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涼風呼ぶ おふさ観音「風鈴まつり」

 
 2500個以上の風鈴が奏でる音が涼しさを感じさせる「風鈴まつり」が8月31日まで、橿原市のおふさ観音で開かれている。
 たくさんの風鈴で、参拝者に心身を癒やしてもらおうと平成15年から開催。
 境内にはガラスや金属製などさまざまな種類の風鈴が吊るされ、風が吹くと一斉に「チリンチリン」と音を響かせている。
 広陵町から家族4人で初めて訪れた女性は「コロナ禍で以前のように外出もできないので、きれいな音色に癒やされる。来てよかった」と話していた。

安全な登下校を 通学路を点検

 千葉県で6月、下校中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人が死傷した事故を受け、奈良県内で通学路の安全確保を図ろうと危険箇所を点検する動きが広がっている。
 県警西和署では、管内7町の担当者と通学路の安全対策について情報共有を図る会議を開催。署員が交通事故の発生状況を伝えたほか、交通量の激しい通学路の安全対策について意見交換した。
 会議後は、来年開校する公立の小中一貫校「王寺北義務教育学校」(王寺町)の通学路を署員と担当者らが実際に歩き、危険箇所をチェック。歩道がない幅の狭い道路を確認し、「柵を設置できないか」など対策について話し合っていた。
 県教委も各自治体の教育委員会に対し、車の速度が出やすい場所や大型車の進入が多い交差点など通学路の危険箇所を把握するよう求めている。県教委の稲葉功・保健体育課長は「各機関と連携しながら、子供たちの安全確保に努めていきたい」としている。
 県警交通企画課によると、小学生が登下校中に巻き込まれた交通事故は、昨年、件発生。そのうち重傷事故が2件、軽傷事故が件だった。平成年には、奈良市内で下校中だった小学2年生の児童が横断歩道ではねられ、死亡する事故が起きたという。

通学路の危険箇所について点検する西和署員や自治体担当者ら=王寺町(県警提供)

雨の季節も楽しんで 民俗博物館で企画展

 雨の日の農作業に使われた道具や風習を紹介する企画展「雨降る季節のくらしと言葉」が県立民俗博物館(大和郡山市)で開催されている。25日まで。
 和傘や泥よけ付きの下駄、蓑など昔から雨の日に使われてきた道具のほか、「雨乞い」など雨にまつわる風習の記録映像も上映。400種類を超えるとされる雨を表す言葉も紹介する。同館は「憂鬱なイメージのある雨だが、季節感のある展示で楽しんでほしい」としている。詳しくは同館(0743・53・3171)。

雨にまつわる道具や風習を紹介する展示

東京五輪オーストラリア選手団到着、空港検疫は全員陰性

 東京五輪に出場するオーストラリアの女子サッカー選手団37人が、奈良市で事前合宿を行うため、関西国際空港にチャーター機で到着した。県によると、空港検疫所での新型コロナウイルス検査は全員陰性。選手団は貸し切りバスで同市に向かった。
 空港の国際線到着口に姿を現した選手団は、国旗などを掲げる県と市職員らの出迎えを受けてバスに乗り込んだ。長旅に疲れた表情もみられたが、バスの窓から報道陣に、にこやかに手を振ってこたえていた。
 感染防止のため、バスには通訳ら必要最小限のスタッフが同乗した。
 県スポーツ振興課の湯浅伸介課長補佐は「空港検疫は一番心配していたが、全員陰性で本当によかった。奈良の観光も楽しんでほしかったが、できないのが残念。練習に専念してもらい、体調を整えて本番に臨んでほしい」と話した。
 選手団は奈良市に滞在して練習し、17日に東京へ移動する予定。当初予定されていた選手団と市民が直接ふれあう行事は、新型コロナの影響で中止になったという。

