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小学生ラガーマン、全力トライ! ミニラグビー


小学生ラグビーの祭典「奈良西ライオンズカップ・ミニラグビー大会」が4日、奈良市のロートフィールド奈良で開かれ、県内各地から参加したラグビークラブの選手たちが熱い戦いを繰り広げた。
他のスポーツ競技と比べて大会の少ないラグビーの試合機会を提供し、ラグビーを通じて青少年の育成を図ろうと、奈良西ライオンズクラブが毎年開催する恒例イベント。県ラグビーフットボール協会に加盟する8クラブから計35チーム、約380人が参加した。
開会式で、やまのべラグビー教室の6年、奈良豪己主将(12)が「ラグビーができることに感謝し、仲間とともにプレーしたい」と選手宣誓。3~6年の各学年に分かれ、3・4年は7人制の7分ハーフ、5・6年は9人制の10分ハーフでそれぞれトーナメント戦が進められた。
選手たちは、激しいタックルや巧みなステップをみせ、フィールド上で躍動。声を掛け合いながらゴールに向かい、トライを決めるたびにメンバー同士で喜びを分かち合っていた。

各学年の主な成績は次の通り。
【3年】①やまのべA②やまのべB③生駒ジュニアラグビークラブA、キッズラグビーとりみ
【4年】①とりみA、やまのべA(両チーム同点優勝)③生駒A、広陵少年ラグビークラブA
【5年】①橿原ラグビースクール②とりみA③広陵B、前栽少年ラグビースクール
【6年】①やまのべ②広陵③とりみ、大和郡山市少年少女ラグビースクール

神楽殿焼失から31年、発災の日に合わせて訓練 橿原神宮

再建された神楽殿(左)と外拝殿の前で行われた消防訓練=橿原市の橿原神宮


 橿原神宮(橿原市久米町)の国重要文化財だった神楽殿が平成5年2月4日に失火で全焼したことを教訓に、同神宮と橿原消防署などの合同消防訓練が4日、境内で行われた。新型コロナウイルス禍以前は文化財防火デー(1月26日)前後に行っていたが、火災当日に合わせた訓練は今回が初めて。31年前の火災を知る久保田昌孝宮司は「あの時は火が瞬く間に広がった。神宮にとって2月4日は終生忘れてはいけない日」と気を引き締めた。
 焼失前の神楽殿は、江戸時代末の安政2(1855)年に京都御所に建てられたものが、明治23年の橿原神宮創建に合わせて明治天皇の意向で移築された。平成5年の火災では、境内で燃やした枯れ枝の火の粉が神楽殿の檜皮ぶきの屋根に飛び火して全焼したという。
 出火当時、久保田宮司は社務所にいて非常ベルがけたたましく鳴るのを聞いた。これまで誤作動があったので、その可能性を考えながらも急いで外に出ると黒い煙が上がっていた。神楽殿の檜皮ぶきの屋根に燃え移った火はすさまじい勢いで、「手のつけようがなく、消防車を待つしかなかった」。それだけに、火災の恐ろしさは30年以上たった今も脳裏から離れない。
 神楽殿は8年に再建。同神宮では火災を受けて、神楽殿や拝殿の周囲に放水銃を設置するなど防火対策を強化した。同神宮では職員ら約80人のうち当時を知るのは10人ほどになったこともあり、神楽殿の火災に合わせて毎年2月4日に実施することにした。
 訓練は、神楽殿から出火し本殿にも延焼の恐れがあるとの想定で、職員や消防署員ら約100人が参加。巫女や職員たちが消火器や放水銃で初期消火の訓練をしたあと、消防車から一斉放水が行われた。
 久保田宮司は「火の管理に関しては、このぐらいなら大丈夫だろうという気持ちが一番危険。痛ましい火災を忘れず、訓練を通じて火を出さない意識を高めてほしい」と職員に呼び掛けた。

仁王サンダルで健脚祈願 収益を解体修理費に

仁王サンダルをデザインした安達えみさん。右は、壷阪寺の喜多昭真執事


 人形浄瑠璃「壺坂霊験記」で知られる奈良県高取町の壷阪寺が、仁王像の解体修理費の一部をまかなうため、仁王像をデザインした「仁王サンダル」の販売を始めた。力強く足を踏ん張る姿で「健脚祈願」としても信仰を集めていたことから考案。昨夏に始まった解体に伴う調査では、戦国時代の年号の墨書が見つかり、江戸時代初めとされていた造立が100年以上さかのぼることが判明した。同寺の喜多昭真執事は「浄財によって修理と調査が無事に終わり、その姿をお参りいただければ」と話す。
 境内の仁王門の口を開けた阿形像(高さ約3㍍)と口を固く結んだ吽形像(同)は、風雨にさらされた時期もあって傷みが激しく、とりわけ阿形像は右手が外れた状態となっていた。美術院国宝修理所奈良国立博物館工房(奈良市)で、約400年ぶりに3年がかりの修理が進められている。
 両像の造立時期は分かっていないが、吽形像の足の部分には江戸時代初めの「慶長十七年」(1612年)の墨書があり、この時期に造立か修理が行われたとされていた。しかし、今回の調査によって、吽形像の頭部の内側から「文明十七年」(1485年)の墨書が見つかり、戦国時代初めに造立された可能性が高まった。今後、さらに調査を進めるとしている。
 修理については、両像とも文化財に指定されておらず、行政からの補助金がないため費用3千万円は同寺が負担。仁王像は、健脚祈願として手作りのわら草履を供える参拝者も多く、一部の費用をまかなうため仁王サンダルを考案した。
 デザインは、「ホトケ女子」として県内寺社の魅力発信にメディアでも活躍するデザイナーの安達えみさん=奈良県山添村在住=が担当。黒色のサンダルに白の仁王像の顔を小さくあしらった。安達さんは「壷阪寺の仁王像は顔が小さい割に肩幅がしっかりしていて力強い。かわいさと勇ましさを表現しました」と話す。
 サイズは「LL」「M」の2種類で、いずれも1足3300円。同寺境内と寺の公式ホームページで販売。問い合わせは同寺(0744・52・2016)。

