写真でたどる発掘調査の歴史 飛鳥資料館で特別展
奈良文化財研究所が発掘調査の際に撮影した「文化財写真」などを展示した特別展「文化財を撮る-写真が遺す歴史」が明日香村の飛鳥資料館で開かれている。発掘調査で見つかった貴重な遺物や、大発見の瞬間を伝える写真もあり、同研究所の調査の歴史を伝えている。7月3日まで。
展示されているのは写真パネルや、撮影に使われたカメラなど87点。最古の寺院とされる飛鳥寺の調査で見つかった塔の心礎や舎利容器などを撮影したカラー写真(昭和31年)や、デジタルカメラをキトラ古墳石室内に挿入して内部を撮影、南壁に描かれた極彩色壁画の「朱雀」の発見につながった写真(平成13年)など、貴重な写真も含まれている。
奈文研が藤原宮跡の調査を開始したときの写真(昭和45年)もあり、松くい虫の被害で今では見ることができない大極殿跡(大宮土壇)の松林もおさめられている。撮影機材では、今春まで使われていたというマニュアル式の大型カメラも展示されている。
5月28日午後2時からは、奈文研で42年間写真を担当した元職員の井上直夫さん(66)が「飛鳥の文化財を撮る眼」のテーマで講演する。問い合わせは飛鳥資料館(☎0744・54・3561)。
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大地震来たら…奈良市の水道〝ほぼ全滅〟99.5%が断水 復旧手引き必須
熊本地震からまもなく1カ月半。だが、被災地は長引く断水に今も苦しめられている。奈良市企業局は4月26日から今月2日までの1週間、配水・給水管修繕支援のため、職員3人を熊本市に派遣した。奈良には北和地域を南北に横断する「奈良盆地東縁断層帯」があり、強い直下型地震が発生すれば、奈良市の99・5%に当たる約13万世帯で断水すると予想されており、災害への備えは必須だ。
被災地に派遣されたのは、水道工務課の小島範之課長補佐ら。地震発生から10日余りが経過していた当時、地上に水があふれる漏水の修繕は進んでいたが、地中に埋設された水道管からの漏水は続いており、主に民家を回って調査。計約1200件の漏水調査を行い、給水管の修繕作業にも当たった。
だが、災害で破損した水道の復旧には時間がかかる。熊本地震の被災地は地震発生から1カ月が経過した5月15日時点でも、益城町や南阿蘇村など計2397戸で断水。阪神・淡路大震災では、神戸市は送配水管復旧に74日を要した。
一方、奈良市は水道管の老朽化を表す「経年化管路率」が中核市42市中、ワースト4位の27・3%(平成25年度末)。水道管の耐震化も17%にとどまっており、大規模地震が起きれば老朽化した水道管が破損する可能性が高い。市民は災害時の断水に備え、1日に必要とされる水3㍑を最低3日分用意するなど、「備える意識を持つ」ことが必要だ。
小島課長補佐は災害への自治体の備えとして、「役割分担のマニュアルが必須」と指摘した。被災自治体側は応援の職員に水道管の配管図面を渡す余裕すらなかったため、頼りは自前のスマートフォンのナビアプリ。水道管は材料や修繕方法も地域により異なるため、作業効率はなかなか上がらなかったという。
奈良市企業局では、災害時の体制を明記した「震災対策マニュアル」を毎年改訂。だが、経営管理課の井内文彦課長は「訓練もせずに、本番でマニュアル通り動けるかと懸念している」とし、今後は訓練やマニュアルの周知徹底、改訂をさらに進めるとした。
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ペットのヘビが〝脱走〟か? 奈良女子大学近くの路上で捕獲
26日午後3時55分ごろ、奈良市北川端町で「路上にヘビが横たわっている」と通行人の男性が110番。約15分後、駆けつけた奈良署員が捕獲した。
同署によると、現場は奈良女子大学の北東約100メートルの市道。ヘビは体長約110センチで赤と黄色のしま模様があり、種類は不明だがペットとして飼われていた可能性があるという。車にひかれた跡があり、衰弱していた。同署は27日にも保健所に引き渡すという。
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肩こり、首の痛みテーマに28日に「なら100年会館」で公開講座 西の京病院主催
肩こりや首の痛みに悩む人向けの市民公開講座が28日午後2時から、なら100年会館(JR奈良駅西口から徒歩すぐ)で開催される。参加無料。
医療法人康仁会・西の京病院が主催する。テーマは「しびれは危険を知らせるメッセージ」「本当に五十肩ですか」「悪い姿勢からくる首・肩の痛み」で、同病院の専門医がわかりやすく解説する。
定員300人。空席があれば当日参加も可能だが、事前申し込み者が優先される。参加申し込みや問い合わせは、西の京病院地域医療連携センター(☎0742・35・2219)。
病院のホームページはhttp://www.nishinokyo.or.jp/index.html
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5月28日に藤城清治さんのサイン会 奈良県立美術館の「光のメルヘン展」
92歳の影絵作家、藤城清治さんの作品を集め、県立美術館(奈良市登大路町)で開催中の「藤城清治 光のメルヘン展」。入館者数が3万人を突破し、人気が広がっている。今月28日(土曜)には再び藤城さんのサイン会が開かれる。
サイン会は午後1 時半開始の予定だが、参加には当日のチケットの半券を提示し特設ショップで版画額装品や展覧会図録、シルクスカーフなど対象商品を購入することが必要。そ のうえで、午前10時半以降に先着順(100人)で整理券が配布される予定。ただ、藤城さんの体調や当日の交通事情などで中止や内容が変更される場合もある。
観覧料は一般1400円、高校・大学生千円、小・中学生500円。問い合わせは県立美術館(☎0742・23・3968)。
