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春だ、花だ、遊園地だ!12日から春営業スタート 生駒山上遊園地

 生駒市の「生駒山上遊園地」が12日に春の営業をオープンする。園内ではパンジー約1万2千株をはじめシバザクラ、キンセンカ、ユキヤナギなどの色とりどりの花が咲き誇る。

〝空中散歩〟が楽しめる「ぷかぷかパンダ」

〝空中散歩〟が楽しめる「ぷかぷかパンダ」

 空中散歩が楽しめる人気の「ぷかぷかパンダ」などのアトラクションも盛りだくさん。このほか、野外劇場で「動物戦隊ジュウオウジャー」などのキャラクターショーも27日以降の日曜、祝日を中心に開催。詳しくは京阪神のおでかけサイト「イベントスクランブル」(http://www.eventscramble.jp/)で検索。

 入園無料。のりものフリーパスは、中学生以上3200円▽小学生3000円▽2歳~幼稚園児2500円。

 営業時間は午前10時~午後5時(4月29日~5月1日、3~5日は午前9時半~午後6時)。木曜日休園(3月31日、4月7日、5月5日は営業)。

創業当時から生駒山上遊園地の「シンボル」として親しまれている「飛行塔」

創業当時から生駒山上遊園地の「シンボル」として親しまれている「飛行塔」

 問い合わせは生駒山上遊園地(☎0743・74・2173)。

 生駒山上遊園地のホームページは(http://www.ikomasanjou.com/)。

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(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

震災復興祈る「大仏グラブ」 福島・いわきでお披露目へ

 東日本大震災からの復興を願って制作された「大仏グラブ」(全長3・6メートル)が、展示されていた大和郡山市のやまと郡山城ホールから福島県に向けて出発した。

11日から福島県いわき市でお披露目される「大仏グラブ」

11日から福島県いわき市でお披露目される「大仏グラブ」

 大仏グラブは、同市でグラブ工房「BBA」を経営する梅原伸宏さん(51)が中心となり、昨年3月から16頭分の牛革を使って制作を開始。宮城、岩手、福島各県の野球少年約2千人も縫製に携わり、昨年末に完成、東大寺に奉納された。

 「子供たちに夢をつかんでほしい」との思いで制作を続けてきた梅原さんは、「いよいよ子供たちとのキャッチボールが始まる。喜びの笑顔が早く見たい」と話した。

 9日に奈良市の運送会社「富士運輸」のトラックに乗せられて出発。11日から福島県いわき市の商業施設「エブリア」でお披露目される。金魚3千匹と水槽も合わせて運び、現地で金魚すくい教室も開くという。

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深刻 家庭内の高齢者虐待 116件 被害の7割は女性

 県は、平成26年度に県内で家族や親族による高齢者への虐待は前年度より1件多い116件だったと発表した。被害者の7割以上が女性で、6割以上は認知症だった。

 県によると26年度に家族や親族、同居人など高齢者の世話をしている人の虐待を疑う相談や通報は235件あり、116件(119人)が虐待と認定された。

 被害者は男性が24人、女性が95人と圧倒的に女性が多く、年齢は85~89歳が最も多かった。また、46人は日常生活に支障がある認知症の人だった。

 虐待の種類は「身体的虐待」を受けた人が81人と最も多く、続いて「心理的虐待」が52人、「介護・世話の放棄、放任」が26人、本人の合意なくお金の使用を制限するなどの「経済的虐待」が20人だった。

 虐待を受けたのは「息子」からが最多の58人。次に「夫」25人、「娘」21人だった。63人が被害者と加害者だけで同居していた。

 一方、26年度の県内の介護施設や介護サービス事業者の職員による高齢者虐待の相談・通報件数は17件。うち、4件が虐待と認定された。前年度より3件の増加。県の担当者は「高齢者虐待への意識が高まり、施設や医療機関からの通報件数が多くなっている」と分析している。

追い詰められる介護者の支援重要

 県によると、県内の家庭内の虐待件数はここ数年約100~120件とほぼ横ばい状態だ。県地域包括ケア推進室の担当者は「高齢者虐待と認定された家族の中には、『虐待をしている』という自覚がなく、気付かずに虐待をしてしまっている場合が多い」と指摘する。特に認知症高齢者の介護では話が伝わらないことにイライラし、「かっとなって、つい手をあげてしまう」というケースが多くみられるという。

 また、長年の介護疲れで追いつめられ、虐待に至ってしまうケースも。介護「する側」と「される側」のみが同居している〝密室介護〟も要因の1つだ。

 県は「虐待する側も、これまでの人間関係や経済的な困窮、相談する人が身近にいないなど、さまざまな問題や事情を抱えている」と指摘。

 「虐待をしている人を加害者と決めつけず、介護保険サービスなどの制度をうまく活用し、支援する方法を考えることが大切だ」とし、高齢者虐待早期発見の手がかりとなるチェックリストを掲載したチラシを作成した。「気になることがあれば市町村や地域包括支援センターに相談してほしい」と呼び掛けている。

