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富本憲吉の陶芸の世界を堪能 県立美術館で生誕130年記念展

 安堵町出身の近代陶芸の巨匠、富本憲吉の生誕130年を記念し、県立美術館で企画展「富本憲吉 憧れのうぶすな」が開かれている。初公開作品を含む初期から後期の陶芸、絵画、書など70点が並び、富本が歩んだ道を示す構成となっている。

「赤地金銀彩羊歯模様 蓋付飾壺」(県立美術館提供)

「磁器 赤地金銀彩羊歯模様 蓋付飾壺」(県立美術館提供)

 富本は明治19年に現在の安堵町に生まれ、イギリス留学などを経て全国各地で技法を学び、昭和30年に「色絵磁器」で重要無形文化財保持者に認定された。

 企画展は2部構成で、第1部の「富本憲吉のうぶすな」では、安堵町の風景をモチーフにした作品など34点を展示。初期作品らしく試行錯誤した様子や、地元への愛着が感じられる展示となっている。

「色絵四弁花更紗模様 飾筥」(奈良県立美術館提供)

「磁器 色絵四弁花更紗模様 六角飾筥(じき いろえしべんかさらさもよう ろっかく かざりばこ)」(県立美術館提供)

 第2部の「華麗なる富本芸術の輝き」では、代表作の「磁器 赤地金銀彩羊歯模様 蓋付飾壺(じき あかじきんぎんさいしだ もよう ふたつきかざりつぼ)」など、色鮮やかで複雑な技巧の後期作品36点を展示。富本の芸術的な変遷が感じられる。

 安堵町制30周年を記念し、同町との連携展示「憲吉の望郷~大和安堵の風土と人々~」も同時開催。9月25日までで、同館は「展示を通じて富本憲吉の世界を知ってほしい」としている。

 観覧料は一般400円、高校・大学生250円、小中学生150円。月曜休館(9月19日は開館し、翌日休館)。問い合わせは県立美術館(☎0742・23・3968)。

 フェイスブックはhttps://www.facebook.com/narakenmuseum

「染付 竹林月夜模様 皿」(県立美術館提供)

「磁器 染付竹林月夜模様 皿」(県立美術館提供)

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シロクマゆきま~る限定販売 王寺町マスコット「雪丸」の顔

 公式マスコット「雪丸」の顔をあしらったケーキ「ゆきま~る」を手がける王寺町は、果物をふんだんに使った夏季限定商品「シロクマゆきま~る」を新たに作製。8月から近鉄王寺駅改札横の「CAKE hinata 王寺店」と、リーベル王寺東館5階「雪丸カフェ ポエム」の各店で1日20個(税込み400円)限定販売している。

上からミルクのパンナコッタ、果物、バニラムース、スポンジが重ねられた「シロクマゆきま~る」

上からミルクのパンナコッタ、果物、バニラムース、スポンジが重ねられた「シロクマゆきま~る」

 「シロクマ―」は、豊富な果物をトッピングした鹿児島名物のかき氷「白くま」をイメージして作製。もちもちの求肥の中に、みかん、パイン、黄桃のほか、バニラムースとミルクのパンナコッタ、スポンジが入っている。

 担当者は「暑い夏に涼しさを感じられる新作。多くの人に食べてほしい」としている。電話予約も可能。問い合わせは、hinata(☎0745・54・0208)。

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【奈良で涼】五感で自然の豊かさ感じてリラックス 吉野町の森林セラピー

 「森林浴」の効果を利用してさまざまな健康プログラムを行い、ストレス軽減などを図る「森林セラピー」。吉野町は県内で唯一「森林セラピー基地」に認定され、町内には2つのセラピーロードが設定されている。

 スギ・ヒノキの美林の中を歩いたり、木陰で寝転がったり。木々に囲まれたセラピーロードは涼しく、夏にもってこいのリラクゼーションだ。

 最高気温が30度を超える日が続いていた7月下旬。飛鳥・奈良時代の人々が吉野を巡った道をたどる「吉野・宮滝 万葉コース」(全長7・7キロ、高低差291メートル)で行われた森林セラピー体験ツアーには、大阪市と兵庫県尼崎市から訪れた49歳と47歳の姉妹が参加。地元の森林セラピーガイド「吉野美林案内人」の坂井佐久次さん(68)らの案内で、吉野山にある如意輪寺を出発、ウグイスやヒグラシの声を聞きながら、散策路をゆっくりと歩いていった。

「こもれび広場」では、ハンモックに寝転んでのんびり

「こもれび広場」では、ハンモックに寝転んでのんびり

 スタート地点から「こもれび広場」までは2キロあまり。普通のペースで歩けば30分ほどだが、イロハモミジの木の下で深呼吸したり、金峯山寺蔵王堂を望むポイントに座り、坂井さん持参の冷たいドクダミ茶でのどを潤したり、とゆったりペースなので、約1時間半の散策となった。

 スギやヒノキの木立の間を通る山道では、木々の間を抜ける風がひんやりさわやか。こもれび広場では、手作りのハンモックに寝転んでのんびり過ごした。

 坂井さんは「ゆっくりと森を五感で感じてもらいたい」、姉妹は「夏とは思えないくらい涼しいですね」と、森を文字通り満喫していた。(山本岳夫)

 吉野町の森林セラピー 基本コースは、「吉野・宮滝 万葉コース」と、高低差が少なく歩きやすい「神仙峡 龍門の里コース」(全長6・6キロ、高低差122メートル)の2つ。問い合わせは、一般社団法人吉野ビジターズビューロー・森林セラピー係(☎0746・34・2522)。ホームページはhttp://yoshino-kankou.jp/

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【鹿角抄】高校野球、汗と涙の美談だけでいいのか 球児の健康考えるとき

