出生率1・35にやや上昇 それでも下から8番目 若者の雇用安定がカギ
県の平成27年の合計特殊出生率は1・35で、全国ワースト3位だった前年(1・27)より上昇したものの、同8位だったことが、厚生労働省が発表した人口動態統計(概数)で分かった。前年比0・08ポイントの上昇は、近畿の中では最も高く、荒井正吾知事は「この6年間で1番上がった。出生率を上げるには、若者の雇用安定が大切。この傾向が続くようになれば」と話している。
合計特殊出生率は、女性が生涯に産む子供の推定人数を示す。県の合計特殊出生率はここ数年ワースト3~5位が続くなど、全国的にも低い傾向となっていた。
出生率の上昇について、県女性活躍推進課は「市町村別の詳しい数字が出ていないので、まだ分析はできていない」とするが、「ワースト3位という数字に危機感を持ち、それぞれの自治体で子育て環境の整備に取り組んだ成果もあるのでは」と推測している。
県の低い出生率の要因としては、結婚しない若者の増加や、非正規雇用の若者の割合いが全国よりも高いことなどが指摘されている。
国の調査によると、22年の県の20代後半の未婚率は男性が72・7%で全国3位、女性が64・6%で全国トップの高さだった。県の担当者は「『自分の給料では結婚できない』という若者が多いことも、未婚率を押し上げている要因の一つ。雇用の確保や、結婚から子育てまで切れ目のない支援をしていかなければならない」と話す。
厚労省の統計によると、27年の合計特殊出生率の全国平均は1・46。都道府県別で最も低かったのは東京都の1・17で、京都府(1・26)が続いた。最も高かったのは沖縄県で1・94、次いで島根県の1・80だった。
一方、県と人口規模が同程度の滋賀県は1・57。非正規雇用者の割合や未婚率が奈良と比べて低いことが背景にあるとされている。
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市長給料の減額案市議会に提出へ 大和高田の虚偽報告書問題
大和高田市は6日、国の交付金事業で虚偽の完了実績報告書を提出、利息分を含む約3680万円を返還した問題で、吉田誠克市長が利息分のうち170万円を補填するため給料を減額する条例改正案を発表した。13日開会の6月定例市議会に提案する。
市側は問題を受け、吉田市長と松田秀雄副市長、当時の担当部長ら計6人が利息分470万円を補填する方針。ただ、吉田市長が私費で支払うと公職選挙法の寄付行為に該当するため、市長の給料から補填分を減額するという。
議案では、今年7~12月分の市長給料から計170万円減額。また、現在行っている月額給料20%カットを平成29年1月から2年間さらに10%減額し、計30%カットとする。
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裁判員選任手続き体験しよう 奈良地裁が18日にイベント 参加募集
裁判所を身近に感じてもらおうと、奈良地裁(奈良市)が18日午前10時から、模擬裁判員選任手続きを体験するイベント「裁判員選任手続体験~私、裁判員に選ばれるの?」を開催する。
裁判所の役割や裁判員裁判への理解を深めてもらおうと企画。裁判員候補者が裁判員に選ばれるまでの過程の体験や法廷見学、裁判官への質問などが行われる。
定員30人(先着順)、参加無料。申し込みは15日までに奈良地裁総務課文書係(☎0742・88・2606)へ。
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「緊急対策の必要性低い」 月ケ瀬の違法掘削で県 パトロールは継続
県は6日、業者による違法掘削が行われた奈良市月ケ瀬の山林について専門家2人による現地調査をふまえて安全性を考察した結果、「斜面に亀裂はみられず、今のところ緊急に対策を取る必要性は低い」と発表した。ただ、今後も週2回のパトロールを継続し、斜面崩壊の兆候がないか監視する方針。
県砂防・災害対策課によると、先月30日と今月3日に専門家がそれぞれ現場の地形や地質、亀裂の有無について詳しく調査したところ、斜面や隣接する茶畑側に亀裂はみられなかったほか、地層も雨水を通しにくい固さであることが判明。また、斜面には雨水によって削られた溝が複数できていたものの、大半は浅い浸食にとどまっていた。
このため、仮に崩壊が起きたとしても他の地域へ土砂が流れ出るような規模ではないと予想されるといい、担当者は「崩壊の危険性は低いが、引き続きパトロールは行っていく」と話している。
違法掘削をめぐっては先月末、県砂防条例違反罪などで業者が起訴されている。
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奈良の伝統工芸品製作体験を 7月に催し 参加者募集
奈良の伝統工芸品の技と美しさを体感してもらおうと県は7月26~28日、奈良市の県産業振興総合センターで伝統工芸品の製作を体験するイベントを開催する。今月30日まで、参加者を募集している。
体験できるのは7月26日が奈良団扇、同27日が高山茶道具、同28日が赤膚焼で、伝統工芸士が教える。いずれも午前と午後の2回で、各回20人を募集。材料費は奈良団扇、高山茶道具が千円、赤膚焼が2千円。
申し込みは往復はがきで同センターまで。30日必着。定員を上回った場合は抽選となる。担当者は「ぜひこの機会に奈良の伝統工芸にふれて、すばらしさや歴史を感じてほしい」としている。詳しくは同センター(☎0742・31・9084)。
