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師走に初「夏日」 五條で26・8度、奈良市も24・9度

 日本列島は4日、日本海を進む低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んだ影響で気温が上昇し、県内でも季節外れの暖かさとなった。五條市では日中の最高気温が26・8度を記録し、県内では観測史上初めて12月の夏日となった。
 奈良地方気象台によると、奈良市で24・9度、宇陀市でも23・7度を記録するなど、ぽかぽか陽気に包まれた。
 5日は冬型の気圧配置に戻り、最高気温が県北部で16度、南部で15度と予想されている。同気象台は「寒暖差が大きくなるため、健康管理には十分注意してほしい」と呼びかけている。

【県立高再編】奈良高「現地建て替え」平城高「存続」求め署名提出

 県立高校再編計画について、平城高校校友会と奈良高校有志は3日、奈良高校の現地建て替えと平城高校の存続などを求めた1万3568人分の署名を荒井正吾知事や吉田育弘教育長らに提出した。
 高校再編計画では、平成34年に閉校する平城高校の跡地に奈良高校が移転する予定。奈良高校は校舎や体育館の耐震性が国の基準を大幅に下回っており、来年度の1、2年生は仮校舎完成までの間、城内学舎(大和郡山市)で学ぶ予定になっている。
 署名では、計画の見直しや奈良高校の現地建て替えに加え、生徒の安全を守るために早期の耐震対策を求めている。平城高校校友会の鳥見浩憲会長は「高校関係者のみならず、県民に対しても無責任なやり方。計画の理解が得られていない部分は見直してほしい」と訴えた。

奈良交通バスの位置情報表示サービス 県内全路線に

 奈良交通は3日から、運行中の路線バスの位置情報をリアルタイムでバス停の電子掲示板やスマートフォンに表示する「バスロケーションシステム」サービスを県内の全路線バスに拡大する。現在は奈良市中心部だけがサービスの対象地域だが、県内全域で使えるようになり、県民のバス利用がより便利になる。
 同システムは3月から、奈良市内の路線バスを対象に導入されている。バスに搭載した衛星利用測位システム(GPS)を使い、近鉄奈良駅やJR奈良駅など主要な停留所に設置された電子掲示板のほか、専用サイト「奈良バスなびweb」にアクセスすれば、パソコンやスマホでもバスのルートやリアルタイムの走行位置が確認できる仕組みだ。
 奈良交通担当者は「今後は奈良市内の観光客だけでなく、日常生活でバスを利用している多くの県民にとって便利になる」として、サービスの利用を薦めている。

「清酒発祥の地」で日本遺産登録目指す 奈良市など

ずらりと並んだ奈良の清酒を前に、日本遺産登録への意気込みを語る関係者=奈良市

 奈良市、御所市、生駒市、吉野町の3市1町は、日本酒をテーマとするストーリーを構築し、日本遺産への登録を目指すと発表した。「清酒発祥の地」を掲げる奈良市を中心に、日本酒にまつわる歴史と文化を広く発信し、観光誘致や産業の発展につなげたい考えだ。
 日本遺産は、文化財の魅力や地域の歴史を盛り込んだストーリーごとに文化庁が認定する制度。地域振興を目的に平成27年度に創設され、今年度までに67件が認定されている。日本酒分野の認定はこれまで例がないが、同じく「清酒発祥の地」を打ち出す兵庫県伊丹市が近隣の4市(神戸市、西宮市、尼崎市、芦屋市)を巻き込み、来年度の認定を目指して準備を進めている。
 室町~江戸時代の古文書には、奈良市の正暦寺を清酒発祥の地とする記述が存在。「菩提酛」と呼ばれる酒母(酵母を大量に含むアルコール発酵のもと)が室町時代に同寺で誕生し、これによる酒の仕込みが現在に至る酒造技術の原形になったとされる。菩提酛を使った清酒の醸造は長らく途絶えたが、平成8年に発足した「県菩提酛による清酒製造研究会」が伝統製法を復活させた。
 「奈良まほろばソムリエの会」「奈良の食文化研究会」などのNPO法人を含む5団体が協力。奈良市は今後、県内の他市町村にも協力を呼びかける方針だ。
 申請の受付期間は12月中旬~来年1月下旬。奈良市は連携する自治体や団体と協議を進め、急ピッチでストーリーを練っている。市の担当者は「奈良には歴史的背景という揺るぎない強みがある。そこをアピールしたい」と意気込む。伊丹市を中心とする阪神間の5市は強力な〝ライバル〟になりそうだが、「決して争うつもりはない。奈良は歴史、伊丹は清酒文化でそれぞれストーリーがあり、すみ分けができている」と話している。

