【生け花】秋の実り(大和未生流) 豊かさ象徴する〝宝石〟輝く
須山玄甫(大和未生流)
【花材】柘榴(ざくろ)
【作意】初夏に目にしみいるような橙赤色の鮮やかな花を咲かせた後、かわいい実をつける。夏から秋にはその実が成長し、ほんの少し黄色を含んだ宝石のような赤い実が日に日に輝きを光りはじめる。
まさに明るい豊かな秋を象徴するように誇らしげに重く大きく垂れ下がる。それは細い枝が悲鳴をあげそうな程、それでいて枝はうれしそうである。
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よみがえった極彩色の本殿 御所の高鴨神社摂社・東神社本殿の修理完了
全国の鴨(賀茂、加茂)社の総本宮とされる高鴨神社(御所市鴨神)の摂社・東神社本殿(県指定文化財)の修理工事が完了し、檜皮葺き屋根とともに極彩色の社殿がよみがえった。
東神社本殿は京都・下鴨神社に代表される流造。保管されている棟札から、江戸時代前期の建立とされるが、細部の意匠からはもう少し古いという。
県文化財保存事務所や高鴨神社によると昭和51年に屋根が葺き替えられたが、その後腐朽が進み、雨漏りも確認。建物は沈下して傾き、彩色の剥落も進んでいた。このため平成26年から修理を始め、屋根を葺き替えたほか傾きを修正。江戸時代の鮮やかな彩色を復元した。
8月28日には竣工奉祝祭が行われ、高鴨神社の鈴鹿義胤宮司は「境内19社の改修工事の最後。彩色や金具が復元されて建立された時代のきらびやかな姿に戻してもらい、ありがたいです」と話していた。
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歩いてクイズで学んで楽しんで 奈良市の大宮通りに解説板登場
国内外から訪れる観光客らに奈良の歴史クイズにチャレンジしてもらおうと、県が歴史クイズ解説板「歩いて学ぶ奈良の歴史」を奈良市の大宮通りに設置した。「第68回正倉院展」(10月22日~11月7日、奈良国立博物館)にちなみ、ゆかりの宝物がある聖武天皇と、光明皇后に関するクイズが楽しめる。
奈良の歴史文化を楽しく、わかりやすく学んでもらおうと、平成26年から春と秋に実施。学生や家族連れらに好評だという。
解説板は、大宮通りの県庁西交差点~氷室神社前に10基設置。表面に「聖武天皇は行基とともに東大寺にあるものをつくりました。それは何?」「大仏開眼供養会でも上演された、仮面を使った劇とは?」といった三択方式のクイズが書かれており、質問をめくると解答と解説を見ることができる。
英語、中国語、韓国語でも表記。解説ページに通じるQRコードもあるほか、子供向けのクイズも用意されている。11月30日まで設置予定で、「正倉院展に行かれる際にぜひクイズにチャレンジしていただきたい」と県文化資源活用課。10、11月には明日香村にも設置される。問い合わせは同課(☎0742・27・8914)。
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不祥事相次ぎ市議会冒頭で陳謝、奈良市の仲川市長 火葬場移転費も提案
奈良市議会の9月定例会が2日開会し、市は火葬場移転関連費用1800万円などを含む計約6億1千万円の今年度一般会計補正予算案など計12議案を提案した。
仲川げん市長は冒頭、市環境清美センターの職員3人=いずれも懲戒免職=が窃盗罪で起訴されたことや、市立椿井小の教頭が校内の女性職員更衣室に盗撮目的で侵入し、建造物侵入容疑で逮捕されたことに触れ、「度重なる職員の逮捕は、市政への信頼を大きく損なうもので、改めて市民に深くおわび申し上げます」と陳謝。「綱紀粛正の取り組みを再度検証する」などと述べた。
9月定例会の会期は27日まで。7日に代表質問、8、9日に一般質問が行われる。
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「便利屋」の不当請求増加 被害救済へ弁護団結成 14日に奈良弁護士会館で説明会
不要品の回収や庭掃除など、さまざまな依頼に応じる「便利屋」が、不当に高額な費用を請求したりするケースが増えているとして、奈良弁護士会の弁護士7人が、被害救済に向けた弁護団を結成した。弁護団長の深水麻里弁護士は「契約書を交わさず、意に反した作業をして不当に高額な請求をするケースがある」と指摘。14日に奈良弁護士会館で説明会を開き、集団訴訟も検討するという。