奈良市での事前合宿のため日本に到着したオーストラリアの女子サッカー選手団=関西国際空港

安全なまちづくりへ 天理大と天理署が協定

 安全なまちづくりのため、さまざまな活動を協力して進めようと天理署と天理大学が連携協定を結んだ。署が行う交通安全教室や防犯啓発活動などに天理大学生も積極的に参加し、呼びかけを強化する。
 協定書の調印式は天理署で行われ、小畑浩康署長と永尾教昭学長が出席。小畑署長は「若い人目線の情報発信力や求心力に期待し、日本一住みやすく安全なまちにしたい」と抱負を述べた。
 これまで天理大学生らによるボランティアサークル「防犯パトローズ隊」が交通安全運動などで同署と協力して活動していた。さらに連携を深めることになり、永尾学長は「地域への貢献のため、多くの学生に参加してほしい」と話した。

協定書に調印した天理署の小畑浩康署長(左)と天理大の永尾教昭学長=天理市

そうめんで涼しく給食 桜井市の保育所

 桜井市内の4つの市立保育所で7日、メニューにそうめんを取り入れた給食が実施された。全国乾麺協同組合連合会は7月7日を「そうめんの日」としてPRしており、県三輪素麺工業協同組合(同市)が無償提供した。
 市立第3保育所では七夕の集いの後の給食に、ちらし寿司、スイカとともに冷やしそうめんが登場。女児(5)は「家でもよく食べる。おいしかった」と話した。
 市では、平成29

そうめんを取り入れた給食を食べる子供たち

年7月に三輪素麺の普及を目指す「そうめん条例」を施行し、PRに力を入れている。

コロナ対策済み店です 桜井市が独自ステッカー

 桜井市は新型コロナウイルス感染防止対策に取り組む市内の飲食店を認証する独自制度を実施している。
 市が設定した対策を施した事業所に助成金10万円と認証ステッカーを交付する。30日まで申請を受け付けている。
 市が求める対策は、テーブルの間隔を1メートル以上空けることや、アクリル板の設置、定期的な換気など4項目。市職員が実際に店を訪れて、各項目が守られているかを確認して、認証する。
 市は約200件の認証を目標にしており、「1軒でも多くの事業所に感染対策をとってもらいたい」としている。

桜井市の感染防止対策認証ステッカー

新庁舎12日オープン 大和高田市役所

 

大和高田市新庁舎

大和高田市の新庁舎(同市大中)が完成し、12日に開庁する。免震構造で災害時の防災拠点となるほか、市民サロンや屋外テラスなどの開放スペースを設けている。
 現庁舎とは「市役所通り」を挟んではす向かい。地上6階建てで85台分の駐車スペースを設けている。
 外壁、屋根は高断熱仕様となっており、建物全体のエネルギー消費量は標準の半分以下という。設計・施工費は50億6920万円。令和元年9月に着工した。
 現庁舎は昭和38年の築造で60年近くが経過して老朽化が激しい。今年度中に解体し、駐車場を含めた活用を検討している。

天理・丹波市小児童が田植え体験 「稲刈りが楽しみ」

 天理市立丹波市小学校の5年生36人が、同市田町の水田で田植えを体験した。同校では平成30年から授業の一環で米作り体験を続けている。
 地元の若手農業家からなる「天理4Hクラブ」のメンバーが苗の植え方を指導。児童たちは歓声を上げながら田んぼに入り、「ヒノヒカリ」の苗を植えた。
 堀内瑛心さん(10)は「昔の米づくりは大変だなと思った。稲刈りが楽しみ」。竹林龍之介さん(10)は、「田植えは初めて。将来は機械でブーンとやって、理想の米を作る」と笑顔で話した。

田植えに挑戦する児童ら

特殊詐欺に気を付けて 高校生ら生駒駅でアナウンス

 特殊詐欺などの被害を防止しようと、生駒署は管内の高校の放送部員と協力し、近鉄生駒駅で乗客に注意を促す啓発アナウンスを収録した。来年3月末まで同駅構内で午前10時から午後4時まで放送される。
 収録に参加したのは、生駒高校3年で放送部長の藤原皐京さん(18)と3年で副部長の長峯悠真さん(17)、奈良北高校2年で放送部の河野真耶さん(16)。
 3人はマイクに向かって「不審な電話があれば、警察や家族に相談しましょう」などと呼びかけた。詐欺以外にも痴漢や盗撮の啓発アナウンスも収録した。
 同署の管内で1月から5月末までに発生した特殊詐欺被害は計7件。昨年同時期と比べて減少しているものの、被害額は計約1370万円と横ばいになっているという。
 河野さんは「声の高さや読み方に気を付けて収録した。アナウンスを聞いた人に、気を付けようと思ってもらえれば」と話していた。

