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5月で最早30度超 奈良市、十津川村、五條市、上北山村で軒並み真夏日 

 近畿地方を覆った高気圧の影響で県内各地でも23日、30度以上を観測する今年初の真夏日となった。奈良地方気象台によると、十津川村では32度、上北山村で31・7度を記録。奈良市も30・7度、五條市で30・5度となり、7月並みか最も暑い時期を上回る気温となった。

校外学習の中学生はタオルを日よけに、水分補給していた

校外学習の中学生はタオルを日よけに、水分補給していた

 奈良市では先週から最高気温が30度近い天候が続いており、県消防救急課は「5月の第4週に入って真夏日に近い気温が続いている。急に暑くなると体も適応できず、熱中症も発症しやすいので気をつけて」と注意を呼び掛けている。

 奈良公園周辺では、観光客らが半袖姿にサングラスや日傘をさして歩く姿が見られた。大阪市天王寺区から校外学習で訪れたという市立中学2年の浅野博貴くん(13)は「水筒の水は午前中でなくなった。今こんなに暑かったら8月はどうなるんやろう」と汗をぬぐっていた。

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地元に愛されてナンボ 成功者に学べ! まちおこし考える「地創研フォーラム」

 全国のまちおこしや村おこしの成功事例について学ぶ「地創研フォーラム」が、奈良市の県文化会館で開かれた。

地域ブランド創造の重要性について講演する木村修さん

地域ブランド創造の重要性について講演する木村修さん

 少子高齢化に伴う地域の過疎化に歯止めがかからない中、固有の文化や伝統、自然を生かした持続可能な地域作りを目指そうと、NPO法人地域創造政策研究センター(王寺町)が主催し今年で4回目。地域づくりに関心がある幅広い年齢層の人が参加し、県内外各地の事例紹介に耳を傾けた。

 農業の6次産業化で有名な三重県伊賀市の自然体験施設「伊賀の里モクモク手づくりファーム」会長の木村修さんは、「農林漁業を未来産業にする取り組みから」と題して基調講演した。

 伊賀のブランド豚を畜産しようと奮闘してきた経緯などを紹介し、「地域ならではのものを創造するには、他との差別化を図り、地元の人に愛され支持される〝土着性〟の強いブランド作りを目指す必要がある」と話した。

 生駒市の南徹さん(26)は「地域のブランド力は、人々に共感してもらえるようなストーリーや、地元への愛着が重要と分かった」と話していた。

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南和と堺の深い関係に迫る 葛城市歴史博物館で企画展

 江戸時代の南和地域と河内・堺の関係を資料で紹介する春季企画展「大和と河内・堺の往来-江戸時代の竹内街道と大和川」が、葛城市歴史博物館で開かれている。6月26日まで。

江戸時代の大和と河内・堺の関係を示す資料が展示されている葛城市歴史博物館春季企画展

江戸時代の大和と河内・堺の関係を示す資料が展示されている葛城市歴史博物館春季企画展

 同館によると、竹内街道で結ばれた葛城地域と河内・堺は交流が深く、葛城の人たちは奈良より河内・堺に親近感を持っていたという。展示資料は約40点で、竹内街道が描かれた西国三十三所の案内図「西国巡礼道中絵図」や、二上山の挿絵がある「河内名所図会」、大和川の難所「亀の瀬」を描いた「亀の瀬絵図」などが並んでいる。

 開館は午前9時~午後5時。休館は火曜と第2、4水曜。問い合わせは同館(☎0745・64・1414)。

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国際ソロプチミスト奈良が学業支援金贈呈 女性2人に

 世界で女性の地位向上などに取り組む社会奉仕団体「国際ソロプチミスト奈良」(森川恵子会長)は女性のための学業支援金の贈呈と表彰式を奈良市の奈良ホテルで開いた。

学業支援金を贈呈された(左から)柳田さん、尾西さん

学業支援金を贈呈された(左から)柳田さん、尾西さん

 支援金を贈られたのは作業療法士を目指す関西学研医療福祉学院(奈良市)作業療法学科の尾西敦子さん(46)と、言語聴覚士を目指している同学院言語聴覚学科の柳田ありあさん(26)の2人。

 尾西さんは「作業療法士として身体だけでなく心の支援をしたい」、柳田さんは「学習障害を持つ子供の言語能力回復のためのリハビリ支援を頑張りたい」と語った。

 森川会長は「支援できることを励みに、今後も奉仕活動に精進したい」と話した。

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【高校野球】智弁学園の初戦は紀央館(和歌山) 春季近畿大会

 和歌山市の紀三井寺公園野球場で5月28日に開幕する高校野球の春季近畿地区大会の組み合わせが23日、決まった。春季高校野球組み合わせ

 今春の選抜大会で優勝した智弁学園(奈良)は初戦で紀央館(和歌山2位)と対戦する。選抜8強の明石商(兵庫)は初出場の光泉(滋賀)と顔を合わせる。

 大会は各府県の春季大会優勝校に加え、開催地の和歌山から準優勝校と3位校が出場し、計8校で近畿の頂点を争う。順調に日程が進めば、6月5日に決勝が行われる。

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「火葬場移転は最重要」、奈良市長が市民説明会で改めて訴え

 奈良市は、老朽化が進む火葬場の移転計画に関する市民説明会を市役所で開いた。これまで地元住民らを対象とした説明会は開催してきたが、市民全体が対象となるのは初めて。約350人が参加し、仲川げん市長が計画の概要や移転の必要性を訴えた。

説明会終了後も市民らに応対する仲川げん市長(中央)

説明会終了後も市民らに応対する仲川げん市長(中央)

 新火葬場について、市は同市横井町を移転候補地としているが、地元の理解は得られていない。仲川市長はこの日、事業費約57億円に「合併特例債」を充てられる期限が平成32年度末までに迫っていることにふれ、「合併特例債を活用できる時間は限られている。財源が厳しい状況にある市にとって、(移転は)最重要課題」と改めて強調した。