 チェックリストの「高齢者の様子」は、体に不自然なあざや傷があり、けがが治療されていない▽汚れた服や季節に合わない服を着ている▽デイサービスなどを利用したとき「帰りたくない」などの発言が頻繁にある▽必要と思われる受診や介護保険サービスが家族の理由でなかなか受けられない―など。

 一方、「介護者の様子」では、高齢者に面会させない▽部屋の中が非衛生的、異臭がある▽介護疲れや病気などつらい様子がうかがえる▽近所付き合いがなく、怒鳴り声やうめき声が聞こえる―などが挙げられている。
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リクルートスーツの学生1000人参加 奈良市で解禁後初の合同企業説明会

 平成29年春卒業予定の大学3年生に対する主要企業の会社説明会が1日に解禁されてから県内で初となる企業合同説明会が10日、奈良市の県文化会館で開かれ、リクルートスーツに身を包んだ大学生ら約千人が詰めかけた。

参加企業のブースで説明を聞く学生

参加企業のブースで説明を聞く学生

 「ならジョブカフェ」(奈良市)と一般社団法人「奈良経済産業協会」(同)が主催。担当者によると企業側の参加は昨年よりも1社多い91社で、学生側の参加者は昨年より約300人少なかった。

 参加した近畿大理工学部3年の男子学生(21)は「就活の時期が前倒しになって、損した気分。できれば地元で就職したいので、奈良にどんな企業があるのか見て回りたい」と話していた。

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全小中学校に洋式トイレ設置へ 橿原市が28年度から2年計画で

 橿原市は平成28年度から2年計画で、市立小学校14校に83基、中学校6校に25基のウォシュレット付き洋式トイレを計108基設置することを決め、28年度一般会計予算案に設置費の一部約3400万円を計上した。各家庭で洋式トイレの普及が進む中、保護者の要望が多かったという。

 市は27年度補正予算案にもトイレの設計費約1千万円を計上。28年度には小、中で15基ずつ設置予定で、畝傍北小や晩成小、畝傍中、八木中などに取り付ける。29年度には小、中で計78基が設置され、これで設置済みの2小学校を含む全市立小中学校に洋式トイレが設置される。

 設置費用は、市内に本社を置く三和澱粉工業が「教育振興に役立ててほしい」と市に寄付した2億円をもとに作る「かしはら元気っ子基金」の資金をあてる。

 橿原市の28年度一般会計予算案の総額は425億3千万円で、前年度比0・7%減。

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旧五條高校跡地に市庁舎新築移転へ 五條市が関連予算計上

 五條市は、市役所庁舎を旧県立五條高校跡地に新築移転する方針を決めた。県や国出先機関との合同庁舎にする方針で、関連予算6530万円を平成28年度当初予算案に盛り込んだ。

 市の本庁舎は昭和36年完成で老朽化が進んでいるうえ、耐震性が確保されていないと指摘され、市は新庁舎建設を検討。平成26年には諮問機関「新庁舎整備研究委員会」が中央体育館周辺を候補地としたが、翌年2月に県と市がまちづくり包括協定を締結したのを機に、県や国出先機関との集約案が検討され今年2月、研究委が旧五條高校跡地を適地とする案を再答申していた。

 市の28年度一般会計当初予算案は、27年度当初予算が市長選を控えた骨格予算だったため、前年6月補正後に比べ8%増の217億3千万円となった。

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ビジネスフォーラムで同志社大院の浜教授らが講演 奈良トヨタグループ主催

 奈良トヨタグループが主催する「ビジネスフォーラム2016」が奈良市の奈良ロイヤルホテルで開かれ、県内企業やグループの関係者ら約220人が参加した。

講演する浜矩子教授

講演する浜矩子教授

 地域貢献などを目的に同グループが平成22年から開催。冒頭、同グループの菊池攻社長が「本日のセミナーのテーマは多くの企業が課題を抱える分野だと思う。講演の内容を今後の業務に役立てていただきたい」とあいさつした。

 その後、同志社大学大学院ビジネス研究科の浜矩子教授が「これからどうなる、グローバル時代」と題し講演。「ヒト、モノ、カネが国境を越えるグローバル時代は共生の時代」とし、経済政策の使命は「均衡の回復と弱者救済」と主張した。

 参加した天理市の保育教諭、小林千穂さん(42)は「普段は分かりにくい経済の話も具体例が挙げられ、明快で分かりやすかった」と話していた。

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遺産観光の可能性を議論 国連世界観光機関が奈良市で国際会議

 国連世界観光機関(UNWTO)と観光庁が共催する「UNWTO遺産観光に関する国際会議~どのように磨き上げ、魅せ、守るか~」が奈良市の東大寺文化センターで開催され、各国観光行政の関係者ら約170人が参加した。

