住民手作りの「かまどベンチ」も 平群町・道の駅「大和路へぐり」に防災用多目的広場
奈良県平群町の道の駅「大和路へぐり」敷地内に防災用の多目的広場が整備され、地元住民による手作りの「かまどベンチ」が置かれた。通常はペットなどとの休憩スペースに、災害が発生すれば防災拠点としての活用が期待されている。
新たに誕生した多目的広場は、同施設第1駐車場の南側300平方㍍。植栽を撤去し、れんが積みのかまどベンチ1基を設置した。ペットを連れた来場者が多いことから、平時はペット同伴の休憩利用を想定し、今後人工芝を敷く予定。
かまどベンチは、ふだんベンチとして使い、災害時には座板を外して煮炊きなどのできるかまどとして活用が可能。施設側が資材を提供し、町内でこれまでにかまどベンチ作りを手掛けてきた有志が、今月上旬から製作に当たっていた。
今月25日に現地でセレモニーが開かれ、広場をお披露目。かまどベンチを使って、炊き出しの豚汁が参加者らにふるまわれた。中山悟所長は「道の駅が持つ、『休憩』『情報発信』『地域振興』の3つの機能に加え、防災機能が重要性を増している。町民や観光客にも目に見える形で災害に備え、防災意識の高まりに貢献したい」と話した。
大和路へぐりは国道168号沿いにあり、年間約万人が利用する人気スポット。町の緊急避難所や国の防災拠点自動車駐車場などに指定され、防災拠点としての役割も期待されていることから今年1月、防災用多目的広場の整備に着手していた。
秘蔵の「豊祝」を堪能 奈良ホテルで極上のスペシャリテとの競演楽しむ
奈良の老舗酒蔵「奈良豊澤酒造」の秘蔵酒を味わう催しが、奈良市の奈良ホテルで開かれ、看板銘柄「豊祝」ファンの左党たちが極上の一杯と同ホテルのスペシャリテとの競演を楽しんだ。
鑑評会出品酒をはじめ無濾過の生原酒や氷温で1年間熟成させたものなど、一般に流通させていない「秘蔵」の豊祝を愛飲家たちに楽しんでもらう企画。3回目の今回は6種類の秘蔵酒を、ホテルが用意したフレンチコースの各料理に合わせて1種類ずつ提供した。
参加者は「いろんな個性を持っているお酒が、魚やステーキ、スープなどそれぞれの料理に合っていて面白い」と料理と日本酒とのマリアージュを堪能。奈良豊澤酒造では、秘蔵酒の一部を直営店などで提供する方向で検討している。
奈良・川上のアユを橿原神宮に奉納し、豊漁と無事故を祈願 中奥川の漁解禁は6月2日
アユ釣りのシーズンを迎え、奈良県川上村を流れる紀ノ川(吉野川)水系・中奥川のアユが、同県橿原市の橿原神宮に奉納された。中奥川では6月2日にアユ漁が解禁され、漁期中は関西一円から釣り客が訪れる。
神武天皇が大和平定の折に当地のアユで勝敗を占った―などとする故事にちなみ、川上村漁協が地元の丹生川上神社上社を通じて神武天皇ゆかりの橿原神宮へ奉納することに。神楽殿で今月25日に「初鮎奉献祭」が営まれ、その日の朝に試し釣りしたアユ18匹が神前にささげられ、参列者らが豊漁と釣り人たちの無事故を祈願した。
橿原神宮では、岐阜・長良川の「鵜飼開き」で捕ったアユを奉納する初鮎奉献祭が毎年の恒例行事となっている。吉野川のアユによる奉献祭は初めてという。
県内の河川では今月26日以降、7月中旬までにアユ漁が順次解禁される。同組合は4月中旬に稚アユを放流したが、「成育は遅れ気味で例年に比べてやや小ぶり」と堀谷正吾組合長。それでも「川上村はアユの成育には好環境。今後も橿原神宮への奉納を続け、川上のアユをPRしたい」と話している。
〝不肖・宮嶋〟が訴える「日本の平和は『偶然の産物』」 奈良「正論」懇話会詳報
奈良市の奈良ホテルで4月22日に開かれた奈良「正論」懇話会で、講師を務めた報道カメラマンの宮嶋茂樹氏は「不肖・宮嶋 砲撃されたらサヨウナラ」と題して講演した。国内外の紛争地や災害現場などで撮影したさまざまな写真をスクリーンに映し出しながら、「日本の平和は『偶然の産物』だ」と指摘。各地での取材経験を踏まえ、この国の薄弱な危機意識に警鐘を鳴らした。講演の主な内容は次のとおり。
■真実を伝える
仕事柄、北は国後島、西は与那国島、南は硫黄島など日本全国さまざまな所へ出向いた。海外でも、大統領から犯罪者に至るまでいろんな人物を追いかけてきた。今、パレスチナでイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスが戦闘を繰り広げている。「そこには行かないのか」と聞かれるが、今回は行こうと思わない。
中東、ことパレスチナを巡っては善悪の明確な戦いではなく、自分の立ち位置が定まらない。越境して民間人を殺したハマスが悪いのか、ハマスを閉じ込めたイスラエルが悪いのか、英国の「三枚舌外交」に原因があるのか、聖書の世界まで遡らなければならない。
また、「イスラエルは極めて怖い」という思いもある。2006年、レバノンを訪れた際、イスラエル軍に包囲され孤立した。同軍は「国連だろうが赤十字だろうが動くものは全て撃つ」という姿勢で、銃声が聞こえると布団をかぶって身を隠す毎日が続いた。
イスラエルは〝一見さん〟をパレスチナに入れてくれない。入れたとしても、誘拐されるか人質となるリスクが高い。しかし、誰かが行かなければ真実を伝えることはできない。
■戦闘の前線
一方、ウクライナとロシアの戦いは善悪が明確だ。2022年2月の戦闘開始から1週間後には、ウクライナに入ることができ、以後これまでに計4回、延べ4カ月間、現地を訪れた。
首都キーウでは、建物や車などが破壊され、地下鉄も止まるような状況の中、食料は豊富にあった。停電はしょっちゅう起こり、空襲警報が鳴ると建物から追い出されたりするものの、スーパーは平常通り営業。ドライブインでも食べ物はたっぷり出された。
それは、この国が食料自給率170%の農業国だからだ。日本は|というと%程度。戦争になり、海上封鎖されて空路も閉ざされたら「1カ月で餓死者が出る」と言われている。エネルギーや武器の供給もどうなるか。そんな「不都合な真実」を政治家たちはあまりおっしゃらないが、ウクライナで実感した。
食生活のほか、娯楽なども平常通りだった。パンクバンドのコンサートなども行われていて、迷彩服の軍人が飲みに来ている姿も見た。
