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学校・園のコロナ対策 生駒市がマニュアル策定

 生駒市は、市立小中学校や幼稚園などにおける新型コロナウイルス感染対策マニュアルを策定した。予防編と対応編の2部構成で、各学校・園に配布、市ホームページでも公開している。
 市はこれまで、国のマニュアルなどをもとに感染対策に取り組んできた。今回は児童生徒や教職員らの感染リスクを一層低減し、保育・教育活動の継続を図ろうと、感染事例の対応で得た知見を含め、独自にまとめた。
 予防編では、手洗いの方法や教室内での感染対策に加え、体育・音楽といった感染リスクが高い教科の実施方法などを図解を用いて示した。対応編では、児童や家族らが感染または濃厚接触者と特定された場合の出席停止の取り扱いや、臨時休校の判断基準などを明文化した。
 市教育総務課の担当者は「情報をオープンにすることで、児童や生徒、保護者らの不安感を少しでも拭えるのではと考えた」としている。

「コロナ患者搬送車」ナンバーは5670 奈良トヨタ寄贈

 奈良トヨタグループは、新型コロナウイルスの感染患者らを専門外来施設などに送る搬送用車両を奈良市に寄贈した。
 コロナ収束を願って、ナンバーは「5670」を付け、数字の語呂合わせで「コロナゼロ」と読めるようにした。同市保健所に配備された。
 トヨタの高級ミニバン「エスクァイア」(2・0㍑)を改装した。車内での飛沫感染を防ぐため、運転席がある前席側と、患者らが乗る後席側をビニールシートで遮断。後席からの空気を前席に流入させない装置も備えた。
 3日は奈良市役所で寄贈式が行われた。英語で「様」「殿」を意味する「エスクァイア」(ESQUIRE)の語源は、中世ヨーロッパの従騎士ともいわれ、奈良トヨタ自動車の菊池攻社長は「コロナに対する騎士として、活躍してもらいたい」と話した。
 奈良市の仲川げん市長は「(患者の)サポートにあたる職員も安心できる環境になる。『コロナゼロ』を祈念し、職員一同、奮起していく」と述べた。

行方不明高齢男性を保護 介護福祉士の女性に感謝状 天理署

 行方不明になっていた70代男性を無事保護したとして、天理署は今月3日、男性が利用している訪問介護事業所「ライフエール」天理店の介護福祉士、大島敏子さん(57)に感謝状を贈った。
 同署などによると、7月29日午前9時ごろ、妻が署に「夫の行方が分からなくなった」と連絡。署員らと警察犬1頭が捜索したが、発見に至らなかった。
 大島さんは過去に何度か男性宅で介護したことがあるといい、行方不明になったと聞き「いてもたってもいられなかった」と事業所を飛び出した。車で川沿いや踏切など危険な箇所を探したが見つからず、歩いて捜索しようと車を駐車場にとめたところ、目の前の田んぼで座り込んでいる男性を発見したという。男性にけがはなかった。
 小畑浩康署長は「あと数時間遅れていれば、命に関わっていたかもしれない。本当にありがとうございました」と述べ、感謝状を手渡した。大島さんは「無事に発見できて本当にうれしかった。ヘルパー冥利に尽きます」と喜んでいた。

リオ五輪バド金、高橋礼華さんが地元橿原で引退報告会

2016年リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得し、先月末に現役引退した高橋礼華さん(30)が今月3日、地元の橿原市で開かれた引退報告会に出席した。亀田忠彦市長や市バドミントン協会の関係者ら約30人を前に「持ち前の諦めない気持ちを忘れずに、いろんなことにチャレンジして第二の人生をがんばっていきたい。たくさんの応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。
 高橋さんから「引退のあいさつにうかがいたい」と連絡を受け、市が報告会を企画。リオ五輪のパブリックビューイング(PV)が開かれた市立かしはら万葉ホールが会場となった。
 報告会では、亀田市長が「素晴らしい成績の裏には大変な苦労、努力があったと思う。市民に夢と感動を与えていただいた」と謝辞。市バドミントン協会の横田利弘会長は「将来のオリンピック選手を育てていただき、橿原市にもまた戻ってきてほしい」と述べた。
 リオ五輪の活躍を振り返る約5分間の映像が流れた後、花束や吉野杉の食器セットなどを贈呈。高橋さんは「リオ五輪では、この会場でたくさんの方が応援してくださったと聞いた。たくさんの応援があったから金メダルを取れた」と話した。
 報告会後の会見では「引退の実感はまだ沸いていない。長期の休みをいただいているという感覚」。地元に戻ってきたのは昨年末以来で「同級生にも会いたいし、小学生のときもバドミントン漬けで、奈良県を堪能したことがないので、おいしいご飯やさんにも行きたい」と笑顔を浮かべた。
 今後については「短期的な講習会を開き、これまでの人生で得た経験を多くの子供たちに伝えていきたい。奈良県、橿原市のバドミントンを盛り上げ、奈良県はバドミントンが強いんだ、と全国の人にも知ってもらいたい」と展望を語った。