「依水園」の紅葉が見頃 今月初旬まで

見頃を迎えた紅葉を楽しむ来園者=奈良市の依水園

 奈良市の名勝・依水園で紅葉が見頃を迎え、赤や黄色に色づいたカエデやイロハモミジなどが来園者を楽しませている。
 依水園は江戸時代に造られた「前園」と、若草山を借景とした明治時代の「後園」からなる大庭園。園内では計約100本のカエデやモミジの紅葉が見られるほか、ナンテンが赤い実を付け、庭園を彩っている。
 兵庫県明石市から訪れた尾西美知子さんは「癒やされながら、ゆったり堪能できました。水やガラス戸に映ったモミジもきれいですね」と話していた。同園は「色づいた木々と他の木々とのコントラストを楽しんでほしい」としている。
 見頃は今月初旬まで。開園時間は午前9時半~午後4時半。入園料は寧楽美術館の入館料を含めて一般900円、大学生810円、中高生500円、小学生300円。問い合わせは同園(0742・25・0781)。

荒井知事、4選出馬の意向固める 議会で表明へ

11月議会で4選出馬の意向を表明するとみられる荒井正吾県知事

 奈良県の荒井正吾知事(73)が、任期満了に伴う来春の知事選に4選を目指して出馬する意向を固め、関係者に伝えたことが29日、分かった。30日開会の県議会11月定例会の中で正式表明するとみられる。
 県議会関係者によると、29日午前に荒井氏から「決めました。11月議会の代表質問で表明します」と直接電話があったという。
 荒井氏は同県大和郡山市出身。運輸省(現・国土交通省)で海上保安庁長官などを歴任後、参院議員を1期務め、平成19年の県知事選で初当選し、現在3期目。

第二阪奈、来春移管で県道路公社の解散発表 来年3月末

 県道路公社は、県と大阪府の道路公社が共同管理する「第二阪奈有料道路」(大阪府東大阪市―奈良市、全長13・4㌔)が来年4月に西日本高速道路(ネクスコ西日本)に移管されるのに伴い、公社を来年3月31日付で解散すると発表した。今月30日に開会する県議会11月定例会に関連議案を提案する。
 第二阪奈は平成9年に開通。県道路公社が管理する唯一の道路だったが、近畿圏内の高速道路の料金水準統一化を目指す国の施策の一環で、ネクスコ西日本への移管が決まった。
 これにより、来年4月以降の第二阪奈の通行料は最大220円引き下げられる。現在販売されている第二阪奈の回数通行券は、来年4月1日以降払い戻しを受け付けるという。

【大阪万博】ホテル誘致との相乗効果期待 荒井知事

 2025年国際博覧会(万博)の大阪開催が決まったことを受け、荒井正吾知事は定例記者会見で、「万博は東京五輪後の関西経済をインバウンド(訪日外国人客)で支える大きな柱であり歓迎する。万博を機に、奈良の経済も大阪と一緒に伸びればうれしい」と話した。
 また、会場となる人工島・夢洲(大阪市此花区)とは別に、近隣府県に万博関連イベントを行う「サテライト会場」を複数設ける構想が持ち上がっていることについては、「万博の魅力は会場に設置された各国のパビリオンなので、夢洲で集中開催するのが万博らしい」と消極的な見方を示した。
その上で、「奈良は万博に行く人の宿泊地として貢献する。奈良で泊まれば大阪とは違う雰囲気を味わえるという点が、万博の魅力アップにもつながる」と強調。県が進めるホテル誘致・整備との相乗効果に期待した。

悲願の夢舞台で初開催「おじいちゃんの甲子園」27日開幕

60歳以上のシニア世代が熱戦を繰り広げた昨年の「第1回おじいちゃんの甲子園大会」(日本生涯還暦野球協会提供)

