大輪のボタン鮮やか 桜井の長谷寺で「ぼたんまつり」始まる
ボタンの名所として知られる桜井市の長谷寺で16日、恒例の「ぼたんまつり」が始まり、大勢の参拝者らが訪れた。
境内全域に150種7千株のボタンが植えられており、本堂へと続く登廊では白や赤の色鮮やかなボタンを楽しむことができる。今年は例年より少し早い今月末頃に見頃を迎えそうという。
まつりは5月8日まで。4月23日午前10時からはお茶会が予定されている。問い合わせは長谷寺(☎0744・47・7001)。
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外国人に「和のこころ」を伝える極意とは? 〝不思議〟に触れる体験が不可欠
奈良でも増加する外国人観光客に、いかに文化を伝えるか-。ならまち(奈良市)のある旅館では、奈良らしい「墨あそび」を体験できる機会を提供し、同市内のNPO法人は欧州や東南アジアに出向いて伝統行事や芸能などを紹介する活動を展開している。和を伝えるこうした活動に注目したい。(岩口利一)
■外国人観光客が倍増
東大寺や興福寺、春日大社の境内など、奈良公園周辺の至る所で多くの外国人観光客が散策する様子が日常の光景となってきた。
日本政府観光局(JNTO)の調査では、県内を訪れた外国人客数は平成26年は66万3500人で、10年前の2倍以上に増加。27年はさらに増える見込みという。国別では台湾、韓国、中国からが大半で、欧米では米国のほかフランスなどが目立つ。
こうしたなか、県は外国人観光客らのための施設「猿沢イン」を昨年7月にプレオープン。書道やお茶会などが体験できるイベントを実施しており、好評を博しているという。県ならの観光力向上課の辻勝式係長は「日本文化の源流である奈良を知ってほしい」と話す。
■宿泊客の8割が欧米人ら
猿沢池から少し南に歩いたところにある「旅館松前」。こぢんまりとしているが、宿泊客の8割以上はフランス、イタリアなどからの外国人だ。
口コミなどで次第に増えたようで、宿泊客が体験できる「墨あそび」も人気。墨で好きな言葉を色紙に書いて持ち帰ることができ、思い出の品にもなる。「むしろ外国人の方が墨や筆、和紙に興味を持っているくらいです」と、女将で書家でもある柳井尚美さんは感心する。
畳や香、墨…。旅館はそんな日本、奈良らしい匂いに満ちている。「故郷の匂いというものがあり、奈良には奈良の匂いがある。匂いは記憶に強烈に残り、墨などの匂いから日本を思い出してもらいたい」と柳井さんは話す。
テーブルもベッドもなく、外国人は膳の料理を食べ、畳に敷かれたふとんで寝る。ホテルでは体験できないそんな和が、人気の秘密でもあるようだ。
■イタリアで百人一首
四季の行事など日本文化を紹介しているNPO法人「日本文化研究所なら」は、国内だけでなく海外への「出前授業」に力を入れている。
これまでにスペインやフランス、ベトナム、今年2月にはイタリアでも実施。理事長で帝塚山大非常勤講師(日本芸能史)の勝部月子さんや理事の丸岡栄美さんら16人がサピエンツァ・ローマ大学を訪れた。
授業では日本語・日本文学を学ぶ学生らを対象に、百人一首など日本の正月を中心に紹介。帝塚山大学の学生らが香りの良い吉野の杉板を使って作った札を持っていき、現地では同大学院生が解説した。
勝部さんは「日本に関心のある人は表面ではなく、不思議な独自性を持つ日本人の心に触れたがっている」と手応えを感じており、「五官で感じてもらえることを大事にし、今回は吉野杉の香りも楽しんでもらった」と話す。
日本人は気づかない魅力もあるようで、「伝えているうちに得るものも多い」と勝部さん。日本や奈良の文化を伝えることは、私たち自身が理解を深めることでもある。
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どうする?どうなる?18歳選挙権 模擬選挙、教育研修…対策模索
今夏の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられることを受け、県選管では、高校生らに選挙への興味関心を高めてもらおうとあの手この手の対策を進めている。一方、教育現場では「主権者教育」を強化する取り組みをスタート。ただ高校生の政治活動をめぐって統一した基準はなく、各学校ごとに対応を迫られている。
県選管などは、昨年6月から県内の公立高校延べ約15校で模擬選挙などを体験する「選挙出前授業」を実施。本格的な選挙の流れを味わってもらおうと実際の投票箱や投票台を使って臨場感を高めた。また高校の校内放送で担当者が選挙の仕組みや意義、18歳選挙権導入について説明し、投票を呼び掛けるユニークな取り組みも行っている。
「とにかく投票所に足を運んでもらうためには、政治や選挙に関心を持ってもらうことが大切」と県選管担当者。県内の市町村選管が独自に管内の学校で選挙出前授業を行えるようにと、122ページからなる「出前授業・模擬選挙実施マニュアル」も作成した。
マニュアルには高校や中学校で模擬選挙を実施する際の手順や選挙公報のサンプル、選挙の仕組みを説明するときの参考資料などが盛り込まれており、担当者は「模擬選挙を実施したことがない市町村選管でも、このマニュアルを活用することで取り組みやすくなる」と話す。