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考古学や美術の今を伝え来月で800号 昭和24年創刊の「近畿文化」
考古学や美術史、建築史などの専門家らが執筆している月刊文化冊子「近畿文化」が7月号で、昭和24年10月の創刊から800号を迎える。近鉄グループホールディングス主宰の近畿文化会が発行しており、同会は大阪市内での記念講演会開催も予定している。
「近畿文化」は創刊の翌年3月から毎月発行。現在はA4判8~12ページで2700部を発行。近畿文化会会員のほか、図書館、美術館などに寄贈している。
毎号、専門家2人が執筆し、奈良の古墳や仏像などのテーマが多い。今月1日発行の799号では、県教委文化財保存課の神田雅章・主任調整員の「再興された大和の仏像」と、元興寺文化財研究所の佐藤亜聖・主任研究員の「大和における西大寺流律宗集団」を掲載。文化財や宗教に関心のある人から注目を集めそうな内容となっている。
800号の執筆は、猪熊兼勝・京都橘大学名誉教授ら2人が予定。「近畿文化」編集・発行人の武部宏明・同ホールディングス秘書広報部長は「地道に積み重ねてこられたのは、執筆された先生たちのおかげ。書きたいことを書いてもらうことが継続の力」と話している。
7月2日に記念講演会、参加者募集
記念講演会は7月2日午後1時半から、大阪市阿倍野区のあべのハルカス25階会議室で。県立橿原考古学研究所の菅谷文則所長と和歌山県文化財センターの櫻井敏雄理事長。一般参加費は500円で、定員100人。希望者は今月13日までに、はがきで〒543-0001大阪市天王寺区上本町6の5の13 上本町YUFURA7階近畿文化会「記念講演会」S係へ。問い合わせは近畿文化会事務局(☎06・6775・3686)。
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7月10日に定期演奏会 天理シティオーケストラ ソリストは吉田南さん
天理シティオーケストラの「第16回定期演奏会」が7月10日午後2時から、天理市民会館(やまのべホール)で開催される。

バイオリニストの吉田南さん(天理シティーオーケストラ事務局提供)
同オーケストラは平成13年、市を拠点とするアマチュアオーケストラとして創設。現在は関西一帯から約40人の団員が集まり、年1回の定期演奏会や年末の第九コンサートなど、幅広い活動を続けている。
今回の定期演奏会では、同市出身の若手バイオリニスト吉田南さんをソリストに迎え、チャイコフスキーの「交響曲第4番ヘ短調Op.36」や「バイオリン協奏曲ニ長調Op.35」など、全曲ロシアの楽曲を演奏する。
前売りは一般千円(当日1300円)、学生は500円(同800円)。市文化センターや市民会館で購入できる。申し込み、問い合わせは天理シティオーケストラ事務局(☎0743・63・5779)。
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マイナンバーカード使いコンビニで住民票 8月から天理市がサービス開始
天理市は、マイナンバーカードで住民票の写しと印鑑登録証明書を全国のコンビニで取得できるサービスを8月から始めると発表した。関連経費1580万円を含む総額5735万円の今年度一般会計補正予算案を、10日開会の6月定例市議会に提案する。
同市で住民登録をしている人が対象。交付手数料は1通250円で、市役所窓口よりも50円安いという。
公園フェンス不具合で4月に男児転落事故判明
また、今年4月に市内の公園で男児(8)がフェンスにもたれた際、支柱と固定するボルトが外れて1メートル下の畑に転落する事故があったことが判明。男児にけがはなく、市は修理を実施するとともに、市内約70カ所の公園を点検したという。
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「執念持って、泥臭く」 リオ五輪柔道、大野将平選手の壮行会開かれる
天理大出身でリオ五輪柔道男子代表の大野将平選手(24)=旭化成=を激励する壮行会が5日、天理大のある天理市内で開かれた。
壮行会は天理大柔道部OBなどでつくる天理柔道会が主催し、関係者ら約300人が出席。天理市の並河健市長が「今の大野選手には誰もかなわない。リオの地で思う存分戦ってほしい」とエールを送った。
壮行会には、大野選手とともに、全日本柔道男子の井上康生監督も出席。「大野選手は練習の質・量ともに非常にいい状態を作れている。天理柔道の魂を見せてくれると期待している」と激励した。
大野選手は「外国人選手は国を背負い、死にものぐるいで戦ってくるため、実力だけでは勝てない。強くて美しいだけでなく、執念を持って泥臭く勝負したい」と意気込みを語った。
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災害の備えに「畳」 田原本町と業界団体が提供協定
田原本町は、災害時に町内の避難所に畳を無償で提供してもらう協定を、全国の畳店でつくる「5日で5000枚の約束。」プロジェクト実行委員会(事務局・神戸市)と締結した。同実行委と県内の自治体が協定を結ぶのは初めて。
同実行委は阪神大震災の被災者で、神戸市内で畳店を経営する前田敏康さんが、東日本大震災を契機に「避難所での厳しい生活を少しでもあたたかいものにしてもらおう」と全国の畳店に災害時の畳無償提供を呼びかけ、3年前に結成。全国47都道府県にある畳店が1都道府県あたり100枚の畳を作れば、約5千枚を被災地に少なくとも5日以内には届けられる-との思いをプロジェクト名にこめた。
