンスを大事にして、ボールを回して得点につなげるチームのコンセプトが浸透し、安定感が出てきた。レギュラーシーズン終盤で疲労も出ているが、今後はコンディションが重要になる」と話す。
また林瑛司主将は「今まで行ったことのない(プレーオフという)高みに向けて会場の皆さんと一緒に行きたい。ぜひ足を運んでほしい」と意気込んだ。
南都銀行で入行式 新入行員「お客さまを深く知る」

石田頭取に「誓いの言葉」を述べる新行員代表の石蔵仁さん(左)=奈良市南京終町
令和7年度がスタートした1日、県内の企業や自治体では入社式や辞令交付式があり、新社会人が新たな一歩を踏み出した。南都銀行は奈良市南京終町の研修センターで入行式を実施。約170人の新行員が参加した。
式典では、同日頭取に就任した石田諭氏が「疑問に思うことがあれば、なぜなのかを考え、勇気を持って意見を内外に発信してもらいたい」と呼びかけ、こうした行動が自分自身と南都銀の成長につながると訓示した。
続いて新行員代表の石蔵仁さん(22)が「お客さまを深く知り、解決策を提供できる人材となれるよう努力する」と誓いの言葉を述べた。式典終了後は石田頭取が会場の出口で全員と握手を交わし、門出を応援した。
木津支店に配属されることが決まった石蔵さんは「法人営業で企業のコンサルティングを手掛ける銀行マンを目指したい」と話した。天理支店に配属される岡田遥さん(22)は「お客さまに寄り添い、信頼される銀行員になりたい」と夢を膨らませていた。
奈良国道事務所 7人常駐 大淀町に道路復旧の出張所
令和5年12月に土砂崩れが発生した下北山村の国道169号の復旧を迅速に進めるため、近畿地方整備局奈良国道事務所は1日、大淀町に「奈良南部災害復旧対策出張所」を開所した。

標札を掲げる喜多弘所長(右)=大淀町
国道169号は現在、下北山村前鬼~同村上池原の約2・9㌔の区間について、県が桟橋をかけて崩落部分を避けるように開通している。出張所では、この区間の復旧を急ぐほか、川上村から上北山村までの国道169号伯母峯峠道路、五條市から和歌山県新宮市を結ぶ国道168号の五條新宮道路などの整備にあたる。
出張所は近鉄下市口駅近くの県南和労働会館の2階に設置。これまで奈良市内から出向いていた職員らが、出張所に7人常駐することで、移動時間などが大幅に短縮できるという。
この日、出張所前に高さ150㌢、幅40㌢、厚さ約4㌢の1枚板の標札が掲げられ、喜多弘所長は「道路復旧は地域に暮らす皆さんの生活に直結する。少しでも早く元の生活に戻れるよう全力で事業を進められるよう努力したい」と話した。


