啓発アナウンスを収録する生徒ら

東京五輪「盛り上がる結果を」 競泳の砂間、難波選手が天理市長表敬

 競泳の東京五輪代表で、ともに天理高校出身の砂間敬太(26‖イトマン東進‖、難波実夢(19)‖MGニッシン、近畿大学‖の両選手が日、天理市役所に並河健市長を表敬訪問した。それぞれ、「奈良が盛り上がる結果をもって帰りたい」「自己ベストと決勝進出を目指す」と抱負を語った。
 砂間選手は大和郡山市出身で、五輪の出場種目は200メートル背泳ぎ。並河市長から「心がけていることは」と聞かれ、「これが終わったら楽しいことが待っていると考え、全部を出し切ることを心がけている」と話した。五輪での目標は「まずは決勝に残るためがんばりたい」と語った。
 難波選手は奈良市出身で、出場種目は400メートルと800メートルの自由形。「天理高校はスポーツが強いので、たくさん刺激をもらった」と振り返り、「しっかり応援してもらえるようにがんばりたい」と表情を引き締めた。

モリスの生涯たどる 県立美術館で特別展 傾倒の富本憲吉作品も

「モダン・デザインの父」と言われるイギリスの芸術家、ウィリアム・モリス(1834~96年)を紹介する特別展「ウィリアム・モリス原風景でたどるデザインの軌跡」が、県立美術館(奈良市)で開催されている。8月29日まで。壁紙や織物、書籍のデザインなどが展示され、モリスの生涯をたどっている。
 モリスはロンドン郊外に生まれ、建築家や画家を志したが、やがて装飾美術の仕事をするように。長編物語詩「地上楽園」により詩人としても有名になった。中世の手工芸を見直すアーツ・アンド・クラフツ運動を先導し、晩年は造本にも情熱を傾けた。
 特別展ではモリスの作品45点、モリスの仲間たちの作品35点に加えて写真家、織作峰子さんが撮影したモリスにちなむ風景などの写真21点も並べる。モリスの作品ではエレガントな花柄が左右対称に展開される壁紙「るりはこべ」やプリント木綿の中でも人気を得た「いちご泥棒」などがあり、デザインの軌跡をたどることができる。
 また、安堵町出身で近代陶芸の巨匠として知られる富本憲吉の作品を展示。モリスの芸術に傾倒した富本はイギリスに留学し、モリスを日本に紹介した。
 休館は月曜(8月9日は開館)と8月10日。観覧料は一般1200円など。問い合わせは県立美術館(0742・23・3968)。

興福寺国宝館に空気清浄機

興福寺(奈良市)などに大型空気清浄機が寄贈され、同寺国宝館に設置された。新型コロナウイルスの感染拡大で、空調や換気への関心が高まる中、興福寺では「少しでも安心して拝観してもらえれば」としている。
 寄贈したのは空気清浄機レンタル会社「again」(大和郡山市)で、寄贈先は興福寺など6大寺。フィルターが4層構造となっているのが特徴という。

梅酒の仕込み 甘酸っぱい香り一面に

 梅の収穫の最盛期を迎え、酒蔵「梅乃宿酒造」(葛城市)で、梅酒の仕込み作業が始まり、蔵にはさわやかな甘酸っぱい香りが一面に広がった。
 担当者が大粒で熟した西吉野産の梅を次々と袋に詰め、酒の入った大きなタンクに漬け込んだ。同社では6月末までに約41㌧の仕込みを予定。梅酒はタンクで熟成された後、1年半後に出荷されるという。
 担当の竹内直己さん(34)は、「今年は雨も多くて実の状態は丸々としていて良好。出来上がりが楽しみ」と話していた。
 同社では梅酒の輸出が急増しているといい、新型コロナウイルスの影響で国内の売り上げが落ち込む中、日本酒を含む梅酒やリキュールの売り上げ全体の約4割を輸出が占めているという。

