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前方後円墳の原型か 橿原で大型の円形周溝墓見つかる 奈良文化財研究所調査

 前方後円墳の原型と考えられている陸橋を持つ弥生時代末期(2世紀中ごろ~後半)の大型円形周溝墓(直径約31メートル)が奈良県橿原市城殿町の瀬田遺跡で見つかり12日、奈良文化財研究所が発表した。墳丘は失われていたが周溝ははっきり残り、国内最大級の規模。奈良県内では初の発見で、専門家は「前方後円墳の誕生を考える重要な資料」とみている。

橿原市の瀬田遺跡で見つかった、前方後円形の円形周溝墓(点線部分)

橿原市の瀬田遺跡で見つかった、前方後円形の円形周溝墓(点線部分)

 円形周溝墓は墳丘部の直径約19メートル。幅6~7メートル、深さ約50センチの溝をめぐらせ、南西部に長さ約7メートル、最大幅6メートルの陸橋が付いていた。埋葬施設は見つかっていない。

 同県の大和盆地東南部には、最古級の前方後円墳・箸墓古墳(桜井市、3世紀半ば)があるだけでなく、その前段階とされる纒向型前方後円墳も確認されている。今回の周溝墓は、さらに古く、前方後円墳の原型だった可能性がある。

 陸橋を持つ弥生時代の大型円形周溝墓は四国や近畿に多いが、同県内では見つかっていなかった。

 奈文研は「纒向石塚古墳(3世紀初め)など『纒向型』と呼ばれる前方後円墳につながる形を持つ周溝墓だ。奈良県内で見つかったことには大きな意義がある」としている。

 石野博信・兵庫県立考古博物館名誉館長(考古学)は「前方後円墳の先がけのような姿。纒向遺跡に前方後円墳が誕生する直前の大和盆地の姿を解明する資料にもなる」とした。訂1M_円形周溝墓出土地 確認用

 現地説明会は15日午前10時~午後3時。問い合わせは奈文研(☎0744・24・1122)。

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耐震基準満たさない大和郡山市庁舎、建て替えへ 建設基金条例案

 大和郡山市は12日、老朽化が著しい市庁舎の新設に向け、必要資金を積み立てる「市庁舎建設基金条例案」を6月定例市議会に提案する方針を明らかにした。来年度から基本構想を策定し、早ければ平成35年度の新庁舎完成を目指すとしている。

 この日開かれた市庁舎建設推進特別委員会で市側が説明した。現庁舎は昭和36年完成の旧館(3階建て)と52年完成の新館(4階建て)。いずれも耐震基準を満たしておらず、市は昨年8月に開かれた第1回特別委で「防災拠点となる新庁舎建設が早急に必要」とし、新築に向けた検討を進めていた。

 市は現在地に全館を建て替える方針で、面積は約1万平方メートルを想定。費用は不明で、市は「今後協議を詰めていきたい」としている。

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日本のあり処探る 千田稔さんの新著「古代飛鳥を歩く」、中公新書から発刊

 歴史地理学者で県立図書情報館長、千田稔さんの新著「古代飛鳥を歩く」(中公新書)が発刊された。飛鳥での豪族の足跡や都城、古代寺院、墳墓などを通じて「日本のあり処」を探っている。

千田稔さんの「古代飛鳥を歩く」

千田稔さんの「古代飛鳥を歩く」

 新著で千田さんは、「飛鳥とは」として、飛鳥時代と近現代は海外から文化がもたらされたという点で似ているとしつつ、仏教などが入った飛鳥時代は「ココロ」が読み取れるのに対し、近現代は形骸化した「モノ」だと指摘。「『飛鳥を歩く』というのは古代の歴史的痕跡をたどることではない。日本のあり処を探ることなのだ」と記している。

 「聖徳太子と推古天皇」や「大化の政変」「斉明天皇と水の祭祀」「持統天皇と藤原京」「古寺をめぐる」などのテーマごとにゆかりの地をカラー写真をふんだんに使って紹介、国の原点に迫っている。千円(税別)で、主な書店で販売中。

千田稔さん

千田稔さん

 千田さんは「桜井・飛鳥地域は埋蔵文化財だけでなく、日本文化を生み出した場所として認識すべき」と話している。

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かわいいけれど、アライグマも要注意 奈良県が外来647種リスト初作成

 県内に生息する外来種の状況や問題について普及啓発を図ろうと、県は「奈良県外来種リスト 奈良県で注意すべき動植物」を初めて作成した。県レッドデータブック改訂委による検討、調査体制のもと、計647種の外来種を掲載。今年度中には、県レッドデータブックの改訂版や県野生生物目録も策定するとしている。

県内で農作物に甚大な被害をもたらしているアライグマ(県提供)

県内で農作物に甚大な被害をもたらしているアライグマ(県提供)

 外来種は、もともとその地域に生息・生育していなかった生物が人間の活動により他地域から入り、野生化(定着)したものを指す。日本国内では海外起源の外来種が2千種以上も生息・生育しているとされ、中には在来種の生態系を脅かし、本来の環境を変化させてしまう可能性があるものもある。

 県が作成したリストでは、原則明治時代以降に人為的に持ち込まれた種を「定着種」と「記録種」に区分して選定。掲載された外来種のうち、最も多いのは「オオキンケイギク」など維管束植物の481種で、昆虫類91種、魚類31種-と続いた。

 県景観・自然環境課によると現在、県内で特に被害が問題になっているのは、リストにも掲載されたアライグマ。原産地はカナダ南部やアメリカで、多様な環境で生息が可能なうえ、日本では強力な天敵や競争種はほぼないとみられる。