現在は47都道府県の442店がプロジェクトに参加。熊本地震では40カ所の避難所に計約6200枚の畳を無償提供したという。
協定締結式は田原本町役場で行われ、森章浩町長と実行委の武内秀介・近畿地区委員長が協定書に署名。森町長は「あたたかく、リラックスできる畳は『日本人の心』であり、災害への備えとして協定を心強く感じている」、武内委員長は「地域に根ざした畳店として、これからも協定の輪を広げていきたい」とした。
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【月刊ならスポ】高校8冠・東京五輪へ 王寺工業高ボクシング部 荒本、今永選手
ボクシング強豪校の県立王寺工業高校(王寺町)で、ひときわ注目されているのが、ライトウエルター級の荒本一成選手(16)とバンタム級の今永虎雅選手(16)の2年生コンビだ。ともに1年生で高校総体、国体、選抜の3冠を制し、前人未到の高校8冠に向け、着実に歩を進めている。目標はいずれも、「東京五輪で金メダル」だ。
荒本選手がボクシングを始めたのは小学1年生のとき。県内の自宅から大阪市の「大阪帝拳ジム」まで通い、中学から王寺工高の練習に参加。「大きな世界の舞台で戦いたい」との夢を抱いて同校に入学した。
外国人選手にも負けないパワーとタフネスを持ちながら、相手の動きを見極めてパンチを打たせないクレバーな側面も持つアウトボクサー。「力だけで相手を倒すんじゃなくて、顔に触れさせないで勝つボクシングがしたい」と部活動の練習から帰宅後も、父親相手のミット打ち練習やプロ選手の研究など、レベルアップに余念がない。
ただ、「相手を見すぎて慎重になりすぎてしまうことがある」といい、5月にカザフスタンで行われたアジアユース選手権大会ではウズベキスタンの選手に敗れ、1回戦で敗退。「自分のボクシングができずに負けると本当に悔しいけど、その悔しさがモチベーションになる」と、話す。
一方の今永選手は、ボクシングを始めたのは中学1年生と遅め。5歳で始めた空手の突き強化が目的だったが、「頭で戦略を立てながら戦うのが楽しい」と、ボクシングにのめり込んでいった。
175センチの長身を生かしたアウトボクシングと、生来の気の強さでインファイトでも打ち負けないオールラウンダー。サウスポースタイルから放たれる左ストレートは確実にポイントを奪う力強さを持つ。
国内屈指の選手だが、「世界の舞台で戦う相手はパンチが固いし体も強い。相手を翻弄するボクシングに磨きをかけたい」と、部活の後も毎日ボクシングジムに通い、体幹トレーニングも取り入れてのフィジカル強化に取り組んでいる。
日ごろ60キロという体重を、試合に合わせてバンタム級の56キロに落とす減量は過酷で「減量終盤は足がふらつく」というが、「減量を乗り越えて勝つと最高に気持ちいい」と苦しいそぶりは見せない。
2人を指導するのは、ロサンゼルス五輪バンタム級代表の高見公明監督(55)。元WBA世界スーパーフライ級チャンピオンの名城信男さん(34)の恩師で、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手(30)の最初の指導者でもある。
「走り込みがすべての基本」と、坂道を含む600メートルのコースを2分間で走る練習を全選手に徹底させている。荒本、今永両選手も「走り込みで自信と体力がつき、さらに強くなれた」といい、効果は抜群だ。
「互いの結果は意識している。負けたくないと思うとやる気がでる」と良きライバルの2人だが、目指すボクシング人生は異なる。荒本選手は「東京五輪で金メダルを取って、高見監督のように指導者になりたい。ボクシングの楽しさを伝えたいから」。一方、今永選手は「ボクシングが大好きなので、できる限り続けたい」とプロ転向を視野に入れている。(桑島浩任)
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教育に新聞を 担当教諭が取り組みの実践結果を報告
教育の場での新聞活用を考える県NIE推進協議会の平成27年度「NIE実践報告会」が5日、奈良教育大(奈良市)で開かれ、県内の実践指定校がそれぞれの取り組みを発表した。
報告会には教育関係者約30人が参加し、奈良市立済美南小学校など6校の担当教諭が取り組みを報告した。
済美南小は、タブレット端末を使った世界遺産学習新聞などの作成について発表し、「同じ場所を取り上げた新聞記事でも、テーマや書き手の意図によって内容がまったく違う。児童がそれに気づくことができたことが一番の成果」と報告した。
NIEアドバイザーを務めた担当者からは「インターネットの情報はコピーができてしまうので、著作権について指導が必要」などの意見が発表された。
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【訃報】當麻千秋氏 83歳 元大和高田市助役
當麻千秋氏(とうま・ちあき=元大和高田市助役)4日、呼吸不全のため死去、83歳。通夜は6日午後7時、葬儀・告別式は7日午前11時、大和高田市三和町13の40、セレモニーホール有宏社雅で。喪主は妻、タカ子(たかこ)さん。
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【高校野球】智弁学園V逃す 履正社に0-6で敗れる 春季近畿大会
春季近畿地区高校野球大会(近畿地区高野連主催)は5日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で決勝戦が行われた。履正社(大阪)が智弁学園(奈良)を6-0で下し、3年ぶり2回目の優勝を決めた。
