大学生とともにつくった酒で十津川村を活性化 純米酒「谷瀬」発売へ
新しい特産品をつくって村おこしにつなげようと、十津川村谷瀬の住民が奈良女子大と県立大の学生らの協力を得て、休耕田を利用して酒米を栽培。村初の純米酒「谷瀬」を完成させた。今後毎年、谷瀬産の酒米で酒造りを行い、将来的には村の「ブランド品」に育てたいという。
谷瀬地区は村北部にある集落。十津川(熊野川)にかかる鉄線橋・谷瀬の吊り橋(297メートル)は、生活用鉄線橋で日本一の長さを誇る。
だが、過疎化で地区のにぎわいが失われていることから、「酒好き」という副総代、北谷忠弘さん(77)らが酒造りを提案。地区の住民が昨年、休耕田(約1200平方メートル)で酒米の「吟のさと」を育て、約540キロを収穫。この米をもとに、888リットルの純米酒をつくった。
田植えや稲刈りの農作業には、ゼミの活動で村づくりを支援する奈良女子大と県立大(いずれも奈良市)の学生らが協力。醸造では美吉野醸造(吉野町)が協力した。
十津川村産の酒米を使って純米酒が造られるのは初めて。さっぱりと飲みやすく、「谷瀬」と名付け一升(1・8リットル)瓶、720ミリリットル瓶、300ミリリットル瓶の3種類を、村内の酒屋やホテルなどで15日から販売。谷瀬の吊り橋のそばで地区が運営する「つり橋茶屋」でも販売予定という。
3月末には村役場で、完成した純米酒を披露。酒米づくりに参加した奈良女子大大学院の藤村亜由美さん(24)は「村の方があたたかく迎え入れてくれ、活動が形になって、大変うれしい」。地区総代の坂口哲夫さん(57)は「酒造りで地区を活性化させ、Uターン・Iターンの人たちを迎え入れたい。村のブランドとしても育てていきたい」と話した。
十津川村の更谷慈禧村長は「こうした自主・自立の取り組みが他の地区でも生まれ、村の発展につながることを期待している」としている。問い合わせはホテル昴(☎0746・64・1111)。
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上村松園、松篁、淳之3代の四季の美堪能 松伯美術館で日本画展
上村松園(うえむら・しょうえん)、松篁(しょうこう)、淳之(あつし)の3代の日本画を通じ四季の美を楽しむ「四季のいろどり」展が、松伯美術館(奈良市登美ケ丘)で開かれている。「命の賛歌」(冬から春が中心)をテーマにした前期は24日まで、「深まる想い」(夏から秋が中心)と題した後期は26日~6月19日で、各約40点を展示する。
前期・後期を通じては、女性らが花見を楽しむ様子を描いた松園の「花見」(明治43年)をはじめ、松篁の「春雪」(昭和57年)、淳之の「花の水辺Ⅱ」(平成19年)を展示。前期では松園の「鼓の音」(明治43年)や松篁の「万葉の春」(昭和45年)、淳之の「釧路湿原の春」(平成20年)などが並んでおり、冬から春にかけての風情が楽しめる。
開館は午前10時~午後5時(入館は午後4時まで)、月曜は休館。入館料は高校生以上820円、小・中学生410円。前期入館券を購入すると、後期は半額で観覧できる。問い合わせは松伯美術館(☎0742・41・6666)。
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「森にできるように」 奈良トヨタグループが川上村でヤマザクラなど植樹
川上村が景観再生活動として進める「未来への風景づくり」に奈良トヨタグループが協賛、同グループの菊池攻社長らが旧白屋地区の集落跡地にヤマザクラなどを植えた。
旧白屋地区は平成15年、大滝ダムの試験湛水によって発生した地滑りで、住民が地区外に移住し、現在は無人。村は集落跡の保全や景観再生を目的に、植樹などを進めている。
6日は奈良トヨタグループの関係者ら約40人が参加、ヤマザクラとイロハモミジ計5本を植樹。同グループの菊池社長は「今後も植樹を増やし、1つの森にできるように育成したい。少しでも村の活性化に協力できれば」と話し、栗山忠昭村長は「人々の長い暮らしの歴史があり、この地を愛していたことを未来につなぎたい」と述べた。
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「大きく育ってね」 桜咲く高田川に幼稚園児が魚放流
桜の名所として知られる大和高田市の桜並木「高田千本桜」沿いの高田川で、川の清掃活動と魚の放流が行われた。
ボランティアグループ「高田川を美しくする会」(松本徳雄会長)と葛城青年会議所が毎年主催。今年もメンバーらが川の中や周辺のごみを拾った後、地元の幼稚園児らが水際に並び、バケツからヒブナを川に放流した。参加した園児は「魚が大きく育ってほしい」と話していた。
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【ガムシャラ バンビシャス】子供たちにバスケの楽しさ伝えたい 4月に3スクール新たに開校