一方、教育現場では模索が続く。高校生の政治活動をめぐっては昨年、文部科学省が選挙権年齢引き下げを受けて、放課後や休日に校外で行う政治活動を容認する通知を出し、今年1月には、学校外の政治活動について届け出制とすることも容認した。
県教委によると、届け出制については各学校に任せており、県教委として統一した基準は設けていないという。各学校の対応については「現在のところ、特に把握はしていない」といい、今後の状況を見守る方針だ。
昨年12月には県内の高校約60校の管理職や公民科、生徒指導の教諭を集めた研修を開催。国が制作した副教材についてや、主権者教育の進め方などについて説明した。今後、副教材活用のためのガイドラインも作成し6月にも再び同様の研修を実施する予定だ。
とはいえ、教員の「中立性」をめぐっては難しい線引きも予想される。担当者は「これまでに現場から大きな混乱の声は上がっていない。これからどうなるかは情報を集め、推移をみていかなければならず、今のところ何もいえない」と話している。
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「つらい人の支えになって」 奈良いのちの電話協会が相談員募る
さまざまな悩みを持つ人の電話相談に年中無休で対応している「奈良いのちの電話協会」(奈良市)が、電話相談員を募集している。21歳以上70歳未満で、ボランティアとして活動できる人が対象。1年5カ月の養成講座を受講する必要がある。担当者は「身近に相談できる人がいない人の支えになってほしい」と話している。
「奈良いのちの電話」は昭和54年11月、全国で8番目に開設された。「24時間眠らぬダイヤル」として、これまでに77万人が利用。「仕事や介護で行き詰まっている」「もう生きる気力がない」などと訴える相談者に対し、電話を通じて支援している。
以前は300人以上の相談員がいたというが、現在は約200人に減少。だが、平成26年度の相談件数は約2万件にも上っており、相談員数不足は深刻だ。「電話を置くとすぐに次のコールがかかってくる状態」(同協会)という。
相談員には仕事と両立させ、夜間や土日のみ活動する人も。担当者は「生きにくい社会の中でもがき、しんどい思いをしている人にとって、自分の話を聞いてもらえるだけでも心の重荷が少し軽くなることもある。ぜひ、活動に参加してほしい」と話している。
養成講座は、前期(5月7日~7月23日)と後期(9月3日~11月19日)の2期あり、原則として毎週土曜の午後2時~4時半。このほか、個別指導などを行う「体験実習コース」が12月~来年9月の毎月2回予定されている。場所はNID会館(奈良市)で、受講料は各期2万5千円(実習費は別途必要)。体験実習は1万円。申し込みは25日まで。募集は50人。問い合わせは同協会(☎0742・35・0500)。
「奈良いのちの電話」の相談ダイヤルは(☎0742・35・1000)。匿名で利用可能。協会は「電話をかけてきた人の秘密は守る。つらい思いを抱え、話を聞いてもらいたい人は相談してほしい」としている。
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フランスの観光客にターゲット 奈良市が旅行関係者向けツアーで売り込み
ヨーロッパ各国からの観光客誘致につなげようと、奈良市がフランスのメディアや国内旅行会社の担当者を招き、日本酒や大和茶の魅力に触れるツアーを開催した。ツアーの内容は、フランス日本文化の情報を発信する雑誌「Pen PARIS」に5月に掲載予定という。
同市は日本文化への関心が高いフランスをターゲットにしたプロモーション活動を平成26年度から実施。今回は、近年ヨーロッパで注目が高まっている日本酒、日本茶に焦点をあてた。
ツアーは3月9~10日の2日間の日程で開催。9日は奈良市中之庄町の「竹西農園」で茶摘みを体験後、西寺林町の「なら泉勇斎」で奈良の地酒を堪能。また、東大寺二月堂の「お水取り」を見学するなどした。
「Pen」編集者の佐藤俊紀さんは、「奈良はフランスでとても人気の高い観光地。日本酒や大和茶の魅力をしっかり伝えたい」と話した。
市観光戦略課によると、26年度に市内の観光案内所を利用した外国人の数で、フランス人は4位の1万2319人。ツアーを企画した市ブランド推進課は「日本文化に共感を持つフランスに奈良の魅力を紹介することで、誘客につながるはず」と期待している。
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生駒市の宝山寺界隈にぎやかに 春の参道ご縁市
生駒市の宝山寺界隈で16日、参道沿いの店舗によるこだわりの出店で地域を盛り上げる「春の参道ご縁市」が初めて催され、観光客や参拝者らでにぎわった。
宝山寺の参道にかつてのにぎわいを取り戻そうと、地域の有志でつくる「生駒聖天さんどう会」が主催。同寺の縁日にあたる毎月1、16日は各店舗が独自に出店していたが、地域がさらに横のつながりを持つことで、活性化のきっかけにしようと今回、ご縁市が企画された。
参道には、お茶やアクセサリーなどを販売するさまざまな店約20軒が並び、観光客たちは店頭で立ち止まっては興味深そうに品物を見ていた。