ただ、戦闘の前線では事情がまったく異なり、悲惨な状況だ。4度のウクライナ入りで前線に行けたのは3日間だけ。最前線には8時間しか立てなかった。敵と味方との中間辺りに前線基地があり、頭上で双方の弾が飛び交った。
そんな前線で見たのは、ドローンが偵察し、索敵して攻撃する光景。戦争の形が変わってしまった。
■日本はどうか
能登半島地震の発生後、石川県の被災地には1月2日以降、計3回入ったが、3カ月後も当初見た状況が全く変わっていないと感じた。台湾でも4月に大きな地震があったが、その対応ぶりは「融通がきく」というか、官民の一体感が見られた。
海外での取材から帰国すると「平和が一番だ」とホッとするのだが、その平和は偶然の産物にすぎない。ロシアには北方領土を、韓国には竹島を不法占拠されっ放し。尖閣諸島周辺海域は、ほとんど「中国の海」と化している。
ウクライナはかつて汚職と腐敗の国だったが、今、ゼレンスキー大統領と自国軍は健闘している。頑張る姿を見せると国際社会も応援する。日本はどうか。敵軍が首都付近に迫ってきたら、われらの首相は官邸にこもって「最後まで戦う」と言う覚悟を持っているだろうか。
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宮嶋茂樹(みやじま・しげき)氏 昭和36年生まれ。59年に日本大芸術学部写真学科を卒業後、講談社「フライデー」編集部の専属カメラマンを経てフリーの報道写真家となり世界各地の紛争地や災害現場などを奔走。東京拘置所収監中の麻原彰晃・元死刑囚や、北朝鮮の金正日前総書記の姿を捉えるなどのスクープ写真を連発した。播州弁を織り込んだ独特の文体で綴られた著書やコラムなども人気を博している。
デゴイチが王寺町文化財に 昭和19年製造の895号機、舟戸児童公園で保存
奈良県王寺町は舟戸児童公園(同町舟戸)で保存されているD51形蒸気機関車(デゴイチ)895号機を町指定文化財に指定した。町によると、県内で保存されている蒸気機関車が文化財指定を受けたのは初めてという。
昭和19年5月に製造されたD51形の895番目の車両で、旧国鉄が広島県、山口県、京都府などの区間で使用。46年4月から廃車となる47年11月にかけて奈良運転所で扱われ、関西本線を走行した。
トンネル内で煙が運転席に入り込まないよう後方に排出する「集煙装置」や、燃料を燃やす火室に重油を噴射して効率よく燃焼させる「重油併燃装置」を備え、険しい難所越えでの運転士らの負担を軽減したとされる。両装置は保存の際に取り外されることが多い中、895号機は関西本線を走行したときのまま良好な状態で保存されている。
明治23年12月に県内初の鉄道が王寺~奈良間で開通して以降、王寺町は主要な鉄道路線が結節する「鉄道のまち」として発展してきた。町は「令和8年2月11日の町制100年を見据え、保存と活用を図る」としている。
世代超えた力作232点ずらり 「山の辺工房」作品展、奈良市美術館で始まる
日本人物画協会長を務める天理市の洋画家、川畑太さん(60)主宰の絵画教室「山の辺工房」の作品展が22日、奈良市美術館で始まった。26日まで。入場無料。
山の辺工房は同市や天理市、平群町で川畑さんが講師を務める絵画教室。県内や大阪府などから約120人が通う。生徒たちの努力の成果を披露する場をつくろうと、作品展を年1回開催している。
会場では、川畑さんの作品を含め、小学1年生から93歳までの生徒104人が出展した232点を展示。人物画をはじめ、身近な花鳥風月や旅先の情景などを描いた油彩や水彩、アクリル画などが並ぶ。今年の課題「猫」を、小さな「サムホール」サイズのキャンバスに描いた作品群も訪れた人たちの目を引いている。
川畑さんは「生徒たちが他の作品に触れて『もっと頑張ろう』と高め合える機会にこの作品展がなればうれしい」と話している。
ミゼット2台を共同でレストア 奈良ダイハツから奈良トヨタ「まほろばミュージアム」まで快走
昭和30~40年代に一世を風靡したダイハツ工業の軽オート三輪「ミゼット」2台を、奈良トヨタグループと奈良ダイハツが共同でレストアした。完成披露イベントも開かれ、往時の輝きを取り戻したレトロな車両が、奈良ダイハツ本社(奈良市南京終町)から奈良トヨタの自動車博物館「まほろばミュージアム」(同市八条)まで軽快に走行した。
レストアは、劣化の激しい「旧車」を新車同様に整備復元する作業。奈良トヨタでは平成16年、顧客の依頼で昭和37年式「トヨペット・コロナ」のレストアに挑戦して以降、これをグループの主要プロジェクトの一つとして手掛けてきた。
このプロジェクトが今年20周年を迎えるのを機に奈良ダイハツへ声をかけて合同チームを結成し、昨年6月からミゼットのレストアに着手した。1台は「バーハンドルミゼット」と呼ばれる前期型で、もう1台は丸ハンドルの後期型。当時の資料がほとんどなく、メンバーが苦心して部品を新たに作ったり、手探りで既存の材料を流用したりして今年3月に完成させ、車検も何とかクリアした。
今月13日に完成披露イベントが開かれ、集まった関係者らは2台とともに記念撮影したりして楽しんだ。プロジェクト20周年を記念して展示車両によるパレードも行われ、計8台が三重県志摩市まで約200㌔の道のりを疾走した。
「昭和の振動、においに感無量」と両社間の実走に同乗した奈良トヨタの菊池攻社長。「他社車両のレストアは初の試み。今後もクルマを愛する方々の気持ちに応えつつ、整備技術の継承に努めたい」と思いを新たにした。奈良ダイハツの海保力也社長も「なり手が減っている整備士の魅力をPRする良い機会になった」と手応えを話した。
2台は、他のレストア車とともにまほろばミュージアムに展示されている。
牧野ジュニアーズが初V 全日本学童軟式野球・奈良県予選
「高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント奈良県予選兼第24回奈良県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(主催・奈良県軟式野球連盟、共催・産経新聞社)は最終日の18日、決勝などが行われ、牧野ジュニアーズ(五條市)が初優勝を果たした。