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【ガムシャラ バンビシャス】目指せ最高観客数2800人 選手、ブースターがPR
バンビシャスが2013-2014シーズンにbjリーグに参入し、初めてのホーム開幕戦は2013(平成25)年10月12、13日。県内初のプロ球団として3年目を迎えたバンビシャスは今月16、17日でホーム最終戦を迎える。bjリーグとしては最後の開催だ。
ホーム最終戦で最高観客数2800人を目指そうと、選手とブースターが駅前などでPRチラシを配った。近鉄学園前駅では、ともに2㍍ほどの身長のジョシュ・リチャートとチャールズ・ヒンクルが参加。バンビシャスを「今回初めて知った」という人もおり、絶好の機会となった。キャプテンの本多純平は、「たくさんのブースターの方々がチラシ配布に参加して頂き本当にありがたい」と感謝した。
一方、前節の島根戦は両日ともに第3Qまで接戦に持ち込むも、島根の外国籍選手の個人技に押し切られる形で敗れた。これまでの成績は15勝33敗。島根戦を終え9位から10位に後退し、自力でのプレーオフ進出が消滅する厳しい状況となった。
西地区は、7位までのプレーオフ進出が決定、残る1枠を10位のバンビシャスと福岡(8位)、大分(9位)の3チームで争う。残り試合は福岡が、大分と石川(6位)、バンビシャスとの6試合。大分は、福岡と大阪(4位)、石川との6試合。バンビシャスは、広島(12位)と福岡との4試合だ。
直接対決が残っているため、レギュラーシーズン最終戦まで、もつれ込む可能性は十分ある。
最年長の寺下太基は「1戦1戦全力戦い、残り4戦を全勝し、プレーオフ進出につなげたい」と決意を述べた。プレーオフ進出へ望みをつなげるため、ホーム最終戦は連勝が必須だ。
◇西地区の成績(8~10位)
⑧福岡 16勝30敗 ゲーム差
⑨大分 15勝31敗 1.0
⑩奈良 15勝33敗 1.0
【次の試合】(明新社プレゼンツ・ホーム最終戦)
広島戦=16日午後6時、17日午後2時▽会場=奈良市中央体育館
詳しくは公式ホームページhttp://bambitious.jp/で。
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横綱北の湖の功績に迫るパネル展 葛城市相撲館「けはや座」で
昨年11月に62歳で亡くなった第55代横綱の北の湖・元日本相撲協会理事長の功績を紹介する「横綱 北の湖敏満展」が、葛城市相撲館「けはや座」で開かれている。
北の湖・元理事長は、北海道出身で、21歳2カ月で横綱に昇進。「憎らしいくらい」と形容されるほどの強さを誇り、横綱輪島と「輪湖時代」を築いた。
展示では輪島などとの対戦の様子を伝える写真パネルや、ラジオの実況を録音したレコード、手形など約50点が並んでいる。
14日まで。火、水曜は休館。問い合わせは同館(☎0745・48・4611)。
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【奈良テレビおすすめ!】『県民だより奈良 ならいいね!「くらしやすい奈良を創る」~平成28年度の県予算~』(9日午後9時から)
◇『県民だより奈良 ならいいね!「くらしやすい奈良を創る」~平成28年度の県予算~』(9日午後9時から)
県が毎月発行している広報誌「県民だより奈良」から多彩な情報をお送りするこの番組。今回は、今年度の県の予算がテーマ。経済の活性化や雇用の創出などの重点分野、観光振興面での新しい取り組みなどについて詳しく紹介します。
また、「奈良のむかしばなし」では、「大坂夏の陣」で活躍した武将・後藤又兵衛ゆかりの宇陀市に伝わる話を取り上げます。宇陀市には、又兵衛が夏の陣の後にこの地に落ち延び、僧侶となって一生を終えたという言い伝えや「又兵衛桜」の下にある石垣が又兵衛の屋敷跡という伝説もあります。他にも県民の皆さんに必要な情報が満載です。ぜひご覧ください。
奈良テレビ放送のホームページはhttp://www.naratv.co.jp/
【高校野球】一戦一戦成長した 学校で智弁ナインのセンバツ優勝報告会
第88回選抜高校野球大会で初優勝を果たした智弁学園(五條市)の優勝報告会が7日、同校で行われ、約千人の関係者が選手らを盛大に祝福した。3年の岡沢智基主将は「これで満足せず、春夏連覇を目指したい」と語った。
選手らは紫紺の優勝旗とともに、会場の講堂に入場。岡沢主将から手塚彰校長を通じ、生徒会長の高見侑門さん(3年)に優勝旗が手渡されると、会場からは盛大な拍手が送られた。
藤田清司理事長は「智弁学園の歴史に大きな大輪の花を咲かせてくれた」と祝福。県高野連の池住寿弘会長は「選手、監督、スタンドの応援団が心一つに、一体感があった。高校生であることを忘れず、もう1本の旗を取ってほしい」と述べた。
