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上牧町長に阪本氏 無投票で初当選

任期満了に伴う上牧町長選が25日、告示された。無所属新人の元副町長、阪本正人氏(64)のほかに立候補者がおらず、無投票で阪本氏の初当選が決まった。無投票は平成25年から4回連続。
4期目の今中富夫町長(74)は今期で退任する意向を表明。阪本氏は「今中町政の事業を継承しつつ、新たな取り組みを進めていく」とし、安全・安心のまちづくりや、地域公共交通の充実、子育て支援の充実などを掲げている。

卒業、就職…狙われた「転機」不安付け込まれ連れ去り 荒木和博氏が語る拉致問題のリアル ~奈良「正論」懇話会講演会詳報

「知られていない拉致問題のリアル」と題し講演する荒木和博氏=奈良市

一日も早い家族との再会を願いながら、いまだ問題解決、真相究明の糸口を見いだすことができない北朝鮮による拉致をテーマに、奈良市の奈良ホテルで1月30日に開催された奈良「正論」懇話会の講演会。特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が「知られていない拉致問題のリアル」と題して講演した。主な内容は次の通り。

最近まで起きていた
拉致というのは、日本海側の海岸を歩いたときに突然捕まって連れて行かれるものと考えている人が多いと思う。しかし、おそらく大部分はそうではなかった。多くはターゲットを決め、その人をつけ狙って、行動パターンや家庭関係、仕事などを調べたうえで、おびき出して連れて行っているのではないかと思う。日本海側ではなくても、奈良県も含め海のない県で事件が起きても不思議ではない。

一体いつ頃から拉致をやっているのか。おそらく日本が戦争に負けて、朝鮮半島が日本から切り離されたあとから始まっている。1948(昭和23)年に朝鮮民主主義人民共和国ができ、昭和20年代後半以降、意図的に連れて行かれたケースが増えたのではないかと思っている。

いつ頃まで拉致が行われていたか、はっきりわからないのだが、私たちのリストで最も新しいのが2003(平成15)年。1977(昭和52)年に横田めぐみさんが13歳のときに拉致され、ずっと昔の出来事というイメージがあるが、実際には最近まで起きていたと考えられる。

失踪にはパターンがある
2002(平成14)年9月、当時の小泉純一郎首相が訪朝し、金正日(キムジョンイル)氏が拉致を認めた。そのとき帰国者5人のなかに、日本政府がノーマークだった佐渡の曽我ひとみさんがいた。このあと何か起きたかというと、日本全国で失踪者の家族が声をあげるようになった。当時私は「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)の事務局長だった。

ものすごい数の電話やファクスなどが寄せられ、家族の皆さんに調査票を書いてもらうことにした。妻がデータベース化すると、いくつかのパターンがあることがわかった。例えば看護師、印刷関係で働く人が非常に多い。個々に調べていくと、人生の転機、つまり学校を卒業し、就職するときなどに失踪している人が目立つ。転機は逆に不安でもあり、そこに付け込んで近づいて相談に乗り、そのあと無理やり連れ去られるケースが少なくない。

実際の拉致は、私たちが考えていた拉致とはかなり違ったものではないかと思い始めた。そして、平成15年に特定失踪者問題調査会を立ち上げた。

日本政府はわがまま通せ
拉致問題に今後どう向き合えばいいのか。韓国はもちろん、東アジア情勢は不確定要因が多すぎる。トランプ米大統領の影響も大きい。かつて金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記と会談しており、トランプ氏が日本を大事だと考えれば、金氏に「日本と話せ」と言う可能性もある。ただ、トランプ氏は北朝鮮への関心はないだろうから、中国との取引材料の一つとして使うことになり、逆に拉致問題の進展が遠ざかる懸念もある。

日本はわがままを通す以外に方法はない。不本意だが、身代金を払って被害者何人かを取り返すというオプションから、自衛隊を使って被害者を救出するというオプションまで、ともかく全て整えておく。

北朝鮮にも体制維持が難しいと思っている人がトップ近くにいる。解決に向けて首相と金氏の直接会談を求める声もあるが、拉致被害者救出に協力してくれる人とか組織があれば、日本政府としてお金も出すし、場合によっては亡命も受け入れると、北朝鮮側にまずは情報発信してほしい。

日本の国力からすれば、被害者を取り返すことは十分可能だ。非常に難しいことではあるが、首相、政府は覚悟を持って臨んでほしい。いまの若い世代にもしっかりしている人が多い。希望を持ち続け、世論が高まっていけば必ず前進する。

荒木和博(あらき・かずひろ)氏 昭和31年、東京都出身。慶応大学法学部政治学科卒業。民社党本部勤務、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会」(救う会)事務局長などを経て、現在は特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学海外事情研究所教授、予備役ブルーリボンの会代表。

子育て家庭 高校生と支援 手遊びや読み聞かせ ソロプチミスト奈良

ボランティア団体「国際ソロプチミスト奈良|まほろば」は、子育て家庭を支援しようと、子供たちが保育士を目指す高校生とともに絵本の読み聞かせなどを楽しむイベント「親子でハッピータイム」を奈良市のホテル日航奈良で開催した。