国際会議では各国観光行政関係者ら約170人が集い熱い議論が交わされた

国際会議では各国観光行政関係者ら約170人が集い熱い議論が交わされた

 日本は昨秋、UNWTOの執行理事国に就任。会議は2月25、26日の2日間の日程で行われ、遺産観光や文化財の保護について議論が交わされた。

 25日に行われたシンポジウムでは、「保存と活用の両立」がテーマに取り上げられ、国連教育科学文化機関(UNESCO)のムニール・ブシュナキ・アラブ地域センター所長が、世界遺産のアンコールワット(カンボジア)について言及。「1992年以前は木に覆われ、保存状態も悲惨だったアンコールワットだが、ユネスコが地域住民らに文化財の重要性について説明したことで、補修や保存作業が進んだ」などとし、遺産の管理には地域コミュニティーの協力が不可欠であることを強調した。

 北大観光学高等研究センターの西山徳明センター長は「日本における遺産管理と観光」と題し講演。沖縄県竹富島で、伝統的建築物や伝統行事などが観光客やリゾート開発などからどのように守られているかを解説し、「文化財保護行政は市民の参加により紡がれる」などと訴えた。

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奈良北高生転落死 第三者委委員長に弁護士の田辺氏

 県立奈良北高校(生駒市上町)で期末試験中に1年生の男子生徒=当時(16)=が校舎4階から転落死した問題で、県教委が設置した外部有識者でつくる第三者調査委の初会合が10日、開かれた。

 調査委は弁護士や大学教授ら委員5人に加え、弁護士ら3人を専門委に選任。計8人で調査などを行う。
この日は、委員長に弁護士の田辺美紀さんを互選。県教委から説明を受けるなどし、今月下旬に学校現場を視察することを決めた。

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こども・若者サポートセンター開設に7000万円計上 葛城市

 葛城市は前年度比0・7%減の163億4500万円の平成28年度一般会計当初予算案を市議会定例会に提案した。歳入では個人、法人市民税などの増加で市税収入が前年度比1・8%増の約38億3975万円となる見込み。歳出のうち、投資的経費は前年度比8・3%減となった。

 主な新規事業は、子育てや教育、不登校などの相談窓口を一元化するため、保健師や臨床心理士などが常駐し相談に応じる「こども・若者サポートセンター」を開設(約7144万円)▽市内2校の中学校の全教室に空調設備を設置(約2億1200万円)▽市内全世帯にデジタル式の防災行政無線端末を整備(9億9770万円)-など。

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11人の写真家が大和の民俗テーマに競演 奈良町資料会で展示会

 県内で活動する写真家11人が「私がとらえた大和の民俗―衣―」をテーマに撮影した写真を展示する写真展が、奈良市の奈良町資料館で開かれている。

 県立民俗博物館で毎年異なるテーマで開催していたが、今年は「より多くの人に見てほしい」と同資料館で開催。県内の民俗を中心に撮影を行っている写真家11人が、3枚の写真を通してそれぞれのテーマを表現。11人の〝競演〟を楽しめる。

 展示されている写真のテーマは、祭りに見る女装▽子供のハレ着▽おばあちゃんの野良着▽極楽の使者▽エプロン―などさまざま。担当者は「写真はそれぞれの切り口から大和の人々の暮らしと感性に迫っていて面白い。表現の幅広さをぜひ見て楽しんでほしい」と話している。

 22日まで、観覧無料。開館は午前10時~午後4時。展示に関する問い合わせは県立民俗博物館(☎0743・53・3171)。

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奈良市で忍者体験いかが 13日にフェスタ ゆるキャラも集合、多彩なイベント

 忍者体験などを楽しめる「伊賀上野NINJAフェスタin奈良2016」が13日午前10時~午後4時、奈良市のならまちセンター周辺で繰り広げられる。

 忍者衣装体験(1日500円)や手裏剣打ち(5投100円)のほか、ウオークラリーやバルーンアートショー、ゆるきゃら写真撮影会など多彩な催しが予定されている。小雨決行。問い合わせは時代かご・やじきた屋の奥村さん(☎090・3824・9499)。

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5万人超か?2万6千人か? 大立山まつり来場者数の計算の謎

 奈良市の平城宮跡で1月29日から2月2日に県が初開催したイベント「大立山まつり」について、県議会会派「なら維新の会」は来場者数を独自調査の結果、県発表の5万503人を大きく下回る2万6230人だったと明らかにした。

冬の夜に浮かび上がる大立山

冬の夜に浮かび上がる大立山

 同会によると、1日平均7人のアルバイトを雇い、開始30分前から終了時間まで、主に会場への進入ルート3カ所で計測器を使って出入りする人数をカウント。会場内を移動する実行委や警備員も数に含めた。中川崇県議は「運営スタッフを除くとさらに少なく、県の5万人という数字は疑問。経済効果も含めてしっかりした検証が必要だ」としている。

 これに対し、県側は土日は5人、平日は4人体制で午後4時から9時まで、平城宮跡の南門3カ所に配置された県職員が計測器でカウントしたといい、合計は4万4403人。他の場所も県職員が巡回して目視で計算するなどし、6100人を加算したという。実行委は「調査方法に問題はないと思っている。維新側の数字が少ないのではないか」としている。