決勝は同市の上野公園野球場で行われ、牧野と真北リトルズ(橿原市)が対戦。序盤は牧野が主導権を握ったが、真北が三回の猛攻で追いつき振り出しに。しかし、牧野は五回、2本の三塁打などで突き放した。各地区を代表して出場した計24チームの頂点に立ち、高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会の出場切符を獲得した。
牧野の6年、田中瑛人主将(11)は「『勝つ』という気持ちで試合に臨んだ。全国大会でも強いチームに勝ちたい」と話した。
準優勝の真北は、第29回高野山旗全国学童軟式野球大会に出場。また、3位決定戦の結果、3位となった斑鳩少年野球部(斑鳩町)は筑後川旗第41回西日本学童軟式野球大会に、4位の小林ファイヤーズ(大和郡山市)は阿波おどりカップ全国学童軟式野球大会2024に出場する。
試合結果は次のとおり。
【準決勝】牧野ジュニアーズ8-1斑鳩少年野球部▷真北リトルズ3-0小林ファイヤーズ
【決勝】牧野ジュニアーズ6-4真北リトルズ
【3位決定戦】斑鳩少年野球部10-7小林ファイヤーズ

奈良経済同友会の新代表幹事に中村建設社長・中村光良氏
奈良経済同友会は16日、本年度の通常総会を奈良市内で開き、新しい代表幹事に中村建設(同市)の中村光良社長を選任した。代表幹事は2人体制で、出口悦弘氏は再任されて筆頭代表幹事となり、筆頭だった井村守宏氏は退任して特別幹事となった。
中村氏は「観光立県を標榜し続けるべきかどうか考えつつ、50年から100年先を見すえた文化・教育振興の可能性も探っていきたい」と抱負を述べた。
「学童野球の甲子園」奈良県予選開幕 24チームの熱い戦い始まる
「高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント奈良県予選兼第24回奈良県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(主催・県軟式野球連盟、共催・産経新聞社)が開幕し、五條市の上野公園野球場で開会式が行われた。
式は11日に行われ、県警察音楽隊の演奏とカラーガード隊に続いて、県内8ブロックの予選を突破した計24の小学生クラブチームが入場行進。各チームのナインは、はつらつとした表情と動作で元気よくダイヤモンドを踏みしめた。
このあと田原本HKスラッガーズ(田原本町)の井上貴陽主将(11)が選手宣誓。「チームの仲間、対戦相手と互いにプレーをたたえ合いながら全力で白球を追いかけたい」と力強く誓った。
11日は同球場など3会場で1回戦8試合、12日は4会場で2回戦と準々決勝の12試合が行われ、牧野ジュニアーズ(五條市)▷斑鳩少年野球部(斑鳩町)▷小林ファイヤーズ(大和郡山市)▷真北リトルズ(橿原市)ーの4チームが準決勝に進出した。18日に準決勝と決勝、3位決定戦が行われる。11、12日の試合結果は次のとおり。
【1回戦】下田スポーツ少年団7ー4浮孔小野球部▷マスガスピリッツ9ー0葛上Jr.スターズ▷山の辺コンドル16-2高取ホークス▷山陵クィーンズ16-1生駒G・Kブロッカーズ▷志津美・旭ケ丘スポーツ少年団3ー2田原本南リトルヤンキース▷リトルジャイアンツ3ー2王子コンドル▷耳成オックス13-6西大寺ドリームズ▷あすか野ファイターズ7ー2田原本HKスラッガーズ
【2回戦】河合フレンズ11-5下田スポーツ少年団▷牧野ジュニアーズ5ー4マスガスピリッツ▷斑鳩少年野球部3ー2山の辺コンドル▷新庄小野球部10-3山陵クィーンズ▷小林ファイヤーズ8ー0志津美・旭ケ丘スポーツ少年団▷リトルジャイアンツ2ー1榛原ジャガーズ▷真北リトルズ8ー3耳成オックス▷あすか野ファイターズ4ー2奈良ジュニアファイターズ
【準々決勝】牧野ジュニアーズ8ー5河合フレンズ▷斑鳩少年野球部10-3新庄小野球部▷小林ファイヤーズ8ー4リトルジャイアンツ▷真北リトルズ16-1あすか野ファイターズ
大安寺アパッチライオンズが初V 春季北和地区学童軟式野球大会

奈良県北部地域の小学生野球チームが参加する「第26回春季北和地区学童軟式野球大会」(主催・奈良市学童軟式野球連盟、後援・産経新聞社など)が11、12の両日、同市の西部生涯スポーツセンター球技場などで行われ、大安寺アパッチライオンズ(同市)がサヨナラ勝ちで初優勝を飾った。
大会には同市と天理市、大和郡山市、生駒市、生駒郡、磯城郡から計16チームが出場。大安寺と奈良信貴REDS(生駒郡)との対戦となった決勝は、息詰まる攻防の末に大安寺が5ー4で競り勝った。宮本翔生主将(12)=6年=は「絶対勝ちたいという思いで試合に臨み、つなぐ野球ができた。最高です」と喜びを語った。このほかの結果は、次のとおり。
【1回戦】帝塚山スポーツ少年団5ー1平和レッドスワローズ▷奈良信貴REDS5ー1壱分ジュニアシャインスターズ▷大宮ホワイトベアーズ39-2三宅マリナーズ▷前栽アスレチックス11-4小泉ファイターズ▷大安寺アパッチライオンズ10-3生駒クラブライオンズ▷三郷北イーグルス13-12朝和イーグルス▷五条山レパード7ー3郡山フレッシュ▷鹿ノ台バンビーズ7ー0柳本キングス
【2回戦】奈良信貴REDS6ー2帝塚山スポーツ少年団▷大宮ホワイトベアーズ7ー5前栽アスレチックス▷大安寺アパッチライオンズ7ー7(抽選)三郷北イーグルス▷五条山レパード10-3鹿ノ台バンビーズ
【準決勝】奈良信貴REDS2ー0大宮ホワイトベアーズ▷大安寺アパッチライオンズ8ー1五条山レパード
先進技術が不妊治療支える「高度生殖医療センター」 奈良県立医大付属病院に開設
奈良県立医科大(橿原市)は9日、先進技術やシステムで不妊治療を行う「高度生殖医療センター」を4月1日付で付属病院に開設したと発表した。県内の総合病院で高度生殖医療を実施する施設は初めて。県内のクリニックとともに不妊治療が県内で完結できる体制づくりを進める構えだ。
晩婚化などに伴い不妊の検査や治療を受ける夫婦が増える中、大学病院の総合力と先端医療で出産を望む人たちをサポートしようと開設した。