県立宇陀高の生徒たちが作った段ボール箱のトンネルで遊ぶ子供=奈良市

奈良市の広報紙で参加者を募集し、8カ月から4歳の子供を持つ親子18組が参加。県立宇陀高校(宇陀市)のこども福祉科2年の生徒18人が、手遊びや絵本の読み聞かせなどを行ったほか、手作りの段ボール箱のトンネルも持参し、保護者や子供たちは笑顔で楽しんでいた。
同校2年の福井結芽(ゆめ)さん(17)は「小さな子供たちに喜んでもらえるか心配だったが、想像以上に反応してくれて、うれしかった」。1歳の長女と参加した奈良市の幼稚園教諭、大下浩子さん(34)は「まもなく育休が終わるので、子供とゆったり過ごせる時間を楽しみたくて参加しました。長女もとても喜んでくれて大満足です」と笑顔で話した。
同団体の吉田明美会長は「子供たちの笑顔を見るとこちらも癒されます。高校生たちが努力して、よいイベントにしてくれました」と話していた。

参籠の無事願い「社参」 東大寺「お水取り」

東大寺境内を巡拝する練行衆ら=奈良市

「お水取り」の名で知られる東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、前行前半の「試別火」(ころべっか)に入り、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶らは21日、参籠(さんろう)中の無事を祈願する「社参」を行った。
練行衆11人は20日夜、同寺戒壇(かいだん)院に設けられた別火坊で試別火に入った。
21日午後、戒を授ける和上(わじょう)を務める上司永照さんを先頭に、祈りの中心となる大導師の森本公穣さんらが一列になって別火坊を出発。参拝者が見守る中、大仏殿や天皇殿などを巡拝し、途中の数カ所で練行衆のうち平衆が法螺貝(ほらがい)を吹いた。
別火では心身を清め、本尊の観音に供えるツバキの造花を作ったり、声明(しょうみょう)の稽古をしたりし、3月1日からの本行に備える。

聖徳太子と雪丸 心温まる絵本 王寺町作製、愛犬との交流描く

王寺町は、来年2月に町制施行100周年を迎えるのを記念し、平成26年に出版された童話「聖徳太子と愛犬雪丸のものがたり」をわかりやすくした絵本「聖徳太子と雪丸」を作製した。「雪丸」は町内の達磨寺(だるまじ)に像がある犬で、聖徳太子の愛犬とされる。心温まる内容で、町教育委員会の担当者は「子供たちが郷土愛を育むきっかけになれば」と期待している。

王寺町が作製した絵本「聖徳太子と雪丸」

伝承によると、雪丸は人の言葉が理解できて経を読め、死ぬときに同寺の境内にあるとされる達磨大師の墓の北東に葬ってほしいと遺言した。
童話「聖徳太子と愛犬雪丸のものがたり」は、こうした伝承をもとに、当時町教委の学芸員だった(現・町の学芸員)岡島永昌(えいしょう)さん(50)が執筆し、雪丸をモデルにした町マスコットキャラクター「雪丸」をデザインしたイラストレーターの松永路(みち)さんが挿絵を担当した。
今回、より低年齢の子供にも読んでもらうため、町はこの童話を絵本にすることを計画。岡島さんが童話のストーリーを短くし、絵は町出身のアマチュア画家、大木泰子(たいこ)さん(86)が描いた。背景を水彩画にする一方、人物や雪丸は切り絵を用い、独特の雰囲気を醸し出している。
絵本は雪丸が聖徳太子と出会って愛犬となり、この世を去るまでを描いている。大木さんは「雪丸と聖徳太子の交流を感じてもらえれば」と話す。漢字には振り仮名をつけ、幼い子供でもわかりやすくしている。
A4判で32ページ。3500部を作製。非売品だが、町施設や町立図書館に置いており、4月以降、小中一貫の町立義務教育学校2校にも配布する予定。同図書館(0745・73・3398)で貸し出している。

初期ヤマト王権にかかわる「マバカ古墳」 墳丘の裾見つかる、築造当時の形状手がかりに

奈良県天理市の大和(おおやまと)古墳群にある「マバカ古墳」(前方後円墳、全長約74メートル)で、天理市教育委員会は20日、墳丘の裾が見つかったと発表した。同古墳は道路が墳丘を通るなどして大きく形が変わっており、今回の発見は築造当時の形状を知る手掛かりとなりそうだ。

 

今年1月から調査が始まった後円部の区域=天理市

同古墳は3世紀後半~4世紀の古墳時代前期の築造とみられ、被葬者は判明していないが、初期ヤマト王権にかかわる重要な人物だったと推定される。

市教委は令和3年度から調査を実施。5年度の調査では、前方部と後円部の結節部分にあたる「くびれ」付近で、葺石(ふきいし)(古墳を保護するために斜面を覆う石)と基底石(葺石の基礎として最下部に積む大ぶりの石)の列を確認した。

さらに今年1月から始まった調査では、後円部を発掘。南端で人の手が加わった箇所が地層に見られ、基底石との位置関係から、墳丘の裾と考えられるという。

墳丘のくびれ部分で確認された葺石と基底石

調査を担当した村下博美・市教委文化財課主査は「未だに形状が分からない古墳を復元するための手がかりとなった。今後も調査を続け、保護に努めて史跡指定を目指したい」と話している。