小坂将商監督は「一戦一戦ごとに生徒たちが成長していった。先代の上村監督も喜んでくれていると思う」と話し、岡沢主将は「春夏連覇できるよう、48人全員で一生懸命頑張っていく」と早くも夏に向けて気持ちを切り替えていた。
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橿原市恒例「春の神武祭」グレードアップし11日から 3Dマッピング、参道パレードも
橿原市制60周年などを記念する平成28年の「春の神武祭」が11日~17日、橿原神宮(同市)と周辺地域で開かれる。恒例の3Dマッピングやトワイライトコンサート、参道パレードなど、例年よりグレードアップした祭典が華やかに繰り広げられる。
橿原神宮外拝殿の大屋根に投影する3Dマッピングは今年で4回目。期間中、17日を除き毎日午後6時半から行われる予定で、過去3年間のマッピング映像と、姉妹都市の宮崎市が制作した「神武東征」の映像が上映される。
トワイライトコンサートは例年1日だけだが、今年は2日間、橿原神宮外拝殿前広場で開催。15日午後7時からは、デビュー10周年を迎え、テレビドラマの主題歌「明日への手紙」などで知られる手嶌葵さん、16日午後6時からは海上自衛隊東京音楽隊が登場する。同隊のソプラノは三宅由佳莉さん。
参道パレードは17日午後1時15分から。飛鳥時代を再現した古代衣装姿の団体など、例年を上回る40団体(約2千人)が、橿原公苑第1体育館前から近鉄橿原神宮前駅ロータリーまでの約1キロを行進する。橿原市だんじり保存会のだんじり(十市町7台、今井町2台)も10年ぶりに参加する予定。
橿原神宮境内には光のオブジェを設置。近鉄橿原神宮前駅から神宮に至る参道や鳥居のライトアップのほか、深田池周辺ではLEDライトを使ったイルミネーションの演出もある。
初日の11日は午後6時から、橿原神宮外拝殿前広場でオープニングセレモニーが開かれる。問い合わせは橿原市観光協会(☎0744・20・1123)。
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【高校野球】夏の県大会は7月10日開幕 佐藤薬品スタジアムで18日間
県高校野球連盟は7日、今年度の高校野球の大会日程を発表した。
夏の甲子園の出場校を決める第88回全国高校野球選手権奈良大会は、7月10日から18日間の日程で佐藤薬品スタジアム(橿原市)で開催。組み合わせ抽選会は7月1日の予定。
春季近畿地区高校野球大会奈良県予選は今月16日から14日間、秋季の同予選は9月3日から14日間の日程で予定。会場は同スタジアムと大和郡山市営球場。
また、県高野連の新会長に池田晶雄・県立登美ケ丘高校校長を選出した。
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被葬者突然の死で〝既製品〟で間に合わせた? 陶棺入りきらず脚切除か
皇族クラスの人物の墓とされる竜田御坊山3号墳(斑鳩町、7世紀)の石槨(せっかく)におさめられていた陶棺(とうかん)の脚(21本、いずれも直径約10センチ)が埋葬前にかなり切断され、棺の高さを低くしていたことが橿原考古学研究所の調査でわかった。そのままだと高すぎて、石槨に入らないため、高さを低くしたらしい。
竜田御坊山3号墳の陶棺(長さ約1・6メートル、幅約48センチ、高さ約47センチ)は昭和40年に発見され、17日まで石槨や副葬品とともに橿考研付属博物館で公開中。公開に合わせ橿考研の前田俊雄・主任研究員らが詳しく調べたところ、陶棺のすべての脚で切断面が確認された。現存する脚の長さは最高約5センチだが、製造時は15~20センチあり、10センチ以上切断されたとみられる。
一方、陶棺が入っていた石槨内部の高さは約52センチ。もとのままでは陶棺が高すぎて入らないため、脚を切断して低くし、入れられるようにしたらしい。また、棺の本体と蓋もうまく組み合っておらず、別々につくられたものをセットで利用した可能性があるという。橿考研は「被葬者が突然死去し、棺が急遽必要になったことから、『既製品』で代用したと考えられる」としている。
同古墳で見つかった副葬の硯や筆の一部とみられるガラス管は遣唐使でもたらされた輸入品と考えられ、被葬者はかなり高位の人物とみられている。研究成果は9日午後1時半から、橿考研講堂で開催される講演会で発表される。
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香芝の澤田酒造で9日に「酒蔵まつり」 限定酒の試飲やコンサートも
清酒「歓喜光」で知られる香芝市の澤田酒造で9日午前10時~午後3時、新酒の試飲や地元の人気飲食店のブース出店、コンサートなどが楽しめる「澤田酒造酒蔵まつり2016」が初開催される。