天理大生らが耕作放棄地にひまわり栽培 地元住民と協力

天理大(天理市)の学生らと同市杣之内町の地元住民ら約40人が協力し、同町の耕作放棄地にひまわりの種約6千粒を植えた。同町の自治会が同大人間学部の谷口直子准教授に提案したことがきっかけ。学生や市民らとの交流を目的にひまわりの種を植える「プロジェクト」としてスタートした。
 東日本大震災から10年となったのを機に、防災の意識を高めようと、福島県のNPO法人が進める「福島ひまわり里親プロジェクト」の種も含まれているという。2月末ごろから耕作放棄地の整備に取りかかり、枯れた植物を取り除いて畝を作ったり、雑草の根を除去したりした。花が咲いたら、周辺で出店やワークショップなどのイベントを開催する予定。
 プロジェクトリーダーを務める天理大人間学部3年の高井直輝さん(22)は、「このプロジェクトをきっかけに人のつながりを作り、天理市を盛り上げたい」と話した。

奈良チャレンジャーズV 産経新聞社杯

「第43回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会」の決勝が20日、奈良市の柏木球技場で行われ、奈良チャレンジャーズが山陵クィーンズを2ー1で破り、優勝を飾った。両チームは今夏開催の第62回県学童軟式野球大会に奈良支部代表として出場する。
 試合は同点で競り合う展開となり、最終六回に追加点を入れた奈良チャレンジャーズが接戦を制した。
 奈良チャレンジャーズの木本麗央主将(11)は「ピンチになっても、守備でおさえていく流れを継続できたのがよかった」と試合を振り返った。
 山陵クィーンズの大形遼馬主将(11)は県大会に向けて「チーム全体で、チャンスにしっかりと点をとれるようにしたい」と意気込んだ。

奈良チャレンジャーズ

山陵クィーンズ

俳句通じ「唯識」解説 興福寺・多川俊映寺務老院が刊行

「心の哲学」と言われる仏教思想の「唯識」について俳句などを通して解説する多川俊映・興福寺寺務老院の新著「俳句で学ぶ唯識 超入門 わが心の構造」が、春秋社から刊行された。難解とされる唯識に俳句から迫るという新たな試みによって説かれ、ユニークな入門書となっている。
 唯識はあらゆることを心の問題としてとらえる思想で、古代インドの僧、無著と世親により大成。玄奘三蔵によって中国・唐にもたらされ、国内では法相宗の教義として興福寺や薬師寺で伝えられてきたが、仏教の基礎学問としても知られる。多川寺務老院はこうした唯識を分かりやすく紹介するためにこれまでに「唯識入門」(春秋社)を刊行し、さらに今回この姉妹編としてまとめた。
 「俳句で学ぶ唯識」は「わが表面心」「わが深層心」「求める心」の3章で構成。松尾芭蕉や正岡子規、夏目漱石、加藤楸邨らの作品を通じて唯識が示す心の構造とその働きを説明する。芭蕉の俳句では、最上川の流れのイメージから心の深層領域である「阿頼耶識」について考えている。2千円(税別)。
 多川寺務老院は「目に見えないものを名句を通じて説明したかった。俳句は日本人の感性が凝縮されているので、そうした作品のイメージをもとにすると唯識が理解しやすいのでは」と話している。

大神神社で「ささゆり奉献奉告祭」

桜井市の大神神社で16日、三枝祭が行われる摂社・率川神社(奈良市)に、御神花のササユリを届けるための「ささゆり奉献奉告祭」が営まれた。 
 拝殿に、境内や宇陀市大神区で採集されたササユリの御神花約200本が飾られる中、神職が祝詞を奏上。巫女4人が鈴を持って神楽「浦安の舞」を奉納した。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年に続き参列者を制限した。
 祭典終了後、御神花は率川神社に運ばれた。17日に同神社で行われる例祭・三枝祭はゆりまつりとも呼ばれ、ササユリで飾った酒樽を神前に供え、神事が営まれる。

