【訃報】志茂寛氏 90歳 元県立高田東高校長
志茂寛氏(しも・ゆたか=元県立高田東高校長)17日、老衰のため死去、90歳。通夜は19日午後7時、葬儀・告別式は20日午前11時、橿原市一町345の1、セレモニーホール橿原で。喪主は長男、勝則(まさのり)氏。
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吉野町で震度2の地震 震源は県中部、深さ10キロ
18日午後6時14分ごろ、吉野町で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は県中部で、震源の深さは約10キロ。各地の震度は次の通り。
【震度2】吉野町上市【震度1】宇陀市大宇陀迫間、高取町観覚寺、大淀町桧垣本、天川村洞川
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古事記の世界を堪能 朗読劇「天の岩戸」上演 田原本町の多神社
古事記を編纂した太安万侶ゆかりの多神社(田原本町)で17日、奈良市在住の作家、寮美千子さんの脚本・演出による朗読音楽劇「天の岩戸」が上演された。
寮さんは古事記を題材にした絵本も出版していて、平成25年4月から毎年、多神社で新作の朗読音楽劇を披露している。
今回上演されたのは、これまでの「八岐大蛇(やまたのおろち)」「八咫烏(やたがらす)」「黄泉(よみ)返り」に続く4作目となる「天の岩戸」で、劇の奉納をきっかけに結成された芸能ユニット「勾玉天龍座」(奈良市)のメンバーらが演じた。
メンバーらは、神話の世界をイメージした古代風の衣装を着て、スサノオが高天原で暴れ回り、怒って岩戸に隠れたアマテラスを、神々が踊って誘い出すストーリーを、歌や踊りで感情豊かに表現。集まった参拝客から大きな拍手がおくられていた。
劇を鑑賞した同町の公務員男性(54)は「神話を劇で楽しめて、改めて奈良はすばらしいところなんだと感じています」と話していた。
寮さんは「古事記はもともと歌謡劇として演じられていたとも言われている。鑑賞する人にも一種のエンターテインメントとして楽しんでもらえれば」と話した。
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響け歌声高らかに 男声合唱団「コンパーレわかくさ」が演奏会
奈良市を中心に活動している男声合唱団「コンパーレわかくさ」の第6回定期演奏会が17日、大和郡山市のやまと郡山城ホールで開かれた。
同合唱団は平成13年、同好のメンバーら12人で発足。「楽しくなければ合唱ではない」をモットーに、自治会イベントでの演奏会や介護施設でのボランティア演奏など、地域に根ざした活動を続けている。現在の団員は46人で、県内最大規模の男声合唱団という。
この日は、「酒にまつわる世界の名曲」など、男声合唱団ならではのユニークなテーマの選曲で、日ごろの練習の成果を披露した。
奈良マンドリンギター合奏団と合同でロシア民謡「カチューシャ」を演奏、800人を超える観客らも声をそろえて合唱した。
定年退職後に合唱を始めて20年になる奈良市の綿貫敏雄さん(80)は「長年練習を重ねてきた方の演奏はすばらしい。合唱をする若い人が増えるといいですね」と話していた。
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ヒノキの香り漂う明るい校舎できました 天理の前栽小学校
老朽化した校舎の耐震化や児童数の増加に対応するため、増改築工事が進んでいた天理市立前栽小学校の竣工式が17日、同校体育館で行われた。木材を多用した校舎の完成を、出席した6年生の児童や教職員、関係者ら計約300人が祝った。
市教委などが平成23年度に、地域住民や有識者を交えて新校舎設立に向けた基本構想を策定。「児童が楽しく、安全に学べる学校」などを目指して26年度に着工、今年3月に完成した。
新校舎2階に完成した図書室は、十津川村産の木材を使った書棚や机を設置。ヒノキのさわやかな香りが漂い、児童が授業を受ける教室も全ての扉を開放できる広々とした明るい空間になっている。
竣工式で並河健市長は「これからの天理市の教育が進んでいく道筋を示す重要な門出となる」とあいさつ。西田敦校長は「このすばらしい校舎をきれいなまま、次の世代に引き継いでいきたい」と話していた。
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家に屋上があるとコミュニケーション増えた? 近大と住宅会社の研究成果
屋上がコミュニケーションの場に―。県内で注文住宅を手がけるライフスケッチ(奈良市)が近畿大学建築学部サステナブルデザイン研究室と共同で屋上利用に関するアンケートを実施したところ、6割が「家族や地域とのコミュニケーションが増えた」と回答した。同社は「屋上が家族や友人とのひとときを楽しむ『集いの場』となっている」としている。

広々とした屋上。「第2のリビング」として人気という=斑鳩町(ライフスケッチ提供)
アンケートは昨年11月、県内で屋上やルーフバルコニーがある一戸建て住宅473軒の住民に聞き取りや郵送、インターネットで実施。100軒から回答を得た。
その結果、27%が「屋上ができたことで新たな趣味ができた」と回答。屋上の使い方では、「眺望を楽しむ」が最多(67%)で、「家族、友人と過ごす」(42%)、「バーベキュー」(36%)、「趣味を楽しむ」(24%)―だった。
また、屋上で「月1回以上飲食をする」と答えた人は58%に上り、週1回以上も9%だった。同社は「広い庭のスペース確保が難しい都市部を中心に、屋上を活用する動きが広がっている」と指摘。「屋上なら音も気にせずに、友人たちも呼びやすい。バーや映画鑑賞ができる道具も設けられ、もう1つのリビングとして利用する動きが広がっている」としている。
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ネット回答率、奈良は全国4位 国勢調査 パソコンの高普及が要因?