子宮などの病気で妊娠しにくい患者に内視鏡手術を行った上で、体外受精させた胚を移植する「ハイブリッド診療」を新たに実施。糖尿病やリウマチなどの持病がある女性への不妊治療、がん患者の未受精卵などを治療前に凍結させ、回復後の妊娠の可能性を残す温存療法なども行う方針だ。新たに受精卵の培養室や顕微授精の設備を導入し、木村文則・副センター長を中心に医師4人体制で運用する。
記者会見で木村氏は、令和3年の国内の総出生児数に占める体外受精児の割合は8・6%に上ると指摘。医療の発展でひと昔前では諦めざるを得なかった持病がある場合でも妊娠が可能になってきているといい、「納得して安心して治療を受けてもらえる場にしたい」と期待を込めた。吉川公彦病院長は、県内でのセンターの役割について「最後のとりでとして他の医療機関で治療が難しい人たちを治療していきたい」と話した。
診療には原則、他院からの紹介状が必要となる。
24時間受け付ける相談窓口で悩みに寄り添う 「あなたのいばしょ」と生駒市が連携
若年層を中心とした市民の悩みに寄り添おうと、奈良県生駒市は、誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口を運営するNPO法人「あなたのいばしょ」(東京都)と事業連携協定を締結した。この相談窓口では24時間365日にわたって相談を受け付けており、市と相談内容を共有し必要に応じて支援する。同法人と自治体との連携協定は関西では初めて。
同市では、年間30日以上欠席した不登校児童・生徒が平成28年度は138人だったが、令和4年度には266人に増加。こうした状況の中、市は23カ所の「いこまる相談窓口」で相談を受け付けるなどの対応を取ってきたが、対面や電話による対応で時間帯によっては利用できないという課題があった。このため、若年層が相談しやすいチャットを使う窓口を運営する同法人と連携し、支援の充実を図ることにした。
同法人は厚生労働省登録相談窓口としてチャット相談窓口を運営。自治体とはこれまでに神奈川県横須賀市と熊本市、熊本県宇城市と同様の協定を結んでいる。
今回の協定では、法人側が相談窓口を提供。市の専任職員が必要に応じて関係機関とともに相談者への訪問などを実施したり、自殺リスクの高い住民の情報を収集したりして支援を積極的に行うなどとしている。
小紫雅史市長は「チャットは若い人にとって電話よりも相談しやすいツールのようで、安心材料になる。万一の受け皿になってほしい」と説明。同法人の大空幸星理事長は「自治体ができないことは私たちが、私たちができないことは地域でしていただければ」と話している。事業の実施期間は令和9年3月末まで。
全日本学童軟式野球県予選兼知事杯争奪選抜の組み合わせ決まる
「高円宮賜杯第44回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント奈良県予選会兼第24回知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(主催・県軟式野球連盟、共催・産経新聞社)の抽選会が奈良県高取町の町リベルテホールで行われ、対戦カードが決まった。大会は11日に開幕し、予定どおり進めば18日に決勝が行われる。
大会は、同連盟の各支部に所属する小学生クラブチームのうち、県内8ブロックの予選を突破した計24チームが参戦する。優勝チームは全日本学童軟式野球大会に県代表として出場。2~4位もそれぞれ、その他の全国・西日本大会への出場権が与えられる。
4月28日の抽選会では、各チームの主将が組み合わせ番号の入った封筒を選んで対戦相手が決まった。また、開会式の選手宣誓は、立候補者によるくじ引きの結果、田原本HKスラッガーズの井上貴陽主将(11)が行うことになった。
大会は11日に奈良県五條市の上野公園野球場で開会式が行われた後に同野球場などで1回戦、12日は2回戦と準々決勝、18日に準決勝と決勝が行われる。
出場チーム
河合フレンズ▷浮孔小野球部▷下田スポーツ少年団▷マスガスピリッツ▷葛上Jr.スターズ▷牧野ジュニアーズ▷斑鳩少年野球部▷高取ホークス▷山の辺コンドル▷生駒G・Kブロッカーズ▷山陵クィーンズ▷新庄小野球部▷小林ファイヤーズ▷志都美・旭ケ丘スポーツ少年団▷田原本南リトルヤンキース▷王子コンドル▷リトルジャイアンツ▷榛原ジャガーズ▷真北リトルズ▷耳成オックス▷西大寺ドリームズ▷田原本HKスラッガーズ▷あすか野ファイターズ▷奈良ジュニアファイターズ
まるで古墳時代の住宅展示場!? 国内最大・最古など60棟分の家形埴輪ずらり 橿考研博物館
古墳に立てられた埴輪のうち、家形埴輪にこだわった春季特別展が奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所付属博物館で開かれている。高さ171㌢と人の背丈ほどもある国内最大の家形埴輪や、2番目に大きい家形埴輪をそろって初公開。国内最古とされる4世紀の家形埴輪なども含めた計60棟分が並び、担当者は「さながら古墳時代の住宅展示場。埴輪といえば巫女や武人などが注目されるが、家形埴輪がまとまって展示されるのはめったにない」と話す。
国内最大の家形埴輪は、真の継体天皇陵といわれる大阪府高槻市の今城塚古墳(6世紀前半、墳丘長180㍍)から人物埴輪など約230体分とともに出土。埴輪群は大王権の継承儀礼を再現したといわれている。国内2番目の大きさの家形埴輪は栃木県壬生町の壬生富士山古墳(6世紀後半、直径86㍍)から発掘され、高さ168㌢。会場では並べて展示され、壮大さが実感できる。
家形埴輪は、古墳時代の4~6世紀を通じて全国の古墳にみられ、形象埴輪の中で最も重要とされる。古墳の頂上部に置かれることが多いため、死者の魂が宿る場所との説や、権威のシンボルといわれる。ただし、大型で壊れやすいため完全な形で残ることは少ない。
特別展では、時期ごとに並べて形や製作技法の変遷を分かりやすく紹介。国内最古とされる家形埴輪は京都府木津川市の平尾城山古墳(4世紀半ば~後半)で出土し、他の古墳の家形埴輪より壁が薄いのが特徴で、弥生時代の家形土器の影響が残っているともいわれる。青柳泰介学芸課副主幹は「家形埴輪は、5世紀に人物埴輪が出現するとしだいに脇役となり、作り方も省力化する。こうした変遷も見てほしい」と話す。
