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「なら国際映画祭」支援是非 「議会で議論されていない」と奈良市長

 奈良市が今年度の当初予算案に計上したが、議員提案の修正案で火葬場建設関連費とともに補助金が全額カットされた「なら国際映画祭」について、仲川げん市長は12日の定例記者会見で、「議会の理解が得られずに補助金を出すことができなくなったが、議会で映画祭について支援するかしないかといった議論がされたとは捉えていない」と指摘した。

 また、「市民の力で事業を継続的に展開することが大事。これまで育ってきた奈良の映画文化を途絶えさせることなく、未来へ向けて継承させていきたい」と述べ、補助金について議会の理解を得られるよう説明する意向を示した。

 「なら映画祭」は今年9月に開催を予定。実行委が5月末までに1千万円を目標に寄付を募っている。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

震度6強で倒壊の恐れ 奈良市庁舎 「費用面考えると、改修補強が現実的…」

 奈良市は12日、老朽化が進む市役所庁舎について耐震診断の結果、「大地震(震度6強)が発生した際、倒壊の危険性が高い」と判定されたことを明らかにした。市は今年度中に対応を協議する方針。

 市役所は昭和52年に中央棟▽東棟▽西棟(議会棟)、平成3年に北棟が建設された。耐震診断は昨年7月から今年3月にかけて北棟以外の庁舎を対象に業者に委託して実施した。

 その結果、「0・3未満」で震度6強の地震により倒壊の危険性が高いとされる「構造耐震指標」の最小値が、中央棟は0・20▽東棟は0・54▽西棟は0・03だった。専門家は「何らかの対策が必要だ」と指摘している。

 行政機能が集約している市役所庁舎は、災害時には防災拠点として重要な役割を果たすだけに、耐震を含めた安全性の確保は大きな課題となっている。

 仲川げん市長は「市役所庁舎は市民にとって要の存在。費用面を考えると改修補強が現実的だが今後どうするかオープンな議論をし、今年度中にある程度の方向性を定めたい」と話している。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

東急ハンズが県内初出店 近鉄百貨店奈良店が27日新装開店 

 大規模改装を実施中の近鉄百貨店奈良店が27日、全館リフレッシュオープンする。県内では初出店となる生活雑貨大手「東急ハンズ」も新規オープン。「奈良に良し」をコンセプトに、古都・奈良にふわさしい商品展開や情報発信に力を入れるという。

県内初出店となる東急ハンズ奈良店のイメージ(近鉄百貨店提供)

県内初出店となる東急ハンズ奈良店のイメージ(近鉄百貨店提供)

 改装は周辺の大型ショッピングセンターとの差別化を図り、集客の底上げを狙って約7億円をかけて実施。「百貨店として上質なライフスタイルの提案」を軸に各売り場の見直しを行い、約40店舗がリニューアル、23店舗が新規オープンする。

 東急ハンズは5階の売り場にオープンする。売り場面積は約1800平方メートル。奈良店だけの独自コーナーも設置し、ふきんや鹿をモチーフとした雑貨、奈良晒のほか、県産食材のドレッシングや菓子など〝奈良ならでは〟の商品を展開する。実演販売やさまざまなイベントも実施し、担当者は「老若男女が楽しめる店を目指す」と話す。

 また、1階の婦人靴・婦人用品売り場には、バッグや時計など婦人雑貨を販売するブランド「ケイト・スペード・ニューヨーク」や「フォリフォリ」、4階の紳士服売り場では紳士服の「パパス・マドモアゼルノンノン」(3月30日にオープン済み)、「コムサ・メン・プラチナ」も新規オープン。いずれも県内初出店となる。

 担当者は「奈良にはすばらしい食材や商品がたくさんある。店頭に積極的に並べて紹介したい。奈良の魅力を再発見できる店舗を目指したい」と話している。

 近鉄百貨店奈良店のホームページはhttp://www.d-kintetsu.co.jp/store/nara/

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災害時の避難拠点機能も 大和高田市民交流センター完成

 大和高田市片塩町に市民交流センター「コスモスプラザ」が完成した。託児室のほか、災害時の避難スペースにもなる約300平方メートルの交流スペースなどを備えており、24日にオープンする。

完成した大和高田市市民交流センター「コスモスプラザ」

完成した大和高田市市民交流センター「コスモスプラザ」

 地域の交流・相談支援拠点と、災害対策機能をあわせ持つ施設として、市が約18億円かけて建設。鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階建てで、延べ床面積は約4500平方メートル。1階には芝生広場が広がる。

 2階には交流スペースと、住民票や印鑑証明などを発行する行政サービスコーナーを設置。3階には親子で楽しめる「すこやか広場」と託児室のほか、中南和県税事務所高田窓口センターや消費生活センター中南和相談所など、県の施設も入る。

「コスモスプラザ」3階の親と子のすこやか広場

「コスモスプラザ」3階の親と子のすこやか広場

 4階は高齢者の相談に応じる「高齢者いきいき相談室」や多目的室など。災害時には、交流スペースや3階を避難スペースとして活用できるよう、非常用発電機や耐震性貯水槽、LPガスによる炊き出し機能も備えている。

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暴力団排除へ 吉野広域行政組合が吉野、桜井署と協力

 吉野町、川上村、東吉野村の3町村でつくる「吉野広域行政組合」(管理者、北岡篤・吉野町長)は、暴力団排除に関して県警吉野署、桜井署と協力する内容の合意書を締結した。情報交換や協力体制の強化を図るとしている。