平成27年の国勢調査でパソコンやスマートフォンを使ったオンライン調査の回答率が、県は都道府県別で4位だったことが分かった。県統計課は「なぜかは分からない」としつつ、「オンライン調査は今回初めて導入された目玉。〝よい成績〟でよかった」としている。
県の国勢調査の対象世帯数は約53万世帯。インターネットで回答したのは約23万世帯で、うちスマートフォンで回答したのは約7万世帯。県のインターネット回答率は45・2%で滋賀県(47・5%)、富山県(45・8%)、岐阜県(45・4%)に次いで高かった。全国平均は36・9%で、最も低かったのは沖縄県(22・0%)、次いで高知県(26・1%)、東京都(27・1%)だった。
県内の自治体でインターネット回答率が高かったのは生駒市で55・9%、次に王寺町53・6%と、いずれも半数以上の世帯がオンライン調査を利用していた。
なぜ、県のインターネット回答率が高かったのか。県の担当者は「県民性や何か背景があるのだと思う」とした上で、可能性の1つに「県民のパソコン保有率の高さ」を指摘。26年の総務省調査では、県のパソコン普及率は43・3%と全国3位で、担当者は「家にパソコンがあり、なじみのある人が多かったのでは」と推測している。
総務省はインターネット回答率の都道府県別順位については「分析中」としている。
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【高校野球】橿原学院、天理がコールドで2回戦へ 春季近畿大会県予選
春季近畿地区高校野球大会県予選の1回戦が17日、橿原市の佐藤薬品スタジアムなどで行われた。
結果は次の通り。
【1回戦】橿原学院8―1青翔(八回コールド)▽天理7―0一条(七回コールド)▽大宇陀4―3奈良女大付▽王寺工3―0西の京▽橿原5―4磯城野
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みんなの思いで絵本できたよ 王寺南幼稚園児97人が力合わせ
王寺町立王寺南幼稚園で、97人の園児が「好きなもの」や遠足の思い出などから作った物語などを描いた創作絵本「『和』~つながり~」を制作した。クレヨンや絵の具で塗られ、色鮮やかな50ページのオリジナル絵本ができあがった。

園児97人で制作した手作りの絵本「『和』~つながり~」
絵画表現を通じて想像力を育み、協力して作品を作り上げる楽しさを学んでもらおうと、同園で平成14年から毎年取り組んでおり、今回で14冊目。今年は3~5歳児が年齢別にテーマを決めて取り組み、昨年10月から5カ月かけて作り上げた。
3歳児35人は「いちばんだいすき」をテーマに食べ物や動物など、自分の好きなものを表現。4歳児26人は、園児らが保育室で飼育しているミドリガメがお姫さまを救う物語を「かめたろうのぼうけん」にした。
また、5歳児36人は昨年10月に遠足で訪れた海遊館(大阪市)での思い出を園児が描いた絵から、「うみのひめとしんかいごっどのふしぎなものがたり」と題した作品を制作。深海に生息するサメが海賊にさらわれたお姫さまを救出する-とのストーリーも、園児たちが考えたという。作品は別に1冊の絵本として製本、地元の病院や学校など15カ所に寄贈した。

園児97人で制作した手作りの絵本「『和』~つながり~」
3月に卒園した橋本朋弥くん(6)は「自分の描いた絵が本になり、いい思い出になった。小学生になっても大事にしたい」と笑顔。青木幸江園長(53)は「幼稚園ならではの取り組みとして、今後も続けたい」と話していた。
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大輪のボタン鮮やか 桜井の長谷寺で「ぼたんまつり」始まる
ボタンの名所として知られる桜井市の長谷寺で16日、恒例の「ぼたんまつり」が始まり、大勢の参拝者らが訪れた。
境内全域に150種7千株のボタンが植えられており、本堂へと続く登廊では白や赤の色鮮やかなボタンを楽しむことができる。今年は例年より少し早い今月末頃に見頃を迎えそうという。
まつりは5月8日まで。4月23日午前10時からはお茶会が予定されている。問い合わせは長谷寺(☎0744・47・7001)。
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外国人に「和のこころ」を伝える極意とは? 〝不思議〟に触れる体験が不可欠
奈良でも増加する外国人観光客に、いかに文化を伝えるか-。ならまち(奈良市)のある旅館では、奈良らしい「墨あそび」を体験できる機会を提供し、同市内のNPO法人は欧州や東南アジアに出向いて伝統行事や芸能などを紹介する活動を展開している。和を伝えるこうした活動に注目したい。(岩口利一)