「ア」「ウン」の文字と顔が描かれた仁王サンダル

ドローンとAIで効率化 橋梁点検の新技術を披露

 奈良国道事務所と近畿道路メンテナンスセンター、奈良市は、ドローンを活用した橋梁点検の新技術のデモンストレーションを同市佐紀町の平城大橋で行った。衝突回避センサーを備えたドローンにロボットカメラを搭載し、撮影した画像を人工知能(AI)が解析してひび割れなどを見つける。狭い場所の点検も容易で、マンパワーに頼った従来の点検と比べ、約4割のコストカットにつながるという。
 ドローンは上下に3個ずつ計6個の障害物検知用カメラを備え、AIで障害物を回避しながら撮影を行う。障害物との距離は通常1㍍だが、設定変更で50㌢まで近寄れる。機首に角度を変えられる高解像度のカメラを搭載し、機体下側にカメラを持つ従来機種では不可能だった上方向の撮影が可能で、橋梁の下側の点検もできる。
 撮影した画像は富士フイルムの画像診断サービス「ひびみっけ」が自動で合成し、AIが幅0・1㍉の微細なひびも検出する。ひびの長さや深さといった数字のデータも提示できる。
 従来の橋梁点検は特殊な車両を持ち込み、人の目で異常の有無を確認し、現場環境によっては通行規制をかける必要があった。AIとドローンによる自動化と省力化でコストが大幅に縮減し、交通規制の必要もなくなるという。
 デモには国道事務所や奈良市職員ら約40人が参加。ドローンが狭い場所に入り込んだり、連続撮影した画像をひびみっけが1枚の画像に合成して診断したりする作業を見守った。出席した仲川げん市長は「橋梁は修繕や維持でコストや労力がかかる。現場に取り入れていきたい」と述べた。

撮影を終えて帰還するドローン

「米国を安保に巻き込め」奈良「正論」懇話会詳報 河野克俊氏講演

 奈良市の奈良ホテルで1月15日に開かれた奈良「正論」懇話会。講師を務めた自衛隊元統合幕僚長、河野克俊氏は「今後の日本の安全保障と課題」と題して講演し、「『巻き込まれ論』に基づく日米安保反対は〝今は昔〟。日米安保から逃げようとする米国を巻き込まないといけない」と訴えた。講演の主な内容は次の通り。
 今、世界に3つの「ホットスポット」がある。ウクライナと中東、台湾。これらを個別に考えると見方を誤る。この3つはすべて関連している。
 ウクライナでは、攻め込んだロシアが成果を挙げられず長期化して不利な状況だったはずが、昨年10月にハマスがイスラエルにロケット弾を撃ち込んだのを機に「長期化すればするほど露に有利な状況」に逆転してしまった。
 ウクライナは欧米、NATO(北大西洋条約機構)の軍事援助が頼り。だが、ハマスの攻撃で米国はイスラエルへの軍事援助も必要となり、ウクライナ分は目減りする。ハマスの背後にはイランが控え、露とイランは通じ合っている。露にとってこの好ましい状況は「ハマスと連携している」と考えた方が自然だ。
 一方、中国にとってウクライナや中東に米国の目が向くことは、台湾への集中力を減らせるので好都合。現在の国際秩序を是とする欧米や日本、豪州などのグループと、こうした国際事情を変更したい中国や露、イランなどのグループの対立構造が、ハマスの一件で明確になってきた。
                    ■   ■
 今回のウクライナ戦争によって、世界の安全保障に大きな影響を与えた点が2つある。
 1つは、NPT(核不拡散条約)体制の大前提が崩れたこと。「核保有国は〝分別のある大人〟であるから非保有国は安心してほしい」という理屈で世界を律してきたのに、核保有国の露が非保有国のウクライナを脅し上げているのだ。NPT体制が意味をなさなくなりつつある。
 もう1つは、「軍事的に動かない米国」を世界が目の当たりにしてしまったこと。バイデン米大統領は早々に「軍事介入しない」と明言し、その理由を「まかり間違えば核戦争に進展する恐れがある」とした。米国の「核の傘」に百パーセント依存する日本で、その信頼感が揺らいで当然。核抑止について、国家のリーダーがタブーを恐れず議論を提起すべきだ。韓国ではその議論が起こっている。
                    ■   ■
 台湾総統選で、中国に屈服しない与党・民進党の頼清徳副総統が勝った。中国と話し合う姿勢を示していた国民党側の勝利なら中国は政治的に併合を進める手段を考えただろうが、今回の結果を受けて軍事的手段を濃厚に打ち出す踏ん切りをつけたのではないか。
 「台湾問題こそ米中対立の『天王山』」とする向きがあるが、私はむしろ「入り口」だと考える。習近平氏が思い描く台湾併合の理想的なパターンは、台湾に傀儡政権を打ち立てて米国が介入する隙を与えず一気呵成に進めるというやり方だろう。
 台湾併合の際、中国は尖閣諸島(沖縄県)に手を出さない。曲がりなりにも米国が「日米安保条約の適用範囲」としているからだ。中国は「無人島の尖閣など熟柿のごとくいずれ落とせる」と考えている。
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 今後の日本の安全保障を考える上で注意しなければいけないのは、米国の変化だ。米国はもともと「モンロー主義」(欧米両大陸の相互不干渉)、「アメリカ・ファースト」の国。だが第二次大戦に勝利し、米ソ冷戦に突入したため、好むと好まざるにかかわらず西側のリーダーになってしまったが、日米安保条約はそんな特別な時期に成立したのだ。米国は今、〝本来〟の姿に戻りつつある。
 「米国がやられても何もしませんが、日本がやられたら助けてくださいね」という片務的な条約は、米国が許してくれない時代に入っている。
 かといって、「日米同盟を廃止して核武装を含めた自主防衛を進める」という主張も、「日米同盟を廃止して非武装中立の立場を取る」という主張も、どちらも賛同を得られない。つまり、米国を抜きにした日本の安全保障は成り立たないということだ。
 かつて日米安保条約に反対する人たちは「巻き込まれ論」を掲げ、「米国の戦争に巻き込まれる」と訴えたが、これからは発想の転換が必要だ。片務的な条約から逃げようとする米国を日本の安全保障に巻き込まないといけない。