地域貢献などを目的に同社が開催。「歓喜光」や、地元の遊休農地で収穫されたヒノヒカリから作った限定醸造の純米酒「悠久の光」などが試飲できる。地元の人気グルメが楽しめる「香芝うまいもん食堂」や酒蔵でのバイオリンコンサートなども行われる。
入場無料。問い合わせは同社(☎0745・78・1221)。
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8歳で亡くなった娘、家族の絆と命テーマに講演 9日に生駒市で
生駒市は9日午後1時半から、市コミュニティセンター文化ホールで「人権を確かめあう日記念市民集会」を開催する。
前熊本市人権教育講師で、元フリーアナウンサーの道志真弓さんが「命の重さ 家族の絆を通して」と題し講演。不妊治療を経て出産した娘、弓華さんが世界でも数十例の染色体異常と診断され、平成17年に8歳で他界するまでの実体験をもとに、家族の絆や命の大切さをテーマに講演する。
参加無料で、事前申し込み不要。定員271人。手話通訳と要約筆記がある。問い合わせは同市人権施策課(☎0743・74・1111)。
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花嫁用スイート、カフェにテラス席 橿原ロイヤルホテル改装 記念のスイーツバイキングも
橿原ロイヤルホテル(橿原市、204室)が8日にリノベーションオープンする。ホテルで挙式する花嫁のためのスイートルーム「ブライズルーム」や、屋外テラス席を新設、レストランのグレードアップもはかるという。
ブライズルームは8階に2室設置し、落ち着いた和室「橿原スイート」(75平方メートル)と、洋室「ラヴェイルスイート」(61平方メートル)。ホテルで結婚式を行う花嫁専用スイートで、ウエディングドレスを置くスペースも設ける。
テラス席は1階のカフェ&レストラン「甘樫」にあり、ホテル南側の入り口近くに設置。ウッドデッキ風で、約20人が利用できる。
同ホテルは平成6年のオープン。リノベーションは25年から実施しており、ブライダルサロンと3つの披露宴会場を完成させ、ロビー・フロントや2階ホールを改修。今回は第3弾で、中国レストラン「鳳凰」(1階)も装いを一新した。
9月末までに結婚式を行うカップルはブライズルームの利用が無料。「甘樫」ではリノベーションを記念し、「あすかルビー」などをふんだんに使ったスイーツバイキング(大人2千円)を24日まで実施する。問い合わせは同ホテル(☎0744・28・6636)。ホームページはhttp://www.daiwaresort.jp/kashihara/
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桜に埋もれる大石像〝桜大仏〟楽しめます 高取の壷阪寺
高取町の壷阪寺で境内の桜が満開となり、天竺渡来・大釈迦如来石像(高さ10メートル)の周辺では、大石像を囲むように植えられた桜が咲き誇り、大石像と桜が競演する「桜大仏」を楽しめる。
壷阪寺は「花の寺」として知られ、四季折々の花が楽しめる。境内に約300本植えられた桜は先月末から咲き始め、満開に。大石像は、同寺のインドでの奉仕活動をきっかけに始まった石彫事業の一環で、平成19年に建立された。見る角度によって大石像が桜に埋まる姿を楽しめる。
「日本百名城」のひとつの高取城跡見学後に訪れたという神奈川県川崎市の本田忠芳さん(71)は「(県内の)川西町にも長く住んでいたが、壷阪寺に来たのは初めて。境内の桜は本当にきれいだ」と、桜大仏をカメラにおさめていた。
桜は今週末ごろまで楽しめるという。問い合わせは壷阪寺(☎0744・52・2016)。
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横穴式石室新たに発見 天理の豊田狐塚古墳 水晶や琥珀製の玉も出土
古墳時代後期の大規模群集墳として知られる石上・豊田古墳群(天理市)の南西端にある豊田狐塚古墳で6世紀後半の横穴式石室が新たに見つかり6日、同市教委が発表した。
石室は、奥行き約4・4メートル、幅約2・2メートル、高さ約2・2メートル。壁面には1辺30センチ~1メートルの石が7段ほど積まれ、床には3カ所に木材の痕跡があった。少なくとも3基の木棺が安置されていた可能性があるという。
付近からは副葬品の水晶製や琥珀製の玉が出土。50点以上の須恵器や鉄製の馬具、国内製の小型鏡1面(直径9センチ)も見つかったという。
同古墳は直径約20メートルの円墳とみられ、古代の有力豪族・物部氏が拠点とした布留遺跡や、ヤマト政権の武器庫とされる石上神宮を見下ろす高所に位置。明治8年の文書で江戸時代末期に盗掘され、勾玉や刀が出土したことが分かっていたが、出土場所や施設の構造は未確認だった。
市教委文化財課の石田大輔主査(34)は位置関係や副葬品などから、「物部氏の首長層を支える有力者の墓と考えられる」としている。