■外国人観光客が倍増
東大寺や興福寺、春日大社の境内など、奈良公園周辺の至る所で多くの外国人観光客が散策する様子が日常の光景となってきた。
日本政府観光局(JNTO)の調査では、県内を訪れた外国人客数は平成26年は66万3500人で、10年前の2倍以上に増加。27年はさらに増える見込みという。国別では台湾、韓国、中国からが大半で、欧米では米国のほかフランスなどが目立つ。
こうしたなか、県は外国人観光客らのための施設「猿沢イン」を昨年7月にプレオープン。書道やお茶会などが体験できるイベントを実施しており、好評を博しているという。県ならの観光力向上課の辻勝式係長は「日本文化の源流である奈良を知ってほしい」と話す。
■宿泊客の8割が欧米人ら
猿沢池から少し南に歩いたところにある「旅館松前」。こぢんまりとしているが、宿泊客の8割以上はフランス、イタリアなどからの外国人だ。
口コミなどで次第に増えたようで、宿泊客が体験できる「墨あそび」も人気。墨で好きな言葉を色紙に書いて持ち帰ることができ、思い出の品にもなる。「むしろ外国人の方が墨や筆、和紙に興味を持っているくらいです」と、女将で書家でもある柳井尚美さんは感心する。
畳や香、墨…。旅館はそんな日本、奈良らしい匂いに満ちている。「故郷の匂いというものがあり、奈良には奈良の匂いがある。匂いは記憶に強烈に残り、墨などの匂いから日本を思い出してもらいたい」と柳井さんは話す。
テーブルもベッドもなく、外国人は膳の料理を食べ、畳に敷かれたふとんで寝る。ホテルでは体験できないそんな和が、人気の秘密でもあるようだ。
■イタリアで百人一首
四季の行事など日本文化を紹介しているNPO法人「日本文化研究所なら」は、国内だけでなく海外への「出前授業」に力を入れている。
これまでにスペインやフランス、ベトナム、今年2月にはイタリアでも実施。理事長で帝塚山大非常勤講師(日本芸能史)の勝部月子さんや理事の丸岡栄美さんら16人がサピエンツァ・ローマ大学を訪れた。
授業では日本語・日本文学を学ぶ学生らを対象に、百人一首など日本の正月を中心に紹介。帝塚山大学の学生らが香りの良い吉野の杉板を使って作った札を持っていき、現地では同大学院生が解説した。
勝部さんは「日本に関心のある人は表面ではなく、不思議な独自性を持つ日本人の心に触れたがっている」と手応えを感じており、「五官で感じてもらえることを大事にし、今回は吉野杉の香りも楽しんでもらった」と話す。
日本人は気づかない魅力もあるようで、「伝えているうちに得るものも多い」と勝部さん。日本や奈良の文化を伝えることは、私たち自身が理解を深めることでもある。
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どうする?どうなる?18歳選挙権 模擬選挙、教育研修…対策模索
今夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられることを受け、県選管では、高校生らに選挙への興味関心を高めてもらおうとあの手この手の対策を進めている。一方、教育現場では「主権者教育」を強化する取り組みをスタート。ただ高校生の政治活動をめぐって統一した基準はなく、各学校ごとに対応を迫られている。

県立大淀高校で行われた模擬選挙。生徒らは本格的な選挙を疑似体験した
県選管などは、昨年6月から県内の公立高校延べ約15校で模擬選挙などを体験する「選挙出前授業」を実施。本格的な選挙の流れを味わってもらおうと実際の投票箱や投票台を使って臨場感を高めた。また高校の校内放送で担当者が選挙の仕組みや意義、18歳選挙権導入について説明し、投票を呼び掛けるユニークな取り組みも行っている。
「とにかく投票所に足を運んでもらうためには、政治や選挙に関心を持ってもらうことが大切」と県選管担当者。県内の市町村選管が独自に管内の学校で選挙出前授業を行えるようにと、122ページからなる「出前授業・模擬選挙実施マニュアル」も作成した。
マニュアルには高校や中学校で模擬選挙を実施する際の手順や選挙公報のサンプル、選挙の仕組みを説明するときの参考資料などが盛り込まれており、担当者は「模擬選挙を実施したことがない市町村選管でも、このマニュアルを活用することで取り組みやすくなる」と話す。
一方、教育現場では模索が続く。高校生の政治活動をめぐっては昨年、文部科学省が選挙権年齢引き下げを受けて、放課後や休日に校外で行う政治活動を容認する通知を出し、今年1月には、学校外の政治活動について届け出制とすることも容認した。

生徒らは本格的な選挙を疑似体験した
県教委によると、届け出制については各学校に任せており、県教委として統一した基準は設けていないという。各学校の対応については「現在のところ、特に把握はしていない」といい、今後の状況を見守る方針だ。