 雑食性のため、農作物被害が甚大で、ヒトにも感染するアライグマ回虫症などの感染症を持っている可能性もある。県内では各調査の結果から、急速に増えつつあると考えられており、県は平成21年から防除対策を実施している。

昨夏に奈良公園の荒池を覆ったアイオオアカウキクサ(県提供)

昨夏に奈良公園の荒池を覆ったアイオオアカウキクサ(県提供)

 また、ミドリガメとして出回ったミシシッピアカミミガメは猿沢池(奈良市)などに定着し、在来種のカメの驚異となっていたが、現在は防除対策により個体数は減少しているという。昨夏には荒池(奈良市)などで赤色のアイオオアカウキクサが猛威をふるい、池全体を赤く染めたことがあった。

 リストでは外来種対策の「外来生物被害予防三原則」として、外来種を「入れない」、「捨てない」、「拡げない」なども説明。担当者は「問題の実態を知り、理解を深めてもらえれば」と話している。

 リストは県内各市町村や公立の図書館、小中高などに約800部配布。問い合わせは県景観・自然環境課(☎0742・27・8757)。

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83キロの氷残る 御所市立葛小学校の氷室開封 700キロ保存から約半年 

 御所市立葛小学校で、児童らが今年1月に約700キロの氷塊を入れて封印した「氷室」から、氷を取り出す開封式が行われた。12回目となった今回は83・3キロの氷が残っていた。

氷室から氷を取り出す児童

氷室から氷を取り出す児童

 同校では昔の知恵を再現する総合的な学習として、校内にある「葛氷室」での氷の保存に挑戦している。今年1月15日、現在の6年生の児童が氷と氷の間にかんなくずをはさみ、柿の葉などで包む方法を考案し「柿の葉ひむロール」と命名。約700キロの氷を封印した。

 今月10日、開封した氷室には大きな氷のかたまりも。残っていた氷の重さは計83・3キロで、6年生の高木琴菜さん(11)は「100キロを超えなかったが、大きなかたまりが出てきてうれしかった」と話していた。

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公立高入試平均点は140・5点 記述式は苦戦の受験生も 奈良県教委まとめ

 県教委は12日、3月に実施された公立高校入試一般選抜の学力検査結果を発表した。全受験者の5教科総合平均点(5教科で250点満点)は140・5点で、前年度に比べ1・3点上がった。

 一般選抜は県立高校28校、市立高校1校で実施され、計6308人が受験。全受験者の各教科平均点は国語31・2点▽社会30・0点▽数学20・4点▽理科29・6点▽英語29・2点-だった。前年度より国語が1・5点、社会が0・1点、英語が2・0点上がった一方、数学が1・5点、理科が0・9点下がった。

 総評では「各教科とも基礎的・基本的な問題の正答率はおおむね良好」としたが、「記述式の問題は論理性に欠けたり、的確に表現できていなかったりする解答も目立ち、課題が見られた」と指摘している。

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【訃報】山口英氏 52歳 奈良先端科学技術大学院大学教授

 山口英氏(やまぐち・すぐる=奈良先端科学技術大学院大学教授、情報セキュリティ学)9日、病気のため死去、52歳。告別式は既に親族で行われ、後日にお別れの会を予定。香典は辞退する。

 平成16~21年度に内閣官房情報セキュリティ対策推進室情報セキュリティ補佐官を務めた。

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【ガムシャラ バンビシャス】「新リーグでは上位目指す」 奈良市長に今季終了報告

 TKbjリーグの今シーズンを終えた「バンビシャス奈良」のキャプテン、本多純平選手(27)らが奈良市役所を訪問し、結果を報告した。チームは今秋始まる国内男子新リーグ「Bリーグ」では2部に参入予定で、本多選手は「B2からのスタートだがすぐにでもB1に上がれるよう頑張りたい」と抱負を語った。

新リーグに向け抱負を語るバンビシャス奈良の選手ら

新リーグに向け抱負を語るバンビシャス奈良の選手ら

 チームは今シーズン、17勝35敗で西地区9位に終わり、上位8チームが出場するプレーオフ進出は逃した。だが、西地区最下位だった昨シーズンからは大きく順位を上げ、観客動員数も毎試合約1400人を記録。来シーズンはホームゲーム30試合のうち、24試合が奈良市中央体育館で開催される予定という。

 バンビシャス奈良の吉沢秀文営業部長(40)は「他県から応援に来てくれるファンからも『奈良は会場の雰囲気が温かい』と好評。今後もホームタウンを盛り上げていきたい」と話し、笠原太志選手(26)は「新リーグでは初年度から成績を残したい」と意気込んだ。

 仲川げん市長は「鴻ノ池運動公園にも人がたくさん来るよう、市でも企画を進めている。市民が盛り上がるように頑張ってほしい」と激励した。

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「支援が行き渡るように」 奈良の近大付属小児童が熊本地震の募金活動

 熊本地震からの復興を支援しようと、奈良市の近畿大学付属小学校の児童らが同校で募金活動を行った。

募金箱を持ち「支援募金にご協力お願いします」と大きな声で呼び掛ける児童

募金箱を持ち「支援募金にご協力お願いします」と大きな声で呼び掛ける児童

 同校は「吉野学舎」で訪ねる吉野の桜を守ろうと平成21年から毎年、「吉野の桜募金活動」を実施。今回は熊本地震の復興支援にも取り組もうと、児童12人が熊本県のPRキャラ「くまモン」と同校のマスコットキャラ「きんちゃん・しょうちゃん」を描いた募金箱を手に、「熊本地震支援募金にご協力お願いします」などと呼び掛けた。