暴力団排除に関する合意書を締結した北岡篤・吉野町長(中央)

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 同組合は消防業務やごみ処理、老人施設を運営。合意書では、それら事業に関する建設工事の請負や物品購入、公有財産の譲渡や貸し付け、施設使用などの際、相手が暴力団関係者かどうかについて、県警に照会することができる。また組合側に妨害や危険性が生じる恐れがある場合は、警察官が立ち会うなどする。

 組合では昨年5月、暴力団排除に向けた措置要綱を施行。県警に照会して暴力団と判明した場合は、入札から排除できることや、後日判明した場合は契約を破棄できることなどを定めている。

 暴力団排除に関する条例制定や警察との協力体制などは各自治体で規定しているケースが多いが、広域行政組合が警察と協力するのは県内で初めて。県警は「協力体制の確立により、入札や契約などから暴力団を排除し、利益をあげさせないように徹底できる。ほかの組合にも推進していきたい」としている。

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県産米100%の日本酒「蔵王桜」全国へ 吉野町の美吉野醸造

 「美吉野醸造」(吉野町)が、県内の契約栽培農家が栽培した酒米100%使用の日本酒「蔵王桜」の全国出荷を始めた。同町の金峯山寺の本堂・蔵王堂にまつられている金剛蔵王大権現にあやかって「蔵王権現のように多くの方に慕われる地酒にしたい」と命名された酒で、橋本晃明専務は「家庭料理など幅広い料理に合う」としている。

全国出荷が始まった「蔵王桜」のラインナップ

全国出荷が始まった「蔵王桜」のラインナップ

 同社は平成26年から、県産米100%の「蔵王桜」を製造。純米吟醸と純米酒の2種類だったが、今年3月からは吉野町や五條、御所市など、県内の9軒の契約栽培農家ごとにタンクで仕込み、純米大吟醸、純米吟醸オーガニック、特別純米無濾過生原酒の3種を加えた全5種類の全国出荷を開始した。

 価格は純米1・8リットルが2500円(税抜き)、純米吟醸オーガニックが同4千円(同)など。問い合わせは、美吉野醸造(☎0746・32・3639)。ホームページはhttp://www.hanatomoe.com/

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橿原の学校給食に宮崎県の食材を 日南市の戸村さんの寄付もとに

 宮崎県日南市の精肉会社会長、戸村吉守さん(72)が「学校教育に役立てて」と、橿原市に100万円を寄付した。寄付は10回目で、総額は3730万円。寄付をもとに、市内の小中学校には「戸村文庫」が設置されているが、市は今年度から宮崎産の食材を使った学校給食を実施する計画で、その費用にも活用する。

森下市長(左)に寄付金を手渡す浩明さん夫妻

森下市長(左)に寄付金を手渡す浩明さん夫妻

 戸村さんは日南市の中学校を卒業し昭和34年、兄を頼って橿原市内の精肉店に就職。「最初は右も左もわからず、つらいこともあった」というが、給食用の精肉を配達した際、子供たちや学校関係者に励まされたという。

 5年間の修業を経て日南市に戻り昭和40年、有限会社「戸村精肉本店」を創業。現在はスーパーやレストランなども経営、グループ全体の売り上げは約48億円にのぼるという。

 戸村さんは「若い頃に励ましてもらった橿原市のみなさんのおかげ」として、「教育振興に使ってください」と平成元年に1千万円を寄付し、昨年までに計10回、3630万円を寄付。今年も7日、病気療養中の戸村さんに代わって長男で社長の浩明さん(46)と妻、美百さん(41)が橿原市役所を訪問。森下豊市長に100万円を手渡した。

 橿原市は宮崎市と姉妹都市関係にあり、今年2月には小中学校の給食で「宮崎の郷土料理」を提供した。市教委によると、寄付を活用して今年度から11月と1月ごろの給食に「戸村の日」を設定、宮崎産の食材を使った学校給食を実施予定という。

宮崎市との姉妹都市締結50周年を記念し、今年2月行われた宮崎料理の給食。今年度から宮崎産の食材を使った給食を出す「戸村の日」が設けられる

宮崎市との姉妹都市締結50周年を記念し、今年2月行われた宮崎料理の給食。今年度から宮崎産の食材を使った給食を出す「戸村の日」が設けられる

 森下市長は「寄付をいただき大変ありがたい。子供たちに宮崎のおいしいものを食べてもらい、宮崎との関係について伝えていきたい」とし、浩明さんは「父には『小学生のみなさんらに励ましてもらった』との思いがあり、これからも寄付を続けたい。宮崎の食材を使い、食育の大切さを教えることは良いことだと思う」と話していた。

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いざという時に 生駒市が高齢者に「救急医療情報キット」配布

 生駒市は、高齢者が急病になった際に迅速に対応できるよう、65歳以上の市民を対象に、緊急連絡先やかかりつけ医などの情報を明記する「救急医療情報キット」の無料配布を始めた。

生駒市が65歳以上の市民に無料配布する「救急医療情報キット」

生駒市が65歳以上の市民に無料配布する「救急医療情報キット」

 キットは、既往歴や通院状況などを記入する用紙と保管用の容器、容器の設置場所を示すためのシールをセットにしたもの。緊急時のスムーズな救急活動につながるよう、全国で配布する自治体が増えているという。

 記入用紙や保管場所を示すシールのデザインは、市公式ホームページにも掲載しており、配布対象外の人も作成が可能。容器に本人写真や保険証の写しを入れたりすると、救急隊員らが活用しやすいという。市の担当者は「いざというときに備えぜひ活用してほしい」と呼びかけている。

