【学童野球】17チーム、堂々の入場行進 ろうきん杯大会
6日開幕した「第16回ろうきん杯学童軟式野球選手権大会」で入場行進する各チーム。
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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)
【学童野球】17チームが雨中の熱戦 ろうきん杯大会開幕
第16回ろうきん杯学童軟式野球選手権大会が6日、桜井市の芝運動公園などで開幕した。開会式では、大会副会長の竹平均近畿労働金庫奈良地区統括本部長が「みなさんは暑い夏の予選を勝ち抜いてきた。日頃の練習の成果を存分に発揮してほしい。悔いのないプレーを期待しています」とあいさつした。
その後、河合フレンズの黒川怜遠(れおん)主将(11)が「朝早くからお弁当作りをしてくれたお母さん。グラウンド整備や配車などに、がんばって走り回ってくれたお父さん。そしてたくさんの人に感謝の気持ちを持ち、チームメートと強い絆を持ち、全力でプレーすることを誓います」と元気に選手宣誓した。
開会式の後、試合がスタートしたが、時折雨が降る中で、選手たちは精一杯のプレーで、日頃の練習の成果を発揮した。
優勝チームは10月24日、11月28日に滋賀県などで開催される佐川印刷旗第9回近畿学童秋季大会に県代表として出場する。
6日の結果は次の通り。
【1回戦】安倍フレンズ8―4斑鳩少年野球部
【2回戦】壱分ジュニアシャインスターズ11―3晩成フレンズ▽安倍フレンズ12―0御所ジュニアスラッガーズ▽河合フレンズ9―0田原本スラッガーズ▽下田スポーツ少年団15―2下市阿知賀ブルースカイ▽新庄小野球部8―0明日香小野球部▽前栽アスレチックス4―3牧野ジュニアーズ▽榛原ジャガーズ7―3小林ファイヤーズ▽平城スポーツ少年団2―0浮孔小野球部
【3回戦】下田スポーツ少年団7―5河合フレンズ▽新庄小野球部8―6前栽アスレチックス▽平城スポーツ少年団9―0榛原ジャガーズ
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【高校野球】郡山が初戦突破 秋季近畿大会県予選
秋季近畿地区高校野球大会県予選が6日、橿原市の佐藤薬品スタジアムで行われた。
結果は次の通り。
【1回戦】郡山6―4西和清陵
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【中学野球】生駒中央、志貴、橿原が4強 知事杯硬式野球大会
県知事杯第7回中学生硬式野球選手権大会は6日、橿原市運動公園野球場で準々決勝3試合が行われ、生駒中央ボーイズと志貴ボーイズ、橿原ボーイズが準決勝に進んだ。
6日の試合結果は次の通り。
【準々決勝】生駒中央ボーイズ10―7大和高田リトルシニア▽志貴ボーイズ2―0葛城ボーイズ▽橿原ボーイズ9―2奈良リトルシニア
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【奈良市軟野連だより】
6日の試合結果
【第69回奈良市長杯争奪軟式野球大会・第38回西日本軟式野球大会奈良市予選=鴻ノ池球場】サボテン6-3吉田土木▽圏外17-0ファーストラガースター
【同=緑ケ丘球場】ゴエモン7-0ポセイドン▽ヤマトアベンジャーズ7-0カラーズ
【同=奈良阪球技場】ネオヤンチャーズ7-5アベンジャーズ▽ヴィラン11(抽選勝ち)11帝塚山チルドレン
13日の試合予定
【同=鴻ノ池球場】①サボテン-ギャンブラーズ②ライス-ライムライツ③キャンディーズ-誠球組④シータイガー-アルファム
【同=緑ケ丘球場】①ストロングナインズ-平城にゃんこスターズ②セキスイミライオンズ-獅子丸③奈良ブライアンズ―サンデーキラーズ④ヤマトアベンジャーズ-アベンジャーズ
【同=奈良阪球技場】①佐川急便奈良-アボーションズ②八千久―大仏ファイターズ
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【学童野球】秋季北和地区親善大会 16チームの入場行進
三宅町にはこんなに古墳があるんです 観光資源に活用へ
大和政権の直轄地である屯倉(みやけ)を管理した人たちの墓とされる三宅古墳群(4~6世紀)の発掘調査を三宅町が今年度から開始する。これまで本格的な調査が行われたことがない謎の多い古墳群。だが、古墳群を巡る人も多く、町ではその姿を解明し、地域活性化のための観光資源として一層活用したい考えだ。
◇全容解明へ
三宅古墳群は三宅町、川西町、田原本町にまたがる古墳群で、計17基の古墳が確認され、全長約50メートル規模の前方後円墳が中心。最大の古墳は川西町にある島の山古墳(全長190メートル)で、石製品が大量に見つかっているが、数的に最も多い11基を持つ三宅町内の古墳についてはこれまで一度も調査が行われていない。
このため、町では古墳群の全容解明をめざして発掘調査を行うことを決定。今年度は、町有地となっている前方後円墳の瓢箪山(ひょうたんやま)古墳(全長35メートル)について、秋以降に調査を実施する。瓢箪山古墳ではすでに昨年度、測量調査を実施。埋葬施設がある主体部は調査しないものの、周濠の有無を調べ、古墳の築造年代などを確定したいという。
◇日本の源流