 募金活動は10、11日の2日間行い、計17万3511円が集まった。うち8万3191円を、日本赤十字社を通じて熊本地震の被災地に送るという。

 同校5年の泉本零次くん(10)は「募金で熊本のみなさんに支援が十分に行き渡るようになってほしい」と話していた。

雨の降る中でも募金箱を両手に「支援募金にご協力お願いします」と大きな声で呼び掛ける児童

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「地域の発展に貢献」 橿原市の〝ホテル付き市庁舎〟安全祈願祭

 橿原市は11日、近鉄大和八木駅前に約97億円をかけて整備するホテルが入る市役所新庁舎(複合施設)の建設工事に向けた安全祈願祭を行った。地上10階、地下1階で、高さ45メートル。ホテルの客室数は139室で、平成30年春のオープンをめざしている。

新庁舎の完成イメージ図(橿原市提供)

新庁舎の完成イメージ図(橿原市提供)

 新庁舎の延べ床面積は約1万5千平方メートル。1~4階が庁舎部分で、市民課や税務課など市民サービスにかかわる13課が入る。

 ホテルは5~10階で、139室の内訳はダブル60室、ツイン77室、コーナースイートと障害者用の客室2室の予定。シングルはないという。

 10階には大和三山を見渡すことができる展望施設や浴室があり、展望施設はホテルに宿泊しなくても利用できる。コンベンション施設(4階)や、観光コンシェルジュが常駐する施設(1階)もつくられる。地下1階には駐車場が設置される。

 建設は民間資金を活用したPFI事業で行われ、大手建設会社の大林組を代表企業とする企業グループ(計4社)が担当。市はこのグループと事業実施のための協定を締結し、議会の承認を受け事業開始に至った。

安全祈願祭でクワ入れをする森下豊市長

安全祈願祭でクワ入れをする森下豊市長

 ホテル設置は市内の宿泊客増加をめざす観光振興策の一環。カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京)がホテルの運営にあたる。

 この日の安全祈願祭には約70人が出席し、森下豊市長らがクワ入れを行った。森下市長は「念願だった駅前整備の安全祈願祭を迎え、感無量だ。県のシンボリックな建物としてしっかりと完成させたい。事業に反対している人もいるが、完成後にはどこよりも人が集う場所になり、地域の発展に貢献できると考えている」としている。

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「業者に甘く見られていた」と荒井知事 奈良・月ケ瀬の違法掘削 改正条例で対応強化

 奈良市月ケ瀬の山林で無許可で土砂を掘削したなどとして三重県伊賀市の業者が逮捕された事件で、荒井正吾知事は11日の定例記者会見で「条例が甘かった。行政監視も厳密にやればよかった」と述べ、7月の改正県砂防指定地管理条例の施行に向けて、県の対応などをまとめたマニュアルを6月に作成する方針を明らかにした。

現場の山林は斜面が削られ、切り立った崖が隣接する茶畑に迫っている

現場の山林は斜面が削られ、切り立った崖が隣接する茶畑に迫っている

 今回の無許可掘削をめぐっては、県の対応の遅れが問題を拡大させた要因の1つとなっている。

 県によると業者は平成22年6月から約1年間の期限で県から掘削許可を受けたが、期限を過ぎても工事終了の届け出書を提出せず、作業を続行。県は25年5月に現場周辺の住民から通報を受けるまで、約2年間にわたって現場を確認せず、違法掘削を見過ごしていた。

 こうした経緯について問われた荒井知事は、「放置していたというが、悪いのは向こう」と業者側を批判する一方、「今から思えば許可期限が切れた後に、現場確認をしておけばよかった」とも話した。

 一方、県が問題発覚後、18回にわたり文書指導を繰り返したが、業者が是正しなかったことについては、「今の条例は性善説に立っている。指導しかできず、業者に甘く見られていた」とした。

 7月から施行される改正条例では、業者による無許可工事だけでなく、許可条件の変更なども罰則対象に含めるほか、罰金も2万円以下から50万円以下に引き上げられる。荒井知事は「厳罰化することで是正勧告の重みもちがってくる」と語った。

 県によると、現場は現段階では「緊急の土砂災害の危険性はない」と専門家に判断されているといい、5月末から6月初めに改めて現地調査を行う方針。

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花鳥の美的世界テーマの工芸品を愛でる 奈良市の寧楽美術館で展示

 花や鳥の吉祥文が施された美術工芸品を紹介する展示「花よ鳥よ-吉祥文に込めた思い」が、依水園・寧楽美術館(奈良市水門町)で開かれている。同館の収蔵品から国内や中国、朝鮮の47点を展示し、華やかな美的世界を伝えている。

凝ったデザインの「梨子地菊山水蒔絵硯箱・料紙箱」

凝ったデザインの「梨子地菊山水蒔絵硯箱・料紙箱」

 展示品のうち、幕末から明治時代にかけ活躍した絵師、森寛斎の「四季花鳥図襖絵」は依水園の茶室、氷心亭広間に使われていた。ウメやハギ、キキョウといった花木とキジやツバメなどの鳥を配しており、淡い色彩。江戸時代の琳派絵師、鈴木其一の「椿に躑躅(つつじ)図屏風」は大胆な構図で表現され存在感がある。