夏の甲子園予選の県大会 7月10日開幕 2日組み合わせ決定

 県高校野球連盟は、第103回全国高校野球選手権奈良大会を、橿原市の佐藤薬品スタジアムで7月10日に開幕、順調に進めば同29日決勝の予定で開催すると発表した。
 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で夏の甲子園が中止となったため、予選の県大会は2年ぶりの開催となる。
 41校37チームが、甲子園出場をかけて熱戦を繰り広げる。7月2日に橿原市の橿原文化会館で組み合わせ抽選が行われる。春季近畿地区高校野球大会県予選で4強となった智弁学園、天理、奈良大付、畝傍がシード校となる。
 大会初日には開会式ではなく、規模を縮小した開会セレモニーを実施する。県高野連によると、感染防止対策で観客は学校関係者に限定し、吹奏楽の応援は禁止。手拍子やメガホンでの応援とする。

児童ら奈良時代の瓦を発掘、山添・毛原廃寺跡

 奈良時代に平城京の大寺院に匹敵する大規模な七堂伽藍が並んでいたと推定される山林寺院の毛原廃寺跡(山添村)で、地元の村立やまぞえ小学校の5、6年の児童計42人が発掘体験に挑戦した。
 体験は、村教育委員会と県立橿原考古学研究所が調査している建物跡で実施。子供たちに郷土の歴史を体感してもらおうと初めて企画された。
 橿考研の調査員から「毛原廃寺は世界遺産の唐招提寺(奈良市)と同じくらいの規模のすごいお寺」と説明を受けた児童たちは、竹べらをもって発掘現場へ。奈良時代の瓦を次々と堀り上げた。
 乾優太君(12)は「大きな瓦を掘り上げた瞬間が楽しかった」、山口智子さん(11)は「家の近くに、こんなすごい場所があるのを知ってうれしい」と話していた。
 毛原廃寺跡は文献に登場しないが立派な礎石が数多く残り、金堂や塔などの跡が国史跡に指定。今回の発掘体験現場も、礎石の上に柱が立つ建物跡で仏堂と推測され、貴重な遺構とされている。

奈良市学童軟式野球大会 決勝は19日に延期

 奈良市の少年野球チームが対戦する「第43回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会」の2回戦から準決勝までの試合が12、13日の両日、奈良市内の球場で行われた。13日に柏木球技場で行う予定だった決勝は雨天のため、19日に延期した。決勝は山陵クィーンズと奈良チャレンジャーズが対戦する。
〈両日の結果は次の通り〉
【2回戦】(12日)奈良ジュニアファイターズ10ー0山辺スーパーフェニックス▽平城スポーツ少年団2ー0帝塚山スポーツ少年団▽かすみの6ー2高の原ファイターズ▽山陵クィーンズ4ー0やまと▽飛鳥紀寺スポーツ少年団7ー1大宮ホワイトベアーズ▽奈良伏見イーグルス4ー3登美ヶ丘フェニックス▽大安寺アパッチライオンズ3ー0西大寺ドリームズ▽奈良チャレンジャーズ6ー2五条山レパード
【準々決勝】(同)奈良ジュニアファイターズ4ー0平城スポーツ少年団▽山陵クィーンズ7ー0かすみの▽奈良伏見イーグルス3ー2飛鳥紀寺スポーツ少年団▽奈良チャレンジャーズ3ー0大安寺アパッチライオンズ
【準決勝】(13日)山陵クィーンズ3ー0奈良ジュニアファイターズ▽奈良チャレンジャーズ2ー0奈良伏見イーグルス

宇陀市、移動診療車導入へ

 宇陀市が、検査室やX線撮影装置、診察室など医療設備を備えた移動診療車の導入を決め、購入費9650万円を盛り込んだ補正予算案を市議会に提案した。医療機関の少ない地域で利用するのが目的。
 移動診療車は全長10㍍で、市立病院の医師1人と看護師2人が乗務。前方部に検査室、後方部に診察室があり、検査機器はX線のほかに心電図検査機や臓器の状態を調べるエコー装置、自動体外式除細動器(AED)などを備える。こうした高機能の移動診療車の導入は全国的に珍しいという。
 令和4年度から医療機関が少ない大宇陀地区で運用を始める計画。公民館や集会所を起点にして週に1回、3会場を回り、地域住民の診療にあたる。
 災害時の緊急出動や予防接種などにも活用できる。