 市役所の高齢施策課窓口で希望者に配布している。問い合わせは同課(☎0743・74・1111)。

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観光活性化への人材育成 葛城市と「関西観光教育コンソーシアム」が連携

 葛城市は、関西で観光に関する教育を行う大学でつくる「関西観光教育コンソーシアム」と、地域活性化や人材育成などに関して連携するための覚書を締結した。

連携事業の覚書を締結した山下市長(右)と関西観光教育コンソーシアムの関係者

連携事業の覚書を締結した山下市長(右)と関西観光教育コンソーシアムの関係者

 同コンソーシアムは、和歌山大や大阪学院大など13大学で構成。市が特色ある地域づくりや地域産業の振興などについて調査研究を依頼し、同コンソーシアムが会員大学の教員や学生を派遣、提案などを行うという。
同コンソーシアムが自治体と覚書を交わすのは初といい、山下和弥市長は「葛城市を調査研究のフィールドとして活用してほしい」などと話した。

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【訃報】仲西廣幸氏 83歳 奈良交通元常務取締役、エヌシーバス・奈良郵便輸送元取締役社長

 仲西廣幸氏(なかにし・ひろゆき=奈良交通元常務取締役、エヌシーバス・奈良郵便輸送元取締役社長)10日、脳出血のため死去、83歳。通夜は12日午後7時、葬儀・告別式は13日午前11時、奈良市富雄北1の7の7、公益社富雄会館で。喪主は長男、一泰(かずよし)氏。

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

【学童野球】《写真特集》春季北和地区大会 決勝戦 熱戦の選手たち

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【学童野球】春季北和地区大会 大宮ホワイトベアーズが優勝、小林ビートルズ及ばず

 県北部の16チームが参加した第18回春季北和地区学童軟式野球大会の準決勝と決勝が10日、奈良市の柏木球技場で開かれ、大宮ホワイトベアーズ(奈良)が小林ビートルズ(郡山)を5―3で下し、9年ぶり2回目の優勝を果たした。

優勝した大宮ホワイトベアーズ

優勝した大宮ホワイトベアーズ

 大宮ホワイトベアーズは同点で迎えた七回、2死2塁の場面で1番米沢太雅が左翼の頭を越える長打を放ち、勝ち越しに成功。続く2番の榎地翔大も連打で続き、この回2点を奪い勝利を呼び込んだ。

 小林ビートルズは一回に2点を先制。その後も試合をリードし続けたが、投手陣が相手を抑えきれなかった。打線も最終回に一打同点の好機を演出するも、あと1本が出なかった。

 大宮ホワイトベアーズの杉田金一監督は「決勝まで苦しい試合ばかりだったが子供たちが頑張ってくれたおかげで優勝できた」。中村律貴主将(11)は「中盤まで負けていて少し焦りもあったけど、チーム一丸となって頑張れました。優勝はすごくうれしい」と顔を紅潮させていた。

 【準決勝】大宮ホワイトベアーズ8―1法隆寺ファイターズ▽小林ビートルズ5―3三郷北イーグルス

優勝した大宮ホワイトベアーズ

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優勝の賞状がおくられた

優勝の賞状が大宮ホワイトベアーズにおくられた

準優勝の賞状が小林ビートルズにおくられた

準優勝の賞状が小林ビートルズにおくられた

優勝メダルがおくられた

優勝メダルがおくられた

準優勝だった小林ビートルズ

準優勝だった小林ビートルズ

DV、ストーカー相談件数減少しても高水準 県警24時間体制で対応

 県警は、昨年1年間のストーカー相談件数は前年比76件減の265件、ドメスティックバイオレンス(DV)も同123件減の825件だったと発表した。いずれも前年より減少したが高水準にあり、県警は今春から担当課を「人身安全対策課」に名称変更、3交代制にするなどして体制を強化している。

 県警によると、ストーカー、DVとも相談者の約9割が女性。相談者の年齢は、ストーカーは20代が最多の81人(約31%)、DVは30代が最多の245人(約30%)だった。

 ストーカーは交際相手や元交際相手が加害者のケースが約半数を占め、検挙数は28件(前年比13件減)。ストーカー規制法に基づく警告は42件(同2件増)、禁止命令が2件(同1件増)だった。

 一方、DV加害者の約8割は婚姻関係者(離婚含む)。刑法・特別法による検挙件数は65件(同26件減)だった。「被害申告に踏み出せず、被害が繰り返されることも多い」(担当者)という。

 県警は今月から、担当課を「子供・女性・高齢者安全対策課」から「人身安全対策課」に名称変更し、ストーカーやDV、高齢者虐待に24時間体制で対応する体制に強化。3人が3交代制で対応するほか、女性捜査員も配置し、被害者が相談しやすいよう体制を整えた。

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目指せ!地産地消 大和郡山市が農産物朝市直売所マップ

 農産物の地産地消を進めようと、大和郡山市が「農産物朝市直売所マップ」を作成した。A4判カラー2ページで、天理市の直売所1カ所を含む計10カ所を、写真と地図で紹介している。

大和郡山市が作成した「農産物朝市直売所マップ」

大和郡山市が作成した「農産物朝市直売所マップ」

 同市は、生産者の顔の「見える化」を図っており、消費者とのつながりで地場食材の消費を促す「食と農をつなぐプロジェクト」を推進。マップ作成はその一環で、各直売所の連絡先や住所、営業時間などを一覧にして紹介。市内で栽培される野菜や果物の収穫時期を示す「採れ頃カレンダー」も掲載している。