 また、江戸時代の「梨子地菊山水蒔絵硯箱・料紙箱」は能「菊慈童」を連想させる凝った意匠となっている。

 9月11日まで。火曜日休園だが、今月は無休。入園料は庭園と美術館込みで一般900円、大学生810円、中学・高校生500円、小学生300円。問い合わせは依水園・寧楽美術館(☎0742・25・0781)。

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 吉野本葛の「出前授業」が11日、奈良市の奈良育英小学校で開かれ、5年生の児童22人が参加。吉野本葛を使った葛まんじゅう作りに挑戦した。

葛まんじゅうを調理した児童

葛まんじゅうを調理した児童

 明治3年創業の吉野本葛の老舗「井上天極堂」(御所市)が実施。同社は伝統や技術継承などを目的に平成24年から「葛食育プロジェクト」に取り組んでおり、昨年は県内の約70の小学校で出前授業を実施している。

 この日は吉野本葛の製法や調理法に精通する同社の「葛ソムリエ」、岡本富美子さん(43)らが来校。児童に実物の葛の根やイラスト入りのパネルなどを使って吉野本葛の製造工程を解説。葛を使った料理などを紹介した。

 児童らは「葛まんじゅう作り」にも挑戦。葛粉と砂糖を水と混ぜて加熱して「葛餅」をつくり、あんを包んだ。苻阪祐美さん(10)は「葛餅の原料があんな大きな根っこだったなんてびっくり。自分で作ったおまんじゅうはおいしかったです」と笑顔。岡本さんは「子供たちに葛のことをもっと知ってもらい、後世に伝えていってもらえれば」と話していた。

葛まんじゅうを調理した児童

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珠玉の仏さまを拝む名品展 奈良国立博物館・なら仏像館照明など一新

 奈良国立博物館(奈良市)のなら仏像館(重要文化財・旧帝国奈良博物館本館)が改修され、リニューアルオープンした。展示ケースや照明を一新し、展示物の魅力がさらに引き出されるように。現在、名品展「珠玉の仏たち」が開かれている。

リニューアルされたなら仏像館。照明などが一新され、雰囲気が変わった

リニューアルされたなら仏像館。照明などが一新され、雰囲気が変わった

 同館は明治時代に建てられた現存する最古の国立博物館建築。壁はれんが造りで、バロック風の装飾が施されている。

 改修では傷んだ屋根葺き材を交換し、外壁の汚れを洗浄。館内は免震機能のある展示ケースや台を導入、スポット照明はLEDに替えた。中央3室はすべて仏像の露出展示とするなど、館内は一変。同館の岩田茂樹・上席研究員は「スポット照明によって仏様の魅力が引き出されるようになった。免震機能で安全性も高まった」と説明する。

 名品展では国宝4件、重要文化財53件を含む105件を展示。うち、室生寺の二天王立像(平安時代)は同寺仁王門の楼上で見つかったもの。ほかには大阪・金剛寺の降三世明王坐像(重要文化財、鎌倉時代)や文化庁の文殊菩薩騎獅像(同、平安時代)などが並ぶ。

 6月26日まで。観覧料は一般520円、大学生260円、高校生以下や満70歳以上、障害者手帳を持つ人らは無料。問い合わせはハローダイヤル(☎050・5542・8600)。

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景観配慮し遺跡活用 田原本の唐古・鍵遺跡の保存管理計画

 田原本町が、全国最大級の弥生時代の環濠集落跡「唐古・鍵遺跡」(約42万平方メートル)の保存方針を示した保存管理計画を策定した。町はすでに遺跡の史跡部分(約10万平方メートル)を対象に公園化する整備事業を進めており、今後周辺景観にも配慮しながら、遺跡の積極的な活用をはかっていきたい考えだ。

史跡公園の整備が進む唐古・鍵遺跡

史跡公園の整備が進む唐古・鍵遺跡

 唐古・鍵遺跡ではこれまでに110回を超える発掘調査が行われ、遺跡の規模が東西約700メートル、南北約800メートルと判明。環濠跡のほか、大型建物跡、青銅器炉跡、方形周溝墓、楼閣を描いた楼閣絵画土器などが見つかっている。

 史跡公園は国道24号東側の唐古池周辺に整備され、多重環濠の復元ゾーンや花粉分析に基づいた植生で弥生時代の風景を再現するゾーン、弥生集落を表現するゾーンなどが設けられる計画。完成予定は平成30年。

 今回まとまった保存管理計画では、史跡公園を多くの人に利用してもらうため、管理運営において町内の唐古・鍵考古学ミュージアムとの連携や、地域住民・ボランティアが積極的に参加できる体制整備の必要性を指摘。ミュージアムから史跡公園に至るルートの整備、近鉄田原本駅での公園利用者向けのレンタサイクルの充実などを提言している。

 また「屋外広告物に関して史跡の景観にふさわしいものとなるべく、(所有者に)協力を求めていく。電柱は地下埋設を図る」とし、周辺景観形成の必要性も指摘した。

 保存管理計画は考古の専門家ら8人の委員から成る委員会が策定した。

 町は遺跡の活用に向けた取り組みを進めており、今年も訪れた人のサポートにあたる史跡公園ボランティア(2期生)を募集している。ボランティアになるためには5月~9月に計5回実施する講座の受講が必要。申し込み・問い合わせは田原本町教委文化財保存課(☎0744・32・4404)。

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歩道ができて安全に東大寺へ 奈良公園の〝危ない〟道路整備完了

 県は奈良公園(奈良市)の県庁東~大仏殿交差点までの約500メートルの区間で進めてきた歩道整備の工事を完了した。県奈良公園室は「より快適で安全な空間になり、ゆっくりと周遊してもらえる」としている。