現地説明会は9日午後1時~午後3時半(雨天の場合は10日)。車での来場者用に、天理教北2駐車場を用意している。問い合わせは同市教委(☎0743・65・5720)。
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「すな丸」のLINEスタンプいかが? 河合町が販売始める
河合町は、町のイメージキャラクター「すな丸」をデザインした無料通信アプリLINE(ライン)のスタンプを作成、1セット(40種類)120円で販売を始めた。
同町は、毎年2月11日に広瀬神社で開催される、雨に見立てた砂をかけ合って五穀豊穣を祈願する神事「砂かけ祭」が有名。すな丸はこの祭りをモチーフに平成25年4月に誕生した。
LINEスタンプのデザインは町職員らが考案。「幅広い年齢層の方に気に入ってもらえるように」と、すな丸が洗濯や料理をする愛らしい姿を描いた。LINEアプリ内の「スタンプショップ」で購入できる。
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吉野山はうららか 春真っ盛り 幻想的な夜桜ライトアップも
吉野町の吉野山で、桜が見頃を迎え始めている。夜間ライトアップも始まり、多くの観光客でにぎわっている。
町によると、今年は「下千本」で昨年よりも2日ほど早い3月30日から桜が開花。「今月に入ってから、気温の上昇とともに開花が急激に早まっている」という。
下千本は5日頃から、中千本は7日、上千本は10日に満開の見込み。奥千本は11日に開花、17日頃満開の予想で、「1番の見頃は今週末」(同町)という。
4日、兵庫県宝塚市から家族4人で訪れたという長沢祐子さん(35)は、「初めて見に来ましたが、夜桜が幻想的でいい景色ですね」と話していた。
ライトアップは24日までの午後6時~10時に下千本公園や中千本公園などで実施。周辺道路では5月8日まで、交通規制が行われる。
桜の開花状況などを掲載している吉野山観光協会のホームページはhttp://www.yoshinoyama-sakura.jp/
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「結果的に収めればなんとかなると…」 大和高田の虚偽報告問題で市幹部証言
大和高田市が国の交付金事業で虚偽の完了実績報告書を提出し、利息分を含む約3680万円を返還した問題で、同市議会の調査特別委員会の第3回委員会が6日開かれた。同市幹部は「結果的に何とか収めればという気でいた」と証言。昨年8月3日の県の検査日までに事業を間に合わせれれば、虚偽報告をしても問題ないという認識だったことを明らかにした。
市側は、県から事業完了のチェック検査日について、抜き打ちではなく約1カ月前に知らされていたと説明。
委員が「極めて大きな問題になる危険性があると認識していたのか」と質問したのに対し、当時の担当部長は「ぎりぎりまで事務方として、(地権者らと)粘り強く交渉していた。最終的になんとか(県の検査日までに)収めればよいという認識だった」と述べた。
委員からは、吉田誠克市長が10月中旬には虚偽報告など事案の全体を把握していたにもかかわらず、12月議会で説明を行わなかったことに対し改めて批判の声が。また、吉田市長の進退責任や、返還金の弁済を求める意見も出た。
吉田市長は「3月議会で説明をしようと、私なりに精いっぱいにやった。返還金の弁済については、執行部でも考えていきたい」と述べた。
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西山明彦・新長老 法灯継承伝え 唐招提寺で晋山奉告法要
唐招提寺(奈良市)を総本山とする律宗の管長、同寺88世長老(住職)に今月就任した西山明彦(みょうげん)師(64)の晋山奉告法要が6日、同寺金堂で営まれ、西山師が本尊に長老就任を奉告した。
法要には西山師のほか僧侶16人が出仕。西山師は金堂の本尊・盧舎那仏の前で第87世長老だった石田智圓師から、諸堂の鍵が入った箱を引き継いだ。その後、長老として法灯を継承することを伝え、恒久平和や万民の幸福を願う晋山奉告文を読み上げた。
法要後、西山師は「伝統ある寺の88世長老となり気が引き締まる。人々が安穏であるようにお役にたつことができれば。唐招提寺では質素倹約の伝統が続いており、もう一度見つめたい」と話した。
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「つぼみ絶やしたくない」 河瀬監督が「なら国際映画祭」支援の1千万円寄付募る
第60回カンヌ国際映画祭(2007年)でグランプリを受賞した奈良市出身の河瀬直美監督の提唱で始まり、市からの今年度の補助金が全額カットになった「なら国際映画祭」について、映画祭のエグゼクティブディレクターを務める河瀬監督が5日、奈良市内で記者会見。「リスクは高いが、実ったつぼみを絶やしたくない」と、9月に予定する映画祭を少なくとも例年規模で開く方針を明らかにした。5月末まで1千万円を目標に寄付を募る。
