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外交官の村上さん 外務省へ帰任 「貴重な経験ができた」田原本町

 地方創生の支援を目的に外務省から田原本町に派遣されていた外交官の村上玲子さん(41)が約2年2カ月の任期を終え、3日付で外務省へ帰任する。村上さんは町長公室や産業建設部の参事(部長級)として町長を補佐しながら町政運営に参加。「町民のみなさんと触れ合う貴重な経験ができた」と喜んでいる。
 村上さんは一昨年10月に着任。中米・グアテマラを相手国にした東京五輪のホストタウン事業や、約600年ぶりに復活した流鏑馬まつり、田原本まちづくり観光振興機構の設立などにかかわった。
 その中で一番印象深いのはグアテマラ五輪委員会関係者の招聘や同国の音楽家の指導を受けるコンサートの開催準備などのホストタウン事業だという。
 「田原本がグアテマラのホストタウンであるということを多くの町民のみなさんに知ってもらえたのは感無量。グアテマラの人にも田原本のことを知ってもらえた」と喜ぶ。
 コンサートの練習風景を動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップしたところ、約10万件のアクセスがあり、同国で大きな反響を呼んでいるという。
 ほかにも町に在住する外国人と町民が交流するイベントなども企画した。
 村上さんは生駒市出身。神戸大を卒業して外交官試験に合格、ペルーやモザンビークの大使館に勤務した。ポルトガル語とスペイン語が堪能で、派遣前の所属は外務省中南米局南米課だった。
 地方行政の現場を知ろうと、国家公務員を首長の補佐役として、地方創生に積極的に取り組む自治体に派遣する国の事業に応募した。総務省や国土交通省などからの派遣は多いが、外務省からは珍しく、村上さんは4人目だった。
 村上さんは「田原本は住みやすい町で、楽しかった。ここでの仕事を通じて、外交官が地域の人たちと草の根交流をすることがいかに大事か、改めてわかった。この経験を今後の仕事に生かしたい」と話している。

全国中学陸上 女子走り幅跳び優勝・大和郡山市の中学生が表敬訪問

10月に行われた「全国中学生陸上競技大会」の女子・走り幅跳びで優勝した大和郡山市の市立郡山南中学校3年、釣本陽香さんが、上田清市長を表敬訪問し、大会の様子や今後の抱負を報告した。
 釣本さんは、小学6年生から陸上をはじめ、中学1年の夏に顧問の勧めで、短距離走と走り高跳びから転向し、走り幅跳びを始めた。今年は、新型コロナウイルスの影響で学校で練習できない日もあったが、小さなハードルやバーを持ち帰って自宅で練習。同級生のほとんどが引退する中、秋まで部に残り、朝や放課後に練習を重ね、今大会に臨んだ。
 「今回は助走の流れや踏み切るタイミングを、よい状態に持っていけるようにした。大きなスタジアムは緊張感があって楽しかった」と釣本さん。来シーズンは6㍍以上の記録更新に加え、「将来はオリンピックに出たい」と夢を語った。
 上田市長は「全国大会で名を連ねる人は滅多にいない。わが市の星として、今後の活躍が楽しみ」と期待を寄せていた。

天理市が窓口業務のデジタル化目指す 令和4年3月から運用へ

 天理市の並河健市長は、令和4年3月から、市役所の窓口業務をオンラインで行う方針を発表した。マイナンバーカードを持っている市民は市役所に足を運ばなくても、自宅などからインターネットのウェブ上で住民票交付などの申請が行えるようになる。市民の利便性向上だけでなく、市の業務効率化も期待されている。
 行政手続きのデジタル化をめぐっては、政府による法整備がなされながらも、ハンコ文化や対面確認など昔ながらの行政特有の慣例もあり、導入の動きは鈍かった。しかし、新型コロナウイルスの感染対策も兼ねて、取り組みを加速させる自治体が増えている。
 2日の定例会見で、並河市長は「デジタル化を促すことで、来庁しなくてもいい市役所を目指す。ペーパレス化で紙の印刷コストもかからない。職員の業務の効率化を図り、市民サービスの拡充を目指したい」と話した。
 市によると、将来的にマイナンバーカードを持っている市民の場合、ウェブ上で行政手続きの届け出を行うことができるようなシステムを構想。マイナンバーカードを持っていない場合は本人確認のため、最終的に市役所に行く必要はあるが、それまでの申請書作成はウェブ上で行うことができる見込みだという。
 転入する場合、現状では記入項目が多岐にわたり、名前や住所を複数の書類に記入する必要があり、市役所での滞在時間も長くなる傾向があった。デジタル化が実現した場合、タブレットで申請書を作成できるため、何度も同じ項目を書く必要がなくなるという。
 市は4日に開会した市議会に、窓口業務のデジタル化関連事業費として約1995万円を盛り込んだ2年度一般会計補正予算案を提出した。
 開発業者と来年1月からシステム開発を行い、実証実験などを行った上で、4年3月から運用を始める。申請書類が多くの課にまたがる転入や出生などの届け出の窓口業務からはじめ、将来は福祉や税金にかかわる窓口業務へと順次拡大する予定だ。

平和レッドスワローズ優勝 知事杯学童軟式野球

「高円宮賜杯第40回記念全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント県大会(兼)第20回県知事杯争奪選抜学童軟式野球大会」(県軟式野球連盟主催、県スポーツ少年団、産経新聞社共催)の決勝戦が29日、橿原市の橿原運動公園軟式野球場で行われ、平和レッドスワローズ(郡山)が疋田ボーイズ(葛城)を3ー0で下し、初優勝を果たした。
 試合は引き締まった投手戦となった。捕手のダイビングキャッチなど好プレーも随所で見られ、両チーム得点がないまま延長戦に突入した。
 延長戦は無死一、二塁から始めるタイブレークで行われ、平和レッドスワローズは八回、バントで1死二、三塁の好機を作ると、相手エラーや適時打で3点を奪って試合を決めた。
 同大会は3月に実施予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。優勝チームが進む全国大会は、今年は新型コロナで中止となっている。