歩道が整備される前の奈良公園の県庁東-大仏殿交差点付近。歩行者のすぐそばを車が通っていた

歩道が整備される前の奈良公園の県庁東-大仏殿交差点付近。歩行者のすぐそばを車が通っていた

歩道が整備された県庁東-大仏殿交差点付近

歩道が整備された県庁東-大仏殿交差点付近

 工事は平成24年度からスタート。道の溝を埋め、バス停の位置をずらすなどして歩道の空間を確保、4月末に完成した。

 これまでは車のすぐ横を観光客が行き交い、非常に危険な状態だった。特に近年は外国人観光客らが急増。広がって歩く人も多く「危ない」といった声が寄せられていた。

 県警のまとめでは昨年、ゴールデンウイークに奈良公園を訪れた観光客は約67万人。今後、県は景観に配慮するため電柱や電線を地中に埋める工事も進める。

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歩道が整備される前の奈良公園の県庁東-大仏殿交差点付近。歩行者のすぐそばを車が通っていた

歩道が整備される前の奈良公園の県庁東-大仏殿交差点付近。歩行者のすぐそばを車が通っていた

歩道が整備された県庁東-大仏殿交差点付近

歩道が整備された県庁東-大仏殿交差点付近

【鹿角抄】登山で母が教えてくれたことは…

 最大10連休にもなった今年のゴールデンウイーク。久々に一家そろっての外出やだんらんを楽しんだ方も多かったのではないだろうか。記者も連休中、和歌山市の実家へ帰省した。還暦を迎えた父と53歳の母、連休中も忙しそうな看護師の妹に、14歳と高齢の飼い猫たち3匹も変わりなく元気で、一安心した。

 家族との再会はもとより、今回の帰省の一番の目的は、地元で〝紀州富士〟と親しまれる「龍門山」(紀の川市、標高756メートル)に登ることだった。単独行の予定だったが母も興味を示し、急遽2人で登ることに。ガイド本ではハイキングコースと紹介され、標高もそれほど高くないため、初登山の母も楽しく登れるだろうと考えていたが、その見通しは甘いと後に思い知らされる。

 麓の駐車場に車を止め、登山口まで約1時間、標高差約300メートルの農道を歩き始めた。最初のうちは母も調子がよく、畑に実る小さな梅の実を楽しむ余裕もあったが、5月の日差しに照らされた坂道に、足取りは次第に重くなり、口数も減っていった。前日にアウトドア専門店で登山用具を一式そろえ張り切っていた母は早々にくたびれてしまい、とどめは足元から響くカエルの鳴き声に「怖い…」と幼子のような声を挙げ、登山口の手前で泣く泣く引き返してきた。

 登頂を果たせず母は悔しそうだったが、記者の思いはその逆で、大きな気づきがあった。奈良に赴任後、大台ケ原や大杉谷(三重県)、川上村の白屋岳―と複数の山を経験し、紙面でも何度か「登山のススメ」を書いたが、読者の体力や年齢、経験値などをどこまで考慮していたかと振り返ってみると、少し心許ないところがある。

 自分の若さゆえの体力だけで記事を書き、見落としていた点がたくさんあったのではないか。これは登山に限らず、すべての取材テーマにつながることだと痛感した。

 まずはウオーキングから始め、いつか龍門山登頂を目指すという母。記者にとっては、山頂に達せずとも、登山口の手前で見渡せる、広く大切な視点があるということを教えてもらった貴重な体験だった。(浜川太一)

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河合町民限定ですが…イオンシネマ西大和で500円オフで映画鑑賞

 複合型映画館(シネコン)「イオンシネマ西大和」がある河合町は今月から、同館で通常より最大500円安く映画鑑賞できる優待券(1300円、有効期間6カ月)の販売を町民限定で始めた。全国的にも珍しい取り組みといい、町は子育て世代の定住促進や文化水準の向上を目指すとしている。

 映画館は7スクリーン、計1318席を有する県内屈指のシネコン。町は同館を文化発信とにぎわい創出の拠点と位置づけた。

 町によると、購入者の住所や名前は住民基本台帳で確認。3D作品など追加料金が必要な場合もあるという。同館では55歳以上なら1100円で鑑賞できる「ハッピー55」などのサービスがあるため、優待対象は55歳未満の子育て世代がメーンとなるが、「高齢者が優待券を購入し、町外に住む子供や孫にあげることもできる」(担当者)とする。

 制度はイオンシネマ側が町を大口事業者とみなし、町を通じて販売する仕組み。町側の費用負担はないという。販売は、「イオンシネマ西大和」北隣の西大和地区公民館で、午前9時~午後5時。年末年始を除き、土日祝日も販売する。町担当者は「ゆくゆくは文化的水準の高い町として、ブランド力を構築したい」としている。問い合わせは町政策調整課(☎0745・57・0200)。

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効果あった最大半額のネットクーポン 冬の奈良の宿泊客2万8000人増 

 県は、今年1~2月に県内の旅館やホテルの宿泊料が最大50%割引となるネットクーポン券を発行したキャンペーンの実施結果(速報)を発表した。延べ宿泊者数は8万5118人に上り、前年と比べ2万8536人増加。県観光産業課は「かなりの効果があった。今後詳細に分析したい」としている。

 県によると、市町村別の利用人数で最も多かったのは奈良市で77施設5万8542人、続いて橿原市で6施設6019人だった、宿泊者は大阪府からが1万2484人で最多。続いて東京都の1万404人、愛知県の7542人、県内の6363人-と続いた。