 大立山まつりは、四天王をモチーフにした人形(大立山)4基が練り歩く無病息災を祈るイベント。荒井正吾知事は来場者の目標を3万人と掲げていた。

 奈良の冬のイベントとしては、大勢の来場者を集める「なら瑠璃絵」が奈良市の奈良公園で開催されている。今年の第7回なら瑠璃絵は2月8日から14日までの7日開催され、期間中に計41万2千人が訪れたという。1日平均約5万9千人が訪れた計算で、瑠璃絵1日の数字で大立山まつり5日間の数字を上回っている。単純な比較はできないが、数字だけをみれば、「なら瑠璃絵を延長して開催したほうが、わざわざ新しいまつりを作るよりもよかったのでは」といった声もある。

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「震災見つめ直す機会に」 なら国際映画祭実行委が被災地ドキュメンタリー上映

 東日本大震災の発生から11日で丸5年を迎えるのに合わせ、なら国際映画祭実行委員会は同日から3日間、震災をテーマにした作品など7本を奈良市の奈良国立博物館東新館講堂で上映する。

上映会をPRするレイノルズあいさん

上映会をPRするレイノルズあいさん

 映画館のない奈良市で良質な映画を届けようと、3年前から同映画祭実行委が実施している「ならシネマテーク」として実施。毎月3日間、1作品500円で鑑賞できる。

 11日は午前10時から、福島第一原発事故による放射能汚染の被害を受けた福島県天栄村の人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「天に栄える村」を上映。午後2時からは、津波の被害に遭った岩手県宮古市に伝わる風習の起源を探り、死者への弔いや命の尊さを考えるドキュメンタリー映画「波あとの明かし」を上映する。作品を手がけた監督のトークショーなども予定している。

 同映画祭実行委事務局のレイノルズあいさんは「それぞれの作品には、知られていないことを知らせたい、という監督たちの思いが込められている。上映会が新しい角度から震災を見つめ直す機会になればうれしい」と話す。

 当日券は上映の1時間前から会場で販売。各回入れ替え制。問い合わせは実行委事務局(☎0742・95・5780)。

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はがきサイズで飛鳥を表現 スケッチ、写真95点を展示 国営飛鳥歴史公園館

 国営飛鳥歴史公園(明日香村)が初めて実施した「飛鳥絵はがきコンテスト」の優秀作品が決まり、全応募作品95点が国営飛鳥歴史公園館で展示されている。

スケッチの部の最優秀賞「甘樫丘から畝傍山」

スケッチの部の最優秀賞「甘樫丘から畝傍山」

 コンテストは、歴史と一体となった自然豊かな風景など、飛鳥の魅力を発信しようと昨年末から今年1月末にかけて実施。県内外から「スケッチの部」に62点、「写真の部」に33点の応募があり、各部門で5点ずつ入賞作品が選ばれた。

 スケッチの部では、甘樫丘から見渡せる春の風景を描いた「甘樫丘から畝傍山」が最優秀賞に。写真の部では、畝傍山を借景に古宮土壇を写した「夕暮の古宮土壇」が最優秀賞、菜の花畑越しに畝傍山など写した「春・明日香」が優秀賞に選ばれた。

 展示は31日までで、開館は午前9時半~午後5時。問い合わせは同園飛鳥管理センター(☎0744・54・2441)。

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焼却灰から基準超えダイオキシン 平群の清掃センター 無害化処理へ

 平群町椿井の清掃センターで、敷地内に埋め立て処分された焼却灰(約1万2千トン)のうち、約2千トンから、国が定める基準値(1グラム当たり3ナノグラム=ナノは10億分の1)を超えるダイオキシンが検出されていたことが分かった。周辺環境への影響はないという。町は平成28年度中に県外の業者に委託し無害化処理する方針で、28年度当初予算案に必要経費2億4500万円を計上した。

清掃センターの敷地内に仮置きされている焼却灰(手前部分)

清掃センターの敷地内に仮置きされている焼却灰(手前部分)

 町によると、センターは昭和50年の稼働以来、焼却灰を敷地内に埋め立て処分。平成4年ごろ埋設容量(約5500トン)に達したが、その後も約10年間、埋設を続けていた。

 町は11~12年にダイオキシン対策としてセンターの改修工事を実施。14年以降は全焼却灰を大阪湾の埋め立て処分地に搬出していたが、過去の焼却灰は「財政上の問題」(町担当課)で敷地内に「仮置き」したままだったという。

 23年12月のセンター運営協議会で町議員が問題を指摘。24~25年にボーリング調査した結果、焼却灰のうち2千トンから基準値を超えたダイオキシンが検出され、最高値は5・4ナノグラムだった。その後行った調査では、周辺の土壌や水質に影響は出ていないという。

 町は7月以降、2千トン分について業者に委託し無害化処理作業を進める方針。残りの約1万トンも29年度以降に搬出して処理する計画で、処理費用の総額は4億5千万円に達する見通し。

 岩崎万勉町長は「処分が滞っていたことを深く反省している。住民には今後、広報紙などを通じて丁寧に説明していきたい」とした。

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参列者も感動 厳かに橿原神宮の本殿遷座祭

 橿原神宮(橿原市)で8日夜、厳かに行われた本殿遷座祭。盾や鉾、弓などを持つ神職がご神体を先導した祭典には、全国から崇敬者が参列した。

天皇陛下からの御幣物を供えるため参進する勅使(左から2人目)ら=橿原神宮(代表撮影)