弁護団によると、「便利屋」をめぐる被害救済弁護団が結成されるのは全国で初めて。
県消費生活センターには昨年から今年にかけ、「自宅でクモ1匹の駆除を依頼したら、1分弱の作業で7万円超を請求された」など、不当に高額な金額を請求されたといった相談や苦情が約20件あった。被害額は数万円から20万円に上るケースもあるという。
弁護団では、不当に高額な金額を請求されたり、契約書や見積書を交わさずに意に反したサービスが提供されたケースなど、法的に問題がある事例が多いと分析。契約締結上の過失があったケースが多いとみて、集団での返還請求を検討している。
14日の説明会は午後4時から開催。参加無料、事前申し込み不要。弁護団が便利屋の業態や訴訟手続きなどを説明し、被害相談にも応じる。深水弁護団長は、「被害額が比較的少なく、法的手続きは取れないと思っている方が多いと思う。泣き寝入りせず、気軽に相談に来てほしい」としている。問い合わせは、やすらぎ法律事務所(☎0742・24・2003)。
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【リオ五輪】10日にバドミントン高橋選手のパレード 橿原市栄誉賞も贈呈
橿原市は2日、リオ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した同市出身の高橋礼華選手(26)に橿原市民栄誉賞を贈ると発表した。「市出身の金メダリストは初めて。大きな功績で、市民に明るい希望を与えた」とし、市表彰条例に基づき同賞を創設、最初の受賞者として贈呈する。
贈呈式は10日夜、市内のホテルで開かれる市バドミントン協会主催の祝賀会の中で開催。ともに金メダルを獲得した松友美佐紀選手(24)には、感謝状が贈られる。
これに先立ち、同日午前10時から近鉄橿原神宮前駅中央口前で凱旋記念式典が開かれ、高橋、松友両選手に花束が贈られる。このあと両選手が橿原神宮境内の南神門前までパレード。神宮にも参拝し、金メダル獲得を報告する。
森下豊市長は「金メダル獲得で、みんなに大きな感動を与えてくれた。その功績はすばらしい」としている。
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「奈良にずっと住みたい」減少 買い物や日常生活不便? 県民アンケート
県内にずっと住みたい県民はやや減少―。県の今年度のアンケート(速報値)で、県での定住意向について聞いたところ、「ずっと住みたい」と答えた県民の割合は54・5%で、昨年度の57・5%からやや減少したことが分かった。「住みたくない」「わからない」と答えた理由としては「買い物など日常の生活環境が整っていない」を挙げる人が多かった。
アンケートは平成20年度から毎年度1回実施。生活や観光、農林業、スポーツ振興、子育て、医療など約50の調査項目で、県内に住む20歳以上の男女5千人を無作為に抽出し、5月にアンケート用紙を郵送して行った。有効回答数は2635人だった。
生活全般に関する質問では、将来の県での定住意向について「ずっと住みたい」「1度は県外へ出ても、県に戻って住みたい」と答えた割合は66・3%で昨年(67・9%)からやや減少した。
「住みたくない」「わからない」と答えたのは33・2%で、「日常の生活環境が整っていない」(41・0%)とした割合が最も多く、次いで「医療が充実していない」「通勤・通学に不便」だった。県内でも地域差は大きいとみられるが、いずれも身近な暮らしにかかわる課題が浮き彫りとなった。
一方、1年前と比較した暮らし向きの実感では「とても楽になった」、「少し楽になった」と答えた割合は8・9%で、昨年(7・6%)より増加。楽になった理由は「給料や収益が増加したから」がトップ、次いで「教育にかかる費用が減ったから」だった。
県への愛着については「とても愛着がある」「やや愛着がある」は75・3%で、大多数の県民が奈良への愛着を持っていることが判明。年代別では20代が最も高く81・7%だった。
このほか、県の観光・レクリエーションに足りないと感じるものについては「宿泊施設の充実」が58・2%で昨年度に引き続き最多に。続いて「夜遅くまで営業している飲食店」(41・9%)、「おいしい食べ物」(35・7%)だった。
県統計課は「結果を各担当課で分析し、課題に対応していきたい」としている。今回は速報値で、11月には詳しい地域別の値など詳細を公表する予定。
