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【生け花】春の訪れ(芳山流) 早春の野山はなぜ黄色多い?

 大西芳知(芳山流)3月5日掲載原稿 芳山流

 【花材】土佐水木、バラ、ストック、椿

 【花器】信楽焼円形花器

 【作意】土佐水木の枝先に、ぶら下るようにかわいい花が咲きました。その大きく曲がった枝ぶりに釣り合うよう、ピンクのバラと白いストックを配しました。

 早春の野山では、なぜか黄色い花が多く咲きます。春になりいち早く活動を開始する昆虫が、黄色を好むからでしょうか。

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議長に松木氏、副議長は竹田氏 橿原市議会

 橿原市議会は3日夜の本会議で、議長に松木雅徳氏 (64)=無所属、3期目=、副議長に竹田裕彦氏(61)=無所属、2期目=を選んだ。

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奈良市で10日就職フェア 90社が合同説明会

 奈良での就職を希望する学生らを対象に、県内企業約90社が参加する「就職応援フェア企業合同説明会」が10日、奈良市の県文化会館で開かれる。

 平成29年3月に大学などの卒業予定者か、25年3月以降の既卒者が対象。

 当日は、パーソナルヴィジョン研究所キャリア開発事業部長の今恒男氏が合同説明会の活用法を紹介。県内約90社のブースを自由に回って採用情報や人事担当者から説明などを聞くことができる。

 「そもそも何を書けばいいかわからない…」などといった就活生の悩みに応える実践セミナー「エントリーシートの極意!企業が会いたくなるあなたを示そう!」も実施。「ありきたり」になりがちなエントリーシートから一歩抜け出す方策などを学ぶ。

 午前10時~午後4時。入場無料で予約不要。問い合わせは「ならジョブカフェ」(☎0742・23・5729)。

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【奈良テレビおすすめ!】『第11回市町村対抗子ども駅伝大会』(5日午前10時半から)

 ◇『第11回市町村対抗子ども駅伝大会』(5日午前10時半から)

 今年で11回目を迎える「市町村対抗子ども駅伝大会」の模様を、馬見丘陵公園から実況生中継。今年は県内38の市町村から小学生が出場。1本のタスキに思いを込めて8区約14キロを力走する子どもたちの様子を、リアルタイムでお送りします。また、データ放送では、区間通過タイムや順位、コースなどを紹介。この日の駅伝の情報を、分かりやすくお伝えしていきます。各市町村を代表してコースを駆け抜ける子どもたちの姿を、ぜひご覧ください!

 奈良テレビ放送のホームページはhttp://www.naratv.co.jp/

8年越しの高級ホテル誘致実る 奈良観光の起爆剤となるか

 奈良観光の起爆剤となるか―。奈良市内で平成32(2020)年に開業することが3日発表された外資系高級ホテル「JWマリオットホテル奈良」。リーマン・ショックのあおりで頓挫してから約8年越しの〝リベンジ〟となる県の高級ホテル誘致計画がようやく実現した。県民からは「活性化につながる」と期待する声の一方、「あの場所でいいのか…」と立地条件を疑問視する声も上がった。

「世界的な観光地である奈良の発展につなげたい」と語る森トラストの森章社長(左)と奈良県の荒井正吾知事

「世界的な観光地である奈良の発展につなげたい」と語る森トラストの森章社長(左)と奈良県の荒井正吾知事

 3日午後、東京都内で行われたホテルブランド名の発表会見には開発事業者の不動産大手「森トラスト」の森章社長と荒井正吾知事、マリオット・インターナショナルの担当者らが出席。荒井知事は「奈良の世界屈指の観光資源をアピールしたい」と意欲を燃やした。

 森トラストが県の公募に参加したきっかけの一つには、森社長と奈良の深いつながりがあった。会見で森社長は祖父が桜井市出身であることなど奈良とのゆかりを披露。「大神神社の大祭にもよく行き、奈良の魅力ある観光資源に大いに関心があったが、ホテルが少ないと感じていた」とし、「奈良はシルクロードの終着点でもあり、世界的な観光地。それにふさわしいホテルを建設し、京都、奈良、大阪の三位一体のゴールデンルートができれば」と話した。

 荒井知事も「世界でも類を見ない文化財が奈良には残っている。最高級のホテルができることで、じっくりと奈良に宿泊して観光する人が増える」とその効果を強調した。

 ホテルの建設予定地は東大寺や奈良公園からは約3キロ離れ、市役所や企業のビル、住宅地に囲まれた場所で高級ホテルの立地に恵まれた場所には見えないが、森トラストの担当者は「ホテルが建設されることで、周囲も再開発されて変わっていく。現時点での姿ではなく、街のポテンシャル(可能性)を考えたい」と説明。県も奈良の観光エリアを回る拠点となるよう整備を進める方針だ。

 県内のホテルや旅館172施設が加盟している県旅館・ホテル生活衛生同業組合の吉川義博専務理事は「県内での競争は激しくなるが、ともに誘客活動をして奈良全体の魅力発信につなげたい」とまずは歓迎した。