県防災拠点事業費600億円 国に財政支援要望

県は、南海トラフ地震に備え、五條市に整備を計画している大規模広域防災拠点について、政府に財政支援などを求める要望書を提出した。概算事業費として、600㍍級の滑走路を備える2期までに150億円、滑走路を2千㍍級に拡張する3期までに600億円が見込まれることが初めて明らかとなった。
 南海トラフ地震は、30年以内の発生確率が70~80%と想定されているが、紀伊半島エリアには大型の輸送機などが発着できる広域防災拠点がなく、県が整備計画を公表していた。
 整備予定地は、五條市阪合部新田町のゴルフ場周辺で、1期で災害時の拠点や物資の備蓄倉庫となる約5㌶の平場を整備する。2期以降で大型ヘリや輸送機が発着可能な滑走路が整備される予定となっている。完成時期は未定で、現在は用地買収に向けた地元説明会が行われている。
 事業費の主な内訳は、建築費、造成費、用地取得費などで、併設予定の消防学校の費用は含まれていない。
 県は防災拠点の事業費について、国からの地方交付税で7割が補填される「緊急防災・減災事業債」を活用したい考えたが、今年度中の工事着手が条件で、対象となる事業費も限定される。
 県は要望書で同事業債の期限延長や対象範囲の拡大を求めており、大規模広域防災拠点整備課の担当者は「紀伊半島エリアの防災を担う重要な施設で、できる限り早く完成させたい」としている。

中尾山古墳、関西大学生4人も発掘調査に参加 貴重な経験と感激

 約50年ぶりの発掘調査によって文武天皇陵説がさらに強まった明日香村の中尾山古墳(八角墳)。世界遺産登録を目的とした墳丘の規模確認のために明日香村教委と関西大(大阪府吹田市)が共同で調査を実施した。考古学教室に所属する4人の学生も参加し、「貴重な経験」と感激しながら調査に取り組んでいる。
 4人は大学院1年の山川聡大さん(24)▽同1年、田中詢弥さん(23)▽文学部4年、池田旭さん(22)▽政策創造学部2年、小木曽優佳さん(22)。
 調査開始の9月から、村教委の西光慎治技師らの指導を受け、土砂の搬出や遺構面の検出などの作業を担当。遺構の図面作成にも取り組むといい、将来、考古学関係の仕事につくことを希望している。
 山川さんは「火葬骨を納めたにしては大きな石槨で、大量の石が使われ、場所によって石敷きに違いがある。新しい発見の連続。八角墳を掘ることは二度とないことだと思う」と話し、田中さんも「調査は楽しく、とても貴重な経験。石槨は表面がつるつるに磨かれ、こだわって、きれいに造っている。飛鳥時代にこんな技術があったことは驚きだ」と言う。
 「飛鳥美人」と呼ばれる国宝の極彩色壁画が見つかり、今も注目される同村の高松塚古墳は、関西大が調査。大学は村内に研究所を持ち、両者の関係は深い。再来年には高松塚発掘50周年イベントを共同で計画している。
 池田さんは「最初の調査(昭和49年)の報告書を読んだが、そこに書かれている以上に石槨が丁寧に造られていると感じた。重要な人物の墓。こうした調査に参加できるのは非常にありがたい」と語る。
 また、小木曽さんは「版築の造り方など他の古墳と比べ、技術レベルが違う。さすが飛鳥の終末期古墳、被葬者の権力の大きさを感じる。将来、技師になるときに生かせるように多くのことを学びたい」と目を輝かせる。
 調査は現在も継続中。村教委は「参加する学生は、調査実施の大きな力になっている。八角墳という飛鳥の終末期古墳を掘る機会は二度とないと思うので、ハードな仕事だが、頑張ってほしい」と期待している。

「大阪市への飲食、買い物は控えて」 コロナ拡大受け知事呼びかけ

大阪や東京などで新型コロナウイルスの感染が拡大し、県内でも累計感染者が千人を超えたことを受け、荒井正吾知事は25日、記者会見し、「飲食、買い物などのために大阪市内へ行くのは控えてほしい」と県民に呼びかけた。一方で政府の観光支援事業「Go To キャンペーン」については「自粛すべき対象だとは考えていない」との考えを示した。
 県は10月26日~11月22日にかけて確認した感染者364人のうち、人を大阪で感染したと推定。荒井知事は「大阪市内で飲食などの余暇活動をした人の感染が目立つ」と指摘し、飲食や買い物などに限定した上で、大阪市内への往来自粛を求めた。
 25日に開いた県の対策会議では、大阪など感染リスクが高い場所に立ち寄った際は、帰宅後すぐに着替えたりシャワーを浴びたりするほか、食事や寝室は家族と別々にするよう呼びかけることも改めて確認した。
 一方で、荒井知事は、県内からの観光客を含めて、観光活動で新型コロナ感染が広がったという事例は確認されていないとし、「(政府のキャンペーンは)自粛すべき対象だとは考えていない。今のところ、両立ができている分野と思っている」と話した。