 7月に開かれた高校野球県大会。開幕初日から決勝まで、そして甲子園球場での全国大会も13日まで取材した。これまで感じたことがないほど、暑く、熱い夏だった。

 取材で驚いたのは、県大会の熱狂ぶり。特に今夏は、春の選抜で智弁学園が優勝したこともあってか、同校が出場する試合は予選とは思えないほどの盛り上がりだった。兵庫県出身の記者にとって「甲子園」は身近で、高校野球がどれほど人気があるかは重々知っていたが、県大会でも球場が満員になることに感心した。

 試合は接戦であればあるほど盛り上がった。延長に突入し、僅差で勝負がつく試合になるほど、感動的で見応えもあった。しかし、果たして「おもしろい」と思うだけで良いのだろうか。

 県予選では約2時間半にも及ぶ熱戦が数試合あり、延長十二回を戦うこともあった。また強豪校ほど、投手は継投ではなく完投をめざし、選手にかかる負担は重くなる。

 県大会でも一試合で100球近く投げることはめずらしくない。実際、県予選では熱中症になりながらも試合に出場した選手もいた。全国大会では、1試合177球を投げ抜いた投手もいた。もちろん球児らの頑張りや熱戦は、賞賛されるべきものだ。だが、ただ「美談」としてしまっていいのだろうか。

 球児らは、甲子園を目指して特別な思いで試合に臨んでいる。苦しさに耐え、オーバーユースになろうとも、簡単にあきらめることなどできないはずだ。だからこそ、大人やファンが、球児らの負担を軽減するよう働きかけるべきではないだろうか。

 たとえば、現在高野連で議論されている、試合が決着しない場合には延長戦で人為的に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入。また、メジャーリーガーのダルビッシュ有投手はSNS上で、高校野球における投手への「投球回数制限」を設けることを提言している。まだまだ高校野球には議論の余地があると考えられる。

 長い目で球児らの〝野球人生〟を見守ることも、高校野球ファンの努めではないかと、取材を通じて感じた。(石橋明日佳)

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ほのぼの民話の世界 宮川大助・花子さん夫婦合作の原画展 生駒市で開催

 生駒市在住の夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子さんがこれまでに出版した創作絵本の原画を展示する「大助・花子の日本昔ばなし絵本原画展」が、同市西松ケ丘の市芸術会館美楽来で開かれている。28日まで。

 2人は今年度から、同館など市内6館の生涯学習施設の名誉館長に就任。以来、指定管理者の「よしもと・南海共同事業体」が、漫才公演など多彩なイベントを企画・運営し、同展も開催することになった。

 原画展では、2人がこれまでに出版した創作絵本全13作品から、原画約150点を展示。担当者は「心の故郷を思わせる大助さんの創作民話と、花子さんの感性豊かなイラストが楽しめる。多くの方に来場してほしい」と話している。

 28日午後1時から、作品の創作秘話などを語る大助さんのトークショーも開催される。

 開館は午前10時~午後5時(28日は午後3時まで)。小学生300円、中学生以上500円、未就学児は無料。問い合わせは、市生涯学習課(☎0743・74・1111)。

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「県民目線で警察活動に尽力」 安田県警本部長が就任会見

 22日付で着任した県警の安田浩己本部長(49)が23日、奈良市の県警本部で会見し、「強くしなやかな組織であるため、県民目線に立った警察活動を推進し、精いっぱい力を尽くしたい」と抱負を述べた。

着任会見で抱負など語る、安田浩己県警本部長

着任会見で抱負など語る、安田浩己県警本部長

 安田本部長は平成2年に警察庁に入庁し、警視庁総務部広報課長や神奈川県警警備部長、警察庁長官官房参事官(拉致問題対策担当)などを歴任。23年には東日本大震災の発生6日後に警察庁警備局警備課警衛室長に着任し、天皇、皇后両陛下の被災地ご訪問の警備を担った。

 奈良の印象は「悠久の歴史と文化の薫りが漂う素晴らしいまち」。趣味は、1日160キロ走ったこともあるロードバイクや読書、スポーツ観戦で、「自然豊かな環境でロードバイクに乗ったり、寺社仏閣を回って歴史、文化の一端に触れて教養も増やしていきたい」と語った。

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ほのかな明かりで無病息災祈る 奈良市の元興寺で地蔵会万灯供養

 奈良市の元興寺で23日、地蔵に灯明を供え無病息災などを祈願する「地蔵会万灯供養」が始まり、約1500本の灯明が灯された境内は幻想的な雰囲気に包まれた。24日まで。

石仏、石塔の前に灯明が供えられ、境内が幻想的な雰囲気に包まれた

石仏、石塔の前に灯明が供えられ、境内が幻想的な雰囲気に包まれた

 元興寺によると、万灯供養の起源は平安時代にまでさかのぼる。昭和23年に復活、63年から灯明を灯す供養が行われるようになった。

 23日は、夕方から境内にある約5千基の石仏、石塔の前に「健康長寿」「家内安全」などの願いが書かれた灯明が並べられ、訪れた人たちが手を合わせていた。午後5時からは極楽堂(国宝)で、地蔵尊供養の法要なども行われた。

 同市の自営業、野崎勝義さん(42)は「家族がみんな元気で健やかに暮らせるよう、願いを込めた」と話していた。

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石仏、石塔の前に灯明が供えられ、境内が幻想的な雰囲気に包まれた

石仏、石塔の前に灯明が供えられ、境内が幻想的な雰囲気に包まれた

「ロマンチックな世界観」楽しんで 26日から平城京天平祭

 夏の平城宮跡に多くの人を呼び込もうと、「平城京天平祭」が26~28日、奈良市の平城宮跡一帯で開かれる。今年は「天平たなばた祭り」と題し、織り姫と彦星の恋物語も詠まれている万葉集の「ロマンチックな世界観」を光と灯りで演出する。入場無料。

 平成23年から開催されている夏の恒例行事で、県や奈良市などでつくる「平城宮跡にぎわいづくり実行委員会」が主催する。

 会場では「第一次大極殿」周辺を約1万本のろうそくで彩る「燈花会@大極殿」や、天平衣装姿の女性らが練り歩く「天平七夕行列」、七夕をテーマに男女の出会いを水や映像で表現するパフォーマンスが楽しめる。五神をモチーフとした光のオブジェなど幻想的な雰囲気も味わえる。