昨年12月には県内の高校約60校の管理職や公民科、生徒指導の教諭を集めた研修を開催。国が制作した副教材についてや、主権者教育の進め方などについて説明した。今後、副教材活用のためのガイドラインも作成し6月にも再び同様の研修を実施する予定だ。
とはいえ、教員の「中立性」をめぐっては難しい線引きも予想される。担当者は「これまでに現場から大きな混乱の声は上がっていない。これからどうなるかは情報を集め、推移をみていかなければならず、今のところ何もいえない」と話している。
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「つらい人の支えになって」 奈良いのちの電話協会が相談員募る
さまざまな悩みを持つ人の電話相談に年中無休で対応している「奈良いのちの電話協会」(奈良市)が、電話相談員を募集している。21歳以上70歳未満で、ボランティアとして活動できる人が対象。1年5カ月の養成講座を受講する必要がある。担当者は「身近に相談できる人がいない人の支えになってほしい」と話している。
「奈良いのちの電話」は昭和54年11月、全国で8番目に開設された。「24時間眠らぬダイヤル」として、これまでに77万人が利用。「仕事や介護で行き詰まっている」「もう生きる気力がない」などと訴える相談者に対し、電話を通じて支援している。
以前は300人以上の相談員がいたというが、現在は約200人に減少。だが、平成26年度の相談件数は約2万件にも上っており、相談員数不足は深刻だ。「電話を置くとすぐに次のコールがかかってくる状態」(同協会)という。
相談員には仕事と両立させ、夜間や土日のみ活動する人も。担当者は「生きにくい社会の中でもがき、しんどい思いをしている人にとって、自分の話を聞いてもらえるだけでも心の重荷が少し軽くなることもある。ぜひ、活動に参加してほしい」と話している。
養成講座は、前期(5月7日~7月23日)と後期(9月3日~11月19日)の2期あり、原則として毎週土曜の午後2時~4時半。このほか、個別指導などを行う「体験実習コース」が12月~来年9月の毎月2回予定されている。場所はNID会館(奈良市)で、受講料は各期2万5千円(実習費は別途必要)。体験実習は1万円。申し込みは25日まで。募集は50人。問い合わせは同協会(☎0742・35・0500)。
「奈良いのちの電話」の相談ダイヤルは(☎0742・35・1000)。匿名で利用可能。協会は「電話をかけてきた人の秘密は守る。つらい思いを抱え、話を聞いてもらいたい人は相談してほしい」としている。
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フランスの観光客にターゲット 奈良市が旅行関係者向けツアーで売り込み
ヨーロッパ各国からの観光客誘致につなげようと、奈良市がフランスのメディアや国内旅行会社の担当者を招き、日本酒や大和茶の魅力に触れるツアーを開催した。ツアーの内容は、フランス日本文化の情報を発信する雑誌「Pen PARIS」に5月に掲載予定という。
同市は日本文化への関心が高いフランスをターゲットにしたプロモーション活動を平成26年度から実施。今回は、近年ヨーロッパで注目が高まっている日本酒、日本茶に焦点をあてた。
ツアーは3月9~10日の2日間の日程で開催。9日は奈良市中之庄町の「竹西農園」で茶摘みを体験後、西寺林町の「なら泉勇斎」で奈良の地酒を堪能。また、東大寺二月堂の「お水取り」を見学するなどした。
「Pen」編集者の佐藤俊紀さんは、「奈良はフランスでとても人気の高い観光地。日本酒や大和茶の魅力をしっかり伝えたい」と話した。
市観光戦略課によると、26年度に市内の観光案内所を利用した外国人の数で、フランス人は4位の1万2319人。ツアーを企画した市ブランド推進課は「日本文化に共感を持つフランスに奈良の魅力を紹介することで、誘客につながるはず」と期待している。
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生駒市の宝山寺界隈にぎやかに 春の参道ご縁市
生駒市の宝山寺界隈で16日、参道沿いの店舗によるこだわりの出店で地域を盛り上げる「春の参道ご縁市」が初めて催され、観光客や参拝者らでにぎわった。

着物姿で「ご縁市」を楽しむ女性ら
宝山寺の参道にかつてのにぎわいを取り戻そうと、地域の有志でつくる「生駒聖天さんどう会」が主催。同寺の縁日にあたる毎月1、16日は各店舗が独自に出店していたが、地域がさらに横のつながりを持つことで、活性化のきっかけにしようと今回、ご縁市が企画された。
参道には、お茶やアクセサリーなどを販売するさまざまな店約20軒が並び、観光客たちは店頭で立ち止まっては興味深そうに品物を見ていた。