川に転落の男性救出 ベトナム人男性2人に感謝状

車ごと川に転落した男性を救出したとして、天理署と県広域消防組合磯城消防署は、田原本町の会社で働くベトナム国籍の男性2人に感謝状を贈呈した。
 感謝状を贈られたのは、「有限会社大岡製作所」(田原本町)でエンジニアとして働く、レー・タン・ファットさん(30)と、技能実習生として働くグエン・バン・クオンさん(25)。
 天理署などによると、10月26日の午後5時すぎ、仕事を終えて帰宅途中だった2人は、同町の大和川に車が転落しているのを発見。川幅は約30㍍、深さは約2㍍だったが、「助けないと」と迷いなく飛び込んだ。2人で協力し、沈んでいく車から、車内にいた男性を救出、岸まで引き上げた。
 グエンさんは「困っている人を助けようとしただけ。これからも一生懸命仕事をしたい」、レーさんは「いいことができてとてもうれしい。日本でいろんなことを勉強し、将来は家族を呼びたい」と話していた。
 同製作所の大岡武司社長(50)によると、2人は優しい性格で、仕事にまじめに取り組んでいるという。
 天理署の小畑浩康署長は「危険をかえりみず川に飛び込んで救助していただいた」、磯城消防署の小野隆治署長は「迅速、的確な判断に感謝している」と述べた。

新型コロナ 過去2番目に多い28人 院内感染も

 県と奈良市は18日、新たに28人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日の感染者数としては、8月18日の37人に次いで2番目に多い。県内の感染確認は計880人となった。
 県などによると、済生会中和病院(桜井市)では30~80代の看護師や入院患者ら4人が新たに感染。同病院での感染者は計9人となり、県は院内感染が発生したと認定した。一方、感染経路が調査中であるとして、クラスター(感染者集団)の認定は見送った。
 このほか、20~50代の5人は県内外の感染者と接触、10~70代の5人は家庭内、20代男性1人は大阪市内での飲食が感染経路と推定。20~70代の13人の感染経路は調査中としている。

春高バレー22日に全国かけ決勝 男子・天理ー添上、女子・奈良文化ー奈良女子

 「春高バレー」の愛称で親しまれる「第73回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の準々決勝と準決勝が15日、大和郡山市の奈良学園高校と王寺町の王寺アリーナで行われ、男子は天理と添上、女子は奈良文化と奈良女子が決勝進出を決めた。来年1月の全国大会出場をかけた決勝は、22日に桜井市の芝運動公園総合体育館で行われる。 
                           ◇
  男子準決勝第1試合は、天理が西の京を圧倒し、3年連続の全国大会出場に王手をかけた。序盤からレフトの平井心主将が強打とバックアタックでチームを牽引。レフトの藤川佳大やセンターの岡本伊武己もブロックを決め、王者の貫禄をみせた。西の京は、レシーブなど粘りをみせたが、主導権を奪えなかった。
 「スパイクの調子が良く、高い打点で打てた」という平井主将は、決勝へ向け「コンビも合っていたし、サーブで攻めてブロックポイントも奪えた。このいい流れのまま、決勝も勝ちたい」と力を込めた。
 第2試合は、3年ぶりの優勝を狙う添上が法隆寺国際にストレート勝ちし、決勝に駒を進めた。レフトの山崎丈太郎が強烈なスパイクとブロックで活躍。センターの野口大弥主将のクイック攻撃なども光った。法隆寺国際は、粘り強いレシーブとコンビバレーで、2セット計40点を奪ったが、あと一歩及ばなかった。
 「ミスもあったが切り替えて、決勝は粘り強く最後は決め切るバレーを見せたい」という添上の野口主将は、「ブロックでエースを止め、味方が苦しいときは、自分が決めたい」と優勝へ向け気合を入れた。
                           ◇
   女子の準決勝第1試合は、奈良文化が高田商と対戦。奈良文化は序盤から奥出望未のスパイクなどで点数を重ねると、相川佳乃が相手を崩すサーブで翻弄。最後はエドックポロかれんが最高到達点293㌢から打ち下ろすスパイクでたたみかけた。高田商は攻めの姿勢を崩さず、ブロックアウトなどで点数を重ねたが、力尽きた。
 奈良文化の古屋七夕主将は「焦るとレシーブやトスが浮つき、タイミングが合わなくなってしまった。決勝では試合中に修正できるよう心掛けたい」と話した。
 第2試合では、奈良女子が安定したプレーで高田を下した。奈良女子は正確なブロックで相手の攻撃を抑えると、田村愛美などがリズムよくスパイクを打ち込み、得点を挙げた。川崎沙和佳のサービスエースや、リベロ鷲阪京の安定したレシーブも随所で冴え、勝利を支えた。高田は懸命にボールをつないだが反撃の糸口をつかめず、涙をのんだ。
 奈良女子の石田奈々香主将は「サーブで攻めて相手の思い通りにさせない、自分たちのバレーができた。決勝は挑戦者として挑み、女王奪還を成し遂げたい」と意気込んだ。

 