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吉野の民話伝えたい 大型本を手作りで製作 葛城の金壽堂出版
子供たちに物語を読み聞かせる「お話し会」などに活用してもらおうと、葛城市の出版社「金壽堂出版」が、同社発行の吉野地域の民話集「語り伝える吉野の民話」の大型本を手作りした。
「語り伝える吉野の民話」は、吉野地域の16の民話を収めたもので、昨年5月に同社が発行。吉野の歴史や名所旧跡などの紹介や挿絵をつけ、子供にもわかりやすくまとめている。
大型本にしたのは、キツネやタヌキ、カッパなどが登場する「高坊主」「河太郎のはなし」「伯母峰の一本足」など5話。書籍はB6判だが、A3判に拡大コピーして表紙を付けた。同社の吉村始社長は「この大型本をお話し会などに活用して、多くの子供たちに楽しんでもらい、地域の宝である民話を伝えていってほしい」と話している。
同社では、定期的に「お話し会」を開催している公共図書館やボランティア団体などに寄贈しており、葛城市立新庄、當麻図書館にも近く寄贈、活用される予定という。
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五條市の〝危険な〟盛土 県が搬入中止求め業者を是正指導
大阪府箕面市の土木建設会社「五條開発」が運営する五條市の残土処分場周辺に高さ約20メートル超の盛土が堆積している問題で、同社の処分場の一部は県の許可が必要な規模に拡大していたことが1日、県への取材で分かった。県は残土の搬入中止などを求める是正指導を実施、同社は「原状回復に取り組む」としている。
県によると、5月下旬に情報提供があったのを受け、6月から調査を実施。同社は現地で残土処分場を徐々に拡大しており、市道南側の2・77ヘクタール部分は、1ヘクタール超の開発や土地形状の変更には県の許可が必要な森林区域にあたることが判明したという。
県は7月上旬から、同社に是正計画書の提出や土砂搬入中止を求める是正指導を口頭で複数回実施。同社は「来週中に是正計画書を県に提出する」としている。
一方、7月に同社と五條市に土砂の撤去などを求める仮処分を奈良地裁に申し立てた地元住民らも1日、県が同社に監督処分を行うよう求める要請書を提出した。
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発掘調査体験に市民参加、土器片も出土 奈良市の大安寺旧境内
奈良時代の平城京で筆頭官寺だったとされる大安寺(奈良市)の旧境内で1日、市民が発掘調査に参加する「発掘調査体験」が行われ、17人が参加した。
市埋蔵文化調査センターが初開催。調査の目的は大安寺の境内規模の確認で、旧境内を東西に横切っていた「六条大路」があったとされる場所を、参加者らが移植ゴテで慎重に掘り下げた。
現場からは大安寺特有の文様が入った奈良時代後期の瓦「軒平瓦」や、土師器の破片などが出土。銅製品や奈良時代の水がめの破片なども見つかっているといい今後、同センターで調査する。
出土品に関する職員の説明も聞き、約2時間半の体験を楽しんだ奈良市の無職、宮田和幸さん(61)は、「奈良は遺跡も多いし、歴史も好きなので参加しました。実際に破片に触れたりすると新しい知識も増えますし、楽しいですね」と話していた。
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転売目的の窃盗か 信貴山「毘沙門橋」の擬宝珠9個なくなる
三郷町勢野北の県道信貴山線「毘沙門橋」で、青銅製の装飾品「擬宝珠(ぎぼし)」9個(約135万円相当)が盗まれていたことが1日、分かった。管理する県郡山土木事務所は西和署に被害届を提出、同署は転売目的の窃盗事件とみて捜査している。
8月中旬に住民から県に通報があり、同事務所が調べた結果、橋の両側の欄干に設置されている擬宝珠11個のうち9個がなくなっていた。橋は平成6年3月完成で、擬宝珠は高さ約35センチ、重さは約15キロ。欄干にねじで固定されていたが、ドライバーなどの工具で簡単に取り外せるという。最後に確認されたのは平成25年9月だった。
県内では銅線や真鍮製の消防ホースの部品などが盗まれる窃盗事件が発生しているが、同署によると擬宝珠が盗まれたケースは近年確認されていないという。同事務所は今後、溶接して固定するなどの対策を検討するとしている。