また、同会は「春のきもの遊び」と題し、事前に着物での来場を呼び掛けており、鮮やかな着物姿で訪れた人たちが町並みに花を添えていた。
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観光活性化への人材育成 葛城市と「関西観光教育コンソーシアム」が連携
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奈良町にぎわいの家入館者10万人 昨年4月開館から1年で達成
「季節を感じる町家」をコンセプトに昨年4月18日に開館した「奈良町にぎわいの家」(奈良市、田中宏一館長)の入館者が16日、10万人を突破。10万人目となった女性2人に記念品が贈られた。
記念セレモニーでは、くす玉が割られ、スタッフらがアコーディオンと歌声で祝福。駆けつけた仲川げん市長は「地域の人々に支えられ開館1周年を迎えられた」と話した。
その後、10万人目の湯本賀子さん(37)=岡山県赤磐市=と川添智佳子さん(38)=滋賀県彦根市=に奈良市観光協会の公式キャラクター「しかまろくん」のぬいぐるみや奈良の写真集、二十四節気をモチーフにしたはがきが贈られた。
2人は大学時代の友人で、観光中だったといい、湯本さんは「10万人と聞いてびっくりしました。奈良町の散策やカフェを楽しみたい」と笑顔で話した。
同館は来年で築100年を迎える2階建ての町家で、空き家となった3年前に市が購入。住まいに取り入れた季節ごとの知恵や木の温もりを体感してもらおうと、文化講座や料理会などを催している。
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南都銀行ホッケー部を新たにパートナーに 奈良市の「トップ・スポーツ・シティ」
奈良市は、同市を拠点とするスポーツのトップチームと連携してスポーツ振興を図る「Top Sports City 奈良」の新パートナーに南都銀行ホッケー部を認定した。パートナーはこれで4チームとなる。
青少年の健全育成や地域活性化などを目指し、平成26年度から開始。プロバスケットボールTKbjリーグの「バンビシャス奈良」、日本フットボールリーグの「奈良クラブ」、プロ自転車ロードレースチーム「シエルヴォ奈良」が認定されている。
南都銀行ホッケー部は、昭和57年創部で、全日本女子選手権で優勝経験もある強豪。市内の小中学校で、選手が子供たちにスポーツの楽しさを直接教える体験教室の開催などを予定している。
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【高校野球】智弁、奈良がコールドで2回戦へ 春季近畿大会県予選
春季近畿地区高校野球大会県予選の1回戦が16日、橿原市の佐藤薬品スタジアムなどで行われた。
結果は次の通り。
【1回戦】奈良高専9―1帝塚山▽奈良10―2西和清陵(八回コールド)▽関西中央4―3畝傍▽智弁学園13―0高円(五回コールド)▽法隆寺国際3―1大和広陵
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稚児行列が花添える 王寺の達磨寺で「達磨会式」
王寺町の達磨寺で「達磨会式」が行われ、稚児衣装をまとった園児らが境内を練り歩く「稚児行列」などが行われた。
達磨会式は、明治24年の鐘楼堂再建のころから続く伝統行事。9日は本堂で所願成就を祈願する法要が営まれたあと、保育園児約40人による稚児行列などが行われ、境内は華やかな雰囲気に包まれた。
地元飲食店などによる模擬店も出店。公式マスコット「雪丸」のぬいぐるみやマグカップなども販売されたほか、隣接する「片岡の里保育園」の園児による野だてのサービスも。稚児行列に参加した同園の小笹史佳ちゃん(5)は「緊張したけど、衣装もかわいくて楽しかった」。母の紀子さん(39)は「歴史ある行事に娘と参加できて感慨深かったです」と話していた。
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人生の最期は〝家庭〟のように 「ホームホスピスみぎわ」 大和郡山に終の家開設
病院ではなく、住み慣れたわが家のような空間で人生の「最期」を過ごしてほしいと先月、大和郡山市九条町に「ホームホスピスみぎわ」がオープンした。NPO法人みぎわ(奈良市)が運営。スタッフの桜井徳恵さん(47)は「人生の最期という大事な時間を、自宅のような温かい空間で過ごしてほしい」と話している。
平屋建ての民家を改装した「みぎわ」。玄関を一歩入ると、まるで家に帰ってきたような雰囲気だ。白い壁に明るい木の床、広々としたトイレ、庭の木が眺められる居室、台所から漂うご飯のにおい…。死を「生活の延長」と捉え、家族が安心して悔いのない看取りができるよう、寄り添うことが目的だ。
人生の「最期の場所」をどこでどう過ごすのか。終末期医療や在宅介護への注目が近年高まる中、こうしたホームホスピスの存在感は増している。
「みぎわ」では、食事や家事、看護を担当するスタッフら8人ほどが、交代で入居者の生活を支える。末期がんなどの病気や障害を抱える人、高齢者の最期を看取ることが目的で、「その人らしく」人生を全うできるよう寄り添い、家族への支援も行う。