春高バレー 全国かけ熱戦、開幕

「春高バレー」として開催される「第73回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)が7日、開幕した。この日は桜井市の芝運動公園総合体育館と天理市立総合体育館で女子1~3回戦が行われ、奈良文化、西和清陵、橿原、奈良女子などが準々決勝に進んだ。
 8日は芝運動公園総合体育館と平群町総合スポーツセンター体育館で、男子1、2回戦が行われる。
■添上、身長生かす
 3回戦で五條と対戦した添上は、大嶋奈々や山本まことが力強いスパイクで活躍。大嶋の170㌢とチーム一の高身長を生かしたブロックも、勝利を後押しした。
 五條はボールを粘り強く拾い、第2セットには6連続得点も決めたが、一歩及ばなかった。
 添上の大嶋奈々は「思い切りのよいプレーができた。次の試合も前衛で一番点数を決めたい」と意気込んだ。
■橿原鋭いスパイク
 2回戦で桜井を下した橿原は、3回戦で畝傍と対戦。野村朋加が鋭いスパイクを打ち込み勢いに乗ると、中峯梨緒がサービスエースを随所で決め、勝利をたぐり寄せた。
 畝傍は軟打を織り交ぜた多彩な攻撃で対抗したが、涙をのんだ。
 橿原の山本妃夏主将は「スパイクやサービスエースが決まり、しっかり流れをつかめた。サーブなどのミスを改善していきたい」と話した。
《7日の結果》
【女子】        
 ▽1回戦         
帝 塚 山 2―1 西 の 京
桜   井 2―0 香   芝
関西中央  2―1 奈良朱雀 
 ▽2回戦          
奈良文化  2―0 帝 塚 山
一   条 2―0 奈良育英 
大   淀 2―0 奈良大付 
天   理 2―0 西大和学園
西和清陵  2―0 榛生昇陽 
郡   山 2―0 生   駒
法隆寺国際 2―0 奈 良 北
高 田 商 2―0 高取国際 
橿   原 2―0 桜   井
畝   傍 2―0 奈良情報商
平   城 2―0 育 英 西
高   田 2―0 奈良学園登美ヶ丘
五   條 2―0 奈   良
添   上 2―0 大和広陵 
登美ケ丘  2―0 奈良学園・奈良女大付
奈良女子  2―0 関西中央 
 ▽3回戦          
奈良文化  2―0 一   条
天   理 2―0 大   淀
西和清陵  2―0 郡   山
高 田 商 2―0 法隆寺国際
橿   原 2―0 畝   傍
高   田 2―0 平   城
添   上 2―0 五   條
奈良女子  2―0 登美ケ丘 
 

【バンビシャス通信】今月はホーム6試合 連携攻撃で浮上狙う

 米国出身のショーン・オマラ選手がさらに調子を上げてきています。
 10月25日のパスラボ山形ワイヴァンズ(山形市)戦では、1試合30得点、同月28日の佐賀バルーナーズ(佐賀市)戦では得点をあげる活躍をみせ、試合を盛り上げました。
 オマラ選手は「30分以上、2試合(連続して)出場しても問題はないですし、コンディションはよいです。チームでバランスよく得点をとることができればよくなっていけると思っています」とコメントしています。25歳と若く、チームにとって頼もしい存在です。
 間橋健生ヘッドコーチは「外国籍選手とのオフェンス(攻撃)の連携をよくしていきたい」とコメント。今シーズン開幕後に合流したばかりの外国籍選手と、日本人選手とのミスのない連携プレーを課題としています。
 バンビシャス奈良は、今シーズンで予定される試合中、9試合を終えて、3勝6敗で2西地区6位。11月はホームゲームが6試合あり、ここで浮上したいところです。
(バンビシャス奈良広報 和田真智子)
 【次のホームゲーム】
 7日(土)、8日(日)、いずれも午後5時、ならでんアリーナで熊本ヴォルターズ戦。
 14日(土)午後5時、15日(日)午後2時、ジェイテクトアリーナ奈良で仙台89戦。     
 28日(土)午後5時、29日(日)午後3時、ならでんアリーナで西宮ストークス戦。         
 チケット問い合わせは(0742・20・1800)
 ※8日は高校バスケ・ウインターカップ県予選決勝もならでんアリーナで開催。(女子)奈良文化ー育英西=午前11時半、(男子)奈良育英ー天理=午後1時半

児童虐待防止、郵便局に啓発依頼

 11月の児童虐待防止推進月間にあわせて、「桜井市要保護児童対策地域協議会」(岡本和美会長)が市内の郵便局長らに啓発活動を依頼する式典が行われた。
 2日に市役所で開かれた式典には、松井正剛市長も出席。岡本会長が桜井郵便局の池田正樹局長に啓発パネルを手渡した‖写真。
 各郵便局では、虐待防止のシンボルマークになっている「オレンジリボン」を職員が服に付けたり、窓口にポスターを掲示したりして、啓発活動に協力するという。

30年前の「MR2」を修復 奈良トヨタグループ

奈良トヨタグループは、トヨタ自動車のスポーツカー「MR2」の中古車を新車同様の姿にする「レストア(修復)プロジェクト」に取り組んでいる。修理などの技術伝承が狙いで、今年7月に着手。奈良トヨタの整備士14人が、部品交換などの作業を地道に続けている。
 MR2は運転席と後輪の間にエンジンを搭載するミッドシップ方式を採用した国内メーカー初の市販車として昭和59年にデビューし、約20年前に生産中止になった2人乗りのクーペ。同社が修復するのは約30年前に登録された初代MR2(排気量1・6㍑)で、ボディーカラーがグレーの車だ。
 レストアプロジェクトに参加しているのは19~53歳の整備メンバー。毎週木曜日を作業日にあて、奈良市南京終町の奈良トヨタグループ奈良本社で車体と向き合ってきた。
 今月22日には同社の田原本本社で中間報告会を開き、車両から取り外したエンジンの分解、部品のさび落とし、塗装などの途中経過をスライドを使って報告した。
 越田実・エンジンリーダーは「見た目だけではわからない損傷がフロントボードにあったり、フロアパネルに穴があいていたりしたほか、エンジン部品にさびが出るなど経年劣化していて、作業は難航した」と話した。
 オリジナルの部品が少なく、パーツはオークションで競り落としたり、別の中古車から探し出したりして、苦労したという。
 メンバーの一人で今年入社したばかりという西本崇也さん(22)は、「自分が生まれる前に製造された車に触れられるのはうれしい。普段、点検する車と違って、小さなボディーに対して部品が多いなど発見もあり、走らせるのが楽しみ」と目を輝かせた。
 レストアプロジェクトでは、これまでに「スープラ」や「セリカ」なども手掛けており、MR2は6車目。修復が完了して、走行できるようになるのは年末の見通しだ。
 完成車は社内で保管しており、将来は歴代レストアカーの展示も視野に入れている。