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「市長きついと思ったことは?」 奈良市の仲川市長と子供たちが〝激論〟
奈良市政や市長の仕事について子供たちが仲川げん市長に直接質問する「市長と気軽にトーク子ども編」が奈良市役所で開かれ、市内の小中学生6人が約1時間にわたり、仲川市長と〝激論〟を交わした。
市長との自由な意見交換から、市政に興味を持ってもらおうと初企画。市内の小中学校5校の児童、生徒が、丸テーブルを囲んで話し合った。
市立三笠中学3年の藤本レイナさん(15)は「市長になって7年、きついと思ったことはありますか」と質問。仲川市長は「市の職員が捕まったりし、一生懸命注意してもそれが繰り返されると悩む」と吐露。「職員2700人の組織をまとめるのは大変です」と話した。
近大付属小6年の御堂潤君(11)は「奈良にリニアが来ると、将来東京と1時間でつながる」とし、「ホテルをいっぱい作って日帰り観光から脱却してお金が入ってくるようにして」と要望。他にも市内のWi―Fi環境整備や、高齢者や主婦に優しいまちづくりなど、さまざまな意見が上がった。
最後に仲川市長は、「今日は色んなことを教えてもらえた。みんなの奈良がよくなるように協力してほしい」と依頼。藤本さんは「短い時間でしたが、市長と大きなテーマで色んな話ができて貴重な経験でした」と話していた。
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鍋にもいろいろありまして… 橿原市博物館で「なべの歴史」展
食事をつくる万国共通の道具である鍋の変化にスポットをあてたロビー展「なべの歴史」が歴史に憩う橿原市博物館で開かれている。25日まで。
縄文~鎌倉の各時代の鍋を展示。縄文時代の鍋は深鉢で、石を組んだ炉の上に置いて使用し、底はとがっていた。米作が伝来し、米を炊いた弥生時代の鍋は甕で、底の形が平底に変化。同じように炉に据えて使った。
古墳時代になると大陸から竈が伝わり、竈に甕を置いて使うように。底の形はそれまでの平底から丸底に変わっている。鍋の厚みも非常に薄くなり、1ミリ程度の物もあるという。
鎌倉時代になると、羽釜が登場。縁の外側に鍔がついており、竈に安定して置けるようになった。江戸時代に米を炊いた羽釜も同じ形だ。
同館では「時代によって変わっていく形とともに、調理時に土器についたすすなどの当時の食の痕跡も見てほしい」としている。
開館は午前9時~午後5時。月曜(祝日の場合は翌日)休館。観覧料は大人300円、高校・大学生200円、小・中学生100円。問い合わせは同館(☎0744・27・9681)。
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【奈良テレビおすすめ!】『おとな旅あるき旅 「真夏の奈良 伝統の技 再発見の旅」』(2日午後5時29分から)
◇『おとな旅あるき旅 「真夏の奈良 伝統の技 再発見の旅」』(2日午後5時29分から)
ちょっと贅沢な「おとなの旅」を三田村邦彦と斉藤雪乃が提案。今回は奈良市を舞台に、長い伝統を受け継ぐ技と味を再発見します。
旅は「式年造替」が行われる春日大社からスタート。若草山麓商店街の刃物屋さんに立ち寄り、「柄付け」という伝統の技を体験したほか、昔ながらの手法を守り続ける奈良団扇・奈良扇子の専門店ではうちわ作りにも挑戦しました。また、大和ポーク、うなぎ、大和肉鶏といった奈良の味、そして、もちろんお酒との出合いも。残暑が厳しいこの時季にピッタリの〝奈良のグルメ〟をとことん満喫しました。奈良の街の多彩な魅力が詰まった29分。ぜひ、ご覧ください。
奈良テレビ放送のホームページはhttp://www.naratv.co.jp/
【紀伊半島豪雨5年】「野迫川村に人呼びたい」 民宿経営の夫妻、食堂で再起
平成23年9月の紀伊半島豪雨で、30年近く経営していた民宿を取り壊さざるをえなかった夫妻が今秋、野迫川村で新たに食堂を開く。きっかけは、県外から寄せられた励ましの手紙。高齢化と過疎化が急速に進む村の現状は厳しいが、別所久男さん(69)と妻の節子さん(69)は「野迫川のおいしい料理を知ってもらい、全国から村に人を呼び込みたい」と意気込んでいる。
民宿「別所」は、ともに野迫川村役場に勤めていた夫妻が昭和55年ごろ、村役場から南に約2キロの北股川沿いの集落にオープンした。6畳3部屋と4畳半2部屋の小さな民宿だったが、釣りや登山など野迫川の自然を堪能する客を温かくもてなし続けた。