展覧会の公式ホームページ(http://www.ktv.jp/event/fujishiro_nara/index.html)ではサイン会の詳細や会場の混雑状況の情報を掲載している。
また、特設のミュージアムショップでは今回の展覧会のために藤城さんが手がけた奈良を題材にした作品のポストカードも加わり、好評発売中。
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「次世代を担えるよう子供たちを守り続ける」 東大寺222世別当の狹川普文さん
「子供たちの命についてまず考える」。奈良・東大寺の第222世別当(住職)就任に際し、そう強調した。
その思いは奈良時代、聖武天皇が前身寺院を開いた精神に基づく。「天皇の息子が夭折されたことからこの寺は動き出したといっていい」。さらに同時代から続く二月堂修二会(お水取り)で籠もった経験では、満行の日に行で使った「達陀帽」を子供にかぶせ成長を願う行事に「このために1カ月間行を勤めてきた」と実感してきたという。
最近はわが子を傷つける親に心を痛める一方、素直な子供に出会うと「うれしい」。障害児らをサポートする東大寺福祉事業団としては、在宅・地域支援やレスパイトケア(介護している家族のリフレッシュ)などに尽力したいといい、「健康に育って教育を受け、次世代を担えるよう子供たちを守り続けたい」と言葉に力を込める。
東大寺で生まれ育ち12歳で得度。塔頭住職となって以降は約40年間、大寺の僧侶として歩んできた。書や絵画、彫刻もたしなみ、書は平成22年に亡くなった榊莫山さんに師事。創造の難しさを実感しつつ、「98%は自然が作り、残り2%が本人のセンス」といった師の言葉を忘れないという。
芸術への希求は奈良時代に営まれた東大寺・大仏の開眼会にも思いをはせさせる。完成した大仏の前で国内のほか中国や朝鮮、東南アジアの楽舞が奉納。国際色豊かな一大文化行事が繰り広げられた。
「天平の東大寺では文化芸術が花開いた。これからもいろんな芸術家に大仏のひざ元で奉納してもらったり、一緒に新しい展開ができたりすればすばらしい」
子供たちや芸術への熱い思いが東大寺の新たな歴史を刻んでいく。(岩口利一)
狹川普文(さがわふもん) 奈良市生まれ。65歳。龍谷大学大学院修士課程修了。東大寺の執事長や大仏殿院主、上院院主、福祉事業団理事長などを歴任。5月1日、東大寺を大本山とする華厳宗の管長、同寺の第222世別当に就任した。
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中国、韓国の学生が奈良筆作り挑戦 県文化会館で書展も
「東アジア文化都市2016奈良市」として実施される交流事業「日中韓大学生の書展」のため来日した中韓の学生ら21人が、奈良市のならまちセンターで「奈良筆」作りに挑戦した。26~29日には、日中韓3カ国の学生らの作品を展示する書展が、県文化会館で開かれる。
3カ国の共通文化「書」を通じて交流を深めようと、奈良市と実行委が開催。書展では日中韓で同じ字形、意味合いを持つ常用漢字の「一字書作品」や、3カ国語による寄せ書き、木簡に字を書いた「木簡墨書」など、約60点が展示される。
24日は中国・寧波市と韓国・済州島の学生ら21人がならまちセンターで国指定伝統的工芸品の「奈良筆」の「仕上げ」作業に挑戦。動物の毛を練り混ぜた穂首に白い布海苔を含ませた後、麻糸で余分な海苔を絞って形を整えていった。
韓国の済州大学4年、イ・ジフンさん(25)は「普段は作られた筆しか知らないので、材料など手に触れて感動しました。奈良は初めてですが、早くシカに会いたい」と笑顔。中国・寧波職業技術学院3年の宋育さん(20)は「奈良は中国の文化との共通点も多く見られて楽しい」と話していた。
書展は午前10時~午後5時(29日のみ午後4時まで)。入場無料。問い合わせは実行委(☎0742・27・0120)。
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全国新酒鑑評会金賞に、奈良県内から「豊祝」など4銘柄
独立行政法人「酒類総合研究所」(広島県東広島市)の平成27年度の全国新酒鑑評会で、県内から4蔵元の4銘柄が最優秀の金賞に輝いた。
鑑評会は全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会で、清酒の品質や製造技術の向上を目指して開かれている。今回は全国から854点が出品され、413点が入賞。このうち227点が金賞だった。
「豊祝」で12回目の金賞を受賞した奈良豊澤酒造(奈良市)の豊澤孝彦社長は「3年前に社外の杜氏が引退して以降、社員杜氏で取り組んで2回目の受賞。利き酒に特に時間を割いた。この受賞が品質の底上げにつながることを期待したい」と話した。
他の金賞の蔵元・銘柄は次の通り。
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近大付属小が〝エコ出願〟導入 29年度入試から完全ネット化
近畿大学付属小学校(奈良市)は25日、平成29年度の入学試験で、出願から入学手続きまですべてをインターネット上で実施する「エコ出願」を導入すると発表した。小学校での出願の完全インターネット化は西日本で初めてという。
エコ出願は紙の願書や入試要項を廃止し、すべての手続きをネット上で行う仕組み。入試の検定料や入学金支払いも、ネット上でのクレジットカード決済が可能となっている。
出願の完全ネット化は、26年度入試で近大が全国で初めて実施。付属中学・高校でも28年度入試から実施している。同大広報課によると、エコ出願導入以前は同大で毎年約13万部の紙の願書を用意しており、「コストが大幅に削減でき、環境にも優しい」としている。また、紙の願書では毎年約3割に記入ミスなどがあったが、ネットではミスが自動的に指摘されるため、不備はほぼなくなったという。
ネット環境がない家庭に配慮し、出願期間中は付属小に特設パソコンコーナーを設置。6月11日に同校で開催する「大近小博」でもエコ出願について説明する。