 最も利用された宿泊施設はホテルで69%。宿泊者の年代は40代が29・0%、次に30代が23・4%、50代が21・0%の順だった。

 担当者は「大阪や首都圏の人に多く宿泊してもらえた。愛知県も県へのアクセスがよいため多かったのでは」と分析。「利用年齢層もファミリー層や中高年の利用が多く、あまり偏りのない印象だ」としている。

 一方、1人あたりの平均宿泊単価は1万228円で前年と比べ2786円増加。担当者は「キャンペーンで得になった分、食事をグレードアップした人も多かったのでは」としている。

 クーポンが発行されたのは「楽天トラベル」など4つのサイト。クーポン額面は千円から5万円で、利用したいサイトに会員登録の上、特設サイトで獲得。宿泊プランを予約する際、獲得したクーポンを使うと額面そのままが割引される仕組みで、対象期間は1月4日~2月29日だった。

 ただ、キャンペーンは国の交付金を活用し実施されたため、今後についは「同様の規模を県単独でやるのは難しいだろう」(担当者)としている。

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「福寺」は存在した 証拠の瓦展示 元興寺で春季企画展

 元興寺、同寺文化財研究所(奈良市)の春季企画展「ならまちの南玄関-肘塚・京終の歴史文化」が、同寺法輪館で開かれている。今回新たに見つかり、古代「福寺」が平城京郊外に存在したことを裏付ける瓦なども並ぶ。15日まで。

古代「福寺」の存在を裏付ける古代瓦

古代「福寺」の存在を裏付ける古代瓦

 展示されているのは考古資料や美術工芸品、古文書など約65点。うち、奈良時代後半の「複弁蓮華文軒丸瓦」3点は今回、福寺があったと伝わる同市南京終町の「福寺池」(現在は宅地)で新たに見つかったもの。これまでに平城京内2カ所で確認された新形式の瓦と一致した。

 同研究所によると、福寺の創建当初の史料はないが、「大乗院寺社雑事記」など室町時代の記録に登場。興福寺の門跡寺院・大乗院支配下の寺で、弁財天で知られたが、戦国時代に焼失した。

 同研究所では「新形式の瓦は幻の福寺で使用されていたもの。福寺が伝承通り奈良時代にさかのぼる古代寺院だったことが明らかになった」としている。

 入館料は一般500円、中学・高校生300円、小学生100円。問い合わせは元興寺文化財研究所(☎0742・23・1376)。

古代「福寺」の存在を裏付ける古代瓦

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悪質商法にご注意 大和高田市役所でパネル展

 「消費者月間」(5月)に合わせて、悪質商法など消費者問題を紹介する消費者問題啓発パネル展が、大和高田市役所1階ロビーと市立図書館で開かれている。12日まで。

さまざまな消費者問題について紹介するパネルが並ぶ消費者問題啓発パネル展

さまざまな消費者問題について紹介するパネルが並ぶ消費者問題啓発パネル展

 市消費生活センターが開催。市役所のロビーには、「マイナンバー制度に便乗した詐欺に注意」など、具体的な事例を紹介した啓発パネル11枚を掲示しているほか、消費者問題についてのアドバイスを掲載したパンフレットも配布している。

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シルクの杜オープン 橿原の新沢千塚古墳群公園の中核施設 足湯も楽しめる

 橿原市が整備を進める新沢千塚古墳群公園(25・3ヘクタール)の拠点施設で、市民の交流と健康づくりを目的にした「シルクの杜」と、地元の農産物などを販売する集客施設がオープンした。

屋上にある足湯施設

屋上にある足湯施設

 シルクの杜は、古墳群公園を東西に貫く県道の北側に位置。地上1階地下1階建て。1階には、水中歩行や水中エアロビクスができる温浴施設、入浴施設、トレーニングルーム、ダンス教室などを備える。

 屋上には芝生広場と足湯施設があり、西方の金剛・葛城山系を望みながら足湯を楽しむことができる。

 集客施設は県道南側にあり、平屋の「道の駅」的施設。駐車場を備え、地元新沢地区の農産物などを販売するほか、休憩スペースも。2つの施設は、県道をまたぐエレベーター付きの立体横断歩道橋で結ばれている。

 シルクの杜を訪れた同市の真鍋功さん(78)は「屋上からの見晴らしはすばらしい。これまであった千寿荘(老人福祉センター)のように利用していきたい」と話していた。

オープンしたシルクの杜

オープンしたシルクの杜

 橿原市は24年度から5年計画で古墳群公園の整備を進めており、県道北側(約11ヘクタール)については整備を終え、今後県道南側の整備を行い、今年度内の事業完成をめざしている。問い合わせはシルクの杜(☎0744・26・6201)。

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地元の魅力伝えたい ホテル杉の湯の前田さん 川上村初の「奈良まほろばソムリエ」

 今年1月に行われた奈良のご当地検定「第10回奈良まほろばソムリエ検定」(奈良商工会議所主催)最難関の「ソムリエ」に、川上村の「ホテル杉の湯」に勤務する前田景子さん(58)が合格した。同村からの合格者は平成21年の試験スタート以来初めて。前田さんは南部地域の魅力を広く案内できる従業員を目指し、日々、業務や勉強に励んでいる。

「吉野地方の魅力を伝えていきたい」と話す前田景子さん

「吉野地方の魅力を伝えていきたい」と話す前田景子さん

 「やったー!」。自宅に届いた合格通知に、つい声が出た。「奈良まほろばソムリエ検定」は奈良の歴史や文化に関する知識を問うもので、難易度別に3階級あり、最難関の「ソムリエ」は今年は203人が受験。合格者はわずか48人だった。