 60歳以上のメンバーによる軟式野球大会「第2回おじいちゃんの甲子園大会」(日本生涯還暦野球協会主催、産経新聞社協賛)が27~29日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場などで開かれる。同球場での開催は初めてで、元高校球児らも出場する。大会関係者は「夢の舞台から明るい話題を提供したい」と意気込んでいる。
 協会事務局は「還暦野球のまち」を掲げる奈良県宇陀市が務め、全国各地で予選会を開催。昨年の第1回大会よりも100チーム以上多い約470チームが参加し、予選会などを勝ち抜いた12府県の16チームが本大会への出場を決めた。
 徳島県立池田高校が昭和46年の夏の甲子園に出場したときのエース、高田寛巳さん(国府球友クラブ、徳島市)ら元甲子園球児も多数参加を予定。試合は11人で攻撃し、9人で守るなど協会独自のルールで、トーナメント方式で日本一を決める。
 会場は開幕日だけが甲子園球場で、2~3日目がほっともっとフィールド神戸(神戸市須磨区)。甲子園球場では1試合を40分に制限し、全チームが夢の舞台を経験できるようにする。
 協会の寺岡稔理事長は「悲願だった甲子園球場での開催が実現し、元高校球児もそうでない選手も張り切っている。高齢者に生きる喜びを届けるとともに、多くの人たちに見に来てほしい」と話している。
 27日午前8時過ぎに開幕。入場無料。問い合わせは宇陀市商工観光課(0745・82・2457)。

「大和路ショップ」に沿線特産品 近鉄百貨店奈良店

大和茶をふんだんに使ったどら焼きとまんじゅう

 奈良の酒や和洋菓子など、県の地域産品を専門に取り扱う近鉄百貨店奈良店(奈良市)地下1階の「大和路ショップ」で、県内の自治体や生産者と連携して企画・開発した菓子や加工食品の販売が始まった。地域の新たな名産品をプロデュースし、販路開拓を支援する「地域商社事業」の第1弾。今後は和歌山、三重両県でも同様の取り組みを進める。
 大阪、奈良、和歌山、滋賀、三重に店舗を構える同百貨店において、商圏が大きく、独自の文化や歴史を持つ奈良から事業をスタート。人口減などの課題を抱える近鉄沿線地域の価値を高め、まちの活性化と集客力向上につなげるのが狙いだ。
 新商品は、山添村産の大和茶を使ったどら焼き(税込み195円)とまんじゅう(同162円)▽大和高原(奈良市)のシカ肉とイノシシ肉で作ったジビエソーセージ(同1728円)▽「吉田屋」(下市町)の葛を楽しむ体験キット(同3240円)▽明日香村産の果物や米を使った菓子類(同670円)|など、4市町村の全11品。ラインアップは今後、増やしていくという。
 販売初日の21日には、生産者らが来店して商品をPR。農事組合法人ふるさと明日香(明日香村)の野々村晃良さんは「パッケージデザインやニーズを考えた商品企画など、支援してもらったおかげで自分たちだけでは作れなかったものができた」と胸を張る。
 近鉄百貨店事業開発部ちいき・みらいプロジェクト担当の南出滋紀課長は「第2弾、第3弾と継続して地域の役に立てるよう、取り組みを広げていきたい」と話している。

フラの練習成果披露「ハラウ フラ オ マカナアロハ」  大和郡山で

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子供たちも日頃の練習の成果を披露した=大和郡山市

 奈良や大阪を中心に活動するフラダンスの教室が23日、大和郡山市のやまと郡山城ホール大ホールでフラダンスの発表会「ホーイケ」を開いた。
 教室に通う生徒に日頃の練習の成果を披露してもらおうと開かれ、今回で6回目。幼児から代までの男女約120人が舞台に立ち、ハワイアンミュージックに合わせて踊った。
 教室を主宰する忍カレイカウマカ山本さんは「みなさん、ステージで輝いていて、頑張って踊りを披露してくれた」と笑顔。訪れた奈良市の看護師、木村悦子さんは「ステージに立つまでにたくさん時間を費やして練習してきたのだと思う。感動しました」と話していた。

太宰府「梅ケ枝餅」小浜「浜焼きサバ」も「姉妹・友好都市物産フェア」JR奈良駅前で23、24日

 奈良市と姉妹都市、友好都市を提携している九州、東北、北陸の5市の特産品が一堂に会する「奈良市姉妹都市・友好都市物産フェア」が23、24の両日、JR奈良駅東口駅前広場で開かれる。
 奈良市は、福島県郡山市、福井県小浜市と姉妹都市の関係にあり、宮城県多賀城市、福岡県太宰府市、大分県宇佐市とは友好都市提携している。物産フェアは各市の魅力を市民にPRし、交流を深めようと昭和45年に始まり、今回で60回目。毎年1万人の来場者を集める人気イベントだ。
 郡山市の菓子「くるみゆべし」や小浜市の浜焼きサバのほか、多賀城市からは古代米を使ったわかめスープが提供される。また、太宰府天満宮の参道で売られている「梅ケ枝餅」、宇佐市からは味付け鶏肉を使った空揚げなど、全ブースが駅前広場に並ぶ。
 午前10時~午後4時。問い合わせは奈良市産業政策課(0742・34・4741)、フェア当日は(070・1350・9015)まで。