 ただ、県民の意見はさまざまだ。奈良市のアルバイト、三足利美さん(69)は「ホテル周辺での新しいイベントや店ができるのが楽しみ」。また、同市で社会福祉事務所を運営する高嶋康伸さん(47)は「これを機にホテルの県内進出が増えたらうれしい」と期待感を示した。

 一方、同市の会社員男性(62)は「観光客にとって奈良観光の中心地は奈良公園や東大寺周辺で、ホテルからは距離がある。周辺でにぎわいをつくるとはいえ、ホテル内での消費だけに終わって県全体の利益につながらないのでは」と話した。

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「日帰り観光地」返上へ懸案の外資系高級ホテル JWマリオットに 東京五輪の年に開業

 不動産開発大手「森トラスト」(東京)は3日、奈良市に日本初進出となる外資系高級ホテル「JWマリオットホテル奈良」を平成32(2020)年春に開業すると発表した。国内有数の観光地でありながら、宿泊客数は全国ワースト2と京都や大阪の後塵を拝してきた奈良県が〝悲願〟として荒井正吾知事を先頭に誘致を進めてきた。

JWマリオットホテル奈良の外観イメージ。古都・奈良の街並みに調和するデザインが特徴だ

JWマリオットホテル奈良の外観イメージ。古都・奈良の街並みに調和するデザインが特徴だ

 JWマリオットは米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが展開する最高級ホテルブランドで世界25カ国に75施設があるが、日本は未進出だった。

 新ホテルは奈良市の平城宮跡に近い県有地の一角に建設される。森トラスト側が約4千平方メートルを購入し、ホテルとなる延べ約1万5千平方メートルの建物を29~31年度にかけて完成させる予定だ。

 計画では地上6~7階建てで、国賓級が宿泊する部屋やスイートなどを含め全150室。レストランやバー、プールなども設ける。外観は神社仏閣のデザインをモチーフに奈良らしさを表現する。客室料金は未定。

 この日、森トラストの森章社長と東京都内で会見した荒井知事は「大変感激し、喜んでいる。人が集まり交流する拠点となるよう整備したい」と期待を込めた。

 「日帰り観光」が定番とされてきた奈良県にとって、観光の目玉ともなる外資系高級ホテルの誘致は長年の悲願だった。背景には、宿泊施設の客室数が9205室で全国ワースト1(26年)、延べ宿泊客数も約262万人で全国ワースト2(27年)という厳しい現実がある。

 県は新ホテルを核として周辺に商業モールやイベント広場など滞在型観光の拠点施設を整備する構想を立てている。ホテル誘致をめぐっては県が26年にホテル事業者を公募。同12月、森トラストなどの企業グループに決定した。

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三輪山、纒向遺跡、三輪素麺…桜井と天理両市が日本遺産に申請

 桜井市と天理市は、両市内を通る古代の官道・山の辺の道周辺の国誕生にかかわる遺跡や神社とその土壌から生まれた素麺文化を「日本遺産」として文化庁に申請したと発表した。

日本遺産の構成文化財の三輪山

日本遺産の構成文化財の三輪山

 日本遺産は、地域活性化を目的に歴史的魅力のある文化財群を認定するもので、全国で18件ある。文化庁の検討委員会で審査、早ければ5月にも認定の可否が発表されるという。

 申請のテーマは「日本麺食文化のルーツ 三輪素麺~三輪山の神の子孫がつくった伝統食が今も息づく三輪・山の辺の地」。構成文化財は計27で、三輪山、纒向遺跡、柳本古墳群、大神神社、大和神社、山の辺の道、三輪素麺など。

 纒向遺跡は3世紀ごろ初期ヤマト政権の都が置かれたわが国最初の首都遺跡。そこに宮殿を構えた大王(天皇)らの墓は柳本古墳群にあるとされ、この地域は日本国のルーツといえる。三輪素麺は奈良時代に飢饉に苦しむ民を救うため、三輪山の神の子孫が三輪山の清水を使ってつくったのが始まりとされる。

 両市は「大和(日本国)の始まりの場所で、素麺文化にも共通性があり、日本の麺文化のルーツがある。歴史・文化的価値は十分あり、一回の申請で認定されるかはわからないが、粘り強く活動していきたい」としている。

 県内では明日香村などの歴史遺産が「日本国創成のとき-飛鳥を翔た女性たち」として日本遺産に認定されている。

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「ビッグチャンスの夢を」 宝くじ幸運の女神がグリーンジャンボPR

 1等と前後賞の賞金総額が6億円の「グリーンジャンボ宝くじ」PRのため、宝くじ「幸運の女神」の増林千晶さん(26)が3日、産経新聞奈良支局を訪問した。

産経新聞奈良支局を訪れた宝くじ幸運の女神の増林千晶さん

産経新聞奈良支局を訪れた宝くじ幸運の女神の増林千晶さん

 金沢市在住の増林さんは奈良について「町並みは金沢に似てきれい」としたうえで、「今年最初のジャンボで、ビッグチャンスの夢を」と笑顔で話した。

 賞金は1等(4億円)17本▽1等の前後賞(1億円)34本▽2等(1千万円)17本-など。1枚300円で18日まで販売。抽せんは25日。

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朱雀大路の道幅は74メートルも 平城京のメーンストリート 広大な広場も確認