「山の辺工房展」始まる 洋画家・川畑さん主宰の絵画教室 

 天理市在住の洋画家、川畑太さん(56)が県内で主宰する絵画教室の生徒らの作品を展示した「第30回山の辺工房展」が2日、県文化会館で始まった。6日まで。
 104人の生徒が275点の油絵や水彩画を出展。川畑さんが出版した画集の原画も50点飾られた。
 展覧会は平成2年から毎年開催。今年は春に開く予定だったが、コロナウイルス感染拡大の影響で、延期されていた。
 作品は人物や風景、静物画などさまざまで、来場した大和郡山市の主婦、岩田悦子さん(75)は「楽しみで毎年のように足を運んでいる。それぞれの作品に個性があって甲乙つけがたい」と話していた。
 午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。

第61回県学童軟式野大会(8月29日、30日)結果

「第61回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第44回近畿少年軟式野球大会県予選会(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)は8月29、30の両日、桜井市の芝運動公園野球場などで行われ、4強が出そろった。準決勝、決勝は6日、橿原市の橿原運動公園公式野球場で行われる。
 準々決勝までの結果は次の通り。 
【1回戦】橿原カープ7-3王寺ドンキーズ▽二上スポーツ少年団1-0明日香小野球部
【2回戦】橿原カープ5-1奈良伏見イーグルス▽大淀フェニックス7-4下田スポーツ少年団▽鹿ノ台バンビーズ2-1高田イーグルス▽城島レッズ2-1御所リトルクラブ▽疋田ボーイズ3-0榛原ジャガーズ▽朝和イーグルス5-4三郷北イーグルス▽高取ホークス9-8大和明星子供会▽田原本南リトルヤンキース8-0小林ビートルズ▽平城スポーツ少年団7-1下市阿知賀ブルースカイ▽生駒G・Kブロッカーズ4-0今井野球クラブ▽天理小コスモ6-2片塩ベアーズ▽平和レッドスワローズ15-1御所ジュニアスラッガーズ▽榛原アタッカーズ7-0三郷TFB▽河合フレンズ8-4安倍フレンズ▽新庄ハッピーボーイズ7-4牧野ジュニアーズ▽田原本スラッガーズ2-1二上スポーツ少年団
【3回戦】橿原カープ5-3大淀フェニックス▽鹿ノ台バンビーズ8-7城島レッズ▽疋田ボーイズ3-2朝和イーグルス▽田原本南リトルヤンキース4-4(抽選勝ち)高取ホークス▽生駒G・Kブロッカーズ1-0平城スポーツ少年団▽平和レッドスワローズ5-0天理小コスモ▽榛原アタッカーズ4-3河合フレンズ▽田原本スラッガーズ4-3新庄ハッピーボーイズ
【準々決勝】橿原カープ3-2鹿ノ台バンビーズ▽疋田ボーイズ4-0田原本南リトルヤンキース▽生駒G・Kブロッカーズ4-2平和レッドスワローズ▽榛原アタッカーズ12-5田原本スラッガーズ

県学童軟式野球大会 34チームの熱戦火ぶた

「第61回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第44回近畿少年軟式野球大会県予選会」(県軟式野球連盟主催、産経新聞社共催)が29日、桜井市の芝運動公園野球場などで開幕した。各地区の代表34チームが参加し、同日と30日、9月6日の3日間の日程で熱戦を繰り広げる。
 新型コロナウイルスの感染対策のため、開会式は中止されたが、選手たちは試合ではつらつとしたプレーを見せた。
 大会はトーナメント方式で行われ、優勝、準優勝チームは9月22、23日に大阪府で開催される近畿少年軟式野球大会に県代表として出場する。
 県軟式野球連盟の堀本光展理事長は「今回が待ち望んだ今年最初の県大会。コロナや熱中症に気を付けながら、一生懸命がんばってほしい」と話していた。
                           ◇
 8月29、30日の結果は9月1日に掲載予定です。