東塔かたどったおみくじ授与 薬師寺

 約1世紀ぶりの解体修理が完了しよみがえった薬師寺の東塔(国宝)をかたどった容器に入った
「東塔おみくじ」=写真=が製作され、同寺で授与されている。
 おみくじは裳階(飾り屋根)が付いた東塔をデザイン。高さ約5㌢の陶器に入っており、ひもを引っ張るとみくじ紙が取り出せるというユニークな仕組み。落慶を記念するグッズの一つとして作られた。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で落慶法要は延期されたが、今春からは東塔初層の特別開扉が行われている。
 担当職員は「このおみくじをきっかけに若い人も東塔に興味を持っていただければ」と話している。500円。

職域接種、県内の申請3件 接種「打ち手」確保が課題

 荒井正吾知事は10日の定例会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種を企業や大学で行う職域接種について、県内では会場単位で3件(9日現在)の申請があったと明らかにした。職域接種をめぐっては、接種の「打ち手」確保が課題となっているが、荒井知事は「一般市民がワクチンを打っていない段階で、県が医師を確保して派遣するわけにはいかない」として、支援には慎重な姿勢を示した。
 県によると、申請したのは近鉄グループホールディングス(会場は奈良市)、DMG森精機(同大和郡山市)、森下組(同大淀町)の3社で、いずれも今月下旬から接種を開始する予定。荒井知事は「職域接種が進めば県内のワクチン接種率も伸びる」と期待を寄せる。
 ただ、政府は職域接種について、同一会場で最低千人が2回接種を完了することなどを条件に挙げており、医療従事者も自前で確保する必要がある。大学の場合、多くが会場規模はクリアできるが、医療従事者の確保で明暗が分かれている。
 奈良学園大(三郷町)では、学生と教職員約1900人を対象に常駐する産業医や付属学校の学校医による接種を想定。同大の担当者は「前向きに検討している」としている。
 奈良女子大(奈良市)も実施を希望しているものの、学生と教職員約3400人への接種は常駐する産業医だけでは難しく、担当者は「医師や看護師をどう確保するかが課題」とする。今後、他の大学や市との協力を検討するが、「実施できるとしても遅くなりそうだ」としている。
 また、荒井知事は、県内の希望者へのワクチン接種について11月までに完了させるため、大規模接種会場の設置などを検討する方針を示した。

トビイロウンカ 昨年より1カ月早く飛来

 昨年、県内で大量発生し、稲に大きな被害を与えた害虫「トビイロウンカ」について、例年よりも飛来量が多いとして県が注意を呼びかけている。すでに田植えを終えている地域で、8月に稲への被害が発生する可能性があるという。
 トビイロウンカは、梅雨の時期に中国大陸から風にのって飛来する害虫。水田で増殖すると、収穫前に水分などを吸い取られた稲がまとまって枯れる「坪枯れ」と呼ばれる被害が発生する。昨年は6月下旬~7月上旬に多数飛来し、県内に約年ぶりの大きな被害をもたらした。
 今年は5月17日ごろから断続的に飛来が確認されており、昨年より1カ月早く、飛来量も例年より多い。県は同26日付で病害虫発生予察注意報を発表。全国で最も早いという。
 県は農家に対し、農薬をまくなどして対策するよう呼びかけている。

大卒就職内定率90・8% 新型コロナで低下

奈良労働局は令和3年3月に県内の大学を卒業した新卒者の内定率が90・8%(3月末現在)で、前年同期比で5・8㌽低下したと発表した。新型コロナウイルス感染拡大により、企業が採用人数を絞った影響とみられ、雇用環境の厳しさが新卒採用にもあらわれた。
 奈良労働局によると、県内大学の新卒者の就職内定率はこれまで上昇傾向で推移しており、昨年3月末は96・6%だった。しかし、コロナ禍で景気が冷え込み、インバウンド(訪日外国人)需要が激減した観光業などを中心に業績が悪化。先行きへの不透明感から、企業が採用人数を抑制し、学生の就職活動も制限されたことで、内定率の低下を招いたとみられる。
 男女別では男子が2・6㌽低下の93・2%、女子は8・5㌽低下の88・8%で、女子の下落幅が大きかった。
 短期大学の卒業者の内定率は7・1㌽低下の86・1%。高等専門学校の内定率は3・8㌽低下し、96・2%と7年ぶりに100%を割った。