 平城宮跡(奈良市)の朱雀門南西から、奈良時代の平城京を貫いたメーンストリート「朱雀大路」の西側溝跡などが出土し、奈良文化財研究所が3日、発表した。これまでに対称位置で東側溝が確認されており、朱雀門近くの道幅が約74メートルであることがほぼ確定。大路を取り込む門前の広場は東西約260メートル、南北約140メートルとみられることも分かった。続日本紀には朱雀門前で、儀式が行われたり、若い男女が歌い合う「歌垣」を開いたりして、天皇も見学したなどとする記録があり、同研究所は「門前の利用方法も知る重要な成果」としている。

朱雀門南西から見つかった朱雀大路の西側溝とみられる遺構

朱雀門南西から見つかった朱雀大路の西側溝とみられる遺構

 調査地は、碁盤の目状に道路を設ける条坊制を採用した平城京の「右京三条一坊一坪」と南側の「二坪」に当たる。西側溝は南北の調査区2カ所で計約40メートルにわたり出土。朱雀大路の幅は、過去に確認された東側溝と今回の西側溝の間の約74メートルと推定され、これまでに別の調査地で確認された幅とも一致。朱雀門から京の正面玄関、羅城門までの南北約3・6キロにのびた道路の広大な規模が裏付けられた。

 現地見学会は5日午前11時~午後3時にあり、午前11時半と午後1時に説明が予定されている。【確認用】訂1_M平城京発掘現場

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藤岡玉骨記念俳句大会 大賞に中谷さん 産経賞は村手さん

 第8回「藤岡玉骨記念俳句大会」が3日、五條市近内町の藤岡家住宅で開かれた。「村役を決める押し引きにごり酒」を詠んだ宇陀市の中谷照さん(85)が大賞に選ばれるなど各賞の受賞者が決まった。

産経新聞社賞を受賞した村手さん

産経新聞社賞を受賞した村手さん

 今回は、事前の応募句に県内外の165人から計498句の応募があった。

 産経新聞社賞には、俳句結社「かつらぎ」副主宰、村手圭子さん(68)=桜井市=が選ばれた。村手さんの作品「身籠もりしことまだ云へず御欠編む」は、嫁いだころ、身籠もったことを家族に言えないまま、かきもちをひもで編んでいた様子を詠んだ句で、村手さんは「昔のことを思い出して詠みました。うれしいです」と話した。

 このほか主な受賞者は次の通り。(敬称略)

 五條市長賞=宮武孝幸(奈良市)▽五條市議会議長賞=森山久代(兵庫県尼崎市)▽五條市教育長賞=遊田久美子(奈良市)▽五條ロータリークラブ会長賞=田島もり(大阪市)▽五條市商工会長賞=谷ひろ子(天理市)▽五條市観光協会長賞=平井富子(橿原市)▽県俳句協会長賞=辻慶子(高取町)▽藤岡家賞=上村佳与(御所市)、上田真作(天理市)

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福島・飯舘村の子供たちも参加 奈良で5日震災復興チャリティーコンサート

 東日本大震災の復興支援を目的とした「なら100チャリティーコンサート」が5日午後2時から、奈良市のなら100年会館で開かれる。原発事故で避難生活が続く福島県飯舘村の小学生40人も参加、コーラスなどを披露する。

 平成24年3月から奈良市総合財団が毎年開催し、今年で5回目。「いいたてっこ未来基金」を通じて飯舘村の子供たちを支援する募金活動も実施しており、これまでに約200万円が集まった。

 コンサートには、同村の小学生と「なら100年会館こどもコーラス教室」の子供たちが出演。震災を忘れないためにと作られた同村のオリジナル曲「がんばっぺまでいな村」も披露される。

 入場無料。問い合わせは同会館(☎0742・34・0100)。

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3中学校で給食調理施設建設へ 大和高田市が新年度予算案に計上

 大和高田市は平成28年度一般会計当初予算案を発表した。237億2千万円で、昨春の市長選のため骨格予算となった前年度当初予算とその後の補正予算を合わせた全体額と比べ1・5%増となった。4日開会の市議会定例会に提案する。

 歳入は、法人市民税が減る一方、個人市民税と固定資産税が増え、市税収入は前年度比1億200万円増の見込み。

 主な事業では、29年度から中学校での給食を実施するため、3校に調理施設を建設する予算に約7億8千万円を計上したほか、中学1、2年生の数学の授業を少人数で実施するために約560万円を盛り込んだ。