 第一次大極殿の西エリアには夜店「アジアンフードコート&夏の夜市」も設置。中国や韓国、トルコ、モンゴル、スリランカ料理が販売されるほか、金魚すくいや綿菓子づくりなど子供に人気の「こども縁日」も並ぶ。特設ステージでは、日替わりで夜神楽やオペラなどが行われる。

 実行委は「古代の人が思い描いたロマンチックな世界観を楽しんでほしい」としている。午後5時半~午後9時。夜店は午後4時から。期間中は午後3時半から約15分間隔で、近鉄大和西大寺駅とJR奈良駅から無料シャトルバスが運行される。問い合わせは実行委(☎0742・25・0707)。

 詳細はホームページhttp://www.tenpyosai.jp/

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【奈良で涼】ひんやり酒蔵見学、大人の味わい 大和郡山の中谷酒造

 8月下旬に入ってもまだまだ暑い日々。日差しが照りつける日中でもひんやりと涼しい場所が、酒蔵だ。

江戸時代、酒の原材料となる米を貯蔵していた「米蔵」

江戸時代、酒の原材料となる米を貯蔵していた「米蔵」

 大和郡山市に現在、唯一残る酒蔵「中谷酒造」は、ペリーの黒船が来航した嘉永6(1853)年創業。中谷正人社長(57)は約20年前、6代目当主に就いた。現在、約10種類の酒を製造しており、中谷さんは「時代に合った味覚を追求してきた」と振り返る。

 瓶詰めした日本酒を熟成させるため、酒蔵では最高25度になる温度設定で貯蔵している。敷地内には、江戸時代に酒の原材料となる米を貯蔵した「米蔵」も。事務所入り口には、当家に伝わる元亀年間(1570年)に作られた備前焼の酒壺もあり、連綿と続く酒造りの歴史や文化を感じさせる。

 酒蔵見学は中谷さんの講話と蔵見学、試飲販売の3部構成で、所要時間は約90分。中谷さんの長年の経験と巧みな話術に、酒と酒造文化への愛着が一層高まること請け合いだ。

瓶詰めした酒を貯蔵する酒蔵は夏でもひんやりとして心地良い。酒の仕込みなどに使う大きな桶なども見学できる

瓶詰めした酒を貯蔵する酒蔵は夏でもひんやりとして心地良い。酒の仕込みなどに使う大きな桶なども見学できる

 新商品は、桜井市の大神神社境内のササユリから分離した天然の酵母菌「山乃かみ酵母」を使った「三日踊」。甘酸っぱく軽やかな味わいで、果実のような風味を残しているのが特徴だ。

 近年、若い世代を中心に人気が回復基調にあるという日本酒。中谷さんは「日本酒は悪酔いするなどといった先入観を持たず、新しい味をいろいろと試してほしい」と話す。蔵を見学し、地酒に舌鼓を打つ〝大人の涼〟を味わうのはいかが。(浜川太一)

 中谷酒造(大和郡山市番条町561) 近鉄筒井駅から徒歩約20分。酒蔵見学(体験無料)は電話での事前予約が必要。1回の見学につき、定員は30人以内。試飲販売は常時、受け付けている。日曜祝日と盆、正月を除き午前9時~午後5時営業。問い合わせは中谷酒造(☎0743・56・2296)。

 ホームページはhttp://www.sake-asaka.co.jp/

中谷酒造いち押しの商品。試飲販売は常時行っている

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3500メートルの流しそうめんでギネスに挑戦 御所市で27日にイベント

 御所市の金剛山麓の地形を生かした「流しそうめん」で、世界記録を目指すイベント「流しそうめんでギネス世界記録に挑戦」が今月27日に行われる。

4月のプレチャレンジで、竹樋を勢いよく流れるそうめん

4月のプレチャレンジで、竹樋を勢いよく流れるそうめん

 同市内のボランティア団体や自治会連合会などの団体で組織する「TUNA-GOSE実行委員会」が主催。今年4月には「プレチャレンジ」を100メートルのコースで行い、「成功」した。

 同実行委によると、現在の流しそうめんのギネス世界記録は、平成23年3月に京都府井手町の住民らが成功した3216・7メートル。実行委ではこの記録を上回る3500メートルを目指し挑戦する。

 コースは御所市伏見の菩提寺近くから同市僧堂のかもきみの湯近くまでで、メンバーらが竹を割って作った「竹樋」を設置。27日午前11時からオープニングセレモニーを行い、その後に水の流れる竹樋にそうめんを投入して挑戦する。

 実行委の阪口雅嗣さん(54)は「御所市民が一つになって世界記録に挑戦することで、御所のことを世界に発信したい。また、子供たちには思い出になり、御所市に誇りをもってもらえる」と話している。

 問い合わせは御所市企画政策課(☎0745・62・3001)。

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奈良でも北方領土に関心を 中学生対象に作文募集

 子供たちに北方領土問題への理解と関心をもってもらおうと、北方領土返還要求運動県民会議事務局は、「『北方領土と私たち』作文コンクール」を実施する。

県庁の屋上ギャラリーで北方領土に関するパネル展が開催された

県庁の屋上ギャラリーで北方領土に関するパネル展が開催された

 同事務局は今月、県庁屋上ギャラリーで、「北方領土パネル展」も開催。北方領土が日本固有の領土であることを説明し、現在の北方領土の様子や県内の北方領土問題に関する活動などを紹介するパネルを展示した。

 コンクールで今回募集する作文のテーマは、「北方領土に関すること」。対象は県内の中学校に在学している生徒か、県内在住の生徒で、400字詰め作文用紙4枚以内。応募は9月15日までに、〒630―8501奈良市登大路町30 奈良県庁広報広聴課内「北方領土返還要求運動奈良県民会議事務局」へ。問い合わせは同事務局(☎0742・27・8325)。