 計画地周辺の災害リスクについて、市の委託で地質調査を行った技術者が「建設による影響は考えにくい」と指摘していることを説明し、「100%自然災害が起こらないようにするのは難しいが、事業を進めることで大きな影響は考えられないと結論づけている」とした。

 その後の質疑応答では、「地元の理解が得られない以上見直すべきだ」といった反対意見の一方、「科学的に説明されている。議会の判断こそ納得がいかない」と賛成する声もあった。

 説明会後、産経新聞の取材に応じた仲川市長は「新斎苑が必要なことは全市民の思い。全体的な理解を深める努力を今後も続けたい」と話した。

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【「B」が始まる バンビシャス】衛藤晃平ヘッドコーチが来季も指揮執る

 プロバスケットボールチーム「バンビシャス奈良」は23日、前季ヘッドコーチとしてチームを率いた衛藤晃平氏(33)と契約を締結したことを明らかにした。衛藤氏は「Bリーグ」初年度となる2016-2017シーズンのチームの指揮を再び執る。

来季もチームの指揮を執る衛藤晃平氏

来季もチームの指揮を執る衛藤晃平氏

 衛藤氏は「今シーズンもバンビシャス奈良で指揮をとらせていただくことになった。チームの新たな船出にヘッドコーチとして携われることは非常に光栄。現状、課題は山積しているが、一つずつ計画的に向き合い、チームの発展に寄与すべく、誠心誠意努めたい」とのコメントを発表した。

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【ふるコレ】ものづくりのまち・高田が誇る 奈良さくらコットン

 かつて綿栽培が盛んだった大和高田市。その綿で作られた織物「大和木綿」は「和州一之売り物」とも呼ばれ、全国的に知られていたという。明治時代に興った繊維産業は、今に続くものづくり力を培った。

髙井ニットで製造しているベビーニットパンツなどさくらコットン製品

髙井ニットで製造しているベビーニットパンツなどさくらコットン製品

 その伝統と技術力を地域再生につなげようと、市内の事業者と大和高田商工会議所が取り組んでいるのが、「奈良さくらコットン」。農薬や化学肥料、殺虫剤、除草剤を使わずに栽培し、手摘み収穫した綿を編んで製品化したもので、「安全で、柔らかくやさしい肌触り」と高く評価されている。

 同市ではふるさと納税の返礼品に、さくらコットン商品の乳幼児用ソックスとスタイ(よだれかけ)のセット、ベビーニットパンツ、大人用のはらまき、レディースタンクトップ-の4点を用意。1万円以上で1点、3万円以上なら2点が選べる。

 同市出のニットセーター製造会社「髙井ニット」の髙井準雄社長(68)は、さくらコットン事業が始まった約10年前からかかわってきた1人だ。同社は返礼品の1つ、ベビーニットパンツを製造。おむつの上に履かせるオーバーパンツで、市のマスコットキャラクター「みくちゃん」のイラストも編み込みで描かれたかわいらしいデザインだ。

 髙井社長は「綿は大和高田市と周辺の目の届く地域で栽培し、収穫も栽培メンバーの手摘み。どんな人が綿を栽培し、糸を作っているかまでわかる。これほど安心できるコットン製品はありません」と胸を張り、「実際に製品を見て、触って、『確かに違う』と良さを感じていただきたい」と話した。(山本岳夫)

みくちゃんのマークが入ったさくらコットン製品の1つ「ベビーニットパンツ」

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復興支援の音楽、熊本へ届け 斑鳩でチャリティーコンサート

 熊本地震の被災地の復興を支援するチャリティーコンサートが22日、斑鳩町のいかるがホールで開かれた。県内外からプロの演奏家ら約50組約130人が出演。ステージ上ではピアノや声楽、管弦楽、合唱など多彩な音楽が奏でられ、観客らはじっくりと聴き入っていた。

オペラを披露する出演者

オペラを披露する出演者

 コンサートは、同ホールで音楽コンクールを開催している一般社団法人「いかるが音楽コンクール」が主催。出演者はプロやアマチュアを問わず、主にインターネットを通じて募集した。

 ステージでは、ショパンの「華麗なる大円舞曲」などクラシック曲や童謡などが演奏されたほか、関西で活動する吹奏楽団「上方ウィンズ」の有志メンバーによる演奏で、観客らが東日本大震災の復興ソング「花は咲く」を合唱する場面も。チケット代や会場で集められた募金、CDや書籍の販売収益金など全額が熊本県の音楽慈善団体へ寄付される予定だ。

 同コンクール理事長の奥谷友子さん(39)は「音楽は言語や人種などを越えて心を一つにできるもの。その心を義援金とともに被災地に届けられれば」。大阪市の会社員、上田万里奈さん(25)は「祖母が熊本出身のため、何かできないかと思って訪れた。ピアノだけでなく、たくさんの楽器の演奏が聴けて楽しい」と話していた。

モーツァルトの歌劇を披露する出演者

モーツァルトの歌劇を披露する出演者

 チャリティーコンサートは次回は6月4日に同ホールの小ホールで開催予定。問い合わせは同コンクール事務局(☎0745・47・1069)。

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学生援護賞など贈る 国際ソロプチミスト日本中央ベンチャーリジョン表彰式

 働く女性の社会奉仕団体「国際ソロプチミスト日本中央ベンチャーリジョン」(神田真美代表)の第12回リジョン大会が22日、奈良市のホテル日航奈良で開かれ、昨年度の受賞者の表彰式などが行われた。

表彰式では学生援護賞の受賞者らに賞状などが手渡された

表彰式では学生援護賞の受賞者らに賞状などが手渡された

 大会には会員ら計約170人が出席。身体障害がありながら資格取得など自己の研鑽に励む学生を対象とした「学生援護賞」や、小学生を対象にした「川柳コンクール」の受賞者らに賞状が手渡された。