「ナラ枯れ」被害深刻 矢田寺のミニ遍路道 「立ち入り控えて」

「あじさい寺」として親しまれている大和郡山市の矢田寺境内で、コナラやクヌギなどナラ類の樹木が枯れる「ナラ枯れ」被害が深刻化している。境内の裏山にある「ミニお遍路道」は7月から通行止めとなっているが、散歩コースとして市民にはなじみ深く、知らずに入ってくる人も。関係者は「倒木の危険があるので立ち入らないで」と呼びかけている。
 ミニお遍路道は1周約3・5キロで、四国八十八カ寺の本尊を模した石仏が沿道に安置されている。大正時代に、四国を旅することができない病人や高齢者がご利益を得られるよう整備された。その後荒廃したが、地元の「矢田寺へんろみち保存会」が約10年かけて平成27年に再整備した。
 だが近年、お遍路道でナラ枯れの被害が深刻化。山の中腹にある「雪蹊寺」では、弘法大師石像が倒木により倒壊した。同保存会の世話人、山下正樹さん(75)は「人の声や音で木が倒れる可能性もあるので危険。早く対処してほしい」と訴える。
 保存会が7月16日に調査したところ、伐採する必要に迫られている木は51本に上り、うち36本がナラ枯れ被害を受けていた。お遍路道は同12日から立ち入り禁止となったが、近隣住民にとっては定番の散歩コースになっており、気にせず入ってくる人も少なくないという。
 県森林整備課によると、県内ではこれまで、若草山周辺や生駒山系、矢田丘陵などを中心にナラ枯れの被害が確認されている。被害規模は29年には県内一帯で計約1万8200立方㍍にも及んだ。その後は、ナラ枯れを引き起こす昆虫「カシノナガキクイムシ」の駆除や対策が奏功するなどして減少傾向にあり、昨年は約2800立方㍍だった。
 矢田寺の前川真澄住職は「秋の登山シーズンを迎えますが、安全のためにも遍路道に立ち入るのは差し控えてほしい」と警鐘を鳴らしている。

ナラ枯れ被害が深刻な矢田寺境内のミニお遍路道

奈良市、初の転入超過 昨年、技能実習生の増加が要因

昨年1年間の奈良市への転入者は転出者を384人上回り、平成25年に外国人を含む統計が開始されて以来、初の「転入超過」となったことが分かった。ベトナムと中国からの技能実習生を主とする、外国人の転入が最大の要因となっている。
 総務省が発表した住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、昨年1年間の外国人の転入は1264人で、過去最多とみられる。市によると、介護福祉の技能実習生として来日している外国人が大幅に増加しているとみられ、仲川げん市長は「一時的な人口増も含めて、奈良に触れていただく機会になるので歓迎したい」と話した。
 世代別では、0~4歳が192人、35~39歳が123人の転入超過。JR奈良駅周辺のマンション開発などが影響しているとみられる。
 一方、20~24歳は転出者が転入者を568人上回り、統計を取り始めて以来最多の転出超過となった。大阪や東京への流出傾向が顕著で、地元の雇用を生む産業政策が重要な課題となっている。

ネットで遺跡巡りいかが 文化財動画ライブラリー 奈文研公開

奈良文化財研究所(奈良市)と文化庁は25日、インターネット上で公開されている全国各地の文化財に関する動画を統合した「文化財動画ライブラリー」を26日から公開すると発表した。
 新型コロナウイルスの感染拡大により、展示会など文化財関連事業も影響を受け、インターネットによる動画配信への関心が高まっている。全国の自治体などが制作した動画は、動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」で多く公開されているが、他の人気動画の陰に隠れるなどして視聴されにくいのが現状という。
 このため奈文研は、埋蔵文化財の調査報告書を電子化し、インターネットで閲覧できる「全国遺跡報告総覧」の中に、文化財動画ライブラリーを構築。総覧のトップページからアクセスし、文化財の所在地や時代などから動画を検索できるようにした。
 26日の公開段階で、動画は全国の12機関による165本。対象となった文化財の所在地は奈良県や大阪府など38都道府県に及び、文化庁は全国の自治体に協力を呼びかけて動画を増やす方針だ。
 奈文研の高田祐一研究員は「今回は埋蔵文化財が中心だが、今後は文化財全般の動画に広がればいい」と話している。