奈良「正論」懇話会の講演会で、「今後の日本の安全保障と課題」と題して話す河野氏

終末期ケア、家族で考えて 大和郡山市が啓発動画

動画「大和家は今日も晴天なり」の一場面


 大和郡山市は、事前に終末期医療などについて家族らと話し合う「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」に関する啓発動画「大和家は今日も晴天なり」を制作し、ホームページで公開している。
 動画は約分間で、大和家の祖父・英雄(78)が定期健診でがんと診断され、家族と話し合いながら終末期医療やケアについて計画を立てる|というストーリー。市医師会監修のもと市地域包括ケア推進課の職員が脚本などを手がけ、藍染体験工房「箱本館 紺屋」や市立休日応急診療所を舞台に撮影した。
 同市ではこれまでに「児童虐待予防」や「認知症への理解」などを啓発する劇を舞台で披露してきた。
 動画の脚本・監督を担当した駒谷功主査は、窓口で終末ケアの支援の方針に悩む家族の様子をつぶさに見てきたといい、「人生の終わりを納得して迎えられるように、普段から家族と話し合うことの大切さを知ってもらいたい」と話している。

亀の甲羅? 古代の陶棺ずらり 奈良市埋文センターで特別展

独特な形状の古代の陶棺が並ぶ特別展=奈良市


 亀の甲羅のような形状をした古代の棺「亀甲形陶棺」を集めた秋季特別展が、奈良市大安寺西の市埋蔵文化財調査センターで開かれている。担当者は「多くの陶棺が並ぶ様子は壮観。芸術作品のような意匠にも注目してほしい」と話している。12月1日まで。
 同センターによると、亀甲形陶棺は古墳時代後期から飛鳥時代にかけて作られた。古代の棺は主に木や石で作られていたが、陶棺は粘土で焼き上げられている。近畿地方と岡山県内に分布が集中しており、奈良市内では北西部の丘陵エリアの遺跡からの出土例が多い。
 今回の特別展では、埴輪作りに従事した古代豪族・土師氏の墓域とされる同市西大寺赤田町の赤田横穴墓群(6世紀後半~7世紀中頃)から出土した陶棺を中心に展示している。初期は全長2㍍を超え亀の甲羅のようなデザインを施したものもあったが、後期は全長1~1・2㍍で突起のないつるりとした表面が特徴だ。
     ◇
 入場無料で、午前9時~午後5時。11月は土日休館で祝日(3、23日)は開館。問い合わせは、同センター(0742・33・1821)。

元力士のちゃんこ料理人、森本竜司さん(30)


 元横綱・白鵬関の宮城野親方がプロデュースし、今年9月に葛城市内にオープンしたちゃんこ鍋店「ダイニングHAKUHO」で、腕を振るう。自身も元力士で、しこ名は「白海竜」。「部屋直伝の料理を多くの人に食べてもらいたい」と目を細める。
 淡路島出身。小学4年生のときに地元の相撲クラブに入り、中学卒業後は力士を目指して宮城野部屋へ。12歳のときに若年性糖尿病を発症していたが、食事の前にインスリンを打ちながら土俵に立ち、稽古にいそしんだ。
 部屋での生活は苦しくも楽しかったが、食べ物の差し入れが多く、体調のコントロールが困難になった。4年前、「身体のためにも別の道を探したほうがいい」と宮城野親方に勧められ、平成31年1月に引退。その後いったん介護の道に進んだものの、得意の料理で身を立てたいと一念発起した。
 部屋では率先してちゃんこ番をすることも多かったが、作っていたのは鍋料理がほとんど。「将来自分の店を持つために小皿や一品料理の技を身につけたい」と和歌山県内の居酒屋で3年間修業した。
 「そろそろ自分の店を」と考えていたところ、葛城市から「相撲発祥の地であるのに、ちゃんこ料理を味わえる店がない」と新店舗の依頼を受けた宮城野親方に、指名を受けた。
 店がある同市寺口は葛城山のふもとにある自然豊かな地。「稲穂が揺れる姿を見ていると、とても心安らぐ」。地域の人も「応援してるよ」と来店することも増えているという。

 鍋と突き出しの序二段コース2200円、十両コース3850円、幕内コース5500円など(いずれも税込み)。十両コース以上は要予約。だし巻き卵もおすすめ。不定休。午後5時半~10時(ラストオーダーは午後9時半)。葛城市寺口354、(070・9050・3734)。

奈良の観光雑誌「ならめがね」6年ぶりに復刊 フィルムカメラを特集


 奈良の歴史や観光を取り上げてきた雑誌「ならめがね」が、6年ぶりに復刊した。取次会社の倒産により休刊を余儀なくされたが、雑誌の形で街の情報を届けたいとの編集者の思いは変わらず、新型コロナウイルスの感染も落ち着いた時期に合わせて復刊に至った。
 ならめがねは「奈良がよく見えるツール」との意味を込めて平成27年に創刊。「ゆるい・まったり・懐かしいコト」を探求する雑誌として、奈良のスイーツや観光情報、ファッションなどを取り上げ、第7号まで出版を重ねてきた。
 休刊となった29年11月以来6年ぶりとなる第8号は、若い女性を中心に人気を集めているフィルムカメラを特集した。漆作家や人気カフェ店主など各分野で活躍する奈良の著名人が愛用のカメラで撮影した日常風景、愛機に寄せる思いやエピソード、おすすめのスポットなどを取り上げた。また、修理や現像などでフィルムカメラ文化を支える専門店を紹介し、奈良の花の名所もまとめた。
 編集長の松原雄一さんは「奈良のゆったりとした街並みや時間の流れは、フィルムカメラとぴったり。最新のデジタルカメラとは違った温度感で奈良の良さを再発見してほしい」と呼びかけている。
 A4変形判100㌻で1650円。県内の主要書店のほか、インターネットでも販売する。