 吉田誠克市長は「市の未来を見据えた施策に取り組むための予算案」としている。

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地域交流センター建設費など計上 香芝市新年度予算案提案

 香芝市は247億円(前年度比2・8%増)の平成28年度一般会計当初予算案を3日開会した市議会定例会に提案した。

 歳入は、市税収入が前年度比3・2%増の90億7546万円を見込む。

 市北部地域の公民館としての役割を担う地域交流センター(仮称)建設費に約2億4500万円を計上したほか、2学期からスタートする中学校給食のセンターの運営費(1億9千万円)や、自治会の防犯カメラ設置費用補助(300万円)も盛り込んだ。

 5月に市長選が実施されるため、緊急課題に対処する「骨格的予算」とするが、吉田弘明市長は「市民の福祉、サービスの向上につながる予算は積極的に盛り込んだ」としている。

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近鉄榛原駅前に観光拠点施設整備へ 宇陀市が予算盛り込む

 宇陀市は178億9千万円の平成28年度一般会計予算案(前年度比1%減)を3日開会した市議会定例会に提案した。

 にぎわいの創出を目指し、近鉄榛原駅前に市営の複合施設を建設するため、用地買収費と基本設計費約1億5千万円を計上した。市の特産品を販売するコーナーや、観光案内所などを設ける構想があり、市の玄関口としてふさわしい施設にしたいといい、市は「地域商業の活性化や観光客の増加につなげたい」としている。

 また、総合体育館の西側の市有地などに防災公園を整備する調査費として1200万円を計上した。公園は新たに買収する土地を含めて全体の広さは約5・8ヘクタール。将来は公園内に、宇陀市を中心にした県東部地域の観光の拠点となる宿泊施設の誘致を予定している。

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「奈良の知恵生かしたい」 幸福実現党擁立の田中氏が会見 今夏の参院選

 今夏の参院選奈良選挙区(改選1)に幸福実現党が擁立する宗教法人「幸福の科学」奈良巡回支部長、田中孝子氏(60)が3日、奈良市内で会見し「宗教都市・奈良の知恵や慈悲の力を生かした発展を目指したい」と述べた。

立候補への決意を語る田中孝子氏

立候補への決意を語る田中孝子氏

 田中氏は福岡県古賀市出身で、早大社会科学部卒。平成21年の衆院選では奈良2区から立候補した。田中氏は政策について「正しい歴史と道徳教育で子供たちの愛国心を育みたい」などと話した。

 参院選奈良選挙区には、自民党が元総務省官僚で新人の佐藤啓氏(36)、民主党が現職の前川清成氏(53)、共産党が新人の和泉信丈氏(32)をそれぞれ擁立している。

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人口減対策は働く場づくり 若者世代定着がカギ 荒井知事が危機感

 平成27年の国勢調査の速報値で、県の人口減少率が2・6%減と過去最高となったことを受け、荒井正吾知事は2日の定例記者会見で「ベッドタウンの空洞化によるもの。これから解決へ向けた努力をしなければいけない」とし、改めて雇用創出など県経済活性化の取り組みを進める意向を示した。

 県ではこれまで、大阪のベッドタウンとして開発された地域を中心に人口が増加。昭和50年の人口増加率は15・8%と最大だった。荒井知事はこうした経緯にふれ、「県は良好な住宅地として知られ、急速な人口増が進んだが、ベッドタウンに住む子供は定着せず出てしまい、急速な減少が始まっている」と指摘。「ベッドタウンの急速な高齢化、人口減少は避けられない。その社会的ショックを克服するためにも県内に住み、働ける場をつくらないといけない」とした。

 また東京圏への一極集中については「就職の関係の社会移動だと思う。東京には仕事の場がある。奈良でも若者の職が見つかることが最大の願い」と述べた。

「法規順守は基本中の基本」、大和高田市の虚偽報告は×

 一方、大和高田市が期限内に工事が完了したと虚偽の報告をして国の交付金を不正に受け取っていた問題については、「法規順守というのは基本的必須事項。虚偽の報告は民間だけじゃなく、官庁もしてはいけないのは基本中の基本だ」と批判。「法規順守のメンタリティを定着させるよう、市町村も努力してほしい」と話した。

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お遍路の出会いを写真に 大和郡山で展示会 6日まで

 「お遍路」の魅力を伝える写真展「四国八十八カ所巡礼の旅 遍路歩記展」が2日、大和郡山市のやまと郡山城ホールで始まった。6日まで。入場無料。

お遍路で出会った人々の写真を紹介する宮本光夫さん

お遍路で出会った人々の写真を紹介する宮本光夫さん

 昨年、同市の矢田寺境内に〝ミニお遍路〟として「矢田寺へんろみち」と「もみじ公園」を完成させた「矢田寺へんろみち保存会」が、完成を記念して企画。前会長の山下正樹さん(71)が巡礼先で出会ったグラフィックデザイナー、宮本光夫さん(71)=徳島市=が撮影した遍路道の風景や、出会った人々の笑顔などを感想とともに32点展示している。

 山下さんは「厳しい自然や人との出会いが一番の魅力」、宮本さんも「遍路道で生まれる色んなご縁を作品にしました。これを機に遍路に興味を持ってもらえれば」と話す。

 期間中、「公認先達」の資格を持った遍路経験者が、健康状態に合わせた遍路旅をアドバイスする「相談会」を毎日実施。5、6日には、各札所から運ばれた「お砂」を踏む「お砂踏み」も開催する。問い合わせは山下さん(☎090・5648・1989)。お遍路 写真展②