「家族がいても在宅介護が困難な人や、一人暮らしで不安だという人、最期は『家』で過ごしたいという人に利用してほしい」と桜井さん。スタッフの野口美和さん(52)も「家族の人も気軽に泊まってほしい。入居する人には、自分の家のように自由に過ごしてほしい」と話している。
現在、5、6人程度の入居者を募集している。費用や見学など、問い合わせは「みぎわ」(☎0743・85・6148)。
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終活WEB「ソナエ」http://sonae.sankei.co.jp/
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奈良ならではの品ぞろえ 近鉄奈良〝駅ナカ〟新装開店
奈良観光の玄関口、近鉄奈良駅構内に15日、駅ナカショッピングモール「タイムズプレイス奈良」がオープンした。近鉄大阪難波駅や京都駅などで駅ナカショッピングモールを展開する近鉄リテーリング(大阪市)が運営。奈良ならではの土産物や商品をそろえている。
タイムズプレイス奈良は、近鉄奈良駅東改札口を出たコンコースの一角にあり、店舗面積は約140平方メートル。今年1月から約1億2千万円をかけて改装工事を行い、既存の3店舗に加え、同社直営の土産店と「らほつ饅頭」などを販売する「奈良祥楽」(斑鳩町)が新たに出店した。
販売されているのは奈良の地酒や和雑貨のほか、柿の葉寿司、奈良漬けといった奈良の食べ物や菓子など。古都・奈良をイメージし、柱に和風の柄を取り入れたり、和紙を使うなどした内装となっている。
同社の担当者は「奈良を訪れたお客さまの思い出づくりのお手伝いをし、奈良の魅力を発信したい」と話す。改装前より地酒の種類を増やし、和雑貨のコーナーも大幅に拡充。旅行者が荷物を持ってゆったりと買い物できるようにと、通路も広げた。
奈良市の無職、木下佳子さん(79)は「開放感があって見通しがよく、買い物しやすいですね。季節感も感じられて楽しいです」と話していた。営業時間は午前9時~午後8時まで。
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【ガムシャラ バンビシャス】「声出して勝利を呼び込む」 主将・本多が力強い決意
昨季は最下位に低迷したバンビシャス。bjリーグ参入3季目で、リーグラストイヤーの今季、キャプテンに就任した本多純平は、練習でも大きな声でチームを鼓舞している。試合での得点力も後半戦では2ケタをマークすることが増え、名実ともにチームを引っ張る存在に成長を遂げた。
今季もいよいよ大詰め、4戦全勝してプレーオフに進出するため、本多は「声を出すこと」の重要性を改めて訴える。「声を出せば、いやな流れを絶てる。元気なキャラクターと言われるが、いろんな意味で自分のいいところと感じる。最後までガムシャラに声を出す」と自身を奮い立たせる。
衛藤晃平ヘッドコーチは「流れの悪い時間を極力減らさなくてはならない」と話し、「コミュニケーションとリングへのアタックが重要。本多はコート内外で大きな役割を担う」と期待を寄せる。
バンビシャスは試合がなかったが、8位の福岡と9位の大分は9、10日の試合をいずれも1勝1敗とし、順位に変動はなし。バンビシャスとしては16、17日のホーム最終戦で連勝し、今季最終となる福岡との直接対決でプレーオフ進出に望みをつなげたい。
球団史上初のプレーオフ進出へ向け、本多は「『奈良が一丸となれば強い』と思ってもらえるよう、僕ら選手がプレーでみせて、ブースターの皆さんと一体感のあるバスケットをしたい」と力強く決意を述べた。
◇西地区の成績(8~10位)
⑧福岡 17勝31敗 ゲーム差
⑨大分 16勝32敗 1.0
⑩奈良 15勝33敗 1.0
【次の試合】(明新社プレゼンツ・ホーム最終戦。目指せ最高観客数2800人)
広島戦=16日午後6時、17日午後2時▷会場=奈良市中央体育館
詳しくは公式ホームページhttp://bambitious.jp/で。
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【生け花】「初夏のおとずれ」(華道未生後流) 三花十三葉の妙
中田清甫(華道未生後流)
【花器】焼杉水盤
【作意】庭先でイチハツを見つけ、初夏のおとずれを感じながら、三花十三葉で生け、今、芽吹いたばかりの水芭蕉を添えてみました。
イチハツは乾燥に強いため、昔は茅葺屋根の棟にたくさん植え屋根を締め付けて守り、火災や大風の魔よけという意味もあったそうで、川崎市立日本民家園に、屋根にイチハツが植えられている清宮家住宅が保存されています。
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妖艶な舞妓の姿を描く 万葉文化館で辰巳寬さんの日本画展
舞妓を題材に創作活動を続ける日本画家、辰巳寛さんの作品を集めた「辰巳寛 日本画展」が、明日香村の万葉文化館で開かれている。リアルに表現されたさまざまな舞妓の姿、表情を見ることができる。17日午後2時からは、「伝統の美を描く」と題して辰巳さんが講演する。