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【訃報】中西靖氏 88歳 元奈良市立興東中学校長

 中西靖氏(なかにし・やすお=元奈良市立興東中学校長)23日、ぼうこうがんのため死去、88歳。通夜は24日午後6時、葬儀・告別式は25日午前10時、奈良市三条本町3の3、ベルコ奈良駅前ホールで。喪主は娘婿、良夫(よしお)氏。

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【中1熱中症死】健康チェックシート、指標計配布へ 生駒市教委が防止対策

 生駒市立大瀬中学1年の男子生徒(12)がハンドボール部の練習中に熱中症の症状を訴え、搬送先の病院で死亡した事故を受け、市教委は22日、熱中症事故を防止する対策をまとめ、発表した。

 部活を始める前に生徒の健康状態を調べる「健康チェックシート」を市立中学校全校に導入するとともに、幼稚園・保育園、小学校を含めた全市立学校に熱中症の危険度(暑さ指数)を測定できる「熱中症指標計」を配布する。

 健康チェックシートは、生徒の体調管理を図ることが目的で、23日以降早急に導入する。

 「朝食をきちんと食べたか」「頭痛、腹痛はないか」など約10項目の質問に○×で回答させるシートで、回答の結果、体調に不安があると考えられる生徒については、部活顧問が保護者と相談し、部活を休ませるなどの対応を取るという。

 一方、熱中症指標計は、気温と湿度、地面からの輻射熱から暑さ指数を測定する計器。指数が31度を超え、運動には適さない「非常に危険」な状態と判断される場合は、運動を中止するなどの措置を取るといい、今月中に各校に1~3台配布する。

 市教委の吉川祐一教育指導課長は「9、10月は運動会シーズンに入る。8月末には全教職員への熱中症予防研修も実施し、対策を強化する」と話した。

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【奈良で涼】パワースポットでのど潤す 桜井・狭井神社の薬井戸

 大神神社の境内に建つ摂社・狭井神社。その拝殿横に三輪山(467メートル)からの清水がわき出す井戸がある。水が万病に効くという言い伝えから「薬井戸」と呼ばれ、水をくみに来る人たちがあとを絶たない。参拝者や三輪山登山の人たちがのどを潤し、夏の暑さを癒やしてくれる。

狭井神社の拝殿横にある薬井戸。厳しい暑さの中、参拝者らがのどを潤す

狭井神社の拝殿横にある薬井戸。厳しい暑さの中、参拝者らがのどを潤す

 狭井神社の創建は垂仁天皇時代とされ、祭神は荒魂。病気平癒や健康の神様とされる。本殿は拝殿の奥にあり、薬井戸は拝殿の左横に位置し、社風の屋根が設けられている。

 昔は普通の形の井戸だったというが、今はボタンを押すと水が出る仕組みにと〝近代化〟を遂げている。すぐそばの滅菌ボックス内にコップが置かれており、参拝者はこのコップを取って井戸のボタンを押せば、手軽かつ清潔にのどを潤すことができる。

 狭井神社は三輪山登山の入り口にもなっており、約2時間かけて登山した人たちも、この水をおいしそうに飲み干す。また、社務所横には休憩用の長椅子とテーブルが置かれ、山辺の道を歩く人たちが立ち寄る姿も見受けられる。

 友人ら4人で三輪山に登山し、薬井戸の水を飲んだ大阪市東淀川区の入澤栄介さん(24)は「普通のお茶よりおいしかった。パワーをもらった感じで、最高です」と話していた。(野崎貴宮)

ボタンを押せば井戸水が飲める

ボタンを押せば井戸水が飲める

 薬井戸(桜井市三輪の大神神社境内) JR三輪駅下車徒歩約20分。二の鳥居から木々に覆われた境内の参道を進み、左に折れて祈祷殿前を通って北に行くと、薬井戸のある摂社・狭井神社にたどり着く。問い合わせは大神神社(☎0744・42・6633)。

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大和の古墳 航空写真で紹介 葛城市歴史博物館

 葛城市歴史博物館で、県内の古墳の航空写真を紹介する企画展「空から見た大和の古墳」が開かれている。

展示されている屋敷山古墳の航空写真パネルなど

展示されている屋敷山古墳の航空写真パネルなど

 橿原考古学研究所の初代所長、末永雅雄氏が昭和30~40年代に取り組んだ航空写真による古墳観察・研究の際に撮影された写真と、カメラマンの梅原章一氏が平成に入ってから撮影した古墳の写真を並べて展示している。

 箸墓古墳(桜井市)や、葛城市にある屋敷山古墳の写真など40枚の写真パネルが展示されている。

 同館によると、航空写真によって墳形や周辺環境の変化などがよくわかるという。

 28日まで。23、24日休館。問い合わせは同館(☎0745・64・1414)。

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中将姫の写仏体験を 28日に葛城市の当麻寺中之坊で

 若い女性らの間で人気を集める「写仏」(仏の姿を描き写す行)。中将姫伝説で知られる葛城市の当麻寺中之坊では、女性仏画家が中将姫の肖像画をもとに写仏の下絵を制作、28日にこの絵を使って写仏講習会「中将姫 写仏会」が開かれる。心をしずめて仏に導かれたという中将姫と向き合う機会になりそうだ。

中将姫の写仏下絵を前に話す久保田聖美さん。左奥は県文化財の中将姫画像

中将姫の写仏下絵を前に話す久保田聖美さん。左奥は県文化財の中将姫の掛け軸

 当麻寺中之坊では平成17年から当麻曼荼羅の阿弥陀如来や観音菩薩などの写仏を始め、現在は女性を中心に年間千人以上が体験している。

 中将姫は奈良時代に同寺に入って尼となり、曼荼羅を織ったと伝えられる信仰上の女性。中之坊には最古の中将姫の肖像画とされる鎌倉時代の掛け軸(県文化財)が残されており、今回、これをもとに大阪在住の仏画家、久保田聖美さんが写仏下絵を描いた。久保田さんは中之坊の中将姫剃髪堂の十一面観音(導き観音)をもとにした下絵も制作している。