映画祭は新人監督の発掘と奈良からの映画発信を目指し、平成22年から2年に1度開催。4回目の今回は例年より2日間長い9月17~22日の計6日間を計画し、開催費4500万円は市の補助金や企業・個人の寄付、チケット収入でまかなう予定だった。
ところが、2回目から1千万円以上を補助してきた奈良市が今年度の当初予算案に計上した補助金1260万円が、市議会で紛糾した火葬場建設費とともに全額削除された。
開催費の約3分の1がカットされる事態となったため、映画祭実行委はこの日朝、対応を協議。少なくとも例年規模の4日間は開催し、国内外から約2千件の応募があるコンペや、今月9日にクランクイン予定の映画制作などは、予定通り実施することを決めた。
会見した河瀬監督は「よちよち歩きだった映画祭が育ってきたところを(補助金カットで)バサッと芽をつまれ、非常に驚いた」とする一方、「実ってきたつぼみを絶やしたくない」と述べ、今後も奈良市の協力を得ながら開催したいとの意向を示した。
今後は、映画祭を支援する一般会員でつくる「レッドカーペットクラブ」会員や企業などにさらに寄付を募り、5月末までに1千万円を目標に資金を集めたうえで、計画を最終決定する方針。5月に第69回カンヌ国際映画祭で2部門の審査員長も務める河瀬監督は「映画祭は、人と人とを結ぶ懸け橋となるものだと思う。その気持ちを一人一人と結んでいきたい」との思いを語った自身の映像も紹介、支援を呼びかけた。
河瀬監督と親交のある関係者が寄せたコメントも紹介され、俳優の別所哲也さんは「なら国際映画祭は地元市民の皆さんの財産。自治体とも連携して、開催の灯を絶やさないで」、夏木マリさんは「私たちでサポートできれば飛んでいきます。踏ん張りどころです。応援よろしくお願いします」とコメントした。
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参拝者の笑い誘う狂言奉納も 春日さんの摂社・水谷神社で「鎮花祭」
春日大社の摂社・水谷(みずや)神社(奈良市)の例祭「鎮花祭」が5日行われ、桜花が供えられた社殿そばの舞台で神楽や狂言が奉納された。
水谷神社は大社本殿北側を流れる水谷川沿いにあり、素盞鳴命(すさのおのみこと)などをまつる。鎮花祭は正応元(1288)年に桜花を供えて悪疫の流行を封じたのが最初とされ、室町時代から神職らによって狂言も奉納されてきた。
この日、狂言は神職らでつくる春日禰宜座狂言会の主催で奉納。「鴈礫(がんつぶて)」や「花鎮」などが披露され、参拝者らの笑いを誘っていた。
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【高校野球】「夏も優勝を」 智弁ナインが荒井知事にセンバツV報告
第88回選抜高校野球大会で初優勝を果たした智弁学園ナインらが5日、県庁を訪れ、荒井正吾知事に優勝を報告した。3年の岡沢智基主将は「現状に満足することなく、夏の大会に向けもう一度自分たちを見つめ直し努力していきたい」と力強く語った。
選手らは優勝旗を手に、県庁の正面玄関に到着。大勢の来庁者や職員に拍手で出迎えられた。
荒井知事は「皆さんの無我夢中のプレーが優勝につながった。本当におめでとう」と賞賛。全5試合を投げ抜き、最後は自らのサヨナラ打で日本一を決めた3年の村上頌樹選手には「ラッキーボーイだね。日ごろの精進が良かったんですね」と祝福し、村上選手は笑顔で「ありがとうございます」と答えていた。小坂将商監督は「また優勝旗を持ち帰ってこられるよう必死で練習していきたい」と話した。
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馬の骨や歯大量出土 大和政権の牧場か 御所市の南郷大東遺跡周辺
大和政権が馬を飼育した古代の牧場「牧(まき)」が、御所市の南郷大東(なんごうおおひがし)遺跡(5世紀)周辺に存在した可能性があることが、橿原考古学研究所の青柳泰介・調査第2係長(研究員)を中心とした研究グループの研究でわかり5日、発表した。
牧は、大阪府四條畷市の蔀屋北遺跡(5世紀)周辺の生駒山西麓や、長野県内などにあったと考えられているが、県内ではこれまで確認されていない。
南郷大東遺跡は葛城山の麓に位置し、5世紀の導水施設とともに、大量の馬の骨と歯が出土。研究グループがこれを詳しく調査したところ、少なくとも6頭の馬がいて、4歳以下の幼齢馬もいたことがわかった。
研究グループは「(6頭以上の)さらに多くの馬がいた」とみており、「若い馬が多く、人が餌を与えて飼育していた可能性が高い」としている。また、「生後5年以内に、奈良盆地や河内平野以外の遠隔地から連れてこられた馬もいた」という。