29年度の同校の一次入試の出願期間は9月1~9日。保護者面接が24日、入学試験が29日に実施される。エコ出願の詳細は6月中旬ごろに同校ホームページhttp://www.fes-kinder.kindai.ac.jp/fes/に掲載される。
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伊勢志摩サミット 奈良県内も厳重警戒 駅や寺社も重点
26、27日に三重県志摩市の賢島で開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)。隣接県として、県警からは約150人の警察官を三重県に派遣。県内でも主要駅の警備強化のほか、寺社仏閣など比較的警備が手薄になってしまう「ソフトターゲット」の警戒を強めている。
県内は今、修学旅行生らも多く訪れる観光シーズン。県警は平時より制服警察官の巡回頻度を増やしているが、「物々しく、観光客の気分を害する恐れがある」と、場所によっては私服警察官を配置するなどの対応をとっている。
今月20日以降は、県内主要駅を中心に、各駅での警戒を終日強化。朝夕のラッシュ時や観光客が多い時間帯などに電車内や駅構内で不審物チェックなどにあたる制服警察官を増やし、「見せる警備」での警備強化を図っている。
県警警備二課は「『見せる』ことで抑止につなげたいが観光客への配慮も必要で、バランスは難しい」としつつ、「県全体でテロ未然防止に向けた機運を高めていく」とした。
県民・観光客の安全へむ全力 羽室英太郎県警本部長に聞くテロ対策
伊勢志摩サミットに向けた県警の対応について、県警の羽室英太郎本部長に聞いた。
――開催地の隣接県として対策は
鉄道でもすでに特急列車に警察官が警乗し、テロリストや危険物、不審物を三重に入れないよう徹底している。奈良は観光地なので、海外から伊勢志摩を訪れた各国の随行員らには「奈良や京都に行こう」という人もいるかもしれない。そうした方の警護も必要。県民だけでなく、観光客の方々の安全も図りたい。
――テロリストが標的とする可能性がある文化財が県内には多数ある
海外では、シリアのパルミラ遺跡などの歴史的文化財がテロリストに破壊されている。奈良県では世界遺産が3カ所にあるうえ国宝なども多く、県民の安全安心だけでなく、世界中から訪れる観光客を防護することが責務だ。
――ソフトターゲットの警備も求められる
昨年11月のパリ同時多発テロでも、スタジアムやレストランでの爆破があった。不特定多数の人が集まる大型集客施設や各種イベント会場のテロ防止が非常に重要になってきている。
――具体的な対策は
なるべく多くの警察官を警戒活動にあてる。ただ、県内は文化財や寺社が多く、いろんな方々との緊密な連携が必要。その一環として先月末、「テロ対策・やまとまほろばネットワーク」を発足させ、関係団体30組織が緊密に連携してテロ対策に取り組む体制をつくった。官民共同の広報活動や合同訓練など、サミットだけでなく、将来のラグビーW杯や東京五輪も視野に入れ、各種対策を強化してまいりたい。
――サイバー攻撃への対策は
サーバーの機能をまひさせる「DoS攻撃」のような攻撃も予想されるし、予約などにウェブを活用している旅館・ホテルが狙われ、機能を停止させられる恐れもある。ロンドン五輪でもあったが、ライフラインへの攻撃も多くなっている。警察庁サイバーフォースセンターでは重要インフラ事業者のサイトを監視しており、奈良でも平素から重要インフラ事業者の指導や情報共有を行っている。
――県民に求めることは
不審者や不審車両を目撃した際は、警察に速やかに通報していただきたい。ロンドンの同時爆破でもそうだが、「ホームグロウン(自国育ち)」テロリストのように、ネット情報などで過激派の思想に共鳴し、単独犯でテロ行為に走るケースも増えてきている。そうした面からも、地域住民の方々の協力や支援をお願いしたい。県警は、県民や観光客を守るため全力を尽くす。県民の皆さまには伊勢志摩サミットに限らず、永続的にテロに配意していただきたい。
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癒やし広がる境内散策を 橿原のおふさ観音で「バラまつり」
橿原市のおふさ観音で、イングリッシュローズを中心に境内に植えられた赤やピンク、白、黄色などのバラの花を無料公開する「バラまつり」が開かれている。6月30日まで。
境内には3800種類以上、約4千株のバラが植えられている。最初は密門裕範副住職が趣味で植えていたが約20年前から植える数を増やし、「境内を癒やしの場にしてもらおう」と無料公開するように。寺では「訪れた方が晴れやかな気持ちになり、心に温かな光を灯していただければ」としている。
初めて訪れたという斑鳩町の吹田延光さん(68)と妻、トヨ子さん(64)は「数が多くきれいで、感動しました。来たかいがありました」。4年前から来ているという桜井市の女性(38)は「きれいです。心がなごむし、気持ちが明るくなります」と話していた。
境内にある日本庭園も無料公開。「茶房おふさ」では6月30日まで、奈良芸術短大の学生が制作した洋画や日本画などを展示している。問い合わせはおふさ観音(☎0744・22・2212)。
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亡き妻にささげる「追悼の庭」 彩る100種のバラ 28、29日に公開
奈良市学園前の住宅街に、バラに彩られ、ひと際目を引く庭がある。手がけたのは、4年前に最愛の妻・由美子さんをがんで亡くした建築士の居場英則さん(50)。100種類ものバラが笑顔のように咲く「追悼の庭」は、前を向いて歩き始めた英則さんの生きがいになっている。
ピンクの壁に丸窓がついた一軒家は軒先から玄関に続く中庭まで、赤や紅のバラが埋め尽くす。香りに誘われてチョウやハチも飛び交う「花やしき」に、「妻は今ごろ空の上であきれているんじゃないかな」と英則さんは笑いながら話す。