 視覚障害がある県立盲学校高等部保健理療科2年の田原澄さん(19)は指圧師などの国家資格を目指しており、学生援護賞を受賞。「資格の取得はお世話になった方に恩返しする夢への第一歩。受賞はその大きな支え」と喜びを語った。

 18歳で事故にあい、重度のまひが残る、日本福祉大4回生の藤井悠也さん(23)はバリアフリーの勉強や車いすマラソンの練習に励んでいる。同賞を受賞し、「勉強の幅を広げるとともに、東京パラリンピック出場を目指し一層励んでいきたい」と決意を新たにしていた。

表彰式では学生援護賞の受賞者らに賞状などが手渡された

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「責任持って実行を」 御所市長に東川氏、無投票で3選 

 任期満了に伴う御所市長選挙が22日告示され、現職の東川裕氏(54)以外に立候補の届け出がなく、無投票で東川氏の3選が決まった。

無投票で3選が決まってバンザイする東川裕氏(中央)

無投票で3選が決まってバンザイする東川裕氏(中央)

 東川氏はこの日、JR御所駅前で出陣式を行った後、選挙カーで市内を回り有権者に政策を訴えた。しかし、午後5時までに他に立候補の届け出がなかったため、選挙戦とはならなかった。

 3選を決めた東川氏は同駅近くで支援者らにあいさつ。「市政には課題が山積しており、責任の重さを感じている。覚悟を持って決断し、責任を持って実行して、市民に(課題解決の)実現が見えるようにする」と抱負を語った。

 東川氏は少子化が進む中、学校の再編や子育て支援の充実、企業誘致や近鉄御所駅周辺の整備などの地域振興策を掲げている。

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進化し深化する自治体広報 生駒市の「いこまち」がコンクールで1席獲得

 全国の地方自治体が住民向けに発行する広報紙が近年、進化している。従来の行政側の一方的な告知から一転、住民の顔や声を多く掲載する「住民目線」の編集を心がける自治体が増えてきた。優れた広報紙を審査・表彰する今年の「全国広報コンクール」(日本広報協会主催)の市部門で、特選に次ぐ「1席」を獲得した生駒市の「いこまち」から、近年の広報紙の特徴を探った。

「いこまち」を制作する広報広聴課の職員

「いこまち」を制作する広報広聴課の職員

■「ママの声」拾い上げる

 「赤ちゃんに優しいまちになるために」―。生駒市が1席を獲得した昨年9月15日号の「いこまち」の特集は、親と就学前の子供が集う子育てサロン「みっきランド」のリニューアル告知に合わせ、子育てがテーマだ。

 市内で乳児を育てる女性の2人に1人が専業主婦、男性の2人に1人が午後9時以降に帰宅する―という市の現状を受け、子育て中の母親ら30人を取材。「子供が泣くとにらまれる」「ベビーカーを押す隣を車が猛スピードで通り過ぎる」―など、母親たちの悩みを取り上げたほか、親子が笑顔で触れ合う写真も多数掲載。「行政や企業の努力だけでは子育てに優しいまちは実現しない。みんなで他人を思いやれるまちにしよう」と提起した。

■住民活動に主眼

 「いこまち」はA4判約40ページ。毎月1日と15日の計2回発行し、自治会員らが4万7千部を全世帯に配布している。主に市広報広聴課の職員4人で、取材から編集、紙面のレイアウトまでほぼすべての作業を担当。6~10ページにわたる特集面は発行1カ月半前に行う「編集会議」でテーマを決めるという。

 同課主事の村田充弘さん(31)は、「生駒は市民活動が盛ん。今回の受賞は、住民の活動が評価されたと思う」と話す。

 村田さんによると、「いこまち」は平成20年ごろから紙面内容を大幅にリニューアル。それまでの「行政だより」といった市のお知らせではなく、住民目線を心がける特集記事の掲載を始めた。結果、同紙は21年度以降毎年、各種コンクールに入賞するようになった。

親子の笑顔を多く掲載した「いこまち」の特集面

親子の笑顔を多く掲載した「いこまち」の特集面

■住民参画促すアプローチ

 全国広報コンクールを主催する公益社団法人「日本広報協会」(東京都)の藤本勝也さんは、入賞する広報紙の特徴について、写真技術やデザイン性のほか、「紙面に頑張っている住民を多く登場させている」と分析。広報紙の役割は「住民に自主的に動いてもらうための後押しをいかにできるかが重要」と指摘する。

 「行政が『まちをきれいにしましょう』といったところで読者は見向きもしない。『きれいにするために、こんな活動をしている住民がいます』と紹介することで、見知った顔が読者の目に留まり、活動に参加するきっかけややる気をつくる」と藤本さんは話す。

 紙媒体に限らずフェイスブックやツイッターなどのSNSを用いた広報が増えているのも特徴。地域のイメージ向上に向けた多彩な情報発信が行われている。生駒市では昨年11月から、大阪府内の映画館で市への移住を促すPR映像の上映も実施。これらが評価され、同コンクールではウェブサイトや映像、広報企画部門でも入賞を果たした。

 大きく変化している地方自治体の広報紙。それは今、行政が住民同士をつなぎ、まちのイメージやブランド力をも形成するツールとなっている。(浜川太一)

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宝蔵院流槍術の創始者・胤栄の位牌、発見法要営まれる 

 奈良発祥の古武道「宝蔵院流槍術」の創始者とされる僧胤栄(1521―1607)の位牌と尊像が大阪府箕面市内の個人宅で見つかり21日、奈良市の興善寺で流派関係者らが出席して「発見法要」が営まれた。

宝蔵院初代院主の胤栄の尊像と位牌に手を合わせる山田静子さん

宝蔵院初代院主の胤栄の尊像と位牌に手を合わせる山田静子さん

 宝蔵院は興福寺の子院で、初代院主の胤栄は約460年前、穂先が十字型の「十文字槍」を使う宝蔵院流槍術を創始。この槍は「突けば槍、薙げば薙刀、引けば鎌」と評され、攻防どちらにも優れた槍術として発展。江戸時代には多くの藩で取り入れられ、国内最大の流派として栄えた。