現地説明会は22日午後1時半~3時半。

奈良市7年度当初予算案 過去最1680億円 物価対策などに重点

奈良市は20日、令和7年度一般会計当初予算案を発表した。市立中学校の給食無償化やプレミアム付き商品券発行に関する費用のほか、富雄丸山古墳(奈良市丸山)の遺物を展示する「(仮称)市文化財センター」用地取得費などを盛り込み、前年度当初比3・2%増の1680億円で過去最大となった。28日開会の3月定例市議会に提案する。
仲川げん市長は20日の記者会見で「能登半島地震を踏まえた災害対策や物価高騰対策に重点を置いた」と述べた。
歳入は好景気を反映した個人所得の増加や定額減税の終了で個人市民税が前年度当初比13・0%増。法人市民税も12・9%増で、市税は6・8%増の561億2300万円を見込む。
一方、歳出は職員給与の引き上げ、児童手当の拡大などで義務的経費が4・9%増加し、投資的経費は3・4%減となった。
市債残高は7年度末で1724億6700万円を見込んでいる。
主な事業では、物価高騰対策に14億4700万円を計上。1万円で1万2千円分使えるプレミアム付き商品券を29万冊発行する。また、塾や学校外活動で負担が大きい中学生を持つ家庭への支援策として公立中学校の給食無償化に4億5千万円、小学生の給食費据え置きに1億8500万円を計上した。
防災・減災施策に3月補正予算案も含めて19億8600万円を計上した。防災拠点となるロート奈良鴻ノ池パークに倉庫や大型テント、発電機などを整備する事業3千万円▽トレーラー型トイレ購入2870万円|などを盛り込んだ。
市文化財センターについては、7千平方メートル以上の土地面積を想定し、用地取得費に2億6千万円を計上した。最大の課題となっている新ごみ処理施設「クリーンセンター」建設計画では、候補地の選定を進めている「同計画策定委員会」の開催費、用地選定後に住民が先進地を視察する際の交通費などに260万円を充てる。

山下知事折り返し迎える県当初予算案 子育て施策に重点、K―POPイベントは縮小

県は19日、総額5636億5700万円の令和7年度一般会計当初予算案を発表した。過去20年で最大規模で、ハード面の整備など投資的経費が増加したことなどが要因。1期目の折り返しを迎える山下真知事は「奈良の魅力向上加速化予算」とし、子供・子育てなどの施策に重点を置いた。25日開会の県議会2月定例会に提案する。

歳入は、県税が株式市場の好調で株式等譲渡所得割県民税が増えたり企業業績の好調で法人事業税が増えたりして、7・3%増加を見込む。地方交付税は減少する見通し。

歳出は、人件費が給与の引き上げなどで前年度当初比2・7%増の1489億円。公共事業など投資的経費は本格化する文化会館の改修(令和9年度再開館予定)や、消防防災ヘリコプターの更新などにより、同13・9%増の892億円となる。

一方、10月に予定しているK―POPアーティストのコンサートを盛り込んだ韓国・忠清南道との音楽交流イベントについては、県議会などの意向を受け、当初予定していた事業費約2億7千万円を約2900万円に縮小した。

山下氏は記者会見で「子供・子育てや産業、観光の施策などこれまでの取り組みを加速化させる予算」と説明。子育てについては「働きながら家事・育児をする体制整備を充実させ、若い世代に奈良県をついのすみかとしてもらいたい」と話した。

借金にあたる県債残高は7年度末で前年度同期比84億円減の8746億円の見込み。うち県が自己負担で返済する借金は同78億円増の3456億円。7年度末の財政調整基金残高は252億円となる見通し。

<43事業廃止、65事業見直し>
県は令和6年度に続いて7年度当初予算案でも、既存事業の見直しを徹底。7年度は43事業を廃止し、65事業について規模を縮小するなどの見直しを行い、計約14億円の予算減となるとしている。

廃止する主な事業は、観光振興の土台づくりに向けた地域支援・連携促進(6年度当初予算は2180万円)▽なら歴史芸術文化村等での食と農の魅力発信(同1600万円)▽知れば知るほど奈良はおもしろい観光キャンペーン推進(同1300万円)▽奥大和ガストロノミーツーリズム(同390万円)-など。

見直す主な事業は、奈良中心市街地の交通対策(ぐるっとバス運行、6年度当初予算から6190万円減額)▽民間教育訓練施設等活用の職業訓練(同1億2820万円減額)-などとなっている。

日本新聞販売協会近畿、3月18日に県内3カ所で献血キャンペーン

新聞販売店などでつくる日本新聞販売協会近畿の奈良・三重支部は3月18日に県内3カ所で献血キャンペーンを行う。会場・時間は次の通り。
▽近鉄奈良駅ビル6階献血ルーム(奈良市東向中町28)=午前9時~午後5時▽県赤十字血液センター(大和郡山市筒井町600-1)=午前10時~午後6時▽イオン桜井平面駐車場(桜井市上ノ庄278-1)=午前9時半~午後3時半。正午から午後1時は休憩

余った食品をコンビニへ 天理市、セブン-イレブンに回収ボックス設置

天理市と大手コンビニエンスストア「セブン|イレブン」を展開するセブン|イレブン・ジャパンは、家庭で食べきれない食品を引き取り、支援につなげる「フードドライブ」に関する連携協定を締結し、市内の参加店舗5店舗に専用回収ボックスを設置した。