 計3万7千部を用意し、市の広報紙「つながり」に折り込んで市内各世帯に配布するほか、市農業水産課窓口にも設置。市の公式ホームページでも参照できる。

 「生産者の心のこもった野菜や果物をぜひ味わってほしい」と担当者。マップへの掲載希望も随時受け付けているという。問い合わせは、市農業水産課(☎0743・53・1151)。

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春日大社元権宮司の岡本さん、「大和のたからもの」出版 美術工芸に焦点

 近世・近代の美術工芸を中心に大和の美を紹介する岡本彰夫・元春日大社権宮司(61)の新著「大和のたからもの」(淡交社、税別1600円)が発刊された。昭和の陶芸家、黒田壺中や絵画、陶芸、書を手がけた朱北樵など、奈良にゆかりがあるが知られていない人について記している。

発刊された「大和のたからもの」

発刊された「大和のたからもの」

 奈良は古代から神仏の都で、さまざまな美術・工芸が生まれた。だが千年以上のものばかりが注目されがちで、研究が不十分な近世・近代の作品や匠について知ってもらおうと執筆。奈良生まれの写真家、桂修平さんの写真で作品を紹介している。

 美術工芸では、明治に春日大社の「春日右方絵(画)所預」に任じられた絵師、和田貫水や、「鹿を描けば右に出る者なし」という江戸時代後期の絵師、内藤其淵らの作品を掲載。知られざる匠たちにも光をあてており、畝傍山麓に窯を築き、人形を中心に制作した黒田壺中については常に研究、作陶に没頭した「清貧の陶芸家」として紹介。また、朱北樵は中国に渡った経験もあり、その作域は幅広いという。

岡本彰夫さん

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 岡本さんは「美術工芸品は文化の尺度で、奈良では1300年間断絶していない。ただ、名工でありながら評価されなかった人たちもおり、名を残しておきたい」と話していた。

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ふるさと納税2億4000万円に 奈良市の豪華返礼品が効果

 奈良市への昨年4~12月の「ふるさと納税」額が約2億4千万円となり、全国の中核市で4位と、前年の22位から大きく躍進した。市は鹿角を使った高級一本杖や、人間国宝・北村昭斎氏の酒杯などの返礼品も追加、「奈良らしさ」の魅力を前面に押し出したラインアップで、さらなる寄付を募る。

奈良市がふるさと納税の返礼品に加えた鹿の角を使った一本杖

奈良市がふるさと納税の返礼品に加えた鹿の角を使った一本杖

 制度が始まった20年度、市が用意した返礼品は「奈良の四季・仏像の写真7枚と手作りお手玉のセット」など〝地味〟なものが多く、25年度の市への寄付はわずか約210万円だった一方、市民による市外への寄付は約26倍の約5500万円。市は「大幅な〝貿易赤字〟のような状態」(仲川げん市長)と対策を検討し、都市部の高所得者にアピールする高級品を返礼品に続々と追加した。昨年4~12月の寄付の約88%に当たる2億924万円は、市外からの寄付だという。

 3月には、寄付額20万円以上への返礼品に、鹿の角を使った奈良ホテルオリジナル最高級一本杖を数量限定で追加。今月も30万円以上への返礼品に北村昭斎氏による奈良の社寺に伝わる朱塗「根来塗り」の酒杯、などを追加し、返礼品の数は147になった。市は「ふるさと納税を通じて奈良の魅力に触れてもらい、来訪や購買につなげたい」としている。

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「御影堂の修理完了と布薩復活目指す」 唐招提寺第88世長老 西山明彦師 

 「御影堂の修理完了をめざすとともに、布薩(過ちを悔い改める仏教行事)を復活させたい」。今月1日の唐招提寺(奈良市)の第88世長老就任にあたり、西山明彦師(64)はそう抱負を語った。

 御影堂には、奈良時代に中国・唐から苦難を乗り越えて来日し、同寺を開いた鑑真和上の坐像(国宝)を安置。瞑想する姿から生前がしのばれる和上は、僧が守るべき戒律を日本に伝え、同寺には「鑑真に戻ろう」という精神が今も息づいている。

西山明彦師

西山明彦師

 「寺に残る古文書を掘り起こして布薩を行い、本来の僧侶、仏教徒としてのあり方、どのように生きるかを問い直したい」

 幼稚園長なども務めてきた経験から、「『噓をついたら仏さんに怒られる』といったことを幼い頃から教え込まないと…」と話す。罪過を懺悔することで「当たり前の倫理・道徳を浸透させていきたい」という。

 「過ちの〝告白〟は世界共通。東大寺二月堂の修二会(お水取り)なども懺悔の行で、奈良の仏教には鎌倉仏教以前の大陸的な宗教観が残っている」

 高校卒業後、大阪府東大阪市の町工場に就職。伯父が住職を務めていた唐招提寺末寺の伝香寺(奈良市)から通勤するようになり、仏の世界に触れた。半年で退職して龍谷大学で仏教学を学び、高野山で加行(修行)して唐招提寺に入ったという異色の経歴を持つ。

 子供の頃に親と訪れた際、「異国的な空気を感じた」という唐招提寺。寺についてはユーモアを交え気さくに語るが、「原点回帰」への思いは熱い。(岩口利一)

 西山明彦(にしやまみょうげん) 三重県名張市生まれ。龍谷大学大学院修士課程修了。唐招提寺の執事や執事長などを経て、平成23年から今年3月末まで唐招提寺を総本山とする律宗の宗務長。4月1日からは管長も務めている。