 胤栄の位牌と尊像は今月、大阪府箕面市の7代目院主・胤賀(明治40年没)のひ孫、山田静子さん(95)宅で見つかった。山田さんによると、胤賀は明治初期、廃仏毀釈の被害を避けるため初代~5代の位牌を、宝蔵院から避難させた。その後山田さんの父、正士さんが昭和初期に2~5代の院主の位牌を興善寺に預けたが、胤栄の位牌と尊像は、山田さんらが大切に保管していた。

 初代の位牌を探していた同寺の関係者が今月8日、檀家の山田さん宅にあるのを確認、法要のため山田さんが位牌などを興善寺に運んできた。

 法要には歴代院主の子孫らも含めて約30人が参列。興善寺の森田康友住職(45)は「初代~5代の位牌が100年ぶりに並んだことはありがたい。初代の位牌と尊像は今後も山田さんらに大切に供養していってもらえれば」と話した。

大阪府箕面市で発見された胤栄の位牌(右から2番目)と尊像(中央)と、興善寺で発見された2~5代目院主の位牌

大阪府箕面市で発見された胤栄の位牌(右から2番目)と尊像(中央)と、興善寺で発見された2~5代目院主の位牌

 山田さんは「立派な法要を営んでいただき感動、感謝しています。先祖代々大切にしてきた位牌と尊像は今後も守っていきたい」と話していた。

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若手工芸作家の作品が並ぶ 大和郡山で「ちんゆいそだてぐさ」始まる

 若手工芸作家の陶器やガラス細工などの作品を展示・販売する現代工芸フェア「ちんゆい そだてぐさ」が21日、大和郡山市の郡山城跡で始まった。晴天に恵まれ、家族連れや若者ら約2万人が来場した。22日まで。

切り絵のワークショップでは来場者がデザインナイフを片手に真剣なまなざしで作品を制作していた

切り絵のワークショップでは来場者がデザインナイフを片手に真剣なまなざしで作品を制作していた

 会場では約150のブースが並び、20~40代前半の若手作家を中心に、全国各地の工芸作家のワークショップや作品の展示即売会が開催され、県内各地の飲食店も出店。奈良団扇や吉野杉の木工作品、ハンドメイドのガラス製品などが人気を集め、大盛況だった。

 また、子供たちにも工芸品に興味を持ってもらい後継者育成につなげようと、小学生以上が参加できるワークショップも開催された。

 フェアは、大和郡山市でガラス工芸教室を開いている堀部伸也さん(47)が発起人の実行委員会が平成25年から毎年開催。堀部さんは「レベルの高い作家が集まり、今の奈良の魅力が詰まったイベント。ぜひ多くの方に楽しんでほしい」と語る。

 切り絵のワークショップを開催した奈良市の切り絵作家、石賀直之さん(31)は「作品制作を通じて来場者と交流できるし、地元の人も大勢来てくれて、いいイベントです」。ワークショップに参加した東大阪市の主婦(55)は「趣味で切り絵をしているが、実際に作家さんに教えてもらってとても勉強になった。奈良はこんなイベントがあっていいですね」と話していた。

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平城宮跡散策のお伴に、奈良県がイラスト入りリーフレット

 平城宮跡(奈良市)とその周辺について知ってもらおうと、県などが新たなPRリーフレットを作成した。イラストで分かりやすく紹介している。

平城宮跡のPRリーフレットと作成に携わった人たち

平城宮跡のPRリーフレットと作成に携わった人たち

 平城宮跡の大極殿や朱雀門、東院庭園などをイラストで描き、説明を添えたほか、法華寺や海龍王寺、西大寺といった周辺寺院も紹介。「奈良時代のスーパーウーマン! 光明皇后・阿倍内親王の祈りの足跡をたどる」と題した散策のおすすめルートも掲載しており、歴史文化に興味が抱けるよう工夫されている。

 編集を担当したのは東京から奈良に移り住んだ企画デザイナー、安達えみさんで、「平城宮跡にかかわった人らにスポットをあてたかった」と話している。リーフレットは2万部作成し、県内の観光案内所や平城宮跡内の施設などに設置している。

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【まちの近代化遺産】若草山を借景に、ピースフル空間 名勝・依水園

 細い道を抜けると視界が開け、のびやかな春の景観が広がった。池と木々の向こうに若草山や春日山、東大寺南大門。それらを借景とした国の名勝・依水園(奈良市水門町)の後園だ。

依水園の後園。若草山や春日山、東大寺南大門が借景だ

依水園の後園。若草山や春日山、東大寺南大門が借景だ

 木立のなかを歩いていくと少しずつ池や借景の姿が変わっていき、静かな山中を歩いているよう。池には水車小屋もある。とても奈良市中心部の県庁近くとは思えない。

 依水園は広さ約1万1千平方メートルで、江戸時代に造られた前園と明治時代の後園から成る。後園は茶の湯や詩歌をたしなんだ地元の実業家、関藤次郎が築き、前園を含め依水園と名づけた。昭和14年には神戸の実業家、中村準策が取得、同33年から公開されている。

 「音もここの魅力。森では鳥がさえずり、いくつかある滝もそれぞれ音が違うんです」。案内してくれた依水園・寧楽美術館の学芸員、濱田美和子さんは話す。もちろん、季節によって表情が移り変わるのも魅力だ。

 後園にある氷心亭は主座敷に当たる茅葺き屋根の茶室。ここでは抹茶と和菓子(千円)をいただくことができる。13畳の広間に座るとガラス窓越しに池が広がり、その向こうに春日大社のある御蓋山が望めるぜいたくな景色だ。