天理三昧田町店に設置された専用回収ボックスと田ノ岡秀樹さん=天理市

同社と自治体のフードドライブに関する連携協定は、埼玉県志木市、同県上尾市、鳥取市に次いで4例目となる。
寄付された食料品は、天理市内の9カ所のこども食堂の運営者が直接回収。フードバンクなどほかの団体を仲介することなく、寄付から支援までの時間を大幅に短縮できるという。
参加店舗のうち、天理三昧田町店のオーナー、田ノ岡秀樹さんは「困っているご家庭の役に立てたらうれしい。この活動をきっかけに多くの人に店を訪れてもらいたい」と話し、同社の広報担当者は「コンビニエンスストアは日々身近に立ち寄れるスポット。市民の方が食の活用、食品ロスの削減という社会貢献活動に参加するきっかけになれば」と期待している。
同社は今後、市内の参加店舗を増やす方針という。

存続か廃止か 揺れる山添分校 村、今年度中に結論へ

奈良県山添村にある県立山辺高校山添分校のあり方を巡り、地元が揺れている。県立高校の分校でありながら村立であるという複雑さから、文部科学省は村立高校として独立して存続するか本校へ統合するか決めるよう村に迫っており、村は今年度中に結論を出す方針だ。卒業生らを中心に存続を求める声が上がる一方で、近年は村外から通う生徒が多いことから必要性を疑問視する声もあり、村民らの間でも意見が分かれている。(木村郁子)

県立山辺高校山添分校の存続を願って開かれた講演会=山添村

同校は4年制の昼間定時制高校で農業科と家政科があり、授業では村の気候風土に即した農業や村の伝統産業など特色豊かな授業を行っている。
昭和23年に旧波多野村の公民高等学校として開校し、同年に県立山辺高校の定時制分校として認可された。その後31年の山添村誕生に伴い、現在の「山添村立奈良県立山辺高等学校山添分校」に改称した。
だが、そうした学校のあり方について、平成28年に文科省が県教育委員会を通じて、是正するよう指導。令和5年に野村栄作村長が諮問した検討委員会は「定時制高校として(独立して)本校化すべきだ」との答申を野村村長に提出した。
これに対し、村民らの受け止めはさまざまだ。
村によると生徒数は減少傾向にあり、ピークの昭和40年に118人だったのが、令和6年度は32人。その多くは近隣の三重県名張市や同県伊賀市から通っており、県内在住の生徒は2割程度にとどまる。そうした中で本校化すれば校舎の改築費などで将来的な村の財政負担が増える可能性もあるといい、「村の子供がいないのならば、村立高校として維持しても立ちゆかないのではないか」と不安視し、本校への統合を推す声も上がっている。
一方で、自然豊かな同校は、中学生時代に勉強でつまずいたりいじめにあったりして不登校になった生徒たちの受け皿にもなっている側面もあり、卒業生の団体職員、向井芳輝さん(50)は「村にとって高校があるのは大きな財産。学んでいる子供たちのことを思い、ぜひ残してほしい」と話す。

分校の農業科の生徒たちは、地域住民らへの野菜の苗の販売も行っている=令和5年9月

そうした中、村は他の学校にない特色を打ち出して生徒を呼び込もうと、昨年6月から生徒と大人が混じって有機農業を学べるオーガニックスクールを同校で開講した。16日には村議と卒業生らが、村立高校としての存続を願って思いを語る講演会も開催したほか、存続を求める署名活動も20日まで実施している。
ただ、野村村長は慎重な態度を崩しておらず、村民らの意見を踏まえながら、今年度中に結論を出す方針だ。

警察庁舎から大量の鉄砲と刀剣? 県「明治以降の可能性高い」 御所市の高田警察署分庁舎

奈良県警は、同県御所市の高田警察署分庁舎(御所警察庁舎)の改築工事現場で、銃のようなもの60~70点程度、刀剣のようなもの6点が見つかったと発表した。いずれも腐食が進み、さびたように見える。いつ製造され、なぜここから発見されたのか謎で、関心が高まっている。県文化財課は明治以降につくられた可能性が高く、埋蔵文化財にはあたらないとみている。

御所市の高田警察署分庁舎の改築工事で見つかった銃のようなもの(県警提供)

同様に見つかった刀剣のようなもの(県警提供)

県警施設装備課によると、13日午前11時ごろ、作業員が掘削中、地下約1メートルの地点で見つけ、同課に通報した。いずれも長さ数十センチ。銃のようなものに銃弾は装填(そうてん)されていなかった。高田警察署分庁舎は昭和36年に御所警察署として竣工(しゅんこう)。以前は民有地だったというが、詳しい記録は残されていない。老朽化に伴い令和5年12月から解体し、昨年10月から新庁舎建設の工事が行われていた。
県文化財課によると、現場は弥生時代の大規模な集落跡の鴨都波(かもつば)遺跡の一部になっている。このため、工事に県立橿原考古学研究所の職員が立ち会っていた。
同課の担当職員は「一見して明治以降に製造されたものの可能性が高い」と指摘。「一般論として戦国時代の火縄銃などが出てくれば、埋蔵文化財として扱えるが、明治以降の銃や刀剣が発見されても埋蔵文化財としては扱わないことが多い」と説明している。
銃のようなものと刀剣のようなものは同県大和高田市の高田警察署で保管されており、県警施設装備課は「製造時期や本物かどうかの特定を急ぎ、適切に処理する」としている。