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大人のスイーツ限定販売 春鹿の酒かす入りチーズケーキ 奈良ホテル

 奈良ホテル(奈良市)が今月から、奈良の地酒「春鹿」の大吟醸酒かすが入ったチーズケーキの限定販売を始めた。250個を受注生産し、価格は税込み2700円(送料別)。同ホテルは「奈良らしいスイーツとして贈答用にも最適」としている。

春鹿の大吟醸酒かす入りチーズケーキ(奈良ホテル提供)

春鹿の大吟醸酒かす入りチーズケーキ(奈良ホテル提供)

 春鹿は、明治17年創業の「今西清兵衛商店」が醸造する奈良の地酒で、まろやかな口当たりと華やかな香りが特徴。その大吟醸酒かすを、フランス産クリームチーズなどと混ぜて焼き上げた。酒かすの香りの中にほんのりとした酸味が漂う大人のスイーツに仕上がったという。

 注文は同ホテルショップカウンターか、オンラインショップ(http://www.narahotel.co.jp/ecshop/)から。問い合わせはホテルショップカウンター(☎0742・26・6109)。

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ふるさと納税返礼品大集合 地酒の試飲も 5、6日に奈良市観光センターで

 奈良市内の全酒蔵蔵元の酒と、同市のふるさと納税の返礼品が並ぶ「SAKE×HOME 奈良の地酒とふるさと納税物産展」が5、6日の午前11時~午後5時、同市観光センター(同市上三条町)で開催される。

 同市が平成22年から開催している「奈良まちなか市場」の第23回として実施。人気を集めているふるさと納税の返礼品約60点を市内の20業者が販売するほか、「豊祝」で知られる奈良豊澤酒造や「春鹿」の今西清兵衛商店など、市内の5蔵元による試飲会が行われる。

 入場無料。問い合わせは同市商工労政課(☎0742・34・4741)、開催当日は市観光センター(☎0742・22・3900)。

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斬新!古墳形駅前広場整備に7億円計上 天理市新年度予算案

 天理市は前年度当初比4・3%減となる256億1千万円の平成28年度一般会計当初予算案を発表した。7日開会の市議会定例会に提案する。

天理駅前広場整備の完成予想図。円形のイベントステージ(左)やレストランが入る施設(右奥)は古墳をイメージしているという(天理市提供)

天理駅前広場整備の完成予想図。円形のイベントステージ(左)やレストランが入る施設(右奥)は古墳をイメージしているという(天理市提供)

 歳入は固定資産税などの増加で、市税収入が前年度比1%増の74億4千万円。歳出では、高齢化に伴う社会福祉費の増大などで民生費が同2・7%増の99億9千万円となり、歳出全体の約4割を占めた。

 主な事業では、天理駅前広場の整備に約7億2900万円を計上。にぎわい創出や文化発信を目指し、特産品を使った食などを提供する「食と旅の拠点施設」やイベントステージを建設する計画で、並河健市長は「市の魅力を発信できる拠点にしたい」とした。来年4月ごろの完成を目指している。

 また、移転・新設するごみ焼却施設の周辺10市町村との共同使用に向けた「山辺・県北西部広域環境衛生組合」設立の関連事業費として約8500万円を計上した。

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いじめ防止へ新基本方針 橿原市 各学校の役割を明確化

 橿原市は、学校でのいじめの防止やいじめによる自殺など重大事態が起きた場合の対応を定めた「いじめ防止基本方針」を策定した。いじめ防止措置を行う各校の「いじめ問題対策委員会」や、スクールライフサポーターなどの役割も改めて規定したもので、市教委は近く各校に説明する。

 市では平成25年に中1女子生徒が自殺。翌年、いじめ防止対策推進法に基づき基本方針を策定したが、調査委員会の報告を受けて市いじめ防止対策委員会がまとめた答申をもとに、基本方針を見直した。

 方針では、いじめ問題対策委は各校が校長と複数の教員で組織するとし、すでに全小中学校で設置。いじめの相談・通報の窓口となり、情報収集にあたる。いじめの疑いのある情報があれば、児童生徒への事実関係の聴取、対応方針のとりまとめ、保護者との連携など、組織的対応の中核になる。

 スクールライフサポーターは元警察官や元教員で組織し、現在4人が活動。学校を巡回して問題対応について教職員から相談を受け、児童生徒との面談も行う。保健室には臨床心理士らを「こころのケアルームカウンセラー」として配置。いじめ問題対策委はこれら専門家の支援を得ながら対応にあたるという。

 基本方針ではいじめ防止の取り組みのポイントを「早期発見」とし、「カウンセラーの紹介やいじめの相談窓口があることを日常的に教室に掲示するなどして児童生徒に知らせる」とした。重大事態が起き、学校主体の調査では十分な結果が得られないと判断されれば、市教委を調査主体に、市いじめ防止対策委員会が調査に当たると規定。児童生徒が自殺した場合は「在校生へのアンケートや一斉聴き取り調査を含め、可能な限りすみやかに主体的に調査を行う」としている。