6月16日までで月曜休館(祝日の場合は開館)。大人800円、高校・大学生450円、小中学生300円。5月12日、6月9日には研究者による講演会が同研究所講堂で開かれる。いずれも午後1時からで定員250人、聴講無料。問い合わせは同館(0744・24・1185)。
リトルジャイアンツが8年ぶり2度目のV 大和郡山RC学童軟式野球大会
第29回大和郡山ロータリークラブ学童軟式野球大会(同クラブ主催、産経新聞社など後援)が27、29の両日、大和郡山市のならっきー球場などで行われ、リトルジャイアンツが8年ぶり2度目の優勝を果たした。
大会には、県軟式野球連盟の郡山・生駒郡両支部に登録する12の小学生チームが出場。同球場で27日に開会式が行われ、入場行進のあと、小泉ファイターズの6年、九十九悠翔副主将(11)が「最後まで諦めずに戦います」と選手宣誓した。引き続き、同球場など2会場で1、2回戦計8試合が行われ、ベスト4が決まった。
29日には準決勝と決勝が行われ、決勝はリトルジャイアンツと小林ファイヤーズの対戦に。リトルジャイアンツは3点ビハインドの五回、水田陽仁選手(12)=6年=ランニングホームランで追い付くと最終回も長打と犠打で好機を作り、相手バッテリーの乱れをついてサヨナラ勝ちを収めた。丸尾叶雅主将(11)=同=は「みんな全力で声を出し、励まし合って勝てた」と勝利を喜んだ。
試合結果
【1回戦】斑鳩少年野球部2ー0郡山フレッシュ▷西方パワーズ9ー1法隆寺ファイターズ▷三郷北イーグルス6ー2平和レッドスワローズ▷小林ファイヤーズ33-0小泉ファイターズJr
【2回戦】リトルジャイアンツ9ー1斑鳩少年野球部▷奈良信貴REDS3ー0西方パワーズ▷小泉ファイターズ12-1三郷北イーグルス▷小林ファイヤーズ7ー0三郷TFB
【準決勝】リトルジャイアンツ1ー0奈良信貴REDS▷小林ファイヤーズ9ー5小泉ファイターズ
【決勝】リトルジャイアンツ5ー4小林ファイヤーズ
100年間の論争に決着 東大寺東塔の高さは70㍍だった 奈文研が発表
七重の威容を誇りながら焼失した東大寺(奈良市)の東塔について、奈良文化財研究所(奈文研)は25日、奈良時代の創建時の高さが約70㍍だったとする復元案を発表した。東塔を巡っては明治時代から約1世紀にわたる高さの論争があり、約70㍍説と約100㍍説に分かれて議論されてきたが、奈文研はこの論争に「決着を見た」としている。
ただ約70㍍であっても奈良時代の木造塔としては奈良市の薬師寺東塔(約34㍍)を上回り、国内随一だったとみられる。
東大寺では奈良時代、大仏殿の南東に東塔、南西に西塔がそれぞれ創建され、東塔は治承4(1180)年の平氏による南都焼き打ちで焼失した。鎌倉時代に再建されたが、落雷で再び焼け、現在は基壇跡だけとなっている。明治以降は塔について建築史家の天沼俊一の説など複数の復元案が作成されたが、根拠となる遺構の詳細な調査は行っておらず、それらの復元案が構造上、建物として成立するかどうかは不明だった。
奈文研は東大寺の委託を受けて平成30年から東塔について調査・研究を本格化。最大の謎が塔の高さだった。頂部の装飾物である「相輪」を含む高さは、文献によって約23丈(約70㍍)と約33丈(約100㍍)の2通りが伝わっていた。
今回、奈文研が33丈の根拠とされた文献「朝野群載」の写本を調べ、江戸時代の国学者、伴信友が23丈と記されていた箇所を33丈に書き直していたことを突き止めた。新たに判明したこの事実が高さ23丈の有力な根拠となった。
復元案によると、相輪の高さは約26㍍で塔全体の3分の1超と大きい。さらに初重(1階部分)の高さは発掘調査や現存建物などから約8㍍に、幅は一辺約15㍍に復元。七重(7階部分)の高さは約5㍍に、相輪の規模などから幅は約8㍍とし、これまでに作成された細長い復元案とは異なり、安定感のある姿となった。
構造解析を行い、現存する興福寺五重塔(国宝)との比較から建物として成立し得ることも確認した。同研究所の担当者は「現存しない七重塔の復元を精緻な検討を重ねて実証的に行ったのはほぼ初めて。古代東アジアの木造塔を考える上で貴重な事例となる」と説明する。一方、東大寺では「史跡整備や伽藍復興を進める上で考慮すべき重要な研究成果」としている。
奈文研がまとめた東大寺東塔復元研究の報告書はインターネットで無料公開する。
大きな相輪支える七重の安定感
奈良文化財研究所による調査・研究によって、高さ約70㍍だったとみられることが分かった東大寺(奈良市)の東塔。示された復元案では初重(1階部分)の幅などが大きく安定感のある七重で頂部を飾る大きな相輪が際立つ。約1300年前、平城京の東側にそびえ建った木造塔の姿が浮かび上がった。
相輪は金属製の装飾物で、露盤や九輪、水煙などの部分からなる。奈良時代に建てられ現存する国宝・薬師寺東塔は笛を吹く天人が彫られた水煙で有名だ。
東大寺東塔の高さについては、平安時代までに成立し南都焼き打ちで失われたとされる「大仏殿碑文」の内容が後世の史料のもととなったと考えられている。今回の史料調査によってその記述が約70㍍とみられることが判明。ただ全体の高さが約70㍍でうち相輪は3分の1超を占めるとなると、相輪が大きくなることからこれまでは約㍍説を否定する見方もあった。
このため現存する塔や失われた塔を詳細に比較研究し、古代では相輪が大きく造られる傾向があったことを確認したという。
「東大寺東塔は大きな相輪を支えるために安定感のある姿になったのだろう」。そう説明するのは研究に取り組んだ奈良文化財研究所の目黒新悟研究員だ。ではなぜ相輪は大きくなったのか。
東大寺東塔は天平宝字8(764)年に相輪が上げられ、その頃に完成。相輪には聖武天皇が各国分寺の塔に安置することを命じた護国の経典である金光明最勝王経と仏舎利が納められたと伝えられている。目黒研究員はこのことに触れ、「東塔の相輪はそうした重要な部分であるために際立つものとし、思いを込めたのではないか」と推測した。