氷心亭からの後園の眺め

氷心亭からの後園の眺め

 「池に舟を浮かべて観月を楽しんだということ。阿倍仲麻呂の歌にあるように御蓋山に月が昇ります」と濱田さん。なるほど、ここで秋に月見ができたなら優雅な気分に浸れるだろう。

 裏千家第12世又玅斎が指導したという茶室はいろいろと凝っている。天井は裏千家寒雲亭を模して平天井と掛込み天井、舟底天井が組み合わされ、天井板などには新薬師寺(同市高畑町)の古材を使用。床の間は室内の畳と同じ高さの踏込床で、その左側の付書院は屋久杉の欄間に桐紋の透かしが彫られている。隣の池に面した5畳半の小間は静寂に包まれた落ち着く空間で、若草山も近くに見える。

 後園にはほかに別の茶室の寄付(待合)や柳生一族の菩提寺、芳徳寺(同市柳生下町)から移されたという柳生堂なども。

 依水園は米国の日本庭園専門誌による日本庭園ランキングで2014年は6位、2015年は8位に。確かに、庭にいると次々と外国人が訪れる。

茅葺き屋根の氷心亭

茅葺き屋根の氷心亭

 「外国の方からはよく『ピースフル』といわれます」と濱田さん。そんな言葉通り、山を借景に明るく開けたこの庭は穏やかな雰囲気に満ちている。(岩口利一)

 ■ひとくちメモ 依水園・寧楽美術館の休園日は火曜日と年末年始だが、4、5、10、11月は無休。開園時間は午前9時半~午後4時半(4月1日~6月1日は午後5時)。入園料は寧楽美術館を含め一般900円、大学生810円、中学・高校生500円、小学生300円。問い合わせは同美術館(☎0742・25・0781)。

 ホームページはhttp://www.isuien.or.jp/

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高齢者に寄り添う、話し相手になる「傾聴ボランティア」の活動広がる

 病院や特別養護老人ホームなどで高齢者の話し相手となる「傾聴ボランティア」。県内にも今年3月、傾聴ボランティア同士の情報交換やスキルアップを目指して「県傾聴ボランティア交流会」(橿原市)が設立された。県内で活動するボランティア団体「健やか交流塾」など複数の団体が参加。共通の研修会などを開いてネットワークを広げていく予定だ。

 同交流会に所属するメンバーは約130人。それぞれ地元の病院やホスピス、特別養護老人ホームで活動している。

 担当者は「これまでは各団体がバラバラで活動していたが、交流会をつくることで傾聴ボランティアの活動の場を広げ、つながりを強くしていきたい」と話す。活動している県内の全団体が参加しているわけではなく、趣旨に賛同した団体が参加しているという。

 傾聴ボランティアは、カウンセリングの基礎を学んだ高齢者が、悩みや不安を持つ同世代の高齢者の話し相手となり、心の負担を軽くすることが目的。話している内容を批判せず、受け止めて聴くことで、孤独な高齢者に癒やしや安心感を与え、生活意欲の向上につなげるという。

 この手法は米国で30年以上前に始まり、日本でも数年前から広がっている「シニア・ピア・カウンセリング」といわれるもの。悩みを抱える高齢者だけでなく、カウンセリングをする側の高齢者の生きがいにもつながり、高齢者の新たな社会活動の方法として注目されている。

 傾聴ボランティアは、各団体が実施している養成講座を受講してカウンセリングの基礎を学ぶ必要がある。担当者は「県内のボランティアの数はまだまだ少なく、活動の場も十分に整備されていない。交流会を組織することで、改善していきたい」と話している。ゆくゆくは一元的な養成講座の提供なども検討していくという。詳しい問い合わせは交流会(☎0744・29・0120)へ。

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漢詩や写経…高齢者の力作一堂に シルバー書道展始まる

 高齢者が制作した書の作品を集めた「第28回全国シルバー書道展(奈良展)」が20日、奈良市の県文化会館で始まった。22日まで。

力作が並ぶシルバー書道展

力作が並ぶシルバー書道展

 書道を通じた生きがいを支援するため、公益社団法人「日本書芸院」が毎年開催している。会場には行書や楷書で書かれた漢詩や写経など、力のこもった542点が展示され、来場者はじっくりと鑑賞していた。

 展覧会事務局の符阪昌弘さん(60)は「文字に込められた鋭さや深みなど、思い思いの表現を世代問わずに見ていただけたら」とPR。作品を出展した奈良市の野邑昭七さん(85)は「作品を見比べると、入筆、送筆、止筆といった基礎が大切と改めて思う。その上で個性を追求していきたい」と話していた。

 午前10時~午後5時(22日は午後4時まで)。入場無料。問い合わせは展覧会事務局(☎0743・63・3947)。

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奉仕の力で自然守ろう 7コースで「クリーンハイク」 5月29日と6月5日

 県勤労者山岳連盟は、ごみを拾いながら自然観察や史跡を訪ねる「クリーンハイク」を5月29日と6月5日、県内の7コース(山の辺の道、明神平、生駒山、洞川自然研究路、龍王山、二上山、高見山)で開催する。

 昭和49年に曽爾高原で開始し今回で48回目。現在参加者を募集している。各コースの集合場所と時間、主な経由地は次の通り。

 【5月29日】山の辺の道(天理市)=近鉄天理駅に午前9時半集合、布留遺跡を経てJR櫟本駅▽明神平(東吉野村)=近鉄八木駅南口に午前7時半集合、マイクロバスで現地へ(定員21人)▽生駒山(生駒市)=近鉄生駒駅前・三井住友銀行前に午前9時集合し宝山寺から生駒山頂へ▽洞川自然研究路(天川村)=近鉄下市口駅に午前8時10分集合し、面不動鍾乳洞を経てかじかの滝、洞川温泉バス停へ▽龍王山(天理市)=JR柳本駅に午前9時集合し、トレイルセンターを経由して龍王山へ

 【6月5日】二上山(葛城市)=近鉄二上神社口駅に午前9時集合、加守神社登山口から當麻寺、道の駅ふたかみパーク當麻へ▽高見山(東吉野村)=たかすみ温泉に午前9時集合し、高見山へ