天皇陛下からの御幣物を供えるため参進する勅使(左から2人目)ら=橿原神宮(代表撮影)

 橿原市の岩本のりこさん(55)は「数十年に一度なので絶対見たいと思っていました。神秘的で、感動しました」。友人同士で参列したという富山市の柳川玄奈さん(51)と兵庫県宝塚市の大崎圭子さん(51)は「神宮に来るたびに心があらわれる。古代の儀式を見ているようで、貴重な体験ができました。『日本がここから始まった』という思いがわいてきました」と話した。

 遷座祭では照明が消され闇夜の中、御羽車という輿にのせられたご神体がゆっくりと移動。それを先導したのが、盾や鉾、弓、翳、太刀など持つ神職。翳は高貴な人に差し掛けたという古代から続く儀式用具のひとつで、歴史を感じさせる神秘な祭典を象徴していた。

 9日には、天皇陛下の幣帛(供え物)を奉納する奉幣の儀も厳かに行われた。

遷御を前に、幣殿前で儀式用具を持って待機する神職ら

遷御を前に、幣殿前で儀式用具を持って待機する神職ら

 重文の本殿の修復費は約2億円で、うち約1・5億円は文化財修復のための補助金。祭典終了後、久保田昌孝宮司は「全国の崇敬者のみなさんの絶大なるご支援に、心から感謝申し上げます」とのコメントを発表した。

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結構なお点前でした 東大寺学園幼稚園の園児が保護者参観で披露

 東大寺学園幼稚園(奈良市)で、園児らが学んだ茶道のお点前を披露する「お茶のお点前参観」が行われ、年長組の園児約40人が保護者らにお茶を点てた。

真剣な表情でお茶を点てる園児たち

真剣な表情でお茶を点てる園児たち

 同園では平成20年から毎月1回、茶道教室を開催しており、園児らはお茶室への入り方やあいさつの作法から少しずつ稽古。「お点前参観」は卒園を前に稽古の集大成を見てもらおうと、26年から毎年行っているという。

 園児たちは1人1人正座し、自分の保護者にお点前を披露。「お茶はいかがですか」と園児が問いかけると「おいしかったです」と保護者らも笑顔で答えていた。

 奈良市の主婦、高田規子さん(42)は「家ではわんぱくで落ち着きがないのに今日はすごく落ち着いていて、成長に感動しました」と感激した様子。次男の遼輝くん(6)は「お母さんに渡すときはドキドキしたけど、喜んでもらえてよかった」と笑顔を見せた。

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楽しく学ぼう奈良の歴史 県がホームページ新設 古地図の公開も

 奈良の歴史を楽しみながら知ってもらおうと、県文化資源活用課が新たにホームページ(HP)「奈良歴史見聞録」(http://rekishikenbun.pref.nara.jp/)を開設した。担当者は「インターネットで手軽に、遊び感覚で奈良の歴史のおもしろさを感じてもらえれば」と話している。

江戸時代当時の様子がよく分かる古地図。よく見るとシカの絵も

江戸時代当時の様子がよく分かる古地図。よく見るとシカの絵も

 日本語だけでなく英語、中国語、韓国語と多言語でも表示している。奈良の歴史にまつわる人物や出来事の紹介、古地図や古文書の公開など〝歴史ファン〟以外も楽しめる内容となっている。

 江戸時代に奈良奉行所に勤めていた役人が書いた古文書「庁中漫録」の原文と、原文のくずし字を読みやすく活字化した文を同時に収録。当時活躍した筒井順慶や松永久秀、島左近など、戦国武将のエピソードのほか、主要社寺の縁起や由来を読むことができる。

 合わせて公開されている古地図では、春日大社や東大寺などのほか、よく見れば猿沢池やシカの絵も。詳しい史跡や町名の情報も表示されており、まるで当時の町を歩いているかのような気分になれるのが魅力だという。

 このほか、飛鳥・奈良時代に奈良で起きた出来事をクイズ形式で取り上げているページや、天武天皇や持統天皇など歴史の中心人物を取り上げた冊子を公開しているページもある。

公開されている古文書の原文。これを読みやすくした文も閲覧できる

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 担当者は「さまざまな世代の人に奈良の歴史に興味を持ってほしい。奈良に来たことがない人が訪れるきっかけになればうれしい」としている。

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暴力団「山口組」系組織の対立抗争に万全を 県警が集中取締本部

 警察庁が指定暴力団山口組と神戸山口組が対立抗争状態にあると認定したことを受け、県警は本部内に「六代目山口組・神戸山口組対立抗争集中取締本部」を設置した。情報収集や暴力団事務所周辺の警戒、取り締まりの強化を行う。