19チーム熱戦火ぶた 奈良市学童野球大会

 奈良市の少年野球チームが対戦する「第43回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会」が6日、奈良市柏木町の柏木球技場で開幕した。同日は1回戦3試合が行われた。
 今大会には19チームが出場する。12日は2回戦と準々決勝を4球場に分散して開催する。準決勝と決勝は13日に柏木球技場で行う予定。優勝、準優勝チームは、7月開催の第62回県学童軟式野球大会に奈良支部代表として出場できる。
 【1回戦】山辺スーパーフェニックス12ー2都跡スポーツ少年団▽山陵クィーンズ2ー0奈良北ゴールデンカイト▽五条山レパード10ー8鳥見ゼブラーズ

「仏像」絵柄の靴下 お寺に親しみを 香芝出身のデザイナーが企画

香芝市出身の音楽家でデザイナーのニシケケ夏ノコさん(31)と広陵町の靴下製造「ヤマヤ」が協力して、仏像をモチーフにしたイラストを編み込んだ3種類の「仏像靴下」を発売した。弥勒菩薩、如来、百済観音の3尊を、かわいらしい漫画のような絵柄に仕立てたのが特徴で、インターネットを通じて、販売している。
 ニシケケ夏ノコさんは、もともと音楽家だが、仏像鑑賞が趣味で、大阪市の寺院で働いた経験もある。
 「檀家に頼っているだけでは寺の運営は難しくなる。若者に寺や仏像に親しみを持ってもらって、お参りをはじめるきっかけにしてほしい」との思いから、昨年6月に「BOSATSU BRAND(ボサツ ブランド)」と名付けたファッションブランドを立ち上げた。仏像のイラストをプリントしたTシャツなどの衣料品を企画販売している。
 4月末に発売した「仏像靴下」は、「仏像とフ

2種類の色を組み合わせたデザインの「仏像靴下」(ニシケケ夏ノコさん提供)

ァッション性を併せ持つキュートなイメージを追求した」という。如来像の絵型は、螺髪、福耳で仏像の雰囲気をとらえつつ、大きく開いた口で、驚くような表情をつけた。
 「仏像靴下」の製造を担うヤマヤは、大正10年創業の老舗企業で、小口受注の製造も請け負っている。仏像のユニークなデザイン性と靴下の履き心地の両方を損なわないように編み込み方を工夫したという。
 靴下は仏像ごとに御利益が書かれた紹介カードつき。Mサイズ、Lサイズの2サイズ。「黒色と紫」「白と赤」「グレーと黄色」をそれぞれ、あわせた配色。2200円。「BOSATSU BRAND」のホームページから購入できる。