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生駒市民の漫才コンビ、宮川大助・花子さんが生涯学習施設の名誉館長に

 生駒市在住の夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子さんが、同市内にある6館の生涯学習施設の名誉館長に就任した。7月以降、たけまるホールや北コミュニティセンターなどで、2人が出演する漫才公演の開催などを予定している。

市生涯学習施設の名誉館長に就任した夫婦漫才コンビの宮川大助・花子さん

市生涯学習施設の名誉館長に就任した夫婦漫才コンビの宮川大助・花子さん

 2人が所属する吉本興業グループの「よしもとデベロップメンツ」が今月から、南海電鉄グループの「南海ビルサービス」と共同で6館の指定管理者となるのに合わせた特別企画。2人は平成11年12月から同市に在住。生駒山からの夜景などにほれ込んだといい、25年11月には「ふるさと広報大使」の第1号に就任。まちの魅力発信にも積極的に取り組んでいる。

 市役所で開かれた就任式では、最近マラソンなどの運動に力を入れているという大助さんが「生駒でウオーキングイベントを開きたい」、花子さんも「生駒は地元のつながりが強いところ。名誉館長としてまちを盛り上げたい」と話した。

 7月16日にはたけまるホールで、2人がゲスト審査員を務めるアマチュアカラオケ大会「生駒歌謡祭2016」を開催予定という。

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【私の働き方】社会の弱者に寄り添う  奈良弁護士会長 佐々木育子さん

 今年度から奈良弁護士会長に就任した佐々木育子さん(45)。同会では4人目の女性会長で、認知症高齢者や知的障害者などの社会的弱者に「寄り添える仕事がしたい」と話す。3人の子の母として育児にも追われる日々だが、「できないことがある分、分かることもある」と、自身の経験も弁護士活動に生かしている。

 ■バリアある社会で普通に

 父は新聞記者、母は学校教諭。5人きょうだいの長女で、幼少期から「女性もやりがいのある仕事を見つけて働く」ことが当然だと思っていた。

「寄り添う弁護士」を目指している佐々木育子さん

「寄り添う弁護士」を目指している佐々木育子さん

 弁護士を志したのは、よく家に来ていた自閉症のいとこを懸命に支えていた叔父一家の姿がきっかけだった。社会的理解や支援も十分でなく、家族が全てを抱え込んでいたという。「バリアがある社会で、いかに普通に生きられるか、身近に相談できる弁護士になりたい」と勉強に励んだ。

 平成9年、大学院法学研究科に在学中に司法試験に合格。司法修習先には、転勤暮らしだった中でも未知の土地だった関西を希望し、奈良に決まった。11年に奈良弁護士会に登録、弁護士として歩み始めた。

 ■「寄り添う」弁護を

 駆け出しのころ、よく受け持ったのは無銭飲食や窃盗などの「微罪」で刑務所に繰り返し入る高齢者や、軽度の知的障害者らの国選弁護。当時担当したある高齢男性との出会いが、今も忘れられない。

 「親族に見放された」という男性は、着の身着のままで留置場に。「気の毒に」と思い、こまめに差し入れし、いろいろと話をすることで、信頼関係を築こうと努力した。だが、公判前の打ち合わせの際、男性は「お前みたいに恵まれているやつに何がわかる」と激高。長時間にわたって怒鳴られ続け、翌日の公判では完全黙秘。一言も話をしてくれなかった。

 気付いたのは、「公判での弁護活動だけでなく、出所後に住むところや仕事をどうするかなど、継続的に関わる人を必要としているのでは」ということ。弁護を担当する事案だけ、と「一過性」になりがちな弁護士業務だが、「寄り添うような仕事をしたい」と強く思うようになった。

 ■〝ママ〟弁護士として

 15年、同じく弁護士の夫と結婚。約2年後に長女を出産したが、産休や育休の制度もなく、抱えていた事件もあったため、出産前日まで勤務した。

 長期間の育休も難しく、「子供の首がすわってすぐ」の約2カ月半で保育園に預けて復帰。3年後には双子の息子も出産した。

 帰宅すると、子供たちが書いた手紙が仕事机に置いてあることも。「ままはやくかえってきてね」「ままのよこでねたい」-。覚えたての字で書かれたメッセージは、いつも「自戒の意味も込めて」写真とともに持ち歩いている。

 「子育てしている分、できないこともあるかもしれない。でも、その分わかることもある」

 現在、特に力を入れて取り組んでいるのは成年後見。受任件数は35人を数える。大半は身寄りがなかったり、親族に頼れない高齢者や障害者だ。財産管理など専門的相談のほか、「身寄りの代わり」になろうと接している。

 女性弁護士を希望するケースが多い、「母親」らの離婚弁護も。離婚で経済的に困窮するケースも目にする中、「子供を産んで育てる女性を社会が支えられていない」と実感している。「じっくりと言いたいことを聞き取って、結果を納得して受け入れてもられるように支えたい」と力を込めた。(山﨑成葉)

 佐々木育子(ささき・いくこ)さん 宮崎県延岡市出身。東北大大学院在学中の平成7年に司法試験に合格し、11年に奈良弁護士会に登録。双子の息子の出産で産休中の20年には、社会保険労務士試験に合格した。成年後見など高齢者や障害者の権利擁護のほか、年金など社会保険分野などが専門。

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葛城市の「エコ葛城市民ネットワーク」にグリーン基金から寄付