牧は日本書紀にも名前が登場。蔀屋北遺跡では馬の全身骨格や馬具などが見つかっており、周辺地域に大和政権が馬を飼育した牧があったと考えられている。
青柳係長は「5世紀ごろから馬の飼育が本格化すると考えられる。南郷大東遺跡周辺にも牧があり、馬を飼う集団・馬飼部(うまかいべ)が馬を飼育していた可能性がある」としている。
研究成果を紹介するパネルや出土品は17日まで、橿考研付属博物館ロビーで展示されている。
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琥珀の枕やガラスの筆… 橿考研付属博物館で竜田御坊山3号墳の出土品展示
飛鳥時代の皇族クラスの墓とされ、発見から50年になる竜田御坊山3号墳(斑鳩町)の出土品や関係資料を集めた特別陳列「竜田御坊山3号墳」が、橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)で開かれている。17日まで。
同古墳は昭和40年8月、宅地造成中に発見された。現在墳丘は残っていないが、出土品は重文に指定され、同館に収蔵されている。
展示されているのは古墳の石槨(重さ約11トン)や被葬者がおさめられていた黒漆塗りの陶棺(長さ約1・6メートル、幅約50センチ)のほか、副葬品では円形のすずりの三彩円面硯(直径約7センチ)、筆の一部と考えられる管状ガラス製品、琥珀製枕(残欠)など。枕の復元品や発見時の調査の様子を記録した写真パネル、重文指定の関係資料も展示されている。
副葬品は遣唐使でもたらされた輸入品と考えられ、被葬者(10代)は焼失前の斑鳩宮に住んだ聖徳太子の孫クラスの人物という見方もある。問い合わせは、橿考研付属博物館(☎0744・24・1185)。
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緊急通報を専用回線で連絡 県警と県広域消防組合
県警と県広域消防組合消防本部は今月から、緊急通報を受理した際は専用回線で連絡をとる体制を導入した。大規模災害時などに確実な連絡手段を確保するのがねらいで、初動対応を強化した。
同組合消防本部は平成26年4月、奈良市と生駒市を除いた県内37市町村の11消防本部を統合し発足。今月から通信指令センターが設置されるのに併せ、県警本部との連携を強化した。センターでは119番を一括受理、交通事故や火事など警察活動が必要な場合は専用回線で県警本部通信指令課に連絡。必要に応じ、同課から各警察署に連絡する。
これまで、各地の消防は受理した通報内容を管轄の警察署に一般回線で連絡していた。専用回線を結ぶことで、大規模災害などで回線が混雑するような際も、確実な連絡手段を確保できるという。
大久保英二・県警生活安全部長は「連携を強化し、県民の命を守っていきたい」、中南仁克・同消防本部警防部長は「連携を密にし、情報を共有したい」とした。
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イスラム教徒にも味わってほしい ハラル認証ラーメン店、奈良町に開店
奈良市の旧市街地・奈良町に、県内初のハラル認証ラーメン店「じんにいや」がオープンした。築約90年の長屋を改修した店舗には、礼拝室や手足を清める清浄場所も設置。「和」とイスラムの文化が交わる異色の空間は、奈良の新たな観光スポットとして注目を集めそうだ。
トルコ製のモザイクランプが優しく灯り、アラブ音楽が耳に心地良い。樹齢100年の吉野杉で作られたというテーブルといすが、辺りにさわやかな香りを放つ。店を運営する株式会社「なら町長屋」代表取締役の湯脇智子さん(59)は「奈良町の穏やかなときの流れが感じられる空間を作りたかった」と話す。
構想を練り始めたのは4年前。奈良町で本業の日本手拭い店を経営する傍ら、景観保護にも関心を持ち、20年近く空き家だった6軒長屋(約260平方メートル)を「後世に残したい」と購入。教義上、豚肉やアルコールを摂取できないムスリム(イスラム教徒)も旅先で不自由なく楽しめるようにと、ハラル対応の飲食店を開くことにした。
麺は兵庫県の製麺会社製造の、アルコール成分を含まない「ハラル麺」。料理長らと試行錯誤の末、鶏ガラスープをベースに鶏キーマや煮卵、ナッツを添えた、日本人の口にも合う後味さわやかなハラルラーメンを完成させた。
長屋にはさらに、ムスリムが1日5回行う礼拝の専用室や、礼拝前に手足を清める清浄場所も設置。今秋には、10人程度が宿泊できる「ゲストハウス」も開業予定で、長屋全体を「ならまちすーく」(スークはアラビア語で「市場」)として観光客らの交流場所としたい考えだ。
県観光プロモーション課によると、県内にあるハラルに対応した飲食店やホテルは5件程度だが、「礼拝室まで設けた飲食店は聞いたことがない」という。LCCの就航拡大やビザ発給要件の緩和により、東南アジアからの訪日観光客が近年増加する中、県内には昨年1年間で、イスラム教圏のマレーシアとインドネシア両国から約2万2千人(推定)が訪れ、前年より約8千人増えた。