▽決勝
履正社 030000201―6
智弁学園000000000―0
(履)山口、寺島-井町
(智)村上、松本大-岡澤
▽本塁打=福田(履)▽三塁打=太田(智)▽二塁打=北野、山本、井町(履)青木(智)
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「車両の認識持って」 自転車からむ事故昨年は803件、死者7人
自転車が関係する人身事故は平成27年に803件発生し、うち死者は7人だったことが県警のまとめで明らかになった。過去5年間の事故件数は、700件以上で推移している。
年代別では、27年は高校生が76件、中学生が78件、小学生が82件とそれぞれ約1割を占め、65歳以上の高齢者は166件だった。高校生では、朝夕の通学時間帯で発生が多いという。
内閣府は「自転車安全利用五則」を19年に策定。①車道が原則、歩道は例外②車道は左側を通行③歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行④飲酒運転・二人乗り・並進の禁止、夜間のライト点灯・信号を守る・交差点での一時停止など安全ルールを守る⑤子供はヘルメットを着用する―のルールを推進している。
昨年6月には、悪質な違反を繰り返した運転者に講習の受講を義務付ける「自転車運転者講習制度」が導入。信号無視や飲酒運転などの計14項目を「危険行為」とし、14歳以上の人が3年以内に2回以上繰り返した場合は、3時間の講習を義務付けている。
県警は5月27日までに、「危険行為」を12件確認。ほとんどが人身事故を起こしており、主原因が右側通行や一時停止違反などの「危険行為」に該当したという。
県警交通企画課は「自転車は車両という認識を持ち、交通ルールを順守してほしい」と呼びかけている。
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古民家で楽しむ生け花の競演 奈良町にぎわいの家で
築100年の古民家を改修した「奈良町にぎわいの家」(奈良市)で4日、11流派の生け花作品を展示する花展が始まった。「いけばなの日」の6日まで季節の草花を生けた作品を楽しむことができる。
古民家でそそとした古来の生け花の魅力に触れてもらおうと、県華道会(松村翠英理事長)と奈良町にぎわいの家が主催。会場にはツツジやアジサイなどの季節の草花を使った計12作品が並んでいる。また、7日には県文化会館で生け花についての講演と体験会も予定されている。
松村理事長は「若者や外国人に古民家に飾られた自然な生け花の魅力に触れてもらい、興味を持ってほしい」。会場を訪れた兵庫県相生市の主婦、森知子さん(48)は「古民家にマッチしていてとても良かったです」と話していた。花展の問い合わせは奈良町にぎわいの家(☎0742・20・1917)。
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殺処分ゼロへ 飼い主探す保護猫カフェ 生駒市の「Dear Cat」
高齢になった飼い主が飼えなくなったり捨てられた猫を保護し「里親」(飼い主)を探す保護猫カフェ「Dear Cat(ディアキャット)」(生駒市西松ケ丘)。県内では、殺処分される猫が年間約1500匹に上っている。代表の澤江奈緒子さん(29)は保護団体と連携し、これまで15匹の猫を里親とつないだ。「殺処分ゼロ」を目指し、地道な取り組みを続けていく。
■慎重に「里親」探し
「殺処分される猫を減らしたい」―。もともと猫カフェなどでの勤務経験がある澤江さんは、そんな思いから昨年10月、店をオープンさせた。店にいるのは、捨てられたり、飼い主が亡くなったりして保護された年齢や種類もさまざまな猫たち。常時15匹ほどが里親を探す間、ここで過ごしている。
利用代金は90分900円(1ドリンク付き)。運営に行政などによる補助などはなく、主に収入で猫の医療費や餌代を賄っている。
「ひどい目にあった猫に幸せになってほしい」と、里親に求める「条件」は厳格だ。完全室内飼い▽行き場がなくならないよう、一人暮らしではない人▽長く世話ができるよう、60歳以上だけの家庭ではない―など。条件を満たす場合は家庭訪問し、約1週間の「試験」を経て決定。これまでに15匹を里親とつなげてきた。
■「責任持って飼って」
環境省によると、殺処分される猫や犬は全国で約10万匹(平成26年度)。うち猫は約8万匹に上る。中和保健所動物愛護センターによると、27年に県内で殺処分された猫は約1470匹だった。
澤江さんの店や保護団体には連日、「猫を引きとって」などとの電話があるという。澤江さんは「責任を持って飼うためにも、去勢・避妊手術の大切さに関心を持ってほしい」と訴える。
猫は生後半年で出産可能で、1度に1~6匹ほど産む。子猫は手がかかることもあり、中和保健所動物愛護センターによると、昨年度の殺処分された猫の約75%は子猫だった。
店では感染症を防ぐため、必ずウイルス検査やワクチン接種など受けさせてから保護している。そのため、未接種の子猫は事前に約1カ月、「ミルクボランティア」に預け、店やボランティア団体「生駒市地域ネコ活動連絡協議会」が費用を負担し、ワクチン接種などさせている。
現在ボランティアは5人いるが、出産ラッシュで保護される子猫が後を絶たないため不足状態。店でも随時募集しており、澤江さんは「ボランティアが増えれば、殺処分される猫も減る」と話す。
■「殺処分ゼロ」へ