「三宅」という言葉は大和政権の直轄地の屯倉を指すとされ、三宅町一帯には、垂仁・景行天皇の時代に屯倉が置かれたと考えられている。県内の古墳について詳しい元橿原考古学研究所副所長の泉森皎さんは「三宅町は奈良盆地の大小の川が集まる所で、もとは低湿地だった。そこを大王家(天皇家)が水田として開発し、直轄地にした。三宅古墳群は直轄地を管理していた人たちの墓で、大王家の成立と発展を考える上で、重要な古墳群だ」と指摘する。古墳群を構成する古墳は北西から南東に点在。飛鳥時代に飛鳥と斑鳩を結んだ古道「太子道」と平行するイメージだ。
泉森さんは古墳が川の自然堤防の上に造られたと推測。田原本町にある古墳からは、大陸との関係をうかがわせる馬具の旗竿の蛇行状鉄器が出土していることから、「屯倉の開発にあたった人たちは、渡来系の人たちの可能性がある」としている。
発掘調査は来年度以降も実施し、数年かけて5基前後の古墳の調査を行う予定。調査を担当する安原貴之さんは「前方後円墳が多く、政権に近い人たちがいたと思う。調査結果をもとに将来的に古墳群の史跡指定をめざしたい」と話す。
◇観光資源に
三宅町は大和盆地の中心部に位置し、面積(約4平方キロ)では県内最小の自治体。そうした中でも特産品や文化財などを活かした地域活性化に積極的に取り組んでいる。昨年は万葉花「あざさ」をPRして県内2番目となる「恋人の聖地」に選ばれた。役場近くの万葉歌碑の隣りに聖地を示すプレートを設置。全国の聖地を巡る人らが訪れている。
文化財も多く、さまざまな埴輪が出土した石見遺跡は有名で、椅子に座る人物埴輪は、橿考研のマスコットキャラクターのモデルになっている。町では三宅古墳群を町を代表する文化財ととらえ、整備を視野に入れている。町おこしにも活用していく方針で、町地域活性課は「古墳群関連のイベントを企画して、町を盛り上げていきたい」としている。(野崎貴宮)
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【学童野球】秋晴れのもと16チーム熱戦、秋季北和地区親善大会開幕
第35回北和地区親善学童軟式野球大会(大和郡山市市民懇話会など後援)が5日、大和郡山市立矢田小学校など3会場で開幕。天理、郡山、生駒市、生駒郡、奈良、磯城の各支部から16チームが参加し、熱戦を繰り広げた。
この日朝に行われた開会式では、前年度優勝チームの小林ファイヤーズ(郡山)から優勝旗、準優勝の壱分ジュニアシャインスターズ(生駒市)から準優勝楯がそれぞれ返還された。
小泉ファイターズ(郡山)の勝部和也君(11)が開会宣言を行った後、選手を代表して朝和イーグルス(天理)の鳥山秀樹主将(12)が「正々堂々と一戦一戦全力でプレーすることを誓います」と元気に宣誓。準決勝と決勝は12日に井出山グラウンド(生駒市)で行われる予定。
初日の結果は次の通り。
【1回戦】鹿ノ台バンビーズ8―0櫟本ヤングタイガース▽奈良信貴REDS13―8西方パワーズ▽朝和イーグルス7―1城ケ丘エンゼルス▽大安寺アパッチライオンズ3―0生駒GKブロッカーズ▽生駒ドラゴンズ9―2山陵クイーンズ▽リトルジャイアンツ2―1田原本北小バッファローズ▽小泉ファイターズ7―0法隆寺ファイターズ▽奈良ジュニアファイターズ7―0井戸堂ファイターズ
【準々決勝】鹿ノ台バンビーズ5―3奈良信貴REDS▽大安寺アパッチライオンズ5―4朝和イーグルス▽生駒ドラゴンズ5―3リトルジャイアンツ▽小泉ファイターズ2―1奈良ジュニアファイターズ
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被害想定情報うのみは禁物、東日本大震災被災市長が教訓訴え
東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の戸羽太市長が5日、奈良市内のホテルで講話し、復興に向けた被災地の現状や被災体験を語った。またワカメなど陸前高田の特産品の試食会も行われた。
ならコープ(奈良市)が主催。同社は平成24年度から被災地の子供を奈良に招いたり、東北へのボランティアバスを運行したりするなどの被災地支援を実施している。今回は、被災者との交流を通して災害支援や防災について学ぼうと企画。約400人が参加した。
戸羽市長は講話で、「われわれが考える以上のことが自然災害ではあり得ると思い知らされた」と震災を振り返り、「専門家の被害想定などさまざまな情報があるが、うのみにしてはいけない」と指摘。また、災害への備えについて「防災リュックを準備するということを知識として知っているのに実践している人は意外に少ない。誰でもできることだからこそ備えてほしい」と呼びかけた。
毎年、被災地へボランティアへ行っているという平群町の山本公一さん(66)は「防災を意識するだけでなく行動に移さないといけないと感じた」と話していた。
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【高校野球】橿原学院、奈良女大付がコールド勝ち 秋季近畿大会県予選
秋季近畿地区高校野球大会県予選が5日、佐藤薬品スタジアムで、行われた。1回戦3試合の結果は次の通り。
【1回戦】御所実16-4生駒▽橿原学院9-1香芝(七回コールド)▽奈女大付12-1大淀(五回コールド)