 写仏下絵は合掌する中将姫の高貴な姿。28日の講習会は久保田さんが指導し、用紙に墨で下絵をなぞって中将姫を描く。翌日以降も中将姫の写仏は体験できるという。

 中之坊の松村實昭院主は「中将姫の掛け軸は立派で、これに近い形で下絵を描いてもらった」。久保田さんは「みなさんの心のよりどころになれば何よりと思い描いた。心をしずめてきれいな線を描いていただければ」と話している。

 講習会は28日午後1時から。参加費3千円(用具代含む)。定員60人。申し込みは当麻寺中之坊(☎0745・48・2001)。

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市政の課題について鋭い質問 香芝市で中学生議会開かれる

 香芝市の中学生が議員になって市政について質問する模擬議会「香芝市中学生議会」が22日、市議会本会議場で開かれた。

中学生議会で市の担当部長の答弁を聞く生徒

中学生議会で市の担当部長の答弁を聞く生徒

 地方自治のしくみを学び、まちづくりなど市政に対する関心と理解を深めてもらう目的で、今年で2回目の開催となった。

 市立香芝東、香芝北、香芝西、香芝の4中学校から生徒会役員ら3人ずつが参加。生徒たちは、市の交通事故防止対策や選挙権年齢の引き下げ、市が一番力を入れている施策などについて質問し、担当部長らが答弁した。

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県議会の9月定例会は9月16日開会

 県議会の議会運営委員会は、9月定例会の日程を9月16日開会、10月7日閉会と決めた。9月23、26日に代表質問、27日に代表質問と一般質問、28日に一般質問を予定している。

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【訃報】吉村功氏 66歳 吉村優子・葛城市議の夫

 吉村功氏(よしむら・いさお=吉村優子・葛城市議の夫)21日、胃がんのため死去、66歳。通夜は23日午後7時、葬儀・告別式は24日午前11時、橿原市一町345の1のJAならけんセレモニーホール橿原で。喪主は妻、優子(ゆうこ)さん。

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プロの選手に指南受ける オリックスvs阪神2軍戦も 帝塚山大生ら運営

 オリックス球団と県、帝塚山大(奈良市)の産官学が共同運営する「プロ野球ウエスタン・リーグ(WL、2軍)オリックス―阪神戦」が21日、佐藤薬品スタジアム(橿原市)で行われた。

オリックスの選手にバッティングを習う児童

オリックスの選手にバッティングを習う児童

 「球場を満員にするプロジェクト」として、昨年から行われている取り組みで、帝塚山大の経済学部と経営学部の学生らがさまざまなイベントを企画した。

 今年は「ボールパーク構想」として、野球の試合だけではなく、娯楽性を演出。外野席にピザやケバブ、かき氷などを販売するキッチンカーや屋台などが並び、ビールなどのアルコール飲料も販売された。

 試合はオリックスが5―2で勝利。試合後には、オリックスの選手による野球教室も行われ、参加した生駒市の小学3年、巽直輝君(9)は「やさしく教えてもらい楽しかった」と話した。

 企画や来場者調査を担当した帝塚山大経営学部2年の芳井菜月さん(20)は「ゲーム以外でもお客様に盛り上がっていただきたいと企画した。来年も盛り上がるイベントを企画できれば」と話していた。

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オリックスの選手にバッティングを習う児童

オリックスの選手にバッティングを習う児童

大和郡山で頂点究める 全国金魚すくい選手権大会開かれる

 金魚すくいの全国一を競う大和郡山市の恒例行事「第22回全国金魚すくい選手権大会」が21日、市総合公園施設多目的体育館(金魚スクエア)で開かれ、全国各地から約1900人が参加した。

懸命に金魚をすくう子供たち

懸命に金魚をすくう子供たち

 大和郡山に長年伝わる金魚の養殖文化と動物愛護の精神を広く伝えようと、同市が平成7年から毎年開催。大会には小中学生の部に328人、一般の部に577人、3人1組で挑む団体戦に927人が参加した。

 試合では3分の制限時間内で何匹すくえるかを競った。小中学生の部では、子供たちがすくう道具の「ポイ」を入念に選び、泳ぎ回る金魚を懸命に追いかけた。

 団体戦で、天理市から参加したチーム「波乗りジョニー」が89匹をすくい優勝したほか、一般・小中学生の部でも、県勢が上位に入賞。昨年、一昨年と2大会連続準優勝の市立郡山西中学1年、木村夏久さん(13)は決勝で35匹をすくい3位に。「最初は緊張したけど、コツをつかむと楽しくなっていった」と笑顔で話していた。

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懸命に金魚をすくう子供たち

懸命に金魚をすくう子供たち

役行者の精神で算学修行 えんのおづぬ杯計算力・思考力大会開催

 修験道の開祖で現在の御所市で生まれたとされる役小角(役行者)の山岳修行にちなんだ「えんのおづぬ杯第8回計算力・思考力大会」が21日、御所市の県立青翔高校と奈良市の県立奈良高校を会場にして行われた。

真剣な表情で問題に取り組む児童

真剣な表情で問題に取り組む児童

 大会は、小中学校の教諭などで組織する御所市計算力・思考力向上委員会が、算数への関心を高めてもらおうと、平成21年から開催されている。

 役小角の山岳修行にちなんで「算学修行」に取り組むとし、大人の部(18歳以上)と小学校6年生の部(5年生も参加可)で、それぞれ計算力問題100問と思考・活用力問題5問が出題されている。

 今年は小学5、6年生が計87人、大人の部に68人が参加し、真剣な表情で問題に取り組んでいた。

 奈良高校の会場で参加した斑鳩町立斑鳩東小学校6年、永田桜香さん(11)は「難しい問題もあり、時間が足りなかった。算数が好きなので、がんばって解いた」と話していた。

真剣な表情で問題に取り組む児童

真剣な表情で問題に取り組む児童

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45社が参加予定 26日に企業合同説明会 奈良市の県文化会館