東大寺東塔の復元研究の成果は、他の古代木造塔についても考える手掛かりとなりそうだ。同研究所では6月29日に平城宮跡資料館講堂で、「東大寺東塔の復元研究」(仮題)をテーマにした公開講演会を予定している。
能登杜氏の映画上映で被災地支援を 5月1日に奈良でチャリティー上映会
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能登半島地震の被災地を応援しようと、能登の杜氏の世界を描いたドキュメンタリー映画「一献の系譜」(石井かほり監督、平成年公開)のチャリティー上映会が5月1日、奈良市の奈良商工会議所で開催される。収益は被災地に寄付されるといい、主催する奈良市の専門学校非常勤講師、小林康子さん(56)は「被災した人々の力になれれば」と話している。
「一献の系譜」は、吟醸酒の礎を築いたとされる「能登杜氏四天王」をはじめ、石川県珠洲市を発祥地とする酒造り集団「能登杜氏」を追いかけたオムニバス形式の作品。1月1日の地震発生後、被災地を支援するため、チャリティー上映会が全国各地で行われている。
今回は小林さんが「少しでも被災地の人々に寄り添える支援がしたい」と企画。自身も日本酒好きだという小林さんは、旅行などで石川県をよく訪れたといい、「美しい風景や被災地の人々の笑顔を取り戻す一助となりたい」と力を込める。
上映会には、石井監督も登壇し、震災後に単独で能登に入り、目にした被災地の現状や、作品への思いも語るという。
開演は午後1時半(同1時開場)。前売り3千円、当日4千円。必要経費を除き、「ほくりくみらい基金」に寄付し、復興支援活動に役立てられる。定員100人。申し込みは、今月下旬までに小林さん(homeyasudesu@docomo.ne.jp)へ。
奈良・海龍王寺で海の平穏祈る「四海安穏法要」 能登半島復興も祈願
海の平和などを祈る「四海安穏祈願法要」が18日、奈良市の海龍王寺で営まれた。今年は能登半島地震で亡くなった人の冥福と被災地の復興なども祈願した。
奈良時代に遣唐使船で中国・唐に渡った僧、玄昉は、嵐の中海龍王経を唱えて無事に帰国した後、同寺の初代住職となって遣唐使の安全を祈るようになったという。その後法要は途絶えたが、海の安穏や航海の安全などを祈願するため、平成16年に復興した。
この日は、本堂の仏前に宮城県・気仙沼港や北海道・網走海岸、鹿児島・種子島東海岸などから寄せられた海水が入った容器が供えられ、海龍王寺の石川重元住職ら僧侶が読経した。石川住職は「1300年前にも苦難を乗り越えた精神性を奈良から発信したい」と話した。
全国の製薬・医療関係者が参列 桜井・大神神社で「鎮花祭」 奉納された医薬品類は施設へ寄贈へ
人々の無病息災や製薬・医療の発展を祈念する「鎮花祭」(はなしずめのまつり)が18日、桜井市の大神神社で営まれ、約180社の製薬会社から医薬品など約2500点が奉納された。
疫病を鎮めるための祭儀として「大宝律令」にも定められた国家的な祭祀だった歴史を持ち、今に続く。「薬まつり」の名でも知られ、全国の製薬・医療関係者が参列している。
本社拝殿では、奉納された医薬品などが並ぶ中、薬草として重宝されてきた百合根や忍冬が神前に供えられ、参列者が玉串をささげるなどした。続いて、病気平癒・身体健康の神様とされる摂社の狭井神社でも古来の定めにのっとり、同様の神事が営まれた。
供えられた医薬品などは後日、県内約カ所の社会福祉施設に寄贈される。
殺生戒め魚を放流 奈良・興福寺で放生会
殺生を戒める仏教行事「放生会」が17日、奈良市の興福寺で営まれ、法要後には教えに基づいて近くの猿沢池に魚を放った。
この日は南円堂北側にある一言観音堂で、森谷英俊貫首ら僧侶が法要を営んだ。その後、猿沢池のそばに移動し、僧侶が般若心経を唱えた後に、小学生らとともにスロープを使って池に魚を放流した。
放流したのは、事前に池から採取したモツゴなど。以前は金魚を放っていたが、生態系に影響を与えると指摘を受けたため近畿大農学部の協力を得て、令和2年から在来種を放流している。
参加した小学生たちは「放流して楽しかった。魚を大切にしようと思った」と話していた。
子供たちが農業学べる宿泊施設 宇陀に令和6年11月オープンへ
建築設計や教育、農業などの事業を多角的に手掛ける「類設計室」(本社、大阪市)が、宇陀市内にある自社農場に、小中高校生が農業を学べる宿泊施設を備えた農産物の生産・流通拠点を整備する。宿泊施設は来年11月にオープン予定で、農作業体験や農家との交流を通じて若い世代の農業の担い手を育成するのが狙い。阿部紘社長(78)は「都会の子供たちが自然豊かな宇陀の地で農業に親しみ、地域活性や農業を支える人材に育ってほしい」と話す。
同社は昭和47年に建築設計事務所としてスタートし、将来を担う人材育成に向けた教育事業として学習塾やフリースクールを展開。さらに、自然との共生を柱にした事業として平成11年に農業分野に進出し、宇陀市榛原下井足と三重県度会町に農場を開園。宇陀の農場では、大和の伝統野菜の宇陀金ごぼうや大和まな、コメなどを栽培し、大阪府吹田市や大阪市内の直売所で販売している。
今回、農業事業25周年を機に宇陀市内の農場の施設を大幅にリニューアル。これまで農作物の出荷など作業用施設が中心だったが、農業を通じた子供たちの教育や地元農家との交流の場として整備することにした。
宿泊施設は小中高校生ら75人程度が収容でき、教育事業のノウハウを生かしながら、農作物の栽培体験や一定期間宿泊して農業を深く知る教育プログラムなどを計画している。
宿泊施設などは木造切妻造りの平屋建てとし、周囲の山並みの風景に溶け込むようなデザインにする。8月に着工し、宿泊施設などは来年11月にプレオープン、令和8年春の本格オープンを予定。人工知能(AI)も活用して消費者に安心安全で新鮮な農産物を届けるとしている。
宇陀市は、農林水産省が提唱する「オーガニックビレッジ宣言」を令和4年に全国で初めて宣言し、化学肥料や農薬を使わない農業振興を進めている。阿部社長は「自然に優しい農業を推進する市と協力しながら、地域活性にも貢献したい。宇陀市に定住して就農する若者が育ってもらえれば」と意欲を示す。
達磨寺で〝ワンワン〟稚児行列 初の試みに全国から参加