しかし、5年前の9月4日を境に、なにもかもが一変した。
豪雨により、民宿と向かいの自宅は床上浸水の被害に。夫妻も近くの山村振興センターでの避難生活を余儀なくされた。「もう民宿の再開は無理かもしれない」。夫妻の中にあきらめの気持ちが広がった。
だが、2人を再び奮い立たせたのが、避難生活を始めて1カ月がたった23年10月ごろ、避難先の節子さんに宛てて届いた和歌山市在住の70代の女性からの手紙だ。避難生活を伝える新聞記事を読んだというその女性の手紙には、「私も(かつて)水害を経験しましたので、ひとごととは思えません」など気遣う言葉がつづられ、「避難している人に」とみかんや梅干しも添えられていた。
見ず知らずの人からの温かい励ましの言葉に、「元気をもらった」という節子さんは、「この人をいつか村に招きたい」と決意。予算や体力面を考慮して、民宿ではなく食堂を再建することにした。久男さんも「村への最後の奉仕のつもりで頑張りたい」と賛成した。
避難生活から約2年8カ月の仮設住宅生活を経て、夫妻は現在、復興住宅に暮らす。民宿は26年秋に自宅とともに取り壊したため、食堂は村役場から北へ約500メートルのところに新たに建設中だ。
野迫川村産の木材を使った温かみのある木造平屋建てで、4人がけのテーブル席3つに宴会用の6畳の座敷、カウンター6席を備える予定。名前は「いなか食堂別所」に決めた。
「お客さんには野迫川のおいしいものをいっぱい食べてほしい」と節子さん。畑で採れた新鮮な野菜、自家製のこんにゃく刺し身にぬか漬け、山菜の天ぷら、アマゴの甘露煮…。秋には山で採れるマツタケをつかったまつたけご飯も。節子さんが腕をふるい、地元の食材をふんだんに使った料理を提供するつもりだ。
「うちの食堂があるから野迫川村に来たいと思わせるようなお店にしたい」。豪雨から5年。野迫川村を愛する気持ちを糧に、夫妻は新たな再スタートを切る。
「いなか食堂別所」は9月下旬にオープン予定。問い合わせは別所さん(☎0747・37・2604)。
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平成32年着工へ基本構想策定へ 大和高田市の新庁舎
大和高田市は31日、老朽化に伴う市庁舎の建て替えについて、来年9月ごろに基本構想、平成30年6月ごろに基本計画を策定し、32年10月ごろの着工を目指すと発表した。場所は来秋にも決める予定で、基本構想や計画策定の関連費用を盛り込んだ一般会計補正予算案と、策定委員会設置に関する条例案を、2日開会の9月定例市議会に提案する。
現庁舎は昭和38年に完成したが老朽化が進み、耐震性が不足している。昨年7月に市と県が締結したまちづくりに関する包括協定で、行政機関が集中する「シビックコア周辺地区」のまちづくりとして、「市庁舎の移転」を検討予定としていた。
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【リオ五輪】バドミントン女子タカマツペアの松友選手にスポーツ特別功労賞
県は31日、リオ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した橿原市出身の高橋礼華選手(26)とペアを組んだ松友美佐紀選手(24)に、県スポーツ特別功労賞を贈ると発表した。同賞はオリンピックなどですぐれた成績を挙げ、県民に希望と感動を与えた人に授与される。
高橋選手と柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平選手(24)=天理大大学院在籍中=には、県民栄誉賞の贈呈が決定している。高橋、松友選手は9日、大野選手は20日に県庁で表彰式が行われる予定。
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聖徳太子没後1400年へ、20市町村でプロジェクト推進協 12月にキックオフ
聖徳太子の没後1400年となる平成33(2021)年に向け、県と県内20市町村で構成する「聖徳太子プロジェクト推進協議会」が発足した。太子について深く知ってもらおうと、12月に開催予定のキックオフシンポジウムを皮切りに、連携してプロジェクトを展開する。