集中取締本部の看板を設置する捜査員

集中取締本部の看板を設置する捜査員

 県警は県内で指定暴力団8組織、約146人の構成員を確認。うち山口組系は4組織約ふ28人、神戸山口組系が4組織約118人いるという。

 各地で両組織にからむ発砲事件などが発生する中、県内でも先月25日に、大和郡山市の元事務所の門扉に車が突っ込む事件が発生しており、県警は建造物損壊容疑などで捜査するとともに警戒を強めている。

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「生きいきカード」28年度は存続 生駒市 見直しは29年度以降

 高齢者向け交通費助成制度の見直しを検討している生駒市は、70歳以上の市民に年間1万円相当のバスやタクシー券を一律助成する「生きいきカード」配布事業について「見直し反対の意見があった」として、平成28年度は現行のまま継続、29年度以降に見直す方針を明らかにした。28年度当初予算案には事業費約2億2500万円を計上した。

 同制度は平成8年度から実施しているが、経費は毎年右肩上がりで推移。団塊の世代が75歳以上になる平成37年には市の高齢化率は30%に達し、事業を現行のまま継続すれば同年の事業費は約2億9550万円に上る見通しという。

 小紫雅史市長は昨年4月の就任時のマニフェストで「より効果的な制度の在り方について検討を開始し、2年以内に結論を得る」としており、今年1月のタウンミーティングでも見直す方針を表明していた。

 市は「住民へのより丁寧な説明が必要と判断した」とし、今後タウンミーティングなどを通じて制度のあり方をさらに議論、29年度からの導入に向け制度設計を進めるとしている。

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がん患者、家族の悩み解消の道探る 13日に奈良市で「相談カフェ」

 がん患者や家族のさまざまな悩み相談に応じる「がん哲学外来 大仏さんカフェ」が13日午後1時~3時、珈琲館奈良三条店(奈良市)で開かれる。

 がん患者会「NCN若草の会」が主催。がんの告知後、患者やその家族が抱える治療や日常生活などに関するあらゆる不安や悩み、願望などについて、経験者やがん拠点病院の緩和ケア認定看護師ら医療関係者と話し、解消の道を探る。

 定員20人で、参加無料(飲食代は各自負担)。申し込みは同会にFAX(0742・43・8318)やメール(ncn.wakakusa2013@gmail.com)で。問い合わせは同会代表の西垣さん(☎0742・43・8318)。

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戦時下で活躍した忘れられた詩人・池田克己に光 奈良大図書館で特別展

 現吉野町に生まれ、日中戦争開戦後に兵士として中国に渡った詩人、池田克己(1912~53年)にスポットを当てた初の展示会が、奈良大学図書館(奈良市)で開かれている。池田は上海で日本語文学活動の中心的役割を果たし帰国後も活躍したが、40歳で亡くなった。木田隆文・同大准教授(日本近代文学)は「池田克己という詩人の存在、戦争と文学の複雑な関係性を知ってほしい」としている。

池田克己らが発行した詩誌「豚」などが並ぶ

池田克己らが発行した詩誌「豚」などが並ぶ

 池田克己は20代前半で処女詩集を出版。詩誌「豚」も創刊し、若手詩人グループとして全国的に注目された。兵士として上海に渡ったが、現地で日本語文学活動を展開。上海文学研究会を結成し、「上海文学」を創刊して詩を発表した。当時は詩人の草野心平、高見順、小説家の武田泰淳らとも交流。だが戦時下のため日本の支配政策と関わらざるを得ず、活動は複雑な状況にあったという。

 終戦後は、上京して出版社に入社。詩誌「日本未来派」を創刊し、詩集も刊行するなど活躍した。当時の「法隆寺土塀」と題した詩の最後ではこううたう。

 《帽子にたまった雨水をはらい/靴底につもった泥土を雑草になすり/頬につたう雫をぬぐい/龍田川からの一本道/土砂降りしぶく一本道/とうとう私はかえってきた/私の中華民國十年の/雑多矢鱈のボロボロの/息せき切った一散の/昏昏迷迷の/びしょ濡れの/前に立つ荒壁/法隆寺土塀》

 木田准教授は「作品を丁寧に見ると、戦時体制に関わったが迎合しているわけではない詩人の複雑な内面が見えてくる。『法隆寺土塀』は長い歴史をとらえつつ、自分の絶望感などがとけ合っている」と話す。

池田克己の詩集「法隆寺土塀」

池田克己の詩集「法隆寺土塀」

 展示は「海の彼方の日本語文学 詩人・池田克己とその時代」として開催、詩集や詩誌、文芸誌など約40点が並ぶ。戦時下の上海周辺で発行された資料の多くは「負の遺産」として処分されたというが、武漢の日本人居留民によって作られた文芸誌などが新たに見つかったといい、忘れられた日本語文化を掘り起こす可能性を持つ貴重な資料という。

 26日まで。9~10日、20~21日は休館。問い合わせは同館(☎0742・41・9507)。

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全公用車にドライブレコーダー設置へ 大和郡山市「走る防犯カメラ」に

 大和郡山市は、走行中の映像や音声を記録するドライブレコーダーを公用車23台に設置し、市役所で出発式を行った。防犯パトロールなどに役立てるのが目的で、今後5年間で全公用車約140台に順次取り付ける予定で、全公用車にドライブレコーダーを搭載するのは県内で初めて。