イヌとその飼い主たちが寺の境内を練り歩く「わんわん稚児行列」が13日、奈良県王寺町の達磨寺で初めて開催された。同町のイヌのマスコットキャラクター「雪丸」が誕生して11年たったことにちなみ、1と「ワン」をかけて企画された。
雪丸の衣装デザインを手掛ける王寺町在住の着付け師、上村美奈子さん(46)が、交流サイト(SNS)を通じて知り合った愛犬家仲間に声をかけたことで実現した。
寺の伝統行事「達磨会式」の一環として営まれ、全国から駆けつけた7家族の12匹が和装で飼い主とともに境内を歩いた。訪れた人たちは、愛くるしい犬たちをスマートフォンで撮影したりして楽しんだ。
トイプードル2匹、ボーダーコリー2匹とともに夫婦で参加した愛知県豊橋市の農業、田嶋明さん(56)は「伝統的な行事に犬とともに参加できたことがとてもうれしい。いい記念になった」と笑顔。日野周圭住職(76)は「イヌの七五三詣でに寺を訪れる人は多い。イヌの稚児行列は初めての試みだが、今後も続けていきたい」と話している。
密教の世界観を堪能 奈良国立博物館で「空海展」

弘法大師・空海の生誕1250年を記念する特別展「空海 KUKAI|密教のルーツとマンダラ世界」が、奈良国立博物館(奈良市)で開かれている。会期中に115件を展示し空海が伝えた密教の世界観を紹介。京都・神護寺の所蔵で「高雄曼荼羅」の名で知られ、空海が制作に関わったとされる現存唯一の「両界曼荼羅」(国宝、平安時代)は修理後初公開となる。6月9日まで。
中国・唐に渡り密教を学んだ空海は、「密教は深遠で文字では伝えにくい。それで図、絵で示すのだ」といったようなことを述べた。このため特別展では密教の仏たちが取り囲む空間を展示室に展開している。
京都・安祥寺が所蔵する平安時代の国宝「五智如来坐像」は、大日如来を中心に堂々とした計5体からなり、5つの智恵が象徴的に表されている。
神護寺の「両界曼荼羅」は、慈悲の広がりを表す「胎蔵界」と悟りへの道筋を表す「金剛界」という2つの曼荼羅からなり、前期(13日~5月12日)に展示する胎蔵界は縦4.4㍍、横3.9㍍の大きさ。密教の教義を表す両界曼荼羅としては国内最古で、紫地に金銀泥で表されているが、劣化が激しかった。このため約230年ぶりとなる修理が平成28年度~令和3年度に行われ、より鮮明になった。
さらに、前期では京都・東寺に伝わり鮮やかな色彩が残る平安時代の国宝「両界曼荼羅」(西院曼荼羅・伝真言院曼荼羅)も展示。奈良国立博物館の斎木涼子列品室長は「今回は空海が生涯をかけて伝えた密教に焦点を当てており、その世界観を体感していただきたい」と話している。
月曜と5月7日は休館。ただし4月29日と5月6日は開館。観覧料金は当日で一般2000円、高校・大学生1500円、中学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。
■弘法大師・空海 774~835年。真言宗の開祖。讃岐(現在の香川県)に生まれ、上京して大学で学び、四国でも修行したと伝えられる。804年に中国・唐に渡って密教を学び、帰国後、京都・高雄山寺(神護寺)に入り、その後、高野山を開いた。「即身成仏」などを説いた国内を代表する思想家で、三筆の一人としても知られる。
土偶「めっちゃオシャレやろ」 橿原市博物館が 出土遺物を楽しく紹介
奈良県橿原市川西町の歴史に憩う橿原市博物館で、地元の高校生と連携した企画展「ここみてや!」が開かれている。縄文から飛鳥時代の土器や石器、埴輪など約40点とともに、関西弁のキャッチコピーがいたるところに掲げられた異色の展示で、イヤリングを装着した縄文の土偶には「めっちゃオシャレやろ」との言葉も。担当者は「普段は『もの言わぬ考古遺物』の自己アピールを言葉にしたので、ぜひ耳を傾けて」と展示の意図を語る。
同館は、県立橿原高校と連携して平成28年度から企画展を開催。今回は、同校考古学研究部長の2年生、麻生彩斗さん(16)が参加し、同市文化財保存活用課の松井一晃・課長補佐とキャッチコピーなどを練り上げた。
飛鳥時代の木簡は、文字を書き直す際に刀子と呼ばれるナイフで表面を削ったとされ、会場では木簡と刀子を展示。さらに「消しゴムだぜ。ワイルドだろ」と麻生さんが考案したフレーズを添えた。消しゴムがなかった時代に、ナイフで文字を削ったところを「ワイルド」と表現した。
古墳時代の須恵器の展示コーナーでは、「おみず じわっともれたヨー」との言葉とともに紹介。高温で焼き上げた須恵器は堅固な土器のイメージがあるが、水をためると少しずつもれることを知ってもらいたかったという。
また、飛鳥時代の尿瓶も展示。一般的な須恵器の形に見えるが、土器の内側に尿に含まれるカルシウムの有無によって尿瓶かどうか判別できるという。尿瓶を知らない若い世代もいることから、現代の尿瓶も並べて置いた。
麻生さんは「展示品に添える言葉を考えるのに苦労したが楽しかった。博物館には紹介したい遺物がたくさんあり、展示しきれなかったのが少し残念」。松井さんは「高校生からみた土器や石器への素直な疑問に答えられるよう、楽しい企画になった」と話した。
6月16日までで月曜休館(祝日の場合は翌日)。問い合わせは同館(0744・27・9681)。
戦艦大和・第二艦隊の戦没者慰霊祭 大和神社で営まれる
戦艦大和ゆかりの神社として知られる奈良県天理市の大和神社で7日、「戦艦大和・第二艦隊戦没者慰霊祭」が営まれ、神事や黙禱、ラッパ演奏などで追悼した。
第二次大戦末期、沖縄に向けて出撃した第二艦隊が昭和20年4月7日、米軍機の猛攻撃に遭って大和などが沈没し、約4千人が亡くなったとされる。
大和の艦内に同神社の分霊が祭られていたことや、大和を含む第二艦隊の戦没者が同神社の祖霊社に合祀されていることなどから、同神社は「大和ゆかりの神社」を標榜し、広島県など他のゆかりの地とともに毎年この日、慰霊祭を営んでいる。塩谷陸男宮司は「先人の礎の上に今の平和があることを忘れずに慰霊を続けていくことが大事」と話していた。
奈良ジュニアファイターズが連覇 奈良LC杯奈良市学童軟式野球大会