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【中学野球】南都ボーイズが4強 知事杯硬式野球大会
県知事杯第7回中学生硬式野球選手権大会が5日、大和ガスグラウンドで行われた。試合結果は次の通り。
【2回戦】大和高田リトルシニア10-2郡山リトルシニア▽志貴ボーイズ3-1奈良葛城ボーイズ/JFK
【準々決勝】南都ボーイズ20-12奈良西リトルシニア
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【生け花】唐糸草を生ける
生駒瓢隆(山村御流)
【花材】唐糸(からいと)草、シャガの葉
【花器】赤膚(あかはだ)焼広口花器
【作意】唐糸草は本州中部の高山や亜高山に生息する植物です。花弁は無く雄蕊(おしべ)が長くて唐糸(絹)に見立てたものです。蕾(つぼみ)の穂は小さく固いですが、咲いてくると花穂が延びて垂れ下がります。
やや背の高い草ですから、曲線の面白い主体として使うことができます。広口花器を用い、短い唐糸草とシャガの葉を添えました。唐糸草は、バラ科ワレモコウ属と知り、ワレモコウの茎と葉と花穂を太くした姿であることに納得ができました。
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【紀伊半島豪雨4年】10年後は大丈夫か、高齢者の避難に課題
県内で14人が死亡、10人が今も行方不明となっている紀伊半島豪雨災害から4年。最後まで避難生活が続いていた五條市大塔町辻堂地区の4世帯8人も、今年3月末に仮設住宅を退去、避難生活者がゼロとなって半年が経過した。被災地では住民らによる「自助」の取り組みも進んでおり、天川村では住民が自主防災組織を結成。独自の避難基準を設けているが、高齢化が進む中、「自助だけでは限界がある」との指摘もある。
7月の台風11号による大雨後、山の斜面に幅約220メートル、長さ約350メートルの地滑りが見つかり、27世帯58人に避難勧告、59世帯129人に避難準備情報が発令された天川村。紀伊半島豪雨では3カ所で深層崩壊が起き、1人が死亡、ピーク時には277世帯596人に避難指示が出された。
台風15号が接近した今年8月下旬。同村和田地区で役員を務める上西良継さん(66)は、区長とともに早めに避難所に指定されている区民ホールに向かった。避難者の受け入れ準備のための作業だ。
同地区では紀伊半島豪雨後、村に要望してホール沿いにある川へつながる坂道に、水位表示板を設置してもらった。地区では水位に応じた独自の避難基準も設定。危険と判断されれば、区長宅に設置したマイクで各家庭の受信機に直接避難を呼びかける仕組みも設けている。
結局、台風15号に伴う降雨は大したこともなく避難指示は出なかったが、夫婦1組が自主避難してきた。上西さんは「紀伊半島豪雨で被災するまで、村は安全だとみんな信じ切っていた。だが、今は『自分の身は自分で守る』という意識が根付いている」と話す。
豪雨災害の翌年には、自主防災組織を結成。若者を中心に「救助・救出班」や「情報班」など5班に分かれ、災害時には高齢者の安否確認のほか、避難の手助けを行う仕組みを他地区に先駆けて作り上げた。
村による防災情報マップ作りにも協力。「川の水が濁ったら逃げろ」といった地元の言い伝えも参考に、危険箇所を設定し、「区民ホール横の水位表示板を見る」「中和田地区の湧き水を見る」など、地区特有の注意事項も記載した。
災害への細やかな備えを尽くしてきたが、課題となっているのは村の高齢化だ。和田地区は比較的若い世代が多い方だが、それでも中心は60代で、30代といえば3、4人。広瀬や塩野地区などはほとんどが70代以上という。同村総務課の中尾裕耶主事は「誰も車を運転できず、避難もままならないという地区では、自助でできることはあまりない」と厳しい実情を語る。
上西さんは「今はまだ元気だからいい。だが、今後は10年後、20年後の自助のあり方も考えていかなければ」と話した。
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30年足らずで100歳以上20倍、年度末945人に
県は4日、県内で平成27年度末に100歳以上になる人は男性100人、女性845人の計945人に上る見込みだと発表した。このうち、新たに100歳を迎えるのは男性37人、女性316人の計353人の見込み。県によると同日現在の県内最高齢者は広陵町の女性で112歳。
県では年度末で100歳以上になる見込み人数を毎年公表している。まとめによると、平成元年度の100歳以上は計43人だったが、9年度には116人、22年度は669人、26年度は907人―と増加の一途をたどっている。
県は「誰もが生きがいを持ち、健康で安心して生活できる明るく豊かな長寿社会」を提唱。関係団体と協力し9月の1カ月間を「老人の日・高齢者保健福祉月間」と掲げ、高齢者福祉に関するさまざまな事業を実施する。
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【紀伊半島豪雨4年】「悲しみ消えない」 五條市・宇井地区で慰霊祭
7人が死亡、4人が行方不明となっている五條市大塔町の宇井地区では4日、地元自治会主催の慰霊祭が営まれ、被災者家族や関係者らが参列した。