参院選 立民は川戸氏、6人による混戦見通し

立憲民主党県連は15日の常任幹事会で、今夏の参院選奈良選挙区(改選数1)に新人で会社社長の川戸康嗣氏(49)を擁立すると決定した。党本部が近く承認する見通し。
川戸氏は関西学院大大学院修了。昨年の衆院選で奈良3区から立民公認で立候補し、落選した。川戸氏は「国政に早く行く必要があると思い、要請を受けて参院選出馬を決意した。物価やガソリン代の高騰の対策、高校無償化などを訴える」と話している。
同選挙区には自民党現職で3期目を目指す堀井巌氏(59)のほか、日本維新の会の平将生氏(48)、共産党の太田敦氏(53)、国民民主党の杉本葵氏(33)、参政党の黒川洋司氏(53)の新人4人が出馬を表明しており、6人による混戦が見込まれている。

バス車窓からの死角を把握 奈良市、道路整備へ実証実験

バスの車窓から歩行者が見えにくくなる死角を把握しようと、奈良市は、奈良交通自動車教習所(大和郡山市)で実証実験を行った。仲川げん市長らが教習用のバスを運転し、交差点の角や路肩にある植栽の陰に入った歩行者が発見しにくい状況を学んだ。

バスを運転して死角を学ぶ奈良市の仲川げん市長(右)。高さ0.9メートルの植栽の陰に入った子供の人形はほとんど見えない=大和郡山市の奈良交通自動車教習所

市道などの維持管理や整備に役立てようと初めて実施。教習所のコースに高さ2・4~0・9メートルの植栽を再現し、仲川氏らが運転する教習所のバスに市職員12人が同乗して車窓や運転席から植栽で生じる死角を確認した。
バスは約1キロを走行。植栽の高さが0・9メートルでも子供の場合は頭以外が見えなかったり、2・4メートルでは成人男性でも目前まで確認できなくなったりすることを体験した。
仲川氏は「歩行者が緑のある景色を求めているとしても、歩行者や乗客の安全や命を預かる運転者が危険と感じる目線と折り合いをつけることが重要だ。今後の道路整備に役立てたい」などと述べた。

鬼追い出し 春を呼ぶ 長谷寺で「だだおし」

大たいまつとともに本堂の周囲を歩く赤鬼=桜井市の長谷寺

大和路に春を呼ぶ勇壮な火祭り「だだおし」が14日、桜井市の長谷寺で営まれた。赤、青、緑の鬼が本堂の周りを歩き、燃え盛る大たいまつの火の粉が舞い散る中、参拝者たちは1年の無病息災を祈った。
だだおしは、人々の罪を懺悔(ざんげ)し心身を清める「修二会(しゅにえ)」の締めくくりとして千年以上続くとされる伝統行事。「だだ」は、「だだだ…」と鬼を追い出すところから呼ばれたとの説や、閻魔(えんま)大王が生前の行為を審判して懲罰を加える杖を指すともいわれる。
この日は、本堂で法要が営まれたあと、太鼓やほら貝が堂内に響き渡る中、3匹の鬼が「うおーっ」と叫びながら大暴れ。僧侶に追い出されると、長さ4・5メートル、重さ130キロもある大たいまつとともに本堂をまわって退散した。たいまつの燃え残りには無病息災や厄除けのご利益があるとされ、参拝者が拾って持ち帰っていた。

奈良高専ラグビー部、大和郡山市に優勝報告

1月上旬に開催された「第55回全国高等専門学校ラグビーフットボール大会」で、奈良工業高等専門学校(奈良高専、大和郡山市)ラグビー部が優勝した。全国大会は19年連続24回目の出場で、昨年に続き2年連続7回目の優勝となった。
全国大会に先立ち昨年11月に行われた近畿地区大会では、5年の野田和成主将(20)が頚椎損傷の重傷を負った。主力選手を欠く中でも、全国大会では2回戦の佐世保高専(長崎県)に73-0、準決勝では久留米高専(福岡県)に77-0と圧勝。決勝では仙台高専・名取(宮城県)に22-19と僅差で勝利をもぎ取った。

上田清・大和郡山市長(中央)に全国大会優勝を報告する奈良高専ラグビー部の選手ら

部員らは大和郡山市役所を訪れ、上田清市長に結果を報告。大会では悩み相談に乗るなど、フィールド外からチームメートを精神的に支えた野田主将は「決勝戦は外出許可をもらって現地で観戦し、応援しました」と振り返った。野田主将の代わりにチームキャプテンとして選手を牽引した5年の山本莉久(りく)選手(20)は「普段から基本を丁寧に忠実に練習した結果だと思う」と笑顔を見せた。
上田氏は「挫折やけがは長い人生の中に何度もやってくる。あきらめない熱い気持ちを忘れず、選手一人一人の成長の力としてほしい」と優勝を喜んだ。

参院選 共産党が元県議の太田氏擁立

共産党県委員会は14日、今夏の参院選奈良選挙区(改選数1)に新人で元県議の太田敦氏(53)を擁立すると発表した。太田氏は「政治とカネの問題で国民の自民党政治への怒りが広がっている。必ず勝ち抜き政治を変えたい」と述べた。
太田氏は仏教大社会学部卒。医療法人職員を経て大和高田市議、県議を務め、現在は党中南和地区副委員長。昨年の衆院選奈良3区に党公認で立候補し、落選した。
会見に同席した宮本次郎委員長は「衆院選では政策が有権者に届かず、票に結びつかなかった。政策を磨き、アンケートなどを使って有権者との対話を広げていきたい」と述べた。
参院選奈良選挙区には自民党現職の堀井巌氏(59)のほか、日本維新の会の平将生氏(48)、国民民主党の杉本葵氏(33)、参政党の黒川洋司氏(53)の新人3人が立候補を表明している。