由美子さんは4年前の6月17日、44歳の若さで逝った。早期発見が難しく、進行が早い「スキルス胃がん」だった。一人息子はまだ中学生で、英則さんは「しばらく何もやる気が起きなかった」と振り返る。
そんなある日、母親が庭先に植えていたピンク色のバラにふと目が留まった。ピンク色が好きで、携帯電話や衣服などもピンクが多かった由美子さん。「ピンク色のバラを育てたら、妻の追悼になるかもしれない」。そう思い立った英則さんは早速ガーデニングの本を買い、セミナーにも参加。1年目から40種類超のつるバラを植え始めた。
園芸初心者だったが、悲しみを乗り越えようと打ち込んだ結果、わずか2年目で数々のガーデニングコンテストで受賞。バラを通じて近隣住民との交流や園芸愛好家との新たな出会いも生まれ、庭を通じて「前向きな新しい人生が切り開かれていった」という。
バラが咲くたび、妻を思い出して連絡をくれる友人や、遅咲きのバラが知らせる5月22日の結婚記念日。「あるものはいずれなくなるが、記憶は引き継がれていく」と、妻が遺したものに励まされ、一歩を踏み出している。
今年から奈良市内の病院で、植物の育成や触れ合いを通じ、患者が心身の健康を得る「ガーデンセラピー」にも携わり始めた。亡き妻を思い手がけ始めた「追悼の庭」は今後、「癒やしの庭」となり、より多くの人々の心を温めるのかもしれない。
28、29日午前10時~午後5時、「追悼の庭」を一般公開する「オープンガーデン」を実施。希望者には居場さんが庭内を案内する。問い合わせは居場さんにメール(hidenori.iba0502@gmail.com)で。
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縁結びは藤原鎌足 明日香村と大阪・高槻市が災害時相互協定
明日香村と大阪府高槻市は、歴史文化を通じた交流や災害時の相互応援などを目的にした包括連携協定を締結した。
高槻市には藤原鎌足の墓とされる阿武山古墳や、継体天皇陵の説がある今城塚古墳など多くの史跡があり、文化財をいかしたまちづくりを進めている。鎌足は明日香村で生まれたとされ平成24年、高槻市の今城塚古代歴史館で、阿武山古墳を取り上げた特別展が開催されたことをきっかけに交流が始まり、今回の協定締結につながった。
締結式は明日香村役場で行われ、森川裕一村長と濱田剛史市長が協定書に署名。森川村長は「明日香村と高槻市は鎌足を通じて歴史的な繋がりがあり、いろんな活動を行って連携を深めていきたい」。濱田市長は「世界に冠たる明日香村との協定締結は名誉なこと。さまざまな分野で交流を深め、『北の飛鳥』として、情報発信を行っていきたい」と語った。
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奈良市の汚水処理施設で異臭騒ぎ 周辺道路で一時通行止め
25日午前10時半ごろ、奈良市中登美ケ丘の汚水処理施設「登美ケ丘コミュニティプラント」の職員などから、「異臭がする」と119番があった。奈良西署によると、施設内で汚泥の発酵作業を担当していた男性作業員1人が「気分が悪い」と訴えたが、病院搬送や避難はなかった。
同署によると、施設は汚水を処理して肥料を作るもので、近鉄不動産が設置・運営。高温のためダクトの一部が溶け、発酵した汚泥から発生した煙から異臭が発生したとみられる。煙には硫化水素などが含まれており、施設内では基準値を超えていたという。
市消防では異臭緩和のため放水作業を行い、この影響で施設東側の市道約150メートル区間が2時間にわたって通行止めとなった。
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永遠の瑞穂国築いた神武天皇 あの感動再び…10月3日に海道東征コンサート
昨年、大阪では戦後初めて、70年の時を超えて鳴り響いた交声曲「海道東征」のコンサートが、今年も10月3日、ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)で開かれる。神武東征を題材に北原白秋が最晩年に綴った詩に、「海ゆかば」で知られる信時潔が力強く芳醇な音楽を与えた交声曲は、現代にも日本人の心を大きく揺り動かす。神武天皇崩御2600年にあたり、橿原神宮(奈良県橿原市)で「神武天皇二千六百年大祭」が行われた今年、再び、美しい建国の物語が奏でられる。
今年は紀元2676年。初代神武天皇が大和・白檮原宮(現橿原神宮)で即位してから2676年ということである。そして崩御されてちょうど2600年の節目の年だ。
その日にあたる4月3日には、宮跡と伝わる橿原神宮で「神武天皇二千六百年大祭」が行われ、約3千人の参列者が神武天皇の遺徳をしのんだ。
参列者には、珍しい弁当が配られた。「神武天皇御東遷ゆかりのご当地めぐり」と題したもので、神武天皇が日向・高千穂宮(現皇宮神社)を出て大和に入るまでの経路地の、現在の名物を一堂に集めた豪華版である。
入っていたのは例えば、船出の地、宮崎県の日南鶏とつきいれ餅(団子)。つきいれ餅とは、ふつうの餅のように餡を包まず、一緒についた餅で、神武天皇(この時は即位前で、名前はカムヤマトイハレビコノミコト)の船出の様子を今に伝えているものだ。
日向・美々津の港で風待ち、潮待ちをしていたイハレビコは旧暦8月2日を船出の日と決めていた。ところが物見番から、風も潮も今がよいという知らせが入り、急遽1日の夜明けに船出した。そのために村人が用意しようとしていた餅が間に合わず、もち米と餡を一緒について献上した。この伝承を今に伝えるのが美々津の名物、つきいれ餅なのだ。
弁当には他に、古事記では7年滞在した阿岐(安芸)国・多祁理宮にちなんだ広島県の穴子、8年いた吉備・高嶋宮ゆかりのままかり=飯借(ニシン科の小魚サッパ)などが入っていた。食材から、16年もかかった東征の苦労がしのばれる弁当だった。
北原白秋が作詩した『海道東征』には、食にまつわる詩も少なくない。
〈足一騰宮の大御饗 誰が献るはるか雲居に〉
そう歌い上げられるのは豊国(豊前、豊後)の宇沙(宇佐)で住民のもてなしを受けたとする古事記の記述を詩に代えたものだ。