冒頭、犠牲者らに黙禱をささげ、宇井自治会の市平克之会長(75)が「みなさんの気持ちが、災害に遭われた方々に届きますように」とあいさつ。五條市の太田好紀市長は「安心・安全に暮らせる環境づくりを進め、にぎわいのある地域になるように努力したい」と述べ、読経が行われる中参列者らが焼香した。
一人暮らしをしていた母親が死亡した橿原市の川上令子さん(53)は、被災現場に花を供え、手を合わせた。「ここの景色は変わってきていますが、災害に対するつらい気持ちは変わりません」と川上さん。また、母親を亡くした奈良市の向美和さん(50)は「4年経っても、悲しみは消えません」と声を詰まらせた。
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天武天皇も出入りした? 古代の〝迎賓地〟飛鳥京跡苑池で門跡
飛鳥時代(7世紀)に造られた国内最古の宮廷庭園跡・飛鳥京跡苑池(明日香村)で、苑池に入るための門跡が初めて見つかり3日、橿原考古学研究所が発表した。天皇らが利用したとみられ、橿考研は「苑池の全体像を考える上で重要な成果」としている。
門跡は苑池を囲んだ東面大垣(塀)で見つかり、長さ10・8メートル、幅5・4メートル。方形の柱穴の一辺は最大約1・8メートルあった。この門では柱と柱の間の扉が取り付く部分が4つ(4間)あることも判明。門では出入り口部分が中心になるよう奇数間が一般的なことから、別の機能があったことも考えられるという。
飛鳥京跡苑池は天武天皇らが政治を行った飛鳥浄御原宮の西側にあった。これまでに2つの池や池の中に造られた島が出土。外国使節などを歓迎する供宴の場として利用されたとみられている。
木下正史・東京学芸大名誉教授(考古学)は「苑池は天皇の権威を示す施設でもあり、それにふさわしい立派な格式の高い門だったと思う。宮殿側から門に通じる特別な通路があり、天皇らがそれを使って苑池に出入りしたと考えられる」としている。
飛鳥時代の〝カギ〝「海老錠」発見 大切な物を保管した調度品に取り付けたか
天武天皇夫妻の愛のチカラが都を創った 「日本書紀」テーマにPR動画
「奈良・高取町で最大級の大壁建物跡出土 檜隈氏の関連有力者住居か」
「奈良の秋津・中西遺跡で古墳時代の「祭祀集落」を初めて確認 初期ヤマト政権の宗教施設か」
「【秋津・中西遺跡】浮かび上がる初期ヤマト政権の計画的「宗教都市」」
「熟年示すステータス?魔除け? 縄文時代の「イヤリング」出土」
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12日にB型肝炎特措法説明会
幼児期に受けた集団予防接種で、注射針の使い回しによりB型肝炎などに感染した患者の救済につなげようと、奈良肝臓友の会(南口好英会長)などは12日、大淀町桧垣本の町文化会館で「B型肝炎特別措置法説明会」を開催する。
B型肝炎訴訟は、平成23年6月に患者らと国との間で基本合意が成立。症状に応じて50万~3600万円の給付金を支払う特措法が施行されている。今年3月には、肝硬変や肝がんの発症、死亡から20年経過して提訴した原告にも、国が最大900万円の給付金を支払うことで合意した。
南口会長は「感染に気づいていない人はまだたくさんいる。心当たりのある人は、説明会を機に検査を受けてほしい」としている。
会場では午後1時半から、近畿大学医学部奈良病院の川崎俊彦消化器・内分泌内科診療科長が、B・C型肝炎の最新治療について講演。午後3時ごろから、B型肝炎訴訟大阪弁護団による給付金に関する説明や、個別相談を実施する。相談は無料で予約不要。問い合わせは、大阪弁護団の常設電話窓口(電06・6647・0300、平日午前10時~午後5時)。
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女児連れ去り事件受け、駅前などに防犯カメラ設置へ 香芝市
香芝市は3日、駅前広場などに防犯カメラを設置する費用などを盛り込んだ2078万円の一般会計補正予算案を発表した。7日開会する定例市議会に提案する。
今年7月に市内で女児が連れ去られ約32時間後に無事保護された事件などを受け、JRと近鉄の8駅で駅前広場などに防犯カメラ計10台を設置する費用として670万円を形状。また、公用車へのドライブレコーダー設置費(30万円)などを盛り込んだ。
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希少な野迫川の沢ワサビ復活 4年ぶりにオーナー募集へ
沢ワサビの産地として知られる野迫川村で、4年前の紀伊半島豪雨災害で大きな損壊を受けたワサビ田がようやく復旧した。昨年植えた苗も順調に育ち、管理する住民グループ「野迫川村林業研究会」は4年ぶりに、ワサビオーナーを募集することを決めた。
野迫川村は、近畿で数少ない沢ワサビの産地。だが、生産者の高齢化などで平成8年に約7千平方メートルあった栽培面積は16年には約4千平方メートルにまで減少。生産者もわずか4人となり、沢ワサビ栽培を未来につなごうと研究会や生産組合などが休耕田約860平方メートルを再生。17年には、花摘みや収穫体験ができるオーナー制度をスタートし、毎年約40人が参加。盛り上がりを見せていた。