「eスポーツ」日本一 来月3日、天理市で県代表決定戦

 今年12月に鹿児島で開催される全国都道府県対抗eスポーツ選手権のサッカーゲーム「eFootballウイニングイレブン部門」の県代表決定戦が来月3日に天理市で開かれる。決定戦をアピールにするため、22日に天理市役所を表敬訪問した奈良eスポーツ協議会の西崎圭介代表は、「たくさんの方に出場していただきたい」と参加を呼び掛けた。
 同選手権は昨年の国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」で文化プログラム事業の一環として初めて開催された。今年も継続予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により鹿児島国体が延期に。そのため、国体と切り離し、eスポーツ単独で全国大会が開催されることとなった。天理市では昨年、eスポーツのイベントが開催されたこともあり、会場として選ばれた。
 対戦型ゲームで勝敗を競う「eスポーツ」は世界中で人気が高まっており、国内でもプロとして活動する選手もいる。西崎代表は「eスポーツは、年齢や障害など関係なく参加できるスポーツ。大会はもちろんですが、今後は教育機関や障がい者施設などと連携を取りながら、広めていきたい」と話す。
 22日の表敬訪問には、日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブのFW遊馬将也選手も参加。決定戦当日は、同クラブも体験会などに参加する予定という。
 県代表決定戦は、3日午後1時から天理駅南団体待合所で開催され、2人もしくは3人1組で参加。オープンの部と高校生の部の2部門があり、各優勝チームは、11月中に開催される関西ブロック大会への出場権を得る。参加締切は10月28日まで。申し込みはホームページ(https://esports-nara.com)。問い合わせは西崎代表(080・3847・6461)。

【バンビシャス通信】ダンクシュートで盛り上げ、オマラ選手 

 新型コロナウイルスの影響で、入国手続きが遅れベンチ登録できていなかった外国籍選手3人が、ようやくすべて合流。今季リーグのバンビシャス奈良の新チームが始動しました。
 今月17、18日にホームのならでんアリーナ(奈良市)で開かれた西宮ストークス(兵庫県西宮市)との関西勢対決。初日は、身長208㌢、体重116㌔の米国出身のショーン・オマラ選手がダンクシュートをみせ、会場を盛り上げました。結果は「バンビシャス奈良83ー80西宮ストークス」で接戦を制して勝利しました。
 18日は「バンビシャス奈良56-80西宮ストークス」で敗れ、1勝1敗の痛み分けでした。今季リーグは、3勝3敗、눌2西地区の8チーム中、6位につける成績です。
 日本人選手の中で、最も得点能力が高い、長谷川智伸選手がけがで離脱している苦しい状況ですが、ここからしっかりチーム力を上げていく必要があります。
 オマラ選手のほか、米国出身のマーカス・ダブ選手も身長덾206㌢、体重102㌔の体格を備えており、西宮戦後、間橋健生ヘッドコーチは「インサイドで攻めるのか、アウトサイドで攻めるのか、バランスをこれから構築していきたい」と話していました。
 28日は、ホームに佐賀バルーナーズ(佐賀市)を迎えてナイターゲームを行います。今季初めての平日の開催です。全席とも人気バスケ漫画「スラムダンク」の作者、井上雄彦氏が描いたイラスト入りのオリジナルシャツ付きチケットを販売中です。(バンビシャス広報 和田真智子)
 

「アマビエ」テーマのCD寄贈 新型コロナ撃退願う、橿原市

 橿原市在住の歌手で講談師の川本三栄子さんが、新型コロナウイルスの撃退と感染予防を願う歌「アマビエらぷそでぃ」をつくり、CDとDVD(各100枚)を市に寄贈した。
 「アマビエ」は疫病を祓うとされる妖怪で、平城遷都1300年祭の応援歌「大和路らぷそでぃ」の替え歌として制作した。
 「アマビエ コロコロ コロナをやっつけろ 幸せくる日まで みんなと一緒に祈りましょう」や「アマビエ コロコロ マスクをつけて 体を動かして 手洗いうがいも忘れずに」|などの歌詞が織り込まれている。
 川本さんによれば、動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開したところ大きな反響があり、CD・DVD化。市内の保育園や幼稚園などで歌ってもらおうと寄贈した。
 川本さんは「このコロナ禍を元気に、前向きに乗り切れるよう願っています」としている。

奈良信金、検温器など寄贈 大和郡山市

 奈良信用金庫(大和郡山市)は21日、地域貢献の一環として、大和郡山市にAI(人工知能)による顔認証機能を搭載したスタンド型の検温器と自動消毒液噴霧器を各2台ずつ寄贈した。
 検温器は、体温を0・2秒で測定。37・5度以上あればアラームが鳴り、マスク未着用の場合は「マスクをつけてください」と着用を促す音声も流れる。システムを変更すれば、顔認証による出退勤の管理などにも活用できるという。
 また、噴霧器は、手を上にかざすだけで消毒液が出る最新式。市によると、やまと郡山城ホールや三の丸会館に設置予定という。
 同信金の田村好美理事長は「市民の安心安全のためにぜひ役立ててもらいたい」とし、上田清市長は「新型コロナウイルス収束後には、本人確認などさまざまな活用にも期待できる」と話した。