〈神坐しき千五百秋瑞穂の国 皇国ぞ豊葦原〉
白秋は、そんな美称で日本を描く。古事記では天照大御神が「豊葦原の千秋の長千五百秋の水穂国」と日本を呼んだことが記されている。水辺に茂る葦原の中の永遠に瑞々しい稲穂の実る国という意味である。それだけ稲作に向いた国だからこそ天照大御神は、大国主命に国譲りを迫ったのである。
東征は、稲穂の普及をめざしたものでもあった。豊かな食材に恵まれている現代日本の礎を築いたのも皇祖・皇室だったことを、古事記は示唆している。
『海道東征』公演も今年は2年目。2度目の鑑賞になる人も少なくあるまい。今回は、より細部に注意を払って、建国の物語を味わいたい。
劇的、総勢200人が紡ぐ音楽絵巻
交声曲「海道東征」は昭和15年、神武天皇即位を紀元とする皇紀2600年の奉祝曲として生まれた。日本の詩歌の歴史に連なる美しい詩を書いた北原白秋が、その最晩年に綴った畢生の作品。その言葉に動かされた信時潔は、西洋音楽の様式と日本伝来の旋律を織り交ぜて作曲し、劇的な音楽絵巻を作り上げた。
曲は全8章からなる。雅楽の響きがオーケストラによって表現される第一章「高千穂」。天孫降臨を想起させる厳かな始まりだ。第二章の「大和思慕」は古事記から引用した詩「大和は国のまほろば、たたなづく青垣山」が、郷愁をさそう美しい旋律で歌われる。さらに第四章「御船謡」では威勢の良い船出を、第七章「白肩の津上陸」では勇ましい戦闘を表す。そして第八章「天業恢弘」で神武天皇即位を高らかに歌い、曲は感動的に閉じる。
オーケストラとソリスト、合唱、児童合唱の総勢約200人によって紡ぎ出される、壮大な建国の物語。演奏は、昨年同様、日本を代表するオーケストラの一つ、大阪フィルハーモニー交響楽団が担当。若手指揮者として注目の大井剛史さんがタクトを執る。ソリストには、昨年、やまとことばの美しい響きをホールに満たしたソプラノの幸田浩子さんや、豊かな表現力に定評のあるバリトンの田中勉さんらが名を連ねる。
チケット販売スタート、良い席はお早めに
コンサートのチケットは、5月25日、各プレイガイドで発売。所定枚数が売り切れ次第終了となります。
【開催日時】10月3日(月)午後6時半開演(午後5時半開場)
【演目】スメタナ「わが祖国」より「モルダウ」▽大栗裕「管弦楽のための『神話』―天の岩屋戸の物語による―」▽交声曲「海道東征」
【券種と料金】S席=7000円、A席=6000円、B席=4500円
【プレイガイド】ザ・シンフォニーチケットセンター(☎06・6453・2333、午前10時~午後6時、火曜休み)▽大阪フィル・チケットセンター(☎06・6656・4890、平日午前10時~午後6時、土曜午前10時~午後1時、日祝休み)▽チケットぴあ(☎0570・02・9999、Pコード298-492 セブン―イレブン、サークルK・サンクスでも取り扱い)▽ローソンチケット(☎0570・084・005、Lコード54306)。それぞれチケット料金に加え、手数料が必要。
【問い合わせ】産経新聞社事業本部(☎06・6633・9254、平日のみ)
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本殿壁画はぎ取り、40年ぶり描き直し 春日大社の「式年造替」
世界遺産・春日大社(奈良市)で行われている20年に1度の国宝・本殿修理「式年造替」で、本殿4棟の板塀に描かれた極彩色壁画5面が40年ぶりに描き直されることになり24日、壁画のはぎ取り作業が報道陣に公開された。
壁画は東西1列に並ぶ第一~四殿の板塀「御間塀」に、縦1・5メートル、横2メートルの「獅子牡丹図」や「神馬牽引図」などが描かれている。現在の壁画は昭和50年の造替で描かれ、傷みが進んだため、描き直されることになった。
はぎ取り作業は先月始まり、この日は「獅子牡丹図」の作業を公開。表面を養生紙で覆うなどし、技師がへらと木づちで慎重にはぎ取った。壁画は保存処理を行い、来年公開する予定。
本殿は檜皮屋根の葺き替えや朱の塗り替えが終わり、周囲の修理を経て今秋に完了予定。11月6日にはご神体が戻る「本殿遷座祭」が行われる。
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入館者3万人突破、「藤城清治 光のメルヘン展」 奈良県立美術館で開催中
県立美術館で開催されている影絵作家、藤城清治さん(92)の作品を集めた展覧会「藤城清治 光のメルヘン展」(産経新聞社など主催)の入館者数が24日、3万人を突破した。
3万人目となったのは和歌山県海南市の会社員、上山裕紀子さん(32)。水谷勝則副館長からパズルなどの記念品が贈られ、上山さんは「母が藤城さんのファンで、前から来たいと思っていた。まさか3万人目とは思わなかったのでびっくりです」と話していた。
藤城さんの作品展の開催は県内では4年ぶりで、初期のモノクロ作品から最新作までの影絵のほか、油彩画、水彩画など約250点を展示。奈良の社寺や風景を描いた新作影絵も6点あり、水と鏡を使った演出も見どころとなっている。
7月3日まで。開館は午前9時~午後5時。月曜休館。観覧料は一般1400円▽大学・高校生千円▽小・中学生500円。問い合わせは同館(☎0742・23・3968)。
展覧会の公式ホームページ(http://www.ktv.jp/event/fujishiro_nara/index.html)で混雑状況の情報を掲載している。
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【鹿角抄】8歳で命終えた男児に教わった「生きる豊かさ」とは
「生きる」ことは、長さだけではかるものではない―。3歳で急性リンパ性白血病を患い今年1月、8歳で亡くなった平尾吏覇君から教わったことだ。取材を通じて出会ったのは、一昨年の春。会うたびに、なぜか心を見透かされているような思いがした。

病室で笑顔を見せる平尾吏覇君=平成26年10月、三重県津市