アルバイト職員にセクハラ、葛城市教委職員を減給処分

 葛城市は24日、女性アルバイト職員の背中や腰を触るなどのセクハラ行為をしたとして、地方公務員法に基づき、市教育委員会の課長補佐級の男性職員(48)を減給10分の1(6カ月)の懲戒処分にした。
 市によると、男性職員は平成30年7月6日の勤務後、女性アルバイト職員と市教委の女性職員との3人で会食。その後、「マッサージをするから」と2人をラブホテルに誘い、女性アルバイト職員が拒否したにもかかわらず、部屋でマッサージとして背中や腰を手で触れたとしている。
 昨年12月、女性からの申し立てを受け、市が調査していた。男性職員は事実関係を認め、「本人が嫌がっていたのであれば申し訳ない」と反省しているという。

壇堂の国宝四天王立像、東大寺ミュージアムで公開

東大寺(奈良市)の戒壇院戒壇堂が保存修理・耐震化工事のため拝観停止となったのに伴い、安置されていた国宝・四天王立像が境内の同寺ミュージアムに移され、公開されている。
 四天王立像は持国天、増長天、広目天、多聞天で、奈良時代の塑像の傑作として知られている。戒壇堂は3年間の予定で、7月1日から拝観を一時停止に。このため、四天王立像はミュージアムで同23日から展示されている。
 会場に並べられた4体の塑像は照明でほのかに浮かび上がり、戒壇堂内とは異なる印象を与えている。
 入館料は中学生以上600円、小学生300円。問い合わせは東大寺総合文化センター(0742・20・5511)。

天理駅前広場で「ミニ柳灯会」

 天理市の天理駅前広場コフフンで今月17、18の両日夕、「ミニ柳灯会」が開かれ、ろうそくと行灯(あんどん)のやわらかな明かりが駅利用客らの目を楽しませた。
 毎年9月、同市柳本町にろうそく4千個、行灯100基が点灯する「柳灯会」のプレイベント。今年は9月19、20日の夜、黒塚古墳や柳本駅前広場などがライトアップされる。
 近くに住む辻村早織さん(36)は、娘の瑞奈ちゃん(2)を連れて訪れ、「今年はお祭りが中止になり、浴衣を着せる機会がなかったからうれしい」と散歩を楽しんでいた。

ハスにちなみ、特別御朱印 薬師寺

 薬師寺(奈良市)は、同寺のハスにちなんだ特別御朱印=写真(同寺提供)=を授与している。20日まで。御宝印は薬師寺に伝来する画僧、古かん筆「薬師浄土曼荼羅図」(江戸時代)の蓮華がモチーフ。「いかなる環境でも染まらず清く生きよう」との願いを込めている。
 同寺には約250鉢のハスがあり、今月中旬までが見頃という。御朱印は白鳳伽藍大講堂朱印所で300円で受けることができる。拝観料は800円。

新たに13人、新型コロナ県内感染確認354人

県と奈良市は14日、新たに13人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染確認は354人となった。奈良市のガールズバーで感染が広がったとみられる事例について、市は「計7人のクラスター(感染者集団)だったと判断した」と発表した。
 感染者のうち大和郡山市の80代夫婦はともに全身の倦怠感を訴え、夫は酸素吸入が必要な中等症。ほかは軽症か無症状。
 13人の推定感染ルートは家庭内4人、大阪由来3人、東京由来1人、調査中5人となっている。
 奈良市はこれまでに、ガールズバーの経営者の30代男性と客や従業員の計7人の感染を発表している。7月31日に常連客らが参加したパーティーで感染が広まったと結論づけた。濃厚接触者の検査はほぼ終え、さらに感染が広がる可能性は低いとしている。

「ミ・ナーラ」屋上に焼肉ビアガーデン

奈良市の商業施設「ミ・ナーラ」屋上に、「焼肉ビアガーデン スカイパラダイス」がオープンした。夏祭りをイメージした照明と風鈴が特徴で、31日まで営業している。
 新型コロナウイルスの感染拡大で旅行や会食が自粛される中、安心して食事を楽しんでもらおうと、奈良健康ランド(天理市)が企画した。
 感染防止対策として、受け付けでの検温やアルコール消毒を実施するほか、屋上の特設会場は席数を3分の2に制限してテーブル間の距離を確保。料理は個別包装で提供し、ビールのおかわりはジョッキを取り換えて注ぐなど、安全に配慮している。
 専門店がプロデュースした焼き肉プレートに、一品料理の食べ放題と飲み放題がついたプランのほか、黒毛和牛が楽しめるプランも用意されている。
 奈良健康ランドの担当者は「風通しのいい屋上で食事を楽しんで、少しでもストレスを発散してもらえれば」と話した。予約・問い合わせは同社(0743・64・1126)まで。
 一方、奈良市のホテル日航奈良では、若草山や興福寺五重塔、東大寺大仏殿などが見渡せる「屋上爽快ビアガーデン」を営業している。9月12日まで。問い合わせは同ホテル(0742・35・6621)。