はしご酒楽しむ「酒なら日本酒」25日開催 近鉄奈良駅周辺で

 近鉄奈良駅周辺で、はしご酒を楽しむイベント「酒なら日本酒」が25日に開かれる。今回で8回目を迎える人気企画で、各店自慢の「1品1酒」を500~800円程度で味わえる。
 参加12店舗のうち、居酒屋「テバス奈良店」とCoffee&Bar「plus」が初参加。芳村酒造の「千代の松」、倉本酒造の「つげのひむろ」も初めて提供される。折衷旬彩「香月」のオーナーシェフ、柴田健次さんは「小さな蔵元にもおいしいお酒がたくさんあるので、知ってもらいたい」とPRしている。
 参加店などで前売り券(1500円)を購入し、行基前広場と近鉄高天ビル飲食店街に設けられる受付で、参加マップ、特製手ぬぐい、やわらぎ水(500㎖)1本と交換。10店舗以上を回ると、日本酒などが当たる抽選に参加できる。当日券(2千円)も販売する。
 店舗への飛び込み参加も受け付けており、「1品1酒」の料金にプラス300円で楽しめる。開催時間は午前11時~午後7時半。雨天決行。問い合わせは事務局の折衷旬彩「香月」(0742・22・1018)。

紅葉ライトアップ、20日から献灯祭 桜井の等彌神社

紅葉が見頃を迎えた等彌神社境内=桜井市

 モミジの名所として知られる桜井市の等彌神社で20~26日、境内をライトアップする献灯祭が行われる。赤く色付いたモミジは見頃を迎えており、来月初めまで楽しめるという。
 同神社は2千年近い歴史を持つとされる名社で、境内には約200本のモミジが植えられている。
 献灯祭では拝殿や社務所近くのモミジとともに、伊勢神宮から平成27年に譲り受けた「一の鳥居」などを照明で浮かび上がらせ、参道にはろうそくを使ったぼんぼり約500基を設置。境内は幻想的な雰囲気に包まれる。
 20日は午後5時から点灯式が行われ、同6時からミニコンサートを開催する。23日には十二単の公開着装、25日には和太鼓の奉納を予定している。期間中は洋画などを展示する「神の森アート展」も行われる。
 点灯時間は午後5~8時ごろ。問い合わせは等彌神社(0744・42・3377)。

きょう「きたまちマルシェ」開催 自慢の一品料理やスイーツも

 奈良市の東向北商店街と花芝商店街は18日、合同イベント「きたまちマルシェ」を開催する。
 近鉄奈良駅北側から奈良女子大に至る約200㍍の両商店街に、自慢の一品料理やスイーツを提供する飲食店のほか、ハンドメイドの雑貨店など計店舗が出店する予定。購入と引き換えにもらえるスタンプを3つ集めると、大和野菜の盛り合わせや県産の新米ヒノヒカリなどが当たる抽選会に参加できる。
 両商店街の活性化と知名度向上を目的に開かれ、初開催だった昨年は千人以上が来場した。担当者は「両商店街の店舗はもちろん、きたまちの人気店も集うイベント。これを機にきたまちエリアを盛り上げていきたい」と話している。午前10時~午後4時。雨天決行(荒天中止)。

「バンビシャスカレー」で勝利を 試合会場で販売

バンビシャスカレーをPRする種市幸祐選手

 プロバスケットボール・Bリーグ2部のバンビシャス奈良が、新しい公式チームグッズとなるレトルトカレー「バンビシャスカレー」(税別600円)を完成させ、試合会場などでの販売を始めている。
 バンビシャスカレーは、県内のカレーコンテストで優勝した経験を持つ大和郡山市のショットバー「Bar Sally」とのコラボ商品。具材には県産豚トロと同市の老舗こんにゃく店「松音商会」の玉こんにゃくを使用し、カレーとハヤシの間のようなさっぱりとした口当たりのルーを中辛に仕上げた。
 バンビシャス奈良の今シーズンの通算成績は2勝12敗で、苦しい戦いが続いている。加藤真治代表は「カレーを食べて選手もガッツを出し、勝率5割越えを目標にがんばる。みなさんも応援してほしい」と話している。
 問い合わせはバンビシャス奈良(0742・20・1800)。