留学生ら十津川で盆踊り体験

盆踊りを教わる留学生たち=十津川村


 JICA(国際協力機構)関西は、関西の大学院などで学ぶ海外からの留学生を対象に、十津川村で観光文化などを学ぶプログラムを開催した。モロッコやエジプト、南アフリカなど9カ国からの留学生計11人が参加した。
 村体育文化センター(湯之原)で、国の重要無形民俗文化財に指定されている「十津川村の盆踊り」を体験。浴衣に身を包んだ留学生たちは、盆踊りの継承に取り組む「平谷餅搗き踊り保存会」のメンバーから指導を受けながら、盆踊りのステップを楽しんだ。
 同保存会の佐古金一会長(75)は「盆踊りは楽しく踊るのが先祖の供養になる。日本のよい思い出にしてもらいたい」と話した。メキシコ市の職員で、京都大大学院に留学中のカルロス・ロドリゴ・ガリバイ・ルビオさん(41)は、「メキシコにも先祖を敬い、墓の前で食事をしたり踊ったりする習慣があり、日本ととてもよく似ている」と話した。
 留学生たちはこのほか、村の観光名所「谷瀬のつり橋」を訪れたり、稲刈り体験をしたりして、村の豊かな自然と脈々と受け継がれてきた文化などに触れた。

華やかに天平衣装の講義 奈良大

天平衣装を身にまとう学生と解説する山口千代子さん(左)=奈良市


 奈良大学(奈良市)国文学科で天平衣装について学ぶ授業が行われた。学生たちは実際に華やかな古代衣装を身にまとうなどして、理解を深めた。
 講師は古代衣装研究家の山口千代子さん。平城宮跡で開催される「平城京天平祭」の天平行列の衣装を手掛ける山口さんは授業で、リサイクル着物や帯などで作った古代衣装を披露したほか、奈良時代の衣装にまつわるエピソードも紹介した。
 学生たちは山口さんが手掛けた衣装の着心地を確認。女官スタイルに身を包んだ1年生の山内美聖さんは「奈良時代の働く女性は身分の低い人でも華やかな衣装が着られることを知った。軽くて動きやすいのもよいですね」と笑顔を浮かべた。
 山口さんも当時の料理人の衣装を身につけて登壇し、「奈良時代はスカートやベスト、ストールなどを身にまとう、洋装の文化であったことを学生たちに知ってもらいたい」と話した。

王寺町オリーブオイル「大和のしずく」販売へ 搾油工場が稼働

搾油機にオリーブの実を投入する池田興仁さん=王寺町


 王寺町でオリーブの木を育て特産品作りに取り組んでいるヤマトファームの搾油工場が完成した。関係者が見守る中、オリーブの初搾りが行われ、オイルの品質を確かめた同社の池田興仁社長は「フレッシュな香り。出来上がりは上々」と話した。「大和のしずく」として商品化し近く販売を始める。
 工場は13日に開所式を行い、前の日に収穫した実を搾油機に投入。1時間ほどでオイルがちょろちょろと流れ出てきた。56㌔の実からとれた3㍑ほどのオイルを確認した池田さんは「最高品質のオリーブオイルを作り、町をもり立てていきたい」と話した。
 池田さんがオリーブに着目したのは「王寺町は雨が少なくオリーブ産地の小豆島のような気候」だからだ。平成26年に16本の苗木を私有地に植えたのが始まりで以降、栽培数を増やしてきた。町なども協力し、町有地も含め8カ所の農園で計約1400本を育てている。今年は12月初旬までに約3㌧の収穫、約150㍑のオリーブオイル生産を見込んでいる。
 さらに大阪産業大や奈良女子大の学生らとともにオリーブを使った特産品開発などにも乗り出し、オリーブオイルは奈良市のホテルに試験的に使ってもらうなどして改良を重ねてきた。
 大和のしずくは、王寺駅前のりーべる王寺「雪丸カフェ ポエム」と「カフェ&ケーキラボ ムー」(同町元町)の2店舗で扱う予定。28日には明神山山頂で開催するイベント「王寺オリーブ収穫祭2023」(雨天の場合は29日)でもお披露目する。
 また、来春開催予定の「国際オリーブオイルコンテスト」への出品も検討している。

良弁僧正1250年御遠忌 東大寺でJNOが演奏

演奏を終え観客の拍手に応える反田恭平さん(中央)ら=奈良市の東大寺


 東大寺の初代別当(住職)、良弁僧正(689~773年)の1250年御遠忌を記念し、世界的ピアニストの反田恭平さん率いるオーケストラ「ジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)」が、東大寺で奉納公演を行った。
 大仏殿前庭に野外特設会場が設けられ、フレデリック・ショパン作曲の「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22」や、ヨハネス・ブラームス作曲の「交響曲第1番ハ短調 作品68」が演奏された。
 観客約2千人はオーケストラが奏でる音色を楽しんだ。斑鳩町の会社員、植田嘉文さんは「東大寺の和の文化と、クラシックの洋の音色が融合した素晴らしい演奏会だった。貴重な体験でした」と話した。