県内経済「下げ止まりの動き」 7月総括判断 上方修正

奈良財務事務所は、7月の県内経済情勢報告を公表した。新型コロナウイルスの影響を受けた総括判断について、「極めて厳しい状況にある」とした4月判断から、「極めて厳しい状況にあるものの、足下では下げ止まりの動きがみられる」と上方修正した。
 個人消費のうち観光動向では、奈良市内の主要ホテルの客室稼働率・宿泊人数から、国内観光客が徐々に戻ってきているとした。生産活動は「減少している」とした前回判断を据え置きに。一方、有効求人倍率が5月まで5カ月連続で前月を下回り、雇用情勢は「弱い動きとなっている」と下方修正した。
 同事務所の小林基裕所長は今後の見通しについて、「国内観光客が徐々に戻ってきているが、これまで奈良県の観光に大きく貢献したインバウンド(訪日外国人客)は事実上ストップしている。観光関連業などを中心に厳しい状況が残るとみている」とした。

コロナ対策認証ステッカー 奈良市が今月、申請受け付けへ

奈良市は新型コロナウイルスの感染対策を徹底している店舗への認証制度を立ち上げ、今月後半に認証ステッカー発行の申請受け付けを開始すると明らかにした。
 認証ステッカーは、業種や業態ごとに列挙した対策項目について、クリアできているか自己チェックした上で申請する。認証制度の解説や感染防止の啓発が書かれたチラシを、市内約3600の店舗に来週中に発送する予定。仲川げん市長は7日、記者団に対して、市内のガールズバー関係で3人の感染が判明したことを明らかにし、「市内店舗で感染が広まった事例の確認は初めて。危機感を一段上げた対応が必要」と話した。

野球部に届け「リモート応援」智弁学園 吹奏楽部やチアリーダーらが撮影

10日開幕の甲子園交流試合に出場する智弁学園(五條市)の野球部にエールを送ろうと、応援団やチアリーダー、吹奏楽部の生徒ら約60人が7日に校内で「リモート応援」の撮影会を行った。
 新型コロナウイルスの影響で春の選抜大会、県独自大会とも球場での応援はかなわなかった。交流試合も同様だ。7月21日に生徒会主導で応援団やチアリーダー、吹奏楽部の生徒らが壮行会を開いたが、交流試合が近づくにつれ、「野球部に何かしてあげたい」との声が上がったという。
 そんな中、吹奏楽部の部員が動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」で、富山商吹奏楽部の「リモート野球応援」動画を発見し、今回の企画が持ち上がった。
 この日は、兄弟校である智弁和歌山の代名詞で、ビッグイニング

リモート応援の撮影を行ったチアリーダーら

を呼び込む〝魔曲〟として知られる「ジョックロック」など5曲を演奏。すでに撮影した5曲を含め、のべ10曲を収録した。12日に行われる中京大中京(愛知)との試合前日に、同校ホームページに掲載する予定という。
 チアリーダーの木村優那さん(16)は「甲子園で踊れないのは残念だけど、貴重な体験ができた。私たちの元気な声が少しでも野球部に届けば」と笑顔で踊りを披露。吹奏楽部の部長を務める山仲雛子さん(17)は「精いっぱいの演奏ができた。野球部だけでなく、コロナで大変な思いをされている方も元気になってもらえれば」と話し、同部の学生指揮を務める尾上智哉さん(17)は「僕らの応援を聞いて、少しでも高校野球に興味を持ってもらえたら」と笑った。