「近大マグロ丼」限定販売、近大農学部の学生食堂盛り上がる 

学生向けに限定販売された「近大マグロ丼」=奈良市の近大農学部

 卵から完全養殖されたクロマグロの〝近大マグロ〟を使ったマグロ丼が15日、奈良市の近畿大農学部にある学生食堂「アグリー」で販売され、学生らが舌鼓を打った。
 近大では昭和45年からクロマグロ養殖の研究を始め、平成14年に世界で初めて完全養殖の技術を確立。近大マグロは現在、東京・銀座と大阪・梅田にある近大の直営料理店などで提供されている。
 丼に使う米も近大農学部が開発にかかわった「金賞健康米」で、銘柄は熊本県産の「森のくまさん」。この日は1食300円で限定400食が販売され、学生はわさびしょうゆで味付けされた肉厚のトロや赤身をおいしそうに味わっていた。
 丼を食べた近大農学部3年の山下良貴さん(22)は「わさびしょうゆの味付けがよかった。いつもこの値段で食べられるようになるといいですね」と話していた。

窃盗容疑で手配の男を逮捕 近鉄奈良駅周辺「出店荒らし」との関連捜査

 奈良市内のマッサージ店に侵入し、現金約23万円を盗んだとして、奈良署は14日、建造物侵入と窃盗の疑いで、住所不定、無職、山屋秀次郎容疑者(25)を逮捕した。「仕事をしておらず、金がなかったので盗みをした」と容疑を認めているという。
 捜査関係者によると、同市内の近鉄奈良駅周辺では今月に入り、営業時間外の店舗から金品を盗む「出店荒らし」が未遂も含めて十数件発生しており、同署が関連を捜査している。
 逮捕容疑は、10月9日午前5時45分ごろ、同市内にあるマッサージ店の出入り口のガラス扉を割り、鍵を開けて侵入。店舗内に設置しているレジの中から売上金約万円を盗んだとしている。
 マッサージ店の男性経営者(40)が同日、被害届を提出。防犯カメラの映像などから山屋容疑者を特定し、指名手配していた。
 近鉄奈良駅周辺の店舗では今月、出店荒らしが相次ぎ、合わせて現金数万円や物品などが盗まれた。いずれもバールのような金属製のものでドアや窓ガラスを割って鍵を解錠し、店内に侵入していたという。今回の事件と手口が酷似していることから、同署は捜査を進めている。

【県立高校再編】新設の国際高校、検討協議会開催 募集は240人程度

 県教委は13日、県立高校の再編によって新設される国際高校の第1回検討協議会を開き、英語重視の教育内容や募集人員などの案を示した。
 県立高校再編計画では、奈良市内の平城、西の京、登美ケ丘の3校を閉校し、国際と県立大学付属の2校を新設する。国際は平成32年4月、併設する中学は35年4月に開校する予定となっている。
 この日の協議会では、国際の募集人員を240人程度とし、海外の大学進学を目指すコースでは複数教科の授業を英語で実施するなどの案が示された。世界の大学入学資格が得られる教育プログラム「国際バカロレア」認定については、41年度からの実施を目指す。
 特色選抜の試験については、口頭での質疑応答など英語力を重視した内容を検討しているという。入学を希望する生徒・保護者向けの説明会は、来年2月から開く。

天理で新米収穫祭 俵投げの飛距離競うイベントも

力強く俵を投げる子供=天理市

 秋の収穫を祝うイベント「新米収穫祭」が、天理市の天理駅前広場コフフンで開かれ、多くの家族連れでにぎわった。
 天理市の農業と食の魅力を発信しようと、市内の若手農家でつくる団体「天理市4Hクラブ」と、同広場内の「パークサイドキッチン」が協力して初開催。
 この日は、小松菜やホウレンソウ、柿といった農産物が販売されたほか、収穫されたばかりの新米の量り売りもあった。また、米俵を投げて飛距離を競う「俵―1グランプリ」も実施。男性は重さ9㌔、女性は4㌔、小学3年生以下の子供は1・3㌔の米俵をほうり投げ、各部門の優勝者には㌔のお米が贈られた。
 男性部門で優勝した天理市の陸上クラブ監督、神田和彦さんは「今日はクラブの子供たちも来ていて、かっこいいところを見せたかった。おいしくいただきます」と話していた。