18チームが熱戦を繰り広げた「奈良ライオンズクラブ杯第47回奈良市学童軟式野球大会」は6日、同市のロートスタジアム奈良で準決勝と決勝などが行われ、奈良ジュニアファイターズが2年連続4回目の優勝を果たした。
決勝は、奈良ジュニアファイターズと西大寺ドリームズが対戦。奈良ジュニアファイターズは毎回着実に得点を重ね、四回に猛打が爆発して一挙9点を挙げ、コールド勝ちを収めた。西大寺ドリームズは三回、長短打を集めて3点を返し、1点差に迫る追い上げをみせたが及ばなかった。
両チームと、7日に行われた3位決定戦に勝利した山陵クィーンズの計3チームは、5月に開かれる奈良県知事杯争奪学童軟式野球大会に奈良市代表として出場する。奈良ジュニアファイターズの北村謙主将は「一体感を大事にし、チーム一丸となって勝ち進めた。知事杯もしっかり勝って全国出場を目指したい」と意気込みをみせた。
6~7日の試合結果は次の通り。
【準決勝】奈良ジュニアファイターズ18―0山陵クィーンズ▷西大寺ドリームズ5ー0大安寺アパッチライオンズ
【決勝】奈良ジュニアファイターズ11―4西大寺ドリームズ
【3位決定戦】山陵クィーンズ4―2大安寺アパッチライオンズ
【5位決定戦】大宮ホワイトベアーズ9―4奈良チャレンジャーズ▷帝塚山スポーツ少年団6―3五条山レパード
【7位決定戦】五条山レパード17―2奈良チャレンジャーズ
夜間中学で読み書き学んだ奈良の男性を映画に「35年目のラブレター」 鶴瓶さん主演、来春公開
妻へのラブレターを書こうと、64歳で退職後に文字を学ぶため夜間中学へ通った奈良市の元寿司職人、西畑保さん(88)の実話を描いた映画「35年目のラブレター」(塚本連平監督)が、来年3月7日に全国公開される。今年3月下旬には奈良県中央卸売市場(大和郡山市)など県内で撮影が行われ、映画関係者は「ぜひ奈良の人に見てほしい」と話している。
戦時中に生まれた西畑さんは、十分な教育を受けられず、読み書きができないまま大人に。長年支え続けてくれた同い年の妻、皎子さんに感謝の手紙を書こうと、奈良市立春日中学校の夜間学級に20年間通って文字を学んだ。
西畑さん夫婦の物語は、複数のメディアで取り上げられたほか、創作落語になるなどして広がり、感動を呼んだ。今回の映画では、笑福亭鶴瓶さんが西畑さん役を、原田知世さんが皎子さん役を演じる。
3月22日には、西畑さんが寿司職人だった頃に毎日通ったという県中央卸売市場で撮影が行われた。鶴瓶さんは、仲卸業者から寿司に使う魚を仕入れる様子を生き生きと再現していた。
撮影に同行した西畑さんは当時を思い出しながら「懐かしい」と目を細めつつ、「私の人生が映画になると聞いて驚き、そしてわくわくしています」と期待を寄せる。
文字を学んでからは毎年クリスマスに皎子さんにラブレターを渡していたという西畑さん。皎子さんはクリスマス直前の平成26年12月22日に亡くなり、手紙は渡せなかった。「夜間中学に通うことを応援してくれたのも妻だった。私たちの物語をみてほしい」と力を込める。
プロデューサーの森谷雄さん(58)は「西畑さんの物語は、何歳からでも人生に可能性を見いだせ、元気をもらえる。市場や散歩に出かけた公園など西畑さんが実際に生活した県内の場所で撮影できたことで、物語がよりリアルに浮かび上がるはず。県内の人たちにもそんな風景を楽しんでもらいたい」と話している。
「神秘的」 橿考研博物館で蛇行剣を公開
奈良市の富雄丸山古墳(直径109㍍、4世紀後半)から発見された東アジア最大の蛇行剣(長さ237㌢)の初の一般公開が、奈良県橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で行われている。黒漆塗りの柄や鞘がほぼ完全な状態で残り、1600年前の高度な技術を間近で感じられる。公開初日の3月30日と翌31日の2日間で約3500人が訪れ、関心の高さをうかがわせた。今月7日まで。
蛇行剣は刀身が6カ所も屈曲した特異な形状で、柄や鞘を合わせると長さ285㌢。木製の柄(長さ38㌢)は、柄頭が刀特有のくさび形をしていた一方で、剣にみられる突起もあり、刀と剣の両方の特徴をもつ「ハイブリッド構造」と分かった。訪れた歴史ファンらは、黒漆塗りの柄の部分などを特に注視しながら、スマートフォンで撮影するなどしていた。
会場では、1年かけて行われた土やさびなどのクリーニング作業の様子もパネルで紹介している。
東京都足立区の小学校教員、有本文彦さん(64)は「実物を見てこれほど長いとは驚いた。どうやって使ったのか不思議」。奈良県五條市の中学3年、早本智絵さん(14)は「1600年前に埋葬されたものを、現代の私たちが目にできることがすごく神秘的。蛇行剣がなんでこれほど大きいのか、なんで蛇行しているのか、いくつも疑問が浮かんできました」と感激した様子で話していた。
蛇行剣は、墳丘の「造り出し」の木棺を覆う粘土の上から出土。一般公開が終わると、劣化を防ぐため本格的に保存処理が行われる。
元阪神・関本さんがコーチ 橿原で産経野球教室

プロ野球・元阪神タイガースの関本賢太郎さんが講師を務める「産経新聞野球教室」(産経新聞奈良県専売会、産経新聞開発主催)が、橿原市の県社会福祉総合センターで開かれた。
阪神時代に内野手として活躍し、「必死のパッチ」の決めぜりふで球場を沸かせた関本さんは同市出身で、県内の強豪・天理高校(天理市)から夏の甲子園に出場した経験を持つ。野球教室は雨天のため、屋内で関本さんのトークを中心に行われ、県内の小学生約人が参加した。
関本さんは、野球を始めたきっかけなど自身の野球人生を振り返りながら、練習や体作りの方法、心構えなどを話し、質問にも答えた。この後技術指導を行い、バッティングや捕球、送球などのコツを子供たちに伝授した。
関本さんは「他人と比べるのではなく、ライバルは『昨日の自分』。練習を続け、昨日よりうまくなることが大事」とアドバイス。「桜井西ブラックベアーズ」の4年、越出常春さん(10)=桜井市=は「今日から練習時間を増やし、体のために食べる物にも気をつけたい」と話していた。























































