 参加費無料。交通費や弁当、水筒、雨具は持参。申し込みはいずれも開催3日前までに住所、氏名、年齢、電話番号、希望会場を明記し、〒639―1157 大和郡山市新中町3 県勤労者山岳連盟クリーンハイク担当者へ、はがきまたはFAX(0743・53・4947)、メール(cleanhike@nararousan.net)で。問い合わせは、同連盟の由良行基周さん(☎090・1965・3252)。

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御所市長選22日告示、現職の東川氏は3選目指す

 任期満了に伴う御所市長選挙が、22日に告示される。これまでに、現職の東川裕氏(54)が3選を目指し立候補することを表明している。

 立候補の届け出受け付けは、22日午前8時半~午後5時、市役所本館3階大会議室で。投票は29日午前7時~午後8時に市内17カ所の投票所で行われ、同日午後9時から御所小学校体育館で即日開票される。3月2日現在の選挙人名簿登録者数は2万3737人。

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北京五輪銅の〝レジェンド〟朝原さん 葛城市のスポーツアドバイザーに

 葛城市の今年度のスポーツアドバイザーに、2008年の北京五輪陸上男子400メートルリレー銅メダリストの朝原宣治さん(43)が就任した。

葛城市スポーツアドバイザーに就任した朝原宣治さん(左)と握手する山下市長

葛城市スポーツアドバイザーに就任した朝原宣治さん(左)と握手する山下市長

 朝原さんは五輪に4回出場。市役所で行われた就任式で、山下和弥市長は「日本の陸上界の『レジェンド』に来ていただけるのは名誉なこと」、朝原さんは「わくわくするような策を考えたい」などと抱負を語った。

 市のスポーツアドバイザーは、市民やスポーツ団体への指導、講演などを通じ、スポーツの振興を支援する。朝原さんは小中学生を対象にしたスポーツ教室の開催などを予定しているという。

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【私の働き方】走り続けて38年 ホテル「花小路」専務 上田トクエさん

 観光都市・奈良市の玄関口、近鉄奈良駅近くの「小西さくら通り商店街」にあるホテル「花小路(はなこみち)」専務の上田トクエさん(71)。創業38年のホテルは観光客へのもてなしに加え、地元の活性化にも取り組んできた。「思いついたら、走りながら考えてきた」と国際交流にも尽力。奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在として走り続けてきた。

奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在の上田トクエさん

奈良の〝キャリアウーマン〟の草分け的存在の上田トクエさん

 ■専業主婦が夫と創業

 大阪外大(現大阪大)卒業後、銀行への就職が決まっていたが、両親から勧められて翌年に23歳で見合い結婚。嫁ぎ先は江戸時代から続く大和絣など扱う老舗で、現在ホテルが建つ場所は商家造りの屋敷だった。

 毎朝5時、長い廊下を「顔が映るほど」に磨き上げることが「嫁の仕事の1つ」だった。2女1男を出産し、結婚後10年間は専業主婦として子育てに専念。1番下の長男が幼稚園に入園した年、33歳で夫と「花小路」を創業した。

 「嫁いできたときは裏通りで真っ暗だった」通りも周辺に総合スーパーなどが開業。駅の出口が商店街入り口に設けられたことなどで人の往来が急増し、1日に約2万人が通る県内主要商店街になっていた。6階建てのビルを建設して3階以上をホテルに、2階以下は「地元の人に開放しよう」と計13店舗の飲食店やブティックが入る複合施設にした。

 ホテルの客室は30室。「キャリアガール」がという言葉が流行していたこともあり、「自立した女性が安心して泊まれるホテル」というコンセプトを考えた。「小さくて安くても安っぽくない、葉の朝露がきらっと光るような…」ホテルを目指したという。

 ■「走りながら」の経営

 これまで商売とは無縁だったが、「何か売ってみたい」と、1年の約束で商店街に面した1階に10平方メートルほどのアクセサリー店を構えた。仕入れ方法もわからないまま、手探りで始めた商売だが、「接客相手が友人でも気づかないほど一生懸命だった」と振り返る。

 店は軌道に乗り、1年後も継続することに。撤退する店舗もあったが、「損してもええから」と夫に背中を押され、入居店舗はすべて直営店にして自ら経営に乗り出した。

 「無理なく、きばりなく素直に自分がいいなと思う物を仕入れた」結果人気を集め、次第に注目されるように。イタリアなど海外で買い付けたり、オートクチュールも手がけた。いつしか百貨店にも出店するほど事業を拡大したが、「思いついたら『どうしたらできるか』と走りながら考えてきた」と語る。

 ■近道は「願い続けること」

 平成元年には、女性の地位向上などを目的に活動する米国発祥の国際組織「国際ゾンタ奈良ゾンタクラブ」の発足メンバーに。8年には初めてモンゴルを視察し、広大な自然と遊牧民の暮らしを目の当たりにして「自分が解放される」感覚を覚えた。「しばらく行かないと落ち着かない」ようになり、毎年訪れて交流を深めるように。16年には、モンゴル初の国際女性組織を設立させ、情報交流の道筋もつくった。

 一方、地元・奈良の知人を通じて「ナラノヤエザクラ」に魅せられ、「奈良八重桜の会」を設立。「何とか皇后さまに献上したい」と思い立ち、約4年がかりで実現した。ちょうど両陛下のご成婚50周年の年で、「願い続けることが実現への一番の近道。人の話を聞くのが好きで、『なるほど』と自分の耳に残っていったものが自分の智恵になり、思いもかけない形に展開した」とほほえんだ。

 「これまでひたすら走り続けてきた」と振り返る上田さん。今後は、「道端の草花を見るゆとりをもって」歩んでいくつもりだ。(山﨑成葉)