【県立高耐震化問題】奈良高 新1、2年生が旧城内学舎へ移動

 県立奈良高校(奈良市)の建物の耐震性が国の基準を下回っている問題で、来年4月から仮校舎完成までの間、同校の新1、2年生が旧城内学舎(大和郡山市)へ移ることが10日、関係者への取材で分かった。新3年生は現校舎に残ることになる。
 奈良高校が9日、保護者に対して配布した文書で明らかになった。文書では、来年度の2学期からは3学年そろって授業を受けられると説明。来年1月から体育館が使用停止となることも含め、代替施設の利用や授業内容の工夫によって、授業や部活動、行事などにできる限り支障が出ないよう努めるとしている。
 県教委は8日の教育委員会で、仮校舎の建設と、9カ月後とする完成までの代替施設として旧城内学舎の活用を決定。同学舎に全学年を収容できる規模がないため、1学年は現校舎に残ると説明したが、移動の対象となる学年は明らかにしていなかった。
 奈良高校に息子が通う保護者は「9日に校内放送でも説明があり、生徒からは『行きたくない』や『先輩と部活できなくなる』という声があったと聞いた。子供への配慮がされているとは思えない」と話した。

近鉄奈良駅周辺で「出店荒らし」頻発 ガラス割ってカギ解錠

被害に遭った飲食店。ドアのガラスが割られ、侵入された=奈良市

 奈良市の近鉄奈良駅周辺で、営業時間外の店舗から金品を盗む「出店荒らし」が続発している。今月に入り、未遂も含めて十数件発生。被害に遭った店舗は同駅を含む半径数百㍍の範囲内にあり、手口も酷似していることから、県警は同一犯の可能性が高いとみて捜査している。
 捜査関係者によると、7日夕方~8日未明にかけ、近鉄奈良駅周辺の飲食店や服飾店、美容室など約10店舗が被害に遭い、合わせて現金数万円や物品が盗まれた。同4~5日にも、同駅周辺のビルや事務所などで数件の被害が確認されている。
 いずれもバールのような金属製のものでドアや窓ガラスをたたき割り、クレセント錠やサムターン錠を解錠して店内に侵入。捜査関係者は「プロの仕業だ」とみており、防犯カメラの画像を解析し、容疑者の割り出しを進めている。
 奈良市内の飲食店では、7日午後10時50分~8日午前1時ごろ、ドアのガラスを割られ、レジに入れてあった現金約8千円を盗まれた。店員は「ガラスを修理しなければならないので困った。今後はシャッターを下ろし、防犯カメラの設置も検討したい」と話す。また、勝手口のガラスを割られた飲食店の店主は「店には高級な器もあるので不安だ」と話した。
 県警生活安全企画課犯罪抑止対策室によると、出店荒らしや空き巣による被害は例年、年の瀬が近づくにつれて増える傾向にあるという。担当者は「戸締まりをするのは当然ながら、留守にしていても室内の電気を付けたり、雨戸を閉めたりして人がいる気配を出すことが重要」と注意を呼びかけている。

帝塚山小で「租税教室」開催 講師はOG、税について学ぶ

税の必要性や役割を児童に教える吉田睦さん(右)=奈良市

 「税を考える週間」(11~17日)を前に、奈良市の帝塚山小学校(池田節校長)で8日、租税教室が開かれ、奈良納税協会が講師を派遣し、5年生約80人が税の必要性と役割を学んだ。
 奈良税務署管内にある教育委員会や税務関係者などでつくる「租税教育推進協議会」が主催。同校の卒業生で、野菜の種子開発や販売を手がける大和農園ホールディングス(天理市)の専務取締役、吉田睦さん(29)を講師に招いた。
 この日は、公共施設をつくるのにどれだけの税金がかかっているか、などについてワークシートを用いて学習。児童らは計1億円分にもなる札束のレプリカに驚きの声を上げたほか、税がなくなった仮想社会を描くアニメを視聴した。
 吉田さんは「税金はみんなが豊かな生活を送るために必要。頑張って仕事をして税金を納めている両親に感謝の気持ちを伝えましょう」と呼びかけた。受講した五味遥さん(11)は「公園や消防署も、税金で成り立っていると初めて知りました。税がなくなったら大変なことになると分かった」と話していた。