車内に設置されたドライブレコーダー

車内に設置されたドライブレコーダー

 レコーダーはフロントガラスの上部に設置し、エンジンがかかると自動的に起動。走行中の前方の様子を映像で記録し、車内の録音を始める。犯罪や交通事故が発生した際、関係者や該当車両の特定、事故責任の明確化などにつながるほか、職員の安全運転意識の向上にも有効という。

 7日に行われた出発式で、上田清市長は「街中の犯罪抑止力の向上に少しでも役立てられれば」とあいさつ。弘末光則・郡山警察署長も出席し、「『走る防犯カメラ』として犯人検挙にも非常に役立つ」と話した。

ドライブレコーダーが設置された公用車

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大賞は「育休を取ってひと皮むける部下」 男女共同参画川柳コンテスト

 県が男女共同参画に関する事柄を題材にした川柳を募集する「奈良県男女共同参画川柳コンテスト」の平成27年度の入賞作品が決まった。最優秀賞に選ばれたのは、滋賀県東近江市の会社役員、井田寿一さん(69)が詠んだ「育休を取ってひと皮むける部下」。初の応募で最優秀賞を獲得したという井田さんは、「国会議員のことなど『育休』が何かと話題になるが、男女関係なく支え合い、育休が取りやすい社会になってほしい」と話した。

県男女共同参画川柳コンテストで最優秀賞に輝き、表彰を受ける井田寿一さん

県男女共同参画川柳コンテストで最優秀賞に輝き、表彰を受ける井田寿一さん

 川柳を通じて男女共同参画に対する理解を深めてもらおうと、県と県男女共同参画県民会議が共同で25年度から開催しており、今回で3回目。全国36都道府県から過去最高の830句が集まり、うち11句が入賞作品に選ばれた。

 優秀賞は「家事すべてパパママコラボもう普通」(生駒市、奥田高弘さん)と「かっこいい男子トイレにベビー台」(神奈川県、ひなこさん)の2句。入賞の句にも「良き時代内助の功も二等分」(奈良市、長沼文雄さん)など、世相を反映して育休などをテーマにした句が目立った。

 応募者の性別では男性57・6%、女性40・3%と男性の方が多く、県民会議の音田昌子会長は「今年は現役の30~50代からの応募が増えた。今後も身近な生活で男女共同参画を考えてほしい」と総評した。

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公立高校一般選抜出願締め切り 平均倍率は1・08倍

 公立高校入試(一般選抜)の出願が8日、締め切られた。県教委によると、全日制は28校38学科・コースの定員5803人に対し、6264人が出願。平均倍率は1・08倍(前年度1・11倍)だった。

(クリックで拡大)

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 普通科で最も倍率が高かったのは、法隆寺国際の1・44倍だった。

 学力試験などは14日、合格発表は17日に行われる予定。

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みんなで歌おう 郡山南小でプロの音楽出前授業

 大和郡山市立郡山南小学校で、2人組音楽ユニット「アルケミスト」による「音楽出前授業」が行われ、児童ら約620人がメンバーと合唱するなどし、プロとの交流を楽しんだ。

約620人の児童らを前に熱唱するアルケミストのメンバー

約620人の児童らを前に熱唱するアルケミストのメンバー

 身近な場所で本物の芸術文化に触れる機会を創造しようと、やまと郡山城ホールが実施しているアウトリーチ事業の一環として開催。「アルケミスト」は、小学生の言葉を元に生まれた曲「あの空」を子供たちとともに歌うプロジェクトを全国で行っており、児童たちもこの日に備えて昨年末から練習。メンバーとともに全員で合唱した。

 同校6年の野田滉希くん(12)は「即興のコーナーや、誰もが知っている曲をコンサートに組み込んだり最後まで楽しめました」と笑顔。アルケミストのボーカル、こんやしょうたろうさん(39)とピアノの井尻慶太さん(39)は「子供たちも準備して合唱してくれてうれしかった。こっちも元気をもらえました」と話していた。

熱唱するアルケミストのメンバー

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新クリーンセンター建設負担金13億円あまり計上 御所市新年度予算

 御所市は平成28年度一般会計当初予算案に、五條、田原本と2市1町で運営する新クリーンセンター(ごみ処理場)の建設負担金約13億1600万円を計上した。今年5月に市長選が実施されるため事実上の「骨格予算」だが、総額は前年度比6・5%増の152億7千万円となった。

 このほかの主な事業では、市内で住宅を取得する若年世帯に50万円を補助する定住促進事業に1千万円を計上。地域振興策として、そうめん流しで世界記録に挑戦する事業に200万円を充てた。

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【鹿角抄】ある考古学者の若き日に思い馳せる 聖徳太子一族?の墓調査

 元橿原考古学研究所副所長の泉森皎さん(74)は県教委文化財保存課に勤務していた昭和40年8月7日朝、斑鳩町の教育長から「龍田神社北の宅地造成地で古墳が見つかった。すぐ来てほしい」という連絡を受けた。発掘調査黎明期の当時、橿考研を含む県教委に技師は2人しかおらず、泉森さんは入庁2年目。調査用具を整えて、急いで現場に向かった。