また、同会は「春のきもの遊び」と題し、事前に着物での来場を呼び掛けており、鮮やかな着物姿で訪れた人たちが町並みに花を添えていた。

着物姿の来場者が町並みに花を添えた
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奈良町にぎわいの家入館者10万人 昨年4月開館から1年で達成
「季節を感じる町家」をコンセプトに昨年4月18日に開館した「奈良町にぎわいの家」(奈良市、田中宏一館長)の入館者が16日、10万人を突破。10万人目となった女性2人に記念品が贈られた。
記念セレモニーでは、くす玉が割られ、スタッフらがアコーディオンと歌声で祝福。駆けつけた仲川げん市長は「地域の人々に支えられ開館1周年を迎えられた」と話した。
その後、10万人目の湯本賀子さん(37)=岡山県赤磐市=と川添智佳子さん(38)=滋賀県彦根市=に奈良市観光協会の公式キャラクター「しかまろくん」のぬいぐるみや奈良の写真集、二十四節気をモチーフにしたはがきが贈られた。
2人は大学時代の友人で、観光中だったといい、湯本さんは「10万人と聞いてびっくりしました。奈良町の散策やカフェを楽しみたい」と笑顔で話した。
同館は来年で築100年を迎える2階建ての町家で、空き家となった3年前に市が購入。住まいに取り入れた季節ごとの知恵や木の温もりを体感してもらおうと、文化講座や料理会などを催している。
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南都銀行ホッケー部を新たにパートナーに 奈良市の「トップ・スポーツ・シティ」
奈良市は、同市を拠点とするスポーツのトップチームと連携してスポーツ振興を図る「Top Sports City 奈良」の新パートナーに南都銀行ホッケー部を認定した。パートナーはこれで4チームとなる。
青少年の健全育成や地域活性化などを目指し、平成26年度から開始。プロバスケットボールTKbjリーグの「バンビシャス奈良」、日本フットボールリーグの「奈良クラブ」、プロ自転車ロードレースチーム「シエルヴォ奈良」が認定されている。
南都銀行ホッケー部は、昭和57年創部で、全日本女子選手権で優勝経験もある強豪。市内の小中学校で、選手が子供たちにスポーツの楽しさを直接教える体験教室の開催などを予定している。
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【高校野球】智弁、奈良がコールドで2回戦へ 春季近畿大会県予選
春季近畿地区高校野球大会県予選の1回戦が16日、橿原市の佐藤薬品スタジアムなどで行われた。
結果は次の通り。
【1回戦】奈良高専9―1帝塚山▽奈良10―2西和清陵(八回コールド)▽関西中央4―3畝傍▽智弁学園13―0高円(五回コールド)▽法隆寺国際3―1大和広陵
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稚児行列が花添える 王寺の達磨寺で「達磨会式」
王寺町の達磨寺で「達磨会式」が行われ、稚児衣装をまとった園児らが境内を練り歩く「稚児行列」などが行われた。

時代衣装を身にまとい、境内を練り歩いた片岡の里保育園の園児たち
達磨会式は、明治24年の鐘楼堂再建のころから続く伝統行事。9日は本堂で所願成就を祈願する法要が営まれたあと、保育園児約40人による稚児行列などが行われ、境内は華やかな雰囲気に包まれた。
地元飲食店などによる模擬店も出店。公式マスコット「雪丸」のぬいぐるみやマグカップなども販売されたほか、隣接する「片岡の里保育園」の園児による野だてのサービスも。稚児行列に参加した同園の小笹史佳ちゃん(5)は「緊張したけど、衣装もかわいくて楽しかった」。母の紀子さん(39)は「歴史ある行事に娘と参加できて感慨深かったです」と話していた。

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時代衣装を身にまとい、境内を練り歩いた片岡の里保育園の園児たち
人生の最期は〝家庭〟のように 「ホームホスピスみぎわ」 大和郡山に終の家開設
病院ではなく、住み慣れたわが家のような空間で人生の「最期」を過ごしてほしいと先月、大和郡山市九条町に「ホームホスピスみぎわ」がオープンした。NPO法人みぎわ(奈良市)が運営。スタッフの桜井徳恵さん(47)は「人生の最期という大事な時間を、自宅のような温かい空間で過ごしてほしい」と話している。
平屋建ての民家を改装した「みぎわ」。玄関を一歩入ると、まるで家に帰ってきたような雰囲気だ。白い壁に明るい木の床、広々としたトイレ、庭の木が眺められる居室、台所から漂うご飯のにおい…。死を「生活の延長」と捉え、家族が安心して悔いのない看取りができるよう、寄り添うことが目的だ。