 上田トクエ(うえだ・とくえ)さん 橿原市出身。大阪外語大英語学科卒。昭和53年、近鉄奈良駅近くに「花小路」を夫と創業。平成元年に国際ゾンタ奈良ゾンタクラブを設立。16年にはモンゴルで初の国際女性組織を発足させた。「ナラノヤエザクラ」を植樹した縁から、24年からは奈良国立博物館特別支援会員「結の会」名誉会長も務める。

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東大寺の民話朗読とフルート音楽の競演 6月4日、「アンサンブル・リュネット」コンサート

 メガネがトレードマークの男性フルート奏者4人グループの音楽と、東大寺に伝わる民話朗読を融合させたコンサート「アンサンブル・リュネットinNARA~舞台は1300年前のとあるお寺?!」が6月4日、奈良市のなら100年会館で催される。

コンサートのPRをする谷風佳孝さん(右)ら

コンサートのPRをする谷風佳孝さん(右)ら

 「リュネット」はフランス語でメガネの意味。奈良市在住の谷風佳孝さん(38)ら、京都市立芸大出身でメガネをかけているフルート奏者4人が平成20年に「アンサンブル・リュネット」を結成した。フルートコンクールで1位に輝く実力を持つ一方、さまざまな扮装で、笑いありのコミカルなステージもこなせる。

 これまで東大寺福祉療育病院でミニコンサートを開催するなど東大寺とゆかりがあり、今回のコンサートにつながった。狹川普文別当が寺に伝わる民話を題材にした朗読作品「東大寺物語エピソード1『不思議な光』」を書き上げ、アンサンブル・リュネットと作曲家の次郎丸智希さんが音楽を手がけた。

 「不思議な光」は聖武天皇が大仏建立の発願をする以前の話で、日本の国造りのために、若き日の聖武天皇と初代別当の良弁僧正が正しい仏教を広めることに力を注ぐ姿を描いた作品。会場では次郎丸さんが作品を朗読し、狹川別当が今回のために描いた「執金剛神」の絵馬映像を映しながら、フルートや鍵盤ハーモニカの音楽が加わる。

 谷風さんは「東大寺にこんな昔話があったのかと再認識した。ぜひ奈良の方に来てほしい」と話している。

 当日は午後3時開演。入場料は前売り一般2千円、小学生以下800円(4歳以下の入場は不可)。当日券は各500円増。問い合わせは、なら100年会館(☎0742・34・0111)。火曜休館。

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サミット目前、奈良県警が検問 運転者に交通規制協力求める

 26、27日に三重県志摩市で開催される主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を前に奈良県警は20日、県内各地のインターチェンジ付近で多目的検問を実施した。

天理インターチェンジで行われた検問では県警の警察官約80人がドライバーに交通規制情報などが書かれたパンフレットを配布した

天理インターチェンジで行われた検問では県警の警察官約80人がドライバーに交通規制情報などが書かれたパンフレットを配布した

 サミットに合わせて周辺道路で行われる交通規制の周知などを目的に、警察官約80人が参加。県内の西名阪自動車道のインターチェンジ付近など5カ所で、交通規制内容を周知するパンフレット約2千部を配布した。

 三重県内では25~28日に伊勢自動車道や東名阪自動車道などで交通規制が行われる予定。県警はマイカー利用の自粛や、車両検問への協力を呼び掛けている。

 県警の羽室英太郎本部長は「西名阪自動車道は物流の大動脈で、観光客の利用も多い。検問や規制への協力をお願いしていきたい」と話した。

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【ガムシャラ バンビシャス】プロから学ぶバスケの楽しさ 各地のスクール盛況

 明日香村の明日香小学校でバスケットボール教室を開催し、県内出身の笠原太志と辻屋健の両選手が、5、6年生を対象に45分授業を4回実施した。

児童に指導する辻屋健選手(右)と笠原太志選手

児童に指導する辻屋健選手(右)と笠原太志選手

 授業では選手が見本を見せながら、ドリブルやシュートの練習をした。最後には男子と女子に分かれ、選手2人が児童相手に試合をした。児童たちはなかなかボールを取れなかったが、果敢にゴールを狙った。一方、選手が3ポイントシュートやダンクシュートを決めると大きな歓声が上がり、笑顔があふれる時間を過ごした。

 笠原選手は「元気いっぱいの子供たちがボールを積極的に取りにくる姿勢があり、普段からよく外で運動していると思った」。辻屋選手は「今日の授業で元気をたくさんもらった」と話した。

 バンビシャスは、プロ選手を身近に感じることで、より大きな刺激として子供たちに夢を与えられるような活動を今後も続ける。

 ◇バスケスクールに選手参加

 県内各地のバスケスクールでは選手がゲスト講師として参加する。日程は次の通り。( )内は参加予定選手。生駒校=5月23日(本多、笠原)▽斑鳩校=同(鈴木、辻屋)▽近大付属・あやめ池校=24日(鈴木、川﨑)▽北大和校=同(桝本)▽奈良校=25日(寺下、笠原)▽鴻ノ池校=同(本多、樋口)▽天理校=26日(鈴木)▽大和郡山校=同(桝本、寺下)▽明日香校=同(川﨑、笠原)▽橿原校=31日(桝本)▽葛城校=6月3日(本多)

 ◇春のスクール入会キャンペーン

 6月30日まで、バスケットボールスクールとチアダンススクールの全校で、新規体験者には、オリジナル下敷きを1枚プレゼント。新規入会者にはさらに特典のプレゼントも。練習参加希望日の前日までに申し込みが必要。詳しくは公式ホームページhttp://bambitious.jp/で。

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「しんどくて、時間の問題やと…」、石綿被害のニチアス元従業員、国家賠償求め提訴

 勤務先だった建材メーカー「ニチアス」王寺工場(王寺町)で作業中にアスベスト(石綿)を吸い健康被害を受けた元従業員、勝村正信さん(85)=上牧町=が20日、国の石綿粉塵規制が不十分だったとして、国家賠償法に基づき、1265万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。弁護団によると、ニチアス従業員の国賠請求訴訟は全国で初めて。