 一般社団法人「日本損害保険代理業協会」(東京都)の「グリーン基金」の平成27年度の寄付先に、葛城市内で環境保全活動に取り組むNPO法人「エコ葛城市民ネットワーク」(木村好克理事長)が選ばれ、贈呈式が行われた。

平尾会長(左)からグリーン基金の寄付を受け取る木村理事長(右)

平尾会長(左)からグリーン基金の寄付を受け取る木村理事長(右)

 同協会は社会貢献活動の一環として自然保護や地域社会貢献に取り組む団体に「グリーン基金」として寄付。27年度は全国で30団体が対象に選ばれた。

 贈呈式で5万円の目録を受け取った木村理事長は「これからもしっかり活動したい」と話していた。

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ストレス解消に「陀羅尼助飴」を UHA味覚糖と藤井利三郎薬房がタッグ

 ストレス解消に健康によいアメをなめて―。県産生薬を配合した胃腸薬「フジイ陀羅尼助丸」で知られる藤井利三郎薬房(吉野町)と製菓大手のUHA味覚糖(大阪市)がタッグを組み、県産キハダの実を使ったアメ「味覚糖 陀羅尼助飴」を開発した。同薬房の藤井博文社長は「食べやすい黒糖味に仕上げた。体によく、リラックス効果もあるのでストレス解消にもぜひ」としている。

県産キハダの実が入った「味覚糖 陀羅尼助飴」

県産キハダの実が入った「味覚糖 陀羅尼助飴」

 開発は、大和郡山市に工場を構えるUHA味覚糖が、県産生薬の効用に着目して昨夏、同薬房に共同開発を打診。陀羅尼助丸に使われているキハダに注目し、これまであまり使われてこなかった実の部分を利用したアメの開発を進めることになった。

 キハダには抗菌作用があり、弱った胃を健康に整えたり、食欲不振を改善したりする効果があるとされる。陀羅尼助丸にはその樹皮が使われているが、アメには食用として使えるキハダの実を配合。消化不良に効果があるとされる薬用植物ケイヒやエンメイソウも加え、食べやすいように黒糖をベースにした味にした。

 UHA味覚糖の担当者は「ストレスを感じることが多い人や中高年の人におすすめ。子供からお年寄りまで家族全員で健康のためにおいしくアメをなめてもらえれば」と話している。関西のスーパーやコンビニで販売されており、価格は小売店ごとに異なるが、税込みで311~322円という。

「味覚糖 陀羅尼助飴」をPRする藤井利三郎薬房の藤井博文社長(中央)ら

「味覚糖 陀羅尼助飴」をPRする藤井利三郎薬房の藤井博文社長(中央)ら

 問い合わせはUHA味覚糖(☎06・6767・6031)。ホームページはhttps://www.uha-mikakuto.co.jp/

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朝食に興福寺に伝わる「精進汁」登場 ホテル日航奈良で

 奈良市のホテル日航奈良が今月から朝食の新メニューとして、興福寺に古くから伝わる「精進汁」の提供を始めた。

ホテル日航奈良が朝食メニューとして提供を始めた精進汁

ホテル日航奈良が朝食メニューとして提供を始めた精進汁

 興福寺では毎年正月4日、各お堂に供えられた供物を下げて精進汁を作り、僧侶らが食べる習慣がある。寺の関係者しか食べられなかったが、奈良の伝統を観光客にも知ってもらおうと連携し企画。寺が具材や味を監修した。

 精進汁は昆布のみでだしを取り、厚揚げや白菜、大根、金時人参などが入った具だくさんのみそ汁。野菜の甘みが体に優しくしみわたる。興福寺の辻明俊執事は、「精進汁は1年の無病息災を祈り毎年食べられている伝統の味。料理という視点から寺に関心を持ってもらえるとありがたい」と話していた。

 3階レストラン「セリーナ」で提供し、宿泊客以外の利用も可能。提供時間は午前7時~9時半。問い合わせは同ホテル(☎0742・35・8831)。

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4月11日は新聞休刊日です

 日頃は産経新聞ほか、グループ紙をご購読いただきまして、まことにありがとうございます。

 4月11日は「新聞休刊日」となっており、朝刊の配達がございません。大変ご不便をおかけいたしますが、ご理解ください。

 なお、関西のニュースはインターネットでも随時掲載しております。

 桜(ソメイヨシノ)の季節もそろそろ終わりですね。吉野山の山桜はこれから見頃のところもあるようです。県立美術館では影絵作家・藤城清治さんの作品を集めた「藤城清治 光のメルヘン展」を開催中です。ぜひ、ご鑑賞ください。

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みんなで「いただきます」 おなかも心も満たせる「こども食堂」

 食事はいつも一人だったり、経済問題を抱える子供たちに無料や格安での食事を提供する「こども食堂」が全国で広がっている。県内でも3月末、生駒市に「子ども・居場所食堂『たわわ食堂』」が誕生。子供や子育て中の母親、高齢者らが「同じ釜の飯を食べる時間」を共有した。(山﨑成葉)

子供らは調理から一緒に取り組んだ

子供らは調理から一緒に取り組んだ

 ■調理から片付けまで

 3月末の日曜日。生駒市のたけまるホール調理室で開かれた第1回目の「たわわ食堂」には、子供から大人まで約30人が集まった。

 メニューは豚汁と握り飯、菊芋のきんぴら、デザートにパンケーキ。児童らもエプロンを付け、大人に教わりながら調理に参加。「ダシってこうやって作るんや」「これ先に洗っとくね」。まるで大家族のような、わきあいあいとした雰囲気で支度が進められた。