今年2月、店の近くに2匹のメス猫がゲージに入れられて捨てられていた。翌日訪れた飼い主は、「ペットショップで買ったが、家庭環境の変化で飼えなくなった」と説明。その後、引き取ることはなかった。
保護された猫は、「基本的に人間にひどいことをされた子が多いので、最初は触ることもできないことがほとんど」だという。この2匹も、当初は手がつけられない状態だった。実際、保護から1~2年たっても気軽に抱っこができない猫も少なくない。
澤江さんの目標は「殺処分される猫がゼロになること」。今後も、地道に活動を続けていくつもりだ。
「Dear Cat」の営業は平日午後1時~7時(土日祝は午前11時から)。問い合わせは同店(☎0743・89・2134)。ホームページはhttp://www.dear-cat.com/ (山﨑成葉)
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東大寺の物語 フルートとともに 朗読コンサート200人が酔いしれ
男性フルート奏者によるパフォーマンスグループ「アンサンブル・リュネット」によるコンサートが4日、なら100年会館(奈良市)で開かれた。東大寺の民話をもとにした物語を演奏とともに朗読するオリジナル作品などが披露され、約200人が鑑賞した。
第1部では、オペラ「フィガロの結婚」の曲や、組曲「どうぶつの謝肉祭」のオリジナルアレンジなどを演奏。
第2部は、東大寺の民話をもとに同寺の狹川普文別当が書き上げた朗読作品「東大寺物語エピソード1『不思議な光』~アンサンブル・リュネットの音色と共に」が披露された。朗読は編曲家でピアニストの次郎丸智希氏が担当。楽曲はすべてオリジナルで、フルートだけでなく三線や和太鼓なども使い、民話の世界観を表現した。
訪れた生駒市の主婦、田村英子さん(64)は「普段、聴くことができないような幻想的な雰囲気で、物語の世界に入っていけた」と話していた。
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【高校野球】智弁学園が決勝進出 優勝かけ履正社と対戦へ
春季近畿地区高校野球大会(近畿地区高野連主催)は4日、和歌山市の紀三井寺公園野球場で準決勝2試合が行われた。第1試合は智弁学園(奈良)が明石商(兵庫)を6-0で破り、第2試合は履正社(大阪)が智弁和歌山(和歌山)を9-2の七回コールドで下した。
決勝は5日に同球場で行われ、智弁学園と履正社が対戦する。
▽準決勝(第1試合)
智弁学園001301001―6
明石商 000000000―0
(智)村上-岡澤
(明)吉高、三浦、奥西-小西
▽本塁打=福元(智)▽二塁打=岡澤(智)
▽準決勝(第2試合)
智弁和歌山 1000010―2
履 正 社 202005×―9
(七回コールド)
(智)橋、黒原-門脇
(履)山口-井町
▽本塁打=高垣(智)四川、安田(履)▽二塁打=四川(履)
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奈良市長に申し入れ 「鼓阪地区自治連合会」がゴミ処理施設移転見直し求め
奈良市のゴミ処理施設「環境清美センター」の移転問題で、移転候補地周辺の「鼓阪地区自治連合会」が計画の見直しを求める申し入れ書を、3235人の署名を添えて仲川げん市長宛てに提出。市議会にも請願書を提出した。
現在同市左京にある市環境清美センターは昭和57~60年の建設で、老朽化に伴い移転を検討。平成25年に市北東部の「中ノ川町・東鳴川町地区」を候補地としたが、周辺住民の理解は得られていない。
鼓阪地区は候補地からゴミ収集車の通路となる国道369号沿いに当たり、申入書では交通渋滞が悪化するほか、排ガスによる環境汚染が東大寺や春日山原始林などの文化財破壊につながるなどと指摘。候補地の見直しを求めている。
自治連合会の横田利孝会長(75)は「移転先は問題が多く、『百害あって一利なし』。計画も進展が見られず、早く移転先を見直さないと新斎苑問題と同じ状況になる」と話した。
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ネコちゃん好き集まれー 奈良町で「にゃらまち猫まつり」開催中
奈良市の奈良町周辺で「にゃらまち猫祭り」が始まり、参加する飲食店や雑貨店計43店舗が〝猫一色〟に染まっている。12回目となる今回は、熊本地震で被災したペット支援の寄付イベントなども開催、6月30日までさまざまな猫グッズやアートなどが楽しめる。
かつて奈良町の細い路地で見かけられた野良猫たちを、地元の人が「にゃらまち」ともじっていたことから、周辺の飲食店や雑貨店などでつくる「にゃらまち猫祭り実行委員会」が企画。昨年は「にゃらまち猫アート」として開催された。
奈良町では地元住民やボランティアが野良猫の避妊手術や保護の取り組みを進め、今は野良猫はほとんどいない。実行委員のカレー店「香炉里」店主、入江祐司さん(56)は「野良猫とふれあうイベントではなく、猫の終生飼育を願って開催している」と話す。
「猫祭り」参加店舗には、店内が猫グッズ一色となっている店も。猫をモチーフにしたアクセサリーや、期間限定の「猫まんじゅう」など、各店が趣向と〝猫愛〟を凝らし、参加者を楽しませる。雑貨店「ことあかり洋品店」店主、杉本有里さん(32)は、「奈良には伝統的な物だけではなく、かわいいものもたくさんあると知ってほしい。お気に入りの猫グッズを見つけてもらえたら」と話す。
5日は奈良市音声館(同市鳴川町)で「チャリティにゃライブ」を開き、入江さんらが猫にちなんだオリジナル曲などを披露。熊本地震で被災したペット保護へ寄付を募り、一部の参加店募集する募金と合わせて被災地に届けるという。