だが、23年9月の紀伊半島豪雨災害でワサビ田にも土砂が流れ込み、ほぼ壊滅状態に。研究会では地道な復旧作業に取り組み、昨年3月までにようやく復旧工事が終了。2カ月後に同村平地区で苗を植えたところ、根茎が5センチ以上に育ち、今年6月に新たに植えた苗も順調に成長しているという。
研究会の会長、津田晃さん(57)は「来年の収穫時期には、芋(根茎)は今の倍以上の大きさになっているだろう」とし、「また、多くのオーナーさんに野迫川村に来ていただきたい」と話した。
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田舎暮らしの魅力も 南部東部地域振興シンポ
紀伊半島豪雨災害の記憶を継承し、被災地の振興を考える「県南部東部地域振興シンポジウム」が3日、橿原市のかしはら万葉ホールで開かれ、約380人が参加した。
頻繁に人が訪れ、住み続けられる地域づくりを目指そうと県が主催し今年で4回目。冒頭、犠牲者の冥福を祈り黙禱をささげたあと、荒井正吾知事が「避難者がゼロになり、今は復旧復興から振興に向けたステージに入った。南部東部が元気になるよう力を尽くしたい」とあいさつした。
基調報告では、野迫川村北股地区の中本章区長(63)が、2年10カ月に及んだ避難生活を紹介。当初約60人が避難していた施設では、「寒い大会議室で毛布1枚にくるまって寝た」と厳しかった生活実態を明かした。
約2カ月後に移った仮設住宅では地区で30年間途絶えていた盆踊りを復活させ、駐車場に屋台を並べて踊った様子などを紹介。「盆踊りは今も地区で続いている。多くの支援に支えられながら、ここまで復興できた」と振り返った。
「奥大和で幸せな暮らしに出逢う」をテーマにしたパネルディスカッションも開かれ、南部東部地域に移住したパネリストらが、移住生活の魅力を紹介。17年前、大学卒業と同時に東京から黒滝村に移住し、同村森林組合で働く梶谷哲也さん(41)は、ヒノキの苗木の植樹や間伐を「やりがいのある気持ちいい仕事」とし、「若い移住者が多い中、村で子供を生み育て、生活し続けてもらえるようなサポート体制が重要」などと話した。
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「ナピちゃん」誕生、ピープルとピース守る県警の女性キャラ
県警が女性のマスコットキャラクター「ナピちゃん」を製作し3日、県警本部で任命式を行った。今後、〝同僚〟の「ナポくん」とともに県警の広報啓発活動に取り組む。
ナピちゃんは、シカがモチーフの明るいオレンジ色で、青い帽子やスカーフを着用。平成8年に誕生したマスコットキャラクター「ナポくん」をデザインしたイラストレーターの松本剛さん(62)に県警が依頼し、〝ナポくん路線〟を尊重してデザインされたという。
愛称は県警職員や家族から募集し、680点の応募から選出。「奈良県の人々(ピープル)と「平和(ピース)を守る」との思いが込められている。
任命式では、羽室英太郎本部長から任命書が手渡され、「女性の視点を一層反映した運営を進めるシンボルとして活躍してほしい」と訓示。「県警の一員である誇りを持ち、ナポくんと力を合わせて職務に邁進することを誓います」と決意表明した。
18日に橿原市の市立かしはら万葉ホールで開催される「秋の交通安全県民大会」でお披露目される。
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「まほろばの出会い」奏でる、9月30日と10月1日 東儀秀樹さんらコンサート
奈良市の春日大社で続く20年に1度の社殿大改修「第六十次式年造替(ぞうたい)」を記念するコンサート「まほろばの出会い」(産経新聞社主催)が9月30日と10月1日、県文化会館国際ホール(奈良市登大路町)で開催される。
「第一夜」の30日は、雅楽師の東儀秀樹さん、バイオリニストの古澤巌さん、アコーディオニストのcobaさんが、トリオ「TFC55」として出演。「第二夜」の10月1日は古澤さん、cobaさん、三味線プレーヤーの上妻宏光さんが出演する。
TFC55は、東儀さんと古澤さんの公演にcobaさんがゲスト出演したことがきっかけで昨年結成。昭和34年生まれの3人の頭文字と結成時の年齢がトリオ名の由来になったという。
「異なる個性とギャップが音楽でも面白さを出している」と東儀さん。古澤さんは「オーケストラみたいなバンド活動をしているようなもの」、cobaさんは「この年にして寄り集まる意味を探っていくのが、とても面白い」と話す。
記念公演を前に「古都・奈良で何に出会えるか、神様に感謝しつつ、大きな期待を持って、ミッションを成功させたい」と古澤さん。春日大社での奉納演奏も予定しており、かつて宮内庁の楽師を務めた東儀さんは「雅楽を大切にされている春日大社で、3人でコミュニケーションできるとは、楽師として意味深いものを感じます」と語る。
公演は両日とも午後6時半開演。問い合わせはセクターエイティエイト(電06・6353・8988)。
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【ガムシャラ バンビシャス】「プレーオフ」進出誓う、選手交流会で気勢
TKbjリーグ最後のシーズンが始まるのを前に、バンビシャス奈良は2日、奈良市の奈良ロイヤルホテルでスポンサー企業関係者らを集めたティップオフパーティー(選手交流会)を開き、約110人が参加した。