吏覇君の両親は、幼いわが子に病名を告げるか悩んだ末、伝えることを選んだ。幼いころから死生観を教えられた吏覇君は人一倍、生きる〝質〟を大切にしているように見えた。
いつも入院に付き添った母親のことを、絶えず思いやっていた。小児科医になる夢を持ち、「いつか楽をさせる」と母親に約束。病室で懸命に勉強していた。家族と過ごせる時間を大切にし、一日一日をかみしめるように過ごしていた。
つらい治療を受けても完治しない病で手術や入退院を繰り返す中、両親は治療を続けるか止めるかの選択に日々、葛藤していた。そして、一昨年3月に受けた移植手術を「最後の治療」とし、家族でともに過ごすことを選んだ。
その年の夏。一時退院し、三重県名張市の自宅で家族と過ごしていた吏覇君を訪ねると、病院で見たことのない弾けるような笑顔。治療をやめた不安ではなく、家族と過ごせる幸せと安心感に包まれているようだった。
順調に回復しているように見えたが、小さな体は病にむしばまれていた。昨年の暮れ、「年を越すことはできないかもしれない」と聞かされた。休日に自宅を訪ねると、母親は明るく出迎えてくれた。
リビングに置かれたベッドに横になっていた吏覇君は、「ありがとう」と小さな声を振り絞って迎えてくれた。帰り際には、布団から小さな手を伸ばしてくれた。
医療が高度化しても、助からない幼い命もある。理不尽で無念で、自分の無力さを痛感する。だが、吏覇君に教わったのは、8年間という生涯は決して〝わずか〟ではないということだ。吏覇君をはじめ、難病で幼くして亡くなった子供たちはみな、それぞれの生涯を確かに濃密に生きていた。
母親はわが子の闘病生活を、ブログにつづってきた。同じような立場の人を勇気づけたり、日々を記録に残したいと考えていたからだ。今は、ブログをどう終えようかと悩んでいるという。
どのような選択になっても、吏覇君が生きた足跡は確かに刻まれた。その豊かさと強さを、忘れずに生きていきたいと思う。(山﨑成葉)
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リオ五輪出場 女子マラソン・伊藤、柔道男子・大野 荒井知事を表敬訪問
リオ五輪に出場する女子マラソン代表の伊藤舞選手(32)=大塚製薬=と、柔道男子代表の大野将平選手(24)=旭化成=が24日、荒井正吾知事を表敬訪問し、本番に向けた意気込みを語った。
伊藤選手は奈良市出身。現在、勤務先の徳島県鳴門市でトレーニングに励んでおり、7月30日に出国、米国での時差調整を経て現地入りするという。伊藤選手は「今はしっかり食べて、しっかり寝ることが大事。本番では持ち味の粘り強さを発揮できるよう、これから準備をしていきたい」と話した。
天理大出身の大野選手は母校で学生らと練習に励んでおり、8月2日に出発予定という。同大学OBの野村忠宏さんらの名前を挙げ、「先輩が築き上げてきた天理柔道をリオの地で発揮したい」と力を込めた。
荒井知事は「2人とも小柄でびっくりしました」と驚いた様子で、「リオで奈良の神様のご加護がありますように」とエールを送っていた。
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シャープ退職の求職者345人 昨年10月より半減するも ミスマッチ解消課題
シャープを希望退職した求職者数が、4月時点で345人となっていることが24日、県庁で開かれた「第8回シャープ関係離職者等支援本部会議」で分かった。ピークだった昨年10月の813人から減少したが、奈良労働局は「賃金や条件面などで希望が多様化している。一人一人のニーズにあった支援で、ミスマッチを解消したい」としている。
同労働局によると、求職者345人の年齢は55~59歳が最多の37・4%。続いて50~54歳だった。希望職種は事務職と専門、技術的職業が多かった。
県内のハローワークに登録し、これまでに就職が決まったのは延べ515人。同労働局の担当者は「引き続き求人開拓強化と、関係機関との連携で求人情報の共有化を図りたい。ミニ面接会も定期開催し、きめ細かい支援をしていく」としている。
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先輩、リオ五輪で金メダルを バドミントン高橋・松友ペアに橿原の子供たちがエール
リオ五輪(8月5日~21日)・バドミントン競技女子ダブルスに出場が決まった橿原市出身の高橋礼華選手(26)=日本ユニシス=と、徳島県藍住町出身の松友美佐紀選手(24)=同。メダル獲得が有力視されており、高橋選手が所属していた同市のバドミントンチーム「橿原ジュニア」の子供たちも「金メダルを取ってほしい」と期待している。
高橋・松友ペアは今年3月、伝統ある全英オープンで優勝するなど現在、国際バドミントン連盟による女子ダブルスの世界ランク1位。今月5日、リオ五輪出場が決まった。
高橋選手は橿原市生まれ。白橿南小学校時代は、市内の小学生らでつくる橿原ジュニアに所属し、全国大会で優勝するなど活躍した。同チームは全国的に有名な強豪チームで、平成26年の全国小学生バドミントン大会「第30回若葉カップ」の女子団体では優勝を飾っている。
練習に励む子供たちにとって、高橋選手らはあこがれの先輩。いずれも11歳で6年生の古根川美桜さん、鈴木彩加さん、浦島実玖さんは、「五輪出場はすごい。金メダルを取ってほしいと思います」と話す。
小学生時代は「負けず嫌いで、練習熱心な子」だったという高橋選手。チーム在籍時に指導にあたり、松友選手についてもよく知る松村宏則総監督(56)は、「五輪には中国など、他にも強いチームが出場する。2人の持ち味はコンビネーションで、けががないようにして、活躍してくれることを期待している」と話した。
高橋選手の父、昭博さん(53)と母、智子さん(49)は「2人は五輪初出場。五輪は特別な舞台であり、しかも一発勝負なので緊張すると思うが、(予選を勝って)決勝トーナメントまでは行ってほしいと思う。けがなくプレーし、結果としてメダルが獲得できればうれしい」と話した。