人生の「最期の場所」をどこでどう過ごすのか。終末期医療や在宅介護への注目が近年高まる中、こうしたホームホスピスの存在感は増している。
「みぎわ」では、食事や家事、看護を担当するスタッフら8人ほどが、交代で入居者の生活を支える。末期がんなどの病気や障害を抱える人、高齢者の最期を看取ることが目的で、「その人らしく」人生を全うできるよう寄り添い、家族への支援も行う。
「家族がいても在宅介護が困難な人や、一人暮らしで不安だという人、最期は『家』で過ごしたいという人に利用してほしい」と桜井さん。スタッフの野口美和さん(52)も「家族の人も気軽に泊まってほしい。入居する人には、自分の家のように自由に過ごしてほしい」と話している。
現在、5、6人程度の入居者を募集している。費用や見学など、問い合わせは「みぎわ」(☎0743・85・6148)。
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終活WEB「ソナエ」http://sonae.sankei.co.jp/
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奈良ならではの品ぞろえ 近鉄奈良〝駅ナカ〟新装開店
奈良観光の玄関口、近鉄奈良駅構内に15日、駅ナカショッピングモール「タイムズプレイス奈良」がオープンした。近鉄大阪難波駅や京都駅などで駅ナカショッピングモールを展開する近鉄リテーリング(大阪市)が運営。奈良ならではの土産物や商品をそろえている。
タイムズプレイス奈良は、近鉄奈良駅東改札口を出たコンコースの一角にあり、店舗面積は約140平方メートル。今年1月から約1億2千万円をかけて改装工事を行い、既存の3店舗に加え、同社直営の土産店と「らほつ饅頭」などを販売する「奈良祥楽」(斑鳩町)が新たに出店した。
販売されているのは奈良の地酒や和雑貨のほか、柿の葉寿司、奈良漬けといった奈良の食べ物や菓子など。古都・奈良をイメージし、柱に和風の柄を取り入れたり、和紙を使うなどした内装となっている。
同社の担当者は「奈良を訪れたお客さまの思い出づくりのお手伝いをし、奈良の魅力を発信したい」と話す。改装前より地酒の種類を増やし、和雑貨のコーナーも大幅に拡充。旅行者が荷物を持ってゆったりと買い物できるようにと、通路も広げた。
奈良市の無職、木下佳子さん(79)は「開放感があって見通しがよく、買い物しやすいですね。季節感も感じられて楽しいです」と話していた。営業時間は午前9時~午後8時まで。
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【ガムシャラ バンビシャス】「声出して勝利を呼び込む」 主将・本多が力強い決意
昨季は最下位に低迷したバンビシャス。bjリーグ参入3季目で、リーグラストイヤーの今季、キャプテンに就任した本多純平は、練習でも大きな声でチームを鼓舞している。試合での得点力も後半戦では2ケタをマークすることが増え、名実ともにチームを引っ張る存在に成長を遂げた。

本多純平
今季もいよいよ大詰め、4戦全勝してプレーオフに進出するため、本多は「声を出すこと」の重要性を改めて訴える。「声を出せば、いやな流れを絶てる。元気なキャラクターと言われるが、いろんな意味で自分のいいところと感じる。最後までガムシャラに声を出す」と自身を奮い立たせる。
衛藤晃平ヘッドコーチは「流れの悪い時間を極力減らさなくてはならない」と話し、「コミュニケーションとリングへのアタックが重要。本多はコート内外で大きな役割を担う」と期待を寄せる。
バンビシャスは試合がなかったが、8位の福岡と9位の大分は9、10日の試合をいずれも1勝1敗とし、順位に変動はなし。バンビシャスとしては16、17日のホーム最終戦で連勝し、今季最終となる福岡との直接対決でプレーオフ進出に望みをつなげたい。
球団史上初のプレーオフ進出へ向け、本多は「『奈良が一丸となれば強い』と思ってもらえるよう、僕ら選手がプレーでみせて、ブースターの皆さんと一体感のあるバスケットをしたい」と力強く決意を述べた。
◇西地区の成績(8~10位)
⑧福岡 17勝31敗 ゲーム差
⑨大分 16勝32敗 1.0
⑩奈良 15勝33敗 1.0
【次の試合】(明新社プレゼンツ・ホーム最終戦。目指せ最高観客数2800人)
広島戦=16日午後6時、17日午後2時▷会場=奈良市中央体育館
詳しくは公式ホームページhttp://bambitious.jp/で。
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【生け花】「初夏のおとずれ」(華道未生後流) 三花十三葉の妙