加藤真治代表と今シーズンからチームの指揮を執る衛藤晃平ヘッドコーチ、全選手とスタッフが勢ぞろいした。バンビシャスは来年秋に発足する新リーグは2部でのスタート。将来的に1部に参入するためには、5千人が収容できるアリーナや安定した経営状態などが条件だが、こうした課題をクリアするためには「勝つ」ことが必須だ。
スーツに身を包んだ選手とともに壇上に立った加藤代表は「皆さんの応援の輪が広がっている。早期の1部リーグ昇格を目指す。今シーズンはbjリーグ最後の年で、バンビシャスは3年目となる。1、2年目はプレーオフに進出できなかったが、何が何でも進出し、皆さんと勝利を分かち合えるよう頑張りたい」と力強く誓った。
また、各選手のインタビューもあり、開幕への意気込みについて今シーズンの主将・本多純平選手は「プレーオフに出られるよう、『ガムシャラ』にバスケットをやる。子供たちがバスケに夢を持ってもらえるようがんばりたい」と話した。
選手らは参加者が待つ各テーブルを回って談笑したり、写真を撮ったりした。
会の終盤では、10月10日に橿原市で行われるホーム初戦を盛り上げる、明日香村を拠点に世界各国で公演している和太鼓グループ「倭-Yamato」の勇壮な演奏シーンの映像がスクリーンに映し出された。
バンビシャスの情報は、公式ホームページ(http://bambitious.jp/)で。
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「家を一気に押し流した」 五條の上田さん、豪雨記録自費出版
平成23年9月に発生した紀伊半島豪雨災害から4年。7人が亡くなり、4人が今も行方不明の五條市大塔町で当時、連合自治会長を務めていた上田史孝さん(69)が、当時の状況や避難生活での苦労などをつづった「自然災害の実態と教訓」を自費出版した。上田さんは「災害を後世に伝え、被害を防ぐための参考になれば」と話している。
当時、地元の宇井地区の自治会長も務めていた上田さん。災害発生直後から、現場の様子をできる限り写真撮影していたほか、被災状況や避難生活などさまざまな事柄をノートにメモしていた。今回、「身近に起こった災害を風化させてはいけない」と改めてメモなどを整理。さまざまなデータも集め、市などから借りた写真も加えて記録にまとめた。
4年前の9月4日。山の斜面で大規模崩壊が発生し、宇井地区を川の水が津波のように襲い、多くの建物が流された。地区を見回っていた上田さんは、避難所から集落に戻ってきた住民が山すそから黒い水が噴き出しているのを見て「あかん、あかん」と言うのを聞き、すぐにその場を離れた。地区の高齢者を避難所に送り届け、自宅に戻って玄関に入ろうとしたとき、「ゴォー、ドドーッ」という音がして、川の対岸の斜面が崩落したという。
「対岸の斜面の木が揺れ動きだしたと思ったら、木が立ったまま対岸から押し流されてきた。水煙で真っ白、集会所も家も流されてなくなり、『ええっ』という声しかでなかった」と振り返る。
大規模崩落から1時間10分後。崩れ落ちた土砂が川をせき止めたことで、高さ25㍍ほどになっていたという「土砂ダム」が、ついに決壊。記録には「溜まっていた水は凄まじい勢いで右岸側を浸食しながら川原に散乱していた流木や家屋の残骸をいっきに押し流していった」と記されている。
大規模崩壊直前の「黒い水」を目撃した住民や、宇井地区の対岸の住民らが「根が切れるような音」を聞いていたという証言も記されており、「後から考えると、(土砂崩れの前兆と言われている)まさにその状況だった。もう少しでもそこにいたら、私自身、(この記録を)書きとめることが出来なかったかも知れない」としている。
避難所での食料や水の確保、情報の一本化など、苦労した事柄も記録。教訓として「自然災害は何時、どこで発生するか分からない」「自分の命は自分で守るという意識が必要」とし、「日頃から地域住民を巻き込んでの避難訓練、避難場所や避難経路の確認、家族との連絡方法、非常持ち出し品の整理など家族で話し合っておくことが大切」と指摘している。出版した200部は関係先に配布。五條市立図書館で閲覧できる。
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【私の働き方】「生きる力」取り戻した、主婦からエステオーナー 田畑優美子さん
エステが「生きる力」を取り戻すきっかけだった-。エステサロン「オリーブ」(生駒市)のオーナー、田畑優美子さん(49)は最愛の夫を事故で亡くし、悲しみのどん底にいたとき、エステで人の手から伝わるぬくもりや優しさに癒やされ、立ち上がる気力が湧いた。自身の体験から1人でも多くの人の心身を癒やしたいとエステの道へ。スクールやセミナー講師としても多忙な毎日だが、「お客さまの心と体を元気にしてあげたい」と生き生きとした表情で語る。
◇夫が突然の事故
高校の同級生だった夫とは、26歳のときに結婚した。派遣社員として勤務し、夕方には帰宅して夫の帰りを待ちながら夕飯を作る。そんな毎日が「最高に幸せで、夢に見た穏やかな生活だった」という。
だが、あの日。いつも通り「これから帰るよ」と夫から電話があった後、しばらくして警察から連絡が。「ご主人さまが事故にあわれました」と聞いた瞬間、目の前が真っ白になった。