辰巳さんは奈良市出身で龍谷大学在学中から文化勲章受章者の橋本明治氏に師事。日展に作品を出展する一方、舞妓をテーマに多くの絵を描いてきた。
展示されているのは約100点。舞妓を正面から描いた作品のほか、休憩中に髪を整える姿や、トランプ占い、夜空を見上げるしぐさなど、さまざまな表情の舞妓を妖艶に描いている。
「都をどり」のポスターになった作品なども。同館は「伝統芸能の継承者としての舞妓の姿を存分に見てほしい」としている。
5月8日まで。問い合わせは万葉文化館(☎0744・54・1850)。
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法面崩落で通行止め 五條市西吉野の国道168号
14日午後10時50分ごろ、五條市西吉野町西野の国道168号で、南側の法面が幅約50メートルにわたって崩落した。けが人はなかった。
五條署によると、現場は金刀比羅神社から南東約300メートルの片側1車線の直線道路。様子を見に行った県五條土木事務所の男性職員が、崩落を目撃したという。
近畿地方整備局によると、この影響で崩落現場を含む国道168号の2・1キロが通行止めに。迂回路があるため、孤立集落などは発生していない。
同局は県の要請を受け、16日に専門家らを派遣し、被災状況の調査や復旧方針の技術的な支援を行う。現場の1日の交通量は3224台という。
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震度7の熊本へ警察官14人派遣 奈良県警
熊本地方で最大震度7を記録した地震の発生を受け、奈良県警は15日未明、大規模災害の支援を行う「広域緊急援助隊」の隊員ら14人を現地へ派遣した。
隊員らは午前1時15分ごろ、土砂やがれきを撤去する機材などを積んだレスキュー車や資材車など4台に分乗し、県警本部を出発。熊本市内で現地部隊に合流し、救助活動を行う。
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聖徳太子の愛犬・石造雪丸など 王寺町指定文化財に
王寺町教委は、聖徳太子ゆかりの達磨寺にまつられている「石造雪丸像」など3件を、町指定文化財にした。担当者は「歴史的価値が高く、保存・継承につなげていきたい」としている。
石造雪丸像(高さ65センチ)は、町の公式マスコット「雪丸」のモデル。古文書『達磨寺略記』には、太子の愛犬だった雪丸が人の言葉を理解し、お経を読めたと記されている。江戸時代には「雪丸像が元日に鳴くとその年は豊作になる」との言い伝えがあったといい、これら民俗的観点を評価した。
ほかに指定されたのは「達磨寺旧本堂瓦製露盤」と「聖徳太子御絵指示」。瓦製露盤(高さ98センチ)は、元禄5(1692)年に法隆寺の瓦大工・橘吉長が手がけたと伝わる屋根飾り。長年、達磨寺本堂の裏手に野ざらしで置かれていたが、町教委は「寺の歴史的変遷を示す重要な遺品」として、今年度に修復作業を行い、境内で常時公開するという。
聖徳太子御絵指示は、全長19・2メートルの巻物。鎌倉時代末期に橘寺の長老・法空が太子の伝記を著した『上宮太子拾遺記』と同じ内容で、同時代の写本と考えられる。町教委による達磨寺の古文書調査で見つかった。
原本はなく、全国で5点の写本が確認されているが、法隆寺所蔵以外のものはいずれも江戸時代以降に書き写されたとされる。16、17日の午前10時~午後5時まで、達磨寺本堂内で特別公開される。拝観は無料。
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「人生いっそう楽しく」 県立大シニアカレッジで修了式
シニア世代に学びの場を提供する県立大シニアカレッジの平成27年度の修了式が奈良市の県文化会館で開かれ、2期生559人が修了証書を授与した。
26年度に開講したシニアカレッジは、シニア世代を対象に中学、高校の教科書を用いた講義を行っており、これで985人が講義を修了。3月に行われた修了式では、県立大の伊藤忠通学長が「みなさんの学ぶ姿に若い学生も刺激を受けている。今後も学び直し、学び合いを続けていってほしい」とエールを送った。
修了生を代表してあいさつした奈良市の山本明さん(85)は、「この1年で改めて学ぶことの楽しさを教えていただいた。学び合う仲間との交流もあり、本当に毎週の講義が楽しみだった」と振り返り、「ここでの学びを糧に、今後の人生をよりいっそう楽しく豊かなものにしたい」と述べた。
奈良市の中岡隆一さん(69)は「勉強も友達もできて、いいことばかり。本当に楽しかった」と話していた。
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イケメン仏像とデート、不親切マップ 県立大学生が〝斬新〟地図考案
県立大(奈良市)の学生が奈良の見どころを独自の視点で紹介した「まち歩きマップ」を作成した。「イケメン仏像によるデートスポット紹介」や「伝承を踏まえた夜の町歩き」など、個性豊かな7種類で、今月から市観光センターで配布されている。
県立大は同市観光協会と平成25年に観光振興や地域づくりに関する連携協定を締結。奈良の観光PRに若者の発想を取り入れようと、学生約40人がマップ作りに取り組んだ。