広陵町長選、6月15日投開票

広陵町選挙管理委員会は、任期満了に伴う町長選の日程を6月10日告示、同15日投開票と決めた。これまでのところ、元町議の吉村裕之氏(55)と、町議の千北慎也氏(30)の無所属新人2人が立候補の意思を表明。3期目の山村吉由町長(76)は今期で退任するとしており、吉村氏を後継者として挙げた。立候補予定者説明会は5月8日午前10時から町役場3階大会議室で行われる。

K-POPコンサート 2900万円に縮小 知事表明 1500人規模の屋内開催

県が10月に予定しているK―POPアーティストのコンサートを盛り込んだ韓国・忠清南道との音楽交流イベントについて、山下真知事は13日の定例記者会見で、当初予定していた事業費約2億7千万円を約2900万円に縮小すると表明した。

山下真知事は「予算規模を大幅に圧縮した」と強調した=奈良県庁

当初は9千人規模の奈良公園(奈良市)での屋外開催だったが、1500人規模の屋内開催に変更。県議会の意向を受けたもので、山下氏は「予算規模を当初より大幅に圧縮したので、(県議会にも)十分ご理解いただけると思う」と述べた。
県によると、イベントは「なら100年会館」(奈良市)の大ホールで10月24日に開催。韓国のアーティストらがK―POPパフォーマンスを披露し、両国の伝統芸能も予定している。入場は無料。
イベントを巡っては、県は屋外での開催に必要な会場設営費や警備費などを盛り込んだ約2億7千万円の予算案を昨年12月県議会に提案。可決されたが、賛成者を含む一部の県議から経費縮減を求める申し入れ書が提出され、再検討していた。
山下氏はその後、屋内・屋外の両案を県議に提示した結果、屋内開催に決まったと説明。出演するアーティストは未定だが、山下氏は「会場規模からするとトップアーティストの来演は難しい」との見解を示した。
その上で山下氏は「日韓両国でそれぞれ反韓、反日世論を抱えているが、未来志向の発展には若い世代の交流と相互理解が必要だ。多くの若者がこの交流イベントに参加することで韓国への理解が深まると思う」と意義を強調した。

聖徳太子像敷物 鮮やかに 法隆寺、200年ぶり新調

新調される国法・聖徳太子坐像の褥=斑鳩町の法隆寺(沢野貴信撮影)

 

法隆寺(斑鳩町)の聖霊院(しょうりゅういん)に安置されている国宝・聖徳太子坐像に使われた褥(しとね=敷物)が約200年ぶりに新調され、13日取り換えられた。褥は江戸時代に天皇家から伝わった格調高い品で、傷みが進んだため職人が復元した。
褥は一辺約80センチの正方形で、芯にはイグサのござを使用。表面は絹地に菊と唐草文様の刺繡を施し、縁は格式高い「繧繝縁(うんげんべり)」。法隆寺には江戸時代に天皇家から奉納されたことを伝える記録が残る。
平安時代に作られた坐像を安置していた褥が色あせてきたため、法隆寺が文化財畳技術保存会(京都市)の職人に制作を依頼。1年かけて色鮮やかな意匠がよみがえった。
この日は厨子(ずし)から坐像と古い褥を搬出した後、新しい褥を敷いて、坐像を慎重に安置した。古谷正覚住職は「以前から傷みが気になっていた。素晴らしい仕上がりになり、ありがたい」と話した。

県立医大新キャンパス完成 畝傍山麓に、4月開校 「医療のさらなる充実を」

今年創立80周年を迎える県立医科大(橿原市四条町)に新たに畝傍(うねび)山キャンパス(同町)が完成し13日、竣工式が行われた。現キャンパスの南西約1キロで、大和三山の畝傍山北麓に位置し、同市の藤原宮・大極殿をイメージした和風の外観が特徴。講堂図書棟など4棟が設けられ、4月に開校する。

藤原宮の大極殿をイメージした講堂図書棟(中央)=橿原市

畝傍山キャンパスは、現校舎の老朽化などを理由に令和2年度から整備され、敷地面積11万6千平方メートル。図書館を併設した講堂図書棟、看護実習を行う実習研究棟、体育施設棟などがあり、いずれも鉄筋コンクリート造り3階建てで用地費を除く総事業費は約209億円。医学科1年生や看護学科1~4年生らが学ぶ。
竣工式で細井裕司学長は「教育や研究、医療のさらなる充実を図る大きな一歩になる」と挨拶し、山下真知事は「近くには神武天皇陵もあり、国の始まりとされる橿原の地の新キャンパスを拠点に、人材が育ってほしい」と話した。