聖徳太子は飛鳥時代の用明天皇の皇子。推古天皇の摂政となり十七条憲法を制定、中国へ遣隋使を派遣したほか、法隆寺を建立するなど仏法興隆に尽くした。だが、意外と知られていない面もあることから県と、斑鳩町、王寺町、明日香村などゆかりの市町村が、没後1400年に向けて情報発信に努める。
推進協は、12月に奈良市内でキックオフシンポジウムを開催。来年度以降のイベントなども今後検討し、市町村実施のイベントなどとも連携する。県文化資源活用課では「市町村とともに情報発信し、イベントを通じて活性化にもつなげたい」としている。
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上北山村の村長選は11月29日告示
上北山村選挙管理委員会は、任期満了に伴う同村長選挙を11月29日告示、12月4日投開票の日程で行うことを決めた。
立候補予定者説明会は10月31日午後1時半から同村振興センターで開かれる。
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【あっ、これ食べたい】味と色にこだわり 雀堂の「番茶葛わらび餅」
大淀町土田の「和菓子工房雀堂」。「番茶葛わらび餅」は、「道の駅吉野路大淀iセンター」で10月ごろまで販売されている。道の駅の売り上げランキングの上位に入る人気商品だ。
60年以上にわたって和菓子を作り続けてきた「和菓子雀堂」3代目の菊本学さん(42)は、吉野大淀日干番茶を使った商品を「和菓子工房雀堂」の屋号で販売している。
「番茶葛わらび餅」は、濃いめに番茶を炊き、水の代わりに使っている。「番茶の味ときれいな色を出すのが難しかった」(菊本さん)というわらび餅はきれいなこはく色で、後味はさっぱり。香ばしい番茶の香りがする。
9月末ごろまでは、求肥に番茶を混ぜ、吉野川のふっくら太った鮎をイメージした「吉野川番茶あゆ」も土日限定で販売している。
「新しい商品を増やし、大淀町の特産品として広めたい」と菊本さん。秋には「番茶どら焼」も登場予定。(朋)
【販売場所 道の駅 吉野路大淀iセンター】大淀町芦原536-1
(ホームページはhttp://yoshinoji-oyodo.com/)
【道の駅 営業時間】午前9時(土日、祝日は午前8時半)~午後5時半
【道の駅 定休日】火曜
【連絡先】☎0747・54・5361(道の駅)、☎0747・52・4411(雀堂)
【道の駅販売 メニュー】番茶葛わらび餅(1パック100グラム入り200円)、土・日曜限定吉野川番茶あゆ(1つ150円)、やきもち三昧(6個入り600円)など
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国際芸術村構想と連携イベントへ予算 天理市が9月議会に提案へ
天理市は31日、総額約9330万円の一般会計補正予算案を発表した。6日開会の9月定例市議会に空き家対策条例案などとともに提案する。
県が同市に5年後の完成を目指す「県国際芸術家村」(仮称)構想と連携したサイクリングイベントなど、周遊観光事業や整備費に約1100万円を計上。ほかに、テレワーク施設「産業振興館」の設備拡充に約700万円、高齢者福祉施設への介護ロボット導入支援費として約150万円、介護人材確保に向けた生活・介護支援サポーター養成費に約200万円などを計上している。
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子供たちが下した判決は? 奈良地裁でジュニア法廷開催
子供たちに裁判所の役割などを理解し、裁判所を身近に感じてもらおうと奈良地裁が「ならジュニア法廷2016夏」を開催し、県内の小学5、6年生30人とその保護者らが参加した。
児童らは「誰でも裁判を傍聴できるか」など、裁判所についてのクイズに挑んだ後、「奈良市内のデパートから男性医師が腕時計を盗んだ」という設定の事件について、模擬裁判に挑戦。裁判官や裁判員、検察官、弁護人役をそれぞれ務め、専門用語にとまどいながらも、メモを取りながら真剣に冒頭陳述や証人尋問などに取り組んだ。
一連の審理を終えた後は2つのグループに分かれて「評議」を行い、判決を導き出した。裁判官への質問コーナーや、法服を着ての記念撮影も行われ、児童らは楽しみながら裁判について学んでいた。
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【鹿角抄】ワイズユースで自然守ろう 大台ケ原を歩いて考えた