 現場に着くとシャツ1枚の教育長が駆け寄ってきて、「えらいことです。人骨が見えています」。造成でできた崖状の部分から横口式石槨が露出、その中には黒漆塗りの陶棺があり、棺内の人骨も見えていた。

龍田御坊山3号墳の石槨

龍田御坊山3号墳の石槨

 ところが陶棺を調べようとすると、宅地造成会社の社長が、「棺の蓋を開けずに持ち帰ってほしい」と頼んできた。暑さで漆はめくれあがっており、結局、そのまま橿原市の大和歴史館(現橿考研付属博物館)まで運んだ。石槨もその後、移された。

 今なら現場が保存され、現場で調査が行われるはずだが、当時はそうもいかなかった。この古墳は有名な竜田御坊山3号墳。長く県内の発掘調査に携わり、「大和の古墳」をよく知る泉森さんにとって、思い出深い古墳のひとつだ。

 見つかった骨は、10代半ばごろの人物のもの。副葬品は特異で、琥珀製枕や蓋付きの三彩円面硯、筆の一部とみられるガラス管など。硯は隋~初唐の形式で、ガラス管は王羲之の「筆経」にある筆管(瑠璃管)と考えられ、いずれも遣唐使が中国から持ち帰った可能性があるという。

 石槨はこれまで、博物館の中庭に半世紀にわたり置かれていた。しかし、館内展示が決まり、2月にクリーニング。26日~4月17日に、陶棺や副葬品と一緒に公開される。

 古墳の発見現場は法隆寺に近く、被葬者について泉森さんは、蘇我氏により滅ぼされる前の斑鳩宮にいた聖徳太子一族で、聖徳太子の孫クラスの人物の可能性もあると考えている。公開初日の26日には泉森さんが講演予定。当時のエピソードを含め、歴史ロマンを感じられる楽しい話が聞けそうだ。(野崎貴宮)

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奈良医大に四肢外傷センター発足 最先端技術のお家芸を発展へ

 半世紀前、切断指の再接着に世界で初めて成功した県立医大(橿原市)に今年、整形外科分野の研究・治療の専門機関「玉井進記念・四肢外傷センター」が発足した。顕微鏡を使って行う超微小手術「マイクロサージャリー」は多岐に渡る領域で応用されており、奈良発の〝お家芸〟として継承されている。

玉井進氏

玉井進氏

■困難な小児患者の治療も

 センターは昭和40年、事故で完全切断された男性=当時(25)=の親指の再接着に世界で初めて成功した同大の玉井進名誉教授(81)の名を冠し、同大付属病院整形外科の一角に設置。現在、専従医師は准教授1人で、同科の医師らと連携し、事故などで切断された四肢の治療など、緊急度の高い専門治療を行っている。

 特に全身麻酔が必要な子供の外傷患者については、〝断らない医療〟を目指し、土日の輪番病院で一旦受け入れを拒否された治療困難な小児患者を受け入れる体制を用意。また、「機能再建」をテーマに約30人の医師が研究に取り組んでおり、難治性の複合外傷に再生医学的アプローチを加えた研究などを進めている。

■たった2本の糸

 玉井氏が切断指の再接着に初成功した当時。四肢切断には、切断面を丸める「断端形成術」で対応するしかなく、生活上の不便などから、治療法の確立が切望されていた。

さらなる研究などに取り組む田中康仁センター長(右)

さらなる研究などに取り組む田中康仁センター長(右)

 マイクロサージャリーの手術では、切断面の直径約1ミリの血管をつなぐため、極細の糸や精緻な顕微鏡が必須。玉井氏は実験や研究を重ね、米国から入手したたった2本の直径0・04ミリの糸で手術を試み、見事成功させた。

 現在も奈良西部病院内にある「奈良手の外科研究所」(奈良市)で外来診療や手術をこなす玉井氏。センター長に就任した田中康仁・県立医大整形外科教授(56)は「成功の要因には『やろう』という強い意思も大きかったのでは」と話す。

■新しい学問領域に

 マイクロサージャリーはその後、さまざまな領域の機能再建に応用されてきた。事故で欠損した顔面の再形成や、切断された指の移植手術…。多くの患者の「QOL(生活の質)」向上に役立てられ、田中センター長は「新しい学問領域を作った」と評する。

 県立医大付属病院には各国の医師が技術を学ぶため見学に訪れ、玉井氏らの指導や助言を受け、各国で伝承。こうした功績が評価され玉井氏は2010(平成22)年、米・シカゴの国際外科歴史博物館の「日本外科殿堂」入りを果たした。

 ただ、医療機器が飛躍的に進歩した昨今でも、指1本をつなぐにはベテラン医師でも1時間半~2時間がかりという難しい技術であることに変わりはなく、後進の育成は今も課題だ。田中センター長は「奈良発の〝お家芸〟を継承、発展させ、患者のQOL改善や研修医の外科技術の習得に努めたい」としている。

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