中田清甫(華道未生後流)
【花器】焼杉水盤
【作意】庭先でイチハツを見つけ、初夏のおとずれを感じながら、三花十三葉で生け、今、芽吹いたばかりの水芭蕉を添えてみました。
イチハツは乾燥に強いため、昔は茅葺屋根の棟にたくさん植え屋根を締め付けて守り、火災や大風の魔よけという意味もあったそうで、川崎市立日本民家園に、屋根にイチハツが植えられている清宮家住宅が保存されています。
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妖艶な舞妓の姿を描く 万葉文化館で辰巳寬さんの日本画展
舞妓を題材に創作活動を続ける日本画家、辰巳寛さんの作品を集めた「辰巳寛 日本画展」が、明日香村の万葉文化館で開かれている。リアルに表現されたさまざまな舞妓の姿、表情を見ることができる。17日午後2時からは、「伝統の美を描く」と題して辰巳さんが講演する。
辰巳さんは奈良市出身で龍谷大学在学中から文化勲章受章者の橋本明治氏に師事。日展に作品を出展する一方、舞妓をテーマに多くの絵を描いてきた。
展示されているのは約100点。舞妓を正面から描いた作品のほか、休憩中に髪を整える姿や、トランプ占い、夜空を見上げるしぐさなど、さまざまな表情の舞妓を妖艶に描いている。
「都をどり」のポスターになった作品なども。同館は「伝統芸能の継承者としての舞妓の姿を存分に見てほしい」としている。
5月8日まで。問い合わせは万葉文化館(☎0744・54・1850)。
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法面崩落で通行止め 五條市西吉野の国道168号
14日午後10時50分ごろ、五條市西吉野町西野の国道168号で、南側の法面が幅約50メートルにわたって崩落した。けが人はなかった。
五條署によると、現場は金刀比羅神社から南東約300メートルの片側1車線の直線道路。様子を見に行った県五條土木事務所の男性職員が、崩落を目撃したという。
近畿地方整備局によると、この影響で崩落現場を含む国道168号の2・1キロが通行止めに。迂回路があるため、孤立集落などは発生していない。
同局は県の要請を受け、16日に専門家らを派遣し、被災状況の調査や復旧方針の技術的な支援を行う。現場の1日の交通量は3224台という。
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震度7の熊本へ警察官14人派遣 奈良県警
熊本地方で最大震度7を記録した地震の発生を受け、奈良県警は15日未明、大規模災害の支援を行う「広域緊急援助隊」の隊員ら14人を現地へ派遣した。

炊き出しする自衛官=15日午前5時59分、熊本県・益城町役場(中島信生撮影)
隊員らは午前1時15分ごろ、土砂やがれきを撤去する機材などを積んだレスキュー車や資材車など4台に分乗し、県警本部を出発。熊本市内で現地部隊に合流し、救助活動を行う。
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聖徳太子の愛犬・石造雪丸など 王寺町指定文化財に
王寺町教委は、聖徳太子ゆかりの達磨寺にまつられている「石造雪丸像」など3件を、町指定文化財にした。担当者は「歴史的価値が高く、保存・継承につなげていきたい」としている。
石造雪丸像(高さ65センチ)は、町の公式マスコット「雪丸」のモデル。古文書『達磨寺略記』には、太子の愛犬だった雪丸が人の言葉を理解し、お経を読めたと記されている。江戸時代には「雪丸像が元日に鳴くとその年は豊作になる」との言い伝えがあったといい、これら民俗的観点を評価した。
ほかに指定されたのは「達磨寺旧本堂瓦製露盤」と「聖徳太子御絵指示」。瓦製露盤(高さ98センチ)は、元禄5(1692)年に法隆寺の瓦大工・橘吉長が手がけたと伝わる屋根飾り。長年、達磨寺本堂の裏手に野ざらしで置かれていたが、町教委は「寺の歴史的変遷を示す重要な遺品」として、今年度に修復作業を行い、境内で常時公開するという。
聖徳太子御絵指示は、全長19・2メートルの巻物。鎌倉時代末期に橘寺の長老・法空が太子の伝記を著した『上宮太子拾遺記』と同じ内容で、同時代の写本と考えられる。町教委による達磨寺の古文書調査で見つかった。
原本はなく、全国で5点の写本が確認されているが、法隆寺所蔵以外のものはいずれも江戸時代以降に書き写されたとされる。16、17日の午前10時~午後5時まで、達磨寺本堂内で特別公開される。拝観は無料。
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「人生いっそう楽しく」 県立大シニアカレッジで修了式