検温器などを寄贈した奈良信金の田村好美理事長(右)と上田清市長

奈良市の「フクロウカフェ」月末で閉店、訪日客の回復見通せず

猛禽類のフクロウと触れあえる県内初の専門カフェとして6年前にオープンした奈良市橋本町の「わたわた」が、今月31日で閉店する。新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国制限が続き、外国人旅行客の回復に目途がたたないため。東京商工リサーチ奈良支店の担当者は「利用客のほとんどがインバウンド(訪日外国人客)だった店舗はいつ客足が戻るかわからず、休業判断もありうるだろう」と指摘している。(前原彩希)
 わたわたは、興福寺に近い三条通り沿いのビルの2階にある。平成26年9月に法連町で開業し、観光客が多く訪れる現在の場所に移転。約20種類のフクロウ羽が、多くの来店客を癒してきた。同店の脇田和行代表(56)によると、客は約8割が外国人で、欧州や中国からの旅行者でにぎわった。
 ところが、新型コロナの感染拡大を受け、観光客の流れがほぼストップ。緊急事態宣言が出されたこともあり、同店は4月20日から休業。6月に営業を再開したものの、6~7月は売り上げが前年同期の10分の1ほどに激減した。
 「コロナの影響は思ったよりひどかった」と脇田さん。インバウンドが戻るまで、一時閉店することを決めた。
 21羽のフクロウのうち半分ほどを、イヌやウサギなどの小動物を扱う近くの姉妹店「はなはな」に移転して、残りは脇田さんが飼い続けるという。
 インバウンドが戻れば、フクロウカフェを復活させる考えで、脇田さんは「一旦閉め、また新しい形でリニューアルしたい。前向きに考えている」と話した。
 「Go To トラベル」など政府の観光支援事業が始まったが、景気の先行きは楽観的な状況では決してない。三条通りでは、ホテルフジタ奈良が12月10日に営業を終了することを発表した。
 東京商工リサーチが8月28日~9月8日、新型コロナについてのアンケートを企業に実施したところ、コロナの影響について、県内の企業では有効回答91社のうち71社(78・02%)が「影響が出ている(継続している)」と回答した。同社奈良支店の担当者はコロナによる影響の長期化を懸念し、「インバウンドが戻るまで休業するか、これまでと転換を図って国内観光客を取り込めるようにするかなど、模索が必要になるだろう」と話している。

現新三つ巴火ぶた、葛城市長選

 任期満了に伴う葛城市長選が18日告示され、ともに新人で元市議の藤井本浩氏(59)と吉村優子氏(67)、再選を目指す現職の阿古和彦氏(61)がいずれも無所属で立候補した。
 藤井本氏は、JAならけん新庄支店前で出陣式。公約に葛城・二上山麓地域の開発、教育や福祉の充実などを掲げ、旧新庄町から引き継がれた約1億8千万円の未処理金の決着も主張、「市民に寄り添う気持ちを忘れることなく取り組みたい。葛城市をもっと元気にしていく」と強調した。
 吉村氏は選挙事務所で出陣式。財政の改善や女性が活躍するまちづくり、教育環境の整備などを公約に掲げ、「葛城市の自然豊かな景観などの財産や資産を生かしたまちづくりができていない。『ひとに優しく、子どもにゆめを』というスローガンで1週間、戦います」と宣言した。
 阿古氏は選挙事務所での出陣式後、近鉄尺土駅前で第一声。市民サービスの向上による人口増加や企業誘致、税収増加といった1期4年の成果をアピールし、「葛城市は活気のある、まちに生まれ変わろう、出来上がろうとしている。そのまちづくりを継続させてください」と訴えた。
 投票は25日午前7時~午後8時に行われ、市民体育館で即日開票される。17日現在の選挙人名簿登録者数は3万385人。

【バンビシャス通信】長谷川、藤高の両選手にMIP

 バンビシャス奈良は今月3、4日、ホームの奈良市のならでんアリーナで開幕戦にのぞみました。
 新型コロナウイルス感染防止対応のため、8月に契約を締結した3人の外国籍選手の入国が遅れ、開幕戦に合流できたのは、米国出身のラキーム・ジャクソン選手のみ。外国籍選手は、先月に期限付き移籍契約で八王子ビートレインズ(東京都八王子市)から加入したニヨキゼラ・イーヴェ選手をあわせて2選手で挑みました。
 対戦するライジングゼファー福岡(福岡市)は、外国籍の3選手がベンチ入りし、空中戦では劣勢になりました。
 しかし、前評判通り、長谷川智伸選手、奈良県出身の藤高宗一郎選手が奮起します。
 長谷川選手は3連続の3㌽、藤高選手はダンクシュートをみせ、会場を盛り上げました。
 開幕戦は、両日とも敗戦でしたが、3日に15点をあげた長谷川選手、4日に18点をあげた藤高選手がそれぞれチームトップの得点成績。両選手には、印象深い活躍をした選手に与えられるMIP賞がそれぞれ贈られました。
 アウェーの高松市総合体育館で10、11日に開催される香川ファイブアローズ戦(高松市)をはさみ、次のホームゲームは17、18日、ならでんアリーナに西宮ストークス(兵庫県西宮市)を迎えた関西勢対決です。
 (バンビシャス広報 和田真智子)
  ◇
 【次のホームゲーム】
 17日(土)午後5時、18日(日)午後2時、西宮ストークス戦。いずれも、ならでんアリーナ。チケット問い合わせは(0742・20・1800)まで。両日とも、奈良市か山添村の在住、在学・在勤者とその同居者を対象に「市民応援DAY価格」でチケットを販売。前売り価格なら、2階自由席が大人1000円(小中高生は無料)。前売予約の受付は、バンビシャス奈良のホームページから15日午後6時まで。