今年から新たに国民の祝日に加わった「山の日」(8月11日)に、環境省近畿地方環境事務所主催の「自然再生ツアー」に同行、大台ケ原を歩いてきた。
大台ケ原を訪ねたのは初めて。歩いたのは「初心者でも大丈夫」という東大台ケ原の自然観察路。環境省の自然再生事業に助言する自然再生推進委員でもある奈良教育大の松井淳教授(植物生態学)の解説を聞きながら、大台ケ原ビジターセンター(上北山村)から正木峠まで2キロあまりを往復した。
実は、大台ケ原では植生、生物多様性の衰退が急速に進んだという。環境省などによると、昭和34年の伊勢湾台風などで多くの木が倒れ、森の中が乾き始めてコケのかわりにササが増えた。ササを餌にするニホンジカが増えすぎ、シカが木の皮や稚樹を食べることで木が枯れ、新たな木も育たなくなって森の環境が変わったのだという。
正木峠は大台ケ原の中でもよく知られた場所。立ち枯れたトウヒが並ぶ風景は幻想的で美しくさえ感じられるが、ここも50年ほど前は苔むした森だったという。ものすごい変貌ぶりに信じられなかった。
印象的だったのは、あちこちでみられた「防鹿柵」。シカが一定の区域に入らないよう設置された柵で、多くの木の幹にはシカの食害防止の金属や樹脂製のネットも巻き付けられていた。環境省の自然再生の取り組みで、防鹿柵で囲われた中には「トウヒの稚樹が健全に育ち、50年後には森になっているかもしれない」という場所もあった。
ただ、かつての健全な森が保たれた大台ケ原に戻るには、長い取り組みが必要なようだ。松井教授は「森が壊れかけている最前線を何とか守り、それを(以前の健全な状態に)押し戻していくようなやり方しかないかもしれない」と話す。
大台ケ原を訪ねる私たちにも課題はある。「植生保護のために歩道以外の場所には入らない」「ごみは持ち帰る」など当たり前のマナーを守り、「ワイズユース(賢明な利用)」をすることが大事なのだ。(山本岳夫)
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葛城市長選立候補予定者説明会に2陣営出席、市議補選も2陣営
任期満了に伴う葛城市長選と、同市議補選(欠員1)の立候補予定者説明会が30日、同市役所新庄庁舎で開かれ、市長選、市議補選とも2陣営の関係者が出席した。
市長選、市議補選は10月16日告示、同23日に投開票される。市長選には、現職で3選を目指す山下和弥氏(47)と、同市議で新人の阿古和彦氏(57)がいずれも無所属で立候補する意向を明らかにしている。
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下市町長選は11月8日告示
下市町選挙管理委員会は、任期満了に伴う同町長選挙を11月8日告示、同13日投開票の日程で行うことを決めた。立候補予定者説明会は10月13日午後2時から、同町役場で開く。
同町長選挙をめぐっては、現職の杉本龍昭氏(70)が、再選を目指して無所属で立候補する意向を表明している。
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動く市役所発進! 住民票発行、健康指導…葛城市がサービスカー試験運行
葛城市は、市中心部から遠い7地区の公民館や集会所を巡回し、住民票発行や健康指導を行う「市民サービスカー」を9月から試験運行する。市民サービス向上と地域コミュニティーの形成が目的で、全国的にも珍しいという。
ワンボックスの商用車を改造し、パソコンやプリンター、インターネット接続端末などを搭載。住民票と印鑑登録証明書の交付を可能にした。大型モニターには観光情報などを表示でき、市役所などとネットでつなぐことで、テレビ会議もできるという。
発電機や防災無線なども備え、災害時は「移動救護所」としての活用や、救援物資、被災者の搬送も可能。試験運行は9月中旬~10月末で、市職員と保健師が乗り込み、中心部から遠い7地区の公民館や集会所を週1回訪問。サービスを提供する。
毎週金曜日の午前中は、「ならコープ」の「あったか便利移動店舗」と連携した買い物支援サービスとして、ならコープの移動販売車も同行。市福祉総合ステーションで行われたお披露目式で、山下和弥市長は「新しい行政サービスを提供し、市民の拠点づくりを進める」と述べた。
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「事業自体は継続」、天理市の調査委 メガソーラー疑惑