 訴状によると、勝村さんは昭和32年6月~33年8月、同工場に勤務。石綿製の板を切断する作業を担当し、多量のアスベスト粉塵を吸い込んだ。平成19年2月に良性石綿胸水と診断され、21年10月には良性石綿胸水により労災認定されたとしている。

 勝村さんはこれまでに元従業員2人とニチアスを相手取り奈良地裁に損害賠償請求訴訟を起こしたが、26年に敗訴。最高裁で判決が確定した。

 石綿被害による国の責任をめぐっては、大阪府泉南地域の石綿工場元従業員らの国賠請求訴訟で、最高裁第1法廷が26年、昭和33年5月~46年4月に規制権限を行使して石綿工場に換気装置の設置を義務付けなかった国の責任を認定している。

 勝村さんは「まだ胸水がたまって苦しくてしんどくてたまりません。もう時間の問題やと思ってます。国も被害に早く気づいてほしかった」と訴えた。弁護団の藤原航弁護士は「かなり救済から漏れている人がいるはずだ。今回の訴訟により、救済の枠が広がることを望む」とし、和解による解決を目指す。

 「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会奈良支部」は被災者救済のため、21日と22日の両日午前9時~午後5時に電話相談(☎0745・75・3901と75・6780)を実施する。

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貴族の邸宅か 藤原京跡で建物群跡出土 奈良文化財研究所調査

 橿原市城殿町で、藤原京期(694~710年)の3つの大型建物跡を含む建物群(計7棟)跡が見つかり、奈良文化財研究所が発表した。本薬師寺跡の南側で、奈文研は貴族の邸宅跡の可能性があるとみている。

大型建物跡などが見つかった発掘現場。柱穴が直線的に並ぶ

大型建物跡などが見つかった発掘現場。柱穴が直線的に並ぶ

 建物群跡は、「前方後円墳の原型か」と注目を集めた弥生時代の大型円形周溝墓と同時に出土。天皇が住んだ藤原宮跡の南西約1キロで、道路によって碁盤の目状に区画されていた藤原京の「右京九条三坊」という京南西部にあたる。

 3つの大型建物跡は、南北方向に細長い南北棟跡と、東西方向に細長い東西棟跡2棟分。うち、規模が確定できた南北棟は東西5・4メートル、南北15・6メートル。方形状の柱穴は一辺が0・7メートル~1・2メートルと大きく、底にこぶし大の礫を詰めて、柱がしっかりと建つように工夫されていた。東西棟のうち1棟は長さが13メートル以上あった。

 建物群跡の東側では、塀跡を挟んで京内道路の西二坊大路(幅約16メートル)跡も見つかった。

 奈文研は遺構の状況から大型建物が計画的に配置され、1町(一辺約120メートルの正方形状の敷地)以上の広さを持つ施設が存在したとみており、規模から「貴族の邸宅跡の可能性がある」としている。

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橿原高校と県立医大に期日前投票所 18歳選挙権で橿原市 今夏の参院選で

 橿原市選管は、選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられる今夏の参院選で、市内の橿原高校と県立医大に期日前投票所を設置することを決めた。若い世代の政治参加を促し、投票率をアップさせるのがねらい。いずれも設置は1日のみだが、高校への設置は全国でも珍しく、県内では初めて。

 市選管は高校生に選挙への意識を高めてもらおうと平成25年度に橿原高校で、「未来の有権者へ」をテーマに出前講座を開催。26年度からは生徒会の役員選挙に、実際の選挙で使う投票箱や投票用紙自動交付機などを貸与している。

 そうした経緯から、市選管は高校側と相談し、期日前投票所の設置を決定。投票所は校内の武道場に設置予定で、設置期間は1日、放課後の2時間程度を予定している。生徒にも受付と投票用紙交付の選挙事務の手伝いを担ってもらう計画だ。

 市内在住で選挙権を持つ同校生徒のほか、近隣住民らも投票できる。不在者投票所も同時に設置する。

 一方、県立医大に期日前投票所が設置されるのも初めてで、同様に1日だけの予定。市役所本庁舎以外では、市内のイオンモール橿原(設置期間は2日間)、かしはら安心パーク(同1日)、シルクの杜(同1日)にも設ける予定という。

 期日前投票所設置について、橿原高校は「これまでも出前授業や生徒会の役員選挙で、参政権行使について学んできた。期日前投票所の設置で生徒たちが『自発的に投票に行く』という意識を高めてくれることを期待している」、市選管は「生徒中心の投票所になる。本番の選挙を体験することで選挙を身近に感じ、政治への参画を促す効果が期待できる」としている。

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入所児と職員名簿入りのかばん盗まれる 桜井の保育士

 桜井市は19日、市立第1保育所の50代の女性保育士が今月13日夜、橿原市内の飲食店駐車場に止めていた自分の車の中から、担当クラス17人の住所や電話番号が書かれた名簿と、職員名簿が入ったカバンを盗まれ、橿原署に被害届を提出したと発表した。悪用による被害は現時点では確認されていないといい、市は保護者に謝罪した。

 市は「今後、個人情報の保護、管理の徹底を図っていきたい」としている。

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

中国の新しいチャレンジ解説 日中友好協会奈良支部が21日に講演会

 日中関係への理解を深めてもらおうと、日中友好協会奈良支部(橿原市)は21日午後2時から、奈良市の県文化会館で「中国の新しいチャレンジ―2つの百年をめざして」をテーマに講演会を開く。

 同支部が平成21年から毎年実施。中国経済などが専門の大阪経済大学の山本恒人名誉教授が講師を務め、中国経済の今後や戦後70年の日中関係、中国の若者の対日感情などについて解説する。

 参加費500円。問い合わせは同支部(☎0744・43・4063)。

(関西のニュースは産経WEST http://www.sankei.com/west/west.html)

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