シニア世代に学びの場を提供する県立大シニアカレッジの平成27年度の修了式が奈良市の県文化会館で開かれ、2期生559人が修了証書を授与した。
26年度に開講したシニアカレッジは、シニア世代を対象に中学、高校の教科書を用いた講義を行っており、これで985人が講義を修了。3月に行われた修了式では、県立大の伊藤忠通学長が「みなさんの学ぶ姿に若い学生も刺激を受けている。今後も学び直し、学び合いを続けていってほしい」とエールを送った。
修了生を代表してあいさつした奈良市の山本明さん(85)は、「この1年で改めて学ぶことの楽しさを教えていただいた。学び合う仲間との交流もあり、本当に毎週の講義が楽しみだった」と振り返り、「ここでの学びを糧に、今後の人生をよりいっそう楽しく豊かなものにしたい」と述べた。
奈良市の中岡隆一さん(69)は「勉強も友達もできて、いいことばかり。本当に楽しかった」と話していた。
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イケメン仏像とデート、不親切マップ 県立大学生が〝斬新〟地図考案
県立大(奈良市)の学生が奈良の見どころを独自の視点で紹介した「まち歩きマップ」を作成した。「イケメン仏像によるデートスポット紹介」や「伝承を踏まえた夜の町歩き」など、個性豊かな7種類で、今月から市観光センターで配布されている。
県立大は同市観光協会と平成25年に観光振興や地域づくりに関する連携協定を締結。奈良の観光PRに若者の発想を取り入れようと、学生約40人がマップ作りに取り組んだ。
「自分で探す喜びを感じてもらうため」として、あえて〝不親切〟な地図しか載せていない「NARACTIVE MAP」▽イケメン仏像たちとのデート気分が味わえる「ボーイフレンド(仏)」▽春日山の伝承などと、夜の町歩きスポットをレビュー形式で紹介した「ナラビアンナイトマップ」-など、いずれも自由な発想で作られている。
「ナラビアンナイトマップ」を作った3年生の前田与慶さん(20)は、「住人しか知らない観光スポットがたくさんあると感じた」。市観光協会の鷲見哲男専務理事は「職員では思いつかない斬新なアイデアがたくさんあった。今後のPRにも生かしたい」と話していた。
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ユネスコ・アジア文化研究センターと協定 県の国際芸術村構想
県は、文化・芸術分野の人材交流のノウハウや海外への情報発信方法を学ぼうと、公益財団法人「ユネスコ・アジア文化センター」(ACCU・東京)と協働連携協定を結んだ。天理市杣之内地区を建設候補地として進める「県国際芸術家村」(仮称)の事業に生かすのが目的。荒井正吾知事は「芸術家のたまごが集う場所にしたい」と意気込んでいる。
協定締結は3月17日付。これまでのACCUの国際交流の実績をふまえ、担当者は「さまざまなアドバイスをもらい、芸術家村構想の発展につなげていきたい」としている。
ACCU奈良事務所(奈良市)ではこれまで、文化財保存・修復の知識や技術習得を目的にアジア太平洋地域から研修生を受け入れてきた。県によると、15人程度が約1カ月滞在する「集団研修」にはこれまでに35カ国から累計239人、6人程度が約1カ月滞在する「個人研修」は20カ国から累計63人が参加。また、200~300人の専門家が訪れる国際会議も年1回、開催している。
県はこうしたACCUと連携することによって、今後、芸術家村で国際会議やフォーラム、シンポジウムなどを積極的に開催するための協力体制や多言語による情報発信の強化につなげたいとしている。
3月18日に東京都で開かれた芸術家村構想の検討委員会では、委員から「複数の運営主体が競争するような形になれば効果が出るのでは」といった意見のほか、「取り組む分野が広範囲。横の連携や行政のマネジメント力が必要だ」といった指摘があったという。
一方、「県国際芸術家村」の建設候補地となった天理市で、県は地元関係者らを集めた初の企画協議会を開催。今年度からの事業開始に向け、地元の理解や協力を得ようと、構想の内容を説明した。
会議には、県内の金融機関や観光、農業関連団体、市商工会の代表者ら10人が出席。出席者が「国内にある類似施設とどんな違いをつけるのか」と質問したのに対し、一松旬・県地域振興部長は「県の一番の強みである歴史文化資源を生かし、文化財の修復拠点をつくり人材育成につなげる」などと説明した。
会議に参加した同市の藤井純一副市長は「事業は市の今後のまちづくりに大きな意味を持つ。各機関と連携し、地域経済の好循環を目指したい」と話していた。
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