「自分で探す喜びを感じてもらうため」として、あえて〝不親切〟な地図しか載せていない「NARACTIVE MAP」▽イケメン仏像たちとのデート気分が味わえる「ボーイフレンド(仏)」▽春日山の伝承などと、夜の町歩きスポットをレビュー形式で紹介した「ナラビアンナイトマップ」-など、いずれも自由な発想で作られている。
「ナラビアンナイトマップ」を作った3年生の前田与慶さん(20)は、「住人しか知らない観光スポットがたくさんあると感じた」。市観光協会の鷲見哲男専務理事は「職員では思いつかない斬新なアイデアがたくさんあった。今後のPRにも生かしたい」と話していた。
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ユネスコ・アジア文化研究センターと協定 県の国際芸術村構想
県は、文化・芸術分野の人材交流のノウハウや海外への情報発信方法を学ぼうと、公益財団法人「ユネスコ・アジア文化センター」(ACCU・東京)と協働連携協定を結んだ。天理市杣之内地区を建設候補地として進める「県国際芸術家村」(仮称)の事業に生かすのが目的。荒井正吾知事は「芸術家のたまごが集う場所にしたい」と意気込んでいる。
協定締結は3月17日付。これまでのACCUの国際交流の実績をふまえ、担当者は「さまざまなアドバイスをもらい、芸術家村構想の発展につなげていきたい」としている。
ACCU奈良事務所(奈良市)ではこれまで、文化財保存・修復の知識や技術習得を目的にアジア太平洋地域から研修生を受け入れてきた。県によると、15人程度が約1カ月滞在する「集団研修」にはこれまでに35カ国から累計239人、6人程度が約1カ月滞在する「個人研修」は20カ国から累計63人が参加。また、200~300人の専門家が訪れる国際会議も年1回、開催している。
県はこうしたACCUと連携することによって、今後、芸術家村で国際会議やフォーラム、シンポジウムなどを積極的に開催するための協力体制や多言語による情報発信の強化につなげたいとしている。
3月18日に東京都で開かれた芸術家村構想の検討委員会では、委員から「複数の運営主体が競争するような形になれば効果が出るのでは」といった意見のほか、「取り組む分野が広範囲。横の連携や行政のマネジメント力が必要だ」といった指摘があったという。
一方、「県国際芸術家村」の建設候補地となった天理市で、県は地元関係者らを集めた初の企画協議会を開催。今年度からの事業開始に向け、地元の理解や協力を得ようと、構想の内容を説明した。
会議には、県内の金融機関や観光、農業関連団体、市商工会の代表者ら10人が出席。出席者が「国内にある類似施設とどんな違いをつけるのか」と質問したのに対し、一松旬・県地域振興部長は「県の一番の強みである歴史文化資源を生かし、文化財の修復拠点をつくり人材育成につなげる」などと説明した。
会議に参加した同市の藤井純一副市長は「事業は市の今後のまちづくりに大きな意味を持つ。各機関と連携し、地域経済の好循環を目指したい」と話していた。
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現職など2陣営出席 香芝市長選立候補予定者説明会 市議補選は1陣営
任期満了に伴い5月15日告示、同22日投開票される香芝市長選挙と、併せて実施される同市議補欠選挙(欠員1)の立候補予定者説明会が14日、同市役所で行われた。市長選では、再選を目指して出馬表明している現職の吉田弘明氏(55)の関係者と、「候補者は未定」とする計2陣営の関係者が出席。また、市議補選では1陣営の関係者が出席した。
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【奈良テレビおすすめ】《新番組》 『ならフライデー9』(15日午後8時57分から)
◇『ならフライデー9』(15日午後8時57分から)
奈良の情報をワールドワイドな視点で送る新番組! 1週間の奈良のニュースはもちろん、日本や世界の動きもあわせて、笑い飯・哲夫らが紹介。奈良の人々が夜に楽しめる地域の情報番組として、奈良の魅力・情報を楽しくお伝えします。
第1回放送の今回は、哲夫が若草山と奈良公園を探訪。誰もが見過ごすポイントを哲夫ならではの〝奈良のミカタ〟で紹介します。ほかにも、著名人イチオシのオススメスポットを紹介する「とっておきの奈良」では、〝あの人〟が推薦する世界一のバーテンダーを、元NMB48・吉本新喜劇研究生の福本愛菜が取材。県内の情報を網羅してお送りする1時間の生放送です。お楽しみに。
奈良テレビ放送のホームページはhttp://www.naratv.co.jp/
あふれる神秘の世界、あなたは体感しましたか? 「藤城清治 光のメルヘン展」
90歳を超えてなお精力的に創作活動を続ける影絵作家、藤城清治さんの作品を集めた「藤城清治 光のメルヘン展」。会場の県立美術館(奈良市登大路町)には過去の作品から県内の社寺を題材にした最新作まで約270点が並び、訪れる人たちを魅了している。
藤城さんといえば童話をテーマとした作品やオリジナルキャラクターのケロヨンなどメルヘンチックな世界観の作品で知られる。今回はこうしたイメージとは異なる重厚で荘厳な作品もあり、新たな「藤城ワールド」が垣間見られる。