【県立高耐震化問題】奈良高に加え4校で仮校舎設置へ

 県立奈良高校(奈良市)などの建物の耐震性が国の基準を下回っている問題で、県教委は8日の委員会で、同校体育館を含む5校9施設を使用停止とすることを決めた。同校についてはすでに運動場に仮校舎を建設する方針を示しているが、奈良朱雀など他の4校でも同様に仮校舎を設置する。
 県教委によると、耐震化未完了の県立高校は9校21棟で、奈良、山辺などの6校11棟は耐震性を示す構造耐震指標(Is値)が0・3未満で、地震による倒壊の危険性が高い。10月25日の委員会では、奈良に仮設校舎を設置するとともに、代替施設として旧城内(大和郡山市)の校舎を使用する方針を示していた。
 この日の委員会では、奈良の他に奈良朱雀、山辺、大宇陀、高田の4校に平成31年度中に仮校舎を建設することを決定。来年1月に奈良と郡山の体育館、4月に奈良、山辺など4校の校舎など7施設を順次、使用停止にするとした。
 施設の使用停止後、奈良は2学年が旧城内の校舎へ移り、体育館は代替施設を検討中。ほか4校は敷地内の施設で対応するという。
 6日には生駒市で、奈良の保護者向け説明会が開かれ、県教委の担当者らが約4時間にわたって耐震化や安全策について示した。保護者からは「なぜ耐震化が放置されたのか」「仮校舎を一日も早く設置してほしい」「3学年一緒にいられる場所を探してほしい」|といった意見が出たという。
 奈良に子供が通っているという男性(50)は「大きな地震が起こり、被害が出たらどうするつもりなのか。説明会での意見が反映されたとは思えない」と県教委の対応に怒りをあらわにしていた。

「奈良墨」が国の伝統的工芸品に 高山茶荃、奈良筆に続き3品目

国の伝統的工芸品に指定された「奈良墨」(奈良製墨組合提供)

 県産業振興総合センターは7日、奈良市内で生産されている「奈良墨」が、経済産業相から国の伝統的工芸品に指定されたと発表した。国の指定を受けるのは、県内では昭和50年の「高山茶筌」、52年の「奈良筆」に次いで3品目。
 奈良墨は室町時代に興福寺(奈良市)で燈明のすすを集め、膠と合わせて油煙墨を作ったのが始まりとされる。社寺が多い奈良では、写経などで墨を使う機会が多いことから墨作りが産業として発展し、現在では国内シェアの9割を占めている。
 今年6月、市内の製墨業者でつくる奈良製墨組合が初めて指定の申し出を行い、実現した。後継者不足が深刻といい、今後は県や奈良市がパンフレットを作成するなど、県内外へのPRを強化するという。
 同組合の綿谷昌訓理事長は「大変うれしい。これを機に、多くの人に墨になじみを持ってもらえるよう活動し、奈良墨の技術を後世に継承していきたい」とコメントした。

火災が続発 11月に入り県内で8件、死者2人

炎を上げて燃える倉庫=5日午後11時36分、大和郡山市

 今月に入り、県内で民家や工場の火災が相次いでいる。県広域消防組合などによると、1~6日に計8件の火災が発生し、2人の死者が出た。大気が乾燥した状態が続いており、奈良地方気象台は注意を呼びかけている。
 橿原市木原町では1日、木造2階建て住宅が全焼。焼け跡から見つかった遺体について、橿原署は6日、身元は住人の職業不詳、杉本悦子さん(88)と判明したと発表した。死因は焼死だった。
 3日には奈良市高畑町の民家から出火。木造2階建て約190平方㍍を全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかった。
 5日夜には、大和郡山市小泉町にあるイベント会社の倉庫から出火。鉄骨2階建ての倉庫2棟計約7400平方㍍を全焼し、消火活動にあたっていた男性消防団員(47)が肋骨を折った。
 また、6日午後0時40分ごろ、田原本町新町で「ニット工場が燃えている」と近隣住民が119番。木造モルタル平屋建て約350平方㍍を全焼し、男性経営者(69)が煙を吸い込んで病院に搬送された。
 奈良地方気象台によると、県内では10日以降、冬型の気圧配置が強まり、気温が下がる見込み。同気象台は「秋口は乾燥しやすい季節。これから寒くなってくるので、暖房器具や火の取り扱いには十分注意してほしい」と呼びかけている。