エジプトの柔道強くしたい 海外協力隊派遣の門田さん

エジプトで柔道指導への意気込みを語る門田優吾さん=天理市


 国際協力機構(JICA)海外協力隊の隊員として今月末にエジプトへ出発する天理大柔道部出身の門田優吾さん(23)が、天理市の並河健市長を表敬訪問した。
 門田さんはエジプト政府からの要請で、2年間同国柔道ナショナルチームの指導に当たる。「選手一人一人の個性にあった指導を心がけ、エジプトの柔道を強くしたい」という。
 同市と天理大は、昨年秋にJICA関西と連携覚書を交わした。同大柔道部の学生や卒業生を海外協力隊としてエジプトに派遣することが盛り込まれている。
 外交官としてエジプトに赴任した経験のある並河氏は「エジプトは生活面も困らず、治安もいい。2年間頑張って過ごしてもらいたい」と激励した。

今年で見納め「高取かかしまつり」

大リーグの大谷翔平選手など今年の顔をモチーフにしたかかしが並ぶ=高取町


 手作りのかかし約200体が並ぶ「高取かかし祭り」(天の川実行委員会主催)が高取町の土佐街道一帯で開かれている。15回目を迎えた恒例のイベントだが、運営メンバーの高齢化などを理由に今年で最終回を迎えることに。街道沿いの民家や商店に飾られたユニークなかかしの姿が、訪れる人を楽しませている。31日まで。
 メイン会場となっている土佐街道沿いの「街の駅城跡」には、ホームラン王に輝いた米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手のかぶとをかぶった姿など「今年の顔」をかたどったユニークなかかしがずらり。将棋盤を前にほほえむ藤井聡太棋士のかかしには、11日に八冠となったことを受け、花束と「祝八冠」と書かれたカードが飾られている。
 このほか、民家の玄関先や塀の上、商店のショーウインドーなどあちこちでかかしの姿をみることができ、観光客は足を止めてカメラに収めるなどしていた。
 かかし祭りは、町ににぎわいを取り戻そうと、地元のシニア世代でつくる天の川実行委員会が平成年から開催。スポーツ選手や政治家など世相を反映した個性豊かなかかしが人気を集めてきたが、メンバーの高齢化が進み、かかしづくりの継続が困難になってきたことから今年でイベントを終了することにした。
 同委員会副代表の野村美千子さん(74)は「たくさんの人が喜んでくれて、今までかかしづくりを続けてきた意味があったと感じている」と話している。
 午前10時~午後4時。見学無料。問い合わせは、観光案内所「夢創舘」(0744・52・1150)。

春高バレー県大会 11月4日開幕、19日決勝

 

組み合わせ抽選会でくじを引くチームの監督ら=広陵町

「春高バレー」の愛称で親しまれる「第76回全日本バレーボール高校選手権」県大会(県バレーボール協会、産経新聞社など主催)の組み合わせ抽選会が県立大和広陵高校(広陵町)であり、男女計54チームの対戦相手が決まった。大会は11月4日に開幕し、決勝は同19日に芝運動公園総合体育館(桜井市)で行われる。
 男子は昨年と同じ24チーム、女子は昨年より4チーム多い30チーム。大会初日にジェイテクトアリーナ奈良(橿原市)などで男子1~2回戦、11月5日に平群町総合スポーツセンター体育館などで女子1~2回戦、同日に芝運動公園総合体育館で男女の準々決勝と準決勝をそれぞれ行う。
 抽選会には生徒は参加せず、各チームの監督らがくじを引いた。県高体連バレーボール専門部の小西朋行委員長は「3年生にとって、最後の大会になる。選手全員が良い思い出を作って、大会を終えてほしい」と選手らにエールを送った。

無駄なくおいしく フードロス減らす調理学ぶ 奈良北高

島本美由紀さん(右から4人目)のアドバイスを受ける生徒たち=生駒市


 県立奈良北高校(生駒市)で、食品ロス削減を学ぶ調理実習が行われた。刃物メーカー「貝印」(東京)との共同授業で、フードロス削減アドバイザーで料理研究家の島本美由紀さんが講師を務めた。
 1年生38人が数人ずつのグループに分かれ、野菜がたっぷり入ったキーマカレー作りに挑戦。切り落とすへたの大きさを最小限にし、皮なども細かくみじん切りしてカレーに入れた。生徒たちは最後に捨てた野菜の重さを量り、最も少ないグループは9㌘だった。
 島本さんは「家庭で捨てられる食材で最も多いのは野菜。切り方を変えれば、生ごみは少なくなり、栄養も取ることができる」と説明した。
 参加した平野美祐さんは「家庭でできるフードロス対策を今後心がけたい」。小薗和瑚さんも「今まで何気なく捨てていた部分が食べられることを知り、ほかの野菜でも試したくなった」と話した。

中学生の交流が再開 天理市と韓国・瑞山市

一緒に折り鶴を作って交流を深める日韓の生徒たち=天理市


 天理市と姉妹都市である韓国・瑞山(ソサン)市が交流を再開し、同市の浮石(ブソク)中学校の3年生15人が、修学旅行の一環で天理市立南中学校を訪問した。両校の生徒たちはクイズや折り紙などを通じて、楽しみながら交流を深めた。
 両市は平成3年11月に姉妹都市提携を締結したが、日韓関係の悪化などの影響で令和元年から交流が中断していた。今年7月に天理市の並河健市長らが瑞山市を訪れてイ・ワンソプ市長と会談し交流を再開することになった。
 浮石中を含め瑞山市内10校の生徒計約500人が11月中旬まで6回に分けて天理市立中学校4校を訪れる。
 南中では、吹奏楽部部員らが演奏を披露。生徒会役員らが天理市と韓国にまつわるクイズを韓国語と日本語で出題した。生徒たちは韓国語であいさつをし合ったり、一緒に写真を撮影したり。浮石中の生徒らは3年生の英語の授業にも参加。名刺を配って英語で自己紹介したほか、折り紙で鶴の折り方を教わった。
 浮石中のジュ・ギョンヒさんは「もてなしてもらえたのはとてもうれしかった。機会があればまた交流したい」と笑顔。南中の井川友希名さんは「初めて同じ年の海外の人と話ができた。英語を織り交ぜながら交流を楽しめた」と話した。