ネットで縁起物注文、祈祷も 安倍文殊院、コロナで授与前倒し

日本三文殊のひとつの安倍文殊院(桜井市)が1日から正月の縁起物などの購入をネットで受け付け、郵送で授与するサービスを新たに始めた。受験生からの「感染が心配」という声に応えた新型コロナウイルス対策で、合格祈願の祈禱もネットで申し込むことができる。有名社寺でのこうした対応は全国的に珍しい。
 同寺の本尊は日本最大の文殊菩薩(国宝、高さ約7㍍)。例年、正月三が日を中心に多くの受験生が合格祈願に訪れる。しかし、今年は感染を心配して、参拝せずに縁起物などを購入できる対応を希望する声が多く寄せられ、寺が郵送での授与を決めた。
 購入できるのは、破魔矢と来年の干支・丑の土鈴の縁起物のほかに、「合格」や「厄除け」「交通安全」のお守り、合格鉛筆など種類。
 希望者はスマートフォンなどで寺のHPにアクセスして品物を選び、代金は画面上でクレジットカード決済。品物は郵送で送られてくる。縁起物の授与開始は例年、11月1日だが、参拝者の分散化をはかるため今年は1カ月早めた。
 合格祈願の祈禱もネットを使ったカード決済で申し込むことができ、僧侶による祈禱後、「御祈禱札」などが送られてくる。
 同寺ではすでに平成19年から参拝者向けに電子マネー決済を導入するなど改革に前向き。今回の対応については半年前から独自のソフトを開発するなどして準備を進めていた。
 同寺では「スマホですべてが完結できるようにした。国がデジタル庁をつくる時代であり、信仰も時代に合わせて対応しなければならない」としている。

大和郡山市 高齢者のインフル予防接種を無償化 1万3000人分

大和郡山市は今年度に限り、新型コロナウイルスと同時流行が懸念されるインフルエンザ対策の一環として、高齢者のインフルエンザ定期予防接種の自己負担額を無償化している。
 重症化リスクの高い高齢者の罹患を予防するとともに、発熱患者を減らすことで医療機関の負担を軽減することが目的。
 昨年の予防接種者1万人に加え、政府によるワクチン希望者を12%増の見込みを鑑みて、約1万3千人分、約3300万円の予算を計上。9月に開かれた市議会定例会の追加議案として可決された。対象者は歳以上、もしくは60~65歳未満で心臓、腎臓、呼吸器などに障害がある人。接種期間は12月28日までとなっている。

「文化財防災センター」開所 国立文化財機構、奈文研本部に常設

 災害から多様な文化財を守るため独立行政法人・国立文化財機構は1日、「文化財防災センター」の開所式を本部とする奈良文化財研究所(奈良市)で行った。常設の機関を設置することにより、災害時の初動対応の迅速化や連携の強化などを図る。
 地震や台風などの災害が相次ぐ中、これまでの文化庁の補助金事業に代わり文化財防災センターを常設した。機構の6施設を東西ブロックに分け、東京文化財研究所と奈良文化財研究所をそれぞれの中核拠点として、大規模災害時には前線対策本部とする。
 関連組織のネットワークを生かし、文化財を被災しないようにする減災を図るとともに、被災した文化財の迅速な救援のための体制づくりと技術開発、災害発生時における文化財救援活動の支援を展開。地域防災体制の構築や、災害時ガイドラインの整備などを柱としている。
 開所式では、文化財防災センター長を務める高妻洋成・奈良文化財研究所副所長がセンターについて説明。「わが国の文化財防災は課題が山積している。防災のレベルを上げることができるよう邁進したい」とあいさつした。その後、センターの看板かけなどが行われた。

氷室神社「御渡り」58年ぶり復活、ロボット技術で担ぎ手サポート

 新型コロナウイルスの影響で多くの祭事が中止にされる中、長らく途絶えていた氷室神社(奈良市)の氏子らによる御渡りが今月1日、58年ぶりに行われた。12人で約400㌔の鳳輦を担ぎ、氷室神社と興福寺南大門跡との間を往復した。担ぎ手は、体力を保てるようにと用意された歩行支援用のアシストスーツを着用。飛沫を防ぐ口覆いをするなど、厳重なコロナ対策下での行幸となった。
 永久5(1117)年に悪疫鎮止のために始まったとされる例祭の一環として、御渡りは江戸時代前期には行われていたが、交通事情などから昭和37年に中断した。
 1日の御渡りには、餅飯殿町や小西町など32カ町の氏子や近くの住民ら約60人が参加した。それぞれに御旗や鉾、盾などを手に氷室神社前を午前8時前に出発。かけ声はなく、太鼓の音を厳かに響かせ、奈良国立博物館の近くから春日大社西塔跡を経由して、興福寺に至る行程を往復した。
 鳳輦は奈良市在住の塗師、樽井宏幸さん(46)の手で今年3月から3度の漆塗りが施され、6月に修復が完了。その後、初めてのお披露目となった。興福寺南大門跡に置かれた御旅所で神事が行われ、大宮守人宮司が「奈良の発展と疫病退散」を祈念した。
 コロナ対策では、神社入口に非接触型の検温装置を設置。更衣室は4部屋を用意し、密を避けるために氏子らは時間帯をずらして衣装に着替えた。
 鳳輦の担ぎ手は肩にパットを当てて重みによる痛みを軽減。奈良市のロボットベンチャー「ATOUN」(アトウン)が開発したパワードウェア「HIMICO」(ヒミコ)を身に着け、歩行の負担を減らせるように配慮した。同社の藤本弘道社長は「コロナ禍での新常態(ニューノーマル)時代のお祭りといえそう。高齢者の多い地域での神輿の担ぎ手への活用も模索できるのでは」と手応え。奈良市の会社員、岡下浩二さん(33)は「足を意識することがなく、疲れもたまりにくい。鳳輦を担ぐのに集中できた」と話していた。