 約30年前に出身の天理市から村に嫁ぎ、3人の子供を育てた。もともとクイズや豆知識が好きで、23年に「奈良通2級」、翌年には「奈良通1級」に合格。「ソムリエ」の受験資格を手にしたものの、「いつか、いつか…」と思い続けていたという。

 昨年末、ついに一念発起。忙しい家事や仕事の合間をみては眠たい目をこすりつつ、約1カ月かけて勉強に励んだ。試験には県内の観光地の案内を400字で記述する―などの問題が出され、「役行者ゆかりの地をめぐる」という得意テーマを選び、解答欄を埋めていったという。

 合格後、約20人の団体宿泊客に、川上村の歴史を案内する機会があった。「人に分かってもらえるように話すのは、書くのとは全然違う」と、ガイドの難しさを改めて痛感したという。

 とはいえ、大好きな村の暮らしや文化を多くの人に知ってほしいという思いは人一倍強い。ノートの端には、趣味でたしなむ俳句の先生に教えてもらった「何事も熱心さに比例する」という言葉を書き留めている前田さん。今後も地域の案内人として、研鑽を続けるつもりだ。

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一口に「コケ」といってもいろいろあるんです 川上村の森と水の源流館で観察

 風薫る5月は、自然を楽しむのに良い季節。以前から気になっていた「コケ」に触れてみたいと思い、森と水の源流館(川上村)の企画調査班長、木村全邦さん(42)に、同村西河の「あきつの小野スポーツ公園」に連れて行ってもらった。

さまざまなコケを観察する木村さん

さまざまなコケを観察する木村さん

 日陰になっている石垣でさっそく、「タマゴケがあります」と木村さん。観察用のルーペをのぞくと、繊細な葉の間からにゅっと不思議な球が突き出ている。これはコケの「胞子体」といい、「漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の『目玉おやじ』のようでしょう。ユニークなので、最近人気です」と教えてくれた。周辺にはほかにもトヤマシノブゴケやオオトラノオゴケ、ニスビキカヤゴケなど、たくさんのコケが。

 桜やイロハモミジの木漏れ日が降り注ぐ広場に移動した。広場の緑を指した木村さんは、「この緑は全部コケ。コケの園です」。ルーペで見ると、明るい緑色のコケの体「配偶体」が見えた。コツボゴケとコバノチョウチンゴケの群落なのだという。

 万葉集には、吉野のコケの美しさを詠んだ歌がある。実は、コケの美しさに世界で最初に気づいたのは日本人なのだとか。「新緑の季節の今が、コケも一番美しい。コケを眺めてふと目を上げると、周りの景色がより輝いてきれいに見えます」と木村さんは話す。

コツボゴケとコバノチョウチンゴケの群落が広がる広場

コツボゴケとコバノチョウチンゴケの群落が広がる広場

 公園の奥にある「蜻蛉(せいれい)の滝」に向かって行く途中にも、ニワツノゴケやオオシラガゴケなど、たくさんのコケが見られた。「吉野地域はコケの種類の多さ、希少性で世界的にもすごい所。感触や色、匂いなど五感を使って観察してほしい」と木村さん。吉野の魅力の奥深さに、改めて気づかされた。(山本岳夫)

 「森と水の源流館」では、森や水、生物、自然、歴史、民俗、郷土料理などをテーマに「川上村エコツアー」を開催。コケの観察もできる。対象は小学生以上で、申し込みは10日前まで。日程は要相談。定員25人(最少催行人数10人)。有料。問い合わせは同館(☎0746・52・0888)。

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ヒノキゴケ

ヒノキゴケ

ニワツノゴケ

ニワツノゴケ

タマゴケ

タマゴケ

コツボゴケ

コツボゴケ

オオシラガゴケ

オオシラガゴケ

ダンス苦手な先生へ 奈良県教委が学習DVD作製

中学1、2年生で必修の「ダンス」について、教員の指導力アップを図ろうと、県教委が表現運動・ダンスDVD「心と体をほぐすウォーミングアップ」を作製した。県教委がダンスに絞ったDVD教材を作製したのは初めてで、市町村教委や全公立・私立の小中学校、高校などに配布する。

DVDの一場面(県教委提供)

DVDの一場面(県教委提供)

ダンスは学習指導要領の改定に伴い、平成24年度に中学校で必修化。小学校段階から表現運動の学習を進めることが大切とされている。このため、県教委は授業の導入に絞ったウオーミングアッププログラムとその指導法を紹介するDVDを作製した。

DVDは、対象を「小中学校・高校」と「小学校低・中学年」「小学校高学年・中学校・高校」「中学校・高校」に分け、1枚(約50分)に収録。ロック、サンバなどの現代的なリズムのダンスのほか、即興表現などが含まれている。作製はダンスが専門の塚本順子・天理大学教授の協力を受けた。

県教委保健体育課は「DVDは特に導入部分に絞っているのが特徴で、ダンスが苦手な教員らに使ってもらえると思う。教材の浸透を図り、現場の声も聞いていきたい」としている。

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交通ルール守って安全に 河合町の小学校で「交通安全教室」

 基本的な交通ルールなど学ぶ交通安全教室が河合町立河合第一小学校で開かれ、全校児童や保護者ら約300人が参加、正しい横断方法やバス降車時の注意点などを学んだ。

バス降車時にひそむ危険性など学ぶ児童ら

バス降車時にひそむ危険性など学ぶ児童ら

 教室では校庭に横断歩道やバス停などを設置し、交通ルールや自転車の安全な乗り方について奈良交通運行サポートセンターの指導員が実技指導。大型バスを使っての自転車との接触事故も〝再現〟され、横断歩道を通る際の左右確認の重要性や、バス降車時の危険性などについても学んだ。