【バンビシャス通信】オンラインで「投げ銭」も きょう公開練習配信

バンビシャス奈良は8日、新体制となって初の公開練習をライブ配信します。今回は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、オンラインのみで実施。開幕に向け、懸命に練習に励む選手らの姿をご覧いただけます。
 ライブ配信では、チーム編成を担当する神田悠輝・ゼネラルマネジャー(GM)が新加入の外国籍選手を発表。新シーズンに臨むチームの全容が明らかになります。練習後には選手のトークショーもあり、盛りだくさんの内容です。
 公開練習は、コミュニティー型交流サイト「Engate(エンゲート)」を使って配信します。クレジットカードでポイントを購入し、応援したい選手やチームにギフティング(投げ銭)できるサービスがあるのが特徴で、登録は無料です。
 新型コロナウイルスの影響で、スポーツを生観戦する機会が減る中、ファンとチームをつなぐデジタルギフトの仕組みとして注目されています。
 パソコンやスマートフォンで練習を見ながら、投げ銭をすることもできます。その際に選手に質問してもらえれば、トークショーで一部の質問にお答えします。
 皆さまからのデジタルギフトをクラブの運営や選手の支援に活用し、新規事業としてオンライン配信での収益化も目指す考えです。
 (バンビシャス広報和田真智子)

新加入の伊藤大和選手

◇ 
「2020ー21シーズン オンライン公開練習」の配信予定は次の通り
■日時
8月8日(土)14:00~16:00
■スケジュール
14:00~公開練習 配信開始
15:30~選手インタビュー
16:00 終了

市職員がコロナ感染 宇陀市長「冷静な行動を」

宇陀市議会の臨時議会が6日開会した。6月の市長選で当選した金剛一智市長が市議会議場に初めて登壇し「市の発展のために全力で取り組む」と表明した。
 金剛市長は市職員らの新型コロナウイルス感染を受け「保健所と連携し、速やかな対応を図っていく。過剰に心配することなく、公的機関が発信する正確な情報をもとに冷静な行動をお願いします」と市民に呼び掛けた。市によると、PCR検査を受けた濃厚接触者ら65人は全員陰性だった。
 この日の市議会では、新型コロナ対策費を盛り込んだ約3億9千万円の一般会計補正予算案などが審議された。

亡き母しのび、平和記念式典へ 県遺族代表の岡田康志さん

広島市で6日に開かれる「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)に、県遺族代表として奈良市の岡田康志さん(63)が出席する。昨年11月に母の園江さんを91歳で亡くし、まもなく初盆を迎える。「これを機会に、気持ちに一区切りをつけられたら」。戦後75年の節目の年。亡き母に思いをはせ、広島に向かう。
 園江さんは島根県出身。地元の県立大田高等女学校に通っていたとき、広島県呉市の海軍工廠に学徒動員された。終戦翌日の昭和20年8月16日、帰路に就く際に広島駅で入市被爆したという。戦後30年以上が過ぎ、女学校の後身にあたる県立大田高校から連絡があり、昭和57年に被爆者健康手帳が交付された。
 園江さんは何事にも積極的で面倒見がよい性格だったが、戦争についてはあまり話したがらなかった。康志さんは「やっぱりいい思い出がないからかな」とおもんばかる。
 岡田さんによると、4年前に91歳で亡くなった父の年治さんも、満州に徴兵されていたことがあり、終戦後に大工仕事で広島に行っていたと聞いた。同様に、戦争について話すことはめったになかったという。
 岡田さんは、原爆投下後に降った「黒い雨」をめぐる訴訟で、原告全員の請求を認めた先月の広島地裁判決にふれ、「母は体が弱かったが、91歳まで生きてこられたのも(被爆者健康手帳のおかげで)手厚い保護を受けられたから。他に被爆が知られていない人も、母のように保護が受けられるようになってほしい」と期待を込める。
 園江さんは亡くなる数年前から入退院を繰り返し、同居する康志さんが介護していた。平和記念式典に出席するのは初めてで「母のいた呉や広島平和記念資料館を訪れ、気持ちの整理もしていきたい」と話した。

奈良市長杯学童野球、奈良伏見イーグルスがV 

 第40回奈良市長杯奈良市学童軟式野球大会の準決勝と決勝が同市の柏木球技場で今月2日行われた。決勝は奈良伏見イーグルスが4ー1で奈良ジュニアファイターズを破って優勝した。1日と2日の試合結果は次の通り。
                        ◇
 【準々決勝】平城スポーツ少年団1ー0大安寺アパッチライオンズ▷やまと6ー0高の原ファイターズ
 【準決勝】奈良伏見イーグルス3ー0平城スポーツ少年団▷奈良ジュニアファイターズ7ー0やまと