「これまで多少のことは乗り越えてきたけど、そのとき初めて壊れた」。わずか10年間の結婚生活だった。仕事に行けず、ご飯も食べられない。「なんでこんなことに」。つらくて家に引きこもる日々が続き、1カ月で9キロも体重が減った。
そんなとき、友人が知り合いのエステのコースをプレゼントしてくれた。エステといえば高額な商品を売りつけられる、無理やり契約させられる…といったイメージしかなかったが、引きこもっていた自分を励まそうとしてくれた気持ちがありがたく、「行ってみよう」と決心した。
◇手から伝わる優しさ
友人が紹介してくれたのは、大阪府東大阪市の下町にあるエステ。女性が自宅の一室をスーペースにして開業したこぢんまりとした店で、入り口には子供の靴やランドセル・・・。客が横たわるベッドのそばでは子供がゲームで遊んでおり、これまでのエステのイメージを完全に覆された。
だが、そこで受けたエステが自分の人生を変えた。2~3千円の顔のコースで、クレンジングして洗顔、マッサージ、パックというシンプルなものだったが、言葉以上に手から伝わる優しさ、励ましに感動した。「『元気だしてね』という気持ちが心と体に染み渡ってきた」。終わった後、自分の顔を鏡でみるとすっきりして、すっかり変わっていたという。
「人の心をこんなに癒やせるエステってすごい」。その女性の誘いもあり、エステの道に進もうと決意。バイトをしながら、夜はエステの勉強や練習に当てる日々が続いた。
◇エステ文化を広めたい
そして平成14年、37歳のときに自宅の一室をサロンにしてエステ店を開業した。始めは「細々とやろうと思っていた」ので週2回の開業だったが、次第にリピーターが増えていった。
19年には「スパの聖地」といわれるインドネシアのバリへ行き、技術を習得。3年前からは自宅全部をエステ店に改装、今年7月からは自宅近くのビルに移転し、リニューアルオープンした。地元の人を中心にファンも多く母娘、友人同士、夫婦で訪れる客もいる。
手から伝わる優しさに感動し、人生に前向きになる勇気をくれたエステ。「ヨーロッパでは美容室と同じ感覚でエステに行く。日本にもエステ文化を広ませられれば」。1人でも多くエステのすばらしさを知ってほしいと夢を語る。
(有川真理)
【プロフィル】 田畑優美子(たばた・ゆみこ)さん 昭和40年生まれ。大阪府出身。生駒市鹿ノ台南2の3の2鹿ノ台中央ビル104でエステサロン「オリーブ」を営む。今年、エステの全国大会「エステティック・グランプリ」の「フェイシャル技術部門」でグランプリに輝くなど技術面でも高い評価を受けている。メニューは「フェイシャル」や「ボディ」のほか、額にオイルを流し、脳を瞑想状態へ導くといわれる「シロダーラ」など。営業は午前10時~午後9時。定休日は祝日、第1、3、5の日曜。詳しくはオリーブ(電0743・78・3374)。
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【鹿角抄】間一髪、自然災害の恐ろしさ
県内で14人が亡くなり、10人が行方不明になった紀伊半島豪雨災害の発生から4年を迎える。災害を目の当たりにした被災地の方に話を聞くと、改めて災害のおそろしさが身に迫ってくる。
対岸の山が深層崩壊を起こし、土砂と濁流が集落を襲った五條市大塔町では7人が亡くなり、4人が今も行方不明だ。同町宇井地区の自治会長、市平克之さん(75)は当時、まさに深層崩壊で斜面が崩れた山の下、川の下流近くにいたという。
「川もものすごい波で、これは逃げなあかんと思って高い方に駆け上がっていると、はいていた長靴に、パシッと水があたった。波の一番先端があたったんです」。避難が少しでも遅れれば、市平さんもその波にのみ込まれていたのだという。
直前、市平さんは山の斜面から「どす黒い水が噴き出している」のを見ていた。山仕事をしていた父親から、「谷の水の色が変わったり、水量が変わったりしたときは注意するように」と言われていたのを覚えていて、それが早めの避難につながったのだという。
早朝には、犠牲になった住民と話しもしていた。雨が収まったので車で川の様子を見に行こうとしたところ、亡くなった住民から「気をつけて」と声をかけられたという。 「私は命を拾いましたが、いつどこで、何が起きるか分かりません」。地元自治会は4日、被災現場で慰霊祭を行い、犠牲者を追悼する。(山本岳夫)
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「MICHIMO」で橿原を巡ろう、10月からレンタル開始
明日香村で昨秋始まった超小型電気自動車「MICHIMO」(2人乗り)のレンタルサービスが10月3日から、橿原市でも始まる。近鉄橿原神宮前駅中央改札口横に「MICHIMOステーション」を設置、貸し出し用に6台が用意される。
事業の運営母体は橿原市も参加する飛鳥情報交通協議会。市を訪れる人に楽しく観光地をめぐってもらおうと、市内での運用開始を決めた。
車両は明日香村と同じ日産の「ニュー・モビリティ・コンセプト」。最高時速80キロ、フル充電で約100キロ走行が可能。安全面などに配慮し、走行可能エリアは市中心部付近と設定されているが、橿原神宮や今井町、新沢千塚古墳群、畝傍山、耳成山など、主な観光スポットには利用できる。