11日と12日の両日は、「くるま座」(同市薬師寺堂町)で、作家の浅田次郎さんの短編小説にもなった猫「民子」の写真展が、24~26日には猫のお面や絵馬を作る体験会「しまい縁日」が奈良町物語館(同市中新屋町)で開かれる。
参加店舗など詳細はホームページ(http://www.nyaramachi.com/)。問い合わせは実行委(☎090・1131・8808)。
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【私の働き方】子供たちの元気な足育てる 「足育」広めるNPO代表・玉島麻理さん
足について正しい知識を知って健康になってもらおうと活動しているNPO法人「日本足育プロジェクト協会」代表の玉島麻理さん(51)=大和郡山市。約2年前に正しい靴の選び方や丈夫な足づくりのトレーニングなど子供の成長に合わせた「足育」を実践するサロンも立ち上げた。元気な足を育てたい。もっと足について知ってほしい―。熱い情熱でNPOやサロンの活動に打ち込んでいる。
■学校の先生目指して奮闘
今でこそ「足育」の普及に取り組む玉島さんだが、かつては養護学校の教諭を目指していた。専門学校卒業後、歯科衛生士として勤務するかたわら通信教育で教員免許の勉強を続ける奮闘ぶりで、30歳のときに小学校教諭の二種免許を取得。とはいえ、採用試験のハードルは高かった。
「逆上がりの実技もあったけど、練習してもだめだった」と笑って振り返る。学校の先生になるという夢から前向きに気持ちを切り替え、歯科衛生士の仕事に加えて学童保育施設でも働くようになった。
34歳で結婚してからは週2、3回、歯科衛生士のパート勤務を続け、39歳で長男、41歳で二男を出産。「足育」の大切さを知ったのは、長男が小学1年のとき。「足が痛い」と訴えたことがきっかけだった。
■多い子供の足のトラブル
体育大学出身の知人に見てもらったところ、足の痛みは合わない靴が原因だった。「今の子供の足は扁平足が多いなどさまざまなトラブルを抱えている」という話を聞いて驚いた。
「それから意識して長男の友達の足をよく見ると、指が地面にしっかりついていなかったり、変形していたり…。子供たちの足は一体どうなっているんだ、ってびっくりした」
そこで、足の発達やフットケアなどの勉強を本格的に始めた。玉島さんによると、現代の子供の約9割は、足の変形を抱えているとされる。足の変形はひざや背骨のゆがみにつながり、姿勢の悪さや歩きにくさの原因にもなっているという。ただ、日本では「足育」についての認知度は低く、子供に合っていない靴をはかせる親も多い。
「子供は小さな靴を履いても痛みを訴えない。親がちゃんと足をみてあげることが大切」と訴える。もっと「足育」を広めたいと平成25年にNPOを設立。アドバイザーの養成講座やイベントなどで正しい靴選びのアドバイスなどを行っている。
■親の居場所づくりにも
こうしたNPO活動のほかに、26年からは大和郡山市内のマンションで0歳から「足育」を実践できるサロンも開設。子供の靴の選び方や足の裏の鍛え方、遊びや運動を取り入れた足のトレーニングなど、親子で健康な足を育てるのが目的だ。
今では県内だけでなく大阪など県外から通う親子も多い。「足育を学ぶだけでなく、お母さんがほっとできる場所にできたら」と、子育ての悩みに耳を傾けることもある。
「私が仕事をしている姿をみて、息子たちが洗濯物を取り入れてくれることもある。その分、ご飯は何食べたいかリクエストに応えて作ることも多いです」と笑う。家族の応援を受けながら、足育の重要性をこれからも伝え続けたいと思っている。(有川真理)
玉島麻理(たましま・まり)さん 長崎県で生まれ、小学生のときに大和郡山市へ。夫と長男(12)、次男(10)の4人暮らし。NPO法人「日本足育プロジェクト協会」、親子で通える足育サロン「TaTaTa」の代表を務める。小学校や幼稚園などで足育に関する講座を開くことも。サロンは赤ちゃんを対象としたクラスもある。足の計測やトレーニングの体験会も受け付けている。問い合わせはサロン「TaTaTa」(☎0743・85・6088)。
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王寺町の平井町長が再選出馬表明 来年の町長選
王寺町の平井康之町長(63)は3日、任期満了(来年2月27日)に伴う同町長選挙に、再選を目指し無所属で立候補する意向を表明した。同町長選への出馬表明は初めて。

平井康之町長
平井町長はこの日の町議会の一般質問の答弁で、「公約の9割は実現できたが未完の部分もある。まちづくりを継続してやりたいと、次期町長選への出馬を決意した」と述べ、小児科の休日夜間の応急診療体制の早期整備や大和川の治水対策、JR王寺駅周辺の再開発などに取り組む考えを示した。
平井町長は県庁職員を経て平成25年2月の町長選で初当選し、現在1期目。
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新宝蔵で鑑真像開帳 唐招提寺で5、6日「開山忌舎利会」
奈良時代に唐から来日し唐招提寺(奈良市)を開いた鑑真和上の命日(6日)の法要「開山忌舎利会」が5、6日、営まれる。例年、御影堂で行われている鑑真和上坐像(国宝、奈良時代)の開帳は同堂の調査工事に伴い境内の新宝蔵で7日まで予定されている。