 市では新年度予算案に関連経費を計上。「こころのケアルームカウンセラー」は中学校のみだったのを小学校にも拡充。カウンセラーと市教委の連絡役となるコーディネーターを新設し、連携強化をはかる。

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500体の雛人形がお出迎え 高取で「町家のひなめぐり」始まる

 高取町のメーンストリート・土佐街道沿いの民家などに雛人形を展示する「町家のひなめぐり」が始まり、県内外から多くの観光客が訪れている。

メーン会場に展示された約500体の雛人形

メーン会場に展示された約500体の雛人形

 住民団体・天の川実行委員会が、町おこしを目的に平成19年から開催し、今年で10回目。メーン会場には実行委が所有する約500体の雛人形が一堂に展示され、圧巻。10回を記念し、奈良女子大同窓会の佐保会が所蔵する全国各地の雛人形や郷土人形約300体も特別に展示されている。

 町内の観覚寺地区の有志がつくった高さ約5メートルのジャンボ雛や、上子島老人会が製作した猿のジャンボ雛も。小学2年の孫、山田楓彩さん(8)と訪れた天理市の西浦文子さん(62)は「初めて見に来たのですが、きれいでいろんな表情の雛人形があって、すばらしい」。植村家忠町長は「町民のみなさんがアイデアを出し合い、飾り形なども工夫してこの10年で大きく発展した。多くの人に見ていただきたい」としている。

 会期中の毎週土曜日には、町家のひなめぐりのマスコットキャラクター・ひいなちゃんなどが登場するイベントも。31日まで。問い合わせは町観光案内所「夢創舘」(☎0744・52・1150)。

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奈良医大入試で出題ミス 数学の問題に誤り 合否に影響なし

 県立医科大は2日、2月25日に実施した医学部医学科の一般選抜(前期日程)の数学の問題文に誤りがあり、受験生全169人を正解としたと発表した。合否に影響はないという。

 翌日に採点していた教諭が気づき発覚。2日、ホームページ上で公表した。合格発表は8日に予定どおり実施するという。

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和洋の楽器でコンサート うだ・アニマルパークで6日

 和楽器や洋楽器で奏でる「和洋アンサンブル『ウルル』ハートフルコンサート~生きているってすばらしい」が6日、うだ・アニマルパーク(宇陀市)で開かれる。

 同園が実施する「いのちの教育」の一環として実施。三味線や尺八などの和楽器と世界各国の笛などを歌声と共に披露する音楽グループ、和洋アンサンブル「ウルル」が演奏を披露する。

 午前11時20分、午後0時10分、1時半の3回公演で、各回30分。無料。問い合わせは同園(☎0745・87・2520)。

 うだ・アニマルパークのホームページはhttp://www.pref.nara.jp/1839.htm

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5日に奈良ロイヤルホテルで福祉の就職フェア 個別面談も

 県内の福祉関係施設や事業所が参加する合同就職説明会「福祉の就職総合フェア」が5日、奈良ロイヤルホテル(奈良市)で開かれる。

 午前10時半から、約20法人の若手職員らが職場の魅力をアピールしたり、就活体験談を紹介する「らしさキラキラ・職場プレゼンテーション」を実施。

 その後、午後1時~4時半まで、約60法人が施設概要や職務内容などを説明、質問に応じる個別面談も行われる。

 45歳以上の求職者を対象にした相談コーナーや、県介護福祉士会などの担当者が医療・福祉関係の資格取得方法について質問に応じるコーナーも。無料。問い合わせは県福祉人材センター(☎0744・29・0160)。

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子育てシェアで民間と手を組む 生駒市が「アズママ」と全国初の協定

 生駒市は、「子育てシェア」事業を全国で展開する株式会社「AsMama(アズママ)」(本社・横浜市)と、地域の育児環境を充実させるための連携協定を結んだ。同社と連携協定を結んだ自治体は全国で初めてで、市は地域ぐるみの子育て支援を通じ、女性の就業促進などにつなげる考えだ。

 平成21年創業の「アズママ」は、子育てを助け合う「子育てシェア」サービスの利用希望者がインターネットで会員登録する会員制のサイトを運営。現在の登録者数は3万5千人に上る。

「地域交流会」で互いに自己紹介する母親ら

「地域交流会」で互いに自己紹介する母親ら

 サイトでは、会員の氏名(原則本名)と住所(都道府県・市区町村)を公開、知人同士なら連絡を取り合える。会員が連絡を取り合う際は互いの携帯電話の下4桁の入力が必要なため、見知らぬ会員がつながることはない。

 たとえば「仕事で帰宅が遅れるので、保育園の迎えを頼みたい」場合は、サイトを通じて複数の友人に一斉送信。都合のつく友人が返信すれば「子育てシェア」が成立する―という仕組みだ。終了後は当事者間で現金やクレジットカードで謝礼(1時間500円)を渡す決まりになっている。