山下真知事(右から2人目)らによるテープカット

県立医大は昭和20年4月に県立医学専門学校として設立された。畝傍山キャンパスには今後、現在の大学本部や研究施設などが移転整備される見込みという。

県、陥没危険道路2カ所を補修

県は13日、埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて実施した下水道管の緊急点検で、下水道管の上部の地中2カ所に道路陥没につながる可能性が高い空洞が見つかり、補修を12日に完了したと発表した。
補修したのは奈良県大和郡山市内の市道と県道の各1カ所。市道は深さ20センチの場所に縦90センチ、横120センチ、高さ20センチの空洞があり、県道は深さ20センチの場所に縦50センチ、横60センチ、高さ20センチの空洞があった。いずれも空洞を埋めて道路の舗装を行った。県の調査では、ほかに空洞の疑いがある場所が37カ所見つかっており、詳細調査を行い必要に応じて補修を行う。

香芝市立保育所、誤って待機児童15人が入所できず

香芝市は13日、市立保育所5カ所で、本来入所できる計15人を待機児童としていたと発表した。令和6年4月の入所・待機児童について調査。入所・待機児童は各施設の面積と配置された保育士数で決まるが、誤って把握していた。長年にわたり続いていたとみられるという。
同月に本来入所できた各保育所の待機児童数は、若葉保育所の1歳児1人▽五位堂保育所の1歳児2人▽二上保育所の1歳児1人▽みつわ保育所の2、3歳児7人▽真美ケ丘保育所の2、4歳児4人(6年4月2日~7年4月1日の年齢)。
市によると、三橋和史市長から指摘を受けて調査し判明。市は待機児童とした子供の保護者の意向を聞いた上で入所してもらうなど対応をとるとしている。

「紀元祭」世界平和願う 橿原神宮 全国から3300人参列

厳かに奉納された神楽「扇舞」=橿原市の橿原神宮

 

建国記念の日の11日、初代・神武天皇をまつる橿原市の橿原神宮で「紀元祭」が営まれ、世界平和や国家の平安を祈願した。巫女の神楽などが奉納され、厳かな雰囲気に包まれた。

神前に供える御幣物を運ぶ勅使の列

紀元祭は、紀元前660年に神武天皇が橿原宮で即位したと伝わる日にちなんで毎年行われ、今年は全国から約3300人が参列した。
天皇陛下からの供え物「御幣物(ごへいもつ)」が神前に供えられ、勅使が御祭文を奏上。内拝殿では、4人の巫女が扇を手に神楽「扇舞」を奉納し、歌手の山口采希(あやき)さんが「君が代」を独唱した。
久保田昌孝宮司は「ロシアのウクライナ侵攻は今も世界の人々を不安に陥れている。神武天皇の世界平和の理念を大切にしていきたい」とあいさつした。

相撲やちゃんこ、当麻寺描く 小中学生らがデザインしたマンホール蓋完成 葛城市

公募でデザインを決め、完成した6種類のマンホールの蓋=葛城市役所新庄庁舎

奈良県葛城市が市制施行20周年を記念してデザインを募集していたマンホールの蓋6種類6枚が完成し、市内に設置された。同市が発祥地ともいわれる相撲や、市内の寺院・当麻寺など小中学生らが考案した絵柄で、市は「下水道の大切さを知るきっかけにしてほしい」と呼びかけている。

葛城市は平成16年10月に新庄町と當麻町が合併して誕生。昨年の市制施行20周年に合わせて、暮らしを支える下水道事業に興味を持ってもらおうと、同7~8月にマンホールの蓋のデザインを一般の部、中学生の部、小学生の部で募集。計1238件の応募から各部門で優秀賞2作品を選び、同10月の市制施行20周年記念式典で表彰した。

優秀賞の計6作品は実際にマンホールの蓋が製作され、1月30日に6枚を市役所新庄庁舎でお披露目し、市内の近鉄新庄駅と尺土駅周辺に設置した。蓋を十円玉に見立てて20周年を表現したり、相撲をとる場面を描いたりしているほか、当麻寺の行事や塔、ちゃんこ鍋などもあり、目に入りやすいカラーになっている。

設置されるマンホールの蓋=葛城市内

市下水道課の担当者は「下水道は地下にあるので見えないが、このマンホールの蓋を見て大切さを知るきっかけにしてほしい」と話している。

「飛鳥・藤原」世界遺産シンポ 遺跡保護は地元が「守り人」に

来年の世界文化遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」をテーマにしたシンポジウムが8日、橿原市の「かしはら万葉ホール」で開かれた。登録実現には、遺跡や景観保護へ地域の取り組みが重要な鍵を握るとされ、専門家は「地元の人たちが『守り人』になって積極的に関わってほしい」と呼びかけた。