 来春卒業予定の大学生や求職中の若者らを対象にした企業合同説明会が26日、奈良市の県文化会館で開催される。

 ならジョブカフェ(奈良市)が開催し、県内に本社や事業所を持つ企業45社が参加予定。会場では合同説明会の活用法やエントリーシート、面接の対策を学べるセミナーも開催される。

 午前10時半から受付を開始し、同11時に開場、午後4時まで。無料で、申し込み不要。参加対象は平成29年3月大学等卒業予定者や40代前半までの就職希望者。

 説明会に関する問い合わせはアジア・ユナイテッド・コンピューティング(☎0742・23・4556)、セミナーに関する問い合わせは、県奈良しごとiセンター(☎0742・23・5729)。

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【私の働き方】養護学校卒業後も輝く人生を 「きららの木」理事長 江川美奈子さん

 障害のある子供を持つ母親として、わが子の養護学校卒業後の進路を考えたのをきっかけに一念発起した。「自分の人生を『主人公』として生きてほしい。そうした力を養えるような施設をつくろう」。周囲の支援を受けて平成21年7月、障害者支援施設を運営するNPO法人「きららの木」(奈良市)を起業した理事長の江川美奈子さん(48)。「一人一人を人として大切に」を理念に、利用者の特性や地域とのつながりを大切にした事業を展開している。

「一人一人を人として大切に」を理念に事業を展開する江川美奈子さん。明るい笑顔が周囲をなごませる

「一人一人を人として大切に」を理念に事業を展開する江川美奈子さん。明るい笑顔が周囲をなごませる

 ■いとおしい「命」

 就職をきっかけに奈良へきて、26歳のときに長男(22)を出産。2日後、医師から「障害があるかもしれない」と聞かされた。「なんで私が…」。悲しみが襲ったが、小さなわが子をみたとき、そんな思いは吹き飛んだ。「なんていとおしいんだろう」。この小さな命を守らなければならない。底知れぬ感情がこみ上げてきたという。

 「ミルクも鼻から入れないといけなくて大変だった。でもそれよりも勝っているのが、『好きでたまらない』という気持ち。私のような親はいっぱいいると思う」。今でも当時の感情を思い出して涙ぐむ。

 言葉を話すのが難しい長男は、高校までは養護学校に通った。卒業後の進路を考えたとき、まず頭に浮かんだのが「障害があっても自分の人生を輝いて生きてほしい。笑顔の絶えない人生を送ってほしい」という強い思いだった。

 次第に「そんな支援ができる施設を自分で作ろう」と決心するように。養護学校の保護者仲間らの後押しも受け、起業へ向けて動き出した。

 ■生きる力を養う

 21年に「きららの木」を起業し、理事長に就任。奈良市と生駒市で、子供から大人まで障害のある人に対し、生活介護支援や相談、児童の発達支援などを行う約10の事業を展開、職員48人を抱えている。

 支援事業のプログラムでは「さまざまな体験をする」ことに主眼を置いている。黙々と作業をするだけではなく、買い物や料理、清掃活動、音楽演奏や畑作業など、「生きる力」を養うものを組み合わせる。「いろ葉ツアー」と題して、一泊旅行や動物園、スポーツ観戦なども実施し、利用者の「笑顔」を引き出す。「いろいろな人とふれ合って活動し、社会の中で生きてほしい」という願いからだ。

 一人一人の特性に合わせて、例えば工作で、のこぎりを持つのが危険な人には、やすりを使うなど、参加意識を高めるためのちょっとした工夫も欠かさない。保護者の相談にも乗り、寄りそう姿勢を大事にしてきた。

 ■命は同じ重さ

 こうした活動が実を結び今年6月、障害者の特性を生かして輝ける場を創出したとして、地域で輝く女性に贈られる内閣府の「女性のチャレンジ賞」を受賞した。「誠実に事業をしてきた結果。支えてくださった人に感謝の気持ちを込めていただいた。ますます誠実にこれからもすべての人にかかわっていきたい」と決意を新たにする。

 相模原市で7月に起きた障害者施設での障害者殺害事件には「障害があってもなくても、一人一人同じ命。同じ命の尊さが軽視されたのは悲しいこと」とし、「人権の尊厳に心をはせて頂けたらなと思う。みんな一緒の命。支え合って、共に生きてゆける社会になれば」と訴える。

 「利用者が人生の主人公となり、自分らしく輝いて心豊かに生きてほしい」。これからも温かなまなざしと強い決意で活動の幅を広げ、さらなる飛躍を誓っている。(有川真理)

 江川美奈子(えがわ・みなこ)さん 昭和42年生まれ、愛媛県出身。26歳で長男、31歳で長女を出産。夫と長男、長女の4人家族。知人や関係機関の支援を受けて、平成21年7月にNPO法人「きららの木」を設立。その後、放課後のデイサービス「きららの木 りーふ」や生活介護事業「きららの木 いろ葉」などを開設。障害者の特性を大切にした活動ができる場を提供するほか、地域で自立した日常生活を営むことができるよう支援している。

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【スニーカーエイジ】県立西の京高校もグランプリ大会出場決める

 高校・中学の軽音楽系クラブのコンテスト「第37回 We are Sneaker Ages(スニーカーエイジ)」(産経新聞社など主催)の予選会は20日、大阪市中央区の松下IMPホールで9日目が行われ、県立西の京高が12月のグランプリ大会進出を決めた。県内からは奈良育英高に続き2校目。

優秀校賞を受賞した県立西の京高校

優秀校賞を受賞した県立西の京高校

 この日は大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山から高校13校が出場。西の京高は、規定曲「好きだ。」(Little Glee Monster)と自由曲「やさしさで溢れるように」(JUJU)を演奏し、夢の舞台への切符を手にした。

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【あのまちこんな店】三輪さんのお膝元で日本酒アイス 桜井市の「カフェ三輪座」