天理市が進める大規模太陽光発電(メガソーラー)の事業者選定をめぐり、市役所などが官製談合防止法違反容疑で大阪地検特捜部の家宅捜索を受けた事件で市は30日、選定手続きの経緯などを検討する第2回調査委を開催。並河健市長は、「事業自体を止めなければならない瑕疵は見られない」とする委員らの見解を示し、今後も事業を継続する方針を明らかにした。
調査委は非公開で行われ、終了後に並河市長が記者会見。委員からは、事業者を選定する「公募型プロポーザル方式」の入札に参加した2事業者の企画提案書を採点評価する際、「市職員だけでなく、第3者を交えより慎重に精査すべきだった」との指摘があったとした。
一方、採点の中身については「法に触れるような著しく不合理な点はない」ことや、両事業者が示した提案額には2倍近い差があったことから、「最優秀に選んだ提案書を遡及的に否定すべき点は見られず、事業継続が妥当」との意見で一致したという。
市は今後、再発防止に向けた報告書の素案を来月16日開催の次回調査委で取りまとめて市議会に報告し、26日に公表する予定。
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【訃報】藤本昭広氏 70歳 元県議
藤本昭広氏(ふじもと・あきひろ=元県議)30日、悪性リンパ腫のため死去、70歳。通夜は9月1日午後7時、葬儀・告別式は同2日正午、天理市前栽町72の1、創葬館で。喪主は長男、広樹(ひろき)氏。
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伝統の「奈良晒」について知っていますか? 県立民俗博物館で展示
江戸時代には「麻の最上は南都なり」とも評された奈良の伝統産業「奈良晒(さらし)」の実物や製造工程を展示する「布に秘められた技」が大和郡山市の県立民俗博物館で開催されている。
奈良の伝統産業の歴史を知ってもらおうと、同館や実行委などが企画。江戸時代には高級麻織物だった奈良晒は、徳川家康も愛用。幕府の「御用布」として全国に流通していたが、明治以降は武家の没落とともに生産量も衰退の一途をたどった。その技術は「奈良晒の紡織技術」として昭和54年に県の無形文化財に指定され、月ケ瀬奈良晒保存会(奈良市)が技術継承や後継者育成に取り組んでいる。
特別展では、奈良晒について描かれた江戸時代の絵図や、奈良晒の見本布、製造工程を紹介するパネルなどを展示。越後、越中、近江など他地域の麻織物との比較など、約100点が並んでいる。
9月4日まで。開館は午前9時~午後5時。月曜休館。一般200円、大学生150円、以下無料。問い合わせは、県立民俗博物館(☎0743・53・3171)。
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故・小川光三さん最後の仕事 「奈良大和路カレンダー」販売へ
仏像シリーズ第21弾となる「奈良大和路カレンダー2017」(平成29年版)が、県ビジターズビューローにより発行された。今年5月30日に88歳で亡くなった写真家、小川光三さんの作品を使った人気のカレンダーで、本人がレイアウトなどを直接指示したものとしては最後。9月1日から料金振り込みを受け付け、10月1日から販売を始める。
カレンダーは奈良の歴史文化を全国発信するため、平成9年版から制作。文化財写真撮影の「飛鳥園」(奈良市)の写真家だった小川さんの作品は13年版から使用、これまでテーマに沿った指導も受けてきた。
今回は「大和のみほとけ まなざし」と題し飛鳥、奈良、平安時代の仏像の、慈しみ深い「まなざし」を特集。写真は小川さんとその弟子、若松保広さんの作品を掲載している。監修、解説は山崎隆之・愛知県立芸術大学名誉教授。文筆家、山崎しげ子さんのエッセーも載せている。
小川さんの作品は、1・2月の法隆寺金堂・多聞天像(国宝、飛鳥時代)▽7・8月の唐招提寺金堂・千手観音菩薩立像(国宝、奈良時代)▽9・10月の安産寺・地蔵菩薩立像(重文、平安時代)▽11・12月の新薬師寺・伐折羅大将像(国宝、奈良時代)。
ポストカード付きで、1部1500円(消費税込み)。県ビジターズビューロー(☎0742・23・8288)や観光関連施設、書店などで販売する。
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