藤原宮跡でハス見頃

 藤原宮跡(橿原市)の蓮池で白やピンクのハスの花が見頃を迎え、見物客の目を楽しませている。
 蓮池は藤原宮跡の世界遺産登録をPRしようと設けられた花園の一つ。約3千平方メートルの池にさまざまな品種が植えられている。市は例年、開花状況をホームページで発信しているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大を考慮して取りやめに。それでも、マスク姿の見物客が多数訪れ、涼を感じさせる花に見入っている。8月上旬まで楽しめそうだ。初めて訪れたという大阪府藤井寺市の東野晋之さん(65)は「こんなに花がたくさんあるところは初めて。本当にきれいで、びっくりしています」と話した。

犯罪・非行防止 ボンネットバスで啓発

桜井市や桜井地区保護司会などでつくる「社会を明るくする運動桜井地区推進委員会」のメンバーが、ボンネットバスに乗り、犯罪や非行の防止などを呼び掛けた。
 運動は国が全国規模で取り組み、今年で70回目。7月は強調月間で、更生への理解を深めることも目的としている。
 これまでは桜井駅前でチラシや啓発用ティッシュを配布してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。そこで、ボンネットバスによる啓発が企画された。バスは奈良交通からチャーターし、側面に「社会を明るくする運動」の横断幕を掲げている。
 推進委員が乗り込んだバスは市役所を出発して市内を循環。車内から委員が手を振り、犯罪防止などを訴えた。清水宏泰・桜井地区保護司会長は「多くの市民がバスを見てくれ、かなりアピールできた。今後もこうした取り組みを行っていきたい」と話した。

県債残高5年連続減 一般会計決算

県は令和元年度一般会計決算の概要を発表した。県民の借金にあたる県債残高は1兆27億円で、26年度の1兆700億円をピークに5年連続減少。歳入・歳出はともに増加して5千億円台となり、翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支は14億6400万円で黒字を維持した。
 県の財政状況の指標(速報値)は、借金の割合を示す実質公債費比率が前年度比1ポイント減の8・7%。将来、支払う可能性のある負債の一般会計に占める割合である将来負担比率は同3・3ポイント増の156%で、いずれも基準をクリアしている。
 歳入は前年度比3%増の5164億5900万円、歳出は同2・6%増の5113億6600万円。県コンベンションセンターやなら歴史芸術文化村の整備に加え、国の「防災・減災・国土強靭化政策」を受けた公共事業の推進による普通建設事業費が増加の要因となった。

地域の事業者を救え! クーポン券発行、特典付きスタンプラリーも

新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつある中、売り上げが落ち込む事業者を支えようと、地域振興券やクーポン券を発行する自治体が相次いでいる。一方で、地域の団体や事業者が特典付きのスタンプラリーを企画するなど、新たな支援策も生まれている。
 大和高田市は1人当たり5千円分、王寺町は町内の参加店舗で使用できる1万円分の地域振興券を配布する。川西町は、500円ごとの会計につき300円券1枚が使用できるクーポン券(1世帯6千円相当)の配布を決めた。香芝市(1世帯5千円相当)や斑鳩町(1世帯3千円相当)もクーポン券を発行する。
 一方、大和高田市では、市内のボランティア団体や事業者らがスタンプラリーを企画。「大和高田市のみんなでタッグを組む」との思いを込め、「やまタグっ♡」と名付けた。
 実行委員長を務めるボランティア団体「地域交流空間エンジェル」の岸本麻美代表は「新型コロナの影響で地域全体が暗くなっていた。参加店舗に気力や活力が芽生え、地域が活性化するイベントにしたい」と意気込む。
 期間は9月1日~11月30日で、市内の飲食店や結婚相談所、美容院など店舗が参加。各店舗にスタンプカードを配置し、計600枚を配布する予定だ。
 500円につき、「アマビエスタンプ」1つが押印され、各店舗が考案した特典を提供。スタンプ5個で「アマビエエコバッグ」、10個たまれば好きな店舗の商品と引き換えられる。12月上旬には、各店が保管した使用済みのスタンプカードを実行委が回収し、参加店で利用できる金券が当たる抽選会も実施する。
 岸本さんは「今回の企画では多くの方々から協賛金や寄付をいただき、人の温かみを感じた。熱い思いを持った人たちが集まる大和高田市の魅力を発信していきたい」と話した。