 桜井市のJR三輪駅のすぐ前にある「カフェ三輪座」。木造平屋瓦ぶきの古風な建物を使った店で、店頭には休憩用の椅子とテーブルが並ぶ。酒だるも置かれ、自慢のソフトクリームを宣伝する「日本酒アイス」ののぼりも。地元で350年続く酒蔵・今西酒造が経営。駅の利用者や、大神神社を訪れる観光客らが気軽に立ち寄っている。地元商店街が衰退する中、三輪の活性化の拠点にもなっている。

カフェ三輪座で観光客らを迎える芹井真弓さん(右)と清田由美さん

カフェ三輪座で観光客らを迎える芹井真弓さん(右)と清田由美さん

■一押しアイス

 もとは地域おこしをめざすNPOが運営、4年前に今西酒造が引き継いだ。緑のそろいのエプロンを着たスタッフ4人が交代で勤務している。

 店内にも木製の長いすとテーブルがあり、電車の時間待ちをするにはもってこい。夏場は「アイスを食べながら」という人も目立つ。そんな中、他ではなかなかお目にかかれないのが名物の日本酒アイスだ。

 店員の清田由美さん(47)は「一押し商品はやはり、日本酒アイス。今西酒造の純米吟醸酒・三諸杉(みむろすぎ)が入っている『大人のアイス』です」。口にすると、冷たい甘さとともに日本酒の味が広がる。

 京都の友人と大神神社を訪れ、店に立ち寄って初めて食べたという奈良市の女性(34)は「けっこうお酒がきいている感じですが、さっぱりしていて、おいしかった」。日本酒が好きという友人(31)も「いくらでも食べられる感じがします」。

■日本酒の商品

 店内には日本酒のほか、日本酒を使った酒カレーや入浴剤、酒せっけんなど、今西酒造のオリジナル商品が並ぶ。さらにニンジンやシソなどの自然の食品で染めた七色の「七福そうめん」、明日香村の古代米、吉野葛入りの「ごまどうふ」や「ゆずくず餅」など、個性ゆたかな商品も。

三諸杉が入った「日本酒アイス」

三諸杉が入った「日本酒アイス」

 地元の人や観光客などでにぎわうが、最近特に女性の姿が目立つという。大神神社がパワースポットとして人気を集めていることや、大神神社で縁結びを願う女性が多いためらしい。

 ただ、大型店の出店や車で参拝する人の増加で、三輪駅前の商店街は他と同様に訪れる人が減り、閉店する店も出ている。「昔と比べると、活気が失われています。お店がなくなることは本当にショックです」と清田さんは話した。

■町おこしに一役

 カフェ三輪座の店内には、三輪の町や山の辺の道を紹介するパンフレットが置かれ、観光PRに一役買っている。今西酒造は「酒造りの神様」である大神神社と酒蔵を訪れるガイド付きのツアー」(予約制)も実施、三輪の魅力発信につとめている。

 店員で元バスガイドの芹井真弓さん(41)は、そのツアーガイドをつとめる。「全国からいろんな方が来られるので、希望に合わせてガイドするようにしています。桜井は相撲や芸能、市場、そうめんの発祥地で、仏教が最初に伝えられたのも桜井。『日本で初めて』というものが多い歴史豊かなところ。多くの人に訪れていただき、その魅力を知ってほしいと思います」と話している。(野崎貴宮)

 カフェ三輪座 桜井市三輪354(JR三輪駅前)。営業時間は午前10時~午後5時。定休日はなく、元日なども営業。(☎0744・49・3830)。今西酒造のホームページはhttp://imanishisyuzou.com/

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紀伊半島豪雨犠牲者ら追悼 十津川村で水害慰霊祭営まれる

 平成23年9月の紀伊半島豪雨災害から5年を迎えるのを前に、被災した奈良県十津川村で20日、犠牲者を追悼する水害慰霊祭が行われ、村民ら約200人が参列した。

紀伊半島豪雨から5年を迎えるのを前に、慰霊祭で黙禱する参列者

紀伊半島豪雨から5年を迎えるのを前に、慰霊祭で黙禱する参列者

 明治22年に起きた大水害の慰霊祭として平成7年から実施し、24年からは紀伊半島豪雨の犠牲者も追悼するようになった。

 慰霊祭では、黙禱のあと、更谷慈禧村長が「歴史に残る幾多の災害がありながらも、希望をすてずに一致団結した村民があってこその十津川。今後も安心、安全で活力のある村づくりに尽力したい」と述べた。

 村では5年前の豪雨で大規模な土砂崩れが発生し、7人が死亡、6人が現在も行方不明のままになっている。

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慈悲に過ぎた鎌倉時代の僧・忍性を見直す 今に生きる教えとは?

 奈良出身でハンセン病患者らを救った鎌倉時代の僧、忍性(にんしょう)。知名度はあまり高くないが、来年の生誕800年を前に奈良国立博物館(奈良市)で特別展が開催されているほか、墓所の一つ、生駒市有里町の竹林寺では命日の7月12日、ゆかりの地を知ってほしいという有志らが本山・唐招提寺(同)の長老ら出仕の法要を営むなど、事績が見直されている。救済に奔走した庶民の味方、忍性さん。今日も大切な教えとは。

行基とともに竹林寺にある忍性の墓所

行基とともに竹林寺にある忍性の墓所

 忍性は額安寺(大和郡山市)などで修行し、西大寺(奈良市)の僧で社会事業に尽くした叡尊のもとで真言密教や戒律などを学んだ。有名なのは、若い頃に感染症であるハンセン病の患者を背負って町まで通ったという逸話。病気や貧しさにあえぐ人らに積極的に手をさしのべた。さらに、人々のために川に橋を架けたり、鎌倉・極楽寺では馬の病屋を建てるなど、生きとし生けるもののために身を投げ打った。

 叡尊はそんな救済に尽くした弟子の様子を「慈悲に過ぎた」と評したという。

 忍性には、奈良時代に戒律を伝えるため苦難を乗り越えて唐から来日し唐招提寺を開いた鑑真への敬慕がうかがえる。さらに、同時代に架橋するなど人々のために社会事業を展開した僧、行基に寄せる思いも強かったといい、それは行基が眠る竹林寺を遺言で分骨先の一つとしたことからも伝わってくる。いずれも他者のために尽くした僧だ。