 みんなで「いだだきます」と手を合わせ、箸を手に取った。参加した同市の小学6年生、松田真奈実さん(11)は「にぎやかで、たくさん話もできていつものご飯より楽しい」と笑顔を見せた。

 ■「温かいご飯」を一緒に

 たわわ食堂は同市在住の英語講師、溝口雅代さん(36)と、主婦の米田直美さん(46)が「実家のようにみんなで団欒し、おなかも心も満たせる場所を」との思いで始めた。

 溝口さんは約3年前、保育士の勉強を始める中、社会的な支援が必要な子供の存在に関心を持つように。新聞記事で「こども食堂」の活動を知り、大阪まで出向いて活動を見学した。自分も幼い頃、「温かいご飯に気持ちが救われた」といい、家庭の事情で「孤食」を余儀なくされる子供や、料理する時間がなくレトルトやジャンクフードが多い家庭に「少しでもお手伝いできないか」と、今年から友人の米田さんと本格的に準備を始めたという。

 第1回の参加者には、「ゆっくり子供と向き合う時間がほしかったことに気づいた」という母親や、「普段はあまり食べないけど、たくさん食べた」という児童らもいたという。

手を合わせて一緒に食事を始めた児童

手を合わせて一緒に食事を始めた児童

 ■資金面も課題に

 厚生労働省の平成24年の調査では、平均所得の半分以下の収入世帯で暮らす18歳未満の子供の割合を示す「子どもの貧困率」は16・3%。前回(21年)より0・6ポイント悪化し、過去最悪を記録した。

 昨年4月には、情報共有や交流を目指す「こども食堂ネットワーク」が発足。現在、100カ所以上とされるこども食堂の約6割が参加している。事務局によると、活動は昨秋ごろに急速に広がったが、「本当に困っている子供たちとの接点がつくりにくい」といった課題も。また、大半は食材費や運営費を寄付で賄っているため、資金面も問題だ。

 「たわわ食堂」も、初回の費用の大半は寄付で賄われた。今後も月1回開催予定で、食材や運営費の寄付や、開催場所の提供も募っている。

 次回は4月24日に生駒市のたけまるホールで、シチューやからあげ、スイーツなどのメニューを計画している。問い合わせは、溝口さん(☎080・1450・2788)。

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三輪路を神輿行列練り歩く 大神神社で「春の大神祭」

 桜井市の大神神社で9日、国家安泰・五穀豊穣を願う「春の大神祭」が行われ、神輿を担いだ氏子や時代衣装の稚児ら約250人の行列が、境内やJR三輪駅周辺の三輪路を練り歩いた。参道周辺は大勢の家族連れや写真撮影のアマチュアカメラマンらでにぎわった。

参道を神輿を担いで練り歩く氏子や神職ら

参道を神輿を担いで練り歩く氏子や神職ら

 春の大神祭は2千年以上の歴史があるとされる大神神社の伝統行事。8日から始まり、この日は午前中、祝詞奏上し、巫女が神楽「うま酒みわの舞」を奉納する神事があり、約1100人が参列。境内は厳かな雰囲気に包まれた。

 午後には神輿を担ぐ氏子や時代衣装で着飾った稚児、乗馬した神職や巫女ら約250人が約4キロの三輪路を3時間かけてゆっくり練り歩いた。

 大阪府和泉市から参拝に訪れた小東孝さん(64)は「お祭りの日に参拝できたのは運がいい。神事や行列は厳かな雰囲気で、気持ちが引き締まる思いです」と話していた。

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 県内を中心とした日本舞踊などの団体が一堂に会する恒例の「第28回産経舞踊の祭典奈良大会」(産経新聞社など主催)が9日、奈良市の県文化会館で開かれ、13団体59人が35曲の華麗な舞を披露した。

県文化会館で開かれた第28回産経舞踊の祭典奈良大会

県文化会館で開かれた第28回産経舞踊の祭典奈良大会

 艶やかな衣装に身をつつんだ踊り手が舞台に立つと観客からは「待ってました」などの掛け声や大きな拍手が送られた。

 また、天理市芸能協会が通算20回の出場を達成し、会長の深川籟風さんに感謝状と記念品が贈られた。

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年間200人以上、仕事中の転倒事故多発、ご注意を! 奈良労働局が呼びかけ

 県内で仕事中の転倒が多発し、奈良労働局が注意を呼び掛けている。転倒によるけがは県内で発生した労働災害の約2割を占め、骨折で長期休業が必要なケースも。同局は「職場の整理整頓はもちろん、危険場所には注意喚起のステッカーを貼るなど、対策を十分取ってほしい」としている。

 職場での転倒によるけがは、墜落や転落に次いで多い。平成27年に県内で起こった労災のうち、転倒は約2割を占め、207人に上った。うち、骨折などで休業見込み期間が1カ月超となったのは125人で約6割。同局健康安全課は「転倒は軽く考えられがちだが、実際は骨折など重篤なけがを負う人は多い」としている。

 特に転倒による労災が多いのがスーパーなどの小売業。小売業だけでみると、転倒は同年の労働災害全体の約3割を占めている。

 同局によると、転倒は「滑る」「つまずく」「踏み外す」の3パターン。空のケースを持って工場へ行くとき、15センチ程度の段差につまずき、ひざを強打し骨折(製造業)▽倉庫内を整理中、荷物を持って資材をまたごうとしてつまずき、アキレス腱断裂(建設業)▽急いで作業場に行こうとした際、床がぬれていて滑って転倒し骨折(小売業)―といった労災が報告されているという。