アマビエ×シカ 革製オリジナルキーホルダー 

 奈良市で革製品の製造・販売を手がける「革遊び HARUHINO」が、疫病の流行を鎮めるとされる妖怪「アマビエ」の姿をしたシカをあしらった革製のオリジナルキーホルダーを販売している。販売価格600円のうち500円を日本医師会に寄付しており、代表の辻之所恒久さん(48)は「少しでも医療関係者の助けになれば」と話している。
 HARUHINOは近鉄奈良駅にほど近い奈良もちいどのセンター街にあり、他の土産物屋や雑貨店と同様に、新型コロナウイルスの影響で売り上げは激減しているという。そこで、革製品の良さを知ってもらうのと同時に、一日も早い収束を願って、愛嬌のあるシカとアマビエを融合したオリジナルデザインのキーホルダーを製作した。
 4月下旬から販売を開始し、これまでに約400個を売り上げた。インターネット通販で別の革製品を購入すれば無料で1個進呈。キーホルダー単品で購入すると送料は無料となる。
 辻之所さんは「染めていない牛のヌメ革なので、革製品の良さを知ってもらうのにちょうどいい。ぜひ手に取ってみてほしい」としている。問い合わせは同店(0742・26・5517)。

コロナ禍で提案する「音楽の形」 NPOが奉納演奏をDVDに

 新型コロナウイルスの影響で文化芸術活動が制限されている今、芸能の聖地・奈良の魅力を伝え、音楽を楽しむ新たな形を提案しようと、奈良市のNPО法人「音楽の森」がDVD「森への贈り物~奈良の心を訪ねて vol.1 龍王ケ渕」を製作した。音楽が自然や神仏にささげられてきたことを思い起こそうと、第1弾は宇陀市の自然池周辺での演奏を収録。今後も他の場所で奉納し、新たな可能性を探る。
 コロナ禍にあっては「3密」を避けるため、劇場やホールなどでの舞台が難しく、音楽関係者は苦境に立たされている。そこで、同NPО理事長で声楽家の荒井敦子さんらが新しい形を模索。古来、芸能がささげられてきた奈良の自然や寺院を舞台に音楽の奉納を映像化、DVDにして多くの人に伝えることにした。
 第1弾を収録したのは、宇陀市室生向渕の龍王ケ渕。山中の自然池で、周辺の木々が映り込む美しい光景を見せる。
 荒井さんや歌の村尾藍さん、ピアノとトランペットの「ミトラバ」らが5月下旬に現地で収録。DVDには、朗読と龍王ケ渕にささげるオリジナル曲などを収めている。
 今後は川上村や天川村などでも収録予定で、荒井さんは「奈良には春日若宮おん祭などで芸能が奉納されてきた歴史があり、音楽を神仏や自然にささげるという原点に立ち返るべき。さらに、その映像を収めることが新たな音楽活動の形になれば」と話している。
 DVDは5千円、ブルーレイは5500円(ともに税別)。購入希望者は音楽の森事務局へ。電話(0742・27・3030、水・金曜)やFAX(0742・27・0020)などで受け付ける。

奈良伏見イーグルスがV 産経新聞社杯 奈良市学童野球大会

第42回産経新聞社杯奈良市学童軟式野球大会の準決勝と決勝が18日、奈良市の都祁生涯スポーツセンター球技場で行われた。決勝は奈良伏見イーグルスが平城スポーツ少年団を2―1で破り、4年ぶり2度目の優勝を飾った。両チームは来月29日に開幕する「第61回県学童軟式野球大会(兼)ほっかほっか亭カップ第44回近畿少年軟式野球大会県予選会」に奈良支部代表として出場する。奈良伏見イーグルスは三回に1点を先制されたが、五回に逆転2ランが飛び出して形勢をひっくり返し、連覇を狙った平城スポーツ少年団に競り勝った。
 奈良伏見イーグルスの北川温久主将(12)は「県大会でも全員野球を心がけて、優勝を目指したい」と抱負。尾崎豊和監督は「先制されたがあきらめず、粘り強くがんばってくれた」と選手らをたたえた。
 平城スポーツ少年団の奥野蓮生主将(11)は「チームはまとまっていてよかった」と振り返り、堂前孝司監督代行は「コロナ禍でも個人練習を励み、成長してくれた」と評価した。
                      ◇
【準決勝】奈良伏見イーグルス5ー0山陵クィーンズ▷平城スポーツ少年団2ー0高の原ファイターズ

優勝の奈良伏見イーグルス

準優勝の平城スポーツ少年団

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