 竹林寺住職でもある唐招提寺の西山明彦長老は「叡尊にとっても、忍性にとっても社会事業をするために行基という目標があった」と語る。時代は浄土思想や禅宗の普及によって鎌倉新仏教と総称される各宗がおこった頃で、日本の宗教界は分岐点だったという。

 「釈迦は、今をいかに生きるかが大事と説いた。そのために必要なのが殺すな、盗むな、うそをつくな…といった戒を守ること。来世はあるか分からないので、奈良仏教もシンプルにこの世をどう生きるかを問うた」と西山長老は話す。

 そんな仏教を学んだ忍性について「この世が大事だからこそハンセン病患者をきちんとしてあげようという気持ちがあった。来世を思うのではなく、人間として最低限何をすべきか問いながら、今を生きることが大切。忍性はそれを主導した」と語った。

奈良国立博物館特別展で、肖像画や木造座像展示

 突き出た頭頂に赤い鼻先…。奈良国立博物館の特別展「忍性-救済に捧げた生涯」はそんな忍性の肖像画が展示され、風貌や人柄をしのぶ機会だ。肖像画について同館の伊藤久美研究員は他の僧らの画像も踏まえ「異能者の特徴を表しているのでは」とみる。

 特別展は木造坐像(鎌倉~室町時代、極楽寺)のほか、23日から展示予定の肖像画(鎌倉~南北朝時代、西大寺)など複数の画像が披露される。伊藤研究員はそれらについて図録で智証大師円珍らと類似のイメージと指摘。救済活動に触れ「当時の人々にとっては超人的なものだったに違いないが、忍性の顔の特徴もこれを異能として表象するのではないか」としている。

 特別展は9月19日まで。月曜は休館。

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【リオ五輪】「感動をありがとう」、世界の頂点に歓喜 高橋選手地元の橿原市

 リオデジャネイロ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華選手(26)と松友美佐紀選手(24)のペア。高橋選手の地元、橿原市の「かしはら万葉ホール」で行われたパブリックビューイング(PV)に詰めかけた約800人の市民らも、歓喜の渦に包まれた。

「タカマツ」ペアの金メダル獲得を祝ってくす玉を割る父、昭博さん(中央)ら

「タカマツ」ペアの金メダル獲得を祝ってくす玉を割る父、昭博さん(中央)ら

 決戦前、高橋選手から無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、「最後の試合を力強く、精いっぱい悔いのないよう頑張ります」と送られたという父、昭博さん(53)。「結果を気にせず粘り強く頑張れ」と返し、かたずをのんで決戦を見守った。

 会場には、高橋選手が小学生時代に所属したジュニアチーム「橿原ジュニア」の関係者約200人の姿も。橿原ジュニアに所属する小学6年、古根川美桜さん(11)と鈴木彩加さん(12)は最前列で応援をリード。「ニッポン」コールや「ナイス、もう1本!」などと声をからし、「礼華」と書かれたうちわやバルーンスティックを打ち鳴らした。

 接戦を高橋選手が制すると、全員が総立ちに。古根川さんと鈴木さんは「かっこよくて、すごい。将来、高橋先輩のように世界の舞台で活躍できるように頑張りたい」と興奮した様子。橿原ジュニアOGで、インターハイ出場経験もある橿原市の大阪教育大1年、岩崎朱李さん(19)は「第3ゲームの終盤、3㌽リードされたときはちょっとだけ『だめかな』と思ったが、コンビネーションと粘り強さの勝利だと思う。私も刺激をもらいました」と話した。

 バドミントンクラブで活動している橿原市の小西克子さん(54)は、「自分のことのようにうれしい。本当に本当におめでとう」、高橋選手の伯母、高橋洋子さん(57)は「感無量で、夢みたい。今度会えるときは、メダルを見せてもらえるかな」と笑顔。「橿原ジュニア」でバドミントンを始めて4年という市立真菅小4年、磯田侑奈さん(9)は「バドミントンで〝世界一〟を取れるなんて、夢をみているみたいでどきどきする。タカマツペアを目標に、頑張って練習を続けたい」と話した。

決勝を制したタカマツペアを祝福するPVの参加者

決勝を制したタカマツペアを祝福するPVの参加者

 高橋選手を小学生時代に指導した橿原ジュニア総監督の松村宏則さん(57)は「苦しい試合だったが、2人はゲーム中、顔を見合わせて意思の疎通を図っていた。今後も高橋に続くような選手を育てていきたい」、橿原市ジュニアバドミントン連盟理事長の浦島申次さん(40)は「世界ランキング1位の意地を見せた金メダル。日本人、奈良県民として誇りに思います」と話した。

 試合後、昭博さんは「『信じられない』の一言。2人の勝ちたいという強い気持ちが、金メダルを勝ち取ったのだと思う。『おめでとう、感動をありがとう』と伝えたい」と目を潤ませていた。

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決勝を制したタカマツペアを祝福するPVの参加者

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回収ゴミ窃盗の奈良市職員2人を懲戒免職 一連の事件で計3人処分

 奈良市は19日、市のゴミ処理場「市環境清美センター」でゴミとして回収した自転車などを盗んだなどとして窃盗容疑などで逮捕、起訴されたセンター主任の男(57)=同罪で公判中=と、もうひとりのセンター主任の男(57)=同=を懲戒免職処分としたと発表した。

 市などによると、2人は同僚の元センター主任の男(52)=同、懲戒免職=らと共謀して2月~5月、センターで保管していたアルミ缶計約2530キロと自転車計約149台(時価計37万9千円相当)を盗んだなどとして、逮捕、起訴された。

 仲川げん市長は「市民の皆さまに深くおわびする。再発防止に万全を期し、職場風土を改革して、信頼を一日も早く回復できるよう全力を尽くす」とコメントした。

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