「靴下のまち」広陵町でリサイクル作品展 6日まで

靴下のはぎれを使って制作された作品=広陵町

 「靴下のまち」広陵町を広く知ってもらおうと、靴下の製造過程で出るはぎれをリサイクルした作品250点が町商工会館で展示されている。6日まで。10、11日は町立図書館に場所を移して展示される。
 9月25日~10月12日に募集し、全国から寄せられた全作品を展示。狛犬やウエディングケーキといった立体的な作品のほか、広陵町の名産品や名所をあしらったタペストリーなど力作が並ぶ。担当者は「この機会に広陵町の靴下を全国にPRできれば」と話している。

登山道で意識不明の男性を救命、5人に感謝状 葛城消防署

感謝状を贈られた西堀佐知子さん(前列中央)ら

 登山中に虫に刺され、意識不明になった男性を救ったとして、葛城消防署は、救命活動に当たった広陵町の元看護師、西堀佐知子さん(68)ら5人に感謝状を贈った。
 他の4人は、西堀さんと一緒に登山に来ていた広陵町の寺前憲一さん(71)、純子さん(71)夫妻と、男性を発見した葛城市の中原四郎さん(73)、ギン子さん(71)夫妻。
 8月23日朝、中原さん夫妻が二上山の登山道を散歩中、寺の境内で倒れている葛城市在住の男性(63)を発見。現場を通りかかった西堀さんが男性の意識がないことに気付き、心臓マッサージをすると意識が戻った。
 中原さんは消防に通報する一方、下山して救急隊を誘導。男性は病院に搬送され、快方に向かった。アブとみられる虫に刺され、アナフィラキシーショックを起こしたという。
 感謝状の贈呈式で、伏見悟署長から「勇気ある行動で尊い命が救われ、社会復帰につながったことに敬意を表します」とたたえられた西堀さんは「命を助けられたことを喜んでいます」と話した。

「交通事故抑止60日作戦」スタート 県警、年末まで重点警戒

パトロールに出発する「交通死亡事故抑止特別警戒隊」=奈良市

 交通事故死者数の増加を受け、県警は2日、「交通事故抑止60日作戦」をスタートさせた。
 県警交通企画課によると、今年の県内の交通事故死者数は1日現在で38人となり、昨年同時期の31人をすでに上回った。また、飲酒運転は増加傾向にあり、それに起因する人身事故の発生率は全国平均を大きく上回っているという。
 この日は、奈良市の県警本部で「交通死亡事故抑止特別警戒隊」が出発式。白バイやパトカー計7台がパトロールに向かった。
 県警は12月31日まで、主要幹線道路における取り締まりや交差点での監視を強化し、ドライバーや歩行者に注意喚起を促す。

鍋料理にも最適「奈良の冬冷酒」発売中 6蔵元の共通ブランド

「奈良の冬冷酒」をPRする今西栄策委員長

 奈良の地酒を普及する活動を展開している「古都のお酒で乾杯しようぜ!実行委員会」(奈良市)は、県内の蔵元6社の共通ブランド「奈良の冬冷酒」(各500㍉㍑で税込み1058円)を販売している。
 同委員会では地酒を気軽に楽しんでもらおうと、蔵元6社の共通ブランドを季節ごとに販売。冬冷酒はさわやかなグリーンのボトルで、ラベルは奈良公園・飛火野にたたずむシカをデザインした。
 原料米は県産のヒノヒカリや露葉風で、純米酒と純米吟醸酒を3本ずつラインアップ。すっきりとした夏冷酒に比べ、冬冷酒は鍋料理など味付けの濃い料理とも合うようにしっかりとした味わいが特徴という。奈良、大阪の量販店や小売店で計5千本を販売する。
 同実行委員長で、酒類卸売会社「泉屋」(奈良市)の今西栄策社長は「寒い冬に鍋をつつきながら、冷酒を楽しんでほしい」と話している。
 参加した蔵元と銘柄は次の通り。今西清兵衛商店「春鹿」▽奈良豊澤酒造「豊祝」▽八木酒造「升平」▽梅乃宿酒造「梅乃宿」▽今西酒造「三諸杉」▽北村酒造「猩々」。問い合わせは泉屋(0742・26・1234)。

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