「奈良で子供相撲大会を」 元徳勝龍・千田川親方が奈良市長訪問

優勝祝賀パレード時の写真に見入る千田川親方(左)と奈良市の仲川げん市長=同市役所


 大相撲秋場所で現役を引退した元幕内力士・徳勝龍の千田川親方=奈良市出身=が5日、同市の仲川げん市長を表敬訪問し、「大相撲発祥の地とされる奈良で﹃子供相撲大会﹄などを催したい。一人でも大相撲の世界に入ってもらうきっかけになれば」と語った。
 千田川親方は、平成21年初場所で初土俵を踏み、25年の名古屋場所で新入幕。左四つを得意とし、平幕最下位の幕尻だった令和2年初場所で、県出身力士として98年ぶりに優勝した。今年5月の夏場所から不振で幕下が続き、秋場所中の9月12日、引退を発表した。
 市長との会談では、2年2月に市内で約1万人を集めた優勝祝賀パレードの写真も並べられ、笑顔で見入った。現役生活について「不戦敗を避けるため、入念なストレッチを欠かさず土俵に上がることを常に心がけていた」と振り返った。
 この日、千田川親方は県庁に山下真知事も表敬訪問した。

文華殿に新たな息吹 県文化財保存事務所 山下秀樹さん


 橿原神宮の境内の一角で、令和2年から6年がかりの工事が行われている。織田家ゆかりの建物で国の重要文化財「文華殿」(江戸時代後期)の修復だ。工事に携わる1人として、「次の世代にしっかり引き継がないといけない建物」との思いを改めて深くしている。
 文華殿はもとは信長の弟で茶人として知られる長益(有楽斎)の息子、尚長を藩祖とする柳本藩(現在の天理市周辺)の陣屋御殿で、昭和年に橿原神宮に移築された。
 現場事務所には二条城二の丸御殿や名古屋城本丸御殿をモデルにしたペーパークラフトを持ち込み、比較研究に余念がない。大阪市出身で、子供のころからの「お城マニア」だという。
 平成8年に県入庁後、年に文化財保存課へ配属。生駒市の長福寺本堂(鎌倉時代)や葛城市の当麻寺西塔(平安時代)といった建物の修復を担当し、新たな発見を目の当たりにしてきた。
 長福寺本堂では、護摩行の煙ですすけた本堂内陣の柱に彩色された仏の姿が描かれていたことが分かった。当麻寺西塔では、心柱の最上部から釈迦の骨を納めたとされる飛鳥時代の舎利容器が出てきた。いずれも建物を修復しなければ分からなかったことだ。建物を未来につなぐだけでなく、過去を掘り起こすきっかけを与えてくれる修復の面白さに目覚めた。
 文華殿でも新たな発見があった。敷地から貝殻片が多数出土し「貝塚を掘り当てたのかと驚いた」。しかし、明治時代以降、農家の副業として盛んにつくられていた貝ボタンの材料の一部だったと判明。現在、文華殿が建っている場所は、大正時代に橿原神宮の境内となっていたが、それまでは付近に貝ボタンの工場があり、型抜きしたあとの貝殻片が廃棄されていたのだ。「敷地の歴史を物語るユニークな遺物。印象深い発見だった」と振り返る。
 茶会や結婚披露宴の会場として使われてきた文華殿だが、修復前の建物は礎石が沈下し、屋根瓦が破損するなど傷みが進んだ状況だった。現在は地盤強化のためにコンクリートの基礎を新設し、いったん持ち上げていた建物を下ろす作業も完了した。今後は重量を落とすために取り外していた瓦や壁、床を設置する作業が始まる。
 「たくさんの人が利用する建物。昔ながらの外観を維持しながら構造補強を行い、安心して使ってもらえるように仕上げたい」

橿原ブランド 新たに4商品認定

[橿原ブランド」に認定された商品をPRする事業者ら=橿原市


 橿原商工会議所は、地元の優れた商品を認定する「橿原ブランド」に、橿原市内の事業所が手がけた4商品を新たに加えた。
 加わったのは、鮨 かわしま(同市石川町)の「柿葉鮨 HANAYA」(1500円、税込み)▽MSIN株式会社(同市醍醐町)の「古都華スムージー」(600円、同)▽株式会社ココアイ(同市内膳町)の「病院とお菓子屋さんが作った低カロリータイプクッキー バター味」(540円、同)▽藤井株式会社(同市曽我町)の「やまと木綿 SOraGOCOCHI 超吸水タオル」(参考小売価格1650円、同)。
 橿原ブランドは令和元年に創設され、認定は今回で5回目。計5件の応募の中から独自性や市場性、将来性などを審査し認定した。認定されると橿原神宮と大和三山をモチーフにした認定マークを商品などに表示できる。

福島産食材で特別メニュー 県庁食堂

福島県産タイを使ったメニューの説明を受ける山下真知事=県庁


 東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出により風評被害を受けている福島県を応援しようと、奈良県は3日、県庁食堂で福島県産の食材を使った昼食の提供をスタート。開始を前に2日、山下真知事が食堂でメニューを試食し、味や安全性をPRした。
 奈良県によると、使用する食材は福島県産のタイやスズキ、ヤリイカなど。特別メニューの定食(800~1200円)とカレー(850~1000円)で使う。それぞれ1日約20食限定で、12月末までの毎週火、木曜で予定している。
 山下氏は「タイの幽庵焼き定食」(1000円)を試食。「安全でおいしい福島の海産物をぜひ食べに来てほしい」と呼びかけた。
 食堂は奈良県本庁舎の6階で、誰でも利用できる。午前11時~午後2時(ラストオーダー午後1時半)で営業している。