 「友人が少なく、頼れる人がいない」利用者には、アズママ公認の託児研修を受講した認定支援者「ママサポーター」が対応。全国約500人のサポーターが支援するという。

 アズママを立ち上げた甲田恵子社長(40)は「子育てシェアは、『ご近所の頼り合い』の現代版のような制度。ママ同士が安心して頼り合うことで、育児も仕事もやりたいことが可能になる」と話す。

 市は今後、同社と連携して市内の幼保育園などで事業の周知活動を行うほか、子育て世代向けのイベントを開催するなどし、街全体での「子育てシェア」実現を目指すという。

ママ同士の出会いの場、地域交流会も人気

 アズママが「子育てシェア」と並行して実施しているのが、子育て支援を希望する親子と、支援したい人が出会える「地域交流会」だ。全国のママサポーターが運営し、生駒市コミュニティセンターで2月に開かれた交流会には約15組の親子が参加。持参した弁当を食べながら自己紹介などをし、交流の輪を広げた。

 次女の咲幸ちゃん(1)と参加した生駒市の主婦、岡崎真弥さん(29)は最近、歯科に通院する友人のため、約2時間4歳の息子を預かったが、「お礼」に菓子折りをもらうなど、互いに気を使ってしまったという。岡崎さんは「どれだけ仲が良くても、子供を預けるとなると気を使ってしまう。アズママはワンコインで気軽に子供を預かり合えるので魅力的」と話した。

 ママサポーターとして活動する佐村佐栄子さん(41)は保育士の勤務経験から「保育園への送り迎えが間に合わないなど、子育ての困難に直面する母親の姿を何度も見てきた」といい、「サポートを通じてママたちの〝自分らしさ〟の創造につながれば」と話した。

 アズママのホームページはhttp://asmama.jp/

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春を呼ぶ「お松明」の炎燃えさかる 東大寺のお水取り本行に

 古都・奈良に春を呼ぶ「お水取り」で知られる東大寺二月堂の修二会が1日、2週間にわたる本行に入った。夜には二月堂の舞台に「お松明」が登場、冷え込みが厳しくなるなか、燃えさかる炎が大勢の参拝者らを魅了した。

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の「お水取り」お松明  (竹川禎一郎撮影、多重露光)

古都・奈良に春の訪れを告げる東大寺二月堂の「お水取り」お松明  (竹川禎一郎撮影、多重露光)

 二月堂修二会は行に籠もる練行衆と呼ばれる僧侶たちが人々に代わって十一面観音に罪を悔い改め、人々の幸福を願う法会。奈良時代の天平勝宝4(752)年に始まって以来一度も途絶えることなく、今年で1265回目を迎えた。

 お松明は二月堂に入る練行衆を導く明かり。この日午後7時ごろ、童子という世話役が担ぐ長さ約6メートルのお松明が登場、舞台で振られると火の粉が降り注ぎ、参拝者らから感嘆の声があがった。お松明は14日まで連夜現れる。

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近鉄筒井駅周辺で食べ歩き 4、5日に「まちバル」

 まちなかで食べ歩きを楽しむ「郡山筒井バル」が4、5日、大和郡山市の近鉄筒井駅周辺で開かれる。

 地元の筒井プラザ商店街会が企画。昨年初めて開催したところ好評だったことから今年は期間を2日間に、参加店も5店増えて28店となった。

参加店で販売している「バルチケット」

参加店で販売している「バルチケット」

 5枚つづりの「バルチケット」(前売3千円、当日3500円)を販売、各参加店でチケット1枚でさまざまな飲食を楽しめる。創業46年の「壽志屋(すしや)」では、「おまかせ握り」3貫と細巻き2個と1品料理、飲み物のセットをチケット1枚で提供。イタリア料理店「Copine(コピーヌ)」では、ムース状のラム酒入りカスタードがかかったベルギーワッフルと好きなソフトドリンクがセットで味わえるなど、各店ともお得なセットを用意している。

 使い切れずに余ったチケットは13日まで、1枚600円分の金券として参加店で使用できる。問い合わせは、市商工会内事務局(☎0743・53・5955)。

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【私の働き方】主婦から県内トップ企業の経営者に 前田祥子さん

 主婦から一転、不動産仲介業の県内トップ企業「山晃住宅ホールディングス(HD)」(王寺町)の代表取締役会長兼社長となった前田祥子さん。双子の息子を育てる中、家計を支えるために始めた不動産業を拡大。幾度の壁にも常に〝相手の立場で考える〟ことを基本に、さまざまな工夫をして乗り越えてきた。「役に立ってると思うとうれしくて」と、底抜けに明るい笑顔を見せた。

 ■素人の〝主婦〟からスタート

 両親から「早く嫁にいけ」と言われて育ち、「男性が仕事をして、女性はそれを手伝うものだ」と思っていた。
京都女子短大家政科を卒業後、22歳で見合い結婚。印刷業の夫の仕事を手伝いながら、双子の息子の育児に励んだ。