県立美術館での藤城さんの展覧会は4年ぶり。当時のスケッチをもとに新たに制作されたのが「東大寺二月堂」「興福寺五重塔」など県内の社寺を題材にした影絵。「雪の室生寺」はフィルムを重ねて遠近感を出し、白く染まる室生寺を幻想的に浮かび上がらせた。また、「大神神社」は三輪山の奥から顔を出した朝日が三ツ鳥居と拝殿を照らす風景を、鏡と水を使い神秘的なシーンを演出。従来のファンタジーの世界とは異なる雰囲気を醸し出している。
17日に92歳の誕生日を迎える藤城さんは昨年に2度の手術を乗り越え、「今まで以上に生きる力と喜びが作品の中に生まれてきた」と語り、「法隆寺金堂 釈迦三尊像」といった仏像にもはじめてチャレンジできたと振り返る。
また今回は藤城さんの70年にわたる画業を270点の影絵、油彩、水彩などでたどる展示で、21年に渡って制作を続けたというイタリアの聖人を題材にした「アッシジの聖フランシスコ」の原画や、横6メートル、縦3メートルの壁一面に通天閣やあべのハルカスといった大阪の象徴的な建造物を配した圧倒的なスケールの「日本一大阪人パノラマ」も展示している。
さらに、動く影絵とその仕組みを併せて楽しめる「ミニ影絵シアター」もあり、藤城さんが監修したストーリー性のある展示構成で、一歩踏み入れると「藤城ワールド」が全開となる。
7月3日まで。開館は午前9時~午後5時(金曜と土曜は午後7時まで)。観覧料は一般1400円、高校・大学生千円、小学・中学生500円。月曜休館(ただし5月2日と6月13、20日は開館)。
主催は県立美術館、奈良テレビ放送、産経新聞社、関西テレビ放送で構成する実行委員会。休日を中心に混雑が予想される。
問い合わせは県立美術館(☎0742・23・3968)。
展覧会の公式ホームページ(http://www.ktv.jp/event/fujishiro_nara/index.html)でも混雑状況の情報を掲載している。
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「ご縁市」初開催 16日に生駒・宝山寺界隈で旅館、飲食店参加しイベント
生駒市の宝山寺界隈で16日、参道沿いの各店舗によるこだわりの出店で地域を盛り上げる「春の参道ご縁市」が初開催される。
参道の活性化を目的に、地域の有志でつくる「生駒聖天さんどう会」が主催。これまで宝山寺の縁日にあたる毎月1、16日に各店舗が独自に出店していたが、参道全体でにぎわいを呼ぼうと企画された。
イベントには参道沿いの旅館や飲食店など11件が参加。古民家カフェ「楽食*宝山」では、着物の着付け教室や抹茶体験のほか、焼き菓子やアクセサリーを販売する。「ヨガ・コミュニティーハウス〝Har〟」では農業の未来を描いたドキュメンタリー映画「100年ごはん」の上映も行われる(午前11時~と午後3時~の2回)。
さんどう会では「春のきもの遊び」と題し、着物での来場を呼びかけている。一部飲食店で特典が受けられるほか、宝山寺の大鳥居手前の通称「だらだら階段」では、午前11時半と午後1時半から、写真撮影会を開催する。
同会広報担当の広瀬志麻さん(36)は「大勢の着物姿の人々で参道が華やかになればうれしい」と話している。
開催は午前10時から。問い合わせは、生駒聖天さんどう会にメール(ikomasandoukai@gmail.com)で。
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「行政の対応、至急検証する」 生駒の2歳児閉じ込め死事件で荒井知事
生駒市で2歳男児がプラスチックの収納ケースに閉じ込められ死亡し、父親が殺人容疑で逮捕された事件で、荒井正吾知事は13日の定例記者会見で「大変悲しい事件だ。行政的な対応をどうすればよかったのか至急検証したい」と述べた。
荒井知事は事件について「県の児相に『泣き声が聞こえる』と通報があり、生駒市に対応してもらった。そのときは顕著な危険性はみられなかったとの報告を聞いている」と説明。その上で、「どのように市と連携すればよかったのか。対応のあり方について研究したい」と話した。
一方、「どこまで家の中に(行政が)入り込めるか。子供に(傷やあざなどの)加害の印がないケースもある。『おせっかい』の仕方や程度についていつも悩んでしまう」とも述べ、「こういうことが起きないようにするにはどうすればいいのか。今のわれわれの一番大きな課題だ」と話した。
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大丈夫か?断崖絶壁にされた茶畑 県が無許可掘削で業者告発
荒井正吾知事は13日、奈良市月ケ瀬の山林で許可以上の土砂を掘削した上、許可地以外で土砂を採取したなどとして、県砂防指定地管理条例違反と森林法違反容疑で三重県伊賀市の業者を奈良県警に告発したことを明らかにした。告発は3月1日付。
県によると、業者は平成22年6月から約1年間、奈良市月ケ瀬の山林約1万平方メートルの現状変更許可を県から受け、土砂の掘削を開始。ところが許可期限を過ぎても掘削を継続し、さらに許可地以外の場所の土砂も掘削した。採取した土砂は数万立方メートルに上るとみられる。