貸し出し時間は午前9時~午後6時。利用料金は3時間3千円、5時間4750円、1日8千円。市は「秋の観光シーズンを迎えるので多くの人にMICHIMOを利用してもらいたい」としている。近鉄大和八木駅前のかしはらナビプラザではMICHIMOを展示中。問い合わせは「MICHIMOステーション」(電070・5262・7472)。
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「2度と繰り返してはいけない」戦没者に黙禱、奈良で追悼式
県出身の戦没者約2万7千人の冥福を祈る追悼式が2日、奈良市の県文化会館国際ホールで営まれた。遺族ら約830人が参列し、戦没者に黙禱をささげ、献花した。
式では、遺族代表で吉野町の松尾慧子さんが「戦争がなければ、貧しくとも楽しい家庭を築けていただろうと残念でならない。戦争が生んだこんな悲しい出来事は許されることではない、2度と繰り返してはいけない」と追悼の辞を述べた。
祭壇が設けられた壇上では、県内遺族会の各支部の遺族代表が献花し、参列者が「ふるさと」を合唱した。葛城市の坂野泰男さん(75)は「父は旧ソ連で抑留されて亡くなった。追悼の念をこめて毎年参列している。今の日本は戦没者の方々の犠牲のもとに成り立っている。父には平和な日本が続くように見守ってほしい」と話していた。
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【まちの近代化遺産】朝ドラロケ地の木造校舎、旧宇太小学校
統廃合により平成18年3月に廃校となったが、25年にカエデ植物園「奈良カエデの郷『ひらら』」としてオープンした旧宇太小学校。NHKの朝の連続テレビ小説「あすか」のロケにも使われた戦前の木造校舎は、宇陀市菟田野古市場の山に囲まれた小高い丘にたたずむ。
明治7年に「第3大学区第14中学区第117番小学精成館」として開校、「宇太尋常高等小学校」に改称後、昭和10年には火災で校舎が全焼したが、地元住民らの協力で再建。現在残っている木造2階建てと平屋建て校舎2棟は、昭和13年までに建てられたものだ。
地元の木材などを使って建てられたという建物は手入れがよく行き届いている。廊下や教室の天井は、中央部分を高く仕上げた「折り上げ」と、和室の伝統的な「竿縁天井」の2つの工法が組み合わされた珍しい造り。板張りの廊下は全長60・5メートルで、1階には廃校まで使われていたという放送室が当時のまま残っている。
講堂として利用されていた音楽室は約200平方メートルの広さで、床、壁、天井の木目も美しい。昭和38年に寄贈されたグランドピアノや約20台のオルガンは、今もきれいな音色を奏でる。
宇陀市文化財課によると、「戦前の木造校舎で、旧宇太小ほど良好な状態で残るものはない」といい、昭和前期の小学校の姿をしのばせる貴重な建物だ。地元の人々の愛着も強く、「取り壊さないで」との声を受けて廃校から6年後の平成24年、旧宇太小の卒業生ら約100人でつくるNPO法人「宇陀カエデの郷づくり」が市から校舎を取得。地域の人々が協力して掃除や修繕に取り組み25年、「ひらら」をオープンさせた。同法人の西田勇理事長(79)は「『廃校になった校舎を蘇らせたい』という、菟田野の人たちの思いがこもった校舎です」と語る。
市の新しい観光名所として年間約2万人が訪れる一方、旧宇太小の同窓会も頻繁に開催。仕事などで地元を離れた卒業生も、当時を懐かしんで遠方から訪れるという。同法人の徳田準一事務局長(59)は「菟田野の観光名所として、後世にも伝えられるものにしていきたい」と話す。
戦前の火災後も地域住民の力で再建され、廃校後も卒業生や地元の人々が再生に取り組み、守り続ける木造校舎。新しい観光名所であり、懐かしい校舎として、これからも地域に愛されるだろう。
(神田啓晴)
【ひとくちメモ】
奈良カエデの郷「ひらら」(宇陀市菟田野古市場135-2)では、約1・6ヘクタールの敷地に1200種3千本のカエデが植えられ、植物関係の本などを集めた「玩槭文庫展示室」、校舎を利用した「cafeカエデ」、特産品の展示室などがある。開園は午前10時~午後4時。入園は無料で、月曜定休。問い合わせは(電 0745・84・2888)。
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もう秋ですね、コスモス見頃 般若寺
コスモスの名所として知られる奈良市の般若寺(はんにゃじ)で、コスモスの花が見頃を迎えている。
境内に30種類、約15万本のコスモスが植えられている。今年の夏は朝晩が涼しかった影響で開花時期は例年よりも2週間ほど早かったという。
現在は白やピンクの鮮やかな花を咲かせる美色混合や黄色の花を咲かせるキバナコスモスが満開で、センセーションなどが五分咲きの状態という。9月中旬からは花弁の形が筒状のシーシェルも楽しめ、10月下旬までが見頃という。
同寺を訪れた生駒市の女性(56)は「初めて訪れたが、コスモスで有名なだけあって、きれいですね。これで五分咲きと聞いたので、満開になる時期にまた来たい」と話していた。
10月の17、18日には行灯の光でコスモスを照らす「コスモス花あかり」が開かれる。
開門時間は午前9時~午後5時。拝観料は一般500円、中高生200円、小学生100円。問い合わせは般若寺(電 0742・22・6287)
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