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生駒市の住宅間近の土地に亀裂 無許可開発業者は行方知れず 県が現地調査へ
生駒市西松ケ丘の住宅地に隣接した土地に亀裂が見つかり、県は6月初めにも本格的な現地調査を始める方針を決めた。現場は約6年前、奈良市の業者が県から許可を受けず勝手に盛り土をしていた。約15メートル下には川が流れ、住民からは「これから梅雨に入る。土地が崩れないか心配だ」と不安の声が上がっている。
県によると、現場は川沿いの斜面の民有地で、住宅数軒分の広さ。土砂災害を防ぐため、土地変更などに許可が必要な「砂防指定地」だ。平成22年6月、近隣住民から「川に土砂が流入している」と通報があり、県が確認したところ、業者が県砂防条例に違反して無許可で盛り土をしていることが発覚した。
県は同7月、業者に是正するよう文書で指導したほか、その後16回にわたり口頭で指導。だが業者は是正せず、23年11月ごろから連絡も取れなくなった。
住民は現場の亀裂が広がっているとして26年8月に生駒市に通報し、同9月に県も情報を把握。生駒市は防水シートを設置し、県は不定期のパトロールを実施していたが、本格的な調査や対策はとっていなかった。今後、計測器で亀裂の大きさを常時監視するほか、地盤の状態も調べる。
荒井正吾知事は24日の定例会見で「民有地なので、行政代執行という形で介入できるのか難しい。経過観察を続けたい」と話した。
砂防指定地をめぐっては、奈良市月ケ瀬で業者が無許可で大規模な土砂掘削を行い、県の対応の遅れも問題となった。県は業者への対応マニュアルを6月にも作成するとしている。
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「公用と私用は厳格にしている」、舛添都知事の問題受け 荒井知事
荒井正吾知事は24日の定例記者会見で、東京都の舛添要一知事の政治資金問題について、「舛添知事についてどうこういうつもりはないが、私は(法令順守の)励行に務めている」と強調。公用車の送迎も公務と政務で厳密に分けていると説明した。
荒井知事は舛添知事について「個人のことについて言う立場ではない」と言及を避けつつ、「私は役人あがりなので、公用と私用は厳格にしている。海外出張も1人で行ったほうが気軽だし、1人で行ったこともある」とした。
「色々な意見があるが、反対というわけにいかない」 衆院定数減で持論
また、「一票の格差」是正のため、20日の参院本会議で県の衆院選挙区の定数が4から3に減る関連法が成立したことについては、「政治の効率性、地域の声の反映、一票の格差、それぞれの目的を達成するためだと理解している」とし、「色々な意見があると思うが、反対というわけにはいかないと立場上思っている」と述べた。
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奈良マラソン、6月に参加ランナー募集 昨年は直後に定員に
12月に開催される第7回「奈良マラソン2016」の参加ランナーの募集が6月から始まる。フルマラソン(42・195キロ)と10キロが12月11日、3キロジョギングが同10日に行われ、総定員は1万7500人を予定している。

「奈良マラソン2015」で一斉にスタートするランナー(奈良マラソン実行委員会提供)
ランナーの受け付けは、インターネットの専用サイト「ランネット」で県内在住者対象の「県民枠」が6月8日午後8時から、一般枠が同15日午後8時からスタート。いずれも先着順で県民枠がフルマラソン2千人、一般枠がフルマラソン9千人、10キロ3500人、3キロジョギング1200人。
昨年は受け付け開始後、県民枠はわずか7分、一般枠のフルマラソンは約20分で定員に達した。
抽選申し込みは6月15~29日、専用払い込み用紙に必要事項を記載し、抽選事務手数料400円を支払う。抽選結果は8月上旬に通知予定。抽選で選ばれるのはフルマラソンが千人、10キロが500人、3キロジョギングが300人。
参加費や参加資格、詳しい申し込み方法など情報は随時奈良マラソン実行委のホームページ(http://www.nara-marathon.jp/about.html)に掲載する。問い合わせは実行委事務局(☎0742・81・8752)。
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妻との手紙で振り返る北京留学の思いで綴る 元橿原考古学研究所副所長の河上さん
元橿原考古学研究所副所長の河上邦彦さん(71)が、昭和55年から約2年間の北京留学の思い出を綴った「〝七五〇日 二〇〇余通の絆〟」を出版した。留学中、日本国内の妻とやりとりした手紙の内容を掲載する中で、留学で見た当時の中国事情などを紹介している。
橿考研は当時、3人の研究者を北京大学などに留学させていた。河上さんは菅谷文則さん(現橿考研所長)に続き留学し、考古学の研究に打ち込んだ。
本では大学の寮生活の様子のほか、同じ留学生や中国の人たちとの交流、中国国内を旅行したときの印象などを紹介。留学から約8カ月が過ぎた手紙では「規制が多く自由に旅行ができない」「飛行機に乗ると(航空券代は)外国人は中国人の2倍」と書き、「(中国製の)電化製品はありますが、多くの人は日本製を好みます」とも。中国で「改革開放」が進んだ1980年代、大きく発展しようとしていた国の姿の一端を読み解くことができる。
ただ、当時は遊ぶところもほとんどなかったといい、日本人留学生の中には中国を嫌いになる人もいたとも。だが、河上さん自身は「私の場合は一日、一日と中国が好きになるようです」と書いている。
留学生同士の写真のほか、少数民族、始皇帝陵などの文化財の写真も多く掲載されている。古希と結婚40年を記念し、出版した。
河上さんは「両国が理解し合い、友交を深めていけることを願って刊行した。私にとってこの2年は遠く離れた渡りがたい海であったが、それは時が解決してくれた。相互理解こそが最も重要である。そのために、両国を知る私たち留学生にできることが多くあるのではないか」と述べている。