よみがえる弔いの情景 菅原遺跡、大仏を臨む〝行基供養堂〟

弱者を救済しながら、架橋、造池などの土木事業を展開し、晩年は大仏造立に尽くした行基(668~749年)。菅原遺跡(奈良市疋田町)で発見され、5月に発表された奈良時代の円形建物跡は、類例のない遺構で、行基の供養堂だった可能性が高いとされる。行基の死を悼む民衆が、大仏の完成が近づいていた東大寺や平城京を一望する丘の上に集まり、供養堂を建てた。民衆から菩薩と慕われた行基にふさわしい、弔いの情景が想像される。(川西健士郎)
■知識活動の集大成
 行基は現在の堺市で誕生し、飛鳥寺(明日香村)で遣唐使僧の道昭の薫陶を受け、土木や福祉事業に取り組みながら布教活動を展開する。その実態について、堺市文化財課学芸員の近藤康司さんは「食料や金銭、あるいは労働力を仏道に寄進し、結縁を結ぶ『知識』と呼ばれる集団を行基は率いていた」と指摘する。
 『続日本紀』によると、717年に朝廷は行基を「小僧」と罵り、「聖道と称し、百姓を妖惑す」と指弾する。知識集団は遠方からも集まって膨れ上がり、国家に危険視された行基は弾圧され、大和から和泉、摂津へと活動の場を移したという。
 しかし、大地震や天然痘の大流行などに直面した聖武天皇が、国難を乗り越えるために大仏建立を発願(743年)した際、頼りとされたのは行基だった。
 近藤さんは「遷都など聖武天皇の事業に寄り添うように行基の足跡がある。行基にとって大仏建立は、知識活動の集大成といって過言ではない」と話す。
 ■大仏と縁深い菅原
 ちょうど1300年前の721年、行基は平城京内に菅原寺(喜光寺、奈良市菅原町)を建て、749年の春にこの地で没した。
 大仏は745年に制作が始まる。大仏の鋳型に銅を流し込む鋳造は747年の秋に始まって749年の冬に終了したとされ、聖武天皇の参詣と行基の死亡はその期間と重なる。
 菅原遺跡の位置は、行基が亡くなった菅原寺から西へ約1㌔の丘陵上だ。調査した元興寺文化財研究所によると、遺跡の標高は107㍍(平城宮跡は70㍍前後)で、真東に臨む東大寺大仏殿とほぼ同じ高さ。遺跡と東大寺は、平城京の東西のメインストリート「二条大路」で結ばれていたと想定されるという。
 ■遺徳継承のシンボル
 円形建物跡を囲う回廊や塀のすぐ南側では、昭和56年に奈良大学の発掘調査で寺院建物の基壇が出土している。その瓦を精査した近藤さんは著書『行基と知識集団の考古学』(平成26年)で、《東大寺廬舎那仏(大仏)の完成をみずに遷化した行基の菩提を弔うため、二条大路の延長線上で東大寺を見渡せる丘陵上を選地し、弟子達が建立した》と推察した。近藤さんは「今回の発見でその光景は鮮明になった」と話す。
 喜光寺の小林澤應副住職によると、行基は福田思想の実践者だった。福田思想とは、神仏を敬う心の敬田、先祖への報恩感謝の心の恩田、慈悲の心の悲田|の三福田を心に耕し功徳を得る仏教の教えで、民衆による社会事業参画の基本となった考えという。
 小林副住職は「行基菩薩は他人を救済する利他行を実践しながら、村から村へと説法をして歩かれた。菅原遺跡の円形建物跡はその遺徳を継承し、後世に伝えるシンボルであったかもしれない」と語る。

奈良時代の類例のない円形建物跡がみつかった菅原遺跡。東大寺大仏殿が望める丘陵地にある=奈良市

さまざまな太子像など展示 奈良博で特別展

聖徳太子没後1400年の遠忌を記念する特別展「聖

展示されている七歳像と伝わる重文の「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)

徳太子と法隆寺」が、奈良国立博物館(奈良市)で開催されている。さまざまな太子像などが展示され、飛鳥時代の偉人に思いをはせる機会となっている。20日まで。
 展示品のうち、「聖徳太子二王子像」(模本、奈良国立博物館蔵)は太子を描いた最古の肖像画(宮内庁蔵)を明治30年に和田貫水が写した作品で、太子のよく知られた姿を伝える。彫刻では、平安時代の国宝「聖徳太子および侍者像」(法隆寺蔵)のほか、七歳像と伝わる平安時代の重文「聖徳太子坐像」(法隆寺蔵)などが公開されており、当時の太子に対するあつい信仰がうかがえる。
 また、奈良時代の国宝「行信僧都坐像」(法隆寺蔵)は、荒廃した斑鳩宮跡に法隆寺東院伽藍を興した僧の姿を伝える傑作として知られる。
 聖徳太子は「和」を重んじた十七条憲法の作成や遣隋使派遣などに関わり、法隆寺を建立するなど仏法興隆に尽くしたとされる偉人で、節目の今年は関心が高まっている。
 月曜休館。新型コロナウイルス感染防止対策のため、観覧は事前予約優先制。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。

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