少林寺拳法世界大会へ 大和郡山の岩田さん、仲川さん

演武を披露する岩田笑選手(左)と仲川実希選手=大和郡山市


 8月に新潟県で開催された第17回全国中学生少林寺拳法大会(少林寺拳法連盟主催)女子組演武の部で2位となった大和郡山市立郡山南中の岩田笑選手(14)と市立片桐中の仲川実希選手(14)が上田清市長を表敬訪問した。
 岩田選手は「道場には3歳から50代までさまざまな人が集まる。年齢に関係なく楽しく練習できるのが楽しい」と話すと、仲川さんは「小学生のころからほぼ同時に岩田選手と習い始めた。プライベートでも大親友で、続けてこられたのは相棒の存在が大きい」と笑顔を見せた。
 2人は7日と8日に日本武道館(東京都)で開催される「2023年少林寺拳法世界大会」に出場予定で、迫力ある組演武を上田氏に披露し、「目指すは1位」と声をそろえた。上田氏は「今後も頑張って活躍してほしい」とエールを送った。

ツチノコブームよ再び 下北山村で企画続々

つちのこくんのキーホルダー


 ヘビに似た幻の生き物「ツチノコ」のブームに沸いた35年前の活気を取り戻そうと、下北山村が一般社団法人「下北山つちのこパーク」を設立し、旧下北山保育所を拠点に取り組みを展開している。10月1日には、来年春に全国で公開予定のドキュメンタリー映画「おらが村のツチノコ騒動記」(今井友樹監督)の先行上映会を開き、同パークをPRする。
 ツチノコの目撃情報が多かったという下北山村。昭和63年に、賞金100万円を掲げたツチノコを探し出すイベントを開催した際、全国から参加者が押し寄せた。さらに村民らはパロディー国家「ツチノコ共和国」を設立して関連イベントを展開し、話題になった。だが、その後ブームは下火となり、イベントなどもほとんど行われなくなった。一方で過疎化も進み、現在の人口は約800人。
 今回、ブームを再燃させようと、特産品開発などをしてきた任意団体「下北山地域総合商社」を「下北山つちのこパーク」として法人化。画を本格展開することにした。
 年前からタイムスリップしてきたツチノコの妖精、という設定のキャラクター「つちのこくん」を作り、Tシャツやキーホルダーなどのグッズ、地元のアマゴや柑橘系果実のジャバラを使った商品を販売。さらにトチノキの巨樹群を見に行くトレッキングや「前鬼ブルー」と呼ばれる美しい色の渓流を見るウオーキングを企画している。
 法人の事務局長を務める道下考平さん(43)は子育てに適した土地を求めて東京から昨年夏に下北山村に移住。「ユニークで面白いツチノコをメインキャラクターにして村を盛り上げていきたい」と話している。

 上映会は10月1日午後1時半から普段は公開していない同パーク(旧下北山保育所)で。映画は、同村のほか岐阜県東白川村など各地の伝承や目撃談を通じて農山村の戦後史を描き、未来へのヒントを探る内容となっている。無料で定員50人。事前予約優先で、申し込みはホームページから。問い合わせは下北山つちのこパーク(07468・6・0070)。

ハトムギ活用のレシピ発信「美味しく日常に取り入れて」 料理研究家、竹川雅子さん 


 肌荒れなどに効くとされ古くから漢方薬として使われてきたハトムギ。「食事に取り入れて、健康になってもらいたい」と、奈良市内を拠点にレシピを発信している。
 大阪府東大阪市出身。ハトムギの栽培や製品販売をする一家に生まれた。幼いころから自然と食事の中にハトムギを取り入れており、「ヘルシーで美味しく、心も体もきれいになったと実感した」。
 台湾や香港では、そのまま食べたり、おかゆに入れたりするが、日本では料理方法が広まっていない。「薬としてではなく、自然な形で日常に取り入れてほしい」と、約15年にわたって活用レシピを考え続けてきた。
 食や健康に関する勉強を重ね、管理栄養士や国際薬膳師など数々の資格を取得。雑誌やテレビなどで目にした料理に「ハトムギを生かせないか」と知恵を絞り、これまで生み出したレシピの数は400点を超える。
 はじめは奈良市にある自社でレシピを紹介するパンフレットを作成し配っていたが、14年前からは料理教室の講師として全国を駆け回った。参加者からは「美味しい食べ方を教わり、健康に近づいた」と好評だという。
 今年7月には『はとむぎ薬膳美人レシピ』(河出書房新社、1496円)を出版。料理が得意ではない人でも作りやすいものを厳選して主菜から副菜、汁物、おやつ、ドリンクまで約100点を紹介している。
 「漢方薬としても古くから用いられ、歴史あるハトムギ。その魅力を今後も様々なレシピを通して発信していきたい」

彼岸花が見頃 御所「葛城の道」

葛城の道周辺を赤く染めるヒガンバナ=御所市


 「葛城の道」(御所市)周辺でヒガンバナが咲き誇り、さわやかな空の下で秋本番を告げている。見頃は今月末まで。
 葛城の道は金剛・葛城山麓の山裾を南北にのびる古代からの道。周辺には行基が開いた九品寺や神話が伝わる葛城一言主神社などがある。
 県内でも有数のヒガンバナの名所として知られ、毎年この時期に多くの人が訪れる。大阪府富田林市の依田美千枝さん夫妻は「秋を感じますね。とても美しい」と話した。
 ただ、九品寺では近年、近隣の道に多くの観光客が駐車し住民から苦情が寄せられることもあるという。御所市観光協会の担当者は「マナーを守って葛城の秋を楽しんでもらいたい」と話している。