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【訃報】大西公彦氏 81歳 元広陵東小学校長
大西公彦氏(おおにし・きみひこ=元広陵東小学校長)24日、肺炎のため死去、81歳。通夜は25日午後7時、葬儀・告別式は26日午前11時、香芝市下田東3の1265の1、香芝メモリアルホールで。喪主は長男、徳彦(のりひこ)氏。
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685年ぶりの再興へ「春日移し」、本宮神社旧社殿を京都の笠置寺へ
春日大社(奈良市)の20年に1度の社殿大修理「式年造替」で、昨年社殿が新しくなった御蓋山山頂の摂社・本宮神社の旧社殿が23日、ゆかりの笠置寺(京都府笠置町)に移された。「春日移し」と呼ばれる古来の社殿再利用で、笠置寺では春日明神社が685年ぶりに再興される。
大社によると、春日移しは大社本殿の建て替えが行われていた幕末までを中心に近畿一円で摂社・末社を含め約150例が確認されているという。
本宮神社の旧社殿は前回の造替で建てられたもので千木までの高さ約2・6メートル、幅約0・7メートル、奥行き約1メートル、重さ約300キロ。移設を前に修復されこの日、大社末社の祓戸神社で清祓式が行われた後、関係者らが担いで参道を運び、トラックに載せて笠置寺に向かった。
鎌倉時代に興福寺から笠置寺に入った解脱上人貞慶は春日信仰にあつく、笠置寺に春日明神を勧請。六角堂近くに春日明神社を建立したと伝わる。同時代の絵巻「春日権現験記」にもその様子が描かれているが、元弘元(1331)年の「元弘の乱」で同寺は焼け、再興されないままだった。
今回は式年造替を機に、本宮神社の旧社殿を笠置寺に移設することに。移設場所は笠置寺の鎮守社、椿本護王宮の隣で、6月1日に御分霊される予定。
笠置寺の小林慶昭住職「これも貞慶さんによるご縁で、手をつないで頑張っていきたい」、春日大社の花山院弘匡宮司は「800年前と同じように行われ、感激している」と話した。
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知っていますか?物部氏のこと 青垣出版が古代氏族研究本第8弾
青垣出版(田原本町)が「古代氏族の研究」シリーズの8冊目となる「物部氏」(A5判、264ページ)を刊行した。
物部氏はもとは祭祀具などの製造・管理を行う氏族で、朝廷の軍事も担当。仏教導入をめぐって蘇我氏と対立し、河内を基盤にしていた物部本宗家は滅ぶが、大和の支族(分家)は生き残り、その後も朝廷内で高い地位を保った。
本では、物部氏の拠点があった現在の天理市の布留遺跡から鍛冶遺構が出土していることや、物部氏が当初から持つ「剣神祭祀」などを説明し、鉄生産を行った鍛冶部族の性格が強いことを指摘。権力の基盤に鉄生産があったことを解説している。
また、物部氏と「大和朝廷の武器庫」だったとされる石上神宮の関係についても説明しているほか、奈良・平安時代の氏族の動向、大和以外の物部氏についても詳述。系図も示されている。
著者は宝賀寿男さん。問い合わせは青垣出版(☎0744・34・3838)。
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〝駅前相談〟始めました よろず支援拠点が近鉄奈良駅近にサテライトオフィス
経営の相談、なんでもどうぞ―。中小企業や小規模事業者を対象とした無料の経営相談所「県よろず支援拠点」(奈良市柏木町)のサテライトオフィスが、近鉄奈良駅前の近鉄高天ビル2階(同市)にオープンした。
「県よろず支援拠点」は、経済産業省の事業で平成26年6月から全国一斉にスタート。売り上げ拡大や資金繰り、商品開発や創業(起業)などさまざまな相談に、起業経営などに詳しい民間企業出身者がコーディネーターとして対応している。
県地域産業振興センターによると、「県よろず支援拠点」に寄せられた相談件数は26年度は1253件だったが、27年度は3358件と倍増。中でも「売り上げ拡大」に関する相談が最も多く、次いで「創業」、「経営改善・事業再生」―の順だった。
サテライトオフィスは利用者から「駅近くの便利な場所でも相談したい」との声を受けて開設。基本的に3人のコーディネーターが常駐して相談にあたっている。担当者は「よりたくさんの人に利用してほしい」と話している。
サテライトオフィスの相談受け付けは水、日曜、祝日、年末年始を除く週5日、午前10時~午後6時45分。事前に電話で申し込む。国や自治体、各支援機関の支援情報コーナーもある。問い合わせはサテライトオフィス(☎0742・81・3546)、よろず支援拠点(☎0742・81・3840)。
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5月で最早30度超 奈良市、十津川村、五條市、上北山村で軒並み真夏日
近畿地方を覆った高気圧の影響で県内各地でも23日、30度以上を観測する今年初の真夏日となった。奈良地方気象台によると、十津川村では32度、上北山村で31・7度を記録。奈良市も30・7度、五條市で30・5度となり、7月並みか最も暑い時期を上回る気温となった。
奈良市では先週から最高気温が30度近い天候が続いており、県消防救急課は「5月の第4週に入って真夏日に近い気温が続いている。急に暑くなると体も適応できず、熱中症も発症しやすいので気をつけて」と注意を呼び掛けている。
奈良公園周辺では、観光客らが半袖姿にサングラスや日傘をさして歩く姿が見られた。大阪市天王寺区から校外学習で訪れたという市立中学2年の浅野博貴くん(13)は「水筒の水は午前中でなくなった。今こんなに暑かったら8月はどうなるんやろう」と汗をぬぐっていた。
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