 事態を受け、同局は県内の経済団体など77団体と大規模小売店など93店舗に、転倒防止の取り組みを推進するよう文書で要請。転倒により1カ月以上の休業見込みとなる人が出た場合や、繰り返し労災が起こった事業所には、職場内の点検と労働基準監督署への再発防止策の報告を求めている。

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土砂災害特別警戒区域 新たに1349カ所指定 早期避難に役立てて

 県は土砂災害により住民に大きな被害が生じる恐れのある「土砂災害特別警戒区域」に県内24市町村1349区域を新たに指定したと発表した。すでに指定済みの87区域と合わせて計1436区域が特別警戒区域に指定されたことになる。県の担当者は「災害時の早期避難に役立ててほしい」としている。

 土砂災害防止法では、土砂災害発生の恐れがある「土砂災害警戒区域」と、建物が損壊し、住民の生命にさらに甚大な被害が生じる恐れのある「土砂災害特別警戒区域」の2区域を都道府県が調査し、知事が指定するよう定めている。

 今回新たに指定された1349区域は奈良市(122)、桜井市(224)、生駒市(105)、十津川村(182)、曽爾村(127)―など。指定済みの「警戒区域」や「特別警戒区域」は市町村役場や県砂防・災害対策課のほか、県のホームページ(http://sabo-yr-etsuran.pref.nara.jp/)でも閲覧できる。

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過酷なトラック輸送労働環境 長時間勤務の改善急務 大和郡山で協議会

 トラック運送事業の労働環境改善を目指す「トラック輸送における取引環境・労働時間改善県地方協議会」が大和郡山市の県トラック会館で開かれ、事業者ら12人が出席。改善策などについて協議した。

県内の運送業界関係者ら12人が協議会委員としてトラックドライバーの労働環境改善などを話し合った

県内の運送業界関係者ら12人が協議会委員としてトラックドライバーの労働環境改善などを話し合った

 奈良運輸支局などが昨年7月から開催し、今回で3回目。昨年9月に国土交通省が実施した「トラック輸送における長時間労働の実態調査」結果が報告され、県内のドライバーは次の仕事が始まるまでの「手待ち時間」が全国平均よりも13分長い約2時間で、拘束時間も全国平均より約1時間半長かった。

 また、配達先での業務についても、書面ではなく口頭でやり取りをする割合が全国平均(50・1%)を上回る76・3%で、近畿2府4県で最も高かった。県トラック協会の森本万司会長は「荷主と密に連絡を取り合い対応を話し合うことが重要」と指摘、奈良経済産業協会の神田佳和専務理事は「荷主と運送業者が旧態依然とした商習慣を変える努力をしないといけない」と強調した。

 協議会では今後、事業者と荷主、ドライバーが連携して改善策を協議するとしている。

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河瀬直美監督涙の訴え 「ならシネマテーク」も運営危機 奈良市の補助金カットで

 奈良市の今年度の補助金が全額カットされ、5月末までに1千万円を目標に寄付を募っている「なら国際映画祭」。市は、関連企画の移動型映画館「ならシネマテーク」への補助金(600万円)も全額削除したため、実行委は6月以降、料金値上げなども視野に対応を検討している。8日に県文化会館で始まった今月の上映会では、河瀬直美監督があいさつし、「初心は間違っていない。たくさん実った実を成長させたい」と涙ながらに支援を呼びかけた。

上映前、市民らに「人生を豊かにするもの」と支援を呼びかけた河瀬直美監督

上映前、市民らに「人生を豊かにするもの」と支援を呼びかけた河瀬直美監督

 この日朝の上映会には約30人が来場。河瀬監督は現状を報告し、「映画を見終わって外に出ると心が豊かになり、『困っている人に手助けしよう』という気持ちもわく。それが増えていくと、世の中が良くなっていく」などと語り、シネマテークの重要性を訴えた。

 奈良市では平成22年、近鉄奈良駅近くにあった映画館が閉館し、市内の映画館は「ゼロ」に。県庁所在地で映画館がないのは山口市と奈良市のみで、「市民が映画文化に触れる機会を」と25年4月から「なら国際映画祭実行委」がシネマテークを企画運営している。

 毎月1度、週末の3日間に、市内でさまざまな作品を上映。「昔ながらの映画文化を残そう」と、近年では希少な35ミリフィルムで上映したり、上映作品の監督を招聘してのトークや作品解説も。鑑賞料は500円と格安で、年間パス会員(会費4千円)も増加、来場者数は27年度で延べ約4170人を数えた。増加する来場者に対応しようと、今年からは定員100人規模の会場で開催している。

 奈良市の補助金カットでシネマテークは総事業費(約900万円)の7割近くが不足するため、実行委は会場や上映作品を手配済みの4、5月は予定通り実施するが、6月以降の開催は、来週の臨時会で検討する予定。ただ、運営スタッフはほぼボランティアのため、事業費の大半は配給会社に支払う作品レンタル料(平均月10万円)や会場費、機材費などの必要経費だといい、値上げや上映回数を削減せざるを得ない見通しという。

 来場者からはシネマテークについて、「映画を観る機会と仲間との出会いをくれた」「なくなるのはもったいない」との声や、「観光都市なのに、文化を大切にしてくれない行政は悲しい」との意見もあった。

 今後の見通しが不透明なならシネマテーク。この日は、次回の「予告編」を初めて流すことができなかった。実行委員長は上映後、「人と人をつなげる場をつくることは、文化の果たす役割。今後も驚きと感動に満ちた映画をお届けしたい」と締めくくった。

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