県は25年5月に違法な掘削を把握。口頭指導や18回に及ぶ文書指導を行い、26年6月に是正命令を出した。業者からは「土を埋め戻す」とする是正計画が提出されたが、作業は進んでいないという。
現場は京都府南山城村との県境。現場の山林は斜面が削られて切り立った崖になっており、隣接する茶畑に迫っている。土砂災害の恐れもあるといい、京都府や南山城村も県に安全面の措置を取るよう要請していた。
県によると、このほかにも奈良市で1件、生駒市で3件、業者が同条例に違反し、無許可による土砂搬入や盛土を行っていたケースがあった。いずれも県が文書指導などを繰り返し、現在は違反行為は止まっているという。
こうした現状を受けて県は7月から、罰則の規定範囲を広めるなどした改正県砂防指定地管理条例を施行する。荒井知事は「聞く耳を持たない業者にどう指導するか。7月から施行される条例にマッチするマニュアルをつくっていきたい」と話した。
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専決処分の骨格予算は承認 学童保育保護者負担減も可決 平群町議会
平群町議会は臨時会を開き、「少子化対策が不足している」などとして町議会で2度否決され、岩崎万勉町長が専決処分した今年度一般会計の骨格予算(総額59億5千万円)を全会一致で承認した。
また、町が新たに提案した学童保育の保護者負担を減額する条例改正案を可決した。6月から入所料を現行(1人目4千円、2人目3千円、3人目2千円)から各千円減額し、3人目以降は無料とする。
町は町清掃センターの焼却灰撤去事業費(2億4500万円)などの政策的経費を、20日に開会予定の臨時会に補正予算案として提案する方針。
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「子育てナンバーワン目指す」 葛城市が「こども・若者サポートセンター」開設
葛城市は、子育てや不登校、いじめ、ひきこもりなど、妊娠から就労までの子供の問題に関する相談窓口を一元化した「市こども・若者サポートセンター」を、市當麻保健センター内に開設した。
従来は子育て福祉課や学校教育課、生涯学習課など、対象により異なる担当課で行っていた相談支援部門を一元化。保健師や臨床心理士のほか、保育士、社会福祉士が常駐し、妊娠から子育て、就労まで、一環した切れ目のない支援を行う。
開所式で山下和弥市長は、「さまざまな団体と連携を密にし、子育てがしやすいナンバーワンのまちを目指す」と述べた。相談は無料で、受け付けは平日午前9時~午後5時(第2、4土曜は完全予約制)。問い合わせは同センター(☎0745・48・8639)。
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【鹿角抄】混沌の奈良市予算案めぐる攻防 議論は尽くされたか?
火葬場移転をめぐり予算審議が紛糾した奈良市の3月定例会。市が提案した当初予算案から計1億300万円を削減した修正案が議員提案で可決され、仲川げん市長が同市初の「再議」に付したが、再可決された。当初は3月25日までだった会期は30日まで延長されたが、果たして議論は十分尽くされたのだろうか。
修正案で削減された金額の半分近い4800万円は火葬場移転関連費。また、1500万円は政策立案のための研究費などだが、残り約4千万には「なら国際映画祭」など民間の観光・文化振興に関わる経費が多く含まれる。
「なら国際映画祭」関連では、関連企画の「ならシネマテーク」への補助金全額も含む計1860万円が削減された。実行委は、6月以降のシネマテークについてはワンコインだった鑑賞料の値上げも検討しているという。修正案を提案した市議は「(映画祭は)市民生活に直結しておらず、行政が補助金を出す事業ではない」と削減理由を説明したが、これは市民の財布に直接影響する。
ホテルや旅館経営者の育成を目的に、一流ホテルで活躍した人などを講師にマーケティングなどが学べる「まほろば観光大学」の経費1050万円も削減されたため、〝閉校〟になる。26年度から開催、27年度は11事業者が参加するなど好評だったという。
また、地域FM局「ならどっとFM」で市のイベントなどを紹介する「フロムなら」の放送委託費287万円もカット。緊急時には災害情報発信に活用されるため、担当課は「目の不自由な方などには重要な情報媒体だ」と困惑する。
性的少数者(LGBT)の旅行を支援する国際団体への加盟料を含む外国人観光客誘致事業費(208万円)も全額削除。市など2県5市がベンチャー企業誘致・育成を目的に設立した「スタートアップ都市推進協議会」は、負担金など96万円が削除されたため、脱退することに。毎年開催してきた首都圏企業とのマッチングイベントにも、市内の企業は参加できなくなる。
いずれの項目も議会で2度否決されたため、年度内に補正予算案に盛り込むのは「難しい」と、各担当課は口をそろえる。だが、議論の俎上に上がったのはほとんどが火葬場問題だった議会で、火葬場関連費と一緒に削減されてしまったこれらの事業費は、本当に削減されるべきものだったのか。一市民の目線でも、その正否を見ていきたい。(桑島浩任)
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