今後もさらに増えそうなムスリム観光客。湯脇さんは「宗教の分け隔てなく、世界中の人が仲良く集える場所にしたい」と話す。
ラーメンは800円、1200円、1800円(いずれも税込み)の3種類。菓子とチャイ(茶)のメニューもある。開店は午前11時半~午後5時、年中無休。8人以上の予約があれば午後5時以降も営業する。問い合わせは、じんにいや(☎0742・93・8906)。ホームページはhttp://halalramen.jp/index.html
■ハラル 「合法」「許されたもの」を意味するアラビア語。野菜や魚のほか、イスラム教の作法にのっとって処理された鶏肉などを示す。豚肉やアルコールは「ハラム(禁忌)」として、摂取を禁じられている。国内外のハラル認証団体が、食品衛生や管理などさまざまな審査基準に合致した店舗に「ハラル認証」を付与している。
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奈良・斑鳩町の法隆寺周辺 ホテル禁止→OK 博物館なども営業可能に 地域活性化に規制緩和
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善財童子55体が愛らしい 光明皇后ゆかりの法華寺で「ひな会式」
光明皇后ゆかりの法華寺(奈良市)で、子供の姿をした善財童子の像55体をまつる「ひな会式」が営まれている。
善財童子は求法の旅に出発して国王や医師、遊女らを訪ね、最後に普賢菩薩に出会って悟りを開いたとされ、華厳経に登場する。ひな会式では本堂の十一面観音菩薩像(国宝)の前に、後のひな人形の起源ともいわれる高さ30センチほどの像が並べられ、合掌する愛らしい姿を見せている。
1日から始まった法要では、尼僧らが経を唱えたり本尊の周囲を回るなどして厳かに祈りをささげている。5、6日は午後2時から、7日は午前10時半から営まれ、御献茶式も行われる。
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大和トウキの葉入りでスッキリ&さわやか タブレット菓子「トウキス」発売
県の生薬「大和トウキ」の葉を使ったタブレット型の清涼菓子「トウキス」を一般社団法人「大和ハーブ協会」(生駒市)が県内農園や企業と協力して開発した。小倉聡代表理事は「さわやかなハーブの香りとすっきりとした感覚を味わって」とPRしている。
大和トウキなど県産生薬の生産拡大や商品開発に取り組む県の「漢方のメッカ推進プロジェクト」の一環。先月から県内のスーパーなどを中心に発売されている。
大和トウキはセリ科の植物で、冷え性や鎮痛などに効用があるとされる。根は漢方薬の材料として使われてきたが、長年葉の部分は使われてこなかった。県では平成24年から、衰退傾向にあった大和トウキの栽培を強化。葉を使ったさまざまな食材や商品を開発し、県内企業への支援も積極化している。
大和トウキの葉は、血行促進や抗菌の効果があるとされ、これまでにお茶やドレッシング、塩、入浴剤など幅広い商品のほか、市販の歯磨き粉にも使われている。「トウキス」は、五條市内の農園で生産された大和トウキを使い、製造や販売は県内企業が担当する。
1個50粒で税込み200円。味はミント味と子供やお年寄りにも食べやすいヨーグルト味の2種類。近く乳酸菌を配合した商品も発売予定。問い合わせは同協会(☎0743・79・0031)。
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「大変栄誉なこと」 橿原市消防団に特別表彰の「まとい」贈られる
橿原市消防団(丸橋武団長)が日本消防協会(東京)の特別表彰を受け、同協会から「まとい」(高さ2・1メートル、重さ10キロ)を贈られた。
まといの受章は消防団にとって最高の栄誉とされ、丸橋団長らが森下豊市長に受章を報告。17日の神武祭参道パレードで市民に披露される。
まといは江戸時代の町火消のシンボルで、士気高揚などのために使われた。日本消防協会では毎年、全国約2200の消防団の中から10団を選び贈呈。先端に金箔がはられた消防団のマークがあり、すだれのような馬簾が付いている。
橿原市消防団は現在、10分団で構成し、団員約240人。平成25年にオープンした「かしはら安心パーク」を拠点に、市民や市内の自主防災組織に毎週、防災・防火指導を行っている。こうした取り組みは全国的に珍しいといい、受章につながったという。
森下市長は「災害に対する日ごろの備えは重要で、自分たちの地域は自分たちで守るという思いで、これからも努力してほしい」と激励。丸橋団長は「大変栄誉なこと。以前にもまして防災・防火活動にはげんでいきたい」としている。
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