「お世話になった地域にお返していきたい」と話す前田祥子さん

「お世話になった地域にお返していきたい」と話す前田祥子さん

 夫はゴルフ練習場の経営に乗り出したが、1年ほどたつと仲間とのゴルフで家を空けるように。幼い息子を連れ、夫の代わりにボール洗いや打席の整備、住み込みの従業員らの食事の用意…と、日々追われた。

 だが、経営不振でゴルフ練習場は廃業に追い込まれ、多額の借金を抱えることに。当時の不動産ブームに乗り昭和47年、香芝市内で夫と自宅兼事務所の不動産業を始めた。

 ところが1年もたつと、夫はまた留守がちに。自分がやるしかない中、当時息子たちはまだ小学2年生で、帰宅時間も早かった。そこで事務員に主婦を雇い、電話応対の合間に米とぎなど食事の下準備を依頼。「帰ってすぐにご飯も作れた。何でも工夫です」と振り返る。

 ■どんなときも根気よく

 来客もほとんどない日々が続いていたある日。「娘のために大阪で賃貸住居を探している」という高齢夫婦が通りかかりに来店した。

 県外のうえ、当時少なかった一戸建てか分譲の賃貸、という難しい注文。まだ〝素人〟で方法もわからなかったが、「探して連絡します」と答えた。大阪に電話帳を買いに行き不動産業者に片っ端から電話すると、2週間ほどしてようやく3つの物件が見つかった。案内すると気に入られ、初の契約にこぎつけた。

 当時はゴルフ練習場の負債に加え、夫は最低限の生活費しか渡してくれなかったため、「正月に餅も買えず、子供服は端切れを買って手作りしていた」というギリギリの生活。初の仲介手数料で、子供たちにテレビを買うことにした。「初めての報酬がもらえたことだけでなく、お客さんに喜んでもらえたことがうれしかった。このとき火が付いたんです」と振り返る。

 ■人の役に立てるように

 それからは、空き家を探してはオーナーに賃貸仲介を申し出た。「すぐに満室にしますので、全部任せてください」。全く話を聞いてくれないオーナーに、毎日通って頭を下げた。

 2週間ほど通うと「わかった」と任せてくれることに。「必ず満室にしないと」と、空室情報に目をとめてもらう方法を考えたが、広告費はかけられない。夜に子供が寝ると、自ら電柱などにビラを貼りに出かけ、3戸を満室にした。

 戸を閉められ相手にされなかったり、水をかけられたことも。つても情報網も持たない個人商店の女性の物件探しは、根気よく通って頼み続けるしかなかった。「オーナーさんも『できるかわからんけど、1回やらしたろう』と思ってくれたんでしょう」と話す。

 数十戸を受け持つようになると、さすがに貼り紙だけではおぼつかなくなった。方法を考える中、大阪の駅で売られていた賃貸情報専門紙が目に留まった。圧倒的に需要の大きい大阪から客を呼び込むには、「奈良は遠い」というイメージを変える必要がある。大阪からのアクセス情報などを目立つように工夫し、広告を出すと大きな反響があり、次々と部屋が埋まった。

 そのうち「よく紹介する」と評判になり、大手住宅メーカーからも依頼が来るように。借金も完済し、夫と相談して昭和56年にはJR王寺駅前に本店を構えた。しかし、夫は最初の3日間は出勤したがまた店に寄りつかなくなり、ついに離婚。2人の息子を抱え、女手一つでの経営になった。

 がむしゃらに働くうち事業は軌道に乗り、3年後に法人化。県内に次々と新店舗を展開し、平成16年には静岡にも進出して本社を置いた。1人で始めた会社は現在、社員約210人を抱え、賃貸仲介で県内トップ企業となった。

 「最初は負債を抱えてお金のために必死だったけど、『人のためになりたい』という思いに変わっていった」という前田さん。今後もその思いを軸に、情熱を傾けていくつもりだ。(山﨑成葉)

 【プロフィル】前田祥子(まえだ・しょうこ)さん 香芝市出身。京都女子短大家政科卒業後に結婚。双子の息子を育てる傍ら、昭和47年に不動産業を自宅兼事務所で始めた。賃貸仲介業を開拓し、代表取締役社長に就任、不動産仲介業で県内トップ企業に成長。現在は山晃住宅ホールディングスの代表取締役会長兼社長。

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犯罪被害者支援の条例案提出 奈良県は全国7番目

 県は、犯罪被害者やその家族らを支援する「県犯罪被害者支援条例案」を2月定例県議会に提案した。犯罪被害者支援に特化した同様の条例制定は都道府県レベルでは7番目となる。4月1日の施行を目指す。

 条例案は犯罪被害者の支援について基本理念を定めた上で、県民や事業者、民間支援団体が緊密に連携し、被害回復と軽減を図るのが目的。関係機関が協力して相談体制の充実や心のケア、日常生活の支援など各施策を推進するとしている。見舞金や貸付金の支給は盛り込まれていない。

 県は条例案を28日まで、県のホームページや県庁内の県政情報センターなどで公開している。問い合わせは県人権施策課(☎0742・27・8716)。

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