5日は御宿忌法要が講堂で、6日は舎利会が同堂であり、鑑真和上の遺徳がしのばれる。鑑真和上坐像の公開は午前9時~午後4時で、新宝蔵拝観料は一般・大学生500円、中学・高校生400円、小学生300円。また、中興堂に鑑真和上御身代わり像を安置し開帳する。御影堂は庭から外観のみ公開する。いずれも3日間。東山魁夷画伯が描いた御影堂障壁画の公開はない。
問い合わせは唐招提寺(☎0742・33・7900)。
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【「B」が始まる バンビシャス】「新リーグでもディフェンスから流れつくる」 衛藤HCがチーム展望
秋に開幕する「B.LEAGUE(Bリーグ)」は、B1~B3まで計45クラブが参加する。バンビシャスが所属するB2は18クラブあり、このうち中地区(6チーム)が主戦場。プレーオフ進出には地区トップになることが条件だ。また、試合数は52から60に増え、これまで以上の激戦が予想される。
引き続きチームの指揮を執る衛藤晃平ヘッドコーチ(HC)に展望を聞いた。
--HC続投が決まり、現在のチーム状況は
衛藤 日本人選手の契約が決まり始め、他チームの情報収集をしている段階。7~8月にチームの体制が固まるだろう。
--チーム構成途上で、選手が大幅に入れ変わる可能性があるが、新チームの戦い方は
衛藤 基本的には「ディフェンス(守備)から流れを作り、オフェンス(攻撃)につなげる」というやり方は変わらない。自分たちのバスケをやることが大事。そういう観点で選手を選んでいる最中。
--いち早く本多純平、寺下太基両選手の契約が決まったが
衛藤 リバウンドの寺下、速攻の本多という個性のある選手で、新チームでも重要な役割になることを期待している。
--Bリーグは試合数が増え、シーズン期間も長くなるそうだが
衛藤 息切れしないために、モチベーションを保てるようにしなければいけない。
--開幕までまだ時間はあるが、〝衛藤イズム〟の浸透が必要だ
衛藤 外国籍選手が加わり、新チームで練習ができるのは8月後半になるが、オフの期間にどれだけ準備ができるかが重要と考えている。
◇桝本選手が契約合意
ガードとして活躍した桝本純也選手が契約合意し、再びプレーすることが決まった。桝本選手は「昨シーズン以上に精進し、チームが優勝するために自分自身ができることすべてに力を注ぎたい」とのコメントを発表した。
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かれんな白い花 大神神社でササユリ咲く
大神神社(桜井市)境内の「ささゆり園」や「大美和の杜」周辺で、ササユリが白い花を付け、参拝者の目を楽しませている。
古事記にはご神体の三輪山周辺に多くのササユリが咲いていたことが記され、神社と縁が深い花。しかし、乱獲などで全国的に減少し、平成5年に信者らが「ささゆり奉仕団」を結成。ササユリの栽培を始め、8年から境内への植栽を続けている。
12年にはささゆり園もオープン。現在境内には約3千株のササユリがあるという。
開花は先月末から始まり、ささゆり園や展望台がある大美和の杜周辺、拝殿近くでかれんな花を見ることができ、初夏を感じさせている。ささゆり園は19日まで開園予定。
問い合わせは、大神神社(☎0744・42・6633)。
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「市全体の名誉傷つけた」 職員逮捕受け議会冒頭で奈良市長が陳謝
奈良市の6月定例市議会が3日開会し、市は空家対策総合支援事業(約6400万円)や観光振興費(6千万円)などを含む約1億6800万円の一般会計補正予算案など計15議案を提案した。
仲川げん市長は冒頭、市環境清美センターの職員3人がゴミとして回収した自転車などを盗んだとして窃盗容疑で逮捕されたことに触れ、「行政への信頼を傷つけるだけでなく、市全体の名誉を傷つけることになった。市民に深くおわび申し上げる」と陳謝。「今後の捜査の結果を受け、厳正に処分する」と述べた。
6月定例会の会期は21日までの15日間で、8日に代表質問、8、9、10日に一般質問が行われる。
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認知症への理解深めて早期に対処 奈良市が「ケアパス」作成
奈良市は、認知症に関する相談先や利用可能な行政サービスなどを紹介する「認知症ケアパス」を作成した。約3万5千部を市内の地域包括支援センターなどに配布する。
「ケアパス」は15ページで、認知症のチェックリストと予防対策のほか、受診や相談先、利用できるサービスなど5項目をイラスト付きで分かりやすく解説。特に、認知症患者への家族の対応方法や、利用可能なサービスを症状の程度に合わせて詳細に説明している。
市の高齢化率は平成23年以降、毎年約1%ずつ増えており、28年の推計は28・7%で、高齢者人口推計は10万人超。認知症・認知症予備群の有病推定者数の合計も、23年の約2万4千人から28年は約2万9千人と約2割増加している。
ケアパスは、認知症への理解や患者の徘徊による事故防止などを目的に作成。県内の自治体では宇陀市に続く2例目で、奈良市の担当者は「認知症は早期発見できれば治ることもある。元気な時から読んで参考にしてほしい」としている。問い合わせは、市福祉政策課(☎0742・34・5196)。
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【まちの近代化遺産】志賀直哉や小林秀雄も訪れた 料理旅館「江戸三」