 参加した児童は「車がすぐに止まれないのがわかった」、「交通ルールを守ります」などと話していた。

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安全な横断方法などを学ぶ児童ら

安全な横断方法などを学ぶ児童ら

真言律宗めぐる「ぼさつの寺めぐり」 西大寺、元興寺、不退寺が参加し7寺に 

 鎌倉時代の僧、叡尊上人を宗祖とする真言律宗の寺院を巡拝する「ぼさつの寺めぐり」に、新たに同宗の総本山・西大寺と元興寺、不退寺が加わり、計7カ寺(いずれも奈良市内)となった。西大寺の木造叡尊坐像が重要文化財から国宝に昇格することも機に、興正菩薩叡尊の教えを伝えたいとしている。

各寺院のオリジナル挿絵入りご朱印紙を紹介する僧侶たち

各寺院のオリジナル挿絵入りご朱印紙を紹介する僧侶たち

 叡尊は奈良に生まれ、密教や戒律を学んで東大寺で自誓受戒。戒律の普及に努め、西大寺など寺院の復興を進めるとともに庶民の救済活動を展開した。

 般若寺と白毫寺、不空院、福智院ではこうした叡尊について知ってもらおうと、昨秋から「ぼさつの寺めぐり」を提案。各寺院では志納料500円を納めると、それぞれ特徴的な挿絵が入れられたご朱印紙が授与される。

 参加寺院は今後も増やし、広く叡尊の理念と功績を紹介していく予定といい、西大寺の松村隆誉執事長は「現在ある真言宗は興正菩薩のおかげ。真言宗の庶民化には興正菩薩の影響が大きかった」と話している。

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「輝きと安らぎあるまちづくりを」 三郷町制50周年記念式典

 三郷町が今年4月に町制施行50周年を迎えたことを記念する式典が8日、町文化センターで開かれた。町民ら約430人が出席し、町の新たな門出を祝った。

式典で町歌を合唱する三郷、三郷北小6年の児童

式典で町歌を合唱する三郷、三郷北小6年の児童

 同町は、明治22年に勢野、立野、南畑の3村が合併して発足した三郷村が、昭和41年4月に町制施行し誕生した。

 ベッドタウンとして発展してきた同町は、当初約7千人だった人口が現在は約2万3千人に増加。坂道が多い町内で高齢者らが移動しやすいよう、県内初の「予約制乗合タクシー」の運行を始めるなど、住みよいまちづくりに力を入れている。

 式典で森宏範町長は「50年の歩みは先人の尽力と町民の理解、協力のたまもの。輝きと安らぎのあるまちづくりを目指し、より一層邁進したい」とあいさつ。荒井正吾知事らも出席し、祝辞を述べた。

 その後、町立三郷、三郷北小学校の6年生の児童らが町歌を合唱、町立三郷中学校の卒業生らによる和太鼓演奏もあり、式典に花を添えた。

式典で式辞を述べる森宏範町長

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木工や竹細工楽しもう 生駒で「花・緑まちづくりフェスタ」

 木や植物と触れ合いながら工作を楽しめる「花・緑まちづくりフェスタ」が8日、生駒市の文化施設「花のまちづくりセンターふろーらむ」で開かれた。晴天のもと、多くの親子連れでにぎわった。

「丸太切り」体験に挑戦する子供

「丸太切り」体験に挑戦する子供

 生駒市とフェスタ実行委が主催する同イベントは、都市緑化の普及と啓発を目的に毎年春と秋に開催し、今回で9回目になった。

 会場には竹細工でこいのぼり作りや押し花、寄せ植え体験など地域のボランティア団体などが25のブースを設置。竹馬に挑戦する子供たちや地元の食を味わう家族づれの姿も見られた。

 同市内の小学2年、吉野遙斗くん(7)はノコギリでヒノキを切る「丸太切り」に挑戦。「しんどい」と汗をかきながらも、懸命に手を動かしていた。母親の日登美さん(42)は「普段はあまりできない体験なので、とてもいい思い出になりました」と話していた。

会場では植物を展示販売する園芸市も開かれた

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実践型で企業と大学生つなぐ 奈良市のNPO法人「ならゆうし」が参加企業募る

 大学生と県内の中小企業をつなぎ、新規事業の立ち上げなど実践型のインターンシップを提供しているNPO法人「ならゆうし」(奈良市)が、参加企業を募集している。

 インターンシップは約半年間、大学生が企業の一員として業務改善を図ったり、新たなプロジェクトを企画したりする実践型のもので、各地域の活性化を図るのも狙い。

 募集対象は、若い力を生かして経営革新につながるプロジェクトを実施しようと考えている県内の中小企業。担当者は「単なる『職業体験』や『就職マッチング』ではない。企業側は大学生を活用した経営革新、大学生は自分の人生設計のための『キャリア教育』を目的として参加してもらえれば」としている。

 事業がスタートした平成25年からこれまでに農業や林業、建設業、小売業などさまざまな県内中小企業が延べ32社、大学生は41人が参加したという。インターンシップで行う具体的なプロジェクト内容や期間中の企業・大学生双方の支援は、同法人の担当者がコーディネーターとしてかかわる。

 募集は基本的に5月中旬ごろまで。詳しくはホームページ(http://narayushi.com/)。

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