空き店舗活用し手芸品展示・販売 10月7日に生駒「ぴっくり通り商店街」

手芸品の新作発表イベントを企画した東秀代さん=生駒市本町


 生駒市本町で10月7日に空き店舗を利用した手芸品の展示・販売イベントが開かれる。近隣にあった創作雑貨店の閉店に伴い、店に手芸品の販売を委託していた愛好家らが新作の発表の場として企画した。
 イベントを発案したのは、同市中菜畑の手芸愛好家、東秀代さん(71)。約5年前から近鉄生駒駅南口近くの創作雑貨店にポーチやオリジナルの布草履、巾着などを出品していたが、今年2月に店が閉店し、新作発表の場が失われた。
 「手芸品を作るだけでは自己満足に終わってしまう。実際に使って喜んでもらいたい」。そんな思いが募る中、同駅南口前の「ぴっくり通り商店街」にある果物店「マミーエビスヤ」の竹島豊子さん(61)と世間話をするうちに、近くに竹島さんが所有する空き店舗があることを知った。
 竹島さんの承諾を得て、この空き店舗を活用することに。手芸雑貨店に出品していた奈良市や東大阪市の手芸作家や愛好家らも誘って新作発表のイベントを催すことにした。
 商店街のPRも兼ねてイベントは「ぴっくりマルシェ」と名づけた。約75平方㍍のスペースに、ちりめん素材の人形や帯地のトートバック、パッチワークの衣類、愛犬用の襟巻などの手芸品を展示・販売する約10ブースが出店する予定。
 東さんは「イベントを定期的に開催するのが目標。趣味に打ち込むシニア世代の活躍も来場者に伝われば」と話している。
     ◇
 当日は午前10時~午後3時。場所は旧コンビニエンスストア・マミーみなみ店(本町3)。

「PayPay」で5000円お得クーポン 県が発行「働く人を応援」

 働く人の生活を下支えしようと、県は1万円購入すると1万5千円分買い物ができる「働く人応援クーポン」を最大15万人に発行する。決済サービス「PayPay(ペイペイ)」のシステムを利用。10月2日午前10時から応募を受け付ける。
 県内のペイペイ加盟店で利用できるクーポンを発行する。県によると、県内では1万件を超える加盟店登録があるという。
 対象は企業などに勤める県内在住の人。公務員や会社役員、個人事業主などは対象外となる。1口1万円で、2口まで応募できる。応募多数の場合は抽選。11月13日に結果を通知し、同日から来年2月末まで利用できる。
 山下真知事は「かつてないほど物価が高騰しているが、物価上昇率ほど賃上げが進んでいない。働く人を応援し、あわせて県内消費を促進したい」と話した。
 応募はペイペイアプリ内から。

県産食材使った創作うどん提供 「和(なごみ)製麺所」坂口正和さん


 奈良特産の食材を使ったうどんを次々と創作。今月には、県産大豆「大鉄砲」で作った豆腐と奈良の伝統漢方「ヤマトトウキ」を使った「マーボー富うどん」を発表した。「食で奈良を盛り上げたい」と地元への思いを語る。
 小中高と奈良市で過ごした。高校生のときにホテルの厨房でアルバイトをし、次々とおいしい料理を仕上げるシェフに憧れを抱いた。料理専門学校で学んだ後、東京の日本料理店で約6年間修業。その後、大手うどんチェーンに就職し、店舗運営などを任される中で、うどんにほれ込んだ。
 「小麦粉の産地によってコシや香りが違うし、同じ小麦粉でも生地の練り方や寝かす時間、温度や湿度で風味や食感が変わるのに奥深さを感じた」
 地元に帰り40歳となった平成31年に開店。特徴の異なる国産の小麦粉をブレンドして低温で長時間寝かせたり、複数の昆布や雑節、カツオ節でだしを取ったりして、自分らしい味を追求してきた。
 創作うどんは、アルバイトの奈良女子大の学生が、県産食材を使ったメニュー開発を行う大学内の団体「奈良の食プロジェクト」に参加していたことがきっかけ。昨春、新型コロナウイルス禍で元気のない飲食業を盛り上げようと思っていたところ、学生がメニューの考案を持ちかけた。
 第1弾は、奈良の伝統野菜、大和まなを練り込んだ麺に、県産食材の天ぷらなどを付けた「奈良満点つけうどん」。続いて県産オクラやナメコを使用した「ねばとろぶっかけうどん」を考案。今回発表した「マーボー富うどん」は、夏バテがしやすい時期にスタミナを付けてもらおうという思いを込めた。
 富うどんは今月末で終了だが、11月をめどに冬メニューの発表を考えている。「県産の鴨やゴボウを使ったメニューや、スイーツにも挑戦したい」と意気込みを語った。

奈良公園を掃除するのは? 「糞虫」学ぶ出前教室、奈良学園小で

糞虫の標本を顕微鏡で観察する児童たち=奈良市


 ならまち糞虫館(奈良市)の中村圭一館長が、奈良学園小学校(同)で奈良公園のコガネムシ(糞虫)について学ぶ出前教室を開いた。授業を受けたのは3年生44人。中村さんは、「公園がシカの糞まみれにならないのは、糞虫のおかげだ」と話した。
 中村さんは、糞虫はシカの糞を食べて体内で分解し土に還していることを解説した。また、エジプトで神の化身とされミイラの副葬品になった「スカラベ」など、国内外のさまざまな糞虫について紹介した。
 子供たちは、豆粒ほどの小さな糞虫の標本を顕微鏡で観察。岡田勝瑛さんは「シカの糞を食べる虫がいることが興味深かった」。上田麻衣さんは「コガネムシの種類は多く、身体に比べて頭が小さい。きれいな色のものがいるのも面白かった」と話した。
 中村さんは「ある動物が絶滅すれば、その糞を食べる糞虫も絶滅してしまう。子供たちに糞虫を通して食物連鎖のサイクルに興味を持ってもらいたい」と話している。

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