奈良市の奈良公園内に点在する10棟の「離れ」からなる料理旅館「江戸三」。明治40年創業の老舗には多くの文人墨客が訪れ、長期逗留する人も少なくなかった。コテージ式の料理屋では、「部屋に入ると時間の流れが違うように感じる」という静けさ漂う空間が、いまも変わらず保たれている。
春日大社の参道が目の前に通る、緑で囲まれた奈良公園内に、ぽつぽつと建つ離れ。すぐそばをシカや観光客らが散歩している。
明治40年、初代の大和康治郎氏が料亭として創業。徐々に増やし、10棟の離れがつくられた。当時客室に電話はなく、軒先に掛けられた楽器を鳴らして客室係を呼んでいた。この手法は大正時代まで続き、それぞれの客室には、「太鼓」や「銅鑼」など、楽器名が付けられている。
「江戸三」社長で4代目の大和隆さん(48)は「当時は車もなく、人力車が足代わりだったので、それで十分だったのでしょう」と話す。戦後は「観光県として、奈良公園でふさわしい様式にすべきだ」などの声もあり、周辺の料亭とともに宿泊を兼ねた料理旅館となった。
客室は、6畳ひと間と玄関からなる2人用から20畳ほどある6人用までさまざま。食事のみに使用している宴会場「八方亭」は26畳と広々としており、四方が直径約1・6メートルの丸窓で囲まれている。両角には「月見台」もある。
客室ごとに造りは異なり、随所にこだわりがちりばめられている。「八方亭」の屋根はもともとこけら葺きで、玄関はスギ材の網代天井。2人用の「太鼓の部屋」は茶室の造りで、ヒノキ材の網代天井に。6人用の「中央亭」はもともとはビアホールで、後に壁をつけて客室とした。奈良のなだらかな山をかたどった桐の欄間は桐の木目を均等にそろえ、禅宗の火灯窓を模した窓枠には竹を使用。窓の外に見える豊かな自然と調和している。
文人墨客の一人、志賀直哉は日記にも「…を誘ひ、夜江戸三に行く」などと記しており、たびたび食事などに訪れていた。「下宿」専用の部屋「縁由」もあり、昭和3年に志賀を頼って奈良に訪れた小林秀雄は約8カ月間、この部屋に滞在して執筆などを行っていたとされる。
当時、小林は文壇デビュー前。生活費を稼ぐため志賀の息子の家庭教師をするなどしたが、宿泊費の不足分は志賀が面倒をみたという。小林が滞在した4畳半の小さな部屋には、多いときで4人ほどが使用。小林と入れ違いに、尾崎一雄も訪れている。
志賀は〝下宿人〟らの世話をしばしばしており、店に依頼して会席料理の端材で食事を用意させたことも。そうして誕生したのが名物の「若草鍋」。「盛りつけた様子が若草山のよう」と、志賀が命名したという。
商品化した昭和初期には、伊勢エビや京都の湯葉、三重のかまぼこなど、各地から取り寄せた食材がふんだんに使われた。鍋は昭和天皇にも献上され、仏版のファッション雑誌に三宅一生が紹介。国内外から好評を博した。
奈良市内からも宿泊客が訪れるという江戸三。建物の維持は容易ではないが、大和さんは「できるだけもともとの形を残していきたい」とする。早起きすれば〝貸し切り状態〟で奈良公園を満喫できるのも魅力の一つ。大和さんは「ゆったり過ごす奈良の雰囲気も味わってほしい」と話した。(山﨑成葉)
■ひとくちメモ 名物料理「若草鍋」(8千円~)は10~3月の期間限定。食事のみでの利用が可能な部屋もあり、会席料理は8千円~。宿泊は平日で1人1泊1万8千円~(2食付)。近鉄奈良駅から南東に徒歩15分。問い合わせは、江戸三(☎0742・26・2662)。ホームページはhttp://www.edosan.jp/
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今後の開発に影響も イオンの桜井出店計画断念に18億円発掘調査費の壁
桜井市の中和幹線南側の民有地(約7・4ヘクタール)への商業施設出店を断念したイオンリテール(本社・千葉市)。理由の一つは、高額な発掘調査費だった。だが、この土地が弥生時代の大集落跡・大福遺跡にかかり、事業者負担の発掘調査費が高額になることは、市関係者は当初からイオン側に指摘していた。
大福遺跡は市西部に広がる遺跡で、橿原市側の坪井遺跡と一体と考えられ、坪井・大福遺跡とも呼ばれる。弥生時代を中心とした集落跡で、銅鐸や国内最古とみられる木製仮面、農耕具、炭化米、武具類など多くの貴重な遺物が出土している。
そうした中、市では5年前から企業誘致に備え、埋蔵文化財がある現場の情報を内部で共有。イオンとの交渉でも当初から、「発掘調査費は高額になる」と伝えていたという。一昨年には現場の試掘調査も実施し、複雑な弥生時代の遺構があることを改めて確認していた。
開発に伴う発掘調査費は、開発事業者負担が原則。遺構が複雑になればなるほど、調査に日数がかかり、費用もかさむ。現場は弥生時代の集落がある環濠内で、そうした場所を数万平方メートル発掘する調査は過去に例がなく、実現すれば「前代未聞の調査」になるはずだった。当初見積もられた18億円という発掘調査費は、県内で高額とされるイオンモール大和郡山(大和郡山市)建設の際の調査費をはるかに上回るという。
橿原市側の坪井遺跡がある中和幹線沿いの地域でも住宅開発の計画があったが、発掘調査費が高額になるため断念されたといい、現在は地下遺構に影響を与えないような平屋の商業施設が造られている。イオン側も桜井市との交渉を通じて状況を理解し、プランを変える姿勢をみせていたが、最終的に断念したという。
桜井市は商業施設出店による雇用や市税収入増加を期待していただけに、当惑を隠せない。一方、関連デベロッパーによる開発に期待しており、「今後も地元を支援しながら、約7・4ヘクタールの一体開発を求めていきたい」としている。
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