世界遺産登録に向けて意見が交わされたシンポジウム=橿原市内

「飛鳥・藤原」については1月末、政府が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦書を提出。今年夏~秋にユネスコの諮問機関「イコモス」が現地調査を行い、来年夏ごろに世界遺産委員会で登録の可否が審議される見込み。シンポジウムは、地元の機運を高めようと県などの登録推進協議会が主催した。
基調講演では、文化庁で世界遺産の推薦や保存業務に携わった下田一太・筑波大教授が「世界遺産は登録がゴールではなく、保全への取り組みが問われる。ユネスコ側は地域がいかに深く関わっているかを注視している」と強調した。
「飛鳥・藤原」は、宮殿や寺院跡、古墳など資産で構成され、飛鳥時代に天皇を頂点とした中央集権国家が日本で初めて築かれた歴史遺産として知られる。下田氏は「イコモスの現地調査に際し、宮殿跡など地下に埋もれた遺跡の価値を正確に理解してもらえるよう日本側の『説明する力』が求められる」と話した。
橿原市世界遺産登録推進課の浜口和弘課長は小学校の出前授業を紹介し「子供たちは授業内容を親に伝え、家庭内で遺跡の大切さを話し合ってくれる」と説明した。
明日香村教育委員会文化財課の小池香津江課長は、牽牛子(けんごし)塚古墳の復元整備にあたり子供たちが墳丘を覆う板石の裏面に将来の夢を書いたり、周辺にアサガオを植えたりしている事業を紹介。「牽牛子塚という難しい名前を子供たちが覚えてくれる」と話した。
桜井市観光まちづくり課の岡本喜一課長は「飛鳥・藤原の世界遺産登録によって県中部にもインバウンド(訪日客)が来てくれる」と期待を込め、登録推進協議会の森井順之事務局長は「世界遺産登録へみんながプレーヤーになることが大切」と締めくくった。

南都銀新本店は仕事の効率化や省エネに配慮

10日に奈良市大宮町に開業した南都銀行の新本店は7階建てで高さ31メートル、延べ床面積約1万4千平方メートルで、旧本店と比べ、2千平方メートルほど広くなった。

ABWでの執務が行われている経営企画部=南都銀行本店

1、2階は顧客業務を担う本店営業部で、9つのカウンターを1階に設けて対面サービスを行うほか、プライバシーに配慮した計5つのブースも配置した。3階は会議・応接室や、社屋建設に伴い出土した遺物などを展示する「南都ギャラリー」を設置した。
4階以上は融資審査や経営企画、市場運用、コンプライアンス関連などの本部機能を配置。南都マネジメントサービス、南都コンサルティングなどのグループ会社も集約し、効率の良いグループ経営を目指す。
働き方改革にも配慮し、一部の部署ではABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)を採用。フリーアドレスで席を自由に選択できるほか、アイデア出しや企画検討の際に席の配置を変えることができ、集中した会議や相談のためのスペースも用意した。
屋外の気温の影響を受けにくい窓を採用するなどして省エネを目指し、同等の設備仕様の建物と比べて年間に消費するエネルギーを半分以上削減した建物に与えられる「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready」の認証を取得。屋上には太陽光発電設備を備えている。

夏の参院選、維新が平氏を擁立 4人目の立候補表明

日本維新の会は10日、夏の参院選奈良選挙区(改選数1)に、新人で奈良市在住の医師、平将生氏(48)を擁立すると発表した。平氏は当初、比例代表での出馬を予定していた。県庁で記者会見した平氏は「医療制度を中心とした社会制度の改革を訴えたい」と抱負を述べた。
平氏は大阪大医学部卒。大阪大医学部付属病院心臓血管外科医員、同病院未来医療センター副センター長などを歴任し、昨年12月に退職した。
維新は参院選の改選数1の1人区について、野党が候補者を一本化する「予備選」の導入を他党に呼びかけている。会見に同席した維新の岩谷良平幹事長は「現状、擁立作業を止める形での提案はしていない。各党が候補者を立て合い、最後は予備選で決定することを求めており、維新が奈良で候補者を擁立することに矛盾はない」と説明。「予備選が実施され、維新が負けた場合は(平氏に)降りてもらうことになる」とした。
同選挙区ではほかに、自民党現職の堀井巌氏(59)と、国民民主党の杉本葵氏(33)、参政党の黒川洋司氏(53)の新人2人が立候補を表明している。

王寺町長選、現職平井氏が4選

任期満了に伴う王寺町長選が9日、投開票され、無所属現職の平井康之氏(72)が、無所属新人の元県議、清水勉氏(73)=維新推薦=を破り、4選を果たした。当日有権者数は1万9279人、投票率は49・78%(過去2回無投票、平成25年は58・59%)だった。
25年以来となる12年ぶりの選挙戦で、平井町政の継続か否かが争点となった。支持者が集まる中、平井氏は万歳し、来年町制施行100周年を迎えることにからみ、「これからの100年、これからのまちづくりが大事。それのリーダーを選ぶ選挙だった。ぜひとも皆さんの大きな期待に応えさせていただく」とあいさつした。

南都銀行 新本店ビル開業 橋本頭取「これまで以上のサービス努める」

テープカットを行う橋本隆史頭取(左から4人目)ら=奈良市大宮町

南都銀行の新本店ビル(奈良市大宮町)が10日開業し、橋本隆史頭取や山下真知事、奈良市の仲川げん市長らがテープカットを行った。

旧本店(同市橋本町)は大正15年4月に竣工し、国の登録有形文化財に指定されている。創業から2回の増築を重ねて利用されてきたが、顧客サービスの向上やIT技術の導入による働き方改革などを目指し、移転することになった。
この日は1階ロビーで記念式典が行われ、橋本頭取が「移転は長年の課題であり、感無量だ。これまで以上のサービスに努めたい」とあいさつ。来賓の山下知事は「県内は中小企業が多く、原材料高騰や人手不足で経営環境が厳しい事業者が多い。日本の好調な経済の恩恵を県内に取り込み、既存企業の発展に取り組んでもらいたい」と述べた。
続いてテープカットが行われ、出席者は新しい門出を祝った。

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