1個1万円! 高級梨を限定販売 大淀町果樹組合

 大淀町果樹組合が、大きさや色、味が基準をクリアした最高級の二十世紀梨を1個1万円(税抜き)で販売している。50個限定で、町内の道の駅「吉野路大淀iセンター」のウェブサイトから購入できる。
 大淀町では約100年前から二十世紀梨が生産されており、標高150~200㍍の大阿太高原で40人を超える生産者が梨を栽培している。樹上で完熟させることにこだわっており、甘さとほのかな酸味のバランスが特徴だが、生産量が少なく、知名度の低さが課題となっていた。
 そこで、多くの人に大淀町の二十世紀梨を知ってもらおうと、県が優れた農産物などを認定する「プレミアムセレクト」の認定を受けた高級ナシの販売を決めた。糖度12・5度以上、大きさ450㌘以上で、色や形に優れ、傷のない1千個に1個の割合でしか採れない最高級品という。1個ずつ化粧箱に収められ、小型のまな板として使える吉野杉のふたと吉野ヒノキの皿が付属している。
 生産者の梨子本亘希さんは「今年は気候の影響で3500個に1個ぐらいしか採れない。この機会にぜひ味わってほしい」と話している。

【バンビシャス通信】いよいよ、今季開幕 チケット好調

 10月3、4日、ホームでのレギュラーシーズン開幕戦が行われます。新型コロナウイルス感染防止の一環で、観客の収容定員は50%以下でかつ上限は5千人という入場制限を設けますが、チケットは人気バスケットボール漫画「スラムダンク」作者、井上雅彦氏が作画したオリジナルTシャツ付きで販売しています。会場となる奈良市の「ならでんアリーナ」の1階席の前売りチケットは好調です。
 バンビシャス奈良が既に契約合意をした外国籍選手は、コロナ禍の入国制限の影響で手続きが遅れています。彼らのリーグ登録が完了するまで、東京八王子ビートレインズ(東京都八王子市)に所属するブルンジ共和国出身のニヨキゼラ・イーヴェ選手(天理大出身)が助っ人として加わり、バンビシャスでプレーします。
 22日に十日町市総合体育館(新潟県十日町市)で開催された新潟アルビレックスとのプレシーズンゲームでは、イーヴェ選手がゴール下で献身的に働き、藤高宗一郎選手、長谷川智伸選手、薦田拓也選手の日本人3選手が2桁得点しました。
 結果は73ー81で惜敗。間橋健生ヘッドコーチは「前半は消極的になってしまいましたが、後半は自分たちのゲームができたと思います。スコアも後半は50点取れているので、最初から自信を持ってプレーできるよう開幕までよい準備をしたいです」と総括しました。
 (バンビシャス広報 和田真智子)
                           ◇ 
 10月3日(土)午後5時、4日(日)午後2時、ライジングゼファー福岡戦。いずれもならでんアリーナ。

奈良県警が民間通訳人募集、ベトナム語など18言語 

奈良県警は、日本語が堪能でない外国人が関与する事件や事故が起こった際、警察官と外国人のやり取りを通訳する民間通訳人を募集している。
 県警捜査支援分析課によると、外国人の関わる事件や事故は増加傾向にあり、昨年度は延べ59人の民間通訳人が計650日活動したという。活動した際は報酬が支払われる。
 夜間や休日の対応が可能で、県内に居住もしくは通勤可能な人が対象。国籍不問で、アラビア語やイタリア語など18言語を募集。特にベトナム語やカンボジア語、シンハラ語の通訳人が不足している。採用時には面接と筆記試験がある。
 同課の担当者は「通訳に興味のある方はぜひ電話をしてほしい」としている。問い合わせ、応募は同課国際連絡係(0742・23・0110)。

室生寺宝物殿が開館 国宝十一面観音立像など安置

室生寺(宇陀市)に建立された宝物殿が開館した。数多い文化財を後世に守り伝えるために整備され、金堂に安置されていた国宝・十一面観音立像や弥勒堂の国宝・釈迦如来坐像など計9体が移された。
 室生寺は「女人高野」として知られる山岳寺院で、五重塔(国宝)や本堂(同)、金堂(同)、弥勒堂(重文)などが点在する。しかし、堂内の仏像は外の温湿度の影響を受け、災害なども心配されるため一部の仏像などを移す宝物殿を整備。開館は新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた。
 宝物殿は仁王門の手前に位置し、収蔵室2室がある。移された十一面観音立像は平安時代の一木造り。像高196㌢で豊かな姿をしている。
 同像の両側には釈迦如来坐像(平安時代)と金堂から移された地蔵菩薩立像(重文、平安時代)を安置。前には金堂にあった鎌倉時代の十二神将立像体(同)のうち6体が並んでおり、ガラス越しに間近で拝観することができる。このほか、曼荼羅なども公開されている
 室生寺の小田修史執事長は「これで災害から文化財を守り、後世に残すことができる。お堂まで上がれない方もお参りしていただけるようになった」と話している。
 宝物殿は入山料(600円)と入館料400円が必要。新型コロナウイルス感染拡大防止のため時間、人数に制限がある。問い合わせは室生寺(0745・93・2003)。

収入減の大学生が中3生指導 天理まなび支え合い塾開講

高校受験を控える中学3年生を対象とした「天理まなび支え合い塾」が開講した。天理市が、新型コロナウイルスの影響で経済的に不安を抱える大学生を雇用し、放課後に受験対策や家庭学習のサポートをしてもらう制度。期間は来年2月末まで。
 市内在住または市内の大学に通う学生が、保護者やアルバイトの収入が減った中でも学業を継続できるよう、市が1人当たり定額30万円、計50人分の財源を確保。当初は12月までの予定だったが、受験シーズンが終わるまで延長した。
 50分授業が2コマで週2回開講。85人の中学生が4会場で個別指導に近い形で学んでいる。受講後には中学生が振り返りアンケートを記入し、今後の学習指導に生かしていくという。
 関西学院大3年の甲元聖羽さん(20)は「飲食店でアルバイトをしていたが、コロナで切られてしまった。新しいバイトがなかなか見つからなかったのでありがたい」と話した。
 並河健市長は「年齢の近い学生同士、気軽に質問できる場にしたかった。コロナ禍における学習支援の新しい形になるはず」と期待を込めた。

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